説明

レジ袋吊り下げ補助具

【課題】
本発明は、その取り付け部分が車室内の色々なところに取り付けられ、できるだけ嵩張らず、そしてレジ袋を吊り下げ、その開口部を開閉する操作を夫々別々に簡単確実にできるレジ袋吊り下げ補助具を提供する。
【解決手段】
本発明は、弾力性のある薄板からなる略三角形をしており、薄板の上部に薄板を構造物に取り付ける為の取り付け部を設け、薄板の下部両端にレジ袋の吊り下げ部として、上向きの挿入口を設けた第1係止部が設けられ、薄板の中間部に中間穴を設け、中間穴の下端中央に、レジ袋の吊り下げ部として、上向きに凸部である第2係止部が設けられていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパー、コンビニ、売店で商品購入時に手に入るプラスティック製のレジ袋を、乗用車等の室内でゴミ入れとして利用する時に使用する、レジ袋吊り下げ補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車室内で発生したゴミを収容する時レジ袋が広く使われている。
それは、レジ袋が丈夫で柔軟性があり、液体を漏らさず、又商品購入時に無料で手に入り、時に有り余るほどになり、その有効利用方法として考えられているからである。
【0003】
そこで、車室内においてレジ袋をゴミ入れとして利用する際に、レジ袋を吊り下げると共にシートの後ろポケットに係止させる為の補助具が考えられている。
例えば、実開平7−5909号公報に記載されているレジ袋吊り下げ補助具は、図6に図示してあるように一枚のシートにフック102用穴と切れ込み103と折り目106を入れ、その折り目106を折ることによって、図7・8に図示してあるようにこの補助具を自動車のフロント座席の後ろにあるポケットに差込み本体を固定するボード101、レジ袋の持ち手を引っ掛けるフック102、切れ込み103、レジ袋の上部を覆うカバー104、レジ袋107の内部に垂らす舌105等を作り使用するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7−5909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車室内に備え付けるゴミ入れは、乗員にとって使いたい時に使い良い所にあってゴミをこぼさず車室内の機能を犠牲にせず、不要時には、乗員の目に触れないところにあることが望ましいので、レジ袋吊り下げ補助具はその取り付け部分が色々なところに簡単に取り付けられる取り付け部があって、全体が嵩張らないことが望ましい。
【0006】
そして、レジ袋を吊り下げ補助具に吊り下げ、外れにくく保ち、外したい時に外し、その開口部を開閉するという操作を各々別々に簡単にできる事が必要である。
【0007】
そこで特許文献1で開示されたレジ袋吊り下げ補助具であるが、このレジ袋吊り下げ補助具にレジ袋の持ち手108を吊り下げる場合、レジ袋107を平たく伸ばし舌105をその中に入れ、フック102にレジ袋の持ち手108を掛け、その状態で固定するボード101を座席の後ろポケット109にカバー104が手前に来るように差込み、カバー104の切れ込み103にポリ袋の持ち手108を挟み込むことによって固定する方法になっている
【0008】
しかし、この方法でレジ袋107をこのレジ袋吊り下げ補助具にセットし固定するには、レジ袋107は形大きさが様々であり軽く滑りやすく、その持ち手108は元の平らな形に戻ろうとするので、要領と手間がかかる。
その上、指定された対象物にしか取り付けられない。そして、車室内で、このレジ袋吊り下げ補助具を座席の後ろにあるポケット109に差込み本体を固定した場合、車の振動等で折り目が伸び全体が落ちる可能性もある。また、ポケット109の開口部の大部分を使う事になるので、そのポケット109が使いにくくなる。
【0009】
また本体を固定するボード101で、レジ袋107を吊り下げる部分を兼ねている為、レジ袋107を吊り下げたり外したりする度に本体をポケット109から外さなければならず不便である
【0010】
そして、このレジ袋吊り下げ補助具の外形は大きく、折り畳み部分もあるので車室内で使用する時には嵩張っている。また、様々な車室内で使おうとして個人の持ち物、洋服のポケットに入れて携帯することは困難である。そして不要時、車室内で乗員の目に触れないように収納する場所も限られている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記のような課題に鑑み創案されたものであって、上記の課題を解決する為に、一枚の薄板からなり、薄板の上部に薄板を車室内の構造物に取り付ける為の取り付け部を設け、薄板の下部両端にレジ袋の吊り下げ部として上向きの挿入口を設けた第1係止部が設けられ、薄板の中間部に中間穴を設け、中間穴の下端中央にレジ袋の吊り下げ部として上向きに凸部である第2係止部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
また本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、一枚の薄板はその外形が略三角形状をしていることを特徴とする。
【0013】
また本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、第1係止部が上が切れ目によって開いている小穴であり略三角形状の薄板の下部両端に設けられ、第2係止部が凸部両側に、上が切れ目によって開いている小穴として設けられていることを特徴とする。
【0014】
また本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、その材料である一枚の薄板は弾力性のある素材からできていることを特徴とする。
【0015】
また本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、設けられている各切れ目が、横U字状またはS字状または横V字状のいずれかで、各切れ目の対峙している両側が接している状態に設けられたことを特徴とする。
【0016】
また本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、設けられている各切れ目の上がV字状谷によって開いていることを特徴とする。
【0017】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、レジ袋の持ち手の一方を第1係止部に係止し、もう一方を第2係止部に係止する様に構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具は車室内の構造物に取り付ける為の取り付け部が、レジ袋を吊り下げる為の第1第2係止部と分けて設けられているので、本発明のレジ袋吊り下げ補助具を車室内の構造物に取り付けたり外したりすることと、レジ袋を本発明のレジ袋吊り下げ補助具に吊り下げたり外したりすることが別に独立して行われる様になったので、レジ袋を取り替えるたびに本発明のレジ袋吊り下げ補助具を車室内の構造物より取り外す必要が無くなり、またレジ袋を吊り下げたまま自由に移動させる事が可能になった。
【0019】
そして本発明のレジ袋吊り下げ補助具は第1係止部と第2係止部を分けて設けたので、第2係止部を使ってレジ袋の持ち手を吊り下げたり外したりすることによってレジ袋の開口部をいつでも開けたり閉じたりできるようになった。
【0020】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、その外形を略三角形状にすることによって上部に取り付け部、下部両端に間隔を空けて第1係止部、中間部に中間穴と第2係止部を使いやすく左右のバランス良く配置する構成となった。
【0021】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具は上が切れ目によって開いている小穴であるのでそこにレジ袋の持ち手を係止する時、レジ袋の持ち手の幅が広く硬い素材であってもはみ出したり滑り出したりしにくくなった。
【0022】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、その薄板が弾力のある素材で出来ており、設けけられている各切れ目は横U字状またはS字状または横V字状のいずれかであるので、各切れ目の対峙している片側をもう片側に対して薄板の表裏方向に力を加えて反らすと切れ目が開き、力を無くすると薄板の弾力で切れ目は閉じるので、薄板の一部を一方の手で保持しもう一方の手でレジ袋の持ち手を切れ目の入口に薄板を表裏方向に開くように押し当てれば、レジ袋の持ち手は切れ目を通過し係止部に入りまた係止部から出て行く。その後、切れ目は薄板の弾力によって閉じるので、レジ袋の持ち手は係止部に係止された後は外れにくくなっている。その為本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、レジ袋の持ち手を各係止部に係止する時、確実に係止できて外れにくく保ち、外す時は外したい時に外すという作業が容易にできるようになった。
【0023】
また、レジ袋の持ち手が切れ目を通過する時、切れ目の形状と薄板の弾力により薄板が振動し通過し終わると振動が止まる為、レジ袋の持ち手が完全に係止部に係止されてしまっている事が手応えで分かるようになり、誰でも素早く容易に確実にレジ袋の持ち手を各係止部に係止できる様になった。
【0024】
また、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、一枚の弾力性のある略三角形状の薄板でできており、車室内の構造物への取り付ける為の取り付け部が略三角形状の上部にあって左右の回転方向に固定される構造になっておらず、また中間部に中間穴を設けることによって、中間穴付近の柔軟性を増している構成になっている。このことによって本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、吊り下げられたレジ袋の大きな動きに対して、取り付け部において左右に振れ、また中間穴付近で薄板をより柔軟に撓らせて順応する事により、レジ袋の持ち手が、それを係止している係止部の上の切れ目の片側を対峙するもう片側に対して表裏方向に反らせて切れ目を開くことを抑制する為に、レジ袋が本発明のレジ袋吊り下げ補助具からより外れにくくなった。
【0025】
また、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、各切れ目の上がV字状谷によって開いているので、レジ袋の持ち手をV字状谷に引き込むことによってその底にある切れ目の入口に集めやすくなったので、レジ袋の持ち手を各係止部に係止し易くなった。
【0026】
また、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、一枚の弾力のある薄板を切り出した形によって、組み立て部、折り曲げ部、接合部も無く表面が滑らかで全体を小さく作る事ができているので、車室内で嵩張らなくなり、汚れが付きにくく汚れが付いても簡単に洗い落とせるようになっているので、個人の持ち物、洋服のポケット等に入れて携帯できるようになり、又不要時車室内で乗員の目に触れないように収納する場所が、多く得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明のレジ袋吊り下げ補助具斜視図
【図2】第1係止部にレジ袋の片方の持ち手を係止した状態を表した図
【図3】第2係止部にもう片方のレジ袋の持ち手を係止した状態を表した図
【図4】観光バスのアミポケットに第2取り付け部を用いて本発明を取り付けた図
【図5】乗用車のセンターコンソールに、第3取り付け部を用いて本発明を取り付けた図
【図6】従来の補助具の全体図
【図7】従来の補助具にレジ袋を取り付けた図
【図8】従来の補助具にレジ袋を取り付け座席の後ろのポケットに固定した図
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具の実施例を図1から図5を用いて説明すると、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、一枚の弾力性のある略三角形状の薄板から切り出した形より出来上がっており、薄板の素材は適度な弾力があるものならプラスティック、紙、金属等何でも良い。
【0029】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具は図1に図指してある様に略三角形状の外形をしており、その上部に車室内の構造物に本発明のレジ袋吊り下げ補助具を取り付けるための取り付け部1・2・3がある。
その一つが、頂上部直ぐ下中央線上にある丸い穴の第1取り付け部1で、ヒートン状のものを受けるときに使う。頂上部直ぐ下の両側から斜め上に伸びている溝が第2取り付け部2で、図4で示すごとく、観光バス等の座席後ろにあるアミポケットに差し込んで使う。略三角形状の薄板の中間に中間穴4がありその上部より中心線上に上に伸びる溝が第3取り付け部3で図5で示すごとく、木ネジの頭状の物を受けるときに使う。
【0030】
略三角形状の薄板の下部両側に上がV字状谷5によって開いている横U字状切れ目6によって繋がっている第1係止部8がある。
【0031】
略三角形状の薄板の中間にある中間穴4の下端中央に凸部7があり、その凸部7の両側に上がV字状谷5によって開いている横U字状切れ目6によって繋がっている第2係止部9がある。
【0032】
この発明に対応するレジ袋10は、車室内で発生する身の回りのゴミを入れるレジ袋は全体の大きさがU字形で縦50センチメートル横30センチメートル位まで、封筒方(全体が長方形で上部に持ち手の穴が空いて入るもの)でB4サイズ位までで十分なので、それらに対応でき且つ最小になるように第1係止部8間の長さ、各係止部8・9の大きさが考案されている。
【0033】
次に本発明のレジ袋吊り下げ補助具の使い方を説明する。
先ずレジ袋10の一方の持ち手11を片方の第1係止部8の上にあるV字状谷5に掛けて下に引き込むと、横U字状切れ目6が本発明の薄板の表裏方向に開いてレジ袋の持ち手11は第1係止部8に係止される。その後横U字状切れ目6は薄板の弾力で閉じるので、レジ袋の持ち手11は第1係止部8に閉じ込められる。
【0034】
次に、レジ袋の同じ側の持ち手11を、もう片方の第1係止部8の上にあるV字状谷5に掛け下に引き込むと、先ほどと同様にしてレジ袋の持ち手11はもう片方の第1係止部8に閉じ込められることによってレジ袋10は本発明に吊り下げられる。
【0035】
そして、レジ袋の持ち手が切れ目を通過する時、切れ目の形状と薄板の弾力により薄板が振動し通過が終わると振動が止まる為、レジ袋の持ち手が完全に係止部に係止されてしまっている事が見た目だけでなく手応えでも分かるようになり、暗い所とか狭い所とか体が不安定な所でも誰でも素早く容易に確実にレジ袋の持ち手を各係止部に係止できる様になっている。
【0036】
この様に、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、レジ袋10の持ち手の片方11を第1係止部8の両方に係止させることによって吊り下げる事になっている為、レジ袋10の大きさデザインがまちまちでU字型であっても封筒形であっても使用できるようになっている。
それはレジ袋の持ち手は、レジ袋が小型であっても人が手に提げて持ち運びするためある一定以上の大きさがあり、封筒形であっても持ち手の穴は大人の指が4本入る大きさがあるので、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、それに対応できるように第1係止部間の距離、各小穴の大きさが考案されている。
【0037】
この時吊り下げられたレジ袋10は、その開口部がU字型の場合は第1係止部8間の長さだけ開いた状態、封筒形の場合は横の長さ全体を使った略楕円状になり完全に開いた状態ではない。しかし吊り下げられたレジ袋10の開口部は、枠等で囲まれていないので自由に形を変えることができるので、大き目のゴミを入れる時はゴミの端で開口部を広げてから中に入れれば良いのであるから、実用には問題ない。
【0038】
次に、吊り下げられたレジ袋10の開口部を閉じる時は、レジ袋10のもう一方の持ち手12を中間穴4の凸部7に掛けV字状谷5に下ろし、下に引き込むと第1係止部8の時と同様にしてレジ袋の持ち手12は第2係止部9に閉じ込められ、レジ袋の開口部は閉じられレジ袋は奥行き方向にスリムになる。
【0039】
次に、閉じられたレジ袋10の開口部を開ける時は、薄板の一部を一方の手で保持しもう一方の手で片方の第2係止部9から出ているレジ袋の持ち手12を摘み、手前に引きながら上に持ち上げれば、第2係止部9の上の横U字状切れ目6が薄板の表方向に開いて、レジ袋の持ち手12はV字状谷5を経て中間穴4に上がり本発明のレジ袋吊り下げ補助具より外れるのでレジ袋10の開口部は開く。
【0040】
そして、本発明のレジ袋吊り下げ補助具に吊り下げられたレジ袋10を外す時は、薄板の一部を一方の手で保持し、もう一方の手で片方の第1係止部8から出ているレジ袋の持ち手11を摘み、本発明のレジ袋吊り下げ補助具の横外側に引きながら上に持ち上げれば、その第1係止部8の上の横U字状切れ目6が薄板の表裏方向に開いて、レジ袋の持ち手11はV字状谷5に上がり、もう片方の第1係止部8から出ているレジ袋の持ち手も同様にしてV字状谷5に上げると、レジ袋10は本発明のレジ袋吊り下げ補助具から外れる。
【0041】
そして、レジ袋10を本発明のレジ袋吊り下げ補助具に第1係止部8を使って吊り下げる前でも後でも、第2係止部9を使ってその開口部を閉じる前でも後でも良いが、本発明のレジ袋吊り下げ補助具を三箇所の取り付け部1・2・3を単独でまたは複数組み合わせて使って,車室内の構造物に取り付けまた、取り外す事ができる。
【0042】
このことによって、本発明のレジ袋吊り下げ補助具はレジ袋10にゴミが一杯になって新しいレジ袋に換える時、わざわざ取り付け部から外すことなくレジ袋を取り換えることができるようになっており、また、ゴミが入った状態でゴミ入れを別な場所に移す事も可能である。
【0043】
そして、これらの取り付け部1・2・3を使って、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、取り付ける場所を選べる。
車室内にこれらの取り付け部を受けるものがない場合、市販品を使って簡単に用意することができる。
第1取り付け部1を受けるものとして、内装材にヒートンを取り付けて使う事ができる。
第2取り付け部2を受けるものとして、紐を輪にした物をシートの後ろポケット内側上部に作り、使用時に表側に出して第2係止部2を差し込んで使う事ができる。
第3取り付け部3を受けるものとして、内装材に取り付けた半球型タッピングスクリュウの頭、シートやシートカバーに縫い付けた洋服のボタン状の物を利用して使うことができる。
また第1取り付け部1に輪にした紐を通しそれを対象物に回し第2取り付け部2に掛ける事によって、横棒状のものに取り付けることができる。
【0044】
車室内で発生するゴミは大きくあっても2リットルのペットボトルぐらいまでであるので、その高さが約30センチメートルであるから、その高さにゴミ袋の開口部が来るように、本発明のレジ袋吊り下げ補助具の取り付け部を受ける物を用意しておれば、ゴミの底が床に触れるので、ゴミの重さが車の振動などによって取り付け部1・2・3にかける負担が大幅に軽減され、また乗員の目線からもゴミ袋が離れるので具合が良く、事故時、取り付け部を受ける部品、ゴミの内容物が乗員の顔面や上半身を傷つける事がなくなる。
【0045】
そして各係止部8・9に係止されているレジ袋の持ち手11・12は、車の急な動きやレジ袋10に当たる乗員の体や他の荷物によって各係止部8・9から外れる可能性があるが、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、取り付け部1・2・3が略三角形状の上部にあって左右への回転方向に固定される構造にせず、また中間部に中間穴4を設けることにより、薄板の柔軟性を中間穴4付近で増してより柔軟に撓らせて、吊り下げられたレジ袋10の大きな動きに対して順応させる事により、レジ袋の持ち手11・12が、それを係止している係止部8・9の上の横U字状切れ目6の片側を対峙するもう片側に対して表裏方向に反らせて切れ目を開くことを抑制する構成になっている為に、レジ袋が本発明のレジ袋吊り下げ補助具からより外れにくくなっている。
【0046】
このように、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、ほとんど指先の簡単な操作で、車室内への取り付け取り外し、レジ袋10を取り付け外れにくく保ち、外したい時に取り外し、レジ袋の開口部の開閉が随時できるようになっている。
【0047】
しかもこれらの仕組みが一枚の弾力性のある薄い板から切り出した小さな形から、組み立て部、折り曲げ部、接合部も無く出来上がっている為に故障する事が無く、表面が滑らかであるので、汚れが付きにくく汚れても簡単に洗い落とす事ができ、突起物が無いので他の物を傷つける事も無く、個人の持ち物や洋服のポケットに入れて携帯する事が可能になっており、また不要時に車室内に収納する場所が多く得られるようになっている。
【0048】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、ゴミ入れ用だけでなく他の物を入れたレジ袋を吊り下げるためにも利用できる。極端に熱い物や冷たいもの、他の物に触れると困るものを車室内に持ち込んだ場合置き場所に困るが、レジ袋ごと本発明のレジ袋吊り下げ補助具に吊り下げる事ができるので便利である。
【0049】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、その取り付け部を受けるものがあれば、車室内はもちろん、戸外、オフィス、病院、工場等でも使用することができる。
【0050】
本発明のレジ袋吊り下げ補助具は、安価に短時間で簡単に製造出来、小型で隙間無く重ねて在庫出来る為、生産・流通・消費の面で経済的負担の少ない製品である。
【0051】
所謂環境に優しい材料を使えば、汚物・危険物がレジ袋の中に入ってしまった場合、本発明のレジ袋吊り下げ補助具は,嵩が小さく単価が安く、予備を身近に十分用意できるので、レジ袋と共に捨ててしまうという使用方法も考えられる。
【符号の説明】
【0052】
1 第1取り付け部
2 第2取り付け部
3 第3取り付け部
4 中間穴
5 V字状谷
6 横U字状切れ目
7 凸部
8 第1係止部
9 第2係止部
10 レジ袋
11 レジ袋の持ち手
12 レジ袋のもう一方の持ち手
101 固定するボード
102 フック
103 切り込み
104 カバー
105 舌
106 折り目
107 レジ袋
108 レジ袋の持ち手
109 ポケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚の薄板からなり、薄板の上部に薄板を構造物に取り付ける為の取り付け部を設け、薄板の下部両端にレジ袋の吊り下げ部として、上向きの挿入口を設けた第1係止部が設けられ、薄板の中間部に中間穴を設け、中間穴の下端中央に、レジ袋の吊り下げ部として、上向きの凸部である第2係止部が設けられていることを特徴とするレジ袋吊り下げ補助具。
【請求項2】
一枚の薄板はその外形が略三角形状をしていることを特徴とする請求項1に記載されているレジ袋吊り下げ補助具。
【請求項3】
第1係止部が上が切れ目によって開いている小穴であり略三角形状の薄板の下部両端に設けられ、第2係止部が凸部両側に上が切れ目によって開いている小穴として設けられていることを特徴とする請求項1に記載されているレジ袋吊り下げ補助具。
【請求項4】
請求項1に記載されているレジ袋吊り下げ補助具であって、一枚の薄板は弾力性のある素材からできていることを特徴とする請求項1に記載されているレジ袋吊り下げ補助具。
【請求項5】
請求項3に記載されている各切れ目は、横U字状またはS字状または横V字状のいずれかで、各切れ目の対峙している両側が接している状態で設けられていることを特徴とする請求項3に記載されているレジ袋吊り下げ補助具。
【請求項6】
請求項3に記載されている各切れ目の上がV字状谷によって開いていることを特徴とする請求項3に記載されているレジ袋吊り下げ補助具。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−121547(P2011−121547A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−282910(P2009−282910)
【出願日】平成21年12月14日(2009.12.14)
【特許番号】特許第4660841号(P4660841)
【特許公報発行日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(399021426)
【Fターム(参考)】