レビュー文章出力システム、レビュー文章出力方法、プログラム及びコンピュータ可読情報記憶媒体
【課題】複数の商取引対象のそれぞれに関するレビュー文章のうち、同一レビュアーにより投稿されたものを、ユーザが容易に読み比べることができるようにする。
【解決手段】レビュー文章出力方法は、商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、を含む。
【解決手段】レビュー文章出力方法は、商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレビュー文章出力システム、レビュー文章出力方法、プログラム及びコンピュータ可読情報記憶媒体に関し、特に商品、サービス、情報などの商取引対象に関するレビュー文章の出力に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引の分野では、商品販売のウェブページに当該商品のレビュー文章が掲載されていたり、あるいは同ウェブページに当該商品のレビュー文章を掲載したウェブページがリンクされていたりすることがある。レビュー文章は、商品に対する感想や評価を記述した文章であり、電子商取引システムのユーザ(レビュアー)により作成され、同システムに投稿されるものである(下記特許文献1参照)。レビュー文章を読むことにより、商品が他のユーザからどのような評価を受けているかを知ることができ、ユーザは自分の商品選択に役立てることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−154527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、ユーザは商品の検索条件を1つ指定することにより、その条件を満足する商品又は商品群に関するレビュー文章にアクセスすることができるに過ぎなかった。しかしながら、複数の商品に関するレビュー文章であって、同じレビュアーにより投稿されたものを読み比べることは、ユーザにとって有益である。例えば、あるレビュアーがコーヒー豆Aとコーヒー豆Bのそれぞれにレビュー文章を投稿している場合、コーヒー豆Aかコーヒー豆Bのどちらを購入するか迷っているユーザや、一方から他方への買い替えを検討しているユーザにとって、それらレビュー文章を読み比べることは有益である。また、あるレビュアーがコーヒー豆Aだけでなく、多くのコーヒー豆に関するレビュー文章を投稿している場合、コーヒー豆Aを購入しようかどうか迷っているユーザにとって、それらレビュー文章を読み比べることも有益である。以上の事情はサービスや情報の販売のケースなど、あらゆる商取引対象の販売においても当てはまる。
【0005】
そこで本発明は、複数の商取引対象のそれぞれに関するレビュー文章のうち、同一レビュアーにより投稿されたものを、ユーザが容易に読み比べることができるレビュー文章出力システム、レビュー文章出力方法、プログラム及びコンピュータ可読情報記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るレビュー文章出力システムは、商取引対象の検索条件である第1条件を取得する第1条件取得手段と、商取引対象の検索条件である第2条件を取得する第2条件取得手段と、前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章、及び前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定手段と、前記レビュー文章特定手段により特定される、共通のレビュアーによる前記各条件に対応するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力手段と、を含む。
【0007】
ここで、前記第1条件取得手段は、ユーザにより入力される前記第1条件を取得してよい。
【0008】
また、前記第2条件取得手段は、前記ユーザにより入力される前記第2条件を取得してよい。
【0009】
また、前記第2条件取得手段は、前記第1条件取得手段により取得される前記第1条件に基づいて、該第1条件に対して事前に関連づけられた検索条件を、前記第2条件として取得してよい。
【0010】
また、前記第2条件取得手段は、前記第1条件取得手段により取得される前記第1条件に基づいて、該第1条件を満足する1以上の商取引対象を包含する複数の商取引対象を検索するための検索条件を、前記第2条件として取得してよい。
【0011】
また、前記レビュー文章特定手段は、前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第1取得手段と、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第2取得手段と、前記第1及び前記第2取得手段により取得されるレビュアーに基づき、前記第1取得手段により取得される1以上のレビュー文章、及び前記第2取得手段により取得される1以上のレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定する特定手段と、を含んでよい。
【0012】
また、前記レビュー文章特定手段は、前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第1取得手段と、前記第1取得手段により取得されるレビュアーのうち、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章を作成したものを特定する特定手段と、前記特定手段により特定されるレビュアーにより作成された、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章を取得する第2取得手段と、を含んでよい。
【0013】
また、前記レビュー文章出力手段は、共通のレビュアーによるレビュー文章を、並べて配置された状態で視認可能に出力してよい。
【0014】
また、前記レビュー文章出力手段は、共通のレビュアーによるレビュー文章を、それぞれ所定条件に合致する部分を他と区別して視認可能に出力してよい。
【0015】
さらに、本発明に係るレビュー文章出力方法は、商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、を含む。
【0016】
また、本発明に係るプログラムは、商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、をコンピュータに実行させるプログラムである。
【0017】
また、本発明に係るコンピュータ可読情報記憶媒体は、商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、をコンピュータに実行させるプロクラムを格納したものである。
【0018】
本発明によれば、複数の商取引対象のそれぞれに関するレビュー文章のうち、同一レビュアーにより投稿されたものが出力されるので、ユーザはそれらを容易に読み比べることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る電子商取引サーバシステムを含むコンピュータネットワークの全体図である。
【図2】電子商取引サーバシステムから提供されるトップページの一例を示す図である。
【図3】電子商取引サーバシステムから提供される商品リストページの一例を示す図である。
【図4】電子商取引サーバシステムから提供される個別商品用レビュー文書ページの一例を示す図である。
【図5】電子商取引サーバシステムから提供される個別商品ページの一例を示す図である。
【図6】電子商取引サーバシステムから提供されるレビュー文書検索条件入力ページの一例を示す図である。
【図7】電子商取引サーバシステムから提供されるレビュー文書検索結果ページの一例を示す図である。
【図8】電子商取引サーバシステムから提供される拡張版レビュー文書検索条件入力ページの一例を示す図である。
【図9】電子商取引サーバシステムから提供される拡張版レビュー文書検索結果ページの一例を示す図である。
【図10】電子商取引サーバシステムから提供される拡張版レビュー文書検索結果ページの付属部分を示す図である。
【図11】商品データベースの構成を示す図である。
【図12】レビュー文書データベースの構成を示す図である。
【図13】商品毎レビュー文書リストの構成を示す図である。
【図14】拡張版レビュー文書検索結果ページのデータを生成する処理を示すフロー図である。
【図15】拡張版レビュー文書検索結果ページのデータを生成する処理の変形例を示すフロー図である。
【図16】拡張版レビュー文書検索条件入力ページの変形例を示す図である。
【図17】拡張版レビュー文書検索結果ページの変形例を示す図である。
【図18】変形例に係る商品データベースの構成を示す図である。
【図19】レビュー比較欄の変形例を示す図である。
【図20】変形例に係るレビュー比較欄のデータを生成する処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る電子商取引サーバシステム12を含むコンピュータネットワーク10の全体図である。同図に示すように、コンピュータネットワーク10は電子商取引サーバシステム12、複数のユーザコンピュータ14及び複数の店舗コンピュータ16を含んでいる。電子商取引サーバシステム12は、単体の或いは複数のコンピュータ(サーバ)により構成されており、インターネットなどの広域ネットワーク18に接続されている。この電子商取引サーバシステム12は、ユーザコンピュータ14や店舗コンピュータ16のユーザが商品売買を行うための仮想的なショッピングモールのサービスを提供している。また、電子商取引サーバシステム12は、商品に関するレビュー文章を登録・出力する機能を有しており、本発明に係るレビュー文章出力システムの一形態である。
【0022】
ユーザコンピュータ14は、商品を購入するユーザが使用するコンピュータであり、有線又は無線により広域ネットワーク18に接続されており、電子商取引サーバシステム12との間でデータ通信をするものである。ユーザコンピュータ14は、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯端末であり、キーボードやポインティングデバイスなどの入力手段及びLCDなどの表示手段を備えている。ユーザコンピュータ14にはウェブブラウザがインストールされており、このウェブブラウザを用いることにより、広域ネットワーク18を介して電子商取引サーバシステム12にアクセスし、そこに各種データを送信したり、そこから提供されるウェブページを表示させることができる。ユーザコンピュータ14は、ウェブブラウザを用いることにより、所望の商品を購入したり、或いは購入した商品(レビュー対象)に関するレビュー文章(レビュー対象に対する評価や感想を表す文章)のデータを作成して、それを電子商取引サーバシステム12に登録したりすることができる。また、他のユーザにより作成されたレビュー文章のデータを電子商取引サーバシステム12から受信し、それを表示することもできる。
【0023】
店舗コンピュータ16は、商品を販売するユーザが使用するコンピュータであり、有線又は無線により広域ネットワーク18に接続されており、電子商取引サーバシステム12との間でデータ通信をするものである。店舗コンピュータ16は、例えばパーソナルコンピュータであり、入力手段及び表示手段を備えている。店舗コンピュータ16も、もちろん携帯電話機やスマートフォンなどの携帯端末であってよい。店舗コンピュータ16にもウェブブラウザがインストールされており、このウェブブラウザを用いることにより、広域ネットワーク18を介して電子商取引サーバシステム12にアクセスし、販売しようとする商品の情報を登録することができる。
【0024】
図2は、電子商取引サーバシステム12により提供される仮想的なショッピングモールのトップページを示す図である。このトップページは、ウェブページの形式を有しており、ユーザコンピュータ14からのリクエストに応じて電子商取引サーバシステム12から送信されるデータに基づいて表示される。同図に示すように、トップページには入力フォーム20、検索ボタン22、商品ジャンルボタン群24、及びレビュー検索ボタン26が表示されている。レビュー検索ボタン26は、後述するようにレビュー文章の検索条件を入力するためのウェブページをリクエストするボタンである。また、入力フォーム20は、ユーザが入力手段により商品の検索条件を入力する欄であり、本実施形態では商品名に含まれる文字列がユーザにより入力される。
【0025】
検索ボタン22は、ユーザコンピュータ14から電子商取引サーバシステム12に、入力フォーム20に入力された文字列を含む商品検索リクエストを送信するためのボタンであり、ポインティングデバイスによりクリックされる。この商品検索リクエストに応じて、電子商取引サーバシステム12は、リクエストに含まれる文字列が商品名に含まれる商品を商品データベースから検索し、検索結果を示すウェブページのデータ(不図示)をユーザコンピュータ14に送信する。
【0026】
商品ジャンルボタン群24には、「食品」、「酒類」、「衣類」、「書籍」などの複数の商品ジャンルのそれぞれに対応する商品ジャンルボタンが含まれる。商品ジャンルボタンをクリックすることにより、対応する商品ジャンルに属する下位の商品ジャンルの名称を含むウェブページ(不図示)がユーザコンピュータ14に表示される。そして、最下位の商品ジャンルのボタンをクリックすることにより、その商品ジャンルに属する商品群の紹介を含むウェブページがユーザコンピュータ14に表示される。
【0027】
図3は、大商品ジャンル「酒類」、中商品ジャンル「ワイン」、小商品ジャンル「フランスワイン」をユーザが順に選択した場合に、ユーザコンピュータ14の表示手段に表示される商品リストページを示している。同図に示される商品リストページには、小商品ジャンル「フランスワイン」に属する各商品について、商品の画像、商品名、販売店の名称、価格及び登録済みのレビュー文章の数が表されている。商品名は、商品ボタン28に表されており、またレビュー文章の数は、レビュー文書表示ボタン30に表されている。レビュー文章表示ボタン30をクリックすることにより、図4に示される、個別商品用レビュー文書ページがユーザコンピュータ14に表示される。また、商品ボタン28をクリックすることにより、図5に示される、個別商品ページがユーザコンピュータ14に表示される。
【0028】
図4に示される個別商品用レビュー文書ページでは、レビュー文章の対象(レビュー対象)となっている商品の商品説明欄32が最上部に配置され、その下に、ユーザ(レビュアー)により作成・登録されたレビューを表すレビュー欄34が多数配置されている。商品説明欄32には商品名、販売店の名称及び価格が表されている。商品名はボタンとなっており、同ボタンをクリックすることによっても、図5に示される個別商品ページがユーザコンピュータ14に表示される。また、レビュー欄34には、レビュアーであるユーザの名前(ニックネーム)、レビュー対象に対してレビュアーが与えた評価値を示す画像及びレビュー文章が表される。ただし、レビュー文章を電子商取引サーバシステム12に登録する際、レビュアーの名前(ニックネーム)を公開するか否かを指定できるようになっており、公開しない旨を指定したレビュアーの名前は、レビュー欄34に表されないようになっている。この場合、同図に示される「購入者さん」のように、事前に定められた特別の名前が代わりに表されてよい。レビュー欄34を読んで、商品説明欄32に示される商品を購入しようと考えたユーザは、商品説明欄32に含まれる商品名のボタンをクリックすることにより、直ちに個別商品ページを閲覧できる。
【0029】
図5に示される個別商品ページでは、商品の画像、商品名、販売店の名称、価格、商品の説明が表されている。さらに、注文数量を入力するためのプルダウンメニュー36、「買物カゴ」ボタン38、図4に示される個別商品用レビュー文書ページを表示させるためのボタン40も表示されている。ユーザは、商品の説明などの情報に基づいて購入を決断すると、プルダウンメニュー36で注文数量を設定し、「買物カゴ」ボタン38をクリックする。そうすると、電子商取引サーバシステム12は、注文数量及び注文された商品の商品IDを通信セッションに関連づけて記憶するとともに、注文確定のためのウェブページ(不図示)をユーザコンピュータ14に返信する。この注文確定のためのウェブページにおいて、ユーザID及びパスワード、配送先、決済方法などの必要情報をユーザが入力し、確定ボタンを押下することにより、それら情報が電子商取引サーバシステム12に送信され、通信セッションに関連づけて既に記憶されている注文数量及び商品IDに関する注文が確定する。
【0030】
図2に示されるトップページにおいてレビュー検索ボタン26をクリックすると、図6に示されるレビュー文書検索条件入力ページがユーザコンピュータ14に表示される。同図に示されるウェブページには、入力フォーム42、追加ボタン44及び検索ボタン46が表されている。入力フォーム42は、レビュー文章のレビュー対象である商品を検索するための検索条件をユーザが入力する欄であり、本実施形態では商品名に含まれる文字列がユーザにより入力される。ユーザは、入力フォーム42に任意の文字列を入力して検索ボタン46をクリックすると、電子商取引サーバシステム12では、その文字列が商品名に含まれる商品を商品データベースから検索する。そして、それら商品をレビュー対象とするレビュー文章をウェブページの形式でユーザコンピュータ14に返信する。図7は、このときユーザコンピュータ14で表示されるレビュー文書検索結果ページを示している。同図に示すように、このページには、検索により見つかったレビュー文書をそれぞれ表す1以上のレビュー欄48が配置されている。レビュー欄48には、検索により見つかったレビュー文書、レビュー対象に対してレビュアーが与えた評価値を示す画像、レビュアーであるユーザの名前のみならず、そのレビュー文書のレビュー対象である商品の商品名、販売店の名称及び価格も表される。なお、レビュー欄48は、入力フォーム42(図6)に入力された文字列を商品名に含む商品ごとに1つ設けられており、レビュー欄48には該商品をレビュー対象とするレビュー文章のうち1つが代表として表されている。レビュー欄48に表されるレビュー文章は、例えば作成日、文字数、レビュアーとユーザとの類似度等の各種基準に従って選択してもよいし、ランダムに選択してもよい。レビュー欄48にはボタン50が表されており、ユーザはこのボタン50をクリックすることにより、同じ商品に関する他のレビュー文章をユーザコンピュータ14に表示させることもできる。
【0031】
図6に示されるレビュー文書検索条件入力ページにおいて追加ボタン44をクリックすると、図8に示される拡張版レビュー文章検索条件入力ページが表示される。このウェブページは本実施形態の特徴の1つであり、2つの入力フォーム52,54及び1つの検索ボタン56が表されている。拡張版レビュー文書検索条件入力ページには、追加ボタン55も表されており、この追加ボタン55をクリックすることにより、入力フォームの数をさらに増やすことができる。入力フォーム52,54は、いずれもレビュー対象である商品の検索条件である条件1,2をユーザがそれぞれ入力する欄であり、本実施形態では商品名に含まれる文字列がユーザにより入力される。ユーザが2つの入力フォーム52,54に文字列を入力して検索ボタン56をクリックすると、電子商取引サーバシステム12は上記条件1,2を受信することにより取得し、図9に示される拡張版レビュー文章検索結果ページページのデータを生成して、ユーザコンピュータ14に返信する。
【0032】
図9に示される拡張版レビュー文書検索結果ページには、レビュアーごとにレビュー比較欄58が表されている。各レビュー比較欄58の上部には、レビュアーであるユーザの名前が表されている。また、ユーザの名前の下には2つのレビュー欄が相互に関連づけて表されている。具体的には、2つのレビュー欄が左右に並んで配置されている。
【0033】
各レビュー欄には、上側にレビュー対象である商品の商品名、販売店の名称及び価格が表されており、下側にレビュー文章が表されている。そして、同図の左側に配置されたレビュー欄は、入力フォーム52(図8)に入力された文字列(条件1)を商品名に含む商品に関するものであり、同図の右側に配置されたレビュー欄は、入力フォーム54(図8)に入力された文字列(条件2)を商品名に含む商品に関するものである。左右のレビュー欄に記されたレビュー文章は、異なるレビュー対象に向けられたものであるが、いずれも同じレビュアーにより作成・登録されたものである。なお、左側のレビュー欄は条件1に対応していること、右側のレビュー欄は条件2に対応していることを示すため、拡張版レビュー文書検索結果ページの最上部には、条件1の文字列「ワインA」、条件2の文字列「ワインB」が左右に並べて表されている。
【0034】
つまり、図8に示されるウェブページにおいて入力フォーム52に任意の文字列を条件1として入力することにより、図9に示される拡張版レビュー文書検索結果ページにおいて、各レビュー比較欄58の左側に配置されたレビュー欄に、その入力した文字列を商品名に含む商品をレビュー対象とするレビュー文章を表示させることができる。また、図8に示されるウェブページにおいて入力フォーム54に任意の文字列を条件2として入力することにより、図9に示されるウェブページにおいて、各レビュー比較欄58の右側に配置されたレビュー欄に、その入力した文字列を商品名に含む商品をレビュー対象とするレビュー文章を表示させることができる。そして、これら左右に隣接して配置されたレビュー欄には、同じレビュアーにより作成・登録されたレビュー文章が表される。本実施形態によれば、ユーザは条件1として設定した文字列を商品名に含む商品に関するレビュー文章と、条件2として設定した文字列を商品名に含む商品に関するレビュー文章のうち、同じレビュアーにより作成・登録されたものを、容易に比べ読みすることができる。これにより、ユーザにとって関心のある2つの商品について、一人のレビュアーがそれぞれどのような評価をしたか、どのような感想をもったかを容易に知ることができ、ユーザは商品選択に役立てることができる。
【0035】
なお、レビュー比較欄58の表示形式は図9に示されるものに限定されない。同一レビュアーによる各条件に対応するレビュー文書が相互に関連づけて出力されていれば足り、例えば上下に並んで配置されてもよい。あるいは、一方のレビュー文書の周囲にリンクボタンを表示し、このリンクボタンをクリックすることにより他方のレビュー文書を表示させることとしてもよい。また、図9に示される枠線は必須ではない。また、一方又は両方の条件に対応するレビュー文書が複数存在する場合には、そのうち一部(例えば1つ)だけを拡張版レビュー文書検索結果ページに表してもいいし、或いは全部を拡張版レビュー文書検索結果ページに表してもよい。1つの検索条件に対応する複数のレビュー文書をレビュー欄に表す場合、商品名、販売店の名称、価格、レビュー文書を上下方向又は左右方向に隣接して配置すればよい(図17参照)。
【0036】
具体的には、条件1の文字列「Aワイン」で検索した結果、「Kenさん」により作成されたレビュー文章が複数見つかる場合もある。例えば一人のレビュアーが、ある販売店で販売されている「Aワイン」について、複数回レビュー文章を作成する場合もあるし、異なる複数の販売店で販売されている「Aワイン」について、それぞれレビュー文章を作成する場合もある。このように、同一レビュアーがある条件に合致する商品について複数のレビュー文章を作成している場合には、全てのレビュー文章を、一列に並べるなどして互いに関連づけて表示させてよい。或いは、それらレビュー文章のうち一部(例えば最後に作成されたもの)だけを拡張版レビュー文章検索結果ページに表してよい。この場合には、「もっと見る」などの文字列が表されたボタンを設けて、このボタンをクリックすることにより残りのレビュー文章を表示させることができるようにしてよい。
【0037】
また、条件1を満足する商品をレビュー対象とするレビュー文章の中には、そのレビュアーが条件2を満足する商品についてレビュー文章を作成・登録してない場合もある。反対に、条件2を満足する商品をレビュー対象とするレビュー文章の中にも、そのレビュアーが条件1を満足する商品についてレビュー文章を作成・登録してない場合もある。したがって、図10に示されるように、前者に該当するレビュー文章を表すレビュー欄を左右一方(同図では左側)に上下方向に並べて配置するとともに、後者に該当するレビュー文章を表すレビュー欄を他方(同図では右側)に上下方向に並べて配置してよい。同図に示されるウェブページは、図9に示される拡張版レビュー文書検索結果ページの一部(例えば最下部)であってもよいし、同ページにリンクされた別個のウェブページであってもよい。
【0038】
以下、電子商取引サーバシステム12における情報処理について、特に拡張版レビュー文書検索結果ページのデータを生成し、ユーザコンピュータ14に返信する情報処理について、詳細に説明する。なお、本明細書において説明する電子商取引サーバシステム12の構成及び情報処理は、電子商取引サーバシステム12で実行されるプログラムによって実現されるものである。このプログラムは、広域ネットワーク18を介して他のコンピュータからダウンロードされてもよいし、DVD−ROMやCD−ROMなどのコンピュータ可読情報記憶媒体から読み出されてもよい。
【0039】
まず、電子商取引サーバシステム12に含まれる大規模記憶装置に格納される複数種のデータベースについて説明する。なお、大規模記憶装置は、電子商取引サーバシステム12の中心となるコンピュータに内蔵されてもよいし、別体であってもよい。
【0040】
図11は、電子商取引サーバシステム12に含まれる商品データベースを模式的に示す図である。同図に示すように、商品データベースは各商品について、商品ID、ジャンル1、ジャンル2、ジャンル3、商品名、価格、販売店の名称及び商品説明を関連づけて記憶するものである。商品IDは、電子商取引サーバシステム12において取引される商品を一意に識別する情報である。ジャンル1は、「酒類」などの商品が属する大商品ジャンルを特定する情報であり、ジャンル2は、「ワイン」などの商品が属する中商品ジャンルを特定する情報であり、ジャンル3は、「フランスワイン」などの商品が属する小商品ジャンルを特定する情報である。商品説明は、サイズや重量などの商品の仕様や、販売店からの推薦文句、商品の画像などの情報である。店舗の作業者は、新たな商品を販売しようとする場合、店舗コンピュータ16において、電子商取引サーバシステム12から受信する商品情報入力ページ(不図示)の案内に従って、ジャンル1、ジャンル2、ジャンル3、商品名、価格及び商品説明を入力し、それらの情報を店舗の識別情報とともに電子商取引サーバシステム12に送信する。電子商取引サーバシステム12では、新たに商品IDを発行し、発行した商品IDとともに、店舗コンピュータ16から受信した各種情報を商品データベースに格納する。なお、本実施形態では、複数の店舗が電子商取引サーバシステム12を利用するので、同一の商品が複数の店舗により登録される場合がある。
【0041】
次に、図12は、電子商取引サーバシステム12に含まれるレビュー文書データベースを模式的に示す図である。同図に示すように、レビュー文書データベースは各レビュー文章について、レビュー文書ID、レビュアーのユーザID、レビュアーであるユーザの名前、レビュー対象である商品の商品ID、レビュー文書、公開フラグ及び購入者フラグを関連づけて記憶するものである。この他、レビュー文書の作成日も記憶してよい。レビュー文書IDは、電子商取引サーバシステム12においてレビュー文章を一意に識別する情報である。公開フラグは、上述したように、レビュアーであるユーザの名前を公開することを本人が希望するか否かを示す情報であり、1は公開を希望し、0は非公開を希望することを示している。レビュー文章は、上述したようにレビュー対象に対する評価や感想を表す文章であるが、ここではレビュー対象に対してレビュアーが与えた評価値(ランク)を含む。さらに、レビュアーが商品を購入した期間、回数、総個数を含んでもよい。また、購入フラグは、レビュアーがレビュー対象を実際に購入したのか否かを示す。購入者以外により作成されたレビュー文章を表示する際は、購入フラグに基づいて、その旨を併せて表示することが望ましい。
【0042】
レビュー文章を作成・登録する場合、ユーザコンピュータ14は、商品を特定する情報とレビューを作成する指示を電子商取引サーバシステム12に送信する。電子商取引サーバシステム12は、該商品IDの商品をレビュー対象とするレビュー文章を作成・登録するためのレビュー文章入力ページ(不図示)をユーザコンピュータ14に送信する。そして、ユーザコンピュータ14は、このレビュー文書入力ページの案内に従って、レビュー文章の文字情報及び公開フラグを入力し、それらの情報をユーザID及びレビュー対象の商品IDとともに電子商取引サーバシステム12に送信する。電子商取引サーバシステム12では、新たにレビュー文章IDを発行し、発行したレビュー文章IDとともに、ユーザコンピュータ14から受信した各種情報をレビュー文書データベースに格納する。このとき、ユーザIDに関連づけられたユーザの名前は、図示しないユーザデータベース(不図示)から取得する。
【0043】
図13は、電子商取引サーバシステム12に含まれる大規模記憶装置に記憶される商品毎レビュー文書リストを模式的に示す図である。同リストでは、商品IDごとに、その商品IDの商品をレビュー対象とするすべてのレビュー文章のレビュー文書IDが列記されるとともに、それらレビュー文書IDの数も合わせて記録される。同図に示すリストは、図12に示されるレビュー文書データベースの派生情報であり、レビュー文書データベースが更新される度に同リストも電子商取引サーバシステム12により自動更新される。
【0044】
電子商取引サーバシステム12は、商品データベース、レビュー文書データベース及び商品毎レビュー文書リストを参照しながら、ユーザコンピュータ14にて表示されるウェブページのデータを生成する。例えば、図3に示される商品リストページのデータを生成する場合、電子商取引サーバシステム12は、ユーザにより指定された小商品ジャンルが「ジャンル3」として記録されたレコードを商品データベースから抽出し、そこから商品の画像、商品名、販売店の名称、価格を取得する。また、電子商取引サーバシステム12は、当該商品のレビュー文書の数を、抽出されるレコードに含まれる商品IDをキーにして商品毎レビュー文書リストから取得する。そして、電子商取引サーバシステム12は、取得される情報に基づいて図3に示される商品リストページのデータを合成する。
【0045】
また、電子商取引サーバシステム12は、図4に示される個別商品用レビュー文書ページのデータを生成する場合、ユーザにより指定された商品の商品IDに関連づけて商品データベースに記憶されるレコードを抽出し、そこから商品の画像、商品名、販売店の名称、価格を取得する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、抽出されるレコードに含まれる商品IDをキーにして、商品毎レビュー文書リストからレビュー文書ID群を取得する。そして、電子商取引サーバシステム12は、レビュー文書データベースを参照して、取得された各レビュー文書IDに関連づけられたレビュアーのユーザID、ユーザの名前及びレビュー文書を取得する。電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて図4に示される個別商品用レビュー文書ページのデータを合成する。
【0046】
また、図5に示される個別商品ページのデータを生成する場合、電子商取引サーバシステム12は、ユーザにより指定された商品の商品IDに関連づけて商品データベースに記憶されるレコードを抽出し、そこから商品の画像、商品名、販売店の名称、価格、商品説明を取得する。電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて図5に示される個別商品ページのデータを合成する。
【0047】
また、図7に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを生成する場合、ユーザコンピュータ14から送信される文字列が商品名に含まれるレコードを商品データベースから抽出する。そして、抽出されるレコードに含まれる商品IDをキーにして、商品毎レビュー文書リストからレビュー文書ID群を取得する。そして、レビュー文書データベースを参照して、取得されたレビュー文書ID群のうち1つに関連づけられたレビュアーのユーザID、ユーザの名前及びレビュー文書を取得する。レビュー文書IDのうち1つは、ランダムに選択したり、もっとも作成日付が新しいものを選択したりしてよい。そして、こうして取得される情報に基づいて図7に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを合成する。
【0048】
また、図9に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを生成する場合、図14に示す処理が実行される。この処理は、ユーザコンピュータ14から送信される、条件1に係る文字列及び条件2に係る文字列を、電子商取引サーバシステム12において取得することで実行されるものである。この処理では、まず、電子商取引サーバシステム12は、図8のレビュー文書検索条件入力ページにおいて条件1として入力された文字列に関するレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する(S101)。具体的には、まず電子商取引サーバシステム12は、条件1として入力された文字列を商品名に含む商品の商品IDを商品データベースから取得する。次に、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられたレビュー文書ID群をレビュー文書データベースから取得する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、取得される各レビュー文書IDに関連づけられたユーザIDであって「公開」のフラグが付いたレコードに含まれるものをレビュー文書データベースから取得する。図9に示されるレビュー文書検索結果ページでは、レビュアーであるユーザの名前と共にレビュー文章を表示することとなるため、このように「公開」のフラグが付いたレコードに含まれるユーザIDを取得するのである。次に、S101と同様にして、電子商取引サーバシステム12は、図8のレビュー文書検索条件入力ページにおいて条件2として入力された文字列に関するレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する(S102)。
【0049】
その後、電子商取引サーバシステム12は、S101で取得されたレビュアーのユーザIDのうち1つを選択し(S103)、選択されたユーザIDがS102で取得されたユーザIDに含まれているか否かを判断する。そして含まれていれば、電子商取引サーバシステム12は、そのユーザIDのレビュアーによるレビュー文書のレビュー文書IDをS102で取得されたレビュー文書IDの中から取得する(S104)。そして、S104で1つでもレビュー文書IDを取得することができれば(S105)、電子商取引サーバシステム12は、S103で選択されたユーザIDのレビュアーに関するレビュー比較欄58のデータを生成し、そのデータをファイルに出力する(S106)。
【0050】
具体的には、電子商取引サーバシステム12は、S103で選択されたユーザIDのユーザの名前をユーザデータベース(不図示)から取得し、ファイルに出力する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、同ユーザIDのレビュアーによるレビュー文書のレビュー文書IDを、S101で取得されたレビュー文書IDから取得し、さらに取得されるレビュー文書IDに関連づけられたレビュー文書及び商品IDをレビュー文書データベースから取得する。また、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられた商品名、販売店の名称及び価格を商品データベースから取得する。その後、電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて、商品名、販売店の名称、価格及びレビュー文章を表すレビュー欄(条件1用)のデータを生成し、ファイルに出力する。
【0051】
次に、電子商取引サーバシステム12は、S104で取得されたレビュー文書IDに関連づけられたレビュー文書及び商品IDをレビュー文書データベースから取得する。また、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられた商品名、販売店の名称及び価格を商品データベースから取得する。その後、電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて、商品名、販売店の名称、価格及びレビュー文章を表すレビュー欄(条件2用)のデータを生成し、ファイルに出力する。
【0052】
その後、電子商取引サーバシステム12は、S101で取得されたレビュアーのユーザIDを全て選択するまで(S107)、S103乃至S106の処理を繰り返す。また、S101で取得されたレビュアーのユーザIDを全て選択すると、電子商取引サーバシステム12は、S106で生成されるファイルに基づいて、図9に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを完成させてから、ユーザコンピュータ14に返信する(S108)。このとき、電子商取引サーバシステム12は、条件1に対応するレビュー欄を左側に、条件2に対応するレビュー欄を右側に、互いに隣り合わせて配置する。なお、上述のように、同一レビュアーが条件1に合致する商品について複数のレビュー文章を作成している場合には、全てのレビュー文章を、一列に並べるなどして互いに関連づけて条件1に対応するレビュー欄に表示させてよい。或いは、それらレビュー文章のうち一部(例えば最後に作成されたもの)だけを条件1に対応するレビュー欄に表示させてよい。
【0053】
図14に示される処理では、第1条件を満足する商品に関するレビュー文章及びそれらのレビュアーのユーザIDを取得し、さらに、第2条件を満足する商品に関するレビュー文章及びそれらのレビュアーのユーザIDを取得する。そして、第1条件に係るユーザIDと、第2条件に係るユーザIDとに共通するものがあるかを調べ、共通するものがあれば、そのユーザIDのレビュアーにより作成・登録されたレビュー本文を左右に隣接表示させている。こうすれば、第1条件を満足する商品に関するレビュー文章、及び第2条件を満足する商品に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定して、それらを相互に関連づけて出力することができる。
【0054】
図15は、図14に示される処理の変形例である。図15に示される処理では、まず、電子商取引サーバシステム12は、図8のレビュー文書検索条件入力ページにおいて条件1として入力された文字列に関するレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する(S201)。具体的には、電子商取引サーバシステム12は、まず条件1として入力された文字列を商品名に含む商品の商品IDを商品データベースから取得する。次に、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられたレビュー文書ID群をレビュー文書データベースから取得する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、取得される各レビュー文書IDに関連づけられたユーザIDであって「公開」のフラグが付いたレコードに含まれるものをレビュー文書データベースから取得する。
【0055】
次に、電子商取引サーバシステム12は、S201で取得されたレビュアーのユーザIDのうち1つを選択し(S202)、選択されたユーザIDのユーザがレビュアーであるレビュー文章のうち、条件2を満足するもののレビュー文書IDを取得する(S203)。具体的には、電子商取引サーバシステム12は、選択されたユーザIDのユーザがレビュアーであるレビュー文章のレビュー対象である商品の商品IDであって「公開」のフラグが付されたレコードに含まれるものをレビュー文章データベースから取得する。次に、電子商取引サーバシステム12は、取得された商品IDに関連づけられた商品名が条件2を満足するか否かを判断する。そして、条件2を満足すれば、電子商取引サーバシステム12は、その商品IDの商品をレビュー対象とし、S202で選択されたユーザIDのユーザをレビュアーとするレビュー文章のレビュー文書IDを取得する。
【0056】
電子商取引サーバシステム12は、S203で取得されるレビュー文書IDが1つでもあれば(S204)、S202で選択されたユーザIDのレビュアーに関するレビュー比較欄58のデータを生成し、そのデータをファイルに出力する(S205)。具体的には、電子商取引サーバシステム12は、S202で選択されたユーザIDのユーザの名前をユーザデータベース(不図示)から取得し、ファイルに出力する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、同ユーザIDのレビュアーによるレビュー文書のレビュー文書IDを、S201で取得されたレビュー文書IDの中から取得し、さらに取得されるレビュー文書IDに関連づけられたレビュー文書及び商品IDをレビュー文書データベースから取得する。また、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられた商品名、販売店の名称及び価格を商品データベースから取得する。その後、電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて、商品名、販売店の名称、価格及びレビュー文章を表すレビュー欄(条件1用)のデータを生成し、ファイルに出力する。
【0057】
次に、電子商取引サーバシステム12は、S203で取得されたレビュー文書IDに関連づけられたレビュー文書及び商品IDをレビュー文書データベースから取得する。また、取得される商品IDに関連づけられた商品名、販売店の名称及び価格を商品データベースから取得する。その後、電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて、商品名、販売店の名称、価格及びレビュー文章を表すレビュー欄(条件2用)のデータを生成し、ファイルに出力する。
【0058】
一方、S203で取得されるレビュー文書IDが1つもなければ、電子商取引サーバシステム12は、S205の処理をスキップする。その後、電子商取引サーバシステム12は、S201で取得されたレビュアーのユーザIDを全て選択するまで(S206)、S202乃至S205の処理を繰り返す。また、電子商取引サーバシステム12は、S201で取得されたレビュアーのユーザIDを全て選択すると、S205で生成されるファイルに基づいて、図9に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを完成させてから、ユーザコンピュータ14に返信する(S207)。
【0059】
図15に示される変形処理では、第1条件を満足する商品に関するレビュー文章ID及びそれらのレビュアーのユーザIDを取得する。そして、取得されるレビュアーのユーザIDのうち、第2条件を満足する商品に関するレビュー文章を作成したものを特定する。その後、特定されるユーザIDのレビュアーにより作成された、第2条件を満足する商品に関するレビュー文章を取得する。こうしても、第1条件を満足する商品に関するレビュー文章、及び第2条件を満足する商品に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定して、それらを相互に関連づけて出力することができる。
【0060】
なお、以上の説明では、図8に示されるレビュー文書検索条件入力ページにおいて、ユーザが、商品名に含まれる2種類の文字列を条件1及び条件2として、自らそれぞれ入力するようにしたが、本発明はこの態様に限らない。例えば、入力された文字列が商品名に含まれるか否かにより商品を選出する代わりに、商品IDをユーザに入力させて、入力された商品IDにより識別される商品を選出するようにしてもよい。この場合、第1条件である商品IDはユーザがキーボードで入力するようにしてもよいが、特定の商品に関する商品名等の情報をクリックした場合に、同情報に関連づけられた商品IDを第1条件として取得してもよい。例えば、図5に示される個別商品ページにおいてボタン40がクリックされると、同ページに表されている商品の商品IDをユーザコンピュータ14から電子商取引サーバシステム12に送信するようにしてもよい。そして、電子商取引サーバシステム12では、送信される商品IDを条件1としてよい。この場合、条件2となる商品IDは、電子商取引サーバシステム12側で自動的に設定してよい。例えば、電子商取引サーバシステム12において、事前に互いに関連する商品の商品IDを記憶しておけば、条件1である商品IDを取得すれば、取得した商品IDに関連づけて記憶された1以上の関連商品の商品IDを読み出し、これを第2条件としてよい。こうすれば、図5に示されるウェブページにおいて、ボタン40がクリックされると、直ちに同ページにおいて紹介されている商品に関するレビュー文章、及び同じレビュアーにより作成された関連商品に関するレビュー文章を、直ちに表示できるようになる。
【0061】
また、第1条件及び第2条件として商品名に含まれる文字列を指定することに代えて、大商品ジャンル、中商品ジャンル又は小商品ジャンルを指定するようにしてもよい。すなわち、図16に示されるウェブページのように、第1条件及び第2条件のそれぞれについて、商品名に含まれる文字列を入力する入力フォーム60,62に加えて、さらに商品ジャンルを選択するプルダウンメニュー64,66をそれぞれ表示してよい。プルダウンメニュー64,66は、全ての小商品ジャンルをリスト表示するとともに、そのうち任意の1つを指定することができるようになったものである。ユーザは、条件1として、入力フォーム60に文字列を入力するか、又はプルダウンメニュー64により小商品ジャンルを1つ選択する。さらに条件2として、入力フォーム62に文字列を入力するか、又はプルダウンメニュー66により小商品ジャンルを1つ選択し、その後、検索ボタン68をクリックする。
【0062】
条件1及び条件2を受信した電子商取引サーバシステム12では、図17に示されるウェブページのデータを生成し、これをユーザコンピュータ14に返信する。同図に示されるウェブページのデータは、図14又は図15のフロー図に示される処理と同様にして生成することができる。具体的には、図14のS101,S102或いは図15のS201,S203において、条件1又は2を満足する商品を検索する場合には、条件1又は2として文字列を受信していれば、同文字列を含む商品名の商品を検索し、その商品に関するレビュー文書のレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する。また、小商品ジャンルの指定を受信していれば、同商品ジャンルが商品データベースの「ジャンル3」として記憶されている商品を検索し、その商品に関するレビュー文書のレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する。その他の処理は図14及び図15と同様である。
【0063】
図17に示されるように、この変形例によれば、レビュアー毎にレビュー比較欄70が設けられる。レビュー比較欄70では、指定した文字列を商品名に含む商品又は指定した小商品ジャンルに属する商品に関するレビュー欄がページ左側に配置され、別途指定した文字列を商品名に含む商品又は別途指定した小商品ジャンルに属する商品に関するレビュー欄がページ右側に並べて配置される。この変形例によれば、条件1として入力フォームに商品名に含まれる文字列を入力し、条件2としてその商品が属する小商品ジャンルを指定することで、ある商品に関するレビュー文章と、同じ小商品ジャンルに属する他の商品に関するレビュー文書のうち、同じレビュアーにより作成・登録されたものを、容易に比べ読みすることができる。あるいは、条件1及び2としていずれも小商品ジャンルを指定することで、2つの小商品ジャンルのそれぞれに関するレビュー文章を比べ読みすることができる。例えば小商品ジャンル「フランスワイン」に関するレビュー文書と小商品ジャンル「イタリアワイン」に関するレビュー文章とを比べ読みすることで、どちら国の種類のワインを購入すべきかを判断できるようになる。ここで、図17に示される拡張版レビュー文書検索結果ページにおいては、左側のレビュー欄は条件1に対応していること、右側のレビュー欄は条件2に対応していることを示すため、拡張版レビュー文書検索結果ページの最上部には、条件1の文字列、及び条件2の文字列が左右に並べて表される。このとき、条件1又は2として小商品ジャンルが指定された場合には、「ジャンル」の語が付記される。
【0064】
なお、上述したように条件1として商品IDを用いる場合は、条件2である小商品ジャンルは、電子商取引サーバシステム12側で自動的に判断し、取得してよい。例えば、図6に示されるレビュー文書検索条件入力ページにおいて入力フォームに商品IDを指定してから検索ボタン46をクリックすると、電子商取引サーバシステム12では、受信した商品IDの商品が属する小商品ジャンルを商品データベースのジャンル3から取得し、これを条件2として用いる。これにより、ユーザが1つの商品IDを指定するだけで、図17に示されるようなウェブページを出力することができる。もちろん、図5に示される個別商品ページのボタン40がクリックされた場合に、該ページにより紹介されている商品ID及びその商品が属する小商品ジャンルを取得し、それらを条件1及び2として図17に示されるようなレビュー文書検索結果ページを出力してもよい。
【0065】
なお、図9又は図17に示されるレビュー文書検索結果ページは、現行の複数商品に関する同一レビュアーのレビュー文書を表している。このため、同ページは、同一ユーザが同種の商品を短期間で複数購入し、それらについてレビュー文書を作成・登録していることを前提としている。しかし、商品によっては、一人のユーザが同種のものを複数回購入するのは極めて稀なこともある。例えばワイン、靴下、洗剤、食料品などの短期間での買い替え・買い足しが想定される商品もあれば、掃除機、冷蔵庫などの短期間での買い替え・買い足しがあまり想定されない商品もある。そこで、図18に示すように各商品について、買い替え・買い足しが想定されるか否かを示すフラグを商品データベースに記憶しておき、図9又は図17に示されるレビュー文書検索結果ページを生成する場合には、買い替え・買い足しが想定される旨のフラグが付されたレコードのみを処理対象としてよい。こうすれば、処理時間を短縮することができる。このフラグは、管理者が手作業で設定してもよいし、多数のユーザの実際の購入履歴に基づいて自動設定してもよい。また、商品毎にフラグを付す代わりに、商品ジャンル(例えば小商品ジャンル)毎に設定してもよい。
【0066】
また、レビュー比較欄を表示する場合、それぞれのレビュー文章の特徴部分をハイライト、下線、枠を付したり、フォントや色を変えるなどして、他と区別しうる態様にて表示すると、ユーザはレビュー文書を容易に比べることができるようになる。図19には、レビュー文章の特徴部分に枠を付したレビュー比較欄を示している。特徴部分は、形容詞などの特定の品詞の語であってもよいし、あらかじめ記憶されているキーワードに一致する部分であってもよい。また、特定品詞の語やキーワードであって、他方のレビュー文書には含まれていないものを特徴部分として、他と区別しうる態様にて表示してもよい。
【0067】
図20は、図19に示されるレビュー比較欄のデータを生成するフロー図である。同図に示す処理は、図14のフロー図におけるS108、図15のフロー図におけるS207において、各レビュー文書の表示データを生成する際に実行されるものである。まず、電子商取引サーバシステム12は、各レビュー文章に形態素解析処理を施す(S301)。そして、第1条件に対応するレビュー文書から特定品詞、例えば形容詞の語を抽出する(S302)。そして、抽出された語が第2条件に対応するレビュー文書に含まれているか否かを判断し、含まれていなければ特徴部分であると判断し、ハイライト等、表示上の差別化を施す(S303)。同様に、第2条件に対応するレビュー文書から特定品詞の語を抽出する(S304)。そして、抽出された語が第1条件に対応するレビュー文書に含まれているか否かを判断し、含まれていなければ特徴部分であると判断し、ハイライト等、表示上の差別化を施す(S305)。
【0068】
以上説明した電子商取引システム12によれば、複数の検索条件のそれぞれを満足する商品又は商品群に関するレビュー文書がユーザコンピュータ14の表示手段に表示される。そして、共通レビュアーによる、各検索条件に対応するレビュー文書が相互に関連づけて表示されるので、ユーザは、ある検索条件を満足する商品又は商品群と、別の検索条件を満足する商品又は商品群と、に関する他のユーザの意見を容易に知ることができる。特に、本実施形態に係るシステムは、複数の商品を実際に買って比べられることが多い場合、或いは複数の商品間で買い替えが発生する場合に有用である。特に、消耗品であるが価格が安くはないものについては、ユーザは意に沿わない商品を購入してしまうことを避けたい。このような場合、本実施形態によれば、他のユーザの意見を容易に知ることができるので、そのような事態を防ぐことができる。
【0069】
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0070】
例えば、以上の説明では商取引対象として商品のみを取り上げたが、ホテルや旅館などの宿泊施設の提供やゴルフ場の利用機会の提供などのサービスや、映画その他の映像データやニュースその他の文字データなどの情報の取引にも、本発明を同様に適用してよいのはもちろんである。
【0071】
また、以上の説明ではレビュー文章の出力形式として、ユーザコンピュータ14にレビュー文章を表すウェブページのデータを送信出力し、ユーザコンピュータ14の表示手段にて表示させることとしたが、本発明は、どのような形式のデータで電子商取引サーバシステム12からユーザコンピュータ14に送信するかを問わないし、ユーザコンピュータ14でどのような形式で出力するかも問わない。例えば、ユーザコンピュータ14ではレビュー文章を印刷してもよい。
【0072】
また、以上の説明では2つの検索条件のそれぞれに対応するレビュー文書を、相互に関連づけて出力するようにしたが、3以上の検索条件のそれぞれに対応するレビュー文書を、相互に関連付けて出力してもよい。
【符号の説明】
【0073】
10 コンピュータネットワーク、12 電子商取引サーバシステム、14 ユーザコンピュータ、16 店舗コンピュータ、18 広域ネットワーク、24 商品ジャンルボタン群、34,48 レビュー欄、58,70 レビュー比較欄。
【技術分野】
【0001】
本発明はレビュー文章出力システム、レビュー文章出力方法、プログラム及びコンピュータ可読情報記憶媒体に関し、特に商品、サービス、情報などの商取引対象に関するレビュー文章の出力に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引の分野では、商品販売のウェブページに当該商品のレビュー文章が掲載されていたり、あるいは同ウェブページに当該商品のレビュー文章を掲載したウェブページがリンクされていたりすることがある。レビュー文章は、商品に対する感想や評価を記述した文章であり、電子商取引システムのユーザ(レビュアー)により作成され、同システムに投稿されるものである(下記特許文献1参照)。レビュー文章を読むことにより、商品が他のユーザからどのような評価を受けているかを知ることができ、ユーザは自分の商品選択に役立てることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−154527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、ユーザは商品の検索条件を1つ指定することにより、その条件を満足する商品又は商品群に関するレビュー文章にアクセスすることができるに過ぎなかった。しかしながら、複数の商品に関するレビュー文章であって、同じレビュアーにより投稿されたものを読み比べることは、ユーザにとって有益である。例えば、あるレビュアーがコーヒー豆Aとコーヒー豆Bのそれぞれにレビュー文章を投稿している場合、コーヒー豆Aかコーヒー豆Bのどちらを購入するか迷っているユーザや、一方から他方への買い替えを検討しているユーザにとって、それらレビュー文章を読み比べることは有益である。また、あるレビュアーがコーヒー豆Aだけでなく、多くのコーヒー豆に関するレビュー文章を投稿している場合、コーヒー豆Aを購入しようかどうか迷っているユーザにとって、それらレビュー文章を読み比べることも有益である。以上の事情はサービスや情報の販売のケースなど、あらゆる商取引対象の販売においても当てはまる。
【0005】
そこで本発明は、複数の商取引対象のそれぞれに関するレビュー文章のうち、同一レビュアーにより投稿されたものを、ユーザが容易に読み比べることができるレビュー文章出力システム、レビュー文章出力方法、プログラム及びコンピュータ可読情報記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るレビュー文章出力システムは、商取引対象の検索条件である第1条件を取得する第1条件取得手段と、商取引対象の検索条件である第2条件を取得する第2条件取得手段と、前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章、及び前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定手段と、前記レビュー文章特定手段により特定される、共通のレビュアーによる前記各条件に対応するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力手段と、を含む。
【0007】
ここで、前記第1条件取得手段は、ユーザにより入力される前記第1条件を取得してよい。
【0008】
また、前記第2条件取得手段は、前記ユーザにより入力される前記第2条件を取得してよい。
【0009】
また、前記第2条件取得手段は、前記第1条件取得手段により取得される前記第1条件に基づいて、該第1条件に対して事前に関連づけられた検索条件を、前記第2条件として取得してよい。
【0010】
また、前記第2条件取得手段は、前記第1条件取得手段により取得される前記第1条件に基づいて、該第1条件を満足する1以上の商取引対象を包含する複数の商取引対象を検索するための検索条件を、前記第2条件として取得してよい。
【0011】
また、前記レビュー文章特定手段は、前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第1取得手段と、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第2取得手段と、前記第1及び前記第2取得手段により取得されるレビュアーに基づき、前記第1取得手段により取得される1以上のレビュー文章、及び前記第2取得手段により取得される1以上のレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定する特定手段と、を含んでよい。
【0012】
また、前記レビュー文章特定手段は、前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第1取得手段と、前記第1取得手段により取得されるレビュアーのうち、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章を作成したものを特定する特定手段と、前記特定手段により特定されるレビュアーにより作成された、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章を取得する第2取得手段と、を含んでよい。
【0013】
また、前記レビュー文章出力手段は、共通のレビュアーによるレビュー文章を、並べて配置された状態で視認可能に出力してよい。
【0014】
また、前記レビュー文章出力手段は、共通のレビュアーによるレビュー文章を、それぞれ所定条件に合致する部分を他と区別して視認可能に出力してよい。
【0015】
さらに、本発明に係るレビュー文章出力方法は、商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、を含む。
【0016】
また、本発明に係るプログラムは、商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、をコンピュータに実行させるプログラムである。
【0017】
また、本発明に係るコンピュータ可読情報記憶媒体は、商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、をコンピュータに実行させるプロクラムを格納したものである。
【0018】
本発明によれば、複数の商取引対象のそれぞれに関するレビュー文章のうち、同一レビュアーにより投稿されたものが出力されるので、ユーザはそれらを容易に読み比べることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る電子商取引サーバシステムを含むコンピュータネットワークの全体図である。
【図2】電子商取引サーバシステムから提供されるトップページの一例を示す図である。
【図3】電子商取引サーバシステムから提供される商品リストページの一例を示す図である。
【図4】電子商取引サーバシステムから提供される個別商品用レビュー文書ページの一例を示す図である。
【図5】電子商取引サーバシステムから提供される個別商品ページの一例を示す図である。
【図6】電子商取引サーバシステムから提供されるレビュー文書検索条件入力ページの一例を示す図である。
【図7】電子商取引サーバシステムから提供されるレビュー文書検索結果ページの一例を示す図である。
【図8】電子商取引サーバシステムから提供される拡張版レビュー文書検索条件入力ページの一例を示す図である。
【図9】電子商取引サーバシステムから提供される拡張版レビュー文書検索結果ページの一例を示す図である。
【図10】電子商取引サーバシステムから提供される拡張版レビュー文書検索結果ページの付属部分を示す図である。
【図11】商品データベースの構成を示す図である。
【図12】レビュー文書データベースの構成を示す図である。
【図13】商品毎レビュー文書リストの構成を示す図である。
【図14】拡張版レビュー文書検索結果ページのデータを生成する処理を示すフロー図である。
【図15】拡張版レビュー文書検索結果ページのデータを生成する処理の変形例を示すフロー図である。
【図16】拡張版レビュー文書検索条件入力ページの変形例を示す図である。
【図17】拡張版レビュー文書検索結果ページの変形例を示す図である。
【図18】変形例に係る商品データベースの構成を示す図である。
【図19】レビュー比較欄の変形例を示す図である。
【図20】変形例に係るレビュー比較欄のデータを生成する処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る電子商取引サーバシステム12を含むコンピュータネットワーク10の全体図である。同図に示すように、コンピュータネットワーク10は電子商取引サーバシステム12、複数のユーザコンピュータ14及び複数の店舗コンピュータ16を含んでいる。電子商取引サーバシステム12は、単体の或いは複数のコンピュータ(サーバ)により構成されており、インターネットなどの広域ネットワーク18に接続されている。この電子商取引サーバシステム12は、ユーザコンピュータ14や店舗コンピュータ16のユーザが商品売買を行うための仮想的なショッピングモールのサービスを提供している。また、電子商取引サーバシステム12は、商品に関するレビュー文章を登録・出力する機能を有しており、本発明に係るレビュー文章出力システムの一形態である。
【0022】
ユーザコンピュータ14は、商品を購入するユーザが使用するコンピュータであり、有線又は無線により広域ネットワーク18に接続されており、電子商取引サーバシステム12との間でデータ通信をするものである。ユーザコンピュータ14は、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯端末であり、キーボードやポインティングデバイスなどの入力手段及びLCDなどの表示手段を備えている。ユーザコンピュータ14にはウェブブラウザがインストールされており、このウェブブラウザを用いることにより、広域ネットワーク18を介して電子商取引サーバシステム12にアクセスし、そこに各種データを送信したり、そこから提供されるウェブページを表示させることができる。ユーザコンピュータ14は、ウェブブラウザを用いることにより、所望の商品を購入したり、或いは購入した商品(レビュー対象)に関するレビュー文章(レビュー対象に対する評価や感想を表す文章)のデータを作成して、それを電子商取引サーバシステム12に登録したりすることができる。また、他のユーザにより作成されたレビュー文章のデータを電子商取引サーバシステム12から受信し、それを表示することもできる。
【0023】
店舗コンピュータ16は、商品を販売するユーザが使用するコンピュータであり、有線又は無線により広域ネットワーク18に接続されており、電子商取引サーバシステム12との間でデータ通信をするものである。店舗コンピュータ16は、例えばパーソナルコンピュータであり、入力手段及び表示手段を備えている。店舗コンピュータ16も、もちろん携帯電話機やスマートフォンなどの携帯端末であってよい。店舗コンピュータ16にもウェブブラウザがインストールされており、このウェブブラウザを用いることにより、広域ネットワーク18を介して電子商取引サーバシステム12にアクセスし、販売しようとする商品の情報を登録することができる。
【0024】
図2は、電子商取引サーバシステム12により提供される仮想的なショッピングモールのトップページを示す図である。このトップページは、ウェブページの形式を有しており、ユーザコンピュータ14からのリクエストに応じて電子商取引サーバシステム12から送信されるデータに基づいて表示される。同図に示すように、トップページには入力フォーム20、検索ボタン22、商品ジャンルボタン群24、及びレビュー検索ボタン26が表示されている。レビュー検索ボタン26は、後述するようにレビュー文章の検索条件を入力するためのウェブページをリクエストするボタンである。また、入力フォーム20は、ユーザが入力手段により商品の検索条件を入力する欄であり、本実施形態では商品名に含まれる文字列がユーザにより入力される。
【0025】
検索ボタン22は、ユーザコンピュータ14から電子商取引サーバシステム12に、入力フォーム20に入力された文字列を含む商品検索リクエストを送信するためのボタンであり、ポインティングデバイスによりクリックされる。この商品検索リクエストに応じて、電子商取引サーバシステム12は、リクエストに含まれる文字列が商品名に含まれる商品を商品データベースから検索し、検索結果を示すウェブページのデータ(不図示)をユーザコンピュータ14に送信する。
【0026】
商品ジャンルボタン群24には、「食品」、「酒類」、「衣類」、「書籍」などの複数の商品ジャンルのそれぞれに対応する商品ジャンルボタンが含まれる。商品ジャンルボタンをクリックすることにより、対応する商品ジャンルに属する下位の商品ジャンルの名称を含むウェブページ(不図示)がユーザコンピュータ14に表示される。そして、最下位の商品ジャンルのボタンをクリックすることにより、その商品ジャンルに属する商品群の紹介を含むウェブページがユーザコンピュータ14に表示される。
【0027】
図3は、大商品ジャンル「酒類」、中商品ジャンル「ワイン」、小商品ジャンル「フランスワイン」をユーザが順に選択した場合に、ユーザコンピュータ14の表示手段に表示される商品リストページを示している。同図に示される商品リストページには、小商品ジャンル「フランスワイン」に属する各商品について、商品の画像、商品名、販売店の名称、価格及び登録済みのレビュー文章の数が表されている。商品名は、商品ボタン28に表されており、またレビュー文章の数は、レビュー文書表示ボタン30に表されている。レビュー文章表示ボタン30をクリックすることにより、図4に示される、個別商品用レビュー文書ページがユーザコンピュータ14に表示される。また、商品ボタン28をクリックすることにより、図5に示される、個別商品ページがユーザコンピュータ14に表示される。
【0028】
図4に示される個別商品用レビュー文書ページでは、レビュー文章の対象(レビュー対象)となっている商品の商品説明欄32が最上部に配置され、その下に、ユーザ(レビュアー)により作成・登録されたレビューを表すレビュー欄34が多数配置されている。商品説明欄32には商品名、販売店の名称及び価格が表されている。商品名はボタンとなっており、同ボタンをクリックすることによっても、図5に示される個別商品ページがユーザコンピュータ14に表示される。また、レビュー欄34には、レビュアーであるユーザの名前(ニックネーム)、レビュー対象に対してレビュアーが与えた評価値を示す画像及びレビュー文章が表される。ただし、レビュー文章を電子商取引サーバシステム12に登録する際、レビュアーの名前(ニックネーム)を公開するか否かを指定できるようになっており、公開しない旨を指定したレビュアーの名前は、レビュー欄34に表されないようになっている。この場合、同図に示される「購入者さん」のように、事前に定められた特別の名前が代わりに表されてよい。レビュー欄34を読んで、商品説明欄32に示される商品を購入しようと考えたユーザは、商品説明欄32に含まれる商品名のボタンをクリックすることにより、直ちに個別商品ページを閲覧できる。
【0029】
図5に示される個別商品ページでは、商品の画像、商品名、販売店の名称、価格、商品の説明が表されている。さらに、注文数量を入力するためのプルダウンメニュー36、「買物カゴ」ボタン38、図4に示される個別商品用レビュー文書ページを表示させるためのボタン40も表示されている。ユーザは、商品の説明などの情報に基づいて購入を決断すると、プルダウンメニュー36で注文数量を設定し、「買物カゴ」ボタン38をクリックする。そうすると、電子商取引サーバシステム12は、注文数量及び注文された商品の商品IDを通信セッションに関連づけて記憶するとともに、注文確定のためのウェブページ(不図示)をユーザコンピュータ14に返信する。この注文確定のためのウェブページにおいて、ユーザID及びパスワード、配送先、決済方法などの必要情報をユーザが入力し、確定ボタンを押下することにより、それら情報が電子商取引サーバシステム12に送信され、通信セッションに関連づけて既に記憶されている注文数量及び商品IDに関する注文が確定する。
【0030】
図2に示されるトップページにおいてレビュー検索ボタン26をクリックすると、図6に示されるレビュー文書検索条件入力ページがユーザコンピュータ14に表示される。同図に示されるウェブページには、入力フォーム42、追加ボタン44及び検索ボタン46が表されている。入力フォーム42は、レビュー文章のレビュー対象である商品を検索するための検索条件をユーザが入力する欄であり、本実施形態では商品名に含まれる文字列がユーザにより入力される。ユーザは、入力フォーム42に任意の文字列を入力して検索ボタン46をクリックすると、電子商取引サーバシステム12では、その文字列が商品名に含まれる商品を商品データベースから検索する。そして、それら商品をレビュー対象とするレビュー文章をウェブページの形式でユーザコンピュータ14に返信する。図7は、このときユーザコンピュータ14で表示されるレビュー文書検索結果ページを示している。同図に示すように、このページには、検索により見つかったレビュー文書をそれぞれ表す1以上のレビュー欄48が配置されている。レビュー欄48には、検索により見つかったレビュー文書、レビュー対象に対してレビュアーが与えた評価値を示す画像、レビュアーであるユーザの名前のみならず、そのレビュー文書のレビュー対象である商品の商品名、販売店の名称及び価格も表される。なお、レビュー欄48は、入力フォーム42(図6)に入力された文字列を商品名に含む商品ごとに1つ設けられており、レビュー欄48には該商品をレビュー対象とするレビュー文章のうち1つが代表として表されている。レビュー欄48に表されるレビュー文章は、例えば作成日、文字数、レビュアーとユーザとの類似度等の各種基準に従って選択してもよいし、ランダムに選択してもよい。レビュー欄48にはボタン50が表されており、ユーザはこのボタン50をクリックすることにより、同じ商品に関する他のレビュー文章をユーザコンピュータ14に表示させることもできる。
【0031】
図6に示されるレビュー文書検索条件入力ページにおいて追加ボタン44をクリックすると、図8に示される拡張版レビュー文章検索条件入力ページが表示される。このウェブページは本実施形態の特徴の1つであり、2つの入力フォーム52,54及び1つの検索ボタン56が表されている。拡張版レビュー文書検索条件入力ページには、追加ボタン55も表されており、この追加ボタン55をクリックすることにより、入力フォームの数をさらに増やすことができる。入力フォーム52,54は、いずれもレビュー対象である商品の検索条件である条件1,2をユーザがそれぞれ入力する欄であり、本実施形態では商品名に含まれる文字列がユーザにより入力される。ユーザが2つの入力フォーム52,54に文字列を入力して検索ボタン56をクリックすると、電子商取引サーバシステム12は上記条件1,2を受信することにより取得し、図9に示される拡張版レビュー文章検索結果ページページのデータを生成して、ユーザコンピュータ14に返信する。
【0032】
図9に示される拡張版レビュー文書検索結果ページには、レビュアーごとにレビュー比較欄58が表されている。各レビュー比較欄58の上部には、レビュアーであるユーザの名前が表されている。また、ユーザの名前の下には2つのレビュー欄が相互に関連づけて表されている。具体的には、2つのレビュー欄が左右に並んで配置されている。
【0033】
各レビュー欄には、上側にレビュー対象である商品の商品名、販売店の名称及び価格が表されており、下側にレビュー文章が表されている。そして、同図の左側に配置されたレビュー欄は、入力フォーム52(図8)に入力された文字列(条件1)を商品名に含む商品に関するものであり、同図の右側に配置されたレビュー欄は、入力フォーム54(図8)に入力された文字列(条件2)を商品名に含む商品に関するものである。左右のレビュー欄に記されたレビュー文章は、異なるレビュー対象に向けられたものであるが、いずれも同じレビュアーにより作成・登録されたものである。なお、左側のレビュー欄は条件1に対応していること、右側のレビュー欄は条件2に対応していることを示すため、拡張版レビュー文書検索結果ページの最上部には、条件1の文字列「ワインA」、条件2の文字列「ワインB」が左右に並べて表されている。
【0034】
つまり、図8に示されるウェブページにおいて入力フォーム52に任意の文字列を条件1として入力することにより、図9に示される拡張版レビュー文書検索結果ページにおいて、各レビュー比較欄58の左側に配置されたレビュー欄に、その入力した文字列を商品名に含む商品をレビュー対象とするレビュー文章を表示させることができる。また、図8に示されるウェブページにおいて入力フォーム54に任意の文字列を条件2として入力することにより、図9に示されるウェブページにおいて、各レビュー比較欄58の右側に配置されたレビュー欄に、その入力した文字列を商品名に含む商品をレビュー対象とするレビュー文章を表示させることができる。そして、これら左右に隣接して配置されたレビュー欄には、同じレビュアーにより作成・登録されたレビュー文章が表される。本実施形態によれば、ユーザは条件1として設定した文字列を商品名に含む商品に関するレビュー文章と、条件2として設定した文字列を商品名に含む商品に関するレビュー文章のうち、同じレビュアーにより作成・登録されたものを、容易に比べ読みすることができる。これにより、ユーザにとって関心のある2つの商品について、一人のレビュアーがそれぞれどのような評価をしたか、どのような感想をもったかを容易に知ることができ、ユーザは商品選択に役立てることができる。
【0035】
なお、レビュー比較欄58の表示形式は図9に示されるものに限定されない。同一レビュアーによる各条件に対応するレビュー文書が相互に関連づけて出力されていれば足り、例えば上下に並んで配置されてもよい。あるいは、一方のレビュー文書の周囲にリンクボタンを表示し、このリンクボタンをクリックすることにより他方のレビュー文書を表示させることとしてもよい。また、図9に示される枠線は必須ではない。また、一方又は両方の条件に対応するレビュー文書が複数存在する場合には、そのうち一部(例えば1つ)だけを拡張版レビュー文書検索結果ページに表してもいいし、或いは全部を拡張版レビュー文書検索結果ページに表してもよい。1つの検索条件に対応する複数のレビュー文書をレビュー欄に表す場合、商品名、販売店の名称、価格、レビュー文書を上下方向又は左右方向に隣接して配置すればよい(図17参照)。
【0036】
具体的には、条件1の文字列「Aワイン」で検索した結果、「Kenさん」により作成されたレビュー文章が複数見つかる場合もある。例えば一人のレビュアーが、ある販売店で販売されている「Aワイン」について、複数回レビュー文章を作成する場合もあるし、異なる複数の販売店で販売されている「Aワイン」について、それぞれレビュー文章を作成する場合もある。このように、同一レビュアーがある条件に合致する商品について複数のレビュー文章を作成している場合には、全てのレビュー文章を、一列に並べるなどして互いに関連づけて表示させてよい。或いは、それらレビュー文章のうち一部(例えば最後に作成されたもの)だけを拡張版レビュー文章検索結果ページに表してよい。この場合には、「もっと見る」などの文字列が表されたボタンを設けて、このボタンをクリックすることにより残りのレビュー文章を表示させることができるようにしてよい。
【0037】
また、条件1を満足する商品をレビュー対象とするレビュー文章の中には、そのレビュアーが条件2を満足する商品についてレビュー文章を作成・登録してない場合もある。反対に、条件2を満足する商品をレビュー対象とするレビュー文章の中にも、そのレビュアーが条件1を満足する商品についてレビュー文章を作成・登録してない場合もある。したがって、図10に示されるように、前者に該当するレビュー文章を表すレビュー欄を左右一方(同図では左側)に上下方向に並べて配置するとともに、後者に該当するレビュー文章を表すレビュー欄を他方(同図では右側)に上下方向に並べて配置してよい。同図に示されるウェブページは、図9に示される拡張版レビュー文書検索結果ページの一部(例えば最下部)であってもよいし、同ページにリンクされた別個のウェブページであってもよい。
【0038】
以下、電子商取引サーバシステム12における情報処理について、特に拡張版レビュー文書検索結果ページのデータを生成し、ユーザコンピュータ14に返信する情報処理について、詳細に説明する。なお、本明細書において説明する電子商取引サーバシステム12の構成及び情報処理は、電子商取引サーバシステム12で実行されるプログラムによって実現されるものである。このプログラムは、広域ネットワーク18を介して他のコンピュータからダウンロードされてもよいし、DVD−ROMやCD−ROMなどのコンピュータ可読情報記憶媒体から読み出されてもよい。
【0039】
まず、電子商取引サーバシステム12に含まれる大規模記憶装置に格納される複数種のデータベースについて説明する。なお、大規模記憶装置は、電子商取引サーバシステム12の中心となるコンピュータに内蔵されてもよいし、別体であってもよい。
【0040】
図11は、電子商取引サーバシステム12に含まれる商品データベースを模式的に示す図である。同図に示すように、商品データベースは各商品について、商品ID、ジャンル1、ジャンル2、ジャンル3、商品名、価格、販売店の名称及び商品説明を関連づけて記憶するものである。商品IDは、電子商取引サーバシステム12において取引される商品を一意に識別する情報である。ジャンル1は、「酒類」などの商品が属する大商品ジャンルを特定する情報であり、ジャンル2は、「ワイン」などの商品が属する中商品ジャンルを特定する情報であり、ジャンル3は、「フランスワイン」などの商品が属する小商品ジャンルを特定する情報である。商品説明は、サイズや重量などの商品の仕様や、販売店からの推薦文句、商品の画像などの情報である。店舗の作業者は、新たな商品を販売しようとする場合、店舗コンピュータ16において、電子商取引サーバシステム12から受信する商品情報入力ページ(不図示)の案内に従って、ジャンル1、ジャンル2、ジャンル3、商品名、価格及び商品説明を入力し、それらの情報を店舗の識別情報とともに電子商取引サーバシステム12に送信する。電子商取引サーバシステム12では、新たに商品IDを発行し、発行した商品IDとともに、店舗コンピュータ16から受信した各種情報を商品データベースに格納する。なお、本実施形態では、複数の店舗が電子商取引サーバシステム12を利用するので、同一の商品が複数の店舗により登録される場合がある。
【0041】
次に、図12は、電子商取引サーバシステム12に含まれるレビュー文書データベースを模式的に示す図である。同図に示すように、レビュー文書データベースは各レビュー文章について、レビュー文書ID、レビュアーのユーザID、レビュアーであるユーザの名前、レビュー対象である商品の商品ID、レビュー文書、公開フラグ及び購入者フラグを関連づけて記憶するものである。この他、レビュー文書の作成日も記憶してよい。レビュー文書IDは、電子商取引サーバシステム12においてレビュー文章を一意に識別する情報である。公開フラグは、上述したように、レビュアーであるユーザの名前を公開することを本人が希望するか否かを示す情報であり、1は公開を希望し、0は非公開を希望することを示している。レビュー文章は、上述したようにレビュー対象に対する評価や感想を表す文章であるが、ここではレビュー対象に対してレビュアーが与えた評価値(ランク)を含む。さらに、レビュアーが商品を購入した期間、回数、総個数を含んでもよい。また、購入フラグは、レビュアーがレビュー対象を実際に購入したのか否かを示す。購入者以外により作成されたレビュー文章を表示する際は、購入フラグに基づいて、その旨を併せて表示することが望ましい。
【0042】
レビュー文章を作成・登録する場合、ユーザコンピュータ14は、商品を特定する情報とレビューを作成する指示を電子商取引サーバシステム12に送信する。電子商取引サーバシステム12は、該商品IDの商品をレビュー対象とするレビュー文章を作成・登録するためのレビュー文章入力ページ(不図示)をユーザコンピュータ14に送信する。そして、ユーザコンピュータ14は、このレビュー文書入力ページの案内に従って、レビュー文章の文字情報及び公開フラグを入力し、それらの情報をユーザID及びレビュー対象の商品IDとともに電子商取引サーバシステム12に送信する。電子商取引サーバシステム12では、新たにレビュー文章IDを発行し、発行したレビュー文章IDとともに、ユーザコンピュータ14から受信した各種情報をレビュー文書データベースに格納する。このとき、ユーザIDに関連づけられたユーザの名前は、図示しないユーザデータベース(不図示)から取得する。
【0043】
図13は、電子商取引サーバシステム12に含まれる大規模記憶装置に記憶される商品毎レビュー文書リストを模式的に示す図である。同リストでは、商品IDごとに、その商品IDの商品をレビュー対象とするすべてのレビュー文章のレビュー文書IDが列記されるとともに、それらレビュー文書IDの数も合わせて記録される。同図に示すリストは、図12に示されるレビュー文書データベースの派生情報であり、レビュー文書データベースが更新される度に同リストも電子商取引サーバシステム12により自動更新される。
【0044】
電子商取引サーバシステム12は、商品データベース、レビュー文書データベース及び商品毎レビュー文書リストを参照しながら、ユーザコンピュータ14にて表示されるウェブページのデータを生成する。例えば、図3に示される商品リストページのデータを生成する場合、電子商取引サーバシステム12は、ユーザにより指定された小商品ジャンルが「ジャンル3」として記録されたレコードを商品データベースから抽出し、そこから商品の画像、商品名、販売店の名称、価格を取得する。また、電子商取引サーバシステム12は、当該商品のレビュー文書の数を、抽出されるレコードに含まれる商品IDをキーにして商品毎レビュー文書リストから取得する。そして、電子商取引サーバシステム12は、取得される情報に基づいて図3に示される商品リストページのデータを合成する。
【0045】
また、電子商取引サーバシステム12は、図4に示される個別商品用レビュー文書ページのデータを生成する場合、ユーザにより指定された商品の商品IDに関連づけて商品データベースに記憶されるレコードを抽出し、そこから商品の画像、商品名、販売店の名称、価格を取得する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、抽出されるレコードに含まれる商品IDをキーにして、商品毎レビュー文書リストからレビュー文書ID群を取得する。そして、電子商取引サーバシステム12は、レビュー文書データベースを参照して、取得された各レビュー文書IDに関連づけられたレビュアーのユーザID、ユーザの名前及びレビュー文書を取得する。電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて図4に示される個別商品用レビュー文書ページのデータを合成する。
【0046】
また、図5に示される個別商品ページのデータを生成する場合、電子商取引サーバシステム12は、ユーザにより指定された商品の商品IDに関連づけて商品データベースに記憶されるレコードを抽出し、そこから商品の画像、商品名、販売店の名称、価格、商品説明を取得する。電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて図5に示される個別商品ページのデータを合成する。
【0047】
また、図7に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを生成する場合、ユーザコンピュータ14から送信される文字列が商品名に含まれるレコードを商品データベースから抽出する。そして、抽出されるレコードに含まれる商品IDをキーにして、商品毎レビュー文書リストからレビュー文書ID群を取得する。そして、レビュー文書データベースを参照して、取得されたレビュー文書ID群のうち1つに関連づけられたレビュアーのユーザID、ユーザの名前及びレビュー文書を取得する。レビュー文書IDのうち1つは、ランダムに選択したり、もっとも作成日付が新しいものを選択したりしてよい。そして、こうして取得される情報に基づいて図7に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを合成する。
【0048】
また、図9に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを生成する場合、図14に示す処理が実行される。この処理は、ユーザコンピュータ14から送信される、条件1に係る文字列及び条件2に係る文字列を、電子商取引サーバシステム12において取得することで実行されるものである。この処理では、まず、電子商取引サーバシステム12は、図8のレビュー文書検索条件入力ページにおいて条件1として入力された文字列に関するレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する(S101)。具体的には、まず電子商取引サーバシステム12は、条件1として入力された文字列を商品名に含む商品の商品IDを商品データベースから取得する。次に、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられたレビュー文書ID群をレビュー文書データベースから取得する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、取得される各レビュー文書IDに関連づけられたユーザIDであって「公開」のフラグが付いたレコードに含まれるものをレビュー文書データベースから取得する。図9に示されるレビュー文書検索結果ページでは、レビュアーであるユーザの名前と共にレビュー文章を表示することとなるため、このように「公開」のフラグが付いたレコードに含まれるユーザIDを取得するのである。次に、S101と同様にして、電子商取引サーバシステム12は、図8のレビュー文書検索条件入力ページにおいて条件2として入力された文字列に関するレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する(S102)。
【0049】
その後、電子商取引サーバシステム12は、S101で取得されたレビュアーのユーザIDのうち1つを選択し(S103)、選択されたユーザIDがS102で取得されたユーザIDに含まれているか否かを判断する。そして含まれていれば、電子商取引サーバシステム12は、そのユーザIDのレビュアーによるレビュー文書のレビュー文書IDをS102で取得されたレビュー文書IDの中から取得する(S104)。そして、S104で1つでもレビュー文書IDを取得することができれば(S105)、電子商取引サーバシステム12は、S103で選択されたユーザIDのレビュアーに関するレビュー比較欄58のデータを生成し、そのデータをファイルに出力する(S106)。
【0050】
具体的には、電子商取引サーバシステム12は、S103で選択されたユーザIDのユーザの名前をユーザデータベース(不図示)から取得し、ファイルに出力する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、同ユーザIDのレビュアーによるレビュー文書のレビュー文書IDを、S101で取得されたレビュー文書IDから取得し、さらに取得されるレビュー文書IDに関連づけられたレビュー文書及び商品IDをレビュー文書データベースから取得する。また、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられた商品名、販売店の名称及び価格を商品データベースから取得する。その後、電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて、商品名、販売店の名称、価格及びレビュー文章を表すレビュー欄(条件1用)のデータを生成し、ファイルに出力する。
【0051】
次に、電子商取引サーバシステム12は、S104で取得されたレビュー文書IDに関連づけられたレビュー文書及び商品IDをレビュー文書データベースから取得する。また、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられた商品名、販売店の名称及び価格を商品データベースから取得する。その後、電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて、商品名、販売店の名称、価格及びレビュー文章を表すレビュー欄(条件2用)のデータを生成し、ファイルに出力する。
【0052】
その後、電子商取引サーバシステム12は、S101で取得されたレビュアーのユーザIDを全て選択するまで(S107)、S103乃至S106の処理を繰り返す。また、S101で取得されたレビュアーのユーザIDを全て選択すると、電子商取引サーバシステム12は、S106で生成されるファイルに基づいて、図9に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを完成させてから、ユーザコンピュータ14に返信する(S108)。このとき、電子商取引サーバシステム12は、条件1に対応するレビュー欄を左側に、条件2に対応するレビュー欄を右側に、互いに隣り合わせて配置する。なお、上述のように、同一レビュアーが条件1に合致する商品について複数のレビュー文章を作成している場合には、全てのレビュー文章を、一列に並べるなどして互いに関連づけて条件1に対応するレビュー欄に表示させてよい。或いは、それらレビュー文章のうち一部(例えば最後に作成されたもの)だけを条件1に対応するレビュー欄に表示させてよい。
【0053】
図14に示される処理では、第1条件を満足する商品に関するレビュー文章及びそれらのレビュアーのユーザIDを取得し、さらに、第2条件を満足する商品に関するレビュー文章及びそれらのレビュアーのユーザIDを取得する。そして、第1条件に係るユーザIDと、第2条件に係るユーザIDとに共通するものがあるかを調べ、共通するものがあれば、そのユーザIDのレビュアーにより作成・登録されたレビュー本文を左右に隣接表示させている。こうすれば、第1条件を満足する商品に関するレビュー文章、及び第2条件を満足する商品に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定して、それらを相互に関連づけて出力することができる。
【0054】
図15は、図14に示される処理の変形例である。図15に示される処理では、まず、電子商取引サーバシステム12は、図8のレビュー文書検索条件入力ページにおいて条件1として入力された文字列に関するレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する(S201)。具体的には、電子商取引サーバシステム12は、まず条件1として入力された文字列を商品名に含む商品の商品IDを商品データベースから取得する。次に、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられたレビュー文書ID群をレビュー文書データベースから取得する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、取得される各レビュー文書IDに関連づけられたユーザIDであって「公開」のフラグが付いたレコードに含まれるものをレビュー文書データベースから取得する。
【0055】
次に、電子商取引サーバシステム12は、S201で取得されたレビュアーのユーザIDのうち1つを選択し(S202)、選択されたユーザIDのユーザがレビュアーであるレビュー文章のうち、条件2を満足するもののレビュー文書IDを取得する(S203)。具体的には、電子商取引サーバシステム12は、選択されたユーザIDのユーザがレビュアーであるレビュー文章のレビュー対象である商品の商品IDであって「公開」のフラグが付されたレコードに含まれるものをレビュー文章データベースから取得する。次に、電子商取引サーバシステム12は、取得された商品IDに関連づけられた商品名が条件2を満足するか否かを判断する。そして、条件2を満足すれば、電子商取引サーバシステム12は、その商品IDの商品をレビュー対象とし、S202で選択されたユーザIDのユーザをレビュアーとするレビュー文章のレビュー文書IDを取得する。
【0056】
電子商取引サーバシステム12は、S203で取得されるレビュー文書IDが1つでもあれば(S204)、S202で選択されたユーザIDのレビュアーに関するレビュー比較欄58のデータを生成し、そのデータをファイルに出力する(S205)。具体的には、電子商取引サーバシステム12は、S202で選択されたユーザIDのユーザの名前をユーザデータベース(不図示)から取得し、ファイルに出力する。さらに、電子商取引サーバシステム12は、同ユーザIDのレビュアーによるレビュー文書のレビュー文書IDを、S201で取得されたレビュー文書IDの中から取得し、さらに取得されるレビュー文書IDに関連づけられたレビュー文書及び商品IDをレビュー文書データベースから取得する。また、電子商取引サーバシステム12は、取得される商品IDに関連づけられた商品名、販売店の名称及び価格を商品データベースから取得する。その後、電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて、商品名、販売店の名称、価格及びレビュー文章を表すレビュー欄(条件1用)のデータを生成し、ファイルに出力する。
【0057】
次に、電子商取引サーバシステム12は、S203で取得されたレビュー文書IDに関連づけられたレビュー文書及び商品IDをレビュー文書データベースから取得する。また、取得される商品IDに関連づけられた商品名、販売店の名称及び価格を商品データベースから取得する。その後、電子商取引サーバシステム12は、こうして取得される情報に基づいて、商品名、販売店の名称、価格及びレビュー文章を表すレビュー欄(条件2用)のデータを生成し、ファイルに出力する。
【0058】
一方、S203で取得されるレビュー文書IDが1つもなければ、電子商取引サーバシステム12は、S205の処理をスキップする。その後、電子商取引サーバシステム12は、S201で取得されたレビュアーのユーザIDを全て選択するまで(S206)、S202乃至S205の処理を繰り返す。また、電子商取引サーバシステム12は、S201で取得されたレビュアーのユーザIDを全て選択すると、S205で生成されるファイルに基づいて、図9に示されるレビュー文書検索結果ページのデータを完成させてから、ユーザコンピュータ14に返信する(S207)。
【0059】
図15に示される変形処理では、第1条件を満足する商品に関するレビュー文章ID及びそれらのレビュアーのユーザIDを取得する。そして、取得されるレビュアーのユーザIDのうち、第2条件を満足する商品に関するレビュー文章を作成したものを特定する。その後、特定されるユーザIDのレビュアーにより作成された、第2条件を満足する商品に関するレビュー文章を取得する。こうしても、第1条件を満足する商品に関するレビュー文章、及び第2条件を満足する商品に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定して、それらを相互に関連づけて出力することができる。
【0060】
なお、以上の説明では、図8に示されるレビュー文書検索条件入力ページにおいて、ユーザが、商品名に含まれる2種類の文字列を条件1及び条件2として、自らそれぞれ入力するようにしたが、本発明はこの態様に限らない。例えば、入力された文字列が商品名に含まれるか否かにより商品を選出する代わりに、商品IDをユーザに入力させて、入力された商品IDにより識別される商品を選出するようにしてもよい。この場合、第1条件である商品IDはユーザがキーボードで入力するようにしてもよいが、特定の商品に関する商品名等の情報をクリックした場合に、同情報に関連づけられた商品IDを第1条件として取得してもよい。例えば、図5に示される個別商品ページにおいてボタン40がクリックされると、同ページに表されている商品の商品IDをユーザコンピュータ14から電子商取引サーバシステム12に送信するようにしてもよい。そして、電子商取引サーバシステム12では、送信される商品IDを条件1としてよい。この場合、条件2となる商品IDは、電子商取引サーバシステム12側で自動的に設定してよい。例えば、電子商取引サーバシステム12において、事前に互いに関連する商品の商品IDを記憶しておけば、条件1である商品IDを取得すれば、取得した商品IDに関連づけて記憶された1以上の関連商品の商品IDを読み出し、これを第2条件としてよい。こうすれば、図5に示されるウェブページにおいて、ボタン40がクリックされると、直ちに同ページにおいて紹介されている商品に関するレビュー文章、及び同じレビュアーにより作成された関連商品に関するレビュー文章を、直ちに表示できるようになる。
【0061】
また、第1条件及び第2条件として商品名に含まれる文字列を指定することに代えて、大商品ジャンル、中商品ジャンル又は小商品ジャンルを指定するようにしてもよい。すなわち、図16に示されるウェブページのように、第1条件及び第2条件のそれぞれについて、商品名に含まれる文字列を入力する入力フォーム60,62に加えて、さらに商品ジャンルを選択するプルダウンメニュー64,66をそれぞれ表示してよい。プルダウンメニュー64,66は、全ての小商品ジャンルをリスト表示するとともに、そのうち任意の1つを指定することができるようになったものである。ユーザは、条件1として、入力フォーム60に文字列を入力するか、又はプルダウンメニュー64により小商品ジャンルを1つ選択する。さらに条件2として、入力フォーム62に文字列を入力するか、又はプルダウンメニュー66により小商品ジャンルを1つ選択し、その後、検索ボタン68をクリックする。
【0062】
条件1及び条件2を受信した電子商取引サーバシステム12では、図17に示されるウェブページのデータを生成し、これをユーザコンピュータ14に返信する。同図に示されるウェブページのデータは、図14又は図15のフロー図に示される処理と同様にして生成することができる。具体的には、図14のS101,S102或いは図15のS201,S203において、条件1又は2を満足する商品を検索する場合には、条件1又は2として文字列を受信していれば、同文字列を含む商品名の商品を検索し、その商品に関するレビュー文書のレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する。また、小商品ジャンルの指定を受信していれば、同商品ジャンルが商品データベースの「ジャンル3」として記憶されている商品を検索し、その商品に関するレビュー文書のレビュー文書ID及びレビュアーのユーザIDを取得する。その他の処理は図14及び図15と同様である。
【0063】
図17に示されるように、この変形例によれば、レビュアー毎にレビュー比較欄70が設けられる。レビュー比較欄70では、指定した文字列を商品名に含む商品又は指定した小商品ジャンルに属する商品に関するレビュー欄がページ左側に配置され、別途指定した文字列を商品名に含む商品又は別途指定した小商品ジャンルに属する商品に関するレビュー欄がページ右側に並べて配置される。この変形例によれば、条件1として入力フォームに商品名に含まれる文字列を入力し、条件2としてその商品が属する小商品ジャンルを指定することで、ある商品に関するレビュー文章と、同じ小商品ジャンルに属する他の商品に関するレビュー文書のうち、同じレビュアーにより作成・登録されたものを、容易に比べ読みすることができる。あるいは、条件1及び2としていずれも小商品ジャンルを指定することで、2つの小商品ジャンルのそれぞれに関するレビュー文章を比べ読みすることができる。例えば小商品ジャンル「フランスワイン」に関するレビュー文書と小商品ジャンル「イタリアワイン」に関するレビュー文章とを比べ読みすることで、どちら国の種類のワインを購入すべきかを判断できるようになる。ここで、図17に示される拡張版レビュー文書検索結果ページにおいては、左側のレビュー欄は条件1に対応していること、右側のレビュー欄は条件2に対応していることを示すため、拡張版レビュー文書検索結果ページの最上部には、条件1の文字列、及び条件2の文字列が左右に並べて表される。このとき、条件1又は2として小商品ジャンルが指定された場合には、「ジャンル」の語が付記される。
【0064】
なお、上述したように条件1として商品IDを用いる場合は、条件2である小商品ジャンルは、電子商取引サーバシステム12側で自動的に判断し、取得してよい。例えば、図6に示されるレビュー文書検索条件入力ページにおいて入力フォームに商品IDを指定してから検索ボタン46をクリックすると、電子商取引サーバシステム12では、受信した商品IDの商品が属する小商品ジャンルを商品データベースのジャンル3から取得し、これを条件2として用いる。これにより、ユーザが1つの商品IDを指定するだけで、図17に示されるようなウェブページを出力することができる。もちろん、図5に示される個別商品ページのボタン40がクリックされた場合に、該ページにより紹介されている商品ID及びその商品が属する小商品ジャンルを取得し、それらを条件1及び2として図17に示されるようなレビュー文書検索結果ページを出力してもよい。
【0065】
なお、図9又は図17に示されるレビュー文書検索結果ページは、現行の複数商品に関する同一レビュアーのレビュー文書を表している。このため、同ページは、同一ユーザが同種の商品を短期間で複数購入し、それらについてレビュー文書を作成・登録していることを前提としている。しかし、商品によっては、一人のユーザが同種のものを複数回購入するのは極めて稀なこともある。例えばワイン、靴下、洗剤、食料品などの短期間での買い替え・買い足しが想定される商品もあれば、掃除機、冷蔵庫などの短期間での買い替え・買い足しがあまり想定されない商品もある。そこで、図18に示すように各商品について、買い替え・買い足しが想定されるか否かを示すフラグを商品データベースに記憶しておき、図9又は図17に示されるレビュー文書検索結果ページを生成する場合には、買い替え・買い足しが想定される旨のフラグが付されたレコードのみを処理対象としてよい。こうすれば、処理時間を短縮することができる。このフラグは、管理者が手作業で設定してもよいし、多数のユーザの実際の購入履歴に基づいて自動設定してもよい。また、商品毎にフラグを付す代わりに、商品ジャンル(例えば小商品ジャンル)毎に設定してもよい。
【0066】
また、レビュー比較欄を表示する場合、それぞれのレビュー文章の特徴部分をハイライト、下線、枠を付したり、フォントや色を変えるなどして、他と区別しうる態様にて表示すると、ユーザはレビュー文書を容易に比べることができるようになる。図19には、レビュー文章の特徴部分に枠を付したレビュー比較欄を示している。特徴部分は、形容詞などの特定の品詞の語であってもよいし、あらかじめ記憶されているキーワードに一致する部分であってもよい。また、特定品詞の語やキーワードであって、他方のレビュー文書には含まれていないものを特徴部分として、他と区別しうる態様にて表示してもよい。
【0067】
図20は、図19に示されるレビュー比較欄のデータを生成するフロー図である。同図に示す処理は、図14のフロー図におけるS108、図15のフロー図におけるS207において、各レビュー文書の表示データを生成する際に実行されるものである。まず、電子商取引サーバシステム12は、各レビュー文章に形態素解析処理を施す(S301)。そして、第1条件に対応するレビュー文書から特定品詞、例えば形容詞の語を抽出する(S302)。そして、抽出された語が第2条件に対応するレビュー文書に含まれているか否かを判断し、含まれていなければ特徴部分であると判断し、ハイライト等、表示上の差別化を施す(S303)。同様に、第2条件に対応するレビュー文書から特定品詞の語を抽出する(S304)。そして、抽出された語が第1条件に対応するレビュー文書に含まれているか否かを判断し、含まれていなければ特徴部分であると判断し、ハイライト等、表示上の差別化を施す(S305)。
【0068】
以上説明した電子商取引システム12によれば、複数の検索条件のそれぞれを満足する商品又は商品群に関するレビュー文書がユーザコンピュータ14の表示手段に表示される。そして、共通レビュアーによる、各検索条件に対応するレビュー文書が相互に関連づけて表示されるので、ユーザは、ある検索条件を満足する商品又は商品群と、別の検索条件を満足する商品又は商品群と、に関する他のユーザの意見を容易に知ることができる。特に、本実施形態に係るシステムは、複数の商品を実際に買って比べられることが多い場合、或いは複数の商品間で買い替えが発生する場合に有用である。特に、消耗品であるが価格が安くはないものについては、ユーザは意に沿わない商品を購入してしまうことを避けたい。このような場合、本実施形態によれば、他のユーザの意見を容易に知ることができるので、そのような事態を防ぐことができる。
【0069】
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0070】
例えば、以上の説明では商取引対象として商品のみを取り上げたが、ホテルや旅館などの宿泊施設の提供やゴルフ場の利用機会の提供などのサービスや、映画その他の映像データやニュースその他の文字データなどの情報の取引にも、本発明を同様に適用してよいのはもちろんである。
【0071】
また、以上の説明ではレビュー文章の出力形式として、ユーザコンピュータ14にレビュー文章を表すウェブページのデータを送信出力し、ユーザコンピュータ14の表示手段にて表示させることとしたが、本発明は、どのような形式のデータで電子商取引サーバシステム12からユーザコンピュータ14に送信するかを問わないし、ユーザコンピュータ14でどのような形式で出力するかも問わない。例えば、ユーザコンピュータ14ではレビュー文章を印刷してもよい。
【0072】
また、以上の説明では2つの検索条件のそれぞれに対応するレビュー文書を、相互に関連づけて出力するようにしたが、3以上の検索条件のそれぞれに対応するレビュー文書を、相互に関連付けて出力してもよい。
【符号の説明】
【0073】
10 コンピュータネットワーク、12 電子商取引サーバシステム、14 ユーザコンピュータ、16 店舗コンピュータ、18 広域ネットワーク、24 商品ジャンルボタン群、34,48 レビュー欄、58,70 レビュー比較欄。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商取引対象の検索条件である第1条件を取得する第1条件取得手段と、
商取引対象の検索条件である第2条件を取得する第2条件取得手段と、
前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章、及び前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定手段と、
前記レビュー文章特定手段により特定される、共通のレビュアーによる前記各条件に対応するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力手段と、
を含むレビュー文章出力システム。
【請求項2】
請求項1に記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記第1条件取得手段は、ユーザにより入力される前記第1条件を取得する、レビュー文章出力システム。
【請求項3】
請求項2に記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記第2条件取得手段は、前記ユーザにより入力される前記第2条件を取得する、レビュー文章出力システム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記第2条件取得手段は、前記第1条件取得手段により取得される前記第1条件に基づいて、該第1条件に対して事前に関連づけられた検索条件を、前記第2条件として取得する、レビュー文章出力システム。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記第2条件取得手段は、前記第1条件取得手段により取得される前記第1条件に基づいて、該第1条件を満足する1以上の商取引対象を包含する複数の商取引対象を検索するための検索条件を、前記第2条件として取得する、レビュー文章出力システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記レビュー文章特定手段は、
前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第1取得手段と、
前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第2取得手段と、
前記第1及び前記第2取得手段により取得されるレビュアーに基づき、前記第1取得手段により取得される1以上のレビュー文章、及び前記第2取得手段により取得される1以上のレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定する特定手段と、を含むレビュー文章出力システム。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれかに記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記レビュー文章特定手段は、
前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段により取得されるレビュアーのうち、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章を作成したものを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定されるレビュアーにより作成された、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章を取得する第2取得手段と、を含むレビュー文章出力システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記レビュー文章出力手段は、共通のレビュアーによるレビュー文章を、並べて配置された状態で視認可能に出力する、レビュー文章出力システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記レビュー文章出力手段は、共通のレビュアーによるレビュー文章を、それぞれ所定条件に合致する部分を他と区別して視認可能に出力する、レビュー文章出力システム。
【請求項10】
商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、
前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、
前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、
を含むレビュー文章出力方法。
【請求項11】
商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、
前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、
前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項12】
商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、
前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、
前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータ可読情報記憶媒体。
【請求項1】
商取引対象の検索条件である第1条件を取得する第1条件取得手段と、
商取引対象の検索条件である第2条件を取得する第2条件取得手段と、
前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章、及び前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定手段と、
前記レビュー文章特定手段により特定される、共通のレビュアーによる前記各条件に対応するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力手段と、
を含むレビュー文章出力システム。
【請求項2】
請求項1に記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記第1条件取得手段は、ユーザにより入力される前記第1条件を取得する、レビュー文章出力システム。
【請求項3】
請求項2に記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記第2条件取得手段は、前記ユーザにより入力される前記第2条件を取得する、レビュー文章出力システム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記第2条件取得手段は、前記第1条件取得手段により取得される前記第1条件に基づいて、該第1条件に対して事前に関連づけられた検索条件を、前記第2条件として取得する、レビュー文章出力システム。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記第2条件取得手段は、前記第1条件取得手段により取得される前記第1条件に基づいて、該第1条件を満足する1以上の商取引対象を包含する複数の商取引対象を検索するための検索条件を、前記第2条件として取得する、レビュー文章出力システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記レビュー文章特定手段は、
前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第1取得手段と、
前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第2取得手段と、
前記第1及び前記第2取得手段により取得されるレビュアーに基づき、前記第1取得手段により取得される1以上のレビュー文章、及び前記第2取得手段により取得される1以上のレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定する特定手段と、を含むレビュー文章出力システム。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれかに記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記レビュー文章特定手段は、
前記第1条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章及びそれらのレビュアーを取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段により取得されるレビュアーのうち、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章を作成したものを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定されるレビュアーにより作成された、前記第2条件を満足する1以上の商取引対象に関する1以上のレビュー文章を取得する第2取得手段と、を含むレビュー文章出力システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記レビュー文章出力手段は、共通のレビュアーによるレビュー文章を、並べて配置された状態で視認可能に出力する、レビュー文章出力システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載のレビュー文章出力システムにおいて、
前記レビュー文章出力手段は、共通のレビュアーによるレビュー文章を、それぞれ所定条件に合致する部分を他と区別して視認可能に出力する、レビュー文章出力システム。
【請求項10】
商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、
前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、
前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、
を含むレビュー文章出力方法。
【請求項11】
商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、
前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、
前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項12】
商取引対象の検索条件を複数受け付ける条件受付ステップと、
前記各検索条件を満足する1以上の商取引対象に関するレビュー文章のうち、共通のレビュアーによるものを特定するレビュー文章特定ステップと、
前記レビュー文章特定ステップで特定される、前記各検索条件を満足するレビュー文章を相互に関連づけて出力するレビュー文章出力ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータ可読情報記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2013−97468(P2013−97468A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237974(P2011−237974)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
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