説明

不飽和フルオロカーボンを含む発泡剤を用いて発泡体を製造する方法

【課題】実質的に零のオゾン層破壊係数(ODP)および零または非常に低い地球温暖化係数(GWP)を有する発泡剤を用いることによって低い燃焼性、良好な断熱性および高い寸法安定性を提供する発泡体を製造することが必要とされている。
【解決手段】発泡性組成物中で有用なフルオロカーボンおよび/またはヒドロフルオロカーボンを含む発泡剤、およびそれを含む発泡体を形成する方法が開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書における開示は、不飽和フルオロカーボンおよび/または不飽和ヒドロフルオロカーボンを含む発泡剤組成物に関連する。本明細書における開示は、プラスチック発泡体を製造するためのプロセスにおける発泡剤組成物の使用に更に関連する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本願は、2005年11月1日に出願され、且つ本明細書に参照により援用される米国仮特許出願第60/732,771号明細書の優先権の特典を請求し、共に出願され且つ共同所有の特許出願、発明の名称「不飽和フルオロカーボンを含む発泡体を形成するための発泡剤(Blowing Agents for Forming Foam Comprising Unsaturated Fluorocarbons)」(代理人登録番号FL1184US NA)に更に関連し、共に出願され且つ共同所有の「不飽和フルオロカーボンを含む発泡体を形成するための発泡剤(Blowing Agents for Forming Foam Comprising Unsaturated Fluorocarbons)」と同様に題された特許出願(代理人登録番号FL131US NA)に更に関連する。これらの特許出願の両方も本明細書に参照により援用される。
【背景技術】
【0003】
独立気泡ポリイソシアネート系発泡体は、例えば、建物建設および高エネルギー効率電気器具の製造において断熱目的のために広く用いられている。建設産業において、ポリウレタン(ポリイソシアヌレート)ボード素材は、その断熱能力および支持力のために屋根葺き材およびサイジングにおいて用いられている。塗りポリウレタン発泡体および吹付ポリウレタン発泡体は、断熱屋根、貯蔵タンクなどの断熱大型構造物、冷蔵庫および冷凍庫などの断熱用途、断熱冷蔵トラックおよび断熱冷蔵貨車などを含む様々な用途のために広く用いられている。
【0004】
ポリウレタン発泡体のこれらの種々のタイプのすべては、それらの製造のために発泡(膨張)剤を必要とする。断熱用発泡体は、ポリマーを発泡させるためのみでなく、主として断熱値のための非常に重要な特性である低い蒸気熱伝導率のためにハロカーボン発泡剤の使用に依存している。歴史的に、ポリウレタン発泡体は、主たる発泡剤としてCFC(クロロフルオロカーボン、例えば、CFC−11、トリクロロフルオロメタン)およびHCFC(ヒドロクロロフルオロカーボン、例えば、HCFC−141b、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン)を用いた。しかし、成層圏オゾン層の破壊におけるCFCおよびHCFCなどの塩素含有分子の密接な関わりのゆえに、CFCおよびHCFCの製造および使用はモントリオール議定書によって制限されてきた。より最近では、成層圏オゾン層の破壊に寄与しないヒドロフルオロカーボン(HFC)がポリウレタン発泡体のための発泡剤として用いられてきた。この用途で用いられるHFCの例は、HFC−245fa(1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン)である。
【0005】
断熱用発泡体の第2のタイプは熱可塑性発泡体、主としてポリスチレン発泡体である。
ポリオレフィン発泡体(ポリスチレン、ポリエチレンおよびポリプロピレン)は、断熱用途および包装用途において広く用いられている。これらの熱可塑性発泡体は、発泡剤としてCFC−12(ジクロロジフルオロメタン)により一般に製造されている。より最近では、HCFC(HCFC−22、クロロジフルオロメタン)、あるいはHCFC(HCFC−22/HCFC−142b)のブレンドまたはHFC(HFC−152a)のブレンドがポリスチレンのための発泡剤として用いられてきた。
【0006】
断熱用発泡体の第3の重要なタイプはフェノール発泡体である。非常に魅力的な燃焼特性を有するこれらの発泡体は、CHC−11(トリクロロフルオロメタン)発泡剤およびCFC−113(1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン)発泡剤により一般に製造された。
【0007】
独立気泡発泡体に加えて、連続気泡発泡体も例えば流体吸収性物品の製造において商業的に興味深い。米国特許公報(特許文献1)(ジエツゼン(Dietzen)ら)には、熱可塑性ポリマーに基づく連続気泡発泡体であって、創傷接触材料などの流体吸収性衛生物品のために有用である連続気泡発泡体が記載されている。米国特許公報(特許文献2)(ブランド(Bland)ら)には、種々の吸収用途において使用できる吸収性押出熱可塑性発泡体が記載されている。連続気泡発泡体は、例えば、米国特許公報(特許文献3)(マロン(Malone))に記載されている排気された断熱パネルの製造における排気パネル技術または真空パネル技術においても用途を見出してきた。排気された断熱パネルにおいて連続気泡発泡体を用いると、排気レベルまたは真空レベル、ポリマータイプ、気泡サイズ、密度および発泡体の連続気泡含有率に応じて厚さインチ当たり10〜15のR値を得ることが可能であった。これらの連続気泡発泡体は、発泡剤としてCFC、HCFCまたはより最近ではHFCを用いて伝統的に製造されてきた。
【0008】
多峰気泡発泡体も商業的に興味深く、例えば、米国特許公報(特許文献4)(チョンデ(Chonde)ら)および米国特許公報(特許文献5)(パケット(Paquet)ら)に記載されている。多峰気泡発泡体は多峰気泡サイズ分布を有する発泡体であり、こうした発泡体は断熱用物品において特に有用性を有する。こうした発泡体が一般に均一な気泡サイズ分布を有する類似の発泡体より高い断熱値(R値)をしばしば有するからである。これらの発泡体は、発泡剤としてCFC、HCFCおよびより最近ではHFCを用いて製造されてきた。
【0009】
上述したように、発泡体の種々のタイプの製造は発泡剤として歴史的にCFCを用いた。一般に、CFCは、良好な断熱、低い燃焼性および優れた寸法安定性を示す発泡体をもたらす。しかし、これらの利点にもかかわらず、CFCは、成層圏オゾン層の破壊に密接に関わるがゆえに、そして地球温暖化の一因に密接に関わるがゆえに嫌われてきた。
【0010】
HCFCはCFC代替品として提案されてきており、発泡体発泡剤として現在用いられている。しかし、HCFCも成層圏オゾン層の破壊の一因になることが示され、結果として、HCFCの使用は精査されなければならなくなり、HCFCの広範な使用は、モントリオール議定書の下で段階的な廃止が予定されている。
【0011】
より最近では、HFCが提案されてきており、発泡体発泡剤として用いられてきた。HFCは成層圏オゾン層の破壊の一因にはならないが、「温室効果」の一因となるために懸念されている。すなわち、HFCは地球温暖化の一因になる。地球温暖化の一因となるため、HFCは精査されなければならなくなり、HFCの広範な使用も将来限定され得る。
【0012】
炭化水素も発泡体発泡剤として提案されてきた。しかし、これらの化合物は可燃性であり、多くは光化学反応性であり、結果として、地上レベルのオゾン(すなわちスモッグ)の生成の一因になる。こうした化合物は、典型的には揮発性有機化合物(VOC)と呼ばれ、環境規制の対象となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許第6,703,431号明細書
【特許文献2】米国特許第6,071,580号明細書
【特許文献3】米国特許第5,977,271号明細書
【特許文献4】米国特許第6,787,580号明細書
【特許文献5】米国特許第5,332,761号明細書
【特許文献6】米国仮特許出願第60/732,771号明細書
【特許文献7】米国仮特許出願第60/732,090号明細書
【特許文献8】米国仮特許出願第60/732,791号明細書
【特許文献9】米国仮特許出願第60/732,581号明細書
【特許文献10】米国特許第6,590,005号明細書
【特許文献11】米国特許第4,704,410号明細書
【特許文献12】米国特許第4,704,411号明細書
【特許文献13】米国特許第5,204,169号明細書
【非特許文献】
【0014】
【非特許文献1】Jounal of Fluorin Chemistry、ジーネアックス(Jeanneaux)ら、第4巻、261〜270頁(1974年)
【非特許文献2】オゾン層破壊の科学的評価、2002年、世界気候機関の地球オゾン研究および監視プロジェクト(The Scientific Assessment of Ozone Depletion, 2002, A report of the World Meteorological Association’s Global Ozone Research and Monitoring Project)
【非特許文献3】「ポリウレタンの化学および技術(Polyurethanes Chemistry and Technology)」、IおよびII巻、サンダーズ(Saunders)およびフリッシュ(Frisch)、1962年、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley and Sons)、ニューヨーク州ニューヨーク(New York,NY)
【非特許文献4】ポリマーの化学・工学エンサイクロペディア(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering)、ストックドポール(Stockdopole)およびウェルシュ(Welsh)、第16巻、193−205頁、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley and Sons)、1989年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
実質的に零のオゾン層破壊係数(ODP)および零または非常に低い地球温暖化係数(GWP)を有する発泡剤を用いることによって低い燃焼性、良好な断熱性および高い寸法安定性を提供する発泡体を製造することが必要とされている。炭化水素より大幅に低い光化学反応性を有し、従って、周囲オゾンおよび地上レベルスモッグの生成の一因にならない発泡剤を用いてプラスチック発泡体を製造するためのプロセスを提供することも必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
一態様は、
(i)式E−R1CH=CHR2またはZ−R1CH=CHR2(式中、R1およびR2は独立してC1〜C6パーフルオロアルキル基である)を有するヒドロフルオロカーボン、および(ii)CF3CF=CHF、CF3CH=CF2、CHF2CF=CF2、CHF2CH=CHF、CF3CF=CH2、CF3CH=CHF、CH2FCF=CF2、CHF2CH=CF2、CHF2CF=CHF、CHF2CF=CH2、CF3CH=CH2、CH3CF=CF2、CH2FCHCF2、CH2FCF=CHF、CHF2CH=CHF、CF3CF=CFCF3、CF3CF2CF=CF2、CF3CF=CHCF3、CF3CF2CF=CH2、CF3CH=CHCF3、CF3CF2CH=CH2、CF2=CHCF2CF3、CF2=CFCHFCF3、CF2=CFCF2CHF2、CHF2CH=CHCF3、(CF32C=CHCF3、CF3CF=CHCF2CF3、CF3CH=CFCF2CF3、(CF32CFCH=CH2、CF3CF2CF2CH=CH2、CF3(CF23CF=CF2、CF3CF2CF=CFCF2CF3、(CF32C=C(CF32、(CF32CFCF=CHCF3、CF2=CFCF2CH2F、CF2=CFCHFCHF2、CH2=C(CF32、CH2CF2CF=CF2、CH2FCF=CFCHF2、CH2FCF2CF=CF2、CF2=C(CF3)(CH3)、CH2=C(CHF2)(CF3)、CH2=CHCF2CHF2、CF2=C(CHF2)(CH3)、CHF=C(CF3)(CH3)、CH2=C(CHF22、CF3CF=CFCH3、CH3CF=CHCF3、CF2=CFCF2CF2CF3、CHF=CFCF2CF2CF3、CF2=CHCF2CF2CF3、CF2=CFCF2CF2CHF2、CHF2CF=CFCF2CF3、CF3CF=CFCF2CHF2、CF3CF=CFCHFCF3、CHF=CFCF(CF32、CF2=CFCH(CF32、CF3CH=C(CF32、CF2=CHCF(CF32、CH2=CFCF2CF2CF3、CHF=CFCF2CF2CHF2、CH2=C(CF3)CF2CF3、CF2=CHCH(CF32、CHF=CHCF(CF32、CF2=C(CF3)CH2CF3、CH2=CFCF2CF2CHF2、CF2=CHCF2CH2CF3、CF3CF=C(CF3)(CH3)、CH2=CFCH(CF32、CHF=CHCH(CF32、CH2FCH=C(CF32、CH3CF=C(CF32、CH2=CHCF2CHFCF3、CH2C(CF3)CH2CF3、(CF32C=CHC25、(CF32CFCF=CHCF3、CH2=CHC(CF33、(CF32C=C(CH3)(CF3)、CH2=CFCF2CH(CF32、CF3CF=C(CH3)CF2CF3、CF3CH=CHCH(CF32、CH2=CHCF2CF2CF2CHF2、(CF32C=CHCF2CH3、CH2=C(CF3)CH225、CH2=CHCH2CF225、CH2=CHCH2CF225、CF3CF2CF=CFC25、CH2=CHCH2CF(CF32、CF3CF=CHCH(CF3)(CH3)、(CF32C=CFC25、シクロ−CF2CF2CF2CH=CH−、シクロ−CF2CF2CH=CH−、CF3CF2CF2C(CH3)=CH2、CF3CF2CF2CH=CHCH3、シクロ−CF2CF2CF=CF−、シクロ−CF2CF=CFCF2CF2−、シクロ−CF2CF=CFCF2CF2CF2、CF3CF2CF2CF2CH=CH2、CF3CH=CHCF2CF3、CF3CF2CH=CHCF2CF3、CF3CH=CHCF2CF2CF3、CF3CF=CFC25、CF3CF=CFCF2CF225、CF3CF2CF=CFCF225、CF3CH=CFCF2CF225、CF3CF=CHCF2CF225、CF3CF2CH=CFCF225、CF3CF2CF=CHCF225、25CF2CF=CHCH3、C25CF=CHCH3、(CF32C=CHCH3、CF3C(CH3)=CHCF3、CHF=CFC25、CHF2CF=CFCF3、(CF32C=CHF、CH2FCF=CFCF3、CHF=CHCF2CF3、CHF2CH=CFCF3、CHF=CFCHFCF3、CF3CH=CFCHF2、CHF=CFCF2CHF2、CHF2CF=CFCHF2、CH2CF=CFCF3、CH2FCH=CFCF3、CH2=CFCHFCF3、CH2=CFCF2CHF2、CF3CH=CFCH2F、CHF=CFCH2CF3、CHF=CHCHFCF3、CHF=CHCF2CHF2、CHF2CF=CHCHF2、CHF=CFCHFCHF2、CF3CF=CHCH3、CF2=CHCF2Br、CHF=CBrCHF2、CHBr=CHCF3、CF3CBr=CFCF3、CH2=CBrCF2CF3、CHBr=CHCF2CF3、CH2=CHCF2CF2Br、CH2=CHCBrFCF3、CH3CBr=CHCF3、CF3CBr=CHCH3、(CF32C=CHBr、CF3CF=CBrCF2CF3、E−CHF2CBr=CFC25、Z−CHF2CBr=CFC25、CF2=CBrCHFC25、(CF32CFCBr=CH2、CHBr=CF(CF22CHF2、CH2=CBrCF225、CF2=C(CH2Br)CF3、CH2=C(CBrF2)CF3、(CF32CHCH=CHBr、(CF32C=CHCH2Br、CH2=CHCF(CF3)CBrF2、CF2=CHCF2CH2CBrF2、CFBr=CHCF3、CFBr=CFCF3、CF3CF2CF2CBr=CH2およびCF3(CF23CBr=CH2からなる群から選択されたフルオロカーボンまたはヒドロフルオロカーボンからなる群から選択された少なくとも1種のフルオロカーボンまたはヒドロフルオロカーボンを含む発泡剤に関する。
【0017】
別の態様は、上述した発泡剤の存在下で発泡性組成物を発泡させることにより製造された独立気泡発泡体に関する。
【0018】
更なる態様は、ポリオールと上述した発泡剤を含む発泡性組成物に関する。
【0019】
別の態様は、ポリオールと上述した発泡剤を含む発泡体プレミックス組成物に関する。
【0020】
更に、一態様は、発泡体を形成する方法であって、
(a)上述した発泡剤を発泡性組成物に添加する工程と、
(b)発泡体を形成するために有効な条件下で前記発泡性組成物を反応させる工程と、
を含む方法に関する。
【0021】
更なる態様は、ポリイソシアネート系発泡体を形成させる方法であって、上述した発泡剤の存在下で少なくとも1種の有機ポリイソシアネートを少なくとも1種の活性水素含有化合物と反応させることを含む方法に関する。別の態様は、前記方法によって製造されたポリイソシアネート発泡体に関する。
【0022】
他の目的および利点は、以後に続く詳細な説明を参照すると当業者に対して明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0023】
出願人は、この開示において参照されたすべての参考文献の全内容を特に援用する。出願人は、共同所有且つ同時に出願された出願、発明の名称「不飽和フッ素化炭化水素を含む溶媒組成物(Solvent Compositions Comprising Unsaturated Fluorinated Hydrocarbons)」(代理人登録番号FL1181US PRV、米国特許公報(特許文献6))、発明の名称「不飽和フルオロカーボンを含む発泡体を形成させるための発泡剤(Blowing Agents for Forming Foam Comprising Unsaturated Fluorocarbons)」(代理人登録番号FL1184US PRV、米国特許公報(特許文献7))、発明の名称「不飽和フルオロカーボンを含むエーロゾル噴射剤(Aerosol Propellants Comprising Unsaturated Fluorocarbons)」(代理人登録番号FL1185US PRV、米国特許公報(特許文献8))および発明の名称「フルオロオレフィンを含む組成物およびその組成物の用途(Compositions Comprising Fluoroolefins and Uses Thereof)」(代理人登録番号FL1159、米国特許公報(特許文献9))も参照により援用する。更に、量、濃度あるいは他の値またはパラメータが範囲、好ましい範囲または好ましい上方値および好ましい下方値のリストのいずれかとして与えられている時、これは、範囲が別個に開示されているか否かにかかわらず、範囲のいずれかの上限または好ましい値と範囲のいずれかの下限または好ましい値のいずれかの対から形成されたすべての範囲を特に開示しているとして理解されるべきである。数値の範囲を本明細書で挙げる場合、特に指定がないかぎり、その範囲は、その終点およびその範囲内のすべての整数および端数を含むことが意図されている。範囲を定める時、本発明の範囲が、挙げられた特定の値に限定されることは意図されていない。
【0024】
一態様は、式E−R1CH=CHR2またはZ−R1CH=CHR2(式I)(式中、R1およびR2は独立してC1〜C6パーフルオロアルキル基である)を有する発泡剤を提供する。R1基およびR2基の例には、CF3、C25、CF2CF2CF3、CF(CF32、CF2CF2CF2CF3、CF(CF3)CF2CF3、CF2CF(CF32、C(CF33、CF2CF2CF2CF2CF3、CF2CF2CF(CF32、C(CF3225、CF2CF2CF2CF2CF2CF3、CF(CF3)CF2CF225およびC(CF32CF225が挙げられるが、それらに限定されない。例示的且つ非限定的な式Iの化合物を表1で提示している。
【0025】
【表1】

【0026】
【表2】

【0027】
式Iの化合物は、式R1Iのパーフルオロアルキルヨージドを式R2CH=CH2のパーフルオロアルキルトリヒドロオレフィンに接触させて、式R1CH2CHIR2のトリヒドロヨードパーフルオロアルカンを生成させることにより調製してもよい。その後、このトリヒドロヨードパーフルオロアルカンを脱ヨウ化水素して、R1CH=CHR2を生成させることが可能である。あるいは、オレフィンR1CH=CHR2は、式R2Iのパーフルオロアルキルヨージドを式R1CH=CH2のパーフルオロアルキルトリヒドロオレフィンと反応させることにより次に生成される式R1CHICH22のトリヒドロヨードパーフルオロアルカンの脱ヨウ化水素によって調製してもよい。
【0028】
パーフルオロアルキルヨージドとパーフルオロアルキルトリヒドロオレフィンの前記接触は、反応温度で反応物と生成物の自然圧力下で運転可能な適する反応容器内で反応物を組み合わせることによりバッチ形式で行ってもよい。適する反応容器には、特にオーステナイト型のステンレススチールから製作された容器、ならびに「モネル(Monel)」(登録商標)ニッケル−銅合金、「ハステロイ(Hastelloy)」(登録商標)ニッケル系合金および「インコネル(Inconel)」(登録商標)ニッケルクロム合金などの周知の高ニッケル合金から製作された容器が挙げられる。
【0029】
あるいは、反応は、パーフルオロアルキルトリヒドロオレフィン反応物がポンプなどの適する添加装置によって反応温度でパーフルオロアルキルヨージド反応物に添加される半バッチ形式で行われてもよい。
【0030】
パーフルオロアルキルヨージド対パーフルオロアルキルトリヒドロオレフィンの比は、約1:1〜約4:1の間、好ましくは約1.5:1〜2.5:1の間であるのがよい。1.5:1より小さい比は、(非特許文献1)において報告されたように大量の2:1付加体をもたらす傾向がある。
【0031】
パーフルオロアルキルヨージドとパーフルオロアルキルトリヒドロオレフィンの接触ために好ましい温度は、好ましくは、約150℃〜300℃、好ましくは約170℃〜約250℃、より好ましくは約180℃〜約230℃の範囲内である。
【0032】
パーフルオロアルキルヨージドとパーフルオロアルキルトリヒドロオレフィンの反応のために適する接触時間は、約0.5時間〜18時間、好ましくは約4〜約12時間である。
【0033】
パーフルオロアルキルヨージドとパーフルオロアルキルトリヒドロオレフィンの反応によって調製されたトリヒドロヨードパーフルオロアルカンを脱ヨウ化水素工程において直接用いてもよいか、または好ましくは脱ヨウ化水素工程の前に蒸留によって回収し精製してもよい。
【0034】
脱ヨウ化水素工程は、トリヒドロヨードパーフルオロアルカンを塩基性物質に接触させることにより行われる。適する塩基性物質には、アルカリ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)、アルカリ金属酸化物(例えば酸化ナトリウム)、アルカリ土類金属水酸化物(例えば水酸化カルシウム)、アルカリ土類金属酸化物(例えば酸化カルシウム)、アルカリ金属アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、水性アンモニア、ナトリウムアミドまたはソーダライムなどの塩基性物質の混合物が挙げられる。好ましい塩基性物質は水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムである。
【0035】
トリヒドロヨードパーフルオロアルカンと塩基性物質の前記接触は、好ましくは両方の反応物の少なくとも一部を溶解させることができる溶媒の存在下で液相内で行ってもよい。脱ヨウ化水素工程のために適する溶媒には、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノールおよび第三級ブタノール)、ニトリル(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、ベンゾニトリルまたはアジポニトリル)、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドまたはスルホランなどの1つまたは複数の極性有機溶媒が挙げられる。溶媒の選択は、生成物の沸点および精製中に微量の溶媒を生成物から分離する容易さに応じて異なってもよい。典型的には、エタノールまたはイソプロパノールは反応のために良好な溶媒である。
【0036】
典型的には、脱ヨウ化水素反応は、適する反応容器内で反応物の1つ(塩基性物質またはトリヒドロヨードパーフルオロアルカンのいずれか)を他の反応物に添加することにより行ってもよい。前記反応容器は、ガラス、セラミックまたは金属から製作してもよく、好ましくはインペラーまたは攪拌メカニズムにより攪拌される。
【0037】
脱ヨウ化水素反応のために適する温度は、約10℃〜約100℃、好ましくは約20℃〜約70℃である。脱ヨウ化水素反応は大気圧、減圧または高圧で行ってもよい。式Iの化合物が生成されるにつれて式Iの化合物を反応容器から蒸留排出する脱ヨウ化水素反応は注目に値する。
【0038】
あるいは、脱ヨウ化水素反応は、相間移動触媒の存在下で、アルカン(例えば、ヘキサン、ヘプタンまたはオクタン)、芳香族炭化水素(例えばトルエン)、ハロゲン化炭化水素(例えば塩化メチレン、二塩化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素またはパークロロエチレン)またはエーテル(例えば、ジエチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジグリムまたはテトラグリム)などのより低い極性の1つまたは複数の溶媒中で前記塩基性物質の水溶液をトリヒドロヨードパーフルオロアルカンの溶液に接触させることにより行ってもよい。適する相間移動触媒には、ハロゲン化第四級アンモニウム(例えば、臭化テトラブチルアンモニウム、ヒドロ硫酸テトラブチルアンモニウム、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、塩化ドデシルトリメチルアンモニウムおよび塩化トリカプリルイルメチルアンモニウム)、ハロゲン化第四級ホスホニウム(例えば、臭化トリフェニルメチルホスホニウムおよび塩化テトラフェニルホスホニウム)およびクラウンエーテル(例えば、18−クラウン−6および15−クラウン−5)として技術上知られている環式エーテル化合物が挙げられる。
【0039】
あるいは、脱ヨウ化水素反応は、トリヒドロヨードパーフルオロアルカンを固体塩基性物質または液体塩基性物質に添加することにより溶媒の存在しない状態で行ってもよい。
【0040】
脱ヨウ化水素反応のために適する反応時間は反応物の溶解度に応じて約15分〜約6時間またはそれ以上である。典型的には、脱ヨウ化水素反応は迅速であり、完了させるのに約30分から約3時間を要する。
【0041】
式Iの化合物は、水の添加後の相分離、蒸留またはそれらの組み合わせによって脱ヨウ化水素反応混合物から回収してもよい。
【0042】
本明細書で開示された組成物は、式Iの単一化合物、例えば、表1の化合物の1つを含んでもよいか、または式Iの化合物の組み合わせを含んでもよい。
【0043】
上述した本発明化合物に加えて、表2で提示した化合物を発泡剤として用いることが可能である。
【0044】
【表3】

【0045】
【表4】

【0046】
【表5】

【0047】
【表6】

【0048】
表2に記載された化合物は市販されているか、または技術上知られているプロセスによって調製してもよい。
【0049】
上述した本発明化合物に加えて、表3で提示した臭素含有フルオロカーボンまたはヒドロフルオロカーボンを発泡剤として用いることが可能である。
【0050】
【表7】

【0051】
表3に記載された化合物は市販されているか、または技術上知られているプロセスによって調製してもよい。
【0052】
1−ブロモ−3,3,4,4−ペンタフルオロ−1−ブテンは、4−ブロモ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロブタンを生成させるための三臭化燐と3,3,4,4,4−ペンタフルオロ−1−ブタノールの反応で始まる3工程シーケンスによって調製してもよい。4−ブロモ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロブタンの350〜400℃での熱臭化は、4,4−ジブロモ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロブタンを生成させ、それは次に粉末状水酸化カリウムにより加熱して、所望のブロモブテンを生成させてもよい。
【0053】
2−ブロモ−3,4,4,4−テトラフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−1−ブテンは、3,4,4−テトラフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−1−ブテンへの臭素の添加、その後のエタノール水酸化カリウムによる得られた二臭化物の処理によって調製してもよい。
【0054】
式I、表1、表2および表3の化合物の多くは異なる構成の異性体または立体異性体として存在する。特定の異性体が指定されていない時、本開示は、すべての単一構成異性体、単一立体異性体またはそれらのあらゆる組み合わせを含むことを意図している。例えば、CF3CH=CHCF3は、E−異性体、Z−異性体またはあらゆる比の両方の異性体のあらゆる組み合わせまたは混合物を表すことを意味している。もう1つの例は、E−異性体、Z−異性体またはあらゆる比の両方の異性体のあらゆる組み合わせまたは混合物を表しているC25CF2CH=CH−CF225である。
【0055】
HFC−1225yeは2つの構成異性体の1つ、EまたはZとして存在してもよい。
本明細書で用いられるHFC−1225yeは、異性体、E−HFC−1225ye(CAS登録番号5595−10−8)またはZ−HFC−1225ye(CAS登録番号5528−43−8)、およびこうした異性体のあらゆる組み合わせまたは混合物を意味する。
【0056】
発泡剤は、例えば表2に記載された単一化合物を含むことが可能であるか、または表2の化合物の組み合わせ、あるいは表1、表2、表3および/または式Iの化合物の組み合わせを含んでもよい。
【0057】
本組成物に含まれる(例えば、式I、表1、表2または表3の)フルオロカーボン(FC)またはHFCの量は特定の用途に応じて広く異なることが可能であり、微量より多く且つ100%未満の化合物を含む組成物は本開示の広い範囲内である。
【0058】
本明細書で開示された組成物は、所望の量の個々の成分を組み合わせるためのいずれかの便利な方法によって調製してもよい。好ましい方法は、所望の成分の量を秤量し、その後、適切な容器内で成分を組み合わせることである。必要ならば攪拌を用いてもよい。
【0059】
他の実施形態は、本開示の組成物を用いて調製された発泡性組成物、好ましくは、熱硬化性発泡組成物または熱可塑性発泡組成物を提供する。こうした発泡体の実施形態において、本組成物の1つまたは複数は、発泡性組成物中の発泡剤または発泡剤の一部として含まれ、本組成物は、好ましくは発泡構造または気泡構造を形成させるために適切な条件下で反応および/または発泡できる1つまたは複数の追加の成分を含む。別の態様は、本開示の組成物を含む発泡剤を含有するポリマー発泡配合物から製造された発泡体、好ましくは独立気泡発泡体に関する。
【0060】
本開示は、約150以上のGWPを有する発泡性組成物中の発泡剤、すなわち高GWP発泡剤をより低いGWPを有する組成物に置き換えるか、より低いGWPを有する組成物を代わりに用いる方法に更に関連する。1つの方法は、代替え品として本発明の少なくとも1種のフルオロオレフィンを含む組成物を提供することを含む。本発明の別の実施形態において、置き換えられているか、または代替えされている組成物より低いGWPを有する本発明の発泡性組成物は、熱可塑性発泡体または熱硬化性発泡体を製造するために用いられる。地球温暖化係数(GWP)は、キログラムの二酸化炭素の放出と比べた、キログラムの特定の温室効果ガスの大気放出による相対的な地球温暖化への影響を見積もるための指数である。GWPは、所定のガスに関する大気寿命の影響を示す異なる計画対象期間にわたって計算することが可能である。100年の計画対象期間にわたるGWPは一般に参照される値である。
【0061】
高GWP発泡剤は、約1000以上、あるいは500以上、150以上、100以上または50以上の100年計画対象期間におけるGWPを有する発泡剤として機能できるあらゆる化合物であろう。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によって公表されたGWP計算に基づいて代替え品を必要としている発泡膨張剤には、HFC−134aおよびHFC−227eaが挙げられるが、それらに限定されない。
【0062】
本開示は、零または低いオゾン層破壊係数および低い地球温暖化係数(GWP)を有する組成物を提供する。本発明のフルオロオレフィンまたは本発明のフルオロオレフィンと他の発泡剤または発泡性組成物の混合物は、現在使われている多くの炭化水素発泡剤または発泡性組成物より低い地球温暖化係数を有する。典型的には、本発明のフルオロオレフィンは、約25未満のGWPを有することが予想される。本発明の一態様は、1000未満、500未満、150未満、100未満または50未満の地球温暖化係数を有する発泡剤を提供することである。本発明の別の態様は、前記混合物にフルオロオレフィンを添加することにより発泡性組成物の正味GWPを下げることである。
【0063】
本発明は、連続気泡発泡体、独立気泡発泡体および多峰気泡発泡体を製造する方法のGWPを下げる方法であって、本発明の少なくとも1種のフルオロオレフィンを(熱可塑性発泡体用の)樹脂と組み合わせるか、または本発明の少なくとも1種のフルオロオレフィンをBサイド混合物(熱可塑性)に組み合わせて、25未満のGWPを有する発泡性組成物を製造することを含む方法に更に関連する。化合物の混合物または組み合わせのGWPを純化合物の各々に関するGWPの加重平均として計算できるようにGWPを決定してもよい。
【0064】
本組成物は、好ましくは0.05以下、より好ましくは0.02以下、なおより好ましくは約零のオゾン層破壊係数(ODP)も有する。本明細書で用いられる「ODP」は、(非特許文献2)において定義された通りである。この報告書は本明細書に参照により援
用される。
【0065】
幾つかの実施形態は、発泡体プレミックス、発泡性組成物および好ましくはポリウレタン発泡組成物またはポリイソシアネート発泡組成物ならびに発泡体を製造する方法を提供する。こうした発泡体の実施形態において、本開示の組成物の1つまたは複数は、発泡性組成物中に発泡剤として含まれる。この発泡性組成物は、好ましくは、発泡体または気泡構造を形成させるために適切な条件下で反応および/または発泡できる1つまたは複数の追加の成分を含む。(非特許文献3)に記載されたような、当該技術分野において周知の方法のいずれを用いてもよく、または発泡体の実施形態に従って用いるために適応させてもよい。この参考文献は本明細書に参照により援用される。
【0066】
幾つかの実施形態において、発泡体を製造する際に幾つかの他の原料を用いるのが望ましいことがよくある。これらの追加の原料の中には、触媒、界面活性剤、難燃剤、保存剤、着色剤、酸化防止剤、強化剤、充填剤、帯電防止剤および核剤などがある。
【0067】
ポリウレタン発泡体は、発泡剤または膨張剤およびポリウレタンの反応自体と最終ポリマーの特性の両方を制御し修正するために添加される補助化学品の存在下でイソシアネートをポリオールと組み合わせ、そして反応させることにより一般に調製される。加工を便利にするために、これらの材料を典型的に「Aサイド」および「Bサイド」と呼ばれる2種の非反応性部分にプレミックスすることが可能である。
【0068】
「Bサイド」という用語は、ポリオールまたはポリオール含有混合物を意味することを意図している。ポリオール含有混合物は、通常は、ポリオール、発泡剤または膨張剤および触媒、界面活性剤、安定剤、連鎖延長剤、架橋剤、水、難燃剤、煙抑制剤、顔料、着色材料、充填剤のような補助化学品を含む。
【0069】
「Aサイド」という用語は、イソシアネートまたはイソシアネート含有混合物を意味することを意図している。イソシアネート含有混合物は、イソシアネート、発泡剤または膨張剤および触媒、界面活性剤、安定剤、連鎖延長剤、架橋剤、水、難燃剤、煙抑制剤、顔料、着色材料、充填剤のような補助化学品を含んでもよい。
【0070】
発泡体を製造するために、AサイドとBサイドの適切な量を次に組み合わせて反応させる。
【0071】
本明細書で開示されたプロセスによって発泡体を製造する時、発泡用反応混合物が硬化するまで発泡用反応混合物を安定化させるために少量の界面活性剤を用いることが一般に好ましい。こうした界面活性剤は液体または固体のオルガノシリコーン化合物を含んでもよい。あまり好ましくない他の界面活性剤には、長鎖アルコールのポリエチレングリコールエーテル、長鎖アルキル酸スルフェートエステルの第三級アミン塩またはアルカノールアミン塩、アルキルスルホン酸エステルおよびアルキルアリールスルホン酸が挙げられる。界面活性剤は、発泡用反応混合物を気泡破壊に対して安定化するとともに大きくて均一でない気泡の形成を防ぐのに十分な量で用いられる。ポリオール100重量部当たり約0.2〜約5部または更により多くの界面活性剤が通常は十分量である。
【0072】
ポリオールとポリイソシアネートの反応のために1つまたは複数の触媒も用いてよい。第三級アミン化合物および有機金属化合物を含む適切なあらゆるウレタン触媒を用いてもよい。こうした触媒は、ポリイソシアネートの反応の速度を測定できる程度に上げる量で用いられる。典型的な量は、ポリオール100重量部当たり約0.1〜約5部の触媒である。
【0073】
有用な難燃剤には、例えば、トリ(2−クロロエチル)ホスフェート、トリ(2−クロロプロピル)ホスフェート、トリ(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリ(1,3−ジクロロプロピル)ホスフェート、ジアンモニウムホスフェート、種々のハロゲン化芳香族化合物、酸化アンチモン、アンモニウム三水和物およびポリビニルアルコールなどが挙げられる。
【0074】
発泡体を形成させる方法は、本開示の発泡剤組成物を提供する工程と、発泡剤組成物を発泡性組成物に(直接または間接に)添加する工程と、発泡体または気泡構造を形成させるために有効な条件下で発泡性組成物を反応させる工程とを一般に含む。(非特許文献3)に記載されたような、当該技術分野において周知の方法のいずれを用いてもよく、または発泡体の実施形態に従って用いるために適応させてもよい。この参考文献は本明細書に参照により援用される。
【0075】
ポリイソシアネート系発泡体は、上述した発泡剤組成物の存在下で、例えば、少なくとも1種の有機ポリイソシアネートを少なくとも1種の活性水素含有化合物と反応させることにより製造される。
【0076】
イソシアネート反応性組成物は、少なくとも1種の活性水素含有化合物と発泡剤組成物をブレンドすることにより調製することが可能である。有利には、ブレンドは活性水素含有化合物および発泡剤組成物の全重量を基準にして少なくとも1重量%且つ50重量%以下、好ましくは25重量%以下の発泡剤組成物を含有する。
【0077】
活性水素含有化合物は、イソシアネートと反応する活性水素原子を含有する2つ以上の基を有する材料を含む。分子当たり少なくとも2つのヒドロキシル基、第一級アミン基または第二級アミン基、カルボン酸基またはチオール基を有する材料は、こうした化合物の中で好ましい。ポリオール、すなわち、分子当たり少なくとも2個のヒドロキシル基を有する化合物は、ポリイソシアネートとの望ましい反応性のゆえに特に好ましい。
【0078】
適する活性水素含有化合物の追加の例は米国特許公報(特許文献10)に記載されている。この特許は本明細書に参照により援用される。例えば、適するポリエステルポリオールには、カルボン酸および/またはその誘導体または無水ポリカルボン酸と多価アルコールを反応させることにより調製されるものが挙げられる。ポリカルボン酸は、既知の脂肪族、脂環式、芳香族および/またはヘテロ環式のポリカルボン酸のいずれであってもよく、(例えばハロゲン原子で)置換されていてもよく、および/または飽和されていなくてもよい。適するポリカルボン酸および無水ポリカルボン酸の例には、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、二無水ピロメリット酸、無水フタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水グルタル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、およびモノマー脂肪酸と混合していてもよいオレイン酸のダイマー脂肪酸およびトリマー脂肪酸などのダイマー脂肪酸およびトリマー脂肪酸が挙げられる。テレフタル酸ジメチルエステル、テレフタル酸ビスグリコールおよびそれらの抽出物などのポリカルボン酸の単純なエステルも用いてよい。ポリエステルポリオールの調製のために適する多価アルコールは、脂肪族、脂環式、芳香族および/またはヘテロ環式であってもよい。多価アルコールは、反応において不活性である置換基、例えば、塩素置換基および臭素置換基を任意に含んでもよく、および/または飽和されていなくてもよい。モノエタノールアミンまたはジエタノールアミンなどの適するアミノアルコールも用いてよい。適する多価アルコールの例には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール(ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコールおよびポリプロピレングリコールなど)、グリセロールおよびトリメチロールプロパンが挙げられる。
【0079】
適する追加のイソシアネート反応性材料には、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリヒドロキシ末端アセタール樹脂、ヒドロキシル末端アミンおよびポリアミンなどが挙げられる。これらの追加のイソシアネート反応性材料には、水素末端ポリチオエーテル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリオレフィン、ポリシロキサンおよびポリマーポリオールが挙げられる。
【0080】
他のポリオールには、マンニッヒ縮合物のアルキレンオキシド誘導体ならびに米国特許公報(特許文献11)および米国特許公報(特許文献12)に記載されたアミノアルキルピペラジン−開始ポリエーテルが挙げられる。スクロースおよびソルビトールなどの炭水化物開始剤の低ヒドロキシル価で高当量のアルキレンオキシド付加体も用いてよい。
【0081】
ポリイソシアネート系発泡体を製造するプロセスにおいて、ポリオール、ポリイソシアネートおよび他の成分を接触させ、完全に混合し、気泡質ポリマーに膨張し硬化することを可能にする。特定の混合装置は重要ではなく、混合ヘッドおよび吹付装置の種々のタイプを便利に用いる。ポリイソシアネートと活性水素含有成分の反応の前に原材料の幾つかをプレブレンドすると都合が良いことが多いが、必須ではない。ポリイソシアネートを除き、例えば、ポリオール、発泡剤、界面活性剤、触媒および他の成分をブレンドし、その後、この混合物をポリイソシアネートに接触させることはしばしば有用である。あるいは、ポリイソシアネートおよびポリオールを接触させる混合域にすべての成分を個別に導入してもよい。ポリオールの全部または一部とポリイソシアネートを予め反応させて、プレポリマーを生成させることも可能である。
【0082】
発泡体を製造する時に用いられる発泡剤組成物の量は、発泡体に所望の密度を与えるのに十分である。有利には、約10〜約500kg/m3、好ましくは約18〜約100kg/m3(1kg/m3=0.062lb/ft3)の総合密度を有するポリウレタン発泡体を提供するのに十分な発泡剤を用いる。
【0083】
得られるブレンドをポリイソシアネートに接触させる前に発泡剤組成物を活性水素含有化合物に予めブレンドすると都合が良いことが多い。ポリイソシアネート系発泡体の製造をもたらす1つの操作においてポリイソシアネート、活性水素含有化合物および発泡剤組成物を同時にブレンドすることも可能である。好ましくは、ポリイソシアネートに接触する前に発泡剤組成物を活性水素含有化合物とブレンドする。
【0084】
一態様は硬質独立気泡ポリイソシアネート系発泡体に関する。この発泡体は、発泡剤組成物の存在下で有機ポリイソシアネートを活性水素含有化合物に接触させることにより製造され、こうして製造された発泡体が発泡体気泡内に気体発泡剤を含有することを特徴とする。
【0085】
硬質独立気泡ポリイソシアネート系発泡体は、吹付断熱において、現場発泡電気器具発泡体として、硬質断熱用ボード素材として、または積層物の中で有用である。
【0086】
更に、幾つかの実施形態によると、発泡剤は、低密度ポリエチレン発泡体またはポリプロピレン発泡体を含むポリスチレン発泡体、ポリエチレン発泡体などの熱可塑性発泡体を発泡させるために用いられる。こうした熱可塑性発泡体を発泡させるための広範な従来の方法のいずれも本明細書において用いるために適応させることが可能である。
【0087】
別の実施形態は、ポリスチレン、ポリエチレン(PE)、好ましくは低密度PEまたはポリプロピレン(PP)などの熱可塑性発泡体を含む発泡性組成物を提供する。
【0088】
熱可塑性発泡体本体は、(1)樹脂を溶融させる;(2)発泡剤組成物を溶融物と均質にブレンドして、非発泡温度および非発泡圧力で可塑化塊を形成させる;(3)所望の形状を有するダイ、例えば、所望の厚さおよび表面積を有する発泡ボードの矩形スラブを製造するためのスリットダイを通して制御された速度、温度および圧力で可塑化塊を膨張域に通す;(4)押出物を放置して、適する温度および低い圧力で維持可能な膨張域内で発泡させる;(5)こうした温度および圧力下で膨張押出物の粘度が増加するのに十分な時間にわたり膨張押出物を維持し、発泡体の気泡サイズおよび密度が実質的に変わらないままであり、周囲温度、例えば25℃および大気圧で破壊気泡を実質的に含まないようにす
る;(6)押出発泡体本体を回収する;ための押出機および関連手段を含む従来の装置を用いることにより便利に製造される。
【0089】
発泡体を製造する時、樹脂に核剤または他の添加剤を添加すると望ましいことがよくある。核剤は発泡体の気泡数を増加させるとともに気泡サイズを減少させるように主として作用し、樹脂100重量部当たり約0.1〜約10重量部の量で用いてもよい。典型的な核剤は、特に、タルク、炭酸水素ナトリウム−クエン酸混合物、ケイ酸カルシウム、二酸化炭素からなる群から選択された少なくとも1つのメンバーを含む。
【0090】
一態様において、発泡剤の発泡量は、樹脂+発泡剤混合物の全重量を基準にして約1〜約30重量%、典型的には約2〜20重量%、通常は約2〜約10重量%の範囲内である。発泡剤の濃度がより低いほど、得られた発泡体の密度は高い。発泡剤の適切な量または所望のいずれかの末端用途のための発泡体の得られる特性は当業者によって容易に決定される。樹脂は、用いられるグレードに応じて約200〜約235℃の温度および約600psig以上の非発泡圧力で溶融される。可塑化樹脂−発泡剤混合物は、非発泡圧力下で約115〜150℃、通常は130℃の温度に冷却され、周囲温度または周囲温度より下で、大気圧または大気圧より下で膨張域に押し出される。
【0091】
本開示に従って製造できる代表的な発泡製品には、例えば、(1)例えば、ヨーク(York)による米国特許公報(特許文献13)で開示されたような使い捨て熱成形包装材料の製造のためのポリスチレン発泡シート;(2)厚さ約0.5〜6インチ(1.25〜15cm)、幅4フィート(122cm)以下、断面積0.17〜3平方フィート(0.016〜0.28平方メートル)、長さ27フィート(813メートル)以下、密度約1.5〜10ポンド/立方フィート(pcf)(25〜160キログラム/立方メートル(kg/m3))であってもよい、住宅および工業用の外装材料および屋根葺き材料として用いるための押出ポリスチレン発泡ボード;(3)厚さ約2フィート(61cm)以下、しばしば厚さ少なくとも1.5フィート(46cm)、幅4フィート(1.22メートル)以下、長さ16フィート(4.8メートル)以下、断面積約2〜8平方フィート(0.19〜0.74平方メートル)および密度約6〜15pcf(96〜240kg/m3)であってもよい、大きなビレットの形態である発泡性発泡体が挙げられる。こうした発泡製品は、(非特許文献4)においてより完全に記載されている。この参考文献は本明細書に参照により援用される。
【0092】
本明細書で開示され請求された組成物および方法のすべては、本開示を考慮すれば過度な実験なしに製造し実行することが可能である。本開示の組成物および方法を好ましい実施形態に関して記載してきた一方で、本開示の着想、精神および範囲を逸脱せずに本明細書に記載された組成物と方法に、および方法の工程において、または方法の工程のシーケンスにおいて変形を適用してよいことは当業者に対して明らかであろう。より詳しくは、同じ結果または類似の結果を達成しつつ、化学的に関連付けられる特定の薬剤を本明細書で記載された薬剤の代わりに用いてもよいことは明らかであろう。当業者に対して明らかなこうしたすべての類似の代替え品および修正は、添付した請求の範囲によって規定された通り本開示の精神、範囲および着想内であるとみなされる。
【実施例】
【0093】
本開示を以下の実施例において更に規定する。これらの実施例が好ましい実施形態を示している一方で、例示のみとして提示されていることが理解されるべきである。上の議論およびこれらの実施例から、当業者は好ましい特徴を確認することが可能であり、本開示の精神および範囲から逸脱せずに種々の変更および修正を行って、種々の用途および条件に本開示を適応させることが可能である。
【0094】
(実施例1)
(1,1,1,4,4,5,5,6,6,7,7,7−ドデカフルオロ−2−ヘプテン(F14E)の合成)
(C49CH2CHICF3の合成)
パーフルオロ−n−ブチルヨージド(180.1gm、0.52モル)および3,3,3−トリフルオロプロペン(25.0gm、0.26モル)を400mlの「ハステロイ(Hastelloy)」(商標)シェーカーチューブに添加し、最高で428PSIに増加した自然圧力下で8時間にわたり200℃に加熱した。生成物を室温で採取した。上の反応をこれらの条件で再び行い、生成物を組み合わせた。その後、400mlの同じ反応器内でパーフルオロ−n−ブチルヨージドおよび3,3,3−トリフルオロプロペンの量を倍にしてそれを繰り返した。この場合、圧力は573PSIに増加した。これらの反応の生成物を組み合わせ、そして蒸留して、収率70%で322.4gmのC49CH2CHICF3(52.2°/35mm)をもたらした。
【0095】
(F14EへのC49CH2CHICF3の転化)
攪拌棒を備えるとともに充填蒸留カラムおよび蒸留缶ヘッドに接続された2Lの丸底フ
ラスコに添加漏斗を経由してC49CH2CHICF3(322.4gm、0.73モル)を滴下した。フラスコは、イソプロピルアルコール(95ml)、KOH(303.7gm、0.54モル)および水(303ml)を含有していた。生成物を採取し、異性亜硫酸水素ナトリウム、水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ガラス螺旋が充填された6インチのカラムを通して蒸留した。生成物F14E(173.4gm、76%)は78.2℃で沸騰する。生成物を以下によって特性分析した。19F NMR(δ−66.7(CF3,m,3F)、−81.7(CF3,m,3F)、−124.8(CF2,m,2F)、−126.4(CF2,m,2F)および−114.9ppm(CF2,m,2F))。クロロホルム−d溶液中の1H NMR(δ6.45)。
【0096】
(実施例2)
(1,1,1,2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,8−テトラデカフルオロ−3−オクテン(F24E)の合成)
(C49CHICH225の合成)
パーフルオロエチルヨージド(220gm、0.895モル)および3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキセン(123gm、0.50モル)を400mlの「ハステロイ(Hastelloy)」(商標)シェーカーチューブに添加し、自然圧力下で10時間にわたり200℃に加熱した。これからの生成物および類似条件下で行われた2つの他の生成物を組み合わせ、10重量%水溶液亜硫酸水素ナトリウムの200mL部分で洗浄した。有機相を塩化カルシウム上で乾燥させ、その後、蒸留して、収率37%で277.4gmのC49CH2CHICF3(79−81℃/67−68mmHg)をもたらした。
【0097】
(F24EへのC49CHICH225の転化)
メカニカルスターラー、添加漏斗、コンデンサおよび熱電対を備えた1Lの丸底フラスコにC49CHICH225(277.4gm、0.56モル)およびイソプロパノール(217.8g)を投入した。添加漏斗に83.8gの水に溶解させた水酸化カリウム(74.5g、1.13モル)の溶液を投入した。温度が21℃から42℃にゆっくり上がるにつれて、約1時間の過程にわたり迅速に攪拌しつつKOH溶液をフラスコに滴下した。反応塊を水で希釈し、生成物を相分離によって回収した。生成物を10重量%水溶液亜硫酸水素ナトリウムの50mL部分および水で洗浄し、塩化カルシウム上で乾燥させ、その後、大気圧で蒸留した。生成物F24E(128.7gm、63%)は95.5℃で沸騰する。生成物を以下によって特性分析した。19F NMR(δ−81.6(CF3,m,3F)、−85.4(CF3,m,3F)、−114.7(CF2,m,2F)、−118.1(CF2,m,2F)、−124.8ppm(CF2,m,2F)、−126.3ppm(CF2,m,2F))およびクロロホルム−d溶液中の1H NMR(δ6.48)。
【0098】
(実施例3)
(CF3CH=CHCF(CF32の合成)
(CF3CHICH2CF(CF32の合成)
(CF32CFI(265gm、0.9モル)および3,3,3−トリフルオロプロペン(44.0gm、0.45モル)を400mlの「ハステロイ(Hastelloy)」(商標)シェーカーチューブに添加し、最高で585psiに増加した自然圧力下で8時間にわたり200℃に加熱した。生成物を室温で採取し、収率62%で110gmの(CF32CFCH2CHICF3(76〜77℃/200mm)をもたらした。
【0099】
(F13iEへの(CF32CFCH2CHICF3の転化)
攪拌棒を備えるとともに短経路蒸留カラムおよび乾燥アイストラップに接続され、42℃に加熱された500mlの丸底フラスコに添加漏斗を経由して(CF32CFCH2CHICF3(109gm、0.28モル)をゆっくり滴下した。フラスコは、イソプロピルアルコール(50ml)、KOH(109gm、1.96モル)および水(109ml)を含有していた。添加中に温度は42℃から55℃に上昇した。30分にわたる還流後に、フラスコ内の温度は62℃に上昇した。生成物を採取し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、蒸留した。生成物F13iE(41gm、55%)は48〜50℃で沸騰する。生成物を以下によって特性分析した。クロロホルム−d溶液中の19F NMR(δ−1876(CF,m,1F)、−77.1(CF3,m,6F)、−66.3(CF3,m,3F)。
【0100】
(ポリイソシアネート系発泡体の実施例)
不飽和フルオロカーボン発泡剤の有効性を実証するために、以下の実施例4および実施例5に記載された2種の基本ポリウレタン発泡配合物を用いて手混合によってポリウレタン発泡体サンプルおよびポリイソシアヌレート発泡体サンプルを製造した。発泡剤を便宜上一般にポリオールまたはBサイドとプレミックスしてもよい。発泡体をフリーライズサンプルまたは成形サンプルのいずれかとして製造してもよい。フリーライズ発泡体の場合、反応混合物を開放円形カードボード容器に注ぐ。成形発泡体の場合、反応混合物を2・1/2インチ×13インチ×15インチ(6.35cm×30.02cm×38.1cm)の加熱アルミニウムモールドに注ぐ。
【0101】
(実施例4:ポリイソシアヌレート発泡体)
【0102】
【表8】

【0103】
イソシアネートを除くすべての成分をBサイドとしてプレミックスした。その後、イソシアネート(Aサイド)を10秒にわたり機械的に攪拌しつつ添加し混合した。発泡反応混合物を約100°Fに暖められた密閉アルミニウムモールドに注ぎ、放置して膨張させ。硬化した時、1インチ×1インチ×12インチのサンプルを成形された発泡体のコアから切り出した。
【0104】
コアサンプルは約2.2ポンド/ft3(PCF)(35.2kg/m3)の密度であり、格別に細かい気泡構造を有し、寸法安定性のままであった。発泡体の拡大写真は、均一で高度な独立気泡構造および約200〜300マイクロメートル(μ)の気泡サイズを示した。「レーザコンプ(LaserComp)」FOX304熱伝導率計を用いて、初期断熱値(R値)を7.4/インチで測定した(24℃の平均温度で19.5ミリワット/mKの熱伝導率または75.2°Fの平均温度で0.135BTU−インチ/時間−ft2−°Fの熱伝導率)。
【0105】
(実施例5:ポリウレタン現場注入発泡フォーム)
【0106】
【表9】

【0107】
イソシアネートを除くすべての成分をBサイドとしてプレミックスした。その後、イソシアネート(Aサイド)を10秒にわたり機械的に攪拌しつつ添加し混合した。発泡反応混合物を約100°Fに暖められた密閉アルミニウムモールドに注ぎ、放置して膨張させた。硬化した時、1インチ×1インチ×12インチのサンプルを成形された発泡体のコアから切り出した。
【0108】
コアサンプルは約2.0ポンド/ft3(PCF)(32.0kg/m3)の密度であり、多少の空隙を含んでいたが良好な気泡構造を有し、寸法安定性のままであった。発泡体の拡大写真は、気泡を除き均一で高度な独立気泡構造および約200〜300マイクロメートル(μ)の気泡サイズを示した。「レーザコンプ(LaserComp)」FOX304熱伝導率計を用いて、初期断熱値(R値)を4.9/インチで測定した(24℃の平均温度で29.5ミリワット/mKの熱伝導率または75.2°Fの平均温度で0.2044BTU−インチ/時間−ft2−°Fの熱伝導率)。
【0109】
(実施例6:ポリイソシアヌレート発泡体)
【0110】
【表10】

【0111】
イソシアネートを除くすべての成分をBサイドとしてプレミックスした。その後、イソシアネート(Aサイド)を添加し、約30秒にわたり手で混合した。発泡反応混合物を放置してビーカー内で上昇させた。発泡剤はBサイドとよく混合し、ポリマーを発泡させた。触媒の量および比がHFC−1336mzzの沸点のために最適でなかったので、発泡体の密度は初期に高かった。そして触媒の量を調節して密度を下げた。
【0112】
(実施例7:発泡体の気泡構造に及ぼす発泡剤溶解度の効果)
これらの不飽和フルオロカーボンは改善された気泡構造の利点を提供する。それらの溶解度が他の典型的に用いられる発泡剤とは異なるからである。Bサイド中でのそれらの低い溶解度は適切な混合を必要とするが、一旦混合されると、それらは、B−サイドに対する良好な親和性を示し、そして多少不溶性であるので発泡反応中に小気泡成長を活気付けるのを助けるように作用する。
【0113】
これは、上の発泡体実施例4および5を製造する際に観察された。実施例4の場合、ムースのような粘性を得るまで発泡剤(HFC−1438mzz)をBサイド中で混合した。その点で、発泡剤はBサイドによく分散し、室温で静置して損失がなかった。このBサイド混合物を発泡させた時、混合物は上述した格別に細かい気泡構造をもたらし、高いR値に寄与した。
【0114】
実施例5において、発泡剤をBサイド中で完全には混合しなかった。この場合、空隙が発泡体中で観察されたが、空隙を除く気泡構造は小さく一定のままであった。得られた断熱値は空隙にもかかわらず許容可能であり、これらの不飽和フルオロカーボンが気泡構造および発泡体特性を改善して、さもなければ発泡体性能に悪影響を及ぼすであろう潜在的な加工の困難さを克服することが可能である。
【0115】
(熱可塑性発泡体の実施例)
(実施例8)
以下の実施例は、細かい均一な気泡構造、長期断熱値および良好な寸法安定性を有する熱可塑性発泡体断熱剤、特にポリスチレン断熱発泡体を製造するために不飽和フルオロカーボン発泡剤を使用できることを例示するために役立つ。
【0116】
ポリスチレン発泡断熱ボードを製造するために、断熱ボード発泡体のために設計された、ダイを備えた商用タンデム押出機を用いる。こうした構成は、スリットダイを有する一次押出機および二次押出機を用いる。典型的なポリスチレン樹脂は、メルトインデックス2.5の「シェル(Shell)」NX600汎用であり、典型的な核剤はマグネシウムシリケートタルクであろう。
【0117】
【表11】

【0118】
(実施例9)
この実施例において、発泡剤として不飽和フルオロカーボンを用いてポリスチレン発泡シートを製造する。ポリスチレン発泡シートを最終的にエッグカートン、ハンバーガーカートン、肉トレー、プレートなどのような食品サービス包装に熱成形する。
【0119】
従来のタンデム押出システムを用いて発泡シートを製造する。環状ダイを通して発泡体を押し出し、ダイの直径の約4倍にマンドレル上で延伸し、スリットして単一シートを製造する。
【0120】
典型的な配合物は、
88〜97重量%のポリスチレン樹脂、
2〜8重量%の不飽和フルオロカーボン発泡剤、
1〜4重量%の核剤である。
【0121】
ポリスチレンシートを典型的には50〜300ミルの厚さに、そして約1,000ポンドのプラスチック/時間の速度で押し出す。典型的な押出機条件は、1,000〜4,000psi(70.3kg/cm〜281.3kg/cm)および200°F〜400°F(93.3℃〜204.4℃)の範囲である。フィード材料中の発泡剤濃度は、所望の厚さに応じて変わる(より厚い生成物はより多くの発泡剤を必要とする)。一旦ポリスチレンを押し出してしまうと、ポリスチレンを典型的には3日〜2週間の間熟成する。この時間中に、ポリスチレンを倉庫内にロールで貯蔵する。多少の発泡剤はこの時間で発泡体から滲み出すが、比較的緩慢な速度である。貯蔵後、発泡体のロールを熱成形し、所望のタイプの末端生成物(例えば、クラムシェル容器、プレートなど)を製造する。
【0122】
(実施例10)
熱可塑性発泡体に対するHFC−1225yeの安定性を評価するために実験を行った。1,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロペン(HFC−1225ye)、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)および1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)をすべて試験の前にGC/MSによって分析し、100%純粋であることが判明した。ポリスチレン、タルク核剤、1010軟鋼クーポンおよび空気を発泡剤入りの圧力容器内で260℃に加熱し、24時間にわたり保持した。24時間後、容器を冷却し、すべての気体生成物を分析のために容器から採取した。
【0123】
【表12】

【0124】
試験データは、押出条件下でHFC−1225yeが驚くべきことにHFC−134aほどに安定であり、HFC−152aより安定であったことを示している。
【0125】
実験32a、32bおよび24dからの鋼クーポンを化学分析のための電子分光法(ESCA)によって分析した。フッ化物イオン(F-)がすべてのクーポンの表面上で観察された。フッ化物イオンの推定濃度を以下の表で示している。
【0126】
【表13】

【0127】
(実施例11)
熱可塑性発泡体に対する不飽和フルオロカーボンの相溶性を評価するために実験を行った。ポリスチレンおよびタルク核剤を発泡剤入り圧力容器内で260℃に加熱し、24時間にわたり保持した。24時間後、容器を冷却し、ポリスチレンサンプルを熱重量分析(TGA)のために回収した。出発ポリスチレン材料の対照サンプルに対して発泡剤と合わせて加熱されたポリスチレンサンプルに関して重量損失対温度を比較した。TGA分析は、発泡剤が溶融物中に混合され、重量損失が溶融物中に混合された発泡剤の量の近似を提供することを示している。データは、現行HFC製品に対する不飽和フルオロカーボン発泡剤に関する改善された溶解度を示している。
本発明は以下の実施の態様を含むものである。
1.(a)発泡剤を発泡性組成物に添加すること、および
(b)発泡体を形成するのに有効な条件下で前記発泡性組成物を反応させるか、または押出すこと、
を含む発泡体の形成方法であって、
前記発泡剤は
(i)式E−R1CH=CHR2またはZ−R1CH=CHR2(式中、R1およびR2は独立してC1〜C6パーフルオロアルキル基である)を有するヒドロフルオロカーボン、および
(ii)CF3CF=CHF、CF3CH=CF2、CHF2CF=CF2、CHF2CH=CHF、CF3CF=CH2、CF3CH=CHF、CH2FCF=CF2、CHF2CH=CF2、CHF2CF=CHF、CHF2CF=CH2、CF3CH=CH2、CH3CF=CF2、CH2FCH=CF2、CH2FCF=CHF、CHF2CH=CHF、CF3CF=CFCF3、CF3CF2CF=CF2、CF3CF=CHCF3、CF3CF2CF=CH2、CF3CH=CHCF3、CF3CF2CH=CH2、CF2=CHCF2CF3、CF2=CFCHFCF3、CF2=CFCF2CHF2、CHF2CH=CHCF3、(CF32C=CHCF3、CF3CF=CHCF2CF3、CF3CH=CFCF2CF3、(CF32CFCH=CH2、CF3CF2CF2CH=CH2、CF3(CF23CF=CF2、CF3CF2CF=CFCF2CF3、(CF32C=C(CF32、(CF32CFCF=CHCF3、CF2=CFCF2CH2F、CF2=CFCHFCHF2、CH2=C(CF32、CH3CF2CF=CF2、CH2FCF=CFCHF2、CH2FCF2CF=CF2、CF2=C(CF3)(CH3)、CH2=C(CHF2)(CF3)、CH2=CHCF2CHF2、CF2=C(CHF2)(CH3)、CHF=C(CF3)(CH3)、CH2=C(CHF22、CF3CF=CFCH3、CH3CF=CHCF3、CF2=CFCF2CF2CF3、CHF=CFCF2CF2CF3、CF2=CHCF2CF2CF3、CF2=CFCF2CF2CHF2、CHF2CF=CFCF2CF3、CF3CF=CFCF2CHF2、CF3CF=CFCHFCF3、CHF=CFCF(CF32、CF2=CFCH(CF32、CF3CH=C(CF32、CF2=CHCF(CF32、CH2=CFCF2CF2CF3、CHF=CFCF2CF2CHF2、CH2=C(CF3)CF2CF3、CF2=CHCH(CF32、CHF=CHCF(CF32、CF2=C(CF3)CH2CF3、CH2=CFCF2CF2CHF2、CF2=CHCF2CH2CF3、CF3CF=C(CF3)(CH3)、CH2=CFCH(CF32、CHF=CHCH(CF32、CH2FCH=C(CF32、CH3CF=C(CF32、CH2=CHCF2CHFCF3、CH2=C(CF3)CH2CF3、(CF32C=CHC25、(CF32CFCF=CHCF3、CH2=CHC(CF33、(CF32C=C(CH3)(CF3)、CH2=CFCF2CH(CF32、CF3CF=C(CH3)CF2CF3、CF3CH=CHCH(CF32、CH2=CHCF2CF2CF2CHF2、(CF32C=CHCF2CH3、CH2=C(CF3)CH225、CH2=CHCH2CF225、CH2=CHCH2CF225、CF3CF2CF=CFC25、CH2=CHCH2CF(CF32、CF3CF=CHCH(CF3)(CH3)、(CF32C=CFC25、シクロ−CF2CF2CF2CH=CH−、シクロ−CF2CF2CH=CH−、CF3CF2CF2C(CH3)=CH2、CF3CF2CF2CH=CHCH3、シクロ−CF2CF2CF=CF−、シクロ−CF2CF=CFCF2CF2−、シクロ−CF2CF=CFCF2CF2CF2、CF3CF2CF2CF2CH=CH2、CF3CH=CHCF2CF3、CF3CF2CH=CHCF2CF3、CF3CH=CHCF2CF2CF3、CF3CF=CFC25、CF3CF=CFCF2CF225、CF3CF2CF=CFCF225、CF3CH=CFCF2CF225、CF3CF=CHCF2CF225、CF3CF2CH=CFCF225、CF3CF2CF=CHCF225、C25CF2CF=CHCH3、C25CF=CHCH3、(CF32C=CHCH3、CF3C(CH3)=CHCF3、CHF=CFC25、CHF2CF=CFCF3、(CF32C=CHF、CH2FCF=CFCF3、CHF=CHCF2CF3、CHF2CH=CFCF3、CHF=CFCHFCF3、CF3CH=CFCHF2、CHF=CFCF2CHF2、CHF2CF=CFCHF2、CH2CF=CFCF3、CH2FCH=CFCF3、CH2=CFCHFCF3、CH2=CFCF2CHF2、CF3CH=CFCH2F、CHF=CFCH2CF3、CHF=CHCHFCF3、CHF=CHCF2CHF2、CHF2CF=CHCHF2、CHF=CFCHFCHF2、CF3CF=CHCH3、CF2=CHCF2Br、CHF=CBrCHF2、CHBr=CHCF3、CF3CBr=CFCF3、CH2=CBrCF2CF3、CHBr=CHCF2CF3、CH2=CHCF2CF2Br、CH2=CHCBrFCF3、CH3CBr=CHCF3、CF3CBr=CHCH3、(CF32C=CHBr、CF3CF=CBrCF2CF3、E−CHF2CBr=CFC25、Z−CHF2CBr=CFC25、CF2=CBrCHFC25、(CF32CFCBr=CH2、CHBr=CF(CF22CHF2、CH2=CBrCF225、CF2=C(CH2Br)CF3、CH2=C(CBrF2)CF3、(CF32CHCH=CHBr、(CF32C=CHCH2Br、CH2=CHCF(CF3)CBrF2、CF2=CHCF2CH2CBrF2、CFBr=CHCF3、CFBr=CFCF3、CF3CF2CF2CBr=CH2およびCF3(CF23CBr=CH2からなる群から選択されたフルオロカーボンまたはヒドロフルオロカーボンからなる群から選択された少なくとも1種のフルオロカーボンまたはヒドロフルオロカーボンを含む発泡剤であることを特徴とする発泡体の形成方法。
2.前記発泡剤が(i)から選択され、R1およびR2が、独立して、CF3、C25、CF2CF2CF3、CF(CF32、CF2CF2CF2CF3、CF(CF3)CF2CF3、CF2CF(CF32、C(CF33、CF2CF2CF2CF2CF3、CF2CF2CF(CF32、C(CF3225、CF2CF2CF2CF2CF2CF3、CF(CF3)CF2CF225またはC(CF32CF225であることを特徴とする前記1.に記載の方法。
3.前記発泡剤が(i)から選択され、前記ヒドロフルオロカーボンが、CF3CH=CHCF3、CF3CH=CHC25、CF3CH=CHCF225、CF3CH=CHCF(CF32、C25CH=CHC25、CF3CH=CH(CF23CF3、CF3CH=CHCF2CF(CF32、CF3CH=CHCF(CF3)C25、CF3CH=CHC(CF33、C25CH=CHCF225、C25CH=CHCF(CF32、CF3CH=CH(CF24CF3、CF3CH=CHCF2CF2CF(CF32、CF3CH=CHC(CF3225、C25CH=CH(CF23CF3、C25CH=CHCF2CF(CF32、C25CH=CHCF(CF3)C25、C25CH=CHC(CF33、C25CF2CH=CHCF225、(CF32CFCH=CHCF(CF32、C25CH=CHCF(CF32、CF3CH=CH(CF25CF3、CF3CH=CHCF(CF3)(CF2225、CF3CH=CHC(CF32CF225、C25CH=CH(CF24CF3、C25CH=CHCF2CF2CF(CF32、C25CH=CHC(CF3225、C25CF2CH=CH(CF23CF3、C25CF2CH=CHCF2CF(CF32、C25CF2CH=CHCF(CF3)C25、C25CF2CH=CHC(CF33、(CF32CFCH=CH(CF23CF3、(CF32CFCH=CHCF2CF(CF32、(CF32CFCH=CHCF(CF3)C25、(CF32CFCH
=CHC(CF33、C25CH=CH(CF25CF3、C25CH=CHCF(CF3)(CF2225、C25CH=CHC(CF32CF225、C25CF2CH=CH(CF24CF3、C25CF2CH=CHCF2CF2CF(CF32、C25CF2CH=CHC(CF3225、(CF32CFCH=CH(CF24CF3、(CF32CFCH=CHCF2CF2CF(CF32、(CF32CFCH=CHC(CF3225、CF3(CF23CH=CH(CF23CF3、CF3(CF23CH=CHCF2CF(CF32、CF3(CF23CH=CHCF(CF3)C25、CF3(CF23CH=CHC(CF33、(CF32CFCF2CH=CHCF2CF(CF32、(CF32CFCF2CH=CHCF(CF3)C25、(CF32CFCF2CH=CHC(CF33、C25CF(CF3)CH=CHCF(CF3)C25、C25CF(CF3)CH=CHC(CF33または(CF33CCH=CHC(CF33であることを特徴とする前記1.に記載の方法。
4.前記発泡性組成物がイソシアネートと、少なくとも1種のポリオールと、少なくとも1種の触媒とを含むことを特徴とする前記1.に記載の方法。
5.前記発泡性組成物がポリスチレン、ポリプロピレンまたはポリエチレンである樹脂を更に含むことを特徴とする前記1.に記載の方法。
6.前記発泡性組成物が核剤を更に含むことを特徴とする前記5.に記載の方法。
7.前記発泡剤がE−CF3CF=CHF、Z−CF3CF=CHF、E−CF3CH=CHCF3、Z−CF3CH=CHCF3、E−CF3CH=CFCF3、Z−CF3CH=CFCF3、E−CF3CF=CFCF3、Z−CF3CF=CFCF3、E−CF3CH=CHCF2CF3、Z−CF3CH=CHCF2CF3、E−CF3CF=CHCF2CF3、Z−CF3CF=CHCF2CF3、E−CF3CH=CFCF2CF3、Z−CF3CH=CFCF2CF3、E−CF3CF=CFCF2CF3、CF3CF=CFCF2CF3およびZ−CF3CF
=CFCF2CF3からなる群から選択されたフルオロカーボンを含むことを特徴とする前記3.に記載の方法。
8.発泡剤の存在下で少なくとも1種の有機ポリイソシアネートを少なくとも1種の活性水素含有化合物と反応させることを含むポリイソシアネート系発泡体を形成する方法であって、前記発泡剤が、
(i)式E−R1CH=CHR2またはZ−R1CH=CHR2(式中、R1およびR2は独立してC1〜C6パーフルオロアルキル基である)を有するヒドロフルオロカーボン、および
(ii)CF3CF=CHF、CF3CH=CF2、CHF2CF=CF2、CHF2CH=CHF、CF3CF=CH2、CF3CH=CHF、CH2FCF=CF2、CHF2CH=CF2、CHF2CF=CHF、CHF2CF=CH2、CF3CH=CH2、CH3CF=CF2、CH2FCH=CF2、CH2FCF=CHF、CHF2CH=CHF、CF3CF=CFCF3、CF3CF2CF=CF2、CF3CF=CHCF3、CF3CF2CF=CH2、CF3CH=CHCF3、CF3CF2CH=CH2、CF2=CHCF2CF3、CF2=CFCHFCF3、CF2=CFCF2CHF2、CHF2CH=CHCF3、(CF32C=CHCF3、CF3CF=CHCF2CF3、CF3CH=CFCF2CF3、(CF32CFCH=CH2、CF3CF2CF2CH=CH2、CF3(CF23CF=CF2、CF3CF2CF=CFCF2CF3、(CF32C=C(CF32、(CF32CFCF=CHCF3、CF2=CFCF2CH2F、CF2=CFCHFCHF2、CH2=C(CF32、CH3CF2CF=CF2、CH2FCF=CFCHF2、CH2FCF2CF=CF2、CF2=C(CF3)(CH3)、CH2=C(CHF2)(CF3)、CH2=CHCF2CHF2、CF2=C(CHF2)(CH3)、CHF=C(CF3)(CH3)、CH2=C(CHF22、CF3CF=CFCH3、CH3CF=CHCF3、CF2=CFCF2CF2CF3、CHF=CFCF2CF2CF3、CF2=CHCF2CF2CF3、CF2=CFCF2CF2CHF2、CHF2CF=CFCF2CF3、CF3CF=CFCF2CHF2、CF3CF=CFCHFCF3、CHF=CFCF(CF32、CF2=CFCH(CF32、CF3CH=C(CF32、CF2=CHCF(CF32、CH2=CFCF2CF2CF3、CHF=CFCF2CF2CHF2、CH2=C(CF3)CF2CF3、CF2=CHCH(CF32、CHF=CHCF(CF32、CF2=C(CF3)CH2CF3、CH2=CFCF2CF2CHF2、CF2=CHCF2CH2CF3、CF3CF=C(CF3)(CH3)、CH2=CFCH(CF32、CHF=CHCH(CF32、CH2FCH=C(CF32、CH3CF=C(CF32、CH2=CHCF2CHFCF3、CH2=C(CF3)CH2CF3、(CF32C=CHC25、(CF32CFCF=CHCF3、CH2=CHC(CF33、(CF32C=C(CH3)(CF3)、CH2=CFCF2CH(CF32、CF3CF=C(CH3)CF2CF3、CF3CH=CHCH(CF32、CH2=CHCF2CF2CF2CHF2、(CF32C=CHCF2CH3、CH2=C(CF3)CH225、CH2=CHCH2CF225、CH2=CHCH2CF225、CF3CF2CF=CFC25、CH2=CHCH2CF(CF32、CF3CF=CHCH(CF3)(CH3)、(CF32C=CFC25、シクロ−CF2CF2CF2CH=CH−、シクロ−CF2CF2CH=CH−、CF3CF2CF2C(CH3)=CH2、CF3CF2CF2CH=CHCH3、シクロ−CF2CF2CF=CF−、シクロ−CF2CF=CFCF2CF2−、シクロ−CF2CF=CFCF2CF2CF2、CF3CF2CF2CF2CH=CH2、CF3CH=CHCF2CF3、CF3CF2CH=CHCF2CF3、CF3CH=CHCF2CF2CF3、CF3CF=CFC25、CF3CF=CFCF2CF225、CF3CF2CF=CFCF225、CF3CH=CFCF2CF225、CF3CF=CHCF2CF225、CF3CF2CH=CFCF225、CF3CF2CF=CHCF225、C25CF2CF=CHCH3、C25CF=CHCH3、(CF32C=CHCH3、CF3C(CH3)=CHCF3、CHF=CFC25、CHF2CF=CFCF3、(CF32C=CHF、CH2FCF=CFCF3、CHF=CHCF2CF3、CHF2CH=CFCF3、CHF=CFCHFCF3、CF3CH=CFCHF2、CHF=CFCF2CHF2、CHF2CF=CFCHF2、CH2CF=CFCF3、CH2FCH=CFCF3、CH2=CFCHFCF3、CH2=CFCF2CHF2、CF3CH=CFCH2F、CHF=CFCH2CF3、CHF=CHCHFCF3、CHF=CHCF2CHF2、CHF2CF=CHCHF2、CHF=CFCHFCHF2、CF3CF=CHCH3、CF2=CHCF2Br、CHF=CBrCHF2、CHBr=CHCF3、CF3CBr=CFCF3、CH2=CBrCF2CF3、CHBr=CHCF2CF3、CH2=CHCF2CF2Br、CH2=CHCBrFCF3、CH3CBr=CHCF3、CF3CBr=CHCH3、(CF32C=CHBr、CF3CF=CBrCF2CF3、E−CHF2CBr=CFC25、Z−CHF2CBr=CFC25、CF2=CBrCHFC25、(CF32CFCBr=CH2、CHBr=CF(CF22CHF2、CH2=CBrCF225、CF2=C(CH2Br)CF3、CH2=C(CBrF2)CF3、(CF32CHCH=CHBr、(CF32C=CHCH2Br、CH2=CHCF(CF3)CBrF2、CF2=CHCF2CH2CBrF2、CFBr=CHCF3、CFBr=CFCF3、CF3CF2CF2CBr=CH2およびCF3(CF23CBr=CH2からなる群から選択されたフルオロカーボンまたはヒドロフルオロカーボンからなる群から選択された少なくとも1種のフルオロカーボンまたはヒドロフルオロカーボンを含むことを特徴とする方法。
9.前記少なくとも1種の活性水素含有化合物が、少なくとも1種のポリイソシアネートと反応する前に、前記発泡剤とプレブレンドされることを特徴とする前記8.に記載の方法。
10.前記少なくとも1種の活性水素含有化合物/発泡剤ブレンドが、活性水素含有化合物と発泡剤の全重量を基準にして少なくとも5〜50重量%の発泡剤を含有することを特徴とする前記8.に記載の方法。
11.前記少なくとも1種の活性水素含有化合物/発泡剤ブレンドが、活性水素含有化合物と発泡剤の全重量を基準にして少なくとも5〜25重量%の発泡剤を含有することを特徴とする前記10.に記載の方法。
12.ポリウレタン発泡体を製造する方法であって、
少なくとも1種の活性水素含有化合物と、少なくとも1種の発泡剤とをブレンドしてBサイド混合物を形成する工程と、
前記Bサイド混合物と少なくとも1種の有機ポリイソシアネートを含むAサイド混合物と、を反応させる工程と、
を含み、
前記発泡剤は、E−CF3CF=CHF、Z−CF3CF=CHF、E−CF3CH=CHCF3、Z−CF3CH=CHCF3、E−CF3CH=CFCF3、Z−CF3CH=CFCF3、E−CF3CF=CFCF3、Z−CF3CF=CFCF3、E−CF3CH=CHCF2CF3、Z−CF3CH=CHCF2CF3、E−CF3CF=CHCF2CF3、Z−CF3CF=CHCF2CF3、E−CF3CH=CFCF2CF3、Z−CF3CH=CFCF2CF3、E−CF3CF=CFCF2CF3およびZ−CF3CF=CFCF2CF3からなる群から選択されたヒドロフルオロカーボンを含むことを特徴とする方法。
13.前記少なくとも1種の有機ポリイソシアネート、前記少なくとも1種の活性水素含有化合物および請求項1に記載の発泡剤を同時にブレンドすることを特徴とする前記12.に記載の方法。
14.前記反応工程が少なくとも1種の触媒の存在下で行われることを特徴とする前記13.に記載の方法。
15.前記Bサイドが、界面活性剤、難燃剤、保存剤、着色剤、酸化防止剤、強化剤、充填剤、帯電防止剤またはそれらの組み合わせからなる群から選択された少なくとも1種の補助成分を更に含むことを特徴とする前記13.に記載の方法。
16.前記少なくとも界面活性剤が、ポリオール100重量部当たり約0.2〜約5部の範囲内で存在することを特徴とする前記15.に記載の方法。
17.前記少なくとも1種の界面活性剤が、液体または固体の有機シリコーン化合物、長鎖アルコールのポリエチレングリコールエーテル、長鎖アルキル酸スルフェートエステルの第三アミン塩またはアルカノールアミン塩、アルキルスルホン酸エステルまたはアルキルアリールスルホン酸であることを特徴とする前記16.に記載の方法。
18.前記少なくとも1種の触媒がポリオール100重量部当たり約0.1〜約5部の範囲内で存在することを特徴とする前記14.に記載の方法。
19.熱可塑性発泡体を製造する方法であって、
ポリスチレン、ポリエチレンまたはポリプロピレンである発泡性組成物を含む溶融物を形成する工程と、
発泡剤組成物を前記溶融物とブレンドして、非発泡温度および圧力で可塑化塊を形成する工程と、
制御された速度、温度および圧力で前記可塑化塊をダイに通し、そして膨張域に入れて押出物を形成する工程と、
前記押出物を前記膨張域で発泡させる工程と、
前記温度および圧力下で前記押出物の粘度が増加するのに十分な時間、前記膨張押出物を維持し、発泡体の気泡サイズおよび密度が実質的に不変のままであり、かつ25℃および大気圧において破壊した気泡を実質的に含まないままであるようにする工程とを含み、
前記発泡剤が、
(i)式E−R1CH=CHR2またはZ−R1CH=CHR2(式中、R1およびR2は独立してC1〜C6パーフルオロアルキル基である)を有するヒドロフルオロカーボン、および
(ii)CF3CF=CHF、CF3CH=CF2、CHF2CF=CF2、CHF2CH=CHF、CF3CF=CH2、CF3CH=CHF、CH2FCF=CF2、CHF2CH=CF2、CHF2CF=CHF、CHF2CF=CH2、CF3CH=CH2、CH3CF=CF2、CH2FCH=CF2、CH2FCF=CHF、CHF2CH=CHF、CF3CF=CFCF3、CF3CF2CF=CF2、CF3CF=CHCF3、CF3CF2CF=CH2、CF3CH=CHCF3、CF3CF2CH=CH2、CF2=CHCF2CF3、CF2=CFCHFCF3、CF2=CFCF2CHF2、CHF2CH=CHCF3、(CF32C=CHCF3、CF3CF=CHCF2CF3、CF3CH=CFCF2CF3、(CF32CFCH=CH2、CF3CF2CF2CH=CH2、CF3(CF23CF=CF2、CF3CF2CF=CFCF2CF3、(CF32C=C(CF32、(CF32CFCF=CHCF3、CF2=CFCF2CH2F、CF2=CFCHFCHF2、CH2=C(CF32、CH3CF2CF=CF2、CH2FCF=CFCHF2、CH2FCF2CF=CF2、CF2=C(CF3)(CH3)、CH2=C(CHF2)(CF3)、CH2=CHCF2CHF2、CF2=C(CHF2)(CH3)、CHF=C(CF3)(CH3)、CH2=C(CHF22、CF3CF=CFCH3、CH3CF=CHCF3、CF2=CFCF2CF2CF3、CHF=CFCF2CF2CF3、CF2=CHCF2CF2CF3、CF2=CFCF2CF2CHF2、CHF2CF=CFCF2CF3、CF3CF=CFCF2CHF2、CF3CF=CFCHFCF3、CHF=CFCF(CF32、CF2=CFCH(CF32、CF3CH=C(CF32、CF2=CHCF(CF32、CH2=CFCF2CF2CF3、CHF=CFCF2CF2CHF2、CH2=C(CF3)CF2CF3、CF2=CHCH(CF32、CHF=CHCF(CF32、CF2=C(CF3)CH2CF3、CH2=CFCF2CF2CHF2、CF2=CHCF2CH2CF3、CF3CF=C(CF3)(CH3)、CH2=CFCH(CF32、CHF=CHCH(CF32、CH2FCH=C(CF32、CH3CF=C(CF32、CH2=CHCF2CHFCF3、CH2=C(CF3)CH2CF3、(CF32C=CHC25、(CF32CFCF=CHCF3、CH2=CHC(CF33、(CF32C=C(CH3)(CF3)、CH2=CFCF2CH(CF32、CF3CF=C(CH3)CF2CF3、CF3CH=CHCH(CF32、CH2=CHCF2CF2CF2CHF2、(CF32C=CHCF2CH3、CH2=C(CF3)CH225、CH2=CHCH2CF225、CH2=CHCH2CF225、CF3CF2CF=CFC25、CH2=CHCH2CF(CF32、CF3CF=CHCH(CF3)(CH3)、(CF32C=CFC25、シクロ−CF2CF2CF2CH=CH−、シクロ−CF2CF2CH=CH−、CF3CF2CF2C(CH3)=CH2、CF3CF2CF2CH=CHCH3、シクロ−CF2CF2CF=CF−、シクロ−CF2CF=CFCF2CF2−、シクロ−CF2CF=CFCF2CF2CF2、CF3CF2CF2CF2CH=CH2、CF3CH=CHCF2CF3、CF3CF2CH=CHCF2CF3、CF3CH=CHCF2CF2CF3、CF3CF=CFC25、CF3CF=CFCF2CF225、CF3CF2CF=CFCF225、CF3CH=CFCF2CF225、CF3CF=CHCF2CF225、CF3CF2CH=CFCF225、CF3CF2CF=CHCF225、C25CF2CF=CHCH3、C25CF=CHCH3、(CF32C=CHCH3、CF3C(CH3)=CHCF3、CHF=CFC25、CHF2CF=CFCF3、(CF32C=CHF、CH2FCF=CFCF3、CHF=CHCF2CF3、CHF2CH=CFCF3、CHF=CFCHFCF3、CF3CH=CFCHF2、CHF=CFCF2CHF2、CHF2CF=CFCHF2、CH2CF=CFCF3、CH2FCH=CFCF3、CH2=CFCHFCF3、CH2=CFCF2CHF2、CF3CH=CFCH2F、CHF=CFCH2CF3、CHF=CHCHFCF3、CHF=CHCF2CHF2、CHF2CF=CHCHF2、CHF=CFCHFCHF2、CF3CF=CHCH3、CF2=CHCF2Br、CHF=CBrCHF2、CHBr=CHCF3、CF3CBr=CFCF3、CH2=CBrCF2CF3、CHBr=CHCF2CF3、CH2=CHCF2CF2Br、CH2=CHCBrFCF3、CH3CBr=CHCF3、CF3CBr=CHCH3、(CF32C=CHBr、CF3CF=CBrCF2CF3、E−CHF2CBr=CFC25、Z−CHF2CBr=CFC25、CF2=CBrCHFC25、(CF32CFCBr=CH2、CHBr=CF(CF22CHF2、CH2=CBrCF225、CF2=C(CH2Br)CF3、CH2=C(CBrF2)CF3、(CF32CHCH=CHBr、(CF32C=CHCH2Br、CH2=CHCF(CF3)CBrF2、CF2=CHCF2CH2CBrF2、CFBr=CHCF3、CFBr=CFCF3、CF3CF2CF2CBr=CH2およびCF3(CF23CBr=CH2からなる群から選択されたフルオロカーボンまたはヒドロフルオロカーボンからなる群から選択された少なくともフルオロカーボンを含むことを特徴とする方法。
20.前記発泡剤がE−CF3CF=CHF、Z−CF3CF=CHF、E−CF3CH=CHCF3、Z−CF3CH=CHCF3、E−CF3CH=CFCF3、Z−CF3CH=CFCF3、E−CF3CF=CFCF3、Z−CF3CF=CFCF3、E−CF3CH=CHCF2CF3、Z−CF3CH=CHCF2CF3、E−CF3CF=CHCF2CF3、Z−CF3CF=CHCF2CF3、E−CF3CH=CFCF2CF3、Z−CF3CH=CFCF2CF3、E−CF3CF=CFCF2CF3、CF3CF2CF=CH2またはZ−CF3CF=CFCF2CF3であることを特徴とする前記19.に記載の方法。
21.前記発泡性組成物が核剤を更に含むことを特徴とする前記19.に記載の方法。
22.前記可塑化塊が88〜97重量%のポリスチレン樹脂、2〜8重量%の発泡剤および1〜4重量%の核剤を含むことを特徴とする前記19.に記載の方法。
23.前記発泡剤が式E−R1CH=CHR2またはZ−R1CH=CHR2(式中、R1およびR2は、独立して、CF3、C25、CF2CF2CF3、CF(CF32、CF2CF2CF2CF3、CF(CF3)CF2CF3、CF2CF(CF32、C(CF33、CF2CF2CF2CF2CF3、CF2CF2CF(CF32、C(CF3225、CF2CF2CF2CF2CF2CF3、CF(CF3)CF2CF225またはC(CF32CF225である)を有するヒドロフルオロオレフィンであることを特徴とする前記19.に記載の方法。
24.前記可塑化塊が88〜97重量%のポリプロピレン樹脂、2〜8重量%の発泡剤および1〜4重量%の核剤を含むことを特徴とする前記19.に記載の方法。
25.前記可塑化塊が88〜97重量%のポリエチレン樹脂、2〜85重量%の発泡剤および1〜4重量%の核剤を含むことを特徴とする前記19.に記載の方法。
26.連続気泡発泡体、独立気泡発泡体および多峰気泡発泡体を製造する方法のGWPを下げる方法であって、本発明の少なくとも1種のフルオロオレフィンを樹脂と組み合わせ
て、25未満の(発泡性組成物の成分ごとのGWPの重み付き平均として計算された)GWPを有する発泡性組成物を製造することを含むことを特徴とする方法。
27.連続気泡発泡体、独立気泡発泡体および多峰気泡発泡体を製造する方法のGWPを下げる方法であって、本発明の少なくとも1種のフルオロオレフィンをBサイド混合物に組み合わせて、発泡性組成物の成分ごとのGWPの重み付き平均として計算された、25未満のGWPを有する発泡性組成物を製造することを含むことを特徴とする方法。
【0128】
【表14】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続気泡発泡体、独立気泡発泡体および多峰気泡発泡体を製造する方法のGWPを下げる方法であって、本発明の少なくとも1種のフルオロオレフィンを樹脂と組み合わせて、25未満の(発泡性組成物の成分ごとのGWPの重み付き平均として計算された)GWPを有する発泡性組成物を製造することを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
連続気泡発泡体、独立気泡発泡体および多峰気泡発泡体を製造する方法のGWPを下げる方法であって、本発明の少なくとも1種のフルオロオレフィンをBサイド混合物に組み合わせて、25未満の発泡性組成物の成分ごとのGWPの重み付き平均として計算されたGWPを有する発泡性組成物を製造することを含むことを特徴とする方法。

【公開番号】特開2012−184446(P2012−184446A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−150779(P2012−150779)
【出願日】平成24年7月4日(2012.7.4)
【分割の表示】特願2008−538992(P2008−538992)の分割
【原出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】