説明

レンチ

【課題】固定アゴに対する可動アゴの位置調整を片手で簡単に、しかも、精度良く行うことができるレンチを提供する。
【解決手段】可動アゴ16は、レンチ本体12にその長手方向に移動可能に取り付けられ、且つ、固定アゴ部14との対面部分である可動アゴ部20aとで被締着物Xを挟持する可動アゴ本体20、ラック歯12bに対して噛合・離間可能且つ回転可能にて可動アゴ本体20に設けられたウォームネジ24、可動アゴ本体20の移動方向に対して略直交する方向にてウォームネジ24と共に移動可能に可動アゴ本体20に取り付けられているフレーム28、および可動アゴ本体20の背側にて可動アゴ本体20とフレーム28との間に設けられ、ウォームネジ24の噛合方向にフレーム28を付勢する弾発部材26を有し、フレーム28の脊側が、フレーム28を弾発部材26の圧縮方向に移動させてウォームネジ24の噛合を解除する押下部材38となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定アゴに対する可動アゴの位置調整作業が簡単なレンチの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
配管の継ぎ手部分やボルト、ナットなどの締結具を締め付けるための道具として、従来からレンチと呼ばれる工具が広く利用されている。
【0003】
ここで、レンチの構造について簡単に説明しておくと、レンチは、細長板状のレンチ本体と、レンチ本体の先端から側方に突設されている固定アゴと、レンチ本体にその長手方向に移動可能に取り付けられており、固定アゴと協働して被締着物である配管の継ぎ手部分或いはボルトの頭やナットを挟持する可動アゴとを備えている。レンチ本体における固定アゴが突設されている側の長辺には、ラック歯が形成されており、可動アゴに回転可能に取り付けられているウォームネジがこのラック歯と噛合している。
【0004】
従来のレンチでは、ラック歯と噛合しているウォームネジを回転させることにより、固定アゴに対する可動アゴの位置(つまり、固定アゴと可動アゴとの間隔)を調整できるようになっている。
【0005】
ところが、配管のように被締着物の径が大きい場合など、可動アゴを大きく移動させる必要がある場合には、小さなウォームネジを何度も繰り返し回転させる必要があり、その作業が非常にわずらわしいという問題があった。
【0006】
そこで、このような問題を解消するための技術として、たとえば実開昭54−26798号には、ウォームネジとラック歯との噛合状態を必要に応じて解除して、レンチ本体に対して可動アゴを簡単に移動できるようにした技術が開示されている。
【0007】
この特許文献1に係るレンチの構造について簡単に説明すると、特許文献1に係るレンチでは、可動アゴがレンチ本体に対して傾動可能に取り付けられている。可動アゴを傾けると、ウォームネジとラック歯との噛合状態が解除されるので、レンチ本体に対する可動アゴの移動がフリーになり、固定アゴに対する可動アゴの移動を簡単に行うことができる。
【0008】
固定アゴに対する可動アゴの位置調整が完了すると、可動アゴを元の状態に戻してウォームネジをラック歯に再び噛合させる。そして、ウォームネジを回して可動アゴの位置を微調整し、被締着物の締め付け作業に取り掛かる。
【0009】
特許文献1に係る従来のレンチでは、可動アゴをレンチ本体に対して傾けることによってラック歯とウォームネジとの噛合状態を解除しているが、レンチそのものは、可動アゴが固定アゴに対して平行を保ったまま正対状態で近接離間移動することが常識であり、可動アゴが傾くということは従来のレンチから見て堅牢性や精度について、非常な違和感を与えること、ラック歯に対してウォームネジを円軌道で係脱しなければならないので、両者の嵌り具合に大きな遊びを設ける必要があること、可動アゴを傾けた状態で可動アゴの位置調整を行うと、可動アゴが傾いている分だけ固定アゴと可動アゴとの間に誤差が生じるので、当該誤差を修正するためにウォームネジを大きく回転させて可動アゴの位置を更に大きく調整する必要が生じることなどがある。
【0010】
そこで、これらの問題を解消するために、特許文献2に掲載されているようなレンチが提案された。
【0011】
特許文献2にかかるレンチは、ウォームネジが可動アゴのスライド方向に対して直交する方向に移動可能に取り付けられており、ウォームネジそのものを指で摘んでラック歯から離間させることによってラック歯とウォームネジとの噛合状態を解除するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】実開昭54−26798号公報(第2図)
【特許文献2】意匠登録第1196546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、この非特許文献1にかかるレンチにおいて、ラック歯とウォームネジとの噛合状態を解除するためには、一方の手でレンチ本体を握り、他方の手の指でウォームネジを摘んでラック歯から離間させるとともに、この離間状態を保ったままで可動アゴを移動させる必要があり、片手で作業をすることが出来ないという不具合があった。特に配管が何本も通っているような狭くて両手での作業ができないスペースでは、事実上、上記解除機構を利用することができなかった。
【0014】
本願発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、固定アゴに対する可動アゴの位置調整を片手で簡単に、しかも、精度良く行うことができるレンチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
請求項1に記載した発明は、「細長板状で、その一方の長辺である腹側辺12aにラック歯12bが形成されているレンチ本体12と、レンチ本体12の腹側辺12aの先端部分から突設されている固定アゴ部14と、レンチ本体12にその長手方向に移動可能に取り付けられ、且つ、固定アゴ部14との対面部分である可動アゴ部20aとで被締着物Xを挟持する可動アゴ本体20、ラック歯12bに対して噛合・離間可能且つ回転可能にて可動アゴ本体20に設けられたウォームネジ24、可動アゴ本体20の移動方向に対して略直交する方向にてウォームネジ24と共に移動可能に可動アゴ本体20に取り付けられているフレーム28、および可動アゴ本体20の背側にて可動アゴ本体20とフレーム28との間に設けられ、ウォームネジ24の噛合方向にフレーム28を付勢する弾発部材26を有し、フレーム28の脊側が、フレーム28を弾発部材26の圧縮方向に移動させてウォームネジ24の噛合を解除する押下部材38となっている可動アゴ16とで構成された」ことを特徴とするレンチ10である。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明において、レンチ本体12を握った手で親指をフレーム28の背側である押下部材38に押し当て、これを弾発部材26の弾発力に抗して押し下げれば、フレーム28がレンチ本体12の腹側へ移動する。すると、ウォームネジ24がラック歯12bから離間する方向に移動するので、ウォームネジ24とラック歯12bとの噛合状態を簡単に解除することができる。
【0017】
そして、この状態で押下部材38に対して固定アゴ部14側(或いはその反対側)へ力を付与すれば、可動アゴ16が固定アゴ部14側(或いはその反対側)へ向けて移動する。なお、可動アゴ部20aは、固定アゴ部14に対して傾くことなく平行に移動するので、従来技術のように可動アゴの傾きを解消するための位置調整を行う必要はない。
【0018】
可動アゴ16の位置調整が完了すると、押下部材38から親指を離す。すると、弾発部材26の弾発力によってフレーム28が背側へ移動するが、このとき、フレーム28と一緒にウォームネジ24も背側へ移動するので、つまり、ウォームネジ24がラック歯12bと近接する方向へ移動するので、ウォームネジ24とラック歯12bとの噛合状態が自動的に復帰する。
【0019】
このように、請求項1に記載の発明では、ウォームネジ24とラック歯12bとの噛合状態解除、可動アゴ本体20の位置調整、さらにはウォームネジ24とラック歯12bとの噛合状態復帰の一連の作業を片手でしかも精度良く行うことができるので、狭いスペースでの締結作業であっても非常に簡単に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明に係るレンチを示す正面図である。
【図2】図1における断面図である。
【図3】可動アゴを示す分解斜視図である。
【図4】押下部材を押し下げた状態を示す正面図である。
【図5】図4における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明にかかるレンチ10を図面に従って説明する。本発明にかかるレンチ10は、柄となるレンチ本体12、作動部の一方である固定アゴ部14、作動部の他方である可動アゴ16により大略構成されている(図1〜図2参照)。
【0022】
レンチ本体12は、金属等の剛性材料からなる細長矩形の板状部材であり、その一方(図1では下側)の長辺である腹側辺12aの長辺中央部分には、ラック歯12bが刻設されている。
【0023】
レンチ本体12の腹側辺12aの先端部には、固定アゴ部14が突設されている。
【0024】
固定アゴ部14は、レンチ本体12の長手方向に対して直交する方向に延びる当たり面14aを有しており、当たり面14aと、該当たり面14aの背部側の外面14bとの間隔は、レンチ本体12との接続部分側が幅広で先端に向かうにしたがって幅狭となるよう固定アゴ部14の全体が先細の正面視略三角形状に形成されている。
【0025】
可動アゴ16は、レンチ本体12に対してその長手方向に位置調整可能に取り付けられ、固定アゴ部14と協働して被締着物Xである配管の継ぎ手部分やボルト、ナットなどの締結具(図4参照)を挟持するもので、図3に示すように、可動アゴ本体20、ウォームネジ24、弾発部材26およびフレーム28により大略構成されている。
【0026】
可動アゴ本体20は、金属等の剛性材料からなる厚肉の板状部材で、その厚みは、レンチ本体12の厚みよりも厚肉に設定されている。
【0027】
可動アゴ本体20の固定アゴ部14と対向する部分には、固定アゴ部14と対向する位置に正面視略三角形状の可動アゴ部20aが突設されている。可動アゴ部20aの当たり面20bは、固定アゴ部14の当たり面14aと略並行となるように設定されている。
【0028】
可動アゴ本体20には、固定アゴ部14と対向する側の面から反対側の側面にかけて貫通するレンチ本体挿通用孔20cが設けられており、このレンチ本体挿通用孔20cに上述したレンチ本体12が挿通されている。
【0029】
可動アゴ本体20の背側(図1における上側)には、押下部材収容凹所20dが形成されている。押下部材収容凹所20dの中央部分は一段高くなっており、その一段高くなっている部分の上面に丸穴20eが凹設されており、この丸穴20eに弾発部材26としてのつるまきばねの下端が嵌まり込んでいる。
【0030】
可動アゴ本体20の腹側であって、押下部材収容凹所20dと対向する位置には、後述するウォームネジ24を収容するためのウォームネジ収容凹所20fが形成されている。ウォームネジ収容凹所20fの両側の内側面には、シャフト収容溝20gがそれぞれ刻設されており、各シャフト収容溝20gの下端が可動アゴ本体20の底面において開口している。
【0031】
可動アゴ本体20の前後両面には、左右一対のリブ20hが上下方向(レンチ本体12の長手方向に対して略直交する方向)に伸びるように突設されている。リブ20hの間隔は、後述するフレーム28がリブ20h間に嵌り込むことができるよう、フレーム28の左右方向の幅と略等しく或いはやや広めに設定されている。リブ20hの突出量は、後述するフレーム28の厚みよりもやや大きめに設定されている。
【0032】
ウォームネジ24は、ラック歯12bからの離脱時に、レンチ本体12にその長手方向(図1における左右方向)にスライド可能に取り付けられている可動アゴ本体20の前進・後退方向の位置を調整するためのもので、円筒状のウォームネジ本体24aと、螺旋突条24bとを有する。螺旋突条24bは、ウォームネジ本体24aの外面に螺旋状に突設されており、そのピッチ(間隔)は、ラック歯12bと噛合するようにラック歯12bのピッチと合うように適宜設定されている。ウォームネジ本体24aの中心に形成されている孔24cには、後述するようにシャフト30が挿通されている。
【0033】
フレーム28は、ウォームネジ24を可動アゴ本体20に対して上下方向(レンチ本体12の長手方向に対して略直交する方向)にスライド可能に保持するためのもので、フレーム本体36と、フレーム本体34の背側に設けられた押下部材38とで構成されている。
【0034】
フレーム本体36は、一枚の薄板状部材を略U字状に折り曲げることによって形成されており、その前後両面の背側上端部(図3における上端部)には、押下部材取付用孔36aが左右2箇所にそれぞれ形成されている。
【0035】
フレーム本体36の腹側には、その中央部分を切り欠くことによってウォームネジ収容凹所36bが形成されており、該切り欠き部分には、係止突片36cがフレーム本体36の前面側と背面側のそれぞれに互い違いにて形成されている。各係止突片36cは、それぞれ内側に折り曲げられており、その先端に形成されている係止孔36dが同軸的に位置している。
【0036】
押下部材38は、ウォームネジ24を上下方向(レンチ本体12の長手方向に対して略直交する方向、換言すれば、ラック歯12bに対して噛合・離脱する方向にスライドさせるためのブロック状部材であり、上述した可動アゴ本体20の押下部材収容凹所20d内にその上下方向にスライド可能に収容されている。
【0037】
押下部材38の底面中央部分には、凹所38aが形成されており、この凹所38aに弾発部材26としてのつるまきばねの上端が嵌まり込んでいる。また、押下部材38の凹所38aの両脇には、その前面と背面とを連通する連通孔38bが形成されている。なお、この連通孔38bは、フレーム本体36の押下部材取付用孔36aと対応する位置に形成されている。
【0038】
可動アゴ16を組み立てる際には、まず、ウォームネジ収容凹所36bにウォームネジ24を配置するとともに、シャフト30をフレーム本体36の一方の係止孔36d、ウォームネジ24の中心の孔24c、フレーム本体36の反対側の係止孔36dの順に挿通する。これにより、ウォームネジ24がフレーム本体36にシャフト30を回転軸として回動可能に取り付けられることになる。
【0039】
次に、ウォームネジ24が取り付けられているフレーム本体36を可動アゴ本体20の下側からその前後両面を外側から挟み込むように取り付けるとともに(このとき、フレーム本体36を可動アゴ本体20のリブ20h,20h間に沿わせつつ、ウォームネジ24の軸方向両側端部から突出しているシャフト30の端部をシャフト収容溝20g内に挿入していく)、可動アゴ本体20の押下部材収容凹所20dに弾発部材26としてのつるまきばねおよび押下部材38をこの順で収容する。なお、弾発部材26としてのつるまきばねは、その下端部が押下部材収容凹所20dの丸穴20eに嵌まり込み、その上端部が押下部材38の凹所38aに嵌まり込んでいる。
【0040】
そして、押下部材38を押し下げて連通孔38bとフレーム本体36の押下部材取付用孔36aとを一致させ、別途用意した固定用ビス32をフレーム本体36の表側の押下部材取付用孔36a、押下部材38の連通孔38b、フレーム本体36の裏側の押下部材取付用孔36aの順に挿通し、その挿通端部をナット34で固定する(これにより、フレーム本体36と押下部材38とが一体化されてフレーム28が形成されることになる)。これにより、フレーム28(すなわち、フレーム本体36と押下部材38との一体物)にウォームネジ24が回転可能に設けられることとなり、可動アゴ16の組み立てが完成する。
【0041】
なお、弾発部材26としてのつるまきばねは、撓まされた状態で取り付けられているので、押下部材38は弾発部材26の弾発力を受けて常時上方に押圧付勢されることになる。
【0042】
以上のように構成されたレンチ10を使用して可動アゴ16の位置調整を行う際には、レンチ本体12を握った状態で親指をフレーム28の背側に位置している押下部材38に押し当て、腹側(図4中下方)に力を加えて押下部材38を押し下げる。すると、フレーム28とウォームネジ24との一体物が弾発部材26の弾発力に抗して下方へ移動して、ウォームネジ24とラック歯12bとの噛合状態が解除される(図4〜図5参照)。
【0043】
ウォームネジ24とラック歯12bとの噛合状態が解除された状態では、レンチ本体12に対する可動アゴ本体20の移動がフリーの状態となっているので、これをレンチ本体12に沿ってスライドさせることにより、可動アゴ16の位置調整を簡単に行うことができる。上記可動アゴ16の位置調整は、押下部材38に対して固定アゴ16側へ向かう力(或いは固定アゴ16から離間する側へ向かう力)を親指で付与することにより簡単に行うことができる。
【0044】
なお、フレーム28とウォームネジ24との一体物は、フレーム28を構成している押下部材38が押下部材収容凹所20dの内側面に沿って移動するとともに、ウォームネジ24に挿通されているシャフト30がシャフト収容溝20gの内側面に沿ってその上下方向に移動する。つまり、フレーム28とウォームネジ24との一体物は、レンチ本体12に対してその長手方向に対して直交する方向に移動するので、ウォームネジ24とラック歯12bとの噛合状態解除時において可動アゴ16が固定アゴ部14に対して傾くようなことはない。したがって、ウォームネジ24とラック歯12bとの噛合解除を伴う可動アゴ16の位置調整において、従来のような可動アゴ16の傾きに伴う誤差が生じることはない。
【0045】
可動アゴ16の位置調整が完了すれば、押下部材38を押さえていた親指を離す。すると、撓まされていた弾発部材26としてのつるまきばねの弾発力によって押下部材38が上方に押し上げられ(換言すれば、押下部材38とフレーム本体36との一体物であるフレーム28が上方に押し上げられ)、これに伴い、フレーム28に取り付けられているウォームネジ24がラック歯12bと近接する方向に移動してラック歯12bとの噛合状態が復帰することになる。
【0046】
このように、本実施例にかかるレンチ10によれば、ウォームネジ24とラック歯12bとの噛合状態解除、可動アゴ本体20の位置調整、さらには、ウォームネジ24とラック歯12bとの噛合状態復帰の一連の作業を片手でしかも精度良く行うことができるので、狭いスペースでの締結作業を非常に簡単に行うことができるようになる。
【符号の説明】
【0047】
10…レンチ
12…レンチ本体
14…固定アゴ部
16…可動アゴ
18…ラック歯
20…可動アゴ本体
24…ウォームネジ
28…フレーム
38…押下部材




【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長板状で、その一方の長辺である腹側辺にラック歯が形成されているレンチ本体と、
前記レンチ本体の腹側辺の先端部分から突設されている固定アゴ部と、
前記レンチ本体にその長手方向に移動可能に取り付けられ、且つ、前記固定アゴ部との対面部分である可動アゴ部とで被締着物を挟持する可動アゴ本体、前記ラック歯に対して噛合・離間可能且つ回転可能にて前記可動アゴ本体に設けられたウォームネジ、前記可動アゴ本体の移動方向に対して略直交する方向にて前記ウォームネジと共に移動可能に前記可動アゴ本体に取り付けられているフレーム、および前記可動アゴ本体の背側にて前記可動アゴ本体と前記フレームとの間に設けられ、前記ウォームネジの噛合方向に前記フレームを付勢する弾発部材を有し、前記フレームの脊側が、前記フレームを前記弾発部材の圧縮方向に移動させて前記ウォームネジの噛合を解除する押下部材となっている可動アゴとで構成されたことを特徴とするレンチ。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−110623(P2011−110623A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266620(P2009−266620)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(000132079)株式会社スーパーツール (11)