説明

中継装置、通信システム、報知方法

【課題】ユーザが所定の機器についてのネットワーク上に存在する情報を知るための利便性を向上する。
【解決手段】通信パケットの中継を行う中継装置は、接続される端末から見て相対的に外部側のネットワークに接続する第1のインタフェースと、相対的に内部側のネットワークに接続する第2のインタフェースと、所定の機器の少なくとも属性を特定可能に識別する機器情報と、第1のインタフェース側に接続され、所定の機器に関する情報を記憶する所定のサーバのネットワーク上での位置を表す位置情報とを記憶する記憶部とを備えている。中継装置は、位置情報に基づいて第1のインタフェースを介してサーバにアクセスして所定の情報を取得し、取得した所定の情報が、機器情報を有する所定の機器に関連する更新された情報である関連情報を含む場合に、関連情報および/または関連情報を取得させるための取得用情報を報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信パケットの中継を行う中継装置に関し、特に、所定の情報をユーザに報知する報知技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク技術の普及によって、だれでも種々の情報をネットワークから取得することができるが、頻繁にネットワークにアクセスし、ユーザにとって重要な情報があるか否かを常時監視することは面倒であった。そこで、ユーザの情報収集を支援する種々の技術が開発されている。例えば、下記特許文献1では、必要とするWEBサーバのURLを予め複合機に登録しておき、複合機が登録されたWEBサーバに定期的にアクセスし、WEBページで公開された記事をダウンロードし、更新された記事が含まれている場合に、ダウンロードしたデータを電子メールなどで所定の宛先に転送する技術を開示している。しかしながら、特許文献1では、複合機の電源が切られている場合には、記事を収集することができないため、ユーザは、記事の更新を見落とすおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−75967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の問題の少なくとも一部を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、ユーザが所定の機器についてのネットワーク上に存在する情報を知るための利便性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決することを目的とし、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]通信パケットの中継を行う中継装置であって、
第1のネットワークに接続する第1のインタフェースと、
前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続する第2のインタフェースと、
所定の機器の少なくとも属性を特定可能に識別する機器情報と、前記第1のインタフェース側に接続され、前記所定の機器に関する情報を記憶する所定のサーバのネットワーク上での位置を表す位置情報とを記憶する記憶部と、
前記位置情報に基づいて前記第1のインタフェースを介して前記サーバにアクセスして所定の情報を取得するサーバ情報取得部と、
前記取得した所定の情報が、前記機器情報を有する前記所定の機器に関連する更新された情報である関連情報を含む場合に、該関連情報および/または該関連情報を取得させるための取得用情報を報知する報知部と
を備えた中継装置。
【0007】
かかる構成の中継装置は、所定の機器の機器情報と位置情報とを記憶しており、位置情報に基づいて相対的に外部側の第1のインタフェースを介してサーバにアクセスして所定の情報を取得する。そして、中継装置は、取得した所定の情報が、機器情報を有する所定の機器に関連する更新された情報である関連情報を含む場合に、関連情報および/または取得用情報を報知する。したがって、所定の機器に関する更新された関連情報をサーバから取得して好適にユーザに報知することができる。しかも、中継装置は、一般的に、常時稼働することを前提に設置されるので、関連情報および/または取得用情報を確実にユーザに報知することができる。その結果、ユーザが所定の機器についてのネットワーク上に存在する情報を知るための利便性を向上することができる。
【0008】
[適用例2]適用例1記載の中継装置であって、前記所定の機器は、前記第2のインタフェース側に接続された接続機器を含み、更に、前記接続機器が記憶する前記機器情報を、前記第2のインタフェースを用いた通信によって、該接続機器から取得する取得部を備えた中継装置。
かかる構成の中継装置は、接続機器の機器情報を接続機器から通信によって取得するので、ユーザが接続機器の機器情報や位置情報を中継装置にいちいち入力する必要がない。したがって、ユーザの利便性が向上する。
【0009】
[適用例3]適用例1または適用例2記載の中継装置であって、前記所定の機器は、前記第2のインタフェース側に接続された接続機器を含み、更に、前記接続機器が記憶する前記位置情報を、前記第2のインタフェースを用いた通信によって、該接続機器から取得する取得部を備えた中継装置。
かかる構成の中継装置は、位置情報を接続機器から通信によって取得するので、ユーザが接続機器の機器情報や位置情報を中継装置にいちいち入力する必要がない。したがって、ユーザの利便性が向上する。
【0010】
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれか記載の中継装置であって、前記サーバは、製品に関する製品情報をRSSデータ形式で提供するサーバであり、前記サーバ情報取得部は、前記RSSデータ形式の製品情報を前記所定の情報として取得する中継装置。
かかる構成の中継装置は、RSSデータ形式の製品情報を所定の情報として取得する。RSS形式のデータは、製品情報をインターネットなどで公開する場合に一般的に用いられるので、汎用性が高い。また、RSS形式のデータは、テキストデータであるから、データ容量が比較的小さく、中継装置の通信負荷が増大することを抑制することができる。
【0011】
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれか記載の中継装置であって、前記所定の情報は、前記所定の情報を構成する各々の情報の更新時刻を表す更新時刻情報を含み、更に、前記更新時刻情報に基づいて、前記取得した所定の情報についての、以前に取得した前記所定の情報からの更新の有無を判断する更新判断部を備え、前記報知部は、更新されたと前記更新判断部が判断した前記所定の情報に基づいて、前記報知を行う中継装置。
かかる構成の中継装置は、更新時刻情報を含む所定の情報をサーバから取得して、更新時刻情報に基づいて、取得した所定の情報の更新の有無を判断するので、
構成が簡単である。
【0012】
[適用例6]適用例5記載の中継装置であって、前記記憶部は、更に、前記サーバにアクセスして前記所定の情報を前回取得したアクセス時刻を記憶し、前記更新判断部は、前記更新時刻情報と前記アクセス時刻とを比較して、前記更新の有無を判断する中継装置。
かかる構成の中継装置は、取得した所定の情報に含まれる更新時刻情報と、アクセス時刻とを比較して、更新の有無を判断するので、簡単かつ確実に更新の有無を判断することができる。
【0013】
[適用例7]適用例5記載の中継装置であって、前記報知部は、前記報知に対するユーザの確認応答を取得可能に前記報知を行い、前記記憶部は、更に、前記確認応答を取得した応答時刻を記憶し、前記更新判断部は、前記更新時刻情報と前記応答時刻とを比較して、前記更新の有無を判断する中継装置。
かかる構成の中継装置は、取得した所定の情報に含まれる更新時刻情報と、応答時刻とを比較して、更新の有無を判断するので、報知済みの情報であっても、ユーザが報知内容を確認していない場合には、同一内容の所定の情報を再度取得した際に、当該所定の情報が更新されていると判断される。つまり、ユーザが未確認の情報が再度ユーザに報知される。したがって、ユーザが報知を見落とすことを抑制して、報知の確実性を向上させることができる。
【0014】
[適用例8]適用例1ないし適用例7のいずれか記載の中継装置であって、更に、前記取得した所定の情報のうちから、前記記憶する機器情報に基づいて、前記関連情報を抽出する抽出部を備え、前記報知部は、前記抽出した関連情報のみ、または、該関連情報と前記取得用情報のみを報知する中継装置。
かかる構成の中継装置は、サーバから取得した所定の情報から関連情報のみを抽出して報知するので、関連情報以外の余計な情報が関連情報と共に報知されることがない。したがって、ユーザは、報知された情報の中から関連情報を見分ける必要がなく、利便性が向上する。
【0015】
[適用例9]適用例1ないし適用例8のいずれか記載の中継装置であって、更に、前記取得した所定の情報を、所定の検索キーを用いて検索し、前記所定の検索キーに合致する合致情報を特定する検索部を備え、前記報知部は、前記取得した情報に含まれる前記関連情報が前記合致情報を含む場合にのみ、前記報知を行う中継装置。
かかる構成の中継装置は、取得した所定の情報を、所定の検索キーを用いて検索し、関連情報が合致情報を含む場合にのみ報知を行うので、報知する関連情報を所望の内容に係るもののみに限定することができる。したがって、ユーザは、所望の情報についてのみ報知を受けることができるので、ユーザの望まない種類の情報が報知されることがない。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0016】
[適用例10]前記検索キーは、機器の不具合に係る保守情報に係るキーである適用例9記載の中継装置。
かかる構成の中継装置は、機器の不具合に係る保守情報を報知するので、ユーザは、不具合に関する重要な情報を容易に知ることができる。
【0017】
[適用例11]適用例1ないし適用例10のいずれか記載の中継装置であって、更に、前記第2のインタフェース側に接続された他の中継装置である第1の他の中継装置が、前記第2のインタフェースに該第1の他の中継装置を介して接続された機器から取得した前記機器情報および/または前記所定のサーバのネットワーク上での位置を表す位置情報を該第1の他の中継装置から受け取る受取部を備え、前記記憶部は、前記受け取った機器情報および/または位置情報を記憶する中継装置。
かかる構成の中継装置は、第2のインタフェースに第1の他の中継装置を介して接続された機器の機器情報や位置情報を第1の他の中継装置から受け取るので、第1の他の中継装置が記憶する機器情報や位置情報に基づいて、関連情報を報知することができる。特に、中継装置が機器情報や位置情報を、ネットワークを介して取得する場合、第1の他の中継装置でネットワークのセグメントが区分されていると、中継装置は、第1の他の中継装置を介して接続された接続機器から機器情報や位置情報を取得できない状況が生じ得るが、かかる構成によれば、当該接続機器の機器情報や位置情報を好適に取得することができる。
【0018】
[適用例12]適用例1ないし適用例11のいずれか記載の中継装置であって、更に、前記第1のインタフェース側に第2の他の中継装置が接続されているか否かを判断する接続判断部と、前記第2の他の中継装置が接続されていると前記接続判断部が判断した場合に、前記記憶する機器情報および/または前記位置情報を前記第2の他の中継装置に提供する提供部とを備えた中継装置。
かかる構成の中継装置は、第1のインタフェース側に第2の他の中継装置が接続されていると判断した場合に、記憶する機器情報や位置情報を第2の他の中継装置に提供する。したがって、第2の他の中継装置が、中継装置と同様の機能を有している場合には、第2の他の中継装置は、中継装置が記憶する機器情報や位置情報に基づいて、関連情報を報知することができる。特に、第2の他の中継装置が機器情報や位置情報を、ネットワークを介して取得する場合、中継装置でネットワークのセグメントが区分されていると、第2の他の中継装置は、中継装置を介して接続された接続機器から機器情報や位置情報を取得できない状況が生じ得るが、かかる構成によれば、当該接続機器の機器情報や位置情報を好適に取得することができる。
【0019】
[適用例13]前記サーバ情報取得部は、前記第2の他の中継装置が接続されていないと前記接続判断部が判断した場合にのみ、前記所定の情報を取得する適用例12記載の中継装置。
かかる構成の中継装置は、第1のインタフェース側に第2の他の中継装置が接続されていないと判断した場合にのみ、所定の情報を取得するので、第2の他の中継装置が所定の情報を取得する場合に、第2の他の中継装置と重複して、所定の情報を取得することを回避できる。したがって、全体として効率的な処理が行えると共に、余計なネットワーク負荷の発生を抑制することができる。
【0020】
[適用例14]前記サーバ情報取得部は、前記中継装置が中継する前記通信パケットの通信量に応じて、前記所定の情報を取得するタイミングを変化させる適用例1ないし適用例13のいずれか記載の中継装置。
かかる構成の中継装置は、中継装置の通信量に応じて、所定の情報を取得するタイミングを変化させるので、所定の情報を取得するための通信以外の通信を含む中継装置の通信量を制御することができる。したがって、中継装置の瞬間的な通信負荷の増大を抑制することができる。
【0021】
また、本発明は、上述した中継装置のほか、適用例15の報知方法、複数の中継装置を備える通信システム、中継装置に用いるプログラム、当該プログラムを記録した記憶媒体等としても実現することができる。勿論、これらの実現形態に対しても、適用例2〜適用例14の構成を付加することも可能である。
[適用例15]所定の情報をユーザに報知する報知方法であって、第1のネットワークに接続する第1のインタフェースと、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続する第2のインタフェースとを備え、前記第1のインタフェースと前記第2のインタフェースとを介して通信パケットの中継を行う中継装置に、所定の機器の少なくとも属性を特定可能に識別する機器情報と、前記第1のインタフェース側に接続され、前記所定の機器に関する情報を記憶する所定のサーバのネットワーク上での位置を表す位置情報とを記憶させ、前記位置情報に基づいて前記第1のインタフェースを介して前記サーバにアクセスして所定の情報を取得させ、前記取得した所定の情報が、前記機器情報を有する前記所定の機器に関連する更新された情報である関連情報を含む場合に、該関連情報および/または該関連情報を取得させるための取得用情報を報知させる報知方法。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の中継装置の実施例としてのルータRT1,RT2を用いたネットワークの構成例を示す説明図である。
【図2】ルータRT1の概略構成を示す説明図である。
【図3】ルータRT1における設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】管理リスト31の具体例を示す説明図である。
【図5】設定リスト32の具体例を示す説明図である。
【図6】ルータRT1における配信処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】配信処理における報知処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
A.実施例:
本発明の実施例について説明する。
A−1.ルータRT1,RT2の構成:
本発明の中継装置の実施例としてのルータRT1,RT2を用いたホームネットワークHNの構成例を図1に示す。ホームネットワークHNは、家庭内に構築されたローカルエリアネットワークである。ホームネットワークHNは、ルータRT1,RT2、端末PC1,PC2、電子機器ED1〜ED4を備えている。ルータRT1,RT2は、OSI参照モデルのネットワーク層やトランスポート層での処理により通信パケットの転送を行なう中継装置であり、ファイアウォール機能を有している。本実施例では、ルータRT1,RT2は、同一の構成を有している。端末PC1,PC2は、汎用のパーソナルコンピュータである。電子機器ED1〜ED4は、ネットワーク対応型の電子機器であり、例えば、テレビ、ブルーレイプレイヤなどとすることができる。
【0024】
本実施例においては、ルータRT1,RT2、端末PC1,PC2、電子機器ED1〜ED4は、イーサネット(登録商標)およびDLNA(Digital Living Network Alliance)をサポートしており、有線ケーブルによって通信可能に接続されている。具体的には、ホームネットワークHNは、ルータRT2によって、セグメントSG1,SG2に分割されている。ルータRT1には、セグメントSG1に属する端末PC1、電子機器ED1,DE2、ルータRT2が直接的に接続されている。ルータRT2には、セグメントSG2に属する端末PC2、電子機器ED3,ED4が直接的に接続されている。ルータRT2は、そのファイアウォール機能によって、ルータRT2を超えた通信を制限している。
【0025】
かかるホームネットワークHNは、ルータRT1と、図示しないモデムおよびISP(Internet Services Provider)とを介して、インターネットINTに接続されている。インターネットINTには、複数のサーバSV1〜SV3が接続されている。本実施例においては、サーバSV1〜SV3は、電子機器のメーカー各社が各々に設置するWEBサーバである。このサーバSV1〜SV3は、RSS形式のデータ(以下、RSSデータともいう)によって、自社の製品に関する複数の製品情報をインターネットINT上に公開する。この製品情報を公開するWEBサイトを、以降、RSSサイトともいう。RSS形式とは、WEBサイトの各ページのタイトル、情報の要約、詳細情報のURL、更新時刻などを記述することができるデータ形式であり、「RDF Site Summary」、「Rich Site Summary」、「Really Simple Syndication」を含む。RSS形式の文書は、多数のWEBサイトの更新情報を統一的な方法で効率的に把握することができる。一般的に、インターネットINT上に公開されるRSS形式の製品情報は、製品に関する複数の情報を含んでいる。具体的には、製品についての情報のタイトル、要約、詳細情報のURL、更新時刻などを1まとまりの情報(以下、情報セット)として、情報セットを複数含んでRSS形式の製品情報が構成される。
【0026】
上述したネットワーク構成は、一例に過ぎず、適宜設定することができる。例えば、端末PC2、電子機器ED3,ED4は、ルータRT2を介さずに、直接的にルータRT1と接続されていてもよい。また、ホームネットワークHNを構成する各機器は、有線ケーブルを介して通信可能に接続される構成に限らず、無線LANを介して通信可能に接続されてもよいし、PLC(Power Line Communication)を介して通信可能に接続されてもよい。また、ルータRT1は、必ずしもインターネットINTに接続されている必要はなく、専用線などを用いたWAN(Wide Area Network)に接続されていてもよいし、ローカルエリアネットワークに接続されていてもよい。勿論、ホームネットワークHNを構成する各機器の数や、インターネットINTに接続されるサーバの数も特に限定するものではない。
【0027】
同一構成を有するルータRT1,RT2を代表して、ルータRT1の概略構成について以下に説明する。ルータRT1の概略構成を図2に示す。図示するように、ルータRT1は、CPU20、フラッシュROM30、RAM40、LAN側インタフェース50、WAN側インタフェース60を備え、それぞれがバスにより相互に接続されている。
【0028】
CPU20は、フラッシュROM30に記憶されたファームウェア等のプログラムをRAM40に展開して実行することで、ルータRTの動作全般を制御する。また、CPU20は、所定のプログラムを実行することで、サーバ情報取得部21、報知部22,取得部23、更新判断部24、抽出部25、検索部26、受取部27、接続判断部28、提供部29としても機能する。これらの各機能部の詳細については後述する。なお、サーバ情報取得部21、報知部22、更新判断部24、抽出部25、検索部26、受取部27の機能は、ルータRT1だけが備えていてもよく、接続判断部28、提供部29の機能は、ルータRT2だけが備えていてもよい。
【0029】
フラッシュROM30は、不揮発性のメモリであり、上述したプログラムの他に、管理リスト31および設定リスト32を記憶する領域を備えている。管理リスト31および設定リスト32の詳細については後述する。
【0030】
LAN側インタフェース50は、LAN(Local Area Network)に接続するためのインタフェースであり、このLAN側インタフェース50は、請求項の第2のインタフェースに該当する。本実施例では、LAN側インタフェース50は、4つのポートを備えている。このLAN側インタフェース50の各ポートは、有線LANケーブルを介して、LANを構成する端末PC1,電子機器ED1,ED2、ルータRT2に接続されている。なお、LAN側インタフェース50のポート数は、1つでもよいし、5つ以上であってもよい。また、LAN側インタフェース50と、端末PC1,電子機器ED1,ED2、ルータRT2とは、本実施例のように直接的に接続されていてもよいし、中継装置や、ハブなどの集線装置を介して間接的に接続されていてもよい。
【0031】
WAN側インタフェース60は、LAN側インタフェース50が接続されるネットワークとは異なるネットワークに接続するためのインタフェースである。WAN側インタフェース60が接続されるネットワークは、サーバSV1〜SV3側のネットワークである。このWAN側インタフェース60は、請求項の第1のインタフェースに該当する。このWAN側インタフェース60は、本実施例では、有線ケーブルを介して図示しないモデムを介してインターネットINTに接続されている。
【0032】
かかる構成のルータRT1は、後述する配信処理によって、LAN側インタフェース50側に接続された機器(以下、接続機器ともいう)、すなわち、端末PC1,PC2、ルータRT2、電子機器ED1〜ED4と、自機(ルータRT1)とに関連する関連情報をサーバSV1〜SV3が提供するRSSサイトから取得し、更新された関連情報を所定の方法でユーザに報知する。本実施例では、関連情報として、各接続機器の不具合に係る保守情報、例えば、不具合情報やリコール情報などを報知する構成としている。ただし、関連情報は、種々の設定が可能である。例えば、関連情報は、各接続機器のファームウェアの更新情報、アクセサリーの新製品情報などとしてもよい。
【0033】
A−2.設定処理:
ルータRT1,RT2における設定処理について説明する。本実施例における設定処理とは、後述する配信処理を行うための設定等を行う処理である。本実施例においては、設定処理は、ルータRT1,RT2の電源が投入され、通信可能な動作状態に移行した時点で開始され、その後、繰り返し実行される。以下では、特に断る場合を除き、設定処理がルータRT1で実行されるものとして説明する。設定処理の流れを図3に示す。図示するように、設定処理が開始されると、ルータRT1のCPU20は、LAN側インタフェース50への機器の新たな接続の検知状態に移行し、機器の接続の検知を待機する(ステップS110)。
【0034】
本実施例では、ホームネットワークHNの構成機器は、DLNAをサポートしているから、UPnP(Universal Plug and Play)に基づいて、機器の新たな接続を検知する。具体的には、ルータRT1のLAN側インタフェース50に直接的または間接的に機器、例えば、電子機器ED1が新たに接続されると、電子機器ED1は、UPnPが利用するSSDP(Simple Service Discovery Protocol)によって、デバイスのネットワークへの参加を告知するNOTIFYメッセージをブロードキャストする。ルータRT1のCPU20は、このNOTIFYメッセージを受信することで、電子機器ED1が新たに接続されたことを検知することができる。
【0035】
その結果、機器(ここでは電子機器ED1とする)の新たな接続を検知すると(ステップS110:YES)、CPU20は、取得部23の処理として、電子機器ED1から機器情報および位置情報を取得する(ステップS120)。
【0036】
本実施例においては、ホームネットワークHNを構成する各機器は、機器情報と位置情報とを記憶している。これらの情報は、各機器の製造段階において、各機器が備える所定の記憶領域に書き込まれる。本実施例では、これらの情報は、UPnPに準拠したディスクリプションドキュメントとして、XML(Extensible Markup Language)形式で書き込まれる。機器情報とは、自機の属性を少なくとも特定可能に識別する情報である。位置情報とは、自機を製造または販売するメーカーが提供するサーバSV1〜SV3のネットワーク上での位置を表す情報である。本実施例においては、機器情報は、機器区分と型番とUUID(Universal Unique Identifier)と製造番号とである。また、位置情報は、RSSサイトのURLである。なお、機器情報の内容は、特に制限するものではない。例えば、機器情報は、例示した情報のうちの1つの情報のみから構成されていてもよいし、他の情報を含んでいてもよい。また、機器情報は、個体までは識別できないが属性を識別可能な情報でもよいし、個体を一意に識別可能な情報であってもよい。
【0037】
CPU20は、かかるディスクリプションドキュメントとしての機器情報および位置情報を、LAN側インタフェース50を用いた通信を利用して、UPnPのディスクリプション機能によって取得することができる。なお、機器情報および位置情報を取得する構成は、UPnPに限らず、機器が記憶する情報を取得する種々のプロトコルによって実現することができる。例えば、SLP(Service Location Protocol)によって実現してもよい。
【0038】
機器情報および位置情報を取得すると、CPU20は、取得した機器情報および位置情報の内容に基づいて、管理リスト31を更新する(ステップS130)。本実施例における管理リスト31の具体例を図4に示す。図示する例では、管理リスト31は、機器情報と位置情報と時刻情報とを含んでいる。これらの情報は、ルータRT1のLANインタフェース50側に接続された機器ごとに管理されている。上述したように、機器情報は、機器区分、型番、UUID、製造番号であり、位置情報は、RSSサイトのURLである。時刻情報は、機器接続時刻とRSSサイトアクセス時刻と報知時刻とを含んでいる。機器接続時刻とは、各機器が最後にホームネットワークHNに新規接続された時刻を表す。RSSサイトアクセス時刻は、後述する配信処理によって、各機器に対応するRSSサイトにアクセスし、RSSデータを最後にダウンロードした時刻を表す。報知時刻とは、後述する配信処理によって、更新された関連情報をユーザに最後に報知した時刻を表す。なお、図示は省略しているが、報知時刻は、後述する3つの報知方法毎に記録される。上記ステップS130では、管理リスト31のうちの機器情報および位置情報が更新される。取得した機器情報および位置情報が管理リスト31に登録されていない場合には、機器情報および位置情報が新規登録される。
【0039】
管理リスト31を更新すると、CPU20は、接続が検知された電子機器ED1がホームネットワークHNに新規に接続された機器であるか否かを判断する(ステップS140)。この判断は、上記ステップS130で機器情報および位置情報が新規登録された否かで判断する。本実施例では、管理リスト31の情報は、対応する機器がホームネットワークHNから離脱しても保持されるように構成されている。このため、例えば、電子機器ED1の機器情報および位置情報が既に管理リスト31に登録されている場合、電子機器ED1は、過去にホームネットワークHNに接続したことがあるということである。この場合、CPU20は、電子機器ED1を新規に接続された機器ではないと判断する。
【0040】
判断の結果、接続を検知された機器が新規に接続された機器であれば(ステップS140:YES)、CPU20は、配信処理の設定を行うための設定画面画像をWEBブラウザで表示するための設定画面データを予め定められた所定の端末装置、例えば、端末PC1に送信する(ステップS150)。この処理は、本実施例では、端末PC1がWEBブラウザを用いてインターネットINTにアクセスする際に送信するHTTP(HyperText Transfer Protocol)要求をCPU20が受信した際に、その応答として、設定画面データを送信する構成とした。
【0041】
設定画面データを送信すると、CPU20は、設定画面データを用いてユーザが入力した設定内容(以下、設定情報ともいう)を受け付け、受け付けた設定情報に基づいて設定リスト32を更新する(ステップS160)。設定情報としては、例えば、RSSサイトにアクセスするタイミング(例えば、アクセス時刻やアクセスする時間間隔)、ユーザに報知する関連情報を抽出するための検索キー、報知情報(報知の方法、報知先など)とすることができる。設定リスト32の具体例を図5に示す。図示するように、設定リスト32は、アクセスタイミングと検索キーと報知情報とを含んでいる。本実施例では、報知の方法として、電子メールによる報知、クライアントソフトを利用して所定の端末のディスプレイにポップアップウィンドウを表示させるポップアップによる報知、WEBブラウザを介した報知を可能に構成されている。このため、報知情報は、報知の可否を表す報知フラグ、各種報知方法の可否を表すフラグおよび報知先、報知が完了したことを通知する完了通知の送信の可否を示す完了通知フラグを含んでいる。
【0042】
設定リスト32に含まれるこれらの情報は、接続機器ごとに管理され、また、管理リスト31の情報と対応付けて管理される。本実施例では、設定リスト32のインデックス番号を管理リスト31のインデックス番号と対応付けることによって、管理リスト31と設定リスト32とを対応付けている。なお、設定情報は、報知先以外の情報については、予め定めた内容で自動的に設定してもよい。
【0043】
設定情報の登録を行うと、あるいは、接続を検知された機器が新規に接続された機器でなければ(ステップS140:NO)、CPU20は、接続判断部28の処理として、ルータ検索処理を行う(ステップS170)。この処理は、WAN側インタフェース60側にルータ装置が接続されているか否かを判断するために行う。本実施例においては、WAN側インタフェース60を介して、UPnPを利用したM−SEARCHメッセージを送信し、その応答を確認することによって行う。なお、WAN側インタフェース60側にルータ装置が接続されているか否かをユーザがルータRT1に設定登録できる構成とすれば、ルータRT1は、その設定を読み込めば、ルータ検索処理は省略可能である。この場合、ユーザは、設定画面データを用いて設定登録してもよいし、ディップスイッチなど所定の入力手段をルータRT1に設け、ユーザがこれを操作してもよい。
【0044】
ルータ検索処理の結果、WAN側インタフェース60側に他のルータが存在すれば(ステップS180:YES)、CPU20は、RAM40に確保された配信処理フラグをOFFにする(ステップS190)。例えば、設定処理がルータRT2で実行された場合、ルータRT2のWAN側インタフェース60側にはルータRT1が存在するので、配信処理フラグはOFFとなる。本実施例では、配信処理フラグは、ONにデフォルト設定されている。配信処理フラグがONの場合、CPU20は、所定のタイミングで後述する配信処理を実行する。一方、配信処理フラグがOFFの場合、配信処理の実行は禁止される。ステップS190で配信フラグをOFFにするのは、本実施例では、ホームネットワークHNの中で最も外部側に位置するルータのみが配信処理を実行する構成としているためである。こうすれば、ホームネットワークHNに存在する複数のルータRT1,RT2が後述する配信処理を重複して実行することを回避することができる。その結果、ホームネットワークHN全体として効率的な処理が行えると共に、余計なネットワーク負荷の発生を抑制することができる。ただし、ルータRT1,RT2の各々が配信処理を実行してもよい。
【0045】
配信処理フラグをOFFにすると、CPU20は、提供部29の処理として、上記ステップS130で更新された管理リスト31と、上記ステップS160で更新された設定リスト32とを上位ルータへ送信する。例えば、設定処理がルータRT2で実行された場合、管理リスト31と設定リスト32とは、ルータRT1へ送信される。ルータRT1のCPU20は、受取部27の処理として、この管理リスト31と設定リスト32とをルータRT2から受信すると、その内容を、ルータRT1が作成した管理リスト31および設定リスト32に追加する。かかる構成とすれば、ルータRT2がホームネットワークHNのセグメントを区分し、ファイアウォール機能によって、ルータRT2を超えた通信が制限された状況でも、ルータRT1は、ルータRT2の下位側に接続された接続機器の機器情報と位置情報とを確実に取得することができる。なお、この構成は、ルータRT2のファイアウォール機能が無効化されている場合や、所定のポートが開放されている場合には省略可能である。
【0046】
なお、説明は省略したが、ルータRT1の電源を投入すると、CPU20は、自機の機器情報と位置情報とを管理リスト31に登録するとともに、上述した処理と同様の処理によって、自機の関連情報についての配信処理に関して設定リスト32の更新を行う。
【0047】
A−3.配信処理:
ルータRT1における配信処理について説明する。本実施例における配信処理とは、端末PC1,PC2、ルータRT1,RT2、電子機器ED1〜ED4に関連する関連情報をサーバSV1〜SV3が提供するRSSサイトから取得し、更新された関連情報を所定の方法でユーザに配信して報知する処理である。本実施例においては、配信処理は、ルータRT1の電源が投入され、通信可能な動作状態に移行した時点で開始され、その後、繰り返し実行される。配信処理の流れを図6に示す。図示するように、配信処理が開始されると、ルータRT1のCPU20は、RSSサイトにアクセスする定刻時刻になるまで待機する(ステップS210)。定刻時刻は、設定リスト32にアクセスタイミングとして記録されている。
【0048】
そして、定刻時刻になると(ステップS210:YES)、CPU20は、当該定刻時刻がアクセスタイミングとして管理リスト31に記憶された管理対象機器のうちの1つを選択する(ステップS220)。管理対象機器とは、関連情報を取得する対象となる機器であり、本実施例では、ルータRT1,RT2,端末PC1,PC2,電子機器ED1〜ED4である。
【0049】
管理対象機器を選択すると、CPU20は、サーバ情報取得部21の処理として、選択した管理対象機器に対応するRSSサイトにアクセスして、RSSデータをダウンロードする(ステップS230)。アクセス先は、管理リスト31に位置情報として記録されている。RSSデータをダウンロードすると、CPU20は、更新判断部24の処理として、ダウンロードしたRSSデータが、同一の管理対象機器に関して前回ダウンロードしたRSSデータから更新されているか否かを判断する(ステップS240)。この判断は、本実施例においては、ダウンロードしたRSSデータに含まれる更新時刻と、管理リスト31に記憶されている選択した管理対象機器のRSSサイトアクセス時刻とを比較することによって行う。更新時刻がRSSサイトアクセス時刻よりも後であれば、RSSデータは更新されているということであり、更新時刻がRSSサイトアクセス時刻よりも前であれば、RSSデータは更新されていないということである。かかる手法を用いれば、簡単かつ確実に更新の有無を判断することができる。
【0050】
判断の結果、RSSデータが更新されていれば(ステップS240:YES)、CPU20は、管理リスト31のうちの、選択した管理対象機器のRSSサイトアクセス時刻を最新のアクセス時刻に更新する(ステップS250)。RSSサイトアクセス時刻を更新すると、CPU20は、ダウンロードしたRSSデータに所定のキーワードに合致する情報が含まれるか否かを判断する(ステップS260)。
【0051】
本実施例において、所定のキーワードとは、ダウンロードしたRSSデータに、選択した管理対象機器の関連情報が含まれるか否かを判断するための第1のキーワードと、関連情報の内容を限定するための第2のキーワードとを含んでいる。第1のキーワードは、選択した管理対象機器に対応する、管理リスト31に記憶された機器情報を構成する各々の情報、すなわち、機器区分、型番、UUID、製造番号である。第2のキーワードは、選択した管理対象機器に対応する、設定リスト32に記憶された検索キーである。本実施例では、ダウンロードしたRSSデータを構成する個々の情報セットのいずれかが、第1のキーワードの少なくとも1つと合致し、かつ、第2のキーワードの少なくとも1つと合致する場合に、CPU20は、所定のキーワードに合致する情報が含まれると判断する。なお、第2のキーワードに基づく判断は、検索部26の処理として行われる。なお、第1,第2のキーワードの各々は、複数のキーワードと合致することを条件としてもよい。また、第2のキーワードは省略してもよい。
【0052】
判断の結果、キーワードに合致する情報が含まれていれば(ステップS260:YES)、CPU20は、設定リスト32の報知フラグがONであるか否かを判断する(ステップS270)。その結果、報知フラグがONであれば(ステップS270:YES)、CPU20は、報知部22の処理として、ダウンロードしたRSSデータの内容、すなわち、選択した管理対象機器の関連情報を含む情報をユーザに報知するための報知処理を行う(ステップS280)。報知処理の詳細については後述する。
【0053】
報知処理を行うと、または、RSSデータが更新されていない場合(ステップS240:NO)、キーワードに合致する情報が含まれていない場合(ステップS260:NO)、もしくは、報知フラグがOFFである場合(ステップS270:NO)には、CPU20は、アクセスタイミングが同一の全ての管理対象機器について、上記ステップS220〜S280の処理を繰り返す(ステップS290)。
【0054】
そして、CPU20は、上述した処理の完了時刻をRAM40に記録する(ステップS300)。完了時刻を記録すると、CPU20は、設定リスト32の完了通知フラグがONであるか否かを判断する(ステップS310)。その結果、完了通知フラグがONであれば(ステップS310:YES)、CPU20は、完了通知処理を行い(ステップS320)、処理を元に戻す。完了通知処理とは、ユーザに配信処理が完了したことを報知するための処理である。報知の方法は適宜設定すればよいが、本実施例では、登録された宛先に電子メールを送信する構成とした。
【0055】
上述した報知処理(上記ステップS280)の詳細について説明する。報知処理の流れを図7に示す。図示するように報知処理が開始されると、CPU20は、まず、設定リスト32を参照して、メールフラグがONであるか否かを判断する(ステップS410)。その結果、メールフラグがONであれば(ステップS410:YES)、CPU20は、ダウンロードしたRSSデータを含んだ内容の電子メールデータを生成すると共に、上記ステップS220で選択された管理対象機器に対応付けられたメールアドレスを、設定リスト32を参照して取得し、当該メールアドレス宛に生成した電子メールデータを送信する(ステップS420)。
【0056】
本実施例においては、生成される電子メールデータは、管理対象機器に関連する関連情報のみを報知する情報として含んでいる。CPU20は、抽出部25の処理として、ダウンロードしたRSSデータを構成する複数の情報セットのうちから、上記ステップS260で用いた第1および第2のキーワードを含む情報セットのみを抽出する。CPU20は、この抽出した情報セットのみを接続機器の関連情報として報知する。ただし、ダウンロードしたRSSデータの全てを含む電子メールデータを送信してもよい。なお、情報セットには、接続機器に関する情報の要約と、詳細情報を取得するためのURLとを含んでいるので、ユーザは、その情報を見れば、情報の概要を把握することができ、さらに、当該URLにアクセスすれば、詳細な情報を知ることもできる。電子メールでの報知を行うと、CPU20は、管理リスト31のうちの電子メールに対応する報知時刻を更新する(ステップS430)。
【0057】
報知時刻を更新すると、または、メールフラグがOFF(ステップS410:NO)であれば、CPU20は、設定リスト32を参照して、ポップアップフラグがONであるか否かを判断する(ステップS440)。その結果、ポップアップフラグがONであれば(ステップS440:YES)、CPU20は、ポップアップウィンドウを表示させるためのポップアップデータを生成すると共に、上記ステップS220で選択された管理対象機器に対応付けられたポップアップアドレスを、設定リスト32を参照して取得し、当該アドレス宛に生成したポップアップデータを送信する(ステップS450)。ポップアップデータに含まれる関連情報の内容は、上述した電子メールデータと同様である。このポップアップデータを受信した端末は、自機のディスプレイにポップアップウィンドウを表示させる。本実施例においては、ポップアップウィンドウは、ユーザがポップアップされた情報を確認したことを入力可能に構成されている。端末PC1は、ユーザの入力を受け付けると、確認応答をルータRT1に送信する。本実施例では、ポップアップデータは、端末PC1に送信するものとしたが、接続機器にテレビが含まれる場合には、テレビに送信してもよい。テレビは、家電製品の中でユーザが最も使用する頻度の高い機器の1つであるから、速やかにユーザに報知することができる。
【0058】
ポップアップデータを送信すると、CPU20は、確認応答の受信を待機し(ステップS460)、確認応答を受信すると(ステップS460:YES)、管理リスト31のうちのポップアップに対応する報知時刻を更新する(ステップS470)。
【0059】
報知時刻を更新すると、または、ポップアップフラグがOFF(ステップS440:NO)であれば、CPU20は、設定リスト32を参照して、ブラウザフラグがONであるか否かを判断する(ステップS480)。その結果、ブラウザフラグがONであれば(ステップS480:YES)、CPU20は、WEBブラウザで関連情報を表示するためのHTML(HyperText Markup Language)形式のデータを生成すると共に、上記ステップS220で選択された管理対象機器に対応付けられたブラウザアドレスを、設定リスト32を参照して取得し、当該アドレス宛に生成したHTMLデータを送信する(ステップS490)。HTMLデータに含まれる関連情報の内容は、上述した電子メールデータと同様である。生成したHTMLデータは、当該アドレスをIPアドレスとして有する端末(ここでは端末PC1)がWEBブラウザを用いてインターネットINTにアクセスする際に送信するHTTP要求をCPU20が受信した際に、その応答として送信される。本実施例においては、HTMLデータは、ユーザがWEBブラウザで表示された情報を確認したことを入力可能に構成されている。端末PC1は、ユーザの入力を受け付けると、確認応答をルータRT1に送信する。
【0060】
HTMLデータを送信すると、CPU20は、確認応答の受信を待機し(ステップS500)、確認応答を受信すると(ステップS500:YES)、管理リスト31のうちのWEBブラウザに対応する報知時刻を更新する(ステップS510)。こうして、報知処理は終了となる。なお、上記ステップS460において、所定時間内に確認応答を受信しない場合には、上記ステップS470を省略して、上記ステップS480に処理を進めてもよい。同様に、上記ステップS500において、所定時間内に確認応答を受信しない場合には、上記ステップS510を省略して、報知処理を終了してもよい。こうすれば、報知した関連情報をユーザが確認しないまま報知されても、設定処理の実行が滞ることがない。
【0061】
A−4.効果:
かかる構成のルータRT1は、接続機器の機器情報と位置情報とを記憶しており、位置情報に基づいてWAN側インタフェース60を介してサーバSV1〜SV3にアクセスしてRSSデータを取得する。そして、ルータRT1は、取得したRSSデータが、機器情報を有する接続機器に関連する更新された情報である関連情報を含む場合に、関連情報と、その詳細を取得するためのURLとを報知する。したがって、接続機器に関する更新された関連情報を好適にユーザに報知することができる。しかも、ルータRT1は、一般的に、常時稼働することを前提に設置されるので、関連情報を確実にユーザに報知することができる。その結果、ユーザの利便性が向上する。さらに、ルータRT1は、本来的に、WEBサーバにアクセスする通信機能を有しているので、当該通信機能を実現するためにハード構成を追加する必要がない。また、ルータ装置は、インターネットにアクセスする通信環境であれば、設置される可能性が大きいので、本実施例の構成を一般家庭にも広く適用することができ、汎用性が高い。
【0062】
また、ルータRT1は、接続機器の機器情報および位置情報を、LAN側インタフェース50を用いた通信によって自動取得するので、ユーザが接続機器の機器情報や位置情報をルータRT1にいちいち入力する必要がない。したがって、ユーザの利便性が向上する。
【0063】
また、ルータRT1は、更新時刻情報を含むRSSデータをサーバSV1〜SV3からダウンロードして、更新時刻情報に基づいて、取得したRSSデータの更新の有無を判断するので、構成が簡単である。しかも、ルータRT1が、ダウンロードしたデータを記憶しておき、新たにダウンロードしたデータと照合して更新の有無を判断する構成と比べて、必要な記憶容量が少なくなるので、リソースを有効活用することができる。
【0064】
また、ルータRT1は、サーバSV1〜SV3からダウンロードしたRSSデータのうちから、接続機器に関連する情報セットのみを抽出して報知するので、接続機器に関連しない情報が関連情報と共に報知されることがない。したがって、ユーザは、報知された情報の中から関連情報を見分ける必要がなく、利便性が向上する。
【0065】
また、ルータRT1は、ダウンロードしたRSSデータを、所定の検索キーを用いて検索し、関連情報が検索キーに合致する合致情報を含む場合にのみ報知を行うので、報知する関連情報を所望の情報、例えば、機器の不具合に係る保守情報といった重要な情報のみに限定することができる。したがって、ユーザは、所望の情報についてのみ報知を受けることができるので、ユーザの望まない種類の情報が報知されることがない。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0066】
上述した実施形態の変形例について説明する。
B:変形例:
B−1.変形例1:
上述の実施形態においては、ダウンロードしたRSSデータに含まれる更新時刻と、管理リスト31に記憶されている選択した管理対象機器のRSSサイトアクセス時刻とを比較することによって、ダウンロードしたRSSデータの更新の有無を判断したが、更新の有無の判断手法は、特に限定するものではない。例えば、ポップアップやWEBブラウザを用いて報知を行う場合には、更新時刻と、確認応答を受信した応答時刻とを比較してもよい。こうすれば、報知済みの情報であっても、ユーザが報知内容を確認していない場合には、次回の配信処理によって同一内容のRSSデータをダウンロードした際に、当該RSSデータが更新されていると判断される。その結果、前回報知したものと同一内容の関連情報が再度ユーザに報知されることとなる。したがって、ユーザが報知を見落とすことを抑制して、報知の確実性を向上させることができる。
【0067】
B−2.変形例2:
上述の実施形態においては、報知する情報は、接続機器に関連する情報セット、すなわち、接続機器についての情報のタイトル、要約、詳細情報のURL、更新時刻を含むものとしたが、報知する情報は、適宜設定すればよい。例えば、ルータRT1は、RSSサイトのURLのみを報知する構成としてもよいし、詳細情報のURLのみを報知する構成としてもよい。このように、関連情報を取得させるための取得用情報のみをルータRT1が報知しても、ユーザが端末を用いて報知されたURLにアクセスすれば、関連情報を取得することができる。あるいは、関連情報のみを報知してもよい。例えば、ルータRT1は、関連情報のタイトルと要約のみを報知してもよい。あるいは、ルータRT1は、関連情報の詳細情報のURLにアクセスして、その内容をダウンロードし、ダウンロードしたデータを含む内容で報知してもよい。
【0068】
B−3.変形例3:
上述の実施形態においては、ルータRT1が、ネットワークを介して接続された接続機器から機器情報および位置情報を取得し、当該接続機器の関連情報を報知する構成としたが、種々のインタフェース、例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)によってルータRT1に直接的に接続された機器についても同様の処理を行うことができる。
また、位置情報については、各メーカーのRSSサイトのURLをルータRT1の製造段階でフラッシュROM30に記憶しておき、ルータRT1が機器情報としてメーカー名を取得し、取得したメーカー名に対応するURLにアクセスする構成としてもよい。さらに、ネットワークに対応していない種々の機器、例えば、電子レンジ、石油ストーブなどについても、ユーザが手動でルータRT1に機器情報と位置情報とを登録すれば、関連情報の対象機器とすることができる。このような場合、機器の製造段階で、機器情報や位置情報をユーザが容易に読み取り可能な形態で、機器に表示させてもよい。例えば、メーカーは、機器情報や位置情報を記載したラベルを機器に貼り付けて当該機器を販売してもよいし、機器情報や位置情報を埋め込んだコード、例えば、QRコード(登録商標)を機器に貼り付けて当該機器を販売してもよい。QRコードを用いる場合、ユーザが携帯電話でQRコードを読み取り、ルータRT1に送信し、ルータRT1がこれを受信して登録する構成としてもよい。
【0069】
B−4.変形例4:
上述の実施形態においては、サーバSV1〜SV3からデータをダウンロードするタイミングは、設定リスト32に記録されたアクセスタイミングに基づいて固定的に決定されたが、ルータRT1は、自機の通信量(帯域負荷を含む)に応じて、アクセスタイミングを変化させてもよい。例えば、設定リスト32に記録されたアクセスタイミングにおいて、ルータRT1が送受信する通信量が所定値以上の場合には、通信量が所定レベルまで低減してから、あるいは、所定時間経過してから、ダウンロードを開始する構成としてもよい。こうすれば、ルータRT1の瞬間的な通信負荷の増大を抑制し、本実施例の配信処理が、他の通信の品質に影響を与えることを抑制できる。
【0070】
B−5.変形例5:
上述の実施形態においては、ルータRT1は、接続機器の不具合に係る保守情報のみを報知する構成としたが、さらに種々の情報を報知する場合には、ルータRT1は、関連情報の内容に応じて、報知するタイミングを変化させてもよい。例えば、不具合に関する保守情報は、緊急度が高いので、速やかに報知し、その他の情報は、相対的に緊急度が低いので、所定数、あるいは、所定期間、フラッシュROM30に蓄積しておき、複数の関連情報をまとめて報知する構成としてもよい。こうすれば、ユーザの利便性が向上する。なお、報知するタイミングは、関連情報に所定のキーワードが含まれるか否かによって判断すればよい。
【0071】
B−6.変形例6:
上述の実施形態においては、ルータRT1は、RSSサイトにアクセスして、RSSデータをダウンロードする構成としたが、ダウンロードするデータの形式は、特に限定するものではない。ただし、サーバSV1〜SV3は、提供する情報に更新時刻を付加しておくことが望ましい。こうすれば、更新の判断が容易になるからである。ただし、ルータRT1がサーバSV1〜SV3から前回ダウンロードしたデータをフラッシュROM30に記憶しておけば、新たにダウンロードした情報と照合することで、更新の有無を判断することも可能である。
【0072】
B−7.変形例7:
上述の実施形態においては、ルータRT1は、機器のメーカーが自社の製品に関する製品情報を公開するサーバSV1〜SV3からデータをダウンロードする構成としたが、予め指定されたサーバに定期的にアクセスして、RSSデータを収集するサーバからデータをダウンロードしてもよい。この場合、サーバの保有する情報は、複数のメーカーの情報が混在するので、機器情報として、メーカー名を含めてもよい。あるいは、各メーカーの製品の保守情報を統合的に公開するWEBサーバがある場合には、かかるWEBサーバからデータをダウンロードしてもよい。この場合、ルータRT1の製造段階でWEBサーバのURLをフラッシュROM30に記憶しておいてもよい。また、ルータRT1は、外部ネットワーク上に公開された情報をダウンロードする構成に限らず、ローカルエリアネットワークに設置されたサーバにアクセスし、データをダウンロードしてもよい。例えば、ルータRT1は、各接続機器にインストールされたプログラムの更新情報などを、ローカルエリアネットワークに設置されたサーバからダウンロードしてもよい。この場合、LAN側インタフェース50およびWAN側インタフェース60は、いずれもLANに接続されることとなる。WAN側インタフェース60は、サーバ側のネットワークに接続すればよい。
【0073】
B−8.変形例8:
上述した実施形態においては、ルータRT1は、LAN側インタフェースを用いた通信によって報知を行う構成について示したが、報知の方法は適宜設定可能である。例えば、HDMIによってルータRT1に直接的に接続された機器に関連情報を送信して、報知を行ってもよい。あるいは、ルータRT1がディスプレイを備えている場合には、当該ディスプレイに関連情報を表示させて報知してもよい。もとより、報知方法は、表示に限らず、音声などを用いて行ってもよい。
【0074】
また、関連情報の対象機器が、ディスプレイや音声出力手段などの報知手段を備えている場合には、ルータRT1は、ユーザによって管理リスト31に登録された報知先に代えて、あるいは、加えて、関連情報の対象機器に対して、報知を行ってもよい。ルータRT1は、報知手段を備えているか否かについて、取得した機器情報から判断してもよい。この場合、ルータRT1は、接続機器のネットワーク上のアドレスを管理リスト31に記憶しておいてもよい。
【0075】
B−9.変形例9:
上述した実施形態においては、ルータRT1がRSSデータの更新の有無を判断する構成としたが、この判断は、サーバSV1が行う構成としてもよい。例えば、ルータRT1は、機器情報と共に前回のアクセス時刻をサーバSV1に送信し、サーバSV1〜SV3がアクセス時刻に基づいて更新の有無を判断してもよい。同様に、上述した抽出部25や検索部26としての機能についても、ルータRT1に代えてサーバSV1〜SV3が備えてもよい。この場合も、ルータRT1は、機器情報と共に、キーワードなどをサーバSV1〜SV3に送信すればよい。
【0076】
B−10.変形例10:
ルータRT1のCPU20は、ダウンロードしたデータの内容に応じて、登録された位置情報を変更する変更部として機能してもよい。例えば、ダウンロードした情報を検索し、所定のキーワードが含まれる場合に、CPU20は、管理リスト31に登録された位置情報を、ダウンロードした情報に含まれるURLに更新してもよい。こうすれば、メーカーがRSSサイトのURLを変更した場合に、変更前のURLのサイトに「URLをhttp://FFFFに変更しました」などと記載しておけば、ルータRT1は、ダウンロードしたデータを解釈して、変更後のURLを登録することができる。
【0077】
B−11.変形例11:
上述の実施形態においては、本発明の中継装置の実施例として、ルータ装置の例を示したが、中継装置は、ルータ装置に限らず、スイッチ、ゲートウェイなど、2つのネットワーク間の通信パケットのやり取りを中継する種々の中継装置として実現することができる。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態における本発明の構成要素のうち、独立クレームに記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略、または、組み合わせが可能である。また、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、中継装置としての構成のほか、報知方法、複数の中継装置を備える通信システム、中継装置に用いるプログラム、当該プログラムを記録した記憶媒体等としても実現することができる。
【符号の説明】
【0079】
20…CPU
21…サーバ情報取得部
22…報知部
23…取得部
24…更新判断部
25…抽出部
26…検索部
27…受取部
28…接続判断部
29…提供部
30…フラッシュROM
31…管理リスト
32…設定リスト
40…RAM
50…LAN側インタフェース
60…WAN側インタフェース
HN…ホームネットワーク
RT1,RT2…ルータ
PC1,PC2…端末
ED1〜ED4…電子機器
SG1,SG2…セグメント
SV1〜SV3…サーバ
INT…インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信パケットの中継を行う中継装置であって、
第1のネットワークに接続する第1のインタフェースと、
前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続する第2のインタフェースと、
所定の機器の少なくとも属性を特定可能に識別する機器情報と、前記第1のインタフェース側に接続され、前記所定の機器に関する情報を記憶する所定のサーバのネットワーク上での位置を表す位置情報とを記憶する記憶部と、
前記位置情報に基づいて前記第1のインタフェースを介して前記サーバにアクセスして所定の情報を取得するサーバ情報取得部と、
前記取得した所定の情報が、前記機器情報を有する前記所定の機器に関連する更新された情報である関連情報を含む場合に、該関連情報および/または該関連情報を取得させるための取得用情報を報知する報知部と
を備えた中継装置。
【請求項2】
請求項1記載の中継装置であって、
前記所定の機器は、前記第2のインタフェース側に接続された接続機器を含み、
更に、前記接続機器が記憶する前記機器情報を、前記第2のインタフェースを用いた通信によって、該接続機器から取得する取得部を備えた
中継装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の中継装置であって、
前記所定の機器は、前記第2のインタフェース側に接続された接続機器を含み、
更に、前記接続機器が記憶する前記位置情報を、前記第2のインタフェースを用いた通信によって、該接続機器から取得する取得部を備えた
中継装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか記載の中継装置であって、
前記サーバは、製品に関する製品情報をRSSデータ形式で提供するサーバであり、
前記サーバ情報取得部は、前記RSSデータ形式の製品情報を前記所定の情報として取得する
中継装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか記載の中継装置であって、
前記所定の情報は、前記所定の情報を構成する各々の情報の更新時刻を表す更新時刻情報を含み、
更に、前記更新時刻情報に基づいて、前記取得した所定の情報についての、以前に取得した前記所定の情報からの更新の有無を判断する更新判断部を備え、
前記報知部は、更新されたと前記更新判断部が判断した前記所定の情報に基づいて、前記報知を行う
中継装置。
【請求項6】
請求項5記載の中継装置であって、
前記記憶部は、更に、前記サーバにアクセスして前記所定の情報を前回取得したアクセス時刻を記憶し、
前記更新判断部は、前記更新時刻情報と前記アクセス時刻とを比較して、前記更新の有無を判断する
中継装置。
【請求項7】
請求項5記載の中継装置であって、
前記報知部は、前記報知に対するユーザの確認応答を取得可能に前記報知を行い、
前記記憶部は、更に、前記確認応答を取得した応答時刻を記憶し、
前記更新判断部は、前記更新時刻情報と前記応答時刻とを比較して、前記更新の有無を判断する
中継装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか記載の中継装置であって、
更に、前記取得した所定の情報のうちから、前記記憶する機器情報に基づいて、前記関連情報を抽出する抽出部を備え、
前記報知部は、前記抽出した関連情報のみ、または、該関連情報と前記取得用情報のみを報知する
中継装置。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれか記載の中継装置であって、
更に、前記取得した所定の情報を、所定の検索キーを用いて検索し、前記所定の検索キーに合致する合致情報を特定する検索部を備え、
前記報知部は、前記取得した情報に含まれる前記関連情報が前記合致情報を含む場合にのみ、前記報知を行う
中継装置。
【請求項10】
前記検索キーは、機器の不具合に係る保守情報に係るキーである請求項9記載の中継装置。
【請求項11】
請求項1ないし請求項10のいずれか記載の中継装置であって、
更に、前記第2のインタフェース側に接続された他の中継装置である第1の他の中継装置が、前記第2のインタフェースに該第1の他の中継装置を介して接続された機器から取得した前記機器情報および/または前記所定のサーバのネットワーク上での位置を表す位置情報を該第1の他の中継装置から受け取る受取部を備え、
前記記憶部は、前記受け取った機器情報および/または位置情報を記憶する
中継装置。
【請求項12】
請求項1ないし請求項11のいずれか記載の中継装置であって、
更に、前記第1のインタフェース側に第2の他の中継装置が接続されているか否かを判断する接続判断部と、
前記第2の他の中継装置が接続されていると前記接続判断部が判断した場合に、前記記憶する機器情報および/または前記位置情報を前記第2の他の中継装置に提供する提供部と
を備えた中継装置。
【請求項13】
前記サーバ情報取得部は、前記第2の他の中継装置が接続されていないと前記接続判断部が判断した場合にのみ、前記所定の情報を取得する請求項12記載の中継装置。
【請求項14】
前記サーバ情報取得部は、前記中継装置が中継する前記通信パケットの通信量に応じて、前記所定の情報を取得するタイミングを変化させる請求項1ないし請求項13のいずれか記載の中継装置。
【請求項15】
所定の情報をユーザに報知する報知方法であって、第1のネットワークに接続する第1のインタフェースと、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続する第2のインタフェースとを備え、前記第1のインタフェースと前記第2のインタフェースとを介して通信パケットの中継を行う中継装置に、所定の機器の少なくとも属性を特定可能に識別する機器情報と、前記第1のインタフェース側に接続され、前記所定の機器に関する情報を記憶する所定のサーバのネットワーク上での位置を表す位置情報とを記憶させ、
前記位置情報に基づいて前記第1のインタフェースを介して前記サーバにアクセスして所定の情報を取得させ、
前記取得した所定の情報が、前記機器情報を有する前記所定の機器に関連する更新された情報である関連情報を含む場合に、該関連情報および/または該関連情報を取得させるための取得用情報を報知させる
報知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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