レーザー墨出し器用脚部機構。
【課題】 本発明は、レーザー墨出し器のジンバル機構に関するものであり、従来のものが筐体部に設けられた電源部からレーザー光源によるライン照明部の電力を送る為の送電線の弾性がジンバル機構の自由な動作を妨げる為に正確な整準機能が損なわれ、土木、建設作業における精度を阻害することを防止することである。
【解決手段】 本発明は、レーザー墨出し器のジンバル機構に関するものであり、従来のものが筐体部に設けられた電源部からレーザー光源によるライン照明部の電力を送る為の送電線の弾性がジンバル機構の自由な動作を妨げる為に正確な整準機能が損なわれ、土木、建設作業における精度を阻害することを防止することである。
【解決手段】 本発明は、レーザー墨出し器のジンバル機構に関するものであり、従来のものが筐体部に設けられた電源部からレーザー光源によるライン照明部の電力を送る為の送電線の弾性がジンバル機構の自由な動作を妨げる為に正確な整準機能が損なわれ、土木、建設作業における精度を阻害することを防止することである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、土木、建築、機械装置の設置時に使用するレーザー墨出し器用脚部機構に関するものであり、筐体部の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部を設け、該脚部の少なくとも一方が開状態となったとき揺動部のねじりバネによる拘束が開放されるごとく構成されたレーザー墨出し器用脚部機構を提供するものである。 また、該２個１対の脚部の閉状態で該電気接点が開状態となるごとくなした上記のレーザー墨出し器用脚部機構を提供するものである。
【背景技術】
【０００２】
現在、土木、建築、機械装置の設置時に広く使用されているレーザー墨出し器は照射精度の向上、付帯機能の拡充などに重点をおいた構造となっているが、全般的に大型で重いものが多く、精密機械的な取扱いが必要なものになっており作業現場で使用するには不適当なものが多い。
【０００３】
このような状態における対策としてカメラの三脚の様に開閉する脚部を有するものがあるが丸い棒状の形状は常時携帯用としては不都合があり、実質的にはケースに収納した状態で使用されており利便性に課題がある。 また、開いた脚が邪魔になり壁際へのレーザー光の接近使用が出来ないという大きな欠点を有している。
【０００４】
対策としてフレキシブル基板を９０°捻って２方向への柔かさを得ようとする出願がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開 ２００１−２９６１２５
【０００６】
又、墨出し器に通常使用されているジンバル機構は、不使用時にはその揺動運動をロックして不用意な外力によるジンバル機構へ衝撃力が加わることを防止する必要がある。
その対策として従来からある方式はメインスイッチの動作に連動したロック機構（揺動運動拘束機構）を設けているものがある。
【特許文献２】特開 ２００１−３３２４９
【０００７】
しかるに本来使用状態にセットしてから更にメインスイッチを操作することは手袋をした作業状態ではかなり面倒なことであり、この操作を忘れることで揺動機構に損傷を与えたり、無駄にバッテリーを消耗するなどの支障があり、この操作を省略することが課題とされていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は上記背景の下に成立するものでありその課題は、不使用時に薄いボックス状となり特別なケースを使用せずに作業服のポケットなどに収納可能な上、壁際での使用を可能とする墨出し器を得ることであり、更に揺動運動拘束機構とメインスイッチの作動を脚部の開閉と連動することで操作ミスを防止し、作業性を大幅に改善することである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の課題を解決するための第１の手段は、レーザー光源によるライン照射部を保持する揺動部と筐体部を有し、該筐体部の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部を設け、該脚部に設けた突起に穴を介して係合する移動プレートを設け、該移動プレートに設けた長穴を筐体部に設けた突起に係合せしめる。 一方揺動部の下部は筒状部が形成され、該筒状部の周辺には筐体部に設けられた複数のピンには円弧状切欠き部を介して回動円板が係合している。また、複数のピンの夫々にコイル部分を緩く嵌合しているねじりバネを設け、該ねじりバネ一端を回動円板に設けた長穴に係合し他端は揺動部の筒状部に周囲から近接している。 更に該回動円板と前記移動プレートは連結バーで結合され、少なくとも一方の脚部が筐体部に対して開いたとき揺動部の下部の筒状部でのねじりバネによる拘束が開放されるごとく構成されたレーザー墨出し器用脚部機構を提供することである。
【００１０】
本発明の課題を解決するための第２の手段は、ねじりバネと揺動部の筒状部を導電性の材料で形成し、該筒状部がねじりバネと接触したときレーザー光源の発光をＯＦＦにするごときレーザー光源制御回路を形成した上記のレーザー墨出し器用脚部機構を提供することである。
【発明の効果】
【００１１】
本発明の効果は、不使用時に薄いボックス状となり特別なケースを使用せずに作業服のポケットなどに収納可能な上、壁際での使用を可能とする墨出し器を得ることであり、更に揺動部の拘束機構と連動したメインスイッチの作動を脚部の開閉と連動することで操作ミスを防止し、作業性を大幅に改善出来る墨出し器を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明のレーザー墨出し器の全体構成斜視図である。
【図２】本発明のレーザー墨出し器の詳細を示す部分上面図である。
【図３】本発明のレーザー墨出し器の脚部作動状態を示す部分上面図である。
【図４】本発明のレーザー墨出し器の他の脚部作動状態を示す部分上面図である。
【図５】本発明のレーザー墨出し器の他の脚部作動状態を示す部分上面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
本発明を実施するための最良の形態は、レーザー光源によるライン照射部を保持する揺動部と筐体部を有し、該筐体部の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部を設け、該脚部に設けた突起に穴を介して係合する移動プレートを設け、該移動プレートに設けた長穴を筐体部に設けた突起に係合せしめる。 一方揺動部の下部は筒状部が形成され、該筒状部の周辺には筐体部に設けられた複数のピンには円弧状切欠き部を介して回動円板が係合している。また、複数のピンの夫々にコイル部分を緩く嵌合しているねじりバネを設け、該ねじりバネ一端を回動円板に設けた長穴に係合し他端は揺動部の筒状部に周囲から近接している。 更に該回動円板と前記移動プレートは連結バーで結合され、少なくとも一方の脚部が筐体部に対して開いたとき揺動部の下部の筒状部でのねじりバネによる拘束が開放されるごとく構成レーザー墨出し器用脚部機構である。
【００１４】
更に、ねじりバネと揺動部の筒状部を導電性の材料で形成し、該筒状部がねじりバネと接触したときレーザー光源の発光をＯＦＦにするごときレーザー光源制御回路を形成した上記のレーザー墨出し器用脚部機構である。
【実施例】
【００１５】
以下図について本発明の１実施形態について説明する。
図１は、本発明のレーザー墨出し器の全体構成斜視図であり、図２はその脚部と揺動運動拘束機構の詳細を示す部分上面図であり、図３は本発明のレーザー墨出し器の脚部作動状態を示す部分上面図であり、図４、図５は本発明のレーザー墨出し器の他の脚部作動状態を示す部分上面図である。
図１、図２、図３において、レーザー光源１によるライン照射部２を保持する揺動部３と筐体部４を有し、該筐体部４の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部５、６を設け、該脚部５、６に設けた突起７、８に穴９を介して係合する移動プレート１０を設け、該移動プレート１０に設けた長穴１１を筐体部に設けた突起１２に係合せしめる。
筐体部４の形状は全体として厚み方向の寸法が小さいボックス状に形成されていることが望ましい。 一方揺動部３の下部は筒状部１３が形成され、該筒状部１３の周辺には筐体部に設けられた複数のピン１４、１５、１６に円弧状切欠き１７、１８、１９を介して回動円板２０が係合している。また、複数のピン１４、１５、１６の夫々にコイル部分を緩く嵌合しているねじりバネ２１、２２、２３はその一端２４、２５，２６を回動円板に設けた長穴２７、２８、２９に係合し、他端３０、３１、３２は揺動部３の筒状部１３に周囲から近接している。
図３は脚部５、６が閉じた状態を示し、この状態では移動プレート１０が突起７、８によって図３における下方に移動し、
また、該回動円板２０と前記移動プレート１０は連結バー３３で結合され、少なくとも一方の脚部５又は６が筐体部４に対して開いたとき揺動部３のねじりバネ２１、２２、２３による拘束が開放されるごとく構成されたレーザー墨出し器用脚部機構である。
【００１６】
更に、ねじりバネ２１、２２、２３と揺動部３の筒状部１３を導電性の材料で形成し、該筒状部１３がねじりバネ２１、２２、２３のいずれかと接触したときレーザー光源１の発光をレーザー光源制御回路３４によってＯＦＦするごとく形成した上記のレーザー墨出し器用脚部機構である。
【００１７】
更に、脚部５、６を閉じた状態にするとねじりバネ２１、２２、２３と筒状部１３が導電性の材料で形成されていることでその接触を電気信号としてレーザー光源制御回路３４によってレーザー光源１によるライン照射をＯＦＦにできるごとくなしたものである。
また、設置場所が大きく傾いていて筐体部４自体が傾き、揺動部３の許容揺動範囲を超えた場合には墨出し器として正常な機能を発揮できない。 この状態では筒状部１３がねじりバネ２１、２２、２３のいずれかに接触するので前述の通りその接触を電気信号としてレーザー光源制御回路３４によってレーザー光源１によるライン照射をＯＦＦにできるごとくなしたものである。
【００１８】
尚、脚部５、６の下面先端には公知のごとく傾斜補正用のネジ式の調整足が設けられても良いことは言うまでも無い。
【００１９】
図４及び図５はレーザー発光ラインを壁際に近付けて使用する場合に脚部５、６の一方を閉じた状態を示すものである。 この状態では移動プレート１０は突起７、８のいずれかによって図４及び図５における上方に移動し、連結バー３３によって回動円板２０を図３の状態から図４及び図５において反時計方向に回転させ３個のねじりバネ２１、２２、２３をピン１４、１５、１６の周りに時計方向に回転して揺動部３の下部の筒状部１３から離れてその揺動運動の拘束を開放し、墨出し器を使用可能な状態とする。
【産業上の利用可能性】
【００２０】
上記構造のレーザー墨出し器用脚部機構の実施例においてその作用を説明する。
図１及び図２に示すごとく、本案はレーザー光源１によるライン照射部２を保持する揺動部３は筐体部４に対して揺動自在に支持されており、筐体部４の下部に設けられた脚部５、６をＶ字型に開いて使用するものであり、揺動部３を壁際に接近させる必要があるときは脚部５、６の一方を閉じた状態で使用することが出来る。 また、不使用時には脚部５、６を閉じた状態にすれば厚さの薄いボックス状となるのでそのまま作業服のポケットに収納することも可能であり、使用状の利便性は高い。 更に、図３は脚部５、６が閉じた状態を示し、この状態では移動プレート１０が突起７、８によって図３における下方に移動し、連結バー３３によって回動円板２０を図２の状態から図３において時計方向に反回転させ３個のねじりバネ２１、２２、２３が一端２４、２５、に６を回動円板に設けた長穴２７、２８、２９に係合している為に夫々ピン１４、１５、１６の周りに反時計方向に回転して揺動部３の下部の筒状部１３に接触してその揺動運動を拘束する。 しかし、ねじりバネ２１、２２、２３は夫々弾性を持つものであるため外力が加わった場合にはそれによる衝撃が揺動部３に加わるのを防ぎ、精密なレーザー光源１によるライン照射部２を保護することが出来る。
【００２１】
更に、脚部５、６を閉じた状態にするとねじりバネ２１、２２、２３と筒状部１３が導電性の材料で形成されていることでその接触を電気信号としてレーザー光源制御回路３４によってレーザー光源１によるライン照射をＯＦＦにできるごとくなしたものである。
また、設置場所が大きく傾いていて筐体部４自体が傾き、揺動部３の許容揺動範囲を超えた場合には墨出し器として正常な機能を発揮できない。 この状態では筒状部１３がねじりバネ２１、２２、２３のいずれかに接触するので前述の通りその接触を電気信号としてレーザー光源制御回路３４によってレーザー光源１によるライン照射をＯＦＦにできるごとくなしたものである。
【００２２】
尚、脚部５、６の下面先端には公知のごとく傾斜補正用のネジ式の調整足が設けられても良いことは言うまでも無い。
【００２３】
図４及び図５はレーザー発光ラインを壁際に近付けて使用する場合に脚部５、６の一方を閉じた状態を示すものである。 この状態では移動プレート１０は突起７、８のいずれかによって図４及び図５における上方に移動し、連結バー３３によって回動円板２０を図３の状態から図４及び図５において反時計方向に回転させ３個のねじりバネ２１、２２、２３をピン１４、１５、１６の周りに時計方向に回転して揺動部３の下部の筒状部１３から離れてその揺動運動の拘束を開放し、墨出し器を使用可能な状態とする。
【００２４】
以上の説明で明らかなごとく、本発明は、不使用時に薄いボックス状となり特別なケースを使用せずに作業服のポケットなどに収納可能な上、壁際での使用を可能とする墨出し器を得ることであり、更に従来のメインスイッチの作動を省略して、脚部機構の開閉によって揺動運動拘束機構と連動したライン照射を自動的にＯＮ、ＯＦＦにできるごとくなしたもので作業性を大幅に改善したレーザー墨出し器用脚部機構を提供するものであり、土木、建築作業の能率向上に資する効果は極めて著しい
【符号の説明】
【００２５】
１：レーザー光源
２：ライン照射部
３：揺動部
４：中間支持部材
５：筐体部
６：第１の金属線部材
７：第２の金属線部材
８：第１の接触針ユニット
９：第３の金属線部材
１０：第４の金属線部材
１１：第２の接触針ユニット
１２：第１の凹部
１３：第２の凹部
１４：電源部
１５、１６：開閉式の足
１７：プリントパターン
【技術分野】
【０００１】
本発明は、土木、建築、機械装置の設置時に使用するレーザー墨出し器用脚部機構に関するものであり、筐体部の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部を設け、該脚部の少なくとも一方が開状態となったとき揺動部のねじりバネによる拘束が開放されるごとく構成されたレーザー墨出し器用脚部機構を提供するものである。 また、該２個１対の脚部の閉状態で該電気接点が開状態となるごとくなした上記のレーザー墨出し器用脚部機構を提供するものである。
【背景技術】
【０００２】
現在、土木、建築、機械装置の設置時に広く使用されているレーザー墨出し器は照射精度の向上、付帯機能の拡充などに重点をおいた構造となっているが、全般的に大型で重いものが多く、精密機械的な取扱いが必要なものになっており作業現場で使用するには不適当なものが多い。
【０００３】
このような状態における対策としてカメラの三脚の様に開閉する脚部を有するものがあるが丸い棒状の形状は常時携帯用としては不都合があり、実質的にはケースに収納した状態で使用されており利便性に課題がある。 また、開いた脚が邪魔になり壁際へのレーザー光の接近使用が出来ないという大きな欠点を有している。
【０００４】
対策としてフレキシブル基板を９０°捻って２方向への柔かさを得ようとする出願がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開 ２００１−２９６１２５
【０００６】
又、墨出し器に通常使用されているジンバル機構は、不使用時にはその揺動運動をロックして不用意な外力によるジンバル機構へ衝撃力が加わることを防止する必要がある。
その対策として従来からある方式はメインスイッチの動作に連動したロック機構（揺動運動拘束機構）を設けているものがある。
【特許文献２】特開 ２００１−３３２４９
【０００７】
しかるに本来使用状態にセットしてから更にメインスイッチを操作することは手袋をした作業状態ではかなり面倒なことであり、この操作を忘れることで揺動機構に損傷を与えたり、無駄にバッテリーを消耗するなどの支障があり、この操作を省略することが課題とされていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は上記背景の下に成立するものでありその課題は、不使用時に薄いボックス状となり特別なケースを使用せずに作業服のポケットなどに収納可能な上、壁際での使用を可能とする墨出し器を得ることであり、更に揺動運動拘束機構とメインスイッチの作動を脚部の開閉と連動することで操作ミスを防止し、作業性を大幅に改善することである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の課題を解決するための第１の手段は、レーザー光源によるライン照射部を保持する揺動部と筐体部を有し、該筐体部の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部を設け、該脚部に設けた突起に穴を介して係合する移動プレートを設け、該移動プレートに設けた長穴を筐体部に設けた突起に係合せしめる。 一方揺動部の下部は筒状部が形成され、該筒状部の周辺には筐体部に設けられた複数のピンには円弧状切欠き部を介して回動円板が係合している。また、複数のピンの夫々にコイル部分を緩く嵌合しているねじりバネを設け、該ねじりバネ一端を回動円板に設けた長穴に係合し他端は揺動部の筒状部に周囲から近接している。 更に該回動円板と前記移動プレートは連結バーで結合され、少なくとも一方の脚部が筐体部に対して開いたとき揺動部の下部の筒状部でのねじりバネによる拘束が開放されるごとく構成されたレーザー墨出し器用脚部機構を提供することである。
【００１０】
本発明の課題を解決するための第２の手段は、ねじりバネと揺動部の筒状部を導電性の材料で形成し、該筒状部がねじりバネと接触したときレーザー光源の発光をＯＦＦにするごときレーザー光源制御回路を形成した上記のレーザー墨出し器用脚部機構を提供することである。
【発明の効果】
【００１１】
本発明の効果は、不使用時に薄いボックス状となり特別なケースを使用せずに作業服のポケットなどに収納可能な上、壁際での使用を可能とする墨出し器を得ることであり、更に揺動部の拘束機構と連動したメインスイッチの作動を脚部の開閉と連動することで操作ミスを防止し、作業性を大幅に改善出来る墨出し器を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明のレーザー墨出し器の全体構成斜視図である。
【図２】本発明のレーザー墨出し器の詳細を示す部分上面図である。
【図３】本発明のレーザー墨出し器の脚部作動状態を示す部分上面図である。
【図４】本発明のレーザー墨出し器の他の脚部作動状態を示す部分上面図である。
【図５】本発明のレーザー墨出し器の他の脚部作動状態を示す部分上面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
本発明を実施するための最良の形態は、レーザー光源によるライン照射部を保持する揺動部と筐体部を有し、該筐体部の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部を設け、該脚部に設けた突起に穴を介して係合する移動プレートを設け、該移動プレートに設けた長穴を筐体部に設けた突起に係合せしめる。 一方揺動部の下部は筒状部が形成され、該筒状部の周辺には筐体部に設けられた複数のピンには円弧状切欠き部を介して回動円板が係合している。また、複数のピンの夫々にコイル部分を緩く嵌合しているねじりバネを設け、該ねじりバネ一端を回動円板に設けた長穴に係合し他端は揺動部の筒状部に周囲から近接している。 更に該回動円板と前記移動プレートは連結バーで結合され、少なくとも一方の脚部が筐体部に対して開いたとき揺動部の下部の筒状部でのねじりバネによる拘束が開放されるごとく構成レーザー墨出し器用脚部機構である。
【００１４】
更に、ねじりバネと揺動部の筒状部を導電性の材料で形成し、該筒状部がねじりバネと接触したときレーザー光源の発光をＯＦＦにするごときレーザー光源制御回路を形成した上記のレーザー墨出し器用脚部機構である。
【実施例】
【００１５】
以下図について本発明の１実施形態について説明する。
図１は、本発明のレーザー墨出し器の全体構成斜視図であり、図２はその脚部と揺動運動拘束機構の詳細を示す部分上面図であり、図３は本発明のレーザー墨出し器の脚部作動状態を示す部分上面図であり、図４、図５は本発明のレーザー墨出し器の他の脚部作動状態を示す部分上面図である。
図１、図２、図３において、レーザー光源１によるライン照射部２を保持する揺動部３と筐体部４を有し、該筐体部４の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部５、６を設け、該脚部５、６に設けた突起７、８に穴９を介して係合する移動プレート１０を設け、該移動プレート１０に設けた長穴１１を筐体部に設けた突起１２に係合せしめる。
筐体部４の形状は全体として厚み方向の寸法が小さいボックス状に形成されていることが望ましい。 一方揺動部３の下部は筒状部１３が形成され、該筒状部１３の周辺には筐体部に設けられた複数のピン１４、１５、１６に円弧状切欠き１７、１８、１９を介して回動円板２０が係合している。また、複数のピン１４、１５、１６の夫々にコイル部分を緩く嵌合しているねじりバネ２１、２２、２３はその一端２４、２５，２６を回動円板に設けた長穴２７、２８、２９に係合し、他端３０、３１、３２は揺動部３の筒状部１３に周囲から近接している。
図３は脚部５、６が閉じた状態を示し、この状態では移動プレート１０が突起７、８によって図３における下方に移動し、
また、該回動円板２０と前記移動プレート１０は連結バー３３で結合され、少なくとも一方の脚部５又は６が筐体部４に対して開いたとき揺動部３のねじりバネ２１、２２、２３による拘束が開放されるごとく構成されたレーザー墨出し器用脚部機構である。
【００１６】
更に、ねじりバネ２１、２２、２３と揺動部３の筒状部１３を導電性の材料で形成し、該筒状部１３がねじりバネ２１、２２、２３のいずれかと接触したときレーザー光源１の発光をレーザー光源制御回路３４によってＯＦＦするごとく形成した上記のレーザー墨出し器用脚部機構である。
【００１７】
更に、脚部５、６を閉じた状態にするとねじりバネ２１、２２、２３と筒状部１３が導電性の材料で形成されていることでその接触を電気信号としてレーザー光源制御回路３４によってレーザー光源１によるライン照射をＯＦＦにできるごとくなしたものである。
また、設置場所が大きく傾いていて筐体部４自体が傾き、揺動部３の許容揺動範囲を超えた場合には墨出し器として正常な機能を発揮できない。 この状態では筒状部１３がねじりバネ２１、２２、２３のいずれかに接触するので前述の通りその接触を電気信号としてレーザー光源制御回路３４によってレーザー光源１によるライン照射をＯＦＦにできるごとくなしたものである。
【００１８】
尚、脚部５、６の下面先端には公知のごとく傾斜補正用のネジ式の調整足が設けられても良いことは言うまでも無い。
【００１９】
図４及び図５はレーザー発光ラインを壁際に近付けて使用する場合に脚部５、６の一方を閉じた状態を示すものである。 この状態では移動プレート１０は突起７、８のいずれかによって図４及び図５における上方に移動し、連結バー３３によって回動円板２０を図３の状態から図４及び図５において反時計方向に回転させ３個のねじりバネ２１、２２、２３をピン１４、１５、１６の周りに時計方向に回転して揺動部３の下部の筒状部１３から離れてその揺動運動の拘束を開放し、墨出し器を使用可能な状態とする。
【産業上の利用可能性】
【００２０】
上記構造のレーザー墨出し器用脚部機構の実施例においてその作用を説明する。
図１及び図２に示すごとく、本案はレーザー光源１によるライン照射部２を保持する揺動部３は筐体部４に対して揺動自在に支持されており、筐体部４の下部に設けられた脚部５、６をＶ字型に開いて使用するものであり、揺動部３を壁際に接近させる必要があるときは脚部５、６の一方を閉じた状態で使用することが出来る。 また、不使用時には脚部５、６を閉じた状態にすれば厚さの薄いボックス状となるのでそのまま作業服のポケットに収納することも可能であり、使用状の利便性は高い。 更に、図３は脚部５、６が閉じた状態を示し、この状態では移動プレート１０が突起７、８によって図３における下方に移動し、連結バー３３によって回動円板２０を図２の状態から図３において時計方向に反回転させ３個のねじりバネ２１、２２、２３が一端２４、２５、に６を回動円板に設けた長穴２７、２８、２９に係合している為に夫々ピン１４、１５、１６の周りに反時計方向に回転して揺動部３の下部の筒状部１３に接触してその揺動運動を拘束する。 しかし、ねじりバネ２１、２２、２３は夫々弾性を持つものであるため外力が加わった場合にはそれによる衝撃が揺動部３に加わるのを防ぎ、精密なレーザー光源１によるライン照射部２を保護することが出来る。
【００２１】
更に、脚部５、６を閉じた状態にするとねじりバネ２１、２２、２３と筒状部１３が導電性の材料で形成されていることでその接触を電気信号としてレーザー光源制御回路３４によってレーザー光源１によるライン照射をＯＦＦにできるごとくなしたものである。
また、設置場所が大きく傾いていて筐体部４自体が傾き、揺動部３の許容揺動範囲を超えた場合には墨出し器として正常な機能を発揮できない。 この状態では筒状部１３がねじりバネ２１、２２、２３のいずれかに接触するので前述の通りその接触を電気信号としてレーザー光源制御回路３４によってレーザー光源１によるライン照射をＯＦＦにできるごとくなしたものである。
【００２２】
尚、脚部５、６の下面先端には公知のごとく傾斜補正用のネジ式の調整足が設けられても良いことは言うまでも無い。
【００２３】
図４及び図５はレーザー発光ラインを壁際に近付けて使用する場合に脚部５、６の一方を閉じた状態を示すものである。 この状態では移動プレート１０は突起７、８のいずれかによって図４及び図５における上方に移動し、連結バー３３によって回動円板２０を図３の状態から図４及び図５において反時計方向に回転させ３個のねじりバネ２１、２２、２３をピン１４、１５、１６の周りに時計方向に回転して揺動部３の下部の筒状部１３から離れてその揺動運動の拘束を開放し、墨出し器を使用可能な状態とする。
【００２４】
以上の説明で明らかなごとく、本発明は、不使用時に薄いボックス状となり特別なケースを使用せずに作業服のポケットなどに収納可能な上、壁際での使用を可能とする墨出し器を得ることであり、更に従来のメインスイッチの作動を省略して、脚部機構の開閉によって揺動運動拘束機構と連動したライン照射を自動的にＯＮ、ＯＦＦにできるごとくなしたもので作業性を大幅に改善したレーザー墨出し器用脚部機構を提供するものであり、土木、建築作業の能率向上に資する効果は極めて著しい
【符号の説明】
【００２５】
１：レーザー光源
２：ライン照射部
３：揺動部
４：中間支持部材
５：筐体部
６：第１の金属線部材
７：第２の金属線部材
８：第１の接触針ユニット
９：第３の金属線部材
１０：第４の金属線部材
１１：第２の接触針ユニット
１２：第１の凹部
１３：第２の凹部
１４：電源部
１５、１６：開閉式の足
１７：プリントパターン
【特許請求の範囲】
【請求項１】
レーザー光源によるライン照射部を保持する揺動部と筐体部を有し、該筐体部の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部を設け、該脚部に設けた突起に穴を介して係合する移動プレートを設け、該移動プレートに設けた長穴を筐体部に設けた突起に係合せしめる。 一方揺動部の下部は筒状部が形成され、該筒状部の周辺には筐体部に設けられた複数のピンには円弧状切欠き部を介して回動円板が係合している。また、複数のピンの夫々にコイル部分を緩く嵌合しているねじりバネを設け、該ねじりバネ一端を回動円板に設けた長穴に係合し他端は揺動部の筒状部に周囲から近接している。 更に該回動円板と前記移動プレートは連結バーで結合され、少なくとも一方の脚部が筐体部に対して開いたとき揺動部の下部の筒状部でのねじりバネによる拘束が開放されるごとく構成されたことを特徴とするレーザー墨出し器用脚部機構。
【請求項２】
ねじりバネと揺動部の筒状部を導電性の材料で形成し、該筒状部がねじりバネと接触したときレーザー光源の発光をＯＦＦにするごときレーザー光源制御回路を形成したことを特徴とする請求項１記載のレーザー墨出し器用脚部機構。
【請求項１】
レーザー光源によるライン照射部を保持する揺動部と筐体部を有し、該筐体部の下部に水平面内で回動してＶ字型に開く２個１対の脚部を設け、該脚部に設けた突起に穴を介して係合する移動プレートを設け、該移動プレートに設けた長穴を筐体部に設けた突起に係合せしめる。 一方揺動部の下部は筒状部が形成され、該筒状部の周辺には筐体部に設けられた複数のピンには円弧状切欠き部を介して回動円板が係合している。また、複数のピンの夫々にコイル部分を緩く嵌合しているねじりバネを設け、該ねじりバネ一端を回動円板に設けた長穴に係合し他端は揺動部の筒状部に周囲から近接している。 更に該回動円板と前記移動プレートは連結バーで結合され、少なくとも一方の脚部が筐体部に対して開いたとき揺動部の下部の筒状部でのねじりバネによる拘束が開放されるごとく構成されたことを特徴とするレーザー墨出し器用脚部機構。
【請求項２】
ねじりバネと揺動部の筒状部を導電性の材料で形成し、該筒状部がねじりバネと接触したときレーザー光源の発光をＯＦＦにするごときレーザー光源制御回路を形成したことを特徴とする請求項１記載のレーザー墨出し器用脚部機構。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１２−１５４９０８（Ｐ２０１２−１５４９０８Ａ）
【公開日】平成２４年８月１６日（２０１２．８．１６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２５４０９（Ｐ２０１１−２５４０９）
【出願日】平成２３年１月２２日（２０１１．１．２２）
【出願人】（５９５０９６８９９）株式会社アイ電子工業 (17)
【公開日】平成２４年８月１６日（２０１２．８．１６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年１月２２日（２０１１．１．２２）
【出願人】（５９５０９６８９９）株式会社アイ電子工業 (17)
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