乾燥機用シートを保管するためのパッケージ
乾燥機用シートの保存用の容器は、少なくとも一つの窓（８０）を画定する上部パネル（２０）を含む箱（１０）と、少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む香料技術を含む少なくとも一つの乾燥機用シート（９０）と、を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートはフレッシュさの印（１００）を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、前記フレッシュさの印が前記少なくとも一つの窓を通して見えるように、上記箱の内部に位置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、乾燥機用シートを保管するためのパッケージの分野に関連するものである。
【背景技術】
【０００２】
布地に柔軟仕上剤を適用する一つの方法は、柔軟剤、静電気防止剤、及び香料等の柔軟仕上剤活性物質を含む柔軟仕上剤組成物を浸透させた乾燥機用シートを使用する。この乾燥機用シートは、布地を入れた乾燥機に簡単に設置できる。乾燥処理中に柔軟仕上剤活性物質は乾燥機用シートから布地に移動する。乾燥機用シートは、一般的にはロールの形態、又は再閉鎖可能な箱に保管された個別の折りたたまれたシートとして消費者に提供されてきた。既知の箱の例としては、チェッソン（Chesson）らの米国特許第５，５７７，６１２号、コールドウェル（Caldwell）らの同第５，３１０，０５７号、コールドウェル（Caldwell）らの同第５，３０５，８８１号、マーティン（Martin）らの米国特許公報第２００５／０１０９８２７号、及びフリク（Fryc）らの米国特許公報第２００３／０２２４９６２号に開示されたものを含む。
【０００３】
意外にも、乾燥機用シートの正しい選択及び使用に関連した問題の一部は、消費者に様々な香りの体験を提供しようとする最近の試みにたどることができる。消費者に様々な香りの体験を提供しようとする最近の試みは、異なる香りの種類の大幅な増加、及び制御された香りの放出特性を提供しようとする試みにより、洗濯過程中、及び／又は着用／再着用のサイクル中に望ましい香りの度合いを提供することに重点的に取り組んできた。これら及びその他の試みは、ブレイン（Brain）らの米国特許第７，１９６，０４９号、及びエデルマン（Edelman）らの米国特許公報第２００５／０２０９１１６号に開示されている。
【０００４】
多くの消費者は、洗濯過程中に、強化された及び／又はより快適な香りの体験を望んでいる。この種の消費者が望む香りの体験を彼らに提供する試みで、限られた成功しか得られなかった一因の一部には、香りの種類の大幅な増加、及び乾燥機用シートの所与のパッケージに提供される香りの体験についての消費者への充分なコミュニケーションがなかったことが挙げられる。消費者の香り実体験の好みに基づく乾燥機用シートの区別及び選択は、店頭に並ぶ香りの種類があまりにも多いため困難である。更に、容器に提供された香りの説明が通常架空の名称であるため（即ち、クリーンブリーズ（Clean Breeze））に、パッケージにある香りの記述子に基づいて乾燥機用シートを選択する消費者は、香りの記述子のみからではどのような香りの体験を期待すべきか分からないことが多いため、適切な選択に失敗する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】米国特許第５，５７７，６１２号
【特許文献２】米国特許第５，３１０，０５７号
【特許文献３】米国特許第５，３０５，８８１号
【特許文献４】米国特許公報第２００５／０１０９８２７号
【特許文献５】米国特許公報第２００３／０２２４９６２号
【特許文献６】米国特許第７，１９６，０４９号
【特許文献７】米国特許公報第２００５／０２０９１１６号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
結果的に、強化された及び／又はより快適な香りの体験を消費者に提供し、並びにこの種の香りの体験を消費者に正しく伝達する効果的な方法の必要性が残る。期待すべき香りの体験を正しく伝達することにより、消費者は購買過程の中で、並びに自宅で布地を洗濯する過程において、適切な種類の乾燥機用シートの選択をすることができる。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一つの態様は、乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、少なくとも一つの窓を画定する上部パネルを含む箱と、少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む香料技術を含む、少なくとも一つの乾燥機用シートと、を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートはフレッシュさの印を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、前記フレッシュさの印が前記少なくとも一つの窓を通して見えるように、上記箱の内部に位置する、パッケージを提供する。
【０００８】
本発明のもう一つの態様は、乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、弧形をなす少なくとも一つの窓を画定する上部パネルと、香料技術を含む、少なくとも一つの乾燥機用シートと、を含み、少なくとも一つの乾燥機用シートがフレッシュさの印を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、前記フレッシュさの印が前記少なくとも一つの窓を通して見えるように、上記箱の内部に位置する、パッケージを提供する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明による一つの実施形態の立面側面図。
【図２】本発明による別の実施形態の立面側面図。
【図３】本発明による更に別の実施形態の立面側面図。
【図４】本発明の一つの実施形態による組立前の箱の上部平面図。
【図５】本発明の一つの実施形態による箱の立面側面図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、少なくとも一つの窓を画定する上部パネルを含む箱と、本発明による香料技術を含む、少なくとも一つの乾燥機用シートと、を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートはフレッシュさの印を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、本発明により前記フレッシュさの印が前記少なくとも一つの窓を通して見えるように、上記箱の内部に位置する、パッケージは、意外なことに、消費者に強化された及び／又はより快適な香りの体験を提供し、同時に乾燥機用シートの所与のパッケージに提供された香りの効果の種類を正しく伝達するという相乗的な効果をもたらすことが判明した。一つの実施形態では、窓は弧形をなす。別の実施形態では、香料技術は、少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む。
【００１１】
図１は、乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、近位縁部３０を含む上部パネル２０と、前記近位縁部にて前記上部パネルに接続された近位パネル４０と、前記上部パネル及び前記近位パネルのうちの少なくとも一つから形成された脆弱線５０と、を含み、前記脆弱線は、再閉鎖可能なアクセスフラップ６０を画定し、ヒンジ線７０は、前記上部パネル２０から形成され、前記ヒンジ線７０は、前記再閉鎖可能なアクセスフラップ６０を前記上部パネルにピボット可能に取り付ける、パッケージの、一つの非限定的な実施形態を示す。前記上部パネルは、箱４００の内部を露呈する、弧形を有する窓８０を更に画定する。図１に示されるパッケージは、前記箱１０内に保管される少なくとも一つの乾燥機用シート９０を更に含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートはフレッシュさの印１００を含む。図１は、前記フレッシュさの印がどのように窓８０を通して見えるかを更に示す。箱１０は、前記上部パネル２０に近位縁部３０と反対の縁部で接続される遠位パネル１４０を更に含む。更に、箱１０は、前記近位パネル及び遠位パネル、並びに反対側の前記上部パネルに取り付けられた底部パネル１５０を含む。箱１０の片側には、前記上部パネル、下部パネル、近位パネル及び遠位パネルに取り付けられた第一の側部パネル１３０がある。この第一の側部パネルの反対側で、箱は、前記上部パネル、下部パネル、近位パネル及び遠位パネルに取り付けられた第二の側部パネル１２０を含む。
【００１２】
図２は、本発明の別の実施形態を示し、前記箱１０は、前記近位パネル４０により画定される第二の窓１１０を更に含む。別の適切な実施形態においては、第二の窓は、上部パネル２０により画定される。
【００１３】
図３は、本発明の更に別の実施形態を表し、前記再閉鎖可能なアクセスフラップ６０を形成する前記上部パネル６２の前記部分は、前記窓８０の一部分も形成する。本実施形態では、ヒンジ線は、上部パネル及び前記窓フィルム８５の一部分の両方により形成される。図３はまた、前記再閉鎖可能なアクセスフラップ６０を形成する前記近位パネル６４の前記部分から変位した第二の窓１１０を示す。本実施形態では、箱は、前記第二の窓を通して見える複数の乾燥機用シート１６０を収容している。また、乾燥機用シート９０は、少なくとも一つのエンボス部領域１７０を更に含む。
【００１４】
図４は、本発明の少なくとも一つの実施形態により箱を形成するために使用できる組立前の箱１５を示す。上部パネル１０は、前記上部パネルの近位縁部３０にて前記近位パネル４０に接続される。本実施形態において、脆弱線５２は丸い形である。更に、組立前の箱が正しく切断され折りたたまれた際に本発明の箱１０を形成するように、複数の粘着性フラップ２００が提供される。
【００１５】
図５は、本発明の一つの実施形態により組立前の箱から形成された箱１０を示す。図５は、前記箱の内部４００に内容物のない箱を示す。
【００１６】
１．強化された及び／又はより快適な香りの体験
強化された及び／又はより快適な香りの体験は、洗濯過程中に布地に付着される香り又は芳香に限らず、購買過程において消費者が望む柔軟仕上剤を選択する際、並びに消費者が自宅に柔軟仕上剤を持ち帰った際に得る体験を含む。ここに定義するように、強化された及び／又はより快適な香りの体験とは、洗濯用製品の購入から始まり、洗濯用製品の使用、前記製品で洗濯された布地の保管、並びに着用及び／又は再着用のサイクルへと延長される、洗濯過程を通して消費者が得る全体的なフレッシュさ又は香りを意味する。本発明は、消費者が選択している香りの体験の種類を消費者に知らせることにより、強化された及び／又はより楽しめる香りの体験の感じを消費者に提供する全体的なアプローチを提供するものである。この強化された及び／又はより快適な香りの体験については、本発明を利用することから生じる、強化された香り／フレッシュさの使用者の容認度を通して表される。
【００１７】
更に、本発明は、選択過程において、消費者が求める香りの体験のタイプをより簡単に消費者に認識させるので、買い物時間が節約でき、消費者が彼らの洗濯の嗜好に合った正しいタイプの乾燥機用シートを選択するのを助ける。消費者が箱を開けたりパッケージを自宅に持ち帰らなくても香りの体験を開始できるように、箱内部の内容物が消費者に見えるように窓を提供することが望ましいと考えられる。香りの体験の種類を乾燥機用シート上のフレッシュさの印と連携させることにより、消費者は、彼らが望む香りの体験の種類をより簡単に判断できる。例えば、乾燥機用シートが少なくとも一つのマイクロカプセルを含む香料技術を含む一つの実施形態では、一つ以上の点、泡又はその他の円形がフレッシュさの印に含まれる。フレッシュさの印が香料技術を表すように連携させることにより、本発明は、消費者が乾燥機用シート内に提供されている香料技術の種類についてより簡単に理解するのを可能にする。換言すると、香料マイクロカプセル技術は、より効果的に消費者に伝えられ、消費者が市販されている多数の乾燥機用シート間で区別するのを助ける。
【００１８】
一つの実施形態では、パッケージは、異なる香りの種類及び／又は異なる布地柔軟剤の分量（即ち、柔らかい対非常に柔らかい）を有する異なる種類の乾燥機用シートを更に含み、異なるフレッシュさの印を使用して異なる種類の乾燥機用シートを示す。例えば、特定の色又は形を使用して、使用されている香りの種類又は香料技術を示すことができる。したがって、本発明の窓は、消費者に容器内の乾燥機用シートが見えるようにし、購買過程及び／又は洗濯過程中に、望むシートをより簡単に選べるようにする。これにより、箱が開かれた位置にある時間が減り、したがって箱及び／又は中にある乾燥機用シートからの芳香の好ましくない損失も減少する。
【００１９】
２．箱
本発明の乾燥機用シートを保管するためのパッケージは、箱を含む。本発明の箱は、長方形又は正方形の箱の形状であってよい。箱は、鋭い角ばった縁部を有してもよいし、丸くなった縁部を有してもよい。一つの実施形態では、箱は、単一の組立前の箱から形成される。この組立前の箱は、箱素材の単一のシートからなる。好適な箱の素材には厚紙及び／又は紙素材が挙げられ、これらは一般に既知であり乾燥機用シートの保管に使用される。箱に保管される乾燥機用シートの数及び乾燥機用シートの寸法により、箱は様々な寸法を有し得る。コールドウェル（Caldwell）らの米国特許第５，３１０，０５７号に、好適な箱の寸法の非限定的な例が記載されている。
【００２０】
本発明の箱は、内部の内容物にアクセスするために箱を簡単に開けさせる脆弱線を含む。一つの実施形態では、脆弱線は、箱への複数のスリット又は切り込みを含む。一つの実施形態では、脆弱線は、箱の上部パネル及び近位パネルで形成される。別の実施形態では、脆弱線は上部パネルのみで形成される。更に別の実施形態では、脆弱線は近位パネルのみで形成される。再閉鎖可能なアクセスフラップが、脆弱線を形成するパネルの一部分から形成されるように、脆弱線は、一つ以上の隣接したどのパネルでも形成され得ることが理解されるべきである。
【００２１】
本発明の脆弱線の二つの端部はヒンジ線により接続されて、再閉鎖可能なアクセスフラップを形成する。ヒンジ線は刻み目線でも折れ目線でもよく、脆弱線を利用することにより箱の内部がアクセスされるとき、ヒンジ線は、再閉鎖可能なアクセスフラップが箱に付いたままにする。ヒンジ線は更に、箱の内部の内容物が取り出せるように、再閉鎖可能なアクセスフラップが箱から偏倚することを可能にする。再閉鎖可能なアクセスフラップが一つを超えるパネルで形成される場合、再閉鎖可能なアクセスフラップは、前記一つを超えるパネルが接触する二次的ヒンジ線を更に有し、再閉鎖可能なアクセスフラップが上部パネルと近位パネルとで形成される場合、再閉鎖可能なアクセスフラップは、上部パネルの近位縁部が近位パネルに接触する二次的ヒンジ線を更に含む。
【００２２】
一つの実施形態では、再閉鎖可能なアクセスフラップは、六角形の形状を形成する。別の実施形態では、再閉鎖可能なアクセスフラップは、四辺形、台形、五角形、扇形、半楕円、又は他の扇型の形状であり、ヒンジ線はその形状の片側を形成する。
【００２３】
３．窓
本発明の箱は、少なくとも一つの窓を画定する上部パネルを含む。一つの実施形態では、窓は弧形を含む。本明細書で定義されるとき、弧形とは、曲線的で丸いいかなる形をも意味し、円、卵型、楕円、三日月形、半円、四分の一円（四半円）、扇形（セミサークル、semi-circle）、環、同心円群、同心環群、及び、これらの組み合わせ等を含む。更に、一つの実施形態では、弧形は、上記に記述されたいかなる形、及びその一部分又は区分も含む。一つの実施形態では、箱が一つを超える窓を含む場合、窓は異なる円弧形状を有してもよい。別の実施形態では、窓は、ここに開示される円弧形状、並びに正方形、長方形、三角形、星型、及び花型、花弁型、涙型を含む他の幾何学形状等を含むがこれに限定されない、箱の内部を露呈するいかなる好適な形をも含む。
【００２４】
一つの実施形態では、前記少なくとも一つの窓は、前記上部パネル面積の約１０％〜約４０％の窓領域を含むか、あるいは前記上部パネル面積の約２０％〜約３０％の窓領域を含む。本明細書で使用されるとき、窓領域とは、箱の内部に位置する最上のシートを露呈する、箱の切り取られた領域を意味する。一つの実施形態では、上部パネルは、約１００ｃｍ２〜約６００ｃｍ２、あるいは約１５０ｃｍ２〜約５００ｃｍ２、あるいは約２５０ｃｍ２〜約３５０ｃｍ２を含む。
【００２５】
更に、一つの実施形態では、窓は、約１０ｃｍ２〜約１００ｃｍ２、あるいは約１５ｃｍ２〜約６０ｃｍ２、あるいは約２０ｃｍ２〜約５０ｃｍ２、あるいは約２５ｃｍ２〜約４０ｃｍ２である。
【００２６】
本発明の前記少なくとも一つの窓は、箱が使用又は再使用の際に開けられるのに先立ち、内容物を周囲の環境に曝されることから保護すると同時に、箱の内部の内容物を露呈するように設計されている。一つの実施形態では、プラスティックフィルムが、前記少なくとも一つの窓を画定するパネル上に積層される。窓に好適な素材はクリアシートを含み、これにはポリエチレン、ポリエステル、セロハン及びこれらの混合物を含むプラスティックフィルムが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用されるとき、クリアシートとは、シートを通して箱内部の内容物が裸眼で見えることを意味し、透明な及び半透明なシートが本クリアシートに含まれる。クリアシートがパネルの内向きの面に積層されることが好適であるが、パネルの外向きの面にクリアシートを積層することも可能である。一つの実施形態では、クリアシートは、箱の切断線又は切断縁部より約５ｍｍ〜５０ｍｍ、あるいは１０ｍｍ〜４０ｍｍ、あるいは１５ｍｍ〜３０ｍｍ外に延在する、窓の切り取られた領域を含む。本明細書で使用されるとき、窓の切り取られた領域とは、前記少なくとも一つの窓を形成するパネル若しくは複数のパネル上に、又は前記少なくとも一つの窓を形成するパネル若しくは複数のパネルの下（箱の内部）に積層されたクリアフィルムの領域を意味する。窓の切り取られた領域は、クリアシートが前記パネル又は複数のパネルに積層された場合にクリアシートが前記窓の切り取られた領域を覆うように選択される。本明細書で使用されるとき、切断線又は切断縁部とは、箱パネルと窓との間の縁部又はパネル縁部のいずれかを形成する前記箱の任意の部分を意味する。
【００２７】
一つの実施形態では、クリアシートは、箱を更に開ける必要なく箱の内部へのアクセスを可能にするスリット又は開口部を含む。スリットを含むクリアシートを有する好適な箱は、ティッシュの箱に使用されている。別の実施形態では、クリアシートは、スリット及びその他の開口部を持たない。
【００２８】
前記窓を含む箱は、窓がそこに収容される乾燥機用シートが提供する香料技術を消費者が享受するのを助けるという点で、消費者の香りの体験を向上させると考えられる。更に、窓は、その内部に収容される前記乾燥機用シート上に存在する印の少なくとも一部分を露呈するように設計及び配置されている。これらの要素の組み合わせは、本発明の洗濯工程での使用により消費者に更にフレッシュで全体的な効果をもたらすことができると考えられる。
【００２９】
一つの実施形態では、前記少なくとも一つの窓は、前記パネルを含む少なくとも一つのパネルにより画定される。別の実施形態では、前記少なくとも一つの窓は、前記上部パネルにより少なくとも部分的に画定され、前記近位パネル、遠位パネル、第一の側部パネル又は第二の側部パネルのいずれかなどの、前記上部パネルに隣接する追加のパネルにより少なくとも部分的に画定される。
【００３０】
更に別の実施形態では、箱は、第一の窓とは別個で、隣接していない第二の窓を更に含む。この第二の窓は、前記近位パネル、又は上部パネルを含む本箱のその他のパネル上にあってもよい。前記第二のパネルは、前記第二の窓を画定する前記パネルの約１０％〜約４０％の、あるいは約２０％〜約３０％の窓領域を含む。例えば、前記第二の窓は、前記上部パネル又は前記近位パネル上にあってよい。
【００３１】
４．乾燥機用シート
本発明の乾燥機用シートは、不織布基材及び放出可能に付着された柔軟仕上剤組成物を含み、以下「柔軟仕上剤組成物」と称される。一つの実施形態では、乾燥機用シートは、前記乾燥機用シートの約０．１重量％〜約４０重量％の前記柔軟仕上剤搭載率で前記柔軟仕上剤組成物を含む。前記柔軟仕上剤組成物は、香料技術、及び所望により以下に定義される一つ以上の付加的な柔軟仕上剤活性物質を含む。更に、従来のいかなる柔軟仕上剤活性物質も本発明に使用できる。一つの実施形態では、柔軟仕上剤組成物は、柔軟仕上剤組成物の約０．１重量％〜約９９重量％、あるいは約０．５重量％〜約６０重量％、あるいは約１重量％〜約５０重量％、あるいは約３重量％〜約４０重量％の前記香料技術を含む。別の実施形態では、前記柔軟仕上剤組成物の残りは前記一つ以上の付加的柔軟仕上剤活性物質を含む。
【００３２】
ａ．香料技術（香料技術品）
本発明の香料技術は、脆砕性の香料マイクロカプセル、湿潤活性化の香料マイクロカプセル、及び、これらの組み合わせを含む、少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む。別の実施形態では、香料技術は遊離香料成分を含む。
【００３３】
本香料技術を乾燥機用シートに使用する利点は、これらに限定されないが、（ｉ）減少させた、例えば乾燥機用シートに直接加えられる純香料中の総香料レベル、及び／又は香料マイクロカプセル内の香料の量を使用する能力、（ｉｉ）加工の経費及び加工中の香料の損失の回避、（ｉｉｉ）柔軟仕上剤活性物質及び／又は不織布基材における加工製品の性質、又は加工パラメータ、又は製品の安定性、又は製品の物理的特性に影響することのない、高レベルの香料の供給、並びに（ｉｖ）消費者の一部には好まれない可能性がある高レベルの純製品の匂いを避けつつ、布地への高レベルの香料の供給、（ｖ）純香料と比較して改良された布地の匂いの継続性能の供給、並びに（ｖｉ）ストレスのある状態の布地（一例としては、肉体活動及び運動中に衣服を着用している間）への改良された匂いの提供が挙げられると考えられる。
【００３４】
本発明の香料の成分は（以下に開示されるように）、マイクロカプセルにカプセル化されて香料マイクロカプセルを形成することができるか、又は遊離香油として柔軟仕上剤組成物に組み込むことができるか、である。一つの実施形態では、香料技術は、約１重量％〜約５０重量％、あるいは約５％〜約３５％の遊離香油を更に含む。
【００３５】
好適な香料成分の非限定的な例には、ブルーミング香料、香油、並びにアルコール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、ニトリルアルケン、及び、これらの混合物を含む香料の原料を含む。一つの実施形態では、香料マイクロカプセルは、ブルーミング香料組成物をカプセル化し、ブルーミング香料組成物は、ブルーミング香料の成分を含む。本発明の条項において有用であり得るブルーミング香料の成分の非限定的な例は、２００５年９月１日に公開された米国特許公報第２００５／０１９２２０７ Ａ１号の２９〜３１ページに記載されている。
【００３６】
香料マイクロカプセルを含む好適な乾燥機用シートの非限定的な例は、ラム（Lam）らの米国特許第５，４２５，８８７号に開示されている。
【００３７】
ｂ．マイクロカプセル
用語「マイクロカプセル」は、本明細書においては最も広い意味で使用され、典型的に約３００マイクロメートル未満の直径を有する小さいカプセル（即ち、マイクロカプセル）への香料又は他の物質若しくは活性物質の封入を包含する。実施形態の一つでは、これらのマイクロカプセルは、一般的に高分子材料であり、香料のような活性物質が内部に含まれる、非水溶性又は部分的に非水溶性の材料の球形の中空のシェルを含む。マイクロカプセルの非限定的な例は、次の参考文献に提供されている：米国特許公報第２００３／２１５４１７ Ａ１号、同第２００３／２１６４８８ Ａ１号、同第２００３／１５８３４４ Ａ１号、同第２００３／１６５６９２ Ａ１号、同第２００４／０７１７４２ Ａ１号、同第２００４／０７１７４６ Ａ１号、同第２００４／０７２７１９ Ａ１号、同第２００４／０７２７２０ Ａ１号、同第２００３／２０３８２９ Ａ１号、同第２００３／１９５１３３ Ａ１号、同第２００４／０８７４７７ Ａ１号、同第２００４／０１０６５３６ Ａ１号、欧州特許第１，３９３，７０６ Ａ１号、米国特許第６，６４５，４７９号、同第６，２００，９４９号、同第４，８８２，２２０号、同第４，９１７，９２０号、同第４，５１４，４６１号、再発行特許第３２，７１３号及び同第４，２３４，６２７号。
【００３８】
ｉ．脆砕性のマイクロカプセル
一実施形態においては、複数のマイクロカプセルは、脆砕性のマイクロカプセルを含む。脆砕性は、外部からの直接的圧力又は剪断力を受けた際に、マイクロカプセルが破裂、又は破断して開く傾向を指す。本発明の目的のために、処理した布地に付着している間、マイクロカプセルが、カプセル含有布地が着用又は取り扱いによって扱われるときに遭遇する力によって破裂し得る（それによってカプセルの内容物を放出する）ならば、マイクロカプセルは「脆砕性」である。一つの実施形態では、香料技術は、前記柔軟仕上剤組成物の約０．５重量％〜約９９重量％、あるいは約１重量％〜約７０重量％、あるいは約２重量％〜約５０重量％、あるいは約４重量％〜３０重量％の脆砕性マイクロカプセルを含む。
【００３９】
ｉｉ．湿潤活性化マイクロカプセル
別の実施形態では、複数のマイクロカプセルが湿潤活性化マイクロカプセルを含む。一つの実施形態では、湿潤活性化マイクロカプセルは、香料担体（例えばゼオライト、粘土、シクロデキシトリン、及び、これらの組み合わせ）の上に又は中に吸収された遊離香料成分を含む。本明細書で使用されるとき、湿潤活性化マイクロカプセルは、香料担体の上に又は中に吸収された香料成分を含む。一つの実施形態では、香料技術は、べータシクロデキストリン等のシクロデキストリン担体を含む湿潤活性化マイクロカプセルを含む。一つの実施形態では、香料技術は、前記柔軟仕上剤組成物の約０．５重量％〜約３０重量％、あるいは約１重量％〜約２０重量％、あるいは約４重量％〜約１５重量％の湿潤活性化マイクロカプセルを含む。
【００４０】
ｉｉｉ．その他のマイクロカプセル
更に別の実施形態では、複数のマイクロカプセルは、熱活性化マイクロカプセルを更に含む。本明細書に定義するように、熱活性化マイクロカプセルは、体温及び／又は乾燥機の熱により破裂する、あるいは他の方法でカプセル化された柔軟仕上剤組成物を放出するものである。
【００４１】
更に別の実施形態では、複数のマイクロカプセルは、脆砕性マイクロカプセル、湿潤活性化マイクロカプセル、熱活性化マイクロカプセル、及び、これらの組み合わせを含む。付加的なマイクロカプセルの非限定的な例は、米国特許第５，２４６，６０３号に記載されたものなどのワックスを含むマイクロカプセル、及び米国特許第５，２４６，６０３号に記載された澱粉ベースのマイクロカプセルを含む。
【００４２】
ｉｖ．マイクロカプセルの調製及びマイクロカプセルの特徴
マイクロカプセルは、界面重合及び重縮合のような当業者に既知のシェルカプセル製造のための従来の方法の範囲を使用して、調製し得る。例えば、米国特許第３，５１６，９４１号、同第４，５２０，１４２号、同第４，５２８，２２６号、同第４，６８１，８０６号及び同第４，１４５，１８４号、英国特許第２，０７３，１３２号、並びに国際公開特許第９９／１７８７１号を参照。
【００４３】
本発明の一実施形態では、マイクロカプセルのシェルは、アミノプラスト樹脂を含む。このようなシェルカプセルを形成する方法には、重縮合が挙げられる。アミノプラスト樹脂類は、一種類以上のアミン類と一種類以上のアルデヒド類、典型的にはホルムアルデヒドとの反応物である。好適なアミン類の非限定的な例として、尿素、チオ尿素、メラミン及びその誘導体、ベンゾグアナミン及びアセトグアナミン、並びに、アミン類の組み合わせが挙げられる。好適な架橋剤（例えば、トルエンジイソシアネート、ジビニルベンゼン、ブタンジオールジアクリレート等）が使われてもよく、また、二次壁高分子、例えば無水物及びその誘導体、特に米国特許公報第２００４／００８７４７７ Ａ１号に開示されるように、無水マレイン酸の高分子及び共重合体が必要に応じて使われてもよい。別の実施形態では、マイクロカプセルのシェルは、ユリアホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド、又はこれらの組み合わせを含む。
【００４４】
実施形態の一つでは、複数のマイクロカプセルは、約１マイクロメートル〜約１００マイクロメートル、あるいは約５マイクロメートル〜約８０マイクロメートル、あるいは約１０マイクロメートル〜約７５マイクロメートル、あるいは約１５マイクロメートル〜約５０マイクロメートルの範囲の平均直径を含む。粒径分布を、狭く、広く、又は多峰性にすることができる。別の実施形態においては、複数のマイクロカプセルは、約５マイクロメートル〜約３００マイクロメートル、あるいは約１０マイクロメートル〜約２００マイクロメートルの最大直径を有するサイズで変化する。理論に束縛されないが、マイクロカプセルの直径が約３００マイクロメートル（例えば約２５０マイクロメートル）に近づくと、布地に取り込まれるマイクロカプセルの数の減少が観察されると考えられる。別の実施形態では、複数のマイクロカプセルは、約０．０１マイクロメートル〜約５マイクロメートル、あるいは約０．０２マイクロメートル〜１マイクロメートルのシェルの平均厚みを含む。
【００４５】
ｃ．付加的な柔軟仕上剤活性物質
一つの実施形態では、乾燥機用シートは、付加的な柔軟仕上剤活性剤を更に含む。本明細書で使用されるとき、柔軟仕上剤活性物質とは、処理された素材（例えば布地）の物理的又は化学的な特性を改良する等の機能を果たす又は効果をもたらす、いかなる材料をも意味する。
【００４６】
好適な柔軟仕上剤活性物質には、香料、柔軟剤、静電気防止剤、布地縮れ処理剤、防水／シミ剤、シミ剥離剤、清涼剤、消毒剤、皺防止剤、皺取り剤、消臭剤、悪臭制御剤、擦れ防止剤及び保護剤、溶剤、防虫／ペット忌避剤、加湿剤、ＵＶ保護剤、皮膚／布地調節剤、皮膚／布地助長剤、皮膚／布地保湿剤、色保護剤、染料留め、転染防止剤、シリコーン、保存剤及び抗菌剤、布地収縮減少剤、光沢剤、色相染料、漂白剤、キレート剤、消泡剤、スカム防止剤、増白剤、触媒、シクロデキストリン、ゼオライト、ペトロラタム、グリセリン、トリグリセリド、ビタミン、アロエベラ、カモミール、シアバターなどの皮膚ケア活性剤、鉱物油、並びに、これらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。一つの実施形態では、前記一つ以上の付加的な柔軟仕上剤活性物質は、香料マイクロカプセル同様にカプセル化できる。別の実施形態では、前記一つ以上の付加的柔軟仕上剤活性物質は、乾燥機用シート内に又はその上に存在する遊離成分として含まれる。
【００４７】
当業者は、一つを超える種類の乾燥機用シートが本発明のパッケージによって使用可能であることを理解するであろう。一つの実施形態では、乾燥機用シートを保管するためのパッケージは、複数の乾燥機用シートを収容する箱を含み、前記複数の乾燥機用シートは、第一の香料技術及び第一の印を含む複数の乾燥機用シートと、第二の香料技術及び第二の印を含む第二の乾燥機用シートとを含み、ここで前記第一及び第二の香料技術は異なってもよく、これは、例えば第一の乾燥機用シートが、第一の香料を含む香料マイクロカプセルを含み、第二の乾燥機用シートが、第二の香料を含む香料マイクロカプセルを含むことを意味する。更に、前記第一及び前記第二の乾燥機用シートの前記印は、それに対応して異なってよく、その結果消費者は、特定の印を有する乾燥機用シートが特定の香料技術を提供すると理解する。別の実施形態では、前記複数の乾燥機用シートは、香料マイクロカプセル以外の柔軟仕上剤活性物質を含む第二の乾燥機用シートを含む。
【００４８】
ｄ．エンボス基材
一つの実施形態では、乾燥機用シートは、少なくとも一つのエンボス部を含むエンボス基材を含む。エンボス基材及びその作製方法の適切な例は、ヴォーン（Vaughn）らの米国特許第６，９８３，６８６号に開示されている。一つの実施形態では、前記少なくとも一つのエンボス部がエンボス部領域をなす。前記乾燥機用シート上に少なくとも一つのエンボス部を含むことは、付加されるエンボス基材の三次元性が乾燥機用シートの増大した効力及び／又はより持続するフレッシュさを伝えるので、消費者の香りの体験を更に向上及び／又はより快適にすると考えられる。更に、エンボス基材は、柔軟仕上剤組成物搭載率を増大させると考えられる。
【００４９】
５．フレッシュさの印
本発明の乾燥機用シートは、フレッシュさの印を更に含む。乾燥機用シートが本発明の箱の中に保管されるとき、フレッシュさの印は箱の窓を通して見えるべきである。フレッシュさの印の露呈により、消費者の香りの体験がより強化及び／又はより快適にされると考えられる。この強化された及び／又はより快適な香りの体験は、消費者が本発明のパッケージを用いて布地を洗濯した際に受けるフレッシュさ／香りの容認に現れると考えられる。
【００５０】
一つの実施形態では、フレッシュさの印は、乾燥機用シート上の印刷されたデザイン又は模様の形態である。好適なデザイン及び／又は模様には、点、泡、丸形、三角形、正方形、星、花、線、三日月、ハート、文字、数字、及び、これらの組み合わせを含む様々な形が含まれる。形の種類は、提供される所与の乾燥機用シートによってデザインされた香りの体験を伝えるように選択できる。例えば、乾燥機用シートが少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む香料技術を含む場合には、フレッシュさの印は複数の点、泡、又は他の円形であることができる。乾燥機用シートが花の香りを更に含む場合には、フレッシュさの印は花又は花弁の形を含むことができる。
【００５１】
一つの実施形態では、フレッシュさの印は、乾燥機用シート上に印刷されている。別の実施形態では、フレッシュさの印は、フレキソプリンタを使用して印刷されている。更に別の実施形態では、フレッシュさの印は、水溶性のインクでできている。乾燥機用シート上にフレッシュさの印を提供する好適な方法の非限定的な例は、ノリス（Norris）の米国特許第４，６６３，１９８号、アウワード（Aouad）らの同第６，８８７，５２４号、及びヴォーン（Vaughn）らの同第６，９８３，６８６号に開示されている。
【００５２】
一つの実施形態では、フレッシュさの印は、前記少なくとも一つの乾燥機用シートの面積の約５％〜約５０％の印領域を含む。別の実施形態では、印領域は、前記少なくとも一つの乾燥機用シートの面積の約１０％〜約２５％である。フレッシュさの印の相対的なサイズ、又は箱により画定される窓の相対的なサイズに関わらず、少なくとも前記フレッシュさの印の一部分は窓を通して露呈されるべきものと考えられる。
【００５３】
別の実施形態では、フレッシュさの印は、前記少なくとも一つの乾燥機用シートの約５０％〜約９０％、あるいは約６０％〜約７５％の領域を含む。更に別の実施形態では、フレッシュさの印は、乾燥機用シートの全体又は乾燥機用シートの一部分に存在し得る色又は色模様を含む。本明細書での使用に好適な色又は色模様には、白っぽい従来の乾燥機用シートと異なる任意の色、例えば虹、リボン又は絞り染めの模様が挙げられる。フレッシュさの印として色又は色模様が使用される場合に、フレッシュさの印は、乾燥機用シートの全面を覆ってもよい。
【００５４】
６．実施例
表１−強化された及び／又はより快適な香りの体験
三つのパッケージのうちの一つを二週間の使用期間にわたりテストの対象者に提供する、三択の消費者テストを実施する。テストの対象者は、洗濯に続く自動乾燥機を使用した乾燥過程中に通常通りに乾燥機用シートを使用するように指示される。二週間の使用期間後に、テストの対象者はテストされた製品の容認度について質問される。
【００５５】
香りに興味を示し、香りの持続性（自身の定義）を求め、テストに使用された香りを容認するテストの対象者の中に、次の驚くべき結果が得られた。表１は、本発明による選択肢１が、印が使用されない選択肢２に、また印も窓付きの箱も使用しない選択肢３に比べて、強化され及び／又はより快適な香りの体験を提供することを示す。
【表１】
Ｘは、その選択肢に含まれたテスト条件を意味する。
＊０から１００のスケールでテスト対象者が個々に付けた評価（０：不良〜１００：非常に良い）。次に評価はテスト対象者全体にわたって平均された。
【００５６】
上記の表に示された香料技術を含むモーニング・デュー・セント乾燥機用シートが前記三つの選択肢のそれぞれに使用される。選択肢１の乾燥機用シートは、乾燥機用シートに印刷された複数の点の形式のフレッシュさの印を含み、選択肢２及び３の乾燥機用シートは含まない。更に、選択肢３の箱は窓を含まない。
【００５７】
モーニング・デュー・セント乾燥機用シートは、以下を含む。
・次の材料を含むコーティングの浸透した不繊布ポリエステル基材
ｏ ＫＲＡ：主な効果が静電気防止であるジ（ソフトタローオキシエチル）ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメチルサルフェート）
ｏ Ｃ塩：主な効果が柔らかさであるステアリル（及びパルミル（palmyl））ジメチルアミンの塩及びハードタロー脂肪酸
ｏ 香料技術
・モーニング・デュー・セント乾燥機用シートの香料技術
ｏ ４５ｍｇ純香油
ｏ シクロデキシトリン中の香料２０ｍｇであって、前記シクロデキシトリンは、ミシガン州エードリアン（Adrian, MI）のワッカー・ケミカル社（Wacker Chemical Corporation）により提供
ｏ マイクロカプセル中の香料３０ｍｇであって、前記マイクロカプセルは、ウィスコンシン州アップルトン（Adrian, MI）のアップルトン社（Appleton）により提供
【００５８】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、各こうした寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「４０ｍｍ」として開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することを意図する。
【００５９】
本明細書を通じて記載されているあらゆる最大数値限定は、それよりも小さいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたより小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含されると理解すべきである。本明細書を通じて、所与のあらゆる最小数値限定は、そのようなより大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように、より大きい数値限定を含む。本明細書を通じて与えられる全ての数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内にある、全てのより狭い数値範囲を、こうしたより狭い数値範囲が本明細書に明確に記載されているかのように包含する。
【００６０】
特に指定のない限り、本明細書の明細、実施例、及び請求の範囲における全ての部、比、及び百分率は重量基準であり、全ての数値限定は、当該技術分野により提供される通常の程度の精度で使用される。
【００６１】
特に指定のない限り、前置詞の「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は「１つ以上」を意味する。
【００６２】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈すべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【００６３】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、乾燥機用シートを保管するためのパッケージの分野に関連するものである。
【背景技術】
【０００２】
布地に柔軟仕上剤を適用する一つの方法は、柔軟剤、静電気防止剤、及び香料等の柔軟仕上剤活性物質を含む柔軟仕上剤組成物を浸透させた乾燥機用シートを使用する。この乾燥機用シートは、布地を入れた乾燥機に簡単に設置できる。乾燥処理中に柔軟仕上剤活性物質は乾燥機用シートから布地に移動する。乾燥機用シートは、一般的にはロールの形態、又は再閉鎖可能な箱に保管された個別の折りたたまれたシートとして消費者に提供されてきた。既知の箱の例としては、チェッソン（Chesson）らの米国特許第５，５７７，６１２号、コールドウェル（Caldwell）らの同第５，３１０，０５７号、コールドウェル（Caldwell）らの同第５，３０５，８８１号、マーティン（Martin）らの米国特許公報第２００５／０１０９８２７号、及びフリク（Fryc）らの米国特許公報第２００３／０２２４９６２号に開示されたものを含む。
【０００３】
意外にも、乾燥機用シートの正しい選択及び使用に関連した問題の一部は、消費者に様々な香りの体験を提供しようとする最近の試みにたどることができる。消費者に様々な香りの体験を提供しようとする最近の試みは、異なる香りの種類の大幅な増加、及び制御された香りの放出特性を提供しようとする試みにより、洗濯過程中、及び／又は着用／再着用のサイクル中に望ましい香りの度合いを提供することに重点的に取り組んできた。これら及びその他の試みは、ブレイン（Brain）らの米国特許第７，１９６，０４９号、及びエデルマン（Edelman）らの米国特許公報第２００５／０２０９１１６号に開示されている。
【０００４】
多くの消費者は、洗濯過程中に、強化された及び／又はより快適な香りの体験を望んでいる。この種の消費者が望む香りの体験を彼らに提供する試みで、限られた成功しか得られなかった一因の一部には、香りの種類の大幅な増加、及び乾燥機用シートの所与のパッケージに提供される香りの体験についての消費者への充分なコミュニケーションがなかったことが挙げられる。消費者の香り実体験の好みに基づく乾燥機用シートの区別及び選択は、店頭に並ぶ香りの種類があまりにも多いため困難である。更に、容器に提供された香りの説明が通常架空の名称であるため（即ち、クリーンブリーズ（Clean Breeze））に、パッケージにある香りの記述子に基づいて乾燥機用シートを選択する消費者は、香りの記述子のみからではどのような香りの体験を期待すべきか分からないことが多いため、適切な選択に失敗する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】米国特許第５，５７７，６１２号
【特許文献２】米国特許第５，３１０，０５７号
【特許文献３】米国特許第５，３０５，８８１号
【特許文献４】米国特許公報第２００５／０１０９８２７号
【特許文献５】米国特許公報第２００３／０２２４９６２号
【特許文献６】米国特許第７，１９６，０４９号
【特許文献７】米国特許公報第２００５／０２０９１１６号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
結果的に、強化された及び／又はより快適な香りの体験を消費者に提供し、並びにこの種の香りの体験を消費者に正しく伝達する効果的な方法の必要性が残る。期待すべき香りの体験を正しく伝達することにより、消費者は購買過程の中で、並びに自宅で布地を洗濯する過程において、適切な種類の乾燥機用シートの選択をすることができる。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一つの態様は、乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、少なくとも一つの窓を画定する上部パネルを含む箱と、少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む香料技術を含む、少なくとも一つの乾燥機用シートと、を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートはフレッシュさの印を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、前記フレッシュさの印が前記少なくとも一つの窓を通して見えるように、上記箱の内部に位置する、パッケージを提供する。
【０００８】
本発明のもう一つの態様は、乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、弧形をなす少なくとも一つの窓を画定する上部パネルと、香料技術を含む、少なくとも一つの乾燥機用シートと、を含み、少なくとも一つの乾燥機用シートがフレッシュさの印を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、前記フレッシュさの印が前記少なくとも一つの窓を通して見えるように、上記箱の内部に位置する、パッケージを提供する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明による一つの実施形態の立面側面図。
【図２】本発明による別の実施形態の立面側面図。
【図３】本発明による更に別の実施形態の立面側面図。
【図４】本発明の一つの実施形態による組立前の箱の上部平面図。
【図５】本発明の一つの実施形態による箱の立面側面図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、少なくとも一つの窓を画定する上部パネルを含む箱と、本発明による香料技術を含む、少なくとも一つの乾燥機用シートと、を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートはフレッシュさの印を含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、本発明により前記フレッシュさの印が前記少なくとも一つの窓を通して見えるように、上記箱の内部に位置する、パッケージは、意外なことに、消費者に強化された及び／又はより快適な香りの体験を提供し、同時に乾燥機用シートの所与のパッケージに提供された香りの効果の種類を正しく伝達するという相乗的な効果をもたらすことが判明した。一つの実施形態では、窓は弧形をなす。別の実施形態では、香料技術は、少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む。
【００１１】
図１は、乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、近位縁部３０を含む上部パネル２０と、前記近位縁部にて前記上部パネルに接続された近位パネル４０と、前記上部パネル及び前記近位パネルのうちの少なくとも一つから形成された脆弱線５０と、を含み、前記脆弱線は、再閉鎖可能なアクセスフラップ６０を画定し、ヒンジ線７０は、前記上部パネル２０から形成され、前記ヒンジ線７０は、前記再閉鎖可能なアクセスフラップ６０を前記上部パネルにピボット可能に取り付ける、パッケージの、一つの非限定的な実施形態を示す。前記上部パネルは、箱４００の内部を露呈する、弧形を有する窓８０を更に画定する。図１に示されるパッケージは、前記箱１０内に保管される少なくとも一つの乾燥機用シート９０を更に含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含み、前記少なくとも一つの乾燥機用シートはフレッシュさの印１００を含む。図１は、前記フレッシュさの印がどのように窓８０を通して見えるかを更に示す。箱１０は、前記上部パネル２０に近位縁部３０と反対の縁部で接続される遠位パネル１４０を更に含む。更に、箱１０は、前記近位パネル及び遠位パネル、並びに反対側の前記上部パネルに取り付けられた底部パネル１５０を含む。箱１０の片側には、前記上部パネル、下部パネル、近位パネル及び遠位パネルに取り付けられた第一の側部パネル１３０がある。この第一の側部パネルの反対側で、箱は、前記上部パネル、下部パネル、近位パネル及び遠位パネルに取り付けられた第二の側部パネル１２０を含む。
【００１２】
図２は、本発明の別の実施形態を示し、前記箱１０は、前記近位パネル４０により画定される第二の窓１１０を更に含む。別の適切な実施形態においては、第二の窓は、上部パネル２０により画定される。
【００１３】
図３は、本発明の更に別の実施形態を表し、前記再閉鎖可能なアクセスフラップ６０を形成する前記上部パネル６２の前記部分は、前記窓８０の一部分も形成する。本実施形態では、ヒンジ線は、上部パネル及び前記窓フィルム８５の一部分の両方により形成される。図３はまた、前記再閉鎖可能なアクセスフラップ６０を形成する前記近位パネル６４の前記部分から変位した第二の窓１１０を示す。本実施形態では、箱は、前記第二の窓を通して見える複数の乾燥機用シート１６０を収容している。また、乾燥機用シート９０は、少なくとも一つのエンボス部領域１７０を更に含む。
【００１４】
図４は、本発明の少なくとも一つの実施形態により箱を形成するために使用できる組立前の箱１５を示す。上部パネル１０は、前記上部パネルの近位縁部３０にて前記近位パネル４０に接続される。本実施形態において、脆弱線５２は丸い形である。更に、組立前の箱が正しく切断され折りたたまれた際に本発明の箱１０を形成するように、複数の粘着性フラップ２００が提供される。
【００１５】
図５は、本発明の一つの実施形態により組立前の箱から形成された箱１０を示す。図５は、前記箱の内部４００に内容物のない箱を示す。
【００１６】
１．強化された及び／又はより快適な香りの体験
強化された及び／又はより快適な香りの体験は、洗濯過程中に布地に付着される香り又は芳香に限らず、購買過程において消費者が望む柔軟仕上剤を選択する際、並びに消費者が自宅に柔軟仕上剤を持ち帰った際に得る体験を含む。ここに定義するように、強化された及び／又はより快適な香りの体験とは、洗濯用製品の購入から始まり、洗濯用製品の使用、前記製品で洗濯された布地の保管、並びに着用及び／又は再着用のサイクルへと延長される、洗濯過程を通して消費者が得る全体的なフレッシュさ又は香りを意味する。本発明は、消費者が選択している香りの体験の種類を消費者に知らせることにより、強化された及び／又はより楽しめる香りの体験の感じを消費者に提供する全体的なアプローチを提供するものである。この強化された及び／又はより快適な香りの体験については、本発明を利用することから生じる、強化された香り／フレッシュさの使用者の容認度を通して表される。
【００１７】
更に、本発明は、選択過程において、消費者が求める香りの体験のタイプをより簡単に消費者に認識させるので、買い物時間が節約でき、消費者が彼らの洗濯の嗜好に合った正しいタイプの乾燥機用シートを選択するのを助ける。消費者が箱を開けたりパッケージを自宅に持ち帰らなくても香りの体験を開始できるように、箱内部の内容物が消費者に見えるように窓を提供することが望ましいと考えられる。香りの体験の種類を乾燥機用シート上のフレッシュさの印と連携させることにより、消費者は、彼らが望む香りの体験の種類をより簡単に判断できる。例えば、乾燥機用シートが少なくとも一つのマイクロカプセルを含む香料技術を含む一つの実施形態では、一つ以上の点、泡又はその他の円形がフレッシュさの印に含まれる。フレッシュさの印が香料技術を表すように連携させることにより、本発明は、消費者が乾燥機用シート内に提供されている香料技術の種類についてより簡単に理解するのを可能にする。換言すると、香料マイクロカプセル技術は、より効果的に消費者に伝えられ、消費者が市販されている多数の乾燥機用シート間で区別するのを助ける。
【００１８】
一つの実施形態では、パッケージは、異なる香りの種類及び／又は異なる布地柔軟剤の分量（即ち、柔らかい対非常に柔らかい）を有する異なる種類の乾燥機用シートを更に含み、異なるフレッシュさの印を使用して異なる種類の乾燥機用シートを示す。例えば、特定の色又は形を使用して、使用されている香りの種類又は香料技術を示すことができる。したがって、本発明の窓は、消費者に容器内の乾燥機用シートが見えるようにし、購買過程及び／又は洗濯過程中に、望むシートをより簡単に選べるようにする。これにより、箱が開かれた位置にある時間が減り、したがって箱及び／又は中にある乾燥機用シートからの芳香の好ましくない損失も減少する。
【００１９】
２．箱
本発明の乾燥機用シートを保管するためのパッケージは、箱を含む。本発明の箱は、長方形又は正方形の箱の形状であってよい。箱は、鋭い角ばった縁部を有してもよいし、丸くなった縁部を有してもよい。一つの実施形態では、箱は、単一の組立前の箱から形成される。この組立前の箱は、箱素材の単一のシートからなる。好適な箱の素材には厚紙及び／又は紙素材が挙げられ、これらは一般に既知であり乾燥機用シートの保管に使用される。箱に保管される乾燥機用シートの数及び乾燥機用シートの寸法により、箱は様々な寸法を有し得る。コールドウェル（Caldwell）らの米国特許第５，３１０，０５７号に、好適な箱の寸法の非限定的な例が記載されている。
【００２０】
本発明の箱は、内部の内容物にアクセスするために箱を簡単に開けさせる脆弱線を含む。一つの実施形態では、脆弱線は、箱への複数のスリット又は切り込みを含む。一つの実施形態では、脆弱線は、箱の上部パネル及び近位パネルで形成される。別の実施形態では、脆弱線は上部パネルのみで形成される。更に別の実施形態では、脆弱線は近位パネルのみで形成される。再閉鎖可能なアクセスフラップが、脆弱線を形成するパネルの一部分から形成されるように、脆弱線は、一つ以上の隣接したどのパネルでも形成され得ることが理解されるべきである。
【００２１】
本発明の脆弱線の二つの端部はヒンジ線により接続されて、再閉鎖可能なアクセスフラップを形成する。ヒンジ線は刻み目線でも折れ目線でもよく、脆弱線を利用することにより箱の内部がアクセスされるとき、ヒンジ線は、再閉鎖可能なアクセスフラップが箱に付いたままにする。ヒンジ線は更に、箱の内部の内容物が取り出せるように、再閉鎖可能なアクセスフラップが箱から偏倚することを可能にする。再閉鎖可能なアクセスフラップが一つを超えるパネルで形成される場合、再閉鎖可能なアクセスフラップは、前記一つを超えるパネルが接触する二次的ヒンジ線を更に有し、再閉鎖可能なアクセスフラップが上部パネルと近位パネルとで形成される場合、再閉鎖可能なアクセスフラップは、上部パネルの近位縁部が近位パネルに接触する二次的ヒンジ線を更に含む。
【００２２】
一つの実施形態では、再閉鎖可能なアクセスフラップは、六角形の形状を形成する。別の実施形態では、再閉鎖可能なアクセスフラップは、四辺形、台形、五角形、扇形、半楕円、又は他の扇型の形状であり、ヒンジ線はその形状の片側を形成する。
【００２３】
３．窓
本発明の箱は、少なくとも一つの窓を画定する上部パネルを含む。一つの実施形態では、窓は弧形を含む。本明細書で定義されるとき、弧形とは、曲線的で丸いいかなる形をも意味し、円、卵型、楕円、三日月形、半円、四分の一円（四半円）、扇形（セミサークル、semi-circle）、環、同心円群、同心環群、及び、これらの組み合わせ等を含む。更に、一つの実施形態では、弧形は、上記に記述されたいかなる形、及びその一部分又は区分も含む。一つの実施形態では、箱が一つを超える窓を含む場合、窓は異なる円弧形状を有してもよい。別の実施形態では、窓は、ここに開示される円弧形状、並びに正方形、長方形、三角形、星型、及び花型、花弁型、涙型を含む他の幾何学形状等を含むがこれに限定されない、箱の内部を露呈するいかなる好適な形をも含む。
【００２４】
一つの実施形態では、前記少なくとも一つの窓は、前記上部パネル面積の約１０％〜約４０％の窓領域を含むか、あるいは前記上部パネル面積の約２０％〜約３０％の窓領域を含む。本明細書で使用されるとき、窓領域とは、箱の内部に位置する最上のシートを露呈する、箱の切り取られた領域を意味する。一つの実施形態では、上部パネルは、約１００ｃｍ２〜約６００ｃｍ２、あるいは約１５０ｃｍ２〜約５００ｃｍ２、あるいは約２５０ｃｍ２〜約３５０ｃｍ２を含む。
【００２５】
更に、一つの実施形態では、窓は、約１０ｃｍ２〜約１００ｃｍ２、あるいは約１５ｃｍ２〜約６０ｃｍ２、あるいは約２０ｃｍ２〜約５０ｃｍ２、あるいは約２５ｃｍ２〜約４０ｃｍ２である。
【００２６】
本発明の前記少なくとも一つの窓は、箱が使用又は再使用の際に開けられるのに先立ち、内容物を周囲の環境に曝されることから保護すると同時に、箱の内部の内容物を露呈するように設計されている。一つの実施形態では、プラスティックフィルムが、前記少なくとも一つの窓を画定するパネル上に積層される。窓に好適な素材はクリアシートを含み、これにはポリエチレン、ポリエステル、セロハン及びこれらの混合物を含むプラスティックフィルムが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用されるとき、クリアシートとは、シートを通して箱内部の内容物が裸眼で見えることを意味し、透明な及び半透明なシートが本クリアシートに含まれる。クリアシートがパネルの内向きの面に積層されることが好適であるが、パネルの外向きの面にクリアシートを積層することも可能である。一つの実施形態では、クリアシートは、箱の切断線又は切断縁部より約５ｍｍ〜５０ｍｍ、あるいは１０ｍｍ〜４０ｍｍ、あるいは１５ｍｍ〜３０ｍｍ外に延在する、窓の切り取られた領域を含む。本明細書で使用されるとき、窓の切り取られた領域とは、前記少なくとも一つの窓を形成するパネル若しくは複数のパネル上に、又は前記少なくとも一つの窓を形成するパネル若しくは複数のパネルの下（箱の内部）に積層されたクリアフィルムの領域を意味する。窓の切り取られた領域は、クリアシートが前記パネル又は複数のパネルに積層された場合にクリアシートが前記窓の切り取られた領域を覆うように選択される。本明細書で使用されるとき、切断線又は切断縁部とは、箱パネルと窓との間の縁部又はパネル縁部のいずれかを形成する前記箱の任意の部分を意味する。
【００２７】
一つの実施形態では、クリアシートは、箱を更に開ける必要なく箱の内部へのアクセスを可能にするスリット又は開口部を含む。スリットを含むクリアシートを有する好適な箱は、ティッシュの箱に使用されている。別の実施形態では、クリアシートは、スリット及びその他の開口部を持たない。
【００２８】
前記窓を含む箱は、窓がそこに収容される乾燥機用シートが提供する香料技術を消費者が享受するのを助けるという点で、消費者の香りの体験を向上させると考えられる。更に、窓は、その内部に収容される前記乾燥機用シート上に存在する印の少なくとも一部分を露呈するように設計及び配置されている。これらの要素の組み合わせは、本発明の洗濯工程での使用により消費者に更にフレッシュで全体的な効果をもたらすことができると考えられる。
【００２９】
一つの実施形態では、前記少なくとも一つの窓は、前記パネルを含む少なくとも一つのパネルにより画定される。別の実施形態では、前記少なくとも一つの窓は、前記上部パネルにより少なくとも部分的に画定され、前記近位パネル、遠位パネル、第一の側部パネル又は第二の側部パネルのいずれかなどの、前記上部パネルに隣接する追加のパネルにより少なくとも部分的に画定される。
【００３０】
更に別の実施形態では、箱は、第一の窓とは別個で、隣接していない第二の窓を更に含む。この第二の窓は、前記近位パネル、又は上部パネルを含む本箱のその他のパネル上にあってもよい。前記第二のパネルは、前記第二の窓を画定する前記パネルの約１０％〜約４０％の、あるいは約２０％〜約３０％の窓領域を含む。例えば、前記第二の窓は、前記上部パネル又は前記近位パネル上にあってよい。
【００３１】
４．乾燥機用シート
本発明の乾燥機用シートは、不織布基材及び放出可能に付着された柔軟仕上剤組成物を含み、以下「柔軟仕上剤組成物」と称される。一つの実施形態では、乾燥機用シートは、前記乾燥機用シートの約０．１重量％〜約４０重量％の前記柔軟仕上剤搭載率で前記柔軟仕上剤組成物を含む。前記柔軟仕上剤組成物は、香料技術、及び所望により以下に定義される一つ以上の付加的な柔軟仕上剤活性物質を含む。更に、従来のいかなる柔軟仕上剤活性物質も本発明に使用できる。一つの実施形態では、柔軟仕上剤組成物は、柔軟仕上剤組成物の約０．１重量％〜約９９重量％、あるいは約０．５重量％〜約６０重量％、あるいは約１重量％〜約５０重量％、あるいは約３重量％〜約４０重量％の前記香料技術を含む。別の実施形態では、前記柔軟仕上剤組成物の残りは前記一つ以上の付加的柔軟仕上剤活性物質を含む。
【００３２】
ａ．香料技術（香料技術品）
本発明の香料技術は、脆砕性の香料マイクロカプセル、湿潤活性化の香料マイクロカプセル、及び、これらの組み合わせを含む、少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む。別の実施形態では、香料技術は遊離香料成分を含む。
【００３３】
本香料技術を乾燥機用シートに使用する利点は、これらに限定されないが、（ｉ）減少させた、例えば乾燥機用シートに直接加えられる純香料中の総香料レベル、及び／又は香料マイクロカプセル内の香料の量を使用する能力、（ｉｉ）加工の経費及び加工中の香料の損失の回避、（ｉｉｉ）柔軟仕上剤活性物質及び／又は不織布基材における加工製品の性質、又は加工パラメータ、又は製品の安定性、又は製品の物理的特性に影響することのない、高レベルの香料の供給、並びに（ｉｖ）消費者の一部には好まれない可能性がある高レベルの純製品の匂いを避けつつ、布地への高レベルの香料の供給、（ｖ）純香料と比較して改良された布地の匂いの継続性能の供給、並びに（ｖｉ）ストレスのある状態の布地（一例としては、肉体活動及び運動中に衣服を着用している間）への改良された匂いの提供が挙げられると考えられる。
【００３４】
本発明の香料の成分は（以下に開示されるように）、マイクロカプセルにカプセル化されて香料マイクロカプセルを形成することができるか、又は遊離香油として柔軟仕上剤組成物に組み込むことができるか、である。一つの実施形態では、香料技術は、約１重量％〜約５０重量％、あるいは約５％〜約３５％の遊離香油を更に含む。
【００３５】
好適な香料成分の非限定的な例には、ブルーミング香料、香油、並びにアルコール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、ニトリルアルケン、及び、これらの混合物を含む香料の原料を含む。一つの実施形態では、香料マイクロカプセルは、ブルーミング香料組成物をカプセル化し、ブルーミング香料組成物は、ブルーミング香料の成分を含む。本発明の条項において有用であり得るブルーミング香料の成分の非限定的な例は、２００５年９月１日に公開された米国特許公報第２００５／０１９２２０７ Ａ１号の２９〜３１ページに記載されている。
【００３６】
香料マイクロカプセルを含む好適な乾燥機用シートの非限定的な例は、ラム（Lam）らの米国特許第５，４２５，８８７号に開示されている。
【００３７】
ｂ．マイクロカプセル
用語「マイクロカプセル」は、本明細書においては最も広い意味で使用され、典型的に約３００マイクロメートル未満の直径を有する小さいカプセル（即ち、マイクロカプセル）への香料又は他の物質若しくは活性物質の封入を包含する。実施形態の一つでは、これらのマイクロカプセルは、一般的に高分子材料であり、香料のような活性物質が内部に含まれる、非水溶性又は部分的に非水溶性の材料の球形の中空のシェルを含む。マイクロカプセルの非限定的な例は、次の参考文献に提供されている：米国特許公報第２００３／２１５４１７ Ａ１号、同第２００３／２１６４８８ Ａ１号、同第２００３／１５８３４４ Ａ１号、同第２００３／１６５６９２ Ａ１号、同第２００４／０７１７４２ Ａ１号、同第２００４／０７１７４６ Ａ１号、同第２００４／０７２７１９ Ａ１号、同第２００４／０７２７２０ Ａ１号、同第２００３／２０３８２９ Ａ１号、同第２００３／１９５１３３ Ａ１号、同第２００４／０８７４７７ Ａ１号、同第２００４／０１０６５３６ Ａ１号、欧州特許第１，３９３，７０６ Ａ１号、米国特許第６，６４５，４７９号、同第６，２００，９４９号、同第４，８８２，２２０号、同第４，９１７，９２０号、同第４，５１４，４６１号、再発行特許第３２，７１３号及び同第４，２３４，６２７号。
【００３８】
ｉ．脆砕性のマイクロカプセル
一実施形態においては、複数のマイクロカプセルは、脆砕性のマイクロカプセルを含む。脆砕性は、外部からの直接的圧力又は剪断力を受けた際に、マイクロカプセルが破裂、又は破断して開く傾向を指す。本発明の目的のために、処理した布地に付着している間、マイクロカプセルが、カプセル含有布地が着用又は取り扱いによって扱われるときに遭遇する力によって破裂し得る（それによってカプセルの内容物を放出する）ならば、マイクロカプセルは「脆砕性」である。一つの実施形態では、香料技術は、前記柔軟仕上剤組成物の約０．５重量％〜約９９重量％、あるいは約１重量％〜約７０重量％、あるいは約２重量％〜約５０重量％、あるいは約４重量％〜３０重量％の脆砕性マイクロカプセルを含む。
【００３９】
ｉｉ．湿潤活性化マイクロカプセル
別の実施形態では、複数のマイクロカプセルが湿潤活性化マイクロカプセルを含む。一つの実施形態では、湿潤活性化マイクロカプセルは、香料担体（例えばゼオライト、粘土、シクロデキシトリン、及び、これらの組み合わせ）の上に又は中に吸収された遊離香料成分を含む。本明細書で使用されるとき、湿潤活性化マイクロカプセルは、香料担体の上に又は中に吸収された香料成分を含む。一つの実施形態では、香料技術は、べータシクロデキストリン等のシクロデキストリン担体を含む湿潤活性化マイクロカプセルを含む。一つの実施形態では、香料技術は、前記柔軟仕上剤組成物の約０．５重量％〜約３０重量％、あるいは約１重量％〜約２０重量％、あるいは約４重量％〜約１５重量％の湿潤活性化マイクロカプセルを含む。
【００４０】
ｉｉｉ．その他のマイクロカプセル
更に別の実施形態では、複数のマイクロカプセルは、熱活性化マイクロカプセルを更に含む。本明細書に定義するように、熱活性化マイクロカプセルは、体温及び／又は乾燥機の熱により破裂する、あるいは他の方法でカプセル化された柔軟仕上剤組成物を放出するものである。
【００４１】
更に別の実施形態では、複数のマイクロカプセルは、脆砕性マイクロカプセル、湿潤活性化マイクロカプセル、熱活性化マイクロカプセル、及び、これらの組み合わせを含む。付加的なマイクロカプセルの非限定的な例は、米国特許第５，２４６，６０３号に記載されたものなどのワックスを含むマイクロカプセル、及び米国特許第５，２４６，６０３号に記載された澱粉ベースのマイクロカプセルを含む。
【００４２】
ｉｖ．マイクロカプセルの調製及びマイクロカプセルの特徴
マイクロカプセルは、界面重合及び重縮合のような当業者に既知のシェルカプセル製造のための従来の方法の範囲を使用して、調製し得る。例えば、米国特許第３，５１６，９４１号、同第４，５２０，１４２号、同第４，５２８，２２６号、同第４，６８１，８０６号及び同第４，１４５，１８４号、英国特許第２，０７３，１３２号、並びに国際公開特許第９９／１７８７１号を参照。
【００４３】
本発明の一実施形態では、マイクロカプセルのシェルは、アミノプラスト樹脂を含む。このようなシェルカプセルを形成する方法には、重縮合が挙げられる。アミノプラスト樹脂類は、一種類以上のアミン類と一種類以上のアルデヒド類、典型的にはホルムアルデヒドとの反応物である。好適なアミン類の非限定的な例として、尿素、チオ尿素、メラミン及びその誘導体、ベンゾグアナミン及びアセトグアナミン、並びに、アミン類の組み合わせが挙げられる。好適な架橋剤（例えば、トルエンジイソシアネート、ジビニルベンゼン、ブタンジオールジアクリレート等）が使われてもよく、また、二次壁高分子、例えば無水物及びその誘導体、特に米国特許公報第２００４／００８７４７７ Ａ１号に開示されるように、無水マレイン酸の高分子及び共重合体が必要に応じて使われてもよい。別の実施形態では、マイクロカプセルのシェルは、ユリアホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド、又はこれらの組み合わせを含む。
【００４４】
実施形態の一つでは、複数のマイクロカプセルは、約１マイクロメートル〜約１００マイクロメートル、あるいは約５マイクロメートル〜約８０マイクロメートル、あるいは約１０マイクロメートル〜約７５マイクロメートル、あるいは約１５マイクロメートル〜約５０マイクロメートルの範囲の平均直径を含む。粒径分布を、狭く、広く、又は多峰性にすることができる。別の実施形態においては、複数のマイクロカプセルは、約５マイクロメートル〜約３００マイクロメートル、あるいは約１０マイクロメートル〜約２００マイクロメートルの最大直径を有するサイズで変化する。理論に束縛されないが、マイクロカプセルの直径が約３００マイクロメートル（例えば約２５０マイクロメートル）に近づくと、布地に取り込まれるマイクロカプセルの数の減少が観察されると考えられる。別の実施形態では、複数のマイクロカプセルは、約０．０１マイクロメートル〜約５マイクロメートル、あるいは約０．０２マイクロメートル〜１マイクロメートルのシェルの平均厚みを含む。
【００４５】
ｃ．付加的な柔軟仕上剤活性物質
一つの実施形態では、乾燥機用シートは、付加的な柔軟仕上剤活性剤を更に含む。本明細書で使用されるとき、柔軟仕上剤活性物質とは、処理された素材（例えば布地）の物理的又は化学的な特性を改良する等の機能を果たす又は効果をもたらす、いかなる材料をも意味する。
【００４６】
好適な柔軟仕上剤活性物質には、香料、柔軟剤、静電気防止剤、布地縮れ処理剤、防水／シミ剤、シミ剥離剤、清涼剤、消毒剤、皺防止剤、皺取り剤、消臭剤、悪臭制御剤、擦れ防止剤及び保護剤、溶剤、防虫／ペット忌避剤、加湿剤、ＵＶ保護剤、皮膚／布地調節剤、皮膚／布地助長剤、皮膚／布地保湿剤、色保護剤、染料留め、転染防止剤、シリコーン、保存剤及び抗菌剤、布地収縮減少剤、光沢剤、色相染料、漂白剤、キレート剤、消泡剤、スカム防止剤、増白剤、触媒、シクロデキストリン、ゼオライト、ペトロラタム、グリセリン、トリグリセリド、ビタミン、アロエベラ、カモミール、シアバターなどの皮膚ケア活性剤、鉱物油、並びに、これらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。一つの実施形態では、前記一つ以上の付加的な柔軟仕上剤活性物質は、香料マイクロカプセル同様にカプセル化できる。別の実施形態では、前記一つ以上の付加的柔軟仕上剤活性物質は、乾燥機用シート内に又はその上に存在する遊離成分として含まれる。
【００４７】
当業者は、一つを超える種類の乾燥機用シートが本発明のパッケージによって使用可能であることを理解するであろう。一つの実施形態では、乾燥機用シートを保管するためのパッケージは、複数の乾燥機用シートを収容する箱を含み、前記複数の乾燥機用シートは、第一の香料技術及び第一の印を含む複数の乾燥機用シートと、第二の香料技術及び第二の印を含む第二の乾燥機用シートとを含み、ここで前記第一及び第二の香料技術は異なってもよく、これは、例えば第一の乾燥機用シートが、第一の香料を含む香料マイクロカプセルを含み、第二の乾燥機用シートが、第二の香料を含む香料マイクロカプセルを含むことを意味する。更に、前記第一及び前記第二の乾燥機用シートの前記印は、それに対応して異なってよく、その結果消費者は、特定の印を有する乾燥機用シートが特定の香料技術を提供すると理解する。別の実施形態では、前記複数の乾燥機用シートは、香料マイクロカプセル以外の柔軟仕上剤活性物質を含む第二の乾燥機用シートを含む。
【００４８】
ｄ．エンボス基材
一つの実施形態では、乾燥機用シートは、少なくとも一つのエンボス部を含むエンボス基材を含む。エンボス基材及びその作製方法の適切な例は、ヴォーン（Vaughn）らの米国特許第６，９８３，６８６号に開示されている。一つの実施形態では、前記少なくとも一つのエンボス部がエンボス部領域をなす。前記乾燥機用シート上に少なくとも一つのエンボス部を含むことは、付加されるエンボス基材の三次元性が乾燥機用シートの増大した効力及び／又はより持続するフレッシュさを伝えるので、消費者の香りの体験を更に向上及び／又はより快適にすると考えられる。更に、エンボス基材は、柔軟仕上剤組成物搭載率を増大させると考えられる。
【００４９】
５．フレッシュさの印
本発明の乾燥機用シートは、フレッシュさの印を更に含む。乾燥機用シートが本発明の箱の中に保管されるとき、フレッシュさの印は箱の窓を通して見えるべきである。フレッシュさの印の露呈により、消費者の香りの体験がより強化及び／又はより快適にされると考えられる。この強化された及び／又はより快適な香りの体験は、消費者が本発明のパッケージを用いて布地を洗濯した際に受けるフレッシュさ／香りの容認に現れると考えられる。
【００５０】
一つの実施形態では、フレッシュさの印は、乾燥機用シート上の印刷されたデザイン又は模様の形態である。好適なデザイン及び／又は模様には、点、泡、丸形、三角形、正方形、星、花、線、三日月、ハート、文字、数字、及び、これらの組み合わせを含む様々な形が含まれる。形の種類は、提供される所与の乾燥機用シートによってデザインされた香りの体験を伝えるように選択できる。例えば、乾燥機用シートが少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む香料技術を含む場合には、フレッシュさの印は複数の点、泡、又は他の円形であることができる。乾燥機用シートが花の香りを更に含む場合には、フレッシュさの印は花又は花弁の形を含むことができる。
【００５１】
一つの実施形態では、フレッシュさの印は、乾燥機用シート上に印刷されている。別の実施形態では、フレッシュさの印は、フレキソプリンタを使用して印刷されている。更に別の実施形態では、フレッシュさの印は、水溶性のインクでできている。乾燥機用シート上にフレッシュさの印を提供する好適な方法の非限定的な例は、ノリス（Norris）の米国特許第４，６６３，１９８号、アウワード（Aouad）らの同第６，８８７，５２４号、及びヴォーン（Vaughn）らの同第６，９８３，６８６号に開示されている。
【００５２】
一つの実施形態では、フレッシュさの印は、前記少なくとも一つの乾燥機用シートの面積の約５％〜約５０％の印領域を含む。別の実施形態では、印領域は、前記少なくとも一つの乾燥機用シートの面積の約１０％〜約２５％である。フレッシュさの印の相対的なサイズ、又は箱により画定される窓の相対的なサイズに関わらず、少なくとも前記フレッシュさの印の一部分は窓を通して露呈されるべきものと考えられる。
【００５３】
別の実施形態では、フレッシュさの印は、前記少なくとも一つの乾燥機用シートの約５０％〜約９０％、あるいは約６０％〜約７５％の領域を含む。更に別の実施形態では、フレッシュさの印は、乾燥機用シートの全体又は乾燥機用シートの一部分に存在し得る色又は色模様を含む。本明細書での使用に好適な色又は色模様には、白っぽい従来の乾燥機用シートと異なる任意の色、例えば虹、リボン又は絞り染めの模様が挙げられる。フレッシュさの印として色又は色模様が使用される場合に、フレッシュさの印は、乾燥機用シートの全面を覆ってもよい。
【００５４】
６．実施例
表１−強化された及び／又はより快適な香りの体験
三つのパッケージのうちの一つを二週間の使用期間にわたりテストの対象者に提供する、三択の消費者テストを実施する。テストの対象者は、洗濯に続く自動乾燥機を使用した乾燥過程中に通常通りに乾燥機用シートを使用するように指示される。二週間の使用期間後に、テストの対象者はテストされた製品の容認度について質問される。
【００５５】
香りに興味を示し、香りの持続性（自身の定義）を求め、テストに使用された香りを容認するテストの対象者の中に、次の驚くべき結果が得られた。表１は、本発明による選択肢１が、印が使用されない選択肢２に、また印も窓付きの箱も使用しない選択肢３に比べて、強化され及び／又はより快適な香りの体験を提供することを示す。
【表１】
Ｘは、その選択肢に含まれたテスト条件を意味する。
＊０から１００のスケールでテスト対象者が個々に付けた評価（０：不良〜１００：非常に良い）。次に評価はテスト対象者全体にわたって平均された。
【００５６】
上記の表に示された香料技術を含むモーニング・デュー・セント乾燥機用シートが前記三つの選択肢のそれぞれに使用される。選択肢１の乾燥機用シートは、乾燥機用シートに印刷された複数の点の形式のフレッシュさの印を含み、選択肢２及び３の乾燥機用シートは含まない。更に、選択肢３の箱は窓を含まない。
【００５７】
モーニング・デュー・セント乾燥機用シートは、以下を含む。
・次の材料を含むコーティングの浸透した不繊布ポリエステル基材
ｏ ＫＲＡ：主な効果が静電気防止であるジ（ソフトタローオキシエチル）ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメチルサルフェート）
ｏ Ｃ塩：主な効果が柔らかさであるステアリル（及びパルミル（palmyl））ジメチルアミンの塩及びハードタロー脂肪酸
ｏ 香料技術
・モーニング・デュー・セント乾燥機用シートの香料技術
ｏ ４５ｍｇ純香油
ｏ シクロデキシトリン中の香料２０ｍｇであって、前記シクロデキシトリンは、ミシガン州エードリアン（Adrian, MI）のワッカー・ケミカル社（Wacker Chemical Corporation）により提供
ｏ マイクロカプセル中の香料３０ｍｇであって、前記マイクロカプセルは、ウィスコンシン州アップルトン（Adrian, MI）のアップルトン社（Appleton）により提供
【００５８】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、各こうした寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「４０ｍｍ」として開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することを意図する。
【００５９】
本明細書を通じて記載されているあらゆる最大数値限定は、それよりも小さいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたより小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含されると理解すべきである。本明細書を通じて、所与のあらゆる最小数値限定は、そのようなより大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように、より大きい数値限定を含む。本明細書を通じて与えられる全ての数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内にある、全てのより狭い数値範囲を、こうしたより狭い数値範囲が本明細書に明確に記載されているかのように包含する。
【００６０】
特に指定のない限り、本明細書の明細、実施例、及び請求の範囲における全ての部、比、及び百分率は重量基準であり、全ての数値限定は、当該技術分野により提供される通常の程度の精度で使用される。
【００６１】
特に指定のない限り、前置詞の「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は「１つ以上」を意味する。
【００６２】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈すべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【００６３】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、
ａ．好ましくは弧形の少なくとも一つの窓を画定する上部パネルを含む箱と、
ｂ．不繊布基材と少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む香料技術とを含む、少なくとも一つの乾燥機用シートと、を含み、
前記少なくとも一つの乾燥機用シートはフレッシュさの印を含み、
前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、前記フレッシュさの印が前記少なくとも一つの窓を通して見えるように、上記箱の内部に位置する、パッケージ。
【請求項２】
前記フレッシュさの印が、点、泡、三角形、正方形、星、花、線、三日月、ハート、文字、数字、及び、これらの組み合わせを含む、請求項１に記載のパッケージ。
【請求項３】
前記フレッシュさの印が、水溶性インクを含む、請求項１又は２に記載のパッケージ。
【請求項４】
前記フレッシュさの印が、前記少なくとも一つの乾燥機用シートの面積の５％〜５０％の印領域を含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項５】
前記少なくとも一つの乾燥機用シートが、少なくとも一つのエンボス部を含むエンボス基材を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項６】
前記少なくとも一つの香料マイクロカプセルが、砕けやすいマイクロカプセル、好ましくはシクロデキストリンである湿潤活性化マイクロカプセル、熱活性化マイクロカプセル、及び、これらの組み合わせからなる群より選択される、請求項１〜５のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項７】
前記少なくとも一つの窓が、円、卵型、楕円、三日月、半円、四分の一円、扇形、環、同心円群、同心環群、及び、これらの組み合わせからなる群より選択される、請求項１〜６のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項８】
前記少なくとも一つの窓が、前記上部パネル面積の１０％〜４０％の窓領域を含む、請求項１〜７のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項９】
前記少なくとも一つの窓が、好ましくはポリエチレンシート、ポリエステルシート、セロファンシート、及び、これらの混合物からなる群より選択されるクリアシートを含む、請求項１〜８のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項１０】
前記クリアシートがスリットを含み、
前記少なくとも一つの乾燥機用シートが、前記スリットを介して、前記箱から取り出されるようにアクセス可能である、請求項１〜９のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項１】
乾燥機用シートを保管するためのパッケージであって、
ａ．好ましくは弧形の少なくとも一つの窓を画定する上部パネルを含む箱と、
ｂ．不繊布基材と少なくとも一つの香料マイクロカプセルを含む香料技術とを含む、少なくとも一つの乾燥機用シートと、を含み、
前記少なくとも一つの乾燥機用シートはフレッシュさの印を含み、
前記少なくとも一つの乾燥機用シートは、前記フレッシュさの印が前記少なくとも一つの窓を通して見えるように、上記箱の内部に位置する、パッケージ。
【請求項２】
前記フレッシュさの印が、点、泡、三角形、正方形、星、花、線、三日月、ハート、文字、数字、及び、これらの組み合わせを含む、請求項１に記載のパッケージ。
【請求項３】
前記フレッシュさの印が、水溶性インクを含む、請求項１又は２に記載のパッケージ。
【請求項４】
前記フレッシュさの印が、前記少なくとも一つの乾燥機用シートの面積の５％〜５０％の印領域を含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項５】
前記少なくとも一つの乾燥機用シートが、少なくとも一つのエンボス部を含むエンボス基材を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項６】
前記少なくとも一つの香料マイクロカプセルが、砕けやすいマイクロカプセル、好ましくはシクロデキストリンである湿潤活性化マイクロカプセル、熱活性化マイクロカプセル、及び、これらの組み合わせからなる群より選択される、請求項１〜５のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項７】
前記少なくとも一つの窓が、円、卵型、楕円、三日月、半円、四分の一円、扇形、環、同心円群、同心環群、及び、これらの組み合わせからなる群より選択される、請求項１〜６のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項８】
前記少なくとも一つの窓が、前記上部パネル面積の１０％〜４０％の窓領域を含む、請求項１〜７のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項９】
前記少なくとも一つの窓が、好ましくはポリエチレンシート、ポリエステルシート、セロファンシート、及び、これらの混合物からなる群より選択されるクリアシートを含む、請求項１〜８のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項１０】
前記クリアシートがスリットを含み、
前記少なくとも一つの乾燥機用シートが、前記スリットを介して、前記箱から取り出されるようにアクセス可能である、請求項１〜９のいずれか一項に記載のパッケージ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公表番号】特表２０１１−５０２８９５（Ｐ２０１１−５０２８９５Ａ）
【公表日】平成２３年１月２７日（２０１１．１．２７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−５３２６９３（Ｐ２０１０−５３２６９３）
【出願日】平成２０年１１月４日（２００８．１１．４）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＩＢ２００８／０５４５９８
【国際公開番号】ＷＯ２００９／０６３３５７
【国際公開日】平成２１年５月２２日（２００９．５．２２）
【出願人】（５９０００５０５８）ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２３年１月２７日（２０１１．１．２７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１１月４日（２００８．１１．４）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＩＢ２００８／０５４５９８
【国際公開番号】ＷＯ２００９／０６３３５７
【国際公開日】平成２１年５月２２日（２００９．５．２２）
【出願人】（５９０００５０５８）ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Ｆターム（参考）】
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