説明

ロール製品のプロテクタおよびそれを用いた梱包資材

【課題】ロール製品の上下の振動を防止することができ、軽量で強度が高く、しかも単一素材で構成することができ、製造が容易なロール製品梱包用のプロテクタおよび梱包資材を提供する。
【解決手段】正面から見た形状が略矩形の板状を呈し、正面の略中心部にロール製品15の芯管16と嵌合する略円形の受け部11が形成され、かつ、上端中央から受け部11まで、ワイヤロープ18を通すための、前記受け部11の内径より幅が狭い案内溝12を備えている段ボール製のプロテクタ10。案内溝12は塞ぎ片で塞いでもよい。ロール製品15の芯管16の左右端に装着する一対のプロテクタ10と、ロール製品15を収容する段ボール製のケースとからなる梱包資材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はロール製品をケースに梱包するとき、芯管の端部に装着してロール製品の端部や表面を保護するプロテクタおよびそれを用いた梱包資材に関する。本明細書では、とくに言及しない限り、「芯管の端部」は、芯管がロールの端部から突出していないときなどに芯管の端部に挿入される「キャップ」を含む。また、本明細書における「段ボール」は、とくに示さない限り紙製の段ボールのほか、合成樹脂製の段ボール(プラスチック段ボール)を含む。また、紙製の段ボールには、平坦な2枚の紙製の表層の間に紙製の波形の中間層(コルゲート層)を介して接合したものや中間層を複数段備えた積層タイプの通常の段ボールのほか、波形の中間層を表層に対して直角に配列した、いわゆる「ハニカム段ボール」も含む(特許文献3参照)。なお、紙製のハニカム段ボールのほか、同形状の合成樹脂製のハニカム段ボールも含む。
【背景技術】
【0002】
大型の液晶パネルなどに用いられる合成樹脂フィルムは、芯管の周囲に巻き取ったロール製品として出荷される。その場合、図8に示すように、ロール製品101の表面を傷つけないように、芯管102の両端に合成樹脂製の筒状の部材(キャップ)103を挿入し、芯管102にワイヤロープを通して搬送する。そのとき、芯管102あるいはキャップ103に、中央に円形の穴104を形成した四角形のプロテクタ105をセットする。そしてポリプロピレンなどの合成樹脂製のバンドでプロテクタ105をロール製品101に固定し、その状態で段ボール製のケース(図9の符号107参照)に収容する。この状態ではプロテクタ105がロール製品101の重量を支えるので、ロール製品の周囲および両端がケース107の内面に触れず、傷がつかない。また、プロテクタ105によってロール製品101の側面がワイヤロープから保護される。
【0003】
そのようなプロテクタ105として、図8の右下に示すような、中央に円形の開口104aを形成した木製あるいは合成樹脂製のパネル本体108と、そのパネル本体の内面(ロール製品と接触する側)に接着される段ボール製(紙製または合成樹脂製)のパット(pad)109とからなるものが用いられている。パット109の中央にも円形の開口104bが形成されている。木製のパネル本体108には合板あるいは中密度繊維板が用いられ、たとえば厚さ15mmの合板を所定の大きさに切断したものを2枚貼り合わせ、中央の開口104aを抜き加工する。合成樹脂製の場合は、中央の開口を有する形状に成型する。パット109は段ボールを切断、抜き加工して同様に形成される。
【0004】
他方、フォークリフトで搬送するパレットを兼ねる底部材と、ロール製品を宙吊り状態で収納する左右の支持板とからなる梱包資材が提案されている(特許文献1)。このものは上端に略U字状の切り欠きを備えた支持板を底部材に対して折りたたみ自在に連結し、左右の支持板同士を側壁で連結している。そして梱包資材の全体を耐水性のコートを設けた段ボールで構成している。段ボールは複数枚を重ねて耐水接着剤で接着している。
【0005】
また、特許文献2には、左右の側壁を底部材に対して噛み合わせ、側壁の上端同士をカバーで連結した、枠構造のロール品収容ボックスが開示されている。このものは、側壁の上端から略中央部まで、上向きに開口する略U字状の切り欠き溝が形成されており、側壁が支持板を兼ねている。このものは、生産・組み立ての構造上、前面と背面が大きく開口しており、密封性に欠ける。また、側壁の切り欠き溝によっても内外が連通している。特許文献3は、ハニカム段ボールを開示している。
【0006】
【特許文献1】特開2002−104412号公報
【特許文献2】特開2003−54557号公報
【特許文献3】特開平10−230938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図8に示すプロテクタ105は、木製のパネル本体108を用いるので、強度が充分である。また、中央の円形の開口104でキャップ103を介して芯管102を支持するので、輸送中あるいは搬送中のロール製品101の上下の振動を防止することができる。しかし芯管102やキャップ103をワイヤロープで吊り上げると、プロテクタ105を芯管102に挿入できない。そのため、たとえば図9に示すように、芯管102に鋼製のパイプ110などを挿入し、そのパイプ110の両端をワイヤロープ111で吊り上げ(吊り工程S1)、ついで芯管102を地面ないし床面に固定したY字状の支持部材112に支持させ(仮置き工程S2)、プロテクタ105を芯管102に装着する(装着工程S3)。さらにパイプ110の両端をワイヤロープ111で吊り上げて段ボールケース107に収容する(収容工程S4)。収納後にパイプ110を抜き取り、蓋107aを閉じる。なお、段ボールケース107の側壁107bや蓋107aには、切り欠きまたは開閉扉を設けてパイプ110を通すことができるようにしている(図4参照)。
【0008】
このように従来のプロテクタ105では、一旦、ロール製品101を支持部材112へ載置してからプロテクタ105を芯管102に装着するので、取り扱いがきわめて煩雑である。ロール101を段ボールケース107から取り出す場合も同様である。さらに従来のプロテクタ105は、段ボールなどに比して重量が重く、穴開け加工や貼り合わせ加工などの製造工程が煩雑である。また、パネル本体108と段ボール製のパット109の複数素材を組み合わせるので、廃棄時に分別する必要があり、煩雑である。
【0009】
他方、特許文献1、2のパレット兼用のボックスは、全体が段ボールであるため、軽量であり、分別廃棄の必要がないが、ロール製品の上下振動を抑制することができず、強度の点でも不安が残る。また、多数枚の段ボールを貼り合わせたり組み立てる作業も、簡単とはいえない。
【0010】
本発明は、ロール製品の上下の振動を防止することができ、芯管への着脱が容易で、強度が高く、しかも軽量で製造が容易なロール製品梱包用のプロテクタおよび梱包資材を提供することを技術課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のプロテクタ(請求項1)は、ロール製品の芯管の端部に装着されるプロテクタであって、正面から見た形状が略矩形の板状を呈し、正面の略中心部に芯管と嵌合する略円形の受け部が形成され、かつ、上端中央から受け部まで、吊りワイヤを通すための、前記受け部の内径より幅が狭い案内溝を備えていることを特徴としている。
【0012】
前記案内溝に、案内溝を塞ぐための塞ぎ片が着脱自在に設けられているものであってもよい(請求項2)。また、このようなプロテクタは、紙製または合成樹脂製の段ボールから構成されているものが好ましい(請求項3)。
【0013】
本発明のロール製品の梱包資材(請求項4)は、直方体状のケースと、そのケースの対向する内面に一対で配置される前記いずれかのプロテクタとからなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明のプロテクタ(請求項1)は、中央の受け部と上端中央とが案内溝によって連通しているので、ロール製品の芯管に挿入した鋼製のパイプなどをワイヤロープで吊り上げたまま、芯管の周囲に装着することができ、また、取り外すことができる。すなわち、吊り上げたロール製品の芯管の端部にプロテクタの受け部を嵌合し、軸方向に内側にずらせていくとき、吊り上げているワイヤロープは案内溝を通過させることができるので、そのままプロテクタをロール製品の端面近辺まで押し込むことができる。
【0015】
そして案内溝の幅は芯管の外径(受け部の内径)より狭いため、一旦芯管に取り付けたプロテクタが脱落するおそれはない。プロテクタを左右の芯管に装着した状態のロール製品は、そのまま段ボールなどのケースに収容することができ、その状態からプロテクタの外側にあるワイヤロープを抜き取ることも容易である。そしてロール製品の芯管の端部をプロテクタによって上下の振動が生じないように支えることができる。
【0016】
このように本発明のプロテクタは、従来の中心に円形の穴を備えたプロテクタ(図8参照)と実質的に同じ機能を発揮し、しかもワイヤロープで吊り上げた状態の芯管に対して着脱が可能であるという利点がある。
【0017】
前記案内溝に、案内溝を塞ぐための塞ぎ片が着脱自在に設けられている場合(請求項2)は、芯管をワイヤロープで吊り上げたとき、ワイヤロープが案内溝内に入り込むリスクが軽減される。また、紙製または合成樹脂製の段ボールから構成されているプロテクタ(請求項3)は、軽量であり、しかも廃棄時に分別する必要がない。
【0018】
本発明の梱包資材(請求項4)は、ロール製品の芯管の左右端に前記いずれかのプロテクタをそれぞれ装着し、その状態で直方体状のケースに収容することにより、ロール製品を安定して保管、搬送することができる。また、吊り上げたロール製品をケースに収容したり、取り出したりする作業が簡単である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
つぎに図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のプロテクタの一実施形態を示す斜視図、図2はそのプロテクタをロール製品に取り付ける手順を示す斜視図、図3は図1のプロテクタを用いてロール製品を梱包する手順を示す工程図、図4は図3の梱包手順の収容工程を示す斜視図、図5は図1のプロテクタの案内溝にロール製品を吊り上げるワイヤロープを通す方法の他の例を示す正面図、図6aおよび図6bはそれぞれ本発明のプロテクタの他の使用方法を示す正面図、図7aおよび図7bはそれぞれ本発明のプロテクタのさらに他の実施形態を示す平面図および正面図である。
【0020】
図1に示すプロテクタ10は、全体的に矩形状の輪郭を有し、中央に円形の開口からなる受け部11が形成され、上端中央から中心に向かって前記受け部11に達する案内溝12が形成されている。受け部11と案内溝12は、合わせて鍵穴状の形態となる。受け部11の内径は、装着しようとするロール製品の芯管に合わせて芯管と嵌合する寸法とする。案内溝12の幅は、受け部11の径よりかなり細く、ロール製品を吊り上げるワイヤロープを通すことができる程度とする。
【0021】
このようなプロテクタ10は、たとえば厚さ3〜15mm程度の段ボールを矩形状に切り取り、あるいは打ち抜き、中央に円形の受け部11を打ち抜いた後、さらに案内溝12を切り欠くことにより製造することができる。受け部11と案内溝12を同時に打ち抜くようにしてもよい。段ボールとしては、厚いものでは中間層(コルゲート)を2層以上有する段ボールが用いられる。また、厚さ3〜8mmの段ボールを複数枚、たとえば2〜3枚重ねて構成することもできる。図1では3枚の段ボールを用いている。重ねた段ボールは通常は接着剤で接着する。両面テープや粘着テープなどで接合してもよい。2枚の表層の間にコルゲート層を挟んだ段ボールや、2枚の表層の間に多数のリブを介在させたプラスチック段ボールなど、折り曲げる方向によって支持強度に差がある段ボールの場合は、コルゲート層の溝やリブが上下方向になるように、上下方向の支持強度が高くなる向きにする。ハニカム段ボールでは、折り曲げ強度に強弱がないので、いずれの向きでもよい。
【0022】
図2および図3は図1のプロテクタ10を用いてロール製品15を梱包する手順を示している。はじめにロール製品15の芯管16に鋼製のパイプなどの心材17を通し、その心材17にワイヤロープ18を引っかけて、ロール製品15を吊り上げる(図3の吊り上げ工程S1)。また、芯管16にワイヤロープ18を通して吊ることもできる。ロール製品15の吊り上げ高さは、プロテクタ10を床面からほとんど持ち上げなくてもよい程度の高さにするのが好ましい。
【0023】
つぎに図2および図3のように、吊り上げた状態で芯管16の左右の端部にプロテクタ10を配置する(図3の配置工程S2)。さらに受け部11を芯管16に嵌合させるようにしてプロテクタ10をロール製品15の側面まで装着する(図2の想像線および図3の装着工程S3参照)。この場合、ループ状になっている2本のワイヤロープ18を案内溝12に通しながらプロテクタ10をロール製品15の端面近辺までずらせていく。そのため、吊り上げた状態のままプロテクタ10を深く装着することができ、図9のようなY字状の支持部材112に仮置きする必要がない。プロテクタ10を装着した後は、案内溝12が芯管16の外径より細いので、プロテクタ10が脱落するおそれがない。芯管16が太く、ワイヤロープ18の間隔が大きい場合は、図5に示すようにワイヤロープ18を絞りながら案内溝12に通す。
【0024】
ついで図3のケース収容工程S4に示すように、吊り上げたプロテクタ10付きのロール製品15を段ボール製のケース19に収容する。なお、図4に示すように、ケース19の左右の側壁19aには、上端から中央近辺まで、吊り上げ用の心材17を通すための切り欠き19bを形成しておく。また、前後左右の蓋20a、20bのうち、側壁19aと連続する蓋20aには、吊り上げ用の心材17との干渉を避けるための切り欠き20cを形成しておく。切り欠き19b、20cを形成するとき、完全に抜き取らず、側縁に形成した折り目線で連続する扉片19c、20dで開閉自在にしておくのが好ましい。
【0025】
そして蓋片20a、20bおよび扉片19c、20cを開いた状態にした上で、前述のようにワイヤロープ18で吊り上げたロール製品15およびプロテクタ10をそのままケース19に入れる。ついで心材17を抜き取る。収納後はロール製品15の両端がプロテクタ10によって覆われているため、ケース19にロール製品15の端部をぶつけて傷つけることが防止される。また、芯材17を用いずに芯管16にワイヤロープ18を通して吊り上げても、ワイヤロープ18がプロテクタ10に当たり、ロール製品15に直接触れないので、ロール製品15を保護することができる。なお、左右一対のプロテクタ10とケース19とで構成される梱包資材は、本発明の梱包資材の一実施形態である。
【0026】
その後はケース19の蓋20a、20bを閉じ、扉片19c、20dを閉じて切り欠き19b、20cを塞ぎ、蓋20a、20bなどをテープで固定して梱包を完了する。梱包状態では、従来のプロテクタと同様に、プロテクタ10が芯管16を支持するので、ロール製品15はケース19の内面に接触しない。そのためロール製品15に傷がつかない。さらに搬送時にロール製品15の振動、とくに上下の振動が抑制される。
【0027】
開梱する場合は、前述と逆にすればよい。ワイヤロープ18で吊り上げるとき、プロテクタ10ごと吊り上げてから、芯管16からプロテクタ10を取り外す。このときも案内溝11があるので、ワイヤロープ18は邪魔にならず、容易に取り外すことができる。
【0028】
図2〜4の取り付け手順では、プロテクタ10の案内溝12が上向きのまま、ケース19に収容している。その方が広い面積で芯管16を受けることができるのでロール製品15を安定して保持できる。ただし図6aに示すように、案内溝12が下向きになるようにプロテクタ10を回転させてからケースに収容してもよい。また、図6bに示すように、案内溝12を横向きにしてケースに収容するようにしてもよい。このように案内溝12の位置をワイヤロープの位置からずらせる場合は、ワイヤロープが案内溝12に入り込んでロール製品に触れるリスクがなくなる。
【0029】
図7a、図7bに示すプロテクタ26では、プロテクタ本体27を複数層(図では3層)の段ボールを重ねて構成している。各層を複数枚の段ボールで形成してもよい。たとえば外層28を2枚の段ボールを重ねて形成し、中央層29を3枚の段ボールを重ねて形成することができる。そして外層28、28は図1のプロテクタ10と同一の形状を備え、中央層29は図1における案内溝12の幅を受け部11と同程度まで広くしている。それにより図7aに示すように、プロテクタ本体27には上端から見たときに略十文字状の案内溝30が形成される。そしてその十文字状の案内溝30に塞ぎ片31を着脱自在に嵌合している。塞ぎ片31の下端は、受け部12と同様の円弧状に形成されている。この塞ぎ片31は、段ボールから案内溝12および幅を広くした案内溝を抜き落としたとき、それらの抜き片を重ねて接合することにより容易に製造することができる。
【0030】
このプロテクタ26では、プロテクタ本体27をロール製品の芯管に装着した後、塞ぎ片31を上端開口から十文字状の案内溝30に挿入する。ただし必要に応じて両面テープなどで仮着してもよい。断面十文字状の塞ぎ片31を案内溝30に挿入し、嵌合させることにより、案内溝30が密に塞がれ、プロテクタ26の強度が向上する。また、ロール製品の重量で上部の左右部分が中央に寄ることが防止され、さらに芯管をワイヤロープで吊り上げたとき、ワイヤロープが案内溝30に入り込まない。
【0031】
本発明のプロテクタは、紙製の段ボールのほか、プラスチック製の段ボールも使用することができる。また、コルゲートの中間層を有するもののほか、ハニカム段ボールも使用することができる。ハニカム段ボールを用いると、屈曲に対する強度が高くなる。いずれの場合も、同一の素材のシートで構成するのが好ましい。それにより、分別廃棄の必要がなく、資材の再利用、再生が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明のプロテクタの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のプロテクタをロール製品に取り付ける手順を示す斜視図である。
【図3】図1のプロテクタを用いてロール製品を梱包する手順を示す工程図である。
【図4】図3の梱包手順の収容工程を示す斜視図である。
【図5】図1のプロテクタの案内溝にロール製品を吊り上げるワイヤロープを通す方法の他の例を示す正面図である。
【図6】図6aおよび図6bはそれぞれ本発明のプロテクタの他の使用方法を示す正面図である。
【図7】図7aおよび図7bはそれぞれ本発明のプロテクタのさらに他の実施形態を示す平面図および正面図である
【図8】従来のプロテクタの一例を示す斜視図である。
【図9】そのプロテクタを用いたロール製品の梱包手順を示す工程図である。
【符号の説明】
【0033】
10 プロテクタ
11 受け部
12 案内溝
15 ロール製品
16 芯管
17 芯材
18 ワイヤロープ
19 ケース
19a 側壁
19b 切り欠き
19c 扉片
20a、20b 蓋
20c 切り欠き
20d 扉片
26 プロテクタ
27 プロテクタ本体
28 外層
29 中間層
30 案内溝
31 塞ぎ片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール製品の芯管の端部に装着されるプロテクタであって、
正面から見た形状が略矩形の板状を呈し、正面の略中心部に芯管と嵌合する略円形の受け部が形成され、かつ、上端中央から受け部まで、吊りワイヤを通すための、前記受け部の内径より幅が狭い案内溝を備えているプロテクタ。
【請求項2】
前記案内溝に、案内溝を塞ぐための塞ぎ片が着脱自在に設けられている請求項1記載のプロテクタ。
【請求項3】
紙製または合成樹脂製の段ボールから構成されている請求項1または2記載のプロテクタ。
【請求項4】
直方体状のケースと、そのケースの対向する内面に一対で配置される請求項1〜3のいずれかに記載のプロテクタとからなる、ロール製品の梱包資材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−163177(P2010−163177A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−5472(P2009−5472)
【出願日】平成21年1月14日(2009.1.14)
【特許番号】特許第4291877号(P4291877)
【特許公報発行日】平成21年7月8日(2009.7.8)
【出願人】(597018750)シコー株式会社 (6)
【Fターム(参考)】