説明

仏壇

【課題】仏壇本体内のスペースを有効活用し、経本等の見台を仏壇本体内に引き出し自在に収納でき、仏壇本体内に載置される安置物や仏具等の転倒、損傷を防止し、効果的に載置収納する。
【解決手段】仏壇本体2と、この仏壇本体2に略水平方向に設けた複数の棚の1つの棚の下面に、収納部を有する支持部材17と、仏壇本体2の前面側に面し、収納部に仏壇本体2の前後方向に引き出し自在に装着され、仏壇本体2の前面から見て後方に位置する案内板の前方に位置し、案内板に折曲自在に連結された保持板を有する棚板19が収納部から引き出された状態で、保持板の裏面に着脱自在に装着される受部材とを備え、棚板19を、収納部から仏壇本体2の前面側に引き出した状態で、保持板を案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、保持板に受部材を装着させて、書物の見台が形成され、受部材を外し後面側に押し込まれた状態で、仏壇本体2内に収納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は経本等の見台を備えた仏壇に関するもので、詳しくは仏壇本体内のスペース
をより有効活用し、見台を仏壇本体内に引き出し自在に収納できるようにし、仏壇本体内
に載置される安置物や仏具等を整然と且つ効果的に載置収納できるようにした仏壇に関す
る。
【背景技術】
【0002】
従来の仏壇は、仏壇内に安置物や、仏飯器、茶台、香炉、燭台、花立等のさまざまな
仏具を収納し、所定の位置に配置していた。また、このような状況のなかで、勤行時には
、仏壇本体とは別に製作された経本等の見台を取り出してき、前記した所定の位置に配置
した、さまざまな仏具等を移動させ見台の設置スペースを作り出さなければならない。そ
して昨今の住宅事情等により、室内に配置する仏壇は、小形化されたものが一般的となり
、それに相応して、この仏壇内の安置物や仏具等の載置スペースも一層狭められ、使用者
にとつては、その配置に苦慮する欠点があった。また勤行を終えれば見台を取り除き、仏
具等をまた元の位置に戻す作業が必要となり、この見台の設置、かたつけ等の作業の際、
花立や燭台に身体が触れて、これら仏具が転倒し仏具その他の損傷が生じる等の欠点があ
った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は前記した問題点を解決するためになされたもので、仏壇本体内のスペースを
より有効活用し、簡単な構成により、経本等の見台を仏壇本体内に引き出し自在に収納で
きるようにし、仏壇本体内に載置される安置物や仏具等の転倒、損傷を防止し、整然且つ
効果的に載置収納できるようにした仏壇を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記した問題を解決するための本発明の手段は、仏壇本体と、この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、収納部を有するようにして設けられた支持部材と、前記仏壇本体の前面側に面し、前記支持部材に支持され、前記収納部に前記仏壇本体の前後方向に引き出し自在に収納され、前記仏壇本体の前面から見て後方に位置する案内板および、この案内板の前方に位置し前記案内板に折曲自在に連結された保持板を有する棚板と、この棚板が前記収納部から引き出された状態において、前記保持板の裏面に着脱自在に装着される受部材とを備え、前記棚板を、前記収納部から前記仏壇本体の前面側に引き出した状態で、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させると共に、前記保持板に前記受部材を装着させることにより、前記受部材により書物が落ちないように受け止め、前記書物の見台が形成されるようにし、前記受部材を外し後面側に押し込まれた状態で、前記仏壇本体内に収納されるようにしたものである。
【0005】
また、請求項2記載の仏壇は、仏壇本体と、この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、収納部を有するようにして設けられた支持部材と、前記仏壇本体の前面側に面し、前記支持部材に支持され、前記収納部に前記仏壇本体の前後方向に引き出し自在に収納され、前記仏壇本体の前面から見て後方に位置する案内板および、この案内板の前方に位置し前記案内板に折曲自在に連結された保持板を有する棚板と、この棚板の前記保持板に形成した切欠部に、一側を回動自在に装着され、回動することにより、前記保持板に起立保持あるいは前記切欠部内に収納保持される受部材とを備え、前記棚板を、前記収納部から前記仏壇本体の前面側に引き出した状態で、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させると共に、前記切欠部から前記受部材を回動させ起立保持させることにより、前記受部材により書物が落ちないように受け止め、前記書物の見台が形成されるようにし、前記受部材を回動させ前記切欠部内に収納保持し後面側に押し込まれた状態で、前記仏壇本体内に収納されるようにしたものである。
【0006】
また、請求項3記載の仏壇は、仏壇本体と、この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、前記仏壇本体の前面から見て左右に互いに離間し対向して位置するように設けられた支持部材と、前記仏壇本体の前面側に面し、前記支持部材に両側部を支持され、前記支持部材を介して前記棚の下面に前記仏壇本体の前後方向に引き出し自在に懸吊され、前記仏壇本体の前面から見て後方に位置する案内板および、この案内板の前方に位置し前記案内板に折曲自在に連結され裏面に受部材を設けた保持板を有する棚板とを備え、前記棚板を、前記棚の下面から前記仏壇本体の前面側に引き出した状態で、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物の見台が形成されるようにし、後面側に押し込まれた状態で、前記仏壇本体内に収納されるようにしたものである。
【0007】
また、請求項4記載の仏壇は、仏壇本体と、この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、前記仏壇本体の前面側に面するように設けられ、前記仏壇本体の前面から見て後方に位置する案内板および、この案内板の前方に位置し前記案内板に折曲自在に連結され、裏面に受部材を設けた保持板を有する棚板と、前記棚の下面に、前記仏壇本体の前後方向に沿って設けられ、摺動溝部を有する前後スライド保持体と、前記棚板の、前記案内板および前記保持板の少なくとも前記案内板の上面に前記仏壇本体の前後方向に沿って設けられ、前記前後スライド保持体に摺動自在に取り付けられる前後スライド体とを備え、前記棚板を、前記前後スライド保持体および前記前後スライド体を介して、前記棚の下面に前記仏壇本体の前後方向に沿って引き出し自在に懸吊し、前記棚の下面から前記仏壇本体の前面側に引き出した状態で、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物の見台が形成されるようにし、後面側に押し込まれた状態で、前記仏壇本体内に収納するようにしたものである。
【0008】
また、請求項5記載の仏壇は、仏壇本体と、この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、前記仏壇本体の前面側に面するように設けられ、前記仏壇本体の前面から見て、後方に位置する案内板および、この案内板の前方に位置し前記案内板に折曲自在に連結され、裏面に受部材を設けた保持板を有する棚板と、前記棚の下面に、前記仏壇本体の左右方向に沿って設けられ、摺動溝部を有する左右スライド保持体と、この左右スライド保持体に摺動自在に取り付けられる左右スライド体と、この左右スライド体に、前記仏壇本体の前後方向に沿って設けられ、摺動溝部を有する前後スライド保持体と、前記棚板の、前記案内板および前記保持板の少なくとも前記案内板の上面に前記仏壇本体の前後方向に沿って設けられ、前記前後スライド保持体に摺動自在に取り付けられる前後スライド体とを備え、前記棚板を、前記左右スライド保持体、前記左右スライド体、前記前後スライド保持体、前記前後スライド体を介して、前記棚の下面に前記仏壇本体の左右方向および前後方向に沿って摺動自在に懸吊し、前記棚の下面から前記仏壇本体の前面側に引き出した状態で、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物の見台が形成されるようにすると共に、前記仏壇本体の左右方向に移動できるようにし、後面側に押し込まれた状態で、前記仏壇本体内に収納するようにしたものである。
【0009】
また、請求項6記載の仏壇は、請求項1乃至請求項5記載の仏壇において、前記案内板と前記保持板は、蝶番を介して折曲自在に連結するようにしたものである。
【0010】
また、請求項7記載の仏壇は、請求項1乃至請求項5記載の仏壇において、前記棚板は、前記案内板に、前記仏壇本体に当接され前記仏壇本体の前方への引き出し限界を規制する止め部材を備え、且つ前記仏壇本体の前面から見て、両側部にストッパを設けると共に前記仏壇本体の前後方向に沿って案内部を形成するための案内枠を設け、前記保持板に、
前記仏壇本体の前面から見て、後部の両側部に連結板を設け、且つこの各連結板に軸を介
して折曲自在に連結されると共に、前記案内部に摺動自在に装着され摺動方向に沿って前
記案内板のストッパと嵌合し合う長穴を形成する摺動板を設け、前記棚板が、前記仏壇本
体内に収納された状態で、前記仏壇本体の前面から見て、前記案内板の前端部と前記保持
板の後端部とが当接され、また前記仏壇本体の前面側に止め部材で規制された引き出し限
界まで引き出され、前記長穴の後端が前記ストッパと当接し前記保持板の移動が規制され
前記保持板が前記案内板から離間した状態で、前記連結板を前記摺動板に対して折曲させ
、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物の見台が形成されるようにしたものである。
【0011】
更に、請求項8記載の仏壇は、請求項1乃至請求項5記載の仏壇において、前記棚板
は、前記案内板に、前記仏壇本体に当接され前記仏壇本体の前方への引き出し限界を規制
する止め部材を備えると共に、前記仏壇本体の前面から見て、前端部にマグネットを備え
、且つ両側部にストッパを設けると共に前記仏壇本体の前後方向に沿って案内部を形成す
るための案内枠を設け、前記保持板に、マグネットを、前記案内板の前記マグネットと対
をなし対向位置するよう、前記仏壇本体の前面から見て、後端部に設けると共に後部の両
側部に連結板を設け、且つこの各連結板に軸を介して折曲自在に連結されると共に、前記
案内部に摺動自在に装着され摺動方向に沿って前記案内板の前記ストッパと嵌合し合う長
穴を形成する摺動板を設け、前記棚板が、前記仏壇本体内に収納された状態で、前記案内
板の前記前端部と前記保持板の前記後端部とが互いの各マグネットの磁力により当接され
、また、前記仏壇本体の前面側に止め部材で規制された引き出し限界まで引き出された状態で、前記各マグネットの磁力に抗して前記保持板を前記案内板から離間させ、前記長穴の後端が前記ストッパと当接し前記保持板の移動が規制された状態で、前記連結板を前記摺動板に対して折曲させ、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物の見台が形成されるようにしたものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の仏壇によれば、仏壇本体に略水平方向に設けられた棚の下面に、収納
部を有するように設けた支持部材と、収納部に引き出し自在に装着され、案内板および、
この案内板に折曲自在に連結された保持板を有する棚板と、保持板に着脱自在に装着され
る受部材とを備え、棚板を、収納部から引き出した状態で、保持板を折曲保持させると共
に保持板に受部材を装着させることにより、見台が形成されるようにし、受部材を外し後
面側に押し込まれた状態で、仏壇本体内に収納されるようにしたため、見台を別部品とし
て別製作する必要がなく、また、見台の収納場所を特別に設ける必要もない。また、見台は折畳んだ状態で小形化され収納でき、しかも。仏壇本体の棚の下面を利用し簡単に構成でき、仏壇本体内のスペースをより有効活用できる。そのため見台の設置、かたつけ作業等の際、仏具等を移動させ設置スペースをつくり出す煩わしさもなく、また燭台等の仏具に触れて転倒、損傷させたりすることを防止できる。これにより仏壇本体に仏具等を整然と且つ効果的に載置収納できる。
【0013】
また、請求項2記載の仏壇によれば、仏壇本体の棚の下面に、収納部を有するように設けた支持部材と、収納部に引き出し自在に装着され、案内板に折曲自在に連結された保持板を有する棚板と、保持板に形成した切欠部に、回動することにより、保持板に起立保持あるいは切欠部内に収納保持される受部材とを備え、棚板を、引き出した状態で、保持板を折曲保持させると共に切欠部から受部材を起立保持させ、見台が形成されるようにし、
受部材を、切欠部内に収納保持し後面側に押し込まれた状態で、仏壇本体内に収納される
ようにしたため、見台を別部品として別製作する必要がなく、また、見台の収納場所を特別に設ける必要もない。また見台は折畳んだ状態で小形化され収納でき、しかも、仏壇本体の棚の下面を利用し簡単に構成でき、仏壇本体内のスペースをより有効活用できる。
そのため見台の設置、かたつけ作業等の際、仏具等を移動させ設置スペースをつくり出す煩わしさもなく、また燭台等の仏具に触れて転倒、損傷させたりすることを防止できる。これにより仏壇本体に仏具等を整然と且つ効果的に載置収納できる。また、受部材を保持板に起立、収納できるようにしたため、見台をより薄型化できる。また受部材と保持板とが一体化され構成が簡素化される。
【0014】
また、請求項3記載の仏壇によれば、仏壇本体の棚の下面に、左右に離間し対向して位置する支持部材と、この支持部材に支持され引き出し自在に懸吊され、案内板に折曲自在に連結され裏面に受部材を設けた保持板を有する棚板とを備え、棚板を、引き出した状態で、保持板を折曲保持させ見台が形成されるようにし、後面側に押し込まれた状態で、仏壇本体内に収納されるようにしたため、見台を別部品として別製作する必要がなく、また、見台の収納場所を特別に設ける必要もない。また、見台は折畳んだ状態で小形化され収納でき、しかも、仏壇本体の棚の下面を利用し簡単に構成でき、仏壇本体内のスペースをより有効活用できる。そのため、見台の設置、かたつけ作業等の際、仏具等を移動させ設置スペースをつくり出す煩わしさもなく、また、燭台等の仏具に触れて転倒、損傷させたりすることを防止できる。これにより仏壇本体に仏具等を整然と且つ効果的に載置収納できる。また、棚板を、支持部材で両側部を支持し棚に懸吊したため、受部材を保持板に一体化でき構成をより簡単にできる。
【0015】
また、請求項4記載の仏壇によれば、仏壇本体の棚の下面に設けられ、案内板に折曲自在に連結され、裏面に受部材を設けた保持板を有する棚板と、棚の下面に設けられた前後スライド保持体と、案内板および保持板の少なくとも案内板の上面に設けられ前後スライド保持体に摺動自在に取り付けられる前後スライド体とを備え、棚板を前後スライド保持部、前後スライド体を介して、棚の下面に引き出し自在に懸吊し、棚板を、引き出した状態で、保持板を折曲保持させ見台が形成されるようにし、後面側に押し込まれた状態で、
仏壇本体内に収納するようにしたため、見台を別部品として別製作する必要がなく、また
、見台の収納場所を特別に設ける必要もない。また見台は折畳んだ状態で小形化され収納でき、しかも、仏壇本体の棚の下面を利用し簡単に構成でき、仏壇本体内のスペースをより有効活用できる。そのため、見台の設置、かたつけ作業等の際、仏具等を移動させ設置スペースをつくり出す煩わしさもなく、また、燭台等の仏具に触れて転倒、損傷させたりすることを防止できる。これにより、仏壇本体に仏具等を整然と且つ効果的に載置収納できる。また、前後スライド保持体、前後スライド体により、棚板のより円滑な引き出し操作およびより迅速な見台の形成操作ができる。
【0016】
また、請求項5記載の仏壇によれば、仏壇本体の棚の下面に設けられ、案内板に折曲自在に連結され、裏面に受部材を設けた保持板を有する棚板と、棚の下面に設けられた左右スライド保持体と、この左右スライド保持体に取り付けられる左右スライド体と、この左右スライド体に設けられる前後スライド保持体と、案内板および保持板の少なくとも案内板の上面に設けられる前後スライド体とを備え、棚板を左右スライド保持体、左右スライド部、前後スライド保持体、前後スライド体を介して棚の下面に左右、前後摺動自在に懸吊し、棚板を引き出した状態で、保持板を折曲保持させ見台が形成されるようにすると共に、左右方向に移動できるようにし、後面側に押し込まれた状態で、仏壇本体内に収納するようにしたため、見台を別部品として別製作する必要がなく、また見台の収納場所を特別に設ける必要もない。また見台は折畳んだ状態で小形化され収納でき、しかも仏壇本体の棚の下面を利用し簡単に構成でき、仏壇本体内のスペースをより有効活用できる。そのため見台の設置、かたつけ作業等の際、仏具等を移動させ設置スペースをつくり出す煩わしさもなく、また燭台等の仏具に触れて転倒、損傷させたりすることを防止できる。これにより仏壇本体に仏具等を整然と且つ効果的に載置収納できる。また棚板のより円滑な引き出し操作およびより迅速な見台の形成操作ができると共に、棚板を左右方向に移動できるため、見台を適切な位置に調節できる。
【0017】
また、請求項6記載の仏壇によれば、案内板と保持板は、蝶番を介して折曲自在に連結するようにしたため、構成を簡単にできると共に案内板と保持板との折曲作用を確実に行なうことができる。
【0018】
また、請求項7記載の仏壇によれば、棚板は、案内板に、仏壇本体の前方への引き出し限界を規制する止め部材を備え、且つ両側部にストッパを設けると共に案内部を形成するための案内枠を設け、また保持板に、両側部に連結板を設け、且つこの各連結板に折曲自在に連結されると共に、案内部に摺動自在に装着され摺動方向に沿って案内板のストッパと嵌合し合う長穴を形成する摺動板を設け、棚板が、仏壇本体内に収納された状態で、案内板の前端部と保持板の後端部とが当接され、また仏壇本体の前面側に止め部材で規制された引き出し限界まで引き出され、長穴の後端がストッパと当接し保持板の移動が規制され保持板が案内板から離間した状態で、連結板を摺動板に対して折曲させ、保持板を案内板に折曲保持させ、見台が形成されるようにしたため、折曲保持させる際の案内板と保持板との干渉を防止でき、円滑に見台を形成できる。
【0019】
更に、請求項8記載の仏壇によれば、棚板は、案内板に、仏壇本体の前方への引き出
し限界を規制する止め部材を備えると共に、前端部にマグネットを備え、且つ両側部にス
トッパを設けると共に案内部を形成するための案内枠を設け、保持板に、マグネットを、
案内板のマグネットと対をなし対向位置するよう後端部に設けると共に、後部の両側部に
連結板を設け、且つこの各連結板に折曲自在に連結されると共に、案内部に摺動自在に装
着され摺動方向に沿って案内板のストッパと嵌合し合う長穴を形成する摺動板を設け、棚
板が、仏壇本体内に収納された状態で、案内板と保持板とが互いの各マグネットの磁力に
より当接され、また仏壇本体の前面側に止め部材で規制された引き出し限界まで引き出さ
れた状態で、各マグネットの磁力に抗して保持板を案内板から離間させ、長穴の後端がス
トッパと当接し保持板の移動が規制された状態で、連結板を摺動板に対して折曲させ、保
持板を案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、見台が形成されるようにしたた
め、保持板を案内板に対して折曲させる際、案内板の前端部と保持板の後端部との干渉を
防止でき、円滑に見台を形成できる。また各マグネットの作用により、案内板と保持板と
の当接、離間の状態を明確にでき、見台の形成と収納を確実にしかも容易に行なえる。
【実施例】
【0020】
以下、本発明の仏壇の一実施例について、図1乃至図4に従って説明する。1は仏壇、例えば、厨子調式の仏壇を示すもので、2は仏壇本体である。仏壇1は上下に分割された、基台部3と、この基台部3に載せられた厨子部4とを備えている。
基台部3は底板5、天板である棚6、側板7、7、背板8により略箱形に形成され前面を開口している。
また、厨子部4は、底板9、天板10、側板11、11、背板(図示せず)により縦長の略箱形に形成され、前面に開口部12を有する。この開口部12には、開口部12を開閉させる観音開きの扉13、13を設けてある。また、厨子部4の内部には、安置物等を納める厨子14等が設けられている。
【0021】
15、16は前記天板である棚6と共に仏壇本体2に略水平方向に設けられ、安置物
や仏具等を載置するための複数の棚である。17は、これら複数の棚6、15、16のい
ずれか1つの棚、例えば棚6の下面に、収納部18を有するように設けられた支持部材で
ある(なお、本実施例では、棚6の下面に、収納部18を有する支持部材17を設けたが、本発明にあっては、これに限らず、収納部18を有する支持部材17は、棚15の下面、又は、棚16の下面に設けても良い。)。
また、19は仏壇本体2の前面側に面し、支持部材17に支持され、収納部18に仏壇本体2の前後方向に引き出し自在に収納(装着)され、仏壇本体2の前面から見て後方に位置する案内板20および、この案内板20の前方に位置し案内板20に調番21を介して折曲自在に連結された保持板22を有する棚板である。23は、この棚板19が収納部18から引き出された状態において、保持板22の裏面に着脱自在に装着される受部材である。この受部材23は受部24と段部25とから略L字形状に形成され、受部24に複数の突部26を設けている。受部材23は保持板22の裏面に設けた複数の取付穴27に突部26を嵌合させることにより保持板22に着脱される。
【0022】
また、蝶番21は案内板20の両側部に設けられた固定板29と、保持板22の両側部に設けられた作動板30と、固定板29に対して作動板30を回動自在に連結する軸31とからなる。固定板29には溝32、33が設けられ、作動板30には回動することにより、これら溝32、33と当接するピン34が設けてある。
そして、保持板22を図の時計方向に回動させたとき、ピン34が溝32と当接し保持板22を折曲した状態に保持する。また、この状態から反時計方向に回動させたとき、ピン34が溝33と当接し、保持板22は案内板20と共に水平状態を保持するようにしてある。35は案内板20に設けられ、棚6の係止部36と当接し、棚板19の仏壇本体2の前方への引き出し限界を規制する止め部材である。引き出し限界は、止め部材35の設置位置により調整できる。37は保持板22に設けられ、係止部36と当接し、棚板19の仏壇本体2の後方への押し込み限界を規制する当接部材である。
【0023】
そして、棚板19を、図3に示すように収納部18から仏壇本体2の前面側に引き出した状態で、保持板22を蝶番21を介して図において時計方向に回動させ、図4に示すように案内板20に近づけるように傾斜させて折曲保持させると共に、保持板22に受部材23を装着させることにより、受部材23により書物(例えば、経本、過去帳等)38が落ちないように受け止め、書物(例えば、経本、過去帳等)38の見台(書物をのせて読むために用いる台)39が形成される。また、見台39を使用しない場合には、受部材23を外し保持板22を反時計方向に回動させ、図2に示すように棚板19を仏壇本体2の後面側に押し込んだ状態で、仏壇本体2内に収納される。これにより簡単な構成で、且つ操作も容易な見台39が形成される。
なお、この棚板19は見台39として使用しない場合には、案内板20と保持板22とを折曲させずに水平状態に保持させ載置物を載置するようにしてもよい。また、見台39を形成する棚板19を設ける箇所は、棚6と限定するものではなく、厨子部4の棚15、棚16でもよく、仏壇本体2に略水平方向に設けられた棚のいずれか1つの棚の下面に、設ければよい。
【0024】
更に、仏壇1は厨子調式の仏壇1と限定するものではなく、上述した実施例と同一部分に同一符号を付して示す図5の家具調式の仏壇1に適用してもよい。
この家具調式の仏壇1は底板40、天板41、側板42、42、背板(図示せず)により略箱形に形成され、前面に開口部43を有する。この開口部43には、この開口部43を開閉させる観音開きの扉44、44を設けてある。また、仏壇本体2の内部には、安置物等を納める厨子45等が設けられている。46、47、48は仏壇本体2に略水平方向に設けられ、安置物や仏具等を載置するための複数の棚である。17、19は、これら複数の棚46、47、48のいずれか1つの棚、例えば棚47の下面に設けられた支持部材および棚板である。そして、これら支持部材17、棚板19等の構成、作用等は前述の厨子調式の仏壇1と同様である。
【0025】
また、上述した実施例と同一部分に同一符号を付して示す図6、図7は前述した仏壇1における棚板19、詳しくは受部材の他の実施例を示すものである。
つまり、棚板19の保持板22に形成した切欠部49に、一側を軸50で回動自在に装着され、回動することにより、保持板22に起立保持あるいは切欠部49内に収納保持される受部材51とを備え、棚板19を、収納部18から仏壇本体2の前面側に引き出した状態で、保持板22を図において時計方向に回動させ案内板20に近づけるように傾斜させて折曲保持させると共に、図7に示すように切欠部49から受部材51を図において反時計方向に回動させ起立保持させることにより、受部材51により書物(例えば、経本、過去帳等)38が落ちないように受け止め、書物38の見台が形成されるようにし、受部材51を逆に時計方向に回動させ、図6に示すように切欠部49内に収納保持し後面側に押し込まれた状態で、仏壇本体2内に収納されるようにしたものである。
なお、受部材51は受部24と段部25を備え、略L字形状に形成する。このように受部材51を保持板22に起立、収納できるようにしたため、見台39をより薄形化できる。また受部材51と保持板22とが一体化され、構成が簡素化される。
【0026】
また、上述した実施例と同一部分に同一符号を付して示す図8乃至図12は、前述した仏壇1のさらに他の実施例を示すものである。つまり、6、15、16等は厨子調式の仏壇本体2に略水平方向に設けられ、安置物や仏具等を載置するための複数の棚である。52、52はこれら複数の棚6、15、16等のいずれか1つの棚、例えば棚6の下面に、仏壇本体2の前後方向に沿って設けられ、仏壇本体2の前面から見て左右に互いに離間し対向して位置するように設けられた支持部材である。19は仏壇本体2の前面側に面し、支持部材52、52のガイド部53、53で両側部を案内され、支持部54、54で両側部を支持され、支持部材52、52を介して棚6の下面に仏壇本体2の前後方向に引き出し自在に懸吊され、仏壇本体2の前面から見て後方に位置する案内板20および、この案内板20の前方に位置し案内板20に折曲自在に連結され裏面に受部材55を設けた保持板22を有する棚板である。この受部材55は支持部材52、52と干渉しない幅寸法に形成されている。
【0027】
そして、棚板19を、棚6の下面から図10に示すように仏壇本体2の前面側に引き出した状態で、保持板22を蝶番21を介して図において時計方向に回動させ、図11に示すように案内板20に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物(例えば、経本、過去帳等)38の見台39が形成されるようにし、図9に示すように後面側に押し込まれた状態で、仏壇本体2内に収納されるようにしたものである。そのため、棚板19を、支持部材52で両側部を支持し棚6に懸吊したため、受部材55を保持板22に一体化でき構成をより簡単にできる。
【0028】
また、この図8乃至図12に示す仏壇1も、前述と同様、上述した実施例と同一部分に同一符号を付して示す図13に示す家具調式の仏壇1に適用してもよい。また、棚板19を設ける箇所も、棚47と限定するものではなく、仏壇本体2に略水平方向に設けられた棚46、48等でもよい。そして、これら支持部材52、棚板19等の構成作用等は前述の厨子調式の仏壇1と同様である。
【0029】
また、上述した実施例と同一部分に同一符号を付して示す図14乃至図20は、前述した図8に示す仏壇1のさらに他の実施例を示すものである。つまり、6、15、16等は仏壇本体2に略水平方向に設けられ、安置物や仏具等を載置するための複数の棚である。19はこれら複数の棚6、15、16等のいずれか1つの棚、例えば、棚6の下面に、仏壇本体2の前面側に面するように設けられ、仏壇本体2の前面から見て、後方に位置する案内板20および、この案内板20の前方に位置し案内板20に蝶番21を介して折曲自在に連結され、裏面に受部材55を設けた保持板22を有する棚板である。
56は棚6の下面に(図14乃至図20、特に、分解斜視図である図20参照)、仏壇本体2の左右方向に沿って設けられ、摺動溝部57を有する左右スライド保持体である。58は、この左右スライド保持体56に摺動自在に取り付けられる左右スライド体である。この左右スライド体58は、両端を折曲させ折曲片78、78を形成した移動板79を設け、この移動板79の折曲片78、78に、左右スライド保持体58の摺動溝部57に摺動自在に嵌合する摺動体80を、ネジ81、81で取り付け構成してある。また、59は、この左右スライド体58に、仏壇本体2の前後方向に沿って設けられ、摺動溝部74を有する前後スライド保持体である。60は棚板19の、案内板20および保持板22の少なくとも案内板20の上面に仏壇本体2の前後方向に沿って設けられ、前後スライド保持体59に摺動自在に取り付けられる前後スライド体である。
図20に示すように、左右スライド保持体58、前後スライド保持体59,左右スライド保持体58とは、平面視、略H形状をなしているが、左右スライド保持体58は1個でも良い。この場合、図示しないが、左右スライド保持体58、前後スライド保持体59とは、平面視、略十文字形状をなす。
【0030】
そして、棚板19を、左右スライド保持体56、左右スライド体58、前後スライド保持体59、前後スライド体60を介して、棚6の下面に仏壇本体2の左右方向および前後方向に沿って摺動自在に懸吊し、棚6の下面から図18に示すように仏壇本体2の前面側に引き出した状態で、保持板22を図において時計方向に回動させ、図19に示すように案内板20に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物(例えば、経本、過去帳等)38の見台39が形成されるようにすると共に、仏壇本体2の左右方向に移動できるようにし、図16に示すように後面側に押し込まれた状態で、仏壇本体2内に収納するようにしたものである。
なお、例えば、左右スライド保持体56、前後スライド保持体59には、図示しないがスライド抑止部材が設けられ、棚板19が必要以上に左右、前後に移動するのを防止している。そのため、棚板19のより円滑な引き出し操作およびより迅速な見台39の形成操作ができると共に、棚板19を左右方向に移動できるため、見台39を適切な位置に調節できる。
【0031】
また、この図14乃至図20に示す仏壇1も、前述と同様、上述した実施例と同一部分に同一符号を付して示す図21に示す家具調式の仏壇1に適用してもよい。また、棚板19を設ける箇所も、棚47と限定するものではなく、仏壇本体2に略水平方向に設けられた棚46、48等でもよい。そして、棚板19等の構成作用等は前述の厨子調式の仏壇1と同様である。
【0032】
更に、同一部分に同一符号を付して示す図22乃至図27は、前述した図14に示す
仏壇1のさらに他の実施例を示すものであり、詳しくは棚板19の他の実施例を示すもの
である。つまり、棚板19は、支持部材52、52で両側部を支持され棚6に懸吊され、案内板20に、仏壇本体2の前方への引き出し限界を規制する止め部材35を備えると共に、仏壇本体2の前面から見て、前端部62にマグネット63を備え、且つ両側部にねじ込まれたネジで形成するストッパ64、64を設けると共に仏壇本体2の前後方向に沿って案内部65、65を形成するための案内枠66、66を設けている。止め部材35は棚6の係止部36と当接し、引き出し限界を規制している。また、保持板22に、マグネット67を、案内板20のマグネット63と対をなし対向位置するよう、仏壇本体2の前面から見て、後端部68に設けると共に後部の両側部に連結板69、69を設け、且つこの各連結板69、69に軸70を介して折曲自在に連結されると共に、案内部65、65に摺動自在に装着され摺動方向に沿って案内板20のストッパ64、64と嵌合し合う長穴71、71を形成する摺動板72、72を設けている。
【0033】
そして、図23に示すように棚板19が、仏壇本体内2に収納された状態で、案内板20と保持板22とが互いの各マグネット63、67の磁力により当接され、また、図24に示すように仏壇本体2の前面側に止め部材35で規制された引き出し限界まで引き出された状態で、各マグネット63、67の磁力に抗して保持板22を案内板20から離間させ、図25に示すように長穴71の後端73がストッパ64と当接し保持板22の移動が規制された状態で、連結板69を摺動板72に対して折曲させ、保持板22を図において時計方向に回動させ、図26、27に示すように案内板20に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、経本38等の見台39が形成されるようにしたものである。なお、穴75(図22参照)は、ネジで形成するストッパ64を案内板20にねじ込む際のねじ込み用の穴で、ネジ頭より大きな径で形成され、ストッパ64と案内枠66とは干渉しない状態とされる。このストッパ64は長穴71と嵌合し合うようにねじ込まれる。また、摺動板72には保持板22を案内板20に対して折曲させたとき、連結板69と当接し保持板22の折曲状態を保持させる突片76を設けている。また、77は案内板20に案内枠66を固定させる止めネジである。
【0034】
そして、このように構成する棚板19は前述した仏壇1における棚板に対して適用で
きる。そのため、保持板22を案内板20に対して折曲させる際、案内板20の前端部6
2と保持板22の後端部68との干渉を防止でき、円滑に見台を形成できる。また各マグ
ネット63、67の作用により、案内板20と保持板22との当接、離間の状態を明確に
でき、見台39の形成と収納を確実にしかも容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の仏壇の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿って切断した要部の概略断面図である。
【図3】図2の仏壇の棚板を引き出した状態を示す要部の概略断面図である。
【図4】図3の仏壇の棚板を折曲させた状態を示す要部の概略断面図である。
【図5】図1の仏壇を家具調式の仏壇に適用した場合の一実施例を示す斜視図である。
【図6】図1の仏壇の棚板の他の実施例を示す要部の概略断面図である。
【図7】図6の仏壇の棚板の受部材を起立させた状態を示す要部の概略断面図である。
【図8】図1の仏壇と異なる他の仏壇の実施例を示す斜視図である。
【図9】図8の仏壇のB−B線に沿って切断した要部の概略断面図である。
【図10】図9の仏壇の棚板を引き出した状態を示す要部の概略断面図である。
【図11】図10の仏壇の棚板を折曲させた状態を示す要部の概略断面図である。
【図12】図11の仏壇の棚板の概略斜視図である。
【図13】図8の仏壇を家具調式の仏壇に適用した場合の一実施例を示す斜視図である。
【図14】図8の仏壇と異なる他の仏壇の実施例を示す斜視図である。
【図15】図14の矢印Cの向きから見た要部の概略正面図である。
【図16】図15のD−D線に沿って切断した要部の概略断面図である。
【図17】図16のE−E線に沿って切断した要部の概略断面図である。
【図18】図16の仏壇の棚板を引き出した状態を示す要部の概略断面図である。
【図19】図18の仏壇の棚板を折曲させた状態を示す要部の概略断面図である。
【図20】図14の要部を分解して示す分解斜視図である。
【図21】図14の仏壇を家具調式の仏壇に適用した場合の一実施例を示す斜視図である。
【図22】図14の仏壇と異なる他の仏壇の実施例を示す要部の分解斜視図である。
【図23】図22の仏壇の要部の概略断面図である。
【図24】図23の仏壇の棚板を引き出した状態を示す要部の概略断面図である。
【図25】図24の仏壇の棚板の、案内板と保持板とが離間するまで棚板を引き出した状態を示す要部の概略断面図である。
【図26】図25の仏壇の棚板を折曲させた状態を示す要部の概略断面図である。
【図27】図26の仏壇の棚板の概略斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
1 仏壇
2 仏壇本体
6 棚
17 支持部材
18 収納部
19 棚板
20 案内板
21 蝶番
22 保持板
23 受部材
38 書物
39 見台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仏壇本体と、
この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、
この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、収納部を有するようにして設けられた支
持部材と、
前記仏壇本体の前面側に面し、前記支持部材に支持され、前記収納部に前記仏壇本体の前後方向に引き出し自在に収納され、前記仏壇本体の前面から見て後方に位置する案内板および、この案内板の前方に位置し前記案内板に折曲自在に連結された保持板を有する棚板と、
この棚板が前記収納部から引き出された状態において、前記保持板の裏面に着脱自在
に装着される受部材とを備え、
前記棚板を、前記収納部から前記仏壇本体の前面側に引き出した状態で、前記保持板
を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させると共に、前記保持板に前記受部
材を装着させることにより、前記受部材により書物が落ちないように受け止め、前記書物の見台が形成されるようにし、前記受部材を外し後面側に押し込まれた状態で、前記仏壇本体内に収納されるようにしたことを特徴とする仏壇。
【請求項2】
仏壇本体と、
この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、
この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、収納部を有するようにして設けられた支
持部材と、
前記仏壇本体の前面側に面し、前記支持部材に支持され、前記収納部に前記仏壇本体の前後方向に引き出し自在に収納され、前記仏壇本体の前面から見て後方に位置する案内板および、この案内板の前方に位置し前記案内板に折曲自在に連結された保持板を有する棚板と、
この棚板の前記保持板に形成した切欠部に、一側を回動自在に装着され、回動するこ
とにより、前記保持板に起立保持あるいは前記切欠部内に収納保持される受部材とを備え

前記棚板を、前記収納部から前記仏壇本体の前面側に引き出した状態で、前記保持板
を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させると共に、前記切欠部から前記受
部材を回動させ起立保持させることにより、前記受部材により書物が落ちないように受け止め、前記書物の見台が形成されるようにし、前記受部材を回動させ前記切欠部内に収納保持し後面側に押し込まれた状態で、前記仏壇本体内に収納されるようにしたことを特徴とする仏壇。
【請求項3】
仏壇本体と、
この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、
この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、前記仏壇本体の前面から見て左右に互い
に離間し対向して位置するように設けられた支持部材と、
前記仏壇本体の前面側に面し、前記支持部材に両側部を支持され、前記支持部材を介
して前記棚の下面に前記仏壇本体の前後方向に引き出し自在に懸吊され、前記仏壇本体の
前面から見て後方に位置する案内板および、この案内板の前方に位置し前記案内板に折曲
自在に連結され裏面に受部材を設けた保持板を有する棚板とを備え、
前記棚板を、前記棚の下面から前記仏壇本体の前面側に引き出した状態で、前記保持
板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物の見台が形成されるようにし、後面側に押し込まれた状態で、前記仏壇本体内に収納されるようにしたことを特徴とする仏壇。
【請求項4】
仏壇本体と、
この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、
この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、前記仏壇本体の前面側に面するように設
けられ、前記仏壇本体の前面から見て後方に位置する案内板および、この案内板の前方に
位置し前記案内板に折曲自在に連結され、裏面に受部材を設けた保持板を有する棚板と、
前記棚の下面に、前記仏壇本体の前後方向に沿って設けられ、摺動溝部を有する前後
スライド保持体と、
前記棚板の、前記案内板および前記保持板の少なくとも前記案内板の上面に前記仏壇
本体の前後方向に沿って設けられ、前記前後スライド保持体に摺動自在に取り付けられる
前後スライド体とを備え、
前記棚板を、前記前後スライド保持体および前記前後スライド体を介して、前記棚の
下面に前記仏壇本体の前後方向に沿って引き出し自在に懸吊し、前記棚の下面から前記仏
壇本体の前面側に引き出した状態で、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させ
て折曲保持させ、書物の見台が形成されるようにし、後面側に押し込まれた状態で、前
記仏壇本体内に収納するようにしたことを特徴とする仏壇。
【請求項5】
仏壇本体と、
この仏壇本体に略水平方向に設けられた複数の棚と、
この複数の棚のいずれか1つの棚の下面に、前記仏壇本体の前面側に面するように設
けられ、前記仏壇本体の前面から見て、後方に位置する案内板および、この案内板の前方
に位置し前記案内板に折曲自在に連結され、裏面に受部材を設けた保持板を有する棚板と

前記棚の下面に、前記仏壇本体の左右方向に沿って設けられ、摺動溝部を有する左右
スライド保持体と、
この左右スライド保持体に摺動自在に取り付けられる左右スライド体と、
この左右スライド体に、前記仏壇本体の前後方向に沿って設けられ、摺動溝部を有す
る前後スライド保持体と、
前記棚板の、前記案内板および前記保持板の少なくとも前記案内板の上面に前記仏壇
本体の前後方向に沿って設けられ、前記前後スライド保持体に摺動自在に取り付けられる
前後スライド体とを備え、
前記棚板を、前記左右スライド保持体、前記左右スライド体、前記前後スライド保持
部、前記前後スライド体を介して、前記棚の下面に前記仏壇本体の左右方向および前後方
向に沿って摺動自在に懸吊し、前記棚の下面から前記仏壇本体の前面側に引き出した状態
で、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物の見台が形成されるようにすると共に、前記仏壇本体の左右方向に移動できるようにし、後面側に押し込まれた状態で、前記仏壇本体内に収納するようにしたことを特徴とする仏壇。
【請求項6】
前記案内板と前記保持板は、蝶番を介して折曲自在に連結されていることを特徴とす
る請求項1乃至請求項5記載の仏壇。
【請求項7】
前記棚板は、
前記案内板に、前記仏壇本体に当接され前記仏壇本体の前方への引き出し限界を規制
する止め部材を備え、且つ前記仏壇本体の前面から見て、両側部にストッパを設けると共
に前記仏壇本体の前後方向に沿って案内部を形成するための案内枠を設け、
前記保持板に、前記仏壇本体の前面から見て、後部の両側部に連結板を設け、且つこ
の各連結板に軸を介して折曲自在に連結されると共に、前記案内部に摺動自在に装着され
摺動方向に沿って前記案内板の前記ストッパと嵌合し合う長穴を形成する摺動板を設け、
前記棚板が、前記仏壇本体内に収納された状態で、前記仏壇本体の前面から見て、前
記案内板の前端部と前記保持板の後端部とが当接され、また前記仏壇本体の前面側に止め
部材で規制された引き出し限界まで引き出され、前記長穴の後端が前記ストッパと当接し
前記保持板の移動が規制され前記保持板が前記案内板から離間した状態で、前記連結板を
前記摺動板に対して折曲させ、前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲
保持させ、書物の見台が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の仏壇。
【請求項8】
前記棚板は、
前記案内板に、前記仏壇本体に当接され前記仏壇本体の前方への引き出し限界を規制
する止め部材を備えると共に、前記仏壇本体の前面から見て、前端部にマグネットを備え
、且つ両側部にストッパを設けると共に前記仏壇本体の前後方向に沿って案内部を形成す
るための案内枠を設け、
前記保持板に、マグネットを、前記案内板の前記マグネットと対をなし対向位置する
よう、前記仏壇本体の前面から見て、後端部に設けると共に後部の両側部に連結板を設け
、且つこの各連結板に軸を介して折曲自在に連結されると共に、前記案内部に摺動自在に
装着され摺動方向に沿って前記案内板の前記ストッパと嵌合し合う長穴を形成する摺動板
を設け、
前記棚板が、前記仏壇本体内に収納された状態で、前記案内板の前記前端部と前記保
持板の前記後端部とが互いの各マグネットの磁力により当接され、また前記仏壇本体の前
面側に止め部材で規制された引き出し限界まで引き出された状態で、前記各マグネットの
磁力に抗して前記保持板を前記案内板から離間させ、前記長穴の後端が前記ストッパと当
接し前記保持板の移動が規制された状態で、前記連結板を前記摺動板に対して折曲させ、
前記保持板を前記案内板に近づけるように傾斜させて折曲保持させ、書物の見台が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の仏壇。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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