説明

ロウソク保持具

【課題】 ケーキ等の食品や物品のデコレーションや外観を損なうことなく、前記食品や物品にロウソク5を立てることができるロウソク保持具を提供すること。
【解決手段】 人形や動物等を模った装飾体1と、前記装飾体1に設けられるロウソク5を保持するための保持部3と、前記装飾体1の底部又は側壁部に設けられ食品や物品等に埋没する状態に突き刺すことができるピック部材2とから構成し、ロウソク5を保持した状態で前記保持部3の上側に露出されるロウソク5の可燃部分が前記装飾体1の上方に位置するように前記保持部3を前記装飾体1の上部に設けていること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロウソク保持具に関するものである。特に、ケーキ等の食品や物品に突き刺して利用することができるピック部材を備えたロウソク保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
誕生日やクリスマス等の記念日に、ケーキにロウソクを立てて火を灯してお祝いをするのが慣例となっている。
通常、ロウソクは、ロウ部分がケーキに接触しないように下部をアルミ箔で被覆した状態か、図9に示されるように、前記ロウソクを挿通保持する保持部5を有するロウソク保持具に保持させた状態でケーキの上面に所定の間隔を空けて立てられる。
この例のロウソク保持具は、図9に示されるように、円筒状の保持部3と、皿状のロウ受部4と、ロウソクと同一直線上に形成される突き刺し用のピック部材2とから構成されており、前述のようにケーキの上面にロウソクを直接突き刺して立てる場合よりも、容易に且つ安定してロウソクを立てることができる。
【0003】
ほとんどのケーキは、購入者がロウソクを立てることを想定してデコレーションされていないため、ケーキの面にロウソクを立てると、デコレーション材として飾り付けられているキャラクター人形やメッセージプレート、フルーツ等とロウソクが林立した状態となり、せっかくのデコレーションが損なわれてしまうことがある。また、ロウソクの炎によって、隣接するチョコレートや合成樹脂からなるデコレーション材が溶けてしまうという不具合が生じることもある。
このような問題を解決するものとして、デコレーション用の人形やロゴ等をロウで作成して、デコレーション材自身をロウソクとして利用できるようにした装飾ロウソクがある(特許文献1)。これによれば、ケーキ上面にデコレーション材とロウソクが林立することがなく、デコレーションを楽しむことができる。
【特許文献1】特開2004−35819号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記装飾ロウソクは、着火により装飾体自身が徐々に溶けて消失されてしまうから、一回の使用により装飾体としての美的価値が著しく低下されることとなる。そのため、ロウソクとしての燃焼時間は十分に残っていても、ケーキ等のデコレーション材として再利用されることは少なく、使い捨て状態となっている。また、前記装飾ロウソクは、デコレーション材としての美観を向上させるために彩色が施されているが、保管時に、ロウ表面の劣化によって退色したり、気温の上昇により容易に形状が変形されてしまうから、繰返し利用に適しているとは考えられない。
さらに、この装飾ロウソクの炎により、近接するデコレーション材が溶けてしまうという問題は解決することができない。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、ケーキ等の食品や物品のデコレーションや外観を損なうことなく、前記食品や物品にロウソクを立てることができるロウソク保持具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1に係る発明のロウソク保持具は、『人形や動物等を模った装飾体と、前記装飾体に設けられるロウソクを保持するための保持部と、前記装飾体の底部又は側壁部に設けられ食品や物品等に埋没する状態に突き刺すことができるピック部材とから構成されており、
前記保持部は、ロウソクを直立状態に保持すると共に、ロウソクを保持した状態で前記保持部の上側に露出されるロウソクの可燃部分が前記装飾体の上方に位置するように前記装飾体の上部に設けられている』ことを特徴とするものである。
これによれば、従来のデコレーション材と同様に、用途や目的に合わせて装飾体によりケーキ等の食品や物品の表面を飾り付けることができる。そして、前記装飾体に設けられた保持部にロウソクを保持させることにより、容易にロウソクを立てることができる。
また、ロウソクが前記装飾体の上方に位置するから、ケーキ等の食品に直接ロウソクを立てる場合のように、前記装飾体の近接位置に立てられたロウソクが視界を遮ることで装飾効果が半減され、デコレーションが損なわれるという不具合を防止することができる。
前記装飾体が食材や経時劣化される材料でない場合には、前記保持部のロウソクを取り替えることにより、繰り返し利用することができる。
【0006】
(2)請求項2に係る発明のロウソク保持具は、『前記装飾体、保持部及びピック部材は、ブロー成形法により合成樹脂材から一体形成される樹脂成形品である』ことを特徴とする。
これによれば、別々に成形した各部(保持部、装飾体、ピック部材)を結合させる構成のもののように、各部相互の結合部の位置や角度にズレや歪みが生じにくいから、前記装飾体やロウソクをケーキ等の食品や物質に真っ直ぐに立てることができる。
また、ブロー成形品の内部は空洞となっているから重量が軽く、被デコレーション物の重量の増加を抑えることができる。
【0007】
(3)請求項3に係る発明のロウソク保持具は、『前記保持部は、ロウソクを挿入保持し得る有底の円筒体であり、前記円筒体と装飾体との連通部にブロー成形用の圧縮空気の吹込み口が設けられる』ことを特徴とする。
これによれば、前記保持部を有底の円筒体としたことにより、ロウソクの下端部が前記保持部に収容されて外部に露出されないから、前記保持部と装飾体との結合部の形状や彩色を工夫することにより、前記保持部と装飾体とが一体感を有するようにすることができる。また、前記保持部によりロウソクの下端部をしっかり支持できるから、ロウソクの脱落や転倒を防止することができる。
また、前記円筒体と装飾体との連通部に前記圧縮空気の吹込み口を設けることにより、前記円筒体の底部にブロー成形品に特有の吹込み口(小孔)が形成され、前記装飾体やピック部材、保持部の外表面に吹込み口が形成されることがない。
【0008】
(4)請求項4に係る発明のロウソク保持具は、『前記ピック部材は、前記保持部に保持されるロウソクに対して垂直となるように前記装飾体の側壁部に設けられる』ことを特徴とする。
これによれば、食品の側面にピック部材を突き刺すことにより、食品の側面を飾り付けることができると共に、前記保持具に保持されたロウソクが食品や物品を取り囲むように配置される。これにより、ケーキ等の食品の上面部全体がデコレーションされていたり、前記上面部がロウソク保持具を立てることができる十分な硬さを有していない食品のように、前記ピック部材の突き刺すことが困難なものにもロウソクを立てることができる。
また、食品などの外周にロウソクが配置されることにより、食品や物品を実際よりも一回り大きく見せることができる。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、請求項1に係る発明によれば、ケーキ等の食品や物品に突き刺すことのできるピック部材を有する装飾体の上部にロウソクを保持する保持部を設けたことにより、前記装飾体に近接して立てられたロウソクに遮られて装飾効果が半減されることを防止できるから、装飾体によるデコレーションを損なうことなくロウソクを立てることができる。
また、本発明のロウソク保持具は、前記保持部のロウソクを取り替えることにより繰り返し利用することができるから、経済的である。
さらに、前記保持部が装飾体の上部に設けられているから、前記ロウソクの炎によりチョコレートや合成樹脂材からなる前記装飾体が溶けることも防止することができると共に、ロウソクの炎が食品の表面から離れているから、アイスクリーム等の熱によって溶けるような食品にも利用する場合にも適している。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、ブロー成形により装飾体、ピック部材及び保持部を一体成形することにより、前記装飾体やロウソクをケーキ等の商品の表面に真っ直ぐに立てることができるから、食品にロウソクを立てた状態の外観がよい。
また、ブロー成形品の内部は空洞となるから重量が軽く、被デコレーション物の重量増加を抑えることができるから、デコレーション済の食品の持ち運びや搬送にも適している。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、ロウソクの保持部を有底の円筒体として、前記保持部と装飾体との連通部にブロー成形の際の圧縮空気の吹込み口を設けたことにより、デザインや彩色の工夫により前記保持部と装飾体とが一体感を有する構成にできるから、ロウソク保持具の装飾性が向上される。また、ロウソクの下端部をしっかり支持できるから、ロウソクの脱落や転倒を防止できる。
前記円筒体と装飾体との連通部に前記圧縮空気の吹込み口を設けることにより、前記装飾体やピック部材、保持部の外表面に吹込み口が形成されないから、外観が優れている。また、前記吹込み口から前記装飾体の内部に食品や液体等が侵入することが防止できるから衛生的である。
【0012】
請求項4に係る発明によれば、保持部に保持されるロウソクと垂直となるようにピック部材を設けたことにより、食品や物品を取り囲むようにロウソクを配置させて側面を飾り付けることができるから、ケーキ等の食品や物品の上面のデコレーションなどを損なうことなくロウソクを立てることができる。また、このロウソク保持具を用いることにより、食品や物品を一回り大きく見せることができるなど、デコレーションの幅も広がる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
<実施の形態1>
本発明実施の形態のロウソク保持具の一例を図1及び図2に示している。
この例のものは、クリスマスケーキのデコレーション材として用いられるものであり、図1に示されるように、サンタクロースを模った人形である装飾体1と、前記サンタクロースが右手に把持する態様で前記装飾体1に結合された保持部3と、前記装飾体1の底壁部10から垂下するように結合された直線状のピック部材2とから構成されており、前装飾体1の表面はカラー彩色されている。
前記保持部3、装飾体1及びピック部材2は、合成樹脂材からブロー成形法により一体形成された合成樹脂成形品であり、薄肉の外壁面の内側は空洞になっている。また、前記保持部3、装飾体1及びピック部材2は、図3及び図4に示されるように、各部は結合部分において連通している。
【0014】
前記保持部3は、クリスマスケーキを買った際にサービスで添付されている標準サイズのロウソク5を挿入保持し得る円筒状に形成されており、前記装飾体1に連通する円筒体の底部32は、ブロー成形する際に、鋳型に収容された袋状の樹脂材に圧縮空気を吹込むための吹込み口30が形成されている。また、前記保持部3は、ロウソク5の燃焼熱によって容易に溶けてしまわないように、装飾体1の部分よりも厚肉に成形されている。
前記ピック部材2は、先端が細い円錐状に成形されており、柔らかいケーキ6の上面60に前記装飾体1を安定的に直立させることができるように、前記装飾体1との結合部分には、直径が段階的に小さくなる膨出部20,21が形成されている。
【0015】
図5(a)(b)には、上成形されたクリスマスツリーの装飾体11を有するものと、ログハウスの装飾体12を有するものを示している。これらのロウソク保持具は、前記サンタクロースのロウソク保持具と同様に、ブロー成形法により成形されたブロー成形品であり、外表面はカラー彩色されている。また、前記保持部3が厚肉に成形されていると共に前記保持部3と装飾体1との連通部に前記吹込み口30が形成されている。
【0016】
次に、上記ロウソク保持具を利用して実際にデコレーションされた円形ケーキ6を図6に示している。
この例の円形ケーキ6は、円周に沿って上面60の周縁部に所定の間隔を空けて苺62が飾り付けられたシンプルなものであり、側面61には生クリームの搾り出しによる線状の飾りが施されている。この円形ケーキ6の上面60に、前述の3種類のロウソク保持具に、トナカイの装飾体13を有するものと、「Merry X’mas」の文字が描かれたメッセージプレートの装飾体14を有するものを加えた5種類のロウソク保持具を、バランスよく配置させて、クリスマスらしいデコレーションとなるように仕上げられている。
【0017】
前記ロウソク保持具の保持部3にロウソク5を挿入保持させた後、ロウソク5に火を灯せば、前記ロウソク5の炎によってケーキ6全体が照らし出され、クリスマスの幻想的な雰囲気を演出することができる。
上記のように、この例のロウソク保持具をデコレーション材として利用することにより、前記装飾体1,11〜14の上方位置にロウソク5が保持されるから、ケーキ6の上面60に飾り付けられたサンタクロース等のデコレーション材相互の狭いスペースにロウソク5を立てる場合のように、前記ロウソク5が邪魔になり装飾体1,11〜14及び苺62の装飾効果が半減されるようなことがない。そのため、せっかくのデコレーションが損なわれることがなく、さらに、前記ロウソク5により前記装飾体1,11〜14が効果的に照らし出されるから演出効果も高い。
【0018】
また、ロウソク5の炎が前記装飾体1,11〜14及び苺62よりも高い位置となるから、ロウソク5の炎により装飾体1,11〜14が溶けてしまったり、前記苺62が焦げてしまうこともない。
この例のものでは、合成樹脂材からブロー成形法により一体成形されているから、前記保持部3やピック部材2と装飾体1,11〜14とを後付けする場合のように、結合位置や角度にバラツキが生じないから、前記ロウソク保持具をケーキ6の上面60に外観よく立てることができる。また、内部が空洞となっているから重量が軽いから、デコレーション済のケーキ6を持ち運んだり、搬送する場合に便利である。
【0019】
この例のものでは、前記保持部3の底部32と装飾体1,11,12との連通部に吹込み口30を形成させているから、前記装飾体1,11,12やピック部材2、保持部3の外表面に吹込み口30が形成されないから、外観が優れている。また、サンタクロースの装飾体1や、ログハウスの装飾体12のように、前記保持部3のデザインや彩色をそれぞれの装飾体1,12と一体感を有するものにしているから、装飾性が優れている。
【0020】
前記保持部3が有底の円筒体であるから、ロウソク5の下端部がしっかり支持され脱落や転倒されにくい。また、前記保持部3が厚肉に成形されているから、ロウソクの下方まで火が到達する場合にも前記保持部3が燃焼熱によって溶け落ちたり、変形されにくい。これにより、前記ロウソク保持具に保持されたロウソクが傾いたり、倒れたりすることが防止されるから安全である。
前記保持部3のロウソク5を取り替えることにより繰り返し利用することができる。
【0021】
<実施の形態2>
図7(a)(b)には、ピック部材2をロウソク5に対して垂直となるように取付けたロウソク保持具を示している。
この例のものは、図7(a)(b)に示されるように、犬の頭部を模った装飾体15と、前記装飾体15の上部に連結されたロウ受部4付きの保持部3と、前記保持部3に保持されるロウソクと垂直となるように前記装飾体15の裏面側に取付けられたピック部材2とから構成されている。この例のものでは、前記装飾体15、保持部3及びピック部材2は、それぞれ別に成形された後、接着剤などにより結合されたものである。
【0022】
上記のような構成であるから、ケーキ6の上面60に苺62等のフルーツがぎっしり敷き詰められているため、ロウソク5を立てることが難しい場合などに、図8に示されるように、側面61に前記ピック部材2を突き刺して、前記装飾体15によって飾り付けをすることができる。これにより、ケーキ6の上面60全域が飾り付けられている場合にも、デコレーションを損なうことなくロウソク5を立てることができる。
【0023】
前記ケーキ6の外周にロウソク5が配置されることにより、前記ケーキ6を実際のサイズよりも一回り大きく見せることもできるという効果もある。また、この例のロウソク保持具によりデコレーションの幅が広がるから、前述ケーキ6の上面60を飾り付けるロウソク保持具と組み合わせるなどすることで、オリジナリティの高いデコレーションを作りだすことができる。
【0024】
*その他
本発明のロウソク保持具は上記実施の形態に限られるものではない。
前述の実施の形態においては、ケーキ店などの店舗において前記ロウソク保持具がデコレーションされたケーキ6を購入し、持ち帰った後に、購入者自身が前記保持部3にロウソク5を取付けて火を灯すこととしているが、前記店舗において予めロウソク5を保持させたロウソク保持具をデコレーションするものでもよい。
【0025】
この場合、前記ロウソク5を保持させないものに比べて前記ロウソク5の高さ分だけケーキ6の高さが大きくなってしまうから、既存のケーキ用の箱を利用するためには、箱の高さに合わせて前記ロウソク5を短くする必要がある。このように、前記ロウソク5を短くすると、前記保持部3に炎が到達する時間も早くなるから、前記保持部3を耐熱性の高い材料や、不燃性の物質を採用するなど前記ロウソク5の燃焼熱によって変形されにくいように工夫する必要がある。また、前記保持部3が燃焼することも想定して、燃焼により人体に悪影響を及ぼすガスが発生しない材料を選択することも重要である。
【0026】
前述の実施の形態1においては、前記装飾体1はいずれもクリスマス仕様の形状を有しているが、前記装飾体1は用途や目的に合わせて選択されるものであり、誕生日、結婚式などの各種パーティやお祝いに適したオブジェや、アニメのキャラクター、動物、立体文字などの形状を有するものであってもよい。
【0027】
前記保持部3は、図6のメッセージカードの装飾体14を有するもののように、1つの装飾体に対して2つ以上設けられる構成としてもよい。また、前述の例においては、前記保持部3は有底の円筒体となっているが、ロウソク5の底部に形成される孔部に挿入させて保持する針状のものであっても、ロウソク5を挟圧保持するC字状のリングなどであってもよく、前記装飾体1と同じ樹脂材料からなるものであっても、性質の異なる樹脂材料や金属などの別素材から形成されるものであってもよい。
【0028】
図6において、円形ケーキは実施の形態1のロウソク保持具によりデコレーションされているが、チョコレートや砂糖等から作成された従来のデコレーション材と組み合わせてデコレーションするものであってもよい。また、ロウソク保持具は、ケーキだけでなく他の食品や物品等にロウソク5を立てるために利用することができるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明実施の形態1にかかるロウソク保持具を示す正面図である。
【図2】図1に示すロウソク保持具の側面図である。
【図3】図2に示すロウソク保持具のA−A断面図である。
【図4】保持部と装飾体との連通部を示す断面図である。
【図5】(a)(b)他の実施の形態にかかるロウソク保持具を示す部分断面図である。
【図6】本発明のロウソク保持具の利用形態を示す説明図である。
【図7】(a)本発明実施の形態2にかかるロウソク保持具を示す正面図である。(b)図7(a)に示すロウソク保持具の側面断面図である。
【図8】図7に示すロウソク保持具の使用形態を示す説明図である。
【図9】従来のロウソク保持具である
【符号の説明】
【0030】
1,11,12,13,14 装飾体
2 ピック部材
3 保持部
30 吹込み口
4 ロウ受部
5 ロウソク
6 ケーキ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人形や動物等を模った装飾体と、前記装飾体に設けられるロウソクを保持するための保持部と、前記装飾体の底部又は側壁部に設けられ食品や物品等に埋没する状態に突き刺すことができるピック部材とから構成されており、
前記保持部は、ロウソクを直立状態に保持すると共に、ロウソクを保持した状態で前記保持部の上側に露出されるロウソクの可燃部分が前記装飾体の上方に位置するように前記装飾体の上部に設けられていることを特徴とするロウソク保持具。
【請求項2】
請求項1に記載のロウソク保持具において、
前記装飾体、保持部及びピック部材は、ブロー成形法により合成樹脂材から一体形成される樹脂成形品であることを特徴とするロウソク保持具。
【請求項3】
請求項2に記載のロウソク保持具において、
前記保持部は、ロウソクを挿入保持し得る有底の円筒体であり、
前記円筒体と装飾体との連通部にブロー成形用の圧縮空気の吹込み口が設けられることを特徴とするロウソク保持具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のロウソク保持具において、
前記ピック部材は、前記保持部に保持されるロウソクに対して垂直となるように前記装飾体の側壁部に設けられることを特徴とするロウソク保持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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