説明

ロールペーパーホルダー

【課題】ロールペーパーを引き出して切断した後、ロールペーパー端部を常にロールペーパーホルダーから一定の長さだけ引き出し開放した状態にする。
【解決手段】引き出されたロールペーパーの表裏両側から互いに向かい合わせて裏面部材とカバー部材とを開閉可能に併設し、前記裏面部材とカバー部材のうちの一方には略水平方向に伸びる凸部を、他方には該凸部で圧縮されるバネ部材を設けるとともに、前記裏面部材とカバー部材のいずれか一方には先端歯部を設ける。更に、前記裏面部材とカバー部材とを閉じた際には前記ロールペーパーを前記凸部とバネ部材との間に挟み込むとともに前記先端歯部でペーパーを切断し、前記裏面部材とカバー部材とを開いた際には前記挟み込みから前記ロールペーパーを開放するように構成する。更に、前記凸部とバネ部材との構成に変えて、水平方向にもペーパーを送り出せる構成にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロールペーパーを取り付けて使用するロールペーパーホルダー、さらにはロールペーパーをカットした際、ロールペーパーの先端部が開放された状態で引き出され、その先端部を容易に把持することが出来るロールペーパーホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
ロールペーパーをロールペーパーホルダーに取り付けて使用する際、ロールペーパーを引き出し、適当な長さに切断して使用するが、次に取り出す際には、切断された先端部をつまみ更に必要な長さだけ引き出し切断する。これらの動作を繰り返すにあたり、前回切断されたロールペーパーの先端部を容易につまめる必要があり、そのためには、切断されたロールペーパーの先端部がロールペーパーホルダーの収納部から取り出され、さらにはホルダの一部やカッターの近傍から開放されていることが要求される。この要望にこたえるために必要な長さだけ収納部から取り出された状態になるようにロールペーパーをカットする手法が提案されている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6参照
【0003】
【特許文献1】特開2002−85288
【特許文献2】特開2003−153821
【特許文献3】特開2003−135306
【特許文献4】実開平5−28292
【特許文献5】特開平10−43087
【特許文献6】特開平10−171
【0004】
ところが特開2002−85288ならびに特開2003−153821は、所定長さの引き出し量を確保するために設けられたカッター部とカバー先端部との空間にたるみが生じ、切断が不安定であるうえ、カッターの刃先が手前に突き出しているため恐怖感を与えてしまう。一方、特開2003−135306はカッターに至るまでのロールペーパーの保持が片面での摩擦力によるものであるため前記引例と同じく切断が不安定であり、特に2枚重ねのロールペーパーの場合は顕著である。またカッターの部分があくまでも手前に来るため、不意に指を引っ掛けてしまう危険を伴う。実開平5−28292は、切断は安定して行えるうえ切断後のロールペーパー先端部が開放されるが、この先端部は下りてくるわけではなく切断位置から変わらないのでつまみ部分を見つけにくく、確実につまめるようにするには開閉板を上方に大きく離反させなければならず効率が悪い。特開平10−43087はカッターに至るまでにロールペーパーの保持部分がある程度確保できるが切断が不安定である。特開平10−171はロールペーパーの保持部分が確保できるうえ切断も安定して行うことが出来る形態ではあるが、押圧する突条に引っかかったり、折り曲げ部分が元の状態に復帰せず垂れ下がらない場合がある。特に、保持部分に余裕も持たせるために押し込み量を深くする場合や、復元力の弱いやわらかい紙質を使用する場合には顕著である。
【0005】
本発明は、上述したこれらの問題点を克服したロールペーパーホルダーに関するもので、ロールペーパーをロールペーパーホルダーから必要な長さだけ引き出して切断する際、切断後いかなる紙質のロールペーパーであってもロールペーパー端部を常にロールペーパーホルダーから意図する長さだけ安定して引き出し、ロールペーパー先端部を開放した状態にすることが出来ると共に、ロールペーパーを切断するための歯の露出を防ぐ安全装置により、極めて安全に操作することが出来るトイレットペーパー用、トイレットペーパーと類似するキッチンペーパー用にも最適なロールペーパーホルダーを提供することを目的とする。更には従来、垂直な壁に固定して使用していたものを水平なテーブルの上においても使用できるものを提供することを目的とする。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のロールペーパーホルダーは、引き出されたロールペーパーの表裏両側から互いに向かい合わせて裏面部材とカバー部材とを開閉可能に併設し、前記裏面部材とカバー部材のうちの一方には略水平方向に伸びる凸部を、他方には該凸部で圧縮されるバネ部材を設けるとともに、前記裏面部材とカバー部材のいずれか一方には先端歯部を設ける。更に、前記裏面部材とカバー部材とを閉じた際には前記ロールペーパーを前記凸部とバネ部材との間に挟み込むとともに前記先端歯部でペーパーを切断し、前記裏面部材とカバー部材とを開いた際には前記挟み込みから前記ロールペーパーを開放するように構成する。更に、前記凸部とバネ部材との構成に変えて、水平方向にもペーパーを送り出せる構成にする。
また、これに変わる別の構成として、カバー部材に、ロールペーパーの一部を跳ね上げる、跳ね上げ部材を設ける。
更に前記カバー部材には下端部にストッパと、前記先端歯部が出入りできるように配置したバネ部材付き跳ね板と、該跳ね板を前記カバー部材側から跳ね板受け部で受けると共に前記跳ね板に押し当てもしくは離反する方向においてスライド可能なスライダと、該スライダのスライドを規制するバネ部材と、該バネ部材の一端を固定するバネ固定部材とを設ける。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ロールペーパー端部をロールペーパーホルダーから引き出して切断する際、安全にロールペーパーを切断できると共に、切断後はいかなる紙質のロールペーパーであっても、次回把持するために必要な長さを安定して形成し、ロールペーパー先端部を開放した状態にすることが出来るため、取り出しが極めて容易になるという効果がある。
更に、ロールペーパーを切断する歯の露出を防ぐ安全装置によりきわめて安全に取り扱えるという効果がある。また、壁に垂直な配置のみならず、テーブルの上でも同じように使用できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明に係るロールペーパーホルダーは、ロールペーパー端部3aをロールペーパーホルダー内のロールペーパー3から引き出し、ロールペーパー受け軸5の上を滑らせ、ロールペーパーホルダーの前側に設けられた裏面部材6とカバー部材8の間を通過させ、必要な長さを取り出し切断する際、切断後にロールペーパー先端部3bが次につまみやすい長さだけ引き出され、開放した状態にすることが出来るロールペーパーホルダーを実現したもので以下に詳細を記載する。
【実施例】
【0009】
図1Aは本発明に係るロールペーパーホルダーの側面図であり、保持軸2に取り付けられたロールペーパー3から引き出されたロールペーパー端部3aはロールペーパー受け軸5の上を滑らせ、ロールペーパーホルダー前側の裏面部材6において略水平方向に共に滑らかで帯電のない凹部や凸部を有する裏面部材凹部6aの前面を通過させる。該裏面部材凹部6aには図2に示されるように該凹部を覆うようにコイルバネ6Aが取り付けられている。更に裏面部材6の前方にはロールペーパー端部3aを挟み、前記裏面部材6の裏面部材凹部6aにかみ合う形状のカバー部材凸部8dを設けたカバー部材8が併設されている。
【0010】
カバー部材8は側方から見ると略中間部で折り曲げられた形状をしており、図1Bに示されるように中間部をはさんで一端に円柱状のコイルバネ第2固定部材12が設けられ更に中間部寄りには切り欠き部8aが設けられた2片の軸部8bと、前記裏面部材凹部6aにかみ合う形状の凸部を設けたカバー部材凸部8dを有し前記2片の軸部8b間を連結する連結部8cとから成り立っている。更に、前記2片の軸部8b間を連結する連結部8cの端部には鋸歯状の先端歯部10と、該先端歯部10に沿ったバネ部材4a、4b、4cにより支えられた跳ね板11が設けられている。
【0011】
一方、2枚の側面カバー1間には図2に示されるように2枚の側面カバー1をつなぐ様にロールペーパー受け軸5が取り付けられ、更に該ロールペーパー受け軸5の上方には前記2枚の側面カバー1のそれぞれ内側に円柱状の凸部を有する支点部材9が設けられている。
【0012】
次に、前記カバー部材8はロールペーパーホルダーを形成する2枚の側面カバー1の間に取り付けられているが、該カバー部材8は前記2枚の側面カバー1のそれぞれにあけられたスリット上のガイド孔15に前記2本のコイルバネ第2固定部材12をそれぞれ差し込み、前記切り欠き部8aを前記支点部材9に嵌めた状態でセットする。前記ガイド孔15の形状は、セットされたカバー部材8を、支点部材9を中心に揺動し、前記裏面部材凹部6aと前記カバー部材凸部8dとを、前記保持軸2に取り付けられたロールペーパー3より引き出されたロールペーパー端部3aの表裏両側から向かい合わせて閉じ、ロールペーパー端部3aをコイルバネ6Aを介して互いにかみ合わされる凹凸間に挟みこむと共に前記ロールペーパー端部3aを先端歯部10で裏面部材6に押しつけた際にたどるコイルバネ第2固定部材12の軌跡に沿った形状になっている。
またコイルバネ第2固定部材12の先端とロールペーパーホルダーの側面に取り付けられたコイルバネ第1固定部材13間にはコイルバネ14が取り付けられ、カバー部材8の軸部8bを引き付けている。
【0013】
次にロールペーパーの切断について述べる。ロールペーパーの先端部3bを持ち必要な長さだけ引き出した後、カバー部材8の下端部を押し、図1の破線で示すようにカバー部材8を裏面部材6に押し付ける。この際、カバー部材8は支点部材9を中心に回転し、コイルバネ第2固定部材12は該コイルバネ第2固定部材12に取り付けられたコイルバネ14の伸びに抗しながら側面カバー1にあけられたガイド孔15に沿って移動する。この際ロールペーパー端部3aはコイルバネ6Aを介して前記裏面部材凹部6aと前記カバー部材凸部8dの凹凸がかみ合った部分で挟まれ、凹凸にならった形状となると共に、前記ロールペーパー端部3aは前記バネ部材4a、4b、4cにより支えられた跳ね板11により裏面部材6の下部に設けられた台座7に押し当てられ、さらには先端歯部10により前記台座7の下部にも押し当てられる。
【0014】
なお、前記跳ね板11や台座7の表面に摩擦力を増す表面加工を施すか、もしくは摩擦力を高める部材を付加するとすべり防止効果が高められる。
次にこの状態で、引き出されたロールペーパー端部3aを先端歯部10で切断する。切断後、カバー部材8から手を離すと該カバー部材8は前記コイルバネ14の復帰力で初期の状態に戻る。
以上の例において、裏面部材凹部6aに形成されたコイルバネ6Aは、これに限定されるものではなく、板バネやクッション材など同等の作用をもつもので形成してもよい。
【0015】
図6はその際の先端歯部10ならびに跳ね板11の動きと働きを示したもので、図6A、図6B、図6Cはそれぞれ先端歯部10の押し当て前、先端歯部10を押し当ててロールペーパー先端部3bを保持して切断する際、切断後押当て前の状態に復帰する直前の各様子を示しており、特に図6Cの押し当て前の状態に復帰する直前には先端歯部10に絡んだロールペーパー切断部が跳ね板11により剥がされる様子が示されている。すなわち先端歯部10にはロールペーパー切断部が絡みそのまま引き上げられることがあるが、予め跳ね板11の位置が先端歯部10の先端部よりも出っ張った位置にセットされているため、先端歯部10による押し当てが解かれた直後は未だ跳ね板11による押し当てが解かれていないので切断部のからみが解かれる。そうしてその後に跳ね板11が初期の位置に復帰する。
【0016】
次に、ロールペーパー端部3aの動向であるが、カバー部材8が裏面部材6から分離することによりロールペーパー端部3aはコイルバネ6Aの復元力により裏面部材凹部6aから押し出され、ロールペーパー先端部3bも先端歯部10と台座7から開放され、前記裏面部材凹部6aに挟まれた長さに対応した長さだけ切断位置から垂れ下がり、次回ロールペーパー先端部3bがつまみやすい状態になる。
【0017】
なお、前記裏面部材凹部6aによる垂れ下がりについては、凹部の深さや数量に左右されることは明白であるが、つまみやすさを考慮すれば、垂れ下がった部分の長さは20mm以上、好ましくは30mm以上となるようすることが求められ、これは前記凹部の深さと数量との組み合わせで決定される。たとえば、複数の半円筒(それぞれの半径をr1、r2、・・・とする)で構成する等価円に換算して計算することが可能で、前記垂れ下がり量を数式で示すと、(π−2)×(r1+r2+・・・)≧20となる。
また、前記保持軸2に取り付けられたロールペーパー3から引き出されたロールペーパー端部3aをロールペーパー受け軸5の上に滑らせる際には、カバー部材8をコイルバネ第2固定部材12を軸として回転して持ち上げることにより作業が容易になる。
【0018】
なお、前記コイルバネ6Aのかわりに凹部をスポンジなどのクッション材で覆ったものでも良く、この場合、カバー部材8の下端部を押し、カバー部材凸部8dを裏面部材凹部6aに押し付けるとロールペーパー端部3aはクッション材を介して前記裏面部材凹部6aとカバー部材凸部8dの凹凸にならった形状になって挟まれる。
【0019】
図3は前記カバー部材8の形態ならびに揺動機構についての別の実施例で、カバー部材17は支点18を軸にして回転する機構としている。前記コイルバネ第2固定部材12、コイルバネ第1固定部材13にかえてそれぞれ、コイルバネ第2固定部材19、コイルバネ第1固定部材20を設けることにより更なる小型化が可能になる。なおこの際前記ガイド孔15の位置が前記コイルバネ第2固定部材の軌跡に合わせて変更されることは言うまでも無い。
更に、カバー部材8や裏面部材6の凹部は板バネや各種バネ部材を介した板材などを設けても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0020】
図4は別の実施例で、カバー部材17Aは新たな支点18を中心に回転する構造になっている。この例では、前記カバー部材17Aの下端に先端歯部10Bを配し、該先端歯部10Bの近傍には図5のカバー部材17Aの平面図に示されるようにペアーで配置された2本のコイルバネ4A、4B、ならびに3本のコイルバネ4a、4b、4cが設けられており、前記2本のコイルバネ4A、4Bと、台座7Aとにより裏面部材66とカバー部材17Aとの間隔を形成している。ここで、ロールペーパー端部3aは前記2本のコイルバネ4Aと4Bの間を通過している。また、3本のコイルバネ4a、4b、4cは図1に示されるコイルバネ4a、4b、4cと同じ働きをするものである。なお、前記2本のコイルバネ4A、4B、ならびに3本のコイルバネ4a、4b、4cの端部にはそれぞれ跳ね板が付けられている。
【0021】
このように初期の状態ではロールペーパー端部3aはコイルバネ6Bを付加した裏面部材66とコイルバネ8Bを付加したカバー部材17Aとが形成する空間で自由に開放されるが、この状態からカバー部材17Aの下部を押すと、裏面部材66の凹凸とカバー部材17Aの凹凸部が互いにかみ合いながら閉じられ、2本のコイルバネ4Aと4Bとは圧縮される。さらに、3本のコイルバネ4a、4b、4cは前記台座7Aとの間でロールペーパー端部3aを保持し、先端歯部10Bにより台座7Aに押し付けられる。この状態でロールペーパー端部を保持して引きロールペーパーを切断する。カバー部材17Aの押し付けを解除すると、該カバー部材17Aは前記2本のコイルバネ4Aと4Bとで支えられた初期の状態に戻り、ロールペーパー先端部3bが裏面部材66とカバー部材17Aの隙間から垂れ下がった状態になる。
【0022】
図7は引き出されたロールペーパーを先端歯部で自動的にカットする実施例で、先端歯部25ならびに跳ね板28a、28bの動きと働きを示している。図7Aで、水平方向に長い溝部23aを有する裏面部材23と、何れも水平方向に長い先端歯部25、ストッパ26、前記先端歯部25を挟みそれぞれにバネ部材27a、27bが付された跳ね板28a、28bを有するカバー部材24とが対面し、裏面部材23と跳ね板28a、28bの間をロールペーパー端部3aが通過している。
【0023】
図7Bはロールペーパーを必要な長さだけ引き出した後、カバー部材24を裏面部材23に押し付けた状態であり、先端歯部25が溝部23aに挿入され、ストッパ26が裏面部材23に接することにより停止する。この際ロールペーパー端部3aは溝部23aに挿入される先端歯部25により切断されることになる。なお、この際先端歯部25よりも前方に置かれていた前記2つの跳ね板28aと28bとによってロールペーパー端部3aが固定されるため安定した切断が可能になる。図7Cはカバー部材24が押し付け前の状態に復帰する直前の状態を示したもので、先端歯部25に絡んだロールペーパー切断部が跳ね板28a、28bにより剥がされる様子が示されている。すなわち先端歯部25にはロールペーパー切断部が絡みそのまま引き上げられることが往々にしてあるが、跳ね板28a、28bによるロールペーパー端部3aの保持がまだ解かれていないので絡みの部分が解かれる。その後、跳ね板24は初期の位置に復帰する。
【0024】
なお、この際のロールペーパー端部3aの動向であるが、前記カバー部材24が前記裏面部材23から分離することによりロールペーパー端部3aは裏面部材とカバー部材とで挟まれた凹凸部の長さに応じた長さだけ切断位置から垂れ下がることになり、次回ロールペーパーの先端部がつまみやすい状態で開放される。
【0025】
なお、図7に示す前記例ではバネ27a、27b付きの跳ね板28a、28bや先端歯部25をカバー部材に設け、溝部23aを裏面部材23に設けたが、バネ付きの跳ね板や先端歯部を裏面部材に設け、溝部をカバー部材に設けても良い。
【0026】
図8は図7に示された実施例の変形例で、裏面部材23にスポンジ29a、29bが付いた跳ね板30a、30bを設け、カバー部材24にスポンジ38a、38b付きの跳ね板28a、28bを互いに向かい合うように設けたものである。これによりロールペーパー切断後、ロールペーパー先端部3bが溝部23aに残った場合でもこれらを簡単に押し出す構造になっている。なお、図8Aと図8Bとはそれぞれ先端歯部25がカバー部材24にあるものと裏面部材23にあるものとをしめしている。また、この例においても開放時の前記跳ね板28a、28bの位置は前記先端歯部25の位置よりも出っ張っていることは言うまでも無い。
更に、前記実施例において跳ね板28a、28bは独立しているが、一部でつながり一体化されていても良い。
【0027】
図9は図7ならびに図8に示す先端歯部25の水平方向の形状を示すもので、図21Aの先端歯部25Aは単調な鋸歯状をなしており、図9Bの先端歯部25Bでは2種類の山の高さが交互に形成され、ロールペーパー切断時の初期の食いつき圧力を弱める働きをしている。なお、この場合山の高さの数を増したり、山の形状や配列を変えることも可能である。
【0028】
図10はロールペーパー切断機構の別の実施例で、図10Aに示されるように、裏面部材33には水平方向に伸びるコの字型の凹部33Aが形成され、2本のバネ部材37a、37bが前方に向けて設けられそれぞれの端部には跳ね板36aと36bとが付加されている。また、前記コの字型の凹部33Aの内側下面には下側板歯34が2つのバネ部材35a、35bで保持されている。該下側板歯34は図10Cの平面図で示されるように内側に切れ込んだ端部34bを持ち、側方には切れ込みを挟んで両端に傾斜部34aを有している。
【0029】
一方、カバー部材31の下端部には前記跳ね板36aと36bとが突き当たる跳ね板受け31bと先端歯32を有している。ここで、裏面部材33とカバー部材31とを閉じると、図10Bに示されるように、前記カバー部材31の先端歯32は前記バネ部材37aと37bのそれぞれに付加された跳ね板36aと36bに抗しながらロールペーパー端部3aを押しつつ前記下側板歯34の傾斜部34aを伝って進み、前記下側板歯34の端部34bとの接触により鋏の要領で前記ロールペーパー端部3aを切断する。ロールペーパー切断後はカバー部材31を裏面部材33から離反させるが、前記コの字型の凹部33Aに押し込まれた切断後のロールペーパー先端部3bは前記跳ね板36aと36bとにより前記コの字型の凹部33Aから押し出される。
【0030】
更に本発明の追加するべき実施例として、図11はロールペーパー切断機構を示す別の実施例である。カバー部材40は支点(不図示)を中心に回転し40Aのように裏面部材42と重ねあわされるが、このとき先端歯部46とバネ部材45に取り付けられた跳ね板44とは円弧47に沿って移動し、前記跳ね板44は裏面部材42に設けられた台座43に接触する。具体的には円弧状のガイド部材48や溝などに沿って先端歯部46ならびにバネ部材45がスライドする。これにより円弧を描くガイドがない場合に生じる跳ね板44と台座43間の横滑りを無くしている。なお、台座43も円弧状に張り出した形状にすることが考えられるが、こちらは跳ね板44との接触位置さえ確保されていれば必ずしも円弧状である必要はない。
【0031】
図12は前記カバー部材の円弧移動に対して、円弧を描くガイド部材などを設けることなく前記横滑りを吸収する手法を示す実施例であり、裏面部材42と台座48の間に所定の厚さのクッション部材49を挟みこんで上下方向の微小な振れを吸収させている。
【0032】
更に本発明の追加するべき実施例として図13はロールペーパーホルダーの別の構成を示す実施例である。ロールペーパーは底板112の上に直接乗せられ、引き出されたペーパーをロールペーパー受け軸113を介して下方に引き出している。このとき、前記底板112は後方を低くし且つペーパーの引き出しは下方からとしている。これによりロールペーパー100が常に後方に押し付けられロールペーパーの前後のゆれを防止する。そうして引き出されたロールペーパーは裏面部材102とカバー部材101との間に導かれる。
カバー部材101にはガイド軸104が略水平方向に取り付けられ、その先端にはバネ部材105が固定され、このガイド軸104は、裏面部材102に略水平方向に取り付けられたガイド軸受け106内をスライドする。この構成においてカバー部材を、ストッパ108が裏面部材に突き当たるまで水平方向に押しこむと、ペーパーはカバー部材の凸部103と裏面部材102の凹部によりたるみ部分が形成され、更に跳ね板110と台座111で挟まれ先端歯部109で切断される。
【0033】
このあと、カバー部材101から手を放すとカバー部材はもとの位置に戻りペーパー先端部が垂れ下がる(以下、垂れ下がる長さをたるみと記す)。前記カバー部材101にはガイド板107ならびにストッパ108が設けられているが、両者には図13Bに示すようにガイド側面107aならびに108aを有するペーパーガイドが設けられている。このため、カバー部材101を押し込んだ際は、図13Cで示されるように切断されるペーパーはペーパーガイド部に納まり横ずれを生じない。但し、ペーパーガイドは、位置、形状、数量など限定されるものではなく、カバー部材の凸部103の側方に沿って長く設けることも可能である。なお、前記ガイド側面間隔はストッパ108よりもガイド板107において多少狭くしておくとスムーズな垂れ下がりがなされるので好ましい。
【0034】
更に本発明の追加するべき実施例として、図14は伸縮部材による強制的な押し出しを省いた場合のたるみを発生させる機構である。裏面部材133とカバー部材131のそれぞれの凹凸部を嵌め合わせることにより両部材で挟まれたペーパー135にたるみを形成し、先端歯部132を台座134に当接させてペーパーを切断する。次に前記両部材の嵌めあいを開放することにより、ペーパーに垂れ下がりが発生する。なお、この際切断位置をペーパー垂れ下がり位置よりも奥もしくは手前に設定すると、切断されたペーパーは自重による歯離れが良い。
【0035】
ここで、凹部ならびに凸部の傾斜とペーパーのすべりを考察すると、帯電のない状態でペーパーが平滑な板から滑り落ちるに必要な傾斜角は、トイレットペーパーを例に取ると紙質の違いにもよるが30度〜40度必要であった。このことからすべり面の傾斜は30度以上必要である。
【0036】
前記傾斜角はペーパーが全て一つの傾斜面上に乗っている場合であって、本願のように傾斜の最終端からペーパーの切断位置までの開放部分が存在する場合には様子が異なる。即ち、図14において最終傾斜部上のペーパーの長さ135aから135bと傾斜端から切断位置までの長さ135bから135cとが略同じ場合は微小な傾きでも滑り落ち、長さにおいて
長さ135aから135b<長さ135bから135c
であれば傾斜端が滑らかであれば略水平でも滑り落ちる。ただ、これらは理想的なケースであり先端歯部への絡みつきなどで条件通りには行かない場合もあるが、最終傾斜部の存在とペーパーの長さ
長さ135aから135b<長さ135bから135c
の関係付けは一つの目安となる。また、以上からθ4<θ2<θ3<θ1で良く、ペーパーの長さの配分次第ではθ3やθ1は0(ゼロ)に近くても良い。なお、ここではカバー部材131や裏面部材1-133における凹部ならびに凸部についてのみ述べたが、その他ペーパーを挟む領域に介在する部品などにも適用することは言うまでもない。
【0037】
更に前記たるみを形成する本発明の追加するべき実施例に言及する。図15はたるみを作り出する別の実施例である。カバー部材141は図15Aに示すように左右一対のアーム141Aを有し、回転軸144を中心に回転自在に支持されている。また、前記左右一対のアーム141A間には跳ね上げ部材142が回転軸143を中心に回転可能に配置されている。
【0038】
次に具体的な動作について説明する。図15Bにおいて、先端歯部141aを有するカバー部材141は二つのロールペーパー受け軸147Aならびに147Bの外側に引き出されたペーパー149を覆うように保持されている。このとき、左右一対のアーム141A間に設けられた跳ね上げ部材142は上部を左右一対のコイルバネ145の引力によって左右一対のストッパ146に押し付けられた状態にある。次にカバー部材を押して前記先端歯部141aが台座148に接触するまで押し込む。このとき、跳ね上げ部材142は左右一対のストッパ146で押され、回転軸143を中心に回転する。これによりペーパー149は跳ね上げ部材下端142aにより持ち上げられ、たるみ部149bを形成する。この状態で引き出されたペーパーの下端149aを把持しペーパーを切断する。
切断後、カバー部材141を当初の位置に戻せば、跳ね上げ部材142も当初の位置に戻り、形成されていたたるみの部分が垂れ下がる。
なお、図面には表示していないが、裏面部材を跳ね上げられるロールペーパーに倣う形で設けておくことが出来ることは言うまでもない。
また、カバー部材の移動機構についてはこの場での説明を省いたが今までに述べた種々の手法を使用することも言うまでもない。
【0039】
更に本発明の追加するべき実施例として先端歯部のロック機構が挙げられる。図16(1)、図16(2)はロック機構の一連の動作について示したものである。図16(1)Aにおいて、カバー部材151と裏面部材156とは両者の間に引き出されたペーパー(図では省略)を挟んで所定の間隔をおいて対峙しており、カバー部材151の下端部にはストッパ161a、先端歯部152、バネ部材153、該バネ部材153の一端に設けられた跳ね板154ならびに、跳ね板154を先端歯部152側から跳ね板受け部155bで受けるスライダ155、該スライダ155のスライドを規制するバネ部材157、該バネ部材の一端を固定するバネ固定部材158が設けられ、スライダ155は跳ね板154に押し当てる方向(図では上下方向)においてスライド可能になっている。
一方、裏面部材156には台座156aとその上方にコントロール棒156bが設けられている。
【0040】
図16(2)Gはスライダ155の保持部材159Aを示すものであり、略コの字形状をした溝を有しており、この溝を所定の厚さをもったスライダ155が摺動する。なお、保持部材159Aの一部には切り欠き159aが設けられており、この部分からコントロール棒156bが進入し、スライダ155を移動させる。更に、安全性を高めるためにスライダを容易に外部からコントロールさせないようにしたものが、図16(2)Hに示すものであり、保持部材159Bは周囲を完全に覆った矩形の筒状となっている。そうしてこの一部にコントロール棒156b挿入のための開口159bが設けられている。
【0041】
図16(1)Aの状態からカバー部材151を裏面部材156に近づけてゆくと図16(1)Bに示すように前記コントロール棒156bはカバー部材151においてスライド可能に設けられたスライダ155の傾斜面155aに接触する。更に、カバー部材151を押し込んで行き所定の間隔になると図16(1)Cに示すように、スライダ155はコントロール棒156bに押されてバネ部材157の反発力を受けながらスライドし、跳ね板受け部155bは跳ね板154から離脱する。また、跳ね板154と台座156aとは略接触する位置に近づく。更にカバー部材151を押し込んでゆくと、図16(1)Dに示すようにストッパ151aは裏面部材156に当たり移動が停止される。このときコントロール棒156bはスライダ155の傾斜面155aを外れ落ち込み部155cに至っており、スライダ155の過剰な移動はないが、跳ね板154はバネ部材153に抗しながらカバー部材151方向に移動する。この際、先端歯部152は台座156aと跳ね板154により挟まれ保持されたペーパーを切断する。その後、カバー部材151を開放すると図28Aで示される当初の状態に、全ての部材は復帰する。
【0042】
なお、前記スライダ155やコートロール棒156bは紙面に垂直方向の厚みを持たせることにより摺動面を形成しているが、互いに摺動関係を維持できるものであれば良く、溝に落とし込む関係を持たせた形態も考えられる。また、傾斜面155aの傾きについては直線である必要はなく曲線であっても良い。
また、安全性を更に高めるために、前記ロック機構は複数箇所に配置できることは言うまでもなく、例えばカバー部材151の左右両側二箇所に配置することが考えられる。また、先端歯部と台座との関係が逆の場合即ちカバー部材側に台座を設定する場合には、スライダの位置を逆にすればよい。
【0043】
なお、前記切断については図16(2)Eの跳ね板154の構造ならびに図16(2)Fのバネ部材153の配置から明らかなように、跳ね板154には先端歯部152が通過できるスリット154Aが設けてあり、両端部にはバネ部材153が固定されている。
【0044】
更に、本発明においてペーパーの切断について追加するべき実施例を記述する。即ち、前記図9で示されたものは、ペーパーの切断については完全に切り落とすものであったが、完全には切り離さないけれども軽く引くだけで簡単に分離する状態にしておくことも可能であり、本引例はその形態を示す。図17において、図17Aは先端歯部161によりペーパー162を切断した状態であるが、前記先端歯部161が特殊な形状をしているために、完全な切断ではなくペーパーの一部がつながった状態にある。図17Bは先端歯部161の一つの形態であり、山形歯161Aの連なりの内、谷の一部が切れ込んでいる。このためこの切れ込み161Bの部分は切断されない。これは、一般にミシン目と呼ばれるものであるが、一般に使われているミシン目と比べ、切れ込み幅161cはペーパーが自然落下しない程度まで細くしたもので、従来のトイレットペーパーが1.5ミリメートル前後であるものに比べ0.5ミリメートル以下と極端に狭い。これは通常のミシン目は引っ張りのみでは簡単に切断されない様に設定されているのに比べ本願では軽い引っ張りによって切断されるように設定しているためである。
【0045】
図17Cは先端歯部161の変形例で、山形歯161Cの連なりの内、両端に近い部分二箇所の谷の部分が切れ込んでいる。これによって、切れ込み幅を1.5ミリメートル前後と広めに設定しても、引張りにより簡単に切断することが出来る。ただ、これら切れ込みの位置や数は切れ込み幅との兼ね合いで一個から自由に設定できるものである。
【0046】
以上において、ロールペーパー端部を挟み込み、切断後にたるみを持たせるための裏面部材やカバー部材の凹凸部の形状や数などは上記実施例に限定されるものではなく裏面部材とカバー部材の開閉によりロールペーパー端部にたるみを持たせることが出来る構造や手法であればそれでもよい。また、歯の部分と表面部材、カバー部材との組み合わせも上記実施例の組み合わせに限定されるものではなく、それぞれ組み合わせは自由である。また、先端歯部についても直線、曲線、鋸歯などの形状、先端部の鋭利さなどを含め特に上記実施例に限定されるものではない。また、図6、図7、図8に示される各バネ部材やスポンジはゴムなどを含めクッション部材などで相互に置き換えることが出来るし、跳ね板部を省きクッション部材単体で使用することも出来る。
【0047】
更に、裏面部材やカバー部材ならびにこれらに付加する各部材に帯電防止剤を塗布することによりロールペーパーの離反が更に容易になる。
更に、各部材の各面に酸化チタンなどのコーティングを施すことによって防汚、抗菌作用を持たせることが出来る。
【0048】
以上、基本的な構成についての実施例を記述したが、さらに具体的な実施例について以下に記述するが、以下においては前記裏面部材を本体部と表現する。
【0049】
図18は上カバー付きのロールペーパーホルダーであり、本体201と、左右一対からなるアーム222をアーム回転軸204の周りに回転して、本体部201に対して開閉可能に配置した前カバー221で構成され、前記一対のアーム222は前カバー221の上方において、空間を形成するように取り付けられている。
更に本体201の上部には左右一対のペーパー受け210が設けられている。さらに、本体部201の上部には上カバー213が回転自在に設けられている。
【0050】
より具体的に示すと、図19は上カバー209を取り除いたロールペーパーホルダーを前方から見た図であり、図19Bは上カバー213と、該上カバーを回転可能に取り付けるためのピン212の単体を示している。また、図19Cは上カバー213を本体に取り付けた状態を示すもので、本体部201の上方に設けられた上カバー支持部211に取り付けたピン212を、上カバー13に設けられたピン差し込み孔に差し込み回転自在に構築しけている。なお、この図では片側のみの表示であるが、左右一対で形成されていることは言うまでもない。
【0051】
次にペーパー受け209であるが、本体前方上部の回転軸210の周りに回転可能に設けてあり、左右一対からなる。このペーパー受け209は水平状態から略90度上方に回転できるものであり、通常はバネ部材もしくは自重により水平に保たれており、ロールペーパーをセットする際は、ロールペーパーでペーパー受け209を持ち上げながらペーパー受け209をロールペ−パーの軸孔に落としこみセットする。
【0052】
図20Aと図20Bとはロールペーパーホルダー各部の詳細を示すものであり、図20Aは上カバー213を持ち上げた状態を、図20Bは上カバー213並びに前カバー221を持ち上げた状態を示している。
本体部201の内部には前記図16(1)の台座156aに相当する台座202、本体凸部203、本体凸部204、本体板バネ205、が設けられる。また、前カバー221の内部には前記図16(1)の先端歯部152や跳ね板154などと同様に構成されるペーパー切断手段226が設けられている。ここで前カバー221は一対のアーム222をアーム回転軸204の周りに回転させることにより本体凸部203が前カバー221の前カバー板バネ224を押し込み、前カバー221に設けられた前カバー凸部223が本体板バネ205を押し込み、また、本体凸部204は前カバー凸部223の上方(前カバー板バネ224の逆側)に滑りこみロールペーパーを挟み込む。また、ロック機構225およびロック解除ピン207の組み合わせは、前記図16(1)に示したものと同等の機構である。
【0053】
なお、前記図18において、前記カバー221は該前カバーの上方に形成された空間に包含される形で上カバー213に接触することなく上方に回転させることができるように形成されている。さらに、前記一対のペーパー受け209に少なくとも外形が116mmで芯の内径が37mmの新しいロールペーパーをセットした際、該ロールペーパーに接触することなく回転可能に形成されている。また、前記ロールペ−パーをセットした際、ロールペーパーの外形が本体後部からはみ出さないようにペーパー受け209の位置が決定されている。これによりロールペーパーホルダーのサイズを限界まで小型化する構成となる
なお、上記ロールペーパーホルダーはネジなどで固定する構成を示したが、本体部201の背面に磁石を取り付けておくことにより冷蔵庫などに張り付けて使用することができる。
【0054】
以上、ロールペーパーをロールペーパーホルダーの下側から引きだすいわゆる壁掛けタイプのロールペーパーホルダーを示したが、以下、ロールペーパーを側方から引き出すいわゆる卓上型のロールペーパーホルダーについて述べる。
【0055】
図21は卓上型のロールペーパーホルダーをテーブルに置いた状態の外観図で、本体部251、カバー部261で構成され、該カバー部は一対のアーム262を介してアーム回転軸263の周りに回転し、本体部251と開閉自在になっており、使用時は前記一対のアーム262をそれぞれカバー跳ねあげバネ256で支えることにより保持されている。また、本体部251には、使用するロールペーパーを乗せるロールペ−パー受け257が設けられている。
【0056】
図22はカバー部261を開いた状態での内部構造を示した図で、本体部251には台座252、本体部凸部253、左右一対のロック解除ピン255、本体部板バネ254、左右一対のカバー跳ねあげバネ256が底板258の上に取り付けてあり、台座252と本体部板バネ254と本体部凸部253のそれぞれの間隔は少なくとも2mm以下に配置され、操作の際、ロールペーパーがお互いの隙間に挟み込まれないようになっている。また、前記底板258は台座252側が水平面よりも下になるよう傾斜している。更に、本体部凸部253、本体部板バネ254、台座252は水平面で比較して、順に低下しており、横方向のペーパーの送りが順次下るように実行されるため、障害なく達成できるようになっている。この送り効果は、使用するロールペーパーの紙厚が薄くなるほど顕著である。また、台座252は少なくともテーブル面から10mm以上の高さが確保され、ロールペーパー端部がテーブル面に近接することもなく、つまみやすいようになっている。
一方、カバー部252にはカバー部凸部264、ペーパー切断手段265、ロック機構266が設けられている。
【0057】
図23はロールペーパーを取り付けた状態を示す外観図で、新しいロールペーパーの端部を引出し、ペーパーを下側から引き出した状態でロールペーパー受け257に乗せられている。このとき、ロールペーパー受け257は図21に示されているように二本のレールで構成され、該レールは本体凸部253側が下になるように傾斜しており、ロールペーパー受け257に乗せられたロールペーパー271のロールは傾斜した二本のレールの下端に、設けたストッパー(不図示)に当たった状態で静止している。このことはペーパーを引き出した際、ロールペーパーが安定して常に同じ場所にとどまり不都合なころがり(いわゆるバックラッシュ)でペーパーの先端が逆戻りすることを防いでいる。
【0058】
図24はロールペーパー271をセットした後、カバー部261を元に戻し、ロールペーパーホルダーを使用可能にした状態を示す図で、カバー部261は本体部251に取り付けられた一対のカバー跳ねあげバネ256によって保持され、カバー部261と本体部251とが所定の隙間を保った状態で保持されている。
この状態から実際に使用する際は、ロールペーパー端部をつまんで前方水平方向に引出し所定の長さを取り出した後、カバー部261を下方に押し込むと、カバー部261がアーム回転軸を中心に回転し、カバー部凸部264が本体板バネ254を押し、本体部凸部との段差により挟み込まれたペーパーにたるみを形成しながらペーパー切断手段265と台座252の作用によりペーパーが切断される。ここで、カバー部261から手を放すと、一対のカバー跳ねあげバネ256によってカバー部261は所定の位置に押し上げられ、ロールペーパーの端部がロールペーパーホルダーから押し出され、台座252の上から次のつまみ部分が垂れ下がる。
【0059】
なお、上記卓上型のロールペーパーホルダーにおいて本体部の下部に滑り止めのゴムなどを張り付けておくと、安定した操作が可能になるとともに不本意な移動を防ぐことができる。また、本体部251そのものの下に回転可能なスタンドを取り付けておくと、ホルダの向きを使いたい方向に自由に変えることができる。
【0060】
図25はキッチンペーパー用のロールペーパーホルダーであるキッチンペーパーホルダーであり、図25Aは前面図、図25Bは側方図である。ここで、キッチンペーパーホルダーは本体部301と、左右一対からなるアーム226をアーム回転軸311の周りに回転して本体部301に対して開閉可能に配置した前カバー231とで構成され、前記一対のアーム326は前カバー321の上方において、空間を形成するように取り付けられている。
更に本体301の上部には左右一対のペーパーストッパー310付きのペーパー受け309が設けられている。
より具体的に示すと、キッチンペーパーをセットする際は、キッチンペーパーの軸孔を左右のペーパー受け309に通し、橋を渡すようにはめ込む。この際、はめ込まれたキッチンペーパーは左右一対のペーパーストッパー310により左右方向のずれが規制され、ペーパー受け309から外れ滑り落ちることが防がれている。
【0061】
図26はキッチンペーパーホルダー各部の詳細を示すものであり、前カバー321を持ち上げた状態を示している。
本体部301の内部には台座302、本体部板バネ304、本体部凸部305が順に設けられる。また、前カバー321の内部には順に、前記図16(1)の先端歯部152や跳ね板154に相当するペーパー切断手段322、前カバー凸部323が設けられている。ここで前カバー321は一対のアーム326をアーム回転軸311の周りに回転させることにより前カバー部凸部323が本体部301の本体部板バネ304を押し込むとともに、本体部凸部305の下方入り込みキッチンペーパーを挟み込む。また、ロック機構324およびロック解除ピン306の組み合わせは、前記図16(1)に示したものと同等の機構である。
【0062】
なおキッチンペーパーをセットした状態で、前記前カバー321を回転した際、前カバー321は前カバー321の上方に形成された空間に包含される形でキッチンペーパー並びにペーパー受け309に接触することなく上方に回転させることができるように形成されている。さらに、図27に示すように、前記一対のペーパー受け309に新しいキッチンペーパーをセットした際、キッチンペーパーの外形が本体後部からはみ出さないようにペーパー受け309がペーパー受け支持部308を介して設置されている
【0063】
また、前カバー321を本体部301に対して押し込んだ際、本体部凸部305は、前カバー321に干渉することなく上部の空間位置に位置するように設置されているが、これによって本体凸部305の高さを高くして、挟み込むキッチンペーパーの量を多くすることができるため、結果として切断後のキッチンペーパーの垂れ下がり量を多くすることができる。
【0064】
また、前カバー321の上部には傾斜補助手段310が設けてあり、前カバー跳ねあげバネ307によって保持される本体部301と前カバー321との空間を適当に保ちながらキッチンペーパーが滑り落ちやすくしてあるが、代わりに前カバー凸部323の上部の傾斜を大きくして代用することもできる。
【0065】
更に、図25Aに示されているように、前カバー321の前面に文字表記331があるが、これを図柄や写真などで飾ることも可能で、更に電子画像表示装置などを取り付けて使用することでもできる。また、このような電子表示装置を取り付ける場合は、ここで改めて図示はしないが、前カバー321と本体部301との間でスイッチング装置を設け、前カバーを押すたびに表示される画像が切り替わるように形成することも可能である。
【0066】
前記キッチンペーパーホルダーは壁にネジもしくは磁石などで固定するタイプのものであったが、以下に示すものはテーブルなどに置くことができる卓上タイプのキッチンペーパーホルダーに関するものである。
【0067】
図28は卓上型キッチンペーパーホルダーをテーブルに置き、カバー部371を持ち上げて開いた状態を表した外観図で、前記キッチンペーパーホルダーと同様、大きく分けると本体部351とカバー部371で構成される。
該カバー部371は、アーム回転軸373の周りに回転する一対のアーム375を介して本体部351とは開閉自在になっており、使用可能な状態に置かれた時は前記一対のアーム375をそれぞれカバー跳ねあげバネ356で支えることにより保持されている。また、本体部351には、使用するキッチンペーパーを乗せるキッチンペ−パー受け357、キッチンペーパーの横ずれを防ぐキッチンペーパーガイド358、台座352、本体部凸部353、一対のロック解除ピン355、本体部板バネ354、一対のカバー跳ねあげバネ356が底板361の上もしくは底板に付属してに取り付けてあり、台座352は少なくともテーブル面から10mm以上の高さが確保され、キッチンペーパー端部がつまみやすいようになっている。
【0068】
また、本体の側部から一対のキッチンペーパー押さえアーム359がキッチンペーパーガイド358の側面に回転可能に取り付けられ、その端部には前記本体凸部353の形状にならう形状にしてあるキッチンペーパー押さえ360が固定されている。ここで、前記ロールペーパー押さえアーム359を回転すると、前記キッチンペーパー押さえ360は本体凸部353に重なるようになる。
一方、カバー部371にはカバー部凸部372、ペーパー切断手段373、ロック機構374が設けられている。
【0069】
図29はキッチンペーパーを取り付けた(乗せた)状態を示す外観図で、新しいキッチンペーパーはその端部が引きだされ、ペーパーを下側から引き出した状態でキッチンペーパー受け357に乗せられている。このとき、キッチンペーパー受け357は本体凸部353側が下になるように傾斜しており、キッチンペーパー受け357に乗せられたキッチンペーパー381のロールはストッパ362に当たった状態で静止している。このことはキッチンペーパーを引き出した際、キッチンペーパーが安定して常に同じ場所にとどまり不都合なころがりでキッチンペーパーの先端が移動することを防いでいる。なお、前記キッチンペーパー受け357とストッパ362との組み合わせでキッチンペーパーの不都合なころがりを防止する構造はこれに限定されるものではなく、傾斜および配置を逆にしたり、キッチンペーパー受けそのものをV型やU型の溝にしたり、キッチンペーパーのロールそのものを軽く抑えるなどの手法も考えられる。
【0070】
図30はキッチンペーパー押さえ360を支持する一対のキッチンペーパー押さえアーム359を回転して、引き出されたキッチンペーパーを本体部凸部353との間に挟み込んだ状態を示すもので、これにより引き出されたキッチンペーパーに余分なたるみが出ることを防いでいる。特に、ミシン目で切りやすいようにミシン目が長くまた多く形成されている場合は、急激な折れ曲がりが生ずるためこのたるみ防止手段は非常に重要である。 更にこのたるみ防止を厳密にするためには、キッチンペーパーの引き出し部分からスムーズにペーパーを導くためのペーパーガイドを本体部351やカバー部371の内部の片方もしくは双方に形成しておくことも考えられる。そn一例として、ストッパ362から本体凸部353の間を滑らかに連結する部材を設けることが考えられる。
【0071】
図31はキッチンペーパー381をセットし、キッチンペーパー押さえ360をセットした後、カバー部371を元に戻し、キッチンペーパーホルダーを使用可能にした状態を示す図で、カバー部371は本体部351に取り付けられた一対のカバー跳ねあげバネ356によって保持され、カバー部371と本体部351とが所定の隙間を保った状態で保持されている。
【0072】
なお、上記一連の動作の際、新しいキッチンペーパーをセットした状態で、キッチンペーパー押さえ360、キッチンペーパー押さえアーム359、カバー部371、アーム375は常に相互の干渉が無いように形成されていることは言うまでもない。
この状態から実際に使用する際は、キッチンペーパー端部をつまんで前方水平方向に引き出し、所定の長さを取り出した後、カバー部371を下方に押し込む。このときカバー部371はアーム回転軸373を中心に回転し、カバー部凸部372が本体板バネ352を押し込み、本体部凸部との段差により挟み込まれたキッチンペーパーにたるみを形成しながらペーパー切断手段360と台座352との作用によりキッチンペーパーを切断する。ここで、カバー部371から手を放すと、一対のカバー跳ねあげバネ356によってカバー部371は所定の位置に押し上げられ、キッチンペーパーの端部はキッチンペーパーホルダーから押し出され、台座352の上から次のつまみ部分が垂れ下がる。
【0073】
なお、上記キッチンペーパー押さえ360は本体部凸部353と隙間なく重なる構成に限らず、キッチンペーパーがキッチンペーパーに施されたミシン目による曲りに左右されることなく滑らかに通過できる幅として15mm以下の空間を残してもよい。
更に、上記キッチンペーパー押さえ360は回転などの構成ではなく固定的に配置するものであっても良い。
また、上記卓上型のキッチンペーパーホルダーにおいて本体部の下部に滑り止めのゴムなどを張り付けておくと、安定した操作が可能になるとともに不本意な移動を防ぐことができる。
【0074】
なお、上記キッチンペーパー押さえ360については、卓上型にとどまることなく前記壁に固定するタイプのものにおいても適用することができる。
以上、ロールペーパーホルダーとキッチンペーパーホルダーについて具体的な構造を示したが、両者の部品や構造などは、相互に取り替えて構成することが可能なことは言うまでもない。

【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明のロールペーパーホルダーはホルダからロールペーパーを引き出して必要な長さをカットする際、残りの先端部がホルダに付着したり、カバーに隠れたり、カッターに絡んだりすることなく先端部を開放した状態で保持することが出来るため、次に引き出しやすく、特に柔らかな紙質や2重巻きのトイレットペーパー用ホルダとして最適な構成である。また、キッチンペーパーや、カッターに絡みやすい材質を使った食料品包装用フィルム用のホルダとしてなど適応範囲は広い。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】ロールペーパーホルダーの構成を示す側面図とカバー部単体の平面図
【図2】ロールペーパーホルダー筐体部の前部と側部を示す斜視図
【図3】カバー部材を裏面部材に押し付ける際の揺動状態を示す別の実施例の側面図
【図4】ロールペーホルダーの別の構成を示す側面図
【図5】カバー部材におけるバネの配置を示す平面図
【図6】引き出されたロールペーパーを先端歯部でカットする際の様子を示す側面図
【図7】引き出されたロールペーパーを先端歯部でカットする際の様子を示す別の側面図
【図8】引き出されたロールペーパーを先端歯部でカットする際の様子を示す別の側面図
【図9】先端歯部の形状を示す平面図
【図10】引き出されたロールペーパーを先端歯部でカットする際の様子と構成を示す側面図と平面図
【図11】ロールペーパー切断部の構造ならびに機能を示す側面図
【図12】ガイド部材と跳ね板間の横滑りを吸収する手法を示す側面図
【図13】ロールペーパーホルダーの別の構成を示す側面図
【図14】ペーパーの垂れ下がりを形成する手法の説明図
【図15】ペーパーの垂れ下がりを形成する別の手法の平面図と側面図
【図16(1)】ロック機構の側面図
【図16(2)】ロック機構の側面図
【図17】先端歯部の別の平面図
【図18】上カバー付きロールペーパーホルダー外観図
【図19】ロールペーパーホルダー各部の外観図
【図20】ロールペーパーホルダーの詳細図
【図21】卓上型ロールペーパーホルダーの外観図
【図22】卓上型ロールペーパーホルダーの詳細図
【図23】ロールペーパーをセットした卓上型ロールペーパーホルダーの外観図
【図24】使用状態にある卓上型ロールペーパーホルダーの外観図
【図25】キッチンペーパーホルダーの外観図
【図26】キッチンペーパーホルダーの詳細図
【図27】使用状態にあるキッチペーパーホルダーの外観図
【図28】卓上型キッチンペーパーホルダーの詳細図
【図29】キッチンペーパーをセットした卓上型キッチンペーパーホルダーの外観図
【図30】キッチンペーパー押さえをセットした卓上型キッチンペーパーホルダーの外観図
【図31】使用状態にある卓上型キッチペーパーホルダーの外観図
【符号の説明】
【0077】
1 側面カバー
2 保持軸
3、271 ロールペーパー
4a、4b、4c、27a、27b、35a、35b、37a、37b、45、105、157、153 バネ部材
5、113、147A、147B ロールペーパー受け軸
6、23、52、66、102、156 裏面部材
6A、6B、8A、8B、14、145 コイルバネ
7、7A 、111、134、148、156a、42、252,302、352 台

8、17、17A、24、31、88、101、141、151 カバー部材
9 支点部材
10、10A、10B、25、25A、25B、56、109、132、141A、152、 先端歯部
11、28a、28b、30a、30b、36a、36b、54、110、154 跳ね板
12、19 コイルバネ第2固定部材
13、20 コイルバネ第1固定部材
15 ガイド孔
26、51、108、146、151a ストッパ
29a、29b、38a、38b スポンジ
32 先端歯
34 下側板歯
49、309 ペーパー受け
58 ガイド部材
107 ガイド板
104 ガイド軸
106 ガイド軸受け
112 底板
143、144 回転軸
142 跳ね上げ部材
155 スライダ
155b 跳ね板受け部
156b コントロール棒
212 ピン
213 上カバー
221、321 前カバー
222、262,326、375 アーム
225、266、324、374 ロック機構
226、265、322、373 ペーパー切断手段
325 傾斜補助手段
257 ロールペーパー受け
310 ペーパーストッパー
357 キッチンペーパー受け
358 キチンペーパーガイド
360 キッチンペーパー押さえ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
引き出されたロールペーパーの表裏両側から互いに向かい合わせて裏面部材(別称、本体部)とカバー部材とを開閉可能に併設し、前記裏面部材と前記カバー部材のうちの一方には略水平方向に伸びる1個もしくは複数個の凸部と、該凸部に隣接された1個もしくは複数個のバネ部材とを設け、他方には前記裏面部材とカバー部材とが閉じられた場合、前記1個もしくは複数個の凸部により押し下げられるバネ部材と、前記1個もしくは複数個のバネ部材を押し下げる凸部と、先端歯部とを設け、前記裏面部材とカバー部材とを閉じた際には前記ロールペーパーを前記各凸部と各バネ部材との間に挟み込み、前記先端歯部で前記ロールペーパーを切断し、前記裏面部材とカバー部材とを開いた際には前記各凸部と各バネ部材で挟まれた部分のロールペーパーが押し出されるように構成したことを特徴とするロールペーパーホルダー。
【請求項2】
前記カバー部材に1個もしくは複数個の支軸を設けるとともに、前記裏面部材には前記1個もしくは複数の支軸を摺動可能に支持するガイド部材を設け、前記支軸を前記ガイド部材に沿って移動することによって前記裏面部材とカバー部材との開閉行うことを特徴とする、請求項1に記載のロールペーパーホルダー。
【請求項3】
前記カバー部材の左右に一対のアームを設け、該アームの端部を前記裏面部材に回転可能に取り付け、前記カバー部材を前記裏面部材の周りに回転することによって前記裏面部材とカバー部材との開閉行うことを特徴とする、請求項1に記載のロールペーパーホルダー。
【請求項4】
前記裏面部材に、回転可能な一対のペーパー受けおよび回転可能な上カバーを設けるとともに、前記一対のペーパー受けおよび前記上カバーを、共に前記一対のアームのアーム間に設けたことを特徴とする、請求項3に記載のロールペーパーホルダー。
【請求項5】
前記裏面部材に設けた略水平方向に伸びる1個もしくは複数個の凸部と、該凸部に隣接された1個もしくは複数個のバネ部材との相互の間隔は、少なくとも2mm以下としたことを特徴とする、請求項1乃至請求項4に記載のロールペーパーホルダー。
【請求項6】
引き出されたロールペーパーの表裏両側から互いに向かい合わせて裏面部材(別称、本体部)とカバー部材とを開閉可能に併設し、前記裏面部材には略水平方向に伸びる少なくとも1個の凸部と、該凸部に隣接したバネ部材とを、前記カバー部材には、前記裏面部材とカバー部材とが閉じられた場合、前記バネ部材を押し下げる凸部を設けるとともに、下端部に先端歯部を設け、前記裏面部材とカバー部材とを閉じた際には前記ロールペーパーを前記カバー部材に設けられた凸部と前記裏面部材に設けられたバネ部材との間に挟み込み、前記先端歯部で前記ロールペーパーを切断し、前記裏面部材とカバー部材とを開いた際には前記凸部とバネ部材で挟まれた部分のロールペーパーが押し出されるように構成したことを特徴とするロールペーパーホルダー。
【請求項7】
前記カバー部材に1個もしくは複数個の支軸を設けるとともに、前記裏面部材には前記1個もしくは複数の支軸を摺動可能に支持するガイド部材を設け、前記支軸を前記ガイド部材に沿って移動することによって前記裏面部材とカバー部材との開閉行うことを特徴とする、請求項6に記載のロールペーパーホルダー。
【請求項8】
前記カバー部材の左右に一対のアームを設け、該アームの端部を前記裏面部材に回転可能に取り付け、前記カバー部材を前記裏面部材の周りに回転することによって前記裏面部材とカバー部材との開閉行うことを特徴とする、請求項6に記載のロールペーパーホルダー。
【請求項9】
引き出されたロールペーパーの表裏両側から互いに向かい合わせて裏面部材(別称、本体部)とカバー部材とを、略上下に重なる向きに開閉可能に併設し、前記裏面部材には略水平方向に伸びる凸部と、該凸部に隣接したバネ部材と、バネ部材に隣接した台座とを順に高さが順に低くなるように配置し、前記カバー部材には、前記裏面部材とカバー部材とが閉じられた場合、前記バネ部材を押し下げるカバー凸部と、該カバー凸部に隣接してしかも下端部に先端歯部を設け、前記裏面部材とカバー部材とを閉じた際には前記ロールペーパーを前記カバー部材に設けられた凸部と前記裏面部材に設けられたバネ部材との間に挟み込み、前記先端歯部と前記台座とで前記ロールペーパーを挟み込んで切断し、前記裏面部材とカバー部材とを開いた際には前記凸部とバネ部材とで挟まれた部分のロールペーパーが押し出されるように構成したことを特徴とするロールペーパーホルダー。
【請求項10】
前記凸部に隣接してロールペーパー受けを設けるとともに、前記ロールペーパー受けを傾斜面もしくは曲面もしくは複数の傾斜面で形成したことを特徴とする、請求項9に記載のロールペーパーホルダー
【請求項11】
引き出されたロールペーパーの表裏両側から互いに向かい合わせて裏面部材(別称、本体部)とカバー部材とを開閉可能に併設し、前記裏面部材には略水平方向に伸びる1個もしくは複数個の凸部と、該凸部に隣接された1個もしくは複数個のバネ部材とを設けるとともに、前記1個もしくは複数個の凸部のうちの少なくとも1個の凸部に略沿ったペーパー押さえを固定もしくは開閉可能に設け、前記カバー部材には前記裏面部材とカバー部材とが閉じられた場合、前記裏面部材に設けられた凸部により押し下げられるバネ部材と、前記裏面部材に設けられたバネ部材を押し下げる凸部と、先端歯部とを設け、前記裏面部材とカバー部材とを閉じた際には前記ロールペーパーを前記各凸部と各バネ部材との間に挟み込み、前記先端歯部で前記ロールペーパーを切断し、前記裏面部材とカバー部材とを開いた際には前記各凸部と各バネ部材とで挟まれた部分のロールペーパーが押し出されるように構成したことを特徴とするロールペーパーホルダー。
【請求項12】
前記ペーパー押さえは、前記ロールペーパーを前記凸部に密着、もしくは15mm以下のガイド空間を形成した状態にすることを特徴とする、請求項11に記載のロールペーパーホルダー。
【請求項13】
前記ペーパー押さえは前記裏面部材に回転可能に取り付けられた左右一対のアームに固定されていることを特徴とする、請求項11に記載のロールペーパーホルダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16(1)】
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【図16(2)】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2012−24315(P2012−24315A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−165535(P2010−165535)
【出願日】平成22年7月23日(2010.7.23)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第3項適用申請有り 平成22年2月2日〜4日 独立行政法人中小企業基盤整備機構主催の「ベンチャーフェア Japan2010」に出品
【出願人】(306015951)
【Fターム(参考)】