説明

ロール掃除機

【課題】簡単な構成で、確実に、粘着テープに弛みが生じるのを防止できる、ロール掃除機を、提供すること。
【解決手段】清掃ロール3の連結機構34は、粘着テープ451が粘着テープ補給ロール4へ戻される場合には、第1ロール管32と第1歯車33とを連結状態とし、粘着テープ451が清掃ロール3へ送り出される場合には、第1ロール管32と第1歯車33とを非連結状態とし、粘着テープ補給ロール4の第1摩擦摺動機構46は、ロール体42に対して第2ロール管44が滑り回転するのを可能とし、第2摩擦摺動機構47は、第2支持軸41に対するロール体42の回転を抑制し、第1歯車33と第2歯車43とを連動させる伝達部材40が、設けられており、第2歯車43の歯数が第1歯車33の歯数より少なく設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行う、ロール掃除機、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来一般のロール掃除機では、1本のロール管に装着されたテープロールを回転させながら、テープロールに巻回されている粘着テープによって塵埃を吸着していた。しかしながら、そのようなロール掃除機では、粘着テープの使用部分の粘着力が低下する度に、当該使用部分を切り取って未使用部分を表出させるという作業が必要であった。そのため、面倒であった。しかも、粘着テープの使用部分を直線的に切り取ることが容易ではないので、未使用部分まで切り取ってしまい、無駄が生じるという不具合があった。
【0003】
そこで、近年、特許文献1、2に示されるように、粘着テープの切り取り作業を不要にできるロール掃除機が、提案されている。このロール掃除機は、粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行うようになっている。
【特許文献1】特開2006−263423号公報
【特許文献2】登録実用新案公報第3001291号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、粘着テープ補給ロール及び清掃ロールを備えた上記ロール掃除機では、粘着テープを粘着テープ補給ロールから送り出したり粘着テープ補給ロールへ戻したりする場合に、粘着テープに弛みを生じさせないことが重要である。何故なら、粘着テープに弛みが生じると、粘着テープが清掃ロールに均一に巻き付けられず、それ故、清掃ロールにおける粘着テープの粘着力が十分に機能しなくなる恐れがあるからである。
【0005】
そして、特許文献1、2のロール掃除機では、粘着テープに弛みを生じさせないために、スプリング等を用いた構成を採用している。しかし、そのような構成は、極めて複雑であり、確実性に乏しいものであった。
【0006】
本発明は、簡単な構成で、確実に、粘着テープに弛みが生じるのを防止できる、ロール掃除機を、提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の第1発明は、粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行う、ロール掃除機において、
清掃ロールが、第1支持軸と、第1支持軸回りに回転可能な第1ロール管と、第1支持軸回りに回転可能な第1歯車と、第1歯車と第1ロール管の小径の端部との間に設けられた連結機構と、を有しており、
連結機構は、粘着テープが粘着テープ補給ロールへ戻される方向に第1ロール管が回転する場合には、第1ロール管の上記端部と第1歯車とを連結状態とし、粘着テープが清掃ロールへ送り出される方向に第1ロール管が回転する場合には、第1ロール管の上記端部と第1歯車とを非連結状態とするよう、構成されており、
粘着テープ補給ロールが、第1支持軸に対して平行な第2支持軸と、第2支持軸回りに回転可能なロール体と、ロール体と一体に回転可能な第2歯車と、ロール体と共に回転可能な第2ロール管と、巻回された粘着テープを備え且つ第2ロール管と一体に回転可能な、テープロールと、第2ロール管とロール体との間に設けられた第1摩擦摺動機構と、ロール体と第2支持軸との間に設けられた第2摩擦摺動機構と、を有しており、
第1摩擦摺動機構は、ロール体に対して第2ロール管が滑り回転するのを可能とするよう構成されており、
第2摩擦摺動機構は、第2支持軸に対するロール体の回転を抑制するよう構成されており、
第1歯車と第2歯車とを連動させる伝達部材が、設けられており、
第2歯車の歯数が第1歯車の歯数より少なく設定されていることを特徴としている。
【0008】
本願の第2発明は、粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行う、ロール掃除機において、
清掃ロールが、第1支持軸と、第1支持軸回りに回転可能な第1ロール管と、第1ロール管と一体に回転する第1歯車と、を有しており、
粘着テープ補給ロールが、第1支持軸に対して平行な第2支持軸と、第2支持軸回りに回転可能なロール体と、第2支持軸回りに回転可能な第2歯車と、第2歯車とロール体の小径の端部との間に設けられた連結機構と、ロール体と共に回転可能な第2ロール管と、巻回された粘着テープを備え且つ第2ロール管と一体に回転可能な、テープロールと、第2ロール管とロール体との間に設けられた第1摩擦摺動機構と、ロール体と第2支持軸との間に設けられた第2摩擦摺動機構と、を有しており、
連結機構は、粘着テープが粘着テープ補給ロールへ戻される方向に第1ロール管が回転する場合には、第2歯車とロール体の上記端部とを連結状態とし、粘着テープが清掃ロールへ送り出される方向に第1ロール管が回転する場合には、第2歯車とロール体の上記端部とを非連結状態とするよう、構成されており、
第1摩擦摺動機構は、ロール体に対して第2ロール管が滑り回転するのを可能とするよう構成されており、
第2摩擦摺動機構は、第2支持軸に対するロール体の回転を抑制するよう構成されており、
第1歯車と第2歯車とを連動させる伝達部材が、設けられており、
第2歯車の歯数が第1歯車の歯数より少なく設定されていることを特徴としている。
【0009】
本願の第3発明は、粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行う、ロール掃除機において、
粘着テープ補給ロール及び清掃ロールを支持するフレームを備えており、
フレームは、横フレームと、横フレームの両端から延びた第1縦フレーム及び第2縦フレームと、からなっており、
清掃ロールが、第1ロール管と、第1ロール管の一端側から突出し且つ第1縦フレームに回転可能に支持された第1回転軸と、第1ロール管の他端側から突出し且つ第2縦フレームに回転可能に支持された第2回転軸と、第1回転軸と共に回転可能な第1歯車と、第1歯車と第1回転軸との間に設けられた連結機構と、を有しており、第1回転軸と第2回転軸とは一直線に並んでおり、第1ロール管は、両回転軸と共に回転可能であり、
連結機構は、粘着テープが粘着テープ補給ロールへ戻される方向に第1ロール管が回転する場合には、第1回転軸と第1歯車とを連結状態とし、粘着テープが清掃ロールへ送り出される方向に第1ロール管が回転する場合には、第1回転軸と第1歯車とを非連結状態とするよう、構成されており、
粘着テープ補給ロールが、ロール体と、ロール体の一端側から突出し且つ第1縦フレームに回転可能に支持された第3回転軸と、第3回転軸と一体に回転可能な第2歯車と、ロール体と共に回転可能な第2ロール管と、第2ロール管の他端側から突出し且つ第2縦フレームに回転可能に支持された第4回転軸と、巻回された粘着テープを備え且つ第2ロール管と一体に回転可能な、テープロールと、第2ロール管とロール体との間に設けられた第1摩擦摺動機構と、第4回転軸が支持される第2縦フレームの穴部と第4回転軸との間に設けられた第2摩擦摺動機構と、を有しており、第3回転軸と第4回転軸とは一直線に並んでおり、ロール体及び第2ロール管は、両回転軸と共に回転可能であり、
第1摩擦摺動機構は、ロール体に対して第2ロール管が滑り回転するのを可能とするよう構成されており、
第2摩擦摺動機構は、第2縦フレームに対する第4回転軸の回転を抑制するよう構成されており、
第1歯車と第2歯車とを連動させる伝達部材が、設けられており、
第2歯車の歯数が第1歯車の歯数より少なく設定されていることを特徴としている。
【0010】
本願の第4発明は、粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行う、ロール掃除機において、
粘着テープ補給ロール及び清掃ロールを支持するフレームを備えており、
フレームは、横フレームと、横フレームの両端から延びた第1縦フレーム及び第2縦フレームと、からなっており、
清掃ロールが、第1ロール管と、第1ロール管の一端側から突出し且つ第1縦フレームに回転可能に支持された第1回転軸と、第1ロール管の他端側から突出し且つ第2縦フレームに回転可能に支持された第2回転軸と、第1回転軸と一体に回転可能な第1歯車と、を有しており、第1回転軸と第2回転軸とは一直線に並んでおり、第1ロール管は、両回転軸と共に回転可能であり、
粘着テープ補給ロールが、ロール体と、ロール体の一端側から突出し且つ第1縦フレームに回転可能に支持された第3回転軸と、第3回転軸と共に回転可能な第2歯車と、第2歯車と第3回転軸との間に設けられた連結機構と、ロール体と共に回転可能な第2ロール管と、第2ロール管の他端側から突出し且つ第2縦フレームに回転可能に支持された第4回転軸と、巻回された粘着テープを有し且つ第2ロール管と一体に回転可能な、テープロールと、第2ロール管とロール体との間に設けられた第1摩擦摺動機構と、第4回転軸が支持される第2縦フレームの穴部と第4回転軸との間に設けられた第2摩擦摺動機構と、を有しており、第3回転軸と第4回転軸とは一直線に並んでおり、ロール体及び第2ロール管は、両回転軸と共に回転可能であり、
連結機構は、粘着テープが粘着テープ補給ロールへ戻される方向に第1ロール管が回転する場合には、第2歯車と第3回転軸とを連結状態とし、粘着テープが清掃ロールへ送り出される方向に第1ロール管が回転する場合には、第2歯車と第3回転軸とを非連結状態とするよう、構成されており、
第1摩擦摺動機構は、ロール体に対して第2ロール管が滑り回転するのを可能とするよう構成されており、
第2摩擦摺動機構は、第2縦フレームに対する第4回転軸の回転を抑制するよう構成されており、
第1歯車と第2歯車とを連動させる伝達部材が、設けられており、
第2歯車の歯数が第1歯車の歯数より少なく設定されていることを特徴としている。
【0011】
なお、上記第1発明は、以下の構成(a)、(c)、(d)、(f)、(g)、(h)、(k)、及び(m)の内の任意の1つ以上を採用するのが好ましく、上記第2発明は、以下の構成(b)、(c)、(d)、(f)、(g)、(h)、(k)、及び(m)の内の任意の1つ以上を採用するのが好ましく、上記第3発明は、以下の構成(a)、(c)、(e)、(f)、(g)、(i)、(j)、(l)、及び(m)の内の任意の1つ以上を採用するのが好ましく、上記第4発明は、以下の構成(b)、(c)、(e)、(f)、(g)、(i)、(j)、(l)、及び(m)の内の任意の1つ以上を採用するのが好ましい。
【0012】
(a)連結機構が、第1歯車の内周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置された、円柱状の弾性体と、で構成された、ワンウェイクラッチである。
【0013】
(b)連結機構が、第2歯車の内周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置された、円柱状の弾性体と、で構成された、ワンウェイクラッチである。
【0014】
(c)第1摩擦摺動機構が、ロール体の外周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置され且つ第2ロール管の内周面と摩擦摺動する、弾性体と、で構成されている。
【0015】
(d)第2摩擦摺動機構が、ロール体の内周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置され且つ第2支持軸の外周面と摩擦摺動する、弾性体と、で構成されている。
【0016】
(e)第2摩擦摺動機構が、第2縦フレームの穴部の内周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置され且つ第4回転軸の外周面と摩擦摺動する、弾性体と、で構成されている。
【0017】
(f)テープロールが、先端縁に板体を有しており、
第1ロール管が、上記板体を挿入するための、幅方向に延びたスリットを、有している。
【0018】
(g)第2ロール管が、テープロールの内周面に食い込む凸部を、外周面に有している。
【0019】
(h)粘着テープ補給ロール及び清掃ロールを支持するフレームを備えており、
フレームは、横フレームと、横フレームの両端から延びた第1縦フレーム及び第2縦フレームと、からなっており、
第1支持軸の一端及び第2支持軸の一端は、それぞれ、第1縦フレームに固定されており、第1支持軸の他端及び第2支持軸の他端は、それぞれ、第2縦フレームに着脱可能に固定されており、
第2縦フレームは、基端を支点として、横フレームに対して回動可能であり、
第2縦フレームは、第1支持軸の上記他端が着脱可能に固定される第1受部と、第2支持軸の上記他端が着脱可能に固定される第2受部と、を有しており、
第1受部は、第1支持軸の上記他端が嵌入される穴部を有しており、穴部は、開口部がテーパ状に拡開されており、また、第1受部は、穴部に嵌入された第1支持軸の上記他端を挟持する挟持部材を有しており、
第2受部は、第2支持軸の上記他端が嵌入される穴部を有しており、穴部は、開口部がテーパ状に拡開されており、また、第2受部は、穴部に嵌入された第2支持軸の上記他端を挟持する挟持部材を有している。
【0020】
(i)第2縦フレームは、基端を支点として、横フレームに対して回動可能であり、
第1回転軸及び第3回転軸は、それぞれ、第1縦フレームに回転可能に支持されており、
第2縦フレームは、第2回転軸が着脱可能に且つ回転可能に支持される第1受部と、第4回転軸が着脱可能に且つ回転可能に支持される第2受部と、を有しており、
第1受部は、第2回転軸が嵌入される穴部を有しており、穴部は、開口部がテーパ状に拡開されており、
第2受部は、第4回転軸が嵌入される穴部を有しており、穴部は、開口部がテーパ状に拡開されている。
【0021】
(j)上記構成(i)において、第3回転軸が、ロール体から、ロータリージョイントを介して、突出している。
【0022】
(k)粘着テープ補給ロール及び清掃ロールを支持するフレームを備えており、
フレームは、横フレームと、横フレームの両端から延びた第1縦フレーム及び第2縦フレームと、からなっており、
両縦フレームが、それぞれ、ずれ防止板を有しており、
両ずれ防止板は、両ロール間に両ロールに直交するよう渡されている粘着テープの両側縁にそれぞれ当接する面を、有している。
【0023】
(l)第1縦フレーム及び第2縦フレームが、それぞれ、ずれ防止板を有しており、
両ずれ防止板は、両ロール間に両ロールに直交するよう渡されている粘着テープの両側縁にそれぞれ当接する面を、有している。
【0024】
(m)粘着テープ補給ロール及び清掃ロールの全体を覆う保管カバーを有しており、
保管カバーは、使用時に清掃ロールを露出させるための開閉式の窓を有している。
【発明の効果】
【0025】
上記第1〜第4発明によれば、粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりする際において、両ロール間で粘着テープが弛むのを防止できる。したがって、粘着テープによる清掃を良好に実行できる。
【0026】
しかも、上記第1〜第4発明によれば、粘着テープを粘着テープ補給ロールへ戻す際に粘着テープが切れてしまうのを、防止できる。
【0027】
更に、上記第1〜第4発明によれば、特に、上記第3及び第4発明によれば、全体として簡素な構成で、上記効果を発揮できる。また、上記第2及び第4発明によれば、特に、清掃ロールの構成を簡素化できる。
【0028】
上記構成(a)及び(b)によれば、連結機構の構成を簡素化できる。
【0029】
上記構成(c)によれば、第1摩擦摺動機構の構成を簡素化できる。
【0030】
上記構成(d)及び(e)によれば、第2摩擦摺動機構の構成を簡素化できる。
【0031】
上記構成(f)によれば、テープロールから引き出した粘着テープを第1ロール管に容易に連結することができる。
【0032】
上記構成(g)によれば、テープロールが第2ロール管に対して空回りするのを防止できる。
【0033】
上記構成(h)によれば、第2縦フレームを横フレームに対して回動させるだけで、清掃ロール及び粘着テープ補給ロールの他端側をフレームから開放できるので、粘着テープ補給ロールにおけるテープロールの着脱作業を、容易に実行できる。しかも、第1受部及び第2受部の穴部の開口部がテーパ状に拡開されているので、第1支持軸及び第2支持軸の他端を穴部に容易に挿入できる。したがって、この点からも、テープロールの着脱作業を容易に実行できる。
【0034】
上記構成(i)によれば、第2縦フレームを横フレームに対して回動させるだけで、粘着テープ補給ロール及び清掃ロールの他端側をフレームから開放できるので、粘着テープ補給ロールにおけるテープロールの着脱作業を、容易に実行できる。しかも、第1受部及び第2受部の穴部の開口部がテーパ状に拡開されているので、第2回転軸及び第4回転軸を穴部に容易に挿入できる。したがって、この点からも、テープロールの着脱作業を容易に実行できる。
【0035】
上記構成(j)によれば、第2受部の穴部に第4回転軸を挿入する際に、第2ロール管が第1縦フレームに対して動くのを許容できるので、第4回転軸を穴部に更に容易に挿入できる。したがって、この点からも、テープロールの着脱作業を容易に実行できる。
【0036】
上記構成(k)及び(l)によれば、清掃作業中に粘着テープがずれるのを防止できる。
【0037】
上記構成(m)によれば、ロール掃除機の不使用時に、粘着テープに塵埃や他の物が付着するのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態のロール掃除機の全体斜視図、図2は、図1のII矢視図、図3は、図1のIII矢視図である。このロール掃除機1は、柄11と、その先端のフレーム2と、清掃ロール3と、粘着テープ補給ロール4と、を備えている。
【0039】
フレーム2は、柄11に対して直交方向に延びた横フレーム21と、横フレーム21の両端から柄11に対して平行に延びた、第1縦フレーム22及び第2縦フレーム23と、からなっている。清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4とは、第1縦フレーム22と第2縦フレーム23との間に、横フレーム21に対して平行に設けられている。清掃ロール3が、先端側に位置している。粘着テープ補給ロール4は、着脱可能なテープロール45を有している。テープロール45には、粘着テープ451が巻回されている。図1では、粘着テープ451は、テープロール45から引き出されて、清掃ロール3に巻き付けられている。
【0040】
図4は、テープロール45の装着作業の様子を示す全体斜視図である。第2縦フレーム23は、基端231にて、横フレーム21にヒンジ連結されており、基端231を支点として、横フレーム21に対して矢印R方向に回動するようになっている。
【0041】
図1のロール掃除機1は、清掃ロール3に巻き付けられた粘着テープ451を床面に当接させ、清掃ロール3を、矢印A方向すなわち粘着テープ補給ロール4から清掃ロール3へ粘着テープ451が送り出される方向に回転させたり、矢印B方向すなわち清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ粘着テープ451が戻される方向に回転させたりして、粘着テープ451の表面4511に塵埃を吸着させるようになっている。
【0042】
図5は、テープロール45を装着する前の図1のロール掃除機1を示す全体斜視図、図6は、図5のVI−VI断面図、図7は、図6のVII−VII断面図、図8は、図6のVIII−VIII断面図である。
【0043】
清掃ロール3は、第1支持軸31と、第1ロール管32と、第1歯車33と、連結機構34と、を有している。
【0044】
第1支持軸31は、一端311が第1縦フレーム22に固定されており、他端312が第2縦フレーム23に着脱可能に固定されている。第1ロール管32は、中空管であり、第1支持軸31回りに回転可能に設けられている。第1ロール管32は、第1支持軸31の一端311側に、小径の端部321を有している。第1歯車33は、第1支持軸31回りに回転可能に設けられており、第1ロール管32の端部321の外周側に位置している。連結機構34は、第1歯車33と第1ロール管32の端部321との間に設けられている。
【0045】
連結機構34は、図7に示されるように、第1歯車33の内周面に形成された凹部341と、凹部341内に配置された円柱状の弾性体342と、で構成された、ワンウェイクラッチである。凹部341は、ここでは、第1歯車33の内周面の円周方向に等間隔に4個形成されている。凹部341の底面3411は、B方向に向けて浅くなっている。これにより、連結機構34は、第1ロール管32の端部321がB方向に回転すると、弾性体342が凹部341の底面3411と端部321の外周面3211との間に挟まり、端部321と第1歯車33とを連結状態とし、また、第1ロール管32の端部321がA方向に回転すると、弾性体342が凹部341の底面3411と端部321の外周面3211との間において自由な状態となり、端部321と第1歯車33とを非連結状態とするようになっている。
【0046】
粘着テープ補給ロール4は、第2支持軸41と、ロール体42と、第2歯車43と、第2ロール管44と、テープロール45(図1及び図4参照)と、第1摩擦摺動機構46と、第2摩擦摺動機構47と、を有している。
【0047】
第2支持軸41は、一端411が第1縦フレーム22に固定されており、他端412が第2縦フレーム23に着脱可能に固定されている。ロール体42は、第2支持軸41回りに回転可能に設けられている。ロール体42は、小径の端部421を有している。第2歯車43は、端部421に外嵌しており、端部421すなわちロール体42と一体に回転可能に設けられている。第2ロール管44は、第2支持軸41回りにロール体42と共に回転可能に設けられている。
【0048】
テープロール45は、第2支持軸41回りに第2ロール管44と一体に回転可能に設けられている。テープロール45は、図4に示されるように、具体的には、薄肉の円筒体452に粘着テープ451が巻回されて構成されている。テープロール45は、円筒体452の内面に、第2ロール管44の外周面に形成されている凸部441が食い込むことにより、第2ロール管44に固定されている。凸部441は、第2ロール管44の外周面の、円周方向に及び/又は幅方向に、任意の数だけ、形成されている。
【0049】
第1摩擦摺動機構46は、図8に示されるように、第2ロール管44の内周面442とロール体42の外周面422との間に設けられている。第1摩擦摺動機構46は、ロール体42の外周面422に形成された凹部461と、凹部461内に配置された円柱状の弾性体462と、で構成されている。凹部461は、ここでは、ロール体42の外周面422の円周方向に等間隔に4個形成されている。弾性体462は、第2ロール管44の内周面442に当接している。第1摩擦摺動機構46は、ロール体42に対して第2ロール管44が滑り回転するのを可能としている。
【0050】
第2摩擦摺動機構47は、図8に示されるように、ロール体42の内周面423と第2支持軸41の外周面413との間に設けられている。第2摩擦摺動機構47は、ロール体42の内周面423に形成された凹部471と、凹部471内に配置された円柱状の弾性体472と、で構成されている。凹部471は、ここでは、ロール体42の内周面423の円周方向に等間隔に4個形成されている。弾性体472は、第2支持軸41の外周面413に当接している。第2摩擦摺動機構47は、第2支持軸41に対するロール体42の回転を抑制する。
【0051】
第1歯車33と第2歯車43との間には、両者を連動させる伝達部材40が、張り渡されている。伝達部材40は、例えば、両歯車33、43の歯に噛合する凹部を多数有するベルトである。第2歯車43の歯数は、第1歯車33の歯数より少なく設定されている。
【0052】
図4に示されるように、テープロール45に巻回されている粘着テープ451の先端縁には、粘着テープ451より硬い板体452が取り付けられている。一方、清掃ロール3の第1ロール管32には、幅方向に延びたスリット325が形成されている。テープロール45の粘着テープ451は、テープロール45から引き出されて、板体452をスリット325に挿入することにより、第1ロール管32に連結されている。
【0053】
なお、第1ロール管32にスリット325を設けない場合には、第1ロール管32の外周面に、第2ロール管44の凸部441と同様の、凸部322を、形成するのが好ましい。もちろん、第1ロール管32にスリット325を設ける場合に、凸部322を形成してもよい。
【0054】
図5に示されるように、第1縦フレーム22及び第2縦フレーム23には、それぞれ、ずれ防止板225、235が設けられている。両防止板225、235は、図1に示されるように、粘着テープ補給ロール4と清掃ロール3との間に両ロール3、4に直交するよう渡されている粘着テープ451の、両側縁に、それぞれ当接する面2251、2351を、有している。
【0055】
第2縦フレーム23は、図9に示されるように、第1支持軸31の他端312が着脱可能に固定される第1受部236と、第2支持軸41の他端412が着脱可能に固定される第2受部237と、を有している。図10は図9のX−X断面図である。第1受部236は、第1支持軸31の他端312が嵌入される穴部2361を有している。穴部2361は、開口部2362がテーパ状に拡開されている。また、第1受部236は、穴部2361に対して直交したピン(挟持部材)2363を有している。一方、第1支持軸31の他端312には、円周方向に延びた溝3121が形成されている。ピン2363は、他端312が穴部2361に嵌入されると、一度開いた後に溝3121の箇所で閉じて溝3121に両側から嵌るように設けられている。すなわち、ピン2363は、穴部2361に嵌入された他端312を挟持するよう設けられている。第2受部237も、第1受部236と同様の構成を有している。すなわち、第2受部237も、穴部2371、開口部2372、及びピン2373を有している。また、第2支持軸41の他端412も、第1支持軸31の他端312と同様に、溝4121を有している。
【0056】
次に、上記構成のロール掃除機1の作動について説明する。
【0057】
まず、図4に示されるように、第2縦フレーム23を横フレーム21に対して回動させてフレーム2を開き、第1支持軸31の他端312及び第2支持軸41の他端412を自由状態とする。この状態で、テープロール45を第2ロール管44に外嵌させ、粘着テープ451をテープロール45から引き出して、先端の板体452を第1ロール管32のスリット325に挿入する。そして、第2縦フレーム23を横フレーム21に対して回動させてフレーム2を閉じる。すなわち、第1支持軸31の他端312を第1受部236に嵌入させるとともに、第2支持軸41の他端412を第2受部237に嵌入させる。これにより、テープロール45が第2ロール管44に取り付けられるとともに、粘着テープ451が清掃ロール3に連結されて、ロール掃除機1は、使用可能状態となる。
【0058】
そして、清掃ロール3に巻き付けられた粘着テープ451を床面に当接させ、清掃ロール3を、A方向に回転させたり、B方向に回転させたりする。これにより、床面の塵埃が、粘着テープ451の表面4511に吸着されて、床面から除去される。すなわち、床面が清掃される。
【0059】
このとき、清掃ロール3をA方向に回転させた場合においては、ロール掃除機1は、次のように作動する。
【0060】
清掃ロール3をA方向に回転させると、第1ロール管32及びその端部321も、A方向に回転する。端部321がA方向に回転すると、図7に示される連結機構34においては、弾性体342が、端部321の外周面3211と凹部341の底面3411との間で自由な状態となる。それ故、連結機構34は、端部321と第1歯車33とを非連結状態とする。このため、第1歯車33は回転せず、それ故、第2歯車43も回転しない。したがって、清掃ロール3がA方向に回転すると、粘着テープ補給ロール4は、自発的には回転せず、清掃ロール3に巻き付けられていく粘着テープ451に引っ張られるようにして、A方向に回転する。
【0061】
しかしながら、このとき、粘着テープ補給ロール4の第2ロール管44が勢いによってA方向へ回転しすぎると、粘着テープ451が清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4との間で弛んでしまう。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、粘着テープ補給ロール4に第2摩擦摺動機構47が設けられているため、第2支持軸41に対するロール体42ひいては第2ロール管44の回転が抑制される。したがって、第2ロール管44が勢いによってA方向へ回転しすぎるのが、防止される。
【0062】
よって、清掃ロール3をA方向に回転させた場合、粘着テープ451は、粘着テープ補給ロール4から清掃ロール3へ、弛むことなく、送り出される。
【0063】
また、清掃ロール3をB方向に回転させた場合においては、ロール掃除機1は、次のように作動する。
【0064】
清掃ロール3をB方向に回転させると、第1ロール管32及びその端部321も、B方向に回転する。端部321がB方向に回転すると、図7に示される連結機構34においては、弾性体342が、端部321の外周面3211と凹部341の底面3411との間に挟まれる。それ故、連結機構34は、端部321と第1歯車33とを連結状態とする。このため、端部321の回転に伴って、第1歯車33が回転し、伝達部材40を介して、第2歯車43もB方向に回転する。第2歯車43がB方向に回転すると、ロール体42も回転し、更には第2ロール管44も回転する。したがって、清掃ロール3がB方向に回転すると、粘着テープ補給ロール4もB方向に回転する。これにより、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ戻される。
【0065】
しかしながら、このとき、第2ロール管44の回転速度が第1ロール管32より遅いと、粘着テープ451が清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4との間で弛んでしまう。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、第2歯車43の歯数が第1歯車33の歯数より少なく設定されているので、第2歯車43の回転速度は第1歯車33より速い。このため、第2ロール管44は、第1ロール管32より速く回転する。それ故、粘着テープ451は、粘着テープ補給ロール4へ引っ張られるようにして戻される。したがって、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ、弛むことなく、戻される。
【0066】
しかしながら、第2ロール管44があまりに速く回転すると、粘着テープ451を粘着テープ補給ロール4へ引っ張る力が強く働きすぎて、粘着テープ451が切れる恐れがある。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、粘着テープ補給ロール4に第1摩擦摺動機構46が設けられているため、第2ロール管44は、ロール体42に対して滑り回転することができる。それ故、第2歯車43及びロール体42があまりに速く回転することによって第2ロール管44もあまりに速く回転しようとすると、第2ロール管44がロール体42に対して滑り回転して、第2ロール管44の回転速度が減少する。これにより、粘着テープ451に対して粘着テープ451を切るような引っ張り力が加わるのが、防止される。したがって、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ、切れることなく、戻される。
【0067】
以上のようにして、清掃ロール3を、A方向に回転させたり、B方向に回転させたりしながら、清掃ロール3に巻き付けられている粘着テープ451によって清掃を行う。そして、清掃ロール3に巻き付けられている粘着テープ451の使用部分の吸着力が弱くなると、粘着テープ補給ロール4から粘着テープ451の未使用部分を、送り出して、清掃ロール3に巻き付けて、同様に清掃を行う。このように、粘着テープ451を漸次送り出しながら清掃を行って、テープロール45に巻回されていた粘着テープ451を使い切ると、清掃ロール3に巻き付けられた粘着テープ451を第1ロール管32から取り外すとともに、粘着テープ補給ロール4に残っているテープロール45の円筒体452を第2ロール管44から取り外す。そして、新たなテープロール45を第2ロール管44に取り付けるとともに、粘着テープ451を清掃ロール3に連結する。
【0068】
なお、清掃ロール3に巻き付けられた粘着テープ451及びテープロール45の円筒体452の取り外し作業は、次のように行う。すなわち、第2縦フレーム23を横フレーム21に対して回動させてフレーム2を開き、この状態で、清掃ロール3に巻き付けられた粘着テープ451を、スリット325に沿って板体452を滑らせながら、第1ロール管31から引き抜くとともに、テープロール45の円筒体452を、第2ロール管44から引き抜く。
【0069】
以上のように、本実施形態のロール掃除機1によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)粘着テープ補給ロール4から清掃ロール3へ粘着テープ451を送り出す場合でも、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ粘着テープ451を戻す場合でも、粘着テープ451が弛むのを防止できる。しかも、そのような効果を簡素な構成で達成できる。
【0070】
(2)更に、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ粘着テープ451を戻す場合では、粘着テープ451が切れるのを防止できる。
【0071】
(3)連結機構34が、凹部341と弾性体342とで構成されたワンウェイクラッチであるので、連結機構34の構成を簡素化できる。
【0072】
(4)第1摩擦摺動機構46が、凹部461と弾性体462とで構成されているので、第1摩擦摺動機構46の構成を簡素化できる。
【0073】
(5)第2摩擦摺動機構47が、凹部471と弾性体472とで構成されているので、第2摩擦摺動機構47の構成を簡素化できる。
【0074】
(6)テープロール45から引き出した粘着テープ451を第1ロール管32に連結するには、板体452を第1ロール管32のスリット325に挿入すればよいので、連結作業を容易に行うことができる。
【0075】
(7)テープロール45を第2ロール管44に装着すると、凸部441がテープロール45の円筒体452の内面に食い込むので、テープロール45が第2ロール管44に対して空回りするのを防止できる。
【0076】
(8)第2縦フレーム23を横フレーム21に対して回動させるだけで、第1支持軸31の他端312及び第2支持軸41の他端412を第1受部236及び第2受部237から抜き出して、清掃ロール3及び粘着テープ補給ロール4の他端側をフレーム2から開放できる。したがって、粘着テープ補給ロール4におけるテープロール45の着脱作業を、容易に実行できる。しかも、第1受部236及び第2受部237の穴部2361、2371の開口部2362、2372がテーパ状に拡開されているので、第1支持軸31及び第2支持軸41の他端312、412を穴部2361、2371に容易に挿入できる。したがって、この点からも、テープロール45の着脱作業を容易に実行できる。
【0077】
(9)ずれ防止板225、235が、清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4との間に両ロール3、4に直交するよう渡された粘着テープ451の、両側縁に、当接しているので、送り出されたり戻されたりする粘着テープ451が、上記直交方向からずれるのを防止できる。
【0078】
[第2実施形態]
図11は、本実施形態のロール掃除機の横断面図であり、第1実施形態の図6に相当する図である。図12は、図11のXII−XII断面図である。
【0079】
本実施形態のロール掃除機1は、清掃ロール3に設けられていた連結機構34が粘着テープ補給ロール4に設けられている点のみが、第1実施形態のロール掃除機1とは異なっている。本実施形態のロール掃除機1の他の構成は、第1実施形態のロール掃除機1と同じである。
【0080】
清掃ロール3は、第1支持軸31と、第1ロール管32と、第1歯車33と、を有している。
【0081】
粘着テープ補給ロール4は、第2支持軸41と、ロール体42と、第2歯車43と、第2ロール管44と、テープロール45と、第1摩擦摺動機構46と、第2摩擦摺動機構47と、連結機構34と、を有している。連結機構34は、ロール体42の小径の端部421と第2歯車43との間に設けられている。
【0082】
連結機構34は、図12に示されるように、第2歯車43の内周面に形成された凹部341と、凹部341内に配置された円柱状の弾性体342と、で構成された、ワンウェイクラッチである。凹部341は、ここでは、第2歯車43の内周面の円周方向に等間隔に4個形成されている。凹部341の底面3411は、B方向に向けて浅くなっている。これにより、連結機構34は、第2歯車43がB方向に回転すると、弾性体342が凹部341の底面3411と端部421の外周面4211との間に挟まり、第2歯車43と端部421とを連結状態とし、また、第2歯車43がA方向に回転すると、弾性体342が凹部341の底面3411と端部421の外周面4211との間において自由な状態となり、第2歯車43と端部421とを非連結状態とするようになっている。
【0083】
次に、上記構成のロール掃除機1の作動について説明する。
【0084】
本実施形態のロール掃除機1も、第1実施形態と同様に、清掃ロール3を、A方向に回転させたり、B方向に回転させたりして、清掃に使用される。
【0085】
このとき、清掃ロール3をA方向に回転させた場合においては、ロール掃除機1は、次のように作動する。
【0086】
清掃ロール3をA方向に回転させると、第1ロール管32及びその端部321も、A方向に回転し、更に、第1歯車33も、A方向に回転する。第1歯車33がA方向に回転すると、伝達部材40を介して、粘着テープ補給ロール4の第2歯車43も、A方向に回転する。第2歯車43がA方向に回転するとき、連結機構34においては、弾性体342が、ロール体42の端部421の外周面4211と凹部341の底面3411との間で自由な状態となる。それ故、連結機構34は、端部421と第2歯車43とを非連結状態とする。このため、第2歯車43がA方向に回転しても、ロール体42は回転せず、それ故、第2ロール管44も回転しない。したがって、清掃ロール3がA方向に回転すると、粘着テープ補給ロール4は、自発的には回転せず、清掃ロール3に巻き付けられていく粘着テープ451に引っ張られるようにして、A方向に回転する。
【0087】
しかしながら、このとき、粘着テープ補給ロール4の第2ロール管44が勢いによってA方向へ回転しすぎると、粘着テープ451が清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4との間で弛んでしまう。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、粘着テープ補給ロール4に第2摩擦摺動機構47が設けられているため、第2支持軸41に対するロール体42ひいては第2ロール管44の回転が抑制される。したがって、第2ロール管44が勢いによってA方向へ回転しすぎるのが、防止される。
【0088】
よって、清掃ロール3をA方向に回転させた場合、粘着テープ451は、粘着テープ補給ロール4から清掃ロール3へ、弛むことなく、送り出される。
【0089】
また、清掃ロール3をB方向に回転させた場合においては、ロール掃除機1は、次のように作動する。
【0090】
清掃ロール3をB方向に回転させると、第1ロール管32及びその端部321も、B方向に回転し、更には、第1歯車33も、B方向に回転する。第1歯車33がB方向に回転すると、伝達部材40を介して、粘着テープ補給ロール4の第2歯車43も、B方向に回転する。第2歯車43がB方向に回転するとき、連結機構34においては、弾性体342が、ロール体42の端部421の外周面4211と凹部341の底面3411との間に挟まれる。それ故、連結機構34は、端部421と第2歯車33とを連結状態とする。このため、第2歯車43がB方向に回転すると、ロール体42も回転し、更には第2ロール管44も回転する。したがって、清掃ロール3がB方向に回転すると、粘着テープ補給ロール4もB方向に回転する。これにより、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ戻される。
【0091】
しかしながら、このとき、第2ロール管44の回転速度が第1ロール管32より遅いと、粘着テープ451が清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4との間で弛んでしまう。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、第2歯車43の歯数が第1歯車33の歯数より少なく設定されているので、第2歯車43の回転速度は第1歯車33より速い。このため、第2ロール管44は第1ロール管32より速く回転する。それ故、粘着テープ451は、粘着テープ補給ロール4へ引っ張られるようにして戻される。したがって、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ、弛むことなく、戻される。
【0092】
しかしながら、第2ロール管44があまりに速く回転すると、粘着テープ451を粘着テープ補給ロール4へ引っ張る力が強く働きすぎて、粘着テープ451が切れる恐れがある。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、粘着テープ補給ロール4に第1摩擦摺動機構46が設けられているため、第2ロール管44は、ロール体42に対して滑り回転することができる。それ故、第2歯車43及びロール体42があまりに速く回転することによって第2ロール管44もあまりに速く回転しようとすると、第2ロール管44がロール体42に対して滑り回転するので、第2ロール管44の回転速度が減少する。これにより、粘着テープ451に対して粘着テープ451を切るような引っ張り力が加わるのが、防止される。したがって、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ、切れることなく、戻される。
【0093】
本実施形態のロール掃除機1のその他の作動は、第1実施形態と同じである。
【0094】
本実施形態のロール掃除機1によっても、第1実施形態と同じ効果を発揮できる。
【0095】
特に、本実施形態のロール掃除機1によれば、連結機構34を粘着テープ補給ロール4に設けているので、清掃ロール3の構成を、第1実施形態に比して、簡素化できる。
【0096】
[第3実施形態]
図13は、本実施形態のロール掃除機の横断面図であり、第1実施形態の図6に相当する図である。図14は、図13のXIV−XIV断面図、図15は、図13のXV−XV断面図、図16は、図13のXVI−XVI断面図である。
【0097】
本実施形態のロール掃除機1は、第1支持軸31及び第2支持軸41を備えておらず回転軸を備えている点が第1実施形態のロール掃除機1とは基本的に大きく異なっている。本実施形態のロール掃除機1の他の構成は、以下に説明する構成を除き、第1実施形態のロール掃除機1と同じである。
【0098】
清掃ロール3は、第1ロール管32と、第1回転軸36と、第2回転軸37と、第1歯車33と、連結機構34と、を有している。
【0099】
第1回転軸36は、第1ロール管32の一端側から突出し且つ第1縦フレーム22に回転可能に支持されている。第2回転軸37は、第1ロール管32の他端側から突出し且つ第2縦フレーム23に回転可能に支持されている。第1回転軸36と第2回転軸37とは一直線に並んでいる。これにより、第1ロール管32は、第1縦フレーム22及び第2縦フレーム23に対して回転可能である。第1歯車33は、第1回転軸36と共に回転可能に設けられている。連結機構34は、第1歯車33と第1回転軸36との間に設けられている。
【0100】
連結機構34は、図14に示されるように、第1歯車33の内周面に形成された凹部341と、凹部341内に配置された円柱状の弾性体342と、で構成された、ワンウェイクラッチである。凹部341は、ここでは、第1歯車33の内周面の円周方向に等間隔に4個形成されている。凹部341の底面3411は、B方向に向けて浅くなっている。これにより、連結機構34は、第1回転軸36がB方向に回転すると、弾性体342が凹部341の底面3411と第1回転軸36の外周面361との間に挟まり、第1回転軸36と第1歯車33とを連結状態とし、また、第1回転軸36がA方向に回転すると、弾性体342が凹部341の底面3411と第1回転軸36の外周面361との間において自由な状態となり、第1回転軸36と第1歯車33とを非連結状態とするようになっている。
【0101】
粘着テープ補給ロール4は、ロール体42と、第3回転軸48と、第2歯車43と、第2ロール管44と、第4回転軸49と、テープロール45(図1及び図4参照)と、第1摩擦摺動機構46と、第2摩擦摺動機構47と、を有している。
【0102】
第3回転軸48は、ロール体42の一端側から突出し且つ第1縦フレーム22に回転可能に支持されている。なお、第3回転軸48は、ロータリージョイント481を介して、ロール体42から突出している。第4回転軸49は、第2ロール管44の他端側から突出し且つ第2縦フレーム23に回転可能に支持されている。第3回転軸48と第4回転軸49とは一直線に並んでいる。これにより、ロール体42及び第2ロール管44は、第1縦フレーム22及び第2縦フレーム23に対して回転可能である。
【0103】
第1摩擦摺動機構46は、図15に示されるように、第2ロール管44の内周面442とロール体42の外周面422との間に設けられている。第1摩擦摺動機構46は、ロール体42の外周面422に形成された凹部461と、凹部461内に配置された円柱状の弾性体462と、で構成されている。凹部461は、ロール体42の外周面422の円周方向に等間隔に4個形成されている。弾性体462は、第2ロール管44の内周面442に当接している。第1摩擦摺動機構46は、ロール体42に対して第2ロール管44が滑り回転するのを可能としている。
【0104】
第2縦フレーム23は、図13に示されるように、第2回転軸37が着脱可能に且つ回転可能に支持される第1受部236と、第4回転軸49が着脱可能に且つ回転可能に支持される第2受部237と、を有している。第1受部236は、第2回転軸37が挿入される穴部2361を有している。穴部2361は、開口部2362がテーパ状に拡開されている。第2受部237は、第4回転軸49が挿入される穴部2371を有している。穴部2371は、開口部2372がテーパ状に拡開されている。また、穴部2371の内周面2375には、第2摩擦摺動機構47が設けられている。
【0105】
第2摩擦摺動機構47は、図16に示されるように、第4回転軸49が挿入される第2縦フレーム23の穴部2371の内周面2375と第4回転軸49の外周面491との間に設けられている。第2摩擦摺動機構47は、穴部2371の内周面2375に形成された凹部471と、凹部471内に配置された円柱状の弾性体472と、で構成されている。凹部471は、内周面2375の円周方向に等間隔に4個形成されている。弾性体472は、第4回転軸49の外周面491に当接している。第2摩擦摺動機構47は、第2縦フレーム23に対する第4回転軸49の回転を抑制する。
【0106】
次に、上記構成のロール掃除機1の作動について説明する。
【0107】
本実施形態のロール掃除機1も、第1実施形態と同様に、清掃ロール3を、A方向に回転させたり、B方向に回転させたりして、清掃に使用される。
【0108】
このとき、清掃ロール3をA方向に回転させた場合においては、ロール掃除機1は、次のように作動する。
【0109】
清掃ロール3をA方向に回転させると、第1ロール管32、第1回転軸36、及び第2回転軸37も、A方向に回転する。第1回転軸36がA方向に回転すると、図14に示される連結機構34においては、弾性体342が、第1回転軸36の外周面361と凹部341の底面3411との間で自由な状態となる。それ故、連結機構34は、第1回転軸36と第1歯車33とを非連結状態とする。このため、第1歯車33は回転せず、それ故、第2歯車43も回転しない。したがって、清掃ロール3がA方向に回転すると、粘着テープ補給ロール4は、自発的には回転せず、清掃ロール3に巻き付けられていく粘着テープ451に引っ張られるようにして、A方向に回転する。
【0110】
しかしながら、このとき、粘着テープ補給ロール4の第2ロール管44が勢いによってA方向へ回転しすぎると、粘着テープ451が清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4との間で弛んでしまう。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、粘着テープ補給ロール4に第2摩擦摺動機構47が設けられているため、第2縦フレーム23に対する第4回転軸49ひいては第2ロール管44の回転が抑制される。したがって、第2ロール管44が勢いによってA方向へ回転しすぎるのが、防止される。
【0111】
よって、清掃ロール3をA方向に回転させた場合、粘着テープ451は、粘着テープ補給ロール4から清掃ロール3へ、弛むことなく、送り出される。
【0112】
また、清掃ロール3をB方向に回転させた場合においては、ロール掃除機1は、次のように作動する。
【0113】
清掃ロール3をB方向に回転させると、第1ロール管32、第1回転軸36、及び第2回転軸37も、B方向に回転する。第1回転軸36がB方向に回転すると、図14に示される連結機構34においては、弾性体342が、第1回転軸36の外周面361と凹部341の底面3411との間に挟まれる。それ故、連結機構34は、第1回転軸36と第1歯車33とを連結状態とする。このため、第1回転軸36の回転に伴って、第1歯車33が回転し、伝達部材40を介して、第2歯車43もB方向に回転する。第2歯車43がB方向に回転すると、第3回転軸48ひいてはロール体42も回転し、更には第2ロール管44も回転する。したがって、清掃ロール3がB方向に回転すると、粘着テープ補給ロール4もB方向に回転する。これにより、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ戻される。
【0114】
しかしながら、このとき、第2ロール管44の回転速度が第1ロール管32より遅いと、粘着テープ451が清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4との間で弛んでしまう。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、第2歯車43の歯数が第1歯車33の歯数より少なく設定されているので、第2歯車43の回転速度は第1歯車33より速い。このため、第2ロール管44は、第1ロール管32より速く回転する。それ故、粘着テープ451は、粘着テープ補給ロール4へ引っ張られるようにして戻される。したがって、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ、弛むことなく、戻される。
【0115】
しかしながら、第2ロール管44があまりに速く回転すると、粘着テープ451を粘着テープ補給ロール4へ引っ張る力が強く働きすぎて、粘着テープ451が切れる恐れがある。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、粘着テープ補給ロール4に第1摩擦摺動機構46が設けられているため、ロール体42は、第2ロール管44に対して滑り回転することができる。それ故、第2歯車43及びロール体42があまりに速く回転することによって第2ロール管44もあまりに速く回転しようとすると、第2ロール管44がロール体42に対して滑り回転して、第2ロール管44の回転速度が減少する。これにより、粘着テープ451に対して粘着テープ451を切るような引っ張り力が加わるのが、防止される。したがって、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ、切れることなく、戻される。
【0116】
本実施形態のロール掃除機1のその他の作動は、第1実施形態と同じである。
【0117】
本実施形態のロール掃除機1によっても、第1実施形態と同じ効果を発揮できる。
【0118】
特に、本実施形態のロール掃除機1によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)第1実施形態における第1支持軸31及び第2支持軸41を不要にできるので、ロール掃除機1の全体構成を簡素化できる。
(2)第3回転軸48がロータリージョイント481を介してロール体42から突出しているので、粘着テープ補給ロール4におけるテープロール45の着脱作業において、第2受部237の穴部2371に第4回転軸49を挿入する際に、第2ロール管44及びロール体42が第1縦フレーム21に対して動くのを許容できる。それ故、第4回転軸49を穴部2371に更に容易に挿入できる。したがって、テープロール45の着脱作業を容易に実行できる。
【0119】
[第4実施形態]
図17は、本実施形態のロール掃除機の横断面図であり、第1実施形態の図6に相当する図である。図18は、図17のXIII−XIII断面図である。
【0120】
本実施形態のロール掃除機1は、清掃ロール3に設けられていた連結機構34が粘着テープ補給ロール4に設けられている点のみが、第3実施形態のロール掃除機1とは異なっている。本実施形態のロール掃除機1の他の構成は、第3実施形態のロール掃除機1と同じである。
【0121】
清掃ロール3は、第1ロール管32と、第1回転軸36と、第2回転軸37と、第1歯車33と、を有している。
【0122】
粘着テープ補給ロール4は、ロール体42と、第3回転軸48と、連結機構34と、第2歯車43と、第2ロール管44と、第4回転軸49と、テープロール45(図1及び図4参照)と、第1摩擦摺動機構46と、第2摩擦摺動機構47と、を有している。連結機構34は、第3回転軸48と第2歯車43との間に設けられている。
【0123】
連結機構34は、図18に示されるように、第2歯車43の内周面に形成された凹部341と、凹部341内に配置された円柱状の弾性体342と、で構成された、ワンウェイクラッチである。凹部341は、ここでは、第2歯車43の内周面の円周方向に等間隔に4個形成されている。凹部341の底面3411は、B方向に向けて浅くなっている。これにより、連結機構34は、第2歯車43がB方向に回転すると、弾性体342が凹部341の底面3411と第3回転軸48の外周面481との間に挟まり、第2歯車43と第3回転軸48とを連結状態とし、また、第2歯車43がA方向に回転すると、弾性体342が凹部341の底面3411と第3回転軸48の外周面481との間において自由な状態となり、第2歯車43と第3回転軸48とを非連結状態とするようになっている。
【0124】
次に、上記構成のロール掃除機1の作動について説明する。
【0125】
本実施形態のロール掃除機1も、第1実施形態と同様に、清掃ロール3を、A方向に回転させたり、B方向に回転させたりして、清掃に使用される。
【0126】
このとき、清掃ロール3をA方向に回転させた場合においては、ロール掃除機1は、次のように作動する。
【0127】
清掃ロール3をA方向に回転させると、第1ロール管32、第1回転軸36、及び第2回転軸37も、A方向に回転し、更に第1歯車33も、A方向に回転する。第1歯車33がA方向に回転すると、伝達部材40を介して、粘着テープ補給ロール4の第2歯車43も、A方向に回転する。第2歯車43がA方向に回転するとき、連結機構34においては、弾性体342が、第3回転軸48の外周面481と凹部341の底面3411との間で自由な状態となる。それ故、連結機構34は、第3回転軸48と第2歯車43とを非連結状態とする。このため、第2歯車43がA方向に回転しても、第3回転軸48ひいてはロール体42は回転せず、それ故、第2ロール管44も回転しない。したがって、清掃ロール3がA方向に回転すると、粘着テープ補給ロール4は、自発的には回転せず、清掃ロール3に巻き付けられていく粘着テープ451に引っ張られるようにして、A方向に回転する。
【0128】
しかしながら、このとき、粘着テープ補給ロール4の第2ロール管44が勢いによってA方向へ回転しすぎると、粘着テープ451が清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4との間で弛んでしまう。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、粘着テープ補給ロール4に第2摩擦摺動機構47が設けられているため、第2縦フレーム23に対する第4回転軸49ひいては第2ロール管44の回転が抑制される。したがって、第2ロール管44が勢いによってA方向へ回転しすぎるのが、防止される。
【0129】
よって、清掃ロール3をA方向に回転させた場合、粘着テープ451は、粘着テープ補給ロール4から清掃ロール3へ、弛むことなく、送り出される。
【0130】
また、清掃ロール3をB方向に回転させた場合においては、ロール掃除機1は、次のように作動する。
【0131】
清掃ロール3をB方向に回転させると、第1ロール管32、第1回転軸36、及び第2回転軸37も、B方向に回転し、更には、第1歯車33も、B方向に回転する。第1歯車33がB方向に回転すると、伝達部材40を介して、粘着テープ補給ロール4の第2歯車43も、B方向に回転する。第2歯車43がB方向に回転するとき、連結機構34においては、弾性体342が、第3回転軸48の外周面481と凹部341の底面3411との間に挟まれる。それ故、連結機構34は、第3回転軸48と第2歯車33とを連結状態とする。このため、第2歯車43がB方向に回転すると、第3回転軸48ひいてはロール体42も回転し、更には第2ロール管44も回転する。したがって、清掃ロール3がB方向に回転すると、粘着テープ補給ロール4もB方向に回転する。これにより、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ戻される。
【0132】
しかしながら、このとき、第2ロール管44の回転速度が第1ロール管32より遅いと、粘着テープ451が清掃ロール3と粘着テープ補給ロール4との間で弛んでしまう。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、第2歯車43の歯数が第1歯車33の歯数より少なく設定されているので、第2歯車43の回転速度は第1歯車33より速い。このため、第2ロール管44は第1ロール管32より速く回転する。それ故、粘着テープ451は、粘着テープ補給ロール4へ引っ張られるようにして戻される。したがって、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ、弛むことなく、戻される。
【0133】
しかしながら、第2ロール管44があまりに速く回転すると、粘着テープ451を粘着テープ補給ロール4へ引っ張る力が強く働きすぎて、粘着テープ451が切れる恐れがある。ところが、本実施形態のロール掃除機1では、粘着テープ補給ロール4に第1摩擦摺動機構46が設けられているため、第2ロール管44は、ロール体42に対して滑り回転することができる。それ故、第2歯車43及びロール体42があまりに速く回転することによって第2ロール管44もあまりに速く回転しようとすると、第2ロール管44がロール体42に対して滑り回転するので、第2ロール管44の回転速度が減少する。これにより、粘着テープ451に対して粘着テープ451を切るような引っ張り力が加わるのが、防止される。したがって、粘着テープ451は、清掃ロール3から粘着テープ補給ロール4へ、切れることなく、戻される。
【0134】
本実施形態のロール掃除機1のその他の作動は、第3実施形態と同じである。
【0135】
本実施形態のロール掃除機1によっても、第1実施形態及び第3実施形態と同じ効果を発揮できる。
【0136】
特に、本実施形態のロール掃除機1によれば、連結機構34を粘着テープ補給ロール4に設けているので、清掃ロール3の構成を、第3実施形態に比して、簡素化できる。
[別の実施形態]
(1)上記第1〜第4実施形態のロール掃除機1は、図19に示されるように、保管カバー8を備えるのが好ましい。図19において、(a)は保管カバー8の正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
【0137】
保管カバー8は、フレーム2、清掃ロール3、及び粘着テープ補給ロール4の、全体を、柄11側から覆い、且つ、先端側が開放されている、形態を、有している。そして、保管カバー8は、スライド開閉式の窓81を有しており、窓81を柄11側にスライドさせることによって清掃ロール3の清掃に関わる部分を保管カバー8から露出させるよう、構成されている。窓81は、つまみ82を矢印C方向にスライドさせることによって、スライドできる。
【0138】
これによれば、使用時には、窓81を開けて、清掃ロール3による清掃を行うことができ、不使用時には、窓81を閉めることにより、清掃ロール3、粘着テープ補給ロール4、及び両ロール3、4間に渡されている粘着テープ451に、塵埃やその他の物が付着するのを防止できる。
【0139】
(2)上記第1〜第4実施形態のロール掃除機1においては、第1摩擦摺動機構46を構成する凹部461を、第2ロール管44の内周面442に形成し、弾性体462を、ロール体42の外周面422に当接させてもよい。
【0140】
(3)上記第1及び第2実施形態のロール掃除機1においては、第2摩擦摺動機構47を構成する凹部471を、第2支持軸41の外周面413に形成し、弾性体472を、ロール体42の内周面423に当接させてもよい。
【0141】
(4)上記第3及び第4実施形態のロール掃除機1においては、第2摩擦摺動機構47を構成する凹部471を、第4回転軸49の外周面491に形成し、弾性体472を、穴部2371の内周面2375に当接させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0142】
本発明ロール掃除機は、簡単な構成で、確実に、粘着テープに弛みや皺が生じるのを防止できるので、産業上の利用価値が大である。
【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1】第1実施形態のロール掃除機の全体斜視図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】図1のIII矢視図である。
【図4】テープロールの装着作業の様子を示す全体斜視図である。
【図5】テープロールを装着する前の図1のロール掃除機を示す全体斜視図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII断面図である。
【図9】第2縦フレームの拡大断面図である。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】第2実施形態のロール掃除機の横断面図であり、第1実施形態の図6に相当する図である。
【図12】図11のXII−XII断面図である。
【図13】第3実施形態のロール掃除機の横断面図であり、第1実施形態の図6に相当する図である。
【図14】図13のXIV−XIV断面図である。
【図15】図13のXV−XV断面図である。
【図16】図13のXVI−XVI断面図である。
【図17】第4実施形態のロール掃除機の横断面図であり、第1実施形態の図6に相当する図である。
【図18】図17のXIII−XIII断面図である。
【図19】保管カバーを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
【符号の説明】
【0144】
1 ロール掃除機 2 フレーム 21 横フレーム 22 第1縦フレーム 225 ずれ防止板 2251 面 23 第2縦フレーム 231 基端 235 ずれ防止板 2351 面 236 第1受部 2361 穴部 2362 開口部 2363 ピン(挟持部材) 237 第2受部 2371 穴部 2372 開口部 2373 ピン 2375 内周面 3 清掃ロール 31 第1支持軸 32 第1ロール管 321 端部 325 スリット 33 第1歯車 34 連結機構 341 凹部 342 弾性体 36 第1回転軸 37 第2回転軸 40 伝達部材 41 第2支持軸 413 外周面 42 ロール体 422 外周面 423 内周面 43 第2歯車 44 第2ロール管 441 凸部 442 内周面 45 テープロール 451 粘着テープ 452 板体 46 第1摩擦摺動機構 461 凹部 462 弾性体 47 第2摩擦摺動機構 471 凹部 472 弾性体 48 第3回転軸 481 ロータリージョイント 49 第4回転軸 8 保管カバー 81 窓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行う、ロール掃除機において、
清掃ロールが、第1支持軸と、第1支持軸回りに回転可能な第1ロール管と、第1支持軸回りに回転可能な第1歯車と、第1歯車と第1ロール管の小径の端部との間に設けられた連結機構と、を有しており、
連結機構は、粘着テープが粘着テープ補給ロールへ戻される方向に第1ロール管が回転する場合には、第1ロール管の上記端部と第1歯車とを連結状態とし、粘着テープが清掃ロールへ送り出される方向に第1ロール管が回転する場合には、第1ロール管の上記端部と第1歯車とを非連結状態とするよう、構成されており、
粘着テープ補給ロールが、第1支持軸に対して平行な第2支持軸と、第2支持軸回りに回転可能なロール体と、ロール体と一体に回転可能な第2歯車と、ロール体と共に回転可能な第2ロール管と、巻回された粘着テープを備え且つ第2ロール管と一体に回転可能な、テープロールと、第2ロール管とロール体との間に設けられた第1摩擦摺動機構と、ロール体と第2支持軸との間に設けられた第2摩擦摺動機構と、を有しており、
第1摩擦摺動機構は、ロール体に対して第2ロール管が滑り回転するのを可能とするよう構成されており、
第2摩擦摺動機構は、第2支持軸に対するロール体の回転を抑制するよう構成されており、
第1歯車と第2歯車とを連動させる伝達部材が、設けられており、
第2歯車の歯数が第1歯車の歯数より少なく設定されていることを特徴とする、ロール掃除機。
【請求項2】
粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行う、ロール掃除機において、
清掃ロールが、第1支持軸と、第1支持軸回りに回転可能な第1ロール管と、第1ロール管と一体に回転する第1歯車と、を有しており、
粘着テープ補給ロールが、第1支持軸に対して平行な第2支持軸と、第2支持軸回りに回転可能なロール体と、第2支持軸回りに回転可能な第2歯車と、第2歯車とロール体の小径の端部との間に設けられた連結機構と、ロール体と共に回転可能な第2ロール管と、巻回された粘着テープを備え且つ第2ロール管と一体に回転可能な、テープロールと、第2ロール管とロール体との間に設けられた第1摩擦摺動機構と、ロール体と第2支持軸との間に設けられた第2摩擦摺動機構と、を有しており、
連結機構は、粘着テープが粘着テープ補給ロールへ戻される方向に第1ロール管が回転する場合には、第2歯車とロール体の上記端部とを連結状態とし、粘着テープが清掃ロールへ送り出される方向に第1ロール管が回転する場合には、第2歯車とロール体の上記端部とを非連結状態とするよう、構成されており、
第1摩擦摺動機構は、ロール体に対して第2ロール管が滑り回転するのを可能とするよう構成されており、
第2摩擦摺動機構は、第2支持軸に対するロール体の回転を抑制するよう構成されており、
第1歯車と第2歯車とを連動させる伝達部材が、設けられており、
第2歯車の歯数が第1歯車の歯数より少なく設定されていることを特徴とする、ロール掃除機。
【請求項3】
粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行う、ロール掃除機において、
粘着テープ補給ロール及び清掃ロールを支持するフレームを備えており、
フレームは、横フレームと、横フレームの両端から延びた第1縦フレーム及び第2縦フレームと、からなっており、
清掃ロールが、第1ロール管と、第1ロール管の一端側から突出し且つ第1縦フレームに回転可能に支持された第1回転軸と、第1ロール管の他端側から突出し且つ第2縦フレームに回転可能に支持された第2回転軸と、第1回転軸と共に回転可能な第1歯車と、第1歯車と第1回転軸との間に設けられた連結機構と、を有しており、第1回転軸と第2回転軸とは一直線に並んでおり、第1ロール管は、両回転軸と共に回転可能であり、
連結機構は、粘着テープが粘着テープ補給ロールへ戻される方向に第1ロール管が回転する場合には、第1回転軸と第1歯車とを連結状態とし、粘着テープが清掃ロールへ送り出される方向に第1ロール管が回転する場合には、第1回転軸と第1歯車とを非連結状態とするよう、構成されており、
粘着テープ補給ロールが、ロール体と、ロール体の一端側から突出し且つ第1縦フレームに回転可能に支持された第3回転軸と、第3回転軸と一体に回転可能な第2歯車と、ロール体と共に回転可能な第2ロール管と、第2ロール管の他端側から突出し且つ第2縦フレームに回転可能に支持された第4回転軸と、巻回された粘着テープを備え且つ第2ロール管と一体に回転可能な、テープロールと、第2ロール管とロール体との間に設けられた第1摩擦摺動機構と、第4回転軸が支持される第2縦フレームの穴部と第4回転軸との間に設けられた第2摩擦摺動機構と、を有しており、第3回転軸と第4回転軸とは一直線に並んでおり、ロール体及び第2ロール管は、両回転軸と共に回転可能であり、
第1摩擦摺動機構は、ロール体に対して第2ロール管が滑り回転するのを可能とするよう構成されており、
第2摩擦摺動機構は、第2縦フレームに対する第4回転軸の回転を抑制するよう構成されており、
第1歯車と第2歯車とを連動させる伝達部材が、設けられており、
第2歯車の歯数が第1歯車の歯数より少なく設定されていることを特徴とする、ロール掃除機。
【請求項4】
粘着テープ補給ロールから清掃ロールに粘着テープを送り出したり、その逆に戻したりしながら、清掃ロールに巻き付けられた粘着テープにより塵埃を吸着することによって清掃を行う、ロール掃除機において、
粘着テープ補給ロール及び清掃ロールを支持するフレームを備えており、
フレームは、横フレームと、横フレームの両端から延びた第1縦フレーム及び第2縦フレームと、からなっており、
清掃ロールが、第1ロール管と、第1ロール管の一端側から突出し且つ第1縦フレームに回転可能に支持された第1回転軸と、第1ロール管の他端側から突出し且つ第2縦フレームに回転可能に支持された第2回転軸と、第1回転軸と一体に回転可能な第1歯車と、を有しており、第1回転軸と第2回転軸とは一直線に並んでおり、第1ロール管は、両回転軸と共に回転可能であり、
粘着テープ補給ロールが、ロール体と、ロール体の一端側から突出し且つ第1縦フレームに回転可能に支持された第3回転軸と、第3回転軸と共に回転可能な第2歯車と、第2歯車と第3回転軸との間に設けられた連結機構と、ロール体と共に回転可能な第2ロール管と、第2ロール管の他端側から突出し且つ第2縦フレームに回転可能に支持された第4回転軸と、巻回された粘着テープを有し且つ第2ロール管と一体に回転可能な、テープロールと、第2ロール管とロール体との間に設けられた第1摩擦摺動機構と、第4回転軸が支持される第2縦フレームの穴部と第4回転軸との間に設けられた第2摩擦摺動機構と、を有しており、第3回転軸と第4回転軸とは一直線に並んでおり、ロール体及び第2ロール管は、両回転軸と共に回転可能であり、
連結機構は、粘着テープが粘着テープ補給ロールへ戻される方向に第1ロール管が回転する場合には、第2歯車と第3回転軸とを連結状態とし、粘着テープが清掃ロールへ送り出される方向に第1ロール管が回転する場合には、第2歯車と第3回転軸とを非連結状態とするよう、構成されており、
第1摩擦摺動機構は、ロール体に対して第2ロール管が滑り回転するのを可能とするよう構成されており、
第2摩擦摺動機構は、第2縦フレームに対する第4回転軸の回転を抑制するよう構成されており、
第1歯車と第2歯車とを連動させる伝達部材が、設けられており、
第2歯車の歯数が第1歯車の歯数より少なく設定されていることを特徴とする、ロール掃除機。
【請求項5】
連結機構が、第1歯車の内周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置された、円柱状の弾性体と、で構成された、ワンウェイクラッチである、請求項1又は3に記載のロール掃除機。
【請求項6】
連結機構が、第2歯車の内周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置された、円柱状の弾性体と、で構成された、ワンウェイクラッチである、請求項2又は4に記載のロール掃除機。
【請求項7】
第1摩擦摺動機構が、ロール体の外周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置され且つ第2ロール管の内周面と摩擦摺動する、弾性体と、で構成されている、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のロール掃除機。
【請求項8】
第2摩擦摺動機構が、ロール体の内周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置され且つ第2支持軸の外周面と摩擦摺動する、弾性体と、で構成されている、請求項1又は2に記載のロール掃除機。
【請求項9】
第2摩擦摺動機構が、第2縦フレームの穴部の内周面に、円周方向に間隔を置いて形成された、複数の凹部と、凹部内に配置され且つ第4回転軸の外周面と摩擦摺動する、弾性体と、で構成されている、請求項3又は4に記載のロール掃除機。
【請求項10】
テープロールが、先端縁に板体を有しており、
第1ロール管が、上記板体を挿入するための、幅方向に延びたスリットを、有している、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のロール掃除機。
【請求項11】
第2ロール管が、テープロールの内周面に食い込む凸部を、外周面に有している、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のロール掃除機。
【請求項12】
粘着テープ補給ロール及び清掃ロールを支持するフレームを備えており、
フレームは、横フレームと、横フレームの両端から延びた第1縦フレーム及び第2縦フレームと、からなっており、
第1支持軸の一端及び第2支持軸の一端は、それぞれ、第1縦フレームに固定されており、第1支持軸の他端及び第2支持軸の他端は、それぞれ、第2縦フレームに着脱可能に固定されており、
第2縦フレームは、基端を支点として、横フレームに対して回動可能であり、
第2縦フレームは、第1支持軸の上記他端が着脱可能に固定される第1受部と、第2支持軸の上記他端が着脱可能に固定される第2受部と、を有しており、
第1受部は、第1支持軸の上記他端が嵌入される穴部を有しており、穴部は、開口部がテーパ状に拡開されており、また、第1受部は、穴部に嵌入された第1支持軸の上記他端を挟持する挟持部材を有しており、
第2受部は、第2支持軸の上記他端が嵌入される穴部を有しており、穴部は、開口部がテーパ状に拡開されており、また、第2受部は、穴部に嵌入された第2支持軸の上記他端を挟持する挟持部材を有している、請求項1又は2に記載のロール掃除機。
【請求項13】
第2縦フレームは、基端を支点として、横フレームに対して回動可能であり、
第1回転軸及び第3回転軸は、それぞれ、第1縦フレームに回転可能に支持されており、
第2縦フレームは、第2回転軸が着脱可能に且つ回転可能に支持される第1受部と、第4回転軸が着脱可能に且つ回転可能に支持される第2受部と、を有しており、
第1受部は、第2回転軸が嵌入される穴部を有しており、穴部は、開口部がテーパ状に拡開されており、
第2受部は、第4回転軸が嵌入される穴部を有しており、穴部は、開口部がテーパ状に拡開されている、請求項3又は4に記載のロール掃除機。
【請求項14】
第3回転軸が、ロール体から、ロータリージョイントを介して、突出している、請求項13記載のロール掃除機。
【請求項15】
粘着テープ補給ロール及び清掃ロールを支持するフレームを備えており、
フレームは、横フレームと、横フレームの両端から延びた第1縦フレーム及び第2縦フレームと、からなっており、
両縦フレームが、それぞれ、ずれ防止板を有しており、
両ずれ防止板は、両ロール間に両ロールに直交するよう渡されている粘着テープの両側縁にそれぞれ当接する面を、有している、請求項1又は2に記載のロール掃除機。
【請求項16】
第1縦フレーム及び第2縦フレームが、それぞれ、ずれ防止板を有しており、
両ずれ防止板は、両ロール間に両ロールに直交するよう渡されている粘着テープの両側縁にそれぞれ当接する面を、有している、請求項3又は4に記載のロール掃除機。
【請求項17】
粘着テープ補給ロール及び清掃ロールの全体を覆う保管カバーを有しており、
保管カバーは、使用時に清掃ロールを露出させるための開閉式の窓を有している、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のロール掃除機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−28228(P2009−28228A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−194627(P2007−194627)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000133445)株式会社ダスキン (119)