説明

一方向ケーブル作動の非常停止装置

ハウジング構造体及び単一の軸組立体を含むケーブル作動非常停止システムが開示される。ハウジング構造体は、その内部にケーブルを係止する単一の軸組立体を維持できる。単一の軸組立体はケーブルに取り付けることができる。単一の軸組立体は1つだけの軸を備え、この軸は、ハウジング構造体内に摺動可能に、且つ軸の少なくとも一端部に取り付けられたケーブルによってもたらされる力に対応して軸の軸方向中心線と平行な方向に1つの経路に沿ってハウジング構造体に対して移動可能に配置される。このシステムは、ハウジング構造体から出る1つの操作軸を含む一方向ケーブル作動の非常停止装置の関係において構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[001] 実施の形態は全体的にケーブル作動装置に関する。実施の形態は、具体的には、製造機器等への使用に適し、更に製造運転機器の安全性を改善する方向ケーブル(directional cable)作動緊急装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[002]ケーブル作動スイッチの多くの種類が当業者に知られている。ケーブル作動スイッチは、典型的には、非常停止能が組立ライン等の延長された地点に沿って必要とされるところに使用される。製造業者は、例えば典型的には、長い搬送ライン又は大きな機械類用に、低コスト非常停止装置としてケーブル引寄せ安全装置を使用する。ある種のコンベヤ・システムの適用では、コンベヤに沿った多くの異なる位置から作業員が非常停止状態を作動する手段を設けることが、しばしば必要である。
【0003】
[003]用意されたケーブル作動スイッチは、一般に貫通穴を有するスイッチ支持本体を備える。第一のスイッチ接点部材が一般に本体に保持され、第二のスイッチ接点部材は、更に本体に摺動自在に保持され、本体から絶縁されている。典型的には、穴を貫通するケーブルを固着する固定手段が設けられる。また、電気的な又は手動の接点部材を付勢する第一の弾性機構が設けられる。運転中又は安全性の欠陥に反応している間、支持本体を貫通するケーブルの所定の軸線方向の移動により、第一と第二のスイッチ接点部材が互いに移動する。その結果、一般に工業的又は製造機械プロセスの非常事態が終了する。
【0004】
[004]また、ケーブル制御の電気安全スイッチ装置が設けられ、このスイッチ装置は、ロッドとバネ及びケーブルの伸張を調整するネジとを介して、バネの作用の下にケーブルを伸張させるピストンを備えている。ピストン溝はスイッチ用押圧部材に作用する。ピストンは角度調節が可能である。ケーブルが長いと、高い伸張が選ばれ、溝の側面が押圧部材から離れるように移動する。長いケーブルではより大きい熱による長さの変化で、スイッチが作動するのを防止するために、前記システムでは遠ざけることが望ましい。他の側面と押圧部材の間隔が、その後、ピストンの回転により正される。
【0005】
[005]一般にケーシングの対向する内面に一対の接点と可動接点を有する絶縁体部材とを備えたケーシング内に、制御ケーブルを用いた機構の事故を防止するために電気スイッチを含むことがあるので、絶縁部材は、内部ケーブルの引張り力に関連してケーシング内を摺動自在且つ軸線方向に移動するように構成される。ある問題のため内部ケーブルが操作不能に陥ると、問題を検知するかあるいは機構の動きを停止するために、可動接点がケーシングの内面に設けられた接点に接触する。
【0006】
[006]1997年9月9日に発行され本発明の譲受人が所有するファルコン(Falcon)の特許文献1には、シャフトとこのシャフト上を摺動するカム構造体とが設けられた機構を作動する、ケーブル・スイッチが記載されている。結合されたケーブルを引っ張ってシャフトに軸線方向の力を加えると、シャフトにより、カム作動機器がスイッチ操作装置のプランジャーを関連する電気スイッチのプランジャーに抗して移動する作動停止位置に押圧される。ケーブルが破断すると、シャフトにかかる力が低下して、内部バネがカム構造体に抗してシャフトを移動することができ、その結果、スイッチ操作装置が作動停止位置に移動する。カム構造体の対向する両端と関連するシャフト面との適当なギャップが、ケーブルの熱膨張及び熱収縮を許容する設計により、機構に悪影響を及ぼすことなく設けられる。
【0007】
[007]1998年10月13日に発行の特許文献2は、前記特許文献1に記載されたケーブル操作切替機構の改良に係り、やはり本発明に記録された譲受人に譲渡されている。この改良は、通常の操作位置とリセット位置の間を移動可能なリセット・プランジャーに結合したラッチ装置の提供にあり、リセット・プランジャーをリセット位置に移動させると、カム構造体がスイッチ操作装置をロックすることなくリセット・プランジャーにより移動させられる。ケーブルが、作業員により引っ張られて、手動による中断でリセット・プランジャーを押圧するまで、カム構造体を通常の操作位置に戻せなくした後、ケーブル操作切替機構の明確に定められたロック方式に従って所定の位置でカム構造体に掛金を掛ける(latch)。リセット・プランジャーに結合すると共に、リセットボタンを押釦するとリセット・プランジャーと一緒に動く、ラッチ装置上にタブを組み込むことにより、ケーブル操作切替機構は明確に定められた停止を行う。
【0008】
[008]ラッチ装置のタブは、ケーブルが引っ張られて機構を始動するまで、カム構造体の第一の表面に沿って摺動する。その後、バネの影響下に、ラッチ装置は、上方に移動して、タブをカム構造体の第二の表面に対して遮断する位置に移動する。タブは、リセットボタンを押釦するまで、カム構造体がその作動位置から通常の操作位置に移動することを防止する。この機構は起こり得る問題を克服するが、ケーブルが緩く取り付けられると、あまりに緩みすぎた状態では、操作員のケーブルの引張りによる作動停止後に、別の方法で前記機構によりスイッチを作動することができる。
【0009】
2003年12月31日に発行され本発明の譲受人が所有する特許文献3には、双方向ケーブル作動の非常停止装置が記載され、この非常停止装置は、工業的及び/又は製造運転の間に跨る各々のケーブルに取付可能な2つの軸組立体を備えている。第一の軸組立体は、ハウジング構造体内に摺動自在に、且つ、第一のシャフトの一端部に取り付けられたケーブルによってもたられる力に対応して、シャフトの軸方向中心線と平行な方向に第一の経路に沿ってハウジング構造体に対して移動可能に、配置されている。第二の軸組立体は、ハウジング構造体内に摺動自在に、且つ、第一のシャフトの一端部に取り付けられたケーブルによってもたられる力に対応して、シャフトの軸方向中心線及び第一のシャフトの反対方向の移動と平行な方向に第二の経路に沿ってハウジング構造体に対して移動可能に、配置されている。
【0010】
第一の位置と第二の位置の間の第二の経路に沿って移動可能なスイッチ操作装置は、第一又は第二の軸組立体に応答し、また、スイッチ操作装置が第二の位置に移動した後にスイッチ操作装置を第二の位置にロックする機構にも応答する。装置に結合した少なくとも1つの電気スイッチは、スイッチ操作装置が第二の位置にある時に作動され、スイッチ操作装置が第一の位置にある時に作動停止され得る。装置ハウジングのカバーに形成された窓は、各軸組立体に結合したカムの位置に基づいて、利用者がそれぞれ第一及び第二の軸組立体に取り付けられた第一又は第二のケーブルの伸張状態を監視することができる。
【特許文献1】米国特許第5,665,947号明細書
【特許文献2】米国特許第5,821,488号明細書
【特許文献3】米国特許第6,501,040号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
[009] ケーブル作動スイッチに結合した長いケーブル長が用いられる場合、ケーブルの熱膨張係数の結果としてこれに伴うケーブル長の変化のため、温度変化によりスイッチが作動したり作動停止することがある。温度変化の結果としてケーブルの膨張又は収縮に関して、殆どのケーブルが長年にわたる使用中に高温を履歴することは、ケーブルを最初に敷設した時よりも遙かにありふれたことである。ある環境では、これとは逆の過酷な状況が存在する(例えば、最初の敷設中に体験したものより低温)。これは、ケーブル作動スイッチの多くがケーブル特性に影響を及ぼす大きな温度変化のある倉庫等の環境で利用されるために、生じる。更に、かかる環境では、暖房又は空調が冬季又は夏期条件で行われたり行われなかったりする。その結果、暖房システムは冬季月間では標準的な運転温度で装置を維持することができるが、空調システムは夏期月間では標準的な運転温度で装置を維持するように用意されていない。その結果、夏期月間中にケーブルがその正規の長さを超えて膨張することがある。
【0012】
[0010]装置に沿って複数の位置に数多くの非常停止スイッチを設けるよりはむしろ、例えばスイッチから遠隔位置までコンベヤシステムに沿って延びるケーブルを引っ張ることにより作動できる1つのスイッチを設けることが、時々経済的に有利であるように考えられる。ケーブル引っ張り装置の大多数は約200フィート(60.96m)にまで及ぶことができる一方向ユニットであるが、全長を事実上約400フィート(121.92m)に倍加したある種の双方向ユニットが存在する。このようなケーブル敷設の全長が長いと、機能不良及び/又は誤作動がよく見られる。例えば、機械的な不具合(trip)に先行して電気的な不具合が生じる場合に、装置の作動に時間がかかること(teasing)が見受けられる。
【0013】
[0011]作動に時間がかかる状態(a teased condition)では、常閉接点が開成するが、常開接点は開成したままである。常閉接点は典型的には機械を停止し、常開接点は典型的には装置が不具合に陥ったという信号を送信する(例えば、光など)。従って、装置の作動に時間がかかると、機械はその源を表示することなく停止できる。長い搬送ライン又は大きな機械類では、このような状況はコストが嵩み、いらだたせる。
【0014】
[0012]以上のような従来技術の装置に関する別の問題は、その始動に関連した困難性が挙げられる。例えば、ケーブル引寄せ装置をリセットする(例えば、稼働モードにする)ためには、ケーブルを適切な伸張に設定しなければならない。正確な操作を期して適切なケーブルの伸張を決定するには困難なこともある。また、システム又は装置が適当な稼働状態又は非稼働状態にあるかどうかを決定することは、困難であるかも知れない。
【0015】
[0013]従来技術の前述及びその他の欠点を是正し、製造機器等の安全な使用を容易にすることが有利であろう。例えば、機器の適切な運転中に中断の原因になることがあって、運転が安全な方法で中止されない場合に人及び/又は機器に損傷をもたらすことがある力に支配された、高速産業機器などで用いられる安全機構を引き続き改善する要請がある。それ故に、従来技術の欠点に対処する新規な手段として実施の形態を説明し提示する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
[0014]下記の発明の概要が、本発明独自の幾つかの革新的な特徴の理解を容易にするために提供されるが、完全な説明を意図するものではない。全明細書、特許請求の範囲、図面及び全体としての要約書を取り込むことによって、本発明の様々な態様の十分に正しい認識を得ることができる。[0015]従って、改良されたケーブル作動装置を提供することは、本発明の1つの態様である。[0016]作動中の機器の安全性を改善するために、製造機器等に利用できる一方向ケーブル作動の非常停止装置を提供することは、本発明の別の態様である。
【0017】
[0017] 本明細書に記載のように、上述の本発明の態様及びその他の目的と利点を今や達成することができる。次のケーブル作動非常停止システムが開示されている。即ち、非常停止システムは、ケーブルを係止する単一の軸組立体を支持できるハウジング構造体と、ケーブルに取り付けることができる単一の軸組立体とを含み、軸組立体は1つだけの軸を備え、この軸は、ハウジング構造体内に摺動可能に、且つ、軸の少なくとも一端部に取り付けられたケーブルによってもたらされる力に対応して、軸の軸方向中心線と平行な方向に1つの経路に沿ってハウジング構造体に対して移動可能に配置される。
【0018】
[0018]前記システムは、ハウジング構造体から抜け出る1つの操作軸を含む一方向ケーブル作動の非常停止装置の枠の中で構成される。かかる装置は、利用者に優しく且つ分かりやすい方法で構成される。というのは、作動ケーブルが適切な伸張状態になっているか、あるいは、ケーブルをきつく張る必要があるか又は緩める必要があるかどうかを決定するために、前記装置は、ハウジング構造体のカバーに利用者が目を凝らして見ることのできる窓を有するからである。一方向ケーブル作動の非常停止装置が不具合の状態にあるかあるいは「稼働」位置にあるかどうか、利用者は容易且つ目で見て決定できるように、機械的不具合表示装置により診断が行われる。
【0019】
[0019]様々な実施の形態について本明細書に記載の一方向ケーブル作動の非常停止装置は、引っ張られたケーブル及び緩んだ/故障したケーブルの検知能力を提供する。一方向ケーブル作動の非常停止装置は、引っ張られた又は緩んだ/故障したケーブルのいずれかにおいて、電気スイッチ機構が作動に時間をかけない(即ち、機械的な不具合に先行する電気的な不具合)「スナップ作用」機構を保有する。一方向ケーブル作動の非常停止装置は、引っ張られた又は緩んだ/故障したケーブルのいずれにおいても掛金を掛けることができ、その後、リセット・ノブ又は他のリセット装置が回転されるまでラッチされた状態にある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
[0020]別紙図面中には同一又は機能的に同様の要素に同じ参照番号が付され、共同して明細書の一部を形成する添付の図面は、本発明を更に説明し、発明の詳細な説明と共に本発明の本質を説明するのに役立つ。[0034]発明を限定しない以下の実施例で説明される特有の価値及び構成は、種々変化することができ、少なくとも本発明の一実施例を単に説明するために挙げるにすぎず、発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0021】
[0035]図1は、本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置100の上面図を示す。図2は、図1に示す本発明の好ましい実施例の方向ケーブル作動の非常停止装置100の正面図を示す。図3は、図1に示す本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置100の他側面図を示す。図4は、図1〜図3に示す本発明の好ましい実施例の方向ケーブル作動の非常停止装置100の分解斜視図を示す。[0036]図5は、図1〜4に示す本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置100に従って実施できる取外し可能な接点ブロック組立体190の斜視図を示す。図6は、図1〜4に示す本発明の好ましい実施例の方向ケーブル作動の非常停止装置100の斜視図を示す。図7は、図1〜4に示す本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置100の一部切取り側面図を示す。図1〜7において、同一又は同様の部品又は構成部材は一般に同一の参照番号で示されることに留意されたい。
【0022】
[0037]ネジ山付きブッシュ107を用いて、操作軸103及び伸縮バネ104をハウジング101に保持することができる。ハウジング101は、亜鉛等の材料からダイキャストされたハウジングとして形成できることに留意されたい。従って、ハウジング101は、亜鉛製ダイキャスト・ハウジングとして形状を設定できる。また、ハウジング101は、設計の必要性に応じて、強度の高いプラスチック等の他の材料からでも形成できる。プラスチック製カム109が操作軸103上に挿入され、カムを1つ以上の保持リング102,189により保持することができる。プラスチック製カム109は軸(例えば、操作軸103)の一端部に固定され、ハウジング101又は内部カバー124及び実際に別のプラスチック製カムからなるスペーサ109bのいずれかにより、カム109の回転を制限することができる。従って、操作軸103は、カム109に影響を及ぼすことなく回転することができる。
【0023】
[0038]カム109部分は、伸張状態を表示するカバー130内のレンズ132を通して見える。レンズ132は、概ねカバー130上に組み込まれた可撓性の銘板134により位置決めされる。例えばネジ131等の1つ以上のネジが、カバー130をハウジング101に保持することができる。シールガスケット129が、カバー130とハウジング101の間に位置する。カバー124とカバー130の間にシールリング127が位置する。ネジ128はカバー124をハウジング101に保持する。ネジ115によりスイッチ114,113を保持することができる。また、装置100は、カム122とカバー124の間にシール123を有する。また、ブラケット111がハウジング101に連結している。ブラケット111は、ネジ112を介してハウジング101に接続される。
【0024】
[0039]ハウジング101の未使用導管穴に、パイプ接続プラグ143を差し込むことができる。保持リング102とそれはそれでシールリング106に係合する平坦なワッシャ105との間に、伸縮バネ104が一様に位置することに留意されたい。シールリング106は、座付きのブッシュ107と操作軸103の作動ロッドとに接触する。作動ケーブル取付手段として、目玉ナット(eye nut)108を操作軸103に取り付けることができる。また、一般的なブッシュ138をハウジング101に係合することができる。
【0025】
[0040]伸縮バネ104は概してカム109及び軸103に力を加え、それにより、カム109及び軸103を装置100の中心方向に付勢する。作動ケーブルが緩むようになると、伸縮バネ104はカム109に力を加えて、カバー130を通して視認できるカム位置に移動させ、作動ケーブルの調整が必要であることを表示する。作動ケーブルがきつすぎると(即ち、組立て中又は温度変化により)、カバー130を通して視認できるカム位置が動き、それにより、作動ケーブルの調整が必要であることを表示する。
【0026】
[0041]カムの輪郭により、順次基本スイッチ113,114を操作できるプランジャ118が作動する。単一のプランジャ機構181の実施を通して「スナップ作用」を得ることができる。プランジャ機構181は、プランジャ118と、保持台117と、それぞれ旋回軸119,120;169,170と組み合わされた一組の圧縮バネ121,161とを含み、一般に中心越え(over-center)型機構として構成される。旋回軸119,120及び旋回軸169,170は、それぞれバネ121,161の両端部に位置する。これらの旋回軸の一端はプランジャ118に枢支される。旋回軸の他端は保持台117に枢支される。プランジャ機構181は、ハウジング101内のギャップ又はポケット内に座し、内部カバー124により保持される。
【0027】
[0042]フォーク状カム122をリセットするために、カム122をカバー124上のリセット・ノブ125に取付可能にするピン116を含むように、プランジャ118を構成することができる。また、リセット・ノブ125は、「不具合」の機械的表示として機能することができる。プランジャ118が「アップ」の状態にあると、リセット・ノブ125は、カバー130上のカバーラベル133に単語「RUN」と指摘して「稼働」を表示する位置にある。プランジャ118が「ダウン」の状態にあると、カバー130上のカバーラベル133に単語「OFF」と指摘して、「不具合」を表示する位置にリセット・ノブ125を回転することができる。リセット・ノブ125はハウジング101に取り付けられた状態にある内部カバー124の部分組立体に取り付けられるので、カバー130はあらゆる他の構成部材を整列させることなくハウジング101に組み立てられる。
【0028】
[0043]操作軸103が適切な伸張にあると、リセット・ノブ125を回転してプランジャ118を「稼働」位置に移動することができる。それぞれの旋回軸169,170;119,120と協働して旋回バネ161,121により、プランジャ118を「稼働」位置に維持することができる。操作軸103を引っ張るか又は故障したケーブルに押し込むと、カム109はプランジャ118を下方に移動する。カム109及びプランジャ118が移動すると、プランジャ118上の旋回バネ121,161の枢支部も移動する。プランジャ118の枢支部が保持台117上の枢支部を通り越した後は、それらの軸の移動と無関係に、得られるバネ力により保持台117を上方にプランジャ118を下方に押圧する。プランジャ118はスイッチ113,114を作動させる。バネ121,161が常に傾斜した状態にあり、それにより、確実に垂直な力がプランジャ118に生じることから、保持台117の使用は「スナップ動作(snap-over)」を改善する。このようにして、2つの旋回バネ121,161によりプランジャ118を目標位置に維持することができる。
【0029】
[0044]図5において、プラスチック製ブラケット136をハウジング101に係止することができる複数本のネジ172,135を含む取外し可能な接点ブロック190が、図示されていることに留意されたい。また、ネジ山形成ネジ115,195の他に、スイッチ113,114が図5に示されている。また、図1〜5の様々な図面の他に、図6にナット108が示されている。ハウジング101がナット108と同じ場所に配置されている。本明細書に示されるような一方向の実施には、かかる1つのナットのみが必要であることに留意されたい。また、ハウジング101に組み立てられる前の図5に図示された取外し可能な接点ブロック190が、図6に示されている。
【0030】
[0045]図7に示されるように、一般に装置100の「右側」の作動機器部分にナット108を位置させることができる。別の実施の形態では、装置100の左側の作動機器部分にナット108を位置させることができる。ナット108の配設位置は単に設計上の選択にすぎない。また、ナット108は、より詳細に図1〜3に示されている。図7に示されたブッシュ138は、一般に装置100の「左側」の作動機器部分に位置する。別の実施の形態では、装置100の右側の作動機器部分にブッシュ138を位置させることができる。この場合も同様に、ブッシュ138等の部材の配置は設計上の選択による。
【0031】
[0046]一方向の右側実施では、軸103、バネ104、ワッシャ105、シール106、ブッシュ107、カム109及びナット108を、ブッシュ138の右側に取り付けることができる。一方向の左側実施では、軸103、バネ104、ワッシャ105、シール106、ブッシュ107、カム109及びナット108を左側に取り付けることができ、ブッシュ138及びカム109(即ち、スペーサとして用いられる)を右側に取り付けることができる。また、パイロットランプ137が概ね図1〜4に図示されている。
【0032】
[0047]図8は、本発明の別の実施例に従って実施できる一方向ケーブル作動の非常停止装置200の正面図を示す。図9は、図8に示す本発明の別の実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置200の側面図を示す。図10は、図8及び9に示す本発明の別の実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置200の側面図を示す。図11は、図8〜10に示す本発明の別の実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置200の分解斜視図を示す。図8〜11において、同一又は同様の部材は同一の参照番号で示されることに留意されたい。
【0033】
[0048]ネジ山と肩部付きのブッシュ207を用いて、操作軸203(即ち、作動ロッド又は作動機器)及び伸縮バネ204を亜鉛製ダイキャスト・ハウジング201に保持することができる。保持リング202a,202bを用いて操作軸203の支持に役立てることができる。平坦なワッシャ205が、バネ204とシールリング206の間に位置する。シールリング206もやはり、平坦なワッシャ205と座付きのブッシュ207の間に位置する。その後、ナット208が操作軸203に接続される。
【0034】
[0049]金属製プランジャ214が、操作軸203上に挿入され、保持リング202により保持することができる。金属製プランジャ214は、概ね軸端部に固定され、ハウジング201及び内部カバー225により回転が制限される。従って、操作軸203は、プランジャ214に影響を及ぼすことなく回転することができる。金属製プランジャ214は、概ねピン277に接触して、軸ピン213周りに回転するカム291を回転させる。伸張状態を表示するカバー230内のレンズ232を通して、金属製プランジャ214上のラベル215が見える。カバー230は、設計の要求及び拘束力に応じて、金属又はプラスチックから形成できる。伸縮バネ204は、操作軸203及び金属製プランジャ214に力を加え、それにより、カム291を時計回りに回転する。
【0035】
[0050]作動ケーブルが緩むようになると、伸縮バネ204は、操作軸203に力を加えて、カバー230を通して視認できる金属製プランジャ214を移動させ、作動ケーブルの調整が必要であることを表示する。作動ケーブル又は操作軸203がきつすぎると、カバー230を通して視認できる金属製プランジャ214位置が動き、作動ケーブル又は操作軸203の調整が必要であることを表示する。
【0036】
[0051]カムの輪郭により、順次基本スイッチ210,211を操作するプラスチック製プランジャ219が作動する。スナップ作用及び中心越え型機構として機能する単一のプランジャ機構308により、「スナップ作用」が得られる。プランジャ機構308は、大凡、プランジャ219と、保持台218と、それぞれ旋回軸220,222;280,282と組み合わされた一組の圧縮バネ221,281とを含む。これらの旋回軸の一端はプランジャに枢支され、一方、それらの他端は保持台218に枢支することができる。プランジャ機構308は、ハウジング201から形成され、且つハウジング201で囲まれたポケット又は空洞内に座し、また、内部カバー225により保持され得る。
【0037】
[0052]また、プラスチック製プランジャ219は、フォーク状カム223をカバー225上のリセット・ノブ227に取付可能にするピン217を含み、プランジャ機構308をリセットすることができる。また、リセット・ノブ227は、「不具合」の機械的表示として機能することができる。プラスチック製プランジャ219が「アップ」の状態にあると、リセット・ノブ227は、カバーラベル234上に単語「RUN」と指摘して「稼働」を表示する位置にある。プラスチック製プランジャ219が「ダウン」の状態にあると、カバーラベル234上に単語「OFF」と指摘して、「不具合」を表示する位置にリセット・ノブ227を回転することができる。リセット・ノブ227は一般にハウジング201の部分組立体に配置されるので、他の構成部材を整列させることなくカバー230をハウジング201に容易に組み立てることができる。
【0038】
[0053]ナット208を介して操作軸203に、ケーブル(図8〜11には示されていない)を取り付けることができる。金属製プランジャ214上のラベル215がカバーレンズ232の中心に位置するまで、ケーブルをきつく伸張することができる。シール231がレンズ232とカバー230の間に配設されることに留意されたい。1つ以上のネジ233を用いて、カバー230をハウジング201に支持させることができる。更に、プレート又はカバー230に、シールリング238を光管237と接続することができる。可撓性の銘板235及び銘板234を金属薄板カバー230に組み立てることができる。カバー230は、プラスチック等の金属薄板以外の材料から形成できることに留意されたい。
【0039】
[0054]カバー230はガスケットシール229に隣接して配置される。押付けナット(push-on nut)239が光管237に取り付けられる。ネジ228がリセット・ノブ227をカム223に接続する。ネジ山切りネジ(thread cutting screw)226を用いて、カバー225をハウジング201に取り付けることができる。また、カム223においてシールリング224がカバー225に係止する。カム291はピン213回りに回転する。ピン213は、ハウジング201及びカバー225により保持される。また、ラベル301が、ハウジング201上に受け入れられ又はハウジング201に組み込まれ、ハウジング201内の部品に関する情報を提供することができる。更なるピン277がカム291を貫通することができる。保持リング202a,202bは、プランジャ214を軸203に接続する。また、パイロットランプ240をハウジング201に取り付けることができる。末端利用者が電気端子を接地できるように、ワッシャネジ209を取り付けてハウジング201に接続することができる。ネジ212はスイッチ211,210を保持する。また、接続金具241がハウジング201に接続している。
【0040】
[0055]適切な伸張状態で、リセット・ノブ227を回転してプラスチック製プランジャ219を「稼働」位置に移動することができる。旋回バネ221,281により、プラスチック製プランジャを「稼働」位置に維持することができる。軸203を引っ張るか又は故障したケーブルに押し込むと、金属製プランジャ214は、前記カム291を回転して、プラスチック製プランジャ219を下方に移動する。カム291及びプラスチック製プランジャ219が移動すると、プランジャ219上の旋回バネの枢支部が移動する。
【0041】
[0056]プラスチック製プランジャ219の枢支部が保持台218上の枢支部を通り越えた後は、バネ力により、軸203の移動とは無関係に、保持台218を「アップ」に、プラスチック製プランジャ219を「ダウン」に押圧する。その際、プラスチック製プランジャ219はスイッチ210,211を作動することができる。バネ221,281が常に傾斜した状態にあり、それにより、確実に垂直な力がプラスチック製プランジャ219に生じることから、保持台218の使用は「スナップ動作」を改善する。プラスチック製プランジャ219は、2つの旋回バネ221,281により目標位置に維持される。2つのプランジャ214,219は、金属又はプラスチックである必要はなく、他の材料を用いて構成することもできる。
【0042】
[0057]図12を参照して、図示の例は、本明細書に記載の装置を実施できる製造環境を提供する。図12の形態は、組立ラインに利用できるコンベヤシステム1301を示す。システム1301は図12中に「従来技術」と示されているが、システム1301を変形して、本発明の1以上の実施の形態の使用に適応可能であることが認識され得る。装置1305をケーブル1302間に置いて固定することができる。ケーブル1302は概ね作業員1310の届く範囲内にあるので、ケーブルの伸張状態を手で認識することにより非常時を表示してもよい。作業員がケーブルにかかる圧力を手で認識した場合、あるいは、搬送システムに支障が生じて作業員が危険と判断するようになった場合、意図的に伸張を生じさせることができる。
【0043】
[0058]実施例に関する本明細書に記載のような一方向ケーブル作動の非常停止装置を使用する利益は、本明細書の教示及び説明を前提として、特に例えば図12に図示の搬送ライン1301等の長期にわたる工業的な適用から明らかである。例えば、図12中の参照番号1306で示されるケーブルの全長は、全長が100フィート(30.48m)以上に達する全ての製造及び工業的要件に容易に合致することができる。また、本明細書の教示を前提に、装置から延びる他の部材を使用して、運転を中断し得ることが認識されるべきである。
【0044】
例えば、紐、ロープ、ワイア、ネジ山付きネジ又は留め具、棒(プラスチック、金属、木材)等の細長い部材、あるいはメッシュ又は網状材料を含む前記材料のあらゆる組合せ。これらの材料は、作業員でも製造現場で利用可能であることが公知であり、要員による物理的妨害により作動されると、運転を妨げるために使用することができる。従って、用語「ケーブル」は、本明細書では幅広く定義され、前述の全ての例を含む。[0059]図13を参照して、同じ環境の図例が示されており、当該技術において現在使用されている単一の作用装置1405のみが利用される。
【0045】
[0060]本明細書で説明された実施の形態及び実施例は、本発明及びその実際の適用を最も良く説明し、それにより、当業者に本発明の準備及び利用を可能にするために提示されている。しかし、これまでの記載及び実施例が、説明及び例示のためにのみ提示されてきたことを当業者ならば認識するであろう。本発明の他の変化及び変形は当業者にとって明白であり、その趣旨はかかる変化及び変形を包含する添付の特許請求の範囲の通りである。
【0046】
[0061]記載された説明は、完全であったりあるいは本発明を限定することを意図するものではない。添付の特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの変形及び変化が前記教示に照らして可能である。本発明の利用は、異なった特性を有する構成部材を含み得ることが見込まれる。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に定義され、全ての点で均等物と十分な認知を与えることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置の上面図を示す。
【図2】図1に示す本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置の正面図を示す。
【図3】図1に示す本発明の好ましい実施例の方向ケーブル作動の非常停止装置の側面図を示す。
【図4】図1〜図3に示す本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置の分解斜視図を示す。
【図5】図1〜図4に示す本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置に従って実施できる取外し可能な接点ブロック組立体の斜視図を示す。
【図6】図1〜図4に示す本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置の斜視図を示す。
【図7】図1〜図4に示す本発明の好ましい実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置の一部切取り側面図を示す。
【図8】本発明の別の実施例に従って実施できる一方向ケーブル作動の非常停止装置の正面図を示す。
【図9】図8に示す本発明の別の実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置の側面図を示す。
【図10】図8及び図9に示す本発明の別の実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置の側面図を示す。
【図11】図8〜図10に示す本発明の別の実施例の一方向ケーブル作動の非常停止装置の分解斜視図を示す。
【図12】一方向ケーブル作動の非常停止装置を利用できる環境を示す。
【図13】従来技術で教示されたものと同様に一つのケーブル装置が使用される環境を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブル作動非常停止システムであって、
ハウジング構造体と単一の軸組立体とを含み、
前記ハウジング構造体はその内部に少なくとも1本のケーブルを係止するため単一の軸組立体を維持可能であり、
前記単一の軸組立体は少なくとも1本のケーブルに取り付けることができ、該単一の軸組立体は1つだけの軸を備え、該軸は、前記ハウジング構造体内に摺動可能に、且つ、前記軸の少なくとも一端部に取り付けられた前記少なくとも1本のケーブルによってもたらされる力に対応して、前記軸の軸方向中心線と平行な方向に1つの経路に沿って前記ハウジング構造体に対して移動可能に配置される、システム。
【請求項2】
前記ハウジング構造体は少なくとも1本のケーブルが該ハウジング構造体内で適切な伸張状態にあるかどうかを視認できる少なくとも1つの窓を含む請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記ハウジング構造体内に配置された機械的不具合表示装置を更に含み、前記単一の軸組立体が不具合の状態にあるかあるいはその作動位置にあるかどうか、前記機械的不具合表示装置は利用者が検知可能である請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記ハウジング内に支持された少なくとも1つの電気切替機構を更に含み、該少なくとも1つの電気切替機構は少なくとも1つのスイッチを有する請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの電気切替機構は作動に時間がかかるのを防止するスナップ作用機構を更に含む請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記単一の軸組立体が前記軸を嵌め込む伸縮バネを更に含み、ネジ山付きブッシュを用いて、前記軸及び伸縮バネが前記ハウジング構造体内に保持される請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記単一の軸組立体が前記軸に挿入されたカムを保持する少なくとも1つの保持リングを更に含み、前記カムは前記軸の一端部に固定され回転が制限される請求項1記載のシステム。
【請求項8】
少なくとも1つのプランジャと、保持台と、それぞれの旋回軸と組み合わされた複数の圧縮バネとを有するプランジャ機構を更に含み、前記それぞれの旋回軸の他端が前記保持台上に枢支される請求項1記載のシステム。
【請求項9】
前記複数の圧縮バネが前記少なくとも1つのプランジャに傾斜して位置されスナップ動作を助成する請求項8記載のシステム。
【請求項10】
少なくとも1本のケーブルを係止する単一の軸組立体を支持できるハウジング構造体と、前記少なくとも1本のケーブルに取り付けることができる単一の軸組立体と、前記ハウジング構造体内に配置された機械的不具合表示装置と、前記ハウジング構造体内に支持された少なくとも1つの電気切替機構とを含み、
前記ハウジング構造体は、前記少なくとも1本のケーブルが該ハウジング構造体内で適切な伸張状態にあるかどうかを視認できる、少なくとも1つの窓を含み、
前記単一の軸組立体は1つだけの軸を備え、該軸は、前記ハウジング構造体内に摺動可能に、且つ、前記軸の少なくとも一端部に取り付けられた前記少なくとも1本のケーブルによってもたらされる力に対応して、前記軸の軸方向中心線と平行な方向に1つの経路に沿って前記ハウジング構造体に対して移動可能に配置され、
前記機械的不具合表示装置は、前記単一の軸組立体が不具合の状態にあるかあるいはその作動位置にあるかどうか、利用者が検知可能であり、
前記少なくとも1つの電気切替機構は少なくとも1つのスイッチを有する、
ケーブル作動非常停止システム。
【請求項11】
一方向ケーブル作動の非常停止装置を構成するための方法であって、
少なくとも1本のケーブルを係止する単一の軸組立体を支持できるハウジング構造体を提供する工程、及び単一の軸組立体を前記少なくとも1本のケーブルに取り付ける工程を含み、
前記単一の軸組立体は1つだけの軸を備え、該軸は、前記ハウジング構造体内に摺動可能に、且つ、前記軸の少なくとも一端部に取り付けられた前記少なくとも1本のケーブルによってもたらされる力に対応して、前記軸の軸方向中心線と平行な方向に1つの経路に沿って前記ハウジング構造体に対して移動可能に配置され、それにより、一方向ケーブル作動の非常停止装置を形成する、方法。
【請求項12】
少なくとも1本のケーブルが前記ハウジング構造体内で適切な伸張状態にあるかどうかを視認できる少なくとも1つの窓を含むように、前記ハウジング構造体を構成する工程をを更に含む請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記ハウジング構造体内に機械的不具合表示装置を配置する工程を更に含み、前記単一の軸組立体が不具合の状態にあるかあるいはその作動位置にあるかどうか、前記機械的不具合表示装置は利用者が検知可能である請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記ハウジング内に少なくとも1つの電気切替機構を支持する工程を更に含み、該少なくとも1つの電気切替機構は少なくとも1つのスイッチを有する請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの電気切替機構が作動に時間がかかるのを防止する、スナップ作用機構を提供する工程を更に含む請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記軸を嵌め込む伸縮バネを更に備えるように、前記単一の軸組立体を構成する工程を更に含み、ネジ山付きブッシュを用いて、前記軸及び伸縮バネが前記ハウジング構造体内に保持される請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記軸に挿入されたカムを保持する少なくとも1つの保持リングを更に備えるように、前記単一の軸組立体を構成する工程を更に含み、前記カムは前記軸の一端部に固定され回転が制限される請求項11記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1つのプランジャと、保持台と、それぞれの旋回軸と組み合わされた複数の圧縮バネとを有するプランジャ機構を提供する工程を更に含み、前記それぞれの旋回軸の他端が前記保持台上に枢支される請求項11記載の方法。
【請求項19】
スナップ動作を助成するために、前記複数の圧縮バネを前記少なくとも1つのプランジャに傾斜して位置させる工程を更に含む請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記一方向ケーブル作動の非常停止装置をケーブル・コンベヤベルト・システムに用いるのに適応させる工程を更に含む請求項11記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2007−515042(P2007−515042A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−542605(P2006−542605)
【出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/038398
【国際公開番号】WO2005/062321
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】