説明

ローラーダイプレス

ローラープレスは、上方および下方のローラーが取り付けられている筐体を含む。クランクハンドルは、上方および下方のローラーの少なくとも1つに取り付けられる。クランクハンドルの回転によって、ローラーの回転が生じる。ダイ支持面を備える2つのドアは、筐体へ取り付けられ、閉位置と開位置との間で移動可能である。吸着部は、筐体の底面へ取り付けられる。吸着部は、ドアの動きによって作動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[発明の技術分野]
本発明は、一般に、型を切り抜かれた紙を形成するためのダイと共に用いられるダイプレスであって、特に、ローラータイプダイ装置に関する。
【0002】
[従来技術の説明]
ダイカットとは、前もって所望の形状に切り抜かれた紙、または、所望の形状に切り抜かれた切り抜き可能な他の材料である。例えば、ダイカットは、しばしばテディベア、ハートおよび星等のようなさまざまな形状に利用できる。マルチダイカットは、通常、消費者の購入のために一緒に包装されて、さまざまな色紙から形成されるダイカットを含む。
【0003】
ダイカットは、刃を押し付けることにより形成され、その刃は、予め定められた形状に形成され、紙や他の切り抜き可能な材料を、刃の形状に応じて、紙もしくは他の材料から紙切れを切り抜く、または打ち抜くことによって形成される。伝統的に、刃は一部分が木のブロックに埋められており、その刃とブロックとを備えた機構が一般的にダイと呼ばれる。次に、例えば、この記載により本明細書に含まれる米国特許第6, 626, 965号などに記載のように、プラスチックのブロックに刃が埋められた部品が開発された。その後、その他のダイ製造技術は、例えば、化学エッチング工程によるダイの製造などが開発されてきた。
【0004】
切り抜かれる対象に対してダイをプレスする新しいタイプの装置には、一般的に、タイプ別のダイがついてきた。例えば、上述したプラスチックのダイが最初に導入されたとき、当該装置は、切り抜かれる紙を貫いてダイの刃を押圧するために、ダイに対して十分な圧力を伝えるためのレバー機構を採用した。一般に、このような装置は比較的大きかった。ダイがより薄く、より小さくなるにつれて、さらに小さな装置も開発された。特に、化学エッチングされたダイを用いて、ダイと切り抜かれる紙とがクランクハンドルにより作動する1組のローラーの間を引き抜かれるローラータイプ装置が開発された。化学エッチングされたダイを用いるローラータイプ装置は、最低でも切り抜きのために使用されるダイの大きさの圧盤の使用を必要としなかったので、以前のレバータイプの装置より、一般的により小さかった。典型的なローラープレスは、米国特許出願番号11/127,434号(公開番号US20050253324A1)で開示されている。この明細書は、参照として明細書に組み込まれる。
【0005】
レバータイプ装置は設置面積が大きいので、この種の装置は、概して、作業面に装置を固定するための機能を必要としなかった。さらに、この種の装置は、切り抜き作業中、ダイと切り抜かれている対象とを保持し続けた。逆に言えば、装置の操作時に比較的小さい設置面積である、より小さいクランクで操作する装置は、より安定しない。このように、通常、作業面に装置を固定するための機構が必要である。加えて装置がより小さくなったので、切り抜き作業中に、装置は、ダイおよび対象物を横方向に支持しない。
【0006】
このように、操作が簡単で、切り抜き作業中にダイおよび対象物の横方向の支持をし、作動中に作業面に簡単に固定されるダイカット装置を提供することは、有意義である。
【0007】
これらとその他の効果は、後述する発明の開示および実施の形態の説明から明らかになる。
【発明の開示】
【0008】
そのために、携帯型ローラープレスは、操作の間は、ローラープレスを作業面に固定する機構を備える。
【0009】
本発明の実施の形態1において、携帯型ローラープレスは、ダイと切り抜かれている対象とのための支持面を備える折り込み式の支持台を備える。折り込み式の支持台は、第1の閉位置から第2の開位置の間において動かすことが可能である。第2の開位置において、ダイが装置に入る、そして装置から出るにつれて、支持台は、ダイおよび切り抜かれている対象物を支持するために、ローラー機能に対して横方向に伸びる。
【0010】
本発明の他の実施の形態において、折り込み式の支持台が第1の閉位置から第2の開位置まで回転するときに、支持台は、ローラープレスを作業面に固定する吸着ベースを作動させる。支持台が閉位置に戻されるとき、支持面から吸着ベースを離すように、吸着ベースは停止する。支持台は、このように、吸着ベースを作動させるための機能と相互に関連している。
【0011】
これらと他との特徴、目的および本発明の実施の形態の効果は、図面を参照しながら後述する詳細な説明から一層明らかになる。
【0012】
<関連出願についてのクロス・リファレンス>
本願は、ローラーダイプレスで2006年1月30日に出願された米国仮出願番号第60/763,471の優先権を主張し、その全ての内容が本明細書に記述されたものとする。
【0013】
[実施の形態の詳細な説明]
図1Aは、ローラータイプ型プレスの実施の形態1の斜視図で、全体図を10で示され、紙切り抜き用のダイと共に用いられる。紙切り抜き用のダイは、例えば、紙やシート状に形成された他の材料を切り抜くための、当技術分野で知られた切り抜き用ダイ(例えば、SIZZIXブランドのダイおよびSIZZLETブランドのダイ)の一種などである。ダイプレス10は、概してティアドロップ形状をした筐体12を有する。クランクハンドル14は、円柱状に形成された後述する複数のローラーを回転するために、ダイプレス10の側面16に設けられる。一対のドア(ただし、図1で見えるのはドア1のみ)は、ダイプレスの他の側面20および22に設けられる。持ち手24は、ダイプレス10の上部26に沿って設けられる。持ち手24は、使用していないとき、ダイプレス10の上部26の中に組み込まれて、凹部28の中に引っ込んでいる。一対の切り欠き30は、持ち手24をつまんで、上部26に対して引き上げるために、頂点26に設けられる。
【0014】
図1Bに示すように、持ち手24は、使用者が握ってダイプレス10を運ぶために、ダイプレス10の頂点26から引き出すことができる。通常ダイプレスの筐体12の頂点26に形成された凹部28に存在する持ち手24は、ダイプレス10を運ぶときに、快適な把持面を提供するため、カーブした下面25を有する。持ち手24は、ダイプレス10の頂点26に対して伸縮するときに筐体12に対してスライドする垂直支持部材27、29、31および33で、筐体12に取り付けられる。支持部材27、29、31および33の末端(見えない)近くは、持ち手24が筐体12に対して予め定められた距離だけ伸ばされることを可能にするために、持ち手24と筐体12との間に取り付け部を設けたストッパーを備える。
【0015】
再び図1Aを参照し、ダイプレス10の最下部32には、脚部材34と35のみが見えている複数の脚部材があり、それら脚部材は、使用時にダイプレス10を安定させるためにダイプレス10の四隅付近に位置する。吸着部40は、また、ダイプレス10の最下部32に設けられる。吸着部40は、吸着部40の底面と、ダイプレスを静置している箇所(すなわち、作業面)の滑らかな表面との間を真空にすることができる。
【0016】
次に図2を参照し、図1Aにおいて描かれた閉位置と比較した開位置におけるダイプレス10が示されている。ドア18および19は、完全に開けられたとき、お互いに実質的に平面であるように構成される。開位置において、ドア18および19は、ダイプレスの頂点26から外向きに回転する。ドア18および19の内側の表面42および44は、それぞれ、ドア18と19との間に広がる平面支持面46を形成する。平面46は、上方ローラー(見えない)と下方ローラー51との間の開口部48に挿入されるダイ、付随する紙および切り抜き用マット(図示せず)を支持し、それらがドア19の表面44に沿って滑り、開口部48から出るとき、ダイ、付随する紙および切り抜き用マットを支え続ける。ドア18および19は、ダイが挿入されるダイプレスの口またはのどにうまく収まる。ダイプレス10の内側の側面50および52は、ダイプレス10に挿入されるダイの最大幅を規定する。実際には、ダイがねじれることなくダイプレス10を通り抜けるようにダイの直線移動を維持するために、ダイの幅は、開口の幅と実質的に一致するように形状が定められていてもよい。
【0017】
次に図3を参照すると、ダイプレス10の底面32が示されている。ダイプレス10の土台は、脚部材34〜37により安定する。脚部材34〜37は、締着具43によって筐体12の底面32に取り付けられる。脚部材34〜37は、筐体12の底面の面積を増やすことなく、効果的に土台の寸法を増やす。上述のように、吸着部40もまた、筐体12の土台に備えられる。吸着部40は、例えばゴムを含む合成物のような、弾力性のある、比較的変形する、強い材料からなる。吸着部40は、吸着部40の底面54と、吸着部40が静置された比較的滑らかな面(すなわち作業面)との間を真空にするように構成される。吸着部40の中心が停止位置から真空引き位置まで上昇し、底面54の周縁面56が底面54と作業面(図示せず)との間に気密封止を形成するとき、底面54と、使用時に安定した場所に置かれたダイプレス10を支える支持面との間に真空状態が生じる。底面54と支持面との間に小さい空間を形成して、底面54の周縁が支持面と接触して気密封止を形成するように、吸着部40の底面54の中心近くに複数の半球形の突起58が設けられる。すなわち、吸着部40の底面54が平坦な作業面に接しているとき、吸着部40が周縁56に接するように、突起58は、底面54に対してわずかな凹面を形成させる。このように、吸着機構の作動によって底面54の中心が上がるとき、作業面と周縁56との間の実質的な気密封止は、より容易に形成される。
【0018】
次に図4Aを参照すると、本発明の原理に基づく、概して100で示されるローラープレス機構の実施の形態1の左側面斜視図が示されている。ローラープレス機構100は、図1Aで示した筐体12のようなローラープレスハウジング内に収納される。ローラープレス機構100は、一対の相対する直立側方部材104および106と、横方向の上下の支持部材108および110とを含むボックス状の支持フレーム102とを備える。フレーム部材104、106、108および110は、ねじ付き締着具111により、一緒に取り付けられる。1組のプレス用のローラー112および114は、それぞれ、回転可能、かつ左右の直立側方部材104および106の間に取り付けられる。クランクハンドル116の回転により、一連の噛合ギアを通じて、1組のプレス用のローラー112および114は回転する。プレス用のローラー112および114それぞれの各先端は、フレーム部材104および106に対してローラー112および114が自由に回転するように備えられた複数のベアリング118により直立(側方)部材104および106に取り付けられている。プレス用のローラー112および114は、2つのプレス用のローラー112および114に同等の回転速度を提供するために互いに噛合する同等の大きさのギア120および122を備える。このことは、ローラープレス100により同じ切抜きとなるために、ローラー112および114の間に挿入されるダイが、それらの上部および下部において、ローラープレス100を通り抜ける速度が等しくなることを確実にする。
【0019】
さらに、ローラー112および114は、図4B(ローラープレス機構100の右側面斜視図が示されている)で示され、クランクハンドル116は、ローラープレスの支持フレーム102に対してハンドル116が回転するために、使用者の親指と人差し指によって握持されるように構成された回転握持部130を有する。使用者がダイをダイプレス機構100から引き出すのに十分な力を伝えるために必要な、クランクハンドル116の有効アーム長Lにより、クランクハンドル116の回転速度と比較してプレス用のローラー112および114の回転速度が遅くなるように、ギア比は採用される。すなわち、ギア132より大きなギア130は、駆動ローラー114に取り付けられたクランクハンドルに取り付けられる。ドライブローラー114および協調して回転する上方ローラー112が1回転するために、クランクハンドル116は数回回転しなければならないように、ギア比は1以上に対して4や5であってもよい。もちろん、クランクハンドル116の回転に対してローラー112および114の回転比率を変えるために、異なるギア比を有する、異なる大きさのギアを用いてもよい。
【0020】
さらに、ローラー112および114を通り抜けてダイが引かれる方向に駆動ローラー114と上方ローラー112とを動かすようにクランクハンドル116の時計回りの回転を可能にするために、中間の2段階ギア134は、クランクギア132とドライブギア130との間に取り付けられて挿入される。従来のローラータイプのダイプレスは、プレス用のローラーに適切な回転を伝えるため、クランクハンドルの回転が反時計回りであり、これは一般的に、右利きの使用者にとって直感に反している。
【0021】
2段階ギア134は、クランクギア132と噛合する大きな直径部136と、ドライブギア130と噛合して動かす小さな直径部138とを有する。従来技術のようにクランクギア132とドライブギア130との間に1つのギアが備えられている場合より、ドライブギア132のサイズを小さくするために、中間134は、クランクギア132とドライブギア130との間のギア比をさらに提供する。ドライブギア130として、より小さなギアを用いることは、ドライブギア130の材料費および製造費を削減する。中間ギア134は、ベアリング140によりフレーム部104および106に回転可能に取り付けられた支持シャフト139を有する左右のフレーム部104および106に、自在に回転可能に取り付けられている。シャフトは、クランクギア132によってギア134に非常に大きな力が加わったときに、ギア134の縁ぞりを防止する。
【0022】
再び図4Aを参照すると、ローラープレス100の特に特徴的な特徴が示されている。例えば、図3に示した吸着機構を作動するために、吸着作動部またはシャフト150は、ローラープレス機構100の底に設けられる。吸着作動シャフト150は、シャフト150の長手方向の軸Aと一直線上にならないオフセット部152を有する。シャフト150はギア154によって、軸Aを中心として回転する。オフセット部152は、吸着機構によって吸着が起きていないとき、下または静止位置において示される。シャフト150がほぼ180度回転した状態において、オフセット部152は上または噛み合った位置においてしめされる。オフセット部152に吸着部の中心を取り付けることにより、オフセット部152が上の位置にある場合、吸着部の中心はシャフト150の回転に応じた周辺部と関連して上昇させられる。吸着部の中心が上昇したとき、真空状態が、吸着部と、吸着部(およびシャフト150)を支える支持面との間で発生する。本明細書においてさらに記載されるように、ダイプレスの筐体が吸着部に取り付けられるので、支持面への吸着が実施されるときに、ダイプレスは同じ場所で支えられる。
【0023】
図示されている第1の静止位置と第2の結合位置との間のシャフト150の回転は、ドアの動き(図2で示したドア18およびドア19のように)によって生じる。すなわち、ドアアーム部材156および158は、ローラープレスの筐体に対して回転可能に取り付けられて、ドアの動きにより、ギアを介して、そろって回転する。ドアが直立状態または閉位置にある場合、アーム部材156および158のオフセット部分160および162は、第1の直立位置にある。ドアが開いたとき、オフセット部160および162はそれぞれ、対応するアームギア164および166の回転によって下方向へ回転する。第1アームギア164が回転したとき、第2アームギア166がそろって回転するために、逆の場合も同様に、使用者によって第1ドアのみが開閉されたとき、第2ドアがそろって開閉するように、アームギア164および166は、遊び歯車168および170に噛み合わされている。吸着作動ギア154は、ドアが開くにつれて吸着シャフトが回転するように、作動ギア154が噛み合っている遊び歯車168によって回転する。このように、ドアは2つの目的をもたらす。それらは、開位置において、ダイプレスを通り抜けて挿入されたダイ、紙、およびカット用マットを支えて誘導するための支持面をもたらし、さらに、開けられたとき、操作の間ダイプレスを同じ場所で支えるため、支持面と吸着部との間に吸引または真空状態を作り出すために吸着部の作動をもたらす。
【0024】
図4Aおよび4Bにおいて示されるギアは、表面が滑らかである点に留意する必要がある。しかし、実際は、これらのギアは、隣接したギアと噛み合うためのギア周辺部の歯を含む。このように、特に例示しない場合、ギア120、122、130、132、134、136、154、164、166、168および170はそれぞれ、隣接する歯に噛み合うために、それらの周囲にギア歯を有する。
【0025】
図5に示すように、吸着部202は、ローラープレス200のローラープレス筐体204の底面に取り付けられている。吸着作動アーム206は、吸着部202の中心近くに取り付けられた垂直部材208と共に、吸着部202に取り付けられている。吸着支持フレーム210は、吸着作動アーム206の凹みが回転時に吸着部202の中心を持ち上げる垂直部208を持ち上げるように、吸着支持フレーム210はローラープレスフレーム212に取り付けられている。吸着部の底面214は、脚部材218′および218″の底面216′および216″よりそれぞれわずかに下方に設けられる。
【0026】
次に、図6を参照すると、一般的に300で示される、本発明の原理に基づいたローラータイプダイプレスの分解図が示されている。プレス300は、前面部302、はめ込み背面部304、右側面部306および左側面部308を有し、一般的に301で示される筐体を含む。それぞれの筐体部は、締着具315と共に固定される。前面ドア組み立て部品310は、締着具315と共に固定される外側の骨組み311と内側のドアトレイ313を有する。背面ドア312も同様に構成される。土台部品は、上述のように、それに対して吸着部318が作動する締着具313を取り付けられた複数の脚部材316を含む。それら部品は、例えば一般的に317で示されるローラープレス機構を囲って筐体300を形成するために、共に組まれる。ドア310および312はそれぞれ、前面部材302または背面部材304に設けられた開口または溝(溝324のみが見えている)を支えるピンに対応するピン320および322と共に、枢動可能にはめ込まれる。ドア310および312は、それぞれ、対応する凹部または開口部(開口部330のみ見える)にはめこまれる湾曲したはめ合わせ端326および328を有する。カーブ面326が、開口部330の端と合わさるとき、ドア310は完全に開かれて、図示のように、実質的に水平位置で、前面筐体部302によって支えられる。このように当接面を設けることで、ドアは完全に開口部330によって支えられる。
【0027】
吸着台316は、吸着上昇取り付け金具342に、締着具340とともに取り付けられる。吸着上昇取り付け金具342は土台組み立て部品314の内側に取り付けられる。吸着上昇取り付け金具は、ギア344の作動により土台に対して移動可能である。ギア344は、ギアの中心軸またはアクセル348からオフセットされた位置に設けられたシャフト又はペグ346を有する。ギア344は、土台部314に対向して配置されたギア支持体350および351に取り付けられている。ペグ346は、吸着上昇取り付け金具342の開口部354に取り付けられる。ギア344の歯は、ドア組み立て部材310および312の部分ギア356の歯に係合または嵌合する。ドア310および312のどちらでも回転するにつれて、部分ギア356は、関連するギア344の回転を引き起こす。ギア344の回転は、吸着上昇取り付け金具342の垂直方向の移行を引き起こす。ドア310および312が、図のように閉位置から開位置まで動かされたとき、取り付け金具342は、吸着部318の中心取り付け金具360の上昇を引き起こすように、土台314に対して上昇する。同様に、ドア310および312があがるときに、取り付け金具342は下降し、それは土台を作業面から自由にするために吸着台318の中心を降ろす。
【0028】
図6には、また、使用者により握られるための供給されたハンドル部371を有するハンドル370の構成も示される。その2つは、締着具372で固定される。ハンドル370は、4本の脚に対して取り付けられる横方向のハンドル部370′を含む。脚374はそれぞれ、末端376を有し、それは、ハンドル370が筐体組み立て部材の最上部から限られた量だけ伸びることを可能にするために、末端376にぶら下がり、横方向または横に伸びた取り付け部378を有する。このように、それぞれの取り付け部378は、ハンドル370のそれぞれの脚に設けられる。クランク380は、ローラー組み立て部品317のクランクシャフト382へ、締着具383で取り付けられる。クランク380は、締着具383でクランク380に取り付けられた、回転自在なクランクハンドル384を含む。
【0029】
本明細書において用いられる用語が、特定の実施の形態を記載するためのみに使われ、本発明の範囲を限定することを意味しないと理解する。さらに、用語「シート」の使用は、ダイと本発明のローラープレスによって切り抜き可能なシート状のいかなる材料であってもよく、それらは、さまざまな厚さの紙を含むがこれに限定されるものではなく、その紙は、材料として、シート状のプラスチック、ボール紙、箔または公知である他の材料のみならず、色紙およびカード用紙も含む。また、文脈で反対の意味を明示していない限り、本明細書および添付の請求の範囲において使用される単数形の「a」、「an」および「the」は複数の参照を含む。
【0030】
一方、定められない限り、本明細書において用いられる技術的および科学的な用語は、本発明が属する分野の当業者によって理解されるのと、同じ意味を有する。本発明の、さまざまな方法、組成物および材料は、本明細書において記載されたとはいえ、本明細書に記載のそれらと類似または等しいいかなる方法および材料が、本発明の実施または試験に用いられてもよい。本明細書中の全ての引用文献は、それらの全部が、全ての目的のために記述された。本発明の上述の効果が、本発明に示された実施の形態において明らかにされたとはいえ、それらの効果を達成するために、さまざまな変形を、本発明の構成、設計および構造に対して行うことができる。よって、本明細書中の記述は、本発明の構造および機能の詳細についての例示のみで、限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1A】図1Aは、本発明の原理に基づくローラープレスの側面斜視図である。
【図1B】図1Bは、延長されたハンドルを備える図1Aに示したローラープレスの側面斜視図である。
【図2】図2は、広げられたドアを備える図1Aに示したローラープレスの側面斜視図である。
【図3】図3は、図1に示したローラー(ダイ)プレスの底面図である。
【図4A】図4Aは、本発明の原理に基づく実施の形態1のローラー組立部の左側面斜視図である。
【図4B】図4Bは、図4Aに示したローラー組立部の示す右側面斜視図である。
【図5】図5は、本発明の原理に基づくローラープレスの他の実施の形態の断面図である。
【図6】図6は、本発明の原理に基づくローラープレスの他の実施の形態の分解斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に取り付けられている上方ローラーと、
前記筐体に取り付けられている下方ローラーと、
前記上方および下方ローラーの少なくとも1つへ取り付けられ、回転することにより前記上方ローラーおよび下方ローラーの少なくとも1つを回転させるクランクハンドルと、
前記筐体へ取り付けられ、閉位置から開位置まで移動可能な少なくとも1つのドアと、
前記筐体の底面に取り付けられている吸着部と、
前記少なくとも1つのドアへ取り付けられ、前記少なくとも1つのドアの動作により作動する吸着作動部と
を備えるローラープレス。
【請求項2】
前記少なくとも1つのドアは、一方のドアの動きに応じて他方のドアが動くように、ギアを介して相互接続された1組のドア
を備える請求項1記載のローラープレス。
【請求項3】
前記吸着部は、吸着台と、前記少なくとも1つのドアに取り付けられている作動部と
を備える請求項1記載のローラープレス。
【請求項4】
前記作動部と前記少なくとも1つのドアとは、少なくとも1つのギアで取り付けられている
請求項3記載のローラープレス。
【請求項5】
前記少なくとも1つのドアは、各ドアの回転軸に沿って配置された第1ギアと第2ギアとに固定的に取り付けられている1組のドアを備え、
前記吸着部は、前記第1および第2ギアの回転運動が前記吸着部の垂直方向の動きをもたらすように、前記1組のドアのそれぞれの前記第1および第2ギアに取り付けられている
請求項1記載のローラープレス。
【請求項6】
前記少なくとも1つのドアは、前記上方ローラーと前記下方ローラーとの間の開口部近くに、ダイ支持面を設ける
請求項1記載のローラープレス。
【請求項7】
前記少なくとも1つのドアは、1組のドアを有し、
前記1組のドアはそれぞれ、前記開口部の対向する辺に位置する前記1組のドアそれぞれの、前記上方ローラーと前記下方ローラーとの間の前記開口部近くに、前記ダイ支持面を設ける
請求項6記載のローラープレス。
【請求項8】
筐体と、
前記筐体に取り付けられている上方ローラーと、
前記筐体に取り付けられている下方ローラーと、
前記筐体に取り付けられている回転可能なクランクハンドルと、
前記クランクハンドルへ取り付けられ、前記クランクハンドルの回転によって回転するクランクギアと、
前記クランクギアに係合し、前記クランクギアの回転によって回転する遊び歯車と、
前記上方ローラーおよび前記下方ローラーのいずれか1つへ取り付けられ、前記遊び歯車によって回転する駆動ギアと
を備えるローラープレス。
【請求項9】
さらに、第1の位置から第2の位置へ移動自在な少なくとも1つのドア
を備える請求項8記載のローラープレス。
【請求項10】
さらに、
前記筐体へ取り付けられ、前記第1の位置と前記第2の位置との間に位置する少なくとも1つのドアの動きにより、第1の状態と第2の状態との間で作動されることが可能である吸着部
を備える請求項9記載のローラープレス。
【請求項11】
前記少なくとも1つのドアは、
一方のドアの動きに応じて他方のドアが動くように、ギアを介して相互接続されている1組のドア
を備える請求項9記載のローラープレス。
【請求項12】
前記吸着部は、
前記少なくとも1つのドアに取り付けられている吸着用の底面および作動部
を備える請求項10記載のローラープレス。
【請求項13】
前記作動部および前記少なくとも1つのドアは、少なくとも1つのギアで取り付けられている
請求項12記載のローラープレス。
【請求項14】
前記少なくとも1つのドアは、1組のドアを有し、
それぞれは、第1および第2ギアへ固定的に取り付けられ、
前記第1および第2ギアは各ドアの回転軸に沿って配置され、
前記吸着部は、前記第1および第2ギアの回転運動が、前記吸着部の垂直方向の動きをもたらすように、前記1組のドアそれぞれの前記第1および第2ギアに取り付けられている
請求項10記載のローラープレス。
【請求項15】
前記少なくとも1つのドアは、前記上方および下方ローラーの間の開口部近くにダイ支持面を備える
請求項9記載のローラープレス。
【請求項16】
前記少なくとも1つのドアは、1組のドアを有し、
前記1組のドアはそれぞれ、前記開口部の対向する辺に位置する前記1組のドアそれぞれの前記上方および下方ローラーの間の前記開口部近くに前記ダイ支持面を備える
請求項15記載のローラープレス。
【請求項17】
筐体と、
上方ローラーおよび下方ローラーを備え、前記筐体に取り付けられているローラー組み立て部材と、
前記ローラー組み立て部材に取り付けられ、回転することにより前記上方ローラーおよび下方ローラーの少なくとも1つを回転させるクランクと、
前記筐体に取り付けられ、第1の位置から第2の位置へ移動可能な少なくとも1つのドアとを備え、
前記少なくとも1つのドアは、前記上方および下方ローラーで規定される開口部近くのダイ支持面を備える
ローラープレス。
【請求項18】
さらに、前記筐体に取り付けられている吸着部を備え、
前記吸着部は、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記少なくとも1つのドアの動きにより、第1状態と第2状態との間で作動可能である
請求項17記載のローラープレス。
【請求項19】
前記少なくとも1つのドアは、一方のドアの動きに応じて他方のドアが動くように、ギアを介して相互接続された1組のドアを備える
請求項17記載のローラープレス。
【請求項20】
前記吸着部は、吸着台と、前記少なくとも1つのドアに取り付けられている作動部と
を備える請求項18記載のローラープレス。
【請求項21】
前記吸着部と前記少なくとも1つのドアとは、少なくとも1つのギアで取り付けられている
請求項20記載のローラープレス。
【請求項22】
前記少なくとも1つのドアは、各ドアの回転軸に沿って配置された第1ギアと第2ギアとに固定的に取り付けられている1組のドアを備え、
前記吸着部は、前記第1および第2ギアの回転運動が前記吸着部の垂直方向の動きをもたらすように、前記1組のドアのそれぞれの前記第1および第2ギアに取り付けられている
請求項18記載のローラープレス。
【請求項23】
前記少なくとも1つのドアは、1組のドアを有し、
前記1組のドアはそれぞれ、前記開口部の対向する辺に位置する前記1組のドアそれぞれの前記上方ローラーと前記下方ローラーとの間の前記開口部近くに、前記ダイ支持面を設ける
請求項17記載のローラープレス。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−525198(P2009−525198A)
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553326(P2008−553326)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/002641
【国際公開番号】WO2007/089841
【国際公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(508011717)プロヴォ クラフト アンド ノヴェルティ インコーポレイテッド (10)
【Fターム(参考)】