ローカルコンテンツを含むカスタムビデオモザイクページを生成するためのシステムおよび方法
【課題】ローカルコンテンツを含むカスタムビデオモザイクページを生成するためのシステムおよび方法の提供。
【解決手段】カスタムビデオモザイクページを提供するためのシステムおよび方法が提供される。カスタムページは、ローカル生成され、または遠隔生成され、あるいは、部分的にローカル生成され、かつ部分的に遠隔生成され得る。カスタムページは、デジタルビデオレコーダ(DVR)に録画されたコンテンツ、マルチビデオ複合供給にオーバーレイされたコンテンツのような、ローカルコンテンツを含み得る。ローカル複合化システムは、ユーザプロファイルデータ、ユーザの好み、および能動的なユーザの監視に基づいて、モザイクページをレンダリングし、ページを動的にカスタマイズし得る。
【解決手段】カスタムビデオモザイクページを提供するためのシステムおよび方法が提供される。カスタムページは、ローカル生成され、または遠隔生成され、あるいは、部分的にローカル生成され、かつ部分的に遠隔生成され得る。カスタムページは、デジタルビデオレコーダ(DVR)に録画されたコンテンツ、マルチビデオ複合供給にオーバーレイされたコンテンツのような、ローカルコンテンツを含み得る。ローカル複合化システムは、ユーザプロファイルデータ、ユーザの好み、および能動的なユーザの監視に基づいて、モザイクページをレンダリングし、ページを動的にカスタマイズし得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、メディアシステムに関し、より具体的には、カスタムビデオモザイクページを支援するメディアシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオモザイクページは、ユーザーが、対話型メディアガイダンスアプリケーションのような対話型アプリケーションのビデオリッチメニュー画面から、サービスおよびビデオアセットにアクセスできるようにする。これらのビデオリッチメニュー画面は、複数のビデオアセット(例えば、放送テレビチャネルまたはオンデマンドコンテンツ)を、単一ページ上で、自身のビデオウィンドウ、またはセルにそれぞれ提示し得る。
【0003】
ビデオモザイクページは、一般的には、配信設備または中央設備で遠隔生成される。配信設備または中央設備において、モザイクページの中のビデオアセットが、ユーザ機器デバイスに伝送される前に、単一ビデオ供給に複合される。マルチビデオ供給が、複合ストリーム(例えば、MPEG−2ストリーム)として、多数のユーザ機器デバイスに伝送され得る。例えば、複合ストリームは、デジタルテレビチャネル上でユーザ機器デバイスに伝送され得る。ストリームがユーザ機器デバイスによって受信された後に、ローカルビデオモザイククライアントが、表示にグラフィック、アイコン、およびテキストをオーバーレイして、カスタムビデオモザイクページを作成し得る。例えば、「ビデオリッチナビゲーション」(VRN)と呼ばれる、ビデオモザイクページを提供するためのビデオモザイクシステムの実装の1つが、2006年3月30日出願の特許文献1に記載されており、この特許出願は、全体として本明細書において参考として援用される。
【0004】
ビデオモザイクページは、視聴者にビデオアセットを提供するための、より使いやすい方法を提供するが、ページはいくつかの点で制約を課され得る。例えば、ビデオモザイクページは、一般的に遠隔生成されるために、ユーザがページの外観および雰囲気を独自のものにするための融通性が極めて少ない。これらのページの遠隔生成のための性質はまた、例えば、視聴者のユーザ機器における、動的なページ作成およびカスタマイゼーションを妨げる。
【0005】
加えて、一般的なビデオモザイクページは、ページでの表示に利用可能なコンテンツの種類を限定されている。ページは、一般的に遠隔生成されるために、デジタルビデオレコーダ(DVR)、ゲームデバイス、または他の好適なローカル記憶デバイス上に記憶されたコンテンツのようなローカルコンテンツは、一般的に、ビデオモザイクページでの使用のために利用することができない。
【0006】
したがって、動的なビデオモザイクページ作成および表示のための、システムおよび方法を提供することが望まれる。ビデオモザイクページは、ローカルコンテンツを、単一対話型ディスプレイにおいて、放送、マルチキャスト、交換デジタルビデオ、およびオンデマンドアセットと組み合わせ得る。ユーザの挙動およびユーザの好みに基づいて、自動的にカスタマイズされることが可能なビデオモザイクページを提供することが、また、望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第11/395,380号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の原理に従って、ユーザ機器デバイス上にVRNクライアントが実装される。VRNクライアントは、種々のビデオアセットソースからのビデオモザイクページの生成を支援する。これらのアセットソースは、線形コンテンツソース(例えば、放送テレビソース)、非線形コンテンツソース(例えば、オンデマンドソースおよびインターネットソース)、およびローカルソース(例えば、録画コンテンツ、ローカルゲームコンテンツ、およびメモリに記憶されたコンテンツ)を含み得る。
【0009】
VRNクライアントは、ローカル生成されたビデオモザイクページ、および遠隔生成されたビデオモザイクページ、または、ローカル生成および遠隔生成されたビデオモザイクの組み合わせを、作成または提示し得る。遠隔生成されたページの中のビデオソースは、ユーザ機器デバイスから単一ビデオ供給に、遠隔で複合され得る。この種類の配置では、画面データは、帯域内または帯域外で、ユーザ機器デバイスに伝送され得、ユーザ機器デバイスは、モザイクページの中のビデオソース、ならびにページの表示を成功させるために必要な任意の他の情報を識別する。ページの表示を成功させるために必要な適切な情報は、例えば、モザイクページの中のセル(または一群のセル)の視聴者選択に対する挙動および応答を定義するアクションデータ、グラフィック、画面上のテキスト、広告、およびモザイクページとともに、またはその上に表示される任意の他の要素を含み得る。
【0010】
画面データはまた、1つ以上のプレースホルダセル定義を含み得る。プレースホルダセル定義は、伝送された複合マルチビデオ供給の中のビデオに対応しない、ビデオモザイクページの1つ以上のセルに関連する情報を含み得る。かくして、本発明による遠隔生成のマルチビデオ供給は、プレースホルダセルの場所に対応する1つ以上の「空白」領域を有し得る。プレースホルダセルに提示されるビデオアセットは、VRNクライアントによって、ユーザ機器において動的に識別および選択され得る。これらのビデオアセットは、ローカルコンテンツを含み得る。例えば、録画コンテンツ、ローカルゲームコンテンツ、およびビデオ電話メッセージが、プレースホルダセルに提示され得る。プレースホルダセルでの表示のためのビデオアセットの選択は、能動的なユーザの監視、ユーザからの直接対話、ユーザの好み、あるいは任意の他の適切なユーザ由来のまたはユーザ生成のデータに基づき得る。
【0011】
例えば、受信画面データの中のプレースホルダセル定義は、画面データがユーザ機器デバイスによって受信されると自動的に実行される、ローカル関数呼び出しを含み得る。ローカル関数呼び出しは、モザイクページの1つ以上のプレースホルダセルに表示されるローカルアセットについての適切な識別情報を返信し得る。この識別情報は、例えば、プレースホルダセルまたはモザイクページ上の他の場所に提示される、テキスト、広告、およびビデオアセットに対するローカルファイルシステムパスを含み得る。
【0012】
画面データを受信した後に、VRNクライアントは、ビデオモザイクページの中の任意のプレースホルダセルのサイズおよび場所(例えば、xおよびy座標)を決定し得る。次いで、VRNクライアントは、プレースホルダセルに対応する適切な位置で、ローカルコンテンツを含む適切なコンテンツをオーバーレイし得る。このようにして、ユーザ機器デバイスにおいて選択された1つ以上のビデオアセットを含むVRNページが、ユーザに提示され得る。
【0013】
本発明によるモザイクページはまた、所望に応じて、完全にローカル生成され得る。ローカル生成されたページに含まれるビデオソースは、ページが表示されるユーザ機器デバイスにおいて複合され得る。ローカルアセットは、ローカル生成されたモザイクページのセルのうちの一部または全部に、データ投入(populate)し得る。残りのセルは、オンデマンドコンテンツ、放送テレビコンテンツ、またはユーザ機器によってアクセス可能な任意の他のビデオコンテンツをデータ投入され得る。
【0014】
ビデオモザイクページにローカルビデオアセットをオーバーレイするか、またはローカル生成ページを作成するために、一部の実施形態では、ローカルMPEG(または他の適切なビデオ標準規格)複合化システムが、ビデオモザイクページで使用するために、ローカルコンテンツの選択された部分を抽出し得る。1つまたは複数の抽出された部分は、連続またはルーピングビデオファイルとして、ユーザ機器デバイスに保存され得る。抽出のために選択される部分は、例えば、ビデオアセット内の場面変更を識別する場面選択アルゴリズムによって決定され得る。一部の実施形態では、場面選択アルゴリズムはまた、ユーザの視聴挙動またはユーザの好みを分析して、ビデオモザイクページで使用するためにローカルコンテンツのどの部分を抽出するかを決定し得る。例えば、ローカルビデオアセットのある部分(例えば、ユーザのお気に入り場面)が他の部分よりも頻繁に視聴される場合には、この部分が、抽出のために場面選択アルゴリズムによって選択され得る。
【0015】
一部の実施形態では、ルーピングのための適切なコンテンツが、コンテンツプロバイダによって事前に識別され、ビデオ内のサイドバンド信号またはマーキングによってユーザ機器デバイスに伝達され得、または、アセット内のルーピングコンテンツの場所が、ルーピングコンテンツを見つけるためにシステム操作者によって確立された基準によって、事前に知られ得る(例えば、ルーピングコンテンツは、常に番組の終了間近に配置され得る)。
【0016】
一部の実施形態では、VRNクライアントは、種々のカスタムビデオモザイクページを生成および表示するように構成される。これらのカスタムページは、例えば、ユーザの最も頻繁に視聴した放送番組、オンデマンドコンテンツ、および録画コンテンツをデータ投入され得る。一部の実施形態では、ユーザのために受信されるビデオ電話メッセージがまた、カスタムモザイクページの1つ以上のセルにデータ投入し得る。
【0017】
一部の実施形態では、ビデオモザイクページは、例えば、能動的なユーザの監視、ユーザの挙動、およびユーザの好みの情報のような要因に基づいて、直ちに動的にカスタマイズされ得る。VRNクライアント(または一部の他のアプリケーション)は、ユーザ機器デバイスとの全てのユーザの対話を監視し得る。次いで、アプリケーションは、ユーザ機器デバイスに対するこのユーザ対話情報を記録し、ユーザ機器デバイスにアクセスする各ユーザに対するプロファイルを構築し得る。プロファイルデータから、VRNクライアントは、ユーザが最近視聴した、アクセスした、または録画したアセット、ユーザがブックマークしたアセット(例えば、VODアセット)、ユーザが好むかもしれないアセット(例えば、頻繁にアクセスしたジャンルのカテゴリに基づく)、受信されたがまだ表示されていないビデオメッセージ、または、カスタムビデオモザイクページに表示するための任意の他の適切なビデオアセットのような、特定のビデオアセットを選択し得る。
【0018】
マルチルームDVRシステムでは、ローカルVRNページは、ローカルユーザ機器デバイス以外のユーザ機器デバイスに記憶されるコンテンツの部分を表示し得る。そのようなコンテンツの選択は、ユーザ基準で行われ得る。例えば、ユーザは、異なるデバイス(例えば、リビングルームのセットトップおよび寝室のセットトップ)にログインして、各状況で異なるコンテンツの視聴を開始し得る。いずれか一方のデバイスにアクセスする(例えば、ログインする)と、カスタムの「このユーザのために進行中」VRNページが、両方のデバイスからコンテンツを引き出し、コンテンツをローカル生成されたVRNページの中に複合し得、そのページは、ローカルデバイスに表示される。
【0019】
一部の実施形態では、複合化は、VRNコンテンツを最終的に表示するユーザ機器デバイスから遠隔で行われるが、複合結果は、ローカルユーザ機器デバイスから支給されるコンテンツを含む。例えば、DVR、遠隔ストリーミングを支援するが、ローカル複合化を支援しない、中距離のユーザ機器デバイスに対するローカルのユーザを考慮されたい。しかしながら、家庭内またはネットワーク内で、DVR、遠隔ストリーム、およびローカル複合化を支援する別の高性能ユーザ機器デバイスが存在するか、または、ネットワーク上に複合化専用エンジンが存在する。したがって、一部の実施形態は、複合VRN結果を最終的に表示するデバイスから、VRNページに複合されるコンテンツの少なくとも一部を提供することを含み得る。
【0020】
本発明の上記および他の特徴、その本質および種々の利点は、添付の図面と関連してなされる以下の詳細な説明を考慮することで、さらに明らかとなる。
(項目1)
ユーザ機器デバイス上でビデオモザイクページを表示するための方法であって、
ビデオモザイクページの中に表示するための複数のビデオアセットを備える、ビデオ供給を受信するステップと、
該ビデオモザイクページの中の少なくとも1つのプレースホルダビデオセル、および該少なくとも1つのプレースホルダビデオセルのユーザ選択に応答して実行されるアクションを定義する、画面データを受信するステップと、
該少なくとも1つのプレースホルダビデオセルに対応する位置にある該ビデオ供給に、少なくとも1つのローカルビデオアセットをオーバーレイするステップと、
対話型ディスプレイに、該ビデオ供給およびローカルビデオアセットを表示するステップと、
を包含する、方法。
(項目2)
上記少なくとも1つのプレースホルダビデオセルのユーザ選択に応答して実行される上記アクションは、ビデオアセットに対してチューニングするステップと、さらなる情報を表示するステップと、広告を表示するステップと、リマインダを設定するステップと、番組を録画するステップと、から成る群のうちから選択される、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記対話型ディスプレイの中の上記複数のビデオアセットのうちの1つのユーザ選択を受信するステップと、
該ユーザ選択を受信するステップに応答して、選択されたビデオアセットを、全画面モードで表示するステップと、
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記ユーザ機器デバイスとのユーザの対話を監視するステップと、ユーザの対話情報をユーザプロファイルに保存するステップとをさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記ユーザプロファイルの中の上記ユーザの対話情報に基づいて、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットを選択するステップをさらに包含する、項目4に記載の方法。(項目6)
ユーザの視聴の好みを、上記ユーザプロファイルに保存するステップをさらに包含する、項目4に記載の方法。
(項目7)
上記ユーザプロファイルの中の上記ユーザの対話情報および上記ユーザの視聴の好みに基づいて、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットを選択するステップをさらに包含する、項目6に記載の方法。
(項目8)
少なくとも1つのローカルビデオアセットをオーバーレイするステップは、該少なくとも1つのローカルビデオアセットからビデオループを抽出するステップと、該抽出されたビデオループをオーバーレイするステップとを包含する、項目1に記載の方法。
(項目9)
場面変更アルゴリズムを使用して、上記抽出するステップのために、上記ローカルビデオアセットの特定の部分を選択するステップをさらに包含する、項目8に記載の方法。
(項目10)
上記場面変更アルゴリズムは、非監視セグメンテーションアルゴリズムおよび動き推定アルゴリズムから成る群のうちから選択される、項目9に記載の方法。
(項目11)
上記複数のビデオアセットは、放送ビデオアセット、マルチキャストビデオアセット、オンデマンドビデオアセット、ペイパービュービデオアセット、およびインターネットビデオアセット、から成る群のうちから選択される、項目1に記載の方法。
(項目12)
上記ローカルビデオアセットは、ローカルで録画されたビデオ、ゲーム、対話型アプリケーション、およびビデオ電話メッセージ、から成る群のうちから選択される、項目1に記載の方法。
(項目13)
上記画面データは、上記ビデオモザイクページの中の上記少なくとも1つのプレースホルダセルの、サイズまたは位置を定義する、項目1に記載の方法。
(項目14)
上記画面データは、ローカルで生成される、項目1に記載の方法。
(項目15)
上記ビデオ供給は、上記ユーザ機器デバイスから遠隔にある複合化設備によって複合された遠隔複合ビデオを備え、該複合ビデオは、2つ以上の構成要素ビデオを備え、該構成要素ビデオの少なくとも1つは、該ユーザ機器デバイスによって該遠隔の複合化設備に対して供給される、項目1に記載の方法。
(項目16)
上記ビデオ供給は、上記複数のビデオアセットが一緒に多重化されているビデオマルチプレクスを備え、各ビデオアセットは、他のビデオストリームとは異なる別個のビデオストリームで搬送され、各ビデオアセットのピクセル数は、上記ユーザ機器デバイスの上記ディスプレイ全体を名目上充填するピクセル数の80%未満に対応する、項目1に記載の方法。
(項目17)
上記複数のビデオアセットの少なくとも1つを解凍するステップと、該解凍されたビデオアセットを少なくとも1つのローカルビデオアセットと複合するステップとをさらに包含する、項目16に記載の方法であって、該複合されたローカルビデオアセットの位置は、上記少なくとも1つのプレースホルダビデオセルの位置に対応する、方法。
(項目18)
ユーザ機器デバイス上にビデオモザイクページを表示するためのシステムであって、
少なくとも1つのローカルビデオアセットを記憶するためのメモリと、
制御回路網であって、該制御回路網は、
ビデオモザイクページの中に表示するための複数のビデオアセットを備える、ビデオ供給を受信し、
該ビデオモザイクページの中の少なくとも1つのプレースホルダビデオセル、および該少なくとも1つのプレースホルダビデオセルのユーザ選択に応答して実行されるアクションを定義する、画面データを受信し、
該少なくとも1つのプレースホルダビデオセルに対応する位置にある該ビデオ供給上に、該少なくとも1つのローカルビデオアセットをオーバーレイし、
該ビデオ供給およびローカルビデオアセットを、対話型ディスプレイに表示する
ように構成される、制御回路と、
を備える、システム。
(項目19)
上記少なくとも1つのプレースホルダビデオセルのユーザ選択に応答して実行される上記アクションは、ビデオアセットに対してチューニングするステップと、さらなる情報を表示するステップと、広告を表示するステップと、リマインダを設定するステップと、番組を録画するステップと、から成る群のうちから選択される、項目18に記載のシステム。
(項目20)
上記制御回路網は、
上記対話型ディスプレイの中の上記複数のビデオアセットのうちの1つのユーザ選択を受信し、
該ユーザ選択を受信するステップに応答して、該選択されたビデオアセットを全画面モードで表示する
ようにさらに構成される、
項目18に記載のシステム。
(項目21)
上記制御回路網は、上記ユーザ機器デバイスとのユーザの対話を監視し、ユーザの対話情報をユーザプロファイルに保存するようにさらに構成される、項目18に記載のシステム。
(項目22)
上記制御回路網は、上記ユーザプロファイルの中の上記ユーザの対話情報に基づいて、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットを選択するようにさらに構成される、項目21に記載のシステム。
(項目23)
上記制御回路網は、ユーザの視聴の好みを上記ユーザプロファイルに保存するようにさらに構成される、項目21に記載のシステム。
(項目24)
上記制御回路網は、上記ユーザプロファイルの中の上記ユーザの対話情報および上記ユーザの視聴の好みに基づいて、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットを選択するようにさらに構成される、項目23に記載のシステム。
(項目25)
上記制御回路網は、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットからビデオループを抽出すること、および該抽出されたビデオループをオーバーレイすることによって、少なくとも1つのローカルビデオアセットをオーバーレイするように構成される、項目18に記載のシステム。
(項目26)
上記制御回路網は、場面変更アルゴリズムを使用して、上記抽出するために、上記ローカルビデオアセットの特定の部分を選択するようにさらに構成される、項目25に記載のシステム。
(項目27)
上記場面変更アルゴリズムは、非監視セグメンテーションアルゴリズムおよび動き推定アルゴリズムから成る群のうちから選択される、項目26に記載のシステム。
(項目28)
上記複数のビデオアセットは、放送ビデオアセット、マルチキャストビデオアセット、オンデマンドビデオアセット、ペイパービュービデオアセット、およびインターネットビデオアセット、から成る群のうちから選択される、項目18に記載のシステム。
(項目29)
上記ローカルビデオアセットは、ローカルで録画されたビデオ、ゲーム、対話型アプリケーション、およびビデオ電話メッセージ、から成る群のうちから選択される、項目18に記載のシステム。
(項目30)
上記画面データは、上記ビデオモザイクページの中の上記少なくとも1つのプレースホルダセルの、サイズまたは位置を定義する、項目18に記載のシステム。
(項目31)
上記画面データは、ローカルで生成される、項目18に記載のシステム。
(項目32)
上記ビデオ供給は、上記ユーザ機器デバイスから遠隔にある複合化設備によって複合された遠隔複合ビデオを備え、該複合ビデオは、2つ以上の構成要素ビデオを備え、該構成要素ビデオの少なくとも1つは、該ユーザ機器デバイスによって該遠隔の複合化設備に対して供給される、項目18に記載のシステム。
(項目33)
上記ビデオ供給は、上記複数のビデオアセットが一緒に多重化されているビデオマルチプレクスを備え、各ビデオアセットは、他のビデオストリームとは異なる別個のビデオストリームで搬送され、各ビデオアセットのピクセル数は、上記ユーザ機器デバイスの上記ディスプレイ全体を名目上充填するピクセル数の80%未満に対応する、項目18に記載のシステム。
(項目34)
上記制御回路網は、上記複数のビデオアセットの少なくとも1つを解凍し、該解凍されたビデオアセットを、少なくとも1つのローカルビデオアセットと複合するようにさらに構成され、該複合されたローカルビデオアセットの位置は、上記少なくとも1つのプレースホルダビデオセルの位置に対応する、項目33に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明の一実施形態による、例示的な対話型ビデオモザイクメディアシステム構成の該略図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態による、ビデオモザイクページ複合化で使用するための、例示的なネットワークおよびローカルコンテンツソースの該略図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態による、ビデオモザイクページの多数のビデオウィンドウまたはセルを示す、例示的な一般表示画面である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態による、「what’s hot(最新情報)」ビデオモザイクホームページを示す、例示的な表示画面である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態による、「what’s hot on−demand(オンデマンド最新情報)」ビデオモザイクホームページを示す、例示的な表示画面である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態による、「what’s hot in my DVR(マイDVR最新情報)」ビデオモザイクホームページを示す、例示的な表示画面である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態による、「what’s hot that I might like(お気に入り候補の最新情報)」ビデオモザイクホームページを示す、例示的な表示画面である。
【図8A】図8Aは、本発明の一実施形態による、セル定義タグを含む例示的なマークアップ言語ファイルを示す。
【図8B】図8Bは、本発明の一実施形態による、セル定義タグを含む例示的なマークアップ言語ファイルを示す。
【図9】図9は、本発明の一実施形態による、ローカル生成または遠隔生成されたビデオモザイクページを表示するための、簡略化した例示的なプロセスを示す。
【図10】図10は、本発明の一実施形態による、ビデオモザイクセルにローカルコンテンツの抽出部分をデータ投入するための、簡略化した例示的なプロセスを示す。
【図11】図11は、本発明の一実施形態による、ユーザの挙動を監視し、かつカスタムビデオモザイクページを表示するための、簡略化した例示的なプロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本明細書に記載のシステムおよび方法は、カスタムビデオモザイクページを提供することを対象とする。「ビデオリッチナビゲーション」または「VRN」という用語が、モザイクページ、システム要素(例えば、VRNクライアント)、およびモザイク環境を指すときに、本明細書で時々使用されるが、本発明は、任意のビデオモザイク環境との互換性を有する。VRN環境は、米国特許出願第11/395,380号でさらに詳細に記載されている、ビデオモザイク環境の適切な実装の一実施例にすぎない。
【0023】
以下でさらに詳細に記載されるように、これらのカスタムモザイクページは、モザイクページの1つ以上のビデオウィンドウまたはセルの中に、ローカルに録画されたアセットを含む、種々の種類のビデオアセットを表示し得る。フルモーションビデオおよび関連音声に加えて、これらのセルはまた、静止画像、テキスト、アイコン、ロゴ、広告、または、これらの(または任意の他の適切な)要素の任意の組み合わせを含み得る。カスタムモザイクページのセルに含まれる特定のビデオアセットは、能動的なユーザの監視およびユーザの好みのような、多数の基準に基づいて選択され得る。このようにして、本発明のビデオモザイクページは、ユーザとの有意な関連性を有する、さらに独自化した外観および雰囲気を提供し得る。
【0024】
図1は、カスタムビデオモザイクページを提供するための例示的なメディアシステム100を示す。中央設備10は、コンテンツソース12、VRN画面データソース14、および配信機器16を含み得る。コンテンツソース12は、MPEG−4ベースの複合化技術を含む、VRNページまたは画面を生産または生成するのに適した任意の機器を含み得、任意の適切なネットワーク(例えば、Gigabit Ethernet(登録商標)ネットワーク)上でコンテンツを受信し得る。コンテンツソース12からのビデオコンテンツは、アナログ形式またはデジタル形式であり得る。他の実施形態では、コンテンツソース12は、中央設備10以外の設備の中にあり得、また、通常のテレビチャネルの配信のためのコンテンツ(例えば、放送番組およびVODコンテンツ)を提供し得る。
【0025】
VRN画面データソース14は、VRN画面データを生成するのに適した任意の機器であり得る。例えば、VRN画面データソース14は、パーソナルコンピュータ(PC)ベースのシステムまたはワークステーションであり得る。ユーザインターフェース18は、Windows(登録商標)ベースまたはUnix(登録商標)ベースのグラフィックユーザインターフェース(GUI)のような、任意の適切なインターフェースであり得、それは、例えば、操作者がVRN定義ファイルを定義し、定義ファイルのVRN画面データをコンテンツソース12からのコンテンツと同期化できるようにする。ユーザインターフェースは、例えば、操作者が、ビデオコンテンツと同期した選択可能項目に対して、異なる構成仕様の間での移行を規定できるようにし得る。ユーザインターフェースはまた、操作者が、とりわけ、画面要素の外観、機能性、および対話性、ならびに画面要素に表示されるコンテンツまたはアセットを制御する、制御データを定義できるようにし得る。
【0026】
画面データはまた、ユーザ機器30上で(VRNクライアント31または制御回路網32のいずれかによって)実行される、ローカル関数呼び出しを含み得る。ローカル関数呼び出しは、中央設備10または配信設備20によって画面データに挿入され得る。ローカル関数呼び出しは、ユーザ機器30内の録画デバイス36または他のローカル記憶装置へのローカルパス、音楽ページに含まれるローカルコンテンツの識別、または任意の他の適切な情報のような、適切なデータ値を返信し得る。一部の実施形態では、ローカル関数は、VRNクライアント31とインターフェースするために使用される、アプリケーションプログラムインターフェース(API)の一部である。VRNクライアント31は、画面データを受信した直後に、画面データに埋め込まれた任意のローカル関数呼び出しを自動的に実行し得、または、命令および関数呼び出しは、しばらく後に(例えば、ユーザがモザイクページのアクセスまたは表示を試行するときに)実行され得る。後に説明される図8は、一部の実施形態で、画面データ内のローカル関数呼び出しを伝送するために使用される、例示的なマークアップ言語タグを示す。
【0027】
ハードウェアおよびソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含み得る、コンパイラ20は、定義ファイルのVRN画面データを、バイナリ、XML、またはHTML形式のような、別の形式にコンパイルまたは翻訳し得る。一部の実施形態では、コンパイラ20を必要とせずに画面データを直接生成するために、ユーザインターフェース18からの入力が使用され得る。
【0028】
配信機器16は、配信設備20への通信経路19上で、さらにユーザ機器30への配信のための通信経路28上で、コンテンツソース12からのVRNページ、およびVRN画面データソース14からのVRN画面データを配信するための、任意の適切な機器であり得る。中央設備10は、複数の配信設備20にVRNページおよび画面データを配信し得るが、図面を過度に複雑にすることを避けるために、1つのみが示されている。他の実施形態では、中央設備10は、ユーザに対するVRNページおよび画面データを、ユーザ機器30に直接配信し得る。配信機器16は、任意の適切なアナログまたはデジタル形式で、かつ任意の適切な通信経路(例えば、衛星または地上放送、あるいはインターネット)上で、VRN画面およびVRN画面データを配信し得る。VRN画面データは、VRNページに関して帯域内で、または帯域外で配信され得る。画面データはまた、VRNページと同期して、または非同期的に送信され得る。例えば、画面データ、VRNページ、またはその両方が、ネットワークの利用減少時間帯に送信され得る。
【0029】
配信設備20は、VRN画面および画面データを受信し、かつユーザ機器30に画面または画面データを配信するのに適した、任意の設備(例えば、ケーブルヘッドエンド)であり得る。複数の事例のユーザ機器30に複数のユーザが存在し得るが、図面を過度に複雑にすることを避けるために、一事例のユーザ機器のみが示されている。配信設備20は、ローカル操作者が、VRN画面またはVRN画面データにそれぞれコンテンツおよびデータを挿入し、かつ(必要な場合には)伝送のためにVRN画面データをバイナリ形式にコンパイルできるようにするために、ローカル挿入機器22およびコンテンツソース24を含み得る。ローカル挿入機器22は、例えば、ユーザインターフェース18およびコンパイラ20のローカルバージョンを動かし得る。
【0030】
配信機器26は、任意の適切なアナログまたはデジタル形式で、かつユーザ機器30への任意の適切な通信経路(例えば、放送、ケーブル、またはインターネット)上で、VRNページおよびVRN画面データを配信し得る。通信経路19、49、および28は、例えば、衛星経路、光ファイバ経路、ケーブル経路、インターネット経路、または任意の他の適切な有線または無線経路を含み得る。例えば、VRNページは、MPEG−2供給またはMPEG−4供給として提供され得る。配信機器26は、各VRNページ(およびVRN画面データ)を、チューニング可能なアナログまたはデジタルチャネルとして、またはVODストリームとして(両方とも、本明細書ではVRNチャネルと呼ばれる)提供し得る。VRNチャネルは、ユーザ機器30のユーザに、VRNアプリケーションを構成する一式の対話型機能を提供する。
【0031】
一部の実施形態では、配信設備20は、所与のアナログまたはデジタルチャネル上で、VRNチャネルを常時提供し得る。代替案として、配信設備20は、VRNチャネルをオンデマンドで、または特定の時間間隔のあいだに、あるいは切替デジタルビデオ技術を使用して提供し得る。
【0032】
配信設備20は、ユーザ機器30に1つ以上のVRNアプリケーションを提供し得る。VRNアプリケーションは、1つ以上のVRNページ、ボタン、および関連する機能性を含み得る。例えば、後にさらに詳細に説明される図4は、例示的なVRN「what’s
hot(最新情報)」アプリケーションと関連する、ホームページ表示画面を示す。
【0033】
ユーザ機器30は、対話型メディア経験を提供するのに適した、かつ配信設備20によって提供されるVRNアプリケーションを実装するのに適した、任意の機器を含み得る。ユーザ機器30は、テレビ、セットトップボックス、録画デバイス、ビデオプレーヤ、ユーザ入力デバイス(例えば、リモートコントロール、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、または音声認識インターフェース)、または対話型マルチメディア経験を提供するのに適した任意の他のデバイスのような、テレビ機器を含み得る。例えば、ユーザ機器30は、Motorola,Inc.によって提供される、DCT 2000、2500、5100、6208、または6412セットトップボックスを含み得る。一部の実施形態では、ユーザ機器30は、テレビカード付きパーソナルコンピュータ(PCTV)のようなコンピュータ機器を含み得る。一部の実施形態では、ユーザ機器30は、ゲームシステム、携帯用DVDプレーヤ、携帯用ゲームデバイス、携帯電話、ビデオ電話、PDA、音楽プレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)のような携帯用電子デバイス、あるいは、任意の他の適切な携帯用または固定デバイスを含み得る。
【0034】
図1の実施例では、ユーザ機器30は、制御回路網32、表示デバイス34、録画デバイス36、ユーザ入力デバイス38、およびVRNクライアント31を含み、その全ては、別個のデバイスとして、または単一デバイスとして実装され得る。VRNクライアント31は、VRNアプリケーションを受信、実行、および支援するために、ユーザ機器30上に実装され得る。
【0035】
制御回路網32は、入力デバイス38からユーザ入力を受信し、かつVRNクライアント31およびユーザ機器30上で作動する任意の他の対話型アプリケーションの命令を実行するように適合される。制御回路網32は、1つ以上のチューナ(例えば、アナログまたはデジタルチューナ)、デコーダ(例えば、MPEGデコーダ)、プロセッサ(例えば、Motorola 68000ファミリプロセッサ)、メモリ(すなわち、RAMおよびハードディスク)、通信回路網(例えば、ケーブルモデム回路網)、入力/出力回路網(例えば、グラフィック回路網)、ユーザ機器30の種々のデバイスへの接続、および、アナログまたはデジタルメディア番組および対話型メディア機能を提供するための任意の他の適切な構成要素を含み得る。一実施形態では、制御回路網32は、例えば、録画デバイス36、表示デバイス34、または任意の他の適切なデバイス(例えば、セットトップボックス、テレビ、またはビデオプレーヤ)の一部のような、ユーザ機器30のデバイスの1つの一部として含まれ得る。
【0036】
表示デバイス34は、例えば、テレビモニタ、LCD画面、コンピュータモニタ、または、ユーザ機器30に組み込まれたディスプレイ(例えば、携帯電話ディスプレイまたは音楽プレーヤディスプレイ)のような、任意の適切なデバイスを含み得る。表示デバイス34はまた、音声出力および/または他の感覚出力(例えば、ホログラフィックプロジェクタまたは仮想現実シミュレータ)を提供するように構成され得る。
【0037】
録画デバイス36は、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、デジタルビデオレコーダ(DVR)、ビデオカセットレコーダ(VCR)、DVDレコーダ、ゲームデバイス、デジタルオーディオライブラリ、または任意の他の適切な録画デバイスであり得る。録画デバイス36は、1つ以上のチューナを含み得る。番組アセットを記憶することに加えて、録画デバイス36はまた、付属のまたは統合されたビデオ電話によって受信される、ビデオメッセージを記憶し得る。
【0038】
VRNクライアント31は、独立型アプリケーションとして、あるいは、対話型メディアガイダンスアプリケーション(IMGA)または対話型番組ガイド(IPG)のような、別の対話型アプリケーションの一部として、ユーザ機器30上に実装され得る。1つ以上の対話型アプリケーションが、アプリケーションデータソース40から対話型アプリケーションデータを受信し得る。図1に示されるように、データは、通信経路49上で配信設備20を介して受信され得る。代替案として、データは、直接の通信経路(図示せず)上で、アプリケーションデータソース40からユーザ機器30によって受信され得る。アプリケーションデータソース40はまた、中央設備10または配信設備20の一部であり得る。一部の実施形態では、対話型アプリケーションデータは、グラフィック、テキスト、ロゴ、広告、および同等物のような、VRNアプリケーションに含むためにVRN画面データの中で参照される要素を含み得る。VRNテンプレートが、例えば、対話型テレビアプリケーションデータの一部として提供され得る。
【0039】
ユーザ機器30に送達されるホームページ(および他のVRN画面またはページ)は、多数の対話型要素を含み得る。対話型要素は、ハイライトされるか、選択されるか、またはその両方であり得る。ユーザが、特定の対話型要素にナビゲートする(例えば、リモートコントロールデバイス上の矢印キーを使用することによって)場合には、対話型要素は、何らかの様式で視覚的にハイライトされ得る(例えば、色付きの境界線が要素の周囲に現れ得る)。ユーザがハイライトされた対話型要素を選択(例えば、リモートコントロールデバイス上の「OK」ボタンを押すことによって)する場合には、システムは、VRN画面データの中の対話型要素に対して規定れた選択挙動に基づいて、特定のチューニング可能なチャネル、VODアセット、VOD画面、録画されたアセット(例えば、ビデオメッセージ、または録画デバイス36に録画または記憶された何らかの他の番組)、または別の対話型アプリケーション画面を表示し得る。
【0040】
図1の図示された実施形態では、VRNクライアント31がユーザ機器30の内部にあるが、VRNクライアント31は、ユーザ機器30の外部に実装されるか、または部分的に外部に実装され得る。例えば、VRNクライアント31は、中央設備10または配信設備20に実装され得、かつクライアントサーバまたは分散構造を使用して作動し得、その場合には、アプリケーションの一部は、クライアントプロセスの形でユーザ機器30上にローカルに実装され、アプリケーションの一部は、サーバプロセスの形で遠隔場所に実装される。VRNクライアント31はまた、完全に、任意の適切なサーバ、コンピュータ機器、またはユーザ機器30によってアクセス可能なセットトップボックス上に実装され得る。
【0041】
図2は、本発明のVRNページで使用するために利用可能なコンテンツソースを有する、例示的なメディアシステム200を示す。遠隔設備202が、ケーブルシステムヘッドエンドまたは遠隔MSO設備に存在し得、カスタムVRNページを作成し、かつこれらのページをユーザ機器30に送達する責任を負う。一部の実施形態では、遠隔設備202は、中央設備10または配信設備20(図1の両者)と同じ設備である。
【0042】
遠隔設備202は、VRN複合化サーバ204を含み得る。VRN複合化サーバ204は、線形コンテンツソース208および非線形コンテンツソース206からの1つ以上のビデオアセットを、単一の表示またはVRNページに統合し得る。適切な画面データを生成した後に、ページは、次いで、ユーザ機器30に伝送され得る。VRN複合化サーバ204は、MPEG復号化、MPEG符号化、およびMPEGトランスコーディング回路網を含み得る。加えて、または代替案として、VRN複合化サーバ204は、前述の複合化、符号化、復号化、またはトランスコーディング機能のうちの任意の機能を実行し得る、遠隔デバイスと通信し得る。
【0043】
線形コンテンツソース208は、スケジュールどおりに伝送または放送されたビデオアセットを含有する、任意のコンテンツソースを含み得る。線形コンテンツソース208からの利用可能なビデオアセットは、例えば、放送テレビ番組、切替デジタルテレビ、およびペイパービュー(pay−per−view)番組を含み得る。非線形コンテンツソース206は、スケジュールどおりに伝送または放送されないビデオアセットを含有する、任意のコンテンツソースを含み得る。非線形コンテンツソースの実施例は、インターネットコンテンツおよびオンデマンド番組を含む。VRN複合化サーバ204は、ビデオアセットを複合化してVRNページを作成する際に、線形コンテンツソース208および非線形コンテンツソース206の一方または両方からのコンテンツを使用し得る。例えば、VRNページの中の1つのセルは、インターネットウェブサイトからのビデオを表示し得、同じVRNページの中の別のセルは、放送テレビコンテンツを表示し得、その一方で、さらに別のセルは、オンデマンド番組を表示し得る。
【0044】
線形コンテンツソース208および非線形コンテンツソース206からのビデオアセットを複合化することに加えて、VRN複合化サーバ204はまた、VRNページの中の1つ以上のセルを、プレースホルダセルとして指定し得る。これらのプレースホルダセルは、セルの場所に提示される対応するビデオアセットがない、空白セルに対応し得る。次いで、適切なビデオが、ユーザ機器30においてプレースホルダセルの場所でオーバーレイされ得る。例えば、ユーザ機器30は、MPEG符号化、復号化、およびトランスコーディング回路網を含み得る、MPEG複合化システム218を含み得る。MPEG複合化システムは、プレースホルダVRNセルまたはローカル生成されたVRNページに、データ投入する際に使用するために、DVR220、ゲームデバイス222、またはメモリ224からビデオを抽出し得る。抽出されたビデオは、これらのデバイスに記憶された1つ以上のビデオアセットからの連続の、またはルーピングビデオセグメントであり得る。ローカル生成されたページを生成する場合には、MPEG複合化システム218は、次いで、VRNページで使用するために、ローカルアセットから抽出されたビデオを含む、複数のビデオアセットを有する複合供給(composite feed)を作成し得る。
【0045】
例えば、DVR220は、数時間分の記憶された放送、オンデマンド、およびペイパービュー番組を含み得る。MPEG複合化システム218は、DVR220に記憶された、選択されたアセットからビデオセグメントを抽出し、これらの抽出されたセグメントを、DVR220に再び、または何らかの他の記憶デバイス(例えば、メモリ224)に記憶し得る。連続またはルーピングビデオのこれらの抽出されたセグメントは、以下でさらに詳細に説明される、図4〜図7に示されるページのような、VRNページの1つ以上のセルにオーバーレイされ得る。
【0046】
同様に、MPEG複合化システム218はまた、ゲームデバイス222から、およびメモリ224から、ビデオのセグメントを抽出し得る。ゲームデバイス222は、CD−ROM、カートリッジ、DVD、または任意の他の適切な記憶機構に記憶された、複数の対話型ゲームを含み得る。MPEG複合化システム218は、ゲームデバイス222からビデオを抽出し、DVR220またはメモリ224にビデオを記憶し得る。メモリ224は、ハードドライブ、テープデバイス、光学ドライブ、フラッシュメモリ、RAM、ROM、およびハイブリッド型のメモリを含む、任意の適切なメモリまたは保存デバイスを含み得る。ゲームデバイス222から抽出されたビデオはまた、図4〜図7に示されるページのような、VRNページの1つ以上のセルにオーバーレイされ得る。
【0047】
VRNページを作成するために使用される、ある特定のシステムにおいては、複数のビデオが、サイズ変更され、グリッド構成に複合され、次いで、ビデオのグリッド全体が、1つのビデオストリーム(例えば、MPEG−2用語で、ビデオ基本ストリーム)を作成するように圧縮され、それは、約3Mbpsのデータ帯域幅に対応する1つのビデオパイプ(MPEG−2用語で、デジタルチャネルまたは単一サービスマルチプレクス)の中で搬送される。代替案として、または加えて、ヘッドエンドシステムは、複数のビデオを取得し、複数のビデオのそれぞれに対して単一ビデオストリームを作成し、次いで、複数のビデオストリームを、単一の輸送マルチプレクス(例えば、MPEG−2用語で、複数サービス輸送マルチプレクス、例えば、北米ケーブルシステムの1つの6MHz帯域に対応する)に多重化し得る。この構成では、基本ストリームビデオのそれぞれは、約3Mbpsの帯域幅を必要とし、一般的な10個のビデオのマルチプレクスは、30Mbpsを占有し得る。この構成ではまた、これらのおよそ3Mbpsの多重化されたビデオの1つ以上は、前述のような複合ビデオであり得る。後者の多重化は、モザイク提示の目的ではなく、むしろ、64または256QAM変調器に対応する周波数の単一帯域の中に、複数のビデオを詰め込む手段として行われ得る。しかしながら、本発明の一実施形態は、VRNページの遠隔供給されたビデオ要素に対応するビデオを柔軟に束ねるために、しかし、束ねられたビデオは、ユーザ機器デバイスにおいてともに複合されるという認識のもとで、MPEG−2の多重送信能力(または、インターネットプロトコル(IP)またはATMのような任意の多重送信輸送)を使用する。したがって、空間解像度およびサイズは、ビデオを多重化する前にヘッドエンドにおいて、それに応じて調整され得る。したがって、それぞれの調整されたビデオは、その対応する最大解像度のソースビデオよりも小さな、送信のための帯域幅(例えば、80%未満)を必要とするが、しかし、これらの調整されたビデオをヘッドエンドにおいて複合しないことによって、この手法は、複合する一方で帯域幅を節約するという、ユーザ機器デバイスにおける融通性を可能にする。次いで、多重送信されたビデオは、逆多重化され、ユーザ機器デバイスにおいて随意に解凍され得る。
【0048】
一部の実施形態では、VRNページの1つ以上のセルの中に表示するために、追加のローカルビデオアセットが利用可能であり得る。例えば、メモリ224、DVR220、あるいは、付属のまたは統合されたビデオ電話に記憶されたビデオメッセージが、VRNページのセルにデータ投入し得る。MPEG複合化システム218は、必要な場合には、VRNページ上での提示のために、これらのビデオアセットを適切なMPEG(例えば、MPEG−2またはMPEG−4)形式に符号化し得る。
【0049】
一般的な使用シナリオでは、多重ビデオ供給は、遠隔設備202におけるVRN複合化サーバ204によって、(少なくとも部分的に)複合される。前述のように、複合供給は、それぞれセルの場所に配置される、複数のビデオアセットを含み得る。プレースホルダセルに対応する場所のような、ある特定のセルの場所は、供給が複合されるときには、関連するビデオを所有し得ない。これらのセルに対するビデオアセットは、VRNクライアント31によって選択され、オーバーレイされ得る。ユーザ機器デバイスがVRN供給を受信した後に、VRNクライアント31は、伝送を処理し、表示のためのページを準備し得る。表示のためのページを準備するプロセスの中で、VRNクライアント31は、画面データに含有されるセル定義(それは、VRNページとともに、または別個のチャネル上で伝送され得る)を分析し得る。次いで、VRNクライアント31は、画面データ内で参照され得る任意のローカル機能を実行するように、制御回路網214に命令し得る。ローカル機能を実行する際に、制御回路網32は、DVR220、ゲームデバイス222、および/またはメモリ224からの、1つ以上のビデオセグメントにアクセスし得る(または、MPEG複合化システム218に、アクセスさせる)。VRNページに対する全てのビデオソースの場所が決定された後に、VRNクライアント31は、1つ以上のセルの場所においてページにオーバーレイされたローカルアセットを含む、VRNページを表示し得る。このようにして、VRNページのセルは、ローカルソースを含む種々のソースからのアセットをデータ投入され得る。
【0050】
遠隔設備202からVRNページを受信する代わりに、VRNページはまた、本発明に従って、全体的にまたは部分的にローカル生成され得る。ローカル生成されたページは、一部の実施形態では、ユーザ機器30において完全に複合され得る。ページをローカルで複合するために、MPEG複合化システム218は、複合されたマルチビデオ対話型ページを作成し得る。複合されたマルチビデオ対話型ページで使用されるビデオソースは、ローカルコンテンツ、線形ソース208からのコンテンツ、および非線形ソース206からのコンテンツを含む、ユーザ機器30によってアクセス可能な任意のソースを含み得る。これは、遠隔生成ページに対する、さらに融通性のある代替案を提供する。
【0051】
一部の場合には、VRNページをローカルで、および遠隔で複合することの間の差異は、有意であり得る。例えば、ローカルアセットが少ししかない、または全くないVRNページは、遠隔設備202においてより効率的に複合され得、その一方で、より多くのローカルアセットを有するページは、ローカル複合で利益を得ることができる。加えて、少なくとも部分的なローカル複合は、以下でさらに詳細に説明されるように、能動的なユーザの監視、ユーザの挙動、およびユーザの好みに基づいて、動的なVRNページ作成およびカスタマイゼーションを可能にする。
【0052】
図3は、例示的な一般のビデオモザイク表示画面300を示す。図3の実施例では、画面300は、8個の番号付けされたセルまたはウィンドウを含む。これらの8個のセルのそれぞれは、異なるビデオアセットまたはチャネルをデータ投入され得る。例えば、セル302は、チャネル「225 Cinemax」からのフルモーションビデオを含み得、その一方で、セル303は、新しいVOD映画公開に対するプロモーション広告を含み得る。表示300の中のセルのそれぞれは、入力デバイス38(図1)を使用して、個々に選択され得る。例えば、ユーザは、リモートコントロール上の矢印またはカーソルキーを使用して、表示300中のセルをハイライトし得る。図3の実施例では、セル303が現在ハイライトされており、それはセルの周囲の色の濃い境界線によって示される。所望の場合には、1つ以上のセルが同時に選択され得る。例えば、入力デバイス38(図1)上の「OK」キーを押すと、セルの選択された状態が、オンとオフに切り替わり得る。次いで、ユーザは、同じ方法で、1つ以上の追加セルを選択し得る。
【0053】
一部の実施形態では、新しいカスタムVRNページを形成するために、セルの選択された一部が使用され得る。例えば、そのような実施形態では、ユーザは、図3からセル302および303を選択し、次いで、「カスタムVRNページを作成する」コマンドを入力(例えば、画面上のメニューまたはオプションボタンからそのようなコマンドを選択することによって)し得る。セル選択の他の組み合わせ、ならびに、他の異なるカスタムまたはシステム標準VRN画面および/またはグリッド列挙型アセットの組み合わせからのセルの選択がまた、可能である。
【0054】
表示300の中のセルの数、場所、サイズ、および形状は、本発明の精神から逸脱することなく変更され得る。前述のように、画面データは、VRNページの中の要素を定義するために使用され得る。このデータは、8個よりも多い、または少ないセル、ならびに、図3に示されるセルとは異なるサイズ、位置、および形状のセルを定義し得る。
【0055】
VRN表示画面300はまた、1つ以上の縦のオプションボタン304および横のオプションボタン306を含み得る。これらのボタンは、画面300を、他のVRN画面、メインの対話型メディアガイダンスアプリケーション画面と関連付けるか、または任意の適切な機能性を実行し得る。例えば、1つのボタンが画面300の中の全ての番号付けされたセルを選択し得、その一方で、別のボタンが、画面300の中の全ての番号付けされたセルを非選択状態にし得る。
【0056】
VRN表示画面300の中のセルは、同様のソースまたは混合モードソースからのコンテンツをデータ投入され得る。例えば、1つのセルが、放送テレビコンテンツを含有し得、その一方で、別のセルはオンデマンドコンテンツを含有し得る。さらに別のセルは、ローカルDVRコンテンツを含有し得る。VRN表示画面300の中のセルのソースは、VRNページの作成者によって決定され得る。例えば、セル1、2、3、および4は、ユーザ機器から遠隔にあるマルチビデオ供給に複合された、ビデオアセットを表示し得る。残りのセル(すなわち、セル5、6、7、および8)は、プレースホルダセルであり得、それは、ユーザ機器デバイスにおいてビデオアセットをオーバーレイされる。一部の実施形態では、プレースホルダセルは、ローカル録画コンテンツのようなローカルコンテンツをオーバーレイされ得る。
【0057】
図4〜図7は、例示的なVRNホームページ400(図4)、500(図5)、600(図6)、および700(図7)を示す。これらのホームページのそれぞれは、遠隔生成またはローカル生成され得る。一部の実施形態では、DVR220(図2)に録画されたコンテンツのビデオループのような、1つ以上のローカルアセットを表示するVRNページが、ローカル生成され得る。ホームページ400(図4)、500(図5)、600(図6)、および700(図7)のそれぞれは、特定のデジタルテレビチャネルを通じてアクセス可能であり得る。図4〜図7のホームページの中の任意のビデオセルが、入力デバイス38(図1)を使用して個々に選択され得る。セルを選択した後に、選択されたセルに現在提示されているアセットに関する追加情報の1つ以上の画面が、表示され得る。加えて、または代替案として、図4〜図7のホームページの中の任意のセルを選択した後で、選択されたセルに現在提示されているアセットが、自動的にアクセスされて、全画面モードで提示され得る。例えば、デジタルテレビチャネルがチューニングされ得、ローカルコンテンツがアクセスされ得、または、オンデマンドアセットの要求が、ビデオセルのユーザ選択に応答してユーザ機器によって伝送され得る。
【0058】
ホームページ400(図4)、500(図5)、600(図6)、および700(図7)は、多数のビデオセル(メインセルおよびサムネイルセルを含む)を示すが、これらのセルの数、サイズ、および位置は、本発明の精神から逸脱することなく変更され得る。
【0059】
図4は、本発明の一実施形態による、例示的な「what’s hot(最新情報)」VRNホームページ400を示す。ユーザは、入力デバイス38(図1)上の適切なボタンを選択した後に、ホームページ400を提示され得る。例えば、「ホームページ」ボタンは、ホームページ400への直接のアクセスを提供し得る。一部の実施形態では、ホームページ400は、随意にロックされ得、ページを視聴するためには有効な親の(parental)コントロールアクセスコード入力を必要とする。ホームページ400は、メインセル406、サムネイルセル402、403、404、および405、PIPウィンドウ416、ならびにオプションボタン407を含み得る。メインセル406、ならびに、サムネイルセル402、403、404、および405の両方は、VRNセルであり得、フルモーションビデオを表示することが可能である。一部の実施形態では、メインセル406はサイズで、サムネイルセル402、403、404、および405よりも約4倍大きい。
【0060】
描かれた実施形態では、サムネイルセル402、403、404、および405は、種々のローカルおよび遠隔ソースからのビデオアセットを提示する。例えば、サムネイルセル402は、DVR220(図2)のようなローカル録画デバイスに録画されたホームビデオを提示し得る。サムネイルセル403は、例えば、インターネットビデオクリップを提示し得る。サムネイルセル404は、例えば、放送テレビスポーツイベントを提示し得、サムネイルセル405は、例えば、オンデマンドアニメを提示し得る。
【0061】
サムネイルセル402、403、404、および405に表示するビデオアセットの選択は、多数の基準に基づき得る。例えば、セルは、ユーザ機器30(図2)のユーザによってごく最近に、または最も頻繁にアクセスされたビデオアセットを含有し得る。セルはまた、メディアシステム100(図1)の全ユーザによってごく最近に、または最も頻繁にアクセスされたビデオアセットを含有し得る。一部の実施形態では、VRNクライアント31は、ローカルアセット(録画番組のような)、放送番組、オンデマンドアセット、およびインターネットアセットの識別を含む、「最新コンテンツ」の一覧またはデータベース表(図示せず)を維持し得る。最新コンテンツの一覧は、ユーザ機器30の単一ユーザ、ユーザ機器30の一群のユーザ、またはメディアシステム100(図1)の一群のユーザ機器デバイスに対して固有であり得る。最新コンテンツの一覧または表に列挙されるアセットは、MSOまたはサービスプロバイダによって選択された注目のアセット、ある閾値基準を満たすアセット(例えば、ある期間内にユーザによって最近アクセスされたアセット、ある回数アクセスされたアセット、または任意の他の適切な基準)、または前述のアセットの任意の組み合わせを含み得る。一覧または表は、一部の実施形態では、中央設備10(図1)または配信設備20(図1)から伝送され得る。VRNクライアント31は、最新コンテンツの一覧または記録にアクセスして、どのコンテンツがサムネイルセル402、403、404、および405に提示されるべきかを、決定し得る。
【0062】
ホームページ400に対応するビデオ供給が遠隔生成される(すなわち、ユーザ機器から遠隔で複合される)場合には、ページ上に提示されるビデオアセットの一部は、ユーザ機器においてオーバーレイされ得る。例えば、セル404が、DVR220(図2)からアクセス可能なローカル生成コンテンツに対応する場合には、このビデオアセットは、セル404に対する適切な場所でオーバーレイされ得る。ユーザの観点から、ページが遠隔生成されるか、またはローカル生成されるかは、ユーザに対して完全にトランスペアレントである。
【0063】
オプションボタン407は、種々のよく使用される機能への単一選択アクセスを提供し得る。例えば、オプションボタン408は、ユーザを対話型メディアガイダンスアプリケーションにリンクし得る。オプションボタン410は、ユーザを、ホームページ500(図5)のような、オンデマンド一覧画面またはVRNページにリンクし得る。オプションボタン412は、ユーザを、ホームページ600(図6)のような、DVR一覧画面またはVRNページにリンクし得る。オプションボタン414は、ユーザを、ホームページ700(図7)のような、お気に入り一覧画面またはVRNページにリンクし得る。
【0064】
図5は、例示的な「what’s hot on−demand(オンデマンド最新情報)」VRNホームページ500を示す。ホームページ500は、図4のホームページ400と同様であり得、メインセル506、サムネイルセル502、503、504、および505、ならびにオプションボタン507を含み得る。種々の異なるソースからのコンテンツを表示し得る、サムネイルセル402、403、404、および405(図4)とは違って、サムネイルセル502、503、504、および505は、オンデマンドアセットのみを表示し得る。一部の実施形態では、サムネイルセル502、503、504、および505に表示されるアセットは、MSOまたはサービスプロバイダによって選択され得る。例えば、最も新しい、または最も人気があるオンデマンド公開が、サムネイルセル502、503、504、および505に表示され得る。他の実施形態では、サムネイルセル502、503、504、および505は、ユーザ機器30(図1)によって最近アクセスされたか、またはそれに現在ブックマークされている、オンデマンドコンテンツを表示し得る。
【0065】
図6は、例示的な「what’s hot in my DVR(マイDVR最新情報)」VRNホームページ600を示す。ホームページ500は、図4のホームページ400と同様であり得、メインセル606、サムネイルセル602、603、604、および605、ならびにオプションボタン607を含み得る。種々の異なるソースからのコンテンツを表示し得る、サムネイルセル402、403、404、および405(図4)とは違って、サムネイルセル602、603、604、および605は、ローカル録画アセットのみを表示し得る。例えば、一部の実施形態では、サムネイルセル602、603、604、および605は、ユーザ機器30(図1)によって最近(または頻繁に)アクセスされたローカル録画アセットを表示し得る。サムネイルセル602、603、604、および605は、ローカル録画アセットの連続した部分、またはルーピング部分を表示し得る。
【0066】
例えば、MPEG複合化システム218(図2)は、ローカル録画アセットからビデオのローカルループを抽出し、随意に、それをメモリ224(図2)の中またはDVR220(図2)上に記憶し得る。次いで、ローカル複合化システムは、サムネイルセル602、603、604、および605に提示された、抽出されたビデオループの1つ以上を有するVRNページを、ローカルに生成し得る。VRNホームページで使用するために抽出するローカル録画アセットの部分は、場面選択アルゴリズムによって決定され得る。アルゴリズムは、ビデオアセット内の場面変化を識別(例えば、非監視セグメンテーションアルゴリズム、動き推定アルゴリズム、または任意の他の適切なアルゴリズムを使用して、アセットのビデオおよび/または音声構成要素を分析することによって)し得る。一部の実施形態では、場面選択アルゴリズムはまた、ユーザの視聴挙動または好みを使用して、VRNホームページ600で使用するためにローカル録画コンテンツのどの部分を抽出するかを決定し得る。例えば、ローカル録画ビデオアセットのある部分(例えば、映画からのユーザのお気に入り場面、またはスポーツイベントからのお気に入り再生)が、他の部分よりも頻繁に見られる場合には、この部分が、抽出のために場面選択アルゴリズムによって選択され得る。一部の実施形態では、どのローカル録画アセットが、VRNホームページ600で提示するために選択されるかを決定するために、お気に入り番組リストのような、ユーザの好みがアクセスされる。VRNホームページ600はまた、サムネイルセル602、603、604、および605に、ユーザの4つのごく最近または頻繁にアクセスした録画を提示し得る。
【0067】
図7は、例示的な「what’s hot that I might like(お気に入り候補の最新情報)」VRNホームページ700を示す。ホームページ700は、図4のホームページ400と同様であり得、メインセル706、サムネイルセル702、703、704、および705、ならびにオプションボタン707を含み得る。サムネイルセル402、403、404、および405(図4)のように、サムネイルセル702、703、704、および705は、種々の異なるソースからのコンテンツを表示し得る(すなわち、ホームページ700は、「混合モード」ページであり得る)。例えば、セル702は、注目のオンデマンド映画を表示し得、セル703は、生放送テレビ番組を表示し得、セル704は、インターネットビデオを表示し得、そしてセル705は、ローカル録画ビデオを表示し得る。
【0068】
サムネイルセル702、703、704、および705に表示されるコンテンツは、多数の基準に基づいて選択され得る。例えば、ユーザは、ユーザのお気に入りのジャンル、スポーツチーム、俳優、監督、または任意の他の適切な情報を含む、ユーザプロファイルを作成し得る。プロファイルデータを使用して、VRNクライアント31(図2)は、1つ以上のユーザの好みと一致する、サムネイルセル702、703、704、および705で表示するためにユーザ機器30(図1)によってアクセス可能な、任意のアセットを選択し得る。ユーザのプロファイルはまた、能動的なユーザ監視から取得されたデータで補完され得る。例えば、ユーザ機器30(図1)との全ての対話は、監視され、随意に記録され得る。アセットが表示される時間量、アクセスされたアセットのソース、アクセスされたアセットのジャンル、および任意の他の適切な情報が、ユーザのプロファイルに含まれ得る。このようにして、ユーザのプロファイルは、ユーザ機器によってアクセスされた全てのアセット、および各アセットが提示された時間の長さの記録を含有し得る。VRNクライアント31(図1)は、VRNホームページ700のようなVRNページのセルに対するビデオアセットを選択するときに、この情報を使用し得る。
【0069】
図8Aおよび図8Bは、例示的なマークアップ言語ファイル800および810を示す。ファイル800は、一意の名前802および本文804の中の1つ以上のマークアップ言語タグと関連し得る。本文804は、一部の実施形態では、HTML、XML、および/またはSGMLタグを含み得る。本文804の中のタグは、VRNホームページ400(図4)、500(図5)、600(図6)、および700(図7)のようなVRNページの中の、セルの全てまたは一部に対するセル定義を含み得る。図8Aの実施例に示されるように、VRNページのセル1を含むコンテンツの識別は、「c_name」タグで提供される。このタグは、ユーザ機器30(図1)上で実行されるローカル関数呼び出しを参照する。セルのソース、およびセルに表示するコンテンツのローカルパスは、それぞれ「getHotDVRsource」および「getHotDVRPath」関数によって提供される。本文804はまた、VRNセルの中でビデオループとして使用するコンテンツの選択された部分の指示を含み得る。最後に、本文804は、セルをハイライトまたは選択することへの応答挙動のような、VRNページの中のセルに対するアクションデータを定義し得る。
【0070】
図8Bは、一意の名前812と関連するマークアップ言語ファイル810を示す。ファイル810は、VRNクライアント31(図1)によって処理された後の、ファイル800のローカルバージョンに対応し得る。明確にするために、ローカル関数呼び出しが実行されており、関数呼び出しによって返信されたデータが、適切なタグの内側に配置されている。例えば、「getHotDVRPath」関数は、ローカル録画アセットへのパスである、「/local/dvrl/00004.mp2」を返信した。「getHotDVRPath」に対する各関数呼び出しは、上記のユーザの好みのデータおよび監視に基づいて、異なる「最新の」ローカル録画アセットへのパスを返信し得る。VRNクライアント31(図2)は、マークアップ言語ファイルから受信されたセル定義を読み込んで、ページ上に何らかのプレースホルダセルが存在するかどうかを決定し得る。存在する場合には、VRNクライアント(図2)は、ローカル機能を実行して、プレースホルダセルに表示されるビデオアセットの同一性を決定し得る。次いで、VRNクライアントは、プレースホルダセルの位置で適切なビデオアセットをオーバーレイして、ページを表示し得る。他の実施形態では、本体814および804で定義されるタグよりも多くの、または少ないタグが使用され得る。
【0071】
図9は、本発明の一実施形態による、VRNページを生成するための例示的なプロセス900を示す。ステップ902において、VRNページの要求が受信される。例えば、ユーザは、入力デバイス38(図1)上の「ホームページ」ボタンを押すか、または、ある特定のデジタルチャネルをチューニングし得る。ステップ904において、VRNクライアント31(図2)は、要求されたVRNページが遠隔生成されるか、またはローカル生成されるかを決定し得る。ページが遠隔生成される場合には、ステップ906において、ページに対して画面データが受信され得る。例えば、VRN画面データソース14(図1)が、画面データを生成し、配信設備20(図1)に生成された画面データを伝送し得る。そこで、配信設備20(図1)は次いで、ユーザ機器30(図1)に画面データを伝送し得る。画面データは、モザイクページの中の、任意の選択可能なセルに対するユーザ応答挙動を定義し得る。加えて、1つ以上のプレースホルダセルが、画面データの中に定義され得る。プレースホルダセル定義は、プレースホルダセルのサイズ、場所(例えば、xおよびy座標)または任意の他の適切な情報の指示を含み得る。
【0072】
次いで、受信された画面データは、ステップ908において、VRNクライアント31(図2)によって解析される。次いで、VRNクライアントは、ステップ918において、画面データが1つ以上のプレースホルダセルを定義するかどうかを決定し得る。例えば、マークアップ言語ファイル800(図8)が、1つ以上のセルをプレースホルダセルとして指定し得る。画面データはまた、各プレースホルダセルに対していくつかのローカル関数呼び出しを参照し得る。これらのローカル関数呼び出しは、ローカルユーザ機器デバイス上の任意の適切なデータまたは変数を返信し得る。例えば、ファイルシステムパス、アセットソース識別子、メディアアセットに対するポインター、または任意の他の適切な情報が、ローカル関数呼び出しによって返信され得る。ステップ920において、画面データがプレースホルダセルを定義する場合には、ビデオが、プレースホルダセルの位置に、モザイク表示にオーバーレイされる。
【0073】
ステップ904において、VRNページがローカル生成されるという決定が行われる場合には、ステップ910において、VRNクライアント31(図2)は、要求されたVRNページに対するビデオソースの場所を決定し得る。例えば、ユーザが「what’s hot in my DVR(マイDVR最新情報)」ホームページ600(図6)を要求した場合には、ユーザプロファイル情報(ユーザ監視データを含む)がアクセスされ、どのアセットがVRNページの中のセルにデータ投入するべきかを決定し得る。ステップ912において、VRNクライアント31(図2)は、VRNページに含むために何らかのローカルソースが選択されるかどうかを決定し得る。セルがいかなるローカルコンテンツをも表示しない場合には、ステップ914において、遠隔ビデオソースがアクセスされ得る。1つ以上のセルがローカルコンテンツを表示する場合には、ステップ916において、コンテンツの抽出されたビデオループがアクセスされ得る。例えば、MPEG複合化システム218(図8)が、1つ以上のローカル録画アセットから、ビデオの選択された部分を抽出し得る。
【0074】
ステップ922において、VRNページが生成され得る。例えば、ページが遠隔生成される場合には、全てのビデオソースは、遠隔複合化場所において、単一ビデオ供給に複合され、図4〜図7に示されたホームページのような、対話型ページに表示され得る。ページが遠隔生成される場合には、ビデオ供給および任意のビデオオーバーレイが、ユーザ機器デバイスにおいて単一表示に統合され得る。一般に、ページは、必要な場合には、さらなる複合のために、VRNに表示される少なくとも1つのビデオソースのソースにストリーム配信され得る。次いで、VRNページは、ステップ924において、ユーザに表示され得る。例えば、制御回路網32(図1)が、表示デバイス34(図1)上にページを表示させ得る。
【0075】
実際には、遠隔場所での複合と、ローカル複合との融通性のある混合が、遠隔およびローカルソースからの供給ビデオと組み合わされ得る。かくして、プロセス900に示される1つ以上のステップが、反復され、他のステップと組み合わされ、任意の適切な順番で実行され、並行して実行され(例えば、同時に、または実質的に同時に)、または、除去され得る。加えて、一部の実施形態では、複合が遠隔で行われ得、その一方で、画面データがローカルで生成され、または、その逆もあり得る。
【0076】
図10は、VRNセルにローカルコンテンツをデータ投入するための例示的なプロセス1000を示す。ステップ1002において、画面データが受信または生成され得る。ページが遠隔生成される場合には、画面データは、遠隔場所(例えば、図2の配信設備20)から受信され得る。この画面データは、VRNページの1つ以上のセルを定義し得る。例えば、画面データは、1つ以上のセルのソースの識別、1つ以上のセルのコンテンツの識別、ユーザ挙動(例えば、1つ以上のセルの選択)に応答するためのアクションデータ、および任意の他の適切な情報を含み得る。ステップ1004において、VRNクライアント31(図1)は、画面データが任意のローカルソースを参照するかどうかを決定し得る。例えば、DVR220(図2)、ゲームデバイス222(図2)、またはメモリ224(図2)に記憶されたコンテンツが、画面データによって参照され得る。ローカルソースを実際に参照する代わりに、ローカル関数呼び出しが、前述のように、ローカルソースを返信し得る。
【0077】
ステップ1004において、画面データがローカルソースを参照する場合には、ステップ1006において、ローカルソースのビデオループが、ユーザ機器上に存在するかどうかの決定が行われる。ローカルビデオループが存在する場合には、ステップ1008において、ローカルビデオループがアクセスされ得る。ローカルビデオループが存在しない場合には、ステップ1010において、ビデオループセグメントに対してローカルソースの一部が選択され得る。例えば、一部の実施形態では、ビデオアセット内の新しい場面または変化する場面を識別するために、場面選択アルゴリズムが使用され得る。場面選択アルゴリズムはまた、ユーザプロファイル情報にアクセスして、ビデオループセグメントに対してどの部分を選択するかを決定し得る。例えば、場面選択アルゴリズムは、ビデオループセグメントに対して、ビデオアセットのより頻繁に視聴された部分を、それが存在する場合には、選択し得る。
【0078】
ステップ1012において、ビデオの選択された部分が、ビデオアセットから抽出され、ユーザ機器デバイスに記憶され得る。例えば、MPEG複合化システム218(図2)が、選択された部分を抽出し、それをMPEG−2ファイルとして、メモリ224(図2)の中またはDVR220(図2)上に記憶し得る。ステップ1014において、VRNページは、サムネイルセル402、403、404、または405(図4)のような、ビデオセルの位置にオーバーレイされたローカルビデオループでレンダリングされ得る。最後に、ステップ1016において、VRNページは、ローカルビデオループを含んでユーザに表示され得る。
【0079】
実際には、プロセス1000に示される1つ以上のステップが、反復され、他のステップと組み合わされ、任意の適切な順番で実行され、並行して実行され(例えば、同時に、または実質的に同時に)、または除去され得る。
【0080】
図11は、ユーザプロファイル情報、ユーザの監視、またはその両方に基づいて、カスタムVRNページを提示するための例示的なプロセス1100を示す。ステップ1102において、ユーザ挙動が監視され、ユーザ機器に随意に記録される。例えば、ユーザ機器30上に実装される一部のアプリケーションプロセスは、コンテンツアクセス要求、頻繁に視聴された番組およびジャンル、ならびに、任意の他の適切な特性を含む、ユーザ機器との全ての対話を監視し得る。加えて、ユーザは、ユーザ機器に保存されたプロファイルを有し得る。ステップ1104においてユーザプロファイルが定義されている場合には、プロファイルデータが、ステップ1106で読み込まれる。このプロファイルデータは、ユーザに対する種々のコンテンツの好みを含み得る。例えば、ユーザは、自分のお気に入りの番組、スポーツチーム、俳優、監督、ジャンル、または任意の他の適切な好みを選択し得る。
【0081】
ステップ1106において、ユーザプロファイルデータを読み込んだ後に、ステップ1110において、ローカルコンテンツが、1つ以上のカスタムVRNページに表示するために選択され得る。選択されるコンテンツは、ユーザプロファイルデータおよびユーザ挙動の両方に基づき得る。ステップ1104において、現在のユーザに対してユーザプロファイルが定義されていない場合には、ステップ1108において、監視されたユーザ挙動に基づいて、ローカルコンテンツが、1つ以上のカスタムVRNページに提示するために選択され得る。例えば、VRNホームページ400(図4)は、サムネイルセル402、403、404、および405(図4)のうちの1つ以上の中に、ユーザによって最近または頻繁にアクセスされたローカルコンテンツを含み得る。
【0082】
ステップ1112において、VRNページが生成または更新される。例えば、前述のように、MPEG複合化システム218(図2)が、ローカルコンテンツのビデオループを抽出し得る。次いで、VRNクライアント31(図2)が、1つ以上のVRNセルを、新しいローカルコンテンツ選択と交換し得る。このようにして、ユーザは、ユーザに特に関連性のあるローカルコンテンツの1つ以上のセルを含む、カスタムVRNページを提示され得る。カスタムページが表示されるたびに、ユーザの視聴習慣、好み、およびユーザ監視情報に応じて、新しいビデオアセットがページの中に提示され得る。
【0083】
実際には、プロセス1100に示される1つ以上のステップが、反復され、他のステップと組み合わされ、任意の適切な順番で実行され、並行して実行され(例えば、同時に、または実質的に同時に)、または除去され得る。
【0084】
本発明の上述の実施形態は、限定の目的ではなく、例示の目的で提示されており、本発明は、以下の請求項のみによって限定される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、メディアシステムに関し、より具体的には、カスタムビデオモザイクページを支援するメディアシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオモザイクページは、ユーザーが、対話型メディアガイダンスアプリケーションのような対話型アプリケーションのビデオリッチメニュー画面から、サービスおよびビデオアセットにアクセスできるようにする。これらのビデオリッチメニュー画面は、複数のビデオアセット(例えば、放送テレビチャネルまたはオンデマンドコンテンツ)を、単一ページ上で、自身のビデオウィンドウ、またはセルにそれぞれ提示し得る。
【0003】
ビデオモザイクページは、一般的には、配信設備または中央設備で遠隔生成される。配信設備または中央設備において、モザイクページの中のビデオアセットが、ユーザ機器デバイスに伝送される前に、単一ビデオ供給に複合される。マルチビデオ供給が、複合ストリーム(例えば、MPEG−2ストリーム)として、多数のユーザ機器デバイスに伝送され得る。例えば、複合ストリームは、デジタルテレビチャネル上でユーザ機器デバイスに伝送され得る。ストリームがユーザ機器デバイスによって受信された後に、ローカルビデオモザイククライアントが、表示にグラフィック、アイコン、およびテキストをオーバーレイして、カスタムビデオモザイクページを作成し得る。例えば、「ビデオリッチナビゲーション」(VRN)と呼ばれる、ビデオモザイクページを提供するためのビデオモザイクシステムの実装の1つが、2006年3月30日出願の特許文献1に記載されており、この特許出願は、全体として本明細書において参考として援用される。
【0004】
ビデオモザイクページは、視聴者にビデオアセットを提供するための、より使いやすい方法を提供するが、ページはいくつかの点で制約を課され得る。例えば、ビデオモザイクページは、一般的に遠隔生成されるために、ユーザがページの外観および雰囲気を独自のものにするための融通性が極めて少ない。これらのページの遠隔生成のための性質はまた、例えば、視聴者のユーザ機器における、動的なページ作成およびカスタマイゼーションを妨げる。
【0005】
加えて、一般的なビデオモザイクページは、ページでの表示に利用可能なコンテンツの種類を限定されている。ページは、一般的に遠隔生成されるために、デジタルビデオレコーダ(DVR)、ゲームデバイス、または他の好適なローカル記憶デバイス上に記憶されたコンテンツのようなローカルコンテンツは、一般的に、ビデオモザイクページでの使用のために利用することができない。
【0006】
したがって、動的なビデオモザイクページ作成および表示のための、システムおよび方法を提供することが望まれる。ビデオモザイクページは、ローカルコンテンツを、単一対話型ディスプレイにおいて、放送、マルチキャスト、交換デジタルビデオ、およびオンデマンドアセットと組み合わせ得る。ユーザの挙動およびユーザの好みに基づいて、自動的にカスタマイズされることが可能なビデオモザイクページを提供することが、また、望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第11/395,380号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の原理に従って、ユーザ機器デバイス上にVRNクライアントが実装される。VRNクライアントは、種々のビデオアセットソースからのビデオモザイクページの生成を支援する。これらのアセットソースは、線形コンテンツソース(例えば、放送テレビソース)、非線形コンテンツソース(例えば、オンデマンドソースおよびインターネットソース)、およびローカルソース(例えば、録画コンテンツ、ローカルゲームコンテンツ、およびメモリに記憶されたコンテンツ)を含み得る。
【0009】
VRNクライアントは、ローカル生成されたビデオモザイクページ、および遠隔生成されたビデオモザイクページ、または、ローカル生成および遠隔生成されたビデオモザイクの組み合わせを、作成または提示し得る。遠隔生成されたページの中のビデオソースは、ユーザ機器デバイスから単一ビデオ供給に、遠隔で複合され得る。この種類の配置では、画面データは、帯域内または帯域外で、ユーザ機器デバイスに伝送され得、ユーザ機器デバイスは、モザイクページの中のビデオソース、ならびにページの表示を成功させるために必要な任意の他の情報を識別する。ページの表示を成功させるために必要な適切な情報は、例えば、モザイクページの中のセル(または一群のセル)の視聴者選択に対する挙動および応答を定義するアクションデータ、グラフィック、画面上のテキスト、広告、およびモザイクページとともに、またはその上に表示される任意の他の要素を含み得る。
【0010】
画面データはまた、1つ以上のプレースホルダセル定義を含み得る。プレースホルダセル定義は、伝送された複合マルチビデオ供給の中のビデオに対応しない、ビデオモザイクページの1つ以上のセルに関連する情報を含み得る。かくして、本発明による遠隔生成のマルチビデオ供給は、プレースホルダセルの場所に対応する1つ以上の「空白」領域を有し得る。プレースホルダセルに提示されるビデオアセットは、VRNクライアントによって、ユーザ機器において動的に識別および選択され得る。これらのビデオアセットは、ローカルコンテンツを含み得る。例えば、録画コンテンツ、ローカルゲームコンテンツ、およびビデオ電話メッセージが、プレースホルダセルに提示され得る。プレースホルダセルでの表示のためのビデオアセットの選択は、能動的なユーザの監視、ユーザからの直接対話、ユーザの好み、あるいは任意の他の適切なユーザ由来のまたはユーザ生成のデータに基づき得る。
【0011】
例えば、受信画面データの中のプレースホルダセル定義は、画面データがユーザ機器デバイスによって受信されると自動的に実行される、ローカル関数呼び出しを含み得る。ローカル関数呼び出しは、モザイクページの1つ以上のプレースホルダセルに表示されるローカルアセットについての適切な識別情報を返信し得る。この識別情報は、例えば、プレースホルダセルまたはモザイクページ上の他の場所に提示される、テキスト、広告、およびビデオアセットに対するローカルファイルシステムパスを含み得る。
【0012】
画面データを受信した後に、VRNクライアントは、ビデオモザイクページの中の任意のプレースホルダセルのサイズおよび場所(例えば、xおよびy座標)を決定し得る。次いで、VRNクライアントは、プレースホルダセルに対応する適切な位置で、ローカルコンテンツを含む適切なコンテンツをオーバーレイし得る。このようにして、ユーザ機器デバイスにおいて選択された1つ以上のビデオアセットを含むVRNページが、ユーザに提示され得る。
【0013】
本発明によるモザイクページはまた、所望に応じて、完全にローカル生成され得る。ローカル生成されたページに含まれるビデオソースは、ページが表示されるユーザ機器デバイスにおいて複合され得る。ローカルアセットは、ローカル生成されたモザイクページのセルのうちの一部または全部に、データ投入(populate)し得る。残りのセルは、オンデマンドコンテンツ、放送テレビコンテンツ、またはユーザ機器によってアクセス可能な任意の他のビデオコンテンツをデータ投入され得る。
【0014】
ビデオモザイクページにローカルビデオアセットをオーバーレイするか、またはローカル生成ページを作成するために、一部の実施形態では、ローカルMPEG(または他の適切なビデオ標準規格)複合化システムが、ビデオモザイクページで使用するために、ローカルコンテンツの選択された部分を抽出し得る。1つまたは複数の抽出された部分は、連続またはルーピングビデオファイルとして、ユーザ機器デバイスに保存され得る。抽出のために選択される部分は、例えば、ビデオアセット内の場面変更を識別する場面選択アルゴリズムによって決定され得る。一部の実施形態では、場面選択アルゴリズムはまた、ユーザの視聴挙動またはユーザの好みを分析して、ビデオモザイクページで使用するためにローカルコンテンツのどの部分を抽出するかを決定し得る。例えば、ローカルビデオアセットのある部分(例えば、ユーザのお気に入り場面)が他の部分よりも頻繁に視聴される場合には、この部分が、抽出のために場面選択アルゴリズムによって選択され得る。
【0015】
一部の実施形態では、ルーピングのための適切なコンテンツが、コンテンツプロバイダによって事前に識別され、ビデオ内のサイドバンド信号またはマーキングによってユーザ機器デバイスに伝達され得、または、アセット内のルーピングコンテンツの場所が、ルーピングコンテンツを見つけるためにシステム操作者によって確立された基準によって、事前に知られ得る(例えば、ルーピングコンテンツは、常に番組の終了間近に配置され得る)。
【0016】
一部の実施形態では、VRNクライアントは、種々のカスタムビデオモザイクページを生成および表示するように構成される。これらのカスタムページは、例えば、ユーザの最も頻繁に視聴した放送番組、オンデマンドコンテンツ、および録画コンテンツをデータ投入され得る。一部の実施形態では、ユーザのために受信されるビデオ電話メッセージがまた、カスタムモザイクページの1つ以上のセルにデータ投入し得る。
【0017】
一部の実施形態では、ビデオモザイクページは、例えば、能動的なユーザの監視、ユーザの挙動、およびユーザの好みの情報のような要因に基づいて、直ちに動的にカスタマイズされ得る。VRNクライアント(または一部の他のアプリケーション)は、ユーザ機器デバイスとの全てのユーザの対話を監視し得る。次いで、アプリケーションは、ユーザ機器デバイスに対するこのユーザ対話情報を記録し、ユーザ機器デバイスにアクセスする各ユーザに対するプロファイルを構築し得る。プロファイルデータから、VRNクライアントは、ユーザが最近視聴した、アクセスした、または録画したアセット、ユーザがブックマークしたアセット(例えば、VODアセット)、ユーザが好むかもしれないアセット(例えば、頻繁にアクセスしたジャンルのカテゴリに基づく)、受信されたがまだ表示されていないビデオメッセージ、または、カスタムビデオモザイクページに表示するための任意の他の適切なビデオアセットのような、特定のビデオアセットを選択し得る。
【0018】
マルチルームDVRシステムでは、ローカルVRNページは、ローカルユーザ機器デバイス以外のユーザ機器デバイスに記憶されるコンテンツの部分を表示し得る。そのようなコンテンツの選択は、ユーザ基準で行われ得る。例えば、ユーザは、異なるデバイス(例えば、リビングルームのセットトップおよび寝室のセットトップ)にログインして、各状況で異なるコンテンツの視聴を開始し得る。いずれか一方のデバイスにアクセスする(例えば、ログインする)と、カスタムの「このユーザのために進行中」VRNページが、両方のデバイスからコンテンツを引き出し、コンテンツをローカル生成されたVRNページの中に複合し得、そのページは、ローカルデバイスに表示される。
【0019】
一部の実施形態では、複合化は、VRNコンテンツを最終的に表示するユーザ機器デバイスから遠隔で行われるが、複合結果は、ローカルユーザ機器デバイスから支給されるコンテンツを含む。例えば、DVR、遠隔ストリーミングを支援するが、ローカル複合化を支援しない、中距離のユーザ機器デバイスに対するローカルのユーザを考慮されたい。しかしながら、家庭内またはネットワーク内で、DVR、遠隔ストリーム、およびローカル複合化を支援する別の高性能ユーザ機器デバイスが存在するか、または、ネットワーク上に複合化専用エンジンが存在する。したがって、一部の実施形態は、複合VRN結果を最終的に表示するデバイスから、VRNページに複合されるコンテンツの少なくとも一部を提供することを含み得る。
【0020】
本発明の上記および他の特徴、その本質および種々の利点は、添付の図面と関連してなされる以下の詳細な説明を考慮することで、さらに明らかとなる。
(項目1)
ユーザ機器デバイス上でビデオモザイクページを表示するための方法であって、
ビデオモザイクページの中に表示するための複数のビデオアセットを備える、ビデオ供給を受信するステップと、
該ビデオモザイクページの中の少なくとも1つのプレースホルダビデオセル、および該少なくとも1つのプレースホルダビデオセルのユーザ選択に応答して実行されるアクションを定義する、画面データを受信するステップと、
該少なくとも1つのプレースホルダビデオセルに対応する位置にある該ビデオ供給に、少なくとも1つのローカルビデオアセットをオーバーレイするステップと、
対話型ディスプレイに、該ビデオ供給およびローカルビデオアセットを表示するステップと、
を包含する、方法。
(項目2)
上記少なくとも1つのプレースホルダビデオセルのユーザ選択に応答して実行される上記アクションは、ビデオアセットに対してチューニングするステップと、さらなる情報を表示するステップと、広告を表示するステップと、リマインダを設定するステップと、番組を録画するステップと、から成る群のうちから選択される、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記対話型ディスプレイの中の上記複数のビデオアセットのうちの1つのユーザ選択を受信するステップと、
該ユーザ選択を受信するステップに応答して、選択されたビデオアセットを、全画面モードで表示するステップと、
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記ユーザ機器デバイスとのユーザの対話を監視するステップと、ユーザの対話情報をユーザプロファイルに保存するステップとをさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記ユーザプロファイルの中の上記ユーザの対話情報に基づいて、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットを選択するステップをさらに包含する、項目4に記載の方法。(項目6)
ユーザの視聴の好みを、上記ユーザプロファイルに保存するステップをさらに包含する、項目4に記載の方法。
(項目7)
上記ユーザプロファイルの中の上記ユーザの対話情報および上記ユーザの視聴の好みに基づいて、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットを選択するステップをさらに包含する、項目6に記載の方法。
(項目8)
少なくとも1つのローカルビデオアセットをオーバーレイするステップは、該少なくとも1つのローカルビデオアセットからビデオループを抽出するステップと、該抽出されたビデオループをオーバーレイするステップとを包含する、項目1に記載の方法。
(項目9)
場面変更アルゴリズムを使用して、上記抽出するステップのために、上記ローカルビデオアセットの特定の部分を選択するステップをさらに包含する、項目8に記載の方法。
(項目10)
上記場面変更アルゴリズムは、非監視セグメンテーションアルゴリズムおよび動き推定アルゴリズムから成る群のうちから選択される、項目9に記載の方法。
(項目11)
上記複数のビデオアセットは、放送ビデオアセット、マルチキャストビデオアセット、オンデマンドビデオアセット、ペイパービュービデオアセット、およびインターネットビデオアセット、から成る群のうちから選択される、項目1に記載の方法。
(項目12)
上記ローカルビデオアセットは、ローカルで録画されたビデオ、ゲーム、対話型アプリケーション、およびビデオ電話メッセージ、から成る群のうちから選択される、項目1に記載の方法。
(項目13)
上記画面データは、上記ビデオモザイクページの中の上記少なくとも1つのプレースホルダセルの、サイズまたは位置を定義する、項目1に記載の方法。
(項目14)
上記画面データは、ローカルで生成される、項目1に記載の方法。
(項目15)
上記ビデオ供給は、上記ユーザ機器デバイスから遠隔にある複合化設備によって複合された遠隔複合ビデオを備え、該複合ビデオは、2つ以上の構成要素ビデオを備え、該構成要素ビデオの少なくとも1つは、該ユーザ機器デバイスによって該遠隔の複合化設備に対して供給される、項目1に記載の方法。
(項目16)
上記ビデオ供給は、上記複数のビデオアセットが一緒に多重化されているビデオマルチプレクスを備え、各ビデオアセットは、他のビデオストリームとは異なる別個のビデオストリームで搬送され、各ビデオアセットのピクセル数は、上記ユーザ機器デバイスの上記ディスプレイ全体を名目上充填するピクセル数の80%未満に対応する、項目1に記載の方法。
(項目17)
上記複数のビデオアセットの少なくとも1つを解凍するステップと、該解凍されたビデオアセットを少なくとも1つのローカルビデオアセットと複合するステップとをさらに包含する、項目16に記載の方法であって、該複合されたローカルビデオアセットの位置は、上記少なくとも1つのプレースホルダビデオセルの位置に対応する、方法。
(項目18)
ユーザ機器デバイス上にビデオモザイクページを表示するためのシステムであって、
少なくとも1つのローカルビデオアセットを記憶するためのメモリと、
制御回路網であって、該制御回路網は、
ビデオモザイクページの中に表示するための複数のビデオアセットを備える、ビデオ供給を受信し、
該ビデオモザイクページの中の少なくとも1つのプレースホルダビデオセル、および該少なくとも1つのプレースホルダビデオセルのユーザ選択に応答して実行されるアクションを定義する、画面データを受信し、
該少なくとも1つのプレースホルダビデオセルに対応する位置にある該ビデオ供給上に、該少なくとも1つのローカルビデオアセットをオーバーレイし、
該ビデオ供給およびローカルビデオアセットを、対話型ディスプレイに表示する
ように構成される、制御回路と、
を備える、システム。
(項目19)
上記少なくとも1つのプレースホルダビデオセルのユーザ選択に応答して実行される上記アクションは、ビデオアセットに対してチューニングするステップと、さらなる情報を表示するステップと、広告を表示するステップと、リマインダを設定するステップと、番組を録画するステップと、から成る群のうちから選択される、項目18に記載のシステム。
(項目20)
上記制御回路網は、
上記対話型ディスプレイの中の上記複数のビデオアセットのうちの1つのユーザ選択を受信し、
該ユーザ選択を受信するステップに応答して、該選択されたビデオアセットを全画面モードで表示する
ようにさらに構成される、
項目18に記載のシステム。
(項目21)
上記制御回路網は、上記ユーザ機器デバイスとのユーザの対話を監視し、ユーザの対話情報をユーザプロファイルに保存するようにさらに構成される、項目18に記載のシステム。
(項目22)
上記制御回路網は、上記ユーザプロファイルの中の上記ユーザの対話情報に基づいて、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットを選択するようにさらに構成される、項目21に記載のシステム。
(項目23)
上記制御回路網は、ユーザの視聴の好みを上記ユーザプロファイルに保存するようにさらに構成される、項目21に記載のシステム。
(項目24)
上記制御回路網は、上記ユーザプロファイルの中の上記ユーザの対話情報および上記ユーザの視聴の好みに基づいて、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットを選択するようにさらに構成される、項目23に記載のシステム。
(項目25)
上記制御回路網は、上記少なくとも1つのローカルビデオアセットからビデオループを抽出すること、および該抽出されたビデオループをオーバーレイすることによって、少なくとも1つのローカルビデオアセットをオーバーレイするように構成される、項目18に記載のシステム。
(項目26)
上記制御回路網は、場面変更アルゴリズムを使用して、上記抽出するために、上記ローカルビデオアセットの特定の部分を選択するようにさらに構成される、項目25に記載のシステム。
(項目27)
上記場面変更アルゴリズムは、非監視セグメンテーションアルゴリズムおよび動き推定アルゴリズムから成る群のうちから選択される、項目26に記載のシステム。
(項目28)
上記複数のビデオアセットは、放送ビデオアセット、マルチキャストビデオアセット、オンデマンドビデオアセット、ペイパービュービデオアセット、およびインターネットビデオアセット、から成る群のうちから選択される、項目18に記載のシステム。
(項目29)
上記ローカルビデオアセットは、ローカルで録画されたビデオ、ゲーム、対話型アプリケーション、およびビデオ電話メッセージ、から成る群のうちから選択される、項目18に記載のシステム。
(項目30)
上記画面データは、上記ビデオモザイクページの中の上記少なくとも1つのプレースホルダセルの、サイズまたは位置を定義する、項目18に記載のシステム。
(項目31)
上記画面データは、ローカルで生成される、項目18に記載のシステム。
(項目32)
上記ビデオ供給は、上記ユーザ機器デバイスから遠隔にある複合化設備によって複合された遠隔複合ビデオを備え、該複合ビデオは、2つ以上の構成要素ビデオを備え、該構成要素ビデオの少なくとも1つは、該ユーザ機器デバイスによって該遠隔の複合化設備に対して供給される、項目18に記載のシステム。
(項目33)
上記ビデオ供給は、上記複数のビデオアセットが一緒に多重化されているビデオマルチプレクスを備え、各ビデオアセットは、他のビデオストリームとは異なる別個のビデオストリームで搬送され、各ビデオアセットのピクセル数は、上記ユーザ機器デバイスの上記ディスプレイ全体を名目上充填するピクセル数の80%未満に対応する、項目18に記載のシステム。
(項目34)
上記制御回路網は、上記複数のビデオアセットの少なくとも1つを解凍し、該解凍されたビデオアセットを、少なくとも1つのローカルビデオアセットと複合するようにさらに構成され、該複合されたローカルビデオアセットの位置は、上記少なくとも1つのプレースホルダビデオセルの位置に対応する、項目33に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明の一実施形態による、例示的な対話型ビデオモザイクメディアシステム構成の該略図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態による、ビデオモザイクページ複合化で使用するための、例示的なネットワークおよびローカルコンテンツソースの該略図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態による、ビデオモザイクページの多数のビデオウィンドウまたはセルを示す、例示的な一般表示画面である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態による、「what’s hot(最新情報)」ビデオモザイクホームページを示す、例示的な表示画面である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態による、「what’s hot on−demand(オンデマンド最新情報)」ビデオモザイクホームページを示す、例示的な表示画面である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態による、「what’s hot in my DVR(マイDVR最新情報)」ビデオモザイクホームページを示す、例示的な表示画面である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態による、「what’s hot that I might like(お気に入り候補の最新情報)」ビデオモザイクホームページを示す、例示的な表示画面である。
【図8A】図8Aは、本発明の一実施形態による、セル定義タグを含む例示的なマークアップ言語ファイルを示す。
【図8B】図8Bは、本発明の一実施形態による、セル定義タグを含む例示的なマークアップ言語ファイルを示す。
【図9】図9は、本発明の一実施形態による、ローカル生成または遠隔生成されたビデオモザイクページを表示するための、簡略化した例示的なプロセスを示す。
【図10】図10は、本発明の一実施形態による、ビデオモザイクセルにローカルコンテンツの抽出部分をデータ投入するための、簡略化した例示的なプロセスを示す。
【図11】図11は、本発明の一実施形態による、ユーザの挙動を監視し、かつカスタムビデオモザイクページを表示するための、簡略化した例示的なプロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本明細書に記載のシステムおよび方法は、カスタムビデオモザイクページを提供することを対象とする。「ビデオリッチナビゲーション」または「VRN」という用語が、モザイクページ、システム要素(例えば、VRNクライアント)、およびモザイク環境を指すときに、本明細書で時々使用されるが、本発明は、任意のビデオモザイク環境との互換性を有する。VRN環境は、米国特許出願第11/395,380号でさらに詳細に記載されている、ビデオモザイク環境の適切な実装の一実施例にすぎない。
【0023】
以下でさらに詳細に記載されるように、これらのカスタムモザイクページは、モザイクページの1つ以上のビデオウィンドウまたはセルの中に、ローカルに録画されたアセットを含む、種々の種類のビデオアセットを表示し得る。フルモーションビデオおよび関連音声に加えて、これらのセルはまた、静止画像、テキスト、アイコン、ロゴ、広告、または、これらの(または任意の他の適切な)要素の任意の組み合わせを含み得る。カスタムモザイクページのセルに含まれる特定のビデオアセットは、能動的なユーザの監視およびユーザの好みのような、多数の基準に基づいて選択され得る。このようにして、本発明のビデオモザイクページは、ユーザとの有意な関連性を有する、さらに独自化した外観および雰囲気を提供し得る。
【0024】
図1は、カスタムビデオモザイクページを提供するための例示的なメディアシステム100を示す。中央設備10は、コンテンツソース12、VRN画面データソース14、および配信機器16を含み得る。コンテンツソース12は、MPEG−4ベースの複合化技術を含む、VRNページまたは画面を生産または生成するのに適した任意の機器を含み得、任意の適切なネットワーク(例えば、Gigabit Ethernet(登録商標)ネットワーク)上でコンテンツを受信し得る。コンテンツソース12からのビデオコンテンツは、アナログ形式またはデジタル形式であり得る。他の実施形態では、コンテンツソース12は、中央設備10以外の設備の中にあり得、また、通常のテレビチャネルの配信のためのコンテンツ(例えば、放送番組およびVODコンテンツ)を提供し得る。
【0025】
VRN画面データソース14は、VRN画面データを生成するのに適した任意の機器であり得る。例えば、VRN画面データソース14は、パーソナルコンピュータ(PC)ベースのシステムまたはワークステーションであり得る。ユーザインターフェース18は、Windows(登録商標)ベースまたはUnix(登録商標)ベースのグラフィックユーザインターフェース(GUI)のような、任意の適切なインターフェースであり得、それは、例えば、操作者がVRN定義ファイルを定義し、定義ファイルのVRN画面データをコンテンツソース12からのコンテンツと同期化できるようにする。ユーザインターフェースは、例えば、操作者が、ビデオコンテンツと同期した選択可能項目に対して、異なる構成仕様の間での移行を規定できるようにし得る。ユーザインターフェースはまた、操作者が、とりわけ、画面要素の外観、機能性、および対話性、ならびに画面要素に表示されるコンテンツまたはアセットを制御する、制御データを定義できるようにし得る。
【0026】
画面データはまた、ユーザ機器30上で(VRNクライアント31または制御回路網32のいずれかによって)実行される、ローカル関数呼び出しを含み得る。ローカル関数呼び出しは、中央設備10または配信設備20によって画面データに挿入され得る。ローカル関数呼び出しは、ユーザ機器30内の録画デバイス36または他のローカル記憶装置へのローカルパス、音楽ページに含まれるローカルコンテンツの識別、または任意の他の適切な情報のような、適切なデータ値を返信し得る。一部の実施形態では、ローカル関数は、VRNクライアント31とインターフェースするために使用される、アプリケーションプログラムインターフェース(API)の一部である。VRNクライアント31は、画面データを受信した直後に、画面データに埋め込まれた任意のローカル関数呼び出しを自動的に実行し得、または、命令および関数呼び出しは、しばらく後に(例えば、ユーザがモザイクページのアクセスまたは表示を試行するときに)実行され得る。後に説明される図8は、一部の実施形態で、画面データ内のローカル関数呼び出しを伝送するために使用される、例示的なマークアップ言語タグを示す。
【0027】
ハードウェアおよびソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含み得る、コンパイラ20は、定義ファイルのVRN画面データを、バイナリ、XML、またはHTML形式のような、別の形式にコンパイルまたは翻訳し得る。一部の実施形態では、コンパイラ20を必要とせずに画面データを直接生成するために、ユーザインターフェース18からの入力が使用され得る。
【0028】
配信機器16は、配信設備20への通信経路19上で、さらにユーザ機器30への配信のための通信経路28上で、コンテンツソース12からのVRNページ、およびVRN画面データソース14からのVRN画面データを配信するための、任意の適切な機器であり得る。中央設備10は、複数の配信設備20にVRNページおよび画面データを配信し得るが、図面を過度に複雑にすることを避けるために、1つのみが示されている。他の実施形態では、中央設備10は、ユーザに対するVRNページおよび画面データを、ユーザ機器30に直接配信し得る。配信機器16は、任意の適切なアナログまたはデジタル形式で、かつ任意の適切な通信経路(例えば、衛星または地上放送、あるいはインターネット)上で、VRN画面およびVRN画面データを配信し得る。VRN画面データは、VRNページに関して帯域内で、または帯域外で配信され得る。画面データはまた、VRNページと同期して、または非同期的に送信され得る。例えば、画面データ、VRNページ、またはその両方が、ネットワークの利用減少時間帯に送信され得る。
【0029】
配信設備20は、VRN画面および画面データを受信し、かつユーザ機器30に画面または画面データを配信するのに適した、任意の設備(例えば、ケーブルヘッドエンド)であり得る。複数の事例のユーザ機器30に複数のユーザが存在し得るが、図面を過度に複雑にすることを避けるために、一事例のユーザ機器のみが示されている。配信設備20は、ローカル操作者が、VRN画面またはVRN画面データにそれぞれコンテンツおよびデータを挿入し、かつ(必要な場合には)伝送のためにVRN画面データをバイナリ形式にコンパイルできるようにするために、ローカル挿入機器22およびコンテンツソース24を含み得る。ローカル挿入機器22は、例えば、ユーザインターフェース18およびコンパイラ20のローカルバージョンを動かし得る。
【0030】
配信機器26は、任意の適切なアナログまたはデジタル形式で、かつユーザ機器30への任意の適切な通信経路(例えば、放送、ケーブル、またはインターネット)上で、VRNページおよびVRN画面データを配信し得る。通信経路19、49、および28は、例えば、衛星経路、光ファイバ経路、ケーブル経路、インターネット経路、または任意の他の適切な有線または無線経路を含み得る。例えば、VRNページは、MPEG−2供給またはMPEG−4供給として提供され得る。配信機器26は、各VRNページ(およびVRN画面データ)を、チューニング可能なアナログまたはデジタルチャネルとして、またはVODストリームとして(両方とも、本明細書ではVRNチャネルと呼ばれる)提供し得る。VRNチャネルは、ユーザ機器30のユーザに、VRNアプリケーションを構成する一式の対話型機能を提供する。
【0031】
一部の実施形態では、配信設備20は、所与のアナログまたはデジタルチャネル上で、VRNチャネルを常時提供し得る。代替案として、配信設備20は、VRNチャネルをオンデマンドで、または特定の時間間隔のあいだに、あるいは切替デジタルビデオ技術を使用して提供し得る。
【0032】
配信設備20は、ユーザ機器30に1つ以上のVRNアプリケーションを提供し得る。VRNアプリケーションは、1つ以上のVRNページ、ボタン、および関連する機能性を含み得る。例えば、後にさらに詳細に説明される図4は、例示的なVRN「what’s
hot(最新情報)」アプリケーションと関連する、ホームページ表示画面を示す。
【0033】
ユーザ機器30は、対話型メディア経験を提供するのに適した、かつ配信設備20によって提供されるVRNアプリケーションを実装するのに適した、任意の機器を含み得る。ユーザ機器30は、テレビ、セットトップボックス、録画デバイス、ビデオプレーヤ、ユーザ入力デバイス(例えば、リモートコントロール、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、または音声認識インターフェース)、または対話型マルチメディア経験を提供するのに適した任意の他のデバイスのような、テレビ機器を含み得る。例えば、ユーザ機器30は、Motorola,Inc.によって提供される、DCT 2000、2500、5100、6208、または6412セットトップボックスを含み得る。一部の実施形態では、ユーザ機器30は、テレビカード付きパーソナルコンピュータ(PCTV)のようなコンピュータ機器を含み得る。一部の実施形態では、ユーザ機器30は、ゲームシステム、携帯用DVDプレーヤ、携帯用ゲームデバイス、携帯電話、ビデオ電話、PDA、音楽プレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)のような携帯用電子デバイス、あるいは、任意の他の適切な携帯用または固定デバイスを含み得る。
【0034】
図1の実施例では、ユーザ機器30は、制御回路網32、表示デバイス34、録画デバイス36、ユーザ入力デバイス38、およびVRNクライアント31を含み、その全ては、別個のデバイスとして、または単一デバイスとして実装され得る。VRNクライアント31は、VRNアプリケーションを受信、実行、および支援するために、ユーザ機器30上に実装され得る。
【0035】
制御回路網32は、入力デバイス38からユーザ入力を受信し、かつVRNクライアント31およびユーザ機器30上で作動する任意の他の対話型アプリケーションの命令を実行するように適合される。制御回路網32は、1つ以上のチューナ(例えば、アナログまたはデジタルチューナ)、デコーダ(例えば、MPEGデコーダ)、プロセッサ(例えば、Motorola 68000ファミリプロセッサ)、メモリ(すなわち、RAMおよびハードディスク)、通信回路網(例えば、ケーブルモデム回路網)、入力/出力回路網(例えば、グラフィック回路網)、ユーザ機器30の種々のデバイスへの接続、および、アナログまたはデジタルメディア番組および対話型メディア機能を提供するための任意の他の適切な構成要素を含み得る。一実施形態では、制御回路網32は、例えば、録画デバイス36、表示デバイス34、または任意の他の適切なデバイス(例えば、セットトップボックス、テレビ、またはビデオプレーヤ)の一部のような、ユーザ機器30のデバイスの1つの一部として含まれ得る。
【0036】
表示デバイス34は、例えば、テレビモニタ、LCD画面、コンピュータモニタ、または、ユーザ機器30に組み込まれたディスプレイ(例えば、携帯電話ディスプレイまたは音楽プレーヤディスプレイ)のような、任意の適切なデバイスを含み得る。表示デバイス34はまた、音声出力および/または他の感覚出力(例えば、ホログラフィックプロジェクタまたは仮想現実シミュレータ)を提供するように構成され得る。
【0037】
録画デバイス36は、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、デジタルビデオレコーダ(DVR)、ビデオカセットレコーダ(VCR)、DVDレコーダ、ゲームデバイス、デジタルオーディオライブラリ、または任意の他の適切な録画デバイスであり得る。録画デバイス36は、1つ以上のチューナを含み得る。番組アセットを記憶することに加えて、録画デバイス36はまた、付属のまたは統合されたビデオ電話によって受信される、ビデオメッセージを記憶し得る。
【0038】
VRNクライアント31は、独立型アプリケーションとして、あるいは、対話型メディアガイダンスアプリケーション(IMGA)または対話型番組ガイド(IPG)のような、別の対話型アプリケーションの一部として、ユーザ機器30上に実装され得る。1つ以上の対話型アプリケーションが、アプリケーションデータソース40から対話型アプリケーションデータを受信し得る。図1に示されるように、データは、通信経路49上で配信設備20を介して受信され得る。代替案として、データは、直接の通信経路(図示せず)上で、アプリケーションデータソース40からユーザ機器30によって受信され得る。アプリケーションデータソース40はまた、中央設備10または配信設備20の一部であり得る。一部の実施形態では、対話型アプリケーションデータは、グラフィック、テキスト、ロゴ、広告、および同等物のような、VRNアプリケーションに含むためにVRN画面データの中で参照される要素を含み得る。VRNテンプレートが、例えば、対話型テレビアプリケーションデータの一部として提供され得る。
【0039】
ユーザ機器30に送達されるホームページ(および他のVRN画面またはページ)は、多数の対話型要素を含み得る。対話型要素は、ハイライトされるか、選択されるか、またはその両方であり得る。ユーザが、特定の対話型要素にナビゲートする(例えば、リモートコントロールデバイス上の矢印キーを使用することによって)場合には、対話型要素は、何らかの様式で視覚的にハイライトされ得る(例えば、色付きの境界線が要素の周囲に現れ得る)。ユーザがハイライトされた対話型要素を選択(例えば、リモートコントロールデバイス上の「OK」ボタンを押すことによって)する場合には、システムは、VRN画面データの中の対話型要素に対して規定れた選択挙動に基づいて、特定のチューニング可能なチャネル、VODアセット、VOD画面、録画されたアセット(例えば、ビデオメッセージ、または録画デバイス36に録画または記憶された何らかの他の番組)、または別の対話型アプリケーション画面を表示し得る。
【0040】
図1の図示された実施形態では、VRNクライアント31がユーザ機器30の内部にあるが、VRNクライアント31は、ユーザ機器30の外部に実装されるか、または部分的に外部に実装され得る。例えば、VRNクライアント31は、中央設備10または配信設備20に実装され得、かつクライアントサーバまたは分散構造を使用して作動し得、その場合には、アプリケーションの一部は、クライアントプロセスの形でユーザ機器30上にローカルに実装され、アプリケーションの一部は、サーバプロセスの形で遠隔場所に実装される。VRNクライアント31はまた、完全に、任意の適切なサーバ、コンピュータ機器、またはユーザ機器30によってアクセス可能なセットトップボックス上に実装され得る。
【0041】
図2は、本発明のVRNページで使用するために利用可能なコンテンツソースを有する、例示的なメディアシステム200を示す。遠隔設備202が、ケーブルシステムヘッドエンドまたは遠隔MSO設備に存在し得、カスタムVRNページを作成し、かつこれらのページをユーザ機器30に送達する責任を負う。一部の実施形態では、遠隔設備202は、中央設備10または配信設備20(図1の両者)と同じ設備である。
【0042】
遠隔設備202は、VRN複合化サーバ204を含み得る。VRN複合化サーバ204は、線形コンテンツソース208および非線形コンテンツソース206からの1つ以上のビデオアセットを、単一の表示またはVRNページに統合し得る。適切な画面データを生成した後に、ページは、次いで、ユーザ機器30に伝送され得る。VRN複合化サーバ204は、MPEG復号化、MPEG符号化、およびMPEGトランスコーディング回路網を含み得る。加えて、または代替案として、VRN複合化サーバ204は、前述の複合化、符号化、復号化、またはトランスコーディング機能のうちの任意の機能を実行し得る、遠隔デバイスと通信し得る。
【0043】
線形コンテンツソース208は、スケジュールどおりに伝送または放送されたビデオアセットを含有する、任意のコンテンツソースを含み得る。線形コンテンツソース208からの利用可能なビデオアセットは、例えば、放送テレビ番組、切替デジタルテレビ、およびペイパービュー(pay−per−view)番組を含み得る。非線形コンテンツソース206は、スケジュールどおりに伝送または放送されないビデオアセットを含有する、任意のコンテンツソースを含み得る。非線形コンテンツソースの実施例は、インターネットコンテンツおよびオンデマンド番組を含む。VRN複合化サーバ204は、ビデオアセットを複合化してVRNページを作成する際に、線形コンテンツソース208および非線形コンテンツソース206の一方または両方からのコンテンツを使用し得る。例えば、VRNページの中の1つのセルは、インターネットウェブサイトからのビデオを表示し得、同じVRNページの中の別のセルは、放送テレビコンテンツを表示し得、その一方で、さらに別のセルは、オンデマンド番組を表示し得る。
【0044】
線形コンテンツソース208および非線形コンテンツソース206からのビデオアセットを複合化することに加えて、VRN複合化サーバ204はまた、VRNページの中の1つ以上のセルを、プレースホルダセルとして指定し得る。これらのプレースホルダセルは、セルの場所に提示される対応するビデオアセットがない、空白セルに対応し得る。次いで、適切なビデオが、ユーザ機器30においてプレースホルダセルの場所でオーバーレイされ得る。例えば、ユーザ機器30は、MPEG符号化、復号化、およびトランスコーディング回路網を含み得る、MPEG複合化システム218を含み得る。MPEG複合化システムは、プレースホルダVRNセルまたはローカル生成されたVRNページに、データ投入する際に使用するために、DVR220、ゲームデバイス222、またはメモリ224からビデオを抽出し得る。抽出されたビデオは、これらのデバイスに記憶された1つ以上のビデオアセットからの連続の、またはルーピングビデオセグメントであり得る。ローカル生成されたページを生成する場合には、MPEG複合化システム218は、次いで、VRNページで使用するために、ローカルアセットから抽出されたビデオを含む、複数のビデオアセットを有する複合供給(composite feed)を作成し得る。
【0045】
例えば、DVR220は、数時間分の記憶された放送、オンデマンド、およびペイパービュー番組を含み得る。MPEG複合化システム218は、DVR220に記憶された、選択されたアセットからビデオセグメントを抽出し、これらの抽出されたセグメントを、DVR220に再び、または何らかの他の記憶デバイス(例えば、メモリ224)に記憶し得る。連続またはルーピングビデオのこれらの抽出されたセグメントは、以下でさらに詳細に説明される、図4〜図7に示されるページのような、VRNページの1つ以上のセルにオーバーレイされ得る。
【0046】
同様に、MPEG複合化システム218はまた、ゲームデバイス222から、およびメモリ224から、ビデオのセグメントを抽出し得る。ゲームデバイス222は、CD−ROM、カートリッジ、DVD、または任意の他の適切な記憶機構に記憶された、複数の対話型ゲームを含み得る。MPEG複合化システム218は、ゲームデバイス222からビデオを抽出し、DVR220またはメモリ224にビデオを記憶し得る。メモリ224は、ハードドライブ、テープデバイス、光学ドライブ、フラッシュメモリ、RAM、ROM、およびハイブリッド型のメモリを含む、任意の適切なメモリまたは保存デバイスを含み得る。ゲームデバイス222から抽出されたビデオはまた、図4〜図7に示されるページのような、VRNページの1つ以上のセルにオーバーレイされ得る。
【0047】
VRNページを作成するために使用される、ある特定のシステムにおいては、複数のビデオが、サイズ変更され、グリッド構成に複合され、次いで、ビデオのグリッド全体が、1つのビデオストリーム(例えば、MPEG−2用語で、ビデオ基本ストリーム)を作成するように圧縮され、それは、約3Mbpsのデータ帯域幅に対応する1つのビデオパイプ(MPEG−2用語で、デジタルチャネルまたは単一サービスマルチプレクス)の中で搬送される。代替案として、または加えて、ヘッドエンドシステムは、複数のビデオを取得し、複数のビデオのそれぞれに対して単一ビデオストリームを作成し、次いで、複数のビデオストリームを、単一の輸送マルチプレクス(例えば、MPEG−2用語で、複数サービス輸送マルチプレクス、例えば、北米ケーブルシステムの1つの6MHz帯域に対応する)に多重化し得る。この構成では、基本ストリームビデオのそれぞれは、約3Mbpsの帯域幅を必要とし、一般的な10個のビデオのマルチプレクスは、30Mbpsを占有し得る。この構成ではまた、これらのおよそ3Mbpsの多重化されたビデオの1つ以上は、前述のような複合ビデオであり得る。後者の多重化は、モザイク提示の目的ではなく、むしろ、64または256QAM変調器に対応する周波数の単一帯域の中に、複数のビデオを詰め込む手段として行われ得る。しかしながら、本発明の一実施形態は、VRNページの遠隔供給されたビデオ要素に対応するビデオを柔軟に束ねるために、しかし、束ねられたビデオは、ユーザ機器デバイスにおいてともに複合されるという認識のもとで、MPEG−2の多重送信能力(または、インターネットプロトコル(IP)またはATMのような任意の多重送信輸送)を使用する。したがって、空間解像度およびサイズは、ビデオを多重化する前にヘッドエンドにおいて、それに応じて調整され得る。したがって、それぞれの調整されたビデオは、その対応する最大解像度のソースビデオよりも小さな、送信のための帯域幅(例えば、80%未満)を必要とするが、しかし、これらの調整されたビデオをヘッドエンドにおいて複合しないことによって、この手法は、複合する一方で帯域幅を節約するという、ユーザ機器デバイスにおける融通性を可能にする。次いで、多重送信されたビデオは、逆多重化され、ユーザ機器デバイスにおいて随意に解凍され得る。
【0048】
一部の実施形態では、VRNページの1つ以上のセルの中に表示するために、追加のローカルビデオアセットが利用可能であり得る。例えば、メモリ224、DVR220、あるいは、付属のまたは統合されたビデオ電話に記憶されたビデオメッセージが、VRNページのセルにデータ投入し得る。MPEG複合化システム218は、必要な場合には、VRNページ上での提示のために、これらのビデオアセットを適切なMPEG(例えば、MPEG−2またはMPEG−4)形式に符号化し得る。
【0049】
一般的な使用シナリオでは、多重ビデオ供給は、遠隔設備202におけるVRN複合化サーバ204によって、(少なくとも部分的に)複合される。前述のように、複合供給は、それぞれセルの場所に配置される、複数のビデオアセットを含み得る。プレースホルダセルに対応する場所のような、ある特定のセルの場所は、供給が複合されるときには、関連するビデオを所有し得ない。これらのセルに対するビデオアセットは、VRNクライアント31によって選択され、オーバーレイされ得る。ユーザ機器デバイスがVRN供給を受信した後に、VRNクライアント31は、伝送を処理し、表示のためのページを準備し得る。表示のためのページを準備するプロセスの中で、VRNクライアント31は、画面データに含有されるセル定義(それは、VRNページとともに、または別個のチャネル上で伝送され得る)を分析し得る。次いで、VRNクライアント31は、画面データ内で参照され得る任意のローカル機能を実行するように、制御回路網214に命令し得る。ローカル機能を実行する際に、制御回路網32は、DVR220、ゲームデバイス222、および/またはメモリ224からの、1つ以上のビデオセグメントにアクセスし得る(または、MPEG複合化システム218に、アクセスさせる)。VRNページに対する全てのビデオソースの場所が決定された後に、VRNクライアント31は、1つ以上のセルの場所においてページにオーバーレイされたローカルアセットを含む、VRNページを表示し得る。このようにして、VRNページのセルは、ローカルソースを含む種々のソースからのアセットをデータ投入され得る。
【0050】
遠隔設備202からVRNページを受信する代わりに、VRNページはまた、本発明に従って、全体的にまたは部分的にローカル生成され得る。ローカル生成されたページは、一部の実施形態では、ユーザ機器30において完全に複合され得る。ページをローカルで複合するために、MPEG複合化システム218は、複合されたマルチビデオ対話型ページを作成し得る。複合されたマルチビデオ対話型ページで使用されるビデオソースは、ローカルコンテンツ、線形ソース208からのコンテンツ、および非線形ソース206からのコンテンツを含む、ユーザ機器30によってアクセス可能な任意のソースを含み得る。これは、遠隔生成ページに対する、さらに融通性のある代替案を提供する。
【0051】
一部の場合には、VRNページをローカルで、および遠隔で複合することの間の差異は、有意であり得る。例えば、ローカルアセットが少ししかない、または全くないVRNページは、遠隔設備202においてより効率的に複合され得、その一方で、より多くのローカルアセットを有するページは、ローカル複合で利益を得ることができる。加えて、少なくとも部分的なローカル複合は、以下でさらに詳細に説明されるように、能動的なユーザの監視、ユーザの挙動、およびユーザの好みに基づいて、動的なVRNページ作成およびカスタマイゼーションを可能にする。
【0052】
図3は、例示的な一般のビデオモザイク表示画面300を示す。図3の実施例では、画面300は、8個の番号付けされたセルまたはウィンドウを含む。これらの8個のセルのそれぞれは、異なるビデオアセットまたはチャネルをデータ投入され得る。例えば、セル302は、チャネル「225 Cinemax」からのフルモーションビデオを含み得、その一方で、セル303は、新しいVOD映画公開に対するプロモーション広告を含み得る。表示300の中のセルのそれぞれは、入力デバイス38(図1)を使用して、個々に選択され得る。例えば、ユーザは、リモートコントロール上の矢印またはカーソルキーを使用して、表示300中のセルをハイライトし得る。図3の実施例では、セル303が現在ハイライトされており、それはセルの周囲の色の濃い境界線によって示される。所望の場合には、1つ以上のセルが同時に選択され得る。例えば、入力デバイス38(図1)上の「OK」キーを押すと、セルの選択された状態が、オンとオフに切り替わり得る。次いで、ユーザは、同じ方法で、1つ以上の追加セルを選択し得る。
【0053】
一部の実施形態では、新しいカスタムVRNページを形成するために、セルの選択された一部が使用され得る。例えば、そのような実施形態では、ユーザは、図3からセル302および303を選択し、次いで、「カスタムVRNページを作成する」コマンドを入力(例えば、画面上のメニューまたはオプションボタンからそのようなコマンドを選択することによって)し得る。セル選択の他の組み合わせ、ならびに、他の異なるカスタムまたはシステム標準VRN画面および/またはグリッド列挙型アセットの組み合わせからのセルの選択がまた、可能である。
【0054】
表示300の中のセルの数、場所、サイズ、および形状は、本発明の精神から逸脱することなく変更され得る。前述のように、画面データは、VRNページの中の要素を定義するために使用され得る。このデータは、8個よりも多い、または少ないセル、ならびに、図3に示されるセルとは異なるサイズ、位置、および形状のセルを定義し得る。
【0055】
VRN表示画面300はまた、1つ以上の縦のオプションボタン304および横のオプションボタン306を含み得る。これらのボタンは、画面300を、他のVRN画面、メインの対話型メディアガイダンスアプリケーション画面と関連付けるか、または任意の適切な機能性を実行し得る。例えば、1つのボタンが画面300の中の全ての番号付けされたセルを選択し得、その一方で、別のボタンが、画面300の中の全ての番号付けされたセルを非選択状態にし得る。
【0056】
VRN表示画面300の中のセルは、同様のソースまたは混合モードソースからのコンテンツをデータ投入され得る。例えば、1つのセルが、放送テレビコンテンツを含有し得、その一方で、別のセルはオンデマンドコンテンツを含有し得る。さらに別のセルは、ローカルDVRコンテンツを含有し得る。VRN表示画面300の中のセルのソースは、VRNページの作成者によって決定され得る。例えば、セル1、2、3、および4は、ユーザ機器から遠隔にあるマルチビデオ供給に複合された、ビデオアセットを表示し得る。残りのセル(すなわち、セル5、6、7、および8)は、プレースホルダセルであり得、それは、ユーザ機器デバイスにおいてビデオアセットをオーバーレイされる。一部の実施形態では、プレースホルダセルは、ローカル録画コンテンツのようなローカルコンテンツをオーバーレイされ得る。
【0057】
図4〜図7は、例示的なVRNホームページ400(図4)、500(図5)、600(図6)、および700(図7)を示す。これらのホームページのそれぞれは、遠隔生成またはローカル生成され得る。一部の実施形態では、DVR220(図2)に録画されたコンテンツのビデオループのような、1つ以上のローカルアセットを表示するVRNページが、ローカル生成され得る。ホームページ400(図4)、500(図5)、600(図6)、および700(図7)のそれぞれは、特定のデジタルテレビチャネルを通じてアクセス可能であり得る。図4〜図7のホームページの中の任意のビデオセルが、入力デバイス38(図1)を使用して個々に選択され得る。セルを選択した後に、選択されたセルに現在提示されているアセットに関する追加情報の1つ以上の画面が、表示され得る。加えて、または代替案として、図4〜図7のホームページの中の任意のセルを選択した後で、選択されたセルに現在提示されているアセットが、自動的にアクセスされて、全画面モードで提示され得る。例えば、デジタルテレビチャネルがチューニングされ得、ローカルコンテンツがアクセスされ得、または、オンデマンドアセットの要求が、ビデオセルのユーザ選択に応答してユーザ機器によって伝送され得る。
【0058】
ホームページ400(図4)、500(図5)、600(図6)、および700(図7)は、多数のビデオセル(メインセルおよびサムネイルセルを含む)を示すが、これらのセルの数、サイズ、および位置は、本発明の精神から逸脱することなく変更され得る。
【0059】
図4は、本発明の一実施形態による、例示的な「what’s hot(最新情報)」VRNホームページ400を示す。ユーザは、入力デバイス38(図1)上の適切なボタンを選択した後に、ホームページ400を提示され得る。例えば、「ホームページ」ボタンは、ホームページ400への直接のアクセスを提供し得る。一部の実施形態では、ホームページ400は、随意にロックされ得、ページを視聴するためには有効な親の(parental)コントロールアクセスコード入力を必要とする。ホームページ400は、メインセル406、サムネイルセル402、403、404、および405、PIPウィンドウ416、ならびにオプションボタン407を含み得る。メインセル406、ならびに、サムネイルセル402、403、404、および405の両方は、VRNセルであり得、フルモーションビデオを表示することが可能である。一部の実施形態では、メインセル406はサイズで、サムネイルセル402、403、404、および405よりも約4倍大きい。
【0060】
描かれた実施形態では、サムネイルセル402、403、404、および405は、種々のローカルおよび遠隔ソースからのビデオアセットを提示する。例えば、サムネイルセル402は、DVR220(図2)のようなローカル録画デバイスに録画されたホームビデオを提示し得る。サムネイルセル403は、例えば、インターネットビデオクリップを提示し得る。サムネイルセル404は、例えば、放送テレビスポーツイベントを提示し得、サムネイルセル405は、例えば、オンデマンドアニメを提示し得る。
【0061】
サムネイルセル402、403、404、および405に表示するビデオアセットの選択は、多数の基準に基づき得る。例えば、セルは、ユーザ機器30(図2)のユーザによってごく最近に、または最も頻繁にアクセスされたビデオアセットを含有し得る。セルはまた、メディアシステム100(図1)の全ユーザによってごく最近に、または最も頻繁にアクセスされたビデオアセットを含有し得る。一部の実施形態では、VRNクライアント31は、ローカルアセット(録画番組のような)、放送番組、オンデマンドアセット、およびインターネットアセットの識別を含む、「最新コンテンツ」の一覧またはデータベース表(図示せず)を維持し得る。最新コンテンツの一覧は、ユーザ機器30の単一ユーザ、ユーザ機器30の一群のユーザ、またはメディアシステム100(図1)の一群のユーザ機器デバイスに対して固有であり得る。最新コンテンツの一覧または表に列挙されるアセットは、MSOまたはサービスプロバイダによって選択された注目のアセット、ある閾値基準を満たすアセット(例えば、ある期間内にユーザによって最近アクセスされたアセット、ある回数アクセスされたアセット、または任意の他の適切な基準)、または前述のアセットの任意の組み合わせを含み得る。一覧または表は、一部の実施形態では、中央設備10(図1)または配信設備20(図1)から伝送され得る。VRNクライアント31は、最新コンテンツの一覧または記録にアクセスして、どのコンテンツがサムネイルセル402、403、404、および405に提示されるべきかを、決定し得る。
【0062】
ホームページ400に対応するビデオ供給が遠隔生成される(すなわち、ユーザ機器から遠隔で複合される)場合には、ページ上に提示されるビデオアセットの一部は、ユーザ機器においてオーバーレイされ得る。例えば、セル404が、DVR220(図2)からアクセス可能なローカル生成コンテンツに対応する場合には、このビデオアセットは、セル404に対する適切な場所でオーバーレイされ得る。ユーザの観点から、ページが遠隔生成されるか、またはローカル生成されるかは、ユーザに対して完全にトランスペアレントである。
【0063】
オプションボタン407は、種々のよく使用される機能への単一選択アクセスを提供し得る。例えば、オプションボタン408は、ユーザを対話型メディアガイダンスアプリケーションにリンクし得る。オプションボタン410は、ユーザを、ホームページ500(図5)のような、オンデマンド一覧画面またはVRNページにリンクし得る。オプションボタン412は、ユーザを、ホームページ600(図6)のような、DVR一覧画面またはVRNページにリンクし得る。オプションボタン414は、ユーザを、ホームページ700(図7)のような、お気に入り一覧画面またはVRNページにリンクし得る。
【0064】
図5は、例示的な「what’s hot on−demand(オンデマンド最新情報)」VRNホームページ500を示す。ホームページ500は、図4のホームページ400と同様であり得、メインセル506、サムネイルセル502、503、504、および505、ならびにオプションボタン507を含み得る。種々の異なるソースからのコンテンツを表示し得る、サムネイルセル402、403、404、および405(図4)とは違って、サムネイルセル502、503、504、および505は、オンデマンドアセットのみを表示し得る。一部の実施形態では、サムネイルセル502、503、504、および505に表示されるアセットは、MSOまたはサービスプロバイダによって選択され得る。例えば、最も新しい、または最も人気があるオンデマンド公開が、サムネイルセル502、503、504、および505に表示され得る。他の実施形態では、サムネイルセル502、503、504、および505は、ユーザ機器30(図1)によって最近アクセスされたか、またはそれに現在ブックマークされている、オンデマンドコンテンツを表示し得る。
【0065】
図6は、例示的な「what’s hot in my DVR(マイDVR最新情報)」VRNホームページ600を示す。ホームページ500は、図4のホームページ400と同様であり得、メインセル606、サムネイルセル602、603、604、および605、ならびにオプションボタン607を含み得る。種々の異なるソースからのコンテンツを表示し得る、サムネイルセル402、403、404、および405(図4)とは違って、サムネイルセル602、603、604、および605は、ローカル録画アセットのみを表示し得る。例えば、一部の実施形態では、サムネイルセル602、603、604、および605は、ユーザ機器30(図1)によって最近(または頻繁に)アクセスされたローカル録画アセットを表示し得る。サムネイルセル602、603、604、および605は、ローカル録画アセットの連続した部分、またはルーピング部分を表示し得る。
【0066】
例えば、MPEG複合化システム218(図2)は、ローカル録画アセットからビデオのローカルループを抽出し、随意に、それをメモリ224(図2)の中またはDVR220(図2)上に記憶し得る。次いで、ローカル複合化システムは、サムネイルセル602、603、604、および605に提示された、抽出されたビデオループの1つ以上を有するVRNページを、ローカルに生成し得る。VRNホームページで使用するために抽出するローカル録画アセットの部分は、場面選択アルゴリズムによって決定され得る。アルゴリズムは、ビデオアセット内の場面変化を識別(例えば、非監視セグメンテーションアルゴリズム、動き推定アルゴリズム、または任意の他の適切なアルゴリズムを使用して、アセットのビデオおよび/または音声構成要素を分析することによって)し得る。一部の実施形態では、場面選択アルゴリズムはまた、ユーザの視聴挙動または好みを使用して、VRNホームページ600で使用するためにローカル録画コンテンツのどの部分を抽出するかを決定し得る。例えば、ローカル録画ビデオアセットのある部分(例えば、映画からのユーザのお気に入り場面、またはスポーツイベントからのお気に入り再生)が、他の部分よりも頻繁に見られる場合には、この部分が、抽出のために場面選択アルゴリズムによって選択され得る。一部の実施形態では、どのローカル録画アセットが、VRNホームページ600で提示するために選択されるかを決定するために、お気に入り番組リストのような、ユーザの好みがアクセスされる。VRNホームページ600はまた、サムネイルセル602、603、604、および605に、ユーザの4つのごく最近または頻繁にアクセスした録画を提示し得る。
【0067】
図7は、例示的な「what’s hot that I might like(お気に入り候補の最新情報)」VRNホームページ700を示す。ホームページ700は、図4のホームページ400と同様であり得、メインセル706、サムネイルセル702、703、704、および705、ならびにオプションボタン707を含み得る。サムネイルセル402、403、404、および405(図4)のように、サムネイルセル702、703、704、および705は、種々の異なるソースからのコンテンツを表示し得る(すなわち、ホームページ700は、「混合モード」ページであり得る)。例えば、セル702は、注目のオンデマンド映画を表示し得、セル703は、生放送テレビ番組を表示し得、セル704は、インターネットビデオを表示し得、そしてセル705は、ローカル録画ビデオを表示し得る。
【0068】
サムネイルセル702、703、704、および705に表示されるコンテンツは、多数の基準に基づいて選択され得る。例えば、ユーザは、ユーザのお気に入りのジャンル、スポーツチーム、俳優、監督、または任意の他の適切な情報を含む、ユーザプロファイルを作成し得る。プロファイルデータを使用して、VRNクライアント31(図2)は、1つ以上のユーザの好みと一致する、サムネイルセル702、703、704、および705で表示するためにユーザ機器30(図1)によってアクセス可能な、任意のアセットを選択し得る。ユーザのプロファイルはまた、能動的なユーザ監視から取得されたデータで補完され得る。例えば、ユーザ機器30(図1)との全ての対話は、監視され、随意に記録され得る。アセットが表示される時間量、アクセスされたアセットのソース、アクセスされたアセットのジャンル、および任意の他の適切な情報が、ユーザのプロファイルに含まれ得る。このようにして、ユーザのプロファイルは、ユーザ機器によってアクセスされた全てのアセット、および各アセットが提示された時間の長さの記録を含有し得る。VRNクライアント31(図1)は、VRNホームページ700のようなVRNページのセルに対するビデオアセットを選択するときに、この情報を使用し得る。
【0069】
図8Aおよび図8Bは、例示的なマークアップ言語ファイル800および810を示す。ファイル800は、一意の名前802および本文804の中の1つ以上のマークアップ言語タグと関連し得る。本文804は、一部の実施形態では、HTML、XML、および/またはSGMLタグを含み得る。本文804の中のタグは、VRNホームページ400(図4)、500(図5)、600(図6)、および700(図7)のようなVRNページの中の、セルの全てまたは一部に対するセル定義を含み得る。図8Aの実施例に示されるように、VRNページのセル1を含むコンテンツの識別は、「c_name」タグで提供される。このタグは、ユーザ機器30(図1)上で実行されるローカル関数呼び出しを参照する。セルのソース、およびセルに表示するコンテンツのローカルパスは、それぞれ「getHotDVRsource」および「getHotDVRPath」関数によって提供される。本文804はまた、VRNセルの中でビデオループとして使用するコンテンツの選択された部分の指示を含み得る。最後に、本文804は、セルをハイライトまたは選択することへの応答挙動のような、VRNページの中のセルに対するアクションデータを定義し得る。
【0070】
図8Bは、一意の名前812と関連するマークアップ言語ファイル810を示す。ファイル810は、VRNクライアント31(図1)によって処理された後の、ファイル800のローカルバージョンに対応し得る。明確にするために、ローカル関数呼び出しが実行されており、関数呼び出しによって返信されたデータが、適切なタグの内側に配置されている。例えば、「getHotDVRPath」関数は、ローカル録画アセットへのパスである、「/local/dvrl/00004.mp2」を返信した。「getHotDVRPath」に対する各関数呼び出しは、上記のユーザの好みのデータおよび監視に基づいて、異なる「最新の」ローカル録画アセットへのパスを返信し得る。VRNクライアント31(図2)は、マークアップ言語ファイルから受信されたセル定義を読み込んで、ページ上に何らかのプレースホルダセルが存在するかどうかを決定し得る。存在する場合には、VRNクライアント(図2)は、ローカル機能を実行して、プレースホルダセルに表示されるビデオアセットの同一性を決定し得る。次いで、VRNクライアントは、プレースホルダセルの位置で適切なビデオアセットをオーバーレイして、ページを表示し得る。他の実施形態では、本体814および804で定義されるタグよりも多くの、または少ないタグが使用され得る。
【0071】
図9は、本発明の一実施形態による、VRNページを生成するための例示的なプロセス900を示す。ステップ902において、VRNページの要求が受信される。例えば、ユーザは、入力デバイス38(図1)上の「ホームページ」ボタンを押すか、または、ある特定のデジタルチャネルをチューニングし得る。ステップ904において、VRNクライアント31(図2)は、要求されたVRNページが遠隔生成されるか、またはローカル生成されるかを決定し得る。ページが遠隔生成される場合には、ステップ906において、ページに対して画面データが受信され得る。例えば、VRN画面データソース14(図1)が、画面データを生成し、配信設備20(図1)に生成された画面データを伝送し得る。そこで、配信設備20(図1)は次いで、ユーザ機器30(図1)に画面データを伝送し得る。画面データは、モザイクページの中の、任意の選択可能なセルに対するユーザ応答挙動を定義し得る。加えて、1つ以上のプレースホルダセルが、画面データの中に定義され得る。プレースホルダセル定義は、プレースホルダセルのサイズ、場所(例えば、xおよびy座標)または任意の他の適切な情報の指示を含み得る。
【0072】
次いで、受信された画面データは、ステップ908において、VRNクライアント31(図2)によって解析される。次いで、VRNクライアントは、ステップ918において、画面データが1つ以上のプレースホルダセルを定義するかどうかを決定し得る。例えば、マークアップ言語ファイル800(図8)が、1つ以上のセルをプレースホルダセルとして指定し得る。画面データはまた、各プレースホルダセルに対していくつかのローカル関数呼び出しを参照し得る。これらのローカル関数呼び出しは、ローカルユーザ機器デバイス上の任意の適切なデータまたは変数を返信し得る。例えば、ファイルシステムパス、アセットソース識別子、メディアアセットに対するポインター、または任意の他の適切な情報が、ローカル関数呼び出しによって返信され得る。ステップ920において、画面データがプレースホルダセルを定義する場合には、ビデオが、プレースホルダセルの位置に、モザイク表示にオーバーレイされる。
【0073】
ステップ904において、VRNページがローカル生成されるという決定が行われる場合には、ステップ910において、VRNクライアント31(図2)は、要求されたVRNページに対するビデオソースの場所を決定し得る。例えば、ユーザが「what’s hot in my DVR(マイDVR最新情報)」ホームページ600(図6)を要求した場合には、ユーザプロファイル情報(ユーザ監視データを含む)がアクセスされ、どのアセットがVRNページの中のセルにデータ投入するべきかを決定し得る。ステップ912において、VRNクライアント31(図2)は、VRNページに含むために何らかのローカルソースが選択されるかどうかを決定し得る。セルがいかなるローカルコンテンツをも表示しない場合には、ステップ914において、遠隔ビデオソースがアクセスされ得る。1つ以上のセルがローカルコンテンツを表示する場合には、ステップ916において、コンテンツの抽出されたビデオループがアクセスされ得る。例えば、MPEG複合化システム218(図8)が、1つ以上のローカル録画アセットから、ビデオの選択された部分を抽出し得る。
【0074】
ステップ922において、VRNページが生成され得る。例えば、ページが遠隔生成される場合には、全てのビデオソースは、遠隔複合化場所において、単一ビデオ供給に複合され、図4〜図7に示されたホームページのような、対話型ページに表示され得る。ページが遠隔生成される場合には、ビデオ供給および任意のビデオオーバーレイが、ユーザ機器デバイスにおいて単一表示に統合され得る。一般に、ページは、必要な場合には、さらなる複合のために、VRNに表示される少なくとも1つのビデオソースのソースにストリーム配信され得る。次いで、VRNページは、ステップ924において、ユーザに表示され得る。例えば、制御回路網32(図1)が、表示デバイス34(図1)上にページを表示させ得る。
【0075】
実際には、遠隔場所での複合と、ローカル複合との融通性のある混合が、遠隔およびローカルソースからの供給ビデオと組み合わされ得る。かくして、プロセス900に示される1つ以上のステップが、反復され、他のステップと組み合わされ、任意の適切な順番で実行され、並行して実行され(例えば、同時に、または実質的に同時に)、または、除去され得る。加えて、一部の実施形態では、複合が遠隔で行われ得、その一方で、画面データがローカルで生成され、または、その逆もあり得る。
【0076】
図10は、VRNセルにローカルコンテンツをデータ投入するための例示的なプロセス1000を示す。ステップ1002において、画面データが受信または生成され得る。ページが遠隔生成される場合には、画面データは、遠隔場所(例えば、図2の配信設備20)から受信され得る。この画面データは、VRNページの1つ以上のセルを定義し得る。例えば、画面データは、1つ以上のセルのソースの識別、1つ以上のセルのコンテンツの識別、ユーザ挙動(例えば、1つ以上のセルの選択)に応答するためのアクションデータ、および任意の他の適切な情報を含み得る。ステップ1004において、VRNクライアント31(図1)は、画面データが任意のローカルソースを参照するかどうかを決定し得る。例えば、DVR220(図2)、ゲームデバイス222(図2)、またはメモリ224(図2)に記憶されたコンテンツが、画面データによって参照され得る。ローカルソースを実際に参照する代わりに、ローカル関数呼び出しが、前述のように、ローカルソースを返信し得る。
【0077】
ステップ1004において、画面データがローカルソースを参照する場合には、ステップ1006において、ローカルソースのビデオループが、ユーザ機器上に存在するかどうかの決定が行われる。ローカルビデオループが存在する場合には、ステップ1008において、ローカルビデオループがアクセスされ得る。ローカルビデオループが存在しない場合には、ステップ1010において、ビデオループセグメントに対してローカルソースの一部が選択され得る。例えば、一部の実施形態では、ビデオアセット内の新しい場面または変化する場面を識別するために、場面選択アルゴリズムが使用され得る。場面選択アルゴリズムはまた、ユーザプロファイル情報にアクセスして、ビデオループセグメントに対してどの部分を選択するかを決定し得る。例えば、場面選択アルゴリズムは、ビデオループセグメントに対して、ビデオアセットのより頻繁に視聴された部分を、それが存在する場合には、選択し得る。
【0078】
ステップ1012において、ビデオの選択された部分が、ビデオアセットから抽出され、ユーザ機器デバイスに記憶され得る。例えば、MPEG複合化システム218(図2)が、選択された部分を抽出し、それをMPEG−2ファイルとして、メモリ224(図2)の中またはDVR220(図2)上に記憶し得る。ステップ1014において、VRNページは、サムネイルセル402、403、404、または405(図4)のような、ビデオセルの位置にオーバーレイされたローカルビデオループでレンダリングされ得る。最後に、ステップ1016において、VRNページは、ローカルビデオループを含んでユーザに表示され得る。
【0079】
実際には、プロセス1000に示される1つ以上のステップが、反復され、他のステップと組み合わされ、任意の適切な順番で実行され、並行して実行され(例えば、同時に、または実質的に同時に)、または除去され得る。
【0080】
図11は、ユーザプロファイル情報、ユーザの監視、またはその両方に基づいて、カスタムVRNページを提示するための例示的なプロセス1100を示す。ステップ1102において、ユーザ挙動が監視され、ユーザ機器に随意に記録される。例えば、ユーザ機器30上に実装される一部のアプリケーションプロセスは、コンテンツアクセス要求、頻繁に視聴された番組およびジャンル、ならびに、任意の他の適切な特性を含む、ユーザ機器との全ての対話を監視し得る。加えて、ユーザは、ユーザ機器に保存されたプロファイルを有し得る。ステップ1104においてユーザプロファイルが定義されている場合には、プロファイルデータが、ステップ1106で読み込まれる。このプロファイルデータは、ユーザに対する種々のコンテンツの好みを含み得る。例えば、ユーザは、自分のお気に入りの番組、スポーツチーム、俳優、監督、ジャンル、または任意の他の適切な好みを選択し得る。
【0081】
ステップ1106において、ユーザプロファイルデータを読み込んだ後に、ステップ1110において、ローカルコンテンツが、1つ以上のカスタムVRNページに表示するために選択され得る。選択されるコンテンツは、ユーザプロファイルデータおよびユーザ挙動の両方に基づき得る。ステップ1104において、現在のユーザに対してユーザプロファイルが定義されていない場合には、ステップ1108において、監視されたユーザ挙動に基づいて、ローカルコンテンツが、1つ以上のカスタムVRNページに提示するために選択され得る。例えば、VRNホームページ400(図4)は、サムネイルセル402、403、404、および405(図4)のうちの1つ以上の中に、ユーザによって最近または頻繁にアクセスされたローカルコンテンツを含み得る。
【0082】
ステップ1112において、VRNページが生成または更新される。例えば、前述のように、MPEG複合化システム218(図2)が、ローカルコンテンツのビデオループを抽出し得る。次いで、VRNクライアント31(図2)が、1つ以上のVRNセルを、新しいローカルコンテンツ選択と交換し得る。このようにして、ユーザは、ユーザに特に関連性のあるローカルコンテンツの1つ以上のセルを含む、カスタムVRNページを提示され得る。カスタムページが表示されるたびに、ユーザの視聴習慣、好み、およびユーザ監視情報に応じて、新しいビデオアセットがページの中に提示され得る。
【0083】
実際には、プロセス1100に示される1つ以上のステップが、反復され、他のステップと組み合わされ、任意の適切な順番で実行され、並行して実行され(例えば、同時に、または実質的に同時に)、または除去され得る。
【0084】
本発明の上述の実施形態は、限定の目的ではなく、例示の目的で提示されており、本発明は、以下の請求項のみによって限定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に記載された発明。
【請求項1】
本願明細書に記載された発明。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−66245(P2013−66245A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−53(P2013−53)
【出願日】平成25年1月4日(2013.1.4)
【分割の表示】特願2009−544009(P2009−544009)の分割
【原出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【出願人】(500050376)ユナイテッド ビデオ プロパティーズ, インコーポレイテッド (206)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−53(P2013−53)
【出願日】平成25年1月4日(2013.1.4)
【分割の表示】特願2009−544009(P2009−544009)の分割
【原出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【出願人】(500050376)ユナイテッド ビデオ プロパティーズ, インコーポレイテッド (206)
【Fターム(参考)】
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