説明

並進する手荷物収納庫および組み立て方法

【課題】手荷物サイズの増大に対応した手荷物収納庫を提供する。
【解決手段】手荷物収納庫100は、支持アセンブリ108と、枢支点116を備え、閉位置102と開位置との間で枢支点周りで回転可能であるバケット106と、バケットが閉位置と開位置との間で回転されたとき、枢支点が第1の枢動位置120と第2の枢動位置との間で支持アセンブリに対して並進するようにバケットを支持アセンブリに連結する並進機構とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の分野は、一般に手荷物収納庫に関し、より詳細には、航空機の手荷物収納庫、およびそれを組み立てる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
民間航空機など、乗り物は、一般に乗客および乗組員の手荷物を収納するための手荷物収納庫を含む。荷物スペースに対する需要が高まるにつれて、ますます大きな手荷物収納庫が設計されてきた。より大きな手荷物収納庫は、より多くの手荷物を収納することが可能であるが、少なくともいくつかの既知の大きな手荷物収納庫は、手荷物のサイズの増大に起因して、収納庫を開閉するために大きな力を必要とし、したがって、乗客が使用することが困難となり得る。
【0003】
さらに、閉位置において、客室スペースをうまく最大化するために、手荷物収納庫が、客室内において、できるだけ高く位置付けられることが望ましい。対照的に、開位置において、個人が手荷物を収納庫に入れ、手荷物を収納庫から取り出すことを可能にするように、手荷物収納庫ができるだけ低く位置付けられることが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、手荷物収納庫が提供される。手荷物収納庫は、支持アセンブリと、枢支点を備え、閉位置と開位置との間で枢支点周りで回転可能であるバケットと、バケットが閉位置と開位置との間で回転されたとき、枢支点が第1の枢動位置と第2の枢動位置との間で支持アセンブリに対して並進するようにバケットを支持アセンブリに連結する並進機構とを含む。
【0005】
別の態様では、装置が提供される。この装置は、第1の物体と、枢支点を含み、第1の位置と第2の位置との間で枢支点周りで回転可能である第2の物体と、第2の物体が第1の位置と第2の位置との間で回転されたとき、枢支点が第1の枢動位置と第2の枢動位置との間で第1の物体に対して並進するように第2の物体を第1の物体に連結する並進機構とを含む。
【0006】
さらに別の態様では、手荷物収納庫を組み立てる方法が提供される。この方法は、枢支点を含むバケットを用意するステップであって、バケットが、閉位置と開位置との間で枢支点周りで選択的に回転可能である、ステップと、バケットが閉位置と開位置の間で回転されたとき、枢支点が第1の枢動位置と第2の枢動位置との間で支持アセンブリに対して並進するように、並進機構を介してバケットを支持アセンブリに連結するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】閉位置にある例示的な手荷物収納庫の図である。
【図2】開位置にある図1に示された手荷物収納庫の図である。
【図3】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図4】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図5】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図6】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図7】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図8】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図9】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図10】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図11】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図12】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図13】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図14】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図15】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図16】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図17】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図18】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図19】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図20】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図21】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【図22】図1に示された手荷物収納庫と共に使用することができる例示的な並進機構の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書で記載されているシステムおよび方法は、少なくともいくつかの既知の手荷物収納庫から改善したものを提供する。より具体的には、本明細書で記載されているシステムおよび方法は、バケットおよび支持アセンブリを含む手荷物収納庫を提供する。バケットが、閉位置と開位置との間で枢支点周りで回転されたとき、枢支点が、支持アセンブリに対して並進する。枢支点の並進によって、手荷物収納庫を閉めるのに必要な力は減少するが、開位置におけるバケットのアクセスのしやすさの増加が促進される。さらに、手荷物収納庫は、回転中にバケットと支持アセンブリとの間の一定のギャップを維持し、バケットと支持アセンブリとの間に物体を挟むことを防止する。
【0009】
図1は、閉位置102にある例示的な手荷物収納庫100の側面図である。図2は、開位置104にある手荷物収納庫100の側面図である。例示的な実施形態では、手荷物収納庫100は、バケット106および支持アセンブリ108を含む。バケット106は、一組のサイドパネル110、およびサイドパネル110の間に延在するドア112を含む。ドア112は、使用者が手荷物収納庫100を選択的に開閉することを可能にするハンドル114を含む。
【0010】
それぞれ、閉位置102と開位置104との間で手荷物収納庫100を移動するために、バケット106は、支持アセンブリ108に回転可能に連結される。より具体的には、バケット106のそれぞれのサイドパネル110は、枢支点116において支持アセンブリ108に回転可能に連結される。開位置104において、乗客は、手荷物収納庫100の中に手荷物を積み込むことが可能であり、および/または、手荷物収納庫100から手荷物を取り出すことが可能である。乗客が手荷物の積み込みおよび/または取り出しを終えると、バケット106が、閉位置102へ回転され、その中に収納された全ての手荷物が、手荷物収納庫100の中になるようになっている。
【0011】
バケット106が開けられる、または閉められると、枢支点116は、支持アセンブリ108に対して並進する。より具体的には、バケット106が、閉位置102から開位置104へ回転されたとき、枢支点116は、第1の枢動位置120から第2の枢動位置122へ並進する。同様に、バケット106が、開位置から104から閉位置102へ回転されたとき、枢支点116は、第2の枢動位置122から第1の枢動位置120へ並進する。
【0012】
例示的な実施形態では、支持アセンブリ108上において、第1の枢動位置120は、例えば、航空機の客室の床(図示せず)に対して、第2の枢動位置122よりも高い。したがって、閉位置102から開位置104へ移動すると、バケット106は、支持アセンブリ108に対して低くなる。そのため、図1と図2とを比較すると明確に示されているように、一例では、枢支点116は、閉位置102から開位置104へ直線経路に沿って、水平面に対して斜め方向に並進する。結果として、手荷物収納庫100のアクセス開口部130は、枢支点116が支持アセンブリ108に対して並進しない場合よりも大きくなる。より大きなアクセス開口部130は、乗客が、より容易におよび/またはより効率的に、手荷物を積み込むおよび/または取り出すことを可能にする。
【0013】
そのうえ、枢支点116の並進は、バケット106の重心をシフトする。具体的には、枢支点116の横方向の移動に基づいて、重心がシフトする。したがって、シフトされた重心に起因して、開位置104から閉位置102へバケット106を回転するために要求される力が低減される。
【0014】
干渉ギャップ132が、支持アセンブリ108の下側リップ134とドア112との間に画定される。例示的な実施形態では、バケット106が支持アセンブリ108に対して回転されたとき、干渉ギャップ132は、一定の幅Wに維持される。干渉ギャップ132が、一定の幅Wに維持されるので、バケット106が回転したときに、物体および/または乗客の付属肢(例えば、指、手)が、バケット106とリップ134との間に挟まれることが防止される。
【0015】
例示的な実施形態では、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122との間の枢支点116の並進は、並進機構(図1および図2には図示せず)を使用して達成される。手荷物収納庫100に使用することが可能な複数の並進機構が、本明細書で記載されている。例示的な実施形態では、枢支点116は、支持アセンブリ108の中に画定されたトラック140を通って、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122との間で並進する。トラック140は、枢支点116が第1の枢動位置120と第2の枢動位置122との間で並進することを可能にする例示的な経路である。別法として、トラック140を使用せずに、または、本明細書で記載されている様々並進機構から明らかとなるような、トラック140とは異なる構成を有するトラックを使用して、枢支点116は、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122との間で並進することが可能である。
【0016】
図3は、手荷物収納庫100と共に使用することができる例示的な並進機構300である。並進機構300は、リンク306を介して一緒に連結された第1の歯車302および第2の歯車304を含む。第1の歯車302から延在する歯部308が、第2の歯車304から延在する歯部310と係合する。リンク306は、第1の端部312および反対側の第2の端部314を含む。第1の端部312は、第1の歯車302の中心部316に回転可能に連結され、第2の端部314は、第2の歯車304の中心部318に回転可能に連結される。
【0017】
例示的な実施形態では、第1の歯車302は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、第1の歯車302が回転する。第2の歯車304は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結される。そのうえ、第1の歯車の中心部316は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、第1の歯車302が第2の歯車304周りで回転し、第1の歯車の中心部316が並進し、したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進する。
【0018】
図4は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構400である。並進機構400は、第1の歯車402および第2の歯車404を含む。第1の歯車402から延在する歯部408が、第2の歯車404から延在する歯部410と係合する。ピン412が、第1の歯車402の中心部414に連結され、弓状のトラック416の中に拘束される。
【0019】
例示的な実施形態では、第1の歯車402は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、第1の歯車402が回転する。第2の歯車404は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結される。そのうえ、第1の歯車のピン412は、枢支点116(図1に示されている)に対応しており、トラック416が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、第1の歯車402が第2の歯車404周りで回転し、ピン412が、弓状経路のトラック416に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0020】
図5は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構500である。並進機構500は、リンク506を介して一緒に連結された第1の扇形歯車502および第2の扇形歯車504を含む。完全な歯車とは対照的に、並進機構500において扇形歯車502および504を使用することは、並進機構500の重量および/またはサイズを低減することを促進する。第1の扇形歯車502から延在する歯部508が、第2の扇形歯車504から延在する歯部510と係合する。リンク506は、第1の端部512および反対側の第2の端部514を含む。第1の端部512は、第1の扇形歯車502の頂点部516に回転可能に連結され、第2の端部514は、第2の扇形歯車504の頂点部518に回転可能に連結される。
【0021】
例示的な実施形態では、第1の扇形歯車502は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、第1の扇形歯車502が回転する。第2の扇形歯車504は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結される。そのうえ、第1の扇形歯車の頂点部516は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、第1の扇形歯車502が第2の扇形歯車504周りで回転し、第1の扇形歯車の頂点部516が並進し、したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進する。
【0022】
図6は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構600である。並進機構600は、扇形歯車602および弓状歯車604を含む。扇形歯車602から延在する歯部608が、弓状歯車604から延在する歯部610と係合する。ピン612が、扇形歯車602の頂点部614に連結される。ピン612は、弓状のトラック616の中に拘束される。
【0023】
例示的な実施形態では、扇形歯車602は、バケット106のサイドパネル110(図1に示されている)に固定連結され、その結果、バケット106が回転すると、扇形歯車602が回転する。弓状歯車604は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に固定連結される。そのうえ、扇形歯車のピン612は、枢支点116(図1に示されている)に対応しており、トラック616が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、扇形歯車602が弓状歯車604周りで回転し、ピン612が、弓状経路のトラック616に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0024】
図7は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構700である。並進機構700は、歯車702および直線状のラック704を含む。歯車702の歯部708が、ラック704の歯部710と係合する。ピン712が、歯車702の中心部714に連結される。ピン712は、トラック140(図1に示されている)など直線状のトラック716の中に拘束され、トラック716は、ラック704に実質的に平行である。
【0025】
例示的な実施形態では、歯車702は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、歯車702が回転する。ラック704は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結される。そのうえ、歯車のピン712は、枢支点116(図1に示されている)に対応しており、トラック716が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、歯車702がラック704に沿って進み、ピン712が、トラック716に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0026】
図8は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構800である。並進機構800は、扇形歯車802および直線状のラック804を含む。扇形歯車802から延在する歯部808が、ラック804から延在する歯部810と係合する。ピン812が、扇形歯車802の頂点部814に連結される。ピン812は、トラック140(図1に示されている)など直線状のトラック816の中に拘束され、トラック816は、ラック804に実質的に平行である。
【0027】
例示的な実施形態では、扇形歯車802は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、扇形歯車802が回転する。ラック804は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に固定連結される。そのうえ、扇形歯車のピン812は、枢支点116(図1に示されている)に対応しており、トラック816が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、扇形歯車802がラック804に沿って進み、ピン812が、トラック816に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0028】
図9は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構900である。並進機構900は、歯車902および弓状のラック904を含む。歯車902から延在する歯部908が、ラック904の歯部910と係合する。ピン912が、歯車902の中心部914に連結される。ピン912は、ラック904と実質的に同一の曲率を有する弓状のトラック916の中に拘束される。
【0029】
例示的な実施形態では、歯車902は、バケット106のサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、歯車902が回転する。ラック904は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結される。そのうえ、歯車のピン912は、枢支点116(図1に示されている)に対応しており、トラック916が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、歯車902がラック904に沿って進み、ピン912が、弓状経路のトラック916に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0030】
図10は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1000である。並進機構1000は、扇形歯車1002および弓状のラック1004を含む。扇形歯車1002から延在する歯部1008が、ラック1004から延在する歯部1010と係合する。ピン1012が、扇形歯車1002の頂点部1014に連結される。ピン1012は、ラック1004と実質的に同一の曲率を有する弓状のトラック1016の中に拘束される。
【0031】
例示的な実施形態では、扇形歯車1002は、バケット106のサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、扇形歯車1002が回転する。ラック1004は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結される。そのうえ、扇形歯車のピン1012は、枢支点116(図1に示されている)に対応しており、トラック1016が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、扇形歯車1002がラック1004に沿って進み、ピン1012が、弓状経路のトラック1016に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0032】
図11は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1100である。並進機構1100は、リンク1108を介して連結された、ハブ歯車1102、第1の遊星歯車1104、および第2の遊星歯車1106を含む。ハブ歯車1102から延在する歯部1110が、第1の遊星歯車1104から延在する歯部1112および第2の遊星歯車1106から延在する歯部1114と係合する。また、第1および第2の遊星歯車の歯部1112および1114は、直線状のラック1116とも係合する。例示的な実施形態では、ハブ歯車1102ならびに第1および第2の遊星歯車1104および1106は、リンク1108に沿って整列している。
【0033】
リンク1108は、第1の端部1120と、反対側の第2の端部1122と、第1の端部1120と第2の端部1122との間のおおよそ中間にある中間点1124とを含む。第1の端部1120が、第1の遊星歯車1104の中心部1130に回転可能に連結され、中間点1124が、ハブ歯車1102の中心部1132に回転可能に連結され、第2の端部1122が、第2の遊星歯車1106の中心部1134に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、ハブ歯車の中心部1132は、トラック140(図1に示されている)など直線状のトラック1140の中に拘束されたピン1136を含んでおり、トラック1140は、ラック1116に実質的に平行である。また、いくつかの実施形態では、第1および/または第2の遊星歯車の中心部1130および1134も、トラック1140の中に拘束されたピンを含む。
【0034】
例示的な実施形態では、ハブ歯車1102は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、ハブ歯車1102が回転する。ラック1116は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結され、トラック1140が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのうえ、ハブ歯車のピン1136は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、ハブ歯車1102の回転が、第1および第2の遊星歯車1104および1106を回転させて、ラック1116に沿って進ませ、ピン1136が、トラック1140に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0035】
図12は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1200である。並進機構1200は、リンク1208を介して連結された、扇形ハブ歯車1202、第1の扇形遊星歯車1204、および第2の扇形遊星歯車1206を含む。扇形ハブ歯車1202、ならびに第1および第2の扇形遊星歯車1204および1206は、並進機構1200の重量を低減すことを促進する。扇形ハブ歯車1202から延在する歯部1210が、第1の扇形遊星歯車1204から延在する歯部1212および第2の扇形遊星歯車1206から延在する歯部1214と係合する。また、第1および第2の扇形遊星歯車の歯部1212および1214は、直線状のラック1216とも係合する。
【0036】
リンク1208は、第1の端部1220と、反対側の第2の端部1222と、第1の端部1220と第2の端部1222との間のおおよそ中間にある中間点1224とを含む。第1の端部1220が、第1の扇形遊星歯車1204の中心部1230に回転可能に連結され、中間点1224が、扇形ハブ歯車1202の中心部1232に回転可能に連結され、第2の端部1222が、第2の扇形遊星歯車1206の中心部1234に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、扇形ハブ歯車の中心部1232は、トラック140(図1に示されている)など直線状のトラック1240の中に拘束されたピン1236を含んでおり、トラック1240は、ラック1216に実質的に平行である。また、いくつかの実施形態では、第1および/または第2の扇形遊星歯車の中心部1230および1234も、トラック1140の中に拘束されたピンを含む。
【0037】
例示的な実施形態では、扇形ハブ歯車1202は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、扇形ハブ歯車1202が回転する。ラック1216は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結され、トラック1240が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのうえ、ハブ歯車のピン1236は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、扇形ハブ歯車1202の回転が、第1および第2の扇形遊星歯車1204および1206を回転させて、ラック1216に沿って進ませ、ピン1236が、トラック1240に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0038】
図13は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1300である。並進機構1300は、ハブ歯車1302、第1の遊星歯車1304、および第2の遊星歯車1306を含む。第1の遊星歯車1304は、第1の補助歯車1310に堅固に連結され、第1の補助歯車1310と同心円状に位置合わせされ、その結果、第1の遊星歯車1304が回転すると、第1の補助歯車1310が回転する。同様に、第2の遊星歯車1306は、第2の補助歯車1308に堅固に連結され、その結果、第2の補助歯車1308と同心円状に位置合わせされ、第2の遊星歯車1306が回転すると、第2の補助歯車1308が回転する。
【0039】
ハブ歯車1302から延在する歯部1320が、第1の遊星歯車1304から延在する歯部1322および第2の遊星歯車1306から延在する歯部1324と係合する。第1の補助歯車1310から延在する歯部1326および第2の補助歯車1308から延在する歯部1328が、直線状のラック1330と係合する。
【0040】
リンク1340は、第1の端部1342と、反対側の第2の端部1344と、第1の端部1342と第2の端部1344との間のおおよそ中間にある中間点1346とを含む。第1の端部1342が、第1の補助歯車1310の中心部1350に回転可能に連結され、中間点1346が、ハブ歯車1302の中心部1352に回転可能に連結され、第2の端部1344が、第2の補助歯車1308の中心部1354に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、ハブ歯車の中心部1352は、トラック140(図1に示されている)など直線状のトラック1360の中に拘束されたピン1356を含んでおり、トラック1360は、ラック1330に実質的に平行である。また、いくつかの実施形態では、第1および/または第2の遊星歯車1304および1306も、トラック1360の中に拘束されたピンを含む。
【0041】
例示的な実施形態では、ハブ歯車1302は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に固定連結され、その結果、バケット106が回転すると、ハブ歯車1302が回転する。ラック1330は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結され、トラック1360が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのうえ、ハブ歯車のピン1356は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、ハブ歯車1302の回転が、第1および第2の遊星歯車1304および1306を回転させて、そして、それによって、第1および第2の補助歯車1310および1308を回転させてラック1330に沿って進ませ、ピン1356が、トラック1360に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0042】
図14は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1400である。並進機構1400は、楕円形ハブ歯車1402、第1の楕円形遊星歯車1404、および第2の楕円形遊星歯車1406を含む。楕円形ハブ歯車1402ならびに第1および第2の楕円形遊星歯車1404および1406は、機構1400の前進および/または後退入力速度を発生させるように使用されることが可能である。第1の楕円形遊星歯車1404は、第1の補助歯車1408に堅固に連結され、第1の補助歯車1408と同心円状に位置合わせされ、その結果、第1の楕円形遊星歯車1404が回転すると、第1の補助歯車1408が回転する。同様に、第2の楕円形遊星歯車1406は、第2の補助歯車1410に堅固に連結され、第2の補助歯車1410と同心円状に位置合わせされ、その結果、第2の楕円形遊星歯車1406が回転すると、第2の補助歯車1410が回転する。
【0043】
楕円形ハブ歯車1402から延在する歯部1420が、第1の楕円形遊星歯車1404から延在する歯部1422および第2の楕円形遊星歯車1406から延在する歯部1424と係合する。第1の補助歯車1408から延在する歯部1426および第2の補助歯車1410から延在する歯部1428が、直線状のラック1430と係合する。
【0044】
リンク1440は、第1の端部1442と、反対側の第2の端部1444と、第1の端部1442と第2の端部1444との間のおおよそ中間にある中間点1446とを含む。第1の端部1442が、第1の補助歯車1408の中心部1450に回転可能に連結され、中間点1446が、楕円形ハブ歯車1402の中心部1452に回転可能に連結され、第2の端部1444が、第2の補助歯車1410の中心部1454に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、楕円形ハブ歯車の中心部1452は、トラック140(図1に示されている)など直線状のトラック1460の中に拘束されたピン1456を含んでおり、トラック1460は、ラック1430に実質的に平行である。また、いくつかの実施形態では、第1および/または第2の楕円形遊星歯車1404および1406も、トラック1460の中に拘束されたピンを含む。
【0045】
例示的な実施形態では、楕円形ハブ歯車1402は、バケット106のサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、楕円形ハブ歯車1402が回転する。ラック1430は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結され、トラック1460が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのうえ、楕円形ハブ歯車のピン1456は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、ハブ歯車1402の回転が、第1および第2の楕円形遊星歯車1404および1406を回転させて、そして、それによって、第1および第2の補助歯車1408および1410を回転させてラック1430に沿って進ませ、ピン1456が、トラック1460に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0046】
図15は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1500である。並進機構1500は、ハブ歯車1502、第1の遊星歯車1504、および第2の遊星歯車1506を含む。ハブ歯車1502から延在する歯部1510が、第1の遊星歯車1504から延在する歯部1512および第2の遊星歯車1506から延在する歯部1514と係合する。また、第1および第2の遊星歯車の歯部1512および1514は、直線状のラック1430とも係合する。例示的な実施形態では、ハブ歯車1502は、第1および第2の遊星歯車1504および1506に対してオフセットされている。
【0047】
リンク1520が、第1の遊星歯車1504を第2の遊星歯車1506に連結している。リンク1520は、第1の端部1522と、反対側の第2の端部1524を含む。第1の端部1522が、第1の遊星歯車1504の中心部1530に回転可能に連結され、第2の端部1524が、第2の遊星歯車1506の中心部1532に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、ハブ歯車1502は、トラック140(図1に示されている)など直線状の第1のトラック1540の中に拘束されるピン1536を含んでおり、トラック1540は、ラック1516に実質的に平行である。第1の遊星歯車の中心部1530は、ピン1542を含んでおり、第2の遊星歯車の中心部1532は、ピン1544を含む。ピン1542および1544は、直線状の第2のトラック1550の中に拘束され、トラック1550は、トラック1540およびラック1516に実質的に平行である。
【0048】
例示的な実施形態では、ハブ歯車1502は、バケット106のサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、ハブ歯車1502が回転する。ラック1516は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結され、第1および第2のトラック1540および1550が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのうえ、ハブ歯車のピン1536は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、ハブ歯車1502の回転が、第1および第2の遊星歯車1504および1506を回転させてラック1516に沿って進ませ、ピン1536が、トラック1540に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0049】
図16は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1600である。並進機構1600は、ハブ歯車1602、第1の遊星歯車1604、および第2の遊星歯車1606を含む。ハブ歯車1602から延在する歯部1610が、第1の遊星歯車1604から延在する歯部1612および第2の遊星歯車1606から延在する歯部1614と係合する。また、第1および第2の遊星歯車の歯部1612および1614は、直線状のラック1616とも係合する。
【0050】
三角形のリンク1620が、ハブ歯車1602、第1の遊星歯車1604、および第2の遊星歯車1606を一緒に連結している。リンク1620は、第1の頂点部1622、第2の頂点部1624、および第3の頂点部1626を含む。第1の頂点部1622が、ハブ歯車1602の中心部1630に回転可能に連結され、第2の頂点部1624が、第1の遊星歯車1604の中心部1632に回転可能に連結され、第3の頂点部1626が、第2の遊星歯車1606の中心部1634に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、第1の遊星歯車の中心部1632は、ピン1640を含んでおり、第2の遊星歯車の中心部1634は、ピン1642を含む。ピン1640および1642は、直線状のトラック1650の中に拘束され、トラック1650は、ラック1616に実質的に平行である。
【0051】
例示的な実施形態では、ハブ歯車1602は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、ハブ歯車1602が回転する。ラック1616は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結され、トラック1650が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのうえ、ハブ歯車の中心部1630は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、ハブ歯車1602の回転が、第1および第2の遊星歯車1604および1606を回転させてラック1616に沿って進ませ、ハブ歯車の中心部1630が並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0052】
図17は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1700である。並進機構1700は、ハブ歯車1702、第1の遊星歯車1704、および第2の遊星歯車1706を含む。第1の遊星歯車1704は、第1の補助歯車1708に堅固に連結され、第1の補助歯車1708と同心円状に位置合わせされ、その結果、第1の遊星歯車1704が回転すると、第1の補助歯車1708が回転する。同様に、第2の遊星歯車1706は、第2の補助歯車1710に堅固に連結され、第2の補助歯車1710と同心円状に位置合わせされ、その結果、第2の遊星歯車1706が回転すると、第2の補助歯車1710が回転する。
【0053】
ハブ歯車1702から延在する歯部1720が、第1の遊星歯車1704から延在する歯部1722および第2の遊星歯車1706から延在する歯部1724と係合する。第1の補助歯車1708から延在する歯部1726および第2の補助歯車1710から延在する歯部1728が、直線状のラック1730と係合する。
【0054】
リンク1740は、第1の端部1742と、反対側の第2の端部1744とを含む。第1の端部1742が、第1の補助歯車1708の中心部1750に回転可能に連結され、第2の端部1744が、第2の補助歯車1710の中心部1754に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、ハブ歯車1702の中心部1756は、トラック140(図1に示されている)など直線状の第1のトラック1760の中に拘束されたピン1758を含んでおり、トラック1760は、ラック1730に実質的に平行である。第1の遊星歯車1704は、ピン1770を含んでおり、第2の遊星歯車1706は、ピン1772を含む。ピン1770および1772は、直線状の第2のトラック1780の中に拘束され、トラック1780は、ラック1730および第1のトラック1760に実質的に平行である。
【0055】
例示的な実施形態では、ハブ歯車1702は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、ハブ歯車1702が回転する。ラック1730は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結され、第1および第2のトラック1760および1780が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのうえ、ハブ歯車のピン1758は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、ハブ歯車1702の回転が、第1および第2の遊星歯車1704および1706を回転させて、そして、第1および第2の補助歯車1708および1710を回転させてラック1730に沿って進ませ、ピン1758が、第1のトラック1760に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0056】
図18は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1800である。並進機構1800は、扇形ハブ歯車1802、第1の扇形遊星歯車1804、および第2の扇形遊星歯車1806を含む。第1の扇形遊星歯車1804は、第1の補助歯車1808に堅固に連結され、第1の補助歯車1808と同心円状に位置合わせされ、その結果、第1の扇形遊星歯車1804が回転すると、第1の補助歯車1808が回転する。同様に、第2の扇形遊星歯車1806は、第2の補助歯車1810に堅固に連結され、第2の補助歯車1810と同心円状に位置合わせされ、その結果、第2の扇形遊星歯車1806が回転すると、第2の補助歯車1810が回転する。
【0057】
扇形ハブ歯車1802から延在する歯部1820が、第1の扇形遊星歯車1804から延在する歯部1822および第2の扇形遊星歯車1806から延在する歯部1824と係合する。第1の補助歯車1808から延在する歯部1826および第2の補助歯車1810から延在する歯部1828が、直線状のラック1830と係合する。
【0058】
リンク1840は、第1の端部1842と、反対側の第2の端部1844とを含む。第1の端部1842が、第1の補助歯車1808の中心部1850に回転可能に連結され、第2の端部1844が、第2の補助歯車1810の中心部1854に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、扇形ハブ歯車1802の中心部1856は、トラック140(図1に示されている)など直線状の第1のトラック1860の中に拘束されたピン1858を含んでおり、トラック1860は、ラック1830に実質的に平行である。第1の扇形遊星歯車1804は、ピン1870を含んでおり、第2の扇形遊星歯車1806は、ピン1872を含む。ピン1870および1872は、直線状の第2のトラック1880の中に拘束され、トラック1880は、ラック1830および第1のトラック1860に実質的に平行である。
【0059】
例示的な実施形態では、扇形ハブ歯車1802は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、扇形ハブ歯車1802が回転する。ラック1830は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結され、第1および第2のトラック1860および1880が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのうえ、扇形ハブ歯車のピン1858は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、扇形ハブ歯車1802の回転が、第1および第2の扇形遊星歯車1804および1806を回転させて、そして、第1および第2の補助歯車1808および1810を回転させてラック1830に沿って進ませ、ピン1858が、第1のトラック1860に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0060】
図19は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構1900である。並進機構1900は、ハブ歯車1902、第1の遊星歯車1904、および第2の遊星歯車1906を含む。第1の遊星歯車1904は、第1の補助歯車1908に堅固に連結され、第1の補助歯車1908と同心円状に位置合わせされ、その結果、第1の遊星歯車1904が回転すると、第1の補助歯車1908が回転する。同様に、第2の遊星歯車1906は、第2の補助歯車1910に堅固に連結され、第2の補助歯車1910と同心円状に位置合わせされ、その結果、第2の遊星歯車1906が回転すると、第2の補助歯車1910が回転する。
【0061】
ハブ歯車1902から延在する歯部1920が、第1の遊星歯車1904から延在する歯部1922および第2の遊星歯車1906から延在する歯部1924と係合する。第1の補助歯車1908から延在する歯部1926および第2の補助歯車1910から延在する歯部1928が、弓状のラック1930と係合する。三角形のリンク1940が、第1の頂点部1942、第2の頂点部1944、および第3の頂点部1946を含む。第1の頂点部1942が、ハブ歯車1902の中心部1950に回転可能に連結され、第2の頂点部1944が、第1の補助歯車1908の中心部1952に回転可能に連結され、第3の頂点部1946が、第2の補助歯車1910の中心部1954に回転可能に連結される。
【0062】
例示的な実施形態では、ハブ歯車1902は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、ハブ歯車1902が回転する。ラック1930は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結される。そのうえ、ハブ歯車の中心部1950は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、ハブ歯車1902の回転が、第1および第2の遊星歯車1904および1906を回転させて、そして、第1および第2の補助歯車1908および1910を回転させてラック1930に沿って進ませ、ハブ歯車の中心部1950が並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0063】
図20は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構2000である。並進機構2000は、扇形ハブ歯車2002、第1の遊星歯車2004、および第2の遊星歯車2006を含む。第1の遊星歯車2004は、第1の補助歯車2008に堅固に連結され、第1の補助歯車2008と同心円状に位置合わせされ、その結果、第1の遊星歯車2004が回転すると、第1の補助歯車2008が回転する。同様に、第2の遊星歯車2006は、第2の補助歯車2010に堅固に連結され、第2の補助歯車2010と同心円状に位置合わせされ、その結果、第2の遊星歯車2006が回転すると、第2の補助歯車2010が回転する。
【0064】
扇形ハブ歯車2002から延在する歯部2020が、第1の遊星歯車2004から延在する歯部2022および第2の遊星歯車2006から延在する歯部2024と係合する。第1の補助歯車2008から延在する歯部2026および第2の補助歯車2010から延在する歯部2028が、弓状のラック2030と係合する。三角形のリンク2040が、第1の頂点部2042、第2の頂点部2044、および第3の頂点部2046を含む。第1の頂点部2042が、扇形ハブ歯車2002の中心部2050に回転可能に連結され、第2の頂点部2044が、第1の補助歯車2008の中心部2052に回転可能に連結され、第3の頂点部2046が、第2の補助歯車2010の中心部2056に回転可能に連結される。
【0065】
例示的な実施形態では、扇形ハブ歯車2002は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に固定連結され、その結果、バケット106が回転すると、扇形ハブ歯車2002が回転する。ラック2030は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に固定連結される。そのうえ、扇形ハブ歯車の中心部2050は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、扇形ハブ歯車2002の回転が、第1および第2の遊星歯車2004および2006を回転させて、そして、第1および第2の補助歯車2008および2010を回転させてラック2030に沿って進ませ、扇形ハブ歯車の中心部2050が並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0066】
図21は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構2100である。並進機構2100は、ハブ歯車2102、第1の遊星歯車2104、および第2の遊星歯車2106を含む。ハブ歯車2102から延在する歯部2120が、第1の遊星歯車2104から延在する歯部2122および第2の遊星歯車2106から延在する歯部2124と係合する。第1および第2の遊星歯車の歯部2122および2124が、弓状のラック2130と係合する。
【0067】
弓状リンク2140は、第1の端部2142と、第2の端部2144と、第1の端部2142と第2の端部2144との間のおおよそ中間にある中間点2146とを含む。第1の端部2142が、第1の遊星歯車2104の中心部2150に回転可能に連結され、中間点2146が、ハブ歯車2102の中心部2152に回転可能に連結され、第2の端部2144が、第2の遊星歯車2106の中心部2154に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、第1の遊星歯車の中心部2150は、ピン2160を含み、第2の遊星歯車の中心部2154は、ピン2162を含む。ピン2160および2162は、ラック2130と実質的に同一の曲率を有する弓状のトラック2170の中に拘束される。
【0068】
例示的な実施形態では、ハブ歯車2102は、バケットサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、ハブ歯車2102が回転する。ラック2130およびトラック2170は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結される。そのうえ、ハブ歯車の中心部2152は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、ハブ歯車2102の回転が、第1および第2の遊星歯車2104および2106を回転させてラック2130に沿って進ませ、ハブ歯車の中心部2152が並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0069】
図22は、手荷物収納庫100と共に使用することができる別の例示的な並進機構2200である。並進機構2200は、リング歯車2202、第1の歯車2204、および第2の歯車2206を含む。リング歯車2202から延在する内側歯部2210が、第1の歯車2204から延在する歯部2212および第2の歯車2206から延在する歯部2214と係合する。第1および第2の歯車の歯部2212および2214は、直線状のラック2216とも係合する。
【0070】
リンク2220が、第1の歯車2204を第2の歯車2206に連結している。リンク2220は、第1の端部2222と、反対側の第2の端部2224を含む。第1の端部2222が、第1の歯車2204の中心部2230に回転可能に連結され、第2の端部2224が、第2の歯車2206の中心部2232に回転可能に連結される。例示的な実施形態では、リング歯車2202は、1つまたは複数の部材(図示せず)を使用してリング歯車2202に連結された中心ピン2236を含む。リング歯車の中心ピン2236は、トラック140(図1に示されている)など直線状の第1のトラック2240の中に拘束され、トラック2240は、ラック2216に実質的に平行である。第1の歯車の中心部2230は、ピン2242を含んでおり、第2の遊星歯車の中心部2232は、ピン2244を含む。ピン2242および2244は、直線状の第2のトラック2250の中に拘束され、トラック2250は、トラック2240およびラック2216に実質的に平行である。
【0071】
例示的な実施形態では、リング歯車2202は、バケット106のサイドパネル110(図1に示されている)に堅固に連結され、その結果、バケット106が回転すると、リング歯車2202が回転する。ラック2216は、支持アセンブリ108(図1に示されている)に堅固に連結され、第1および第2のトラック2240および2250が、支持アセンブリ108の中に画定される。そのうえ、リング歯車のピン2236は、枢支点116(図1に示されている)に対応している。そのため、バケット106が、閉位置102と開位置104との間で回転されたとき、リング歯車2202の回転が、第1および第2の歯車2204および2206を回転させてラック2216に沿って進ませ、ピン2236が、トラック2240に沿って並進する。したがって、枢支点116が、第1の枢動位置120と第2の枢動位置122(両方とも図1に示されている)との間で並進される。
【0072】
それぞれの実施形態では、並進機構は枢支点116を含む。本明細書で記載されている実施形態は、様々な並進機構における枢支点116の位置(図1に示されている)を特定しているが、枢支点116の位置は、本明細書で記載されている特定の位置に限定されない。さらに、当業者には明らかであるように、枢支点116の並進は、様々な並進機構を使用して達成されることが可能であり、本明細書で記載されている実施形態に限定されない。さらに、本明細書で記載されている例示的な並進機構は、手荷物収納庫以外の用途を有し、様々なシステムおよび装置において実行されることが可能である。
【0073】
本明細書で記載されている実施形態は、少なくともいくつかの既知の手荷物収納庫を上回る改善例を提供する。少なくともいくつかの既知の手荷物収納庫と比較して、本明細書で記載されている手荷物収納庫は、開位置において、既知の手荷物収納庫よりもより大きく開いたアクセス開口部を有する。結果として、本明細書で記載されている実施形態は、乗客に利用増加を提供する。そのうえ、少なくともいくつかの既知の手荷物収納庫と比較して、本明細書で記載されている手荷物収納庫は、枢支点の並進に起因してバケットの重心がシフトするので、閉めるために小さな力しか必要としない。さらに、本明細書で記載されている手荷物収納庫は、回転中にバケットと支持アセンブリとの間の一定のギャップを維持し、バケットと支持アセンブリとの間に物体を挟むことを防止している。
【0074】
本書は、最良の形態を含む様々な実施形態を開示し、また当業者がそれらの実施形態を実施すること(任意のデバイスまたはシステムを製造および使用すること、ならびに、任意の組み込まれた方法を行うことを含む)を可能にするように例を使用している。特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者が思い付く他の例も含むことが可能である。そのような他の例が、特許請求の範囲の文言と異ならない構造的要素を含む場合、または、特許請求の範囲の文言とわずかしか異ならない均等な構造的要素を含む場合、そのような他の例は、特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【0075】
例えば、様々な実施形態は、第1の物体と、枢支点を備えた第2の物体とを備える装置を含む。第2の物体は、第1の位置と第2の位置との間で枢支点周りで回転可能である。並進機構は、第2の物体が第1の位置と第2の位置との間で回転されたとき、枢支点が第1の枢動位置と第2の枢動位置との間で第1の物体に対して並進するように第2の物体を第1の物体に連結する。
【0076】
枢支点は、実質的に直線の経路に沿って第1および第2の枢動位置の間で並進するように構成されることが可能であるか、または、実質的に弓状の経路に沿って第1および第2の枢動位置の間で並進するように構成されることが可能である。
【0077】
並進機構は、第1の物体の中に画定されたトラックを備えることが可能であり、枢支点は、トラック内において第1および第2の枢動位置の間で並進するように構成されることが可能である。
【0078】
並進機構は、歯車の中心部が枢支点に対応した状態で第2の物体に堅固に連結された歯車をさらに備えることが可能である。この点に関して、並進機構は、歯車に係合する複数の遊星歯車をさらに備えることが可能である。
【0079】
並進機構は、歯車がラックに係合し、第1および第2の枢動位置の間で枢支点を並進させるように歯車がラックに対して移動可能であるように第1の物体に連結されたラックをさらに備えることが可能である。
【0080】
並進機構は、第2の物体に堅固に連結された第1の歯車と、第1の物体に堅固に連結された第2の歯車と、第1の歯車の中心部および第2の歯車の中心部に回転可能に連結されたリンクとをさらに備えることが可能である。
【0081】
手荷物収納庫を組み立てる方法の例では、方法は、バケットが閉位置と開位置との間で枢支点周りで選択的に回転可能であるように枢支点を含むバケットを用意するステップと、バケットが閉位置と開位置の間で回転されるように並進機構を介してバケットを支持アセンブリに連結するステップとを備える。この点に関して、枢支点は、第1の枢動位置と第2の枢動位置との間で支持アセンブリに対して並進する。
【0082】
バケットを提供する方法は、実質的に直線の経路に沿って第1および第2の枢動位置の間で並進するように構成された枢支点を含むバケットを用意するステップをさらに備えることが可能である。または、バケットを提供する方法は、実質的に弓状の経路に沿って第1および第2の枢動位置の間で並進するように構成された枢支点を含むバケットを用意するステップをさらに備えることが可能である。
【0083】
並進機構を介してバケットを支持アセンブリに連結する、上記に提供されたような方法は、支持アセンブリの中に画定されたトラックを含む並進機構を介してバケットを支持アセンブリに連結するステップであって、枢支点が、トラック内において第1および第2の枢動位置の間で並進するように構成される、ステップを備える。
【0084】
並進機構を介してバケットを支持アセンブリに連結する、上記に提供されたような方法は、バケットに堅固に連結された歯車を含む並進機構を介してバケットを支持アセンブリに連結するステップであって、歯車の中心部が枢支点に対応する、ステップを備える。
【0085】
並進機構を介してバケットを支持アセンブリに連結する、上記に提供されたような方法は、バケットに堅固に連結された第1の歯車を含む並進機構を介してバケットを支持アセンブリに連結するステップであって、第2の歯車が、第1の歯車に係合し、リンクが、第1の歯車の中止部および第2の歯車の中心部に回転可能に連結される、ステップを備える。
【符号の説明】
【0086】
100 手荷物収納庫
102 閉位置
104 開位置
106 バケット
108 支持アセンブリ
110 サイドパネル
112 ドア
114 ハンドル
116 枢支点
120 第1の枢動位置
122 第2の枢動位置
130 アクセス開口部
132 干渉ギャップ
134 リップ
140 トラック
300 並進機構
302 第1の歯車
304 第2の歯車
306 リンク
308 歯部
310 歯部
312 第1の端部
314 第2の端部
316 中心部
318 中心部
400 並進機構
402 第1の歯車
404 第2の歯車
408 歯部
410 歯部
412 ピン
414 中心部
416 トラック
500 並進機構
502 第1の扇形歯車
504 第2の扇形歯車
506 リンク
508 歯部
510 歯部
512 第1の端部
514 第2の端部
516 頂点部
518 頂点部
600 並進機構
602 扇形歯車
604 弓状歯車
608 歯部
610 歯部
612 ピン
614 頂点部
616 トラック
700 並進機構
702 歯車
704 ラック
708 歯部
710 歯部
712 ピン
714 中心部
716 トラック
800 並進機構
802 扇形歯車
804 ラック
808 歯部
810 歯部
812 ピン
814 頂点部
816 トラック
900 並進機構
902 歯車
904 ラック
908 歯部
910 歯部
912 ピン
914 中心部
916 トラック
1000 並進機構
1002 扇形歯車
1004 ラック
1008 歯部
1010 歯部
1012 ピン
1014 頂点部
1016 トラック
1100 並進機構
1102 ハブ歯車
1104 第1の遊星歯車
1106 第2の遊星歯車
1108 リンク
1110 歯部
1112 歯部
1114 歯部
1116 ラック
1120 第1の端部
1122 第2の端部
1124 中間点
1130 中心部
1132 中心部
1134 中心部
1136 ピン
1140 トラック
1200 並進機構
1202 扇形ハブ歯車
1204 第1の扇形遊星歯車
1206 第2の扇形遊星歯車
1208 リンク
1210 歯部
1212 歯部
1214 歯部
1216 ラック
1220 第1の端部
1222 第2の端部
1224 中間点
1230 中心部
1232 中心部
1234 中心部
1236 ピン
1240 トラック
1300 並進機構
1302 ハブ歯車
1304 第1の遊星歯車
1306 第2の遊星歯車
1308 第2の補助歯車
1310 第1の補助歯車
1320 歯部
1322 歯部
1324 歯部
1326 歯部
1328 歯部
1330 ラック
1340 リンク
1342 第1の端部
1344 第2の端部
1346 中間点
1350 中心部
1352 中心部
1354 中心部
1356 ピン
1360 トラック
1400 並進機構
1402 楕円形ハブ歯車
1404 第1の楕円形遊星歯車
1406 第2の楕円形遊星歯車
1408 第1の補助歯車
1410 第2の補助歯車
1420 歯部
1422 歯部
1424 歯部
1426 歯部
1428 歯部
1430 ラック
1440 リンク
1442 第1の端部
1444 第2の端部
1446 中間点
1450 中心部
1452 中心部
1454 中心部
1456 ピン
1460 トラック
1500 並進機構
1502 ハブ歯車
1504 第1の遊星歯車
1506 第2の遊星歯車
1510 歯部
1512 歯部
1514 歯部
1516 ラック
1520 リンク
1522 第1の端部
1524 第2の端部
1530 中心部
1532 中心部
1536 ピン
1540 第1のトラック
1542 ピン
1544 ピン
1550 第2のトラック
1600 並進機構
1602 ハブ歯車
1604 第1の遊星歯車
1606 第2の遊星歯車
1610 歯部
1612 歯部
1614 歯部
1616 ラック
1620 リンク
1622 第1の頂点部
1624 第2の頂点部
1626 第3の頂点部
1630 中心部
1632 中心部
1634 中心部
1640 ピン
1642 ピン
1650 トラック
1700 並進機構
1702 ハブ歯車
1704 第1の遊星歯車
1706 第2の遊星歯車
1708 第1の補助歯車
1710 第2の補助歯車
1720 歯部
1722 歯部
1724 歯部
1726 歯部
1728 歯部
1730 ラック
1740 リンク
1742 第1の端部
1744 第2の端部
1750 中心部
1754 中心部
1756 中心部
1758 ピン
1760 第1のトラック
1770 ピン
1772 ピン
1780 第2のトラック
1800 並進機構
1802 扇形ハブ歯車
1804 第1の扇形遊星歯車
1806 第2の扇形遊星歯車
1808 第1の補助歯車
1810 第2の補助歯車
1820 歯部
1822 歯部
1824 歯部
1826 歯部
1828 歯部
1830 ラック
1840 リンク
1842 第1の端部
1844 第2の端部
1850 中心部
1854 中心部
1856 中心部
1858 ピン
1860 第1のトラック
1870 ピン
1872 ピン
1880 第2のトラック
1900 並進機構
1902 ハブ歯車
1904 第1の遊星歯車
1906 第2の遊星歯車
1908 第1の補助歯車
1910 第2の補助歯車
1920 歯部
1922 歯部
1924 歯部
1926 歯部
1928 歯部
1930 ラック
1940 リンク
1942 第1の頂点部
1944 第2の頂点部
1946 第3の頂点部
1950 中心部
1952 中心部
1954 中心部
2000 並進機構
2002 扇形ハブ歯車
2004 第1の遊星歯車
2006 第2の遊星歯車
2008 第1の補助歯車
2010 第2の補助歯車
2020 歯部
2022 歯部
2024 歯部
2026 歯部
2028 歯部
2030 ラック
2040 リンク
2042 第1の頂点部
2044 第2の頂点部
2046 第3の頂点部
2050 中心部
2052 中心部
2056 中心部
2100 並進機構
2102 ハブ歯車
2104 第1の遊星歯車
2106 第2の遊星歯車
2120 歯部
2122 歯部
2124 歯部
2130 ラック
2140 リンク
2142 第1の端部
2144 第2の端部
2146 中間点
2150 中心部
2152 中心部
2154 中心部
2160 ピン
2162 ピン
2170 トラック
2200 並進機構
2202 リング歯車
2204 第1の歯車
2206 第2の歯車
2210 内側歯部
2212 歯部
2214 歯部
2216 ラック
2220 リンク
2222 第1の端部
2224 第2の端部
2230 中心部
2232 中心部
2236 ピン
2240 第1のトラック
2242 ピン
2244 ピン
2250 第2のトラック
W 幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持アセンブリと、
枢支点を備え、閉位置と開位置との間で前記枢支点周りに回転可能であるバケットと、
前記バケットが閉位置と開位置との間で回転されたとき、前記枢支点が第1の枢動位置と第2の枢動位置との間で前記支持アセンブリに対して並進するように前記バケットを前記支持アセンブリに連結する並進機構と
を備える手荷物収納庫。
【請求項2】
前記枢支点は、実質的に直線の経路に沿って前記第1および前記第2の枢動位置の間で並進するように構成されている、請求項1に記載の手荷物収納庫。
【請求項3】
前記枢支点は、弓状の経路に沿って前記第1および前記第2の枢動位置の間で並進するように構成されている、請求項1に記載の手荷物収納庫。
【請求項4】
前記バケットが、
第1のサイドパネルと、
第2のサイドパネルと、
前記第1および前記第2のサイドパネルの間に延在するドアであって、前記ドアと前記支持アセンブリのリップとの間に干渉ギャップが画定される、ドアと
をさらに備える、請求項1に記載の手荷物収納庫。
【請求項5】
前記バケットが前記閉位置と前記開位置との間で回転されたとき、前記干渉ギャップの幅が実質的に一定の幅に維持されるように、前記バケットが構成されている、請求項4に記載の手荷物収納庫。
【請求項6】
前記並進機構が、前記支持アセンブリの中に画定されたトラックを備え、前記枢支点が、前記トラック内において前記第1および前記第2の枢動位置の間で並進するように構成されている、請求項1に記載の手荷物収納庫。
【請求項7】
前記並進機構が、前記バケットに堅固に連結された歯車をさらに備え、前記歯車の中心部が、前記枢支点に対応する、請求項1に記載の手荷物収納庫。
【請求項8】
前記並進機構が、前記支持アセンブリの中に画定されたトラックをさらに備え、前記歯車が、前記歯車の中心部にピンを備え、前記ピンが、前記トラックの中に拘束される、請求項7に記載の手荷物収納庫。
【請求項9】
前記歯車が、扇形歯車である、請求項7に記載の手荷物収納庫。
【請求項10】
前記並進機構が、前記歯車に係合する複数の遊星歯車をさらに備える、請求項7に記載の手荷物収納庫。
【請求項11】
前記並進機構が、前記支持アセンブリに連結されたラックをさらに備え、前記歯車が、前記ラックに係合し、前記第1および前記第2の枢動位置の間で前記枢支点を並進させるように前記ラックに対して移動可能である、請求項7に記載の手荷物収納庫。
【請求項12】
前記ラックが、実質的に平面状および湾曲状のうちの1つである、請求項11に記載の手荷物収納庫。
【請求項13】
前記並進機構が、前記支持アセンブリに連結されたラックを備え、前記複数の遊星歯車が、前記ラックに係合し、前記第1および前記第2の枢動位置の間で前記枢支点を並進させるように前記ラックに対して移動可能である、請求項10に記載の手荷物収納庫。
【請求項14】
前記並進機構が、
前記複数の遊星歯車のうちの第1の遊星歯車に堅固に連結され、前記第1の遊星歯車と実質的に同心円状に位置合わせされる、第1の補助歯車と、
前記複数の遊星歯車のうちの第2の遊星歯車に堅固に連結され、前記第2の遊星歯車と実質的に同心円状に位置合わせされる、第2の補助歯車と、
前記支持アセンブリに連結されたラックであって、前記第1および前記第2の補助歯車が、前記ラックに係合し、前記第1および前記第2の枢動位置の間で前記枢支点を並進させるように前記ラックに対して移動可能である、ラックと
をさらに備える、請求項10に記載の手荷物収納庫。
【請求項15】
前記並進機構が、
前記バケットに固定連結された第1の歯車と、
前記第1の歯車に連結された第2の歯車と、
前記第1の歯車の中心部および前記第2の歯車の中心部に回転可能に連結されたリンクと
をさらに備える、請求項1に記載の手荷物収納庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−71732(P2013−71732A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−213348(P2012−213348)
【出願日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【出願人】(500520743)ザ・ボーイング・カンパニー (773)
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company