説明

作業支援装置

【課題】作業台で作業を行なう作業者に安楽な姿勢を提供し、作業負担の軽減を図る。
【解決手段】作業台、例えばチェックアウトカウンタ101に対して寄りかかる姿勢の身体302を垂直面201aで支える支え具201をチェックアウトカウンタ101に昇降自在に取り付け、支え具201における垂直面201aの最上位位置から39mm〜50mmの位置に指標201cを設け、身体302を支え具201に寄りかからせる姿勢をとった場合の作業者301の指304の位置を指標201cの位置に合わせることで、作業者301が最も楽な位置となる腿の部位303に支え具201を位置付けることができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばチェックアウトカウンタ等のような作業台で作業を行なう作業者に安楽な姿勢を提供する作業支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
チェックアウトカウンタ等のような作業台での作業に際して、作業者は、無意識に安楽な姿勢を求めて作業台に寄りかかる姿勢をとることがある。作業者は、商品コードのスキャニング操作等に際して、作業台に寄りかかった方が安楽であることを経験上良く知っているからである。
【0003】
特許文献1には、作業台に寄りかかる姿勢を意識的に作り出すようにした商品データ読取装置が記載されている。つまり、特許文献1に記載された発明では、バーコードリーダの筐体に作業者の腹部付近を支える支え部を設けている。したがって、特許文献1によれば、作業者は、支え部に寄りかかって身体を預け、これによって身体を休めながら長時間の労働に耐えることができる、とされている(第4頁左上欄第1〜第8行目)。
【0004】
【特許文献1】特開平02−91782号公報
【非特許文献1】「日本人の人体計測データ 1992−1994版」 社団法人人間生活工学研究センター発行
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
作業台に寄りかかる場合、どうしても作業台の角部で身体を支えることになるため、身体が圧迫されてしまう。特許文献1に記載されたような支え部の場合、支え部は断熱性を有する軟質材により形成され、身体との接触部に曲面が形成されているが(第3頁左上欄第1行〜第3行目、第1図及び第2図)、それでも身体に圧迫感を与えることは否めない。しかも、特許文献1に記載された支え部は、腹部付近を支えるものであるので(第2頁右下欄第18行目〜第3頁左上欄第1行)、支え部に身体を預けた場合には腹部に圧迫感を感じさせることが予想され、作業者にどの程度安楽な姿勢を提供し得るものなのか疑問が残る。支え部が作業者に安楽な姿勢を提供し得ないとするならば、結局のところ、作業負担の軽減を図り得ない。
【0006】
本発明の目的は、作業台で作業を行なう作業者に安楽な姿勢を提供し、作業負担の軽減を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の作業支援装置は、作業台と、前記作業台に取り付けられ、前記作業台に対して寄りかかる姿勢の身体の腿の部位を垂直面で支える支え具と、前記支え具の身体を支える前記垂直面に設けられたクッションと、前記作業台に対して前記支え具を昇降自在にする昇降機構と、前記支え具における前記垂直面の最上位位置から39mm〜50mmの位置に設けられた指標と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、作業台に寄りかかる身体を柔軟性を有する垂直面で支えるので、作業台に寄りかかった身体を圧迫することなく支えることができ、しかも、支え具に対して寄りかかる姿勢の身体の手指の位置を指標に合わせることで、作業者が最も楽な位置となる腿の中央位置にクッションの位置を合わせることができ、したがって、作業台で作業を行なう作業者に安楽な姿勢を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の一形態を図1ないし図8に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の作業支援装置の実施の一形態として、チェックアウトカウンタへの適用例を示す正面図である。本実施の形態では、作業台として、チェックアウトカウンタ101を設けた。チェックアウトカウンタ101には、その正面に定置式のバーコードスキャナ102が設けられている。チェックアウトカウンタ101の上面は商品の載置台103となっている。図1は、バーコードスキャナ102の操作を行なう作業者301(図2参照)から見た正面図であり、図1中、バーコードスキャナ102の右側の載置台103は商品導入部103a、左側の載置台103は商品提供部103bとなっている。
【0011】
したがって、商取引に際して、顧客は、購入しようとする商品を入れたカゴ104を商品導入部103aに載置する。店員である作業者301はカゴ104に入れられた商品を一つずつ取り出してバーコードスキャナ102で商品に付されたバーコードの読み取りを行ない、商品提供部103bに載置されたカゴ104に次々と入れていく。図示しない決済端末(例えばPOS端末)での決済後、顧客は商品提供部103bに置かれた決済済みの商品が入れられたカゴ104を持ち去る。
【0012】
図1に示すように、チェックアウトカウンタ101には、支え具201が取り付けられている。支え具201は、図1に矢視するように、昇降自在となっている。支え具201の昇降を可能にするのは、昇降機構202である。この昇降機構202については、図3に基づいて後述する。
【0013】
図2は、作業者301がバーコードのスキャニング操作をしている状態を示すチェックアウトカウンタ101の側面図である。図2を参照することで、支え具201の使い方が分かる。つまり、作業者301は、カゴ104に入れられた商品を一つずつ取り出してバーコードスキャナ102で商品に付されたバーコードの読み取りを行ない、商品提供部103bに載置されたカゴ104に次々と入れていく作業を行なうに際して、支え具201に身体302を預ける。つまり、支え具201に寄りかかる。寄りかかるのは、腿の部位303である。
【0014】
作業者301が上記作業を行なうに際しては、図2に示すように、チェックアウトカウンタ101の近傍に踏み台251を設けておいても良い。踏み台251は、中央部が高くなった山形をしており、中央部からチェックアウトカウンタ101に向けてなだらかに下る前スロープ252と、中央部からチェックアウトカウンタ101とは反対側に向けてなだらかに下る後スロープ253とを有している。
【0015】
前スロープ252は、作業者301が乗った場合に作業者301の姿勢を自ずと前傾させ、支え具201に寄りかかる姿勢を自然と維持させる。前スロープ252は、別の役割として、作業者301が乗った場合に作業者301の姿勢を自ずと前傾させることから、心理的に、作業者301を支え具201の利用に誘う。つまり、前傾姿勢となった作業者301に、支え具201に寄りかかろうという気持ちを自然と生じさせるのが、前スロープ252のもう一つの役割である。
【0016】
後スロープ253は、踏み台251に乗った作業者301が後退する際、踏み台251を踏み外すことを防止する。つまり、踏み台251に乗った作業者301は、意図的に、あるいは意に反して、チェックアウトカウンタ101から離反する方向に後退することがある。このような場合、踏み台251に乗っていた作業者301が後退移動に伴い踏み台251を踏み外すと、足を挫いたり、最悪の場合は後に転倒したりすることが予想される。後スロープ253は、作業者301の後退移動を円滑に案内し、そのような不都合の発生を回避させる役割を担う。
【0017】
図3は、支え具201の昇降構造を示す側面図である。支え具201は、ガススプリング203を主体として構成されている。つまり、昇降機構202用のハウジング204が設けられ、このハウジング204にはガススプリング203が垂直に設けられている。ガススプリング203は、シリンダチューブ205の内部にオイルと高圧ガスとを封じ込み、一端から突出するピストンロッド206を伸長及び圧縮させる構造のものである。ピストンロッド206の伸長速度及び圧縮速度は、ピストンロッド206に接続させてシリンダチューブ205の内部に設けたピストンボディ(図示せず)に形成したオリフィスの直径及び数等に依存する。このようなガススプリング203は、ピストンロッド206を押し込むことにより荷重を発生させる。そして、本実施の形態では、ガススプリング203として、プッシュロックタイプのものが用いられている。プッシュロックタイプのガススプリング203は、シリンダチューブ205の内部に設けられた図示しないピストンボディに前述したオリフィスの開閉を制御するバルブを有し、このバルブを開閉することによってピストンロッド206を任意の位置で停止させることができる。このようなバルブの開閉は、ハウジング204に設けられている操作レバー207(図1参照)を上下方向に回動させることによってなされる。一例として、操作レバー207の上方への回動に応じてバルブがオリフィスを開放させ、操作レバー207の下方への回動に応じてバルブがオリフィスを閉鎖するように構成されている。
【0018】
支え具201は、硬質部材から形成された基部208を有し、この基部208に柔軟性を有するクッション209が固着されて形成されている。基部208の材料としては、例えば金属や樹脂、木等を用いることができる。クッション209は、樹脂発泡技術を用いて形成された柔軟性を有する部材であり、一例として、基部208と共にモールド成形されることで、基部208に固着される。このような構造の支え具201には、必要に応じてカバー(図示せず)を被せても良い。
【0019】
基部208は、その中央下部に裏面と連通する抉り部210を有し、この抉り部210には取付孔211が垂直に形成されている。昇降機構202を構成するガススプリング203のピストンロッド206を取付孔211に圧入嵌合させることで、昇降機構202に支え具201が固定されている。抉り部210は、支え具201の昇降動作に際して基部208が昇降機構202の構成部材に干渉しない形状及び大きさに形成されている。
【0020】
以上説明したような支え具201は、昇降機構202の基部208が連結固定部212を介してチェックアウトカウンタ101のフロントパネル105(図1及び図2参照)に取り付けられる。もっとも、チェックアウトカウンタ101は、フロントパネル105の奥側に強固な図示しないフレーム構造体を備え、このフレーム構造体に連結固定部212が固定されることで、支え具201がチェックアウトカウンタ101に取り付けられる。
【0021】
図4は、支え具201と作業者301の身体302との位置関係を示す側面図である。ここで、支え具201と作業者301の身体302との位置関係について、図4を利用して説明する。図4に示すように、支え具201は、チェックアウトカウンタ101に対して寄りかかる姿勢の作業者301の身体302の腿の部位303を垂直面201aで支えるように構成されている。この場合の当該部位303を支える垂直面201aは、ある程度広く形成されており、上下方向に120mm以上確保されていることが望ましい。また、支え具201は、身体302に対面する上端部分がチェックアウトカウンタ101の方向に向けて湾曲した曲面形状を有している。これにより、支え具201は、当該湾曲した部分に湾曲部201bを形成しており、支え具201に寄りかかる作業者301の特に腹部に対する圧迫を弱めている。
【0022】
支え具201は、その両側面に指標201cを有している。これらの指標201cは、作業者301の身体302の腿の部位303が支え具201に支えられている状態で、作業者301がその指304を真直ぐに下方に伸ばした場合、指304の位置と同一の高さになる位置に突条形状で形成されている。したがって、作業者は、昇降機構202によって支え具201の高さを調節する際、指304を伸ばし、指304の位置が指標201cの位置と一致する位置に支え具201を位置付ける。これだけで、支え具201は、作業者301の身体302の腿の部位303を支えることができる適正な位置に位置付けられる。
【0023】
なお、指標201cは、突条形状に限らず、様々な形態の凸形状として設けられていても、溝状や孔状等の様々な形態の凹形状として設けられていても良く、あるいは目印のような視覚を通じてのみ認識されるような形態として設けられていても良い。つまり、視覚又は触覚によって認識可能な形態として構成されていれば良い。
【0024】
図5は、支え具201に設けられた指標201cの位置の設定手法を説明するための模式図である。支え具201に設けられている指標201cは、垂直面201aの最上位位置から39mm〜50mmの位置に設けられている。これにより、図4に示すように、作業者301がその指304を真直ぐに下方に伸ばして指304の位置と同一の高さになる位置に指標201cの位置を合わせた状態で支え具201の高さを調節することで、作業者301の身体302の腿の部位303が支え具201に支えられる状態となる。その根拠を図5及び表1に基づいて説明する。
【0025】
【表1】

【0026】
まず、図5に示すように、支え具201の垂直面201aの上下方向高さを120mmと想定する。したがって、垂直面201aにおける水平方向の中心線は、垂直面201aの最上位位置から60mm、最下位位置から60mmの位置に位置する。また、図5中、指標201cは、水平線として記された指先位置の延長線上に位置する。そして、表1には、男女別で、20〜24歳、25〜29歳、30〜39歳、40〜49歳の年齢範囲毎に、
1.平均身長
2.平均ひざ高さ
3.腿中央高さ
4.指先までの高さ
5.上記4−3(指先までの高さ−腿中央高さ)
が示されている。上記1(平均身長)、2(平均ひざ高さ)及び4(指先までの高さ)の値は、非特許文献1から採取している。この非特許文献1は、
計測年 :1992年〜1994年
人 数 :約34,000人
年 齢 :男女別7歳〜90歳以上
年齢区分:7〜19歳は1歳きざみ
20歳代は5歳きざみ
30〜79歳は年代別
80歳〜99歳
という内容で、日本人の体の各部の寸法を集めて掲載する文献である。また、上記3の腿中央高さは、上記1(平均身長)及び2(平均ひざ高さ)のデータを利用し、
(平均身長×0.55−平均ひざ高さ)×0.41+平均ひざ高さ …式1
によって求めた値である。したがって、上記5に規定する上記4−3、つまり、(指先までの高さ−腿中央高さ)の値分だけ支え具201の垂直面201aにおける水平方向の中心線の高さよりも高い位置に指先位置を位置付ける。その値は、表1より、10〜21mmということになる。これにより、図4に示すように、作業者301がその指304を真直ぐに下方に伸ばして指304の位置と同一の高さになる位置に指標201cの位置を合わせた状態で支え具201の高さを調節することで、作業者301の身体302の腿の部位303(ここでは腿中央部)が、図5に示す垂直面201aにおける水平方向の中心線の位置に位置付けられる。つまり、支え具201により、作業者301の身体302の腿の部位303(ここでは腿中央部)を支えることができる状態となる。
【0027】
ここで、図5に示す例では、支え具201の垂直面201aの上下方向高さを120mmと想定している。したがって、支え具201の垂直面201aにおける水平方向の中心線の高さよりも10〜21mm高い高さは、垂直面201aの最上位位置からは、39〜50mm低い位置ということになる。
【0028】
表1には、上記5に規定する上記4−3、つまり、(指先までの高さ−腿中央高さ)の値として、男女の各世代の平均値として、15mmという数値が示されている。そこで、実施に際しては、一例として、支え具201の垂直面201aにおける水平方向の中心線の高さよりも15mm高い位置、換言すると垂直面201aの最上位位置から45mm低い位置に指先位置、つまり指標201cを配置する。これにより、広範な種類の作業者301に対して、指標201cは概ね正確な目印となり得る。
【0029】
図6は、指標201cの配置位置を示唆するガイド絵を例示する模式図である。図5に例示するように、支え具201には、指標201cの存在とその配置位置とを示すガイド絵を表示しても良い。このガイド絵は、クッション209の表面に、あるいは、支え具201に図示しないカバーを被せる場合にはカバーに表示することができる。図6に示すように、ガイド絵は、一例として、楕円の中に人体を表示し、その手指の位置を丸破線で囲むような図案によって表現されている。
【0030】
このような構成おいて、チェックアウトカウンタ101を使用しようとする作業者301は、支え具201を昇降させることで、その位置を自分の身体302に最適な位置に合わせることができる。支え具201を昇降させるには、昇降機構202に設けられている操作レバー207を上方に回動させる。これにより、昇降機構202のガススプリング203におけるシリンダチューブ205の内部に設けられたピストンボディに設けられたオリフィスが開かれ、ピストンロッド206を昇降させることができる状態となる。そこで、作業者301は、支え具201の位置を自分の身体302に最適な位置に合わせ、その後、操作レバー207を下方に回動させる。これにより、ピストンボディに設けられたオリフィスが閉じられ、ピストンロッド206がその位置に位置保持され、支え具201の上下方向位置が設定される。この際、支え具201の位置を自分の身体302に最適な位置に合わせるには、前述したように、指304を真直ぐに下方に伸ばし、支え具201が有する指標201cの位置が指304の位置と同一の高さになるようにするだけで良い。これにより、支え具201の垂直面201aの中央位置を作業者301の身体302の腿の部位303(ここでは腿中央部)に合わせることができ、支え具201により、作業者301の身体302の腿の部位303(ここでは腿中央部)を支えることができる状態となる。この状態は、チェックアウトカウンタ101で作業を行なう作業者301に安楽な姿勢を提供し得る状態であり、作業者301の作業負担の軽減を図ることが可能となる。
【0031】
この出願の発明者等は、支え具201の上下方向の設定位置が作業者301の作業感にどのような影響を与えるのかを実験によって検証した。その結果を示すのが図7〜図9に示すグラフである。これらのグラフは、品質工学で用いられるタグチメソッド上のL18直交表を用いた実験により得られた主観評価に対する要因効果を示している。ここでの主観評価は、「全身の疲労感」、「スキャニング作業のし易さ感」及び「支え具への寄り心地感」の三種類である。つまり、図7は、主観評価により得た支え具201の上下方向設定位置と全身の疲労感との因果関係を示すグラフであり、図8は、主観評価により得た支え具201の上下方向設定位置とスキャニング作業のし易さ感との因果関係を示すグラフであり、図9は、主観評価により得た支え具201の上下方向設定位置と支え具201への寄り心地感との因果関係を示すグラフである。図7〜図9に示すように、支え具201の垂直面201aの中央位置が作業者301の身体302における腿の部位303(ここでは腿中央部)に位置する時、最もSN比が高く良好な効果をもたらしていることが確認できる。例えば、腿の部位303(ここでは腿中央部)とひざ上の部位との比較においては、「全身の疲労感」に対して0.836dB、「スキャニング作業のし易さ感」に対して0.742dB、「支え具201への寄り心地感」に対して1.116dBだけ、腿の部位303(ここでは腿中央部)のSN比の方が高い。
【0032】
したがって、支え具201の垂直面201aの中央位置を作業者301の身体302の腿の部位303(ここでは腿中央部)に合わせることで、チェックアウトカウンタ101で作業を行なう作業者301の作業負担を軽減し得ることが実験によって検証された。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の作業支援装置の実施の一形態として、チェックアウトカウンタへの適用例を示す正面図である。
【図2】作業者がバーコードのスキャニング操作をしている状態を示すチェックアウトカウンタの側面図である。
【図3】支え具の昇降構造を示す側面図である。
【図4】支え具と作業者の身体との位置関係を示す側面図である。
【図5】支え具に設けられた指標の位置の設定手法を説明するための模式図である。
【図6】指標の配置位置を示唆するガイド絵を例示する模式図である。
【図7】主観評価により得た支え具の上下方向設定位置と全身の疲労感との因果関係を示すグラフである。
【図8】主観評価により得た支え具の上下方向設定位置とスキャニング作業のし易さ感との因果関係を示すグラフである。
【図9】主観評価により得た支え具の上下方向設定位置と支え具への寄り心地感との因果関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0034】
101 チェックアウトカウンタ(作業台)、102 バーコードスキャナ、201 支え具、201a 垂直面、201b 湾曲部、201c 指標、202 昇降機構、252 前スロープ、253 後スロープ、302 身体、303 腿の部位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業台と、
前記作業台に取り付けられ、前記作業台に対して寄りかかる姿勢の身体の腿の部位を柔軟性を有する垂直面で支える支え具と、
前記作業台に対して前記支え具を昇降自在にする昇降機構と、
前記支え具における前記垂直面の最上位位置から39mm〜50mmの位置に設けられた指標と、
を備える作業支援装置。
【請求項2】
前記支え具の身体を支える面は、上下方向に120mm以上確保されている、請求項1記載の作業支援装置。
【請求項3】
前記支え具には、前記垂直面よりも上方に位置させて前記作業台の方向に向けて湾曲する湾曲部が設けられている、請求項1又は2記載の作業支援装置。
【請求項4】
前記作業台は、チェックアウトカウンタである、請求項1、2又は3記載の作業支援装置。
【請求項5】
前記チェックアウトカウンタは、前記支え具とは反対側にバーコードスキャナを有する、請求項4記載の作業支援装置。
【請求項6】
前記作業台に対する作業位置に配置された状態で、中央部から前記作業台に向けて下る前スロープと、中央部から前記作業台とは反対側に向けて下る後スロープとを有する踏み台を、更に有する請求項1ないし5のいずれか一記載の作業支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−54933(P2008−54933A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−235622(P2006−235622)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(590002389)静岡県 (173)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】