説明

レイアウト編集プログラム、レイアウト編集装置及びレイアウト編集方法

【課題】複数のオブジェクトを所定の重ね順で重畳して表示する、ベースのレイアウトが存在する場合に、その重ね順を変更することなく、一部のオブジェクトを他のオブジェクトに容易に差し替えることができるレイアウト編集プログラム等を提供する。
【解決手段】表示対象となり得るオブジェクトについて表示モードを規定することとし、ベースのレイアウトに含まれるオブジェクトはベースモードと規定する。そのうち、ユーザが選択した差替対象オブジェクトを、当該差替対象オブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に複製するとともに、その表示モードをユーザが指定したモード(例えば、差替モード)とする。レイアウト表示時に表示モードとして差替モードが選択された場合には、差替モードが規定されているオブジェクトと、複製元オブジェクトでなく且つ表示モードがベースモードであるオブジェクトとを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DTP(Desktop publishing)の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、チラシやパンフレット、カタログ等の印刷物のレイアウト編集作業はコンピュータで行われるようになっており、DTPと呼ばれている。DTPで上記の印刷物を制作する際は、複数のベースとなるページレイアウトをもとに一部分を差し替えた、差替版を作成することが多い。
【0003】
そうした中、作成済みの画像枠、平網、罫線等のパターンデータを登録しておき、予め複数の領域に区切られた既存のページレイアウトに対して、登録したパターンデータを適宜適当な領域に当てはめることにより、新たな版を作成する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。また、ページレイアウトをブロック単位で分割し、ブロック内にある複数のオブジェクトのうち一部のオブジェクトについて差し替えを行い、異なる版を作成する技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−98704号公報
【特許文献2】特許第4468217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した技術では、複数のオブジェクトを所定の重ね順で重畳して表示するページレイアウトが存在する場合に、その重ね順を変更することなく、一部のオブジェクト(「差し替え対象のオブジェクト」)を他のオブジェクトに差し替えて差替版のページレイアウトを作成する作業に手間がかかることが多かった。具体的には、差し替え対象のオブジェクトが他のオブジェクトと重なっている場合、差し替え対象のオブジェクトのみを選択する際に差し替える必要のない近くのオブジェクトも一緒に選択してしまい、誤って選択したオブジェクトの選択を解除する作業が必要であった。或いは、オブジェクトを差し替えた後に、改めて所定の重ね順になるように順序を入れ替える作業を行っていた。こうした作業は作業効率を著しく低下させ、編集者の大きな負担となっていた。
【0006】
本発明は、このような問題等に鑑みて為されたもので、複数のオブジェクトを所定の重ね順で重畳して表示する、ベースのページレイアウトが存在する場合に、その重ね順を変更することなく、一部のオブジェクトを他のオブジェクトに容易に差し替えることができるレイアウト編集プログラム等を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のオブジェクトについて表示時の配置位置、重ね順及び表示モードを規定するレイアウトファイルであり、ベースとなるページレイアウトに含まれる各オブジェクトの前記表示モードをベースモードと規定するレイアウトファイルを編集するためのレイアウト編集プログラムであって、コンピュータを、ユーザにより指定されたオブジェクトを同じ配置位置に複製し、当該複製した複製オブジェクトの重ね順を複製元オブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定する複製差込手段、ユーザにより指定された表示モードを、前記複製した複製オブジェクトの表示モードとして規定する表示モード規定手段、ユーザの操作に基づいて、配置位置、重ね順を変更することなく、前記複製オブジェクトの表示内容を変更する、又は前記複製オブジェクトを他のオブジェクトと差し替える編集手段、前記複数のオブジェクトを表示部に表示させる際の表示モードとしてベースモードが選択された場合に、ベースモードが規定されているオブジェクトのみを表示させ、一方、ベースモード以外の表示モードが選択された場合に、当該選択された表示モードが規定されている複製オブジェクトと、複製元オブジェクトでなく且つ表示モードがベースモードであるオブジェクトと、を表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、ベースとなるページレイアウトに含まれるオブジェクトのうち、ユーザにより指定されたオブジェクトの複製が当該指定されたオブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に挿入され、その表示モードとしてユーザにより指定されたモード(例えば、「差替モード」)が規定される。次いで、ユーザは、複製されたオブジェクトについて表示内容を変更し、又は他のオブジェクトに差し替えることにより差替版用のオブジェクトとすることができる。また、ユーザは、オブジェクトを表示部に表示させる際の表示モードとして差替モードを選択することにより、ベースとなるページレイアウトに含まれるオブジェクトのうち一部が差替版用のオブジェクトに編集された差替版用のページレイアウトが表示される。すなわち、ベースとなるページレイアウトが存在する場合に、その重ね順を変更することなく、一部のオブジェクトを他のオブジェクトに差し替えた差替版用のページレイアウトを容易に作成することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレイアウト編集プログラムであって、コンピュータを前記表示制御手段として機能させる際、前記複数のオブジェクトを表示部に表示させる際の表示モードとしてベースモード以外の表示モードが選択され、且つ、虫食い表示設定が選択されている場合に、当該選択された表示モードが規定されている複製オブジェクトのみを表示させることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、表示モードとして差替モードが選択され、且つ、虫食い表示設定である場合に、差替モードが規定されているオブジェクトのみが表示されることから、ユーザは自分が編集作業を行った箇所を容易に確認することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のレイアウト編集プログラムであって、コンピュータを、前記複製差込手段によりオブジェクトが複製された際、当該複製された複製オブジェクトのみを表示部に表示させる複製オブジェクト表示制御手段、として更に機能させることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、ユーザにより指定されたオブジェクトの複製が生成された際、複製オブジェクトのみが表示されることから、ユーザは作業対象とすべきオブジェクトに対して容易に編集作業を行うことができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載のレイアウト編集プログラムであって、コンピュータを前記複製差込手段として機能させる際、一のオブジェクトから複製オブジェクトを作成済みの場合であって、新たに前記一のオブジェクトから複製オブジェクトを作成する場合には、新たに作成した複製オブジェクトの重ね順を、前記一のオブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定させるか、又は前記一のオブジェクトに基づいて作成済みの複製オブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定させることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のレイアウト編集プログラムであって、コンピュータを前記表示モード規定手段として機能させる際、同一の複製元オブジェクトから複製された複製オブジェクトについて、同一の識別情報を付与させ、更に当該識別情報にユーザにより指定された表示モードを組み合わせて規定させ、コンピュータを前記複製差込手段として機能させる際、前記識別情報が同一のオブジェクトの重ね順が連続するように複製オブジェクトの重ね順を規定させ、コンピュータを前記表示制御手段として機能させる際、前記識別情報と組み合わせて規定された表示モードに従ってオブジェクトの表示を制御させることを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の発明は、複数のオブジェクトについて表示時の配置位置、重ね順及び表示モードを規定するレイアウトファイルであり、ベースとなるページレイアウトに含まれる各オブジェクトの前記表示モードをベースモードと規定するレイアウトファイルを編集するためのレイアウト編集装置であって、ユーザにより指定されたオブジェクトを同じ配置位置に複製し、当該複製した複製オブジェクトの重ね順を複製元オブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定する複製差込手段と、ユーザにより指定された表示モードを、前記複製した複製オブジェクトの表示モードとして規定する表示モード規定手段と、ユーザの操作に基づいて、配置位置、重ね順を変更することなく、前記複製オブジェクトの表示内容を変更する、又は前記複製オブジェクトを他のオブジェクトと差し替える編集手段と、前記複数のオブジェクトを表示部に表示させる際の表示モードとしてベースモードが選択された場合に、ベースモードが規定されているオブジェクトのみを表示させ、一方、ベースモード以外の表示モードが選択された場合に、当該選択された表示モードが規定されている複製オブジェクトと、複製元オブジェクトでなく且つ表示モードがベースモードであるオブジェクトと、を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載の発明は、複数のオブジェクトについて表示時の配置位置、重ね順及び表示モードを規定するレイアウトファイルであり、ベースとなるページレイアウトに含まれる各オブジェクトの前記表示モードをベースモードと規定するレイアウトファイルを編集するためのレイアウト編集方法であって、コンピュータが、ユーザにより指定されたオブジェクトを同じ配置位置に複製し、当該複製した複製オブジェクトの重ね順を複製元オブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定する複製差込工程と、コンピュータが、ユーザにより指定された表示モードを、前記複製した複製オブジェクトの表示モードとして規定する表示モード規定工程と、コンピュータが、ユーザの操作に基づいて、配置位置、重ね順を変更することなく、前記複製オブジェクトの表示内容を変更する、又は前記複製オブジェクトを他のオブジェクトと差し替える編集工程と、コンピュータが、前記複数のオブジェクトを表示部に表示させる際の表示モードとしてベースモードが選択された場合に、ベースモードが規定されているオブジェクトのみを表示させ、一方、ベースモード以外の表示モードが選択された場合に、当該選択された表示モードが規定されている複製オブジェクトと、複製元オブジェクトでなく且つ表示モードがベースモードであるオブジェクトと、を表示させる表示制御工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ベースとなるページレイアウトが存在する場合に、その重ね順を変更することなく、一部のオブジェクトを他のオブジェクトに差し替えた差替版用のページレイアウトを容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】ベース版ページレイアウト100の一例を示す図である。
【図2】仙台版ページレイアウト100Aの一例を示す図である。
【図3】レイアウト編集装置1の構成を示すブロック図である。
【図4】差替版作成時の流れを示す図の一例である。
【図5】ベース版ページレイアウト100の表示例を示す図である。
【図6】オブジェクトテーブル200(初期設定時)の一例を示す図である。
【図7】パレットウィンドウ300の表示例を示す図である。
【図8】テキスト入力ウィンドウ400の表示例を示す図である。
【図9】パレットウィンドウ300(「仙台」モード登録後)の表示例を示す図である。
【図10】モード選択ウィンドウ500の表示例を示す図である。
【図11】レイアウト編集装置1によるオブジェクト作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】オブジェクトテーブル200(差替パーツ複製時)の一例を示す図である。
【図13】虫食い版表示設定時(画像差替前)の表示例を示す図である。
【図14】差替画像選択ウィンドウ600の表示例を示す図である。
【図15】虫食い版表示設定時(画像差替後)の表示例を示す図である。
【図16】オブジェクトテーブル200(差替パーツ複製時)の一例を示す図である。
【図17】仙台版ページレイアウト100Aの表示例を示す図である。
【図18】差替パーツ非表示設定時における仙台版ページレイアウト100Aの表示例を示す図である。
【図19】オブジェクトテーブル200(差替パーツ複製時)の一例を示す図である。
【図20】オブジェクトテーブル200(差替パーツ複製時)の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、レイアウト編集装置において本発明を適用した場合の実施形態である。
【0020】
[1.本実施形態の概要]
本実施形態のレイアウト編集装置は、差替版制作機能を備えており、例えば、図1に示すベース版ページレイアウト100が作成済みの場合において、図2に示す仙台版ページレイアウト100Aを作成する場合に有用である。仙台版ページレイアウト100Aは、ベース版ページレイアウト100のさつまいも画像オブジェクト101P及びさつまいもテキストオブジェクト101T(さつまいも、北海道産、4本、298円をそれぞれ表示するテキストオブジェクト)を、それぞれ、ぶどう画像オブジェクト109P及びぶどうテキストオブジェクト109T(ぶどう、山梨産、2房、298円をそれぞれ表示するテキストオブジェクト)に差し替えた差替版のページレイアウトである。レイアウト編集装置の差替版制作機能によれば、こうしたオブジェクトの差し替えを、その重ね順を変更することなく容易に行うことができる。
【0021】
[2.レイアウト編集装置の構成]
次に、図3を用いてレイアウト編集装置1の構成について説明する。レイアウト編集装置1は、例えば、パーソナルコンピュータ等により構成されており、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、及びインターフェース部(I/F部)15を備えている。
【0022】
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブや不揮発性メモリ等により構成されており、オペレーティングシステムや、アプリケーション等の各種プログラム等を記憶する。また、記憶部12は、DTPデータを編集するためのレイアウト編集用アプリケーション(以下、「レイアウト編集用アプリ」)と、レイアウト編集用アプリに差替版制作機能を追加するための差替版制作機能追加プログラムとを、記憶している。各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されて外付けドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
【0023】
操作部13は、例えば、キーボード、マウス等により構成されており、編集者の入力操作を受け付け、入力操作に応じた操作信号を制御部11に送る。表示部14は、液晶ディスプレイ等で構成されており、制御部11の制御の下、各種ウィンドウ等を表示する。また、I/F部15は、スキャナやプリンタ等の周辺機器が接続されている際に、レイアウト編集装置1と周辺機器との間で送受信するデータの変換等を所定の規則に従って行う。
【0024】
制御部11は、演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、作業用のRAM(Random Access Memory)、及び図示しない発振回路等を備えて構成されており、操作部13からの操作信号に基づいて、当該操作信号に含まれている操作情報に対応する動作を実現すべく上記各構成部材を制御するための制御情報を生成し、バスを介して当該制御情報を該当する構成部材に出力して当該各構成部材の動作を統轄制御する。
【0025】
[3.レイアウト編集装置1の使用手順及び動作]
次に、図4〜図18を用いてレイアウト編集装置1の使用手順及び動作について説明する。図4は差替版作成時の流れを示す図の一例である。なお、レイアウト編集用アプリには差替版制作機能追加プログラムが予め組み込まれており、レイアウト編集用アプリで差替版制作機能を利用可能な状態であることとする。また、ここでは、図1に示すベース版ページレイアウト100のさつまいも画像オブジェクト101P及びさつまいもテキストオブジェクト101Tを、それぞれ、ぶどう画像オブジェクト109P及びぶどうテキストオブジェクト109Tに差し替え、図2に示す仙台版ページレイアウト100Aを作成する場合について説明する。
【0026】
[3.1.初期設定]
まず、編集者はレイアウト編集用アプリにおいてベース版となるページレイアウトを登録するために、ベース版設定操作を行う(ステップS11)。具体的には、図5に示すように、編集者は表示部14に表示されるレイアウト編集用アプリウィンドウ(以下、「アプリウィンドウ」)Wにおけるメニューバーの「メニュー」から「ベース版設定」(図示しない)を選択し、レイアウト編集用アプリ又は他のアプリケーションで生成した、ベース版とするページレイアウトを開き、ベース版として登録するための操作を行う。
【0027】
これに対して、制御部11はベース版設定操作を受け付けると、開かれているページレイアウトをベース版ページレイアウト100として記憶部12に登録する(ステップS12)。このとき、制御部11は、ベース版ページレイアウト100に含まれる全てのオブジェクトについて解析を行い、図6に示す初期設定時のオブジェクトテーブル200を作成し、ベース版ページレイアウト100と対応付けて記憶部12に登録する。
【0028】
ここで、図6に示す初期設定時のオブジェクトテーブル200について説明する。なお、ページレイアウトにおいて各商品における産地を表示する産地テキストオブジェクト、商品名を表示する商品名テキストオブジェクト、数量を表示する数量テキストオブジェクト、価格を表示する価格テキストオブジェクトはグルーピングされており、同じレイヤーにあるものとする。
【0029】
図6に示すように、オブジェクトテーブル200は、ページレイアウトに含まれる各オブジェクトの重ね順とオブジェクト名(「識別情報」の一例)とモード(「表示モード」の一例)とを規定する。制御部11は、初期設定時のオブジェクトテーブル200を作成するに当たり、ベース版ページレイアウト100に含まれる全てのオブジェクトの重なり順を解析し、それぞれのオブジェクトを解析した重なり順で記述する。また、制御部11はそれぞれのオブジェクトにオブジェクト名を付して記述する。このとき、ベース版ページレイアウト100の元データにオブジェクト名が記述されている場合には、当該オブジェクト名を用いてもよい。また、制御部11は初期設定時のオブジェクトテーブル200を作成する際には、全てのオブジェクトのモードを「ベース」に設定する。
【0030】
モードは、対応するオブジェクトを何れの版で表示させるかを識別するための情報である。例えば、モードが「仙台」であるオブジェクトは仙台版のページレイアウトでのみ表示される。但し、モードが「ベース」であるオブジェクトについては、後述するように、対応する差し替えオブジェクトが存在しない場合に、全ての版のページレイアウトで表示される。なお、オブジェクトテーブル200の右側に、各オブジェクトが何れの商品を表示するオブジェクトであるかを備考として示した。例えば、オブジェクト名が「テキストオブジェクト5」であるオブジェクトは、さつまいもテキストオブジェクト101Tであることを示している。
【0031】
また、制御部11は、ベース版ページレイアウト100の登録後において、レイアウト編集用アプリの起動中に、アプリウィンドウWと図7に示すパレットウィンドウ300を表示部14に表示させる。
【0032】
パレットウィンドウ300は、現在モード表示部301、「差替パーツ作成」ボタン302、「差替版で隠す」ボタン303、モード一覧表示部304、「画像差替」ボタン306、「虫食い版表示」ラジオボタン307、「差替版表示」ラジオボタン308、「差替パーツを隠す」チェックボックス309を有する。現在モード表示部301にはその時点で選択されているモードが表示される。モード一覧表示部304には、登録されているモードに対応するモードボタン(例えば、「ベース」モードボタン305A)が表示される。編集者は、モードボタンを選択することにより、選択したモードに対応するページレイアウト(ベース版ページレイアウト100や差替版のページレイアウト)を表示させることができる。
【0033】
なお、登録されているモードが「ベース」だけの段階では、モード一覧表示部304には、「ベース」モードボタン305Aのみが表示され、「虫食い版表示」ラジオボタン307、「差替版表示」ラジオボタン308、「差替パーツを隠す」チェックボックス309及びこれらに対応するテキスト(「虫食い版表示」、「差替版表示」、「差替パーツを隠す」のテキスト)はグレーアウト状態となっている。グレーアウトとは、チェックボックスやテキストボックス、ボタンなどが薄いグレーで表示され、入力や選択ができない状態のことである。
【0034】
[3.2.差替版の作成]
次に、ベース版ページレイアウト100の差替版(仙台版ページレイアウト100A)を作成する場合について説明する。ここでは、図1のベース版ページレイアウト100のみが作成されている場合において、図2の仙台版ページレイアウト100Aを作成する場合について説明する。
【0035】
[3.2.1.モードの追加]
編集者は仙台版ページレイアウト100Aを作成するに当たり、まず、「仙台」モードを追加するための操作を行う(ステップS13)。具体的には、編集者は、まず、アプリウィンドウWにおけるメニューバーの「メニュー」から「モード追加」(図示しない)を選択する。すると、制御部11は表示部14に、追加するモード名を入力させるためのテキスト入力ウィンドウ400(図8参照)を表示させる。次いで、編集者はテキスト入力ウィンドウ400のテキストボックス401に「仙台」と入力し、OKボタン402を押下する(モードを追加しない場合には、キャンセルボタン403を押下する)。これに対して、制御部11は入力された「仙台」を新規モードとして記憶部12に登録する(ステップS14)。制御部11は、新たなモードが追加されると、図9に示すようにパレットウィンドウ300のモード一覧表示部304に「仙台」モードボタン305Bを追加表示させる。
【0036】
[3.2.2.差替パーツの作成]
次に、編集者は図1に示したベース版ページレイアウト100のさつまいも画像オブジェクト101P及びさつまいもテキストオブジェクト101Tと差し替える差替パーツである、ぶどう画像オブジェクト109P及びぶどうテキストオブジェクト109Tを作成する。具体的には、編集者は、まず、アプリウィンドウWに表示されているベース版ページレイアウト100から、差し替え対象のオブジェクト(ここでは、さつまいも画像オブジェクト101P及びさつまいもテキストオブジェクト101T)を選択し、選択状態のまま、パレットウィンドウ300の「差替パーツ作成」ボタン302を押下する(ステップS15)。
【0037】
すると、制御部11は表示部14に、作成する差替パーツのモード名を選択させるためのモード選択ウィンドウ500(図10参照)を表示させる。モード選択ウィンドウ500は、登録モード表示リストボックス501を有し、登録モード表示リストボックス501には「ベース」モードを除いた、登録済みのモードが表示される(図10は、「仙台」のみが登録されている場合の表示例である)。編集者は登録モード表示リストボックス501から「仙台」を選択し、OKボタン502を押下する(ステップS16)。なお、図10の例では「仙台」のみが表示されているが、その他のモード(「ベース」モードを除く)が登録されている場合には、それらの一覧が表示される。また、差替パーツの作成をキャンセルする場合には、キャンセルボタン503を押下することができる。
【0038】
これに対して、制御部11は、登録モード表示リストボックス501内の何れかのモードが選択されると、図11に示すオブジェクト作成処理を行う(ステップS17)。ここで図11を用いてオブジェクト作成処理について説明する。まず、制御部11は、ステップS15にて、差し替え対象として選択されたさつまいも画像オブジェクト101P(オブジェクトテーブル200における「画像オブジェクト5」)を複製する(ステップS101)。次いで、制御部11は、複製したオブジェクトを複製元オブジェクト(さつまいも画像オブジェクト101P)のすぐ背面(重ね順がすぐ下となる層)に挿入する(ステップS102)。次いで、制御部11は、複製したオブジェクトのモードを、ステップS16にて編集者により選択されたモード(「仙台」)とする。これにより、同じオブジェクト名であってモードが異なるオブジェクトが上下で重なり合う状態となる。また、制御部11は、さつまいもテキストオブジェクト101TについてもステップS101〜ステップS103の処理を行う。つまり、制御部11は、差し替え対象として選択された各オブジェクトについてステップS101〜ステップS103の処理を行う。この結果、図12に示すオブジェクトテーブル200のように、重ね順が「6」と「13」である位置に、それぞれ複製されたオブジェクトが、編集者により選択されたモードで挿入されることとなる。
【0039】
次いで、制御部11は、図13に示すように、アプリウィンドウWの表示を虫食い版表示に切り換える(ステップS18)。虫食い版表示では、先に選択された差し替え対象のオブジェクトを複製したもの(さつまいも画像オブジェクト101P−2、さつまいもテキストオブジェクト101T−2)のみが表示される。また、制御部11は、パレットウィンドウ300における現在モード表示部301の表示を「仙台」モードに変更するとともに、「虫食い版表示」ラジオボタン307を選択状態とする(合わせて「差替版表示」ラジオボタン308及び「差替パーツを隠す」チェックボックス309のグレーアウト状態を解除し、選択可能とする)。
【0040】
次に、編集者は、画像を差し替えるための操作を行う。具体的には、編集者は差し替え対象の画像オブジェクト(さつまいも画像オブジェクト101P−2)のみを選択し、パレットウィンドウ300の「画像差替」ボタン306を押下する(ステップS19)。これに対して、制御部11は表示部14に、図14に示す差替画像選択ウィンドウ600を表示させる。そして、編集者は差替画像選択ウィンドウ600で差し替え画像オブジェクトを選択する(ステップS20)。
【0041】
制御部11は、差替画像選択ウィンドウ600で編集者が差し替え画像オブジェクトを選択する操作を検出すると、図15に示すように、差し替え対象の画像オブジェクトを、編集者により選択された差し替え画像オブジェクト(ぶどう画像オブジェクト109P)に差し替えて表示させる(ステップS21)。このとき、制御部11は、差し替え画像オブジェクト(ぶどう画像オブジェクト109P)の幅を、差し替え対象の画像オブジェクト(さつまいも画像オブジェクト101P−2)の幅に合わせてサイズを調整する。高さは縦横比が維持されるように幅と同じ比率でサイズ調整する。
【0042】
次に、編集者はテキスト編集を行うための操作を行う(ステップS22)。具体的には、編集者はさつまいもテキストオブジェクト101T−2に含まれる産地テキストオブジェクト、商品名テキストオブジェクト、数量テキストオブジェクト、価格テキストオブジェクトを個別に選択して、直接、キーボード等を用いてテキストを入力し、ぶどうテキストオブジェクト109T(図2参照)となるように編集する。これに対して、制御部11は、複製したテキストオブジェクトの内容を、編集者により入力された内容で更新する(ステップS23)。
【0043】
なお、画像の差し替えやテキストの編集が行われてもオブジェクトテーブル200の内容は変更されないが、例えば、図16に示すように、同じオブジェクト名である「画像オブジェクト5」であっても、モードが「ベース」であるオブジェクトはさつまいもの画像を表示し、モードが「仙台」であるオブジェクトはぶどうの画像を表示することとなる。
【0044】
[3.2.3.差替版ページレイアウトの確認]
次に、編集者は差替版ページレイアウト(仙台版ページレイアウト100A)の確認を行う。具体的には、編集者は、パレットウィンドウ300において現在モードが「仙台」である状態のまま、「差替版表示」ラジオボタン308を選択する(ステップS24)。
【0045】
これに対して、制御部11は、アプリウィンドウWで差替版(仙台版)のページレイアウトを表示させる(ステップS25)。具体的には、制御部11は、オブジェクトテーブル200を参照して、オブジェクト名が重複していない「ベース」モードのオブジェクトについては表示することを決定し、一方、オブジェクト名が重複しているオブジェクト(例えば、図16に示すオブジェクトテーブル200における「テキストオブジェクト5」及び「画像オブジェクト5」)については、現在選択されているモード(「仙台」)のオブジェクトを表示することを決定する。これにより、図17に示すように、アプリウィンドウWには仙台版ページレイアウト100Aが表示される。なお、図16の一番右の表では、現在モードに応じて表示されるオブジェクトを「○」で表している。すなわち、オブジェクト名が重複するオブジェクトについては、選択されているモードのオブジェクトが表示される。
【0046】
また、編集者はパレットウィンドウ300の「差替パーツを隠す」チェックボックス309を「ON」にすると、図18に示すように、差替パーツを非表示とすることができる。このとき、制御部11は、オブジェクト名が重複しているオブジェクト(例えば、図16に示すオブジェクトテーブル200における「テキストオブジェクト5」及び「画像オブジェクト5」)のみを非表示とする。これにより、差替パーツに背面に余計なオブジェクトが重なっていないかを確認することができる。
【0047】
なお、本実施形態における各オブジェクトの配置位置、やオブジェクトテーブル200等を示すデータは、一のレイアウトファイルにより規定される。
【0048】
[4.レイアウト編集装置1による効果]
以上説明したように、本実施形態におけるレイアウト編集装置1は、テキストオブジェクトや画像オブジェクトなど複数のオブジェクトについて表示時の配置位置、重ね順及びモード(「表示モード」の一例)を規定するレイアウトファイルであって、ベース版ページレイアウト100に含まれるオブジェクト(「ベースとなるオブジェクト」の一例)のモードを「ベース」モードとして規定したレイアウトファイルを編集するための機能を有する。制御部11(「複製差込手段」、「表示モード規定手段」の一例)は、編集者(「ユーザ」の一例)により指定されたオブジェクトを同じ配置位置に複製し、当該複製した複製オブジェクトの重ね順を複製元オブジェクトの直ぐ下に規定し、編集者により指定されたモードを、当該複製した複製オブジェクトのモードとして規定する。また、制御部11(「編集手段」の一例)は、編集者の操作に基づいて、配置位置、重ね順を変更することなく、複製したテキストオブジェクトの表示内容を変更し、又は複製した画像オブジェクトを他の画像オブジェクトと差し替える。更に、制御部11(「表示制御手段」の一例)は、パレットウィンドウ300の「ベース」モードボタン305Aが選択された場合に、「ベース」モードが規定されているオブジェクトのみを表示させ、一方、「仙台」モード(「ベースモード以外のモード」の一例)が選択された場合に、「仙台」モードが規定されている複製オブジェクトと、複製元オブジェクトとなっておらず且つモードが「ベース」モードであるオブジェクトと、を表示させる。
【0049】
本実施形態におけるレイアウト編集装置1によれば、ベース版ページレイアウト100に含まれるオブジェクトのうち、編集者により指定されたオブジェクトの複製が当該指定されたオブジェクトの直ぐ下に挿入され、編集者により指定されたモード(「仙台」モード)が規定される。次いで、編集者は、複製されたテキストオブジェクトについて表示内容を変更し、又、複製された画像オブジェクトを他の画像オブジェクトに差し替えることにより仙台版用のオブジェクトとすることができる。また、編集者は、パレットウィンドウ300のモード一覧表示部304中の「仙台」モードボタン305Bを選択することにより、ベース版ページレイアウト100に含まれるオブジェクトのうちさつまいも画像オブジェクト101P及びさつまいもテキストオブジェクト101Tが、ぶどう画像オブジェクト109P及びぶどうテキストオブジェクト109Tに差し替えられた仙台版ページレイアウト100Aが表示される。すなわち、レイアウト編集装置1によれば、ベース版ページレイアウト100が存在する場合に、その重ね順を変更することなく、一部のオブジェクトを他のオブジェクトに差し替えた仙台版ページレイアウト100Aを容易に作成し、確認することができる。
【0050】
また、レイアウト編集装置1の制御部11は、編集者により複数のオブジェクトを表示部14に表示させる際のモードとして「仙台」モードが選択され、且つ、虫食い表示設定である場合に、「仙台」モードが規定されているオブジェクトのみを表示させる。これにより、編集者は自分が編集作業を行った箇所を容易に確認することができる。
【0051】
また、レイアウト編集装置1の制御部11(「複製オブジェクト表示制御手段」の一例)は、オブジェクトを複製した際、当該複製したオブジェクトのみを表示部14に表示させる(図4のステップS17及びステップS18、図13参照)。これにより、編集者により指定されたオブジェクトの複製が生成された際、複製オブジェクトのみが表示されることから、編集者は作業対象とすべきオブジェクトに対して容易に編集作業を行うことができる。
【0052】
また、レイアウト編集装置1の制御部11(「編集手段」の一例)は、編集者による、複製したテキストオブジェクトの内容を変更する操作(図4のステップS22参照)に応じて、当該テキストオブジェクトの配置位置、重ね順を変更することなく、当該テキストオブジェクトの表示内容を更新する(図4のステップS23参照)。すなわち、テキストオブジェクトのテキスト編集が行われても、配置位置や重ね順が変わることなく、適切にオブジェクトを表示させることができる。
【0053】
また、レイアウト編集装置1の制御部11(「編集手段」の一例)は、編集者による、複製した画像オブジェクトを他の画像オブジェクトに差し替える操作(図4のステップS20参照)に応じて、配置位置、重ね順を変更することなく、当該複製した画像オブジェクトを他の画像オブジェクトに差し替える(図4のステップS21参照)。すなわち、画像オブジェクトが他の画像オブジェクトに差し替えられても、配置位置や重ね順が変わることなく、適切にオブジェクトを表示させることができる。
【0054】
なお、本実施形態において、制御部11は、編集者により指定されたオブジェクトを同じ配置位置に複製した際、複製元オブジェクトの直ぐ背面(直ぐ下)に挿入する構成としたが(図11のステップS102)、複製元オブジェクトの直ぐ前面(直ぐ上)に挿入する構成としてもよい。すなわち、図19に示すように、「ベース」モードのテキストオブジェクト5の直ぐ前面(直ぐ上)の層に、「仙台」モードのテキストオブジェクト5を複製し、同様に、「ベース」モードの画像オブジェクト5の直ぐ前面(直ぐ上)の層に、「仙台」モードの画像オブジェクト5を複製する構成としてもよい。
【0055】
また、本実施形態では、「ベース」モードのオブジェクトのみが存在する場合に、「ベース」モードのオブジェクトから新たに「仙台」モードの差し替えオブジェクトを複製して作成し、複製元である「ベース」モードのオブジェクトの直ぐ下に挿入する場合について説明したが、図20を用いて、既に「ベース」モード、「仙台」モード、「福岡」モードの「テキストオブジェクト5」及び「画像オブジェクト5」が登録されている場合に、新たに「京都」モードの「テキストオブジェクト5」及び「画像オブジェクト5」を作成する場合について説明する。
【0056】
この場合、制御部11は、「ベース」モードの「画像オブジェクト5」を元に複製して作成した「京都」モードの「画像オブジェクト5」を、(1)「ベース」モードの「画像オブジェクト5」の直ぐ上又は直ぐ下、(2)「仙台」モードの「画像オブジェクト5」の直ぐ上又は直ぐ下、(3)「福岡」モードの「画像オブジェクト5」の直ぐ上又は直ぐ下、の何れかに挿入することができる。なお、「ベース」モードの「テキストオブジェクト5」を元に複製して作成した「京都」モードの「テキストオブジェクト5」についても同様である。
【0057】
また、本実施形態では、オブジェクト名(「識別情報」の一例)とモード(「表示モード」の一例)を別個に規定し管理する構成としたが、モードをオブジェクト名と組み合わせて規定し、モード付オブジェクト名として管理する構成としてもよい。具体的には、モード付オブジェクト名を「モード名部分(「表示モード」の一例)+オブジェクト名部分(「識別情報」の一例)」という構成とし、制御部11は、「ベース」モードの「テキストオブジェクト5」であれば「ベーステキストオブジェクト5」とモード付オブジェクト名を規定し、「仙台」モードの「テキストオブジェクト5」であれば「仙台テキストオブジェクト5」とモード付オブジェクト名を規定する。当該構成とする場合、制御部11はモード付オブジェクト名の中にモードを示す文字列(例えば、「ベース」、「仙台」等)が含まれるか否かによって、そのオブジェクトが何れのモードであるかを判定する。例えば、オブジェクトが「ベース」モードであるかを判定する場合には、モード付オブジェクト名の中に「ベース」という文字列が含まれるかを判定する。
【0058】
すなわち、当該構成とした場合、制御部11は、同一の複製元オブジェクトから複製された複製オブジェクトについて、同一のオブジェクト名を付与し、更に当該オブジェクト名にユーザにより指定されたモードを組み合わせたモード付オブジェクト名を規定する。そして、制御部11はモード付オブジェクト名におけるオブジェクト名部分が同一のオブジェクトの重ね順が連続するように複製オブジェクトの重ね順を規定し、モード付オブジェクト名におけるモード名部分のモードに従ってオブジェクトの表示を制御することとなる。
【符号の説明】
【0059】
1 レイアウト編集装置
11 制御部
12 記憶部
13 操作部
14 表示部
15 I/F部
100 ベース版ページレイアウト
100A 仙台版ページレイアウト
200 オブジェクトテーブル
300 パレットウィンドウ
301 現在モード表示部
302 「差替パーツ作成」ボタン
303 「差替版で隠す」ボタン
304 モード一覧表示部
305A 「ベース」モードボタン
305B 「仙台」モードボタン
306 「画像差替」ボタン
307 「虫食い版表示」ラジオボタン
308 「差替版表示」ラジオボタン
309 「差替パーツを隠す」チェックボックス
400 テキスト入力ウィンドウ
500 モード選択ウィンドウ
600 差替画像選択ウィンドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のオブジェクトについて表示時の配置位置、重ね順及び表示モードを規定するレイアウトファイルであり、ベースとなるページレイアウトに含まれる各オブジェクトの前記表示モードをベースモードと規定するレイアウトファイルを編集するためのレイアウト編集プログラムであって、
コンピュータを、
ユーザにより指定されたオブジェクトを同じ配置位置に複製し、当該複製した複製オブジェクトの重ね順を複製元オブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定する複製差込手段、
ユーザにより指定された表示モードを、前記複製した複製オブジェクトの表示モードとして規定する表示モード規定手段、
ユーザの操作に基づいて、配置位置、重ね順を変更することなく、前記複製オブジェクトの表示内容を変更する、又は前記複製オブジェクトを他のオブジェクトと差し替える編集手段、
前記複数のオブジェクトを表示部に表示させる際の表示モードとしてベースモードが選択された場合に、ベースモードが規定されているオブジェクトのみを表示させ、一方、ベースモード以外の表示モードが選択された場合に、当該選択された表示モードが規定されている複製オブジェクトと、複製元オブジェクトでなく且つ表示モードがベースモードであるオブジェクトと、を表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とするレイアウト編集プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のレイアウト編集プログラムであって、
コンピュータを前記表示制御手段として機能させる際、前記複数のオブジェクトを表示部に表示させる際の表示モードとしてベースモード以外の表示モードが選択され、且つ、虫食い表示設定が選択されている場合に、当該選択された表示モードが規定されている複製オブジェクトのみを表示させることを特徴とするレイアウト編集プログラム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のレイアウト編集プログラムであって、
コンピュータを、
前記複製差込手段によりオブジェクトが複製された際、当該複製された複製オブジェクトのみを表示部に表示させる複製オブジェクト表示制御手段、
として更に機能させることを特徴とするレイアウト編集プログラム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載のレイアウト編集プログラムであって、
コンピュータを前記複製差込手段として機能させる際、一のオブジェクトから複製オブジェクトを作成済みの場合であって、新たに前記一のオブジェクトから複製オブジェクトを作成する場合には、新たに作成した複製オブジェクトの重ね順を、前記一のオブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定させるか、又は前記一のオブジェクトに基づいて作成済みの複製オブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定させることを特徴とするレイアウト編集プログラム。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のレイアウト編集プログラムであって、
コンピュータを前記表示モード規定手段として機能させる際、同一の複製元オブジェクトから複製された複製オブジェクトについて、同一の識別情報を付与させ、更に当該識別情報にユーザにより指定された表示モードを組み合わせて規定させ、
コンピュータを前記複製差込手段として機能させる際、前記識別情報が同一のオブジェクトの重ね順が連続するように複製オブジェクトの重ね順を規定させ、
コンピュータを前記表示制御手段として機能させる際、前記識別情報と組み合わせて規定された表示モードに従ってオブジェクトの表示を制御させることを特徴とするレイアウト編集プログラム。
【請求項6】
複数のオブジェクトについて表示時の配置位置、重ね順及び表示モードを規定するレイアウトファイルであり、ベースとなるページレイアウトに含まれる各オブジェクトの前記表示モードをベースモードと規定するレイアウトファイルを編集するためのレイアウト編集装置であって、
ユーザにより指定されたオブジェクトを同じ配置位置に複製し、当該複製した複製オブジェクトの重ね順を複製元オブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定する複製差込手段と、
ユーザにより指定された表示モードを、前記複製した複製オブジェクトの表示モードとして規定する表示モード規定手段と、
ユーザの操作に基づいて、配置位置、重ね順を変更することなく、前記複製オブジェクトの表示内容を変更する、又は前記複製オブジェクトを他のオブジェクトと差し替える編集手段と、
前記複数のオブジェクトを表示部に表示させる際の表示モードとしてベースモードが選択された場合に、ベースモードが規定されているオブジェクトのみを表示させ、一方、ベースモード以外の表示モードが選択された場合に、当該選択された表示モードが規定されている複製オブジェクトと、複製元オブジェクトでなく且つ表示モードがベースモードであるオブジェクトと、を表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とするレイアウト編集装置。
【請求項7】
複数のオブジェクトについて表示時の配置位置、重ね順及び表示モードを規定するレイアウトファイルであり、ベースとなるページレイアウトに含まれる各オブジェクトの前記表示モードをベースモードと規定するレイアウトファイルを編集するためのレイアウト編集方法であって、
コンピュータが、ユーザにより指定されたオブジェクトを同じ配置位置に複製し、当該複製した複製オブジェクトの重ね順を複製元オブジェクトの直ぐ上又は直ぐ下に規定する複製差込工程と、
コンピュータが、ユーザにより指定された表示モードを、前記複製した複製オブジェクトの表示モードとして規定する表示モード規定工程と、
コンピュータが、ユーザの操作に基づいて、配置位置、重ね順を変更することなく、前記複製オブジェクトの表示内容を変更する、又は前記複製オブジェクトを他のオブジェクトと差し替える編集工程と、
コンピュータが、前記複数のオブジェクトを表示部に表示させる際の表示モードとしてベースモードが選択された場合に、ベースモードが規定されているオブジェクトのみを表示させ、一方、ベースモード以外の表示モードが選択された場合に、当該選択された表示モードが規定されている複製オブジェクトと、複製元オブジェクトでなく且つ表示モードがベースモードであるオブジェクトと、を表示させる表示制御工程と、
を含むことを特徴とするレイアウト編集方法。

【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図16】
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【図19】
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【図20】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図17】
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【図18】
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