説明

一体型空気調和機

【課題】側部吸込口と側部吹出口との間のショートサーキットの発生を防止し、室外熱交換器の熱交換効率を向上させるようにした一体型空気調和機を提供する。
【解決手段】外箱1の両側面には、仕切板と室外熱交換器11との間に対向する面に切起しによる複数の側部吸込ルーバー17b1からなる側部吸込口18b1と、前記室外熱交換器11の側部11b1に対向する面に切起しによる複数の側部吹出ルーバー20aからなる側部吹出口21aを備え、前記外箱1の後面には、後部吹出口22を備えてなる一体型空気調和機において、前記側部吸込ルーバー17b1と前記側部吹出ルーバー20aは、前記外箱1の外面先端側が拡開するように傾斜角θa,θb,θcをもたせた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一体型空気調和機に係わり、より詳細には、室外側熱交換室の側部吸込口と側部吹出口との間のショートサーキットの発生を防止する構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の一体型空気調和機は、図5に示すように、筒状に形成された外箱101内に出し入れ可能に収納されるベース102上の内部ユニット103が、仕切板104で室内側熱交換室105と室外側熱交換室110とに区画されたものが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
室内側熱交換室105には、室内熱交換器106と、シロッコファン107とが設けられ、前面下部に室内側吸込口108が設けられ、前面上部に室内側吹出口109が設けられて、室内側吸込口108から吸い込まれた空気は、室内熱交換器106で冷媒と熱交換されたのち、図5(B)の矢印a1,a2に示すように室内側吹出口109から吹き出される。
【0004】
室外側熱交換室110には、U字状に形成された室外熱交換器111と、プロペラファン112と、シロッコファン107およびプロペラファン112を連結して駆動する駆動モータ113と、圧縮機114とが設けられている。
【0005】
室外側熱交換室110の後面には、室外熱交換器111の後部に対向する室外側の後部吸込口115が設けられ、室外熱交換器110の両側部に対向する外箱101の両側面には、吸込ルーバーの切起し開口部からなる室外側の側部吸込口116a,116bが設けられ、室外熱交換器111と仕切板104との間の両側部に対応する外箱101の両側面に、吹出ルーバーの切起し開口部からなる室外側の側部吹出口117a,117bが設けられ、上部に対応する外箱101の上面に、吹出ルーバーの切起し開口部からなる室外側の上部吹出口117cが設けられている。
【0006】
室外側の後部吸込口115から吸い込まれた外気は、室外熱交換器111で冷媒と熱交換されたのち、図5の矢印b1,b2と、d1,d2とに示すように室外側熱交換室110の側部吹出口117a,117bおよび上部吹出口117cから吹き出されるとともに、室外側熱交換室110の側部吸込口116a,116bから吸い込まれた外気は、室外熱交換器111の冷媒と熱交換されたのち、図5(A)の矢印c1,c2に示すように側部吹出口117a,117bから吹き出される。
【0007】
しかしながら、小型化を図ることで外箱101に備えた室外側熱交換室110の側部吸込口116aと側部吹出口117aとが近接し、側部吸込口116bと側部吹出口117bとが近接し、且つ、側部吸込口116a,116bに備えた吸込ルーバーと、側部吹出口117a,117bに備えた吹出ルーバーとが平行に形成されているため、室外熱交換器111で熱交換されて矢印c1,c2に示す側部吹出口117a,117bから吹き出される空気の一部が、図5(A)の矢印e1,e2に示すようにショートサーキットが発生して側部吸込口116a,116bから吸い込まれ、室外熱交換器111の熱交換効率が低下する問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭59−60133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑み、室外側熱交換室の側部吸込口と側部吹出口との間のショートサーキットの発生を防止し、室外熱交換器の熱交換効率を向上させるようにした一体型空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示す特徴を備えている。
【0011】
前面と後面が開口した筒状の外箱と、同外箱の内部を仕切板で室内側熱交換室と室外側熱交換室とに区画し、前記室内側熱交換室には、前記外箱の前面を覆い、一側に室内側吸込口を他側に室内側吹出口を備えた前面パネルを配置し、前記室内側吸込口と前記仕切板との間に、室内熱交換器とシロッコファンとを備え、前記室外側熱交換室には、前記外箱の後面に対向する後部と両側面に対向する側部とを有してU字状に形成された室外熱交換器とプロペラファンと圧縮機とを備え、前記外箱の両側面には、前記仕切板と前記室外熱交換器との間に対向する面に切起しによる複数の側部吸込ルーバーからなる側部吸込口と、前記室外熱交換器の側部に対向する面に切起しによる複数の側部吹出ルーバーからなる側部吹出口を備え、前記外箱の後面には、後部吹出口を備えてなる一体型空気調和機において、
前記側部吸込ルーバーと前記側部吹出ルーバーは、前記外箱の外面先端側が拡開するように傾斜角を有してなることを特徴としている。
【0012】
また、前記側部吹出ルーバーは、前記側部吸込ルーバー近傍の前記外箱に対する傾斜角が、前記後部吹出口近傍の前記外箱に対する傾斜角よりも小さく形成されてなることを特徴としている。
【0013】
また、前記側部吸込ルーバーの前記外箱に対する傾斜角が、前記側部吸込ルーバー近傍の前記側部吹出ルーバーの前記外箱に対する傾斜角よりも大きく形成されてなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、室外側熱交換室の側部吸込口と側部吹出口との間のショートサーキットの発生を防止し、室外熱交換器の熱交換効率を向上させるようにした一体型空気調和機が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による一体型空気調和機の外観斜視図で、(A)は前面側からの斜視図であり、(B)は背面側からの斜視図である。
【図2】本発明による一体型空気調和機をファンモータの中心で切って平面から見た断面図である。
【図3】図2の要部を拡大した図である。
【図4】図1(B)に示すY矢視図である。
【図5】従来例による一体型空気調和機の説明図で、(A)は平面断面図であり、(B)は側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
【0017】
本発明による一体型空気調和機は、図1乃至図3に示すように、前面と後面を開口した板金による筒状の外箱1内にベース2が出し入れ可能に収納され、ベース2上に立設された仕切板4により、外箱1内の内部ユニット3が室内側熱交換室5と室外側熱交換室6とに区画されている。
【0018】
一体型空気調和機は、建屋の壁体24に固定された据付台23の上部に室内側熱交換室5の前部を被空調室に向けて設置され、室内側熱交換室5の外郭部をなす外箱1の一部が開口した建屋の壁体24によって囲繞され、室外側熱交換室6の外郭部をなす外箱1が壁体24の外側に設置されている。
【0019】
室内側熱交換室5には、外箱1の前面を覆い、一側に室内側吸込口15を他側に室内側吹出口16を備えた前面パネル10を配置し、室内側吸込口15と仕切板4との間に、室内熱交換器7とシロッコファン8とを備えるとともに、室内側吸込口15と室内側吹出口16とを結ぶダクト9を備えている。
【0020】
これにより、室内側吸込口15から室内側熱交換室5に吸い込まれた空気が、室内熱交換器7で冷媒と熱交換されたのち、図2の矢印Aに示すように、ダクト9を流通し室内側吹出口16から吹き出されることによって被空調室の空気調和が行われる。
【0021】
室外側熱交換室6には、外箱1の後面に対向する後部11aと、両側面に対向する側部11b1,11b2とを有してU字状に形成された室外熱交換器11と、室外熱交換器11の後部11aに対向して設けたプロペラファン12と、これら室外熱交換器11およびプロペラファン12を囲む略円筒状のベルマウス19aを有する導風板19と、プロペラファン12およびシロッコファン8を駆動するファンモータ13と、圧縮機14とを備えている。
【0022】
外箱1の上面には、図1乃至図4に示すように、仕切板4と室外熱交換器11との間に対向して、前後方向に延びる複数の切込みと同時に、切込みの側部を片面に突出または膨出するように平行に切起しをするプレス加工により、複数の切起しで鎧戸状に開口された上部吸込口18aを備えている。
【0023】
外箱1の両側面には、仕切板4と室外熱交換器11との間に対向する面に切起しによる複数の側部吸込ルーバー17b1,17b2からなる室外側の側部吸込口21a,21bを備え、室外熱交換器11の側部11b1,11b2に近接対向する面に切起しによる複数の側部吹出ルーバー20a,20bからなる室外側の側部吹出口21a,21bを備えている。また、外箱1の後面には、室外熱交換器11の後部11aに近接対向する室外側の後部吹出口22を備えている。
【0024】
これにより、室外側の上部吸込口18aおよび側部吸込口21a,21bから室外側熱交換室6に吸い込まれた空気がベルマウス19aを有する導風板19によって室外熱交換器11に導かれ、室外熱交換器11で冷媒と熱交換されたのち、図2の矢印B1,C1に示すように室外側の側部吹出口21aおよび後部吹出口22から吹き出されるとともに、図2の矢印B2,C2に示すように、室外側の側部吹出口21bおよび後部吹出口22から外部に吹き出される。
【0025】
その際、複数の側部吸込ルーバー17b1と複数の側部吹出ルーバー20aとは、図3に示すように、外箱1の外面先端側が拡開するように傾斜角θa,θb,θcを有しているため、室外側の側部吹出口21aから吹き出される空気が、室外側の側部吸込口18b1から遠ざかるように吹き出される。
【0026】
また同様に、複数の側部吸込ルーバー17b2と複数の側部吹出ルーバー20bとは、外箱1の外面先端側が拡開するように傾斜角(図示せず)を有しているため、室外側の側部吹出口21bから吹き出される空気が、室外側の側部吸込口18b2から遠ざかるように吹き出される。
【0027】
室外熱交換器11は、図2および図3に示すように、室外側の後部吹出口22に近接対向させた後部11aと、室外側の側部吹出口21aに近接対向させた側部11b1と、室外側の側部吹出口21bに近接対向させた側部11b2とを備え、側部11b1に設けた側板11c1と、側部11b2に設けた側板11c2とでベース2に固定されている。
【0028】
外箱1の両側面に室外側の側部吹出口21a,21bが設けられ、また、後面に室外側の後部吹出口22が設けられたことで、室外側の上部吸込口18aおよび側部吸込口18b1,18b2から室外側熱交換室6に吸い込まれ導風板19で室外熱交換器11に導かれた外気が、室外熱交換器11で冷媒と熱交換されたのち、図2の矢印B1,B2に示すように室外側の後部吹出口22から吹き出されるとともに、図2の矢印C1,C2に示すように室外側の側部吹出口21a,21bから吹き出されることになる。
【0029】
室外側の側部吸込ルーバー17b1,17b2は、外箱1の外面先端側が建屋の壁体24の側に傾斜することで、外箱1に対し図3に示す傾斜角θ1を有しており、側部吸込口18b1,18b2から吸い込まれる外気が、壁体24の側に傾斜した複数の側部吸込ルーバー17b1,17b2と壁体24とによって、室外側熱交換室6のプロペラファン12に向かうようにガイドされる。
【0030】
また、室外側の側部吹出ルーバー20a,20bは、外箱1の外面先端側が室外側の後部吹出口22の側に傾斜することで、外箱1に対し図3に示す傾斜角θ2,θ3,θ4を有しており、傾斜した複数の側部吹出ルーバー20a,20bによって、室外熱交換器11で冷媒と熱交換されて室外側の側部吹出口21a,21bから吹き出される空気が、図2および図3の矢印C1,C2に示すように、室外側の側部吸込口18b1,18b2から遠ざかるようにガイドされる。
【0031】
複数の側部吸込ルーバー17b1,17b2は所定の傾斜角θ1を有して平行に形成されており、この側部吸込ルーバー17b1,17b2と、傾斜角θ2,θ3,θ4を有した側部吹出ルーバー20a,20bとは、外箱1の外面先端側が拡開するように傾斜角θa,θb,θcを有している。
【0032】
なお、複数の側部吸込ルーバー17b1,17b2は、所定の傾斜角θ1を有して平行に形成される構成に限らず、側部吹出ルーバー20a,20bの近傍に位置する側部吸込ルーバー17b1,17b2の傾斜角を小さくすることで、図3に示す傾斜角θaが大きくなる構成にしてもよい。
【0033】
側部吸込ルーバー17b1,17b2と、その近傍に位置する複数の側部吹出ルーバー20a,20bとがなす傾斜角θaに較べて、側部吸込ルーバー17b1,17b2と、傾斜角θaをなす側部吹出ルーバー20a,20bに隣接して、後部吹出口22の側に位置する複数の側部吹出ルーバー20a,20bとがなす傾斜角θbが小さくなるように形成されている。
【0034】
また、側部吸込ルーバー17b1,17b2と、傾斜角θbをなす側部吹出ルーバー20a,20bに隣接して、後部吹出口22の側に位置する複数の側部吹出ルーバー20a,20bとがなす傾斜角θcが傾斜角θbに較べて小さくなるように形成されることで、傾斜角θa>傾斜角θb>傾斜角θcとなっている。
【0035】
複数の側部吸込ルーバー17b1,17b2と、複数の側部吹出ルーバー20a,20bとは、外箱1の外面先端側が拡開するように傾斜角θa,θb,θcを有することで、図3に一側部の矢印C1を示すように、V字状に空気流を沿わせることができ、室外側の側部吸込口18b1,18b2からの吸込空気流および室外側の側部吹出口21a,21bからの吹出空気流とも、空気抵抗を抑えることができる。
【0036】
その際、室外側熱交換室6の前後寸法を小型化することで室外側の側部吸込口18b1と側部吹出口21aとが近接し、側部吸込口18b2と側部吹出口21bとが近接しても、外箱1の外面先端側が傾斜角θa,θb,θcで拡開しているため、室外側の側部吹出口21a,21bからの吹出空気流の一部が、室外側の側部吸込口18b1,18b2から吸い込まれるショートサーキットの発生を防止できる。
【0037】
従って、運転時に、室外熱交換器11で冷媒とで熱交換された側部吹出口21a,21bからの吹出空気の一部が、側部吸込口18b1,18b2から吸い込まれる吸込空気に混入することを防止できるので、室外熱交換器9の熱交換効率を向上させることができる。
【0038】
また、図2に示すように、室外熱交換器11は、両側部11b1,11b2が左右対象になるように折曲形成して配置され、複数の側部吹出ルーバー20a,20bは、両側部11b1,11b2が近接対向する外箱1の両側面に左右対象に設けられている。
【0039】
複数の側部吹出ルーバー20a,20bは、図2および図3に示すように、室外熱交換器11の側板11c1,11c2から離間部L1,L2のように離間させることで、側板11c1,11c2よりも室外側の後部吹出口22寄りに配置されている。
【0040】
複数の側部吹出ルーバー20a,20bは、側部吸込ルーバー17b1,17b2の近傍での外箱1に対する傾斜角θ2が、傾斜角θ2をなす側部吹出ルーバー20a,20bに隣接して、後部吹出口22の側に位置する複数の側部吹出ルーバー20a,20bの傾斜角θ3に較べて小さい角度に形成されている。
【0041】
また、傾斜角θ3をなす複数の側部吹出ルーバー20a,20bは、傾斜角θ3をなす側部吹出ルーバー20a,20bに隣接して、後部吹出口22の側に位置する複数の側部吹出ルーバー20a,20bの傾斜角θ4に較べて小さい角度に形成されることで、傾斜角θ2<傾斜角θ3<傾斜角θ4となっている。
【0042】
そのため、傾斜角θ2を有した複数の側部吹出ルーバー20a,20bにより、室外側の側部吸込口18b1,18b2に近接した室外側の側部吹出口21a,21bからの吹出空気流が側部吸込口18b1,18b2から遠ざかるようにガイドされて、ショートサーキットの発生を防止できる。
【0043】
傾斜角θ3を有した複数の側部吹出ルーバー20a,20bは、傾斜角θ2を有した複数の側部吹出ルーバー20a,20bに較べて側部吹出口21a,21bをなす開口を大きく形成し、傾斜角θ4を有した複数の側部吹出ルーバー20a,20bは、傾斜角θ3を有した複数の側部吹出ルーバー20a,20bに較べて側部吹出口21a,21bをなす開口を大きく形成している。
【0044】
そのため、開口を大きく形成した側部吹出口21a,21bが、吹出空気流量が集中しやすい後部吹出口22の側に位置するようになって、側部吹出口21a,21bから吹き出される吹出空気流に対する抵抗を低減できるようになる。
【0045】
以上説明したように、本発明の構成によれば、複数の側部吸込ルーバー17b1,17b2と複数の側部吹出ルーバー20a,20bとは、外箱1の外面先端側が拡開する傾斜角θa,θb,θcをもたせたことによって、室外側の側部吸込口18b1,18b2と室外側の側部吹出口21a,21bとの間におけるショートサーキットの発生を防止し、冷房運転時に温度上昇した側部吹出口21a,21bからの吹出空気の一部が、側部吸込口18b1,18b2からの吸込空気に混入することを防ぎ、室外熱交換器11の熱交換効率を向上させるようにした一体型空気調和機となる。
【符号の説明】
【0046】
1 外箱
2 ベース
3 内部ユニット
4 仕切板
5 室内側熱交換室
6 室外側熱交換室
7 室内熱交換器
8 シロッコファン
9 ダクト
10 前面パネル
11 室外熱交換器
11a 後部
11b1,11b2 側部
11c1,11c2 側板
12 プロペラファン
13 ファンモータ
14 圧縮機
15 室内側吸込口
16 室内側吹出口
17a 上部吸込ルーバー
17b1,17b2 側部吸込ルーバー
18a 室外側の上部吸込口
18b1,18b2 室外側の側部吸込口
19 導風板
19a ベルマウス
20a,20b 側部吹出ルーバー
21a,21b 室外側の側部吹出口
22 室外側の後部吹出口
23 据付台
24 建屋の壁体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面と後面が開口した筒状の外箱と、同外箱の内部を仕切板で室内側熱交換室と室外側熱交換室とに区画し、前記室内側熱交換室には、前記外箱の前面を覆い、一側に室内側吸込口を他側に室内側吹出口を備えた前面パネルを配置し、前記室内側吸込口と前記仕切板との間に、室内熱交換器とシロッコファンとを備え、前記室外側熱交換室には、前記外箱の後面に対向する後部と両側面に対向する側部とを有してU字状に形成された室外熱交換器とプロペラファンと圧縮機とを備え、前記外箱の両側面には、前記仕切板と前記室外熱交換器との間に対向する面に切起しによる複数の側部吸込ルーバーからなる側部吸込口と、前記室外熱交換器の側部に対向する面に切起しによる複数の側部吹出ルーバーからなる側部吹出口を備え、前記外箱の後面には、後部吹出口を備えてなる一体型空気調和機において、
前記側部吸込ルーバーと前記側部吹出ルーバーは、前記外箱の外面先端側が拡開するように傾斜角を有してなることを特徴とする一体型空気調和機。
【請求項2】
前記側部吹出ルーバーは、前記側部吸込ルーバー近傍の前記外箱に対する傾斜角が、前記後部吹出口近傍の前記外箱に対する傾斜角よりも小さく形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の一体型空気調和機。
【請求項3】
前記側部吸込ルーバーの前記外箱に対する傾斜角が、前記側部吸込ルーバー近傍の前記側部吹出ルーバーの前記外箱に対する傾斜角よりも大きく形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の一体型空気調和機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−72592(P2013−72592A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211710(P2011−211710)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)
【Fターム(参考)】