説明

三次元粘弾性構造体製造装置及び製造方法

【課題】三次元粘弾性構造体をより高い精度で成形することを可能とする。
【解決手段】ノズル10と三次元可動ステージ22とを相対的に移動させつつノズル10から軟性材料を吐出すると共に、冷却手段によって所定の固化温度以下に冷却して固化された状態を維持しつつ三次元の構造体を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三次元粘弾性構造体を形成するための三次元粘弾性構造体製造装置及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
これまで、様々な分野において粘弾性の三次元構造体の利用が行われている。例えば、特許文献1には、水溶性ゲル組成物を積層して生体軟組織の模型として形成する技術が開示されている。ここでは、粘弾性材料を軟組織の鋳型によって成形したり、生体硬組織の骨格に粘弾性構造物を圧着成形したりする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−316434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、鋳型や骨格を用いた成形方法は少種類の三次元構造体を大量に製造するには適しているが、多種多様の三次元構造体を少量ずつ製造するには鋳型や骨格の形成に時間やコストが掛かるという欠点がある。特に、手術のシミュレーションを行うために患者の生体軟組織の模型を形成する場合等においては、個々の患者に合わせて鋳型や骨格を準備する必要があり問題が顕著となる。とりわけ、心臓や動脈瘤など多くの製作対象は複雑な中空構造体であり、従来の方法では表面構造や中実の構造体の製作には適応できても、これら中空構造体を製作することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの態様は、所定の固化温度以下において固化する軟性材料を吐出するノズルと、前記ノズルから吐出された軟性材料により形成される構造体を保持し、前記ノズルに対して相対的に移動可能なステージと、前記ステージ上にて保持される構造体を冷却する冷却手段と、を備え、前記ノズルと前記ステージとを相対的に移動させつつ前記ノズルから軟性材料を吐出すると共に、前記冷却手段によって前記所定の固化温度以下に冷却して固化された状態を維持しつつ、中空など複雑な三次元構造体を精密に形成する三次元軟性構造体製造装置である。
【0006】
ここで、前記冷却手段は、液体窒素により構造体を冷却することが好適である。
【0007】
また、前記軟性材料は、鹸化率が97モル%以上でかつ重合度が500〜3000の第1のポリビニルアルコールと、鹸化率が70〜90モル%以上でかつ重合度が500〜3000の第2のポリビニルアルコールと、を含み、含水率が70〜95重量%であることが好適である。
【0008】
このような構成において、ノズルとステージとを相対的に移動させつつ所定の固化温度以下において固化する軟性材料を前記ノズルから吐出し、冷却手段によって前記所定の固化温度以下に冷却して固化された状態を維持しつつ、前記ステージ上において三次元の構造体を形成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、三次元粘弾性構造体を容易かつ安価に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態における三次元粘弾性構造体製造装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における三次元粘弾性構造体製造方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態における三次元粘弾性構造体製造装置の構成の別例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態における三次元粘弾性構造体製造装置100は、図1の装置構成図に示すように、ノズル10、材料タンク12、材料供給管14、電磁弁16、材料ポンプ18、加熱ヒータ20、三次元可動ステージ22、冷媒タンク24、冷媒供給管26、冷媒ポンプ28、熱交換器30及び制御部32を含んで構成される。
【0012】
三次元粘弾性構造体製造装置100は、ノズル10と三次元可動ステージ22とを相対的に移動させつつ所定の固化温度T以下において固化する軟性材料をノズル10から吐出させし、冷媒34によって所定の固化温度T以下に冷却して固化された状態を維持しつつ、三次元可動ステージ22上において三次元の構造体を形成するものである。
【0013】
ノズル10、材料タンク12、材料供給管14、電磁弁16、材料ポンプ18及び加熱ヒータ20は三次元粘弾性構造体製造装置100における材料供給手段を構成する。三次元可動ステージ22は三次元粘弾性構造体製造装置100における構造体支持手段を構成する。冷媒タンク24、冷媒供給管26、冷媒ポンプ28及び熱交換器30は三次元粘弾性構造体製造装置100における冷却手段を構成する。
【0014】
三次元粘弾性構造体を構成する材料は、高温では流動性が高くなり液状化し、温度が低下するにつれて流動性が低くなり、常温付近(0℃以上40℃以下)では粘弾性を示し、所定の固化温度T以下では固化する材料を用いる。ここで、固化とは、ノズル10から吐出された軟性材料を積層して構造体を成形する際に構造体の形をほぼ一定に維持するに十分な硬度を有する状態となることを意味する。
【0015】
なお、本実施の形態における三次元粘弾性構造体製造装置100は生体軟組織の三次元粘弾性構造体を成形するために適しているが、生体軟組織を模倣した三次元粘弾性構造体を形成するために適した軟性材料については後述する。
【0016】
ノズル10は、材料供給管14によって材料タンク12に接続される。ノズル10は、先端部分が絞られた構造になっており、その先端部分から軟性材料を高い位置精度で吐出できる構成とされている。材料タンク12は、三次元構造体を構成する軟性材料を蓄えるための容器である。材料タンク12には、軟性材料の固化を防ぐための保温手段を設けることが好適である。材料タンク12には、材料ポンプ18からの圧縮空気が送り込まれ、その圧縮力により材料供給管14を通してノズル10から軟性材料が吐出される。材料ポンプ18は、制御部32から出力される材料ポンプ制御信号を受けて、材料ポンプ制御信号に応じて運転状態が制御され、材料タンク12内の圧力を調整する。ノズル10と材料タンク12とを繋ぐ材料供給管14には電磁弁16が設けられる。電磁弁16は、制御部32から出力される供給制御信号によりノズル10から吐出される軟性材料の量を調整する。
【0017】
材料供給手段には加熱ヒータ20が設けられる。加熱ヒータ20は、冷却手段による冷却によって三次元可動ステージ22へ供給される前の軟性材料が固化しないように所定温度T以上に温度を維持するために設けられる。加熱ヒータ20は、制御部32からの材料温度制御信号を受けて、軟性材料の温度を調整する。また、材料供給手段のいずれかの箇所に温度センサーを取り付けて、温度センサーによって軟性材料の温度を検出し、検出温度に応じて加熱ヒータ20をフィードバック制御して温度制御を行ってもよい。なお、図1では、加熱ヒータ20をノズル10の近傍のみに設けた構成を示したが、必要に応じて加熱ヒータ20を他の箇所に設けてもよい。
【0018】
三次元可動ステージ22は、ノズル10から吐出された軟性材料を支持する構成要素である。三次元可動ステージ22は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に位置制御が可能なX−Y−Zステージを備える。三次元可動ステージ22は、制御部32からステージ制御信号を受けて、ステージ制御信号に応じてノズル10に対するX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の相対位置を変更する。三次元可動ステージ22は、例えば、サーボ制御とすることが好適である。
【0019】
三次元可動ステージ22には冷却手段が付設される。三次元可動ステージ22に対して冷媒供給管26を介して冷媒タンク24が接続される。冷媒タンク24には、軟性材料によって形成された構造体を冷却するための冷媒34が蓄えられる。冷媒供給管26の途中には、さらに冷媒ポンプ28及び熱交換器30も設けられる。冷媒34は、冷媒ポンプ28によって圧縮され、熱交換器30を介して冷媒タンク24と三次元可動ステージ22との間を循環させられる。三次元可動ステージ22上にて形成された三次元構造体が冷媒タンク24から供給された冷媒34により冷却され、暖められた冷媒34は熱交換器30にて再び冷却されて冷媒タンク24に戻される。
【0020】
冷媒ポンプ28は、制御部32から冷媒供給制御信号を受けて、冷媒供給制御信号に応じて冷媒34の供給量を調整する。制御部32は、三次元可動ステージ22上の構造体を所定の固化温度T以下に維持するように冷媒34の供給量を調整する。
【0021】
なお、冷却手段はこのような構成に限定されるものではなく、三次元粘弾性構造体を成形する間に構造体を固化温度T以下に維持できるものであればよい。また、冷媒34は、特に限定されるものではなく、例えば液体窒素やエチレングリコール等を用いることができる。
【0022】
また、三次元可動ステージ22は、冷媒34が構造体全体を冷却できるような形状とすることが好適である。例えば、図1に示すように、三次元可動ステージ22を浴槽形状とし、冷却手段から供給された冷媒34が構造体全体の周辺に満たされるように構成することが好適である。
【0023】
次に、本実施の形態における三次元粘弾性構造体製造装置100を用いた三次元粘弾性構造体の成形方法について説明する。三次元粘弾性構造体の成形は、図2のフローチャートに沿って行われる。
【0024】
ステップS10では、三次元可動ステージ22への冷媒の供給が開始される。制御部32は、冷媒ポンプ28に対して冷媒供給制御信号を出力し、冷媒ポンプ28を動作させて冷媒タンク24から冷媒34を三次元可動ステージ22へ供給させる。
【0025】
ステップS12では、成形対象となる構造体の形に合わせて三次元可動ステージ22の移動が行われる。制御部32は、三次元可動ステージ22に対してCAD/CAM制御を行う。成型対象となる物体の三次元構造のデータを取得し、そのデータに応じてステージ制御信号を出力し、三次元可動ステージ22をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向へ移動制御する。これにより、ノズル10の吐出位置と三次元可動ステージ22との相対的な位置が変更される。
【0026】
ステップS14では、ノズル10から軟性材料が供給され、構造体の成形が行われる。制御部32は、電磁弁16へ供給制御信号を出力して軟性材料の供給を可能とすると共に、材料ポンプ18に材料ポンプ制御信号を出力してノズル10から軟性材料を吐出させる。
【0027】
ステップS16では、構造体の成形が終了したか否かが判定される。構造体の成形が終了していない場合にはステップS12に戻り、三次元可動ステージ22を動かしつつ、ノズル10から軟性材料を供給して構造体の成形を継続する。構造体の成形が終了した場合、ステップS18において冷媒の供給を停止する。
【0028】
これにより、ノズル10から吐出される軟性材料が三次元可動ステージ22上にて積層され、成型対象となる物体の構造に対応した三次元構造体が形成される。このとき、三次元可動ステージ22上において成形されつつある三次元構造体を冷媒によって固化した状態に保持しつつ、ノズル10と三次元可動ステージ22との相対位置を成型対象となる物体の三次元構造に対応して変更させると共に、ノズル10から軟性材料を吐出させて三次元構造体を成形する。したがって、軟性材料を用いた三次元粘弾性構造体を形成する際に、常温では粘弾性を示す構造体を固化された状態に維持しつつ、軟性材料を順に積層していくことが可能となる。そして、成形が完了した時点で冷媒による冷却を停止させることで、成形された三次元構造体は常温に戻り粘弾性を示すものとなる。その結果、三次元粘弾性構造体の形状・大きさ・内部構造を高い精度で成形することができる。
【0029】
なお、本実施の形態では、1種類の軟性材料を用いて三次元粘弾性構造体を成形する構成について説明したが複数の軟性材料を用いる構成としてもよい。例えば、図3に示すように、異なる2種類の軟性材料のための材料タンク12a,12b、電磁弁16a,16b及び材料ポンプ18a,18bを2系統設け、制御部32によってノズル10から供給される軟性材料を選択することによって、2種類の軟性材料を組み合わせた複合的な三次元粘弾性構造体を形成することができる。さらに、3種類以上の軟性材料を用いる場合でも同様に3系統以上の材料供給手段を設ければよい。
【0030】
<生体軟組織を構成するための軟性材料>
生体軟組織を構成するための軟性材料としては、鹸化率が97モル%以上でかつ重合度が500〜3000の第1のポリビニルアルコールと、鹸化率が70〜90モル%以上でかつ重合度が500〜3000の第2のポリビニルアルコールと、を含み、含水率が70〜95重量%である材料を用いることが好適である。
【0031】
第1のポリビニルアルコールの鹸化度が97モル%を下回ると、粘性率が非常に高くなり、かつゲル化しにくくなるという欠点が生じる。また、第1のポリビニルアルコールの重合度が500を下回ると、強度が低くなりすぎるという欠点が生じ、3000を上回ると、弾性率が高くなりすぎるという欠点が生じる。鹸化度、重合度及び含水率は、それぞれ、残留酢酸基量の測定法、液体クロマトグラフィー法及び重量測定法により測定できる。
【0032】
本発明の水性ゲル組成物において、鹸化度が97モル%以上でかつ重合度が500〜3000の第1のポリビニルアルコールは、完全鹸化型のポリビニルアルコールとして市場から入手することができるし、公知の方法で製造することもできる。
【0033】
本発明における鹸化度が70〜90モル%で重合度が500〜3000の第2のポリビニルアルコールは、部分鹸化型のポリビニルアルコールとして市場から入手することができるし、公知の方法で製造することもできる。
【0034】
また、水性ゲル組成物は、好ましくは70〜90、特に70〜80重量%の含水率を有する。また、水性ゲル組成物において、第1及び第2のポリビニルアルコールの量比は、対象とする生体軟組織の特性によって変化し得る。湿潤粘膜を含む生体軟組織用の場合、第1のポリビニルアルコール:第2のポリビニルアルコールの重量比を、好ましくは99:1〜70:30、より好ましくは99:1〜80:20とする。
【0035】
本発明における生体軟組織は、硬組織を除く組織、すなわち骨と歯を除く組織を意味し、例えば、口腔粘膜等の口腔軟組織、鼻腔粘膜等の鼻腔軟組織、耳腔粘膜等の耳腔軟組織、内臓(脳、心臓、肝臓、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、肺、胃、小腸、大腸、子宮、食道)、皮膚、筋肉、血管、リンパ管、眼球を含む。ポリビニルアルコールの鹸化度、重合度、比率や組成物中の含水率を上記の範囲内で変化することにより、対象の生体軟組織により類似する特性を有する生体軟組織の模型を成形するための水性ゲル組成物を得ることができる。各生体軟組織に好適な配合例を以下に例示する。
【0036】
生体軟組織が口腔軟組織である場合、使用する第1及び第2のポリビニルアルコールの混合物の平均鹸化度は90〜95、平均重合度は1000〜2000、第1のポリビニルアルコール:第2のポリビニルアルコールの重量比は99:1〜70:30、ゲル組成物の含水率は70〜95重量%であることが好ましい。
【0037】
生体軟組織が鼻腔軟組織である場合、使用する第1及び第2のポリビニルアルコール混合物の平均鹸化度は90〜98、平均重合度は1000〜2000、第1のポリビニルアルコール:第2のポリビニルアルコールの重量比は99:1〜80:20、ゲル組成物の含水率は70〜95重量%であることが好ましい。
【0038】
生体軟組織が耳腔軟組織である場合、使用する第1及び第2のポリビニルアルコール混合物の平均鹸化度は90〜98、平均重合度は1000〜2000、第1のポリビニルアルコール:第2のポリビニルアルコールの重量比は99:1〜80:20、ゲル組成物の含水率は70〜95重量%であることが好ましい。
【0039】
生体軟組織が胃、腸、肝臓等の内臓である場合、使用する第1及び第2のポリビニルアルコール混合物の平均鹸化度は85〜98、平均重合度は1000〜2000、第1のポリビニルアルコール:第2のポリビニルアルコールの重量比は99:1〜70:30、ゲル組成物の含水率は70〜95重量%であることが好ましい。
【0040】
生体軟組織が血管である場合、使用する第1及び第2のポリビニルアルコール混合物の平均鹸化度は85〜98、重合度は1000〜2000、第1のポリビニルアルコール:第2のポリビニルアルコールの重量比は99:1〜70:30、ゲル組成物の含水率は70〜95重量%であることが好ましい。
【0041】
生体軟組織が皮膚である場合、使用する第1及び第2のポリビニルアルコール混合物の平均鹸化度は95〜98、平均重合度は1000〜2000、第一のポリビニルアルコール:第二のポリビニルアルコールの重量比は99:1〜80:20、ゲル組成物の含水率は70〜95重量%であることが好ましい。
【0042】
このような軟性材料を用いた場合、固化温度Tは−10℃以下−60℃以上となるので、この固化温度T以下に冷却しつつ三次元粘弾性構造体を成形することが好適である。なお、流動性が高くなる温度は50℃〜90℃以上であるので、材料供給手段において軟性材料は50℃以上に加熱しておくことが好適である。
【0043】
また、上記以外の材料を用いることもできる。例えば、光硬化型PVA、シリコーンゴム、ウレタンゴム等の光硬化型又は化学重合型の軟性材料を用いることもできる。このような材料においても冷やした状態で貯蔵し、触媒と混合させながら射出すればよい。このとき、三次元粘弾性構造体製造装置は冷却装置の他に光照射装置などを備えるものとすればよい。
【符号の説明】
【0044】
10 ノズル、12 材料タンク、14 材料供給管、16 電磁弁、18 材料ポンプ、20 加熱ヒータ、22 三次元可動ステージ、24 冷媒タンク、26 冷媒供給管、28 冷媒ポンプ、30 熱交換器、32 制御部、100 三次元粘弾性構造体製造装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の固化温度以下において固化する軟性材料を吐出するノズルと、
前記ノズルから吐出された軟性材料により形成される構造体を保持し、前記ノズルに対して相対的に移動可能なステージと、
前記ステージ上にて保持される構造体を冷却する冷却手段と、
を備え、
前記ノズルと前記ステージとを相対的に移動させつつ前記ノズルから軟性材料を吐出すると共に、前記冷却手段によって前記所定の固化温度以下に冷却して固化された状態を維持しつつ三次元の構造体を形成する三次元粘弾性構造体製造装置。
【請求項2】
請求項1に記載の三次元粘弾性構造体製造装置であって、
前記冷却手段は、液体窒素により構造体を冷却することを特徴とする三次元粘弾性構造体製造装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の三次元粘弾性構造体製造装置であって、
前記軟性材料は、鹸化率が97モル%以上でかつ重合度が500〜3000の第1のポリビニルアルコールと、鹸化率が70〜90モル%以上でかつ重合度が500〜3000の第2のポリビニルアルコールと、を含み、含水率が70〜95重量%であることを特徴とする三次元粘弾性構造体製造装置。
【請求項4】
ノズルとステージとを相対的に移動させつつ所定の固化温度以下において固化する軟性材料を前記ノズルから吐出し、
冷却手段によって前記所定の固化温度以下に冷却して固化された状態を維持しつつ、前記ステージ上において三次元の構造体を形成する三次元粘弾性構造体製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−253060(P2011−253060A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127068(P2010−127068)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(899000057)学校法人日本大学 (650)
【出願人】(506180394)有限会社 テクノ・キャスト (3)
【Fターム(参考)】