説明

人体局部洗浄装置

【課題】ノズル先端周辺に汚水が付着しにくく、凸凹が少なく清掃が容易で、使用者からノズル先端部が視認しにくく、駆動モーター式ノズルより安価な水圧駆動ノズル式人体局部洗浄装置を提供する。
【解決手段】洗浄水を噴出すノズル噴出口を有し、進退可能なお尻洗浄ノズル30と、お尻洗浄ノズル30を水圧移動させるお尻洗浄ノズル用シリンダ32を備え、お尻洗浄ノズル30は、お尻洗浄ノズル先端面41を有し、お尻洗浄ノズル用シリンダ32は、お尻洗浄ノズル用シリンダ先端面41を有し、基部はベースプレート先端面40を有し、お尻洗浄ノズル30が基部内の収納される位置で、お尻洗浄ノズル先端面41とお尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40が同一面上にあり、お尻洗浄ノズル先端面41とお尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40を使用者が視認しにくいように、便器後方に向けて傾斜させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋式便器に搭載されて人体局部を洗浄する人体局部洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、便鉢と上面に形成されて便鉢に連通する凹部と、便鉢と凹部とを連通する連通部と、を有する便器と便鉢の前方に向かって延設された延設部を有する洗浄装置の上カバーと、連通部を貫通して便鉢の内外に進退する洗浄ノズルと、洗浄ノズルが後退するときに連通部を閉じるシャッターと、を備え、延設部は、シャッターの上方を覆うように設けられていることで、男性の小便が洗浄ノズル周辺にかかりにくくしているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、便器後部に搭載される基部と、前記基部に設けられた人体局部に向けて洗浄水を噴出する噴出口を持ち、駆動モーターを有するノズルと洗浄処理時に前進した前進位置と待機時の後退位置とに前記ノズルを切り替えるノズル作動部を備える。前記基部は、前記便器の便鉢内の空間に対面するとともに前記便器の後部方向に後退した傾斜対面壁と、前記傾斜対面壁に設けられた前記ノズルが出入りするノズル出入り口と、を有し、前記ノズルは、前記傾斜対面壁と平行した先端面を有し、前記先端面は前記後退位置において前記傾斜対面壁と略同一面まで後退する構造である。(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−116730号公報
【特許文献2】特開2008−240360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の人体局部洗浄装置では、洗浄装置の上カバーをノズル周辺より便鉢前方に向かって延設することで、男性の小便がノズル先端周辺にかかりにくくしているが、凸凹の多い複雑な形状になるため、清掃しにくい問題がある。
【0006】
特許文献2の人体局部洗浄装置では、ノズル先端周辺の凸凹が少なく清掃が容易で、使用者からノズル先端部が視認しにくく見栄えが良いが、駆動モーターを有するノズルを使用するため高価になる問題がある。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであり、人体局部洗浄装置において、ノズル先端周辺に洗浄または男性の小便の際に飛散する汚水が付着しにくく、ノズル先端周辺の凸凹が少なく清掃が容易で、使用者からノズル先端部が視認しにくく見栄えが良く、かつ、駆動モーターを有するノズルより安価なノズルを使用できる人体局部洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の課題解決手段は、便器後部に搭載される基部と、前記基部に設けられ人体局部に向けて洗浄水を噴出する噴出口を有し、進退可能なノズルと、前記ノズルを水圧にて移動させるためのシリンダと、を備える人体局部洗浄装置において、前記ノズルは、前記便器前方にノズル先端面を有し、前記シリンダは、前記便器前方にシリンダ先端面を有し、前記基部は、前記便器の便鉢内の空間に対面する基部先端面を有し、前記ノズルが基部内に収納される位置で、前記ノズル先端面と前記シリンダ先端面と前記基部先端面が同一面上に位置し、前記便器後方の下側に向けて傾斜している構造である。
【0009】
また、本発明の第2の課題解決手段は、前記シリンダの前記便器前方位置の一部が前記基部と当接して係合する構造である。
【0010】
また、本発明の第3の課題解決手段は、前記シリンダの後端部と前記基部との間に、前記シリンダを前方へ押し出すための押し出し部を設けた構造である。
【0011】
また、本発明の第4の課題解決手段は、前記シリンダ後端部と前記基部とが係合する、上方から着脱可能な固定手段を有する構造である。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、ノズルが基部内に収納される位置で、ノズル先端面とシリンダ先端面と基部先端面とが同一面上にあり、かつ、使用者が視認しにくいように便器後方に向けて傾斜しているため、ノズル先端周辺に洗浄または男性の小便の際に飛散する汚水が付着しにくく、使用者がノズル先端周辺を視認しにくく見栄えが良い。また、ノズル先端周辺部に凹凸が少なく簡単に拭き上げることができ、清掃が容易であり、水圧駆動ノズルで構成されるため、モーター駆動ノズルに比較して安価である。
【0013】
また、ノズルが基部内に収納される位置で、シリンダと基部が当接して係合することにより、シリンダ先端面を位置決めできるため、シリンダ先端面と基部先端面とを同一面上にすることが容易であり、かつ、位置精度が向上する。
【0014】
また、前記シリンダの後端部と前記基部との間に、前記シリンダを前方へ押し出すための押し出し部を設けられ、前記シリンダを前方へ押し出す構造であり、かつ、シリンダ先端側と基部先端側が常に当接するため、シリンダの前後方向のがたを防止でき、シリンダ先端面と基部先端面を同一面上にするための位置精度がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態における人体局部洗浄装置の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の要部を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のノズル先端面周辺を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態のシリンダと基部が当接して係合した部位を拡大した断面図である。
【図5】本発明の実施の形態のB(図2)を拡大した拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態のB(図2)のリブと基部が当接する前の拡大図である。
【図7】本発明の図4の第一変形例でシリンダと基部が当接して係合した部位の拡大断面図である。
【図8】本発明の図4の第二変形例でシリンダと基部が当接して係合した部位の拡大断面図である。
【図9】本発明の図2の変形例でシリンダ後端部と基部を固定した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、人体局部洗浄装置1を示す斜視図である。人体局部洗浄装置1は、洋式の便器100の後部に搭載されるものであり、便器100に保持され操作盤13を有する基部10と、基部10に上下方向に揺動可能に枢支された便座14と、基部10に上下方向に揺動可能に枢支された便蓋15と、お尻洗浄ノズル30(ノズル)と、ビデ洗浄ノズル31(ノズル)と、を備えている。そして、お尻洗浄ノズル30は、洗浄水を上向きに噴出するお尻洗浄ノズル噴出口45(噴出口)を備え、ビデ洗浄ノズル31は、洗浄水を上向きに噴出するビデ洗浄ノズル噴出口46(噴出口)を備え、さらに、洗浄水を供給する洗浄水供給装置(図示せず)を備える。操作盤13は、お尻洗浄ノズル30およびビデ洗浄ノズル31を基部10内に収納される位置と洗浄時の便器前方の位置の間を進退させる方向に作動させるノズル作動部13aを備えている。なお、ノズルが基部10内に収納される位置とは、ベースプレート先端面40と略同一面である基部10の先端面に、お尻洗浄ノズル先端面41とビデ洗浄ノズル先端面42がほぼ重なる位置である。
【0018】
図2は、本実施の形態における要部を示す断面図である。基部10はベースプレート11にカバー部材12を取り付けたものである。そして、進退可能なお尻洗浄ノズル30と、お尻洗浄ノズル30を水圧で駆動させるためのお尻洗浄ノズル用シリンダ32(シリンダ)を備え、ベースプレート11(基部)は、その前方に便器100の便鉢内の空間に対面するベースプレート先端面40を有する。お尻洗浄ノズル用シリンダ32は、前方先端部にお尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43(シリンダ先端面)を有している。お尻洗浄ノズル30は、前方先端部にお尻洗浄ノズル先端面41(ノズル先端面)を有している。そして、お尻洗浄ノズル先端面41とお尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40は同一面上にある。
【0019】
お尻洗浄ノズル用シリンダ32の後端部には、キャップ16と第1シリンダ用脚17と第2シリンダ用脚18を有している。そして、第1シリンダ用脚17の下端にフック部19(固定手段)を備え、ベースプレート11に設けられた固定台20は、上部の中央に開口部とフック部19に係合する係合部20aを備え、フック部19と係合部20aの係合により固定される。
【0020】
そして、お尻洗浄ノズル30が基部であるベースプレート11とカバー部材12内に収納される位置において、お尻洗浄ノズル先端面41とお尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40が同一面上にある。お尻洗浄ノズル先端面41とお尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40は、使用者の目線Aよりも便器後方の下側に向けて傾斜している。その傾斜角度は、水平線に対して傾斜角度αが約35度である。
【0021】
図3は、お尻洗浄ノズル先端面41の周辺部を示す斜視図である。お尻洗浄ノズル先端面41の周りに円状のお尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43を有している。ビデ洗浄ノズル先端面42の周りに円状のビデ洗浄ノズル用シリンダ先端面44を有している。そして、お尻洗浄ノズル先端面41とお尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43とビデ洗浄ノズル先端面44とビデ洗浄ノズル用シリンダ先端面44とベースプレート先端面40が同一面上にあり、汚れが入り込まないように各先端面間に間隙が少ない。
【0022】
図4は、お尻洗浄ノズル用シリンダ32と基部10の当接して係合している状態の拡大断面図である。お尻洗浄ノズル用シリンダ32の前方先端側と基部10であるベースプレート11は、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の前方の当接部50で係合している。当接部50は、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の前方に凸部53があり、ベースプレート11の先端方向には、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の凸部53に勘合する凹部54を備え、これらが当接して勘合し、お尻洗浄用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40が同一面上にある。この当接部50で当接して勘合することにより、お尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43を所望の位置に位置決めできる。
【0023】
図5は、図2のBの拡大図である。お尻洗浄ノズル用シリンダ32の第2シリンダ用脚18の下端とベースプレート11に設けられた固定台20の間に三角リブ23(押し出し部)が設けられている。第2シリンダ用脚18の下端部は段状であり、この段状の位置に三角リブ23が当接している。固定台20の上面20bと第2シリンダ用脚18の下面が当接している。そして、三角リブ23は、変形可能な樹脂成形品であり、お尻洗浄ノズル用シリンダ32を前方に押し出すように構成されているため、三角リブ23は前後方向に変形した状態(つぶれた状態)である。
【0024】
図6は、お尻洗浄ノズル用シリンダ32と基部10の当接する前の拡大図である。お尻洗浄ノズル用シリンダ32の後端に位置する第2シリンダ用脚18の下面に当接する三角リブ23は、ベースプレート11の固定台20と当接する前の非当接状態で、お尻洗浄ノズル用シリンダ32を前方に押し出す力がかからないため、変形可能な樹脂成形品である三角リブ23は変形していない。固定台20と当接する三角リブ23の三角リブ当接面24は、お尻洗浄ノズル用シリンダ32を前方に押し出す力がかけられるように傾斜している。
【0025】
つぎに、本発明の実施形態による人体局部洗浄装置1の作用(動作)を説明する。
【0026】
図1の操作盤13の操作部13aを操作することにより、お尻洗浄ノズル30が基部であるベースプレート11とカバー部材12内の収納される位置から洗浄位置に進出し、お尻洗浄ノズル30のお尻洗浄ノズル噴出口45から、洗浄水が噴出し、使用者の「お尻」などを洗浄することができる。ここで、洗浄水は「お尻」などで水跳ねしたり、男性の小便の際に飛散する汚水が、お尻洗浄ノズル30の先端周辺に付着することがある。この汚れによる異臭の発生を防止するには、定期的な清掃が必要である。お尻洗浄ノズル30の先端周辺を清掃する場合、その周辺部は、お尻洗浄ノズル先端面41とお尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40で構成され、これらの面が同一面上にあり、凸凹が少なく、拭き掃除による手入れを容易に行うことができる。ビデ洗浄ノズル31も上記と同様である。
【0027】
お尻洗浄ノズル用シリンダ32を組み付ける際には、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の前方とベースプレート11の前方が当接部50で当接して勘合することにより、お尻洗浄ノズル用シリンダ32とお尻洗浄ノズル30の前後方向のがたを防止し、お尻洗浄ノズル30の進退がスムーズになる。
【0028】
図5のお尻洗浄ノズル用シリンダ32のシリンダ後端部に設けられた三角リブ23とベースプレート11の固定台20とが三角リブ当接部24で当接し、お尻洗浄ノズル用シリンダ32を前方へ押し出す力が働き、変形可能な樹脂成形品である三角リブ23が前後方向に変形して係合している。そして、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の前方が、ベースプレート11の前方の当接部50で係合し、かつ、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の第2シリンダ用脚18と係合し、固定される。
【0029】
つぎに、本発明の実施形態による人体局部洗浄装置1の効果を説明する。
【0030】
本発明の人体局部洗浄装置1では、お尻洗浄ノズル30がベースプレート11内の収納される位置で、お尻洗浄ノズル先端面41とお尻洗浄用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40とが同一面上にあり、かつ、傾斜しており、各先端面間に凸凹が少なく、お尻洗浄ノズル30の先端周辺に洗浄または男性の小便の際に飛散する汚水が付着しにくく、使用者がお尻洗浄ノズル30の先端周辺を視認しにくく見栄えが良い。また、お尻洗浄ノズル30の先端周辺にあるお尻洗浄ノズル先端面41とお尻洗浄用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40とが同一面上にあり、かつ、凹凸が少ないため簡単に拭き上げることができ、清掃が容易であり、お尻洗浄ノズル30を清潔に保つことができる。そして、水圧駆動ノズルを使用できるため、駆動モーターを有するノズルに比較して安価である。
【0031】
また、お尻洗浄ノズル30が基部10内の収納される位置で、お尻洗浄ノズル用シリンダ32と基部の一部であるベースプレート11の前方の当接部50で係合するため、お尻洗浄用シリンダ先端面43を所望の位置に位置決めできるため、お尻洗浄用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40を同一面上にすることが容易であり、かつ、位置精度が向上する。
【0032】
また、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の後端部とベースプレート11に設けられた固定台20との間に、お尻洗浄ノズル用シリンダ32を前方へ押し出すための押し出し部である三角リブ23が設けられ、お尻洗浄ノズル用シリンダ32を前方へ押し出す構造であり、かつ、お尻洗浄ノズル用シリンダ32先端側とベースプレート11先端側が常に当接するため、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の前後方向のがたを防止でき、お尻洗浄用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40を同一面上にするための位置精度がさらに向上する。
【0033】
また、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の後端部と基部10の固定は、固定台20の上面にある開口部からフック部19(固定手段)を上方から着脱可能なため、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の取り付け作業を容易に行うことができる。
【0034】
本実施の形態におけるお尻洗浄ノズル用シリンダ32と基部10の当接して係合している変形例の図7と図8について説明する。
【0035】
図7はお尻洗浄ノズル用シリンダ32の先端側と基部10であるベースプレート11は、
お尻洗浄ノズル30の前方先端にある当接部51で当接して係合している。当接部51は、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の先端外側が段状の凹部55を備え、ベースプレート11は、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の凹部55に相当する凸部56を備え、これらが当接して勘合し、お尻洗浄用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40とお尻洗浄ノズル先端面41が同一面上にある。この当接部51で当接して勘合することにより、お尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43を所望の位置に位置決めできる。
【0036】
図8はお尻洗浄ノズル用シリンダ32の先端側と基部10であるベースプレート11は、お尻洗浄ノズル30の先端側の当接部52で係合している。ベースプレート11は、先端側にお尻洗浄ノズル用シリンダ32と平行で後方部に向けて延びた係合部57を備え、お尻洗浄ノズル用シリンダ32には、係合部57にかみ合って係合させるための係合部58が設けられており、これらが当接して勘合することにより、お尻洗浄用シリンダ先端面43とベースプレート先端面40が同一面上にある。この当接部52で当接して勘合することにより、お尻洗浄ノズル用シリンダ先端面43を所望の位置に位置決めできる。
【0037】
本実施の形態におけるお尻洗浄ノズル用シリンダ32後端部と基部10を固定した変形例の図9について説明する。
【0038】
図9はお尻洗浄ノズル用シリンダ32の第1シリンダ用脚17とベースプレート11の後部に設けられたボス21が、ねじ締め部22でねじ締めされて固定されている。このねじ締め部22はボス21の上部にねじ山を備えるため、上方からねじの着脱を行うことができるため、お尻洗浄ノズル用シリンダ32の取り付け作業が容易である。
【0039】
なお、上記した本発明は、お尻洗浄ノズル30やお尻洗浄ノズル用シリンダ32等のお尻洗浄のためのノズルを構成する部材のみならずビデ洗浄ノズル31やビデ洗浄ノズル用シリンダ33等のビデ洗浄のためのノズルを構成する部材に関しても適用することが可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 人体局部洗浄装置
10 基部
11 ベースプレート(基部)
12 カバー部材(基部)
17 第1シリンダ用脚
18 第2シリンダ用脚
19 フック部(固定手段)
20 固定台
21 ボス
22 ねじ締め部(固定手段)
23 三角リブ(押し出し部)
24 三角リブ当接面
30 お尻洗浄ノズル(ノズル)
31 ビデ洗浄ノズル(ノズル)
32 お尻洗浄ノズル用シリンダ(シリンダ)
33 ビデ洗浄ノズル用シリンダ(シリンダ)
40 ベースプレート先端面(基部先端面)
41 お尻洗浄ノズル先端面(ノズル先端面)
42 ビデ洗浄ノズル先端面(ノズル先端面)
43 お尻洗浄ノズル用シリンダ先端面(シリンダ先端面)
44 ビデ洗浄ノズル用シリンダ先端面(シリンダ先端面)
45 お尻洗浄ノズル噴出口(噴出口)
46 ビデ洗浄ノズル噴出口(噴出口)
100 便器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器後部に搭載される基部と、
前記基部に設けられ人体局部に向けて洗浄水を噴出する噴出口を有し、進退可能なノズルと、
前記ノズルを水圧にて移動させるためのシリンダと、を備える人体局部洗浄装置において、
前記ノズルは、前記便器前方にノズル先端面を有し、
前記シリンダは、前記便器前方にシリンダ先端面を有し、
前記基部は、前記便器の便鉢内の空間に対面する基部先端面を有し、
前記ノズルが前記基部内に収納される位置で、前記ノズル先端面と前記シリンダ先端面と前記基部先端面が同一面上に位置し、前記便器後方の下側に向けて傾斜している
人体局部洗浄装置。
【請求項2】
前記シリンダの前記便器前方位置の一部が前記基部と当接して係合する
ことを特徴とする請求項1に記載の人体局部洗浄装置。
【請求項3】
前記シリンダの後端部と前記基部との間に、前記シリンダを前方へ押し出すための押し出し部を設けた
ことを特徴とする請求項1または2に記載の人体局部洗浄装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−68049(P2013−68049A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208990(P2011−208990)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】