説明

レンズ鏡筒

【課題】固定ねじを用いて操作環などの可動筒を、打痕や変形を発生させずに、固定筒に確実に固定できるカメラのレンズ鏡筒を提案すること。
【解決手段】カメラのレンズ鏡筒1では、固定筒2の円形外周面に円環状のゴムバンド5が接着固定されており、これに対峙する操作環3の部位に固定ねじ4が取り付けられている。操作環3を所定位置に回転し、固定ねじ4を締め付けると、その脚部先端面4cがゴムバンド5に食い込み、大きな固定力で操作環3を固定できる。固定ねじ4の押し付け力がゴムバンド5によって緩和されるので、固定筒外周面に打痕が残ることがない。固定ねじ4の締め付け量に応じてゴムバンド5への食い込み量が増加して、固定ねじ4の締め付けに必要な操作力が増加するので、操作者は固定ねじの操作抵抗から固定ねじ4が十分に締め付けられたことを知ることができ、固定筒2が変形するまで固定ねじ4を過剰に締め付けてしまうこともない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定筒と、その外周面に沿って移動可能な可動筒とを備えたカメラのレンズ鏡筒に関し、特に、可動筒を固定筒に固定するための機構の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラのレンズ鏡筒は、カメラ本体側に固定される固定筒と、この固定筒の外周面を同軸状態で取り囲む状態に配置されている操作環とを備えている。操作環を回転操作すると、固定筒内に装着されている固定側のレンズ群に対して、可動側のレンズ群が光軸に沿って接近あるいは離れる方向に移動するので、ピント合わせなどを行うことができる。操作環には、外側から固定ねじが取り付けられており、この固定ねじをねじ込むと、その脚部先端面が内側の固定筒の円形外周面に押し付けられる。この結果、操作環を所定の回転位置に固定することができる。このような操作環の固定機構は、例えば、特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2003−315651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、操作環に取り付けた固定ねじをねじ込み、その脚部先端面を固定筒に押し付けることにより操作環を固定する機構には次のような問題点がある。まず、固定ねじの脚部先端面は一般に平坦面であり、これが押し付けられる固定筒の側は一般に円形外周面である。このため、これらの間は線当たり状態になり、広い接触面積を確保できないので、操作環を確実に固定するために必要な摩擦力を得にくい。よって、操作環を固定する力が弱く、操作環が容易に動いてしまうという問題点がある。
【0004】
また、操作環を固定する力を増すために固定ねじを強く締め付けると、当該固定ねじの先端面が線当たりしている固定筒の円形外周面の部位に応力集中が起こり、その部位に打痕が残るおそれがある。
【0005】
さらに、打痕が残ると、その近辺で固定ねじ先端面を固定筒外周面に押し付けた場合には、押し付けられた固定ねじ先端面が打痕の側にずれやすい。したがって、打痕の付近位置において操作環を固定しようとして固定ねじを締め付けると、打痕側に僅かに操作環が移動しやすい。このため、打痕が残っている部位の近傍位置で操作環を固定できない。換言すると、打痕位置近傍において操作環の固定位置を微調整できない場合がある。
【0006】
これに加えて、固定ねじを締め付けすぎると、固定筒を変形させるおそれがある。固定筒の内側にレンズ光学系が組み込まれている場合には、レンズの変形、光軸ずれなどといったレンズ光学系に悪影響を及ぼす弊害が発生する可能性がある。
【0007】
このように、従来における固定ねじを用いた操作環の固定機構では、操作環を固定する力が一般に弱く、また、操作環を確実に固定できるように固定ねじを締めつけすぎると、固定筒に打痕あるいは変形が生ずるおそれがある。したがって、固定ねじを適切に締め付けて操作環を確実に固定することが困難であった。
【0008】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、固定ねじを用いて操作環などの可動筒を、打痕や変形を発生させることなく、確実に固定筒に固定できる機構を備えたカメラのレンズ鏡筒を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明のカメラのレンズ鏡筒は、
固定筒と、
前記固定筒の外周面を取り囲む状態で同軸状態に配置されている可動筒と、
前記可動筒を前記固定筒に固定するために、当該可動筒に外側からねじ込まれ、前記固定筒の前記外周面に押し付け可能な脚部先端面を備えた固定ねじと、
前記固定ねじの前記脚部先端面が当接する前記固定筒の前記外周面の部位に取り付けられている弾性部材とを有していることを特徴としている。
【0010】
本発明では、可動筒を固定するための固定ねじを締め付けると、その脚部先端面が弾性部材の上から固定筒外周面に押し付け固定される。固定ねじの脚部先端面が固定筒側の弾性部材に食い込み、双方が面接触状態になり、それらの間の摩擦抵抗力が増加する。これと共に、食い込みによって、固定ねじの脚部が弾性部材に対してずれようとする際の抵抗力が増加する。したがって、従来に比べて、固定ねじを締め付けることによって発生する可動筒の固定力が増加するので、可動筒を固定筒に対して確実に固定できる。
【0011】
また、固定ねじを締め付けすぎたとしても、弾性部材によって応力集中が緩和されるので、固定筒外周面に打痕が残ることもない。
【0012】
さらに、固定ねじの締め付け時にはその脚部先端面が弾性部材に食い込むので、固定ねじの締め付け抵抗が増加する。操作者は、この抵抗力の増加を指先から感じ取ることにより、固定ねじが十分に締め付けられたことを知ることができる。よって、固定筒が変形してしまうような固定ねじの過剰な締め付けも未然に防止できる。
【0013】
ここで、前記可動筒が、前記固定筒の前記外周面に沿って当該固定筒の中心軸線を中心として回転可能な場合には、前記弾性部材として、前記固定ねじの前記脚部先端面に対峙している前記固定筒の前記外周面の部位に取り付けられた環状弾性板を採用することができる。
【0014】
このように回転する可動筒としては、可動側レンズを光軸方向に移動させるための操作環、三脚取付用の円筒状三脚座を挙げることができる。
【0015】
また、前記可動筒が、前記固定筒の前記外周面に沿って当該固定軸の中心軸線に沿った方向に移動可能の場合には、前記弾性部材を、前記固定筒の前記外周面における前記中心軸線の方向に離れた複数の部位に取り付けておけばよい。
【0016】
さらに、前記可動筒が、前記固定筒の前記外周面に沿って、当該固定筒の中心軸線を中心として回転可能であると共に、当該中心軸線の方向に移動可能の場合には、前記弾性部材として、前記固定軸の前記外周面における前記中心軸線の方向に離れた複数の部位に取り付けられた環状弾性板を採用することができる。
【0017】
ここで、回転および移動する可動筒としては、円筒状のフードを挙げることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のカメラのレンズ鏡筒では、弾性部材を介して、可動筒に取り付けた固定ねじにおける脚部先端面を固定筒外周面に押し付けて、可動筒を固定するようにしている。したがって、固定ねじによる可動筒の固定力を従来に比べて大きくすることができるので、可動筒を所望の位置に確実に固定できる。また、固定ねじ締め付け時における固定筒外周面に対する応力集中を弾性部材によって緩和できるので、固定筒外周面に打痕が残ることがない。さらに、固定ねじの締め付け時には、弾性部材への食い込み量に応じて、その締め付け抵抗が増加するので、操作者は固定ねじの操作抵抗感から、固定ねじが十分に締め付けられたか否かを知ることができる。よって、過剰な締め付けによって固定筒が変形してしまうという弊害を未然に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したレンズ鏡筒の各例を説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るレンズ鏡筒を一部断面で示す側面図であり、図2はそのII−II線に沿って切断した部分の概略断面図である。レンズ鏡筒1は、固定筒2と、この固定筒2の外側を同軸状態で取り囲んでいる回転可能な操作環3と、操作環3を固定するための固定ねじ4とを有している。
【0021】
固定筒2には、その後端に、カメラ本体(図示せず)のマウント部に装着可能な装着部2aが形成されており、この装着部2aの前側の外周面部分は滑り止め用の一定幅の凹凸面が円周方向に形成されている操作用の握り部2bとされている。固定筒2の前後方向の中程の部位には、操作環3の回転をガイドするための円環状のガイドフランジ2cが形成されている。ガイドフランジ2cの後側の部位には、円周方向に延びる一定幅の浅い円環状の溝2dが形成されており、この溝2dには、一定厚さ、一定幅の円環状のゴムバンド5(弾性部材)が接着固定されている。
【0022】
操作環3は、全体として円筒状の筒であり、その前後方向の中ほどの内周面部分には、内方に突出した円環状段面3aが形成されている。この円環状段面3aが、固定筒2のガイドフランジ2cによって摺動可能な状態で支持されている。よって、操作環3は、固定筒の中心軸線、すなわち、レンズ鏡筒1の中心軸線1aを中心として、固定筒2に対して回転操作することが可能となっている。
【0023】
固定ねじ4は、ゴムバンド5に対峙している操作環3の部位に取り付けられている。すなわち、ゴムバンド5に対峙している操作環3の部位にはねじ穴3bが形成されており、このねじ穴3bに、外側から中心軸線1aに向く姿勢で固定ねじ4がねじ込まれている。
【0024】
固定ねじ4は、操作つまみとしての大径の頭部4aと、この頭部4aから同軸状態で突出している小径の脚部4bとを備え、脚部4bの外周面部分に雄ねじが刻まれている。脚部4bの先端面4cは平坦面とされている。脚部4bの先端側の部位には抜け止め6が取り付けられ、固定ねじ4が操作環3のねじ穴3bから外側に抜けないようになっている。
【0025】
なお、固定筒2の内部には、例えば、その後側の部位にズームレンズ光学系の固定側レンズ群が組み込まれ、その前側の部位に可動側レンズ群が組み込まれている。可動側レンズ群のレンズホルダは固定筒2に対して前後方向に移動可能な状態で取り付けられている。レンズホルダは、円筒カム機構などを介して操作環3に連結されており、操作環3を回転させると、それに伴って、前後方向に移動する。よって、操作環3の操作により、可動側レンズを移動させることができる。このような機構はカメラのレンズ鏡筒において一般的に採用されているので、その詳細な説明および図示は省略する。
【0026】
このように構成した本例のレンズ鏡筒1では、図1、2に示すように固定ねじ4を緩めて、操作環3を回転して可動側レンズ群を移動させてピント合わせなどを行う。この後は、固定ねじ4を締め付けて操作環3を固定筒2に固定することにより、ピント合わせ状態などを保持する。
【0027】
図3(a)および(b)は、固定ねじ4を締め付けた状態を示す部分断面図、および固定ねじ4の脚部先端部分を示す部分拡大断面図である。これらの図に示すように、固定ねじ4を締め付けると、その脚部先端面4cがゴムバンド5に所定量だけ食い込んだ状態になる。この結果、脚部先端面4cはゴムバンド5の表面に面接触した状態になる。よって、従来のように、固定筒の円形外周面に対して、平坦な脚部先端面が線接触している状態に比べて、これらの間の摩擦力が大幅に増加する。したがって、固定ねじ4による操作環3の固定力が増加し、操作環3が固定位置から移動してしまうことがない。
【0028】
また、図3(b)から分かるように、固定ねじ4の脚部先端面4cはゴムバンド5に食い込んでいるので、ゴムバンド5には、脚部先端面4cを取り囲む所定高さの環状内壁部分5aが形成されている。固定ねじ4の脚部4bが横方向にずれようとすると、この環状内壁部分5aに当たり、固定ねじ4のずれが防止される。よって、このようなゴムバンド5の弾性変形によっても、固定ねじ4による操作環3の固定力が増加する。
【0029】
さらに、固定ねじ4の脚部先端面4cがゴムバンド5を介して固定筒2の外周面に押し付けられるので、固定筒2の外周面の一部が強く押されて、そこに打痕が残ってしまうという弊害も発生しない。
【0030】
これに加えて、固定ねじ4の締め付けに伴って、その脚部先端面4cのゴムバンド5への食い込み量が増加し、固定ねじ4の操作抵抗が増加する。よって、操作者は、かかる操作感から固定ねじ4が十分に締め付けられたことを知ることができる。この結果、固定ねじ4が過剰に締め付けられて、固定筒2を変形させてしまうという弊害を未然に防止できる。
【0031】
(実施の形態2)
図4および図5は、本発明の実施の形態2に係るカメラのレンズ鏡筒を一部断面で示す側面図である。本例のレンズ鏡筒10は、カメラ本体側に取り付けられる固定筒12と、この固定筒12の前後方向の中程の部位を取り囲むように同軸状に取り付けた操作環13と、固定筒12における操作環13の前方に突出している前側部分を取り囲むように同軸状に取り付けたフード17と、固定筒12における操作環13の後方に突出している後側部分を取り囲むように同軸状に取り付けた円筒状三脚座18とを有している。
【0032】
操作環13は、固定筒12の円形外周面に沿って中心軸線10aを中心として回転可能であり、固定ねじ14によって固定筒12に固定可能となっている。固定ねじ14による固定機構は、実施の形態1のレンズ鏡筒1の場合と同様であり、固定ねじ14と、この脚部先端面が押し付けられている固定筒側のゴムバンド(図示せず)とを備えている。
【0033】
固定筒12におけるフード17が取り付けられている前側部分は、円形外周面12aを備えており、フード17は当該円形外周面12aよりも一回り大きな円筒形状をしている。フード17の円形内周面の後端部分には、内方に突出した円環状スライダ17aが形成されており、この円環状スライダ17aが固定筒12の円形外周面12aに沿って、中心軸線10aを中心として回転可能であると共に、中心軸線10aの方向(前後方向)にスライド可能である。
【0034】
本例のフード17は、図4において上半部分に示す収納位置17Aから、下半部分に示す引き出し位置17Bまでの間をスライドさせることが可能となっている。収納位置17Aは、フード後端縁17bが固定筒12の中ほどの位置に形成されている円環状端面12bに当たることにより規定される。引き出し位置17Bは、フード17の円環状スライダ17aが、固定筒12の前端部分に形成されている円環状端面12cに当たることによって規定される。
【0035】
フード17は、固定ねじ19によって、その収納位置17Aおよび引き出し位置17Bにそれぞれ固定することが可能となっている。すなわち、フード17における後端部には、固定ねじ19が取り付けられている。また、固定筒12には、収納位置17Aの固定ねじ19に対峙する外周面部分を取り囲むように、円環状のゴムバンド20が接着固定されている。同様に、引き出し位置17Bの固定ねじ19に対峙する固定筒外周面部分にも円環状のゴムバンド21が接着固定されている。固定ねじ19の構造は実施の形態1における固定ねじ4と同一である。また、固定ねじ19を締め付けた場合の作用効果も実施の形態1における場合と同様である。
【0036】
次に、円筒状三脚座18は、固定筒12の外周面部分に形成されている前後一対の円環状段面12d、12eの間に装着されており、これらに沿って、中心軸線10aを中心として回転可能となっている。円筒状三脚座18は全体として一定厚さの円筒であり、その円周方向の一部には、厚肉の三脚取付部18aが形成されており、ここに三脚本体(図示せず)が取り付けられるようになっている。
【0037】
この円筒状三脚座18における軸線方向の中ほどの部位には、固定ねじ22が取り付けられている。固定ねじ21に対峙している固定筒12の外周面部分には、円環状のゴムバンド23が接着固定されている。固定ねじ22の構造は基本的には実施の形態1における固定ねじ4と同様である。また、固定ねじ22を締め付けた場合の作用効果も実施の形態1における場合と同様である。
【0038】
このように、本例のカメラのレンズ鏡筒10では、固定筒12に対して回転可能な状態に取り付けられている操作環13、円筒状三脚座18の固定機構として本発明を適用してある。同様に、固定筒12に対して回転およびスライド可能な状態で取り付けられているフード17の固定機構として本発明を適用してある。したがって、これらの部材を確実に操作位置に固定することができる。また、固定筒12の外周面部分に打痕が残ることがなく、固定筒12が変形することもない。
【0039】
(その他の実施の形態)
なお、上記の各例では固定筒外周面部分に円環状のゴムバンドを接着固定してある。可動側の操作環、フード、三脚座の回転範囲が限られている場合には、固定ねじ4、14、19、22の移動範囲を包含する領域にゴムバンドなどの弾性部材を配置しておけばよい。また、軸線方向における3箇所以上の位置にフードを固定する場合には、固定位置に対応する部位に弾性部材を配置しておけばよい。
【0040】
一方、上記の各例では弾性部材を固定筒の外周面部分に接着固定してある。この代わりに、あるいは、これと共に、図6に示すように、固定ねじ4Aの脚部先端面4cに弾性片5Aを固定しておくことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明を適用したレンズ鏡筒を一部断面で示す側面図である。
【図2】図1のレンズ鏡筒の概略断面図である。
【図3】(a)は図1のレンズ鏡筒の固定ねじを締め付けた状態を示す部分断面図であり、(b)は固定ねじの脚部先端を示す部分拡大断面図である。
【図4】本発明を適用したレンズ鏡筒を一部断面で示す側面図である。
【図5】図4のレンズ鏡筒を異なる部位を断面で示す側面図である。
【図6】固定ねじの別の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0042】
1、10 レンズ鏡筒
2、12 固定筒
3 操作環
4、14、19、22 固定ねじ
4a 脚部先端面
5、20、21、23 ゴムバンド
5a 環状内壁部分
6 抜け止め
17 フード
18 円筒状三脚座

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定筒と、
前記固定筒の外周面を取り囲む状態で同軸状態に配置されている可動筒と、
前記可動筒を前記固定筒に固定するために、当該可動筒に外側からねじ込まれ、前記固定筒の前記外周面に押し付け可能な脚部先端面を備えた固定ねじと、
前記固定筒の前記外周面における前記固定ねじの前記脚部先端面が当接する部位に取り付けられている弾性部材とを有していることを特徴とするカメラのレンズ鏡筒。
【請求項2】
請求項1において、
前記可動筒は、前記固定筒の前記外周面に沿って当該固定筒の中心軸線を中心として回転可能であり、
前記弾性部材は、前記固定ねじの前記脚部先端面に対峙している前記固定筒の前記外周面の部位に取り付けられた環状弾性板であることを特徴とするカメラのレンズ鏡筒。
【請求項3】
請求項1において、
前記可動筒は、前記固定筒の前記外周面に沿って当該固定軸の中心軸線に沿った方向に移動可能であり、
前記弾性部材は、前記固定筒の前記外周面における前記中心軸線の方向に離れた複数の部位に取り付けられていることを特徴とするカメラのレンズ鏡筒。
【請求項4】
請求項1において、
前記可動筒は、前記固定筒の前記外周面に沿って、当該固定筒の中心軸線を中心として回転可能であると共に、当該中心軸線の方向に移動可能であり、
前記弾性部材は、前記固定軸の前記外周面における前記中心軸線の方向に離れた複数の部位に取り付けられた環状弾性板であることを特徴とするカメラのレンズ鏡筒。
【請求項5】
請求項2において、
前記可動筒は、可動側レンズを光軸方向に移動させるための操作環であることを特徴とするカメラのレンズ鏡筒。
【請求項6】
請求項2において、
前記可動筒は、三脚取付用の円筒状三脚座であることを特徴とするカメラのレンズ鏡筒。
【請求項7】
請求項4において、
前記可動筒は円筒状のフードであることを特徴とするカメラのレンズ鏡筒。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−251581(P2006−251581A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−70231(P2005−70231)
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【出願人】(000128946)マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【Fターム(参考)】