説明

低温乾燥杉材を用いた収納容器

【課題】従来の各種収納容器を廃棄処理するとき、処理に伴う資源化は、焼却処理からの資源化、処理施設で資源化できない、すなわちリサイクルできずに埋め立て処理する大量のゴミが自然環境破壊につながっている。
【解決手段】本発明の低温乾燥杉材を用いた各種収納容器は、杉材が持つ酵素が温存され、腐りにくい、カビにくい、消臭、癒しの能力を持続する低温乾燥45℃以下で乾燥した杉材以外は用いないことで本発明の目的を達成できるのである。すなわち、全てが自然摂理によって生態系に有益となる素材の構成によりリサイクルが可能で、最終処理が必要となる収納容器は、使用後の廃棄、ごみ処理においても焼却処理を無くし、地球上の生態系に安全に還元できる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】
【0001】
本発明は、少なくとも充填する容器であって、低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成されていることを特徴とする低温乾燥杉材を用いた収納容器にかんする。
【0002】
本発明での化粧品組成物における、化粧品というは、メークアップ製品、ファンデーション製品、およびスキンケア製品を含む。さらに、メークアップというは、ファンデーション、黒または茶色、すなわち、アイシャドー、マスカラ、コンシーラー、口紅、パウダー、アイライナー、眉墨、頬紅、固体エマルションコンパクトなどを含む、すなわち顔に色を付ける製品を差すのである
【0003】
そして、スキンケア製品というは、皮膚を処置または手入れし、または何らかの形で保湿、改善、または清浄化するために使用する製品である。スキンケア製品という用語が意味する製品としては、絆創膏、練り歯磨き、無水閉鎖性保湿剤、制汗剤、防臭剤、マニキュア液、パウダー、拭取り布、髭剃りクリームなどが挙げられるが、これに限定されない。
【0004】
ファンデーションというは、皮膚の全体的な色を均等にするための、化粧品メーカーによって製造または導入される液体、クリーム、ムース、パンケーキ、コンパクト、コンシーラーなどの製品を差す。ファンデーションは、保湿し過ぎた皮膚および、または油分を与えた皮膚に、より効果を示すように製造されている。
【0005】
本発明における収納容器は、従来の高温乾燥での杉材は使用せず、全てにおいて、低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材で作られる容器である。化粧品組成物収納容器をはじめ各種収納容器は形状に一切こだわらない。一例として口紅組成物収納容器を図説したが、口紅組成物収納容器を含む各種収納容器は(図示せず)。
【背景技術】
【0006】
これまでの各種収納容器は、充填式口紅容器や口紅付けブラシ、各種化粧材等を総合的に収納する容器、さらには、食器収納、弁当収納、冷蔵庫内収納、加工食品収納、貯蔵食品収納、醸造食品収納、家畜加工食品収納、化粧品組成物収納、調理用品収納、調味料収納、衣料品収納、医薬品収納、飲料水収納、野菜収納、果実収納、植栽培物の鉢、冷凍食品収納等における各種収納容器においてAS樹脂、PP素材、ポリプロピレン、メタル加工、ステンレス製、プラスチック、遮光ビン、フロストタイプのガラス、ステンレスなどの各種金属、45℃をはるかに超える高温乾燥の木材等で作られているのが多いのである。
【0007】
前述のとおり、従来の各種収納容器を廃棄処理するとき、処理に伴う資源化は、焼却処理からの資源化、処理施設で資源化できない、すなわちリサイクルできずに埋め立て処理する大量のゴミが自然環境破壊につながっている。
【0008】
例えば、従来の化粧品組成物収納容器について述べると、容器製造の素材による酸化防止は困難である。なぜなら、従来の遮光ビン、樹脂及び金属素材は摩擦熱や磁波及び溶液による微量溶解の影響を受け、化粧品組成物の酸化を促進させる要因となっている。このことからも、各種収納容器は、天然素材の還元作用を有する素材での収納容器とすることは急務であり、本発明の収納容器によって地球環境への還元再生として役立てるようにしなければならない。
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の化粧品組成物収納容器の一例について述べる。化粧品組成物における口紅の場合において、口紅の近い残しがないように、充填式の構造にさまざまな工夫を用いているが、口紅使用者が唇に口紅を付けた後の体内の健康への配慮がなく、口紅容器に格納された口紅組成物の酸化防止への配慮がされておらず化粧品組成物収納容器のみならず各種収納容器において低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材を用いていることで、本発明は従来例とは、その技術的意義を本質的に異にする。
【特許文献】特開平09−224724
【特許文献】登録実用新案 第3032640
【0010】
本発明の各種収納容器は、口紅組成物の酸化防止にとどまらず、低温乾燥45℃以下で乾燥された杉材、特に杉の木の芯の部分である酵素を温存し、黒芯、赤芯、枝の節に見られる赤み、黒み部等が持つ、腐らない、カビない、消臭、癒しを有するとされる素材であり古来に建造された杉材の何百年、何千年と腐らない木造建築に着眼。単なる収納容器ではなく、自然摂理に基づき酸化を促進させない自然環境に安全な低温乾燥の杉材を用いた各種収納容器の提供にある。
【0011】
化学肥料を使っていない野菜・果実・化学汚染されていない土壌に生育している植物は腐ることなく、寿命を全うすると枯れて自然環境への栄養素となり還元される。自然摂理の植物が枯れ自然回帰していくシステムにも着眼したのである。
【0012】
従来の化粧品組成物収納容器で口紅組成物について述べる。口紅組成物の容器底に使いの残りがあると、匂いに敏感な人は悪臭を感じる。使い残りだけでなく一度求めた口紅を一本使い切るまで唇に口紅を付けることを繰返すことは、細菌繁殖した唾液を口紅容器の口紅に付着させ繁殖を高め、口紅の酸化を促進するばかりか体内に酸化物質をたえず取り込むことになる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために本発明に係る一例として化粧品組成物収納容器について述べる。AS樹脂、PP素材 ポリプロピレン、メタル加工およびステンレス製などの金属素材を用いない低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材を用いた化粧品組成物収納容器で、口紅組成物で述べるなら、口紅は1回毎に使いきりできる量の口紅とし、一つひとつ加工された杉材容器に段重ねで口紅素材が格納される。あるいは口紅は、使う量に応じた段重ねが一個ないし複数の口紅格納を有して構成される。よって、本発明で使用する低温乾燥45℃以下の技術を用いた杉材の化粧品組成物収納容器は、化粧品組成物使用が1回きりまたは複数回にかかわらず酸化を防ぎ化粧品組成物の還元力を持続させるのである。
【0014】
本発明の各種収納容器に用いる低温乾燥杉材とは、化学肥料などの農薬漬されていない杉材で低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材であることが条件である。
【0015】
本発明の収納容器では、全てが自然摂理によって生態系に有益となる素材の構成によりリサイクルが可能で、最終処理が必要となる収納容器は、使用後の廃棄、ごみ処理においても焼却処理を無くし、地球上の生態系に安全に還元できる。
【0016】
天然乾燥の杉材の腐りにくい、カビにくい、消臭、癒しの能力を先人の知恵に学び着眼したものであるが、近年は酸性雨、紫外線等による環境汚染の中での天然乾燥の杉材は、本発明の各種収納容器に用いることはできないのである。
【0017】
本発明で使用する杉材は、低温乾燥45℃以下の技術を用いた杉材が必須である。特許第4355303号に開示されている。天然乾燥での長い年月を要しないで、割れない、そらない、古来の天然乾燥と同じ酵素を温存させ、腐らない、カビない、消臭、癒しを有する杉材能力を短時間で引き出し持続させる技術によって乾燥された杉材の酸化防止および還元作用を有する収納容器への提供となる。
【0018】
これにより、本発明の低温乾燥杉材を用いた各種収納容器は、杉材が持つ酵素が温存され、腐りにくい、カビにくい、消臭、癒しの能力を持続する低温乾燥45℃以下で乾燥した杉材以外は用いないことで本発明の目的を達成できるのである。
【実施例】
【0019】
以下、本発明の低温乾燥杉材を用いた一例である化粧品組成物収納容器で、口紅容器の実施例を図を用いて説明する。図1は化粧品組成物収納容器における口紅格納段重ね正面図を説明する図、図2は化粧品組成物収納容器における口紅格納段重ね平面図を説明する図、図3は化粧品組成物収納容器における口紅格納段重ね下面図を説明する図、図4は化粧品組成物収納容器における口紅容器正面図を説明する図、図5は化粧品組成物収納容器における口紅容器平面図を説明する図、図6は化粧品組成物収納容器における口紅容器下面図を説明する図である。
【0020】
本発明の口紅容器より図1、図2、図3について説明する。口紅容器キャップ1を上下の押し上げ、押し下げによる開閉とする。口紅格納内周面円筒2の内側に微細空気が逃げる槽を十字の4箇所に小さく半円6を設け、さらに微細空気が逃げられる槽10をそれぞれ設けることで、口紅容器キャップ1の開閉動作および口紅押し上げ円柱台座4をスムースにおこなえる。口紅格納極小箱9に、充填された口紅3を段重ねで収納することで、長期間にわたり同じ口紅が繰返し唇への口紅付着を最小限に抑えることができる。
【0021】
次に、11の口紅格納極小箱押上軸により口紅押し上げ円柱台座4を指先の腹で押し上げ部5の底は凹弧面形状によって、口紅格納極小箱9に充填された口紅3の段重ねの口紅が押し出される。図1では4段重ねとしているが、段重ねの口紅格納する極小箱9の大きさおよび個数に制限はしない。口紅押し上げ円柱台座4により充填された口紅が上部に出過ぎた場合の戻しは、口紅容器キャップ1を口紅格納内周面円筒2に押し下げてかぶせることで、微細空気が逃げる半円槽6および微細空気が逃げられる槽10によりスムースに口紅格納内周面円筒2に戻すことができる。12の半円突起を双方に局所に設け口紅格納内周面円筒2と口紅押し上げ円柱台座4の着脱を安定させるようにしている。
【0022】
さらに、図4、図5、図6について説明する。口紅容器キャップ1を上下の押し上げ、押し下げによる開閉とする。口紅格納内周面円筒2の内側に微細空気が逃げる槽を十字の4箇所に小さく半円6を設け、さらに微細空気が逃げられる槽10をそれぞれ設けることで、口紅容器キャップ1の開閉動作および口紅押し上げ円柱台座4をスムースにし、段重ねとしない構造で充填された口紅3を収納する。
【0023】
このため、口紅押し上げ円柱台座4を指先の腹で押し上げ部5凹弧面形状によって、図4における段重ねとしない構造で充填された口紅3が押し出される。図1では4段重ねとしているが、図4では、段重ねの口紅格納する極小箱9の大きさおよび個数に制限はしない構成としている。口紅押し上げ円柱台座4により充填された口紅が上部に出過ぎた場合の戻しは、口紅容器キャップ1を口紅格納内周面円筒2に押し下げてかぶせることで、微細空気が逃げる半円槽6および微細空気が逃げられる槽10によりスムースに口紅格納内周面円筒2に戻すことができる。
【0024】
なを、本発明の低温乾燥杉材を用いた化粧品組成物収納容器のひとつである口紅容器のキャップ1は、転がり防止を考慮し円筒、多角形、各種形状、彫刻、キャラクターの造型を要する等、形体にこだわらない(図示せず)。
【発明の効果】
【0025】
以上詳細に説明したように本発明に係る低温乾燥杉材を用いた口紅容器では、低温乾燥45℃以下で低温乾燥させた杉材は、杉材の問題点であった割れ、そり等が生じないことから、従来の口紅容器の素材を用いず本発明の図1、図2、図3図4、図5、図6で説明した杉材による微細な加工が可能となった。
【0026】
特に、本発明の低温乾燥杉材を用いた化粧品組成物収納容器により充填された口紅は、酵素を温存し、腐らない、カビない、消臭、癒しを有するとされる低温乾燥杉材の素材を利用することで、化粧品組成物収納容器使用者の健康への配慮のみならず容器使用後の自然への廃棄処理においても、自然界の動植物への還元作用をもたらすことになる。
【0027】
本発明の低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材を用いた各種収納容器は未来永劫にわたり地球環境再生に欠かせない素材であることを特徴とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】化粧品組成物収納容器における口紅格納段重ね正面図
【図2】化粧品組成物収納容器における口紅格納段重ね平面図
【図3】化粧品組成物収納容器における口紅格納段重ね下面図
【図4】化粧品組成物収納容器における口紅容器正面図
【図5】化粧品組成物収納容器における口紅容器平面図
【図6】化粧品組成物収納容器における口紅容器下面図
【符号の説明】
【0029】
1 キャップ
2 口紅格納内周面円筒
3 充填された口紅
4 口紅押し上げ円柱台座
5 指先の腹で押し上げ部
6 微細空気が逃げる半円槽
7 キャップ開閉上下
8 指先の腹で押し上げ
9 口紅格納極小箱
10 微細空気が逃げられる槽
11 充填された口紅格納極小箱押上軸
12 口紅格納内周面円筒と口紅押し上げ円柱台座部の半円突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも充填する容器であって、低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成されていることを特徴とする低温乾燥杉材を用いた収納容器。
【請求項2】
少なくとも充填する容器であって、低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成され、食器収納、弁当収納、冷蔵庫内収納、加工食品収納、貯蔵食品収納、醸造食品収納、家畜加工食品収納、化粧品組成物収納、調理用品収納、調味料収納、衣料品収納、医薬品収納、飲料水収納、野菜収納、果実収納、植栽培物の鉢、冷凍食品収納等に請求項1に記載の低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成されていることを特徴とする低温乾燥杉材を用いた収納容器。
【請求項3】
少なくとも充填する容器であって杉材により構成された容器の形状は円筒、円錐、四角、多角形、棒状、平たい等の形状を限定せず請求項1、2に記載の低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成されていることを特徴とする低温乾燥杉材を用いた収納容器。
【請求項4】
充填する口紅組成物容器であって、低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成され内周面に格納された化粧品組成物は1回毎に使いきりできる量とし、一つひとつ加工された杉材容器に段重ね格納され、押し上げ台座を形成した底上げを押し上げることにより、化粧品組成物収納容器の上部より一つひとつ押し出される構造とする請求項1、3に記載の低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成されていることを特徴とする低温乾燥杉材を用いた収納容器。
【請求項5】
充填する口紅組成物容器であって、化粧品組成物収納容器上部開口のキャップは内周面に段重ね格納された化粧品組成物収納容器の開口を閉鎖し保護すると共に、完全に上部より押さえ閉鎖したときに、微細な空気が逃げられるように化粧品組成物収納容器内周面円筒内側に半円を所定箇所に設けることで、該化粧品組成物収納容器内に上下動作で収納できる構造とする請求項1、3、4に記載の低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成されていることを特徴とする低温乾燥杉材を用いた収納容器。
【請求項6】
充填する口紅組成物容器であって、化粧品組成物収納容器内周面に格納された化粧品組成物は使う量に応じ、一つひとつ加工された杉材容器の段重ね格納の個数に制限はなく一個ないし複数の化粧品組成物格納である構造とする請求項1、3、4、5に記載の低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成されていることを特徴とする低温乾燥杉材を用いた収納容器。
【請求項7】
充填する口紅組成物容器であって、化粧品組成物収納容器上部開口のキャップは円筒、多角形、各種形状、彫刻、キャラクターの造型を要するなど形体を限定しない構造とする請求項1、3、4、5、6に記載の低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成されていることを特徴とする低温乾燥杉材を用いた収納容器。
【請求項8】
充填する口紅組成物容器であって、任意で容器底からの押し上げおよび容器上部開口部キャップの開閉、押し下げにより化粧品組成物が内周面に格納される構造とする請求項1、3、4、5、6、7に記載の低温乾燥45℃以下で乾燥させた杉材により構成されていることを特徴とする低温乾燥杉材を用いた収納容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−189982(P2011−189982A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90854(P2010−90854)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【特許番号】特許第4582364号(P4582364)
【特許公報発行日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(500428818)
【Fターム(参考)】