説明

ワークスケジュール管理装置

【課題】従業員の作業実績を考慮したワーク状況を把握することにより無理無駄のない適正な従業員数の算出を支援すること。
【解決手段】従業員W、Wに装着され、各従業員W、Wを認識するためのID番号を電波として送信する各無線デバイス8、9と、各POS端末6、7や店舗1内の第1乃至第3の陳列スペース2a〜2c等の各スペースに設置された無線リーダ10、11、42〜46とを備え、存在位置認識部47により各無線リーダ10、11、42〜46から出力される各認識情報信号に基づいて従業員W、Wが存在するスペースを認識し、ワーク状況作成部48により従業員W、Wが存在する店舗1内のスペースを時系列に記録してワーク状況データFを作成し、ディスプレイ41に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電子キャッシュレジスタから成るPOS端末を備え、かつ店舗で働く従業員の認証機能を備えたPOSシステムに適用され、店舗で働く従業員のワークスケジュールの作成を支援するワークスケジュール管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗には、商品販売の登録精算処理の操作を受け付けるPOS端末が設けられている。このPOS端末には、当該POS端末を操作する担当の従業員が当該POS端末から離れて不在となると、不正者による操作を防止するためにPOS端末を操作不可能な状態に移行するものがある。このような不正操作防止の技術は、POS端末の操作担当の従業員に無線デバイスを装着し、無線デバイスから送信される電波がPOS端末に到達できなくなると、POS端末を操作不可能な状態に移行している。又、当該POS端末を設置している店舗には、商品情報等を管理等するストアコントローラやパーソナルコンピュータ(PC)、商品情報等を入力するためのハンディターミナル等の各種情報機器が設けられている。これら情報機器に対する操作要員としても従業員が配置される。
【0003】
一方、近年、店舗の経営における売上額の利益率は、低下の一途をたどるところが多くなり、このために店舗における最適な従業員数による人件費の適正化が強く要望されている。店舗における過剰な従業員数は、必要以上に人件費を使い、利益を上げようとする店舗の経営を圧迫する。又、過少の従業員数では、顧客に対するサービスが低下したり、商品販売等の機会を逃すことが多くなる。いずれにしても店舗経営において利益を上げることに影響を与える。
【0004】
従業員を管理するシステムとしては、例えば特許文献1、2がある。特許文献1は、例えばレストラン等の接客を行う店舗における従業員の勤務状態を管理するもので、従業員にサービスを促すべきテーブルを客席状況テーブルから検索し、従業員に対して指示データを表示するか、又は警告する等して必要なサービスを促すことを開示する。
特許文献2は、例えば飲食店で接客作業に従事する従業員の作業行動を管理するもので、従業員の携帯品に従業員固有の従業員情報を無線発信する従業員無線タグを付し、従業員の作業に関連して運ばれる各種物品に当該物品を特定する物品情報を無線発信する物品用タグを付し、かつ従業員が作業する作業部位毎に従業員無線タグ及び物品用タグから無線発信される情報を読み取る無線タグリーダを設け、この無線タグリーダにより読み取った従業員情報及び物品情報から作業部位での作業内容とその作業を行った従業員とを検視、管理することを開示する。
【特許文献1】特開2004−355317号公報
【特許文献2】特開2005−63352号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
店舗における適正な従業員数、例えば時間帯別の適正な従業員数は、過去の従業員の配置に基づいて従業員の配置をスケジューリングすることにより算出している。しかしながら、過去の従業員の作業実績を把握することが困難であることから当該従業員の作業実績を考慮することができず、適正な従業員数を算出することができなかった。
【0006】
本発明の目的は、従業員の作業実績を考慮したワーク状況を把握することにより無理無駄のない適正な従業員数の算出を支援できるワークスケジュール管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の主要な局面に係るワークスケジュール管理装置は、従業員に装着可能で、常時従業員を認識するための情報を電波として送信する無線デバイスと、少なくとも無線デバイスから送信される認識情報に基づいて操作可能である従業員であるか否かを認証し、操作可能であると許可された従業員による操作を受け付けて所定の処理を行うデータ処理装置と、無線デバイスから送信される電波を受信し、当該電波に含む認識情報に基づいて従業員の存在位置を認識する存在位置認識部と、データ処理装置に対する従業員の操作を時系列に記録すると共に、存在位置認識部により認識された従業員の存在位置を時系列に記録し、これら操作記録データと存在位置記録データとに基づいて少なくとも従業員の時系列のワーク状況データを作成するワーク状況作成部と、ワーク状況作成部により作成された従業員のワーク状況データを表示する表示部とを具備する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、従業員の作業実績を考慮したワーク状況を把握することにより無理無駄のない適正な従業員数の算出を支援できるワークスケジュール管理装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はワークスケジュール管理装置の構成図を示し、図2は同装置の店舗内における配置図を示す。店舗1内には、ワーク区域として商品を陳列する陳列スペース2と、商品の登録精算処理を行うレジスタスペース3と、商品の荷受や検品、保管、発注等を行うための保管スペース4と、複数の従業員、例えば2人の従業員W、Wの休憩スペース5とが設けられている。このうち陳列スペース2は、例えば商品の種類別に第1乃至第3の陳列スペース2a〜2cに分かれている。レジスタスペース3には、データ処理装置である商品登録処理装置として例えば2台のPOS端末6、7が設けられている。
無線デバイス8、9は、それぞれ従業員W、Wに装着される。これら無線デバイス8、9は、例えば従業員W、Wに携帯される従業員証等に内蔵される。各従業員W、Wには、それぞれ予め設定された各ID(識別情報)番号が付与されている。各無線デバイス8、9は、それぞれ各従業員W、Wを認識するための情報として各従業員W、WのID番号が予め設定されており、常時、各従業員W、WのID番号を電波として送信する。
【0010】
POS端末6、7は、それぞれ従業員W又はWによる操作を受けて商品販売の登録精算処理等を行う。これらPOS端末6、7は、それぞれ当該商品販売の登録精算処理を実行する前に、セキュリティ機能として各無線デバイス8、9から送信される各従業員W、WのID番号に基づいて操作可能とする従業員W又はWを認証し、操作可能であると許可された従業員W又はWによる操作のみを受け付ける。すなわち、各POS端末6、7には、それぞれ無線リーダ10、11が設けられている。これら無線リーダ10、11は、それぞれ無線デバイス8、9から送信される電波を受信すると、この電波に乗っている従業員W又はWの認識情報を示す認識情報信号として出力する。POS端末6、7は、それぞれ無線リーダ10、11から出力される認識情報信号を入力し、この認識情報信号に含まれる従業員W又はWのID番号に基づいて予め登録されているID番号の従業員W、Wによる操作を許可する。
【0011】
なお、各無線デバイス8、9と各無線リーダ10、11とは、RFID(Radio Frequency Identification)システムと称される無線通信システムが適用される。この無線通信システムは、ICチップとアンテナとを備えた小型のデータキャリアとしての各無線デバイス8、9と、電波又は電磁波を利用して各無線デバイス8、9との間で無線通信を行うことによりデータの書込み及び読取りを非接触で行うリーダ・ライタとしての各無線リーダ10、11とから成る。各無線デバイス8、9のICチップには、製造時に設定されるシリアルナンバー等の固有のID番号が記憶される。
【0012】
図3は無線デバイス8、9のハードウエア構成を示す。無線デバイス8、9は、それぞれCPU20を搭載し、これらCPU20にプログラム等を記憶するためのROM21と、データを記憶するためのメモリ22と、当該無線デバイス8、9自体の振動を検出する振動センサ23と、アンテナが形成された無線発信機24と、コイン型の電池25とが接続されている。電池25は、CPU20とROM21とメモリ22と振動センサ23と無線発信機24とにそれぞれ電力を供給する。製造時に設定されるシリアルナンバー等の固有のID番号は、例えばROM21に記憶される。
無線デバイス8、9は、振動センサ23からの振動検出信号が一定時間出力されなければ、電源オフ等の休止状態になり、再び振動センサ23から振動検出信号が出力されると、休止状態から復帰する。
【0013】
POS端末6、7は、従業員W又はWの出退勤の状況に応じて当該従業員W又はWが操作可能であるかの許可、不許可を行い、かつ従業員W又はWに装着されている各無線デバイス8、9との間隔が所定距離以上離れると休止状態になり、所定距離以内になると休止状態から復帰する。
図4はPOS端末6、7のハードウエア構成を示す。POS端末6、7は、それぞれCPU30を搭載し、これらCPU30にプログラム等を記憶するためのROM31と、データを記憶するためのメモリ32と、アンテナが形成された無線リーダ10、11と、商品に添付されたラベル等に記載されているバーコード等を読み取るスキャナ33と、商品の登録や精算を行うときに従業員W、Wによって操作されるキーボード34と、ハードディスクドライブ(HDD)35と、表示機36と、ローカルエリアネットワーク(LAN)コントローラ37とが接続されている。
【0014】
ROM31には、図5乃至図9に示す各フローチャートを実行するための各プログラムが予め記憶されている。又、メモリ32には、POS端末6、7の操作を許可する従業員W、WのID番号が予め記憶されている。なお、従業員W、WのID番号は、データベース化されている。
LANコントローラ37は、LAN38に接続されている。このLAN38には、POSサーバ39が接続されている。このPOSサーバ39は、例えば店舗1に陳列されている各商品の商品名、単価価格、値引き等の情報を記憶し、POS端末6、7から送られてくる商品の情報やその個数等に基づいて精算金額を算出し、この精算金額をPOS端末6、7に返送する。
【0015】
CPU30は、ROM31に予め記憶されている各プログラムを実行することにより以下の処理行う。なお、CPU30が各プログラムを実行して以下の処理を行うが、ここでは、説明を簡単化するためにPOS端末6、7が処理するものとして説明する。すなわち、各POS端末6、7は、図5に示すサインオン処理時のフローチャートに従い、ステップ#1において、サインオン状態であるか否かを判断する。この判断の結果、サインオン状態であれば、POS端末6、7は、ステップ#2に移り、従業員W又はWによる自身のID番号の入力を受ける。ここで、従業員W又はWは、それぞれ各POS端末6、7に設けられているキーを操作して自身のID番号を入力する。
【0016】
このとき、従業員W、Wは、それぞれ無線デバイス8、9を装着している。これら無線デバイス8、9は、それぞれ常時、各従業員W、Wを認識するためのID番号を電波として送信している。各POS端末6、7の無線リーダ10、11は、それぞれ無線デバイス8、9から送信される電波を受信し、これら電波に乗っている各従業員W、WのID番号を示す認識情報信号として出力する。
【0017】
POS端末6、7は、ステップ#3において、無線リーダ10、11から出力される認識情報信号を入力し、この認識情報信号に含まれる従業員W又はWのID番号を読み取り、従業員W又はWのID番号が例えばメモリ32に形成されている従業員のデータベースに記憶されているか否かを検索し、次のステップ#4において、各POS端末6、7の操作を許可する従業員W又はWのID番号であるか否かを判断する。この判断と同時に、各POS端末6、7は、従業員W又はWが店舗1に既に出勤済みであるか否かも判断する。各POS端末6、7は、出勤済みであるか否かの判断を例えば出退勤用のタイムレコーダの記録を読み取ることにより行う。
【0018】
この場合、各POS端末6、7は、従業員W又はWの出勤と退勤となどをレコードする出退勤システムと連動して従業員W又はWの出勤、退勤を認識する。又、従業員W又はWの出勤、退勤と同様に、店舗1の入退室ゲートに従業員W又はWの認証を行うシステムを設置し、このシステムにより認証されていない従業員による各POS端末6、7のサインオンを拒否するようにしてもよい。
【0019】
この判断の結果、従業員W又はWのID番号が従業員データベースに予め登録されていて各POS端末6、7の操作を許可する従業員W又はWのID番号であり、かつ従業員W又はWが店舗1に既に出勤済みであれば、各POS端末6、7は、ステップ#5に移ってサインオンを許可し、かつ無線デバイス8、9を装着する従業員W又はWのID番号をサインオン状態として記録する。
この結果、各POS端末6、7は、ステップ#6において、それぞれ従業員W又はWにより操作を受けて商品販売の登録精算処理等を行う。この商品販売の登録精算処理等を行っているとき、各POS端末6、7は、従業員W又はWにより操作内容をその操作場所と時間と共に操作ログとして記録する。
【0020】
なお、各従業員W、WのID番号が従業員データベースに予め登録されておらず各POS端末6、7の操作を許可する各従業員W、WのID番号でなかったり、又は各従業員W、Wが店舗1に未だ出勤せずのうちいずれか一方に該当すれば、各POS端末6、7は、ステップ#7に移り、サインオンを拒否する。
このように各POS端末6、7に対する従業員W又はWによるサインオンの許可、拒否を判断するので、予め登録されたID番号を持つ従業員W又はW以外の不正者等による不正な操作を防止することができ、例えばアルバイトで採用している従業員W、Wのただ働きを防止できる。
【0021】
商品販売の登録精算処理中に、各POS端末6、7は、ステップ#8において、それぞれサインオフの要求があるか否かを判断し、サインオフの要求がなければ、引き続き商品販売の登録精算処理を行う。サインオフの要求があると、各POS端末6、7は、ステップ#9に移り、サインオフ状態になる。
又、商品販売の登録精算処理中、各無線デバイス8、9に設けられている振動センサ23は、それぞれ無線デバイス8、9自体の振動を検出する。すなわち、従業員W又はWが移動したり、ワーク等のために動作しなければ、無線デバイス8、9自体が振動しなくなる。
この状態で、従業員W又はWが無線デバイス8、9の装着を取り外して例えば各POS端末6、7の近辺に置いて業務担当の各POS端末6、7から不正に離れると、各無線デバイス8、9は、従業員W又はWの動きを受けて振動されなくなる。これにより振動センサ23は、例えば出力「ゼロ」となって振動検出信号を出力しなくなる。
【0022】
無線デバイス8、9は、振動センサ23からの振動検出信号が一定時間経過しても出力されないことを判断すると、当該一定時間経過後に休止状態、例えば自身の電源を強制的なオフする。なお、各無線デバイス8、9は、一定時間経過しても振動検出信号が出力されなければ、電源オフ等の休止状態とし、再び振動センサ23から振動検出信号が出力されると、休止状態から復帰するようにしてもよい。この休止状態から復帰は、後述する。
【0023】
このように振動センサ23からの振動検出信号が一定時間経過しても出力されないことを判断すると、当該一定時間経過後に無線デバイス8、9を休止状態にするのは、人間である従業員W又はWが長時間微動だにしないことは不可能であることによる。又、各無線デバイス8、9は、一定時間経過しても振動検出信号が出力されなければ、電源オフ等の休止状態になるので、当該無線デバイス8、9の省電力化にも寄与できる。
【0024】
次に、POS端末のサインオン後の休止処理について図6に示すPOS端末のサインオン後の休止処理フローチャートに従って説明する。
各POS端末6、7は、ステップ#10において、サインオン状態であるか否かを判断する。このとき無線リーダ10、11は、サインオン状態にある従業員W又はWに装着されている各無線デバイス8、9から送信されている電波を受信し、これら電波に乗っている従業員W又はWのID番号を示す認識情報信号として出力する。
【0025】
上記判断の結果、サインオン状態であれば、各POS端末6、7は、ステップ#11に移り、サインオン状態にある従業員W又はWに装着されている各無線デバイス8、9から送信されている電波を受信し、これら電波に乗っている従業員W又はWのID番号を示す認識情報信号を入力し、この認識情報信号から従業員W又はWのID番号を読み取れるか否かを判断する。
すなわち、各POS端末6、7と従業員W又はWに装着されている各無線デバイス8、9との距離が所定距離、例えば数m以上離なれると、各無線デバイス8、9から送信される電波が弱くなり各POS端末6、7において当該各無線デバイス8、9から送信される電波を受信不可能になる。従って、各POS端末6、7は、ステップ#11において、各無線デバイス8、9から送信される電波を受信して従業員W又はWのID番号を読み取れるか否かを判断する。この判断の結果、従業員W又はWのID番号を読み取れれば、各POS端末6、7は、サインオン状態を継続する。
【0026】
一方、従業員W又はWのID番号が読み取り不可能になると、各POS端末6、7は、ステップ#12に移り、従業員W又はWのID番号を読み取れなかった回数をカウントし、このカウント値が規定時間内に規定回数に達するまで従業員W又はWのID番号の読み取りの再試行を実行させ、次のステップ#13において、再試行のカウント値が規定回数をオーバしたか否かを判断する。そして、再試行のカウント値が規定回数をオーバすると、各POS端末6、7は、ステップ#14に移り、休止状態に遷移する。
【0027】
ここで従業員W又はWのID番号の読み取る規定時間の間隔(ポーリング時間)は、例えば間欠的な無線状態の不安定さによる影響を排除し、かつ比較的瞬間的な従業員W又はWの移動によって生じる休止状態とその復帰との繰り返しを防止するために比較的長く設定される。
各POS端末6、7は、休止状態にあるとき、再びステップ#10からステップ#11に移り、従業員W又はWのID番号を読み取れるか否かを判断する。この判断の結果、従業員W又はWのID番号を読み取り可能になると、休止状態から復帰する。この休止状態から復帰は、次に説明する。
【0028】
次に、POS端末の休止解除について図7に示すPOS端末の休止解除フローチャートに従って説明する。
各POS端末6、7は、ステップ#20において、サインオン状態にあるか否かを判断する。サインオン状態にあれば、各POS端末6、7は、ステップ#21に移り、例えば当該各POS端末6、7と従業員W又はWに装着されている各無線デバイス8、9との距離が所定距離、例えば数m以内に近づき、各無線デバイス8、9から送信される電波を各POS端末6、7において受信可能になり、従業員W又はWのID番号を読み取り可能になったか否かを判断する。
この判断の結果、従業員W又はWのID番号を読み取り可能になると、各POS端末6、7は、ステップ#22に移り、休止状態を解除して復帰する。このとき、各POS端末6、7は、無線リーダ10、11から出力される認識情報信号に含まれる従業員W又はWのID番号を読み取り、これら従業員W又はWのID番号が例えば従業員データベースに記憶されているか否かを検索し、従業員データベースに登録されていることを確認して休止状態からの復帰を行う。なお、従業員W又はWのID番号が従業員データベースに登録されていなければ、各POS端末6、7は、休止状態を続ける。
【0029】
休止状態から休止解除状態への復帰を早急に行うために、各POS端末6、7による各無線デバイス8、9から送信される電波に含まれる従業員W又はWのID番号のポーリング(検知)間隔は、比較的短い時間間隔で実行するのがよい。これにより、従業員W又はWが各POS端末6、7の例えば数m以内に接近した時点で各POS端末6、7は、休止状態から休止解除状態への復帰を行う。この結果、従業員W又はWが各POS端末6、7の設置位置に到達した時点で、各POS端末6、7は、完全に操作可能な状態ある。
【0030】
次に、POS端末のサインオフ処理について図8に示すPOS端末のサインオフ処理フローチャートに従って説明する。
各POS端末6、7は、ステップ#30において、サインオフの要求を受けたか否かを判断する。この判断の結果、サインオフの要求を受けると、各POS端末6、7は、ステップ#31に移り、サインオフを要求した例えば従業員W又はWがサインオン状態にある従業員W又はWの中に存在するか否かを判断する。
【0031】
各POS端末6、7は、サインオン状態にあるとき、操作を許可している従業員W又はWのID番号を記録しているので、サインオフを要求した従業員W又はWが存在すると判断する。この判断の結果、各POS端末6、7は、ステップ#32において、サインオフを要求した例えば従業員W又はWのサインオン状態を非サインオン状態にする。なお、サインオフを要求した従業員W又はWが存在しなければ、各POS端末6、7は、ステップ#33に移ってサインオフの要求を拒否する。
【0032】
一方、図1に戻り、ワーク状況管理装置40がLAN38に接続されている。このワーク状況管理装置40には、表示部としてのディスプレイ41が接続されている。このワーク状況管理装置40は、例えばパーソナルコンピュータにより成る。又、図1及び図2に示すように店舗1内の第1乃至第3の陳列スペース2a〜2cと、レジスタスペース3と、保管スペース4と、休憩スペース5とには、それぞれ各無線リーダ42〜46が設置されている。なお、レジスタスペース3に設けられている各POS端末6、7には、それぞれ無線リーダ10、11が設けられている。各無線リーダ42〜46は、無線リーダ10、11と同様に、それぞれ無線デバイス8、9から送信される電波を受信し、これら電波に乗っている従業員W又はWのID番号を示す認識情報信号として出力する。
【0033】
すなわち、各無線デバイス8、9と各無線リーダ42〜46とは、RFIDシステムと称される無線通信システムが適用され、ICチップとアンテナとを備えた小型のデータキャリアとしての各無線デバイス8、9と、電波又は電磁波を利用して各無線デバイス8、9との間で無線通信を行うことによりデータの書込み及び読取りを非接触で行うリーダ・ライタとしての各無線リーダ42〜46とから成る。各無線デバイス42〜46のICチップには、それぞれ製造時に設定されるシリアルナンバー等の固有のID番号が記憶される。
【0034】
ワーク状況管理装置40は、店舗1内における従業員W、Wの時系列のワーク状況データを作成してディスプレイ41に表示するもので、存在位置認識部47と、ワーク状況作成部48とを有する。
存在位置認識部47は、各無線リーダ10、11、42〜46から出力される各認識情報信号をLAN38を介して入力し、これら認識情報信号に含まれるID番号から従業員W又はWを認識すると共に、従業員W又はWを認識した各無線リーダ10、11、42〜46から従業員W又はWが存在する店舗1内のスペースすなわち第1乃至第3の陳列スペース2a〜2c、レジスタスペース3、保管スペース4又は休憩スペース5等を認識する。しかるに、存在位置認識部47は、セキュリティ管理に用いる各無線リーダ10、11を、従業員W、Wが存在する店舗1内のスペースの認識に兼用する。
【0035】
ワーク状況作成部48は、LAN38を介して各POS端末6、7に対する従業員W、Wの操作を時系列に記録すると共に、存在位置認識部47により認識された従業員W、Wの存在する店舗1内のスペースを時系列に記録し、これら操作記録データと存在位置記録データとに基づいて例えば図9に示すような各従業員W、W等の時系列のワーク状況データFを作成し、このワーク状況データFをディスプレイ41に表示する。
【0036】
このワーク状況データFは、例えば「○○○店の勤務状況」として1日の各従業員W、W等のワーク状況を示す。このワーク状況データFには、月日及び時刻を表示するための時間表示欄50と、売上金額及び来客数を表示するための売上来客表示欄51と、各従業員W、W等の時系列のワーク状況を表示するための各従業員表示欄52、53等とを有する。
このうち売上来客表示欄51には、各時刻、例えば1時間経過毎の商品の売上の予定金額51aと、実際に商品を売り上げて得られた実績売上金額51bとが表示される。これら予定金額51aと実績売上金額51bとは、互いに対比可能なように時間帯を揃えて並列に並べられて表示される。
【0037】
各従業員表示欄52、53には、予め設定された各従業員W、Wのワークの予定すなわち予定ワークスケジュール52a、53aと、実際のワークの結果である実績ワーク52b、53bとが表示される。このうち従業員Wの予定ワークスケジュール52aと、実際のワークの結果である実績ワーク52bとは、互いに対比可能なように時間帯を揃えて並列に並べられて表示される。従業員Wの予定ワークスケジュール53aと、実際のワークの結果である実績ワーク52とも同様に、対比可能なように時間帯を揃えて並列に並べられて表示される。
又、売上来客表示欄51と各従業員表示欄52、53とも時間帯を揃えて並列に並べられてディスプレイ41に表示される。
【0038】
ワーク状況作成部48は、例えば各従業員表示欄52、53における各従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aと、実際のワークの結果である実績ワーク52b、53bとの対比結果に基づく各従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aの変更を可能とする。すなわち、ワーク状況管理装置40には、操作入力部54が接続されている。この操作入力部54は、例えばキーボードやマウスである。この操作入力部54は、操作者例えば各従業員W、W等の操作によって例えば各従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aの入力、変更等を行う。
【0039】
次に、上記の如く構成された装置によるワークスケジュール管理について説明する。
各従業員W、Wは、それぞれ店舗1内において図9に示すワーク状況データFにおける予定ワークスケジュール52a、53aに従ってワークを行う。例えば従業員Wは、予定ワークスケジュール52aに従えば、先ず、保管スペース4において商品の荷受や検品を行い、次にレジスタスペース3に移って商品の登録精算処理等を行い、次に保管スペース4に移って商品の保管のワークを行う。
【0040】
これに対して従業員Wは、実際に次のようなワークを行う。なお、2人の従業員W、Wの実際のワークを説明すると、説明が煩雑になるので、ここでは従業員Wの実際のワークについて説明する。先ず、従業員Wは、保管スペース4に移動して商品の荷受や検品を行う。このとき、保管スペース4に設けられている無線リーダ45は、従業員Wが装着している無線デバイス8から送信される電波を受信し、この電波に乗っている従業員WのID番号を認識情報信号として出力する。この無線リーダ45から出力された認識情報信号は、LAN38を介してデータ管理装置40に入力する。
【0041】
このデータ管理装置40の存在位置認識部47は、無線リーダ45から出力された認識情報信号を入力し、この認識情報信号に含まれるID番号から従業員Wを認識すると共に、この従業員Wを認識した無線リーダ45から従業員Wが存在する店舗1内のスペースを保管スペース4であると認識する。
ワーク状況作成部48は、存在位置認識部47により認識された従業員Wの存在する店舗1内の保管スペース4を時刻データと共に記録する。このときワーク状況作成部48は、従業員Wが店舗1内の保管スペース4に存在しているので、従業員Wが店舗1内の保管スペース4で例えば商品の荷受や検品等を行っていることを認識可能である。
【0042】
次に、従業員Wは、保管スペース4で例えば商品の荷受や検品等の処理が終了すると、レジスタスペース3に移動し、例えばPOS端末6を操作して商品の登録精算処理を行う。なお、従業員WがPOS端末6を操作する許可の説明は、上述したので、ここでは省略する。このとき、POS端末6に設けられている無線リーダ10は、従業員Wが装着している無線デバイス8から送信される電波を受信し、この電波に乗っている従業員WのID番号を示す認識情報信号として出力する。この無線リーダ10から出力された認識情報信号は、POS端末6に送られる。このPOS端末6は、無線リーダ10から出力された認識情報信号を入力し、この認識情報信号に含まれるID番号を時刻データと共に例えばメモリ32等に記録する。
【0043】
このとき、POS端末6は、メモリ32等に記録したID番号から従業員Wを認識すると共に、無線リーダ10から出力された認識情報信号に含まれるID番号から従業員Wを認識したことから従業員Wがレジスタスペース3に存在していると認識してもよい。又、POS端末6は、上記同様に、従業員Wによる当該POS端末6に対する操作内容も記録している。
【0044】
次に、従業員Wは、レジスタスペース3での商品の登録精算処理等が終了すると、保管スペース4に移動し、例えば商品の荷受や検品、保管等を行う。保管スペース4に設けられている無線リーダ45は、従業員Wが装着している無線デバイス8から送信される電波を受信し、この電波に乗っている従業員WのID番号を認識情報信号として出力する。この無線リーダ10から出力された認識情報信号は、LAN38を介してデータ管理装置40に入力する。
【0045】
このデータ管理装置40の存在位置認識部47は、無線リーダ10から出力された認識情報信号を入力し、この認識情報信号に含まれるID番号から従業員Wを認識すると共に、この従業員Wを認識した無線リーダ10から従業員Wが存在する店舗1内のスペースを保管スペース4であると認識する。
ワーク状況作成部48は、存在位置認識部47により認識された従業員Wの存在する店舗1内の保管スペース4を時刻データと共に記録する。このときワーク状況作成部48は、従業員Wが店舗1内の保管スペース4に存在しているので、従業員Wが店舗1内の保管スペース4で例えば商品の荷受や検品、保管等を行っていることを認識可能である。
なお、従業員Wは、実際のワークとして例えばレジスタスペース3において例えばPOS端末7を操作して商品の登録精算処理を行い、次に接客を行い、次に再びレジスタスペース3において例えばPOS端末7を操作して商品の登録精算処理を行っている。
【0046】
例えばPOS端末6は、図10に示すサインオン中におけるワークデータ送信のフローチャートに従い、ステップ#40において、メモリ32等に記録されている従業員Wと認識したID番号、時刻データ、さらには従業員Wが存在したレジスタスペース3、従業員WによるPOS端末6に対する操作内容等を読み取り、これらデータをLAN38を介してデータ管理装置40に送信する。
【0047】
このデータ管理装置40のワーク状況作成部48は、LAN38を介してPOS端末6から送信された従業員Wと認識したID番号、時刻データ、さらには従業員Wが存在したレジスタスペース3、従業員WによるPOS端末6に対する操作内容等のデータを受け取る。
次に、ワーク状況作成部48は、既に記録している従業員Wが保管スペース4において例えば商品の荷受や検品等を行ったことの認識結果及びその時刻データと、従業員Wがレジスタスペース3においてPOS端末7を操作して商品の登録精算処理等を行ったことの認識結果及びその時刻データ、さらにはPOS端末6に対する操作内容等のデータと、従業員Wが保管スペース4において例えば商品の荷受や検品、保管等を行ったことの認識結果及びその時刻データとを当該各時刻データに基づいて時系列に並び替えて例えば図9に示すようなワーク状況データFを作成し、このワーク状況データFをディスプレイ41に表示する。
【0048】
このときワーク状況作成部48は、ワーク状況データFをディスプレイ41に表示する上で、例えば「○○○店」における1日の各従業員W、W等のワーク状況であることを表示し、時間表示欄50に月日及び時刻を表示し、売上来客表示欄51に「○○○店」の売上金額及び来客数を表示し、各従業員表示欄52、53に各従業員W、W等の時系列のワーク状況を表示する。このうち売上来客表示欄51には、各時刻、例えば1時間経過毎の商品の売上の予定金額51aと、実際に商品を売り上げて得られた実績売上金額51bとが互いに対比可能なように時間帯を揃えて並列に並べられて表示される。
【0049】
これと共に従業員表示欄52には、従業員Wの予定ワークスケジュール52aと、実績ワーク52bとが互いに対比可能なように時間帯を揃えて並列に並べられて表示される。従業員Wの予定ワークスケジュール53aと、実績ワーク52とも同様に、互いに対比可能なように時間帯を揃えて並列に並べられて表示される。このように例えば従業員Wの予定ワークスケジュール52aと、実績ワーク52bとを互いに対比可能なように時間帯を揃えて並列に並べて表示するので、これら従業員Wの予定ワークスケジュール52aと実績ワーク52bとの対比の結果に基づいて操作者例えば各従業員W、W等は、操作入力部54を操作して従業員Wの予定ワークスケジュール52aの変更等を入力する。これにより、ワーク状況作成部48は、操作入力部54から変更等を受けて従業員Wの予定ワークスケジュール52aを変更等する。
【0050】
例えば、従業員Wの予定ワークスケジュール52aは、先ず、保管スペース4において商品の荷受や検品を行い、次にレジスタスペース3に移って商品の登録精算処理等を行い、次に保管スペース4に移って商品の保管のワークを行うのを、例えば先ず、保管スペース4において商品の荷受や検品を行い、次にレジスタスペース3に移って商品の登録精算処理等を行い、次に陳列スペース2に移って商品を陳列するワークを行うに変更可能である。又、各従業員W、Wに対するワークの負担の大きさに応じて従業員数を増減し、各従業員W、Wに対する予定ワークスケジュール52a、53aの変更と共に、例えば増員された従業員に対する予定ワークスケジュールを新たに作成するも可能である。
【0051】
このように上記一実施の形態によれば、従業員W、Wに装着され、各従業員W、Wを認識するためのID番号を電波として送信する各無線デバイス8、9と、各POS端末6、7や店舗1内の第1乃至第3の陳列スペース2a〜2c等の各スペースに設置された無線リーダ10、11、42〜46とを備え、存在位置認識部47により各無線リーダ10、11、42〜46から出力される各認識情報信号に基づいて従業員W、Wが存在するスペースを認識し、ワーク状況作成部48により従業員W、Wが存在する店舗1内のスペースを時系列に記録してワーク状況データFを作成し、ディスプレイ41に表示する。そして、ワーク状況作成部48は、例えば各従業員表示欄52、53における各従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aと、実績ワーク52b、53bとの対比結果に基づく各従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aの変更を可能とする。
【0052】
各従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aと実績ワーク52b、53bとは、互いに対比可能なように時間帯を揃えて並列に並べて表示するので、予定ワークスケジュール52a、53aと実績ワーク52b、53bとの相違が視覚的に明瞭に判別でき、この判別結果に基づいて予定ワークスケジュール52a、53aを変更等して改善することができる。例えば、操作者として各従業員W、W等は、操作入力部54を操作して従業員Wの予定ワークスケジュール52aの変更等を入力する。
【0053】
これにより、ワーク状況作成部48は、操作入力部54から変更等を受けて従業員Wの予定ワークスケジュール52aを変更等できる。例えば、従業員Wの予定ワークスケジュール52aは、先ず、保管スペース4において商品の荷受や検品を行い、次にレジスタスペース3に移って商品の登録精算処理等を行い、次に保管スペース4に移って商品の保管のワークを行うのを、例えば先ず、保管スペース4において商品の荷受や検品を行い、次にレジスタスペース3に移って商品の登録精算処理等を行い、次に陳列スペース2に移って商品を陳列するワークを行うに変更できる。
【0054】
又、各従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aを例えば実績ワーク52b、53bに近付けるように、すなわち実際の各従業員W、Wのワークに合うように各従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aを変更できる。又、この予定ワークスケジュール52a、53aの変更では、各従業員W、Wに対するワークの負担の大きさに応じて従業員数を増減することも可能である。さらに、例えば増員された従業員に対する予定ワークスケジュールを新たに作成するも可能である。
【0055】
この結果、過去の従業員W、Wのワーク実績を把握することができ、かつこの過去の従業員W、Wのワーク実績を考慮して適正な各従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aを作成できると共に、例えば各日毎の従業員W、Wのワーク実績に基づいて各日毎に予定ワークスケジュール52a、53aを改善し、かつ店舗1における無理無駄のない適正な従業員数を算出できる。
【0056】
このように作成された従業員W、Wの予定ワークスケジュール52a、53aやその従業員数であれば、顧客に対して十分なサービスを行うことができると共に、商品販売等の機会を確実に得る機会が多くなり、店舗1の経営において利益を上げることに繋げることができる。店舗1の経営において必要以上に人件費を使うことがなくなり、店舗1の経営を健全にできる。
【0057】
又、存在位置認識部47は、セキュリティ管理に用いる各無線リーダ10、11を、従業員W、Wが存在する店舗1内のスペースの認識に兼用し、かつこれら無線リーダ10、11と同一機能の各無線リーダ42〜46を店舗1内の第1乃至第3の陳列スペース2a〜2c等の各スペースに設けたり、例えばパーソナルコンピュータにより成るワーク状況管理装置40を設けるだけでよいので、既存の設備に各無線リーダ42〜46を増設する程度の改良で対応することができ、大幅な設備機器等の増設を必要としない。
【0058】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、店舗1内のワーク区域は、陳列スペース2やレジスタスペース3、保管スペース4、休憩スペース5に限らず、他のワークを行う区域があってもよく、従業員も2人に限らず、多数の従業員がワークを行っても、これら従業員の適正な予定ワークスケジュールを作成することができ、かつ店舗1における無理無駄のない適正な従業員数を算出できる。
ワーク状況管理装置40は、LAN38に接続されているが、例えばPOSサーバ39に一体的に備えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明に係るワークスケジュール管理装置の一実施の形態を示す構成図。
【図2】同装置の店舗内における配置を示す図。
【図3】同装置における無線デバイスのハードウエアを示す構成図。
【図4】同装置におけるPOS端末のハードウエアを示す構成図。
【図5】同装置におけるPOS端末のサインオン処理時のフローチャート。
【図6】同装置におけるPOS端末のサインオン後の休止処理フローチャート。
【図7】同装置におけるPOS端末の休止解除フローチャート。
【図8】同装置におけるPOS端末のサインオフ処理フローチャート。
【図9】同装置により作成される従業員等の時系列のワーク状況データの表示例を示す図。
【図10】同装置におけるサインオン中におけるワークデータ送信のフローチャート。
【符号の説明】
【0060】
1:店舗、2:陳列スペース、3:レジスタスペース、4:保管スペース、5:休憩スペース、2a:第1の陳列スペース、2b:第2の陳列スペース、2c:第3の陳列スペース、6,7:POS端末、8,9:無線デバイス、10,11:無線リーダ、20:CPU、21:ROM、22:メモリ、23:振動センサ、24:無線発信機、25:電池、30:CPU、31:ROM、32:メモリ、33:スキャナ、34:キーボード、35:ハードディスクドライブ(HDD)、36:表示機、37:ローカルエリアネットワーク(LAN)コントローラ、38:LAN、39:POSサーバ、40:ワーク状況管理装置、41:ディスプレイ、42〜46:無線リーダ、47:存在位置認識部、48:ワーク状況作成部、50:時間表示欄、51:売上来客表示欄、52,53:従業員表示欄、51a:予定金額、51b:実績売上金額、52a,53a:予定ワークスケジュール、52b,53b:実績ワーク、54:操作入力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
従業員に装着可能で、常時前記従業員を認識するための情報を電波として送信する無線デバイスと、
少なくとも前記無線デバイスから送信される前記認識情報に基づいて操作可能である前記従業員であるか否かを認証し、前記操作可能であると許可された前記従業員による操作を受け付けて所定の処理を行うデータ処理装置と、
前記無線デバイスから送信される前記電波を受信し、当該電波に含む前記認識情報に基づいて前記従業員の存在位置を認識する存在位置認識部と、
前記データ処理装置に対する前記従業員の操作を時系列に記録すると共に、前記存在位置認識部により認識された前記従業員の存在位置を時系列に記録し、これら操作記録データと存在位置記録データとに基づいて少なくとも前記従業員の時系列のワーク状況データを作成するワーク状況作成部と、
前記ワーク状況作成部により作成された前記従業員の前記ワーク状況データを表示する表示部と、
を具備することを特徴とするワークスケジュール管理装置。
【請求項2】
前記ワーク状況作成部は、複数の前記従業員に対する前記各ワーク状況データを作成し、前記各ワーク状況データの時間帯を揃えて前記表示部に表示することを特徴とする請求項1記載のワークスケジュール管理装置。
【請求項3】
前記ワーク状況作成部は、前記従業員に対して予め設定された予定ワークスケジュールを有し、前記予定ワークスケジュールと前記ワーク状況データとを対比して前記表示部に表示することを特徴とする請求項1記載のワークスケジュール管理装置。
【請求項4】
前記存在位置認識部は、前記従業員のワーク区域毎に設置され、それぞれ前記無線デバイスから送信される前記電波を受信すると、前記認識情報を示す認識情報信号を出力する複数のリーダを備え、前記複数のリーダから出力される前記認識情報信号に基づいて前記従業員が存在する前記ワーク区域を認識する、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュール管理装置。
【請求項5】
前記データ処理装置は、前記従業員の出退勤の状況に応じて前記従業員が前記操作可能であるかの許可、不許可を行い、かつ前記無線デバイスとの間隔が所定距離以上離れると休止状態になり、所定距離以内になると前記休止状態から復帰する、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュール管理装置。
【請求項6】
前記無線デバイスは、振動を検出してその振動検出信号を出力する振動センサを備え、
前記データ処理装置は、前記振動センサから前記振動検出信号が一定時間出力されなければ、休止状態になり、前記振動センサから前記振動検出信号が出力されると、前記休止状態から復帰する、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュール管理装置。
【請求項7】
従業員に装着可能で、常時前記従業員を認識するための情報を電波として送信する無線デバイスと、
少なくとも前記無線デバイスから送信される前記認識情報に基づいて操作可能である前記従業員であるか否かを認証し、前記操作可能であると許可された前記従業員による少なくとも商品販売の登録精算処理の操作を受け付けるPOS端末と、
前記従業員のワーク区域毎に設置され、それぞれ前記無線デバイスから送信される前記電波を受信すると、前記認識情報を示す認識情報信号を出力する複数のリーダを備え、前記複数のリーダから出力される前記認識情報信号に基づいて前記従業員が存在する前記ワーク区域を認識する存在位置認識部と、
前記従業員に対して予め設定された予定ワークスケジュールを有し、かつ前記POS端末に対する前記従業員の操作を時系列に記録すると共に、前記存在位置認識部により認識された前記従業員の存在位置を時系列に記録し、これら操作記録データと存在位置記録データとに基づいて少なくとも前記従業員の時系列のワーク状況データを作成するワーク状況作成部と、
前記ワーク状況作成部により作成された前記従業員の前記ワーク状況データと前記予定ワークスケジュールとを対比して時間帯を揃えて表示する表示部と、
を具備し、
前記ワーク状況作成部は、前記予定ワークスケジュールと前記ワーク実績データとの対比結果に基づく前記予定ワークスケジュールの変更を可能とする、
ことを特徴とするワークスケジュール管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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