説明

乗用車におけるティッシュペ−パボックス供給手段

【目的】 乗用車におけるティッシュペ−パボックス供給手段に関し、乗員にとり便利であるばかりでなく車内環境を整える効果がある。
【構成】 プロペラシャフトを覆う隆条堤を室内に有する乗用車1において、前部座席3背後と後部座席4間の隆条堤5の略全長幅を跨いで掛け止める両端裏面にベルクロファッスナ−7,7を装着したマット6の、幅方向中央部即ち前記隆条堤5相当部位の表面に、ティッシュペ−パボックス9の格納袋ケ−ス8を一体的に固着し、またこの格納袋ケ−ス8の一側面にゴミ袋10を着脱自在に備えて成るティッシュペ−パボックスセット帯2を、前記マット6の両端裏面に装着したベルクロファッスナ−7,7を介して前記隆条堤5を跨いで掛け止めたことを特徴とする。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、乗用車におけるティッシュペ−パボックス供給手段に関する。
【0002】
【従来技術】
ティッシュペ−パボックスは今日家庭における必需品といえるまでに普及し、重宝されている。
当然このことは、日常の乗物であるマイカ−においても共通し、車内に持込む人が増えている。ところが乗用車内には、これを置くための適切な場所がないため、後部座席の背後の棚部に無雑作に置いている光景が間々見られる。しかしその体裁は決して良いとは言えないばかりか日焼けして汚れが目立つなど、寧ろ車の雰囲気を壊している。また前部座席の人が直接届かないという不便も加わる。
【0003】
その解決ため、スプリング支持枠により運転席の天井部などに支える形式(実開昭61−67052)、伸縮筒状のカバ−を利用して乗用車のサンバイザ−などに取り付ける形式(実開昭64−29189)、その他粘着テ−プをティッシュペ−パボックス自体に附設したもの(実開昭63−54674など)が提案されいる。
しかしこれらは、いずれも車内の雰囲気を害し、また車内空間を狭くする。またサンバイザ−に取付ける態様においては、いざという時にサンバイザ−の機能を奪われて取外す手間を強いられる。それに加えて取付部より離れた乗員には利用できない不便さがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来のかかる実情に鑑みてなされたもので、自動車の外部からは目立たず、車内空間にも影響を与えないで体裁良く、しかも前部座席の乗員も後部座席の乗員も全員が自分で利用できるような、ティッシュペ−パボックス供給手段を提案する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、プロペラシャフトを覆う隆条堤を室内に有する乗用車1において、 前部座席3背後と後部座席4間の隆条堤5の略全長幅を跨いで掛け止める、両端裏面にベルクロファッスナ−7,7を装着したマット6を構成し、そのマット6の幅方向中央部即ち前記隆条堤5相当部位の表面に、ティッシュペ−パボックス9の格納袋ケ−ス8を一体的に固着し、その格納袋ケ−ス8にティッシュペ−パボックス9を格納してティッシュペ−パボックスセット帯2を構成する。
そして、前記ティッシュペ−パボックスセット帯2を、マット6の両端裏面にに装着ベルクロファッスナ−7,7を介して前記隆条堤5を跨いで掛け止めたことを特徴とするティッシュペ−パボックス供給手段である。
【0006】
また前記構成において、格納袋ケ−ス8の一側面にゴミ袋10を着脱自在に備えて成るティッシュペ−パボックス供給手段である。
【0007】
さらにまた上記各構成において、格納袋ケ−ス8の容器部8aと蓋部8bがファッスナ−11を介して開閉されるティッシュペ−パボックス供給手段である。
【0008】
【考案の効果】
本考案は、以上のように構成され、設置されるから、まず高さ位置において自動車の外部からは目立たず、プロペラシャフトを覆う隆条堤を利用しているから車内空間にも影響を与えないで体裁良好である。マット6や格納袋ケ−ス8に模様柄を施せば、さらに美感を添える。そして何よりも前部座席の乗員も後部座席の乗員も全員が自分で手を伸して利用できる便利さがある(図2)。
また格納袋ケ−ス8の一側面にゴミ袋10を着脱自在に備えた態様においては使用済みのティッシュペ−パをその場にて処理できる利点が加わる。
なお、格納袋ケ−ス8は文字通り袋体であるから、ティッシュペ−パボックス9が柔軟であることと相俟って後部座席の乗員が脚を怪我するような心配は全くない。
【0009】
【実施例】
プロペラシャフトを覆う隆条堤を室内に有する乗用車1において、前部座席3背後と後部座席4間の隆条堤5の略全長幅を跨いで掛け止める両端裏面にベルクロファッスナ−7,7を装着した柄模様付きのマット6の、幅方向中央部即ち前記隆条堤5相当部位の表面に、容器部8aと蓋部8bがファッスナ−11を介して開閉される、ティッシュペ−パボックス9の格納袋ケ−ス8を一体的に縫着し、またこの格納袋ケ−ス8の一側面にゴミ袋10を着脱自在に備えて成るティッシュペ−パボックスセット帯2を、前記マット6の両端裏面に装着したベルクロファッスナ−7,7を介して前記隆条堤5を跨いで掛け止めたことを特徴とするティッシュペ−パボックス供給手段である。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜視図
【図2】使用状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 乗用車
2 ティッシュペ−パボックスセット帯
3 前部座席
4 後部座席
5 隆条堤
6 マット
7 ベルクロファッスナ−
8 格納袋ケ−ス
8a 容器部
8b 蓋部
9 ティッシュペ−パボックス
10 ゴミ袋
11 ファッスナ−

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 プロペラシャフトを覆う隆条堤を室内に有する乗用車(1)において、前部座席(3)背後と後部座席(4)間の隆条堤(5)の略全長幅を跨いで掛け止める両端裏面にベルクロファッスナ−(7),(7)を装着したマット(6)の、幅方向中央部即ち前記隆条堤(5)相当部位の表面に、ティッシュペ−パボックス(9)の格納袋ケ−ス(8)を一体的に固着してティッシュペ−パボックス(9)を格納して成るティッシュペ−パボックスセット帯(2)を、前記マット(6)の両端裏面に装着したベルクロファッスナ−(7),(7)を介して前記隆条堤(5)を跨いで掛け止めたことを特徴とするティッシュペ−パボックス供給手段。
【請求項2】 格納袋ケ−ス(8)の一側面にゴミ袋(10)を着脱自在に備えて成る請求項1記載のティッシュペ−パボックス供給手段。
【請求項3】 格納袋ケ−ス(8)の容器部(8a)と蓋部(8b)がファッスナ−11を介して開閉される請求項1又は2記載のティッシュペ−パボックス供給手段。

【図1】
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【図2】
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