説明

ルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置

【課題】所定枚数の必要な撮影画像を撮影するルーチン検査において、検査漏れを防止する。
【解決手段】ルーチン検査業務の検査漏れ防止装置は、被検体を撮影した撮影画像を格納する撮影画像格納部12と、撮影画像と比較される複数のガイド画像を格納するガイド画像格納部11と、ガイド画像と撮影画像とが表示される表示部9と、表示部9に表示された撮影画像とガイド画像とのマッチング処理を行うマッチング処理部13と、表示部9に表示されているガイド画像であってマッチング処理が終了したものに対して処理済みマークを付与するマーク付与部14と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、生活習慣病等に対する集団検診の一つとして、例えば、胃部のX線撮影が行われている。このような集団検診では、集団検診を受診する各被検体に対して定められた方向から定められた枚数の撮影画像を撮影するルーチン検査が行われている。
【0003】
このルーチン検査では、寝台に載った被検体に指示を出して身体の向きを変えたり、寝台の傾き角度を変えたりし、それぞれの位置で被検体をX線撮影している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−109891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなルーチン検査において、撮影を担当する操作者の過誤により必要な枚数の撮影画像の撮影が終了する前にルーチン検査を終了してしまい、検査漏れが発生する場合がある。特に、集団検診のように多数の被検体に対して連続してルーチン検査を行う場合には、検査漏れが発生しやすい。
【0006】
ルーチン検査において検査漏れが発生した場合には、後日再検査を行う必要があり、再検査を受ける被検体にとって大きな負担となる。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、被検体に対して必要な枚数の撮影画像を撮影するルーチン検査において、検査漏れの発生を防止することができるルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態のルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置は、被検体を撮影した撮影画像を格納する撮影画像格納部と、撮影画像と比較される複数のガイド画像を格納するガイド画像格納部と、ガイド画像と撮影画像とが表示される表示部と、表示部に表示された撮影画像とガイド画像とのマッチング処理を行うマッチング処理部と、表示部に表示されているガイド画像であってマッチング処理が終了したものに対して処理済みマークを付与するマーク付与部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態のX線画像診断装置を示すブロック図である。
【図2】ガイド画像が表示された表示部の画面を示す正面図である。
【図3】ガイド画像と撮影画像とが表示された表示部の画面を示す正面図である。
【図4】ガイド画像と撮影画像とのマッチング処理を行う場合のパラメータについて説明する説明図である。
【図5】1個のガイド画像に対して処理済みマークが付与された表示部の画面を示す正面図である。
【図6】7個のガイド画像に対して処理済みマークが付与された表示部の画面を示す正面図である。
【図7】全てのガイド画像に処理済みマークが付与される前にルーチン検査終了の操作が行われた場合において、検査漏れがあることを報知するダイアログが表示された表示部の画面を示す正面図である。
【図8】ルーチン検査の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態のルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置を備えたX線画像診断装置1を図面に基づいて説明する。図1はX線画像診断装置1を示すブロック図であり、このX線画像診断装置1は、胃などの消化器官に対して集団検診をする場合にルーチン検査を行える装置として病院等の医療機関内に設置されている。ここでいうルーチン検査とは、被検体に対して予め定められた方向から予め定められた複数枚の撮影画像Aを撮影する検査を意味する。なお、この図1において、各構成部を結んだ点線は機械的な接続状態を示し、実線は電気的な接続状態を示している。
【0011】
X線画像診断装置1は、被検体が載置される寝台2と、この寝台2上に載置された被検体に対してX線を照射するX線管3と、被検体を透過したX線を検出するX線検出器4と、X線検出器4が検出した被検体内部に関する情報を画像情報として撮影するカメラ5と、これらのX線管3、X線検出器4及びカメラ5を支持する支持装置6とを備えている。
【0012】
寝台2は、この寝台2上に載置された被検体の体軸方向に沿って起倒可能、及び載置された被検体の体軸の回りに回動可能に構成されている。支持装置6は、被検体に対するX線の照射方向を適宜変更可能なように、X線管3とX線検出器4とを被検体の体軸回りに回転させたり、X線管3とX線検出器4とを被検体の体軸方向に沿って傾斜させたりできるように構成されている。
【0013】
さらに、このX線画像診断装置1は、制御装置7を備えている。この制御装置7には、上述した寝台2、X線管3、X線検出器4、カメラ5、支持装置6の他、操作部8と表示部9とが接続されている。
【0014】
操作部8にはキーボードやマウス等の様々な入力部が設けられており、X線画像診断装置1による撮影を担当する操作者がこれらの入力部を操作することにより、寝台2や支持装置6を駆動させ、被検体の撮影画像Aを撮影し、表示部9の画面に必要な画像を表示させることができる。表示部9の画面には、例えば、カメラ5で撮影した被検体の撮影画像Aや、後述するガイド画像Bが表示される。
【0015】
制御装置7は、CPUやROM及びRAMを備えてX線画像診断装置1の各部を制御する駆動制御部10と、ルーチン検査において撮影すべき被検体の撮影対象部分を示す複数のガイド画像Bを格納するガイド画像格納部11と、カメラ5により撮影された撮影画像Aを格納する撮影画像格納部12と、撮影画像Aとガイド画像Bとのマッチング処理を行うマッチング処理部13と、表示部9に表示されているガイド画像Bであってマッチング処理が終了したものに対して処理済みマークCを付与するマーク付与部14と、全てのガイド画像Bと撮影画像Aとのマッチング処理が終了する前にルーチン検査終了の入力操作が行われた場合に検査漏れがあることを報知する報知部15とを備えている。これらのガイド画像格納部11、撮影画像格納部12、マッチング処理部13、マーク付与部14、報知部15により、ルーチン検査業務において検査漏れを防止するための検査漏れ防止ガイド装置が構成されている。
【0016】
ガイド画像格納部11は、上述したように複数のガイド画像Bが格納される部分である。このガイド画像Bは、ルーチン検査により撮影された撮影画像Aと比較される複数枚の画像であり、撮影対象部位を様々な方向から撮影した複数枚の画像により構成されている。例えば、胃のルーチン検査を行う場合のガイド画像Bは、後述するように8枚の画像により構成されている。ガイド画像格納部11に格納されているガイド画像Bは、胃のルーチン検査を開始する場合に操作部8からの操作によりガイド画像格納部11から呼び出され、表示部9の画面に表示される。このガイド画像Bは、X線画像診断装置1を使用するユーザが適宜設定することができ、適宜設定したガイド画像Bを図示しない通信制御部を用いてガイド画像格納部11に格納することができる。
【0017】
撮影画像格納部12は、上述したようにカメラ5により撮影された撮影画像Aが格納される部分である。カメラ5により撮影された撮影画像Aは、撮影画像格納部12に格納されるとともに表示部9に表示される。この場合、表示部9の画面には、8枚のガイド画像Bとカメラ5により撮影された1枚の撮影画像Aとが表示される。
【0018】
マッチング処理部13は、上述したように撮影画像Aとガイド画像Bとのマッチング処理を行う部分である。具体的には、カメラ5により撮影されて撮影画像格納部12に格納されるとともに表示部9の画面に表示された撮影画像Aとマッチングする(一致する)1枚のガイド画像Bを、表示部9の画面に表示されている8枚のガイド画像Bの中から選択する。
【0019】
このマッチング処理は予め設定されたパラメータに基づいて行われる。マッチング処理用のパラメータは任意に設定することが可能であり、このパラメータについては後述する。
【0020】
マーク付与部14は、上述したように表示部9の画面に表示されているガイド画像Bであってマッチング処理が終了したものに対して処理済みマークCを付与する部分である。処理済みマークCとしては様々な形態のマークを用いることができ、例えば、本実施形態のように×印を用いることができる。処理済みマークCとしては。撮影を担当する操作者が表示部9の画面を見た場合に視認しやすいものであることが好ましい。
【0021】
報知部15は、上述したように全てのガイド画像Bに対する撮影画像Aとのマッチング処理が終了する前、言い換えると、全てのガイド画像Bに対して処理済みマークCが付与される前にルーチン検査終了の入力操作が行われた場合に、検査漏れがあることを報知する部分である。報知する方法としては、ブザー音による音声報知や、表示部9の画面への画像報知等様々な方法が可能である。本実施形態では後述するように、表示部9の画面に必要な枚数の撮影が終了していないことを報知するダイアログ16を表示させる。
【0022】
図2は、胃のルーチン検査を開始する場合において、操作部8からの操作によりガイド画像格納部11に格納されている8枚のガイド画像Bが呼び出され、呼び出された8枚のガイド画像Bが表示部9の画面に表示された状態を示す正面図である。図2に示したガイド画像B中において、黒く示されている部分は造影剤(例えば、バリウム)が存在する部分である。
【0023】
図3は、胃のルーチン検査が開始された後、カメラ5により撮影された一つの撮影画像Aと8枚のガイド画像Bとが表示部9の画面に表示された状態を示す正面図である。胃のルーチン検査が開始されると、カメラ5で撮影された胃の画像が動画状態で表示部9の画面に表示され、操作者が任意のタイミングで操作部8の撮影釦を押すことによりその時の画像が固定画像(撮影画像A)として得られ、その撮影画像Aが撮影画像格納部12に格納されるとともに表示部9の画面に表示される。そして、表示部9の画面に表示されている撮影画像Aとガイド画像Bとのマッチング処理が行われる。
【0024】
図4は、撮影画像Aとガイド画像Bとのマッチング処理を行う場合のマッチングパラメータについて説明する説明図である。マッチング処理を行うマッチングパラメータは複数設けられ、優先順位が付けられている。第1の優先順位は、撮影画像Aとガイド画像Bとの類似度である。撮影画像Aに対して類似度が70%以上のガイド画像Bが存在した場合には、当該ガイド画像Bが撮影画像Aとマッチングしたものと判断される。
【0025】
マッチング処理を行う場合のマッチングパラメータの第2の優先順位は、ルーチン検査の開始からの経過時間である。ルーチン検査の開始からの経過時間が撮影順番でほぼ決まっていることを利用したものである。胃が変形している等の理由で、撮影画像Aに対して類似度が70%以上のガイド画像Bが存在しない場合には、ルーチン検査の開始からの撮影画像Aの撮影までの経過時間をマッチングパラメータとしてマッチング処理を行い、例えば、撮影画像Aが1枚目の画像であってルーチン検査の開始から60秒以内であれば、その撮影画像AはアイコンNo1のガイド画像Bとマッチングしたものと判断される。
【0026】
マッチング処理を行う場合のマッチングパラメータの第3の優先順位は、寝台2の起倒角度である。ルーチン検査時の寝台2の起倒角度が撮影順番で決まっていることを利用したものである。撮影画像Aに対して類似度が70%以上のガイド画像Bが存在せず、さらに、ルーチン検査に手間がかかり3枚目の撮影画像Aを撮影した時間がルーチン検査の開始から180秒を経過しているような場合には、寝台2の起倒角度をマッチングパラメータとしてマッチング処理を行い、例えば、寝台2の起倒角度が15°以上20°未満の場合には、その時の撮影画像AはNo3のガイド画像Bとマッチングしたものと判断される。
【0027】
マッチング処理を行う場合のマッチングパラメータの第4の優先順位は、撮影画像の分割数である。ルーチン検査時の撮影画像Aの分割数が撮影順番で決まっていることを利用したものである。例えば、このマッチングパラメータを用いて7枚目の撮影画像Aについてマッチング処理を行う場合、その撮影画像Aの分割数が1であれば、その撮影画像AはNo7のガイド画像とマッチングしたものと判断される。なお、この実施形態では、No1〜No8の全てのガイド画像Bの分割数が“1”であるが、例えば、あるガイド画像Bの分割数が横“1/2”、縦“1/2”等である場合、このマッチングパラメータの有効性が高くなる。
【0028】
なお、マッチングパラメータの利用態様は上述したものに限定されるものではない。例えば、マッチングパラメータの第1の優先順位の類似度が50%以上70%未満の場合には第2の優先順位のマッチングパラメータを参酌し、第1の優先順位の類似度が50%未満の場合には第2、第3の優先順位のマッチングパラメータを参酌するようにしてもよい。
【0029】
図5は、8個のガイド画像Bのうち1個についてマッチング処理が終了し、マッチング処理が終了した1個のガイド画像Bに対してマッチング処理が終了したことを示す×印の処理済みマークCが付与された状態を示す表示部9の画面の正面図である。
【0030】
図6は、8個のガイド画像Bのうち7個についてマッチング処理が終了し、マッチング処理が終了した7個のガイド画像Bに対してマッチング処理が終了したことを示す×印の処理済みマークCが付与された状態を示す表示部9の画面の正面図である。
【0031】
図7は、全てのガイド画像Bに対する撮影画像Aとのマッチング処理が終了する前、例えば、7個のガイド画像Bに対するマッチング処理が終了した時点でルーチン検査終了の入力操作が行われた状態を示す表示部9の画面の正面図である。表示部9の画面には、ルーチン検査の検査漏れがあることを報知するダイアログ16が表示される。
【0032】
図8は、胃のルーチン検査を行う場合の動作を説明するフローチャートである。ルーチン検査をスタートさせる場合には、操作部8を操作し、ガイド画像格納部11に格納されている複数のガイド画像Bを呼び出し、呼び出したガイド画像Bを表示部9の画面に表示させる(ステップS1)。すなわち、表示部9の画面には図2に示すように、8枚のガイド画像Bが表示される。
【0033】
つぎに、被検体にX線を照射し、カメラ5により撮影されて表示部9の画面に動画状態で表示されている胃の画像を確認しながら操作者が操作部8に設けられている撮影釦等を押すことにより、撮影画像Aを撮影する(ステップS2)。撮影された撮影画像Aは、撮影画像格納部12に格納されるとともに、表示部9の画面に表示される(ステップS3)。すなわち、表示部9の画面には、図3に示すように8枚のガイド画像Bに加えて撮影画像Aが表示される。
【0034】
撮影画像Aが表示部9の画面に表示された後、その撮影画像Aとガイド画像Bとのマッチング処理が行われる(ステップS4)。このマッチング処理は、図4に基づいて説明したように優先順位1〜4のマッチングパラメータを用いて行われる。
【0035】
ステップS4のマッチング処理が行われた後、撮影画像Aとマッチングしたガイド画像Bに対して処理済みマークCが付与される(ステップS5)。すなわち、図5に示すように表示部9の画面の上部左側の1つのガイド画像Bに対して×印が付与される。
【0036】
ステップS5において処理済みマークCが付与された後、次の撮影画像Aを撮影するための操作が実行されたか否か(ステップS6)と、ルーチン検査を終了させる操作が実行されたか否か(ステップS7)とが判断される。
【0037】
次の撮影画像Aを撮影するための操作が実行された場合には(ステップS6のYES)、ステップS2に戻って撮影画像Aの撮影が行われる。一方、ルーチン検査を終了する操作が実行された場合には(ステップS7のYES)、全てのガイド画像Bについて撮影画像Aとのマッチング処理が終了したか否かが判断される(ステップS8)。
【0038】
全てのガイド画像Bについて撮影画像Aとのマッチング処理が終了している場合には(ステップS8のYES)、ルーチン検査が修了する。
【0039】
一方、マッチング処理が終了していないガイド画像Bが有る場合には(ステップS8のNO)、検査漏れがあることがダイアログ16により表示される(ステップS9)。すなわち、表示部9の画面には図7に示すように、ルーチン検査の検査漏れがあることを報知するダイアログ16が表示される。
【0040】
表示部9にダイアログ16が表示された後、ルーチン検査を終了する操作が行われたか否かが判断され(ステップS10)、ルーチン検査を終了しない旨の操作(ダイアログ16のNO釦にタッチする操作)が行われた場合には(ステップS10のNO)ステップS2に戻り、ルーチン検査を終了する操作(ダイアログ16のYES釦にタッチする操作)が行われた場合には(ステップS10のYES)ルーチン検査が終了する。
【0041】
このような構成において、本実施形態によれば、ルーチン検査を行う場合には図2に示すように表示部9の画面に複数のガイド画像Bが表示され、画像が撮影される毎に撮影された撮影画像Aとガイド画像Bとのマッチング処理が行われ、撮影画像Aとマッチングしたガイド画像Bに対して図5及び図6に示すように処理済みマークCが付与される。
【0042】
このため、ルーチン検査の撮影を担当する操作者は、ガイド画像Bに付与された処理済みマークCを見ることにより、所定枚数の撮影画像Aの撮影が終了したか否かを確認することができ、ルーチン検査業務において検査漏れの発生を防止することができる。
【0043】
さらに、必要な枚数の撮影画像の撮影が終了する前に操作者がルーチン検査を終了させる操作を行なった場合には、図7に示すように、検査漏れがあることを報知するダイアログ16が表示部9の画面に表示される。したがって、ルーチン検査において検査漏れが発生することをより一層確実に防止することができる。
【0044】
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、被検体をルーチン検査する場合に、ルーチン検査において撮影画像Aと比較される複数のガイド画像Bが表示部9の画面に表示され、被検体を撮影するごとに撮影画像Aとガイド画像Bとのマッチング処理が行われ、マッチング処理が終了したガイド画像Bには処理済みマークCが付与される。このため、撮影を担当する操作者は、ガイド画像Bに付与された処理済みマークCを見ることにより、ルーチン検査を終了させてよいか否かを正確に判断することができ、ルーチン検査の検査漏れの発生を防止することができる。
【0045】
また、全てのガイド画像Bに対するマッチング処理が終了する前にルーチン検査終了の入力操作が行われた場合には、検査漏れがあることが報知部15から報知されるので、ルーチン検査の検査漏れをより一層確実に防止することができる。
【0046】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0047】
9 表示部
11 ガイド画像格納部
12 撮影画像格納部
13 マッチング処理部
14 マーク付与部
15 報知部
A 撮影画像
B ガイド画像
C 処理済みマーク



【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体を撮影した撮影画像を格納する撮影画像格納部と、
前記撮影画像と比較される複数のガイド画像を格納するガイド画像格納部と、
前記ガイド画像と前記撮影画像とが表示される表示部と、
前記表示部に表示された前記撮影画像と前記ガイド画像とのマッチング処理を行うマッチング処理部と、
前記表示部に表示されている前記ガイド画像であってマッチング処理が終了したものに対して処理済みマークを付与するマーク付与部と、
を備えることを特徴とするルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置。
【請求項2】
全ての前記ガイド画像に対するマッチング処理が終了する前にルーチン検査終了の入力操作が行われた場合、検査漏れがあることを報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1記載のルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置。
【請求項3】
前記マッチング処理のパラメータは、前記ガイド画像と前記撮影画像との類似度であることを特徴とする請求項1又は2記載のルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置。
【請求項4】
前記マッチング処理のパラメータは、ルーチン検査の開始からの経過時間であることを特徴とする請求項1又は2記載のルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置。
【請求項5】
前記マッチング処理のパラメータは、被検体が載せられている寝台の起倒角度であることを特徴とする請求項1又は2記載のルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置。
【請求項6】
前記マッチング処理のパラメータは、前記ガイド画像と前記撮影画像との分割数であることを特徴とする請求項1又は2記載のルーチン検査業務の検査漏れ防止ガイド装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−56094(P2013−56094A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−197030(P2011−197030)
【出願日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】