説明

介護用衣類

【課題】介護などにおける介護者等の腰痛を、作業などからくる筋肉の働きを検討し、筋電図などを駆使して腰痛の軽減及び防止に役立ち、着脱などの利便性のある機能的な介護用具とし、且つ介護される者にとっても、日常生活に違和感のないもので且つ機能性のあるものとして把持部付きパジャマ・ズボンなどを提供する。
【解決手段】
要介護者用のズボン又はパジャマズボンなどの介護用衣類の臀部収納箇所の外側の略中央部位で且つ左右対称的に、開口を水平で且つ垂下方向とする2つの把持部を設けて、前記把持部は、椅子に着座する場合臀部と該椅子の間で接圧迫しない部分に形成するようにしたもので、日常生活に支障をきたさないものを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、看護師、医療従事者および介護が必要な家族(以下、介護者)に対して、患者または要介護者(以下、要介護者)を容易に介護または移動することができ、しかも介護者の腰部に負担が少なく、腰痛の軽減または防止に関する介護用衣類に関するものである。
【背景技術】
【0002】
介護者は、要介護者、医療器具の運搬や移動等により職業病とも云われる腰痛を経験している者が多い。なかでも看護師の腰痛羅患率は、高く、50%以上といわれている。これらの腰痛を引き起こす原因の 1 つには、看護師が日常業務の中で介護を多<行なっていることを示唆するものである。したがって、腰痛の予防のためには、腰部に負担が少なく、かつより利便性のある機能的な介護用具の開発も重要と云える。
例えば、実用新案登録第3074110号にあるような把持用パンツを装着し、介護する場合や、特開2000−300607号のような把手つきベルトにより要介護者を移動したりすることの提案がある。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3074110号公報
【特許文献2】特開2000−300607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では、要介護者などの介護における介護者等の腰痛を、作業などからくる筋肉の働きを検討し、筋電図などを駆使して腰痛の軽減及び防止に役立ち、移動などに伴う特段の別体の用具を用いるのでなく、着脱などの利便性のある機能的な介護用衣服とし、且つ介護される者にとっても、日常の生活に違和感のない衣服として且つ機能性あるものとすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の解決手段は、要介護者用のズボン又はパジャマズボンの臀部収納箇所の外側の略中央部位で且つ左右対称的に、開口を水平で且つ垂下方向とする2つの把持部を設けて、該把持部を椅子に着座する場合臀部と該椅子の間で身体に接圧迫しない部分に形成して、介護者の腰痛を防ぐとともに、着衣していても日常の活動において要介護者にも違和感を与えないようにしたことを特徴とする。
【0006】
通常、横面から見て身体の背筋部分S字状形態において、椅子と身体との接触する界面より離れた部分の身体側に前記把持部が形成されているようにする。
【0007】
また、把持部はテープ状態で形成され、衣類の布地に縫合又は接着により取り付けたことからなるようにし、把持部を布地にしっかりと接合することで、要介護者の身体の確保ができやすくしている。
【0008】
また、把持部を水平方向に伸長させることにより、上腕の筋肉の使い方を工夫している。
【0009】
更に、把持部はテープ状布地を折り返し、介護者の指が入るように山部として指が入るような大きさの複数の輪を形成し、少なくとも1つの輪と隣接する次の輪との間は折り返しを作り、該折り返し部分は衣類本体に縫合又は接着されていることとし、持ちやすい形状としている。
【0010】
また、前記把持部の取り付け位置と同様の位置に臀部収納箇所布地を介して面状テープを裏打ちして、把持部の強度とパンツの布地の強度の補強としている。
【0011】
さらに、要介護者用のズボン又はパジャマズボンの臀部収納箇所を二重構造として覆った布地の端部となる、臀部と脚部との間の臀溝部分に一または複数の線状開口部を有する補助用把持部を設けて、介護者の手が入るような把持部として、介護者の持ちやすさと腰痛の防止に役立つ確保部分を形成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、要介護者の移動について介護者の作業のうち、腰部について検討したところ、腰部に対する作業負担が軽減され、上腕二頭筋を使用するようにできるので、要介護者を確実に介護でき、また要介護者にとっても日常生活に違和感がなく、しかも短時間で楽に移動ができるようになった。本発明によれば、移動のための特別な介護補助ベルトを携帯する必要がなく、いつでも、どこででも、要介護者を移動することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明1実施例における、要介護者用の衣類であるズボンを示し、(1)は該ズボンの後身頃正面図であり、ズボン1は要介護者に合わせて作成された形状とし、臀部を収納する部分2にて、腰痛を生じないように力負担のかかる部分を考慮して介護者が手をかけるに適当なところに把持部3を付着させている。この位置は、臀部収納箇所の外側の略中央部位で且つ左右対称的にし、開口を水平で且つ垂下方向とする2つの把持部を設けている。この例では、ズボン後面の上縁より 15cm で中心から 11cm のところに縫い付けた。また、把持部3を縫い付けた位置は、ズボン着用者が椅子などに座り、座位になったときに違和感がなく、皮膚に圧迫を与えないところになるように工夫をした。即ち、横面から見て身体の背筋部分S字状形態において、椅子との接触する界面より離れた部分の身体側に前記把持部が形成されるようにする。
【0014】
把持部はズボンの左右対称的な位置及び水平にしたのは、均等な力の負荷になるようにしたもので、さらに、この介護用衣類を作成するときには、把持部の追加やその位置についても考慮できる。また、ズボンの材質は、着脱の容易性を考慮し収縮性のあるジャージ生地を使用した。(2)は、本発明1実施例の把持部3を示す斜視図であり、布製からなる補助テープ4を用い、このテープの形状は、幅は約2.5cm のテープ状とし、3.5cm 間隔で長さ 5cm の 3 つの山5を作りその中に輪を形成し、その山部の上に約10cm の布製テープ6を重ね(補助テープを二枚重ね)にしたことにより、耐久性の向上と介護者等が補助テープ型把持部とし、保持が安易であるように工夫した。これは、把持部の山部の間に指を通すことができ、確実に要介護者の身体を確保するとともに、介護者の力が効率よく作用して、腰部に負担のかからないように工夫されている。
【0015】
更に詳細説明するため、(3)は、把持部を断面として示す図であり、山部5を形成する裾部7は縫合又は接着されている。裾部7の接合により、ズボン布地へ加わる力を分散して、ズボンの破損などを防ぐことができる。折り返し部分6は把持する場合の持ち易さを形成するとともに、強度を備えることができる。更に、布地強度のためには、裏打ち材料として、補助テープと同じ布製の裏打ちテープ8として、把持部とともに縫合または接着すれば、布地の強度を高め、また、持ち易くなる。更に、布地の把持部であるから、寝ている状態でも、要介護者にとって違和感がなく、普通の生活の中で着用できる。
【0016】
図2は、本発明他実施例のズボンの後身頃を示す正面図であり、さらに、ズボン21の臀部収容部分22の箇所を、ズボンと同じか又は別の布地で二重構造として覆うように臀部被覆パンツ23を形成し、この被覆パンツ23の端部はズボンと縫合又は接着され、固着されているが、臀部と脚部との間の臀溝部24のところには、縫合または接着しないで、手の指がかかるような開放端25を設けて把持部としてもよく、ここに介護者の手をいれて持ち上げるように作業できるごとくした。尚、開放部は一直線でもよく、また臀溝部分に沿った曲線部でもよく、強度の点から指が入るような何箇所かの開放端でよい。さらにこの部分は強度的には、複数回縫い合わせる部分を設けることもできる。
【0017】
要介護者の重心近くを保持する事になり、さらに介護者と要介護者の距離が近<なるため介護者の腰部にかかる負担が小さくなり、腰痛予防に効果がある。また、後面の二枚重ねの穴開き部分を保持する事によって、介護者は臀部全体を支えられる事になるため安心感を得ることができる。
【0018】
要介護者の身体的障害状況に応じては、図2のような臀溝部分に開放端を設け且つ図1のような把持部を設けてもよい。
【0019】
図3は、介護における、要介護者または患者などの移動・移乗などを代表的な作業方法によってなす場合を示しており、ここでは、次の 3 法の介護法の差異が介護者の心理的および生理的影響について検討した。心理的検討は自覚的に感じる作業負荷(以下、自覚的作業負荷)とし、生理的検討については、筋肉の収縮時に発生する筋電図を指標とした。介護の条件としては、「模擬患者を座位姿勢の状態から車椅子に移動させる介護」と統一した。移動は、 3 法とも同距離とした。車椅子はシート幅 40 . 0 cm 、長さ 40 . 0 cm 、座面の高さは床からの高さ 43 . 0 cm の標準型のものを使用した。(1)本発明によるズボン・パジャマに補助テープ把持部を付けて介護する方法(以下、補助テープ把持部方法)、 (2)用具を使用しないで両前腕で患者を把持して介護する方法(以下、両前腕把持法)、 (3)従来から頻用されている介助ベルトを患者に装着して介護する方法(以下、介助ベルト法)として示す。
被検者すなわち介護者は、大阪府下にある病院及び保健センターに勤務する女性看護職員 数十名で約3ヶ月間実施した。調査の方法としては、介護法の差異による自覚的作業負荷は、 3 法の実施後に構成的質問用紙を用いて実施した。また、腰痛の実態、身長や体重の基本的属性についても調査した。模擬要介護者は、介護時に要介護者の役をする者であり、年齢 50歳台、約身長 150cm 、体重50kg 、服装は、 パジャマ・ズボン着用で、介護時には、全身脱力状態であるようにした。
なお、介護の実施法(事前準備)としては、車椅子は、ベッドの足元の方にベッドに対して 30 度の位置に置きブレーキをかけ、かつフットプレートをあげた状態にした。(3)の介助ベルトとして、長さ2.5m のさらしを幅約8cm ( 4 つ折り)にした物を半分に折り、図4の介助ベルトの結び方正面図に示すように、模擬要介護者の側腹部に結んだ。
【0020】
介護手順としては、図3の(1)補助テープ把持部方法では、次のステップで行う。
a)被検者は、模擬要介護者に出来るだけ近づき、足を肩幅および軽<前後に開いて立つ。そして、両膝を開いた模擬要介護者の間に前足を入れ、重心を模擬要介護者の重心に合わせるように膝を屈曲する。腰は、前傾した姿勢とする。
b) 被検者は、模擬要介護者の両上肢を自分の肩の上に置くようにする。
c) 被検者は、両脇を閉じ、模擬患者を抱え込むようにする。被検者の両手は、模擬要介護者の臀部に回す。そして第2、3、4指はズボンの後面の補助テープに入れて、テープを強く握る。
d) 被検者は、重心を前足、両下肢の間、後足の順に移動させるようにして模擬要介護者を立たせる。
e) 被検者は、模擬要介護者の両脇を支えながら後足を軸に回転しながら車椅子側に向けた後、模擬要介護者の背を車椅子に向ける。
f)被検者は、模擬要介護者の両脇を支えながら車椅子に着席させる。
【0021】
図3の( 2 )両前腕把持法の手順としては、
a) 〜 b) 同上
c) 被検者は、膝を閉じ、模擬要介護者を抱え込むようにする。両手は指をかみ合わせるように組み、そして模擬要介護者の両腋窩を支える。
d) 〜f) 同上
とする。
【0022】
図3の( 3 )介助ベルト法の手順としては、
a)〜b) 同上
c) 被検者は、膝を閉じ、模擬患者を抱え込むようにする。そして、模擬要介護者の背部中央で介助べルトを強く握る。
d)〜f) 同上
とする。
【0023】
被検者すなわち介護者は、自覚的作業負荷を調査した対象の女性看護師(2年以上の経験を有するもの)17名を対象として、服装は、筋電図の測定に支障をきたさない T シャツと半ズボンとした。靴は、動作しやすいものを着用させた。筋電図は、被検者の利き手側の上腕二頭筋と脊柱起立筋の 2 箇所を測定した。室温は、約 23度 で一定に保った。
【0024】
先ず上記17名について、自覚的作業負荷としては、対象の年齢、看護師の経験年数、身長および体重などにより若干の差はあるものの、腰痛については、「 腰痛あり」が 82 . 4 % ( 14 名)、「腰痛なし」が 17 . 6 % ( 3 名)であり、多くの対象が腰痛羅患者であった。
【0025】
図3に示す介助方法を実施し、その自覚的作業負荷を計測すると、図5のような自覚的作業負荷結果を得た。即ち、自覚的作業負荷は、補助ベルト付きズボンパジャマ(1)が最も腰部に自覚的作業負荷感が少ない( 17 . 6 % )ことが認められた。次に腰部に自覚的作業負荷感が少ない介護法は、介助ベルト法(3)であった( 35 . 3 % )。両前腕把持法(2)は、他の 2 者に比べて、腰部に自覚的作業負荷感が高いことが認められた( 58 . 8 % )。
【0026】
図6は、介護法に及ぼす、上腕二頭筋と脊柱起立筋の筋電図を比較したものである。
逆に、上腕に自覚的作業負担が高い介護法は、補助ベルト付きズボン・パジャマ法(1)であった( 82 . 4 % )。次に上腕に自覚的作業負荷が高い介護法は、介助ベルト法(3)であった( 64 . 7 % )。両前腕把持法(2)は、他の 2 者に比べて、上腕に自覚的作業負荷が低いことが認められた( 41 . 2 % )。
【0027】
本発明者らは、補助ベルト付きズボン・パジャマを発明し、両前腕把持法および介助ベルト法を比較対象として、その有用性について自覚的作業負荷と筋電図から検討を行った。その結果、自覚的作業負荷については、補助べルト付きズボン・パジャマ法が最も腰部に自覚的負荷感が少なく( 17 . 6 % )、次に介助ベルト法( 35 . 3 % )、両前腕把持法( 58 . 8 %)の順であった。また、補助ベルト付きズボン・パジャマ法は、上腕に負荷される自覚的作業負荷が高く( 82 . 4 % )、次に介助ベルト法( 64 . 7 % )、両前腕把持法( 41 . 2 %)の順であった。また、上腕二頭筋と脊柱起立筋の筋電図から、介護法の差異について検討を加えた。その結果、補助ベルト付きズボン、パジャマ法は、上腕の作業負荷が明らかに高く、腰部の負荷量は低い傾向が認められ、その結果、看護師の腰痛の予防に非常に有用であることが認められた。また、補助ペルト付きズボン・パジャマ法は、介護が短時間に行えることも認められた。すなわち、上腕の筋電図から3介護法における要介護者の移動時間を算出した結果、補助ペルト付きズボン・パジャマ法は、2.28±0.33(平均値±標準偏差)秒を示し、介助ベルト法の2.30±0.62秒、両前腕把持法の2.66±0.94秒に比較して、短時間に移動できることが認められた。しかも、補助ペルト付きズボン・パジャマ法は、介助ベルト法のように移動・移乗の介護ごとにベルトの装着は不要である。
【0028】
更に、指を挿入できるようにした、把手式は安定して保持できるし、臀部の上部に 2 ケ所付いているため介護の際、腎部にくい込まず、違和感や不快感が極めて少ない、破れにくく耐久性に優れる等である。補助ベルト付きズボン・パジャマ法は、要介護者に着用させる事によって、介助ベルトの着用や準備も不要である。補助テープの装着箇所が臀部の上部にあるため、座位時においても圧迫感を与えることが少なく、歩行訓練などの運動時においても腰部に圧迫感を感じることがない特徴がある。このことは、要介護者の動きを円滑にし、ひいては自立につながることも考えられる。
更に、要介護者を持ち上げ易くするための役目も果たすことができる。従来の介助ベルト法においても、上腕で要介護者を保持でき、腰部にかかる負荷量を軽減できる傾向があることが認められた。しかし、介助ベルト法では介護者が最適な位置で介護することが難しいことがある。即ち、力を入れることにより、ベルト部が長くなり、そのことによって介護者の重心が要介護者の重心より高くなることが影響しているように思われる。また、両前腕把持法は、腰部にかかる負荷量が高<、逆に上腕に負荷される自覚的作業負荷が低いことが認められた。しかも、両前腕把持法は要介護者の両腋窩を支えるため、他の 2 介護法に比べて、疼痛を与える可能性があるのみならず、骨粗鬆症に罹患した高齢患者の場合に、肋骨骨折の危険性がある。
【0029】
近年、高齢者の増加や疾病構造の変化は、移動の手段として車椅子に依存する高齢者が増加すると考えられる。そのため、ベッドから車椅子に移動する際に重要な役目を果たす介護者に対しては、腰痛の予防及び症状の緩和、重度化の防止が必要であると云える。本発明の補助ベルト付きズボン・パジャマは、その有用性について自覚的作業負担と筋電図から検討して、腰部に自覚的作業負荷が少な<、逆に上腕の自覚的作業負荷が高く確実に介護ができることが認められた。このことから、介護者の腰痛の予防にも有用であり、要介護者や高齢者を短時間にかつ安全に介護できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明1実施例における、要介護者の衣類であるズボンを示す概略図である。
【図2】本発明他実施例のズボンの後身頃を示す正面図である。
【図3】介護における、要介護者移動の代表的な作業方法概略図を示す。
【図4】図3における介助ベルトの結び方正面図である。
【図5】自覚的作業負荷結果を示す表である。
【図6】介助法に及ぼす、上腕二頭筋と脊柱起立筋の筋電図を比較した図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ズボン
2 臀部収容部
3 把持部
4 補助テープ
5 山
6 布製テープ
7 裾部
8 裏打ちテープ
23 臀部被覆パンツ
24 臀溝
25 開放端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
要介護者用のズボン又はパジャマズボンの臀部収納箇所の外側の略中央部位で、且つ左右対称的に、開口を水平で且つ垂下方向とする2つの把持部を設けてなる介護用衣類。
【請求項2】
把持部はテープ状態で形成され、衣類の布地に縫合又は接着により取り付けたことからなる、請求項1記載の介護用衣類。
【請求項3】
把持部は水平方向に伸長していることを特徴とする、請求項1または2に記載の介護用衣類。
【請求項4】
把持部はテープ状布地を折り返し、介護者の指が入るように山部として指が入るような大きさの複数の輪を形成し、少なくとも1つの輪と隣接する次の輪との間は折り返しを作り、該折り返し部分は衣類本体に縫合又は接着されていることを特徴とする、請求項2または3に記載の介護用衣類。
【請求項5】
前記把持部の取り付け位置と同様の位置に臀部収納箇所布地を介して面状テープを裏打ちしたことを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1つに記載の介護用衣類。
【請求項6】
さらに、要介護者用のズボン又はパジャマズボンの臀部収納箇所を二重構造として覆った布地の端部となる臀部と脚部との間の臀溝部分に一または複数の線状開口部を有する補助用把持部を設けてなることを特徴とする介護用衣類。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−297741(P2007−297741A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−127467(P2006−127467)
【出願日】平成18年5月1日(2006.5.1)
【出願人】(505127721)公立大学法人大阪府立大学 (688)
【Fターム(参考)】