説明

作業機械のフロアマット

【課題】作業機械の運転室に用いて好適のフロアマットに関し、その裏面に配線,配管ルートを形成しながら、吸振,防音性能に優れるとともに、簡素な構成で規格化し、機種や仕様の相違により配線,配管ルートが相違する場合にも容易に対応することができるようにする。
【解決手段】作業機械の運転室の床面上に敷設されるフロアマット1において、床面上を水平に覆う表皮部材2と、表皮部材2の床面側に格子形状に立設して形成され、表皮部材2を補強するリブ壁3と、リブ壁3に所定の形状に沿って刻み付けられた刻み目5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械の運転室(キャブ)の床面に敷設して好適なフロアマットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、防振性の素材を用いて表裏両面に凹凸面が形成されたフロアマットを作業機械のキャブの床面上に敷設して、キャブ床面上の吸振性や防音性を高める技術が開発されている。
例えば、特許文献1には、裏面に格子状のリブ壁が設けられたフロアマットが開示されている。そして、このフロアマットがキャブ床面上に敷設され、キャブの下部側から伝達される機体の振動が格子状のリブ壁で吸収され、キャブ床面の振動が抑制されるようになっている。
【特許文献1】特開平9−193703号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、キャブ内には、操作レバーや電子機器,空調装置等の様々な装置が配設されており、各装置に対して油圧配管や配線ケーブル等の配線材,配管材が接続されている。キャブ内は一般的にスペースが限られているので、キャブ床面とフロアマット裏面との間のスペースに配線材もしくは配管材を通せば、キャブ内の空間活用に有効である。ただし、特許文献1記載のようなフロアマットをキャブ床面上に敷設する場合、配線材及び配管材とリブ壁とが互いに干渉しないように、配線材や配管材が通るルート(配線,配管ルート)上のリブ壁を切除するといった対処法が必要である。
【0004】
しかしながら、配線,配管ルートが異なれば切除するリブ壁の位置も異なるので、機種や仕様の相違から配線,配管ルートが異なる場合には、機種や仕様毎に上記フロアマットを用意する必要があり、規格化が困難である。
また、配線,配管ルートの仕様を変更したい場合には、例えばカッター等の切除道具を利用して新たにリブ壁を切除する必要があり、仕様変更の手間がかかり、対応が困難である。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その裏面に配線,配管ルートを形成しながら、吸振,防音性能に優れるとともに、簡素な構成で規格化し、機種や仕様の相違により配線,配管ルートが相違する場合にも容易に対応することができる作業機械のフロアマットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の作業機械のフロアマットは、作業機械(例えば、建設機械や農耕用トラクタ,クレーン車両等)の運転室の床面上に敷設されるフロアマットであって、該床面上を水平に覆う表皮部材(マット本体)と、該表皮部材の該床面側(すなわち、該表皮部材の裏面側)に格子形状に立設して形成され、該表皮部材を補強するリブ壁と、該リブ壁に所定の形状に沿って刻み付けられた刻み目とを備えたことを特徴としている。
【0007】
なお、該リブ壁の配置形状は、碁盤目状の格子形状であっても良いし、三角格子や六角格子のような形状であっても良いし、これらの格子を組み合わせたような複雑な格子形状としても良い。また、該刻み目は、各々の該格子形状を区画する全てのリブ壁に形成されていても良いし、少なくとも該表皮部材の該床面側に敷設される配管材又は配線材用の通路となりうる位置に立設するリブ壁のみに形成されていても良い。
【0008】
また、該表皮部材及びリブ壁は、例えばゴム,プラスチック,樹脂,アルミダイキャスト等からなる可撓性や弾性,柔軟性を有する材質のものが好ましい。
請求項2記載の本発明の作業機械のフロアマットは、請求項1記載の作業機械のフロアマットにおいて、該刻み目は、該リブ壁の一部を所定の形状に沿って切り取り可能に刻み付けられた切り取り線であることを特徴としている。
【0009】
なお、該切り取り線とは、該リブ壁の厚み方向へ切断,切削あるいは凹設された部位が、該リブ壁の面方向へ断続的に設けられたもののことを意味する。
請求項3記載の本発明の作業機械のフロアマットは、請求項2記載の作業機械のフロアマットにおいて、該切り取り線は、アーチ形状に切り取り可能に刻み付けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の本発明の作業機械のフロアマットは、請求項1記載の作業機械のフロアマットにおいて、該刻み目は、直線形状に形成されるとともに、該直線に沿って折り曲げ及び折り戻し可能な折り線であることを特徴としている。
なお、該折り線とは、該リブ壁の厚み方向へ切断,切削あるいは凹設された部位が該リブ壁の面方向へ断続的に設けられたもの、あるいは、該リブ壁の厚み方向へ切削あるいは凹設された部位が該リブ壁の面方向へ連続的に設けられたもののことを意味する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の本発明の作業機械のフロアマットによれば、刻み目に沿って、格子状のリブ壁を容易に切り取る又は折り曲げることができるので、任意の複数のリブ壁においてリブ壁を切り取り又は折り曲げ、リブ壁に囲まれた空間(格子室)を連通させて、表皮部材裏面に自在に通路(即ち、配線,配管ルート)を形成することができる。
したがって、吸振,防音性能に優れるとともに、フロアマットに配線,配管ルートのためのスペースを簡素な構成で容易に確保することができる。
【0012】
また、同一に刻み目を形成されたリブ壁を有するフロアマットにおいて、任意のリブ壁を適宜切り取る又は折り曲げることで上記通路を形成できるので、機種や仕様変更に対する柔軟な対応が可能なフロアマットを簡素な構成で規格化して製造することができ、製造にかかるコストを削減することができる。
また、フロアマットの製造工程において、ツールレスの手作業で切り取り又は折り曲げ作業を行ない通路を形成することができるので、製造や仕様変更の手間や時間を削減,短縮することができる。
【0013】
請求項2記載の本発明の作業機械のフロアマットによれば、刻み目は、リブ壁の一部を切り取り可能に刻み付けられた切り取り線であるので、格子状のリブ壁の切り取り線内部を切り取り線に沿って確実に切り取ることができる。
請求項3記載の本発明の作業機械のフロアマットによれば、切り取り線がアーチ形状に刻み付けられているので、切り取り線に沿ってリブ壁の一部を切り取り、リブ壁にアーチ形状の開口を形成して、フロアマットの上方から荷重が作用した際にも、リブ壁に作用する荷重を、切り取り後に残ったリブ壁の他部に伝達させることができ、開口の変形を抑制することができる。
【0014】
また、開口は床面側に開放されているので、配線材や配管材を動かすことなく容易にフロアマットを敷設したり取り除いたりすることができる。
請求項4記載の本発明の作業機械のフロアマットによれば、刻み目は、直線形状に形成され、この直線に沿って折り曲げ及び折り戻し可能な折り線であるので、配線や配管をする場合には折り線に沿ってリブ壁を折り曲げ、一方、配線,配管のルートを変更して、配線や配管をしない場合には先の折り曲げたリブ壁を元に戻すことができる。
【0015】
したがって、配線,配管ルートの仕様変更を繰り返しても、リブ壁が取り除かれている(折り曲げられている)場所は、現在の配線,配管ルートに対応する場所だけであるので、フロアマットの上方から荷重が作用した際にも、リブ壁に作用する荷重を、折り曲げていないリブ壁で十分に受けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[一実施形態]
図1〜図3は本発明の一実施形態にかかる作業機械のフロアマットを説明するものであり、図1は本フロアマットの構成を示す斜視図、図2は敷設状態にある本フロアマットの表皮部材を透過して示す斜視図、図3は本フロアマットが敷設されているキャブ内を透視した斜視図である。
【0017】
<構成>
本フロアマット1は、建設機械や農耕用トラクタ等、作業機械の運転室の足下における振動を吸収する敷物であり、ここでは図3に示すように、作業機械のキャブ10内に敷設されたものを例示する。
キャブ10内には、オペレータシート11や操作レバー12や電子機器13等の様々な装置が装備されているとともに、これら各装置へ接続される配線材及び配管材が、運転操作に支障のないように、キャブ10内の側方の空間や床面14近傍を通って配設されている。図3に示す例では、操作レバー12に接続されている油圧配管材15がキャブ床面14上に配置されている。なお、キャブ床面14は水平方向に平らな平面状となっている。そして、キャブ床面14の上を面状に略水平に覆うように、可撓性のフロアマット1が敷設されている。
【0018】
フロアマット1は、図1に示すように、マット本体(表皮部材)2と、マット本体2の裏面に碁盤目状の格子形状に立設して一体形成され、マット本体2を補強するリブ(リブ壁)3とを備えている。マット本体2の表面には滑り止めとしての凹凸形状が成形加工されている。なお、碁盤目状の格子形状とは、互いに直行する直線を等間隔に並べたグリッド形状のことをいう。
【0019】
リブ3は、壁体をなすように配設された板状の部材を縦横に組み合わせたものであって、四辺のリブ3で囲むことにより格子室4が形成されている。
また、リブ3には、所定の形状に沿って刻み目(切れ目)5が刻み付けられている。ここでの刻み目5は、切り込みが所定の形状に沿って断続的に連なっているものであって、換言すれば、刻み目5は、リブ3の壁面を正面視すると、破線状に切り込みの入った切り取り線である。そして、切り込みは、リブ3の壁を厚み方向に貫通するように切り込まれていても良いし、壁を貫通することなく、切り取りが可能な程度に切り込まれていても良い。
【0020】
また、刻み目(切り取り線)5は、ここでは、図2に示すように各格子室4を区画する全てのリブ3に形成されるとともに、上方へ弓形に張り出したアーチ形状に刻み付けられている。そして、リブ3は、切り取り線5に沿って切り取り線5内部を切り取って、その壁面に開口6を形成することができるようになっている。
開口6は、油圧配管材15の断面形状よりも大きく形成され、キャブ床面14側に開放されるものである。そして、開口6によって、隣接する格子室4が連通するようになっている。なお、アーチ状とは、鉛直下向きの荷重を開口6の左右方向へ分散させるべく曲線状に形成された、開口6周りの門形状のことをいう。
【0021】
<作用・効果>
本発明の一実施形態にかかる作業機械のフロアマットは上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
フロアマット1はキャブ床面14上に敷設されるが、キャブ床面14には、油圧配管材15が配管されている。
【0022】
そこで、図2に示すように、油圧配管材15の配管ルートに対応する位置にあるリブ3において、切り取り線5に沿って切り取り線5内部を切り取り、壁面に開口6を形成する。これによれば、開口6によって連通した格子室4が配管ルートに沿って並び、油圧配管材15の配管ルートに対応する通路を容易且つ自在に形成することができ、油圧配管材15を通すためのスペースを確保することができる。また、リブ3の切り取りを、切り取り線5によりツールレスで容易に行なうことができるので、手作業で切り取り作業を行なったとしても仕様変更の手間や時間を削減,短縮することができる。さらに、任意のリブ3を切り取り線5により切り取ることでフロアマット1の任意の場所に配管ルートを形成することができるので、簡素な構成でスペースを確保できるとともに、機種や仕様変更に対する柔軟性が高いという利点がある。
【0023】
また、フロアマット1の製造工程において、全てのリブ3に対して同一に切り取り線5が形成されるので、容易に規格化することができ、製造にかかるコストを削減することができるという利点がある。
そして、上記通路と油圧配管材15の配管ルートとが一致するようにフロアマット1を敷設する。
【0024】
このとき、リブ3の開口6の大きさが油圧配管材15の断面形状よりも大きく設定されているので、開口6の内周面が油圧配管材15に接触することなく、フロアマット1をキャブ床面14上に敷設することができて、油圧配管材15を保護することができる。
また、オペレータによってフロアマット1が踏み込まれ、フロアマット1の上方から荷重が作用した場合、マット本体2の裏面には多数の格子室4が形成されているので、踏み込まれた格子室4の上面が弾性的に撓みその荷重を吸収して、踏み心地を向上させることができる。
【0025】
ここで、油圧配管材15が配管されない場所では、リブ3は通常のリブとして機能するので、フロアマット1の強度(踏み心地)を確保することができる。一方、踏み込まれたマット本体2の裏面に開口6が形成されている場合にも、図1に示すように、開口6がアーチ形状をなしているため、開口6の上方から伝達された荷重を開口6の左右に分散し、リブ3の残った部分へと伝達することができる。これにより、開口6の形状を殆ど変化させることなく荷重を吸収することができ、油圧配管材15の保護効果をより高めることができる。このとき、油圧配管材15の直上方に荷重が作用した場合であっても、上述のように、油圧配管材15は開口6の内周面に干渉せず、油圧配管材15に荷重が作用することがなく、油圧配管材15を確実に保護することができる。
【0026】
なお、キャブ10下方から振動が伝達された場合には、その振動がリブ3によって減衰され吸収されるので、キャブ床面14の吸振性,防音性を良好に確保することができる。
また、従来のフロアマットでは、油圧配管材の通路を形成するためにリブ壁を切除していたため、フロアマット上からの荷重が直接、その下部の配線材や配管材に作用するおそれがあり、油圧配管材自体の強度を高くしておく必要があったが、本実施形態のフロアマット1ではそのような必要がなく、油圧配管材15のコストを低減させることができるという利点もある。
【0027】
また、開口6がキャブ床面14側に開放されているので、配管を動かすことなく、容易にフロアマット1を敷設したり取り除いたりすることができる。例えば、キャブ10内の埃や泥汚れの掃除のためにキャブ床面14を水洗いしたい場合、フロアマット1を上方へ持ち上げることによって簡単に取り外すことができ、掃除後のフロアマット1の敷設も簡単である。
【0028】
[その他]
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、リブ3の刻み目5(即ち、開口6)がアーチ形状となっているが、刻み目5の形状はこれに限定されるものではなく、例えば三角屋根型等の多角形状や紡錘形等にしても良い。
【0029】
また、上述の実施形態では、刻み目5が切り取り線として形成されているが、切り取り線に代わって折り線として形成されていても良い。
つまり、リブ3に、所定の形状に沿って折り曲げ及び折り戻し可能な刻み目が刻みつけられていても良い。ここでの刻み目は、リブ3の壁面を正面視すると、破線状又は実線状に切り込みの入った折り線である。
【0030】
破線状に切り込みの入った折り線の場合、切り込みは断続的に連なっている。なお、切り込みはリブ3の壁体の厚み方向に貫通するように切り込まれていても良いし、特に貫通することなく、折り曲げが可能な程度に切り込まれていても良い。ただし、リブ3を厚み方向に貫通して切り込みを入れる場合には、折り線に沿って切り取られることがないよう、断続する切り込みのうち隣接する2つの切り込みの間隔や切り込みの長さが適宜調整されるようになっている。
【0031】
一方、実線状に切り込みの入った折り線の場合、切り込みは連続して連なっている。また、切り込みは、リブ3の厚み方向に貫通することなく折り曲げが可能な程度に切り込まれている。
また、折り線は、リブ3に直線形状に形成されている。詳述すると、各リブ3には、壁体を貫通し、上下に延びる左右一対の切り込みが入っている。そして、この一対の切り込みの上端同士を結ぶ直線形状に折り線が形成されている。
【0032】
そして、折り線に沿ってリブ3を折り曲げることで、左右一対の切り込みと折り線とに囲まれた、上述の一実施形態と同様の開口がリブ3壁面に形成されるようになっている。
したがって、配管ルートに対応する位置にある任意のリブ3において、刻み目(折り線)に沿ってリブ3の一部を折り曲げ、開口を形成することで、配管ルートに対応する通路をフロアマット1裏面に容易に形成することができる。また、フロアマット1を簡素な構成で規格化することができる。
【0033】
さらに、配線ルートを変更して、折り曲げられたリブ3の位置が配線,配管ルートから外れた場合には、先の折り曲げられたリブ3を元に戻す(折り戻す)ことができる。そして、配線,配管ルートの仕様変更を繰り返しても、折り曲げられてリブ3に開口が形成されている場所は現在の配線ルートに対応する場所だけであるので、フロアマット1の上方から荷重が作用した際にも、リブに作用する荷重を、折り曲げていないリブ3で十分に受けることができる。
【0034】
また、上述の実施形態では、リブ3が碁盤目状の格子形状をなしているが、格子形状はこれに限定されるものではなく、例えば、三角格子や六角格子のような形状であってもよいし、これらの格子を組み合わせたような複雑な格子形状としてもよい。この格子形状は、配線ラインや配管ラインの設計規格となる。
また、上述の実施形態では、刻み目5が全てのリブ3に形成されているが、少なくともマット本体2の裏面側に敷設される配管材(配線材)のための通路となりうる位置に立設するリブ3にのみ形成されていても良い。この場合であっても、例えば配管ルート(配線ルート)が予めある程度固定されていれば、上述の実施形態のように、機種や仕様変更に対する柔軟性が高く容易に規格化できるという効果を奏する。また、全てのリブ3に対して刻み目5が形成されていないので、フロアマット1の製造工程をより短縮することができるという利点がある。
【0035】
また、上述の実施形態では、油圧配管材15がキャブ床面14上に配置されているが、油圧配管材15だけでなく、電子機器13や空調装置に接続される配線ケーブル等の配線材等がキャブ床面15上に配置されている場合においても勿論適用可能である。
また、上述の実施形態では、フロアマット1が作業機械のキャブ10内に敷設されたものを例示したが、農耕用トラクタやクレーン車両等、様々な作業機械の運転室に敷設するフロアマットとして適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態にかかるフロアマットの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるフロアマットを示す図であって、敷設状態にあ るフロアマットの表皮部材を透過して示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるフロアマットが敷設されているキャブ内を透視 した斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 フロアマット
2 マット本体(表皮部材)
3 リブ(リブ壁)
4 格子室
5 刻み目(切り取り線)
6 開口
10 キャブ(運転室)
11 オペレータシート
12 操作レバー
13 電子機器
14 キャブ床面
15 油圧配管材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械の運転室の床面上に敷設されるフロアマットであって、
該床面上を水平に覆う表皮部材と、
該表皮部材の該床面側に格子形状に立設して形成され、該表皮部材を補強するリブ壁と、
該リブ壁に所定の形状に沿って刻み付けられた刻み目とを備えた
ことを特徴とする、作業機械のフロアマット。
【請求項2】
該刻み目は、該リブ壁の一部を所定の形状に沿って切り取り可能に刻み付けられた切り取り線である
ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械のフロアマット。
【請求項3】
該切り取り線は、アーチ形状に切り取り可能に刻み付けられている
ことを特徴とする、請求項2記載の作業機械のフロアマット。
【請求項4】
該刻み目は、直線形状に形成されるとともに、該直線に沿って折り曲げ及び折り戻し可能な折り線である
ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械のフロアマット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−230441(P2007−230441A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−56376(P2006−56376)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(000190297)新キャタピラー三菱株式会社 (1,189)
【Fターム(参考)】