説明

代替関係判定装置、代替関係判定方法及び代替関係判定プログラム

【課題】ユーザが購入しようとしている商品の代わりに購入することで特典を受けることができるようになる商品であって、ユーザが抵抗感を感じることなく購入可能な代替商品を提示する。
【解決手段】ユーザは、ショッピングサイトにアクセスし、商品を検索して結果を表示し、ユーザにより買い物かごボタンをクリックされると、商品IDや購入数量等を含む買い物かご登録処理がなされ、会計ボタンが押下されると、特典DBに登録されている特典情報から、適用期間の条件、提示条件、及び適用条件について、それぞれ満足しているか否かを判定し、提示条件を満足し、且つ、適用条件を満足していない特典を抽出した場合、買い物かごに登録された商品に替えて、適用条件を満足させるために購入すべき商品を抽出し、「交換商品」を提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット等のネットワークを利用した電子商取引の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワークを介して商品を購入できるネットショッピングが普及している。ネットショッピングで商品を購入しようとするユーザは、ユーザ端末からショッピングサイトへアクセスし、ショッピングサイトで販売されている商品の中から所望の商品を選択し、注文手続きを経ることによって、選択した商品を購入できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、特定商品や特定サービスを購入したユーザに対して、キャンペーンを実施することは一般的に行われている(例えば、特許文献2参照)。キャンペーンの例としては、商品の購入額が所定額を超えた場合に、当該商品の送料を無料とする特典を付与すること等がある。このような特典にはユーザの購買意欲を高める効果がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−236694号公報
【特許文献2】特開2009−163550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のネットショッピングにおいては、特典が存在することにユーザが気付かないまま商品を購入した場合、商品購入時に受けられる可能性のあった特典を受けられなかった結果あとになって悔やむ場合がある。例えば、ユーザが商品の購入手続を完了した後に、別の商品を購入していれば特典を受けられたことに気付いた場合などには、ユーザは後悔することがある。そこで、ユーザが特典を受けることができるように、ユーザが購入しようとしている商品の代わりに購入することで特典を受けることができるようになる商品であって、ユーザが抵抗感を感じることなく購入可能な代替商品を提示することが望まれる。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、ユーザが抵抗感を感じることなく購入可能な代替関係にある商品を判定することのできる代替関係判定装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザがお気に入り商品の一群に含めた商品と、当該商品を前記お気に入り商品の一群に含めた日時とを対応付けて保持するお気に入り情報保持手段において、前記お気に入り商品の一群に含めた日時が所定の期間内であって同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる複数の商品は、それぞれ互いに代替関係にあると判定する代替関係判定手段を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の代替関係判定装置であって、前記代替関係判定手段は、商品のジャンル間の代替可能性の高低を示すジャンル間距離を規定したジャンル間距離データベースを参照し、商品同士の前記ジャンル間距離が一定以下である場合に、当該商品同士はそれぞれ互いに代替関係にあると判定することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の代替関係判定装置であって、前記代替関係判定手段は、商品のジャンル毎に関連ジャンルを規定したジャンルデータベースを参照し、一の商品のジャンルについて関連ジャンルを特定し、他の商品が当該特定した関連ジャンルに含まれる場合に、当該一の商品と当該他の商品はそれぞれ互いに代替関係にあると判定することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の代替関係判定装置であって、商品の購入時に受けられる特典、および前記特典の適用に必要な特典適用条件を、特典情報として前記特典ごとに保持する特典情報保持手段と、前記特典適用条件が満足されない場合に、ユーザが所望する商品に加えて当該商品とは別商品を購入すれば前記特典適用条件を満足することとなる前記別商品を抽出する別商品抽出手段と、前記ユーザが所望する商品の中から少なくとも一部の取消商品を取り消した場合であっても、前記特典適用条件を満足することとなる前記取消商品を抽出する取消商品抽出手段と、前記別商品、前記特典適用条件および前記取消商品を前記ユーザに提示するための提示情報をユーザの端末に提供する提供手段、を更に備え、前記別商品抽出手段は、前記別商品として、前記代替関係判定手段により、前記抽出された取消商品と代替可能にあると判定された商品を抽出することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、代替関係判定装置により行われる代替関係判定方法であって、ユーザがお気に入り商品の一群に含めた商品と、当該商品を前記お気に入り商品の一群に含めた日時とを対応付けて保持するお気に入り情報保持手段において、前記お気に入り商品の一群に含めた日時が所定の期間内であって同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる複数の商品は、それぞれ互いに代替関係にあると判定する代替関係判定工程を含むことを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、コンピュータを、ユーザがお気に入り商品の一群に含めた商品と、当該商品を前記お気に入り商品の一群に含めた日時とを対応付けて保持するお気に入り情報保持手段において、前記お気に入り商品の一群に含めた日時が所定の期間内であって同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる複数の商品は、それぞれ互いに代替関係にあると判定する代替関係判定手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザが抵抗感を感じることなく購入可能な代替関係にある商品を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】ショッピングシステムの概要構成の一例を示す図である。
【図2】ショッピングサーバの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
【図4】特典DBに登録される情報の具体例を示す図である。
【図5】特典ID「CMP003」の特典における提示条件及び適用条件の判定例を示す図である。
【図6】ショッピングシステムの動作例を示すシーケンス図である。
【図7】ショッピングサーバの条件判定処理時の動作例を示すフローチャートである。
【図8】(A)は代替商品DBに登録されている情報の一例の一部を示す図である。(B)は店舗別商品DBに登録されている情報の一例の一部を示す図である。
【図9】ユーザ端末における会計ページ表示時の画面例である。
【図10】ユーザ端末における会計ページ表示時の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、ショッピングシステムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0016】
[1.ショッピングシステムの構成]
先ず、図1を用いて本発明の第1実施形態に係るショッピングシステムSの構成について説明する。
【0017】
図1に示すように、ショッピングシステムSは、ショッピングサーバ1(「商品購入支援装置」の一例)と、ユーザ端末2(「端末」の一例)と、を含んで構成されている。なお、図1の例では、説明の便宜上、一つのユーザ端末2を示しているが、実際には多数のユーザ端末2からショッピングサーバ1にアクセス可能となっている。
【0018】
ショッピングサーバ1とユーザ端末2とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0019】
ショッピングサーバ1は、複数の店舗が参加するショッピングサイトを運営するために設置されるサーバであり、ユーザ端末2から商品の注文を受け付け、ユーザ端末2のユーザと店舗との間で売買契約を成立させるための処理を行うようになっている。
【0020】
ユーザ端末2は、Webブラウザ機能を有し、ショッピングサーバ1に例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)リクエストを送信してそのレスポンスとしてWebページ等を取得し、表示部に表示するようになっている。これにより、ユーザ端末2のユーザは、ショッピングサイトから提供される情報を閲覧することができる。なお、ユーザ端末2の一例として、ユーザが利用するコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等がある。
【0021】
[2.ショッピングサーバ1の構成]
次に、ショッピングサーバ1の構成について、図2及び図3を用いて説明する。
【0022】
図2に示すように、ショッピングサーバ1は、大別して、通信部11と、記憶部12と、システム制御部13と、を備えている。
【0023】
通信部11は、ネットワークNWに接続して、ユーザ端末2との通信状態を制御するようになっている。
【0024】
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステムや、サーバ用のソフトウェア等の各種ソフトウェアを記憶する。なお、各種ソフトウェアは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
【0025】
また、記憶部12には、ユーザ端末2に送信されるWebページを生成するための各種HTML(Hyper Text Markup Language)文書や、部材(画像データ、音声データ、動画データなど)等が記憶されている。ユーザ端末2に送信されるWebページには、後述するショッピングサイトのトップページ、商品検索ページ、検索結果ページ、個別商品ページ、店舗内商品一覧ページ、会計ページ、注文内容確認ページ等がある。
【0026】
また、記憶部12には、会員データベース(DB(Database))121、店舗DB122、商品DB123、店舗別商品DB124、購入履歴DB125、特典DB126及び代替商品DB127が構築されている。なお、特典DB126は、「特典情報保持手段」の一例である。また、代替商品DB127は、「代替商品記憶手段」の一例である。
【0027】
図3(A)に示す会員DB121には、ショッピングサイトに会員登録された会員(ショッピングサイトの利用者であり、ユーザ端末2を用いて商品を購入するユーザ)の会員ID、認証パスワード、メールアドレス、及び保有ポイント等の会員情報が登録されている。ここで、保有ポイントとは、ショッピングサイトで商品を購入したユーザに対して、購入金額等に応じて付与されるポイントである。ユーザはショッピングサイトにおいて、保有ポイントを使って商品を購入することができる。
【0028】
図3(B)に示す店舗DB122には、ショッピングサイトに登録された店舗(商品を販売する店舗)の店舗ID、名称、受諾可能な支払方法及び受諾可能な発送方法等の店舗情報が登録されている。
【0029】
図3(C)に示す商品DB123には、ショッピングサイトで販売される商品の商品ID、名称及びジャンル等の商品情報が登録されている。
【0030】
図3(D)に示す店舗別商品DB124には、店舗ID及び商品ID毎に、販売価格、仕入価格及び在庫数量等の情報が登録されている。
【0031】
図3(E)に示す購入履歴DB125には、ユーザがショッピングサイトを利用して商品を購入した際の購入履歴情報が登録されている。具体的には、購入履歴ID毎に、商品を購入したユーザの会員ID、購入日時、購入店舗ID、購入商品ID、注文数量、及び購入金額等が登録されている。
【0032】
図3(F)に示す特典DB126には、ショッピングサイトにてユーザに付与される特典の特典ID、適用期間、適用条件、特典内容、提示条件等の特典情報が登録されている。特典は、適用条件が満足された場合に付与される。提示条件とは、適用条件をユーザに提示するために満足されるべき条件である。提示条件が満足され、且つ、適用条件が満足されていない場合には、対応する特典の適用条件と、適用条件を満足するために後述する買い物かごに登録された商品に替えて購入すべき商品がユーザに提示されることとなる。
【0033】
図4を用いて特典DB126に登録されている特典情報の具体例について説明する。図4における特典ID「CMP001」で識別される特典は、2010年6月1日〜2010年6月30日の適用期間内に、同一店舗での1回の買い物(一の精算手続)における購入合計金額が5000円以上であることという適用条件を満足すれば、その回の買い物で購入された商品の送料を無料とする特典である。また、特典ID「CMP001」で識別される特典について、同一店舗での1回の買い物における購入合計金額が3000円以上であることという提示条件が満足された場合であって、且つ、同一店舗での1回の買い物における購入合計金額が5000円以上であることという適用条件が満足されていない場合には、当該特典の存在をユーザに知らせるために適用条件と、特典内容と、買い物かごに登録された商品に替えて購入すべき商品とがユーザに提示されることとなる。
【0034】
本実施形態において特典の提示条件及び適用条件について判定する場合には、買い物かごに登録された商品を購入商品として判定する。例えば、特典ID「CMP001」で識別される特典の場合、買い物かごに登録された商品の購入合計金額が3000円以上である場合には提示条件を満足していると判定する。一方、買い物かごに登録された商品の購入合計金額が5000円以上である場合には適用条件を満足していると判定する。なお、本実施形態における買い物かごとは、電子商取引におけるいわゆる買い物かごであって、ユーザにより指定された購入予定商品が登録される。本実施形態において同一ユーザにより同一店舗で購入される商品は同一の買い物かごに登録されるが、同一ユーザにより複数店舗で購入される商品が同一の買い物かごに登録されるようにしても良い。
【0035】
特典ID「CMP002」で識別される特典は、2010年5月1日〜2010年7月31日の適用期間内にLED(Light Emitting Diode)電球を購入することという適用条件を満足すれば、LED電球の購入に対して付与されるポイントを5倍にするという特典である。また、特典ID「CMP002」で識別される特典について、電球型蛍光灯を購入することという提示条件が満足された場合であって、且つ、LED電球を購入することという適用条件が満足されない場合には、当該特典の存在をユーザに知らせるために適用条件と、特典内容と、買い物かごに登録された商品(電球型蛍光灯)に替えて購入すべき商品(LED電球)とがユーザに提示されることとなる。
【0036】
特典ID「CMP002」で識別される特典の提示条件について、買い物かごに電球型蛍光灯が登録されている場合には提示条件を満足していると判定する。また、特典ID「CMP002」で識別される特典の適用条件について、買い物かごにLED電球が登録されている場合には適用条件を満足していると判定する。
【0037】
特典ID「CMP003」で識別される特典は、適用期間(2010年4月1日〜2010年7月31日)を通して商品Aと商品Bの双方を購入するという適用条件を満足すれば、抽選で携帯ゲーム機をプレゼントするという特典である。なお、特典ID「CMP003」で識別される特典の提示条件及び適用条件について判定する場合には、買い物かごに登録された商品と、購入履歴DB125に登録されている適用期間中における購入履歴情報とに基づいて判定する。
【0038】
ここで、図5を用いて、特典ID「CMP003」で識別される特典の適用条件及び提示条件について説明する。図5は、ユーザの購入履歴と、その時点において買い物かごに登録されている商品とに基づいて提示条件及び適用条件をどのように判定するかを示す図である。例えば、ケース1については、ユーザが適用期間中に商品Aを購入済みであって、商品Bを未購入である場合において、買い物かごに商品Aのみが登録されている場合には、提示条件について満足していると判定し、一方、適用条件について満足していないと判定することが示されている。すなわち、ケース1では、当該特典の存在をユーザに知らせるために適用条件と、特典内容と、買い物かごに登録された商品(商品A)に替えて購入すべき商品(商品B)とがユーザに提示されることとなる。また、ケース2、4、5、7については、適用期間中に商品A及び商品Bの双方を購入することとなるので、適用条件を満足すると判定し、これらの情報をユーザに提示しないことが示されている。さらに、ケース8については、買い物かごに商品が登録されていない(すなわち、交換対象となる商品が存在しない)状態なので、提示条件及び適用条件の何れも満足していないと判定することが示されている。さらにまた、ケース3、6については、提示条件を満足し、且つ、適用条件を満足しないと判定し、適用条件と、特典内容と、買い物かごに登録された商品(商品A又はその他の商品)に替えて購入すべき商品(商品B)とがユーザに提示されることが示されている。なお、ケース9〜32について、提示条件及び適用条件がどのように判定されるかは、図5に示す通りであるので、個別具体的な説明は省略する。
【0039】
図3(G)に示す代替商品DB127には、店舗ID毎に、商品IDと、当該商品IDで識別される商品と代替可能な商品を識別するための商品ID(「代替商品ID」という)とが対応づけられて登録されている。互いに対応付けられて登録される商品IDと代替商品IDとにより識別される商品は、それぞれ店舗IDで識別される同一店舗で販売される商品である。したがって、例えば、店舗Xで販売されている商品Yについて、同じ店舗Xで販売されている代替可能な商品を特定する場合には、店舗Xの店舗IDと商品Yの商品IDとに基づいて、代替商品DB127を検索することにより特定することができる(検索された代替商品IDで識別される商品が特定すべき商品となる)。なお、代替商品DB127において代替可能な商品とは、互いに同一ジャンルに属する商品をいう。
【0040】
また、記憶部12には図示しない商品検索用DBが構築されており、商品検索用DBは、システム制御部13が、ユーザの指定した検索条件に基づいてショッピングサイト内で販売されている商品を検索する際に利用される。
【0041】
システム制御部13は、CPU(Central Processing Unit)13a、ROM(Read Only Memory)13b、RAM(Random Access Memory)13c等により構成されている。そして、CPU13aが、ROM13bや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。なお、システム制御部13は、「別商品抽出手段」、「提供手段」、「取消商品抽出手段」の一例である。
【0042】
なお、ショッピングサーバ1を、例えば、各種データベースを管理するサーバ、商品の検索処理を行う検索処理サーバ、各種情報を提供するWWWサーバ等の複数のサーバ装置により構成しても良い。
【0043】
[3.ユーザ端末2の構成]
ユーザ端末2は、図示しないが、例えば、CPU、RAM、ROM等を有するシステム制御部と、例えばハードディスクドライブ等の記憶媒体で構成される記憶部と、ショッピングサーバ1等との間で通信を行うための通信部と、ユーザにより操作される操作部と、ショッピングサーバ1から提供されたWebページを表示する表示部と、を備えている。
【0044】
[4.ショッピングシステムSの商品購入時における動作]
次に、本発明の一実施形態に係るショッピングシステムSの商品購入時における動作について説明する。
【0045】
図6に示すシーケンス図を用いて、ショッピングシステムSの動作について説明する。なお、ここでは、説明を簡略化するために、一のユーザ端末2のみがショッピングサイトにアクセスしている場合について説明する。また、シーケンス図に示す処理が開始する前に、ユーザ端末2は、ショッピングサイトにアクセスし、ショッピングサイトのトップページ(図示しない)を表示部に表示しているものとする。
【0046】
まず、ユーザ端末2のシステム制御部は、会員IDと認証パスワードをショッピングサーバ1に送信するための操作を検出すると、入力された会員IDと認証パスワードを含むログイン情報をショッピングサーバ1に送信する(ステップS101)。
【0047】
ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、ログイン情報を受信すると、ログイン処理を行う(ステップS102)。具体的には、システム制御部13は、受信したログイン情報に含まれる会員ID及び認証パスワードと、会員DB121に登録されている会員ID及び認証パスワードを比較することにより行う。システム制御部13は、ログイン処理に問題がないと判定した場合には、ユーザが商品を検索するための検索条件を入力することができる商品検索ページをユーザ端末2に送信する(ステップS103)。
【0048】
ユーザ端末2のシステム制御部は、商品検索ページを受信すると表示部に表示させる(ステップS104)。商品検索ページは、商品を検索するための検索キーワード等の検索条件を入力することができるようになっている。ユーザ端末2のシステム制御部は、商品検索ページにおいて商品を検索するための検索条件の入力を受け付け、検索条件の入力が完了したと判定すると、入力された検索条件を示す検索条件情報をショッピングサーバ1に送信する(ステップS105)。
【0049】
ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、検索条件情報を受信すると検索条件を満たす商品を検索する検索処理を行う(ステップS106)。この検索処理は、商品検索用DBを用いた公知の検索技術により行われる。
【0050】
次いで、ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、検索結果を表示させるための検索結果ページをユーザ端末2に送信する(ステップS107)。これに対して、ユーザ端末2のシステム制御部は、受信した検索結果ページを表示部に表示させる(ステップS108)。検索結果ページには、検索条件に基づいて検索された商品の一覧が表示される。具体的には、検索された商品毎に代表商品画像、商品名、メーカー名、商品説明、商品価格、店舗名等の商品情報が表示される。これらの商品情報は、それぞれハイパーリンクになっており、クリックされることにより、該当商品に関する詳細な情報を表示する個別商品ページ(図示しない)に遷移するようになっている。
【0051】
ユーザ端末2のシステム制御部は、検索結果ページを表示させている際に、ユーザにより個別商品ページ表示操作(上述したハイパーリンクをクリックする操作)が行われたと判定すると、操作対象となった商品を識別するための操作商品情報を含む個別商品ページリクエストをショッピングサーバ1に送信する(ステップS109)。
【0052】
ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、個別商品ページリクエストを受信すると、個別商品ページリクエストに含まれる操作商品情報に基づいて、ユーザにクリックされた商品に対応する個別商品ページをユーザ端末2に送信する(ステップS110)。これに対して、ユーザ端末2のシステム制御部は、個別商品ページを受信すると表示部に表示させる(ステップS111)。個別商品ページには、商品画像、商品の詳細情報、店舗に関する詳細情報(支払方法、発送方法等)などが表示される。また、個別商品ページには、購入数量を入力するための購入数量入力部と、買い物かごボタンが設けられている。ユーザは、個別商品ページが表示されている場合に、購入数量(注文数量)を購入数量入力部より入力した上で、買い物かごボタンをクリックすることで、個別商品ページに表示されている商品を買い物かごに登録することができる。
【0053】
ユーザ端末2のシステム制御部は、個別商品ページを表示させている際に、ユーザにより買い物かごボタンをクリックする操作が行われたと判定すると、買い物かごに登録する商品(個別商品ページにて表示されている商品)の商品IDと、当該商品を販売する店舗の店舗IDと、購入数量を示す購入数量情報とを含む買い物かご登録情報をショッピングサーバ1に送信する(ステップS112)。
【0054】
ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、買い物かご登録情報を受信すると、買い物かご登録処理を行う(ステップS113)。具体的には、システム制御部13は、受信した買い物かご登録情報に含まれる商品ID、店舗ID及び購入数量情報を、ログインしているユーザの会員IDと対応付けて、買い物かご情報として記憶部12に記憶させる。次いで、システム制御部13は、受信した買い物かご登録情報に含まれる店舗IDに対応する店舗にて販売される商品の一覧を表示する店舗内商品一覧ページをユーザ端末2に送信する(ステップS114)。
【0055】
ユーザ端末2のシステム制御部は、店舗内商品一覧ページを受信すると表示部に表示させる(ステップS115)。店舗内商品一覧ページには、商品毎に、代表商品画像、商品名、商品価格等の商品情報が表示される。これらの商品情報は、それぞれハイパーリンクになっており、ユーザにクリックされることにより、該当商品に関する詳細な情報を表示する個別商品ページ(図示しない)に遷移するようになっている。また、店舗内商品一覧ページには、買い物かごに登録した商品について会計を行う際に押下されるべき会計ボタンが設けられている。
【0056】
ユーザ端末2のシステム制御部は、店舗内商品一覧ページを表示させている際に、ユーザにより個別商品ページ表示操作(店舗内商品一覧ページ内の上述したハイパーリンクをクリックする操作)が行われたと判定すると、操作対象となった商品を識別するための操作商品情報を含む個別商品ページリクエストをショッピングサーバ1に送信する(ステップS109)。すなわち、ショッピングシステムSでは、店舗内商品一覧ページを表示させている際に、個別商品ページ表示操作が行われた場合には、上述したステップS109からステップS115の処理と同様の処理が繰り返される。
【0057】
一方、ユーザ端末2のシステム制御部は、店舗内商品一覧ページを表示させている際に、会計ボタンが押下されたと判定すると、会計リクエストをショッピングサーバ1に送信する(ステップS116)。
【0058】
ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、会計リクエストを受信すると、条件判定処理を行う(ステップS117)。具体的には、システム制御部13は、ユーザの商品購入状況を示す状況情報に基づいて、特典DB126に登録されている各提示条件が満足されているか否かを判定するとともに、提示条件を満足している特典がある場合には、その特典の適用条件を満足しているか否かを判定する。すなわち、システム制御部13は、提示条件を満足しており、且つ、適用条件を満足していない特典を抽出する。なお。ユーザの商品購入状況を示す状況情報とは、例えば、買い物かごに登録されている商品を示す買い物かご情報(ステップS113参照)と、購入履歴DB125に登録されている購入履歴情報である。
【0059】
ここで、図7で示すフローチャートを用いて、条件判定処理の流れについて説明する。まずシステム制御部13は、特典DB126に登録されている特典情報を1件読み込む(ステップS201)。そして、システム制御部13は、適用期間の条件(ステップS202)、提示条件(ステップS203)、及び適用条件(ステップS203)について、それぞれ満足しているか否かを判定する。このとき、システム制御部13は、適用期間の条件及び提示条件を満足し、且つ、提示条件を満足していないと判定した場合に、当該特典情報を抽出し(ステップS205)、ステップS206に移行する。一方、それ以外の場合には、そのままステップS206に移行する。以降、システム制御部13は、特典DB126に登録されている特典情報を全件読み込むまで、ステップS201からステップS205の処理を繰り返す(ステップS206)。
【0060】
次に、図4で示した特典ID「CMP001」〜「CMP003」の3つの特典について、それぞれ適用期間の条件を満足していると判定した場合(ステップS202:YES)における提示条件及び適用条件の判定について説明する。
【0061】
システム制御部13は、特典ID「CMP001」の特典について適用期間の条件を満足していると判定した場合には、次いで、提示条件を判定する。買い物かごに登録された商品の購入合計金額が3000円以上であるか、という提示条件が満足されていると判定した場合には、次いで、買い物かごに登録された商品の購入合計金額が5000円以上であるか、という適用条件について判定する。適用条件が満足されていないと判定した場合には、当該特典の適用条件と、特典内容と、適用条件を満足するために買い物かごに登録された商品に替えて購入すべき商品と、がユーザに提示されることとなる。
【0062】
また、システム制御部13は、特典ID「CMP002」の特典について、買い物かごに電球型蛍光灯が登録されているか、という提示条件について判定する。提示条件が満足されていると判定した場合には、次いで、買い物かごにLED電球が登録されているか、という適用条件について判定する。適用条件が満足されていないと判定した場合には、当該特典の適用条件と、特典内容と、適用条件を満足するために買い物かごに登録された商品(電球型蛍光灯)に替えて購入すべき商品(LED電球)と、がユーザに提示されることとなる。
【0063】
一方、システム制御部13は、特典ID「CMP003」の特典について提示条件及び適用条件を判定する場合には、まず、ログインしているユーザの会員IDに基づいて、購入履歴DB125から購入履歴情報を取得する。このとき、購入日時が適用期間内である購入履歴情報を取得する。そして、買い物かご情報と、取得した購入履歴情報とに基づいて、図5を用いて説明したように提示条件及び適用条件を満足しているか判定する。提示条件を満足しており、且つ、適用条件を満足していないと判定した場合には、当該特典の適用条件と、特典内容と、適用条件を満足するために買い物かごに登録された商品に替えて購入すべき商品と、がユーザに提示されることとなる。なお、各特典において、提示条件を満足していないと判定した場合、又は、適用条件を満足していると判定した場合には、これらをユーザに提示しない。
【0064】
図6に戻り、ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、条件判定処理を終えると、次いで、交換商品抽出処理を行う(ステップS118)。但し、交換商品抽出処理は、条件判定処理において、提示条件を満足し、且つ、適用条件を満足していない特典を抽出した場合にのみ実行される処理である。
【0065】
システム制御部13は、交換商品抽出処理において、買い物かごに登録された商品に替えて、適用条件を満足させるために購入すべき商品を抽出する。具体的には、買い物かごに登録されている商品を販売する店舗(ユーザが商品を注文する店舗)を識別するための店舗IDと、買い物かごに登録されている各商品を識別するための商品IDとに基づいて、代替商品DB127を検索する。すなわち、買い物かごに登録されている各商品について、同一店舗で販売されている同一ジャンルの商品を抽出する。次いで、システム制御部13は、抽出した各商品について、交換対象の商品に替えて商品を購入することにより適用条件を満足するか否かを判定する。なお、買い物かごに登録されている商品であって、適用条件を満足するために交換されるべき商品を「交換対象商品」といい、適用条件を満足するために「交換対象商品」に替えて購入すべき商品を「交換商品」という。
【0066】
ここで、図8を用いて、交換商品抽出処理について具体的に説明する。図8(A)は代替商品DB127に登録されている情報の一例の一部を示す図である。図8(B)は店舗別商品DB124に登録されている情報の一例の一部を示す図である。ここでは、販売価格が840円である商品A1(商品ID:A001)と、販売価格が3000円である商品B1(商品ID:B001)とが買い物かごに登録されている場合(両商品は同一店舗C(店舗ID:C001)で販売されていることとする)に、特典ID「CMP001」で識別される特典の適用条件を満足させるための交換商品を抽出する場合について説明する。
【0067】
まず、システム制御部13は、店舗Cの店舗ID(店舗ID:C001)と、商品A1の商品ID(商品ID:A001)とに基づいて、代替商品DB127を検索する。すると、代替商品IDとして「A002」と「A003」とが検索される。次いで、検索された商品ID「A002」と「A003」に基づいて、店舗別商品DB124を検索する。すると、商品ID「A002」の商品の販売価格として「1040円」、商品ID「A003」の商品の販売価格として「1240円」を、それぞれ取得することができる。ここで、商品A1に替えて商品ID「A002」の商品を購入したとしても、購入合計金額は「4040円」で5000円以上とならない。また、商品A1に替えて商品ID「A003」の商品を購入したとしても、購入合計金額は「4240円」で5000円以上とならない。したがって、システム制御部13は、商品A1については代替商品を交換商品として抽出しない。
【0068】
次に、システム制御部13は、店舗Cの店舗ID(店舗ID:C001)と、商品B1の商品ID(商品ID:B001)とに基づいて、代替商品DB127を検索する。すると、代替商品IDとして「B002」と「B003」とが検索される。次いで、検索された商品ID「B002」と「B003」に基づいて、店舗別商品DB124を検索する。すると、商品ID「B002」の商品の販売価格として「4000円」、商品ID「B003」の商品の販売価格として「4500円」を、それぞれ取得することができる。ここで、商品B1に替えて商品ID「B002」の商品を購入したとしても、購入合計金額は「4840円」で5000円以上とならない。一方、商品B1に替えて商品ID「B003」の商品を購入したとすると、購入合計金額は「5340円」で5000円以上となる。したがって、システム制御部13は、商品B1の代替商品である商品ID「B003」の商品を交換商品として抽出する。
【0069】
なお、システム制御部13は、代替商品DB127から検索された各代替商品について交換対象商品と交換してみた結果、何れも適用条件を満足できない場合には、代替商品DB127によらず適用条件を満足できる商品を検索することとする。例えば、特典ID「CMP002」で識別される特典について、電球型蛍光灯の代替商品としてLED電球が代替商品DB127に登録されていない場合には、システム制御部13は、適用条件に基づいてLED電球を交換商品として抽出することとする。但し、この場合には、代替商品DB127に電球型蛍光灯の代替商品としてLED電球を予め登録しておくことが好ましい。
【0070】
また、特典ID「CMP003」で識別される特典については、代替商品DB127に基づいて交換商品を抽出するのではなく、適用条件を満足するような商品A又は商品Bを交換商品として抽出するように別途、設定しておくこととする。例えば、図5のケース1、3、6、27については、商品Bを交換商品と抽出し、ケース13〜15、29については、商品Aを交換商品と抽出するよう設定しておくこととする。
【0071】
次いで、ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、会計ページをユーザ端末2に送信する(ステップS119)。なお、システム制御部13は、条件判定処理(ステップS117)において、提示条件を満足しており、且つ、適用条件を満足していない特典を抽出した場合には、その特典の適用条件と、特典内容と、買い物かごに登録された商品に替えて購入すべき商品とをページの一部の領域に表示する会計ページを生成し、ユーザ端末2に送信する。
【0072】
ユーザ端末2のシステム制御部は、会計ページを受信すると表示部に表示させる(ステップS120)。ここで、特典ID「CMP001」で識別される特典に対応する提示条件が満足され、且つ、適用条件が満足されていないと判定された場合における会計ページの表示例を、図9を用いて説明する。
【0073】
図9に示すように、会計ページ300には提示情報表示エリア310が設けられている。提示情報表示エリア310には、特典ID「CMP001」で識別される特典の適用条件と特典内容が表示される。また、提示情報表示エリア310には、適用条件を満足させるための情報として、買い物かごに登録された商品に替えて購入すべき商品が表示される。図9の例では、商品B1に替えて商品B3を購入すれば適用条件を満足することを示す情報が表示されている。なお、特典ID「CMP002」で識別される特典の提示条件を満足し、且つ、適用条件を満足していない場合には、提示情報表示エリア310に、例えば、「LED電球を購入でポイント5倍。電球型蛍光灯に替えてLED電球を購入すればポイント5倍」と、表示される。また、買い物かごに商品Aと商品Cが登録されており、特典ID「CMP003」で識別される特典の提示条件を満足し、且つ、適用条件を満足していない場合には、提示情報表示エリア310に、例えば、「商品Aと商品Bの双方を購入したら、抽選で携帯ゲーム機をプレゼント。商品Cに替えて商品Bを購入すれば抽選で携帯ゲーム機をプレゼント。」と、表示される。ところで、複数種類の特典について、提示条件を満足しており、且つ、適用条件を満足していないと判定した場合には、それら全ての特典についてこれらの情報を表示することとしてもよいし、それらの一部の特典についてこれらの情報を表示することとしてもよい。なお、ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、条件判定処理(ステップS117)において、提示条件を満足し、且つ、適用条件を満足していない特典がないと判定した場合には、会計ページ300に提示情報表示エリア310を設けない。
【0074】
また、会計ページ300には、会計情報表示エリア320が設けられている。会計情報表示エリア320には、買い物かごに登録された各商品の名称、単価(販売価格)、購入(注文)数量及び小計と、買い物かごに登録された商品の購入合計金額とが表示される。会計情報表示エリア320の下方には、交換対象商品(図9の例では、商品B1)に替えて交換商品(図9の例では、商品B3)を購入する場合に選択されるべき交換ラジオボタン321と、交換対象商品に替えて交換商品を購入しない場合に選択されるべき非交換ラジオボタン322とがそれぞれ設けられている。初期状態では、非交換ラジオボタン322が選択されており、ユーザが交換ラジオボタン321を選択すると、会計情報表示エリア320では交換対象商品に替わって交換商品が表示されるようになっている。
【0075】
さらに、会計ページ300には、ユーザに支払方法を選択させるための各種ラジオボタン330、340、350と、配送方法を選択させるための配送方法選択部361と、配送希望日を選択させるための配送希望日選択部362と、配送希望時間を選択させるための配送希望時間選択部363と、が設けられている。ラジオボタンとしては、クレジットカード決済ラジオボタン330、銀行振込ラジオボタン340、代金引換ラジオボタン350が設けられている。また、クレジットカード決済ラジオボタン330が選択された場合に、クレジットカード情報(カード会社、カード番号、有効期限、名義人)を入力させるためのクレジットカード情報入力部331が設けられている。
【0076】
さらにまた、会計ページ300には、「店舗商品一覧へ」ボタン370と、「次へ」ボタン380と、が設けられている。ユーザ端末2のシステム制御部は、ユーザにより「店舗商品一覧へ」ボタン370がクリックされたと判定すると、店舗商品一覧ページリクエストをショッピングサーバ1に送信することにより、上述した店舗商品一覧ページを受信して表示部に表示させる。これにより、ユーザは同一店舗で販売されている商品を更に買い物かごに登録することできる。一方、ユーザ端末2のシステム制御部は、ユーザにより「次へ」ボタン380がクリックされたと判定すると、会計ページ300においてユーザにより入力された情報(交換ラジオボタン321又は非交換ラジオボタン322の何れが選択されたかを示す交換情報、支払方法を示す情報、配送方法を示す情報、配送希望日を示す情報、配送希望時間を示す情報、支払方法がクレジットカード決済である場合におけるクレジットカード情報)を含む会計情報を、ショッピングサーバ1に送信する(ステップS121)。
【0077】
ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、会計情報を受信すると会計情報を記憶部12に記憶させるとともに、会計情報に含まれる交換情報を参照し、ユーザが交換ラジオボタン321を選択したと判定した場合には、交換対象商品に替えて交換商品を購入するものとして、買い物かご情報を更新する。次いで、システム制御部13は、注文内容に間違いがないかをユーザに確認してもらうための注文内容確認ページをユーザ端末2に送信する(ステップS122)。ユーザ端末2のシステム制御部は、注文内容確認ページを受信すると表示部に表示させる(ステップS123)。注文内容確認画面は、ユーザが注文した内容(購入商品、購入数量、支払方法、配送方法、配送希望日、配送希望日時等)を確認できるようになっている。なお、ユーザが交換ラジオボタン321を選択した場合には、交換対象商品に替えて交換商品を購入商品として表示させる。また、注文内容確認ページには確認ボタンが設けられており、ユーザは、注文内容に誤りがなければ確認ボタンをクリックするようになっている。ユーザ端末2のシステム制御部は、確認ボタンがクリックされたと判定すると、ユーザが注文内容を確認した旨を示す確認情報をショッピングサーバ1に送信する(ステップS124)。
【0078】
ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、確認情報を受信すると、購入確定処理を行う(ステップS125)。具体的には、買い物かご情報、会計情報を受信した際に記憶部12に記憶させた会計情報に含まれる情報、販売店舗の店舗ID、商品を購入したユーザの会員ID、現在日時(現在日時の取得方法は任意)等に基づいて、購入履歴情報を作成し、購入履歴DB125に登録する。
【0079】
以上説明したように、本実施形態のショッピングサーバ1は、特典DB126がショッピングサイトにてユーザに付与される特典の適用条件(「特典適用条件」の一例)を特典ごとに保持し、システム制御部13が、適用条件が満足されない場合に、買い物かごに登録された商品(「ユーザが所望する商品」の一例)に加えて交換商品(「別商品」の一例)を購入すれば適用条件を満足することとなる当該交換商品を抽出し、抽出した交換商品と適用条件とをユーザに提示するための会計ページ(「提示情報」の一例)をユーザ端末2に提供する。
【0080】
本実施形態のショッピングサーバ1によれば、買い物かごに登録された商品に加えて交換商品を購入することで特典の適用条件を満足する場合に、その旨がユーザに提示される。したがって、ユーザが交換商品を購入することで適用される特典の適用条件をユーザに把握させることができることから、ユーザが当該特典を見逃してしまう可能性を低減させることができるとともに、当該特典が適用された場合のユーザの満足度を高めることができる。また、ユーザは適用条件を満足させようと商品を購入すると推測されることから、商品を販売する店舗の売り上げを向上させることができる。
【0081】
また、本実施形態のショッピングサーバ1は、システム制御部13が、買い物かごに登録された商品の中から少なくとも一部の交換対象商品(「取消商品」の一例)を取り消した場合であっても、交換商品を代わりに購入することで、適用条件を満足することとなる当該交換対象商品を抽出し、抽出した交換対象商品を更にユーザに提示するための会計ページ(「提示情報」の一例)をユーザ端末2に提供する。これにより、ユーザは、購入を取り消しても適用条件が満足される商品を把握することができる。
【0082】
また、本実施形態のショッピングサーバ1は、システム制御部13が、交換商品として、交換対象商品と代替可能な商品を抽出する。これにより、ユーザが特典を受けるために、交換対象商品に替えて購入すべき交換商品は、交換対象商品と代替可能な商品であることから、ユーザは抵抗感を感じることなく特典を受けることができる。
【0083】
また、本実施形態のショッピングサーバ1において、代替可能な商品は、交換対象商品と同一ジャンルの商品である。これにより、ユーザが特典を受けるために、交換対象商品に替えて購入すべき交換商品は、交換対象商品と同一ジャンルの商品であることから、ユーザは抵抗感を感じることなく特典を受けることができる。
【0084】
また、本実施形態のショッピングサーバ1において、ユーザが購入可能な商品は、複数ある店舗の少なくとも何れかの店舗が販売する商品であって、代替可能な商品は、交換対象商品を販売する店舗と同一の店舗が販売する商品である。これにより、ユーザが特典を受けるために、交換対象商品に替えて購入すべき交換商品は、交換対象商品を販売する店舗と同一店舗で販売されている商品であることから、ユーザは抵抗感を感じることなく特典を受けることができる。
【0085】
また、本実施形態のショッピングサーバ1は、特典DB126が特典の適用条件が満足されるまでの過程で満足される提示条件(「過程条件」の一例。例えば、特典ID「CMP001」又は「CMP003」で識別される特典の提示条件)を特典ごとに保持し、システム制御部13が、適用条件を満足しない場合であって、且つ、適用条件を満足する場合に、交換商品を抽出する。これにより、特典の適用条件が満足される途中の段階まで購入状況が進展している場合に、当該特典の適用条件がユーザに提示される。したがって、ユーザが自分の所望した商品とは別の商品を購入することで適用される特典の適用条件をユーザに把握させることができることから、ユーザが当該特典を見逃してしまう可能性を低減させることができるとともに、当該特典が適用された場合のユーザの満足度を高めることができる。
【0086】
また、本実施形態のショッピングサーバ1は、代替商品DB127が、ユーザが購入可能な商品と、当該商品と代替可能な商品と、を対応付けて記憶し、システム制御部13は、代替商品DB127を参照することにより交換商品を抽出する。これにより、特典の適用条件を満足するために購入すべき交換商品を容易に抽出することができる。
【0087】
また、本実施形態のショッピングサーバ1は、システム制御部13が、交換商品を買い物かごに登録することのできる交換ラジオボタン321を有する会計ページ300(「ユーザが別商品を所望する商品として指定することができる商品指定画面を表示させる表示データ」の一例)を、ユーザ端末2に対して更に提供する。これにより、ユーザは、買い物かごに登録することで適用条件を満足させることができる交換商品を、買い物かごに会計ページ300から容易に登録することができる。更に、ユーザは、交換ラジオボタン321を選択することで、交換対象商品をキャンセルしつつ、交換商品を買い物かごに登録することができ、利便性が高い。
【0088】
なお、ユーザが閲覧した商品の履歴や、ユーザが指定したお気に入りの商品をユーザ毎に記憶部12等に記憶させておき、これらの情報と購入履歴DB125に登録されている情報を、交換商品を抽出する際に利用することとしてもよい。例えば、交換商品抽出処理(ステップS118)において、システム制御部13は、交換商品となる条件を満たす商品が複数存在した場合に、ユーザが購入したことのある商品、ユーザが閲覧したことのある商品、ユーザがお気に入りに指定した商品を交換商品としてユーザに提示することとしてもよい。更に、ユーザが指定したお気に入りの店舗をユーザ毎に記憶部12等に記憶させておき、システム制御部13は、適用条件に同一店舗での購入が条件に含まれていない場合には、ユーザがお気に入りの店舗で販売されている商品を交換商品としてユーザに提示することとしてもよい。
【0089】
また、ユーザが買い物かご(「ユーザが所望する商品の一群」の一例)に登録した商品、及び買い物かごから取り消した商品の履歴情報をユーザ毎に記憶部12等(「選択履歴保持手段」の一例)に記憶させておき、交換商品を抽出する際に利用することとしてもよい。具体的には、システム制御部13(「代替関係判定手段」の一例)は、あるユーザが買い物かごに同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる商品P及び商品Qを登録した後に、商品Qを削除して商品Pのみを購入した履歴がある場合には、商品Pと商品Qは代替関係にあると判定する。これは、ユーザが、商品P及び商品Qを買い物かごに登録した後に、何れの商品を購入しようか悩んだ末に商品Qを削除した可能性があることに基づく。関連ジャンルとはDVD(Digital Versatile Disc)ジャンルとBlu-ray Disc(登録商標)ジャンルのように同一ジャンルではないが代替関係にあるジャンルをいう。また、システム制御部13が同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる商品であるか否かを判定できるように、例えば、ジャンル間距離(ジャンル間の代替可能性の高低を示し、代替可能性が高ければジャンル間距離は短い。)を規定したジャンル間距離DB(図示しない)や、ジャンル毎に関連ジャンルを規定した(例えば、Aジャンルに対してBジャンルを規定する。)ジャンルDB(図示しない)を記憶部12等に構築することとする。ジャンル間距離DBを設けた場合には、システム制御部13は買い物かごに登録された商品同士のジャンル間距離が一定以下である場合に、それらの商品は同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれると判定する。一方、ジャンルDBを設けた場合には、システム制御部13は買い物かごに登録された商品同士が関連ジャンルに含まれるか否かを判定する際、一の商品のジャンルについて関連ジャンルを特定し、他の商品が関連ジャンルに含まれるか否かを判定する。なお、ユーザが買い物かごに同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる商品P、商品Q及び商品Rを登録した後に、商品Q及び商品Rを削除して商品Pのみを購入した履歴がある場合には、商品P、商品Q及び商品Rはそれぞれ代替関係にあると判定することもできる。そして、システム制御部13は、交換商品抽出処理(ステップS118)において、交換商品となる条件を満たす商品が複数存在した場合に、代替関係にある一の商品が交換対象商品であるときには、その商品と代替関係にある商品を交換商品に決定する。なお、履歴情報を参照するに当たり、適用条件等を提示すべきユーザの履歴情報のみならず、他のユーザの履歴情報を参照することもできる。これは、一のユーザにとって代替関係にある商品同士は、他のユーザにとっても代替関係にある商品同士であるとの考えに基づく。
【0090】
また、ユーザが自分の気に入った商品(お気に入り商品)を、ショッピングシステムSで管理するお気に入り商品リスト(「お気に入り商品の一群」の一例)に登録した場合に、その商品と登録した日時とをユーザ毎に記憶部12等(「お気に入り情報保持手段」の一例)に記憶させておき、交換商品を抽出する際に利用することとしてもよい。具体的には、システム制御部13(「代替関係判定手段」の一例)は、一のユーザが所定の期間(例えば、3時間)内にお気に入り商品リストに登録した同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる複数の商品は、それぞれ互いに代替関係にあると判定する。これは、ユーザが、お気に入り商品リストに登録した後に、何れの商品を購入しようか比較した可能性があることに基づく。「所定の期間内に」という条件を設けたのは、3年前に登録された商品と2週間前に登録された商品に代替関係にないと考えられるためである。なお、同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる商品であるかの判定については、上述したように、例えば、ジャンル間距離DBやジャンルDBを記憶部12等に構築し、システム制御部13がこれらを参照して判定することとする。そして、システム制御部13は、交換商品抽出処理(ステップS118)において、交換商品となる条件を満たす商品が複数存在した場合に、代替関係にある一の商品が交換対象商品であるときには、その商品と代替関係にある商品を交換商品に決定する。なお、お気に入り商品リストへの登録情報を参照するに当たり、適用条件等を提示すべきユーザの登録情報のみならず、他のユーザの登録情報を参照することもできる。これは、一のユーザにとって代替関係にある商品同士は、他のユーザにとっても代替関係にある商品同士であるとの考えに基づく。
【0091】
また、一のユーザが商品Xを所定回数以上購入しており、その後、商品Xに替えて商品Yを購入するようになったような事例(商品Xから商品Yに乗り換えた事例)がある場合には、商品Xと商品Yとは代替関係にあると考えることができる。そこで、システム制御部13(「代替関係判定手段」の一例)は、代替関係にある商品を検索すべき商品(ここでは商品Xとする)がある場合に、購入履歴DB125(「お気に入り情報保持手段」の一例)を参照し、商品Xを所定回数以上購入したことのあるユーザを抽出し、抽出したユーザが所定の期間(例えば、現在から3ヶ月前までの期間)、商品Xを購入していないか判定する。システム制御部13は、抽出したユーザが所定の期間、商品Xを購入していないと判定した場合には、次いで、そのユーザが商品Xと同一ジャンルの他の商品を当該所定の期間中に購入したか否かを判定する(なお、商品Xと同一ジャンルの商品を検索する際には、商品毎にその商品が含まれるジャンルを規定したジャンルDB(図示しない)を参照することとする。)。このとき、商品Xと同一ジャンルの商品を所定の期間中に所定回数以上購入したことを条件としてもよい。この条件は、欲しい商品が売り切れていたために、たまたま同一ジャンルの商品を購入したなどのケースを除外するためである。なお、「所定の期間」の範囲については、例えば、そのユーザが過去に商品Xを買い換えていた平均の期間、或いはそれより少し長い期間を設定することができる。次いで、システム制御部13は、抽出したユーザが商品Xと同一ジャンルの商品を所定の期間中に購入したと判定した場合には、その商品(ここでは商品Yとする)は商品Xと代替関係にあると判定とする。このとき、システム制御部13は、更に、抽出したユーザが商品Xと同一ジャンルの商品Yを購入した後、商品Xを購入しているか否かを判定し、購入していない場合にのみ商品Xと商品Yは代替関係にあると判定することとしてもよい。これは、ユーザが商品Xから商品Yに乗り換えた場合、そこから商品Aに戻った場合と、戻っていない場合とが想定されるが、後者の場合の方が商品Xと商品Yとの代替関係が強いと考えられるためである。そして、システム制御部13は、交換商品抽出処理(ステップS118)において、交換商品となる条件を満たす商品が複数存在した場合に、代替関係にある一の商品(例えば、商品X)が交換対象商品であるときには、その商品と代替関係にある商品(例えば、商品Y)を交換商品に決定する。
【0092】
[5.第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。第1実施形態では、買い物かごに登録された商品の少なくとも一部の交換対象商品に替えて、別商品を交換商品として購入することにより特典の適用条件を満足させることができる場合に、その旨をユーザに提示したのに対し、第2実施形態では、買い物かごに登録された商品に加えて、別商品を追加購入することにより特典の適用条件を満足させることができる場合に、その旨をユーザに提示する。なお、追加購入すべき商品を追加商品という。
【0093】
以下、第2実施形態について説明するが、ここでは第1実施形態と異なる部分を中心に説明することとし、また、第1実施形態と同様の部材及び処理については第1実施形態と同一の符号を用いることによりその説明を省略する。
【0094】
まず、第2実施形態における特典について説明する。例えば、特典DB126に、適用期間(2010年8月1日〜2010年9月30日)を通して商品Aと商品Bの双方を購入するという適用条件を満足すれば、携帯ストラップをプレゼントするという特典が登録されているとする。当該特典の提示条件及び適用条件の判定については、図5を用いて説明した、特典ID「CMP003」で識別される特典の場合と同様なので説明を省略する。そして、提示条件が満足された場合であって、且つ、適用条件が満足されていない場合には、適用条件と、特典内容と、適用条件を満足するために追加購入すべき商品とがユーザに提示される。
【0095】
第2実施形態において上記特典が設定されている場合に、ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、条件判定処理(図6のステップS117)にて、ユーザの商品購入状況を示す状況情報(買い物かご情報及び購入履歴情報)に基づいて、提示条件と適用条件がそれぞれ満足されている特典を抽出する。
【0096】
システム制御部13は、提示条件を満足しており、且つ、適用条件を満足していない特典を抽出した場合には、次いで、追加商品抽出処理を行う。追加商品抽出処理は、第1実施形態における交換商品抽出処理(図6のステップS118)の代わりに行われる第2実施形態特有の処理である。システム制御部13は、追加商品抽出処理にて、適用条件である「適用期間を通して商品Aと商品Bの双方を購入すること」を満足するためにユーザが追加して購入すべき商品(追加商品)を抽出する。例えば、(i)適用期間中に商品Bが購入されておらず、買い物かごに商品Aが登録されている場合、(ii)適用期間中に商品Aが購入済みであり、買い物かごに商品Bが登録されていない場合には、商品Bを追加商品として抽出する。
【0097】
次いで、ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、会計ページをユーザ端末2に送信する(ステップS119)。なお、システム制御部13は、条件判定処理(ステップS117)において、提示条件が満足され、且つ、適用条件が満足されていない特典を抽出した場合には、特典の適用条件と、特典内容と、買い物かごに登録された商品に加えて購入すべき商品とをページの一部の領域に表示する会計ページを生成し、ユーザ端末2に送信する。
【0098】
ユーザ端末2のシステム制御部は、会計ページを受信すると表示部に表示させる(ステップS120)。ここで、第2実施形態における上記特典に対応する提示条件が満足され、且つ、適用条件が満足されていないと判定された場合における会計ページの表示例を、図10を用いて説明する。
【0099】
図10に示す第2実施形態における会計ページ300が、図10を用いて説明した第1実施形態における会計ページ300(図9参照)と異なる点は、提示情報表示エリア310に表示される内容が異なる点と、交換ラジオボタン321及び非交換ラジオボタン322の代わりに追加ラジオボタン401及び非追加ラジオボタン402が設けられている点である。追加ラジオボタン401は、買い物かごに登録されている商品に加えて追加商品(図10の例では、商品E)を追加購入する場合に選択されるべきボタンである。一方、非追加ラジオボタン402は、追加商品を追加購入しない場合に選択されるべきボタンである。初期状態では、非追加ラジオボタン402が選択されており、ユーザが追加ラジオボタン401を選択すると、会計情報表示エリア320には、表示中の商品に加えて追加商品の名称、単価(販売単価)、購入(注文)数量及び小計が表示される。
【0100】
ユーザ端末2のシステム制御部は、会計ページ300を表示している際に、ユーザにより「次へ」ボタン380がクリックされたと判定すると、会計ページ300においてユーザにより入力された情報(追加ラジオボタン401又は非追加ラジオボタン402の何れが選択されたかを示す追加情報、支払方法を示す情報、配送方法を示す情報、配送希望日を示す情報、配送希望時間を示す情報、支払方法がクレジットカード決済である場合におけるクレジットカード情報)を含む会計情報を、ショッピングサーバ1に送信する(ステップS121)。
【0101】
ショッピングサーバ1のシステム制御部13は、会計情報を受信すると会計情報を記憶部12に記憶させるとともに、会計情報に含まれる追加情報を参照し、ユーザが追加ラジオボタン401を選択したと判定した場合には、追加商品を追加購入するものとして、買い物かご情報を更新する。次いで、システム制御部13は、注文内容確認ページをユーザ端末2に送信し(ステップS122)、ユーザ端末2のシステム制御部は、受信した注文内容確認ページを表示部に表示させる(ステップS123)。注文内容確認画面には、ユーザが注文した内容を確認できるようになっており、ユーザが追加ラジオボタン401を選択した場合には、追加商品も購入商品として表示される。
【0102】
以上説明したように、第2実施形態のショッピングサーバ1は、特典DB126がショッピングサイトにてユーザに付与される特典の適用条件(「特典適用条件」の一例)を特典ごとに保持し、システム制御部13が、買い物かごに登録された商品(「ユーザが所望する商品」の一例)に加えて追加商品(「別商品」の一例)を購入すれば適用条件を満足することとなる追加商品を抽出し、当該抽出した追加商品と適用条件とをユーザに提示するための会計ページ(「提示情報」の一例)をユーザ端末2に提供する。
【0103】
第2実施形態のショッピングサーバ1によれば、買い物かごに登録された商品に加えて追加商品に加えることで特典の適用条件が満足される場合に、その旨がユーザに提示される。したがって、ユーザが追加商品を購入することで適用される特典の適用条件をユーザに把握させることができることから、ユーザが当該特典を見逃してしまう可能性を低減させることができるとともに、当該特典が適用された場合のユーザの満足度を高めることができる。また、ユーザは特典適用条件を満足させようと商品を購入すると推測されることから、商品を販売する店舗の売り上げを向上させることができる。
【0104】
なお、上記各実施形態においては、買い物かごに登録された商品を、「ユーザが所望する商品」の一例として説明したが、ユーザによりお気に入り商品リストに登録された商品も、「ユーザが所望する商品」の一例となり得る。例えば、商品一覧ページからユーザが気に入った商品をお気に入り商品リストに追加することができるような構成とし、お気に入り商品リストに登録された商品について、提示条件及び適用条件を判定することとする。このとき、買い物かごに登録された商品を購入商品として判定したように、お気に入り商品リストに登録された商品を、購入商品として判定する。そして、提示条件を満足し、且つ、適用条件を満足しない特典を抽出した場合には、お気に入り商品リストに登録された商品に加えて(又は、お気に入り商品リストに登録された一部の商品に替えて)購入することで適用条件を満足することとなる商品(「別商品」の一例)を抽出し、適用条件とともにユーザに提示することとする。
【符号の説明】
【0105】
1 ショッピングサーバ
11 ショッピングサーバ/通信部
12 ショッピングサーバ/記憶部
13 ショッピングサーバ/システム制御部
121 会員DB
122 店舗DB
123 商品DB
124 店舗別商品DB
125 購入履歴DB
126 特典DB
127 代替商品DB
2 ユーザ端末
NW ネットワーク
S ショッピングシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがお気に入り商品の一群に含めた商品と、当該商品を前記お気に入り商品の一群に含めた日時とを対応付けて保持するお気に入り情報保持手段において、前記お気に入り商品の一群に含めた日時が所定の期間内であって同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる複数の商品は、それぞれ互いに代替関係にあると判定する代替関係判定手段を備えることを特徴とする代替関係判定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の代替関係判定装置であって、
前記代替関係判定手段は、商品のジャンル間の代替可能性の高低を示すジャンル間距離を規定したジャンル間距離データベースを参照し、商品同士の前記ジャンル間距離が一定以下である場合に、当該商品同士はそれぞれ互いに代替関係にあると判定することを特徴とする代替関係判定装置。
【請求項3】
請求項1に記載の代替関係判定装置であって、
前記代替関係判定手段は、商品のジャンル毎に関連ジャンルを規定したジャンルデータベースを参照し、一の商品のジャンルについて関連ジャンルを特定し、他の商品が当該特定した関連ジャンルに含まれる場合に、当該一の商品と当該他の商品はそれぞれ互いに代替関係にあると判定することを特徴とする代替関係判定装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の代替関係判定装置であって、
商品の購入時に受けられる特典、および前記特典の適用に必要な特典適用条件を、特典情報として前記特典ごとに保持する特典情報保持手段と、
前記特典適用条件が満足されない場合に、ユーザが所望する商品に加えて当該商品とは別商品を購入すれば前記特典適用条件を満足することとなる前記別商品を抽出する別商品抽出手段と、
前記ユーザが所望する商品の中から少なくとも一部の取消商品を取り消した場合であっても、前記特典適用条件を満足することとなる前記取消商品を抽出する取消商品抽出手段と、
前記別商品、前記特典適用条件および前記取消商品を前記ユーザに提示するための提示情報をユーザの端末に提供する提供手段、
を更に備え、
前記別商品抽出手段は、前記別商品として、前記代替関係判定手段により、前記抽出された取消商品と代替可能にあると判定された商品を抽出することを特徴とする代替関係判定装置。
【請求項5】
代替関係判定装置により行われる代替関係判定方法であって、
ユーザがお気に入り商品の一群に含めた商品と、当該商品を前記お気に入り商品の一群に含めた日時とを対応付けて保持するお気に入り情報保持手段において、前記お気に入り商品の一群に含めた日時が所定の期間内であって同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる複数の商品は、それぞれ互いに代替関係にあると判定する代替関係判定工程を含むことを特徴とする代替関係判定方法。
【請求項6】
コンピュータを、
ユーザがお気に入り商品の一群に含めた商品と、当該商品を前記お気に入り商品の一群に含めた日時とを対応付けて保持するお気に入り情報保持手段において、前記お気に入り商品の一群に含めた日時が所定の期間内であって同一ジャンル又は関連ジャンルに含まれる複数の商品は、それぞれ互いに代替関係にあると判定する代替関係判定手段、
として機能させることを特徴とする代替関係判定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−69304(P2013−69304A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−243365(P2012−243365)
【出願日】平成24年11月5日(2012.11.5)
【分割の表示】特願2012−165505(P2012−165505)の分割
【原出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)