説明

会場設置ディスプレイシステム

【課題】現実の空間であるイベント会場などにアバターを表示させるとともに、アバターを表示させたいというユーザの数に応じて、それらのアバターを当該会場において適切に表示する会場設置ディスプレイシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】ライブ演奏などを行う会場に設置され、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムであって、前記アバターを表示するディスプレイと、視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を受信する第一受信部と、受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得部と、取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御部と、を有する会場設置ディスプレイシステムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライブ演奏などを行う会場に設置され、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク上に設けられる仮想空間にユーザの分身であるアバターを登場させることで、その仮想空間において他のアバターを介してコミュニケーションを行ったり、ともにゲームを楽しんだり、あるいは、旅行などを擬似的に体験することのできる技術などが提示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数のユーザがネットワークを介して入室することのできる仮想的な学習室を提供する発明が開示されている。自身のアバターを学習室に入室させることで、ユーザは他のユーザのアバターが机に向かい勉強している仮想的光景を見ることができ、それにより、自身の学習意欲が刺激されるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−328389
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、アバターを通じて擬似的な行為や体験をすることで、ユーザは一定の満足を得ることができる。その一方で、現実に行われているコンサートやイベント、お祭りなどに参加したいが、遠隔地にいるために赴くことができないというようなユーザの願いを叶えることはできない。これは、アバターが登場し得る空間が、あくまでも仮想空間に止まっているからである。すなわち、従来の技術においては、アバターをイベント会場などの現実の空間に登場させるというアプローチはなされていないといえる。そこで、現実の空間であるイベント会場などにアバターを表示させるとともに、アバターを表示させたいというユーザの数に応じて、それらのアバターを当該会場において適切に表示するため技術が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、上記課題を解決するために本発明において、以下の会場設置ディスプレイシステムを提供する。すなわち、第一の発明としては、ライブ演奏などを行う会場に設置され、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムであって、前記アバターを表示するディスプレイと、視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を受信する第一受信部と、受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得部と、取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御部と、を有する会場設置ディスプレイシステムを提供する。
【0007】
第二の発明としては、ライブ演奏などを行う会場に設置され、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムであって、前記アバターを表示するディスプレイと、前記会場のライブ演奏などの映像を視聴端末にて視聴可能とするためのチケットの発行を管理するチケット発行管理部と、チケット発行管理部からアバター表示信号を受信する第二受信部と、受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得部と、取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御部と、を有する会場設置ディスプレイシステムを提供する。
【0008】
第三の発明としては、前記会場のライブ演奏などの映像を前記視聴端末にライブ送信するライブ送信部をさらに有する第一の発明又は第二の発明に記載の会場設置ディスプレイシステムを提供する。
【0009】
第四の発明としては、前記アバター表示信号には、そのアバターを表示すべき時間情報が含まれ、この時間情報を用いてアバターの表示時間を制御する表示時間制御部をさらに有する第一の発明から第三の発明のいずれか一に記載の会場設置ディスプレイシステムを提供する。
【0010】
第五の発明としては、前記アバター表示信号には、そのアバターを表示すべき優先順位の情報が含まれ、この優先順位の情報を用いてアバターの表示時間を制御する優先時間制御部をさらに有する第一の発明から第四の発明のいずれか一に記載の会場設置ディスプレイシステムを提供する。
【0011】
第六の発明としては、前記アバター表示信号を受信した順番に基づいてアバターの表示時間を制御する順番時間制御部をさらに有する第一の発明から第五の発明のいずれか一に記載の会場設置ディスプレイシステムを提供する。
【0012】
第七の発明としては、ライブ演奏などを行う会場に設置されるディスプレイに、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムの動作方法であって、視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を受信する第一受信ステップと、受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得ステップと、取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御ステップと、を計算機に実行させる会場設置ディスプレイシステムの動作方法を提供する。
【0013】
第八の発明としては、ライブ演奏などを行う会場に設置されるディスプレイに、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムであって、前記会場のライブ演奏などの映像を視聴端末にて視聴可能とするためのチケットの発行を管理するチケット発行管理部を有するディスプレイシステムの動作方法であって、チケット発行管理部からアバター表示信号を受信する第二受信ステップと、受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得ステップと、取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御ステップと、を計算機に実行させる会場設置ディスプレイシステムの動作方法を提供する。
【0014】
第九の発明としては、ライブ演奏などを行う会場に設置されるディスプレイに、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムを動作させるプログラムであって、視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を受信する第一受信ステップと、受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得ステップと、取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御ステップと、を計算機に実行させるプログラムを提供する。
【0015】
第十の発明としては、ライブ演奏などを行う会場に設置されるディスプレイに、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムであって、前記会場のライブ演奏などの映像を視聴端末にて視聴可能とするためのチケットの発行を管理するチケット発行管理部を有するディスプレイシステムを動作させるプログラムであって、チケット発行管理部からアバター表示信号を受信する第二受信ステップと、受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得ステップと、取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御ステップと、を計算機に実行させるプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0016】
以上のような構成の本発明によって、ライブ演奏などが実際に行われる会場に自身のアバターが表示されることで、あたかも自身が会場に赴き参加している心地になることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施形態1の会場設置ディスプレイシステムの概念図
【図2】実施形態1の会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示す図
【図3】実施形態1の会場設置ディスプレイシステムの概念図
【図4】表示数とアバターの形態とを対応付けたテーブルの一例を示す図
【図5】表示数とアバターの形態とを対応付けたテーブルの一例を示す図
【図6】実施形態1の会場設置ディスプレイシステムのハードウェア構成の一例を示す図
【図7】実施形態1の会場設置ディスプレイシステムの処理の流れの一例を示す図
【図8】実施形態2の会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示す図
【図9】実施形態3の会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示す図
【図10】実施形態4の会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示す図
【図11】実施形態4の会場設置ディスプレイシステムの処理の流れの一例を示す図
【図12】実施形態5の会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示す図
【図13】実施形態6の会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について説明する。実施形態1は主に請求項1などに関する。実施形態2は主に請求項2などに関する。実施形態3は主に請求項3などに関する。実施形態4は主に請求項4などに関する。実施形態5は主に請求項5などに関する。実施形態6は主に請求項6などに関する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施し得る。
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
【0019】
本実施形態に係る会場設置ディスプレイシステムの概念図を図1に示す。会場(0100)は、実際にライブ演奏が行われる施設であり、本図においては、いわゆる箱型の屋内会場として表している。また、本図は、演奏などを行うステージ(0101)から、観客を収容するフロア(0102)方向へ見た様子を表すものである。ステージから見て右側の壁全体にディスプレイ(0103)が設置され、同様に左側の壁全体にディスプレイ(0104)が設置される。さらに、後方の壁にもディスプレイ(0105)が設置される。
【0020】
これらのディスプレイには、アバター(0106)が表示される。また、表示されるアバターの大きさなどの形態は、表示を求める者の数に応じて適宜変化させる。例えば、その数が比較的少ない場合には、それぞれのアバターを大きく表示する。一方、その数が比較的大きい場合には、それぞれのアバターを小さく表示する。
【0021】
このように、実際にライブ演奏などが行われる会場に、会場外の視聴者自身に見立てたアバターが観客のような様子でディスプレイに映し出されることにより、あたかも、自身が会場に赴き観客として参加しているかのような心地になることができる。また、この会場の様子を撮影し、自身の視聴端末で受信し、自身のアバターが映し出されているところ視聴することができる場合には、あたかも会場の観客として参加しているかのような心地が一層高められ得る。
<実施形態1 構成>
【0022】
本実施形態に係る会場設置ディスプレイシステムの機能ブロック図の一例を図2に示す。「会場設置ディスプレイシステム」(0200)は、「第一受信部」(0201)と、「表示数取得部」(0202)と、「形態制御部」(0203)と、「ディスプレイ」(0204)とを有する。
【0023】
ここで、本装置の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやRAM、バス、あるいは補助記憶装置(不揮発性メモリ、メモリカードなどの記憶メディアとそれらメディアのリーダライタなど)、表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部やその外部周辺機器用のI/Oポート、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェイスなどが挙げられる。
【0024】
また、これらハードウェアやソフトウェアは、RAM上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェイスを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、および同製品を記憶媒体に固定した記憶媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0025】
「会場設置ディスプレイシステム」(0200)は、ライブ演奏などを行う会場に設置され、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムである。「ライブ演奏などが行われる会場」とは、ライブ演奏をはじめとする何らかのイベントが行われる会場であり、例えば、コンサートホールや劇場などがある。また、屋内の会場だけでなく屋外の会場も含まれる。なお、イベントには、音楽の他にも、野球やサッカーの試合や祭なども含まれる。
【0026】
「会場外の視聴者」とは、当該会場に自身が赴くことのない者であり、会場で行われるイベントの様子を何らかの手段により現在又は将来において視聴し得る者をいう。視聴のための手段としては、例えば、インターネットを介したライブ動画配信や、VOD(Video On Demande)、野球やサッカーなどの中継放送や祭の様子を映すニュース放送などがある。また、当該会場で行われるライブ演奏などをライブ送信する機能を本ディスプレイシステムが備えることにより、会場外にて視聴し得るようにしてもよいし、会場設置ディスプレイシステムから独立した動画配信サーバにアクセスすることにより視聴し得るようにしてもよい。
【0027】
「アバター」とは、概念的には、自分の「化身」、「分身」をいうものである。より具体的には、会場外の視聴者を模した姿を表したものなどがある。表示されるアバターの態様には、人間の姿として表す場合の他、動物の姿や花輪、あるいは、アイコン画像などとしてもよい。アバターの形態は、視聴者を識別するための識別情報と関連付けて保持されていてもよい。識別情報と関連付けられるアバターの形態は複数あってもよい。
【0028】
図3は、お祝いの花輪をアバターとして表示した場合を示す概念図である。本図に示す会場(0300)は、フロア(0302)からステージ(0301)方向へ見た様子を表している。ステージに向かい右側及び左側の壁に備えられるディスプレイ(0303、0304)には、アバターとして花輪(0305)が表示される。花輪には、「ムック」や「みよちゃん」といった自身のことであると識別し得る名前や愛称を記した札が付されている。このように花輪をアバターとして表示させることで、当該会場でライブ演奏する演者を応援する気持ちを表したり、自身が赴かずともそのライブ演奏に参加している心地となったりし得る。
【0029】
「第一受信部」(0201)は、視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を受信する機能を有する。「視聴端末」はライブ配信や放送等を受信し視聴するための機能を有するとともに、後述するアバター表示信号を送信するための機能を有する端末である。例えば、パーソナルコンピュータやタブレット型コンピュータ、テレビ放送受信装置、携帯電話機などがある。「視聴端末周辺装置」とは、視聴端末と有線又は無線などにより接続され使用される機器である。例えば、マウスや携帯音楽プレーヤなどがある。アバター表示信号の送信については、接続した視聴端末の機能により行ってもよいし、視聴端末周辺装置自身が信号送信のための機能を有することで行ってもよい。また、コンサート会場などで使用される「コンサートライト」などと称される発光器具に信号送信機能を備えさせてもよい。このコンサートライトなどと称される発光器具には、例えば、化学発光による蛍光を発するものや、化学発光の代わりにLEDなどによる発光を用いたものなどがある。
【0030】
「アバター表示信号」は、ディスプレイにアバターを表示させること要求する信号である。アバター表示信号には、少なくともアバターが表示されることを要求するライブ演奏などを特定するための情報が含まれ、また、表示されるアバターの姿を特定するための情報が含まれてもよい。例えば、「2012年5月20日に行われる山田太郎のコンサート」が行われる会場にて、「自分に似せた姿のアバター」が表示されることを要求する信号という具合である。
【0031】
なお、アバターを表示させる要求は、必ずしも視聴者が主体的に行う場合に限られない。例えば、ライブ演奏の視聴を予約することで、アバターが表示されるように自動的に要求されるようにしてもよい。
【0032】
視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を送信するには、インターネットや電話回線などを介して行うことができる。アバター表示信号を送信する際に、表示させようとするアバターの姿を選択したり編集したりできるようにしてもよい。また、既に視聴者の識別情報と関連付けられたアバターが複数保持されている場合には、その中から選択できるように構成してもよい。
【0033】
アバター表示信号の送信は、表示させようとするライブ演奏などが行われる前に予め行ってもよいし、当該演奏を視聴している最中に行うことができるように構成してもよい。
【0034】
「表示数取得部」(0202)は、受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する機能を有する。受信したアバター表示信号の数を表示すべきアバターの数として取得してもよいし、受信したアバター表示信号に含まれるアバターを特定する情報から表示数を取得してもよい。
【0035】
「形態制御部」(0203)は、取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する機能を有する。「アバターの形態」とは、アバターの形状、大きさ、色彩などをいう。会場に設置されるディスプレイの表示面積は自ずと限りがある。そこで、表示すべきアバターの数に応じて、アバターを大きくしたり、あるいは、小さくしたりするなどして表示面積と表示数の整合を図るものである。このように、表示数に応じてアバターの形態を制御することにより、例えば、表示すべきアバターのすべてをディスプレイに表示することができる。
【0036】
形態制御部は、表示数と、表示数に応じたアバターの形態とを対応付けたテーブルなどを参照してアバターの形態を制御することができる。図4は、そのようなテーブルの一例を示すものである。表示数は、「0−100」、「101−500」、「501−1000」、「1001−5000」、「5001−10000」のように段階的に区分され、それぞれの表示数に応じたアバターの形態として、「極大」から「極小」まで段階的に小さくなるように対応付けられている。
【0037】
図5は、表示数とアバターの形態とを対応づけたテーブルの別の例を示すものである。表示数の区分は、図4で示した場合と同様であるが、形態については、顔と身体とがどの程度完全に表示されるかで形態を制御している。顔と身体のいずれもが100%表示される場合には、アバターの全身がすべて表示される。顔が100%で身体が30%の場合には、アバターの顔は100%表示されるものの、その身体については30%しか表示されないことになる。「30%しか表示されない」というのは、他のアバターの一部と表示が重なることにより身体の70%が隠れてしまい表示されないということである。大人数で記念写真などを撮る場合に、前の列の人の肩口から顔をのぞかせて撮影するような具合である。この例のように、アバターの表示を部分的に削減する場合、顔などの自身を識別し易い領域はなるべく削減せずに表示することが好ましい。
<実施形態1 ハードウェア構成>
【0038】
図6は、本実施形態の会場設置ディスプレイシステムの上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。
【0039】
図6に示すように会場設置ディスプレイシステムは、各種演算処理を実行し、表示数取得部や形態制御部を実現するための「CPU」(0601)及び「主メモリ」(0602)を有する。また、アバターの形態や表示数とアバターの形態とを対応づけた形態制御テーブルなどを保持する「記憶装置」(0603)、第一受信部を実現するための「通信I/F」(0604)、アバターを表示するための「ディスプレイ」(0605)などを有する。そして、それらが「システムバス」(0606)などのデータ通信経路により相互に接続され、情報の送受信や処理などを行う。
【0040】
また、「主メモリ」にはプログラムが読み出され、「CPU」は読み出された当該プログラムを参照し、プログラムで示される手順に従い各種演算処理を実行する。また、「主メモリ」や「記憶装置」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」の演算処理においては、そのアドレスを特定し格納されているデータにアクセスすることで、データを用いた演算処理を行うことが可能となっている。
【0041】
会場設置ディスプレイシステムにおいて、まず、「通信I/F」を介して視聴端末または視聴端末周辺装置からのアバター表示信号を受信する。そして、「CPU」は表示数取得プログラムを実行し表示数を取得する。取得された表示数は所定のアドレスに格納される。続いて、形態制御プログラムを実行し、形態制御テーブルを参照して取得された表示数と対応づけられたアバターの形態が取得され、当該アバターがディスプレイに表示される。
<実施形態1 処理の流れ>
【0042】
図7は、本実施形態の会場設置ディスプレイシステムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、上記のような計算機の各ハードウェア構成よって実行されるステップであってもよいし、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもよい。
【0043】
図7に示すように、まず、視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を受信する(ステップS0701)。あるいは、アバター表示信号は会場で行われているライブイベントにアクセスしている視聴者の識別情報を管理するアクセス管理サーバなどから受信してもよい。そして、受信したアバター表示信号に基づいてディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する(ステップS0702)。表示数の取得は、例えば、受信したアバター表示信号の数に基づき表示数を取得してもよいし、受信したアバター表示信号に含まれるアバターを特定する情報に基づき表示数を取得してもよい。そして、取得した表示数に応じてディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する(ステップS0703)。そして、制御された形態にてアバターをディスプレイに表示する(ステップS0704)。
<実施形態1 効果>
【0044】
本実施形態により、ライブ演奏などが行われる会場に視聴者のアバターを表示する場合に、表示すべきアバターの数に応じて適宜制御された形態で表示することが可能となる。
<実施形態2>
<実施形態2 概要>
【0045】
本実施形態に係る会場設置ディスプレイシステムは、当該会場で行われるライブ演奏などの映像を視聴端末にて視聴可能とするためのチケットを発行し、その発行数などから表示すべきアバターの数を取得する。
<実施形態2 構成>
【0046】
本実施形態は、実施形態1に係る会場設置ディスプレイシステムと構成において一部が異なるものの、その他については同様となる。
【0047】
図8は、本実施形態の会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示すものである。「会場設置ディスプレイシステム」(0800)は、「チケット発行管理部」(0801)と、「第二受信部」(0802)と、「表示数取得部」(0803)と、「形態制御部」(0804)と、「ディスプレイ」(0805)とを有する。
【0048】
「チケット発行管理部」(0801)は、会場のライブ演奏などの映像を視聴端末にて視聴可能とするためのチケットの発行を管理する機能を有する。
【0049】
「会場のライブ演奏などの映像」は、例えば、インターネットを介して配信される映像や、放送される映像などがある。
【0050】
「チケット」とは、映像を視聴可能とするため所定の条件を満たしていることの証票であり、電子的な証票も含まれる。例えば、料金の支払いと引き換えに発行される入場券や、会員制の動画配信サービスにおける会員登録手続などがある。料金の支払いは、現金による場合の他、クレジット決済などでもよい。また、有料に限らず、無料の会員登録により視聴可能とする場合もある。
【0051】
「チケットの発行の管理」とは、上述した入場券の発行数や、有料放送コンテンツの購入数、配信サービスの会員者数などを管理することである。また、チケットが発行された視聴者の識別情報と関連付けて管理してもよい。
【0052】
チケット発行管理部は、後述する第二受信部にアバター表示信号を送信する機能を有する。このアバター表示信号は、実施形態1におけるアバター表示信号と基本的に同様であり、ディスプレイにアバターを表示させること要求する信号である。
【0053】
チケット発行管理部は、チケット発行の際に、視聴者がアバターの表示を求めるか否かの情報を取得することで、送信すべきアバター表示信号を生成することができる。また、すべての視聴者がアバターの表示を求めるものとしてアバター表示信号を生成してもよい。
【0054】
「第二受信部」(0802)は、チケット発行管理部からアバター表示信号を受信する機能を有する。第二受信部は、アバター表示信号をチケット発行管理部から受信することを除き、実施形態1における「第一受信部」と同様の構成である。したがって、ここでの説明は省略する。
【0055】
「表示数取得部」(0803)は、受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する機能を有するもので、実施形態1における「表示数取得部」と同様の構成である。したがって、ここでの説明は省略する。
【0056】
「形態制御部」(0804)は、取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する機能を有するもので、実施形態1における「形態制御部」と同様の構成である。したがって、ここでの説明は省略する。
【0057】
「ディスプレイ」(0805)は、アバターを表示する機能を有するもので、実施形態1における「ディスプレイ」と同様の構成である。したがって、ここでの説明は省略する。
<実施形態2 ハードウェア構成>
【0058】
本実施形態の会場設置ディスプレイシステムは、実施形態1で説明したハードウェア構成に準じて実現することができる。よって、ここでの説明は省略する。
<実施形態2 処理の流れ>
【0059】
本実施形態の処理の流れは、まず、チケット発行管理部からアバター表示信号を受信する。チケット発行管理部では、例えば、チケットを発行する際にアバターの表示を求めるか否かの情報を取得することでアバター表示信号を生成して送信する。あるいは、会員登録者管理サーバなどにおいてライブ映像の配信が許可されている会員登録者数に基づきアバター表示信号を生成して送信する。以上のようにアバター表示信号をチケット発行管理部から受信するステップの他は、実施形態1における処理の流れと同様である。したがって、ここでの説明は省略する。
<実施形態2 効果>
【0060】
本実施形態により、視聴端末にて視聴可能とするために発行されたチケットの数などから表示すべきアバターの表示数を取得し、その表示数に応じて適宜制御された形態で表示することが可能となる。
<実施形態3>
<実施形態3 概要>
【0061】
本実施形態に係る会場設置ディスプレイシステムは、会場でのライブ演奏などの映像が視聴端末に送信されることで、視聴者はこのライブ演奏をリアルタイムで視聴することできる。
<実施形態3 構成>
【0062】
本実施形態は、実施形態1または2を基本とする。図9は、実施形態1を基本とした場合の会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示すものである。「会場設置ディスプレイシステム」(0900)は、「第一受信部」(0901)と、「表示数取得部」(0902)と、「形態制御部」(0903)と、「ディスプレイ」(0904)と、「ライブ送信部」(0905)とを有する。なお、「ライブ送信部」以外の各構成は、実施形態1などで説明した各構成と同様の機能を有する。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
【0063】
「ライブ送信部」(0905)は、会場のライブ演奏などの映像を「視聴端末」(0910)にライブ送信する機能を有する。ライブ演奏を撮影し、リアルタイムないしはそれに近いタイミングで視聴端末に映像を送信することで、視聴者はその演奏をよりリアルに楽しむことができる。なお、ライブ送信する機能については、実施形態1で述べたように会場設置ディスプレイシステムから独立した動画配信サーバにより実現されるものとしてもよい。
<実施形態3 ハードウェア構成>
【0064】
本実施形態の会場設置ディスプレイシステムは、実施形態1などで説明したハードウェア構成に準じて実現することができる。よって、ここでの説明は省略する。
<実施形態3 処理の流れ>
【0065】
本実施形態の処理の流れは、実施形態1または2の処理の流れに、会場のライブ演奏などの映像を視聴端末に送信するステップが付加されるものである。例えば、まず視聴端末などからの送信要求に応じて、会場のライブ演奏などの映像を視聴端末に送信する。続いて、この映像を受信した視聴端末からアバター表示信号を受信する。その後、アバター表示信号の受信から形態制御されたアバターが表示されるにいたる各ステップについては、実施形態1または2の処理の流れと同様である。したがって、ここでの説明は省略する。
<実施形態3 効果>
【0066】
本実施形態により、会場でのライブ演奏などの映像をリアルタイムで視聴することできる。
<実施形態4>
<実施形態4 概要>
【0067】
本実施形態は、アバター表示信号にそのアバターを表示すべき時間情報を含ませることで、特定の時間にアバターを表示させることが可能となる。
<実施形態4 構成>
【0068】
本実施形態は、実施形態1から3のいずれかを基本とする。図10は、本実施形態に係る会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示すものである。「会場設置ディスプレイシステム」(1000)は、「第一受信部」(1001)と、「表示数取得部」(1002)と、「表示時間制御部」(1003)と、「形態制御部」(1004)と、「ディスプレイ」(1005)とを有する。なお、「表示時間制御部」以外の各構成は、実施形態1などで説明した各構成と同様の機能を有する。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
【0069】
本実施形態において、第一受信部にて受信される「アバター表示信号」には、そのアバターを表示すべき時間情報が含まれる。この時間情報は、視聴者が自身のアバターを表示させたい時間を要求するための情報であってもよい。例えば、アバターとして花輪を表示する場合には、ライブ演奏などの開演時、あるいは、開演前の時間に表示させたいと求める視聴者に応えることができる。また、視聴者がそのような要求をしない場合であっても、表示すべきアバターが花輪などの場合には、表示すべき時間として開演時、あるいは、開演前などに設定した時間情報を自動的に含ませるようにしてもよい。また、会場で行われるコンサートなどが1部と2部からなる構成の場合に、いずれかの部を指定することで表示すべき時間情報としてもよい。また、アバター表示信号がチケット発行管理部から受信される場合には、チケットの発行数や発行した順番などに基づいて時間情報を含ませるように構成してもよい。
【0070】
「表示時間制御部」(1004)は、アバター表示信号に含まれる時間情報を用いてアバターの表示時間を制御する機能を有する。表示時間を制御するとは、例えば、表示情報が表示すべき時間帯を指定するものであれば、当該時間帯にそのアバターを表示し、当該時間帯の他はそのアバターを表示しないというようなことである。
【0071】
アバターの形態の制御との関係においては、図10においては、アバターの表示時間を制御したうえで、アバターの形態を制御する場合を想定しているが、必ずしもその順序に限定されるものではない。また、表示数の取得については、表示情報に含まれる時間情報を用いて、時刻あるいは時間帯ごとに表示数を取得するようにしてもよい。なお、図10の機能ブロック図においては、形態制御の後に表示時間の制御を行う場合を示しているが、先に表示時間を制御してから形態の制御を行ってもよい。
<実施形態4 ハードウェア構成>
【0072】
本実施形態の会場設置ディスプレイシステムは、実施形態1などで説明したハードウェア構成に準じて実現することができる。よって、ここでの説明は省略する。
<実施形態4 処理の流れ>
【0073】
図11は、本実施形態の会場設置ディスプレイシステムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、上記のような計算機の各ハードウェア構成よって実行されるステップであってもよいし、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもよい。
【0074】
図11に示すように、まず、アバター表示信号を受信する(ステップS1101)。このアバター表示信号は、例えば、視聴端末または視聴端末周辺装置、ライブ配信サーバやチケット発行管理サーバなどから送信される。そして、受信したアバター表示信号に基づいてディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する(ステップS1102)。そして、アバター表示信号に含まれる時間情報を用いてアバターの表示時間を制御する(ステップS1103)。そして、取得した表示数に応じてディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する(ステップS1104)。そして、制御された形態にてアバターをディスプレイに表示する(ステップS1105)。
<実施形態4 効果>
【0075】
本実施形態により、アバターを表示させるタイミングを制御することで、視聴者の要望などに応じてアバターを表示させることができる。
<実施形態5>
<実施形態5 概要>
【0076】
本実施形態は、アバター表示信号に含まれるそのアバターを表示すべき優先順位の情報を用いてアバターの表示時間を制御するものである。優先順位の情報を用いることで、例えば、特定の視聴者に対して優先的にアバターを表示することができる。
<実施形態5 構成>
【0077】
本実施形態は、実施形態1から4のいずれかを基本とする。図12は、本実施形態に係る会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示すものである。「会場設置ディスプレイシステム」(1200)は、「第一受信部」(1201)と、「表示数取得部」(1202)と、「優先時間制御部」(1203)と、「形態制御部」(1204)と、「ディスプレイ」(1205)とを有する。なお、「優先時間制御部」以外の各構成は、実施形態1などで説明した各構成と同様の機能を有する。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
【0078】
本実施形態において、第一受信部にて受信される「アバター表示信号」には、そのアバターを表示すべき優先順位の情報が含まれる。この優先順位の情報は、チケット発行の順番に応じて含まれたり、あるいは、特定の視聴者に対して、他の視聴者よりも優先する優先順位が含まれるようにしてもよい。このような特定な視聴者の例としては、会員登録制の動画配信サービスなどにおいて、一般会員に対する特別会員あるいはプレミアム会員などを挙げることができる。
【0079】
「優先時間制御部」(1203)は、アバター表示信号に含まれる優先順位の情報を用いてアバターの表示時間を制御する機能を有する。例えば、高い優先順位の情報が含まれたアバター表示信号に係るアバターについて、ライブ演奏などにおけるオープニング時やクライマックス時などのように表示を求める視聴者が多い時間に表示させる。または、一定の高さの優先順位の情報が含まれるアバター表示信号に係るアバターだけを表示する時間を設けるように制御してもよい。
<実施形態5 ハードウェア構成>
【0080】
本実施形態の会場設置ディスプレイシステムは、実施形態1などで説明したハードウェア構成に準じて実現することができる。よって、ここでの説明は省略する。
<実施形態5 処理の流れ>
【0081】
本実施形態の会場設置ディスプレイシステムにおける処理の流れは、実施形態1や4における処理の流れと同様であり、特徴的な処理として、優先順位の情報を用いてアバターの表示時間を制御するステップが含まれる。
<実施形態5 効果>
【0082】
本実施形態により、チケットを早く購入した視聴者や特別会員である視聴者などといった個々の視聴者の属性に応じてアバターが表示される時間を制御することが可能となる。
<実施形態6>
<実施形態6 概要>
【0083】
本実施形態は、アバター表示信号を受信した順番に基づいてアバターの表示時間を制御する。これにより、受信した順番にグループ化して、それぞれのグループごとに表示する時間枠を定めることなどが可能となる。
<実施形態6 構成>
【0084】
本実施形態は、実施形態1から5のいずれかを基本とする。図13は、本実施形態に係る会場設置ディスプレイシステムの機能ブロックの一例を示すものである。「会場設置ディスプレイシステム」(1300)は、「第一受信部」(1301)と、「表示数取得部」(1302)と、「順番時間制御部」(1303)と、「形態制御部」(1304)と、「ディスプレイ」(1305)とを有する。なお、「順番時間制御部」以外の各構成は、実施形態1などで説明した各構成と同様の機能を有する。よって、ここでの詳細な説明は省略する。
【0085】
「順番時間制御部」(1303)は、アバター表示信号を受信した順番に基づいてアバターの表示時間を制御する。受信した順番を各アバター表示信号に付すことで、アバター表示信号を受信した順番に応じて処理することが容易になる。例えば、受信したアバター信号の総数が2000である場合に、受信した順番が1番から1000番までを前半グループとし、1001番から2000番までを後半グループとする。そして、前半グループのアバターをライブ演奏などの前半の時間帯に表示させ、後半グループのアバターをライブ演奏などの後半の時間帯に表示させるように制御することができる。また、アバター表示信号が実施形態5における優先順位の情報をも含む場合には、アバター表示信号を受信した順番に優先順位の情報を加味して表示時間を制御するようにしてもよい。
<実施形態6 ハードウェア構成>
【0086】
本実施形態の会場設置ディスプレイシステムは、実施形態1などで説明したハードウェア構成に準じて実現することができる。よって、ここでの説明は省略する。
<実施形態6 処理の流れ>
【0087】
本実施形態の会場設置ディスプレイシステムにおける処理の流れは、実施形態1や4における処理の流れと同様であり、特徴的な処理として、アバター表示信号を受信した順番に基づいてアバターの表示時間を制御するステップが含まれる。
<実施形態6 効果>
【0088】
本実施形態により、アバター表示信号を受信した順番を用いて、アバターが表示される時間を制御することが可能となる。
【符号の説明】
【0089】
0100 会場
0101 ステージ
0102 フロア
0103 ディスプレイ
0104 ディスプレイ
0105 ディスプレイ
0106 アバター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブ演奏などを行う会場に設置され、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムであって、
前記アバターを表示するディスプレイと、
視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を受信する第一受信部と、
受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得部と、
取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御部と、
を有する会場設置ディスプレイシステム。
【請求項2】
ライブ演奏などを行う会場に設置され、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムであって、
前記アバターを表示するディスプレイと、
前記会場のライブ演奏などの映像を視聴端末にて視聴可能とするためのチケットの発行を管理するチケット発行管理部と、
チケット発行管理部からアバター表示信号を受信する第二受信部と、
受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得部と、
取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御部と、
を有する会場設置ディスプレイシステム。
【請求項3】
前記会場のライブ演奏などの映像を前記視聴端末にライブ送信するライブ送信部をさらに有する請求項1又は2に記載の会場設置ディスプレイシステム。
【請求項4】
前記アバター表示信号には、そのアバターを表示すべき時間情報が含まれ、
この時間情報を用いてアバターの表示時間を制御する表示時間制御部をさらに有する請求項1から3のいずれか一に記載の会場設置ディスプレイシステム。
【請求項5】
前記アバター表示信号には、そのアバターを表示すべき優先順位の情報が含まれ、
この優先順位の情報を用いてアバターの表示時間を制御する優先時間制御部をさらに有する請求項1から4のいずれか一に記載の会場設置ディスプレイシステム。
【請求項6】
前記アバター表示信号を受信した順番に基づいてアバターの表示時間を制御する順番時間制御部をさらに有する請求項1から5のいずれか一に記載の会場設置ディスプレイシステム。
【請求項7】
ライブ演奏などを行う会場に設置されるディスプレイに、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムの動作方法であって、
視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を受信する第一受信ステップと、
受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得ステップと、
取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御ステップと、
を計算機に実行させる会場設置ディスプレイシステムの動作方法。
【請求項8】
ライブ演奏などを行う会場に設置されるディスプレイに、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムであって、前記会場のライブ演奏などの映像を視聴端末にて視聴可能とするためのチケットの発行を管理するチケット発行管理部を有するディスプレイシステムの動作方法であって、
チケット発行管理部からアバター表示信号を受信する第二受信ステップと、
受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得ステップと、
取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御ステップと、
を計算機に実行させる会場設置ディスプレイシステムの動作方法。
【請求項9】
ライブ演奏などを行う会場に設置されるディスプレイに、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムを動作させるプログラムであって、
視聴端末または視聴端末周辺装置からアバター表示信号を受信する第一受信ステップと、
受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得ステップと、
取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御ステップと、
を計算機に実行させるプログラム。
【請求項10】
ライブ演奏などを行う会場に設置されるディスプレイに、会場外の視聴者に見立てたアバターを表示するディスプレイシステムであって、前記会場のライブ演奏などの映像を視聴端末にて視聴可能とするためのチケットの発行を管理するチケット発行管理部を有するディスプレイシステムを動作させるプログラムであって、
チケット発行管理部からアバター表示信号を受信する第二受信ステップと、
受信したアバター表示信号に基づいて前記ディスプレイに表示すべきアバターの数である表示数を取得する表示数取得ステップと、
取得された表示数に応じて前記ディスプレイに表示すべきアバターの形態を制御する形態制御ステップと、
を計算機に実行させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2013−20389(P2013−20389A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−152317(P2011−152317)
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(598138327)株式会社ドワンゴ (97)
【Fターム(参考)】