説明

レンズ駆動装置

【課題】レンズ駆動装置を小型化し、精度良くレンズ保持枠を移動させる。
【解決手段】レンズ保持枠22の外周面には、光軸方向に離間した一対の軸受アーム31、32が設けられており、軸受アーム31,32の間にコイルバネ45、バネ受板40が配置される。コイルバネ40は、一端を軸受アーム31の内面に、他端をバネ受板40に当接させ、軸受けアーム31とバネ受板40に挟持される。コイルバネ35、バネ受板40の開口40aを介して軸受アーム31,32の挿入孔31a、32aにガイド軸33を挿入させる。カム23の回転に伴ってカム突起35はカム面53を摺動し、レンズ保持枠21は初期位置と繰出し位置の間で移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
リードスクリューやモータの回転軸に取り付けられたカムを用いて撮影レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置がある。従来のレンズ駆動装置としては、図6に示すように固定鏡筒5、前カバー6、レンズ保持枠7、ガイド軸8、コイルバネ9、カム10、ステッピングモータ11から構成されており、固体撮像素子(CCD)は固定鏡筒5の背後に固定される。
【0003】
固定鏡筒5に設けられた鏡筒部5aにはレンズ保持枠7が収納されており、ガイド軸8はレンズ保持枠7の外周面に設けられた円筒形状の軸受15に摺動自在に挿入され、固定鏡筒5と前カバー6で固定されている。軸受15と前カバー6の間にはガイド軸8が挿通されたコイルバネ9が設けられており、一端を前カバー6の裏面に、他端を軸受15に当接させ、レンズ保持枠7を光軸方向でCCD側に付勢している。軸受15の近傍に設けられたカム10にはカム面16が設けられており、軸受15に設けられたカム突起17が当接している。ステッピングモータ22の回転軸11aにはウォームギヤ18が設けられており、カム10に設けられたウォームホイール10aと嵌合している。ステッピングモータ11が時計回りに回転するとカム突起17はカム面16に沿って摺動し、レンズ保持枠7は被写体側に移動する。この時、カム突起17はコイルバネ9の付勢力によりカム面16に押し付けられている。
【0004】
また、特許文献1では、リードスクリューとナット板のバックラッシュを除去し、レンズ保持枠の動作不良を防止するため、圧縮バネによってレンズ保持枠をナット板に向けて付勢しながらナット板の移動によってレンズ保持枠を光軸方向に移動させている。
【特許文献1】特開2002−296480号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のレンズ駆動装置では、前カバー6と軸受15の間にコイルバネ9を配置するスペースが必要となる。そのため、レンズ駆動装置を小型化することに支障があった。さらに、軸受15とガイド軸8との係合長h(図6参照)を長くすることができないため、レンズ保持枠7が光軸に対して傾く現象、いわゆる倒れが発生する。また、特許文献1のレンズ駆動装置でも、レンズ保持枠と第2レンズ郡枠の間に設けられた圧縮バネは、ガイド軸に沿って延設されたレンズ保持枠より長くなっており、レンズ駆動装置の小型化が困難である。近年、レンズ駆動装置を搭載するカメラは小型化が進んでいるので、レンズ駆動装置の小型化も望まれている。
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、小型化を可能にし、レンズ保持枠を精度良く移動させることができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のレンズ駆動装置は、固定鏡筒と、光学系を構成する一部または全部のレンズ群を保持し、外周面に光軸方向に離間した一対の軸受を設けたレンズ枠と、軸心を光軸と平行にして前記固定鏡筒に固定され、前記一対の軸受に設けられた挿通孔に挿通させて前記レンズ枠を光軸方向に移動自在に支持するガイド軸と、一端が前記一対の軸受の間に配置され、他端が前記固定鏡筒に固定された規制部材と、前記一対の軸受の間に配置され、前記一対の軸受のどちらか一方と前記規制部材とによって挟持され、前記レンズ枠を光軸方向のうち一方に向けて付勢する付勢手段と、前記レンズ枠を前記付勢手段の付勢に抗して前記他方に向けて移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記駆動手段は、光軸と平行な回転軸を中心に回転させた際に光軸方向に変位するカム面を有したカムと、このカムを回転させるモータとから構成されており、前記レンズ枠は、前記カム面に当接するカム突起を備えており、前記カム突起は前記付勢手段の付勢によって前記カム面に押し付けられ、前記カム突起が前記カムの回転に伴って前記カム面に摺動することで前記レンズ枠が光軸方向に移動することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、固定鏡筒と、光学系を構成する一部または全部のレンズ群を保持し、外周面に光軸方向に離間した一対の軸受を設けたレンズ枠と、軸心を光軸と平行にして固定鏡筒に固定され、一対の軸受に設けられた挿通孔に挿通させてレンズ枠を光軸方向に移動自在に支持するガイド軸と、一端が一対の軸受の間に配置され、他端が固定鏡筒に固定された規制部材と、一対の軸受の間に配置され、一対の軸受のどちらか一方と規制部材とによって挟持され、レンズ枠を光軸方向のうち一方に向けて付勢する付勢手段と、レンズ枠を付勢手段の付勢に抗して他方に向けて移動させる駆動手段とを備えたので、付勢手段を設置するスペースを余分に設ける必要がなくなり、レンズ駆動装置を小型化することができる。さらに、一対の軸受を離間して配置したので、軸受とガイド軸との係合長が長くなり、レンズ枠の倒れを防止して精度良く光軸方向に移動できる。さらにまた、付勢手段の配置を一対の軸受の間で変更することで、レンズ枠への付勢方向を適宜に変更でき、設計の自由度が高くなる。
【0010】
また、駆動手段は、光軸と平行な回転軸を中心に回転させた際に光軸方向に変位するカム面を有したカムと、このカムを回転させるモータとから構成されており、レンズ枠はカム面に当接するカム突起を備えており、カム突起は付勢手段の付勢によってカム面に押し付けられ、カム突起がカムの回転に伴ってカム面に摺動することでレンズ枠は光軸方向に移動するので、レンズ枠を光軸方向に連続的、かつスムーズに移動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明のレンズ駆動装置は、例えば携帯電話機や小型モバイル機器などに内蔵されるカメラを構成するものである。図1及び図2に示すように、レンズ駆動装置20は前カバー21、レンズ保持枠22、カム23、ステッピングモータ24、固定鏡筒25などから構成されている。
【0012】
図2に示すように、レンズ保持枠22はフランジ部22aとボス部22bから構成されており、撮影レンズ26がフランジ部22aから露呈するように設けられている。ボス部22bの外周面には軸受部30が設けられている。軸受部30は、光軸L方向に離間した一対の軸受アーム31、32を有している。軸受アーム31、32には、ガイド軸33が摺動自在に挿通される挿通孔31a,32aが形成されている。図3にも示すように、軸受アーム31,32とガイド軸33との係合長はh1となっている。また、軸受部30には後述するカム23に当接するカム突起35が設けられている。さらに、図示しないが、軸受部30の対角のボス部22bには、光軸L方向に延設されたキー突起が形成されている。
【0013】
固定鏡筒25は、略円筒形状の鏡筒部25aが一体化した形状である。鏡筒部25aの内径はボス部22bの外径とほぼ同じ大きさとなっている。鏡筒部25aには光軸L方向に切り欠き部36が形成されており、レンズ保持枠22が鏡筒部25aに収納されると、軸受部30が切り欠き部36から鏡筒部25aの外側に突出して配置される。また、切り欠き部36の対角で、かつ鏡筒部25aの内面にはレンズ保持枠22に設けられたキー突起と嵌合するキー溝37が設けられている。レンズ保持枠22は、軸受部30を切り欠き部36に合わせ、キー突起をキー溝37に合わせて鏡筒部25aに収納される。よって、切り欠き部36、キー溝37およびキー突起はレンズ保持枠22の回転止めとして機能する。
【0014】
また、鏡筒部25aの近傍には規制部材であるバネ受板40を固定するピン41(図2参照)が設けられている。バネ受板40は、略への字型形状をしており、その厚み方向に剛性を有している。そのため、厚み方向に力が加わってもバネ受板40はたわみ難くなっている。バネ受板40の一端にはガイド軸33を挿通させる開口40aが形成されており、他端側にはピン41を挿入する位置決め孔42が形成されている。
【0015】
レンズ保持枠22を鏡筒部25aに収納した後、位置決め孔42にピン41を挿入させて固定鏡筒25にバネ受板40を取り付ける。これにより、バネ受板40の一端は軸受アーム31、32の間に配置され、軸受アーム31,32の挿通孔31a、32aと開口40aが光軸方向と平行な直線上に配置される。位置決め孔42に挿入されたピン41はバネ受板40から突出する。図示しないが、前カバー21にはバネ受板40から突出したピン41を挿入させる凹部を有した受部が設けられている。そのため、前カバー21を固定鏡筒25に組み付けると、凹部にピン41が入り込むとともに、バネ受板40は受部の端面で固定鏡筒25側に押さえ付けられて固定される。
【0016】
図3にも示すように、付勢手段であるコイルバネ45は、軸受アーム31とバネ受板40の間に配置される。ガイド軸33は、コイルバネ45およびバネ受板40の開口40aを介して挿通孔31a、32aに挿通され、一端を固定鏡筒25に設けられた軸穴50(図2参照)に、他端を前カバー21に設けられた軸孔51(図1参照)に挿入して固定される。この時、ガイド軸33はその軸心が光軸Lと平行になる。コイルバネ45は、その一端を軸受アーム31の内面に、他端をバネ受板40に当接させ、軸受アーム31とバネ受板40に挟持されている。よって、コイルバネ35は光軸L方向でCCD71側にレンズ保持枠22を付勢している。この時、軸受アーム32とバネ受板40の間には隙間があり、カム突起35はカム面53に押し付けられることでレンズ保持枠22がCCD71側に移動することを規制するストッパーとして機能している。
【0017】
カム23は、被摺動部23a、ウォームホイール23bと、回転軸56とから構成されている。回転軸56は、その一端を被摺動部23aから突出させて固定鏡筒25に設けられた軸穴55に挿入させ、他端をウォームホイール23bから突出させて前カバー21に設けられた軸穴57に挿入させている。よって、カム23は、前カバー21と固定鏡筒25の間で回転軸56を中心に回転自在に取り付けられる。
【0018】
また、被摺動部23aは、カム23を回転させた際にカム突起35が摺動するカム面53が設けられている。カム面53は、カム23の回転に応じて光軸方向に変位する。カム突起35はコイルバネ45の付勢によりカム面53に押し付けられている。ウォームホイール23bは、ステッピングモータ24の回転軸24aに設けられたウォームギヤ58と嵌合するウォームホイール23bであり、ウォームギヤ58の回転方向を90°直交する方向に変換させる。ステッピングモータ24の回転に伴ってカム23が回転すると、カム突起35がカム面53に沿って摺動するので、レンズ保持枠22は光軸L方向に移動する。なお、駆動手段としては、カム23とステッピングモータ24から構成されている。
【0019】
ステッピングモータ24には、回転軸24aが設けられた上面に略L字形状の固定板60が設けられている。ステッピングモータ24は、固定板60に設けられたネジ孔61と固定鏡筒25の左側面に設けられた貫通孔62を合わせて位置決めし、ビス63によって固定鏡筒25に固定される。これにより、ウォームギヤ58はカム23のウォームホイール23bと嵌合し、ステッピングモータ24からの回転駆動をカム23に伝達可能となる。
【0020】
前カバー21は、その前面にレンズ保持枠22のフランジ部22aを露呈させる開口65と、前カバー21を固定鏡筒25に固定させるためのネジ孔66が形成されている。前カバー21の上面と右側面には、固定鏡筒25に形成された係止爪67と係止する係止孔68が設けられている。前カバー21は、係止爪67に係止孔68を係止させてビス69によって固定鏡筒25に固定される。この時、開口65からはレンズ保持枠22のフランジ部22aが露呈する。また、レンズ駆動装置20の背後には、基板70に実装されたCCD71が固定される。
【0021】
次に、レンズ保持枠22を光軸方向に移動させる方法を説明する。図4に示すように、レンズ保持枠22は軸受アーム31とバネ受板40の間で挟持されたコイルバネ45によってCCD71側に付勢されており、カム突起35はこの付勢によってカム面53に押し付けられている。レンズ保持枠22の初期位置は、カム面53に当接するカム突起35がCCD71側に最も近づく位置である。レンズ保持枠22が初期位置の場合には、前カバー21の開口65からフランジ部22aの前面が僅かに突出している。
【0022】
ステッピングモータ24が時計回りに回転すると、カム23は回転軸56を中心に回転する。この時、カム突起35はカム面53に押し付けられながら摺動する。このように、カム突起35がカム面53に沿って摺動することで、軸受アーム31、32はガイド軸33に沿って摺動し、レンズ保持枠22は光軸方向で被写体側に連続的に移動する。レンズ保持枠23が初期位置の状態から、回転軸56を中心にカム23を約180°回転させると、図5に示すようにカム突起35が被写体側に最も近づく繰り出し位置に移動する。レンズ保持枠22が繰出し位置に移動した場合には、フランジ部22aが前カバー21の開口65から被写体側に突出する。
【0023】
同様に、レンズ保持枠22を繰出し位置から初期位置に移動させる際には、ステッピングモータ24を反時計回りに回転させる。これにより、カム23の回転に伴ってカム突起35がカム面53に沿って摺動し、レンズ保持枠22は光軸方向で被写体側からCCD71側に連続的に移動する。なお、カム23には、回転軸56の周囲に連続するカム面53が設けられているので、レンズ保持枠22を初期位置と繰出し位置の間で移動させる際に、ステッピングモータ24を時計回りまたは反時計回りのどちらか一方にだけ回転させてもよい。
【0024】
上記のように軸受アーム31,32を光軸L方向に離間して設けたので、本実施形態の軸受部30と図6に示す軸受15とは、そのストロークは同じだが、軸受アーム31、32とガイド軸33との係合長h1(図3参照)はガイド軸8と軸受15との係合長h(図6参照)よりを長くすることができる。従って、レンズ保持枠22が光軸に対して傾く、倒れを防止することができるので、レンズ保持枠22を初期位置と繰出し位置の間で精度良く移動させることができる。さらに、軸受アーム31,32の間にバネ受板40およびコイルバネ45を配置し、コイルバネ45の一端を軸受アーム31の内面と、他端をバネ受板40に当接させ、コイルバネ45を軸受アーム31とバネ受板40とで挟持してレンズ保持枠22を光軸L方向でCCD71側に付勢したので、レンズ駆動装置20を小型化することができる。また、ステッピングモータ24によってカム23を回転させることで、レンズ保持枠22を初期位置と繰出し位置の間で連続的に、かつスムーズに移動させることができる。
【0025】
また、上記実施形態では、コイルバネ45を軸受アーム31とバネ受板40の間に配置し、コイルバネ35によってレンズ保持枠22を光軸L方向でCCD71側に付勢しているが、これに代えて、コイルバネ45の一端を軸受アーム32の内面に、他端をバネ受板40に当接させ、コイルバネ45を軸受アーム32とバネ受板40とに挟持させ、レンズ保持枠22を光軸L方向で被写体側に付勢させてもよい。この場合、カム23のカム面53がCCD71側を向くように、つまりカム面53から突出した回転軸56を固定鏡筒25に設けられた軸穴55(図2参照)に、ウォームホイール23bから突出した回転軸56を前カバー21に設けられた軸孔57(図1参照)に挿入させて、カム23を前カバー21と固定鏡筒25の間に回転自在に取り付ける。これにより、レンズ保持枠22は光軸方向で被写体側に付勢され、カム突起35はカム面53に押し付けられる。
【0026】
レンズ駆動装置20を上記のような構成とした場合でも、軸受アーム31、32とガイド軸33との係合長h1を長くすることができるので、レンズ保持枠22を光軸L方向に精度良く移動させることができる。さらに、コイルバネ35およびバネ受板40が軸受アーム31、32の間に配置されているので、レンズ駆動装置20を小型化することができる。さらにまた、軸受アーム31、32の間でコイルバネ35の配置を変更することで、レンズ保持枠22の付勢方向を適宜に変更することができ、設計の自由度が高くなる。
【0027】
また、本実施形態では、ガイド軸33をコイルバネ45に通して、軸受アーム31とバネ受板40とでコイルバネ45を挟持したが、これに限らず、コイルバネ45より小型のコイルバネをガイド軸33の周囲に複数配置し、軸受アーム31とバネ受板40とでこれらのコイルバネを挟持するようにしてもよい。
【0028】
なお、上記実施形態では、バネ受板40を前カバー21と固定鏡筒25で挟み込んで固定したが、これに限らず。バネ受板40を固定鏡筒25に接着剤やビスによって固定してもよい。また、バネ受板40に開口40aを備えたが、軸受アーム31、32の間に配置されたバネ受板40の一端にガイド軸33が入り込む切欠き部を形成し、この切欠き部の周囲にコイルバネ45の一端を当接させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】レンズ駆動装置の構成を示す外観斜視図である。
【図2】レンズ駆動装置の構成を示す分解斜視図である。
【図3】軸受部の構成を説明する断面図である。
【図4】レンズ保持枠が初期位置の状態を示す上面図である。
【図5】レンズ保持枠が繰出し位置の状態を示す上面図である。
【図6】従来の軸受部の構成を示す上面図である。
【符号の説明】
【0030】
20 レンズ駆動装置
22 レンズ保持枠
23 カム
24 ステッピングモータ
25 固定鏡筒
26 撮影レンズ
31、32 軸受アーム
33 ガイド軸
35 カム突起
45 コイルバネ
40 バネ受板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定鏡筒と、
光学系を構成する一部または全部のレンズ群を保持し、外周面に光軸方向に離間した一対の軸受を設けたレンズ枠と、
軸心を光軸と平行にして前記固定鏡筒に固定され、前記一対の軸受に設けられた挿通孔に挿通させて前記レンズ枠を光軸方向に移動自在に支持するガイド軸と、
一端が前記一対の軸受の間に配置され、他端が前記固定鏡筒に固定された規制部材と、
前記一対の軸受の間に配置され、前記一対の軸受のどちらか一方と前記規制部材とによって挟持され、前記レンズ枠を光軸方向のうち一方に向けて付勢する付勢手段と、
前記レンズ枠を前記付勢手段の付勢に抗して前記他方に向けて移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
【請求項2】
前記駆動手段は、光軸と平行な回転軸を中心に回転させた際に光軸方向に変位するカム面を有したカムと、このカムを回転させるモータとから構成されており、
前記レンズ枠は、前記カム面に当接するカム突起を備えており、
前記カム突起は前記付勢手段の付勢によって前記カム面に押し付けられ、前記カム突起が前記カムの回転に伴って前記カム面に摺動することで前記レンズ枠が光軸方向に移動することを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−292801(P2007−292801A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−117149(P2006−117149)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】