説明

ワクチンナノテクノロジー

本発明は、ナノキャリアを免疫系の細胞に送達するための組成物および系を提供する。本発明は、T細胞および/またはB細胞において免疫応答を刺激することができ、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの免疫調節剤を含み、そして必要に応じて少なくとも1つの標的化部分および必要に応じて少なくとも1つの免疫刺激剤を含む、ワクチンナノキャリアを提供する。本発明は、発明性のあるワクチンナノキャリアを含む薬学的組成物を提供する。本発明は、発明性のあるワクチンナノキャリアおよびその薬学的組成物を設計し、製造し、そして使用する方法を提供する。本発明は、疾患、障害および状態の予防および/または処置の方法を提供し、その方法は、少なくとも1つの発明性のあるワクチンナノキャリアを、それを必要とする被験体に投与する工程を包含する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の細胞、組織または器官を標的化し、免疫応答を調節し、B細胞抗原、T細胞抗原および免疫刺激剤のうちの少なくとも1つを含む、ナノキャリア
を含む、組成物。
【請求項2】
前記ナノキャリアが、B細胞抗原を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記B細胞抗原が、前記ナノキャリアの表面上に存在する、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記B細胞抗原が、B細胞レセプターを活性化する密度で前記ナノキャリアの表面上に存在する、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記B細胞抗原が、前記ナノキャリアの中に被包されている、請求項2に記載の組成物。
【請求項6】
前記B細胞抗原が、前記ナノキャリアの表面上に存在し、そして該ナノキャリアの中にも被包されている、請求項3または4に記載の組成物。
【請求項7】
前記B細胞抗原が、前記ナノキャリアと会合されている、請求項2〜5のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
前記B細胞抗原が、前記ナノキャリアと共有結合的に会合されている、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記B細胞抗原が、免疫原性が低い抗原である、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
前記B細胞抗原が、タンパク質またはペプチドである、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
前記B細胞抗原が、小分子である、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
前記B細胞抗原が、乱用性物質である、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項13】
前記B細胞抗原が、習慣性物質である、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項14】
前記習慣性物質が、ニコチン、麻薬、幻覚剤、刺激剤、鎮咳剤、トランキライザーまたは鎮静剤である、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記B細胞抗原が、トキシンである、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項16】
前記トキシンが、化学兵器由来または細菌戦の薬剤由来である、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
前記化学兵器または細菌戦の薬剤が、マスタードガス、リシン、ボツリヌストキシン、サキシトキシン、サリン、ホスフィン(phosphene)、クロロピクリンまたはルイサイトである、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記B細胞抗原が、有害な環境作用物質である、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項19】
前記有害な環境作用物質が、ヒ素、鉛、水銀、塩化ビニル、ポリ塩化ビフェニル、ベンゼン、多環式芳香族炭化水素、カドミウム、ベンゾ(a)ピレン、ベンゾ(b)フルオランテン、クロロホルム、DDT、P,P’−、アロクロール1254、アロクロール1260、ジベンゾ(a,h)アントラセン、トリクロロエチレン、ジエルドリン、六価クロムまたはDDE、P,P’である、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
前記B細胞抗原が、タンパク質またはペプチドである、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項21】
前記B細胞抗原が、炭水化物である、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項22】
前記炭水化物が、感染性因子由来である、請求項20または21に記載の組成物。
【請求項23】
前記感染性因子が、細菌、真菌、ウイルス、原生動物または寄生生物である、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記細菌が、Pseudomonas、Pneumococcus、E.coli、Staphylococcus、Streptococcus、Treponema、Borrelia、Chlamydia、Haemophilus、Clostridium、Salmonella、Legionella、VibrioまたはEnterococci細菌またはMycobacteriumである、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記ウイルスが、ポックスウイルス、痘瘡ウイルス、エボラウイルス、マールブルグウイルス、デング熱ウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、はしかウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトパピローマウイルス、水痘−帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バーウイルス、JCウイルス、ラブドウイルス、ロタウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス、パルボウイルス、ピコルナウイルス、ポリオウイルス、耳下腺炎を引き起こすウイルス、狂犬病を引き起こすウイルス、レオウイルス、風疹ウイルス、トガウイルス、オルトミクソウイルス、レトロウイルス、ヘパドナウイルス、コクサッキーウイルス、ウマ脳炎ウイルス、日本脳炎ウイルス、黄熱病ウイルス、リフトバレー熱ウイルス、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、D型肝炎ウイルスまたはE型肝炎ウイルスである、請求項23に記載の組成物。
【請求項26】
前記B細胞抗原が、自己抗原である、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項27】
前記自己抗原が、タンパク質もしくはペプチド、リポタンパク質、脂質、炭水化物または核酸である、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
前記自己抗原が、酵素、構造タンパク質、分泌タンパク質、細胞表面レセプターまたはサイトカインである、請求項26に記載の組成物。
【請求項29】
前記サイトカインが、TNF、IL−1またはIL−6である、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
前記自己抗原が、コレステリルエステル転送タンパク質(CETP)、アルツハイマー病に関連するAβタンパク質、該Aβタンパク質の病理学的な形状をプロセシングするタンパク分解性酵素、アテローム性動脈硬化症に関連するLDL、またはHIV−1に対するコレセプターである、請求項26に記載の組成物。
【請求項31】
前記Aβタンパク質の病理学的な形状をプロセシングする前記タンパク分解性酵素が、ベータ−セクレターゼである、請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
アテローム性動脈硬化症に関連する前記LDLが、酸化されているか、または最小限に改変されている、請求項30に記載の組成物。
【請求項33】
前記HIV−1に対するコレセプターが、CCR5である、請求項30に記載の組成物。
【請求項34】
前記B細胞抗原が、変性疾患抗原、感染症抗原、癌抗原、アトピー性疾患抗原、自己免疫疾患抗原または代謝疾患酵素である、請求項2〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項35】
前記感染症抗原が、ウイルス抗原である、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
前記ウイルス抗原が、ポックスウイルス、痘瘡ウイルス、エボラウイルス、マールブルグウイルス、デング熱ウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、はしかウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトパピローマウイルス、水痘−帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バーウイルス、JCウイルス、ラブドウイルス、ロタウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス、パルボウイルス、ピコルナウイルス、ポリオウイルス、耳下腺炎を引き起こすウイルス、狂犬病を引き起こすウイルス、レオウイルス、風疹ウイルス、トガウイルス、オルトミクソウイルス、レトロウイルス、ヘパドナウイルス、コクサッキーウイルス、ウマ脳炎ウイルス、日本脳炎ウイルス、黄熱病ウイルス、リフトバレー熱ウイルス、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、D型肝炎ウイルスまたはE型肝炎ウイルス由来の抗原である、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
前記ナノキャリアが、T細胞抗原を含む、請求項36のいずれかに記載の組成物。
【請求項38】
前記ナノキャリアが、B細胞抗原とT細胞抗原の両方を含むとき、該B細胞抗原が、タンパク質抗原、ペプチド抗原または非タンパク質抗原である、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
前記T細胞抗原が、ユニバーサルT細胞抗原である、請求項37に記載の組成物。
【請求項40】
前記ユニバーサルT細胞抗原が、破傷風トキソイド、エプスタイン・バーウイルスまたはインフルエンザウイルスに由来する1つ以上のペプチドである、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
前記T細胞抗原が、変性疾患抗原、感染症抗原、癌抗原、アトピー性疾患抗原、自己免疫疾患抗原、同種抗原、異種抗原、アレルゲン、接触感作物質、ハプテンまたは代謝疾患の酵素もしくは酵素反応生成物である、請求項37に記載の組成物。
【請求項42】
前記感染症抗原が、ウイルス抗原である、請求項41に記載の組成物。
【請求項43】
前記ウイルス抗原が、ポックスウイルス、痘瘡ウイルス、エボラウイルス、マールブルグウイルス、デング熱ウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、はしかウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトパピローマウイルス、水痘−帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バーウイルス、JCウイルス、ラブドウイルス、ロタウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス、パルボウイルス、ピコルナウイルス、ポリオウイルス、耳下腺炎を引き起こすウイルス、狂犬病を引き起こすウイルス、レオウイルス、風疹ウイルス、トガウイルス、オルトミクソウイルス、レトロウイルス、ヘパドナウイルス、コクサッキーウイルス、ウマ脳炎ウイルス、日本脳炎ウイルス、黄熱病ウイルス、リフトバレー熱ウイルス、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、D型肝炎ウイルスまたはE型肝炎ウイルス由来の抗原である、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
前記ナノキャリアが、B細胞抗原およびT細胞抗原を含むとき、該B細胞抗原と該T細胞抗原とが、異なる抗原である、請求項37〜43のいずれかに記載の組成物。
【請求項45】
前記ナノキャリアが、B細胞抗原およびT細胞抗原を含むとき、該B細胞抗原と該T細胞抗原とが、同じである、請求項37に記載の組成物。
【請求項46】
前記T細胞抗原が、前記ナノキャリアの中に被包されている、請求項37〜45のいずれかに記載の組成物。
【請求項47】
前記T細胞抗原が、前記ナノキャリアと会合されている、請求項37〜45のいずれかに記載の組成物。
【請求項48】
前記T細胞抗原が、前記ナノキャリアと共有結合的に会合されている、請求項47に記載の組成物。
【請求項49】
前記ナノキャリアが、免疫刺激剤を含む、請求項1〜48のいずれかに記載の組成物。
【請求項50】
前記免疫刺激剤が、前記ナノキャリアの表面上に存在する、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
前記免疫刺激剤が、前記ナノキャリアの中に被包されている、請求項49に記載の組成物。
【請求項52】
前記免疫刺激剤が、前記ナノキャリアの表面上に存在し、かつ、該ナノキャリアの中に被包されている、請求項49に記載の組成物。
【請求項53】
前記ナノキャリアの表面上の前記免疫刺激剤が、該ナノキャリアの中に被包されている該免疫刺激剤と異なる、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
前記ナノキャリアが、1つより多い免疫刺激剤を含む、請求項49に記載の組成物。
【請求項55】
前記1つより多い免疫刺激剤が、異なるものである、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
前記免疫刺激剤が、前記ナノキャリアと会合されている、請求項49〜51のいずれかに記載の組成物。
【請求項57】
前記免疫刺激剤が、前記ナノキャリアと共有結合的に会合されている、請求項56に記載の組成物。
【請求項58】
前記免疫刺激剤が、トール様レセプター(TLR)アゴニスト、サイトカインレセプターアゴニスト、CD40アゴニスト、Fcレセプターアゴニスト、CpG含有核酸、補体レセプターアゴニストまたはアジュバントからなる群から選択される、請求項49〜57のいずれかに記載の組成物。
【請求項59】
前記TLRアゴニストが、TLR−1、TLR−2、TLR−3、TLR−4、TLR−5、TLR−6、TLR−7、TLR−8、TLR−9またはTLR−10のアゴニストである、請求項58に記載の組成物。
【請求項60】
前記Fcレセプターアゴニストが、Fc−ガンマレセプターアゴニストである、請求項58に記載の組成物。
【請求項61】
前記補体レセプターアゴニストが、CD21またはCD35に結合する、請求項58に記載の組成物。
【請求項62】
前記補体レセプターアゴニストが、前記ナノキャリアの内因性補体オプソニン化を誘導する、請求項61に記載の組成物。
【請求項63】
前記サイトカインレセプターアゴニストが、サイトカインである、請求項58に記載の組成物。
【請求項64】
前記サイトカインレセプターアゴニストが、小分子、抗体、融合タンパク質またはアプタマーである、請求項58に記載の組成物。
【請求項65】
前記アジュバントが、サイトカイン生合成を誘導する、請求項58に記載の組成物。
【請求項66】
前記アジュバントが、ミョウバン、MF59、QS21、コレラ毒素、フロイントアジュバント、スクアレン、リン酸塩アジュバントまたはテトラクロロデカオキシドである、請求項58または65に記載の組成物。
【請求項67】
前記ナノキャリアが、標的化部分をさらに含む、請求項1〜66のいずれかに記載の組成物。
【請求項68】
前記標的化部分が、前記ナノキャリアの表面上に存在する、請求項67に記載の組成物。
【請求項69】
前記標的化部分が、前記ナノキャリアと会合されている、請求項68に記載の組成物。
【請求項70】
前記標的化部分が、前記ナノキャリアと共有結合的に会合されている、請求項69に記載の組成物。
【請求項71】
前記標的化部分が、細胞の表面上に発現されるレセプターに結合する、請求項67〜70のいずれかに記載の組成物。
【請求項72】
前記標的化部分が、可溶性レセプターに結合する、請求項67〜70のいずれかに記載の組成物。
【請求項73】
前記可溶性レセプターが、補体タンパク質または前から存在する抗体である、請求項72に記載の組成物。
【請求項74】
前記標的化部分が、前記ナノキャリアを抗原提示細胞、T細胞またはB細胞に送達するためのものである、請求項67〜71のいずれかに記載の組成物。
【請求項75】
前記抗原提示細胞が、マクロファージである、請求項74に記載の組成物。
【請求項76】
前記マクロファージが、被膜下洞マクロファージである、請求項75に記載の組成物。
【請求項77】
前記抗原提示細胞が、樹状細胞である、請求項74に記載の組成物。
【請求項78】
前記抗原提示細胞が、濾胞樹状細胞である、請求項74に記載の組成物。
【請求項79】
前記標的化部分が、CD11b、CD169、マンノースレセプター、DEC−205、CD11c、CD21/CD35、CX3CR1またはFcレセプターに結合する分子である、請求項67〜78のいずれかに記載の組成物。
【請求項80】
前記標的化部分が、CD169、CX3CR1またはFcレセプターに結合する分子である、請求項79に記載の組成物。
【請求項81】
前記標的化部分が、免疫グロブリンのFc部を含む、請求項79または80に記載の組成物。
【請求項82】
前記標的化部分が、IgGのFc部を含む、請求項81に記載の組成物。
【請求項83】
前記ナノキャリアが、正のゼータ電位を有する、請求項1〜66のいずれかに記載の組成物。
【請求項84】
前記ナノキャリアが、その表面に1つ以上のアミン部分を含む、請求項1〜66のいずれかに記載の組成物。
【請求項85】
前記1つ以上のアミン部分が、1つ以上の脂肪族アミンである、請求項84に記載の組成物。
【請求項86】
前記ナノキャリアが、ラテックス粒子である、請求項83〜85のいずれかに記載の組成物。
【請求項87】
前記ナノキャリアが、中性pHにおいて正味の正電荷を有する、請求項83〜85に記載の組成物。
【請求項88】
前記ナノキャリアが、1つ以上のポリマーから構成される、請求項1〜87のいずれかに記載の組成物。
【請求項89】
前記1つ以上のポリマーが、水溶性で非粘着性のポリマーである、請求項88に記載の組成物。
【請求項90】
前記水溶性で非粘着性のポリマーが、PEG、PEO、ポリアルキレングリコールまたはポリアルキレンオキシドである、請求項89に記載の組成物。
【請求項91】
前記1つ以上のポリマーが、生分解性ポリマーである、請求項88に記載の組成物。
【請求項92】
前記1つ以上のポリマーが、水溶性で非粘着性のポリマーと生分解性ポリマーとの結合体である生体適合性ポリマーである、請求項88に記載の組成物。
【請求項93】
前記生分解性ポリマーが、PLA、PGAまたはPLGAである、請求項91または92に記載の組成物。
【請求項94】
前記ナノキャリアが、自己組織化によって形成される、請求項1〜93のいずれかに記載の組成物。
【請求項95】
前記免疫応答が、誘導されるか、増強されるか、抑制されるか、指示されるか、または再指示される、請求項1〜94のいずれかに記載の組成物。
【請求項96】
前記ナノキャリアが、1つ以上の二次リンパ組織または器官を標的化する、請求項1〜95のいずれかに記載の組成物。
【請求項97】
前記二次リンパ組織または器官が、リンパ節、脾臓、パイエル板、虫垂または扁桃である、請求項96に記載の組成物。
【請求項98】
前記ナノキャリアが、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子である、請求項1〜97のいずれかに記載の組成物。
【請求項99】
前記粒子が、自己組織化によって形成される、請求項98に記載の組成物。
【請求項100】
(a)ポリマーと抗原との結合体、(b)ポリマーと免疫刺激剤との結合体、および/または(c)ポリマーと標的化部分との結合体を含むナノキャリア
を含む、組成物。
【請求項101】
前記ナノキャリアが、(a)ポリマーと抗原との結合体、および(b)ポリマーと免疫刺激剤との結合体を含む、請求項100に記載の組成物。
【請求項102】
前記ナノキャリアが、(a)ポリマーと抗原との結合体、および(c)ポリマーと標的化部分との結合体を含む、請求項100に記載の組成物。
【請求項103】
前記ナノキャリアが、(b)ポリマーと免疫刺激剤との結合体、および(c)ポリマーと標的化部分との結合体を含む、請求項100に記載の組成物。
【請求項104】
前記ナノキャリアが、(a)ポリマーと抗原との結合体、(b)ポリマーと免疫刺激剤との結合体、および(c)ポリマーと標的化部分との結合体を含む、請求項100に記載の組成物。
【請求項105】
前記1つまたは複数の結合体が、1つまたは複数の共有結合性の結合体である、請求項100〜104のいずれかに記載の組成物。
【請求項106】
前記ナノキャリアが、自己組織化によって形成される、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子である、請求項100〜105のいずれかに記載の組成物。
【請求項107】
前記抗原が、B細胞抗原である、請求項101〜102および104〜106のいずれかに記載の組成物。
【請求項108】
前記ナノキャリアが、ポリマーとT細胞抗原との結合体をさらに含む、請求項107に記載の組成物。
【請求項109】
前記結合体が、共有結合性の結合体である、請求項108に記載の組成物。
【請求項110】
前記抗原が、T細胞抗原である、請求項101〜102および104〜106のいずれかに記載の組成物。
【請求項111】
前記ナノキャリアが、ポリマーとB細胞抗原との結合体をさらに含む、請求項110に記載の組成物。
【請求項112】
前記結合体が、共有結合性の結合体である、請求項111に記載の組成物。
【請求項113】
以下の式X−L1−Y−L2−Zの1つまたは複数の分子を含むナノキャリアであって、ここで、Xは、生分解性ポリマーであり、Yは、水溶性で非粘着性のポリマーであり、Zは、標的化部分、免疫刺激剤、免疫調節剤または薬学的作用物質であり、そして、L1およびL2は、結合剤であるか、または連結分子であり、ここで、YまたはZのいずれかは、存在しないことがあり得るが、YとZの両方が存在しないことはあり得ない、ナノキャリア
を含む、組成物。
【請求項114】
前記ナノキャリアが、抗原、免疫刺激剤またはその両方を被包する、請求項113に記載の組成物。
【請求項115】
Zが、抗原である、請求項113または114に記載の組成物。
【請求項116】
Zが、変性疾患抗原、感染症抗原、癌抗原、アトピー性疾患抗原、自己免疫疾患抗原、同種抗原、異種抗原、アレルゲン、習慣性物質または代謝疾患の酵素もしくは酵素反応生成物である、請求項113〜115のいずれかに記載の組成物。
【請求項117】
前記抗原が、変性疾患抗原、感染症抗原、癌抗原、アトピー性疾患抗原、自己免疫疾患抗原、同種抗原、異種抗原、アレルゲン、習慣性物質または代謝疾患の酵素もしくは酵素反応生成物である、請求項114に記載の組成物。
【請求項118】
Zが、細胞の表面上に発現されるレセプターに結合する標的化部分である、請求項113、114または117のいずれかに記載の組成物。
【請求項119】
Zが、可溶性レセプターに結合する標的化部分である、請求項113、114または117のいずれかに記載の組成物。
【請求項120】
前記可溶性レセプターが、補体タンパク質または前から存在する抗体である、請求項119に記載の組成物。
【請求項121】
前記標的化部分が、前記ナノキャリアを抗原提示細胞、T細胞またはB細胞に送達するためのものである、請求項113〜118のいずれかに記載の組成物。
【請求項122】
前記抗原提示細胞が、マクロファージである、請求項121に記載の組成物。
【請求項123】
前記マクロファージが、被膜下洞マクロファージである、請求項122に記載の組成物。
【請求項124】
前記抗原提示細胞が、樹状細胞である、請求項121に記載の組成物。
【請求項125】
前記抗原提示細胞が、濾胞樹状細胞である、請求項121に記載の組成物。
【請求項126】
前記標的化部分が、CD11b、CD169、マンノースレセプター、DEC−205、CD11c、CD21/CD35、CX3CR1またはFcレセプターに結合する分子である、請求項113〜118のいずれかに記載の組成物。
【請求項127】
前記標的化部分が、CD169、CX3CR1またはFcレセプターに結合する分子である、請求項126に記載の組成物。
【請求項128】
Yが、PEG、PEO、ポリアルキレングリコールまたはポリアルキレンオキシドである、請求項113〜127のいずれかに記載の組成物。
【請求項129】
Xが、PLGA、PLAまたはPGAである、請求項113〜128のいずれかに記載の組成物。
【請求項130】
Zが、存在しない、請求項113および121〜126のいずれかに記載の組成物。
【請求項131】
前記ナノキャリアが、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子である、請求項113〜130のいずれかに記載の組成物。
【請求項132】
前記粒子が、自己組織化によって形成される、請求項131に記載の組成物。
【請求項133】
免疫刺激剤を含むナノキャリア
を含む、組成物。
【請求項134】
抗原および/または標的化部分をさらに含む、請求項133に記載の組成物。
【請求項135】
前記抗原、標的化部分および免疫刺激剤のうちの少なくとも1つが、水溶性で非粘着性のポリマーと結合体化されている、請求項134に記載の組成物。
【請求項136】
前記抗原、標的化部分および免疫刺激剤のうちの少なくとも1つが、生分解性ポリマーと結合体化されている、請求項134に記載の組成物。
【請求項137】
前記抗原、標的化部分および免疫刺激剤のうちの少なくとも1つが、生分解性ポリマーと結合体化されている水溶性で非粘着性のポリマーの結合体である生体適合性ポリマーと結合体化されている、請求項134に記載の組成物。
【請求項138】
前記抗原が、B細胞抗原である、請求項134〜137のいずれかに記載の組成物。
【請求項139】
前記B細胞抗原が、T細胞非依存性抗原である、請求項138に記載の組成物。
【請求項140】
前記ナノキャリアが、T細胞抗原をさらに含む、請求項138または139に記載の組成物。
【請求項141】
前記抗原が、T細胞抗原である、請求項134〜137のいずれかに記載の組成物。
【請求項142】
前記ナノキャリアが、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子である、請求項134〜141のいずれかに記載の組成物。
【請求項143】
前記粒子が、自己組織化によって形成される、請求項142に記載の組成物。
【請求項144】
小分子、標的化部分、免疫刺激剤およびT細胞抗原を含む、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子
を含む、組成物。
【請求項145】
前記小分子が、ポリマーと結合体化されている、請求項144に記載の組成物。
【請求項146】
前記ポリマーが、水溶性で非粘着性のポリマーと生分解性ポリマーとの結合体である生体適合性ポリマーである、請求項145に記載の組成物。
【請求項147】
前記標的化部分が、ポリマーと結合体化されている、請求項144〜146のいずれかに記載の組成物。
【請求項148】
前記ポリマーが、水溶性で非粘着性のポリマーと生分解性ポリマーとの結合体である生体適合性ポリマーである、請求項147に記載の組成物。
【請求項149】
前記免疫刺激剤が、生分解性ポリマーと結合体化されている、請求項144〜148のいずれかに記載の組成物。
【請求項150】
前記生分解性ポリマーが、PLGA、PLAまたはPGAである、請求項146、148または149のいずれかに記載の組成物。
【請求項151】
前記水溶性で非粘着性のポリマーが、PEG、PEO、ポリアルキレングリコールまたはポリアルキレンオキシドである、請求項146または148に記載の組成物。
【請求項152】
前記粒子が、自己組織化によって形成される、請求項144〜150のいずれかに記載の組成物。
【請求項153】
前記小分子が、習慣性物質、化学兵器由来の小分子または有害な環境作用物質である、請求項144〜150のいずれかに記載の組成物。
【請求項154】
特定の細胞または組織を標的化し、免疫応答を調節し、B細胞レセプターおよび免疫刺激剤を活性化する密度で表面上にB細胞抗原を含む、ナノキャリア
を含む、組成物。
【請求項155】
前記ナノキャリアが、標的化部分をさらに含む、請求項154に記載の組成物。
【請求項156】
前記ナノキャリアが、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子である、請求項155または155に記載の組成物。
【請求項157】
前記粒子が、自己組織化によって形成される、請求項156に記載の組成物。
【請求項158】
前記組成物が、薬学的組成物であり、そして薬学的に許容可能なキャリアをさらに含む、請求項1〜157のいずれかに記載の組成物。
【請求項159】
前記薬学的組成物が、ワクチン組成物である、請求項158に記載の組成物。
【請求項160】
抗原提示細胞標的化部分とナノキャリアとの結合体
を含む、薬学的組成物。
【請求項161】
前記結合体が、共有結合性の結合体である、請求項160に記載の薬学的組成物。
【請求項162】
前記抗原提示細胞標的化部分が、マクロファージを標的化する、請求項160または161に記載の薬学的組成物。
【請求項163】
前記マクロファージが、被膜下洞マクロファージである、請求項162に記載の薬学的組成物。
【請求項164】
前記抗原提示細胞標的化部分が、樹状細胞を標的化する、請求項160または161に記載の薬学的組成物。
【請求項165】
前記抗原提示細胞標的化部分が、濾胞樹状細胞を標的化する、請求項160または161に記載の薬学的組成物。
【請求項166】
前記ナノキャリアが、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子である、請求項160〜165のいずれかに記載の薬学的組成物。
【請求項167】
前記粒子が、自己組織化によって形成される、請求項166に記載の薬学的組成物。
【請求項168】
免疫刺激剤とナノキャリアとの結合体
を含む、薬学的組成物。
【請求項169】
前記結合体が、共有結合性の結合体である、請求項168に記載の薬学的組成物。
【請求項170】
前記ナノキャリアが、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子である、請求項168または169に記載の薬学的組成物。
【請求項171】
前記粒子が、自己組織化によって形成される、請求項170に記載の薬学的組成物。
【請求項172】
式X−L1−Y−L2−Zを有する分子であって、ここで、Xは、生分解性ポリマーであり、Yは、水溶性で非粘着性のポリマーであり、Zは、標的化部分、免疫刺激剤、免疫調節剤または薬学的作用物質であり、そしてL1およびL2は、結合剤であるか、または連結分子であり、ここで、YまたはZは、存在しないことがあり得るが、YとZの両方が存在しないことはあり得ない、分子
を含む、組成物。
【請求項173】
式T−L1−X−L2−Y−L3−Zを有する分子であって、ここで、Tは、T細胞抗原であり、Xは、生分解性(diodegradable)ポリマーであり、Yは、水溶性で非粘着性のポリマーであり、Zは、B細胞抗原であり、ここで、L1、L2およびL3は、結合剤であるか、または連結分子であり、ここで、T、YおよびZのうちのいずれか1つまたは2つは、存在しないことがあり得るが、T、YおよびZの3つすべてが存在しないことはあり得ない、分子
を含む、組成物。
【請求項174】
Zが、抗原である、請求項172に記載の組成物。
【請求項175】
Zが、変性疾患抗原、感染症抗原、癌抗原、アトピー性疾患抗原、自己免疫疾患抗原、同種抗原、異種抗原、アレルゲン、ハプテン、習慣性物質または代謝疾患の酵素もしくは酵素反応生成物である、請求項172〜174のいずれかに記載の組成物。
【請求項176】
Zが、細胞の表面上に発現されるレセプターに結合する標的化部分である、請求項175に記載の組成物。
【請求項177】
Zが、可溶性レセプターに結合する標的化部分である、請求項175に記載の組成物。
【請求項178】
前記可溶性レセプターが、補体または前から存在する抗体である、請求項177に記載の組成物。
【請求項179】
前記標的化部分が、抗原提示細胞、T細胞またはB細胞を標的化するためのものである、請求項175〜176のいずれかに記載の組成物。
【請求項180】
前記抗原提示細胞が、マクロファージである、請求項179に記載の組成物。
【請求項181】
前記マクロファージが、被膜下洞マクロファージである、請求項180に記載の組成物。
【請求項182】
前記抗原提示細胞が、樹状細胞である、請求項179に記載の組成物。
【請求項183】
前記抗原提示細胞が、濾胞樹状細胞である、請求項179に記載の組成物。
【請求項184】
前記標的化部分が、CD11b、CD169、マンノースレセプター、DEC−205、CD11c、CD21/CD35、CX3CR1またはFcレセプターに特異的に結合する分子である、請求項175〜176のいずれかに記載の組成物。
【請求項185】
前記標的化部分が、CD169、CX3CR1またはFcレセプターである、請求項184に記載の組成物。
【請求項186】
Yが、PEG、PEO、ポリアルキレングリコールまたはポリアルキレンオキシドである、請求項175〜188のいずれかに記載の組成物。
【請求項187】
Xが、PLGA、PGAまたはPLAである、請求項175〜186のいずれかに記載の組成物。
【請求項188】
Zが、存在しない、請求項175および186〜188のいずれかに記載の組成物。
【請求項189】
Yが、存在しない、請求項175および186〜187のいずれかに記載の組成物。
【請求項190】
免疫刺激剤とポリマーとの結合体
を含む、薬学的組成物。
【請求項191】
前記結合体が、共有結合性の結合体である、請求項190に記載の組成物。
【請求項192】
前記ポリマーが、生体適合性ポリマーである、請求項190または191に記載の薬学的組成物。
【請求項193】
前記生体適合性ポリマーが、生分解性ポリマーまたは水溶性で非粘着性のポリマーである、請求項192に記載の薬学的組成物。
【請求項194】
前記生分解性ポリマーが、合成のものである、請求項193に記載の薬学的組成物。
【請求項195】
前記薬学的組成物が、ナノキャリアを含み、ここで、前記結合体が、該ナノキャリアの成分である、請求項190〜194のいずれかに記載の薬学的組成物。
【請求項196】
前記ナノキャリアが、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子である、請求項195に記載の薬学的組成物。
【請求項197】
抗原をさらに含む、請求項190〜196のいずれかに記載の薬学的組成物。
【請求項198】
前記薬学的組成物が、抗原を含まない、請求項190〜196のいずれかに記載の薬学的組成物。
【請求項199】
標的化剤をさらに含む、請求項190〜198のいずれかに記載の薬学的組成物。
【請求項200】
免疫刺激剤とポリマーとの結合体
を含む、ワクチン組成物。
【請求項201】
前記結合体が、共有結合性の結合体である、請求項200に記載のワクチン組成物。
【請求項202】
前記ポリマーが、水溶性で非粘着性のポリマーである、請求項200または201に記載のワクチン組成物。
【請求項203】
前記ポリマーが、合成のものである、請求項202に記載のワクチン組成物。
【請求項204】
前記水溶性で非粘着性のポリマーが、ポリエチレングリコールである、請求項202または203に記載のワクチン組成物。
【請求項205】
前記ワクチン組成物が、ナノキャリアを含み、ここで、前記結合体が、該ナノキャリアの成分である、請求項200〜204のいずれかに記載のワクチン組成物。
【請求項206】
前記ナノキャリアが、微小粒子、ナノ粒子またはピコ粒子である、請求項205に記載のワクチン組成物。
【請求項207】
抗原をさらに含む、請求項200〜206のいずれかに記載のワクチン組成物。
【請求項208】
前記ワクチン組成物が、抗原を含まない、請求項200〜206のいずれかに記載のワクチン組成物。
【請求項209】
標的化剤をさらに含む、請求項200〜208のいずれかに記載のワクチン組成物。
【請求項210】
請求項1〜209のいずれか1項に記載の組成物を、免疫応答を調節するのに有効な量で被験体に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項211】
前記組成物が、免疫応答を誘導するか、または増強するのに有効な量である、請求項210に記載の方法。
【請求項212】
前記被験体が、癌、感染症、非自己免疫性の代謝疾患もしくは変性疾患または嗜癖を有するか、または有しやすい、請求項211に記載の方法。
【請求項213】
前記感染症が、慢性ウイルス感染である、請求項212に記載の方法。
【請求項214】
前記慢性ウイルス感染が、HIV、HPV、HBVまたはHCVの感染である、請求項213に記載の方法。
【請求項215】
前記感染症が、細菌感染であるか、または細菌感染によって引き起こされる、請求項212に記載の方法。
【請求項216】
前記被験体が、Pseudomonas感染、Pneumococcus感染、結核、マラリア、リーシュマニア症、H.pylori、Staphylococcus感染またはSalmonella感染を有するか、または有しやすい、請求項212に記載の方法。
【請求項217】
前記感染症が、真菌感染であるか、または真菌感染によって引き起こされる、請求項212に記載の方法。
【請求項218】
前記感染症が、寄生生物感染であるか、または寄生生物感染によって引き起こされる、請求項212に記載の方法。
【請求項219】
前記感染症が、原虫感染であるか、または原虫感染によって引き起こされる、請求項212に記載の方法。
【請求項220】
前記被験体が、インフルエンザを有するか、または有しやすい、請求項212に記載の方法。
【請求項221】
前記組成物が、免疫応答を抑制するのに有効な量で投与される、請求項210に記載の方法。
【請求項222】
前記組成物が、免疫応答を改変するのに有効な量で投与される、請求項210に記載の方法。
【請求項223】
前記被験体が、自己免疫疾患、アレルギーまたは喘息を有する、請求項221または222に記載の方法。
【請求項224】
前記自己免疫疾患が、疾患であり、狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、I型真性糖尿病、炎症性腸疾患、甲状腺炎またはセリアック病である、請求項223に記載の方法。
【請求項225】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
ナノキャリアを抗原提示細胞、T細胞またはB細胞に送達するための標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項226】
前記抗原提示細胞が、被膜下洞マクロファージである、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項227】
前記抗原提示細胞が、樹状細胞である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項228】
前記抗原提示細胞が、濾胞樹状細胞である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項229】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
ナノキャリアを被膜下洞マクロファージに送達するための標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項230】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
ナノキャリアを樹状細胞に送達するための標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項231】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
ナノキャリアを濾胞樹状細胞に送達するための標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項232】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
CD11bに特異的に結合する標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項233】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
CD169に特異的に結合する標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項234】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
マンノースレセプターに特異的に結合する標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項235】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
DEC−205に特異的に結合する標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項236】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
CD11cに特異的に結合する標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項237】
T細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
CD21/CD35に特異的に結合する標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項238】
領域リンパ節におけるT細胞およびB細胞において免疫応答を刺激することができる免疫調節剤;
ナノキャリアを抗原提示細胞、T細胞またはB細胞に送達するための標的化部分;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項239】
ナノキャリアの表面上に存在し、そしてB細胞または抗原提示細胞を刺激することができる、第1免疫調節剤;
該ナノキャリアの表面上に存在するか、または該ナノキャリアの中に被包されていて、そして抗原提示細胞によってプロセシングされることおよびT細胞に提示されることができる、第2免疫調節剤;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項240】
B細胞における免疫応答の前記刺激が、免疫された被験体の抗体価を免疫されていない被験体の抗体価と比較することによって判定される、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項241】
前記免疫された被験体における抗体価が、前記免疫されていない被験体よりも約10倍高いと測定される場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項240に記載のナノキャリア。
【請求項242】
前記免疫された被験体における抗体価が、前記免疫されていない被験体よりも約100倍高いと測定される場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項240に記載のナノキャリア。
【請求項243】
前記免疫された被験体における抗体価が、前記免疫されていない被験体よりも約1000倍高いと測定される場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項240に記載のナノキャリア。
【請求項244】
B細胞における免疫応答の前記刺激が、抗体親和性を測定することによって判定される、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項245】
抗体親和性が、前記抗体の平衡解離定数を測定することによって判定される、請求項244に記載のナノキャリア。
【請求項246】
抗体が、10−7M未満の平衡解離定数を有する場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項245に記載のナノキャリア。
【請求項247】
抗体が、10−8M未満の平衡解離定数を有する場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項245に記載のナノキャリア。
【請求項248】
抗体が、10−9M未満の平衡解離定数を有する場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項245に記載のナノキャリア。
【請求項249】
抗体が、10−10M未満の平衡解離定数を有する場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項245に記載のナノキャリア。
【請求項250】
抗体が、10−11M未満の平衡解離定数を有する場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項245に記載のナノキャリア。
【請求項251】
抗体が、10−12M未満の平衡解離定数を有する場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項245に記載のナノキャリア。
【請求項252】
B細胞においてクラススイッチ組換えが起きている場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項253】
B細胞におけるクラススイッチ組換えが、該B細胞によって産生される抗体アイソタイプをIgMからIgGに切り換えさせる、請求項252に記載のナノキャリア。
【請求項254】
B細胞における免疫応答の前記刺激が、抗原特異的抗体の親和性成熟を測定することによって判定される、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項255】
長時間にわたって大量の高親和性抗体を産生し得る記憶B細胞または長命の形質細胞が形成されている場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項256】
活発な胚中心反応が起きる場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項257】
組織学解析を行うことによって、活発な胚中心反応が起きていると判定される、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項258】
リンパ組織の免疫蛍光法を行うことによって、活発な胚中心反応が起きていると判定される、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項259】
B細胞における免疫応答の刺激が、抗体アイソタイプを同定することによって判定される、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項260】
IgGアイソタイプ抗体を産生するB細胞が同定される場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項259に記載のナノキャリア。
【請求項261】
B細胞における免疫応答の刺激が、中和アッセイにおいて抗体機能を解析することによって判定される、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項262】
微生物の感染が、約1:10の希釈度で中和される場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項261に記載のナノキャリア。
【請求項263】
微生物の感染が、約1:100の希釈度で中和される場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項261に記載のナノキャリア。
【請求項264】
微生物の感染が、約1:1000の希釈度で中和される場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項261に記載のナノキャリア。
【請求項265】
微生物の感染が、約1:5000の希釈度で中和される場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項261に記載のナノキャリア。
【請求項266】
微生物の感染が、約1:10,000の希釈度で中和される場合に、B細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項261に記載のナノキャリア。
【請求項267】
T細胞における免疫応答の刺激が、T細胞によるサイトカインの抗原誘導性産生を測定することによって判定される、請求項239に記載のナノキャリア。
【請求項268】
前記サイトカインが、IFNγ、IL−4、IL−2またはTNFαである、請求項267に記載のナノキャリア。
【請求項269】
T細胞によるサイトカインの抗原誘導性産生が、細胞内のサイトカイン染色の後のフローサイトメトリーによって測定される、請求項267に記載のナノキャリア。
【請求項270】
T細胞によるサイトカインの抗原誘導性産生が、表面捕捉サイトカイン染色の後のフローサイトメトリーによって測定される、請求項267に記載のナノキャリア。
【請求項271】
T細胞によるサイトカインの抗原誘導性産生が、ELISAによって培養上清中のサイトカイン濃度を測定することによって判断される、請求項267に記載のナノキャリア。
【請求項272】
抗原特異的T細胞の少なくとも1%が、サイトカインを産生する場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項269に記載のナノキャリア。
【請求項273】
抗原特異的T細胞の少なくとも25%が、サイトカインを産生する場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項269に記載のナノキャリア。
【請求項274】
抗原特異的T細胞の少なくとも50%が、サイトカインを産生する場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項269に記載のナノキャリア。
【請求項275】
抗原特異的T細胞の少なくとも90%が、サイトカインを産生する場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項269に記載のナノキャリア。
【請求項276】
抗原特異的T細胞の実質的に100%が、サイトカインを産生する場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項269に記載のナノキャリア。
【請求項277】
T細胞によるサイトカインの抗原誘導性産生が、ELISPOTアッセイによって測定される、請求項267に記載のナノキャリア。
【請求項278】
免疫された被験体が、無処置コントロールよりも約10倍多いサイトカイン産生細胞を含む場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項277に記載のナノキャリア。
【請求項279】
免疫された被験体が、無処置コントロールよりも約100倍多いサイトカイン産生細胞を含む場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項277に記載のナノキャリア。
【請求項280】
免疫された被験体が、無処置コントロールよりも約1000倍多いサイトカイン産生細胞を含む場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項277に記載のナノキャリア。
【請求項281】
免疫された被験体が、無処置コントロールよりも約10,000倍多いサイトカイン産生細胞を含む場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項277に記載のナノキャリア。
【請求項282】
免疫された被験体が、無処置コントロールよりも約100,000倍多いサイトカイン産生細胞を含む場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項277に記載のナノキャリア。
【請求項283】
T細胞によるサイトカインの抗原誘導性産生が、T細胞の抗原誘導性増殖を測定することによって判断される、請求項267に記載のナノキャリア。
【請求項284】
T細胞の抗原誘導性増殖が、被験サンプルにおけるH−チミジンの取り込みを無処置コントロールにおけるH−チミジンの取り込みと比較することによって判断される、請求項283に記載のナノキャリア。
【請求項285】
前記被験サンプルにおけるH−チミジンの取り込みが、前記無処置コントロールよりも約10倍高い場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項284に記載のナノキャリア。
【請求項286】
前記被験サンプルにおけるH−チミジンの取り込みが、前記無処置コントロールよりも約50倍高い場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項284に記載のナノキャリア。
【請求項287】
前記被験サンプルにおけるH−チミジンの取り込みが、前記無処置コントロールよりも約100倍高い場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項284に記載のナノキャリア。
【請求項288】
前記被験サンプルにおけるH−チミジンの取り込みが、前記無処置コントロールよりも約1000倍高い場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項284に記載のナノキャリア。
【請求項289】
前記被験サンプルにおけるH−チミジンの取り込みが、前記無処置コントロールよりも約10倍高い場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項284に記載のナノキャリア。
【請求項290】
T細胞の抗原誘導性増殖が、カルボキシフルオレセインスクシンイミジルエステル(CFSE)希釈アッセイを行うことによって判断される、請求項283に記載のナノキャリア。
【請求項291】
CFSE希釈度が、約10%である場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項290に記載のナノキャリア。
【請求項292】
CFSE希釈度が、約25%である場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項290に記載のナノキャリア。
【請求項293】
CFSE希釈度が、約50%である場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項290に記載のナノキャリア。
【請求項294】
CFSE希釈度が、約75%である場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項290に記載のナノキャリア。
【請求項295】
CFSE希釈度が、約100%である場合に、T細胞における免疫応答が、刺激されていると言われる、請求項291に記載のナノキャリア。
【請求項296】
前記T細胞における免疫応答の刺激が、T細胞活性化の細胞性マーカーを測定することによって判定される、請求項267に記載のナノキャリア。
【請求項297】
T細胞が、無処置コントロール細胞と比べて高レベルのCD11a CD27、CD25、CD40L、CD44、CD45ROまたはCD69を発現する場合に、該T細胞は、刺激されていると言われる、請求項296に記載のナノキャリア。
【請求項298】
T細胞が、無処置コントロール細胞と比べて低レベルのL−セレクチン(CD62L)、CD45RAまたはCCR7を発現する場合に、該T細胞は、刺激されていると言われる、請求項296に記載のナノキャリア。
【請求項299】
前記T細胞における免疫応答の刺激が、エフェクターCD8T細胞による抗原パルス標的細胞に対する細胞傷害性をアッセイすることによって判定される、請求項267に記載のナノキャリア。
【請求項300】
エフェクターCD8T細胞による抗原パルス標的細胞に対する細胞傷害性をアッセイすることが、51クロム(51Cr)放出アッセイを用いて行われる、請求項299に記載のナノキャリア。
【請求項301】
前記免疫調節剤が、前記ナノキャリアと共有結合的に会合されている、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項302】
前記免疫調節剤が、前記ナノキャリアと非共有結合的に会合されている、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項303】
前記非共有結合的な会合が、電荷相互作用、親和性相互作用、金属配位、物理吸着、ホスト−ゲスト相互作用、疎水性相互作用、TTスタッキング相互作用、水素結合相互作用、ファンデルワールス相互作用、磁気相互作用、静電相互作用または双極子−双極子相互作用によって媒介される、請求項302に記載のナノキャリア。
【請求項304】
第2免疫調節剤をさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項305】
前記第2免疫調節剤が、T細胞における免疫応答を刺激することができる、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項306】
前記第2免疫調節剤が、B細胞において免疫応答を刺激することができる、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項307】
前記第2免疫調節剤が、抗原提示細胞において免疫応答を刺激することができる、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項308】
標的化部分をさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項309】
複数の標的化部分をさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項310】
前記複数の標的化部分の個別の標的化部分のすべてが、互いに同一である、請求項309に記載のナノキャリア。
【請求項311】
前記複数の標的化部分の個別の標的化部分のすべてが、互いに同一でない、請求項309に記載のナノキャリア。
【請求項312】
前記標的化部分が、抗体、抗体のフラグメント、タンパク質、ペプチド、糖タンパク質、アプタマー、オリゴヌクレオチド、炭水化物、脂質、グリコサミノグリカン、アフィボディ、アドネクチン(adnectin)、シュピーゲルマー、アビマー(avimer)、ナノボディ(nanobody)および小分子からなる群から選択される、請求項308に記載のナノキャリア。
【請求項313】
前記標的化部分が、抗原提示細胞を標的化する、請求項308に記載のナノキャリア。
【請求項314】
前記標的化部分が、樹状細胞(DC)、被膜下洞マクロファージ(SCS−Mph)、B細胞および濾胞樹状細胞(FDC)からなる群から選択される抗原提示細胞を標的化する、請求項308に記載のナノキャリア。
【請求項315】
前記標的化部分が、樹状細胞を標的化する、請求項308に記載のナノキャリア。
【請求項316】
前記標的化部分が、DEC−205(CD205)を標的化する、請求項308に記載のナノキャリア。
【請求項317】
前記標的化部分が、CD169を標的化する、請求項308に記載のナノキャリア。
【請求項318】
前記標的化部分が、CD11bを標的化する、請求項308に記載のナノキャリア。
【請求項319】
前記標的化部分が、マンノースレセプターを標的化する、請求項308に記載のナノキャリア。
【請求項320】
前記標的化部分が、CD21/CD35(CR2/CR1)を標的化する、請求項308に記載のナノキャリア。
【請求項321】
免疫刺激剤をさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項322】
前記免疫刺激剤が、トール様レセプター(TLR)アゴニスト、サイトカインレセプターアゴニスト、CD40アゴニスト、Fcレセプターアゴニストおよび補体レセプターアゴニストからなる群から選択される、請求項321に記載のナノキャリア。
【請求項323】
TLR−7アゴニストをさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項324】
CpGをさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項325】
TLR−4アゴニストをさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項326】
細菌のリポ多糖(LPS)をさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項327】
CD40アゴニストをさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項328】
TLR−2アゴニストをさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項329】
Fc−ガンマレセプターアゴニストをさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項330】
補体レセプターアゴニストをさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項331】
前記補体レセプターアゴニストが、CD21またはCD35に結合する、請求項324に記載のナノキャリア。
【請求項332】
サイトカインをさらに含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項333】
前記ナノキャリアが、脂質膜を含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項334】
前記ナノキャリアが、ポリマーマトリックスを含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項335】
前記ナノキャリアが、金属性粒子を含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項336】
前記ナノキャリアが、両親媒性の実体を含むリポソームである、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項337】
前記両親媒性の実体が、前記リポソームの内面の中に配置される、請求項336に記載のナノキャリア。
【請求項338】
前記両親媒性の実体が、ホスファチジルコリン、脂質A、コレステロール、ドリコール、スフィンゴシン(shingosine)、スフィンゴミエリン、セラミド、セレブロシド、スルファチド、フィトスフィンゴシン、ホスファチジルエタノールアミン、グリコシルセラミド、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、カルジオリピン、ホスファチジン酸およびリゾホスファチドからなる群から選択される、請求項336に記載のナノキャリア。
【請求項339】
前記ナノキャリアが、リポソーム−ポリマーベースのナノキャリアである、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項340】
前記ナノキャリアが、脂質単層ベースのナノキャリアである、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項341】
第2免疫調節剤が、逆ミセルの中に配置される、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項342】
前記賦形剤が、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ無水物、ポリヒドロキシ酸、ポリプロピルフマレート、ポリカプロラクトン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリエステル、ポリ(オルトエステル)、ポリシアノアクリレート、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリホスファゼン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ尿素、ポリスチレン、ポリアミン、それらの誘導体、それらの組み合わせ、およびそれらのコポリマーからなる群から選択されるポリマーである、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項343】
前記賦形剤が、ポリエチレングリコール(PEG);ポリ(乳酸−コ−グリコール酸);ポリ(乳酸−コ−グリコール酸)とPEGとのコポリマー;ポリ(ラクチド−コ−グリコリド);ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)とPEGとのコポリマー;ポリグリコール酸;ポリグリコール酸とPEGとのコポリマー;ポリ−L−乳酸;ポリ−L−乳酸とPEGとのコポリマー;ポリ−D−乳酸;ポリ−D−乳酸とPEGとのコポリマー;ポリ−D,L−乳酸;ポリ−D,L−乳酸とPEGとのコポリマー;ポリ−L−ラクチド;ポリ−L−ラクチドとPEGとのコポリマー;ポリ−D−ラクチド;ポリ−D−ラクチドとPEGとのコポリマー;ポリ−D,L−ラクチド;ポリ−D,L−ラクチドとPEGとのコポリマー;ポリ(オルトエステル);ポリ(オルトエステル)とPEGとのコポリマー;ポリ(カプロラクトン);ポリ(カプロラクトン)とPEGとのコポリマー;ポリリジン;ポリリジンとPEGとのコポリマー;ポリ(エチレンイミン);ポリ(エチレンイミン)とPEGとのコポリマー;ポリヒドロキシ酸;ポリ無水物;ポリ(L−ラクチド−コ−L−リジン);ポリ(セリンエステル);ポリ(4−ヒドロキシ−L−プロリンエステル);ポリ[α−(4−アミノブチル)−L−グリコール酸];それらの誘導体;それらの組み合わせ;およびそれらのコポリマーからなる群から選択されるポリマーである、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項344】
前記賦形剤が、ポリエチレングリコールとポリ(ラクチド−コ−グリコリド)とのコポリマーである、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項345】
前記賦形剤が、ポリ(乳酸−コ−グリコール酸)(PLGA)である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項346】
前記賦形剤が、ポリ(乳酸−コ−グリコール酸)(PLGA)、脂質およびポリエチレングリコールを含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項347】
前記賦形剤が、脂質を含む、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項348】
前記脂質が、ホスファチジルコリン、脂質A、コレステロール、ドリコール、スフィンゴシン(shingosine)、スフィンゴミエリン、セラミド、グリコシルセラミド、セレブロシド、スルファチド、フィトスフィンゴシン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、カルジオリピン、ホスファチジン酸およびリゾホスファチドからなる群から選択される、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項349】
前記ナノキャリアの直径が、およそ10nmからおよそ200nmの範囲である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項350】
前記ナノキャリアの直径が、およそ50nmからおよそ200nmの範囲である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項351】
前記ナノキャリアの直径が、およそ10nmからおよそ150nmの範囲である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項352】
前記ナノキャリアの直径が、およそ50nmからおよそ150nmの範囲である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項353】
第1免疫調節剤が、B細胞抗原である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項354】
第1免疫調節剤が、病原体由来タンパク質である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項355】
第1免疫調節剤が、ペプチドのコレクションである、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項356】
第2免疫調節剤が、T細胞抗原である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項357】
第2免疫調節剤が、病原体由来タンパク質である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項358】
第2免疫調節剤が、ペプチドのコレクションである、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項359】
第1免疫調節剤と第2免疫調節剤とが、互いに同一である、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項360】
第1免疫調節剤と第2免疫調節剤とが、互いに同一でない、請求項225に記載のナノキャリア。
【請求項361】
治療有効量の請求項225に記載のナノキャリアおよび薬学的に許容可能な賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項362】
治療有効量の請求項225に記載のナノキャリアおよびアジュバントを含む、薬学的組成物。
【請求項363】
前記アジュバントが、ミョウバン、MF59(Novartis)、QS21、コレラ毒素、フロイントアジュバント、スクアレン、リン酸塩アジュバントまたはテトラクロロデカオキシドである、請求項362に記載の薬学的組成物。
【請求項364】
請求項225に記載のナノキャリアを調製する方法であって、該方法は、
免疫調節剤;
ポリマー;
脂質
を提供する工程;および
該免疫調節剤、標的化部分、ポリマーおよび脂質を混合する工程;および
該ナノキャリアの自己組織化を生じさせることを可能にする工程
を包含する、方法。
【請求項365】
請求項225に記載のナノキャリアを調製する方法であって、該方法は、
免疫調節剤;
粒子;
脂質
を提供する工程;および
該免疫調節剤、標的化部分、粒子および脂質を混合する工程;および
該ナノキャリアの自己組織化を生じさせることを可能にする工程
を包含する、方法。
【請求項366】
標的化部分を提供する工程をさらに包含する、請求項364または365に記載の方法。
【請求項367】
請求項225に記載のナノキャリアを調製する方法であって、該方法は、
疎水性免疫調節剤;および
脂質
を含む第1混合物を提供する工程;および
親水性免疫調節剤;および
水溶液
を含む第2混合物を提供する工程;および
該第1混合物と該第2混合物とを併せる工程であって、ここで、該第1混合物と該第2混合物とを併せることにより、自己組織化によってナノキャリアが形成される、工程
を包含する、方法。
【請求項368】
被験体にワクチン接種する方法であって、該方法は、
治療有効量の請求項225に記載のナノキャリアを被験体に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項369】
免疫調節剤を含む外側部であって、ここで、該免疫調節剤が、B細胞およびT細胞を刺激することができる、外側部;
内側部;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項370】
前記内側部が、免疫調節剤を含み、ここで、該内側部の該免疫調節剤が、抗原提示細胞によってプロセシングされることおよびT細胞に提示されることができる、請求項369に記載のナノキャリア。
【請求項371】
免疫調節剤を含む外側部であって、ここで、該免疫調節剤は、B細胞および抗原提示細胞を刺激することができる、外側部;
内側部;および
賦形剤
を含む、ナノキャリア。
【請求項372】
前記免疫調節剤が、抗原提示細胞によってプロセシングされることおよびT細胞に提示されることができる、請求項371に記載のナノキャリア。
【請求項373】
前記外側部が、第2免疫調節剤を含み、ここで、該外側部の該第2免疫調節剤は、抗原提示細胞によってプロセシングされることおよびT細胞に提示されることができる、請求項371に記載のナノキャリア。
【請求項374】
前記内側部が、免疫調節剤を含み、ここで、該内側部の該免疫調節剤は、抗原提示細胞によってプロセシングされることおよびT細胞に提示されることができる、請求項371に記載のナノキャリア。
【請求項375】
前記外側部が、脂質である、請求項369に記載のナノキャリア。
【請求項376】
前記外側部の脂質が、脂質二重層を含む、請求項375に記載のナノキャリア。
【請求項377】
前記外側部の脂質が、脂質単層である、請求項375に記載のナノキャリア。
【請求項378】
免疫調節剤が、前記外側部の脂質の外面と会合されている、請求項375に記載のナノキャリア。
【請求項379】
免疫調節剤が、前記外側部の脂質の内面と会合されている、請求項375に記載のナノキャリア。
【請求項380】
免疫調節剤が、前記外側部の脂質の中に包埋されている、請求項375に記載のナノキャリア。
【請求項381】
免疫調節剤が、前記脂質二重層の内腔の中に包埋されている、請求項376に記載のナノキャリア。
【請求項382】
前記外側部の脂質の内面が、両親媒性の実体と会合されている、請求項375に記載のナノキャリア。
【請求項383】
前記内側部が、ポリマーマトリックスを含む、請求項369に記載のナノキャリア。
【請求項384】
前記ポリマーマトリックスが、架橋ポリマーネットワークを含む、請求項383に記載のナノキャリア。
【請求項385】
第2免疫調節剤が、前記ポリマーマトリックス全体に分布している、請求項383に記載のナノキャリア。
【請求項386】
少なくとも1つの免疫調節剤が、逆ミセルの中に被包されており、ここで、該逆ミセルは、前記内側部のポリマー部の中に含められている、請求項383に記載のナノキャリア。

【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11E】
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【図11F】
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【図11G】
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【図11H】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図13E】
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【図17C】
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【図17D】
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【図17E】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18D】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図19E】
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【図20−2】
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【図21】
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【図22】
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【図26】
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【図28A】
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【図28B】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図30】
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【図31】
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【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図12−3】
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【図12−4】
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【図13A】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図14E】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18C】
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【図18E】
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【図20−1】
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【図20−3】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25】
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【図27】
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【公表番号】特表2011−500569(P2011−500569A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528911(P2010−528911)
【出願日】平成20年10月12日(2008.10.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/011932
【国際公開番号】WO2009/051837
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(596060697)マサチューセッツ インスティテュート オブ テクノロジー (233)
【Fターム(参考)】