ロール式紙巻の紙巻上装置
【課題】ロール式紙巻の紙巻上装置の提供。
【解決手段】ロール式紙巻の紙巻上装置は、芯筒案内ユニット、回転伝送ユニット及び挟持肩ローラーユニットを含む。回転伝送ユニットは、案内肩、回転輪ユニット及び回転案内機構を含む。芯筒にヘッド糊を付着させた後、案内肩の稼動案内軌跡を経て回転伝送ユニットへ送る。同時に紙帯はヘッド糊を付着した芯筒に固定して加工芯筒を形成し、回転輪と回転案内機構が形成した回転伝送ロードを経て挟持肩ローラーユニットと回転伝送ユニットの間の挟持回転区域に伝送し、ヘッド糊を付着して紙帯を巻きつけた次の芯筒を使って紙帯を押さえて反対方向の伝送速度差を形成して紙帯を断ち切り、一ロール式紙巻を形成する。
【解決手段】ロール式紙巻の紙巻上装置は、芯筒案内ユニット、回転伝送ユニット及び挟持肩ローラーユニットを含む。回転伝送ユニットは、案内肩、回転輪ユニット及び回転案内機構を含む。芯筒にヘッド糊を付着させた後、案内肩の稼動案内軌跡を経て回転伝送ユニットへ送る。同時に紙帯はヘッド糊を付着した芯筒に固定して加工芯筒を形成し、回転輪と回転案内機構が形成した回転伝送ロードを経て挟持肩ローラーユニットと回転伝送ユニットの間の挟持回転区域に伝送し、ヘッド糊を付着して紙帯を巻きつけた次の芯筒を使って紙帯を押さえて反対方向の伝送速度差を形成して紙帯を断ち切り、一ロール式紙巻を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、紙巻上装置で、特に芯筒に紙帯を巻きつける装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般公知の紙巻上装置は、特許文献１に示すとおり、紙帯を芯筒に巻く作業の時、ほとんどは一挟持押圧溌桿で紙帯を特定の紙送りローラー、もしくは作業ローラーに挟み、紙巻上作業完成時に紙帯を芯筒上で切り、ロール式紙巻を形成する。
【０００３】
【特許文献１】米国特許第５９７９８１８号明細書
【０００４】
これらの公知の紙巻上装置において、この挟持押圧溌桿の大半は一行程制御機構(例として定軸ローラー、凸輪もしくは連桿ユニット等)に固定しなければならず、予定挟持押圧時間に上述の紙送りローラーもしくは作業ローラーで押さえる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
公知の紙巻上装置の殆どが一挟持押圧溌桿と一行程制御機構によって、紙帯の巻上げ作業を完成して芯筒上で断ち切るのであるが、この装置に於いて挟持押圧溌桿の運用時間及び行程に対して精密な制御を必要とする。そのため、この溌桿が折れてしまうと、移動行程、運用時間が、前後してしまい、紙帯を上述の紙送りローラーもしくは作業ローラーに有効に押さえることができなくなってしまう。このため、既に完成した紙巻上作業の芯筒をロール式紙巻にできなくなる点である。
【０００６】
本発明は、ロール式紙巻の紙巻上装置を提供し、それは一芯筒と共に干渉しあう回転伝送ロードを具え、紙巻上作業を終えた加工芯筒と、ヘッド糊を付着して紙帯を巻きつけた次の芯筒の間の回転速度差を増やし、更に加工芯筒と芯筒の間を連接する紙帯を断ち切り、加工芯筒を一ロール式紙巻に形成することを主な目的とする。
【０００７】
本発明は、芯筒と回転輪ユニット及び回転案内機構で形成する回転伝送ロード間のサイズ干渉を利用して、ヘッド糊を付けて紙帯を巻きつけた芯筒の回転と進行速度を遅らせ、加工芯筒と、ヘッド糊を付けて紙帯を巻きつけた芯筒間の回転速度差を作る。これによって公知の技術に於ける挟持押圧溌桿が紙帯の紙巻上作業完成から芯筒切断まですべてに係わる問題を解決し、他に挟持押圧溌桿の運用時間及び行程を精密に制御しなければならない問題も取り除くことができる。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
請求項１の発明は、細長状の紙帯に対して巻上げ作業行い、芯筒供給層槽、芯筒案内ユニット、回転伝送ユニット、紙帯案内輪ユニット、挟持肩ローラーユニットを含むロール式紙巻の紙巻上装置において、
芯筒供給槽は、中に数個の芯筒を納置し、
芯筒案内ユニットは、芯筒供給槽に隣接し、且つ一回分のヘッド糊を出すヘッド糊供給機構を含み、
回転伝送ユニットは以下を含み、
案内肩は、芯筒案内ユニットに隣接し、且つ第一固定端と一稼動案内端を具え、その稼動案内端は第一固定端を中心として一稼動案内軌跡を形成し、
回転輪は、少なくとも以下を含み、
第一回転輪は、案内肩の付近に位置し、
第二回転輪は、第一回転輪の付近に位置し、且つ第一回転輪との隙間は稼動案内軌跡上に位置し、
第三回転輪は、第一回転輪の付近に位置し、
回転案内機構は、第二回転輪と第三回転輪に隣接し、第一回転輪との間に一回転伝送ロードを形成し、
紙帯案内輪ユニットは、回転伝送ユニットに隣接し、
挟持肩ローラーユニットは、以下を含み、
回転肩は、第二固定端と一稼動挟持端を具え、この稼動挟持端は第二固定端を中心として一稼動挟持軌跡を形成し、
挟持ローラーは回転肩の稼動挟持端に連接し、この稼動挟持軌跡上と第一回転輪及び第三回転輪に於いて一挟持回転区域を形成し、
この紙巻上装置を使用して、紙帯を巻上げ作業する時、芯筒は芯筒供給槽から送り出され、芯筒案内ユニットのヘッド糊供給機構によって糊付け位置にヘッド糊が付けられ、案内肩は稼動案内軌跡を経て回転伝送ユニットの回転輪ユニットへ伝送し、同時にこの紙帯は紙帯案内輪ユニットを経て回転伝送ユニットの回転輪ユニットへ伝送し、芯筒のヘッド糊粘着位置に固定し、芯筒に巻き付けて加工芯筒を形成し、第一回転輪と回転案内機構の間の相対運動によって、加工芯筒を回転伝送ロード経由で挟持回転区域へ伝送して紙巻上作業を行い、この挟持回転区域において紙巻上作業を完成した後、巻上げ作業を回転した加工芯筒は継続して回転し、紙帯を元の速度で継続伝動し、この芯筒とこの芯筒紙帯を切断し、巻上げ作業を完成した加工芯筒を分離してロール式紙巻を形成することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項２の発明は、請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記芯筒案内ユニットは、更に少なくとも一つの案内ロードと少なくとも一つの芯筒押引き機構を含み、この案内ロードは芯筒供給槽とヘッド糊供給機構に隣接して芯筒を芯筒供給槽から送り出してヘッド糊を付け、芯筒押引き機構はヘッド糊供給機構と回転伝送ユニットに隣接し、ヘッド糊を付けた芯筒を稼動案内軌跡へ伝送することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項３の発明は、請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記案内肩の稼動案内端は、更に案内回転輪を設置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項４の発明は、請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記紙巻上装置は、更にエンド糊供給機構を含み、そのエンド糊供給機構は穿孔層、注射針層及びエンド糊供給層を含み、且つその穿孔層、注射針層とエンド糊供給層は上から下へ順に重ねて構成されることを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項５の発明は、請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記穿孔層は、数個の注射針孔を設置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項６の発明は、請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記注射針層は、数個の注射針を具え、各注射針は各注射針孔の対応箇所で位置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項７の発明は請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記エンド糊供給層は、数個のエンド糊納置容器とエンド糊輸送管を具え、各エンド糊輸送管は各エンド糊納置容器と注射針に連通することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項８の発明は、請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記紙帯案内輪ユニットは、少なくとも一つの孔開けギアカッターと一つの孔開けフラットカッター輪を含み、その孔開けギアカッター軸は少なくとも一つの孔開けギアカッターを具え、孔開けフラットカッター輪は少なくとも一つの孔開けフラットカッターを具え、この孔開けフラットカッター輪が回転すると、孔開けフラットカッターは孔開けギアカッターの対応位置に於いて、紙帯に孔を開けることを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
【発明の効果】
【０００９】
本発明のロール式紙巻の紙巻上装置は、挟持押圧溌桿が紙帯の紙巻上作業完成から芯筒切断まですべてに係わる問題を解決し、他に挟持押圧溌桿の運用時間及び行程を精密に制御しなければならない問題も取り除くという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
図１に示すとおり、紙巻上装置１００は、細長形状の紙帯２００に対して紙巻上作業を行う。紙巻上装置１００は、芯筒案内ユニット２、回転伝送ユニット３、紙帯案内輪ユニット４、挟持肩ローラーユニット５及びエンド糊供給機構６を含む。
【００１１】
芯筒供給槽１内には、複数個の芯筒３００が設置される。芯筒案内ユニット２は、案内ロード２１、ヘッド糊供給機構２２と芯筒押引き機構２３を含む。このヘッド糊供給機構２２内には粘着性を具えたヘッド糊が納置される。案内ロード２１は芯筒供給槽１とヘッド糊供給機構２２に隣接し、芯筒を芯筒供給槽１から導き出し、ヘッド糊を付け、芯筒押引き機構２３はヘッド糊供給機構２２と回転伝送ユニット３に隣接する。
【００１２】
回転伝送ユニット３は、案内肩３１、回転輪ユニット３２及び回転案内機構３３を含む。案内肩３１は芯筒案内ユニット２に隣接し、且つ第一固定端３１１、稼動案内端３１２及び回転輪３１３を含む。稼動案内端３１２は、第一固定端３１１を中心として一稼動案内軌跡Ｉ（図３参照）を形成し、案内回転輪３１３は案内肩３１の稼動案内端３１２に設置する。
【００１３】
回転輪ユニット３２は、第一回転輪３２１、第二回転輪３２２及び第三回転輪３２３を含む。そのうち、第一回転輪３２１は、案内肩３１の付近に位置する。第二回転輪３２２は第一回転輪３２１の付近に位置し、且つそれと第一回転輪３２１の隙間は稼動案内軌跡Ｉ上に位置する。第三回転輪３２３は第一回転輪の付近に位置する。回転案内機構３３は第二回転輪３２２と第三回転輪３２３に隣接し、第一回転輪３２１との間には一回転伝送ロード３４を形成する。
【００１４】
紙帯案内輪ユニット４は、回転伝送ユニット３に隣接し、且つ孔開けギアカッター軸４１、孔開けフラットカッター輪４２及び案内回転輪４３を含む。孔開けギアカッター軸４１は少なくとも一つの孔開けギアカッター４１１を具え、孔開けフラットカッター輪４２は少なくとも一つの孔開けフラットカッター４２１を具え、案内回転輪４３は第二回転輪３２２に隣接する。孔開けフラットカッター輪４２が回転した時、孔開けフラットカッター４２１は、孔開けギアカッター４１１と対応位置にある。
【００１５】
挟持肩ローラーユニット５は、回転肩５１と挟持ローラー５２を含む。回転肩５１は第二固定端５１１と稼動挟持端５１２を具え、稼動挟持端５１２は第二固定端５１１を中心として稼動挟持軌跡II（図３参照）を形成する。挟持ローラー５２は、回転肩５１の稼動挟持端５１２に連接し、稼動挟持軌跡II上に於いて第一回転輪３２１及び第三回転輪３２３と挟持回転区域５３を形成する。
【００１６】
図２に示すとおり、エンド糊供給機構６は、穿孔層６１、注射針層６２、エンド供給層６３及び封鎖箱６４を含む。穿孔層６１、注射針層６２及びエンド供給層６３は、上から下へ順に重ねて構成し、封鎖箱６４で密封する。
【００１７】
穿孔層６１は数個の注射針孔６１１を貫設する。注射針層６２は層板６２１と数個の注射針６２２を具え、各注射針６２２はそれぞれ各注射針孔６１１の対応位置に設置する。エンド供給層６３は基板６３１、数個のエンド糊納置容器６３２とエンド糊輸送管６３３を具え、各エンド糊輸送管６３３は各エンド糊納置容器６３２と注射針６２２に各々連通する。
【００１８】
図３から図１３に示すのは、本発明が芯筒に対して紙巻上作業を行う一システムの概略図である。紙巻上装置１００は、紙帯２００に対して紙巻上作業をする時、芯筒３００は、芯筒供給槽１から送り出し、芯筒案内ユニット２のヘッド糊供給機構２２により、糊付け位置でヘッド糊を付け、稼動案内軌跡Ｉを経て回転伝送ユニットの回転輪ユニット３２へ伝送する。同時に孔開けフラットカッター４２１と孔開けギアカッター４１１が紙帯２００に対して予め孔を開けておく。孔開け作業を完了した後、紙帯２００は紙帯案内輪ユニット４の案内回転輪４３を経て回転伝送ユニット３の回転輪ユニット３２へ伝送し、芯筒３００にヘッド糊を付けて糊付け位置で固定し、芯筒３００で回転させて紙帯を巻上げ、加工芯筒３００ａを形成する。
【００１９】
第一回転輪３２１と回転案内機構３３の間の相対運動により、紙帯２００を巻き付けた加工芯筒３００ａは回転伝送ロードを経て挟持回転区域５３へ至り、紙巻上作業を行う。加工芯筒３００ａが挟持回転区域５３において巻上げ作業を完了すると、次の芯筒３００が芯筒供給槽１から送り出され、芯筒案内ユニット２のヘッド糊供給機構２２によって糊付け位置でヘッド糊を付け、紙帯２００が紙帯案内輪ユニット４の案内回転輪４３を経て回転伝送ユニット３の回転輪ユニット３２へ伝送し、芯筒３００にヘッド糊の糊付け位置で固定し、芯筒３００に巻き付け、加工した加工芯筒３００ａは紙帯２００を動かして元の速度を維持して回転を伝動させ、芯筒３００は紙帯２００を押さえるか、もしくは、その伝動を遮り、紙帯２００を反対方向に伝動し、加工芯筒３００ａと芯筒３００の紙帯２００を切り、加工した加工芯筒３００ａを分離して紙巻４００を形成し、芯筒３００を紙巻上作業が開始できる加工芯筒３００ａにする。紙帯２００には予め孔開けが完了しているため、紙帯２００は伸縮力を受けた比較的弱い予定切断孔開け箇所において規則性の直線断辺となる。
【００２０】
紙帯２００の加工芯筒３００ａと芯筒３００の間に於ける伝動速度差を有効に広げるため、回転伝送ロード３４と芯筒３００の間は、干渉するサイズの関係を表し、即ち芯筒３００の直径は回転伝送ロード３４の幅よりやや小さく、芯筒３００が回転伝送ロード３４の絞り圧を受け、やや弾性変化して楕円状の切り面を形成し、紙帯２００を押さえて伝動速度を緩める。
【００２１】
最後にエンド糊供給機構６において紙巻４００に対してエンド糊の注射作業を行う。エンド糊供給機構６内の注射針層６２とエンド糊供給層はどちらも自動制御システムにより、予定のエンド糊注射時間、また上向き上昇は、注射針６２２を注射針孔６１１経由で紙巻４００に接触し、そしてエンド糊注射作業を完成する。もしくは注射針６２２が適する伸縮制御機構（例としてバネと係止ピンの組合せ部品）によって、予定のエンド糊注射時間を層板６２１から上向きに注射針孔６１１に伸び、エンド糊注射作業を行う。
【００２２】
本発明は各種細長状の原料もしくは材料（例としてビニール袋、紡績品、金属薄板）の巻上げ作業に幅広く用いることができ、芯筒３００は金属、プラスチックもしくはその他強度の適する部品の円筒、もしくは円柱形状部品にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】本発明の実施例概略図である。
【図２】本発明の実施例のエンド糊供給機構の立体分解図である。
【図３】本発明の芯筒が案内ロード経て進み、ヘッド糊供給機構においてヘッド糊を付ける概略図である。
【図４】本発明の芯筒が芯筒押引き機構を経て押され、稼動案内軌跡へ至る概略図である。
【図５】本発明の案内肩が芯筒を稼動案内軌跡経由で回転輪ユニットと回転案内機構へ伝送する概略図である。
【図６】本発明の紙帯を芯筒に粘着させる概略図である。
【図７】本発明の加工芯筒が回転伝送ロードにおいて挟持回転区域へ伝送する概略図である。
【図８】本発明の加工芯筒挟持回転区域において紙帯の巻き付け作業を行う概略図である。
【図９】本発明の加工芯筒が紙巻上作業を完成した時、次にヘッド糊を付ける芯筒が芯筒押引き機構を経て稼動案内規制へ至る概略図である。
【図１０】本発明の紙帯を次の芯筒に固定する概略図である。
【図１１】本発明の紙帯を粘着固定した次の芯筒が回転伝送ロードを経て回転伝送ロードへ伝送する概略図である。
【図１２】本発明の紙巻上作業を完成した加工芯筒が紙帯を切る概略図である。
【図１３】本発明の紙帯を切った加工芯筒がロール式紙巻を形成した概略図である。
【符号の説明】
【００２４】
１００ 紙巻上装置
２００ 紙帯
３００ 芯筒
３００ａ 加工芯筒
４００ 紙巻
１ 芯筒供給槽
２ 芯筒案内ユニット
２１ 案内ロード
２２ ヘッド糊供給機構
２３ 芯筒押引き機構
３ 回転伝送ユニット
３１ 案内肩
３１１ 第一固定端
３１２ 稼動案内端
３１３ 案内回転輪
３２ 回転輪ユニット
３２１ 第一回転輪
３２２ 第二回転輪
３２３ 第三回転輪
３３ 回転案内機構
３４ 回転伝送ロード
４ 紙帯案内輪ユニット
４１ 孔開けギアカッター軸
４１１ 孔開けギアカッター
４２ 孔開けフラットカッター輪
４２１ 孔開けフラットカッター
４３ 案内回転輪
５ 挟持肩ローラーユニット
５１ 回転肩
５１１ 第二固定端
５１２ 稼動挟持端
５２ 挟持ローラー
５３ 挟持回転区域
６ エンド糊供給機構
６１ 穿孔層
６１１ 注射針孔
６２ 注射針層
６２１ 層板
６２２ 注射針
６３ エンド供給層
６３１ 基板
６３２ エンド糊納置容器
６３３ エンド糊輸送管
６４ 封鎖箱
【技術分野】
【０００１】
本発明は、紙巻上装置で、特に芯筒に紙帯を巻きつける装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般公知の紙巻上装置は、特許文献１に示すとおり、紙帯を芯筒に巻く作業の時、ほとんどは一挟持押圧溌桿で紙帯を特定の紙送りローラー、もしくは作業ローラーに挟み、紙巻上作業完成時に紙帯を芯筒上で切り、ロール式紙巻を形成する。
【０００３】
【特許文献１】米国特許第５９７９８１８号明細書
【０００４】
これらの公知の紙巻上装置において、この挟持押圧溌桿の大半は一行程制御機構(例として定軸ローラー、凸輪もしくは連桿ユニット等)に固定しなければならず、予定挟持押圧時間に上述の紙送りローラーもしくは作業ローラーで押さえる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
公知の紙巻上装置の殆どが一挟持押圧溌桿と一行程制御機構によって、紙帯の巻上げ作業を完成して芯筒上で断ち切るのであるが、この装置に於いて挟持押圧溌桿の運用時間及び行程に対して精密な制御を必要とする。そのため、この溌桿が折れてしまうと、移動行程、運用時間が、前後してしまい、紙帯を上述の紙送りローラーもしくは作業ローラーに有効に押さえることができなくなってしまう。このため、既に完成した紙巻上作業の芯筒をロール式紙巻にできなくなる点である。
【０００６】
本発明は、ロール式紙巻の紙巻上装置を提供し、それは一芯筒と共に干渉しあう回転伝送ロードを具え、紙巻上作業を終えた加工芯筒と、ヘッド糊を付着して紙帯を巻きつけた次の芯筒の間の回転速度差を増やし、更に加工芯筒と芯筒の間を連接する紙帯を断ち切り、加工芯筒を一ロール式紙巻に形成することを主な目的とする。
【０００７】
本発明は、芯筒と回転輪ユニット及び回転案内機構で形成する回転伝送ロード間のサイズ干渉を利用して、ヘッド糊を付けて紙帯を巻きつけた芯筒の回転と進行速度を遅らせ、加工芯筒と、ヘッド糊を付けて紙帯を巻きつけた芯筒間の回転速度差を作る。これによって公知の技術に於ける挟持押圧溌桿が紙帯の紙巻上作業完成から芯筒切断まですべてに係わる問題を解決し、他に挟持押圧溌桿の運用時間及び行程を精密に制御しなければならない問題も取り除くことができる。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
請求項１の発明は、細長状の紙帯に対して巻上げ作業行い、芯筒供給層槽、芯筒案内ユニット、回転伝送ユニット、紙帯案内輪ユニット、挟持肩ローラーユニットを含むロール式紙巻の紙巻上装置において、
芯筒供給槽は、中に数個の芯筒を納置し、
芯筒案内ユニットは、芯筒供給槽に隣接し、且つ一回分のヘッド糊を出すヘッド糊供給機構を含み、
回転伝送ユニットは以下を含み、
案内肩は、芯筒案内ユニットに隣接し、且つ第一固定端と一稼動案内端を具え、その稼動案内端は第一固定端を中心として一稼動案内軌跡を形成し、
回転輪は、少なくとも以下を含み、
第一回転輪は、案内肩の付近に位置し、
第二回転輪は、第一回転輪の付近に位置し、且つ第一回転輪との隙間は稼動案内軌跡上に位置し、
第三回転輪は、第一回転輪の付近に位置し、
回転案内機構は、第二回転輪と第三回転輪に隣接し、第一回転輪との間に一回転伝送ロードを形成し、
紙帯案内輪ユニットは、回転伝送ユニットに隣接し、
挟持肩ローラーユニットは、以下を含み、
回転肩は、第二固定端と一稼動挟持端を具え、この稼動挟持端は第二固定端を中心として一稼動挟持軌跡を形成し、
挟持ローラーは回転肩の稼動挟持端に連接し、この稼動挟持軌跡上と第一回転輪及び第三回転輪に於いて一挟持回転区域を形成し、
この紙巻上装置を使用して、紙帯を巻上げ作業する時、芯筒は芯筒供給槽から送り出され、芯筒案内ユニットのヘッド糊供給機構によって糊付け位置にヘッド糊が付けられ、案内肩は稼動案内軌跡を経て回転伝送ユニットの回転輪ユニットへ伝送し、同時にこの紙帯は紙帯案内輪ユニットを経て回転伝送ユニットの回転輪ユニットへ伝送し、芯筒のヘッド糊粘着位置に固定し、芯筒に巻き付けて加工芯筒を形成し、第一回転輪と回転案内機構の間の相対運動によって、加工芯筒を回転伝送ロード経由で挟持回転区域へ伝送して紙巻上作業を行い、この挟持回転区域において紙巻上作業を完成した後、巻上げ作業を回転した加工芯筒は継続して回転し、紙帯を元の速度で継続伝動し、この芯筒とこの芯筒紙帯を切断し、巻上げ作業を完成した加工芯筒を分離してロール式紙巻を形成することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項２の発明は、請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記芯筒案内ユニットは、更に少なくとも一つの案内ロードと少なくとも一つの芯筒押引き機構を含み、この案内ロードは芯筒供給槽とヘッド糊供給機構に隣接して芯筒を芯筒供給槽から送り出してヘッド糊を付け、芯筒押引き機構はヘッド糊供給機構と回転伝送ユニットに隣接し、ヘッド糊を付けた芯筒を稼動案内軌跡へ伝送することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項３の発明は、請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記案内肩の稼動案内端は、更に案内回転輪を設置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項４の発明は、請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記紙巻上装置は、更にエンド糊供給機構を含み、そのエンド糊供給機構は穿孔層、注射針層及びエンド糊供給層を含み、且つその穿孔層、注射針層とエンド糊供給層は上から下へ順に重ねて構成されることを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項５の発明は、請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記穿孔層は、数個の注射針孔を設置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項６の発明は、請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記注射針層は、数個の注射針を具え、各注射針は各注射針孔の対応箇所で位置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項７の発明は請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記エンド糊供給層は、数個のエンド糊納置容器とエンド糊輸送管を具え、各エンド糊輸送管は各エンド糊納置容器と注射針に連通することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
請求項８の発明は、請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記紙帯案内輪ユニットは、少なくとも一つの孔開けギアカッターと一つの孔開けフラットカッター輪を含み、その孔開けギアカッター軸は少なくとも一つの孔開けギアカッターを具え、孔開けフラットカッター輪は少なくとも一つの孔開けフラットカッターを具え、この孔開けフラットカッター輪が回転すると、孔開けフラットカッターは孔開けギアカッターの対応位置に於いて、紙帯に孔を開けることを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置としている。
【発明の効果】
【０００９】
本発明のロール式紙巻の紙巻上装置は、挟持押圧溌桿が紙帯の紙巻上作業完成から芯筒切断まですべてに係わる問題を解決し、他に挟持押圧溌桿の運用時間及び行程を精密に制御しなければならない問題も取り除くという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
図１に示すとおり、紙巻上装置１００は、細長形状の紙帯２００に対して紙巻上作業を行う。紙巻上装置１００は、芯筒案内ユニット２、回転伝送ユニット３、紙帯案内輪ユニット４、挟持肩ローラーユニット５及びエンド糊供給機構６を含む。
【００１１】
芯筒供給槽１内には、複数個の芯筒３００が設置される。芯筒案内ユニット２は、案内ロード２１、ヘッド糊供給機構２２と芯筒押引き機構２３を含む。このヘッド糊供給機構２２内には粘着性を具えたヘッド糊が納置される。案内ロード２１は芯筒供給槽１とヘッド糊供給機構２２に隣接し、芯筒を芯筒供給槽１から導き出し、ヘッド糊を付け、芯筒押引き機構２３はヘッド糊供給機構２２と回転伝送ユニット３に隣接する。
【００１２】
回転伝送ユニット３は、案内肩３１、回転輪ユニット３２及び回転案内機構３３を含む。案内肩３１は芯筒案内ユニット２に隣接し、且つ第一固定端３１１、稼動案内端３１２及び回転輪３１３を含む。稼動案内端３１２は、第一固定端３１１を中心として一稼動案内軌跡Ｉ（図３参照）を形成し、案内回転輪３１３は案内肩３１の稼動案内端３１２に設置する。
【００１３】
回転輪ユニット３２は、第一回転輪３２１、第二回転輪３２２及び第三回転輪３２３を含む。そのうち、第一回転輪３２１は、案内肩３１の付近に位置する。第二回転輪３２２は第一回転輪３２１の付近に位置し、且つそれと第一回転輪３２１の隙間は稼動案内軌跡Ｉ上に位置する。第三回転輪３２３は第一回転輪の付近に位置する。回転案内機構３３は第二回転輪３２２と第三回転輪３２３に隣接し、第一回転輪３２１との間には一回転伝送ロード３４を形成する。
【００１４】
紙帯案内輪ユニット４は、回転伝送ユニット３に隣接し、且つ孔開けギアカッター軸４１、孔開けフラットカッター輪４２及び案内回転輪４３を含む。孔開けギアカッター軸４１は少なくとも一つの孔開けギアカッター４１１を具え、孔開けフラットカッター輪４２は少なくとも一つの孔開けフラットカッター４２１を具え、案内回転輪４３は第二回転輪３２２に隣接する。孔開けフラットカッター輪４２が回転した時、孔開けフラットカッター４２１は、孔開けギアカッター４１１と対応位置にある。
【００１５】
挟持肩ローラーユニット５は、回転肩５１と挟持ローラー５２を含む。回転肩５１は第二固定端５１１と稼動挟持端５１２を具え、稼動挟持端５１２は第二固定端５１１を中心として稼動挟持軌跡II（図３参照）を形成する。挟持ローラー５２は、回転肩５１の稼動挟持端５１２に連接し、稼動挟持軌跡II上に於いて第一回転輪３２１及び第三回転輪３２３と挟持回転区域５３を形成する。
【００１６】
図２に示すとおり、エンド糊供給機構６は、穿孔層６１、注射針層６２、エンド供給層６３及び封鎖箱６４を含む。穿孔層６１、注射針層６２及びエンド供給層６３は、上から下へ順に重ねて構成し、封鎖箱６４で密封する。
【００１７】
穿孔層６１は数個の注射針孔６１１を貫設する。注射針層６２は層板６２１と数個の注射針６２２を具え、各注射針６２２はそれぞれ各注射針孔６１１の対応位置に設置する。エンド供給層６３は基板６３１、数個のエンド糊納置容器６３２とエンド糊輸送管６３３を具え、各エンド糊輸送管６３３は各エンド糊納置容器６３２と注射針６２２に各々連通する。
【００１８】
図３から図１３に示すのは、本発明が芯筒に対して紙巻上作業を行う一システムの概略図である。紙巻上装置１００は、紙帯２００に対して紙巻上作業をする時、芯筒３００は、芯筒供給槽１から送り出し、芯筒案内ユニット２のヘッド糊供給機構２２により、糊付け位置でヘッド糊を付け、稼動案内軌跡Ｉを経て回転伝送ユニットの回転輪ユニット３２へ伝送する。同時に孔開けフラットカッター４２１と孔開けギアカッター４１１が紙帯２００に対して予め孔を開けておく。孔開け作業を完了した後、紙帯２００は紙帯案内輪ユニット４の案内回転輪４３を経て回転伝送ユニット３の回転輪ユニット３２へ伝送し、芯筒３００にヘッド糊を付けて糊付け位置で固定し、芯筒３００で回転させて紙帯を巻上げ、加工芯筒３００ａを形成する。
【００１９】
第一回転輪３２１と回転案内機構３３の間の相対運動により、紙帯２００を巻き付けた加工芯筒３００ａは回転伝送ロードを経て挟持回転区域５３へ至り、紙巻上作業を行う。加工芯筒３００ａが挟持回転区域５３において巻上げ作業を完了すると、次の芯筒３００が芯筒供給槽１から送り出され、芯筒案内ユニット２のヘッド糊供給機構２２によって糊付け位置でヘッド糊を付け、紙帯２００が紙帯案内輪ユニット４の案内回転輪４３を経て回転伝送ユニット３の回転輪ユニット３２へ伝送し、芯筒３００にヘッド糊の糊付け位置で固定し、芯筒３００に巻き付け、加工した加工芯筒３００ａは紙帯２００を動かして元の速度を維持して回転を伝動させ、芯筒３００は紙帯２００を押さえるか、もしくは、その伝動を遮り、紙帯２００を反対方向に伝動し、加工芯筒３００ａと芯筒３００の紙帯２００を切り、加工した加工芯筒３００ａを分離して紙巻４００を形成し、芯筒３００を紙巻上作業が開始できる加工芯筒３００ａにする。紙帯２００には予め孔開けが完了しているため、紙帯２００は伸縮力を受けた比較的弱い予定切断孔開け箇所において規則性の直線断辺となる。
【００２０】
紙帯２００の加工芯筒３００ａと芯筒３００の間に於ける伝動速度差を有効に広げるため、回転伝送ロード３４と芯筒３００の間は、干渉するサイズの関係を表し、即ち芯筒３００の直径は回転伝送ロード３４の幅よりやや小さく、芯筒３００が回転伝送ロード３４の絞り圧を受け、やや弾性変化して楕円状の切り面を形成し、紙帯２００を押さえて伝動速度を緩める。
【００２１】
最後にエンド糊供給機構６において紙巻４００に対してエンド糊の注射作業を行う。エンド糊供給機構６内の注射針層６２とエンド糊供給層はどちらも自動制御システムにより、予定のエンド糊注射時間、また上向き上昇は、注射針６２２を注射針孔６１１経由で紙巻４００に接触し、そしてエンド糊注射作業を完成する。もしくは注射針６２２が適する伸縮制御機構（例としてバネと係止ピンの組合せ部品）によって、予定のエンド糊注射時間を層板６２１から上向きに注射針孔６１１に伸び、エンド糊注射作業を行う。
【００２２】
本発明は各種細長状の原料もしくは材料（例としてビニール袋、紡績品、金属薄板）の巻上げ作業に幅広く用いることができ、芯筒３００は金属、プラスチックもしくはその他強度の適する部品の円筒、もしくは円柱形状部品にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】本発明の実施例概略図である。
【図２】本発明の実施例のエンド糊供給機構の立体分解図である。
【図３】本発明の芯筒が案内ロード経て進み、ヘッド糊供給機構においてヘッド糊を付ける概略図である。
【図４】本発明の芯筒が芯筒押引き機構を経て押され、稼動案内軌跡へ至る概略図である。
【図５】本発明の案内肩が芯筒を稼動案内軌跡経由で回転輪ユニットと回転案内機構へ伝送する概略図である。
【図６】本発明の紙帯を芯筒に粘着させる概略図である。
【図７】本発明の加工芯筒が回転伝送ロードにおいて挟持回転区域へ伝送する概略図である。
【図８】本発明の加工芯筒挟持回転区域において紙帯の巻き付け作業を行う概略図である。
【図９】本発明の加工芯筒が紙巻上作業を完成した時、次にヘッド糊を付ける芯筒が芯筒押引き機構を経て稼動案内規制へ至る概略図である。
【図１０】本発明の紙帯を次の芯筒に固定する概略図である。
【図１１】本発明の紙帯を粘着固定した次の芯筒が回転伝送ロードを経て回転伝送ロードへ伝送する概略図である。
【図１２】本発明の紙巻上作業を完成した加工芯筒が紙帯を切る概略図である。
【図１３】本発明の紙帯を切った加工芯筒がロール式紙巻を形成した概略図である。
【符号の説明】
【００２４】
１００ 紙巻上装置
２００ 紙帯
３００ 芯筒
３００ａ 加工芯筒
４００ 紙巻
１ 芯筒供給槽
２ 芯筒案内ユニット
２１ 案内ロード
２２ ヘッド糊供給機構
２３ 芯筒押引き機構
３ 回転伝送ユニット
３１ 案内肩
３１１ 第一固定端
３１２ 稼動案内端
３１３ 案内回転輪
３２ 回転輪ユニット
３２１ 第一回転輪
３２２ 第二回転輪
３２３ 第三回転輪
３３ 回転案内機構
３４ 回転伝送ロード
４ 紙帯案内輪ユニット
４１ 孔開けギアカッター軸
４１１ 孔開けギアカッター
４２ 孔開けフラットカッター輪
４２１ 孔開けフラットカッター
４３ 案内回転輪
５ 挟持肩ローラーユニット
５１ 回転肩
５１１ 第二固定端
５１２ 稼動挟持端
５２ 挟持ローラー
５３ 挟持回転区域
６ エンド糊供給機構
６１ 穿孔層
６１１ 注射針孔
６２ 注射針層
６２１ 層板
６２２ 注射針
６３ エンド供給層
６３１ 基板
６３２ エンド糊納置容器
６３３ エンド糊輸送管
６４ 封鎖箱
【特許請求の範囲】
【請求項１】
細長状の紙帯に対して巻上げ作業行い、芯筒供給層槽、芯筒案内ユニット、回転伝送ユニット、紙帯案内輪ユニット、挟持肩ローラーユニットを含むロール式紙巻の紙巻上装置において、
芯筒供給槽は、中に数個の芯筒を納置し、
芯筒案内ユニットは、芯筒供給槽に隣接し、且つ一回分のヘッド糊を出すヘッド糊供給機構を含み、
回転伝送ユニットは以下を含み、
案内肩は、芯筒案内ユニットに隣接し、且つ第一固定端と一稼動案内端を具え、その稼動案内端は第一固定端を中心として一稼動案内軌跡を形成し、
回転輪は、少なくとも以下を含み、
第一回転輪は、案内肩の付近に位置し、
第二回転輪は、第一回転輪の付近に位置し、且つ第一回転輪との隙間は稼動案内軌跡上に位置し、
第三回転輪は、第一回転輪の付近に位置し、
回転案内機構は、第二回転輪と第三回転輪に隣接し、第一回転輪との間に一回転伝送ロードを形成し、
紙帯案内輪ユニットは、回転伝送ユニットに隣接し、
挟持肩ローラーユニットは、以下を含み、
回転肩は、第二固定端と一稼動挟持端を具え、この稼動挟持端は第二固定端を中心として一稼動挟持軌跡を形成し、
挟持ローラーは回転肩の稼動挟持端に連接し、この稼動挟持軌跡上と第一回転輪及び第三回転輪に於いて一挟持回転区域を形成し、
この紙巻上装置を使用して、紙帯を巻上げ作業する時、芯筒は芯筒供給槽から送り出され、芯筒案内ユニットのヘッド糊供給機構によって糊付け位置にヘッド糊が付けられ、案内肩は稼動案内軌跡を経て回転伝送ユニットの回転輪ユニットへ伝送し、同時にこの紙帯は紙帯案内輪ユニットを経て回転伝送ユニットの回転輪ユニットへ伝送し、芯筒のヘッド糊粘着位置に固定し、芯筒に巻き付けて加工芯筒を形成し、第一回転輪と回転案内機構の間の相対運動によって、加工芯筒を回転伝送ロード経由で挟持回転区域へ伝送して紙巻上作業を行い、この挟持回転区域において紙巻上作業を完成した後、巻上げ作業を回転した加工芯筒は継続して回転し、紙帯を元の速度で継続伝動し、この芯筒とこの芯筒紙帯を切断し、巻上げ作業を完成した加工芯筒を分離してロール式紙巻を形成することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項２】
請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記芯筒案内ユニットは、更に少なくとも一つの案内ロードと少なくとも一つの芯筒押引き機構を含み、この案内ロードは芯筒供給槽とヘッド糊供給機構に隣接して芯筒を芯筒供給槽から送り出してヘッド糊を付け、芯筒押引き機構はヘッド糊供給機構と回転伝送ユニットに隣接し、ヘッド糊を付けた芯筒を稼動案内軌跡へ伝送することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項３】
請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記案内肩の稼動案内端は、更に案内回転輪を設置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項４】
請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記紙巻上装置は、更にエンド糊供給機構を含み、そのエンド糊供給機構は穿孔層、注射針層及びエンド糊供給層を含み、且つその穿孔層、注射針層とエンド糊供給層は上から下へ順に重ねて構成されることを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項５】
請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記穿孔層は、数個の注射針孔を設置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項６】
請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記注射針層は、数個の注射針を具え、各注射針は各注射針孔の対応箇所で位置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項７】
請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記エンド糊供給層は、数個のエンド糊納置容器とエンド糊輸送管を具え、各エンド糊輸送管は各エンド糊納置容器と注射針に連通することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項８】
請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記紙帯案内輪ユニットは、少なくとも一つの孔開けギアカッターと一つの孔開けフラットカッター輪を含み、その孔開けギアカッター軸は少なくとも一つの孔開けギアカッターを具え、孔開けフラットカッター輪は少なくとも一つの孔開けフラットカッターを具え、この孔開けフラットカッター輪が回転すると、孔開けフラットカッターは孔開けギアカッターの対応位置に於いて、紙帯に孔を開けることを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項１】
細長状の紙帯に対して巻上げ作業行い、芯筒供給層槽、芯筒案内ユニット、回転伝送ユニット、紙帯案内輪ユニット、挟持肩ローラーユニットを含むロール式紙巻の紙巻上装置において、
芯筒供給槽は、中に数個の芯筒を納置し、
芯筒案内ユニットは、芯筒供給槽に隣接し、且つ一回分のヘッド糊を出すヘッド糊供給機構を含み、
回転伝送ユニットは以下を含み、
案内肩は、芯筒案内ユニットに隣接し、且つ第一固定端と一稼動案内端を具え、その稼動案内端は第一固定端を中心として一稼動案内軌跡を形成し、
回転輪は、少なくとも以下を含み、
第一回転輪は、案内肩の付近に位置し、
第二回転輪は、第一回転輪の付近に位置し、且つ第一回転輪との隙間は稼動案内軌跡上に位置し、
第三回転輪は、第一回転輪の付近に位置し、
回転案内機構は、第二回転輪と第三回転輪に隣接し、第一回転輪との間に一回転伝送ロードを形成し、
紙帯案内輪ユニットは、回転伝送ユニットに隣接し、
挟持肩ローラーユニットは、以下を含み、
回転肩は、第二固定端と一稼動挟持端を具え、この稼動挟持端は第二固定端を中心として一稼動挟持軌跡を形成し、
挟持ローラーは回転肩の稼動挟持端に連接し、この稼動挟持軌跡上と第一回転輪及び第三回転輪に於いて一挟持回転区域を形成し、
この紙巻上装置を使用して、紙帯を巻上げ作業する時、芯筒は芯筒供給槽から送り出され、芯筒案内ユニットのヘッド糊供給機構によって糊付け位置にヘッド糊が付けられ、案内肩は稼動案内軌跡を経て回転伝送ユニットの回転輪ユニットへ伝送し、同時にこの紙帯は紙帯案内輪ユニットを経て回転伝送ユニットの回転輪ユニットへ伝送し、芯筒のヘッド糊粘着位置に固定し、芯筒に巻き付けて加工芯筒を形成し、第一回転輪と回転案内機構の間の相対運動によって、加工芯筒を回転伝送ロード経由で挟持回転区域へ伝送して紙巻上作業を行い、この挟持回転区域において紙巻上作業を完成した後、巻上げ作業を回転した加工芯筒は継続して回転し、紙帯を元の速度で継続伝動し、この芯筒とこの芯筒紙帯を切断し、巻上げ作業を完成した加工芯筒を分離してロール式紙巻を形成することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項２】
請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記芯筒案内ユニットは、更に少なくとも一つの案内ロードと少なくとも一つの芯筒押引き機構を含み、この案内ロードは芯筒供給槽とヘッド糊供給機構に隣接して芯筒を芯筒供給槽から送り出してヘッド糊を付け、芯筒押引き機構はヘッド糊供給機構と回転伝送ユニットに隣接し、ヘッド糊を付けた芯筒を稼動案内軌跡へ伝送することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項３】
請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記案内肩の稼動案内端は、更に案内回転輪を設置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項４】
請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記紙巻上装置は、更にエンド糊供給機構を含み、そのエンド糊供給機構は穿孔層、注射針層及びエンド糊供給層を含み、且つその穿孔層、注射針層とエンド糊供給層は上から下へ順に重ねて構成されることを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項５】
請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記穿孔層は、数個の注射針孔を設置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項６】
請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記注射針層は、数個の注射針を具え、各注射針は各注射針孔の対応箇所で位置することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項７】
請求項４記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記エンド糊供給層は、数個のエンド糊納置容器とエンド糊輸送管を具え、各エンド糊輸送管は各エンド糊納置容器と注射針に連通することを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【請求項８】
請求項１記載のロール式紙巻の紙巻上装置において、前記紙帯案内輪ユニットは、少なくとも一つの孔開けギアカッターと一つの孔開けフラットカッター輪を含み、その孔開けギアカッター軸は少なくとも一つの孔開けギアカッターを具え、孔開けフラットカッター輪は少なくとも一つの孔開けフラットカッターを具え、この孔開けフラットカッター輪が回転すると、孔開けフラットカッターは孔開けギアカッターの対応位置に於いて、紙帯に孔を開けることを特徴とするロール式紙巻の紙巻上装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【公開番号】特開２００７−２９０８６９（Ｐ２００７−２９０８６９Ａ）
【公開日】平成１９年１１月８日（２００７．１１．８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−１０２９１７（Ｐ２００７−１０２９１７）
【出願日】平成１９年４月１０日（２００７．４．１０）
【出願人】（５０６０５１８８７）全利機械股▲ふん▼有限公司 (12)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年１１月８日（２００７．１１．８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年４月１０日（２００７．４．１０）
【出願人】（５０６０５１８８７）全利機械股▲ふん▼有限公司 (12)
【Ｆターム（参考）】
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