体内分泌の保有用ウエブ
本発明は膣腔へ挿入されるように設計されたフレキシブルな保有ウエブ1に関し、前記ウエブには取り出し手段6が設けられ、拡張可能ではないか最小に拡張可能な非外傷性材料から作られ、その寸法は少量の身体排出物を保持および/または抑制することができるように設計されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば月経出血および頚管粘液の自然の身体排出物を吸収するための装置の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
特に、月経出血を吸収するための多くの衛生用品、例えば当業者によく知られている技術を使用して折り畳まれおよび/または巻かれたシートおよび/またはバンド形態の吸収剤材料から作られ、それによってアプリケーションにより又はアプリケーションなしでユーザの膣へ位置付けられると拡がることができる本体を形成する月経および/または生理用タンポンが存在する。
【0003】
このタイプの装置は現在吸収される分泌量にかかわりなく使用され、通常は最大の可能な数の人に適するように並の又はかなりの流量を保持することができる方法で設計されている。
【0004】
しかしながら、少量の身体排出物を出すユーザは取付けられているタンポンが彼らの分泌物の量に適していない事実に直面する。膣の乾燥した壁に対して凹凸があり多かれ少なかれ広げられたタンポンの接触は痛みと局部的な刺激を生じ、したがってそれを使用する人にダメージを与える。この不快の感覚はタンポンが取外されるときにさらに一層顕著になる。さらに、ユーザの快適さの問題とは独立して、少量の排出物を吸収するためのこのような多量の物質の使用は、排出物の流量を減少する通常認められた環境的方策に反することに留意すべきである。
【0005】
この種のタンポンを改良するため、米国特許明細書第6,177,608号明細書は吸収剤コアと、そのコアの周辺に配置されている透過性カバーを有するタンポンを開示しており、透過性カバーにはタンポンの外部表面と膣の壁との間に形成された自由空間を塞ぐような方法でコアから展開されることができるファネルを形成するストリップが与えられている。これは特にファネルにより受けられる流体が吸収剤コアの方向で合流することを可能にする。
【0006】
さらに、WO03/051257号明細書は2つの保護的な透過性層間に構成された実質上平坦な吸収剤コアを具備するフレキシブルなタンポンを開示している。このようなタンポンは伝統的なタンポンの代わりに使用されることを意図されており、穏やかに膣腔に挿入されるようにユーザの指の周りで折り畳まれることができる事実により優れている。
【0007】
しかしながら、タンポンを設計するこの原理は身体の排出物の標準量または多量の場合でさえも吸収するように非常に圧縮された吸収剤材料から作られるディスクの形態の衛生用品の製造を提案している米国特許第1,884,089号明細書により多年予測されている。このディスクは指の周辺で折り畳まれ、指で膣腔へ挿入され、取り出す手段を形成するストリングはディスクの中心に固定して取付けられている。しかしながらディスクへのストリングの取付けゾーンは使用中またはディスクの取り出し中に膣の壁に損傷を与える可能性があるハードスポットを構成する。同じことがWO03/051257号明細書に適用され、ここではタンポンへのストリングの取付けは同様にハードスポットを生成する。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は全ての、又は幾つかの前述の問題を解決することであり、したがって本発明は特に少量の身体分泌物を生じるユーザを目的として秀れたタイプの衛生用品を提案する。
【0009】
したがって本発明は膣腔へ挿入されるように設計されたフレキシブルな保有ウエブに関し、前記ウエブには取り出し手段が設けられ、拡張可能でないか最小に拡張可能な非外傷性材料から作られ、その寸法は少量の身体排出物を保持および/または抑制することができる方法で設計されている。
【0010】
本発明の用語の意味内では、用語「少量」はウエブが特に月経期間中に伝統的なタンポンにより通常集められる量よりも非常に低量の身体排出物を保持することを単独に意図していることを意味することが理解されるべきである。したがってウエブは不必要な材料の余計な厚みをもたないように設計されている。
【0011】
さらに、本発明の意味内では、用語「拡張可能ではない又は最小に拡張可能」は非常に狭いものであるとは解釈されてはならず、単に膨張の収容能力またはウエブの拡張の収容能力が、最大量の流体を吸収できるように拡張されるようにコアが設計されている伝統的なタンポンの収容能力とは異なることを意味していることが理解されるべきである。
【0012】
このようなウエブはそれ故、例えば避妊薬を規則的に使用した結果または特にサイクルの最後における彼らの月経流量の制限されている場合の、特に少量の身体排出物を生むユーザに対して例外的な快適さを与えるように設計されている。
【0013】
本発明によるウエブは指又は押し器具の補助により膣腔へ挿入されることができる。
【0014】
このようなウエブは特に不織布、ポリ酢酸ビニル、綿、有機物材料または植物材料を具備するグループから選択された材料から作られることが有効である。この材料は有効に生分解性である。
【0015】
さらに、ウエブは例えば実質的に長方形、正方形、楕円または円形の形状を有すると有効である。
【0016】
さらに、ウエブは例えば治療、潤滑、抗凝固または抗酸化特性を有する少なくとも1つの薬剤により部分的または完全にカバーされることができる。
【0017】
本発明の1特性によれば、ウエブは取り出し手段を構成する少なくとも2つのストリングと連続にされる。
【0018】
本発明の好ましい変形によれば、取り出し手段は前記ウエブと一体的に形成される。したがって、ウエブおよび取り出し手段は同じ非外傷性材料から1つの部材として生成される。溶接、接着結合又は別の伝統的に使用された技術によってウエブにストリングを固定することは必要ではないので、このような構成は特に有効である。それ故、膣の壁と接触しがちなハードスポットは存在しない。
【0019】
ウエブは好ましくは取り出し手段を構成するストリングとそれぞれ連続している2つのフラップを具備する。
【0020】
本発明の1実施形態によれば、ウエブは相互に折り畳まれるか2つの側面接続を形成するような接続手段により相互に取付けられる2つのフラップを具備している。ウエブは「平坦」に作られることができ、即ち相互に接続されるフラップなしでも、指または押し器具を収納するように設計されている空洞を仕切るようにこれらの側面接続を与えることが好ましい。しかしながら一方で本発明はこのように組み立てられたウエブに別々の吸収剤エレメントを組込み、他方でウエブの挿入時に指又は押し器具の側部挿入の機能を単に確実にすることを目的とするので、ウエブが特にその側面に沿って密封されるポーチの外観を与えられないことを理解しなければならない。
【0021】
これらのフラップはこれらが代わりに異なる寸法を有することができるが、等価の保持表面積を有する方法で有効に対称的であることを理解しなければならない。
【0022】
ウエブは好ましくは2つの外側縁を有し、各2つの側面接続部はそれに対応する外側縁から後退させて構成されている。このようにして2つの各側面接続部にハードスポットを形成する可能性がある二倍の厚みの側面リッジの生成を避けることが可能である。フラップは相互に接合されるが、各外側縁は他の外側縁と独立して自由に変形できる状態である。したがって、小さい厚みの各外側縁は非外傷性方法で膣の壁と接触し、2つの側面接続部は膣の壁から隔てられた状態である。
【0023】
本発明の特別な実施形態によれば、接続手段は少なくとも2つの別々の緩く縫い付けられたストリングの助けにより形成される。ストリングは、適切な場合には取り出し手段として作用し、同時に実際にハードスポットを生成せずに接続手段として作用するので、この変形も有効である。これらのストリングを緩く縫い付けることにより各フラップが他のフラップに関して動くことが可能になることが理解されなければならない。したがって各フラップは他のフラップと独立して膣腔の振動運動を吸収することができ、その結果、膣の壁の局部的な刺激を生む極小の摩擦の発生を防止する。
【0024】
別の変形の実施形態によれば、接続手段はボタン掛けによる接続手段である。この場合にはウエブと1ピースで形成される取り外し手段との組合せで接続手段を形成することが有効である。したがってユーザは何等のハードスポットも生まずにウエブの挿入を容易にする方法で鼓舞黒を形成する折り畳まれたウエブを所有する。
【0025】
好ましくは、各フラップは2つの外側縁を具備し、そのそれぞれでボタン掛けによる接続手段は、それに面するスリットの少なくとも1つの相補的ボタンおよび/または少なくとも1つの相補的スリットとそれぞれ協動することができる方法で、少なくとも1つのスリットおよび/または少なくとも1つのボタンの形態で構成される。また好ましくは、少なくとも1つのボタンは実質的にT形状を有する。
【0026】
本発明の別の実施形態によれば、ウエブの第1のフラップは第2のフラップよりも長い。
【0027】
好ましくは、第1のフラップは軸を中心に折り畳まれることにより第2のフラップが第1のフラップ上に反転された後、第2のフラップのストリングが通過するための少なくとも1つの開口を具備する。フラップが非対称的であるので、ウエブの容易な取り出しを可能にすることを目的として、2つのフラップの間の長さの差を補償するために第2のフラップのストリングの長さを第1のフラップのストリングの長さよりも長くすることが有効である。
【0028】
また好ましくは、開口は実質的にT形または反転されたT形として形成された切込みの形態で作られる。
【0029】
有効に、第2のフラップに連続するストリングは、第2のフラップへの接続ゾーンにおいて広くされた端部を有する。したがって、ストリングの自由端部が開口を通過し、その広くされた端部が第1のフラップに対して接するようになると小袋の形状にウエブを形成することが可能である。
【0030】
また、軸の近くに実質的に軸に平行にスリットが形成されることが有効である。これはウエブで結合される押し器具の端部の受け領域を生成することを可能にする。
【0031】
別の特徴によれば、本発明によるウエブは膣腔に挿入されると前記ウエブの外方向の移動を限定する保持手段を構成する。
【0032】
保持手段はハープン(harpoon)を形成し、前記ウエブにV方の切込みを行うことにより得られる少なくとも1つのエレメントを具備することが有効である。これに加えて又はその代わりに、保持手段はウエブの縁に形成された少なくとも1つのノッチを具備でき、このノッチは好ましくは実質的に三角形の形状である。
【0033】
しかしながら、保持手段は期待される機能が実現されることを可能にする任意のタイプの切込み、例えばウエブ内の流体の通過を促進するL型の切込みから得られることができることが理解されなければならない。
【0034】
さらに、前述したようにウエブに形成され規定されているスリット/ボタンが、ウエブが移動する危険性を制限する締め付け点としても作用できることが理解されなければならない。
【0035】
さらに、ウエブの挿入を容易にし、不所望の刺激を避けるように、これらの切込みは、折り畳まれたウエブの挿入断面の幅が減少され、任意の鋭い点または角度がない方法で生成されることができる。
【0036】
本発明の別の変形によれば、ウエブは身体の排出物を誘導する手段を具備している。したがってこれらの手段はウエブと保持される流体との間の接触表面積を増加し、全方向においてそれを行うバッフルとして作用する。
【0037】
誘導手段は前記ウエブ中に形成された少なくとも1つの切込みにより得られ、この切込みは好ましくは反転されたT形状であることが有効である。
【0038】
本発明の特に有効な実施形態によれば、ウエブは折り畳み後、少なくとも2つのフラップを有し、それぞれ身体排出物の保持のための収容容積を増加するような方法で少なくとも1つのポケットが与えられている。
【0039】
各ポケットはそれ自体の上のフラップの一部を折り畳むことにより形成され、接続手段によりフラップに取付けられること好ましい。前述したように、これらの接続手段は縁において緩く縫い付けられるストリングの形態であることができるが、それらはボタン掛けによる接続手段であることが好ましく、これは2つのフラップが相互に取付けられることを可能にし、同時にその対応するフラップに各ポケットが取付けられることを可能にするような方法で設計される。
【0040】
本発明の1特徴によれば、ウエブは疎水性材料、例えばワセリンまたは蜜蝋の補助により形成される少なくとも1つの流体バリアが設けられている。
【0041】
本発明はまた、適切な金型に適切な非外傷性物質の厚さを型押しすることによるウエブの製造方法に関する。
【0042】
この製造方法は好ましくは以下のステップを含んでいる。
・ウエブに少なくとも1つのスリットと少なくとも1つのボタンを切り出し、
・軸を中心にウエブを折り畳み、空気ジェットまたは押しエレメントの助けにより各ボタンを少なくとも1つの対応するスリットに挿入する。
【0043】
本発明はまた、切込み器具又はレーザの補助により予め定められた方法で適切な厚さの非外傷性材料を切り込むことによる本発明によるウエブの製造方法に関する。
【0044】
好ましくは、製造方法は以下のステップを含んでいる。
・ウエブに少なくとも1つのスリットと少なくとも1つのボタンを切り出し、
・軸を中心にウエブを折り畳み、空気ジェットまたは押しエレメントの補助により各ボタンを少なくとも1つの対応するスリットに挿入する。
【0045】
本発明はストリングにより各端部で連続されるウエブを形成するような方法で適切な金型上に適切な非外傷性材料の厚さを型押しすることによるウエブの製造方法にも関する。
【0046】
この製造方法は以下のステップを含むことが好ましい。
−ウエブに少なくとも1つの開口を切り出し、
−その後、軸を中心にウエブを折り畳んだ後、前記開口から最も離れたストリングの端部が開口を通過する。
【0047】
また、この製造方法は以下のステップを含んでいることが好ましい。
−軸に近接するウエブに少なくとも1つのスリットを切り出し、
−開口を通して押し器具の端部を、この端部がスリットに留まるまで挿入する。
【0048】
本発明はまた、ストリングにより各端部において連続されるウエブを形成するような方法で切込み器具又はレーザの補助により予め定められた方法で適切な非外傷性材料の厚さを切り込むことによるウエブの製造方法に関する。
【0049】
製造方法は以下のステップを含んでいることが好ましい。
−ウエブに少なくとも1つの開口を切り出し、
−その後、軸を中心にウエブを折り畳んだ後、前記開口から最も離れたストリングの端部が開口を通過する。
【0050】
また、この製造方法は以下のステップを含んでいることが好ましい。
−軸に近接するウエブに少なくとも1つのスリットを切り出し、
−開口を通して押し器具の端部を、この端部がスリットに留まるまで挿入する。
【0051】
本発明はさらに本発明による複数のウエブを分配するディスペンサに関し、このディスペンサはローラー型であり、ウエブは2つのフレキシブルな保護バンド間で連続的に折り畳まれている。
【0052】
バンドはそれぞれ2つの連続的なウエブ間に弱いゾーンを含んでいる。これによりユーザはウエブをカバーする保護バンドのセクションをさらに容易に引裂くことが可能になる。
【0053】
本発明は以下の詳細な説明からおよび添付図面を参照することによりさらに容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明によるウエブの概略平面図である。
【図2】ウエブが折り畳まれたときの図1の図に類似の図である。
【図3】ウエブに保持手段が設けられている図2の図に類似の図である。
【図4】ウエブに保持手段が設けられている図2の図に類似の図である。
【図5】ウエブに誘導手段およびボタン掛けによる接続手段が設けられている図1の図に類似の図である。
【図6】折り畳まれ組み立てられたときの図5に示されたウエブを示す図である。
【図7】ウエブが2つのポケットを有するように設計されている図5の図に類似の図である。
【図8】折り畳み後の、図7に示されているウエブの部分概略側面図である。
【図9】ボタン掛けによる接続手段がインターロックされたときの図8に類似の図である。
【図10a】ストリングが取り出し手段及び接続手段を構成している本発明による別のウエブの概略斜視図である。
【図10b】本発明の別の実施形態によるウエブの概略平面図である。
【図10c】ウエブが折り畳まれたときの図10bの図に類似の図である。
【図10d】押し器具が挿入されたときの図10cの図に類似の図である。
【図10e】図10dに示されているウエブの概略側面図である。
【図10f】相補スリットが設けられている図10bに示されているウエブの概略平面図である。
【図10g】図10fに示されているウエブのスリットに結合される押し器具の端部の部分概略図である。
【図11】本発明によるディスペンサの概略側面図である。
【図12】広くされたヘッドを有する押し器具の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
上記図面の以下の詳細な説明では、同じエレメントまたは同じ機能を行うエレメントは本発明の理解を容易にするために同じ参照符合を有している。
【0056】
図1および2に示されているような本発明によるウエブ1はそれぞれが外側縁3、3’を構成しそれぞれがストリング5に連続している2つの長い側面を有する長方形本体2の形態で作られている。
【0057】
さらに正確に説明すると、ウエブ1は一体的に形成され、即ち本体2とストリング5は1つのピースで作られている。ウエブ1を作るために選択された材料は例えば非常に小さい厚さの不織布であることができる。
【0058】
横軸(Δ)を中心に折り畳まれると、本体2は図2に示されているように相互に重畳されている2つの実質的に同一のフラップ6、6’へ分割される。
【0059】
ウエブ1の長さは各フラップ6、6’の長さがウエブ1が収められる予定の膣腔(図示せず)の深さに適合されるように選択されることができる。さらにストリング5の長さはこれらが膣腔の外部からアクセスされることのできるウエブ1の取り出し手段を形成できるように適合される。選択された材料を考慮して、これらのストリング5はこれらが通過するゾーンに対して任意の刺激を生じない。
【0060】
このようなウエブ1は2つのフラップ6、6’間でスリップされる指を使用してまたは2つのフラップ6、6’間に押し器具を位置させることにより膣腔へ挿入されることができる。
【0061】
図1および2に示されている構造では、フラップ6、6’が相互に取付けられていないので、このような方法で折り畳まれたウエブ1はウエブ1を膣腔へ挿入する期間中に、押し器具のヘッドがウエブ1の側面の1つからはずされることを防止するための側面挿入手段をもたないので指を使用することが望ましい。
【0062】
図3に示されているウエブ1は、保持手段が設けられ、ハープンを形成するエレメント7により形成されている構成において図2に示されているウエブとは異なり、それぞれの各エレメントは本体2のV形の切込みにより得られる。これらの切込みの配向を考慮すると、ハープンを形成するエレメント7はウエブ1を膣腔へ挿入する期間に何等の抵抗を与えない。対照的に、これらの各エレメント7の自由先端はウエブ1が膣腔から外方向に移動しようとするとき膣の壁にそれ自体を固定しようとする傾向がある。
【0063】
図4に示されているように、これらの保持手段は本体2の縁に形成されるノッチ8により補足されることができる。さらに正確には、各外側縁3、3’にはウエブ1が軸Δを中心に折り畳まれた後に相互に重畳されるような方法で構成される複数の三角形のノッチ8が設けられている。
【0064】
好ましくは、ノッチ8はその幅に関してウエブ1が入る断面を減少し、任意の鋭角を減少するために軸Δの領域の各外側縁3、3’に形成されることができる。これはそれ故、膣腔へのウエブ1の挿入を容易にし、さらに刺激の危険性を減少する傾向がある。
【0065】
さらにこのようなウエブ1は疎水性材料、例えばワセリンまたは蜜蝋の補助により作られる少なくとも1つの流体バリアを有効に組み込むことができる。この場合、第1及び第2の横方向のバリア30は各フラップ6、6’および、各ストリング5とその対応するフラップ6、6'との間の接続ゾーンに構成される。この目的では疎水性材料は前記ストリング5に沿った流体の拡散を阻止するか少なくとも遅らせるためにウエブ1の厚さに注入される。これらの異なる流体バリア30は好ましくはウエブ1の他の部分との任意の不所望な結合を防止するようにウエブ1中に実質的に対称的に構成される。参照符合30は図面を過度に複雑にしないように図1にのみ示されていることに留意すべきである。
【0066】
図5と6に示されているウエブ1はさらに一方でボタン掛けによる接続手段と、他方で流動を誘導する手段を具備している。
【0067】
最初に、ボタン掛けによる接続手段は本体2にスリット9とボタン10を形成することにより生成される。より正確には、ウエブ1の各外側縁3、3’は切込みにより得られる2つのT型のボタン10と2つのl型スリット9を具備している。これらの異なる相補型の接続手段9、10はウエブ1が軸(Δ)を中心に折り畳まれた後に2つの各ボタン10が対応するスリット9の1つに対向して構成されるような方法で外側縁3、3’に沿って構成されている。これが行われるとき、各ボタン10の自由ヘッドは押しエレメント、又は好ましくはブロアー(図示せず)によって送られる空気ジェットの助けにより関連されるスリット9に押し込まれることができる。
【0068】
好ましくは、図5に示されているように、2つのスリット9と2つのボタン10はフラップ6とフラップ6’の側面でそれぞれ外側縁3に形成され、2つのボタン10と2つのスリット9はフラップ6とフラップ6’の側面でそれぞれ外側縁3’に形成される。
【0069】
組立て後、図6に示されているように、関連されるスリット9を通り本体2と同じ平面で実質的に配置されるように折り返されるボタン10のヘッドによって2つのフラップ6、6’は相互に接合される。
【0070】
溶接又は結合による組立てとは対照的に、例えばこのタイプの接続は極小の摩擦により膣の壁に局部的な刺激を生じうるハードスポットの生成を防止する点で特に有効である。
【0071】
さらに、流動を誘導する手段は反転されたT型を有する複数のスリット11を形成することにより生成される。
【0072】
ウエブ1が膣腔へ挿入されるとき、および腔に適合するように本体2が変形され折り畳まれるかねじれるとき、各これらのスリット11は全方向において身体排出物との接触面積を増加するバッフルの形成を許容する。身体の分泌物はしばしばその排出速度が比較的低速度である高い粘性の液体の形態である。バッフルが形成されることはウエブ1と流動物との間の接触時間を長くし、したがって膣の壁に沿ったその不所望な排出物の危険性を明白に減少および/または減速することを可能にする。
【0073】
図7に示されているウエブ1は折り畳みによって各フラップ6、6’上のポケット12、12’の形成を許容するような方法で本体2が長くされるという点で前述したものとは異なっている。
【0074】
より正確には、前述したように、本体2は2つの対称的なフラップ6、6’に分割されるような方法で軸Δを中心に折り畳まれることを意図されている。さらに本体2を長くするために、各2つのフラップ6、6’は一方では横軸Δ’を中心に折り畳まれ、また軸Δを中心とする折り畳みに対応する方向と逆方向に折り畳まれることができ、他方では同様に横軸Δ”を中心に、軸Δを中心とする折り畳みに対応する方向と同じ方向で折り畳まれるように設計される。
【0075】
したがって、図8に示されているように、ウエブ1が軸Δ、Δ’、Δ”を中心に折り畳まれた後、それぞれフラップ6、6’上で外方向に配向されたポケット12、12’を形成することが可能である。
【0076】
したがって、図7に示されているようにボタン掛けによる接続手段を形成することによって、2つのボタン10に面する全ての重畳されたスリット9を通るように設計された2つのボタン10により図9に示されているように2つのフラップ6、6’を相互に接合し、同時に各ポケット12、12’をそれに対応するフラップ6、6’へ接合することが可能である。
【0077】
この実施形態はハードスポットを全く生成せずに、このようなウエブ1が保持用の2つの相補ゾーンを具備し、予測されるよりも多量の容積の身体排出物を保持することを可能にする点で特に有効である。
【0078】
さらに、このようなウエブ1は疎水性材料、例えばワセリンゼリーまたは蜜蝋の助けにより形成される少なくとも1つの流体バリア30の組込みを有効に許容できる。この場合、流体バリア30は各ストリング5とその対応するフラップ6、6’との間の接続ゾーンでほぼ形成される。この目的で、疎水性材料が前記ストリング5に沿った流体の拡散を阻止するか少なくとも減速するように、厚みを有するウエブ1に注入される。
【0079】
最後に、図10に示されているようなウエブ10は取出し手段がウエブ10の本体2と一体の1つのピースで形成されない点で前述のものとは異なる。
【0080】
実際に、取出し手段は、相互に緩く取付けられた2つのフラップ6、6’へ本体2が分離されるような方法で、本体2の外側縁3、3’に沿って緩く縫い付けられているストリング15により形成される。各フラップ6、6’は他方のフラップ6、6’に関して相対的動作を行うことができる。このようにして、各フラップ6、6’は他のフラップ6、6’とは独立して膣腔の振動運動を吸収(take up?)することができ、その結果膣壁の局部的な刺激が生じる微小摩擦の発生を防止する。この実施形態では、ストリング15は1つのフラップ6、6’を他方へ接続する手段として、同時にウエブ10の取り出し手段として作用することが理解されるべきである。
【0081】
本発明によるウエブ1の別の特に有効な実施形態は、図10b乃至10eに示されている。
【0082】
より正確には、ウエブ1は図10cに示されているように軸Δを中心に折り畳むことにより相互に折り返されることができるフラップ6、6’を具備している。これらのフラップ6、6’はフラップ6がフラップ6’よりも長い意味で非対称的である。
【0083】
フラップ6、6’はそれぞれストリング25、25’に連続している。各2つのストリング25、25’はそれぞれその対応するフラップ6、6’に対する接続ゾーンで広い幅の端部51、51’を有している。
【0084】
ストリング25’の長さは2つのフラップ6、6’間の長さの差を補償するような方法でストリング15の長さよりも長く選択され、それによってウエブ1の容易な取り出しを可能にしている。
【0085】
開口50はフラップ6とストリング25との間の接続ゾーン付近に形成される。この開口50は実質的に反転されたT形状を有し、一方では軸Δに平行な主切込み50’を作ることによって、他方では切込み50’に垂直な中央切込み50”を作ることにより生成される。
【0086】
したがって、ウエブ1はストリング25’の自由端部が第1のステップで開口50を通り、第2のステップで対向する広い幅の端部51’がフラップ6に対して接するようになるまで引っ張られた後、小袋を形成するように組み立てられることができる。
【0087】
ウエブ6’の広い幅の端部51’はしたがって開口50に固定点を構成し、この局部的な固定は下方向の滑りの危険性を減少する。
【0088】
したがって、この実施形態は前記ウエブ1の引出し中にストリング25、25’上の牽引がウエブ1の周辺部ではなく中央に与えられ、このことが膣腔からのウエブ1の外側縁を取外す傾向があり、したがってウエブ1を膣腔から撤廃することを容易にする小袋を形成するウエブを得ることを可能にする。同時に、これはさらに摩擦による膣の壁への損傷の危険性を減少させることを可能にする。
【0089】
切込み50の長さはストリングが開口50を通ることを容易にするように、ストリング25’の幅よりも大きく選択される。
【0090】
開口50は必ずしもストリング25とフラップ6との間の接続ゾーンに配置される必要はない。この開口50の位置は、製造業者がウエブ1に実質的な内部容積を与えたがるか否かに基づいて製造業者の選択にゆだねられることができる。これはそれ故、ウエブが膣腔へ挿入されると、これをボタン方向に構成される2つのフラップ6、6’に近づけ、内部を通る流体を保持することを可能にする。
【0091】
開口50は流動物が内部方向に誘導されることを可能にし、最終的に排出物および漏洩物の減速を保証することに注意すべきである。
【0092】
図10dと10eに示されているように、押し器具19は小袋を形成するウエブへ挿入されることができる。より正確には、押し器具19はその端部52を介してウエブ1へ導入され、軸Δの領域で前記ウエブ1に対して接触するようになるまで開口50を通して滑動される。押し器具19の幅(それ故切込み50の長さ)は膣腔にウエブ1を配備することを補助するために相応の大きさであることが有効である。
【0093】
開口50を経るストリング25’の通過はこの同じ開口50を経る押し器部19の通過と組み合わせられることができ、押し器具19はその後、ガイドおよびさらに接合の両者として作用することに注意すべきである。
【0094】
この実施形態はそれ故、先の実施形態とは対照的に、補助的な接続手段の補助なしに小袋を形成するウエブ1を得ることを可能にするので非常に有効である。さらに、単一の開口50はストリング25’と押し器具19が通過するのに十分である。ウエブ1の工業規模の生産はしたがって実際的であり急速である。
【0095】
その代りに、さらにウエブ1を小袋に形成するステップを容易にするために、押し器具19の端部52に反対側の端部52’には接続手段(図示せず)、例えばスタッドが設けられることができ、ストリング25’の自由端部に存在する相補的な接続手段(図示せず)例えばスリットと共動することができる。このような状況のため、ストリング25’の自由端部は押し器具19の端部52’と一体化され、その後、開口50を通して押し器具19の端部52を滑動して、広い幅の端部51'がフラップ6と接触するまで押し器具19で押し、それによってウエブ1は適切に閉じられることができる。
【0096】
ウエブに挿入される押し器部19の端部52は代わりにフォークの形態であることができることを理解すべきである。
【0097】
また、押し器具19はウエブ1と膣腔との間の接触表面積を最適にするために十分に広く選択される。このようにして、膣腔中に挿入されるとウエブ1がトーチの形態で残されることを防止することができる。
【0098】
図10fと10gに示されているように、ウエブ1はさらに軸Δに近接して、フラップ6に形成されたスリット53を有効に具備している。このスリット53は実質的に軸Δに平行であり、押し器具19の端部52の部分がそこに結合されることを確実にするのに十分な幅である。これはそれ故、押し器具19の良好な横方向のガイドとサポートを許容する。
【0099】
勿論、このようなウエブ1には前述したような保持手段および/または導入手段が設けられることもできる。
【0100】
本発明によるディスペンサ16の1例が図11に示されている。このディスペンサ16はリールタイプであり、本発明によるウエブ1、10はコイルに巻かれている2つのフレキシブルな保護バンド17間で連続的に折り畳まれて構成されている。
【0101】
バンド17はそれぞれ2つの連続するウエブ1、10の間に配置された弱いゾーン(図示せず)を含み、それによってウエブ1、10を引出すことを望むユーザは単に2つのバンド17の自由端部18を握ってバンド17が弱いゾーンで裂けるようにそれらに力を加えさえすればよい。ユーザはその後、バンド17の2つのセクション間に挟まれているウエブ1、10を取出し、それによって取外し、それを膣腔に挿入しさえすればよい。
【0102】
したがってこのようなディスペンサ16は以下のパッケージを構成することによって、幾つかの累積的な利点を有する。
【0103】
−非常に小さい寸法であり、
−非常に良好な保存状態の下で多数のウエブ1、10を含むことができ、
−全体的な梱包量を実質的に非常に減少するために環境にやさしい。
【0104】
しかしながら、好ましい解決策ではないが、各ウエブ1、10は別のユニットとして梱包されることができる。
【0105】
種々のウエブ1、10は例えば治療剤および/または潤滑剤および/または抗酸化剤および/または抗血液凝固剤でそれぞれ被覆されることができ、押し器具付きまたは押し器具なしで販売されることができることを理解すべきである。
【0106】
押し器具の好ましい種々の実施形態は、平坦で幅の広いロッドを含み、それによってウエブ1、10とロッド間の接触表面積は実質的である。このようにして、膣腔への挿入時にねじり、折り畳み等によるウエブ1の過剰な変形を防止することが可能である。したがってウエブ1、10は腔内に適切に配備され、これは発生される流動物の保持のための容量を最大にする。
【0107】
押し器具19が使用される場合、押し器具19は図12に示されているように好ましくは握りステム21の端部を形成する広い幅のヘッド20を有し、それによってフラップ6、6’中に形成される随意選択的なポケット12、12’はウエブが膣腔へ挿入される時にウエブ1、10の入口の断面によってマスクされる。
【0108】
さらに、代わりに押し器具が中心を外されるような方法で、即ち一方の外側縁3、3’が他方よりも近くに位置されるような方法で、2つのフリップ6、6’間に押し器具を滑動することが有効であることを理解すべきである。実際に、押し器具のステム周辺にウエブ1、10をドレープすることが可能であり、それによって挿入はウエブ1の入口の断面の幅が減少しているためにより簡単である。この利点はポケット12、12’が形成されるときにより一層明白になる。
【0109】
本発明によるウエブ1、10は適切な非外傷性材料の厚さが適切なダイ上に型押しされるか、または同じ材料が切断用ブレードまたはレーザによって切断される生産方法によって製造されることができる。
【0110】
型押しによる生産方法の場合、ダイは保持手段および/またはボタン掛けによる接続手段および/または流動物を導入するための手段を形成するために、必要な切込みがウエブ1の本体2に生成されることを可能にする高さ及び空洞を有するように設計される。
【0111】
本発明を特定の例示的な実施形態と共に説明したが、これらに限定されず、本発明の技術的範囲内に入る限り、説明されている手段の全ての技術的等価物およびそれらの組合せをカバーすることが明白である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば月経出血および頚管粘液の自然の身体排出物を吸収するための装置の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
特に、月経出血を吸収するための多くの衛生用品、例えば当業者によく知られている技術を使用して折り畳まれおよび/または巻かれたシートおよび/またはバンド形態の吸収剤材料から作られ、それによってアプリケーションにより又はアプリケーションなしでユーザの膣へ位置付けられると拡がることができる本体を形成する月経および/または生理用タンポンが存在する。
【0003】
このタイプの装置は現在吸収される分泌量にかかわりなく使用され、通常は最大の可能な数の人に適するように並の又はかなりの流量を保持することができる方法で設計されている。
【0004】
しかしながら、少量の身体排出物を出すユーザは取付けられているタンポンが彼らの分泌物の量に適していない事実に直面する。膣の乾燥した壁に対して凹凸があり多かれ少なかれ広げられたタンポンの接触は痛みと局部的な刺激を生じ、したがってそれを使用する人にダメージを与える。この不快の感覚はタンポンが取外されるときにさらに一層顕著になる。さらに、ユーザの快適さの問題とは独立して、少量の排出物を吸収するためのこのような多量の物質の使用は、排出物の流量を減少する通常認められた環境的方策に反することに留意すべきである。
【0005】
この種のタンポンを改良するため、米国特許明細書第6,177,608号明細書は吸収剤コアと、そのコアの周辺に配置されている透過性カバーを有するタンポンを開示しており、透過性カバーにはタンポンの外部表面と膣の壁との間に形成された自由空間を塞ぐような方法でコアから展開されることができるファネルを形成するストリップが与えられている。これは特にファネルにより受けられる流体が吸収剤コアの方向で合流することを可能にする。
【0006】
さらに、WO03/051257号明細書は2つの保護的な透過性層間に構成された実質上平坦な吸収剤コアを具備するフレキシブルなタンポンを開示している。このようなタンポンは伝統的なタンポンの代わりに使用されることを意図されており、穏やかに膣腔に挿入されるようにユーザの指の周りで折り畳まれることができる事実により優れている。
【0007】
しかしながら、タンポンを設計するこの原理は身体の排出物の標準量または多量の場合でさえも吸収するように非常に圧縮された吸収剤材料から作られるディスクの形態の衛生用品の製造を提案している米国特許第1,884,089号明細書により多年予測されている。このディスクは指の周辺で折り畳まれ、指で膣腔へ挿入され、取り出す手段を形成するストリングはディスクの中心に固定して取付けられている。しかしながらディスクへのストリングの取付けゾーンは使用中またはディスクの取り出し中に膣の壁に損傷を与える可能性があるハードスポットを構成する。同じことがWO03/051257号明細書に適用され、ここではタンポンへのストリングの取付けは同様にハードスポットを生成する。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は全ての、又は幾つかの前述の問題を解決することであり、したがって本発明は特に少量の身体分泌物を生じるユーザを目的として秀れたタイプの衛生用品を提案する。
【0009】
したがって本発明は膣腔へ挿入されるように設計されたフレキシブルな保有ウエブに関し、前記ウエブには取り出し手段が設けられ、拡張可能でないか最小に拡張可能な非外傷性材料から作られ、その寸法は少量の身体排出物を保持および/または抑制することができる方法で設計されている。
【0010】
本発明の用語の意味内では、用語「少量」はウエブが特に月経期間中に伝統的なタンポンにより通常集められる量よりも非常に低量の身体排出物を保持することを単独に意図していることを意味することが理解されるべきである。したがってウエブは不必要な材料の余計な厚みをもたないように設計されている。
【0011】
さらに、本発明の意味内では、用語「拡張可能ではない又は最小に拡張可能」は非常に狭いものであるとは解釈されてはならず、単に膨張の収容能力またはウエブの拡張の収容能力が、最大量の流体を吸収できるように拡張されるようにコアが設計されている伝統的なタンポンの収容能力とは異なることを意味していることが理解されるべきである。
【0012】
このようなウエブはそれ故、例えば避妊薬を規則的に使用した結果または特にサイクルの最後における彼らの月経流量の制限されている場合の、特に少量の身体排出物を生むユーザに対して例外的な快適さを与えるように設計されている。
【0013】
本発明によるウエブは指又は押し器具の補助により膣腔へ挿入されることができる。
【0014】
このようなウエブは特に不織布、ポリ酢酸ビニル、綿、有機物材料または植物材料を具備するグループから選択された材料から作られることが有効である。この材料は有効に生分解性である。
【0015】
さらに、ウエブは例えば実質的に長方形、正方形、楕円または円形の形状を有すると有効である。
【0016】
さらに、ウエブは例えば治療、潤滑、抗凝固または抗酸化特性を有する少なくとも1つの薬剤により部分的または完全にカバーされることができる。
【0017】
本発明の1特性によれば、ウエブは取り出し手段を構成する少なくとも2つのストリングと連続にされる。
【0018】
本発明の好ましい変形によれば、取り出し手段は前記ウエブと一体的に形成される。したがって、ウエブおよび取り出し手段は同じ非外傷性材料から1つの部材として生成される。溶接、接着結合又は別の伝統的に使用された技術によってウエブにストリングを固定することは必要ではないので、このような構成は特に有効である。それ故、膣の壁と接触しがちなハードスポットは存在しない。
【0019】
ウエブは好ましくは取り出し手段を構成するストリングとそれぞれ連続している2つのフラップを具備する。
【0020】
本発明の1実施形態によれば、ウエブは相互に折り畳まれるか2つの側面接続を形成するような接続手段により相互に取付けられる2つのフラップを具備している。ウエブは「平坦」に作られることができ、即ち相互に接続されるフラップなしでも、指または押し器具を収納するように設計されている空洞を仕切るようにこれらの側面接続を与えることが好ましい。しかしながら一方で本発明はこのように組み立てられたウエブに別々の吸収剤エレメントを組込み、他方でウエブの挿入時に指又は押し器具の側部挿入の機能を単に確実にすることを目的とするので、ウエブが特にその側面に沿って密封されるポーチの外観を与えられないことを理解しなければならない。
【0021】
これらのフラップはこれらが代わりに異なる寸法を有することができるが、等価の保持表面積を有する方法で有効に対称的であることを理解しなければならない。
【0022】
ウエブは好ましくは2つの外側縁を有し、各2つの側面接続部はそれに対応する外側縁から後退させて構成されている。このようにして2つの各側面接続部にハードスポットを形成する可能性がある二倍の厚みの側面リッジの生成を避けることが可能である。フラップは相互に接合されるが、各外側縁は他の外側縁と独立して自由に変形できる状態である。したがって、小さい厚みの各外側縁は非外傷性方法で膣の壁と接触し、2つの側面接続部は膣の壁から隔てられた状態である。
【0023】
本発明の特別な実施形態によれば、接続手段は少なくとも2つの別々の緩く縫い付けられたストリングの助けにより形成される。ストリングは、適切な場合には取り出し手段として作用し、同時に実際にハードスポットを生成せずに接続手段として作用するので、この変形も有効である。これらのストリングを緩く縫い付けることにより各フラップが他のフラップに関して動くことが可能になることが理解されなければならない。したがって各フラップは他のフラップと独立して膣腔の振動運動を吸収することができ、その結果、膣の壁の局部的な刺激を生む極小の摩擦の発生を防止する。
【0024】
別の変形の実施形態によれば、接続手段はボタン掛けによる接続手段である。この場合にはウエブと1ピースで形成される取り外し手段との組合せで接続手段を形成することが有効である。したがってユーザは何等のハードスポットも生まずにウエブの挿入を容易にする方法で鼓舞黒を形成する折り畳まれたウエブを所有する。
【0025】
好ましくは、各フラップは2つの外側縁を具備し、そのそれぞれでボタン掛けによる接続手段は、それに面するスリットの少なくとも1つの相補的ボタンおよび/または少なくとも1つの相補的スリットとそれぞれ協動することができる方法で、少なくとも1つのスリットおよび/または少なくとも1つのボタンの形態で構成される。また好ましくは、少なくとも1つのボタンは実質的にT形状を有する。
【0026】
本発明の別の実施形態によれば、ウエブの第1のフラップは第2のフラップよりも長い。
【0027】
好ましくは、第1のフラップは軸を中心に折り畳まれることにより第2のフラップが第1のフラップ上に反転された後、第2のフラップのストリングが通過するための少なくとも1つの開口を具備する。フラップが非対称的であるので、ウエブの容易な取り出しを可能にすることを目的として、2つのフラップの間の長さの差を補償するために第2のフラップのストリングの長さを第1のフラップのストリングの長さよりも長くすることが有効である。
【0028】
また好ましくは、開口は実質的にT形または反転されたT形として形成された切込みの形態で作られる。
【0029】
有効に、第2のフラップに連続するストリングは、第2のフラップへの接続ゾーンにおいて広くされた端部を有する。したがって、ストリングの自由端部が開口を通過し、その広くされた端部が第1のフラップに対して接するようになると小袋の形状にウエブを形成することが可能である。
【0030】
また、軸の近くに実質的に軸に平行にスリットが形成されることが有効である。これはウエブで結合される押し器具の端部の受け領域を生成することを可能にする。
【0031】
別の特徴によれば、本発明によるウエブは膣腔に挿入されると前記ウエブの外方向の移動を限定する保持手段を構成する。
【0032】
保持手段はハープン(harpoon)を形成し、前記ウエブにV方の切込みを行うことにより得られる少なくとも1つのエレメントを具備することが有効である。これに加えて又はその代わりに、保持手段はウエブの縁に形成された少なくとも1つのノッチを具備でき、このノッチは好ましくは実質的に三角形の形状である。
【0033】
しかしながら、保持手段は期待される機能が実現されることを可能にする任意のタイプの切込み、例えばウエブ内の流体の通過を促進するL型の切込みから得られることができることが理解されなければならない。
【0034】
さらに、前述したようにウエブに形成され規定されているスリット/ボタンが、ウエブが移動する危険性を制限する締め付け点としても作用できることが理解されなければならない。
【0035】
さらに、ウエブの挿入を容易にし、不所望の刺激を避けるように、これらの切込みは、折り畳まれたウエブの挿入断面の幅が減少され、任意の鋭い点または角度がない方法で生成されることができる。
【0036】
本発明の別の変形によれば、ウエブは身体の排出物を誘導する手段を具備している。したがってこれらの手段はウエブと保持される流体との間の接触表面積を増加し、全方向においてそれを行うバッフルとして作用する。
【0037】
誘導手段は前記ウエブ中に形成された少なくとも1つの切込みにより得られ、この切込みは好ましくは反転されたT形状であることが有効である。
【0038】
本発明の特に有効な実施形態によれば、ウエブは折り畳み後、少なくとも2つのフラップを有し、それぞれ身体排出物の保持のための収容容積を増加するような方法で少なくとも1つのポケットが与えられている。
【0039】
各ポケットはそれ自体の上のフラップの一部を折り畳むことにより形成され、接続手段によりフラップに取付けられること好ましい。前述したように、これらの接続手段は縁において緩く縫い付けられるストリングの形態であることができるが、それらはボタン掛けによる接続手段であることが好ましく、これは2つのフラップが相互に取付けられることを可能にし、同時にその対応するフラップに各ポケットが取付けられることを可能にするような方法で設計される。
【0040】
本発明の1特徴によれば、ウエブは疎水性材料、例えばワセリンまたは蜜蝋の補助により形成される少なくとも1つの流体バリアが設けられている。
【0041】
本発明はまた、適切な金型に適切な非外傷性物質の厚さを型押しすることによるウエブの製造方法に関する。
【0042】
この製造方法は好ましくは以下のステップを含んでいる。
・ウエブに少なくとも1つのスリットと少なくとも1つのボタンを切り出し、
・軸を中心にウエブを折り畳み、空気ジェットまたは押しエレメントの助けにより各ボタンを少なくとも1つの対応するスリットに挿入する。
【0043】
本発明はまた、切込み器具又はレーザの補助により予め定められた方法で適切な厚さの非外傷性材料を切り込むことによる本発明によるウエブの製造方法に関する。
【0044】
好ましくは、製造方法は以下のステップを含んでいる。
・ウエブに少なくとも1つのスリットと少なくとも1つのボタンを切り出し、
・軸を中心にウエブを折り畳み、空気ジェットまたは押しエレメントの補助により各ボタンを少なくとも1つの対応するスリットに挿入する。
【0045】
本発明はストリングにより各端部で連続されるウエブを形成するような方法で適切な金型上に適切な非外傷性材料の厚さを型押しすることによるウエブの製造方法にも関する。
【0046】
この製造方法は以下のステップを含むことが好ましい。
−ウエブに少なくとも1つの開口を切り出し、
−その後、軸を中心にウエブを折り畳んだ後、前記開口から最も離れたストリングの端部が開口を通過する。
【0047】
また、この製造方法は以下のステップを含んでいることが好ましい。
−軸に近接するウエブに少なくとも1つのスリットを切り出し、
−開口を通して押し器具の端部を、この端部がスリットに留まるまで挿入する。
【0048】
本発明はまた、ストリングにより各端部において連続されるウエブを形成するような方法で切込み器具又はレーザの補助により予め定められた方法で適切な非外傷性材料の厚さを切り込むことによるウエブの製造方法に関する。
【0049】
製造方法は以下のステップを含んでいることが好ましい。
−ウエブに少なくとも1つの開口を切り出し、
−その後、軸を中心にウエブを折り畳んだ後、前記開口から最も離れたストリングの端部が開口を通過する。
【0050】
また、この製造方法は以下のステップを含んでいることが好ましい。
−軸に近接するウエブに少なくとも1つのスリットを切り出し、
−開口を通して押し器具の端部を、この端部がスリットに留まるまで挿入する。
【0051】
本発明はさらに本発明による複数のウエブを分配するディスペンサに関し、このディスペンサはローラー型であり、ウエブは2つのフレキシブルな保護バンド間で連続的に折り畳まれている。
【0052】
バンドはそれぞれ2つの連続的なウエブ間に弱いゾーンを含んでいる。これによりユーザはウエブをカバーする保護バンドのセクションをさらに容易に引裂くことが可能になる。
【0053】
本発明は以下の詳細な説明からおよび添付図面を参照することによりさらに容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明によるウエブの概略平面図である。
【図2】ウエブが折り畳まれたときの図1の図に類似の図である。
【図3】ウエブに保持手段が設けられている図2の図に類似の図である。
【図4】ウエブに保持手段が設けられている図2の図に類似の図である。
【図5】ウエブに誘導手段およびボタン掛けによる接続手段が設けられている図1の図に類似の図である。
【図6】折り畳まれ組み立てられたときの図5に示されたウエブを示す図である。
【図7】ウエブが2つのポケットを有するように設計されている図5の図に類似の図である。
【図8】折り畳み後の、図7に示されているウエブの部分概略側面図である。
【図9】ボタン掛けによる接続手段がインターロックされたときの図8に類似の図である。
【図10a】ストリングが取り出し手段及び接続手段を構成している本発明による別のウエブの概略斜視図である。
【図10b】本発明の別の実施形態によるウエブの概略平面図である。
【図10c】ウエブが折り畳まれたときの図10bの図に類似の図である。
【図10d】押し器具が挿入されたときの図10cの図に類似の図である。
【図10e】図10dに示されているウエブの概略側面図である。
【図10f】相補スリットが設けられている図10bに示されているウエブの概略平面図である。
【図10g】図10fに示されているウエブのスリットに結合される押し器具の端部の部分概略図である。
【図11】本発明によるディスペンサの概略側面図である。
【図12】広くされたヘッドを有する押し器具の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
上記図面の以下の詳細な説明では、同じエレメントまたは同じ機能を行うエレメントは本発明の理解を容易にするために同じ参照符合を有している。
【0056】
図1および2に示されているような本発明によるウエブ1はそれぞれが外側縁3、3’を構成しそれぞれがストリング5に連続している2つの長い側面を有する長方形本体2の形態で作られている。
【0057】
さらに正確に説明すると、ウエブ1は一体的に形成され、即ち本体2とストリング5は1つのピースで作られている。ウエブ1を作るために選択された材料は例えば非常に小さい厚さの不織布であることができる。
【0058】
横軸(Δ)を中心に折り畳まれると、本体2は図2に示されているように相互に重畳されている2つの実質的に同一のフラップ6、6’へ分割される。
【0059】
ウエブ1の長さは各フラップ6、6’の長さがウエブ1が収められる予定の膣腔(図示せず)の深さに適合されるように選択されることができる。さらにストリング5の長さはこれらが膣腔の外部からアクセスされることのできるウエブ1の取り出し手段を形成できるように適合される。選択された材料を考慮して、これらのストリング5はこれらが通過するゾーンに対して任意の刺激を生じない。
【0060】
このようなウエブ1は2つのフラップ6、6’間でスリップされる指を使用してまたは2つのフラップ6、6’間に押し器具を位置させることにより膣腔へ挿入されることができる。
【0061】
図1および2に示されている構造では、フラップ6、6’が相互に取付けられていないので、このような方法で折り畳まれたウエブ1はウエブ1を膣腔へ挿入する期間中に、押し器具のヘッドがウエブ1の側面の1つからはずされることを防止するための側面挿入手段をもたないので指を使用することが望ましい。
【0062】
図3に示されているウエブ1は、保持手段が設けられ、ハープンを形成するエレメント7により形成されている構成において図2に示されているウエブとは異なり、それぞれの各エレメントは本体2のV形の切込みにより得られる。これらの切込みの配向を考慮すると、ハープンを形成するエレメント7はウエブ1を膣腔へ挿入する期間に何等の抵抗を与えない。対照的に、これらの各エレメント7の自由先端はウエブ1が膣腔から外方向に移動しようとするとき膣の壁にそれ自体を固定しようとする傾向がある。
【0063】
図4に示されているように、これらの保持手段は本体2の縁に形成されるノッチ8により補足されることができる。さらに正確には、各外側縁3、3’にはウエブ1が軸Δを中心に折り畳まれた後に相互に重畳されるような方法で構成される複数の三角形のノッチ8が設けられている。
【0064】
好ましくは、ノッチ8はその幅に関してウエブ1が入る断面を減少し、任意の鋭角を減少するために軸Δの領域の各外側縁3、3’に形成されることができる。これはそれ故、膣腔へのウエブ1の挿入を容易にし、さらに刺激の危険性を減少する傾向がある。
【0065】
さらにこのようなウエブ1は疎水性材料、例えばワセリンまたは蜜蝋の補助により作られる少なくとも1つの流体バリアを有効に組み込むことができる。この場合、第1及び第2の横方向のバリア30は各フラップ6、6’および、各ストリング5とその対応するフラップ6、6'との間の接続ゾーンに構成される。この目的では疎水性材料は前記ストリング5に沿った流体の拡散を阻止するか少なくとも遅らせるためにウエブ1の厚さに注入される。これらの異なる流体バリア30は好ましくはウエブ1の他の部分との任意の不所望な結合を防止するようにウエブ1中に実質的に対称的に構成される。参照符合30は図面を過度に複雑にしないように図1にのみ示されていることに留意すべきである。
【0066】
図5と6に示されているウエブ1はさらに一方でボタン掛けによる接続手段と、他方で流動を誘導する手段を具備している。
【0067】
最初に、ボタン掛けによる接続手段は本体2にスリット9とボタン10を形成することにより生成される。より正確には、ウエブ1の各外側縁3、3’は切込みにより得られる2つのT型のボタン10と2つのl型スリット9を具備している。これらの異なる相補型の接続手段9、10はウエブ1が軸(Δ)を中心に折り畳まれた後に2つの各ボタン10が対応するスリット9の1つに対向して構成されるような方法で外側縁3、3’に沿って構成されている。これが行われるとき、各ボタン10の自由ヘッドは押しエレメント、又は好ましくはブロアー(図示せず)によって送られる空気ジェットの助けにより関連されるスリット9に押し込まれることができる。
【0068】
好ましくは、図5に示されているように、2つのスリット9と2つのボタン10はフラップ6とフラップ6’の側面でそれぞれ外側縁3に形成され、2つのボタン10と2つのスリット9はフラップ6とフラップ6’の側面でそれぞれ外側縁3’に形成される。
【0069】
組立て後、図6に示されているように、関連されるスリット9を通り本体2と同じ平面で実質的に配置されるように折り返されるボタン10のヘッドによって2つのフラップ6、6’は相互に接合される。
【0070】
溶接又は結合による組立てとは対照的に、例えばこのタイプの接続は極小の摩擦により膣の壁に局部的な刺激を生じうるハードスポットの生成を防止する点で特に有効である。
【0071】
さらに、流動を誘導する手段は反転されたT型を有する複数のスリット11を形成することにより生成される。
【0072】
ウエブ1が膣腔へ挿入されるとき、および腔に適合するように本体2が変形され折り畳まれるかねじれるとき、各これらのスリット11は全方向において身体排出物との接触面積を増加するバッフルの形成を許容する。身体の分泌物はしばしばその排出速度が比較的低速度である高い粘性の液体の形態である。バッフルが形成されることはウエブ1と流動物との間の接触時間を長くし、したがって膣の壁に沿ったその不所望な排出物の危険性を明白に減少および/または減速することを可能にする。
【0073】
図7に示されているウエブ1は折り畳みによって各フラップ6、6’上のポケット12、12’の形成を許容するような方法で本体2が長くされるという点で前述したものとは異なっている。
【0074】
より正確には、前述したように、本体2は2つの対称的なフラップ6、6’に分割されるような方法で軸Δを中心に折り畳まれることを意図されている。さらに本体2を長くするために、各2つのフラップ6、6’は一方では横軸Δ’を中心に折り畳まれ、また軸Δを中心とする折り畳みに対応する方向と逆方向に折り畳まれることができ、他方では同様に横軸Δ”を中心に、軸Δを中心とする折り畳みに対応する方向と同じ方向で折り畳まれるように設計される。
【0075】
したがって、図8に示されているように、ウエブ1が軸Δ、Δ’、Δ”を中心に折り畳まれた後、それぞれフラップ6、6’上で外方向に配向されたポケット12、12’を形成することが可能である。
【0076】
したがって、図7に示されているようにボタン掛けによる接続手段を形成することによって、2つのボタン10に面する全ての重畳されたスリット9を通るように設計された2つのボタン10により図9に示されているように2つのフラップ6、6’を相互に接合し、同時に各ポケット12、12’をそれに対応するフラップ6、6’へ接合することが可能である。
【0077】
この実施形態はハードスポットを全く生成せずに、このようなウエブ1が保持用の2つの相補ゾーンを具備し、予測されるよりも多量の容積の身体排出物を保持することを可能にする点で特に有効である。
【0078】
さらに、このようなウエブ1は疎水性材料、例えばワセリンゼリーまたは蜜蝋の助けにより形成される少なくとも1つの流体バリア30の組込みを有効に許容できる。この場合、流体バリア30は各ストリング5とその対応するフラップ6、6’との間の接続ゾーンでほぼ形成される。この目的で、疎水性材料が前記ストリング5に沿った流体の拡散を阻止するか少なくとも減速するように、厚みを有するウエブ1に注入される。
【0079】
最後に、図10に示されているようなウエブ10は取出し手段がウエブ10の本体2と一体の1つのピースで形成されない点で前述のものとは異なる。
【0080】
実際に、取出し手段は、相互に緩く取付けられた2つのフラップ6、6’へ本体2が分離されるような方法で、本体2の外側縁3、3’に沿って緩く縫い付けられているストリング15により形成される。各フラップ6、6’は他方のフラップ6、6’に関して相対的動作を行うことができる。このようにして、各フラップ6、6’は他のフラップ6、6’とは独立して膣腔の振動運動を吸収(take up?)することができ、その結果膣壁の局部的な刺激が生じる微小摩擦の発生を防止する。この実施形態では、ストリング15は1つのフラップ6、6’を他方へ接続する手段として、同時にウエブ10の取り出し手段として作用することが理解されるべきである。
【0081】
本発明によるウエブ1の別の特に有効な実施形態は、図10b乃至10eに示されている。
【0082】
より正確には、ウエブ1は図10cに示されているように軸Δを中心に折り畳むことにより相互に折り返されることができるフラップ6、6’を具備している。これらのフラップ6、6’はフラップ6がフラップ6’よりも長い意味で非対称的である。
【0083】
フラップ6、6’はそれぞれストリング25、25’に連続している。各2つのストリング25、25’はそれぞれその対応するフラップ6、6’に対する接続ゾーンで広い幅の端部51、51’を有している。
【0084】
ストリング25’の長さは2つのフラップ6、6’間の長さの差を補償するような方法でストリング15の長さよりも長く選択され、それによってウエブ1の容易な取り出しを可能にしている。
【0085】
開口50はフラップ6とストリング25との間の接続ゾーン付近に形成される。この開口50は実質的に反転されたT形状を有し、一方では軸Δに平行な主切込み50’を作ることによって、他方では切込み50’に垂直な中央切込み50”を作ることにより生成される。
【0086】
したがって、ウエブ1はストリング25’の自由端部が第1のステップで開口50を通り、第2のステップで対向する広い幅の端部51’がフラップ6に対して接するようになるまで引っ張られた後、小袋を形成するように組み立てられることができる。
【0087】
ウエブ6’の広い幅の端部51’はしたがって開口50に固定点を構成し、この局部的な固定は下方向の滑りの危険性を減少する。
【0088】
したがって、この実施形態は前記ウエブ1の引出し中にストリング25、25’上の牽引がウエブ1の周辺部ではなく中央に与えられ、このことが膣腔からのウエブ1の外側縁を取外す傾向があり、したがってウエブ1を膣腔から撤廃することを容易にする小袋を形成するウエブを得ることを可能にする。同時に、これはさらに摩擦による膣の壁への損傷の危険性を減少させることを可能にする。
【0089】
切込み50の長さはストリングが開口50を通ることを容易にするように、ストリング25’の幅よりも大きく選択される。
【0090】
開口50は必ずしもストリング25とフラップ6との間の接続ゾーンに配置される必要はない。この開口50の位置は、製造業者がウエブ1に実質的な内部容積を与えたがるか否かに基づいて製造業者の選択にゆだねられることができる。これはそれ故、ウエブが膣腔へ挿入されると、これをボタン方向に構成される2つのフラップ6、6’に近づけ、内部を通る流体を保持することを可能にする。
【0091】
開口50は流動物が内部方向に誘導されることを可能にし、最終的に排出物および漏洩物の減速を保証することに注意すべきである。
【0092】
図10dと10eに示されているように、押し器具19は小袋を形成するウエブへ挿入されることができる。より正確には、押し器具19はその端部52を介してウエブ1へ導入され、軸Δの領域で前記ウエブ1に対して接触するようになるまで開口50を通して滑動される。押し器具19の幅(それ故切込み50の長さ)は膣腔にウエブ1を配備することを補助するために相応の大きさであることが有効である。
【0093】
開口50を経るストリング25’の通過はこの同じ開口50を経る押し器部19の通過と組み合わせられることができ、押し器具19はその後、ガイドおよびさらに接合の両者として作用することに注意すべきである。
【0094】
この実施形態はそれ故、先の実施形態とは対照的に、補助的な接続手段の補助なしに小袋を形成するウエブ1を得ることを可能にするので非常に有効である。さらに、単一の開口50はストリング25’と押し器具19が通過するのに十分である。ウエブ1の工業規模の生産はしたがって実際的であり急速である。
【0095】
その代りに、さらにウエブ1を小袋に形成するステップを容易にするために、押し器具19の端部52に反対側の端部52’には接続手段(図示せず)、例えばスタッドが設けられることができ、ストリング25’の自由端部に存在する相補的な接続手段(図示せず)例えばスリットと共動することができる。このような状況のため、ストリング25’の自由端部は押し器具19の端部52’と一体化され、その後、開口50を通して押し器具19の端部52を滑動して、広い幅の端部51'がフラップ6と接触するまで押し器具19で押し、それによってウエブ1は適切に閉じられることができる。
【0096】
ウエブに挿入される押し器部19の端部52は代わりにフォークの形態であることができることを理解すべきである。
【0097】
また、押し器具19はウエブ1と膣腔との間の接触表面積を最適にするために十分に広く選択される。このようにして、膣腔中に挿入されるとウエブ1がトーチの形態で残されることを防止することができる。
【0098】
図10fと10gに示されているように、ウエブ1はさらに軸Δに近接して、フラップ6に形成されたスリット53を有効に具備している。このスリット53は実質的に軸Δに平行であり、押し器具19の端部52の部分がそこに結合されることを確実にするのに十分な幅である。これはそれ故、押し器具19の良好な横方向のガイドとサポートを許容する。
【0099】
勿論、このようなウエブ1には前述したような保持手段および/または導入手段が設けられることもできる。
【0100】
本発明によるディスペンサ16の1例が図11に示されている。このディスペンサ16はリールタイプであり、本発明によるウエブ1、10はコイルに巻かれている2つのフレキシブルな保護バンド17間で連続的に折り畳まれて構成されている。
【0101】
バンド17はそれぞれ2つの連続するウエブ1、10の間に配置された弱いゾーン(図示せず)を含み、それによってウエブ1、10を引出すことを望むユーザは単に2つのバンド17の自由端部18を握ってバンド17が弱いゾーンで裂けるようにそれらに力を加えさえすればよい。ユーザはその後、バンド17の2つのセクション間に挟まれているウエブ1、10を取出し、それによって取外し、それを膣腔に挿入しさえすればよい。
【0102】
したがってこのようなディスペンサ16は以下のパッケージを構成することによって、幾つかの累積的な利点を有する。
【0103】
−非常に小さい寸法であり、
−非常に良好な保存状態の下で多数のウエブ1、10を含むことができ、
−全体的な梱包量を実質的に非常に減少するために環境にやさしい。
【0104】
しかしながら、好ましい解決策ではないが、各ウエブ1、10は別のユニットとして梱包されることができる。
【0105】
種々のウエブ1、10は例えば治療剤および/または潤滑剤および/または抗酸化剤および/または抗血液凝固剤でそれぞれ被覆されることができ、押し器具付きまたは押し器具なしで販売されることができることを理解すべきである。
【0106】
押し器具の好ましい種々の実施形態は、平坦で幅の広いロッドを含み、それによってウエブ1、10とロッド間の接触表面積は実質的である。このようにして、膣腔への挿入時にねじり、折り畳み等によるウエブ1の過剰な変形を防止することが可能である。したがってウエブ1、10は腔内に適切に配備され、これは発生される流動物の保持のための容量を最大にする。
【0107】
押し器具19が使用される場合、押し器具19は図12に示されているように好ましくは握りステム21の端部を形成する広い幅のヘッド20を有し、それによってフラップ6、6’中に形成される随意選択的なポケット12、12’はウエブが膣腔へ挿入される時にウエブ1、10の入口の断面によってマスクされる。
【0108】
さらに、代わりに押し器具が中心を外されるような方法で、即ち一方の外側縁3、3’が他方よりも近くに位置されるような方法で、2つのフリップ6、6’間に押し器具を滑動することが有効であることを理解すべきである。実際に、押し器具のステム周辺にウエブ1、10をドレープすることが可能であり、それによって挿入はウエブ1の入口の断面の幅が減少しているためにより簡単である。この利点はポケット12、12’が形成されるときにより一層明白になる。
【0109】
本発明によるウエブ1、10は適切な非外傷性材料の厚さが適切なダイ上に型押しされるか、または同じ材料が切断用ブレードまたはレーザによって切断される生産方法によって製造されることができる。
【0110】
型押しによる生産方法の場合、ダイは保持手段および/またはボタン掛けによる接続手段および/または流動物を導入するための手段を形成するために、必要な切込みがウエブ1の本体2に生成されることを可能にする高さ及び空洞を有するように設計される。
【0111】
本発明を特定の例示的な実施形態と共に説明したが、これらに限定されず、本発明の技術的範囲内に入る限り、説明されている手段の全ての技術的等価物およびそれらの組合せをカバーすることが明白である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膣腔に挿入されるように設計されるフレキシブルな保有ウエブ(1、10)において、前記ウエブは取り出し手段(5、15、25、25’)を具備し、拡張可能ではないか拡張が最小である非外傷性材料から作られ、その寸法は、少量の身体排出物を保持および/または抑制することができるように構成されている保有ウエブ(1、10)。
【請求項2】
不織布、ポリ酢酸ビニル、綿、有機物材料または植物材料、または生分解性材料からなるグループから選択された材料から作られることを特徴とする請求項1記載のウエブ(1、10)。
【請求項3】
実質的に長方形、正方形、楕円または円形の形状を有することを特徴とする請求項1または2記載のウエブ(1、10)。
【請求項4】
前記取り出し手段を構成する少なくとも2つのストリング(5、15、25、25’)と連続した構造であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のウエブ(1、15)。
【請求項5】
前記取り出し手段(5、25、25’)は前記ウエブと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項6】
前記ウエブは2つのフラップ(6、6’)を具備し、それぞれ取り出し手段を構成するストリング(5、15、25、25’)と連続した構造であることを特徴とする請求項1記載のウエブ(1、10)。
【請求項7】
相互に折り畳まれ、2つの側面接続部を形成するように接続手段(9、10;15)により相互に取付けられている2つのフラップ(6、6’)を具備していることを特徴とする請求項1記載のウエブ(1、10)。
【請求項8】
2つの外側縁(3、3’)を有し、2つの各側面接続部はそれに対応する前期外側縁から後退させて構成されていることを特徴とする請求項7記載のウエブ(1、10)。。
【請求項9】
前記接続手段は少なくとも2つの別々の緩く縫い付けられたストリング(15)の補助により形成されることを特徴とする請求項7または8記載のウエブ(10)。
【請求項10】
前記接続手段はボタン掛け(9、10)による接続手段であることを特徴とする請求項7または8記載のウエブ(1)。
【請求項11】
各フラップ(6、6’)は2つの外側縁(3、3’)を具備し、そのそれぞれにおいてボタン掛けによる前記接続手段が設けられ、それにおいては対面している前記フラップ(6、6’)の少なくとも1つの相補ボタン(10)および/または少なくとも1つの相補スリット(9)がそれぞれ協動することができるよう、少なくとも1つのスリット(9)および/または少なくとも1つのボタン(10)の形態で配置されることを特徴とする請求項10記載のウエブ(1)。
【請求項12】
前記少なくとも1つのボタン(10)は実質的にT形状を有することを特徴とする請求項11記載のウエブ(1)。
【請求項13】
第1のフラップ(6)は第2のフラップ(6’)よりも長いことを特徴とする請求項6記載のウエブ(1)。
【請求項14】
前記第1のフラップ(6)は軸(Δ)を中心に折り畳まれることにより前記第2のフラップ(6’’)が前記第1のフラップ(6)上に折り返された後、前記第2のフラップ(6’)のストリング(25’)が通過する少なくとも1つの開口(50)を具備することを特徴とする請求項13記載のウエブ(1)。
【請求項15】
前記開口(50)は実質的にT形または反転されたT形として実質的に形成された形態の切込みとして作られることを特徴とする請求項14記載のウエブ(1)。
【請求項16】
前記ストリング(25’)は、前記第2のフラップ(6’)への接続ゾーンにおいて広くされた端部(51’)を有することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項17】
前記スリット(53)は前記軸(Δ)の近くに形成され、実質的に前記軸(Δ)に平行である請求項13乃至16のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項18】
前記膣腔に挿入されると、前記ウエブの外方向の移動を限定する保持手段(7、8)を具備することを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項19】
前記保持手段はハープンを形成し、前記ウエブにV形の切込みから得られる少なくとも1つのエレメント(7)を具備していることを特徴とする請求項18記載のウエブ(1)。
【請求項20】
前記保持手段はウエブの縁部に形成された少なくとも1つのノッチ(8)を具備することを特徴とする請求項18または19記載のウエブ(1)。
【請求項21】
前記身体の排出物を誘導する手段(11)を具備していることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項22】
前記誘導手段は前記ウエブに形成された少なくとも1つの切込み(11)により得られることを特徴とする請求項21記載のウエブ(1)。
【請求項23】
前記切込み(11)は反転されたT字の形状であることを特徴とする請求項22記載のウエブ(1)。
【請求項24】
折り畳み後、少なくとも2つのフラップ(6、6’)を有し、それぞれ前記身体排出物の保持のための収容容積を増加するような少なくとも1つのポケット(12、12’)が設けられることを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項25】
前期各ポケット(12、12’)はそれ自体の上のフラップ(6、6’)の一部を折り畳むことにより形成され、接続手段(9、10)により前記フラップに取付けられることを特徴とする請求項24記載のウエブ(1)。
【請求項26】
前記接続手段はボタン掛け(9、10)による接続手段であることを特徴とする請求項25記載のウエブ(1)。
【請求項27】
ボタン掛け(9、10)による前記接続手段は、2つのフラップ(6、6’)が相互に取付けられることを可能にし、同時にその対応するフラップ(6、6’)に各ポケット(12、12’)が取付けられることを可能にするように構成されることを特徴とする請求項11および26記載のウエブ(1)。
【請求項28】
ワセリンまたは蜜蝋のような疎水性材料の助けにより形成される少なくとも1つの流体バリア(30)を有していることを特徴とする請求項1乃至27のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項29】
適切な金型に適切な非外傷性物質を型押して形成されている請求項1乃至28のいずれか1項記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項30】
・前記ウエブ(1)に少なくとも1つのスリット(9)と少なくとも1つのボタン(10)を切り出し、
・軸(Δ)を中心に前記ウエブを折り畳み、空気ジェットまたは押しエレメントにより各ボタンを少なくとも1つの対応するスリットに挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項29記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項31】
ストリング(25、25’)により各端部で連続するウエブを形成するように適切な金型上に適切な非外傷性材料を型押しすることによって形成する請求項1乃至28のいずれか1項記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項32】
−ウエブ(1)に少なくとも1つの開口(50’)を切り出し、
−軸(Δ)を中心に前記ウエブを折り畳んだ後、前記開口から最も離れたストリング(25’)の端部を開口を通過させるステップを含んでいることを特徴とする請求項31記載の方法。
【請求項33】
−前記軸(Δ)に近接する前記ウエブ(1)に少なくとも1つのスリット(53)を切り出し、
−前記開口(50)を通して押し器具(19)の端部(52)を、この端部が前記スリット(53)に留まるまで挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記切込み器具又はレーザにより予め定められた方法で適切な非外傷性材料を切り込む請求項1乃至28のいずれか1項記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項35】
・前記ウエブに少なくとも1つのスリットと少なくとも1つのボタンを切り出し、
・軸を中心に前記ウエブを折り畳み、その後空気ジェットまたは押しエレメントにより各ボタンを少なくとも1つの対応するスリットに挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項34記載の製造方法。
【請求項36】
ストリング(25、25’)と各端部で連続しているウエブを形成するように、前記切込み器具又はレーザにより予め定められた方法で適切な非外傷性材料を切り込む請求項1乃至28のいずれか1項記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項37】
−ウエブ(1)に少なくとも1つの開口(50)を切り出し、
−軸(Δ)を中心にウエブをそれ自体上に折り畳んだ後、前記開口から最も離れた前記ストリング(25’)の端部を開口を通過させるステップを含んでいることを特徴とする請求項36記載の製造方法。
【請求項38】
−前記軸(Δ)に近接する前記ウエブ(1)に少なくとも1つのスリット(53)を切り出し、
−前記開口(50)を通って押し器具(19)の端部を、この端部が前記スリット(53)に留まるまで挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項37記載の方法。
【請求項39】
リール型であり、前記ウエブが2つのフレキシブルな保護バンド(17)間で連続的に折り畳まれている請求項1乃至28のいずれか1項記載の複数のウエブ(1、10)を分配するディスペンサ(16)。
【請求項40】
前記バンド(17)は2つの連続的なウエブ(1、10)間に弱いゾーンを具備していることを特徴とする請求項39記載のディスペンサ(16)。
【請求項1】
膣腔に挿入されるように設計されるフレキシブルな保有ウエブ(1、10)において、前記ウエブは取り出し手段(5、15、25、25’)を具備し、拡張可能ではないか拡張が最小である非外傷性材料から作られ、その寸法は、少量の身体排出物を保持および/または抑制することができるように構成されている保有ウエブ(1、10)。
【請求項2】
不織布、ポリ酢酸ビニル、綿、有機物材料または植物材料、または生分解性材料からなるグループから選択された材料から作られることを特徴とする請求項1記載のウエブ(1、10)。
【請求項3】
実質的に長方形、正方形、楕円または円形の形状を有することを特徴とする請求項1または2記載のウエブ(1、10)。
【請求項4】
前記取り出し手段を構成する少なくとも2つのストリング(5、15、25、25’)と連続した構造であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のウエブ(1、15)。
【請求項5】
前記取り出し手段(5、25、25’)は前記ウエブと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項6】
前記ウエブは2つのフラップ(6、6’)を具備し、それぞれ取り出し手段を構成するストリング(5、15、25、25’)と連続した構造であることを特徴とする請求項1記載のウエブ(1、10)。
【請求項7】
相互に折り畳まれ、2つの側面接続部を形成するように接続手段(9、10;15)により相互に取付けられている2つのフラップ(6、6’)を具備していることを特徴とする請求項1記載のウエブ(1、10)。
【請求項8】
2つの外側縁(3、3’)を有し、2つの各側面接続部はそれに対応する前期外側縁から後退させて構成されていることを特徴とする請求項7記載のウエブ(1、10)。。
【請求項9】
前記接続手段は少なくとも2つの別々の緩く縫い付けられたストリング(15)の補助により形成されることを特徴とする請求項7または8記載のウエブ(10)。
【請求項10】
前記接続手段はボタン掛け(9、10)による接続手段であることを特徴とする請求項7または8記載のウエブ(1)。
【請求項11】
各フラップ(6、6’)は2つの外側縁(3、3’)を具備し、そのそれぞれにおいてボタン掛けによる前記接続手段が設けられ、それにおいては対面している前記フラップ(6、6’)の少なくとも1つの相補ボタン(10)および/または少なくとも1つの相補スリット(9)がそれぞれ協動することができるよう、少なくとも1つのスリット(9)および/または少なくとも1つのボタン(10)の形態で配置されることを特徴とする請求項10記載のウエブ(1)。
【請求項12】
前記少なくとも1つのボタン(10)は実質的にT形状を有することを特徴とする請求項11記載のウエブ(1)。
【請求項13】
第1のフラップ(6)は第2のフラップ(6’)よりも長いことを特徴とする請求項6記載のウエブ(1)。
【請求項14】
前記第1のフラップ(6)は軸(Δ)を中心に折り畳まれることにより前記第2のフラップ(6’’)が前記第1のフラップ(6)上に折り返された後、前記第2のフラップ(6’)のストリング(25’)が通過する少なくとも1つの開口(50)を具備することを特徴とする請求項13記載のウエブ(1)。
【請求項15】
前記開口(50)は実質的にT形または反転されたT形として実質的に形成された形態の切込みとして作られることを特徴とする請求項14記載のウエブ(1)。
【請求項16】
前記ストリング(25’)は、前記第2のフラップ(6’)への接続ゾーンにおいて広くされた端部(51’)を有することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項17】
前記スリット(53)は前記軸(Δ)の近くに形成され、実質的に前記軸(Δ)に平行である請求項13乃至16のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項18】
前記膣腔に挿入されると、前記ウエブの外方向の移動を限定する保持手段(7、8)を具備することを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項19】
前記保持手段はハープンを形成し、前記ウエブにV形の切込みから得られる少なくとも1つのエレメント(7)を具備していることを特徴とする請求項18記載のウエブ(1)。
【請求項20】
前記保持手段はウエブの縁部に形成された少なくとも1つのノッチ(8)を具備することを特徴とする請求項18または19記載のウエブ(1)。
【請求項21】
前記身体の排出物を誘導する手段(11)を具備していることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項22】
前記誘導手段は前記ウエブに形成された少なくとも1つの切込み(11)により得られることを特徴とする請求項21記載のウエブ(1)。
【請求項23】
前記切込み(11)は反転されたT字の形状であることを特徴とする請求項22記載のウエブ(1)。
【請求項24】
折り畳み後、少なくとも2つのフラップ(6、6’)を有し、それぞれ前記身体排出物の保持のための収容容積を増加するような少なくとも1つのポケット(12、12’)が設けられることを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項25】
前期各ポケット(12、12’)はそれ自体の上のフラップ(6、6’)の一部を折り畳むことにより形成され、接続手段(9、10)により前記フラップに取付けられることを特徴とする請求項24記載のウエブ(1)。
【請求項26】
前記接続手段はボタン掛け(9、10)による接続手段であることを特徴とする請求項25記載のウエブ(1)。
【請求項27】
ボタン掛け(9、10)による前記接続手段は、2つのフラップ(6、6’)が相互に取付けられることを可能にし、同時にその対応するフラップ(6、6’)に各ポケット(12、12’)が取付けられることを可能にするように構成されることを特徴とする請求項11および26記載のウエブ(1)。
【請求項28】
ワセリンまたは蜜蝋のような疎水性材料の助けにより形成される少なくとも1つの流体バリア(30)を有していることを特徴とする請求項1乃至27のいずれか1項記載のウエブ(1)。
【請求項29】
適切な金型に適切な非外傷性物質を型押して形成されている請求項1乃至28のいずれか1項記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項30】
・前記ウエブ(1)に少なくとも1つのスリット(9)と少なくとも1つのボタン(10)を切り出し、
・軸(Δ)を中心に前記ウエブを折り畳み、空気ジェットまたは押しエレメントにより各ボタンを少なくとも1つの対応するスリットに挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項29記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項31】
ストリング(25、25’)により各端部で連続するウエブを形成するように適切な金型上に適切な非外傷性材料を型押しすることによって形成する請求項1乃至28のいずれか1項記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項32】
−ウエブ(1)に少なくとも1つの開口(50’)を切り出し、
−軸(Δ)を中心に前記ウエブを折り畳んだ後、前記開口から最も離れたストリング(25’)の端部を開口を通過させるステップを含んでいることを特徴とする請求項31記載の方法。
【請求項33】
−前記軸(Δ)に近接する前記ウエブ(1)に少なくとも1つのスリット(53)を切り出し、
−前記開口(50)を通して押し器具(19)の端部(52)を、この端部が前記スリット(53)に留まるまで挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記切込み器具又はレーザにより予め定められた方法で適切な非外傷性材料を切り込む請求項1乃至28のいずれか1項記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項35】
・前記ウエブに少なくとも1つのスリットと少なくとも1つのボタンを切り出し、
・軸を中心に前記ウエブを折り畳み、その後空気ジェットまたは押しエレメントにより各ボタンを少なくとも1つの対応するスリットに挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項34記載の製造方法。
【請求項36】
ストリング(25、25’)と各端部で連続しているウエブを形成するように、前記切込み器具又はレーザにより予め定められた方法で適切な非外傷性材料を切り込む請求項1乃至28のいずれか1項記載のウエブ(1、10)の製造方法。
【請求項37】
−ウエブ(1)に少なくとも1つの開口(50)を切り出し、
−軸(Δ)を中心にウエブをそれ自体上に折り畳んだ後、前記開口から最も離れた前記ストリング(25’)の端部を開口を通過させるステップを含んでいることを特徴とする請求項36記載の製造方法。
【請求項38】
−前記軸(Δ)に近接する前記ウエブ(1)に少なくとも1つのスリット(53)を切り出し、
−前記開口(50)を通って押し器具(19)の端部を、この端部が前記スリット(53)に留まるまで挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項37記載の方法。
【請求項39】
リール型であり、前記ウエブが2つのフレキシブルな保護バンド(17)間で連続的に折り畳まれている請求項1乃至28のいずれか1項記載の複数のウエブ(1、10)を分配するディスペンサ(16)。
【請求項40】
前記バンド(17)は2つの連続的なウエブ(1、10)間に弱いゾーンを具備していることを特徴とする請求項39記載のディスペンサ(16)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図10e】
【図10f】
【図10g】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図10e】
【図10f】
【図10g】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2011−514825(P2011−514825A)
【公表日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−550193(P2010−550193)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【国際出願番号】PCT/EP2009/052867
【国際公開番号】WO2009/112527
【国際公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(510245980)
【氏名又は名称原語表記】BTampon IP
【住所又は居所原語表記】75, Parc d’activites, 8308 Capellen, LUXEMBOURG
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【国際出願番号】PCT/EP2009/052867
【国際公開番号】WO2009/112527
【国際公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(510245980)
【氏名又は名称原語表記】BTampon IP
【住所又は居所原語表記】75, Parc d’activites, 8308 Capellen, LUXEMBOURG
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]