説明

乾式脱硫器及びその脱硫剤の交換方法

【課題】 脱硫器内部下方の支持材を廃棄する必要がなく、簡単かつ安全で短時間に古くなった脱硫剤を交換することができるように、脱硫剤を充填した挿脱自在構造のカートリッジ容器を脱硫器内部上方に備えた脱硫器を提供する。【解決手段】 脱硫器本体外殻1の内部下方に充填材8を固定支持し、脱硫剤16を充填した挿脱自在構造のカートリッジ容器11を、上記脱硫器本体外殻1の内部上方に挿脱自在に収容し、この挿脱自在構造のカートリッジ容器11の下部縁12は、上記脱硫器本体外殻1の内部周壁に設けた張出部材9に液封状態に支持させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、挿脱自在構造のカートリッジ容器を備えた乾式脱硫器及び脱硫剤の交換方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来一般で間式の乾式脱硫器は、図5に示すように、筒体状の脱硫器本体31の内部の下方の床板32上に、砕石などからなる支持材33を充填し、この支持材33の上に排ガス中の硫化水素等を除去する脱硫剤34を充填している。
【0003】
この脱硫器本体31の内部の脱硫剤34及び支持材33を取替える際には、脱硫器内部を窒素ガスで置換後、図5に示すように、上部マンホール35Bから、ガス検知センサー38と濃度計39A,B,Cによって酸素ガスとメタンガスと硫化水素の濃度をそれぞれ測定して内部の安全性を確認する。また、換気ファン36と脱臭器37などの仮設機材を用いて、上部マンホール35Aから内部の有臭ガスを脱臭して大気放散する。
【0004】
次いで、図6に示すように、ホッパー42を備えたダンプ車43、バキューム車44を用いてサクションホース41によって側マンホール40から脱硫剤34を吸引し排出する。そして、側マンホール40近部まで脱硫剤34を排出した後に、エアコンプレッサー45を稼動しエアーラインマスクを使用して作業者46が中に入って、残存している脱硫剤34を上記サクションホース41を使って吸引し、さらに手作業で掻き出し、続いて砕石などの支持材33を搬出している。
【0005】
続いて、図7に示すように、センサー38によって酸素濃度計39Aを用いて、空になった脱硫器本体31内の酸素濃度を確認した上で、作業者46が側マンホール40から槽内の床板32上に入り、床板32上に新たな支持材33Aを均一に敷詰める。そして、上部マンホール35Aからクレーン48にてフレキシブルコンテナ49に入れた新たな脱硫剤34Aを吊り入れる。上部マンホール35Aの近くにいる作業者46Aは解放用ロープ50を引っ張ってフレキシブルコンテナ49下部の封止口51を開口する。作業者46は外に出て、順次フレキシブルコンテナ49を脱硫器本体31内に吊り入れて新しい脱硫剤34Aを充填する。
【0006】
また、従来技術の発明技術には、例えば実公平5−20430号公報に開示されている「充填触媒の吸い出し装置」がある。この発明技術は、水エゼクターからなる吸引装置を使用して、気粒分離板を設けた触媒受槽内から微粉粒状の触媒のみを吸引して固液分離水槽へ導くようにしたものである。
【0007】
また、触媒交換を効率良く経済的にするように配慮した従来技術が、例えば、特開平6−49469号公報の「脱硫装置およびその触媒の交換方法」に開示されている。 この発明は、脱硫装置本体20内を上流側部20aと下流側部20bとに等分割するストレーナ22を設けて、上流側部20a内の触媒S1を交換し、下流側部20b内の触媒S2を上流側部20a内に再充填して下流側部20b内に新たな触媒Sを充填するように形成したものである。
【0008】
【特許文献1】実公平5−20430号公報
【特許文献2】特開平6−49469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
実公平5−20430号の「充填触媒の吸い出し装置」は、触媒が粉末で微小粒状であることが必要で、粒子の大きいものや固化したものは吸出し難く適用することができなかった。
【0010】
また、特開平6−49469号公報の「脱硫装置およびその触媒の交換方法」は、触媒の再利用や移動が難しいものについては採用することができなかった。
【0011】
さらにまた、図5〜図7に示すように、従来一般の乾式脱硫器31内の脱硫剤34及びその下部の支持材33を取替える際には、換気ファン36と脱臭器37などの仮設機材やダンプ車43やバキューム車44などの大掛かりな取替え設備が必要であった。また、廃脱硫剤による発熱発火防止、粉塵の発生防止のために大量の冷却洗浄水の散水が必要であった。さらに、槽本体31内に作業者46が入って脱硫剤を交換するため、酸素不足防止のための空気供給、作業者の防塵マスクや空気呼吸器、安全監視人などが不可欠となり、安全に廃脱硫剤を交換するのに相当な配慮を必要とした。また、脱硫剤が混入した砕石等の比重の大きい多量の支持材が産業廃棄物となるため、その廃棄運搬と無害化処理に多大の配慮と経費が必要となった。
【0012】
この発明の目的は、上述のような従来技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、脱硫器内部下方の支持材を廃棄する必要がなく、簡単かつ安全で短時間に古くなった脱硫剤を交換することができるように、脱硫剤を充填した挿脱自在構造のカートリッジ容器を脱硫器内部上方に備えた脱硫器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に係る発明の乾式脱硫器は、脱硫器本体外殻の内部下方に充填材を固定支持し、脱硫剤を充填した挿脱自在構造のカートリッジ容器を、上記脱硫器本体外殻の内部上方に挿脱自在に収容したものである。
【0014】
請求項2に係る発明の乾式脱硫器は、上記挿脱自在構造のカートリッジ容器の下部縁を、上記脱硫器本体外殻の内部周壁に設けた張出部材に液封状態に支持させたものである。
【0015】
請求項3に係る発明の乾式脱硫器の脱硫剤の交換方法は、上記乾式脱硫器のカートリッジ容器の上部に吊り具を設けかつ周囲にガイドを設け、さらに上記カートリッジ容器の上部に転倒用軸を設けかつ下部に底上げ用フックを設けて形成し、上記乾式脱硫器の脱硫剤を交換する際には、上記カートリッジ容器を吊り上げて脱硫器本体外殻から抜き出し、カートリッジ容器上部の転倒用軸に転倒用上部ワイヤを取付けて吊り上げ、次いで下部の底上げ用フックに底上げ用下部ワイヤを取付けて吊り上げてカートリッジ容器を転倒させてカートリッジ容器内の脱硫剤を排出し、別途新たな脱硫剤を充填したカートリッジ容器を吊り上げて脱硫器本体外殻内に挿入するものである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る発明の乾式脱硫器は、脱硫器本体外殻の内部下方に充填材を固定支持し、脱硫剤を充填した挿脱自在構造のカートリッジ容器を、上記脱硫器本体外殻の内部上方に挿脱自在に収容したので、脱硫剤の交換は、カートリッジ容器全体を抜出して交換するため、換気ファンや脱臭器などの仮設機材やダンプ車やバキューム車などの大掛かりな設備が不要となり、簡単に脱硫剤を交換することができる。また、廃脱硫剤を取出す際に生ずる発熱発火や粉塵の発生がなくなる。さらに、バキューム吸引や作業者の手で脱硫剤を取出す必要がなく、作業者が脱硫器内へ入る必要がなく安全作業で短時間に能率良く簡単にできる。また、カートリッジ容器はその周囲及び下部縁を、脱硫器本体内壁面へネジやボルトなどの締結具で固着していないため簡単に着脱を行うことができる。さらに、脱硫器本体外殻の内部下方に固定支持した充填材は、上方の脱硫剤と完全に隔離しているため、脱硫剤の劣化時期に左右されずに交換する必要がなく長期間使用することができる。また、充填材内に脱硫剤が混入することがなく、砕石等の比重の大きい多量の支持材が産業廃棄物にならないため、その廃棄運搬と無害化処理に多大の配慮と経費を必要とすることがない。
【0017】
請求項2に係る発明の乾式脱硫器は、上記挿脱自在構造のカートリッジ容器の下部縁を、上記脱硫器本体外殻の内部周壁に設けた張出部材に液封状態に支持させたので、脱硫剤を通過する排ガスが脱硫剤を通過せずに周囲の隙間からショートパスすることを防止し、手間なく優れたシール効果が得られ、さらに使用中に脱硫剤が劣化し目詰まりしたときは、シール切れ等の安全機構を付加できる効果が期待できる。
【0018】
請求項3に係る発明の乾式脱硫器の脱硫剤の交換方法は、上記乾式脱硫器のカートリッジ容器の上部に吊り具を設けかつ周囲にガイドを設け、さらに上記カートリッジ容器の上部に転倒用軸を設けかつ下部に底上げ用フックを設けて形成し、上記乾式脱硫器の脱硫剤を交換する際には、上記カートリッジ容器を吊り上げて脱硫器本体外殻から抜き出し、カートリッジ容器上部の転倒用軸に転倒用上部ワイヤを取付けて吊り上げ、次いで下部の底上げ用フックに底上げ用下部ワイヤを取付けて吊り上げてカートリッジ容器を転倒させてカートリッジ容器内の脱硫剤を排出し、別途新たな脱硫剤を充填したカートリッジ容器を吊り上げて脱硫器本体外殻内に挿入するので、カートリッジ容器を吊り上げて脱硫器本体から挿脱する際に、カートリッジ容器に設けたガイドが接触するため、カートリッジ容器の外周壁面が脱硫器本体外殻の内壁面に当ったり擦れたりすることがなく、カートリッジ容器を円滑に抜き出し或いは挿入することができる。また、古い脱硫剤を取出すための吸引装置や分離装置を必要とすることなく、作業者が脱硫器内に入る必要がなく、カートリッジ容器ごと着脱するため、安全かつ短時間に作業能率良く交換することができる。さらに、古い脱硫剤はカートリッジ容器を転倒することによって、吸引や作業者の手による労力を要することなく、重力を利用して簡単に取り出すことができる。このカートリッジ容器は、新しい脱硫剤を再充填して使用することができる。さらにまた、別途準備した脱硫剤入りのカートリッジ容器を使用する場合には、脱硫剤の入れ替え作業がないため、脱硫器の稼動停止時間を短縮することができ、より短時間に脱硫器の脱硫剤交換を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
この発明に係る乾式脱硫器の構造を、図1乃至図4に基づいて説明する。 図1は、この発明に係る乾式脱硫器の
実施形態例で、図2は図1の内側上方に挿入する筒体形状のカートリッジ容器11を示す。図3は、図1〜図2に示すカートリッジ容器11を吊り上げた状態を示し、図4は吊り上げたカートリッジ容器11を転倒させて内部の脱硫剤16を排出する状態を示す。
【0020】
乾式脱硫器は図1に示すように、脱硫器本体外殻1の下方にガス入口2、上方にガス出口3を設け、さらに下方に側マンホール4、上部に蓋5を設ける。この蓋5には吊り上げて開口するための吊り金具6を設けている。
【0021】
脱硫器本体外殻1の内部下方で側マンホール4の下部に床板7を設け、この床板7の上に充填材8を充填し固定支持する。この充填材8は、排ガスが冷却された際に生じる凝結水のミストを分離除去するものである。この充填材8は、従来のように脱硫剤16の支持部材となっておらず、完全に分離し隔離されているため、脱硫剤16の劣化時期に左右されずに、交換する必要がなく長期間使用することができる。また、充填材8内に脱硫剤16が混入することがなく、砕石等の比重の大きい多量の支持材8が産業廃棄物にならないため、その廃棄運搬と無害化処理に多大の配慮と経費を必要とすることがない。
【0022】
また、脱硫器本体外殻1の内部には張出部材9を設け、この張出部材9に円筒形のカートリッジ容器11のスカート状の円筒下部縁12を着脱自在に取付けて荷重を支持する。
【0023】
張出部材9は図のように円周方向に沿った溝に形成し、この溝の中には、水や油などの液体を入れて液封状態を維持するように、例えばシール水10を入れてその水位を保つようにする。このように、シール水10で液封を保持することにより、脱硫剤16を通過する排ガスが脱硫剤16を通過せずに、カートリッジ容器11の外周側の隙間からショートパスすることを防止し、手間なく優れたシール効果が得られる。さらに使用中に脱硫剤16が劣化し目詰まりしたときは、シール切れ等を確認することによって脱硫剤16の交換時期を判定することができるという安全機構を付加することができる。
【0024】
この円筒形のカートリッジ容器11には、吊り上げ易いように内側に少し傾斜させた吊り具17を上端部に設け、円滑に抜き出し易いように外周側に少し突出させたガイド18を周壁部に設け、吊り上げによって脱硫器本体外殻1からカートリッジ容器11を円滑に抜き出せるように形成する。また、カートリッジ容器11の上部には転倒用軸19を設け、さらに下部には底上げ用フック20を設ける。
【0025】
図2に、上記円筒形のカートリッジ容器11の構造を示し説明する。この円筒形のカートリッジ容器11内部の下方に、下部を形鋼材よりなる脱硫剤受骨13に支持されたエキスパンドメタル14と、その上部に金網15とを設け、その上部に細粒状の脱硫剤16を充填支持する。また、円筒形のカートリッジ容器11の外周部上下位置に、隔離し複数個突出させたガイド18を設ける。このガイド18は、テフロン(登録商標)など弾力性を有し摩擦抵抗の小さい部材を使用する。さらに、転倒用軸19は、カートリッジ容器11の上部を貫通して設け、底上げ用フック20は、カートリッジ容器11の下部の円筒下部縁12の上部で脱硫剤受骨13の下部に設ける。
【0026】
図3は、円筒形のカートリッジ容器11を吊り上げた状態を示す。クレーン22を用いて、吊上げ用ワイヤ21にて垂直上方にカートリッジ容器11を吊り上げて脱硫器本体外殻1から垂直上方に抜き出す。この際に、上記ガイド18を設けているため、脱硫器本体外殻1の内壁面にカートリッジ容器11の外周壁面が当ったり擦れたりすることがなく円滑に抜き出すことができる。なお、図示はしないが、カートリッジ容器を抜き出した後の脱硫器本体外殻内壁面の清掃や点検などのメンテナンスは、廃脱硫剤が付着することなく残っていないため、発熱や発火の心配がなく有害物質も残存することなく、ガス置換や酸欠防止などの安全対策を行った上で、簡単に行うことができる。
【0027】
図4(a)(b)は、吊り上げたカートリッジ容器11を転倒させて、内部の脱硫剤を排出する状態を示す。 図4の(a)に示すように、上方の転倒用軸19に底上げ用上部ワイヤ23を引っ掛けて重量を支えて吊上げ、下部の底上げ用フック20に底上げ用下部ワイヤ24を引っ掛ける。続いて、図4の(b)に示すように、底上げ用下部ワイヤ24を引き上げてカートリッジ容器11を転倒させて内部の古い脱硫剤16を重力によって取り出し、保管用容器(図示せず)内へ収容する。このように、吸引や作業者の労力を必要とすることなく重力で簡単に、カートリッジ容器11内部の古い脱硫剤16を取り出すことができる。このカートリッジ容器11は、新しい脱硫剤を再充填して使用することができる。 また、図示はしないが、別途準備した新脱硫剤入りのカートリッジ容器を、直に脱硫器本体外殻内に吊り上げて挿入する場合もある。 このように、別途準備したカートリッジ容器を使用することにより、脱硫剤の取り替えがないため、脱硫器の稼動停止時間を短縮し、より短時間に脱硫器の脱硫剤交換を行うことが可能となる。
【0028】
上記のように、カートリッジ容器構造からなる脱硫器を採用することにより、換気ファンや脱臭器などの仮設機材やダンプ車やバキューム車などの大掛かりな取替え設備が不要となり、簡単に脱硫剤を交換することができる。また、廃脱硫剤による発熱発火や粉塵の発生が少なくなる。さらに、脱硫器内での作業者の吸引作業や掻出し作業がないため、酸素不足防止のための空気供給、作業者の防塵マスクや空気呼吸器なども不要となる。
【0029】
なお、脱硫器本体外殻の内部下方に位置する充填材は、恒久的に長期間交換不要であるが、交換する必要が生じた場合であっても、上部に脱硫剤が直接接触して充填されていないため、上部の脱硫剤を取り除く作業がなく脱硫剤と混ざることもないため、充填材の交換作業を簡単に行うことが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
この発明に係るカートリッジ容器構造は、乾式脱硫器に限らず、触媒などを充填した大型の反応装置などにおいても、触媒の交換を簡単かつ安全に行うことができるため、種々の反応装置等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明に係る乾式脱硫器の実施形態例を示す断面説明図である。
【図2】円筒形のカートリッジ容器を示す断面説明図である。
【図3】円筒形のカートリッジ容器を吊り上げた状態を示す側面説明図である。
【図4】吊り上げたカートリッジ容器を転倒させて、内部の触媒を交換する状態を示す側面説明図である。
【図5】従来一般の乾式脱硫器を示す断面説明図である。
【図6】古い脱硫剤を取り出す状態を示す断面説明図である。
【図7】新しい脱硫剤を充填する状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
【0032】
1 脱硫器本体外殻 2 ガス入口 3 ガス出口 4 側マンホール 5 蓋 6 吊り金具 7 床板 8 充填材 9 張出部材10 シール水11 カートリッジ容器12 円筒下部縁13 脱硫剤受骨14 エキスパンドメタル15 金網16 脱硫剤17 吊り具18 ガイド19 転倒用軸20 底上げ用フック21 吊上げ用ワイヤ22 クレーン23 転倒用上部ワイヤ24 底上げ用下部ワイヤ 31 脱硫器本体32 床板33 支持材34 脱硫剤35A 上部マンホール35B 上部マンホール36 換気ファン37 脱臭器38 ガス検知センサー39ABC 濃度計40 側マンホール41 サクションホース42 ホッパー43 ダンプ車44 バキューム車45 エアコンプレッサー46 作業者47 吸引口48 クレーン49 フレキシブルコンテナ50 解放用ロープ51 封止口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱硫器本体外殻の内部下方に充填材を固定支持し、脱硫剤を充填した挿脱自在構造のカートリッジ容器を、上記脱硫器本体外殻の内部上方に挿脱自在に収容したことを特徴とする乾式脱硫器。
【請求項2】
上記カートリッジ容器は、その下部縁を上記脱硫器本体外殻の内部周壁に液封状態に支持させたことを特徴とする請求項1記載の乾式脱硫器。
【請求項3】
上記乾式脱硫器のカートリッジ容器は、上部に吊り具を設けかつ周囲にガイドを設け、さらに上記カートリッジ容器の上部に転倒用軸を設けかつ下部に底上げ用フックを設けて形成し、上記乾式脱硫器の脱硫剤を交換する際には、上記カートリッジ容器を吊り上げて脱硫器本体外殻から抜き出し、カートリッジ容器上部の転倒用軸に転倒用上部ワイヤを取付けて吊り上げ、次いで下部の底上げ用フックに底上げ用下部ワイヤを取付けて吊り上げてカートリッジ容器を転倒させてカートリッジ容器内の脱硫剤を排出し、別途新たな脱硫剤を充填したカートリッジ容器を吊り上げて脱硫器本体外殻内に挿入することを特徴とする乾式脱硫器の脱硫剤の交換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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