説明

五味子健康食品

【課題】
本発明は、生薬である五味子の果実および/または特に果実から分離した種子に含まれる水難溶性成分を溶出した五味子原液を使用することにより、健康食品として機能性の高い五味子健康食品を提供することを目的としている。
【解決手段】
生薬である五味子の果実および/または種子からなる五味子原料を高濃度エタノールに浸漬することにより溶出された五味子原液と飲食用素材(飲用液体もしくは食用ゲル化素材)とを混和する。上記五味子原液を飲用水、乳酸飲料、酸性果汁、アルコール飲料、あるいは食用ゲル化素材に0.1%〜10%の割合で混和する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生薬において五味子と称される蔓性植物のチョウセンゴミシ[Schisandra chinensis(Turcz.)Baill.]の果実特に種子を使用部位とする五味子健康食品に関する。
【背景技術】
【0002】
生薬に区分される五味子は、中国、韓国、日本などに野生する蔓性植物のチョウセンゴミシ[Schisandra chinensis(Turcz.)Baill.]の果実である。五味子は果実を使用部位として医薬品あるいは滋養強壮剤として使用されて来た。比較的新しい技術によると、微アルカリ性緩衝液による抽出液が点眼薬として利用され、比較的古い技術によると、5%相当の砂糖を添加した35%エタノールなどの中濃度酒類に略90日間浸漬することにより得られる抽出液が滋養強壮剤として利用されて来た。何れの技術においても、五味子の果実特に果肉に含まれる水易溶性成分が主として抽出され利用されてきた。しかし、従来法によると、五味子の果実特に種子に含まれている水難溶性成分が殆ど抽出されなかったので、五味子の種子は利用価値の無い部位として廃棄され,該種子に含まれる水難溶性成分は経済的に利用されることがなかった。このような事情は生薬の発達した中国および韓国においても認められる。
【0003】
五味子は使用部位としての果実が医薬品あるいは滋養強壮剤として使用されている。
【特許文献1】特開平4−1725号公報
【特許文献2】特開平9−143088号公報
【特許文献3】特開平10−306031号公報
【特許文献4】特開平2003−24041号公報
【非特許文献1】『原色牧野和漢薬草大図鑑(北隆館、1988年)』73頁解説
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
五味子の果実特に種子に含まれている水難溶性成分を効率よく抽出する方法が今まで知られていなかったので、五味子の種子は利用価値が無い部位として廃棄されてきた。本発明は、五味子の果実特に種子に含まれる水難溶性成分を抽出して利用しようとするものであるので、該水難溶性成分の抽出液を五味子原液となし、該五味子原液を他の飲食用素材に混和し、該混和物を調整および調製することによって、健康に優れた五味子健康食品を多様に提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記並びにそのほかの目的と新規の特徴は、以下の説明を添付図面と照らし合わせて読むことによって、より完全かつ明瞭になるであろう。ただし、図面は専ら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による五味子健康食品は、生薬である五味子の果実および/または種子からなる五味子原料を高濃度エタノールに浸漬して得られる水難溶性成分の抽出液である五味子原液と、該五味子原液と飲食用素材とを混和して調整および調製される五味子健康食品とを要旨としている。上記五味子原液は、飲用水、乳酸飲料、酸性果汁、アルコール飲料、あるいは食用ゲル化素材に混和される。上記五味子原液は、0.1%〜10%の割合を以て、上記飲食用素材に混和されることが望ましい。
【0007】
また、本発明による五味子健康食品の製造方法は、五味子の果実および/または果実から分離した種子からなる五味子原料を高濃度エタノールに浸漬して、該五味子原料に含まれる水難溶性成分を溶出させた五味子原液を得る成分溶出工程と、上記五味子原液と飲食用素材とを混和して五味子健康食品に加工する食品加工工程とを少なくとも具備することを要旨としている。上記五味子原料は、種子を有する五味子の鮮果を乾燥した後に高濃度エタノールに浸漬して、上記五味子原料に含まれる水難溶性成分を溶出することが望ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の効果は以下に列挙する通りである。
【0009】
本発明における五味子健康食品によると、生薬で五味子と称される果実特に種子に含まれる水難溶性成分を利用するので、混和する飲食用素材(飲用液体もしくは食用ゲル化素材)の元味が損なわれることなく、寧ろ五味子味が付加され,該食品を飲食する視覚障害者の視覚異常が改善され、該食品を飲食する虚弱体質者の体調不良が改善される。
【0010】
また、本発明における五味子健康食品の製造方法によると、五味子の果実および/または果実から分離した種子からなる五味子原料を高濃度エタノールに浸漬するので、五味子の果実特に種子に含まれる水難溶性成分を容易に溶出することが可能となり、五味子味と健康食品的機能を効率的に引き出すことができる。さらに、この五味子原液を飲食用素材(飲用液体もしくは食用ゲル化素材)に混和し、調整および調製することによって、直接には飲食に耐えない五味子原液から機能性の高い五味子健康食品を製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下の図面に示した最良の実施形態に沿って、本発明を詳細に説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、請求項2の発明において、第1の実施とするための最良の第1の形態となる五味子健康食品である懸濁性飲料の製造フローチャートである。五味子健康食品である懸濁性飲料は製造の第1段階から第5段階へと順を経て製造される。該図中に示される五味子は蔓性植物のチョウセンゴミシ[Schisandra chinensis(Turcz.)Baill.]の果実に与えられた生薬名である。本発明は、従来法が五味子の果実特に果肉を使用部位とするに対して、五味子の果実特に種子を積極的な使用部位とする五味子健康食品に関する。
【0013】
図1に示した五味子健康食品である懸濁性飲料の製造工程を製造の第1段階から第5段階へとフローチャートの順に説明する。製造の第1段階は五味子健康食品に供する原料の準備段階である。第1段階では原料を準備する。蔓性植物であるチョウセンゴミシの完熟した果実を収穫し、破砕することなく乾燥する。該果実を筵状あるいは網状の平面に並べ、風通しのよい環境で乾燥する。該乾燥は供した鮮果の表面が皺々の状態になるまで行なう。第1段階が終了すると製造の第2段階へ移る。
【0014】
製造の第2段階は五味子健康食品である懸濁性飲料に供する原料の精選段階である。第2段階では上記該乾果を精選し浄化する。該乾果から食品に向かない異物を除去し、該選果に付着した塵芥を洗去し、該洗果を表面の自由水が消えるまで再乾する。該再乾果を五味子原料となす。第2段階を終了すると製造の第3段階へ移る。
【0015】
製造の第3段階は五味子の果実特に種子に含まれる有用成分の溶出段階である。第3段階では五味子の果実特に種子に含まれる水難溶性成分を溶出する。五味子原料を瓶等の容器に分取し、該容器に高濃度エタノールを該分取原料が隠れるまで注入し、該分取原料を該高濃度エタノールに浸漬する。効率的な高濃度エタノールの注入量は該分取原料のほぼ等量である。該容器を密閉し、暗室に静置し、該分取原料に含まれている水難溶性成分の抽出がほぼ完了するまで保管する。高濃度エタノールの効率的浸漬期間は45日±15日であり,効果的浸漬温度は20℃±5℃である。第3段階が終了すると製造の第4段階へ移る。
【0016】
製造の第4段階は五味子健康食品である懸濁性飲料に至る直前の五味子原液の精製段階である。第4段階では第3段階で得られた粗抽出液を精製する。該分取原料に含まれる水難溶性成分の経済的な溶出完了を待ち、該溶出液と果実滓とを分別し、該分別液を静置する。効率的静置期間は10日±5日である。生じた沈殿物と清澄液とを分離する。該水難溶性成分の溶出液である該分離液を以後の段階に供する五味子原液となす。第4段階が終了すると製造の第5段階へ移る。
【0017】
製造の第5段階は五味子健康食品である懸濁性飲料の完成段階である。製造の第5段階では五味子健康食品である懸濁性飲料を完成する。懸濁性飲料の完成段階では、飲用水、例えば海洋深層水の100%深層水(商標登録)に該五味子原液を0.1%〜10%の割合で混和し、該混和液を調整および調製して五味子健康食品である懸濁性飲料を完成する。該飲料は、五味子の特に種子に含まれる水難溶性成分に由来する特有の大人味を有する。
【0018】
本発明は、五味子の果実特に種子を積極的な使用部位として使用し、五味子の果実特に種子に含まれる水難溶性成分を抽出し、該抽出物を利用して五味子健康食品を提供するものである。五味子の果実特に果肉を積極的に取り除く必要はない。五味子原料に含まれる水難溶性成分を抽出するために、五味子の果実特に種子を高濃度エタノールに浸漬する。供用する高濃度エタノールは通常は99.5vol%以上のエチルアルコール[C2H5OH]を含有する無色透明の無水エタノールである。該成分の抽出に際しては、食品の安全性を考慮して日本薬局方の1級品を供する。該成分の抽出液はアルコール濃度を酒類以下のレベルにまで下げることによって飲用可能となる。
【0019】
上記記載の五味子健康食品である懸濁性飲料の摂取量に関する最少規模の安全性試験によると、AD2004年試作の五味子原液の場合、大人は5ml/人日以下で安全と考えられる。本発明によって製造される五味子健康食品である懸濁性飲料は視力障害者の視覚異常を改善し,虚弱体質者の体調不良を改善する作用を有する。
【0020】
上記記載の五味子健康食品である懸濁性飲料に至る直前の五味子原液の理化学特性について説明する。第1に水難溶性成分の存在を証明する。高濃度エタノールによって蔓性植物であるチョウセンゴミシの果実である五味子から抽出した五味子原液の少量を100倍量の純水に滴下すると白濁現象が観察される。該現象は該抽出物質が水難溶性物質であることを証明している。第2に水難溶性成分が耐熱性物質であることを証明する。五味子原液を60分間沸騰させ、該沸騰液の少量を100倍量の純水に滴下すると、加熱しなかった五味子原液の場合のような白濁現象が観察される。該現象は五味子原液に含まれる水難溶性成分が耐熱性物質であることを証明している。
【0021】
上記記載の五味子健康食品である懸濁性飲料の味覚評価について説明する。飲料に不可欠の条件は味覚の良いことであるので、100%深層水(商標登録)を対照品として、五味子健康食品である懸濁性飲料の味覚評価を行った。10人の被験者が試飲したところ、4点満点中、0点が0人、1点が1人、2点が5人、3点が4人、4点が0人であった。試験品評点は、40点満点中23点であるので、対照品評点の20点に比べて優っている。
【0022】
上記記載の五味子健康食品である懸濁性飲料の視覚異常者に対する視覚障害の改善効果について説明する。懸濁性飲料に至る直前の原料である五味子原液に含まれる水難溶性成分が視覚異常者の視覚障害を改善する作用を検証した被検者は、「遠くの電線が2重に見え、道路遠前方の中央分離線がY字状に広がって見える」状態の視覚異常者である。該被検者が懸濁性飲料の100倍希釈液70mlを3日置きに4回服用したところ、視覚障害の改善が1回目から認められ、該飲用の効能は懸濁性飲料を後1ヶ月間飲まなくとも持続した。該現象は五味子健康食品である懸濁性飲料に含まれる水難溶性成分に視覚異常者の視覚障害を改善する作用が強く持続することを証明している。
【0023】
上記記載の五味子健康食品である懸濁性飲料の虚弱体質者に対する体調改善効果について説明する。懸濁性飲料に至る直前の原料である五味子原液に含まれる水難溶性成分が虚弱体質者の体調不良を改善する作用を検証した被検者は、日常生活における体力低下をとみに自覚している虚弱体質者である。3名の被験者が懸濁性飲料の100倍液70mlを隔日1ヶ月に亘って服用して、虚弱体質の改善効果を判定したところ、4点満点中、評点0点が0人、1点が1人、2点が1人、3点が1人、4点が0人であった。12点満点中の試験品評点は+6点であるので、該現象は五味子健康食品である懸濁性飲料に含まれる水難溶性成分に虚弱体質者の体調不良を改善する作用が有ることを証明している。
【0024】
(発明を実施するための異なる形態)
【0025】
次に、請求項2の発明において、図2〜5を用い、第2〜5の実施とするための最良の第2〜5の形態について説明する。なお、第2〜5の形態を説明するに際しては、上記第1の形態に重複する構成部分の説明を省略する。また、理化学特性、味覚評価、並びに薬理作用における重複説明も省略する。
【実施例2】
【0026】
請求項2の発明において、図2に示した第2の実施とするための最良の第2の形態は、前記した請求項2の発明において第1の実施とするための最良の第1の形態に比べて、同じ五味子健康食品であっても、主として第6段階が異なる。
【0027】
図2は、請求項2の発明において、第2の実施とするための最良の第2の形態を示す五味子健康食品である乳化性飲料の製造フローチャートである。前記記載の第1段階から第4段階までにおいて得られた五味子原液を利用して五味子健康食品である乳化性飲料とするために、製造の第6段階に移行する。第6段階では、乳酸飲料、例えば乳酸飲料のカルピス(登録商標)に該五味子原液を0.1%〜10%の割合で混和し、該混和液を調整および調製して,五味子健康食品である乳化性飲料を完成する。五味子健康食品である該乳化性飲料は、カルピスの元味を損なうことがない。
【0028】
上記記載の五味子健康食品としての懸濁性飲料の味覚評価について説明する。飲料に不可欠の条件は味覚の良いことであるので、乳酸飲料のカルピスを対照品として、五味子健康食品である乳化性飲料の味覚評価を行った。10人の被験者が試飲したころ、4点満点中、0点が0人、1点が1人、2点が4人、3点が5人、4点が0人であった。試験品評点は、40点満点中24点であるので、対照品評点の20点に比べて優っている。
【実施例3】
【0029】
請求項2発明において、図3に示した第3の実施とするための最良の第3の形態は、前記した請求項2の発明において第1の実施とするための最良の第1の形態に比べて、同じ五味子健康食品であっても、主として第7段階が異なる。
【0030】
図3は、請求項2の発明において、第3の実施とするための最良の第3の形態を示す五味子健康食品である透明性飲料の製造フローチャートである。前記記載の第1段階から第4段階までにおいて得られた五味子原液を使用して五味子健康食品である透明性飲料とするために、製造の第7段階に移行する。第7段階では、酸性果汁、例えばリンゴジュースのなっちゃん(登録商標)に該五味子原液を0.1%〜10%の割合で混和し、該混和液を調整および調製し、五味子健康食品である透明性飲料を完成する。五味子健康食品である該透明性飲料は、なっちゃんの元味を損なうことがない。
【0031】
上記記載の五味子健康食品としての透明性飲料の味覚評価について説明する。飲料に不可欠の条件は味覚の良いことであるので、リンゴジュースのなっちゃんを対照品として、五味子健康食品である透明性飲料の味覚評価を行った。10人の被験者が試飲したところ、4点満点中、0点が0人、1点が0人、2点が5人、3点が5人、4点が0人であった。試験品評点は、40点満点中25点であるので、対照品評点の20点に比べて優っている。
【0032】
上記記載の五味子健康食品である透明性飲料の酸溶解性について説明する。酸性液である弱酸性液(0.1N−HCl)と強酸性液(6N−HCl)に上記記載の五味子原液を1%の割合で混和すると、純水に注入した場合とは異なって、弱酸性液と強酸性液との何れの場合でも白濁現象が消えて透明な状態になる。該現象は五味子原液に含まれている水難溶性成分が塩酸溶解性であることを証明しているので、体内に摂取された五味子健康食品の中の水難溶性成分は、これが健康食品中で溶解していなくとも、胃酸によって溶解され、人体に吸収されることを傍証している。
【実施例4】
【0033】
請求項2の発明において、図4に示した第4の実施とするための最良の第4の形態は、前記した請求項2の発明において第1の実施とするための最良の第1の形態に比べて、同じ五味子健康食品であっても、主として第8段階が異なる。
【0034】
図4は、請求項2の発明において、第4の実施とするための最良の第4の形態を示す五味子健康食品であるリキュールの製造フローチャートである。前記記載の第1段階から第4段階までにおいて得られた五味子原液を利用して五味子健康食品であるリキュールとするために、製造の第8段階へ移行する。第8段階では、アルコール飲料、例えば日本酒の真澄(商標登録)に該五味子原液を0.1%〜1%の割合で混和し、該混和液を調整および調製してリキュールを完成する。五味子健康食品であるリキュールは真澄の元味を損なうことがない。
【0035】
上記記載の五味子健康食品である該リキュールの味覚評価について説明する。飲料に不可欠の条件は味覚の良いことであるので、真澄を対照品として、五味子健康食品である該リキュールの味覚評価を行った。10人の被験者が試飲したところ、4点満点中、0点が0人、1点が0人、2点が7人、3点が3人、4点が0人であった。試験品評点は、40点満点中23点であるので、対照品評点の20点に比べて優っている。
【実施例5】
【0036】
請求項2の発明において、図5に示した第5の実施とするための最良の第5の形態は、前記した請求項2の発明において第1の実施とするための最良の第1の形態に比べて、同じ五味子健康食品であっても、主として第9段階が異なる。
【0037】
図5は、請求項2の発明において、第5の実施とするための最良の第5の形態を示す五味子健康食品であるゲル状菓子の製造フローチャートである。前記記載の第1段階から第4段階までにおいて得られた五味子原液を利用して五味子健康食品であるゲル状菓子とするために、製造の第9段階へ移行する。第9段階では、食用ゲル化素材、例えば寒天ほかに該五味子原液を0.1%〜1%の割合で混和し、該混和物を調整および調製してゲル状菓子を完成する。該ゲル状菓子は、従来法によるゲル状菓子の元味を損なうことがない。
【0038】
上記記載の五味子健康食品としてのゲル状菓子の味覚評価について説明する。菓子に不可欠の条件は味覚の良いことであるので、従来法によるゲル状菓子を対照品として、五味子健康食品であるゲル状菓子の味覚評価を行った。10人の被験者が試食したところ、4点満点中、0点が0人、1点が0人、2点が8人、3点が2人、4点が0人であった。試験品評点は、40点満点中22点であるので、対照品の評点の20点に比べて優っている。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は懸濁性飲料,乳化性飲料、透明性飲料、リキュール、ならびにゲル状菓子などの五味子健康食品を製造し販売し、あるいは利用する産業において活用される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の五味子健康食品である懸濁性飲料の製造フローチャート。
【図2】本発明の五味子健康食品である乳化性飲料の製造フローチャート。
【図3】本発明の五味子健康食品である透明性飲料の製造フローチャート。
【図4】本発明の五味子健康食品であるリキュールの製造フローチャート。
【図5】本発明の五味子健康食品であるゲル状菓子の製造フローチャート。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生薬である五味子の果実および/または果実から分離した種子からなる五味子原料を高濃度エタノールに浸漬することにより溶出された五味子原液と、該五味子原液と飲食用素材とを混和したことを特徴とする五味子健康食品。
【請求項2】
0.1%〜10%の五味子原液を飲用水、乳酸飲料、酸性果汁、アルコール飲料、あるいは食用ゲル化素材に混和して、それぞれを懸濁性飲料、乳化性飲料、透明性飲料、リキュール、あるいはゲル状菓子とした請求項1に記載の五味子健康食品。
【請求項3】
五味子の果実および/または果実から分離した種子からなる五味子原料を高濃度エタノールに浸漬して、該五味子原料に含まれる水難溶性成分を溶出させた五味子原液を得る五味子成分溶出工程と、
上記五味子原液と飲食用素材とを混和して五味子健康食品に加工する五味子食品加工工程と
を少なくとも具備することを特徴とする五味子健康食品の製造方法。
【請求項4】
五味子原料は、種子を有する五味子の鮮果を乾燥してなる請求項3に記載の五味子健康食品の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2008−136471(P2008−136471A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−357056(P2006−357056)
【出願日】平成18年12月4日(2006.12.4)
【出願人】(598157133)
【Fターム(参考)】