説明

レーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構

【課題】固定側に設けられたガイドと、該ガイドに移動可能に係合したステージと、前記ステージに、前記ステージの移動方向に沿って設けられたロッドと、前記固定側に設けられ、前記ロッドの周面を挟持する複数の回転体を有し、前記複数の回転体のうちの1つの回転体が回転することにより前記ロッドを前記ロッドの軸方向に駆動する駆動手段と、を有したレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構に関し、ステージの送り精度が向上するレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構を提供することを課題とする。
【解決手段】ロッド(X軸ロッド63、Y軸ロッド61)は、ステージ(X軸プレート59、Y軸プレート55)に片持ち支持され、更に、支持箇所(ブラケット69、ブラケット58)に対して、ロッドは、軸方向の移動、軸を中心軸とした回転が禁止され、支持箇所を中心に回転可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベース上に設けられたガイドと、該ガイドに移動可能に係合したステージと、前記ステージに、前記ステージの移動方向に沿って設けられたロッドと、前記ベース側に設けられ、前記ロッドの中間部に係合し前記ロッドを前記ロッドの軸方向に駆動する駆動手段と、を有したレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構に関する。
【背景技術】
【0002】
MALDI法は、使用するレーザー光波長に吸収帯を持つマトリックス(液体や結晶性化合物、金属)に試料を混合溶解させて固化し、これにレーザー照射して試料を気化或いはイオン化させる方法である。MALDI法に代表されるレーザーによるイオン化では、イオン生成時の初期エネルギー分布が大きくこれを時間収束させるため、遅延引き延ばし法がほとんどの場合で用いられる。これはレーザー照射により数100ns程度遅れてパルサー電圧を印加する方法である。
【0003】
図7は、一般的なMALDI(Matrix Assisted Laser Desorption / Ionization)イオン源と遅延引き出し法の概念図を示す。MALDI法は、使用するレーザー光波長に吸収帯をもつマトリックス(液体や結晶性化合物、金属粉等)にサンプルを混合溶解させて固化し、これにレーザー光を照射してサンプル130を気化或いはインオン化させる方法である。図において、120はサンプルプレート、130は該サンプルプレート120に付着されたサンプル(試料)である。123はレーザー光を受けるレンズ。124は該レンズ123からの光を反射させるミラー、ミラー124の反射光はサンプル(試料)130に照射される。この結果、サンプル130は励起されてイオンが発生する。発生したイオンは、加速電極121と122で加速され、質量分析部に導入される。
【0004】
サンプル130の状態が観察できるように、ミラー125、レンズ126、CCDカメラ127を配置している。
移動するレーザーイオン化TOFMSステージ上に載せられたサンプルプレート120上に、マトリックスに試料を混合溶解させて固化したサンプル130を乗せる。レンズ123、ミラー124によりレーザー光をサンプル130に照射し、サンプル130を気化あるいはイオン化する。生成したイオンは、加速電極121、122により加速され、TOFMS(Time of Flight Mass Spectrometry(飛行時間型質量分析 ))装置に導入される。加速電極122と加速電極121間には、図の(a)に示すような傾きの電位勾配が印加されている。遅延時間(数100ns)後の電位勾配は(b)に示すようなものとなる。
【0005】
図5、図6を用いて、従来のレーザーイオン化TOFMS用ステージを説明する。図5は、従来のレーザーイオン化TOFMS用ステージの構成図、図6は図5の切断線A−Aでの断面図である。
【0006】
図5に示すように、ベースプレート1上にX−Y座標を設定すると、ベースプレート1上には、Y軸方向に沿って、並設された一対のY軸ガイド3が設けられている。そして、ステージとしてのY軸プレート5がY軸ガイド3に移動可能に係合している。
【0007】
Y軸プレート5上には、X軸方向に沿って、並設された一対のX軸ガイド7が設けられている。そして、ステージとしてのX軸プレート9がX軸ガイド7に移動可能に係合している。
【0008】
Y軸プレート5には、Y軸プレート5の移動方向に沿って、Y軸ロッド11が設けられている。同様に、X軸プレート9には、X軸プレート9の移動方向に沿ってX軸ロッド13が設けられている。Y軸ロッド11は、一方の端部がブラケット15を介して、他方の端部がブラケット17を介してY軸プレート5に固定されている。X軸ロッド13は、一方の端部がブラケット19を介して、他方の端部がブラケット21を介してX軸プレート9に固定されている。
【0009】
ベースプレート1側には、Y軸ロッド11の中間部に係合し、Y軸ロッド11をY軸ロッド11の軸方向に駆動するY軸駆動手段23が設けられている。Y軸プレート5側には、X軸ロッド13の中間部に係合し、X軸ロッド13をX軸ロッド13の軸方向に駆動するX軸駆動手段25が設けられている。
【0010】
次に、Y軸駆動手段23と、X軸駆動手段25と説明する。Y軸駆動手段23と、X軸駆動手段25とは、同一構成なので、図6を用いてY軸駆動手段23を説明し、X軸駆動手段25の詳細な説明は省略する。
【0011】
Y軸ロッド11は、Y軸ロッド11の周面に当接する2つの回転体によって挟持搬送される。
一方の回転体は、図示しない駆動源によって駆動される伝達ロータ27であり、他方の回転体は、ローラ29である。ローラ29はスプリング31によりY軸ロッド11に押接する方向に付勢されている。
【0012】
このローラ29のY軸ロッド11への押接により、Y軸ロッド11は、伝達ロータ27に押接し、伝達ロータ27の回転により、Y軸ロッド11、即ち、Y軸プレート(ステージ)5はY軸ガイド3に沿ってY方向に移動する。
【0013】
同様に、X軸駆動手段25が駆動されると、X軸プレート(ステージ)9は、Y軸プレート5上でX方向に移動する(例えば、非特許文献1参照)。
【非特許文献1】発明協会公開技報 2004−500978
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上述したレーザーイオン化TOFMS用ステージのY軸駆動手段23では、Y軸ロッド11の両端部は、ブラケット15と、ブラケット17とで、Y軸プレート5に固定され、Y軸ロッド11はY軸プレート5と一体化されている。よって、Y軸ガイド3の取り付け精度が悪いと、Y軸ロッド11と、伝達ロータ27との間の距離が変わり、Y軸ロッド11と伝達ロータ27、あるいは、ローラ29とY軸ロッド11とが接触しなくなったり、接触面積が変わったりして、Y軸ロッド11の送り精度、即ちステージの送り精度が悪くなる場合がある。
【0015】
尚、Y軸駆動手段23と同様な構成のX軸駆動手段25でも同様な問題点がある。
本発明、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ステージの送り精度が向上するレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、固定側に設けられたガイドと、該ガイドに移動可能に係合したステージと、前記ステージに、前記ステージの移動方向に沿って設けられたロッドと、前記固定側に設けられ、前記ロッドの周面を挟持する複数の回転体を有し、前記複数の回転体のうちの1つの回転体が回転することにより前記ロッドを前記ロッドの軸方向に駆動する駆動手段と、を有したレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構において、前記ロッドは、前記ステージに片持ち支持され、更に、該支持箇所に対して、前記ロッドは、軸方向の移動、軸を中心軸とした回転が禁止され、前記支持箇所を中心に回転可能であることを特徴とするレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構である。
【0017】
駆動手段の複数の回転体のうちの1つの回転体が回転することによりロッドがロッドの軸方向に駆動され、ロッドが設けられたステージがガイドに沿って移動する。
請求項2に係る発明は、前記駆動手段は、前記ロッドの周面に押接する第1回転体と、前記第1回転体によって押圧された前記ロッドが押接し、前記ロッドを軸方向に駆動する第2回転体と、前記第1回転体によって押圧された前記ロッドが押接し、前記ロッドを支持する第3回転体と、からなることを特徴とする請求項1記載のレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構である。
【発明の効果】
【0018】
請求項1−2に係る発明によれば、前記ロッドは、前記ステージに片持ち支持され、更に、該支持箇所に対して、前記ロッドは、軸方向の移動、軸を中心軸とした回転が禁止され、前記支持箇所を中心に回転可能であることにより、ガイドの取り付け精度が悪くとも、駆動手段の複数の回転体とロッドとが接触しなくなったり、接触面積が大きく変わったりすることがなくなる。よって、ステージの送り精度が向上する。
【0019】
請求項2に係る発明によれば、前記駆動手段は、前記ロッドの周面に押接する第1回転体と、前記第1回転体によって押圧された前記ロッドが押接し、前記ロッドを軸方向に駆動する第2回転体と、前記第1回転体によって押圧された前記ロッドが押接し、前記ロッドを支持する第3回転体とからなることにより、即ち、ロッドは3点支持されるので、ロッドは安定して支持され、駆動手段の複数の回転体とロッドとが接触しなくなったり、接触面積が大きく変わったりすることがなくなる。よって、ステージの送り精度が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
最初に、図1を用いて、形態例のレーザーイオン化TOFMS用ステージの全体構成を説明する。
図1に示すように、ベースプレート51上にX−Y座標を設定すると、ベースプレート51上には、Y軸方向に沿って、並設された一対のY軸ガイド53が設けられている。そして、ステージとしてのY軸プレート55がY軸ガイド53に移動可能に係合している。
【0021】
Y軸プレート55上には、X軸方向に沿って、並設された一対のX軸ガイド57が設けられている。そして、ステージとしてのX軸プレート59がX軸ガイド57に移動可能に係合している。
【0022】
Y軸プレート55には、Y軸プレート55の移動方向に沿って、Y軸ロッド61が設けられている。同様に、X軸プレート59には、X軸プレート59の移動方向に沿ってX軸ロッド63が設けられている。Y軸ロッド61は、ブラケット67を用いてY軸プレート5に設けられている。X軸ロッド63は、ブラケット69を用いてX軸プレート59に固定されている。
【0023】
ベースプレート51側には、Y軸ロッド61の中間部に係合し、Y軸ロッド61をY軸ロッド61の軸方向に駆動するY軸駆動手段73が設けられている。Y軸プレート55側には、X軸ロッド63の中間部に係合し、X軸ロッド63をX軸ロッド63の軸方向に駆動するX軸駆動手段75設けられている。
【0024】
次に、Y軸ロッド61をY軸プレート55に設けるブラケット58と、X軸ロッド63をX軸プレート59に設けるブラケット69との説明を行なう。尚、ブラケット58とブラケット69とは、同一構成なので、図2を用いてブラケット69を説明し、ブラケット58の説明は省略する。図2(a)は上面図、図2(b)は図2(a)の切断線B−Bでの断面図である。ブラケット69の内部には、スラスト荷重、ラジアル荷重を受けるアンギュラベアリング71、72によって回転可能に支持されたシャフト74が配置されている。このシャフト74にX軸ロッド63の端部が遊嵌している。従って、X軸ロッド63は、ブラケット69に対して水平方向(図1の紙面方向)に−D〜+Dまで回転可能で、更に、垂直方向に−E〜+Eまで回転可能となっている。即ち、X軸ロッド63は、ブラケット69を用いてX軸プレート(ステージ)59に片持ち支持され、更に、ブラケット(支持箇所)69に対して、X軸63ロッドは、軸方向の移動、軸を中心軸とした回転が禁止され、ブラケット(支持箇所)69を中心に回転可能となっている。
【0025】
次に、Y軸駆動手段73と、X軸駆動手段75との説明を行う。尚、Y軸駆動手段73とX軸駆動手段75とは、同一構成なので、図3を用いて、Y軸駆動手段73を用いて説明を行い、X軸駆動手段75の説明は省略する。図3(a)は図1の切断線C−Cでの断面図、図3(b)は図3(a)の切断線F−Fでの断面図、図3(c)は図3(b)の切断線G−Gでの断面図である。
【0026】
図3(a)に示すように、Y軸駆動手段73は、ベースプレート51側に設けられ、内部にY軸ロッド61が挿通するハウジング81を有している。ハウジング81には、図示しない駆動源によって駆動される伝達ロータ83が設けられている。伝達ロータ83は、その軸が、Y軸ロッド61の軸と直交する方向(本形態例では垂直方向)に配置されている。
【0027】
ハウジング81に隣接するようにローラホルダ85が設けられている。このローラホルダ85の内部には、ガイド穴85aが設けられ、ガイド穴85aには、スライダ87が移動可能に係合している。スライダ87内には、Y軸ロッド61の軸方向と交差する方向にシャフト89が設けられている。このシャフト89には、ローラ91が回転可能に設けられている。そして、一端部がローラホルダ85に当接し、他端部がスライダ87に当接するスプリング93により、ローラ91はY軸ロッド61に当接する方向に付勢されている。
【0028】
本形態例では、ハウジング81とローラホルダ85との間に、楔状部材99を設け、ローラ91は斜め上方(水平よりPだけ斜め上方)よりY軸ロッド61を押圧するようになっている。
【0029】
図3(b)、図3(c)に示すように、ハウジング81には、Y軸ロッド61を挟持するように2つのローラ95、ローラ97が設けられている。
即ち、Y軸駆動手段73は、Y軸ロッド61の周面に押接するローラ(第1回転体)91と、ローラ91によって押圧されたY軸ロッドが61押接し、Y軸ロッド61を軸方向に駆動する伝達ロータ(第2回転体)83と、ローラ91によって押圧されたY軸ロッド61が押接し、Y軸ロッド61を支持するローラ(第3回転体)97とからなることにより、Y軸ロッドは613点支持されている。
【0030】
次に、上記構成の作動を説明する。
Y軸駆動手段73の伝達ロータ83が駆動されると、Y軸ロッド61が軸方向に移動し、Y軸プレート(ステージ)55はY軸ガイド53に沿ってY方向に移動する。
【0031】
又、X軸駆動手段75が駆動されると、X軸プレート(ステージ)5は、Y軸プレート55上でX方向に移動する。
上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)Y軸ロッド61は、ブラケット58を用いてY軸プレート(ステージ)55に片持ち支持され、更に、ブラケット(支持箇所)58に対して、Y軸ロッド61は、軸方向の移動、軸を中心軸とした回転が禁止され、ブラケット(支持箇所)58を中心に回転可能となっている。
【0032】
よって、Y軸ガイド53の取り付け精度が悪くとも、Y軸駆動手段73内の複数の回転体(Y軸ロッド61を3点支持する回転体:ローラ91、伝達ロータ83、ローラ97)とY軸ロッド61とが接触しなくなったり、接触面積が大きく変わったりすることがなくなり、Y軸プレート(ステージ)55の送り精度が向上する。
【0033】
同様に、X軸ロッド63は、ブラケット69を用いてX軸プレート(ステージ)59に片持ち支持され、更に、ブラケット(支持箇所)69に対して、X軸63ロッドは、軸方向の移動、軸を中心軸とした回転が禁止され、ブラケット(支持箇所)69を中心に回転可能となっている。
【0034】
よって、X軸ガイド57の取り付け精度が悪くとも、X軸駆動手段75内の複数の回転体(X軸ロッド63を3点支持する回転体)とX軸ロッド63とが接触しなくなったり、接触面積が大きく変わったりすることがなくなり、X軸プレート(ステージ)59の送り精度が向上する。
(2)Y軸駆動手段73は、Y軸ロッド61の周面に押接するローラ(第1回転体)91と、ローラ91によって押圧されたY軸ロッドが61押接し、Y軸ロッド61を軸方向に駆動する伝達ロータ(第2回転体)83と、ローラ91によって押圧されたY軸ロッド61が押接し、Y軸ロッド61を支持するローラ(第3回転体)97とからなることにより、Y軸ロッド61は3点支持される。よって、Y軸ロッド61は安定して支持され、Y軸駆動手段73の複数の回転体(ローラ91、伝達ロータ83、ローラ97)とY軸ロッド61とが接触しなくなったり、接触面積が大きく変わったりすることがなくなる。よって、Y軸プレート(ステージ)59の送り精度が向上する。
【0035】
同様に、X軸駆動手段75の3つの回転体により、X軸ロッド63は、3点支持される。よって、X軸ロッド63は安定して支持され、X軸駆動手段75の3つの回転体とX軸ロッド63とが接触しなくなったり、接触面積が大きく変わったりすることがなくなる。よって、X軸プレート(ステージ)59の送り精度が向上する。
【0036】
尚、本発明は、上記液体例に限定するものではない。例えば、図4に示すように、Y軸駆動手段100内で軸を3点支持する構成として、図4に示すような構成であってもよい。水平線より斜め上方からY軸ロッド61に当接する第1ローラ(第1回転体)101と、水平線より斜め下方からY軸ロッド61に当接する第2ローラ(第2回転体)103と、伝達ロータ(第3回転体)83とで構成し、第1ローラ101をスプリング111で付勢する構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】形態例のレーザーイオン化TOFMS用ステージの全体構成を説明する図である。
【図2】図5のブラケットを説明する図で、(a)図は上面図、(b)図は(a)図の切断線B−Bでの断面図である。
【図3】図1のY軸駆動手段を説明する図で、(a)図は図1の切断線C−Cでの断面図、(b)図は(a)図の切断線F−Fでの断面図、(c)図は(b)図の切断線G−Gでの断面図である。
【図4】他の形態例を説明する図である。
【図5】従来のレーザーイオン化TOFMS用ステージの全体構成を説明する図である。
【図6】図5の切断線A−Aでの断面図である。
【図7】MALDイオン源と遅延引き出し法の概念図である。
【符号の説明】
【0038】
55 Y軸プレート
58、69 ブラケット
59 X軸プレート
61 Y軸ロッド
63 X軸ロッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定側に設けられたガイドと、
該ガイドに移動可能に係合したステージと、
前記ステージに、前記ステージの移動方向に沿って設けられたロッドと、
前記固定側に設けられ、前記ロッドの周面を挟持する複数の回転体を有し、前記複数の回転体のうちの1つの回転体が回転することにより前記ロッドを前記ロッドの軸方向に駆動する駆動手段と、
を有したレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構において、
前記ロッドは、前記ステージに片持ち支持され、
更に、該支持箇所に対して、前記ロッドは、軸方向の移動、軸を中心軸とした回転が禁止され、前記支持箇所を中心に回転可能であることを特徴とするレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構。
【請求項2】
前記駆動手段は、
前記ロッドの周面に押接する第1回転体と、
前記第1回転体によって押圧された前記ロッドが押接し、前記ロッドを軸方向に駆動する第2回転体と、
前記第1回転体によって押圧された前記ロッドが押接し、前記ロッドを支持する第3回転体と、
からなることを特徴とする請求項1記載のレーザーイオン化TOFMS用ステージ駆動機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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