説明

下部耐震支持具及びこれを用いた転倒防止器具

【課題】家具等の下部側を支持する際に設置作業を容易に行わせることが可能な下部耐震支持具及びこれを用いた転倒防止器具を提供する。
【解決手段】床面3上に載置される家具5の下部側を支持する下部耐震支持具7であって、床面3に貼り付けられる本体部11と、該本体部11から延設されると共に少なくとも上面が床面3側に漸次傾斜し尖端部39が床面3と家具5との間に差し込みによって係合する係合部13とを備えている。従って、係合部13の尖端部39を床面3と家具5との間に差し込み係合して本体部11を床面3に貼り付けるだけで、家具5を持ち上げることなく容易且つ確実に設置作業を行わせることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震による家具の転倒防止等に供される下部耐震支持具及びこれを用いた転倒防止器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家具等の耐震支持具としては、例えば特許文献1のように、固定片及び取付片とこれら固定片及び取付片間のコイル・スプリングとからなり、家具等の上部を支持するものがある。
【0003】
この上部耐震支持具は、固定片を粘弾性体により壁面等の固定面に貼付固定し、取付片を粘弾性体により家具の天板等の被支持体面に貼付固定するようになっている。地震時等には、振動により家具等に入力される動的荷重を、コイル・スプリング及び粘弾性体で緩衝することができる。
【0004】
ところが、このような上部耐震支持具のみでは、地震等により家具等に入力される動的負荷により家具が転倒する恐れがあった。
【0005】
具体的には、地震加速度により家具の重心に働く力と上部耐震支持具に働く反力とにより家具が偶力を受ける。この偶力によるモーメントが、家具と床間との摩擦力による反力を超えると、家具が上部耐震支持具を中心に回転する。
【0006】
特に、水平方向の加速度と共に上下方向の加速度が働くと、床面と家具面の摩擦力が変動して小さくなる瞬間がある。この場合、比較的小さな水平方向の加速度により家具が上部耐震支持具を中心に容易に回転し、結果として上部耐震支持具が過大な負荷の入力によって脱落し家具等が転倒することになる。
【0007】
このため、例えば特許文献2のように、家具等の下部側の支持に用いられる下部耐震支持具が提案されている。この下部耐震支持具は、粘弾性材料からなるシート状に形成され、家具等の下側に敷いて支持を行うようになっている。
【0008】
しかしながら、従来の下部耐震支持具は、家具等の下側に敷いて用いる性質上、設置の際に家具等を持ち上げる必要があり、作業に手間がかかっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−48765号公報
【特許文献2】特開2010−116508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
解決しようとする問題は、家具等の下部側を支持する際に設置作業に手間がかかっていた点である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、家具等の下部側を支持する際に設置作業を容易に行わせるために、床面等の載置面上に載置される家具等の載置物の下部側を支持する下部耐震支持具であって、前記載置面に取り付けられる本体部と、該本体部から延設されると共に少なくとも上面が前記載置面側に漸次傾斜又は湾曲し尖端部が前記載置面と前記載置物との間に差し込みによって係合する係合部とを備えたことを最も主な特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、係合部の尖端部を載置面と載置物との間に差し込み係合して本体部を載置面に貼り付けるだけで、載置物を持ち上げることなく容易且つ確実に設置作業を行わせることができる。
【0013】
また、係合部の上面が載置面側に漸次傾斜又は湾曲して尖端部が形成されているので、差し込み用の尖端部を形成しながら、係合部への乗り上げによる載置物の下部側に対するエネルギー吸収を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】下部耐震支持具を用いた転倒防止器具の取付状態を示す概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である(実施例1)。
【図2】図1の下部耐震支持具の側面図である(実施例1)。
【図3】図2の下部耐震支持具の非取付状態を示す側面図である(実施例1)。
【図4】図2の下部耐震支持具の耐震動作を示す側面図である(実施例1)。
【図5】変形例に係る下部耐震支持具を示す側面図である(実施例1)。
【図6】下部耐震支持具を示す側面図である(実施例2)。
【図7】変形例に係る下部耐震支持具を示す側面図である(実施例2)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
家具等の下部側を支持する際に設置作業を容易に行わせるという目的を、少なくとも上面が床面等の載置面側に漸次傾斜又は湾曲して尖端部が載置面と家具等の載置物との間に差し込みによって係合する係合部を備えることでよって実現した。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明の実施例1に係る下部耐震支持具を用いた転倒防止器具の取付状態を示す概略図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、図2は、図1の下部耐震支持具の側面図、図3は、同非取付状態の側面図である。
【0017】
転倒防止器具1は、図1のように、載置面である床面3上に載置される載置物である家具5を下部側及び上部側で支持するものであり、左右一対の下部耐震支持具7及び上部耐震支持具9を備えている。
[下部耐震支持具]
下部耐震支持具7(以下、単に「下部支持具7」と称する)は、図2及び図3のように、本体部11と、係合部13とを備えている。
【0018】
本体部11は、例えばABSやPOM等の合成樹脂や金属からなっている。この本体部11は、矩形板状に形成され、その上面15及び下面17が床面3に沿う平面からなっている。本体部11の一端には、上下面15,17を連続させる曲面からなる端面19が形成されている。この本体部11は、上面15と家具5の表面21との間に接着テープ23が取り付けられている。
【0019】
接着テープ23は、例えば帯状の樹脂テープ内に長手方向に沿ったガラス繊維を含有している。接着テープ23の両面には、粘着材料からなる粘着部25,27が形成されている。
【0020】
この接着テープ23は、長手方向の一側が載置物側接着部29を構成し、家具5の表面21に対して上下に沿って配置接着される。接着テープ23の中間部は、支持具側接着部31を構成し、載置物側接着部29の下端から水平方向に突出して本体部11の上面15に接着される。接着テープ23の他側は、延長部33を構成し、本体部11の端面19に接着して折り返され、本体部11の下面17に接着する。本体部11の下面17上では、延長部33にクッション部35が取り付けられて床面3側への取付面37が形成されている。
【0021】
クッション部35は、例えばウレタン製スポンジ等の弾性体からなる。このクッション部35は、矩形形状に形成され、長手方向及び幅方向の寸法が本体部11よりも一回り小さく設定されている。
【0022】
クッション部35の一側は、接着テープ23の延長部33に対して接着され、他側は、接着材又は粘着材からなる取付面37を備えて床面3に対する接着が行われる。このクッション部35は、圧縮により下部支持具7の本体部11を床面3側に近接移動可能に支持する。
【0023】
係合部13は、本体部11の他端から一体に延設された断面楔形状に形成されている。この係合部13は、尖端部39側に向けて全体として床面3側に漸次傾斜し、これに応じて上面41及び下面43も床面3側に漸次傾斜した構成となっている。
【0024】
係合部13の尖端部39は、床面3と家具5との間に差し込みによって係合する。この尖端部39は、図3のように、クッション部35の非圧縮状態で、その取付面37に対して上方に位置する。
【0025】
このため、下部支持具7は、図2のように、尖端部39の係合により全体として床面3側に移動してクッション部35を圧縮するようになっている。これにより、クッション部35にプリ・ロードが付与され、取付面37の床面3に対する接着力を強化することができる。
【0026】
設置に際しては、係合部13の尖端部39を床面3と家具5との間に差し込み係合させると共にクッション部35の取付面37を床面3に押し付ける。この状態で、接着テープ23の載置物側接着部29を家具5の表面21に対して接着する。このとき、接着テープ23の支持具側接着部31は、予め本体部11の上面15に接着させておけばよい。
【0027】
こうして、下部支持具7は、家具5を持ち上げる等することなく、係合部13の尖端部39の差し込み係合によって容易に設置を行わせることができる。
【0028】
[上部耐震支持具]
上部耐震支持具(以下、単に「上部支持具」と称する)9は、図1のように、固定側部材45及び載置物側部材47と、連結部材49とからなっている。
【0029】
固定側部材45及び載置物側部材47は、例えば同一のアルミ合金等の押出材又は引抜材からなり、それぞれ矩形板状に形成されている。これらの固定側部材45及び載置物側部材47は、固定面としての壁面51及び被支持面としての家具5の上面53に取り付けられている。
【0030】
具体的には、固定側部材45は、その背面側のクッション部55を介して壁面51に接着され、載置物側部材47は、接着材によって家具5の上面に直接接着される。
【0031】
連結部材49は、例えば固定側部材45及び載置物側部材47と同様にアルミ合金等の押出材又は引抜材からなっている。この連結部材49は、固定側部材45及び載置物側部材47に対して壁面51の横方向移動によって各別にスライド係合している。
【0032】
スライド係合は、例えば固定側部材45及び載置物側部材47に横方向に沿った係合溝を設け、連結部材49に係合溝にスライド係合する係合突起を設けることで行われる。なお、係合溝を連結部材49に設け、係合突起を固定側部材45及び載置物側部材47に設けてもよい。
【0033】
設置に際しては、予め固定側部材45及び載置物側部材47を壁面51及び家具5の上面53に各別に取り付けておく。この状態で、連結部材49を固定側部材45及び載置物側部材47間に配置するように横方向移動させる。
【0034】
こうして、上部支持具9の設置を行わせることができる。
【0035】
なお、上部支持具は、これに限定されるものではなく、周知の上部支持具を適用することができる。
[転倒防止器具の転倒防止]
図4は、図2の下部耐震支持具の耐震動作を示す側面図である。
【0036】
図1の転倒防止器具1では、地震時の振動等によって家具5に入力される動的荷重を、家具5の上部側において上部支持具9のクッション部55により緩衝することができる。家具5の下部側においては、床面3と家具5との間の摩擦力によって地震加速度に対抗することができる。
【0037】
一方、地震加速度が床面3と家具5との間の摩擦力よりも大きくなった場合は、家具5の下部が滑り出して上部側を支点として回転することになる。このとき、本実施例の転倒防止器具1では、下部支持具7によって回転に対抗することができる。
【0038】
具体的には、図4(a)のように、滑り出した家具5の下部が下部支持具7の係合部13の上面41に乗り上げる。このとき、下部支持具7では、係合部13の上面41が乗り上げ方向の前方側に向けて漸次上方(床面3に対して離反するように)に傾斜しているので、乗り上げによるエネルギー吸収を行わせることができる。
【0039】
同時に、下部支持具7では、家具5下部の乗り上げ移動に応じて、接着テープ23の支持具側接着部31が下部支持具7の本体部11から剥離される。この剥離によっても、エネルギー吸収を行わせることができる。
【0040】
その後、家具5が本体部11上に乗り上げても、接着テープ23の剥離によるエネルギー吸収を行うことができる。
【0041】
また、本実施例の下部支持具7では、図4(b)のように、接着テープ23が完全に剥離しても接着テープ23の引張力により家具5の下部の移動を規制することができる。
[実施例1の効果]
本実施例の下部支持具7は、床面3上に載置される家具5の下部側を支持する下部耐震支持具7であって、床面3に貼り付けられる本体部11と、該本体部11から延設されると共に少なくとも上面が床面3側に漸次傾斜し尖端部39が床面3と家具5との間に差し込みによって係合する係合部13とを備えている。
【0042】
このため、下部支持具7では、係合部13の尖端部39を床面3と家具5との間に差し込み係合して本体部11を床面3に貼り付けるだけで、家具5を持ち上げることなく容易且つ確実に設置作業を行わせることができる。
【0043】
また、下部支持具7では、係合部13の上面41が床面3側に漸次傾斜して尖端部39が形成されているので、差し込み用の尖端部39を形成しながら、係合部13への乗り上げによる家具5の下部側に対するエネルギー吸収を実現することができる。
【0044】
従って、本実施例の下部支持具7では、設置作業を容易に行わせることができながら、家具5の下部側の支持も確実に行わせることができる。
【0045】
また、下部支持具7では、少なくとも本体部11の上面15と家具5の表面21とに接着する接着テープ23を備えているので、家具5の下部の移動時に接着テープ23が本体部11の上面15から剥離されることでエネルギー吸収を行わせることができる。
【0046】
このため、下部支持具7では、より確実に家具5の下部側の支持を行うことができる。
【0047】
本実施例においては、接着テープ23が本体部11の下面17に接着する延長部33を一体に備えている。このため、本実施例では、接着テープ23が本体部11の上面15から完全に剥離されても、接着テープ23が本体部11の下面17と家具5の表面21とを接着し、接着テープ23の引張力によって家具5の下部側の移動を規制することができる。
【0048】
また、延長部33は、本体部11の下面17上で床面3側へ接着する取付面37を備えている。このため、本実施例では、エネルギー吸収用の接着テープ23を利用して、床面3側への接着をも行わせることができる。
【0049】
本実施例の下部支持具7では、本体部11がクッション部35を介して床面3に貼付固定され、係合部13の尖端部39の係合によって床面3側に移動してクッション部35を圧縮するので、クッション部35にプリ・ロードが付与され、床面3に対する貼付力を強化することができる。この結果、下部支持具7では、より確実に家具5の下部側の支持を行うことができる。
【0050】
本実施例の転倒防止器具1は、下部支持具7に加えて、家具5の上面53と壁面51との間に設けられる上部支持具9を備え、上部支持具9により家具5の上部側を支持すると共に下部支持具7により家具5の下部側を支持する。
【0051】
このため、本実施例の転倒防止器具1では、下部支持具7によって上記のように家具5の下部側の支持を確実に行わせて上部支持具9に過大な負荷がかかることを抑制することができる。この結果、転倒防止器具1では、家具5の上下を確実に支持して転倒を防止することができる。
[変形例]
図5は、本発明の実施例1の変形例に係る下部耐震支持具を示す側面図である。
【0052】
変形例に係る下部支持具7は、図5のように、本体部11の一端側上面に突出部57を設けたものである。突出部57は、その表面が突曲面状に形成されて端面19に連続する。
【0053】
この変形例では、本体部11上に乗り上げた家具5を突出部57に当接させて、その移動を規制することができ、より確実に家具5の下部側の支持を行うことができる。
【0054】
また、本変形例では、突出部57の外面により接着テープ23の接着部分が拡大され、その分、剥離によるエネルギー吸収量を向上することができる。
【実施例2】
【0055】
図6は、本発明の実施例2に係る下部耐震支持具を示す側面図である。なお、本実施例では、上記実施例1と基本構成が共通するため、対応する部分に同符号又は同符号にAを付加した符号を用いて重複した説明を省略する。
【0056】
本実施例の下部支持具7Aは、図6のように、本体部11Aの上面15Aを傾斜させたものである。この本体部11Aの上面15Aは、係合部13Aの上面41Aと同一の傾斜角度を有して連続した傾斜面を形成している。
【0057】
本実施例では、この連続する本体部11Aの上面15Aから係合部13Aの上面41Aにかけて接着テープ23Aの支持具側接着部31Aが接着されている。また、本体部11Aの上面15Aの傾斜により、端面19Aが上下方向に沿って拡大された平面となっている。
【0058】
このような本実施例では、上記実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【0059】
加えて、本実施例では、下部支持具7Aの本体部11Aの上面15Aが係合部13Aの上面41Aと同様に傾斜しているので、本体部11A上でも乗り上げによるエネルギー吸収を行わせることができ、より確実に家具5の下部側の支持を行うことができる。
【0060】
また、本実施例では、接着テープ23Aの接着部分を拡大することができるので、その剥離によるエネルギー吸収量を向上させることができ、より確実に家具5の下部側の支持を行うことができる。
【0061】
また、本実施例では、本体部11Aの端面19Aによっても接着テープ23Aの接着部分が拡大されており、その剥離によるエネルギー吸収量を向上させることができる。
[変形例]
図7は、本発明の実施例2の変形例に係る下部耐震支持具を示す側面図である。
【0062】
本変形例では、下部支持具7Aの本体部11Aの上面15A及び係合部13Aの上面41Aを連続した湾曲形状としたものである。従って、本体部11Aの上面15A及び係合部13Aの上面41Aは、尖端部39A側に向けて床面3側に漸次湾曲した形状となっている。
【0063】
従って、本変形例においても、上記実施例2と同様の作用効果を奏することができる。
【0064】
また、本体部11Aの上面15A及び係合部13Aの上面41Aが湾曲形状であるため、エネルギー吸収量を向上して、より確実に家具5の下部側の支持を行うことができる。
[その他]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各種の設計変更が可能である。
【0065】
例えば、上記実施例では、接着テープ23,23Aを備えていたが、これを省略してもよい。
【0066】
また、上記実施例では、下部耐震支持具7,7Aの本体部11,11Aの下面側にクッション部35を設けていたが、クッション部35を省略することも可能である。この場合、本体部11,11Aの下面側に位置する接着テープ23の粘着部27を取付面とすればよい。
【0067】
また、下部耐震支持具7,7Aは、上部耐震支持具9と共に用いた転倒防止器具1として説明したが、単独で用いることも可能である。
【符号の説明】
【0068】
1 転倒防止器具
3 床面(載置面)
5 家具(載置物)
7 下部側耐震支持具
9 上部側耐震支持具
11 本体部
13 係合部
15 上面(本体部)
21 表面(外面)
23 粘着テープ
33 延長部
35 クッション部
37 取付面
39 尖端部
41 上面(尖端部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面等の載置面上に載置される家具等の載置物の下部側を支持する下部耐震支持具であって、
前記載置面に取り付けられる本体部と、
該本体部から延設されると共に少なくとも上面が前記載置面側に漸次傾斜又は湾曲し尖端部が前記載置面と前記載置物との間に差し込みによって係合する係合部と、
を備えたことを特徴とする下部耐震支持具。
【請求項2】
請求項1記載の下部耐震支持具であって、
少なくとも前記本体部の上面と前記載置物の表面とに接着する接着テープを備えた、
ことを特徴とする下部耐震支持具。
【請求項3】
請求1又は2記載の下部耐震支持具であって、
前記接着テープは、前記本体部の下面に接着する延長部を一体に備えた、
ことを特徴とする下部耐震支持具。
【請求項4】
請求項3記載の下部耐震支持具であって、
前記延長部は、前記本体部の下面上で前記設置面側へ接着する取付面を備えた、
ことを特徴とする下部耐震支持具。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載の下部耐震支持具であって、
前記本体部の上面は、前記係合部の上面に連続して傾斜又は湾曲する、
ことを特徴とする下部耐震支持具。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載の下部耐震支持具であって、
前記本体部は、クッション部を介して前記設置面に貼付固定され、前記尖端部の係合によって前記載置面側に移動して前記クッション部を圧縮する、
ことを特徴とする下部耐震支持具。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかに記載の下部耐震支持具を用いた転倒防止器具であって、
前記載置物の外面と壁面等の固定面との間に設けられる上部側耐震支持具を備え、
前記上部側耐震支持具により前記載置物の上部側を支持すると共に前記下部側耐震支持具により前記載置物の下部側を支持する、
ことを特徴とする転倒防止器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−59395(P2013−59395A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−198482(P2011−198482)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【出願人】(000236665)不二ラテックス株式会社 (82)