説明

一時駐輪整理券及びこれを用いた広告方法

【課題】広告物の配布あるいは掲示などの手間及び費用を削減し、且つ、数の広告効果及び回数の広告効果を増大させることを可能とする広告物、及び広告方法を提供する。
【解決手段】二輪車用の一時駐輪整理券の少なくとも片面において、駐輪に関する基本情報以外に、広告内容を表す付加情報を印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷技術を用いた視覚的広告を備える一時駐輪整理券に関し、より詳しくは、広告に関する付加情報が印刷された一時駐輪整理券及びこれを用いた広告方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷技術を用いた企業広告や公共広告として、チラシ、電車の中吊りあるいはポスター等の種々の広告物が知られている。これらは独立した広告物として、一枚一枚配布され、あるいは新聞などに折り込まれ、あるいは一枚ずつ掲示等される方法により、公衆の目に晒され広告機能が発揮される。
【0003】
また印刷技術を用いた広告の別な形態としては、切符やはがきなどの印刷可能な媒体の表面の一部に広告を印刷する広告付き媒体が提案されている(例えば特許文献1)。上記広告付き媒体は、該媒体の主目的とする取り扱いに付随して、該媒体の使用者の目に触れることにより広告機能が発揮されるものである。例えば、上記切符の購入者は、切符を購入し、該切符を手に取ることで、該切符に印刷される広告を目にすることになる。また上記はがきの使用者は、はがきを書くときや投函する際などに広告を見ることになり、またそのはがきを受け取った者も、はがきを受け取ったときに該はがきに印刷される広告を目にすることとなる(尚、本明細書においては、上記独立した広告物及び広告付き媒体を、広く「広告物」と呼ぶ場合がある)。
【0004】
【特許文献1】特願2002−57643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述するチラシ等は独立した広告物であるため、該広告物自体を公衆の目に晒されるよう配布し、あるいは掲示しなければならず、その作業時間が膨大であるばかりでなく、費用もかかり問題であった。
【0006】
一方、上記広告付き媒体は、はがきの使用や切符の購入といった該媒体の主目的とする取り扱いに付随して広告機能が発揮されるので、配布あるいは掲示にかかる作業時間、費用が不要な点で有利であるといえる。
【0007】
ところで、独立の広告物を配布等し、あるいは広告付き媒体を使用することにより、その広告内容を対象者に示すための行為(以下、単に「広告行為」ともいう。)は、その広告内容を該対象者に深く印象づけ、あるいは記憶させることにより広告効果を増大させることが求められる。広告効果を増大せしめ、該効果を十分に発揮させるためには、まず対象者がその広告行為に気づく必要があり、さらには、上記対象者がその広告を見ることにより、広告内容に強い印象を持ち、あるいは広告内容を記憶することが重要である。
【0008】
ここで、広告効果を十分に発揮せしめるためには、数の広告効果、即ち一の広告物を対象者に示すだけではなく、大量且つ同一の広告を対象者に示すことによって、該対象者に深く広告行為を印象付けることが望まれる。
また同様に広告効果を十分に発揮せしめるために、回数の広告効果、即ち一度だけでなく、同一の広告物を対象者に繰り返し見せることによって、該対象者にその広告内容を記憶させ、広告効果を増大させることが望まれる。
【0009】
これに対し、上述する従来の独立した広告物は一枚ごとに配布あるいは掲示されるため、数の広告効果を得がたく、また回数の広告効果を得るためには、繰り返し広告物を配布等しなければならず、費用及び労力が非常にかかるという問題点があった。
また上述する広告付き媒体にしても、切符やはがきなどの上記媒体使用者の目にしか上記広告が晒されず、広く大勢の人に広告機能発揮することが難しい。したがって数の広告効果が得がたいという事情を有している。また同一人が繰り返し切符やはがきを使用する補償はなく、回数の広告効果を得ることも容易ではない。
【0010】
本発明は、上記問題点を鑑みなされたものであり、広告物の配布あるいは掲示などの手間及び費用が削減され、且つ、数の広告効果及び回数の広告効果を増大させることを可能とする広告物、及び広告方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、広告付き媒体の該媒体として、特に一時駐輪整理券を用い、その少なくとも片側面に広告が印刷されていることを基本的特徴とするものである。またさらなる別の本発明は、上記広告の印刷された一時駐輪整理券を使用することにより、同一の広告を別段の労力を必要とせずに複数且つ繰り返し示すことを可能とすることを基本的特徴とする。
【0012】
即ち本発明は、
(1)二輪車の一部に捲付される一時駐輪整理券であって、前記一時駐輪整理券の少なくとも片側面に、駐輪に関する基本情報と、広告に関する付加情報とが印刷されていることを特徴とする一時駐輪整理券、
(2)二輪車の一部に捲き付けられる捲き付け部と、前記捲き付け部の長手方向における端部の少なくとも一方に切り離し可能に連接された控え券とから構成されており、前記捲き付け部の少なくとも片面側に前記基本情報及び前記付加情報が印刷されており、且つ、前記控え券の少なくとも片側面に、前記付加情報に関連する関連情報が印刷されていることを特徴とする上記(1)に記載の一時駐輪整理券、
(3)前記一時駐輪整理券または前記捲き付け部をその長手方向において略2分の1の位置で2つに折り曲げたときに外側面手前側及び外側面奥行き側に同方向となる付加情報が印刷されていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の一時駐輪整理券、
(4)前記関連情報が、抽選券機能又はポイント機能を備えていることを特徴とする上記(2)または(3)に記載の一時駐輪整理券、
(5)前記捲き付け部の片面側には、前記基本情報と前記付加情報とが印刷されており、且つ該捲き付け部のもう一方の側には、一時駐輪整理券長手方向と垂直方向に二本の帯状の感圧接着剤層が設けられていることを特徴とする上記(1)から(4)のいずれかに記載の一時駐輪整理券、
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の一時駐輪整理券を複数の自転車の特定の部分に捲着することによって、別段の手段を有することなく、同一の広告を複数且つ連続的に掲示することを可能とすることを特徴とする広告方法、
を要旨とするものである。
【0013】
尚、本発明において「広告」とは、商業宣伝用の企業広告、あるいは公共広告など、目的とする事物について、広く世間に知らしめること、あるいはそれに用いられる物を意味する。
【0014】
また本発明において「駐輪場」とは、複数の二輪車を駐輪させるために確保され、且つ区画された場所のみならず、複数の二輪車を駐輪させることが認められた場所、例えば駐輪可能な領域として認められた道路あるいは歩行者通路の一定領域を含むものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一時駐輪整理券は、一時駐輪を行うための注意事項等が含まれる基本情報以外に、広告に関する付加情報が印刷されているため、上記本発明の一時駐輪整理券を使用することによって、同時に広告行為を行うことができる。上記広告行為は、一時駐輪整理券の使用に伴い付随的に行われるため、広告物の配布や掲示などの手間や費用がかからないという有利な点を有する。
より詳しく言えば、一時駐輪整理券は、二輪車を駐輪場に一時駐輪する際に、駐輪場の管理者あるいは駐輪場の使用者によって、ハンドルなどの特定の位置に捲き付けられるものである。従って、広告の印刷された本発明の一時駐輪整理券であれば、上述のとおりハンドルなどに該整理券が捲き付けられると同時に広告物が掲示される結果となるため、特に、広告することを主目的として広告物を配布または掲示などする必要がない。
【0016】
また上記本発明の一時駐輪整理券を用いた広告方法によれば、広告物の配布や掲示の手間や費用をかけることなく、上述する数の広告効果を十分に発揮させることができる。これは、一時駐輪整理券を使用する場所が、駐輪場という限られた場所であって、且つこの限られた場所に、一日で数十台から数千台の多数の二輪車が集合するという特殊な事情による。
即ち、駐輪場に駐輪される二輪車には、月極め駐輪を除き、これを整理し管理するために、必ず該二輪車のハンドルなどの特定且つ見え易い場所に、一時駐輪整理券が捲き付けられることとなる。ここで、本発明の一時駐輪整理券には広告が印刷されているため、その広告が、数十から数千という大量な数で、掲げられることとなる。この結果、駐輪場の使用者は、自分の二輪車のみならず、周囲に止められている二輪車に取り付けられた一時駐輪整理券に印刷された広告をも自然と目にする結果となる。また駐輪場の横を通行する歩行者も、この大量の広告物を目にする結果となる。従って、一つだけでは、深く印象に残らない広告物であっても、一度に大量に示すことによって広告内容を深く印象付けさせることが可能であり、これによって広告効果を増大させることができる。
【0017】
また同様に、本発明の広告方法であれば、回数の広告効果を発揮させることが可能である。即ち、駐輪場を使用する者は、使用のたびに、自分の二輪車及び他人の二輪車に捲き付けられている一時駐輪整理券に印刷された広告を目にすることとなり、また、駐輪場の横を通行する歩行者においても、通行するたびに、上記広告を目にすることとなる。従って、一定期間、同様の広告物が印刷された一時駐輪整理券を使用することにより、従来のように広告物を繰り返し配布するなどの広告行為なしに、何度も繰り返し、広告物を示すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、図を用いて、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に示す本発明の一時駐輪整理券1は、捲き付け部6と、該捲き付け部6の長手方向の両端に位置する控え券4a、控え券4bとから構成されている。捲き付け部6と控え券4a、4bとは、ミシン目状の切り取り線により連接されている。
【0019】
上記捲き付け部6は、長手方向の略中央部分に、一時駐輪の金額、整理番号、駐輪年月日などを示す基本情報2が印刷されている。尚、本発明における基本情報としては、図には示さないが、駐輪場使用の際の注意点、または輪場経営者(経営会社、経営団体)の名称またはマーク等の情報についても任意に決定し印刷することができる。
一方、上記基本情報の紙面上方向に付加情報3aが、紙面下方向に付加情報3bが、「○○時計店」の企業広告を示す文字及び図柄として印刷されている。上記付加情報3aは、上記付加情報3bと同一の図柄が、上記基本情報を挟んで180度に回転した状態で印刷されている。
尚、図1で示す付加情報は、本発明における一実施態様にすぎず、本発明において付加情報というときは、広告内容を示す情報であれば特に形式にこだわらず、例えば文字のみで構成されていてもよいし、図柄のみで構成されていてもよいし、あるいは、図1に示すように文字及び図柄の組み合わせによって示されていてもよく、また、白黒印刷、単色印刷、カラー印刷のいずれを選択するかは任意に決定することができる。ただし、より人の目をひき、強い印象を与えて広告効果を向上させるという観点からは、一般的にはカラー印刷されていることが好ましい。
【0020】
図2は、図1に示す一時駐輪整理券1の捲き付け部6を自転車のハンドル10に捲き付けた状態を示す図である。図2に示される捲き付け部分6は、付加情報3bが外側面手前側において視認可能に捲き付けられている。一方、上述のとおり付加情報3aは、付加情報3bと同一の図柄が180度回転した状態で印刷されているため、図2の如く自転車ハンドルに巻き付け部6が巻き付けられた際には、外側面奥行き側において、付加情報3aと同一の図柄である上記付加情報3bが該付加情報3aと同方向の向きで視認可能に位置している。
【0021】
本発明の一時駐輪整理券は、少なくとも片側面に広告に関する付加情報が印刷されていればよく、付加情報の位置、数、向きについて限定されるものではない。ただし、二輪車に捲き付けた際に、見易い位置に付加情報が印刷されていることが望ましく、例えば、図4(a)に示す如く、捲き付け部(あるいは控え券を有しない一時駐輪整理券自体)においてその長さ方向に略二分の一の位置で折り曲げたときに、少なくとも手前側か奥行き側のどちらか一方に付加情報が位置するよう印刷されていることが望ましい。
【0022】
さらには図1に示す態様のごとく、一時駐輪整理券(一時駐輪整理券が控え券と捲き付け部とから構成される場合には、捲き付け部)をその長手方向において略2分の1の位置で折り曲げたときに、手前側及び奥行き側の両方に付加情報が位置するよう印刷されており、しかも該付加情報が背中合わせ且つ互いが同方向になる向きに印刷されていることが特に望ましい。かかる態様によれば、巻き付け部あるいは一時駐輪整理券自体を自転車に巻き付けた際に、手前側および奥行き側のどちらからでも、付加情報、即ち広告内容を、良好に視認可能に位置させることができる。このとき上記手前側と奥行き側とで背中合わせになる付加情報として異なる図柄を印刷する態様では、広告内容を増加させることができるという有利な効果を発揮させることができる。また上記背中合わせになる付加情報として同一の図柄を印刷する態様(即ち図1に示す態様)では、巻き付ける向きに関係なく、手前側あるいは奥行き側のどちらか一方から見た場合であっても、広告内容が統一されるため、特に数の広告効果を増大させるという有利な点がある。
【0023】
次に、巻き付け部6の両端に形成されている控え券4a及び4bについて説明する。控え券4a及び4bには、一時駐輪整理券の控として必要な整理番号、駐輪日が印刷されている。上記整理番号は、巻き付け部に印刷される整理番号と、控え券に印刷される整理番号と同一の番号としておくことが一般的である。
また特に、控え券4aには、付加情報3a及び3bに関連する関連情報5として「○○時計店」の広告が印刷されている。特に図1に示す関連情報5の一部には、「10point」として、ポイント数を示す文字が印刷されている。
【0024】
上記関連情報5としては、控え券4aにポイント機能を発揮させるためのポイント数を印刷することに代えて、該控え券4aに抽選券機能を発揮させるために抽選番号を印刷してもよく、あるいは控え券において印刷されている整理番号を、抽選時の抽選番号とみなしてもよい。
【0025】
このように捲き付け部だけでなく、利用者用の控え券にも広告情報を印刷することによって、利用者に広告を見る機会を増加させることができ、利用者に対する広告効果を増大させることができる。さらに控え券にポイント機能あるいは抽選券機能を付与することによって、利用者の広告内容あるいは広告主への関心を高めさせることが可能であり、また控え券におけるポイントが還元されるまで、あるいは抽選が行われるまで広告内容あるいはその広告主に対する記憶が持続し、その結果、より広告効果を増大させることができる。
【0026】
また上記控え券におけるポイント機能あるいは抽選券機能は、別の観点からも優れた効果を発揮する。
一般的に、一時駐輪整理券における控え券及び捲き付け部には、同一の整理番号が印刷されている。そして利用者が自分の二輪車を駐輪場に引き取りに来た際に、控え券に印刷される整理番号と二輪車に捲き付けられている捲き付け部に印刷される整理番号とを照合し、両整理番号が一致することによって、その二輪車が自分のものであることを証明することができる。したがって、利用者用控え券は、利用者と管理者との間での二輪車の受け渡し時において非常に重要な役割を果たす。しかしながら控え券は、紙などの薄く軽い材質で製造されている上、その寸法も、折りたたんでポケットなどに入ってしまう程度に小さいものであるため、利用者がうっかりと紛失してしまうことがある。かかる場合に、利用者は駐輪されている自分の二輪車が自分のものであることを証明することが困難となり問題である。
【0027】
そこで本発明の上述する態様のごとく、控え券にポイント機能あるいは抽選券機能を発揮せしめることにより、利用者は、ポイントを集めるためにも控え券を紛失しないよう管理し、あるいは抽選日まで該控え券を抽選券として保管することになる。したがって少なくとも預けた二輪車を受け取りに行く際に、利用者が控え券を紛失するということを防止することができる。
【0028】
図1に示す上記一時駐輪整理券1では、二輪車を駐輪場に駐輪する際に、控え券4a及び4bが、それぞれ捲き付け部6から切り離され、関連情報5の印刷された控え券4aは、駐輪場使用者(以下、単に「利用者」ともいう。)に手渡され、控え券4bは、駐輪場管理者(以下、単位「管理者」ともいう。)の管理用控えとして保存される。そして、控え券4a及び4bが切り離されたあとの捲き付け部6は、二輪車の一部、一般的には、二輪車のハンドル部分に捲き付けられる。上述のとおり一時駐輪整理券において、控え券を備えることにより、駐輪される二輪車の受け渡しの際に、巻き付け部に印刷される整理番号と控え券に印刷される整理番号とを照合することによって、利用者と管理者との間でのやりとりがスムーズになり好ましい。
【0029】
但し、本発明の一時駐輪整理券は、上記控え券を必須の構成とするものではない。
例えば図3(a)に示す一時駐輪回数券などの場合には、表紙12を利用者用の控え券13及び管理者用の控え券14として代替させ、一時駐輪整理券15には、控え券を設けない態様も可能である。即ち図3(b)に示すとおり、回数券に綴られる一時駐輪整理券15は、基本情報16と付加情報17とが印刷され、特に切り放し可能な控え券が設けられていなくてもよい。
【0030】
本発明に用いられる一時駐輪整理券あるいは捲き付け部は、二輪車の一部、特にはハンドル部分に捲き付けられて、駐輪状態を示すことが出来るものであって、且つ、基本情報と付加情報とが印刷可能な面積を有しているものであれば、適宜選択して用いることができる。また二輪車への捲着方法も特に限定されるものではなく、捲き付けた状態で、重複部分をホチキスで留めることによって捲き付け状態を維持させてよい。あるいは予め一時駐輪整理券の裏面に接着剤層を設けておき、該接着剤層の接着力により一時駐輪整理券の裏面同士を接着させ、二輪車に捲き付けた状態を維持することもできる。
【0031】
上記接着剤層の設けられた本発明の一時駐輪整理券について、より詳しく説明するために図4(a)及び図4(b)を示す。
図4(a)は、本発明の一実施態様を示す一時駐輪整理券21の表面を示すものである。一時駐輪整理券21は、捲き付け部22と控え券25a及び控え券25bとから構成されており、捲き付け部22には、基本情報23と付加情報24とがそれぞれ印刷されている。一方、図4(b)は、一時駐輪整理券21の裏面を示す図である。捲き付け部22の裏面部分において、二本の帯状の感圧接着剤層27が、一時駐輪整理券長手方向と垂直方向に設けられている。上記二本の帯状の感圧接着剤層27は、捲き付け部22が二輪車に捲き付けられた際に、互いに当接し、これによって捲き付け部22の捲き付け状態が維持される。
【0032】
本発明の一時駐輪整理券をホチキスを用いてハンドル等の自転車の一部に捲き付けた場合には、表面に現れる付加情報、即ち広告印刷部分に該ホチキスの芯がささって見た目が悪くなる場合があり、また広告主としても、自分の広告内容にホチキスの芯がささることを好ましく思わない場合がある。
しかしながら、図4に示すように、一時駐輪整理券の裏面に接着剤層を設けた態様であれば、表面からみた場合に、広告内容を何等汚さずに済むため、ホチキスを用いて捲き付け状態を維持するよりも好ましい。
【0033】
上記本発明の一時駐輪整理券の使用は、同時に優れた広告方法を提供することとなる。
即ち、駐輪場に駐輪される複数の駐輪車の特定の部分に本発明の一時駐輪整理券あるいは捲き付け部を捲着することによって複数の一時駐輪整理券あるいは巻き付け部が連続的に並列し、これによって、別段の広告行為を行うことなく、該一時駐輪整理券あるいは巻き付け部に付加情報として印刷されている広告が複数且つ連続的に掲示されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一時駐輪整理券の一実施態様を示す正面図である。
【図2】本発明における捲き付け部を自転車のハンドルに巻きつけた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一時駐輪整理券の別の実施態様を示す斜視図である。
【図4】本発明の一時駐輪整理券の別の実施態様を示す説明図である。
【符号の説明】
【0035】
1、15、21 一時駐輪整理券
2、16、23 基本情報
3a、3b、17、24 付加情報
4a、4b、13、14、25a、25b 控え券
5 関連情報
6、22 捲き付け部
10 ハンドル
11 一時駐輪回数券
12 表紙
27、28 感圧接着剤層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二輪車の一部に捲着される一時駐輪整理券であって、前記一時駐輪整理券の少なくとも片側面に、駐輪に関する基本情報と、広告に関する付加情報とが印刷されていることを特徴とする一時駐輪整理券。
【請求項2】
二輪車の一部に捲き付けられる捲き付け部と、前記捲き付け部の長手方向における端部の少なくとも一方に切り離し可能に連接された控え券とから構成されており、前記捲き付け部の少なくとも片面側に前記基本情報及び前記付加情報が印刷されており、且つ、前記控え券の少なくとも片側面に、前記付加情報に関連する関連情報が印刷されていることを特徴とする請求項1に記載の一時駐輪整理券。
【請求項3】
前記一時駐輪整理券または前記捲き付け部をその長手方向において略2分の1の位置で2つに折り曲げたときに外面手前側及び外面奥行き側に同方向となる付加情報が印刷されていることを特徴とする請求項1または2に記載の一時駐輪整理券。
【請求項4】
前記関連情報が、抽選券機能又はポイント機能を備えていることを特徴とする請求項2または3に記載の一時駐輪整理券。
【請求項5】
前記一時駐輪整理券または前記捲き付け部の片面に、前記基本情報と前記付加情報とが印刷されており、且つ、他方の面には、幅方向に二本の帯状の感圧接着剤層が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の一時駐輪整理券。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の一時駐輪整理券を複数の自転車の特定の部分に捲着することによって、別段の手段を有することなく、同一の広告を複数且つ連続的に掲示することを可能とすることを特徴とする広告方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−102385(P2008−102385A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−285760(P2006−285760)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(500396182)株式会社ふじ・ぴーあーる (4)
【Fターム(参考)】