説明

上枠及び内窓枠

【課題】内窓枠や框体に意匠性の高い材料を採用した場合であっても、障子を保持する強度を確保することのできる上枠と該上枠を備えた内窓枠を提供する。
【解決手段】建物開口部に設けられる外窓90の室内側に取付けられる内窓1を構成し、内窓1に設けられる障子3、4を案内自在な障子案内部13b、13cを有する樹脂製の上枠本体13を備え、上枠本体13は室内端部に内側に向かって垂下される室内垂下面部13dを有し、上枠本体13の室内側には化粧上枠14が取付けられ、化粧上枠14は上枠本体13とは異なる材質の樹脂からなると共に、室内垂下面部13dの室内側面を全面に渡って被覆する被覆面部14cを有してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製の内窓枠内に樹脂製の框体を有する障子を納めてなる内窓に用いられる上枠及び該上枠を有する内窓枠に関し、特に内観視における意匠性を高めた上枠及び該上枠を有する内窓枠に関する。
【背景技術】
【0002】
建物開口部に設けられるサッシにおいて、外窓と内窓とでサッシを二重窓とすることにより、断熱性能や遮音性を高くすることができる。内窓は通常、合成樹脂により内窓枠及び障子の框体が形成されており、断熱性を高くすると共に、意匠性も良好なサッシとなるようにしている。
【0003】
ここで、内窓枠を構成する上枠は、障子案内部を備えており、障子を案内、保持する機能を有する。上枠は、障子に風圧などがかかった場合でも障子を確実に保持するだけの強度を必要とする。このため、樹脂材料の中でも比較的強度の高いPVC樹脂などによって上枠は形成される。このように樹脂材料で形成された上枠を備える内窓としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−285819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、サッシにおいては意匠性を向上させることが求められており、内窓枠や障子の框体が単に樹脂材であるというだけではなく、例えば木のような質感を持たせるために、材料を人工木樹脂としたり、あるいはさらに表面に木目調の凹凸を加工したりといったことが行われている。
【0006】
しかし、このような意匠性の高い材料は、PVC樹脂などよりも強度が低いため、上枠において障子を保持するための強度を確保することが困難であった。例えば、上枠の室内側面は、上枠の周面から内側に突出するように形成されており、内外障子を上枠で保持している場合において、内障子の室内側面と対向している。このため、上枠の室内側面は内障子からの圧力を受け、それによって大きな力を受けた場合には、室内側面が根元部から破損するおそれがあった。
【0007】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、内窓枠や框体に意匠性の高い材料を採用した場合であっても、障子を保持する強度を確保することのできる上枠と該上枠を備えた内窓枠を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係る上枠は、建物開口部に設けられる外窓の室内側に取付けられる内窓を構成する上枠において、
前記内窓に設けられる障子を案内自在な障子案内部を有する樹脂製の上枠本体を備え、該上枠本体は室内端部に内側に向かって垂下される室内垂下面部を有し、
前記上枠本体の室内側には化粧上枠が取付けられ、該化粧上枠は前記上枠本体とは異なる材質の樹脂からなると共に、前記室内垂下面部の室内側面を全面に渡って被覆する被覆面部を有してなることを特徴として構成されている。
【0009】
また、本発明に係る上枠は、前記化粧上枠の被覆面部は板状に形成されると共に、室内側面にのみ装飾部を形成してなることを特徴として構成されている。
【0010】
さらに、本発明に係る上枠は、前記上枠本体の室内垂下面部は板状に形成され、前記化粧上枠の被覆面部は下端部に前記室内垂下面部の下端厚み方向部分を被覆する下端被覆部を有してなることを特徴として構成されている。
【0011】
さらにまた、本発明に係る上枠は、前記化粧上枠は嵌合部を有し、前記上枠本体は前記化粧上枠を嵌合させる被嵌合部を有してなることを特徴として構成されている。
【0012】
そして、本発明に係る上枠は、前記上枠本体は上面の室内端部に前記被嵌合部を有し、前記化粧上枠は前記嵌合部が前記上枠本体の上面と建物開口部とに挟持されることを特徴として構成されている。
【0013】
また、本発明に係る内窓枠は、建物開口部に設けられる外窓の室内側に取付けられる内窓を構成する内窓枠において、
それぞれ樹脂からなる上枠と下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなり、前記上枠は前記内窓に設けられる障子を案内自在な障子案内部を有する樹脂製の上枠本体を備え、該上枠本体は室内端部に内側に向かって垂下される室内垂下面部を有し、
前記上枠本体の室内側には化粧上枠が取付けられ、該化粧上枠は前記上枠本体とは異なる材質であって前記縦枠と同じ材質の樹脂からなると共に、前記室内垂下面部の室内側面を全面に渡って被覆する被覆面部を有し、
前記縦枠は室内端部に内側に突出する室内面部を有し、前記化粧上枠の両端部はそれぞれ前記縦枠の室内面部の室外側に配置されることを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る上枠によれば、上枠本体の室内側には化粧上枠が取付けられ、化粧上枠は上枠本体とは異なる材質の樹脂からなると共に、室内垂下面部の室内側面を全面に渡って被覆する被覆面部を有してなることにより、障子を保持する上枠本体には強度の高い材料を用い、室内側に露出する部分については意匠性の高い材料を用いることができるから、内窓枠や框体に意匠性の高い材料を採用した場合であっても、意匠性を統一しつつ障子を保持する強度を確保することができる。
【0015】
また、本発明に係る上枠によれば、化粧上枠の被覆面部は板状に形成されると共に、室内側面にのみ装飾部を形成してなることにより、装飾部の形成が容易であると共に、必要最低限の部位にのみ装飾加工を施せばよいので、コストも低く抑えることができる。
【0016】
さらに、本発明に係る上枠によれば、上枠本体の室内垂下面部は板状に形成され、化粧上枠の被覆面部は下端部に室内垂下面部の下端厚み方向部分を被覆する下端被覆部を有してなることにより、上枠本体を室内側からより見えないようにして意匠性を高くすることができると共に、経年変化で化粧上枠が変形しても、上枠本体を露出させにくくすることができる。
【0017】
さらにまた、本発明に係る上枠によれば、化粧上枠は嵌合部を有し、上枠本体は化粧上枠を嵌合させる被嵌合部を有してなることにより、嵌合構造により容易に化粧上枠を上枠本体に取付けることができる。
【0018】
そして、本発明に係る上枠によれば、上枠本体は上面の室内端部に被嵌合部を有し、化粧上枠は嵌合部が上枠本体の上面と建物開口部とに挟持されることにより、化粧上枠が上枠本体と共に建物開口部に固定されるので、化粧上枠を確実に固定して上枠本体から外れないようにすることができる。
【0019】
また、本発明に係る内窓枠によれば、上枠本体の室内側には化粧上枠が取付けられ、化粧上枠は上枠本体とは異なる材質であって縦枠と同じ材質の樹脂からなると共に、室内垂下面部の室内側面を全面に渡って被覆する被覆面部を有し、縦枠は室内端部に内側に突出する室内面部を有し、化粧上枠の両端部はそれぞれ縦枠の室内面部の室外側に配置されることにより、内窓枠や框体に意匠性の高い材料を採用した場合であっても、意匠性を統一しつつ障子を保持する強度を確保することができると共に、縦枠の室内面部により化粧上枠の両端部を隠しているので、化粧上枠が温度変化などで収縮しても、両端部に生じる隙間を露出させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態におけるサッシの縦断面図である。
【図2】サッシの横断面図である。
【図3】図1のうち上枠付近の拡大図である。
【図4】上枠の分解組立断面図である。
【図5】内窓枠の内観正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には第1の実施形態におけるサッシの縦断面図を、図2にはサッシの横断面図を、それぞれ示している。本実施形態のサッシは、二重窓を構成する内窓1である。二重窓は、建物開口部の室外側に設けられる外窓90の室内側に内窓1が取付けられるものであり、サッシの断熱性や遮音性を向上させるために設けられる。
【0022】
図1及び図2には、外窓90は外枠体のみを表している。外枠体は、上辺を構成する外上枠91と、下辺を構成する外下枠92と、左右の縦片を構成する外縦枠93とを、方形状に枠組みしてなり、建物開口部の室外端部に取付けられる。外窓90の構成は、一般的なサッシと同様のものである。外枠体の室内側には、四周に渡って額縁材5が設けられ、この額縁材5の内周面に対し、内窓1が取付けられる。
【0023】
内窓1は、額縁材5に取付けた内窓枠2内に内障子3と外障子4を引き違い状に納めてなるものである。内窓枠2は、いずれも樹脂材からなる上枠10と下枠11及び左右の縦枠12、12を方形状に枠組みして構成される。また、内障子3及び外障子4は、いずれも外側が樹脂材からなる横框である上框20と下框21、枠側に配置される縦框である戸当たり框22及び召合せ側に配置される縦框である召合せ框23を方形状に框組みしてなる框体7に複層ガラス板からなるパネル体8を納めて構成され、内窓枠2内において長手方向に走行自在となるように納められる。すなわち、内窓1は目に触れる部分が樹脂材によって構成される樹脂サッシである。
【0024】
内窓枠2を構成する上枠10は、内障子3と外障子4を保持して案内する室外側の上枠本体13と、上枠本体13の室内側面を覆うように取付けられる化粧上枠14とからなっている。上枠本体13は、額縁材5の内周面に固定される周面部13aを備え、周面部13aから内周側に向かって室内外に3つの面が突出状に形成されている。これらによって、上枠本体13の室外側と室内側には、それぞれ凹状の外案内部13bと内案内部13cが形成される。障子案内部である外案内部13bと内案内部13cは、それぞれ外障子4と内障子3の上辺部分を保持し、これらを長手方向に案内する。化粧上枠13の構成については、後で詳述する。
【0025】
内窓枠2を構成する下枠11は、額縁材5の内周面に固定される基部材11aと、基部材11aの内周面に固定されるレール部材11bとからなっている。レール部材11bは、2条の立ち上がり状に形成されたレール部分を有しており、内障子3と外障子4をそれぞれ走行自在として、これらが長手方向に移動自在となるようにしている。
【0026】
内窓枠2を構成する縦枠12は、額縁材5の内周面に固定される周面部12aを備え、周面部12aの室内端部には、見付方向内側に向かって伸びる室内面部12bが形成されている。また、周面部12aの室外端部には、見付方向内側に向かって伸びる室外面部12cが形成されている。
【0027】
框体7を構成する上框20は、框材としての機能を備えた樹脂製の樹脂上框20aと、樹脂上框20aを補強する金属製の金属上框20bとからなっている。框体7を構成する下框21は、框材としての機能を備えた樹脂製の樹脂下框21aと、樹脂下框21aを補強する金属製の金属下框21bとからなっている。また、框体7を構成する縦框である戸当たり框22と召合わせ框23は、それぞれ框材としての機能を備えた樹脂製の樹脂縦框22a、23aと、樹脂縦框22a、23aを補強する金属製の金属縦框22b、23bとからなっている。框体7の内周面は、四周に渡って内周側に開口したパネル開口溝24を備え、パネル体8の周縁部を納めて保持することができる。
【0028】
化粧上枠13の構成につき、より詳細に説明する。図3には、図1のうち上枠10付近の拡大図を示している。この図に示すように、上枠本体13の室内端部には、内側に向かって垂下される室内垂下面部13dが形成されている。化粧上枠14は、上枠本体13の室内垂下面部13dの室内側面を全面に渡って被覆する板状の被覆面部14aを有している。
【0029】
また、上枠本体13の上面室内端部、すなわち室内垂下面部13dの上方には、被嵌合部13eが形成されている。化粧上枠14の上端部には、被嵌合部13eと嵌合自在な嵌合部14bが形成されており、両者が嵌合することにより、化粧上枠14が上枠本体13に対して固定されている。
【0030】
化粧上枠14のうち被覆面部14aの下端部は、室外側に若干突出する下端被覆部14cを構成している。下端被覆部14cは、上枠本体13の室内垂下面部13dのうち下端部を被覆しており、室内側から上枠本体13が見えないようにすることができて、意匠性を向上させることができる。また、経年変化により化粧上枠14が反るように変形した場合であっても、下端被覆部14cにより室内垂下面部13dの下端部が隠された状態が維持されるため、意匠性の低下を防止することができる。
【0031】
上枠10は、内障子3や外障子4からの力を受けても破損しない強度確保のため、強度の高い樹脂材料によって形成されている。一方で、内障子3及び外障子4を構成する框体7には、意匠性向上のため、上枠10とは異なる種類の樹脂材料、具体的には人工木樹脂を用いている。化粧上枠13は、框体7を構成する樹脂材と同じ材料、すなわち人工木樹脂からなっており、内窓枠2と框体7とで、内観視を統一して意匠性を高くすることができる。
【0032】
また、化粧上枠14の被覆面部14aには、室内側面にのみ装飾部が形成されている。装飾部は、意匠性向上のために形成されるものであって、本実施形態の装飾部は、化粧上枠14の表面に木目調の凹凸を形成してなるものであり、これは化粧上枠14に彫り込み加工を施すことにより形成される。框体7を構成する各框材にも、表面には同様の装飾部が形成されており、框体7と内窓枠2とで統一した内観を奏して、意匠性を高くすることができる。ここで、化粧上枠14には被覆面部14aの室内側面にのみ装飾部を形成するので、装飾部の形成が容易であり、また、必要最低限の加工を行えばよいため、加工のコストも低く抑えることができる。
【0033】
次に、上枠10の組立工程について説明する。図4には、上枠10の分解組立断面図を示している。図4(a)には、化粧上枠14を上枠本体13に取付ける前の状態を示している。この図に示すように、上枠10を構成する上枠本体13と化粧上枠14は別部品からなり、化粧上枠14の嵌合部14bを上枠本体13の被嵌合部13eに嵌合させることで、両者が一体化され、上枠本体13の室内垂下面部13dは化粧上枠14の被覆面部14aによって全面が被覆される。
【0034】
図4(b)には、上枠本体13と化粧上枠14を一体化した上枠10を、建物開口部を構成する額縁材5に対し取付ける前の状態を示している。この図に示すように、上枠10の周面部13aを額縁材5の内周面に対し突き当てて、内周側からネジ止めすることにより、上枠10が額縁材5に対して固定される。
【0035】
化粧上枠14には、被覆面部14aの上端から室外側に屈曲するように嵌合部14bが形成されており、上枠本体13の上面に形成された被嵌合部13eに対して嵌合されている。このため、上枠10を額縁材5に対して固定する際に、嵌合部14bは上枠本体13と額縁材5に挟持された状態となり、そのまま上枠本体13が額縁材5にネジ止めされることで、化粧上枠14は強固に固定される。
【0036】
図4(c)には、上枠10を額縁材5に対して固定した状態を示している。前述のように、上枠10が額縁材5に固定されることで、化粧上枠14は上枠本体13と額縁材5に挟持されている。また、図4(c)には縦枠12も表されている。縦枠12の室内面部12bは、化粧上枠14の被覆面部14aよりも室内側に位置している。すなわち、縦枠12は、上枠10よりも室内面部12bの厚み分だけ室内側に張り出していることになる。
【0037】
図5には、内窓枠2の内観視正面図を示している。この図に示すように、上枠10の化粧上枠14は、両端部がそれぞれ縦枠12の室内面部12bの室外側に配置されており、両端部は室内面部12bによって室内側からは隠された状態となっている。これにより、化粧上枠14が温度変化により収縮し、両端部で縦枠12との間に隙間を生じても、その隙間が室内側から見えないようにして、意匠性が低下することを防止することができる。
【0038】
本実施形態では、上枠本体13の室内側面にのみ、化粧上枠14を設けているが、上枠本体13の室外側面にも化粧上枠を設けてもよい。室外側面にも化粧上枠を設けることで、室外側からのサッシの意匠性も向上させることができる。内窓を室内側寄りに配置した場合には、内窓枠2が室外側から見えやすくなるため、室外側にも化粧上枠を設けることが、特に有効である。
【0039】
上枠本体13の室外側面にも化粧上枠を設ける場合には、上枠本体13の室外端部にも、被嵌合部を形成しておく必要がある。また、図4(c)に示されているように、本実施形態では、縦枠12が上枠10よりも室外面部12cの厚み分だけ室外側に張り出しているが、上枠本体13の室外側面に化粧上枠を設ける場合には、さらに化粧上枠の厚み分、縦枠12が室外側に張り出して、化粧上枠を配置する室内外方向のスペースを確保する必要がある。
【0040】
また、本実施形態では、上枠本体13の室内外にそれぞれ凹状に形成された外案内部13bと内案内部13cによって、外障子4と内障子3の上辺を長手方向に案内するようにしているが、障子案内部の構成としてはこれには限られず、例えば、上枠本体13に2条の突出する上レール部を設け、内障子3と外障子4は、上辺をそれぞれの上レール部を跨ぐように形成して、上レール部によって長手方向に案内されるように構成されていてもよい。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこれらの実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
【符号の説明】
【0042】
1 内窓
2 内窓枠
3 内障子
4 外障子
5 額縁材
7 框体
8 パネル体
10 上枠
11 下枠
12 縦枠
12b 室内面部
13 上枠本体
13b 外案内部
13c 内案内部
13d 室内垂下面部
13e 被嵌合部
14 化粧上枠
14a 被覆面部
14b 嵌合部
14c 下端被覆部
20 上框
21 下框
22 戸当たり框
23 召合せ框
90 外窓
91 外枠体
92 外上枠
93 外下枠
94 外縦枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物開口部に設けられる外窓の室内側に取付けられる内窓を構成する上枠において、
前記内窓に設けられる障子を案内自在な障子案内部を有する樹脂製の上枠本体を備え、該上枠本体は室内端部に内側に向かって垂下される室内垂下面部を有し、
前記上枠本体の室内側には化粧上枠が取付けられ、該化粧上枠は前記上枠本体とは異なる材質の樹脂からなると共に、前記室内垂下面部の室内側面を全面に渡って被覆する被覆面部を有してなることを特徴とする上枠。
【請求項2】
前記化粧上枠の被覆面部は板状に形成されると共に、室内側面にのみ装飾部を形成してなることを特徴とする請求項1記載の上枠。
【請求項3】
前記上枠本体の室内垂下面部は板状に形成され、前記化粧上枠の被覆面部は下端部に前記室内垂下面部の下端厚み方向部分を被覆する下端被覆部を有してなることを特徴とする請求項1または2記載の上枠。
【請求項4】
前記化粧上枠は嵌合部を有し、前記上枠本体は前記化粧上枠を嵌合させる被嵌合部を有してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の上枠。
【請求項5】
前記上枠本体は上面の室内端部に前記被嵌合部を有し、前記化粧上枠は前記嵌合部が前記上枠本体の上面と建物開口部とに挟持されることを特徴とする請求項4記載の上枠。
【請求項6】
建物開口部に設けられる外窓の室内側に取付けられる内窓を構成する内窓枠において、
それぞれ樹脂からなる上枠と下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなり、前記上枠は前記内窓に設けられる障子を案内自在な障子案内部を有する樹脂製の上枠本体を備え、該上枠本体は室内端部に内側に向かって垂下される室内垂下面部を有し、
前記上枠本体の室内側には化粧上枠が取付けられ、該化粧上枠は前記上枠本体とは異なる材質であって前記縦枠と同じ材質の樹脂からなると共に、前記室内垂下面部の室内側面を全面に渡って被覆する被覆面部を有し、
前記縦枠は室内端部に内側に突出する室内面部を有し、前記化粧上枠の両端部はそれぞれ前記縦枠の室内面部の室外側に配置されることを特徴とする内窓枠。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−60744(P2013−60744A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200009(P2011−200009)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)