乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置
【課題】両車輪の間隔が狭く並んで配置されている２つの車輪を有している乗り物の制動システムのテストが実施可能な乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置を提供する。
【解決手段】乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置１は、乗り物の制動システムのテストスタンドＡ、特に計測ローラＣに取り付け可能な支持要素２を有している。支持要素２は、乗り物の第２の車輪Ｅが計測ローラＣ上で支持されており、乗り物の第１の車輪Ｄに実質的に揃っている状態で、乗り物の第１の車輪Ｄを支持して収容するのに適している下降している部分３を有している。
【解決手段】乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置１は、乗り物の制動システムのテストスタンドＡ、特に計測ローラＣに取り付け可能な支持要素２を有している。支持要素２は、乗り物の第２の車輪Ｅが計測ローラＣ上で支持されており、乗り物の第１の車輪Ｄに実質的に揃っている状態で、乗り物の第１の車輪Ｄを支持して収容するのに適している下降している部分３を有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置に関し、特に両輪の間隔が短く並べて配置されている２輪を備えている乗り物の制動システムのテスト用の装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
工場では、その用途は乗り物の制動システムをテストするいわゆるローラテストスタンドとして知られている。
【０００３】
そのようなテストスタンドは、特に、乗り物の車輪の各々の制動力を計測しテストするために、３つまたは４つの車輪を備えている自動車、商用車、原動機付き自転車、および自動２輪車のオーバーホール時に一般に使用される。
【０００４】
公知のテストスタンドは一般に、オーバーホールされる乗り物の支持表面上の適切な筐体内に収容できる支持構造を有している。
【０００５】
支持構造の上には、制動システムのテスト段階で乗り物のそれぞれの車輪を収容するように構成されている１対の座が互いに並べて、そして分離して配置されている。
【０００６】
座の各々は特に、支持構造の上側の表面上に定められている長方形の開口と、制動力の計測に使用されるローラを収容するコンパートメントとを有している。
【０００７】
実際に、従来の３輪または４輪の乗り物のオーバーホール時には、車輪の２つを２つの座の各々の内側にそれぞれ配置して、ローラ上で支持して、乗り物をプラットフォーム上に配置することができる。
【０００８】
そのため、乗り物の制動力テストは、座の内側のローラと乗り物のブレーキとを適切に案内して車輪の各々で完全に独立して実施可能である。
【０００９】
しかし、これらの既知のテストスタンドには多数の欠点がある。
【００１０】
前輪に並んでいる２つの操舵輪と、後部に１つの駆動輪とを有している特定の３輪モーターサイクルの使用は実際に知られており普及している。
【００１１】
２つの前輪は、一般的に使用される手段と比較して両輪の間隔が際だって減少しており（約４２ｃｍに等しい）、そのため従来のテストスタンドを使用して正確なテストを実施することができない。
【００１２】
テストスタンドにおいて、実際に、乗り物の車輪を収容するように設計されている２つの座間の距離はそのような動力乗り物の前輪の両輪の間隔よりも長い。
【００１３】
そのため、動力乗り物の制動システムのテストを実施するためには、他方の車輪をテストスタンドの上面上で支持したままで、前輪の各々を座の一方の内側のローラ上に交互に配置する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１４】
しかし、この方法では、動力乗り物はローラ上でバランスが取れず、そのため、制動システム上でのテストの結果は不正確であって、正しいオーバーホールの目的としては許容できない。
【００１５】
本発明の目的は、両車輪の間隔が狭く並んで配置されている２つの車輪を有している乗り物の制動システムのテストが実施可能な乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置を提供することである。
【００１６】
本発明の他の目的は、使用が単純で、合理的で、容易で、効果的なばかりでなく低コストの解決策において、技術の現状の前述の欠点を克服できる乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１７】
前述の目的は、乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置であって、乗り物の制動システムのテストスタンドの計測ローラの一部の上に、テストスタンドに取り付けることが可能な少なくとも支持要素を有し、支持要素は、乗り物の第２の車輪が計測ローラ上で支持されており、乗り物の第１の車輪に実質的に揃っている状態で、第１の車輪を支持して収容するのに適している下降している部分を少なくとも有することを特徴とする、装置によって達成される。
【００１８】
本発明の他の特徴と利点とは、添付の図面に純粋に例として示しているが、それらには限定されない乗り物の制動システムのテストスタンドの装置の２つの好ましい、しかしそれだけではない実施形態の説明からより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】本発明の第１の実施形態の装置を有している乗り物のテストスタンドの軸測投影図である。
【図２】分解構成にある本発明の装置を備えている図１のテストスタンドの詳細の軸測投影図である。
【図３】上昇している位置にある本発明の装置を備えている図１のテストスタンドの詳細の軸測投影図である。
【図４】乗り物用のテストスタンドに取り付けられている本発明の装置の第２の実施形態の軸測投影図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
図面を特に参照すると、全体を１で示しているのは、乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置、特に両輪の間隔が短く並べて配置されている２輪を備えている乗り物の制動システムのテスト用の装置である。
【００２１】
装置１は、ブレーキシステムが従来の乗り物と動力乗り物全てをテストできるように、それらの乗り物のテストに一般に使用されるローラテストスタンドに取り付けられることが有利であり、それらの乗り物はたとえば、
−両輪の間隔が狭い並べて配置されている２つの操舵輪からなる前輪と１つの後ろの駆動輪とを有している。
−１つの前輪と、後ろの両輪の間隔が狭い並べて配置されている２つの車輪とを有している。
−両輪の間隔が狭い並べて配置されている２つの前輪と、両輪の間隔が狭い並べて配置されている２つの後輪とを有している。
【００２２】
単に例として、前述の図面は、４輪の乗り物（または従来の両輪の間隔を有している３輪の乗り物）に一般に使用される形式のローラテストスタンドＡへの装置１の取り付けを示している。
【００２３】
しかし、装置１の異なる型のテストスタンドへの取り付けも除外されない。
【００２４】
装置１は、実質的にプレート形状で、乗り物の制動システムテストを実施することを目的としている計測ローラＣの一部の上方で、テストスタンドＡの支持構造Ｂに取り付け可能な支持要素２を有している。
【００２５】
図１、２、および３に示している第１の実施形態を参照すると、装置１は計測ローラＣの中心部分だけを覆うように配置可能な支持要素２を１つだけ有している。
【００２６】
支持要素２は、同じ乗り物の第２の車輪Ｅが計測ローラＣ上で支持されているのに対して、乗り物の第１の車輪Ｄを収容するのに適している下降している部分３を有していることが有利である。
【００２７】
特に、支持要素２がテストスタンドＡの支持構造Ｂに取り付けられると、下降している部分３が計測ローラＣを収容するコンパートメントＦの内部のローラ自体の近くに配置される。
【００２８】
このように、第１と第２の車輪ＤとＥとは実質的に同じ高さで一方が他方に対して揃えられ、第２の車輪Ｅのブレーキテストを正しく実施して、信頼性のある結果を得ることができる。
【００２９】
支持要素２は実質的に長い形状を有しており、コンパートメントＦの縁Ｇの対向している部分に対応して配置可能な２つの被支持部分４を先端に有していることが有用である。
【００３０】
図に示している装置１の実施形態を特に参照すると、下降している部分３は被支持部分４から支持要素２の実質的に中間の部分に向けて、そしてコンパートメントＦの内部に向けて延びている２つの傾斜している部分３ａと３ｂとを有している。
【００３１】
しかし、下降している部分３の異なる形状は除外されない。
【００３２】
装置１はテストスタンドＡへの支持要素２の固定手段５を有していることが有用である。
【００３３】
図１、２、および３に示している装置１の実施形態を特にしかしそれらに限らず参照すると、テストスタンドＡは乗り物の車輪を収容して、計測ローラＣ上に配置して、制動システムテストの最後に持ち上げるのに適しているリフトを有している。
【００３４】
固定手段５は、コンパートメントＦの内部の支持部分Ｈに取り付け可能で、車輪を支持することによって収容するように構成されているリフトの一部を構成しているアンカー要素６を有している。
【００３５】
しかし、リフトが無く、支持要素２がテストスタンド自体の異なる要素や部分に締結されているテストスタンドに取り付け可能な装置１の異なる実施形態を除外することはできない。
【００３６】
図１、２、および３に示している解決策において、特に、支持部分Ｈは、実質的にコンパートメントＦの縁Ｇの高さの位置で計測ローラＣの上側の近くに配置されている図３に示している上昇している位置と、計測ローラＣの上側の部分に対して下方の、コンパートメントＦの底に配置されている図１と２と示している下降している位置との間で移動可能である。
【００３７】
アンカー要素６は支持部分Ｈ上に配置可能であって、支持部分自体の輪郭を実質的に再現している長い形状を有している。
【００３８】
固定手段５はアンカー要素６をアンカー要素６を貫通している穴によって支持部分Ｈ上にロックする支持部分Ｈ上の対応している穴Ｉの内側に係合可能なねじなどによって構成されているロック要素７も有している。
【００３９】
支持要素２はアンカー要素６に取り付け可能な２つの別個の板２ａと２ｂで構成されていることが有用である。
【００４０】
具体的には、板２ａと２ｂはそれぞれの被支持部分４とそれぞれの傾斜している部分３ａと３ｂとを有している。
【００４１】
被支持部分４と対向している傾斜部分３ａと３ｂの各々の部分とを、適切な締結手段によって移動可能にアンカー要素６に取り付けることが可能で、このようにして、２つの傾斜している部分３ａと３ｂは下降している部分３を定めるように１つに密接して配置される。
【００４２】
前述の締結手段は、具体的にはプレート２ａと２ｂの各々から突き出しており、アンカー要素６に設けられている１対のスロット９の内側に係合可能な１対のフック８からなる。
【００４３】
使用中は、装置１はテストスタンドＡのコンパートメントＦの１つに対応して配置可能である。
【００４４】
具体的には、アンカー要素６が支持部分Ｈにねじ７によって締結可能であって、板２ａと２ｂは、スロット９内のフック８とコンパートメントＦの縁Ｇの対向している部分上の支持部分４を使用して配置可能である。
【００４５】
最初に、リフトの支持部分Ｈは、水平方向の被支持表面を実質的に定めている支持要素２と共に上昇している位置にある（図３）。
【００４６】
乗り物は、第１の車輪Ｄが支持要素２上に配置され、第２の車輪Ｅが支持部分Ｈ上に配置されるように配置される。
【００４７】
それに続いて、支持部分Ｈは第２の車輪Ｅが計測ローラＣ上に配置されるまで下降している位置に移動する。
【００４８】
この位置で、第１の車輪Ｄは支持要素２の下降している部分３の内部にあって、第２の車輪Ｅに揃っており実質的に同じ高さになるように配置されている。
【００４９】
この点において、テストスタンドＡの計測ローラＣによって第２の車輪Ｅ上で乗り物の制動システムのテストを実施することができる。
【００５０】
このテストの最後に、リフトの支持部分Ｈが上昇している位置に戻り、前述のように、第２の車輪Ｅを支持要素３上に配置して、第１の車輪Ｄの制動システムのテストを実施することができる。
【００５１】
図４に示している本発明の第２の実施形態を参照すると、装置１は、計測ローラＣの外部をそれぞれ覆って、それらの中心部分を覆わないように配置可能な２つの支持要素２を有している。
【００５２】
特に、支持要素２の各々は、同じ乗り物の第２の車輪が計測ローラＣ上で支持されているのに対して、乗り物の第１の車輪を収容するのに適している下降している部分３を有している。
【００５３】
支持要素２の各々は実質的に長い形状を有しており、コンパートメントＦの縁Ｇの対向している部分に対応して配置可能な２つの被支持部分４を先端に有していることが有用である。
【００５４】
下降している部分３の各々は、被支持部分４から支持要素２の実質的に中間の部分に向けて、そしてコンパートメントＦの内部に向けて延びている２つの傾斜している部分３ａと３ｂからなる。
【００５５】
しかし、下降している部分３の異なる形状を除外することはできない。
【００５６】
装置１はテストスタンドＡへの支持要素２の各々の固定手段５’を有していることが有用である。
【００５７】
支持要素２の各々について、具体的には、固定手段５’はコンパートメントＦの縁Ｇの側部に沿ってねじ付きの手段によって締結可能なブラケットからなるアンカー要素６’を有している。
【００５８】
装置１の第１の実施形態について前述したアンカー要素６と同様のアンカー要素を有しているテストスタンドＡのリフトの支持部分Ｈに対する、支持要素２の各々の固定手段の存在を除外することはできない。
【００５９】
この場合、装置１の第１の実施形態で前述したのと同様に、支持要素２の各々は、アンカー要素６に取り付け可能な２つの別個のプレートからなっていてもよい。
【００６０】
使用中は、第１の車輪Ｄを支持要素２の一方の上に配置し、第２の車輪ＥをローラＣの実質的に中心部分に配置するように乗り物は配置される。
【００６１】
この位置で、第１の車輪Ｄは支持要素２の下降している部分３の内部にあって、第２の車輪Ｅに揃っており実質的に同じ高さになるように配置されている。
【００６２】
この点において、テストスタンドＡの計測ローラＣによって第２の車輪Ｅ上で乗り物の制動システムのテストを実施することができる。
【００６３】
各テストの最後に、第１の車輪Ｄの制動システムのテストを実施するように第２の車輪Ｅを支持要素２の他方の上に配置可能である。
【００６４】
説明した発明が前述の提案した目的をどのようにして達成するのか説明してきた。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置に関し、特に両輪の間隔が短く並べて配置されている２輪を備えている乗り物の制動システムのテスト用の装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
工場では、その用途は乗り物の制動システムをテストするいわゆるローラテストスタンドとして知られている。
【０００３】
そのようなテストスタンドは、特に、乗り物の車輪の各々の制動力を計測しテストするために、３つまたは４つの車輪を備えている自動車、商用車、原動機付き自転車、および自動２輪車のオーバーホール時に一般に使用される。
【０００４】
公知のテストスタンドは一般に、オーバーホールされる乗り物の支持表面上の適切な筐体内に収容できる支持構造を有している。
【０００５】
支持構造の上には、制動システムのテスト段階で乗り物のそれぞれの車輪を収容するように構成されている１対の座が互いに並べて、そして分離して配置されている。
【０００６】
座の各々は特に、支持構造の上側の表面上に定められている長方形の開口と、制動力の計測に使用されるローラを収容するコンパートメントとを有している。
【０００７】
実際に、従来の３輪または４輪の乗り物のオーバーホール時には、車輪の２つを２つの座の各々の内側にそれぞれ配置して、ローラ上で支持して、乗り物をプラットフォーム上に配置することができる。
【０００８】
そのため、乗り物の制動力テストは、座の内側のローラと乗り物のブレーキとを適切に案内して車輪の各々で完全に独立して実施可能である。
【０００９】
しかし、これらの既知のテストスタンドには多数の欠点がある。
【００１０】
前輪に並んでいる２つの操舵輪と、後部に１つの駆動輪とを有している特定の３輪モーターサイクルの使用は実際に知られており普及している。
【００１１】
２つの前輪は、一般的に使用される手段と比較して両輪の間隔が際だって減少しており（約４２ｃｍに等しい）、そのため従来のテストスタンドを使用して正確なテストを実施することができない。
【００１２】
テストスタンドにおいて、実際に、乗り物の車輪を収容するように設計されている２つの座間の距離はそのような動力乗り物の前輪の両輪の間隔よりも長い。
【００１３】
そのため、動力乗り物の制動システムのテストを実施するためには、他方の車輪をテストスタンドの上面上で支持したままで、前輪の各々を座の一方の内側のローラ上に交互に配置する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１４】
しかし、この方法では、動力乗り物はローラ上でバランスが取れず、そのため、制動システム上でのテストの結果は不正確であって、正しいオーバーホールの目的としては許容できない。
【００１５】
本発明の目的は、両車輪の間隔が狭く並んで配置されている２つの車輪を有している乗り物の制動システムのテストが実施可能な乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置を提供することである。
【００１６】
本発明の他の目的は、使用が単純で、合理的で、容易で、効果的なばかりでなく低コストの解決策において、技術の現状の前述の欠点を克服できる乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１７】
前述の目的は、乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置であって、乗り物の制動システムのテストスタンドの計測ローラの一部の上に、テストスタンドに取り付けることが可能な少なくとも支持要素を有し、支持要素は、乗り物の第２の車輪が計測ローラ上で支持されており、乗り物の第１の車輪に実質的に揃っている状態で、第１の車輪を支持して収容するのに適している下降している部分を少なくとも有することを特徴とする、装置によって達成される。
【００１８】
本発明の他の特徴と利点とは、添付の図面に純粋に例として示しているが、それらには限定されない乗り物の制動システムのテストスタンドの装置の２つの好ましい、しかしそれだけではない実施形態の説明からより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】本発明の第１の実施形態の装置を有している乗り物のテストスタンドの軸測投影図である。
【図２】分解構成にある本発明の装置を備えている図１のテストスタンドの詳細の軸測投影図である。
【図３】上昇している位置にある本発明の装置を備えている図１のテストスタンドの詳細の軸測投影図である。
【図４】乗り物用のテストスタンドに取り付けられている本発明の装置の第２の実施形態の軸測投影図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
図面を特に参照すると、全体を１で示しているのは、乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置、特に両輪の間隔が短く並べて配置されている２輪を備えている乗り物の制動システムのテスト用の装置である。
【００２１】
装置１は、ブレーキシステムが従来の乗り物と動力乗り物全てをテストできるように、それらの乗り物のテストに一般に使用されるローラテストスタンドに取り付けられることが有利であり、それらの乗り物はたとえば、
−両輪の間隔が狭い並べて配置されている２つの操舵輪からなる前輪と１つの後ろの駆動輪とを有している。
−１つの前輪と、後ろの両輪の間隔が狭い並べて配置されている２つの車輪とを有している。
−両輪の間隔が狭い並べて配置されている２つの前輪と、両輪の間隔が狭い並べて配置されている２つの後輪とを有している。
【００２２】
単に例として、前述の図面は、４輪の乗り物（または従来の両輪の間隔を有している３輪の乗り物）に一般に使用される形式のローラテストスタンドＡへの装置１の取り付けを示している。
【００２３】
しかし、装置１の異なる型のテストスタンドへの取り付けも除外されない。
【００２４】
装置１は、実質的にプレート形状で、乗り物の制動システムテストを実施することを目的としている計測ローラＣの一部の上方で、テストスタンドＡの支持構造Ｂに取り付け可能な支持要素２を有している。
【００２５】
図１、２、および３に示している第１の実施形態を参照すると、装置１は計測ローラＣの中心部分だけを覆うように配置可能な支持要素２を１つだけ有している。
【００２６】
支持要素２は、同じ乗り物の第２の車輪Ｅが計測ローラＣ上で支持されているのに対して、乗り物の第１の車輪Ｄを収容するのに適している下降している部分３を有していることが有利である。
【００２７】
特に、支持要素２がテストスタンドＡの支持構造Ｂに取り付けられると、下降している部分３が計測ローラＣを収容するコンパートメントＦの内部のローラ自体の近くに配置される。
【００２８】
このように、第１と第２の車輪ＤとＥとは実質的に同じ高さで一方が他方に対して揃えられ、第２の車輪Ｅのブレーキテストを正しく実施して、信頼性のある結果を得ることができる。
【００２９】
支持要素２は実質的に長い形状を有しており、コンパートメントＦの縁Ｇの対向している部分に対応して配置可能な２つの被支持部分４を先端に有していることが有用である。
【００３０】
図に示している装置１の実施形態を特に参照すると、下降している部分３は被支持部分４から支持要素２の実質的に中間の部分に向けて、そしてコンパートメントＦの内部に向けて延びている２つの傾斜している部分３ａと３ｂとを有している。
【００３１】
しかし、下降している部分３の異なる形状は除外されない。
【００３２】
装置１はテストスタンドＡへの支持要素２の固定手段５を有していることが有用である。
【００３３】
図１、２、および３に示している装置１の実施形態を特にしかしそれらに限らず参照すると、テストスタンドＡは乗り物の車輪を収容して、計測ローラＣ上に配置して、制動システムテストの最後に持ち上げるのに適しているリフトを有している。
【００３４】
固定手段５は、コンパートメントＦの内部の支持部分Ｈに取り付け可能で、車輪を支持することによって収容するように構成されているリフトの一部を構成しているアンカー要素６を有している。
【００３５】
しかし、リフトが無く、支持要素２がテストスタンド自体の異なる要素や部分に締結されているテストスタンドに取り付け可能な装置１の異なる実施形態を除外することはできない。
【００３６】
図１、２、および３に示している解決策において、特に、支持部分Ｈは、実質的にコンパートメントＦの縁Ｇの高さの位置で計測ローラＣの上側の近くに配置されている図３に示している上昇している位置と、計測ローラＣの上側の部分に対して下方の、コンパートメントＦの底に配置されている図１と２と示している下降している位置との間で移動可能である。
【００３７】
アンカー要素６は支持部分Ｈ上に配置可能であって、支持部分自体の輪郭を実質的に再現している長い形状を有している。
【００３８】
固定手段５はアンカー要素６をアンカー要素６を貫通している穴によって支持部分Ｈ上にロックする支持部分Ｈ上の対応している穴Ｉの内側に係合可能なねじなどによって構成されているロック要素７も有している。
【００３９】
支持要素２はアンカー要素６に取り付け可能な２つの別個の板２ａと２ｂで構成されていることが有用である。
【００４０】
具体的には、板２ａと２ｂはそれぞれの被支持部分４とそれぞれの傾斜している部分３ａと３ｂとを有している。
【００４１】
被支持部分４と対向している傾斜部分３ａと３ｂの各々の部分とを、適切な締結手段によって移動可能にアンカー要素６に取り付けることが可能で、このようにして、２つの傾斜している部分３ａと３ｂは下降している部分３を定めるように１つに密接して配置される。
【００４２】
前述の締結手段は、具体的にはプレート２ａと２ｂの各々から突き出しており、アンカー要素６に設けられている１対のスロット９の内側に係合可能な１対のフック８からなる。
【００４３】
使用中は、装置１はテストスタンドＡのコンパートメントＦの１つに対応して配置可能である。
【００４４】
具体的には、アンカー要素６が支持部分Ｈにねじ７によって締結可能であって、板２ａと２ｂは、スロット９内のフック８とコンパートメントＦの縁Ｇの対向している部分上の支持部分４を使用して配置可能である。
【００４５】
最初に、リフトの支持部分Ｈは、水平方向の被支持表面を実質的に定めている支持要素２と共に上昇している位置にある（図３）。
【００４６】
乗り物は、第１の車輪Ｄが支持要素２上に配置され、第２の車輪Ｅが支持部分Ｈ上に配置されるように配置される。
【００４７】
それに続いて、支持部分Ｈは第２の車輪Ｅが計測ローラＣ上に配置されるまで下降している位置に移動する。
【００４８】
この位置で、第１の車輪Ｄは支持要素２の下降している部分３の内部にあって、第２の車輪Ｅに揃っており実質的に同じ高さになるように配置されている。
【００４９】
この点において、テストスタンドＡの計測ローラＣによって第２の車輪Ｅ上で乗り物の制動システムのテストを実施することができる。
【００５０】
このテストの最後に、リフトの支持部分Ｈが上昇している位置に戻り、前述のように、第２の車輪Ｅを支持要素３上に配置して、第１の車輪Ｄの制動システムのテストを実施することができる。
【００５１】
図４に示している本発明の第２の実施形態を参照すると、装置１は、計測ローラＣの外部をそれぞれ覆って、それらの中心部分を覆わないように配置可能な２つの支持要素２を有している。
【００５２】
特に、支持要素２の各々は、同じ乗り物の第２の車輪が計測ローラＣ上で支持されているのに対して、乗り物の第１の車輪を収容するのに適している下降している部分３を有している。
【００５３】
支持要素２の各々は実質的に長い形状を有しており、コンパートメントＦの縁Ｇの対向している部分に対応して配置可能な２つの被支持部分４を先端に有していることが有用である。
【００５４】
下降している部分３の各々は、被支持部分４から支持要素２の実質的に中間の部分に向けて、そしてコンパートメントＦの内部に向けて延びている２つの傾斜している部分３ａと３ｂからなる。
【００５５】
しかし、下降している部分３の異なる形状を除外することはできない。
【００５６】
装置１はテストスタンドＡへの支持要素２の各々の固定手段５’を有していることが有用である。
【００５７】
支持要素２の各々について、具体的には、固定手段５’はコンパートメントＦの縁Ｇの側部に沿ってねじ付きの手段によって締結可能なブラケットからなるアンカー要素６’を有している。
【００５８】
装置１の第１の実施形態について前述したアンカー要素６と同様のアンカー要素を有しているテストスタンドＡのリフトの支持部分Ｈに対する、支持要素２の各々の固定手段の存在を除外することはできない。
【００５９】
この場合、装置１の第１の実施形態で前述したのと同様に、支持要素２の各々は、アンカー要素６に取り付け可能な２つの別個のプレートからなっていてもよい。
【００６０】
使用中は、第１の車輪Ｄを支持要素２の一方の上に配置し、第２の車輪ＥをローラＣの実質的に中心部分に配置するように乗り物は配置される。
【００６１】
この位置で、第１の車輪Ｄは支持要素２の下降している部分３の内部にあって、第２の車輪Ｅに揃っており実質的に同じ高さになるように配置されている。
【００６２】
この点において、テストスタンドＡの計測ローラＣによって第２の車輪Ｅ上で乗り物の制動システムのテストを実施することができる。
【００６３】
各テストの最後に、第１の車輪Ｄの制動システムのテストを実施するように第２の車輪Ｅを支持要素２の他方の上に配置可能である。
【００６４】
説明した発明が前述の提案した目的をどのようにして達成するのか説明してきた。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置（１）であって、前記乗り物の制動システムのテストスタンド（Ａ）の計測ローラ（Ｃ）の一部の上に、前記テストスタンド（Ａ）に取り付けることが可能な少なくとも支持要素（２）を有し、前記支持要素（２）は、乗り物の第２の車輪（Ｅ）が前記計測ローラ（Ｃ）上で支持されており、乗り物の第１の車輪（Ｄ）に実質的に揃っている状態で、前記第１の車輪（Ｄ）を支持して収容するのに適している下降している部分（３）を少なくとも有することを特徴とする、 装置（１）。
【請求項２】
前記支持要素（２）が前記テストスタンド（Ａ）に取り付けられたときに、前記下降している部分（３）は、前記計測ローラ（Ｃ）を収容し前記計測ローラ（Ｃ）の近くにあるコンパートメント（Ｆ）内に配置されていることを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項３】
前記支持要素（２）は前記テストスタンド（Ａ）の支持構造（Ｂ）に対する被支持部分（４）を少なくとも有することを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項４】
前記下降している部分（３）は少なくとも傾斜している部分（３ａ、３ｂ）を有することを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項５】
前記支持要素（２）は実質的に板状であることを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項６】
前記支持要素（２）は前記テストスタンド（Ａ）の前記支持構造（Ｂ）に対して少なくとも２つの被支持部分（４）を有し、前記被支持部分（４）は前記計測ローラ（Ｃ）を収容する前記コンパートメント（Ｆ）の縁（Ｇ）の実質的に対向している部分に対応して配置可能であることを特徴とする、請求項３に記載の装置（１）。
【請求項７】
前記支持要素（２）は実質的に長い形状を有しており、前記被支持部分（４）をその先端に有していることを特徴とする、請求項６に記載の装置（１）。
【請求項８】
前記下降している部分（３）は、前記被支持部分（４）から前記支持要素（２）の実質的に中間の部分に向けて延びている少なくとも２つの傾斜している部分（３ａ、３ｂ）を有していることを特徴とする、請求項７に記載の装置（１）。
【請求項９】
前記テストスタンド（Ａ）に対する前記支持要素（２）の固定手段（５、５’）を有することを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項１０】
前記支持要素（２）が前記テストスタンド（Ａ）に取り付けられたときに、前記下降している部分（３）は前記計測ローラ（Ｃ）を収容し前記計測ローラ（Ｃ）の近くにあるコンパートメント（Ｆ）内に配置されており、前記固定手段（５）は、前記支持要素（２）に取り付け可能であって、前記テストスタンド（Ａ）の前記コンパートメント（Ｆ）内の少なくとも支持部分（Ｈ）に取り付け可能な少なくともアンカー要素（６）を有し、前記支持部分（Ｈ）は、前記計測ローラ（Ｃ）に対して上昇している位置と下降している位置との間を移動可能であることを特徴とする、請求項９に記載の装置（１）。
【請求項１１】
前記支持要素（２）は前記テストスタンド（Ａ）に取り付けられており、前記下降している部分（３）は、前記計測ローラ（Ｃ）を収容し前記計測ローラ（Ｃ）の近くにある前記コンパートメント（Ｆ）内に配置されており、前記固定手段（５’）は、前記支持要素（２）に取り付けることが可能で、前記コンパートメント（Ｆ）の前記縁（Ｇ）に取り付けることが可能な少なくともアンカー要素（６’）を有していることを特徴とする、請求項９に記載の装置（１）。
【請求項１２】
前記固定手段（５）は前記アンカー要素（６）を前記支持部分（Ｈ）にロックするロック要素（７）を少なくとも有していることを特徴とする、請求項１０に記載の装置（１）。
【請求項１３】
前記支持要素（２）は前記アンカー要素（６）に取り付けることができる少なくとも２つの別個のプレート（２ａ、２ｂ）を有していることを特徴とする、請求項１０に記載の装置（１）。
【請求項１４】
前記プレート（２ａ、２ｂ）は前記テストスタンド（Ａ）の前記支持構造（Ｂ）に対するそれぞれの被支持部分（４）とそれぞれの傾斜している部分（３ａ、３ｂ）とを有しており、前記被支持部分（４）は、前記計測ローラ（Ｃ）を収容する前記コンパートメント（Ｆ）の前記縁（Ｇ）の実質的に対向している部分に対応して配置可能であって、前記傾斜している部分（３ａ、３ｂ）は、前記下降している部分（３）を定めるように、１つに近接して配置可能であって、前記アンカー要素（６）に取り付け可能であることを特徴とする、請求項１３に記載の装置（１）。
【請求項１５】
前記アンカー要素（６）への前記プレート（２ａ、２ｂ）の各々の締結手段（８、９）を有することを特徴とする、請求項１３に記載の装置（１）。
【請求項１】
乗り物の制動システムのテストスタンド用の装置（１）であって、前記乗り物の制動システムのテストスタンド（Ａ）の計測ローラ（Ｃ）の一部の上に、前記テストスタンド（Ａ）に取り付けることが可能な少なくとも支持要素（２）を有し、前記支持要素（２）は、乗り物の第２の車輪（Ｅ）が前記計測ローラ（Ｃ）上で支持されており、乗り物の第１の車輪（Ｄ）に実質的に揃っている状態で、前記第１の車輪（Ｄ）を支持して収容するのに適している下降している部分（３）を少なくとも有することを特徴とする、 装置（１）。
【請求項２】
前記支持要素（２）が前記テストスタンド（Ａ）に取り付けられたときに、前記下降している部分（３）は、前記計測ローラ（Ｃ）を収容し前記計測ローラ（Ｃ）の近くにあるコンパートメント（Ｆ）内に配置されていることを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項３】
前記支持要素（２）は前記テストスタンド（Ａ）の支持構造（Ｂ）に対する被支持部分（４）を少なくとも有することを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項４】
前記下降している部分（３）は少なくとも傾斜している部分（３ａ、３ｂ）を有することを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項５】
前記支持要素（２）は実質的に板状であることを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項６】
前記支持要素（２）は前記テストスタンド（Ａ）の前記支持構造（Ｂ）に対して少なくとも２つの被支持部分（４）を有し、前記被支持部分（４）は前記計測ローラ（Ｃ）を収容する前記コンパートメント（Ｆ）の縁（Ｇ）の実質的に対向している部分に対応して配置可能であることを特徴とする、請求項３に記載の装置（１）。
【請求項７】
前記支持要素（２）は実質的に長い形状を有しており、前記被支持部分（４）をその先端に有していることを特徴とする、請求項６に記載の装置（１）。
【請求項８】
前記下降している部分（３）は、前記被支持部分（４）から前記支持要素（２）の実質的に中間の部分に向けて延びている少なくとも２つの傾斜している部分（３ａ、３ｂ）を有していることを特徴とする、請求項７に記載の装置（１）。
【請求項９】
前記テストスタンド（Ａ）に対する前記支持要素（２）の固定手段（５、５’）を有することを特徴とする、請求項１に記載の装置（１）。
【請求項１０】
前記支持要素（２）が前記テストスタンド（Ａ）に取り付けられたときに、前記下降している部分（３）は前記計測ローラ（Ｃ）を収容し前記計測ローラ（Ｃ）の近くにあるコンパートメント（Ｆ）内に配置されており、前記固定手段（５）は、前記支持要素（２）に取り付け可能であって、前記テストスタンド（Ａ）の前記コンパートメント（Ｆ）内の少なくとも支持部分（Ｈ）に取り付け可能な少なくともアンカー要素（６）を有し、前記支持部分（Ｈ）は、前記計測ローラ（Ｃ）に対して上昇している位置と下降している位置との間を移動可能であることを特徴とする、請求項９に記載の装置（１）。
【請求項１１】
前記支持要素（２）は前記テストスタンド（Ａ）に取り付けられており、前記下降している部分（３）は、前記計測ローラ（Ｃ）を収容し前記計測ローラ（Ｃ）の近くにある前記コンパートメント（Ｆ）内に配置されており、前記固定手段（５’）は、前記支持要素（２）に取り付けることが可能で、前記コンパートメント（Ｆ）の前記縁（Ｇ）に取り付けることが可能な少なくともアンカー要素（６’）を有していることを特徴とする、請求項９に記載の装置（１）。
【請求項１２】
前記固定手段（５）は前記アンカー要素（６）を前記支持部分（Ｈ）にロックするロック要素（７）を少なくとも有していることを特徴とする、請求項１０に記載の装置（１）。
【請求項１３】
前記支持要素（２）は前記アンカー要素（６）に取り付けることができる少なくとも２つの別個のプレート（２ａ、２ｂ）を有していることを特徴とする、請求項１０に記載の装置（１）。
【請求項１４】
前記プレート（２ａ、２ｂ）は前記テストスタンド（Ａ）の前記支持構造（Ｂ）に対するそれぞれの被支持部分（４）とそれぞれの傾斜している部分（３ａ、３ｂ）とを有しており、前記被支持部分（４）は、前記計測ローラ（Ｃ）を収容する前記コンパートメント（Ｆ）の前記縁（Ｇ）の実質的に対向している部分に対応して配置可能であって、前記傾斜している部分（３ａ、３ｂ）は、前記下降している部分（３）を定めるように、１つに近接して配置可能であって、前記アンカー要素（６）に取り付け可能であることを特徴とする、請求項１３に記載の装置（１）。
【請求項１５】
前記アンカー要素（６）への前記プレート（２ａ、２ｂ）の各々の締結手段（８、９）を有することを特徴とする、請求項１３に記載の装置（１）。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２０１２−１０８１２３（Ｐ２０１２−１０８１２３Ａ）
【公開日】平成２４年６月７日（２０１２．６．７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２４１６４６（Ｐ２０１１−２４１６４６）
【出願日】平成２３年１１月２日（２０１１．１１．２）
【出願人】（５１０３１５１１３）
【公開日】平成２４年６月７日（２０１２．６．７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年１１月２日（２０１１．１１．２）
【出願人】（５１０３１５１１３）
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