説明

作物幹刈機

【課題】葉の垂れ下がり等を含む多様な品種についてその態様によることなく幅広く適用することができる簡易な構成の作物幹刈機を提供する。
【解決手段】作物幹刈機は、植立された作物幹を刈取って取込む幹刈取部(3)と、その後方で幹端処理しつつ後送する幹端処理部(4)とを圃場走行可能な走行機体(2)に支持して構成され、上記幹刈取部(3)と幹端処理部(4)との中間位置には、幹刈取部(3)によって刈取った作物幹を機体幅方向に横倒し状に載置しうる載置部(5)を設け、かつ、上記幹端処理部(4)には上記作物幹を機体幅方向に横倒し状態で処理可能に配置するとともに同作物幹の茎葉部を後送する搬送機構(34)を付帯して構成したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場走行により植立作物幹を刈取りつつ幹端処理する作物幹刈機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示されるように、圃場走行により植立作物幹を刈取りしつつ幹端処理する作物幹刈機が知られている。この作物幹刈機は、走行機体に幹刈取部と幹端処理部とを前後して備え、機体の前進によって植立作物幹の刈取りと幹端の溝切りを自動処理することにより、葉の付いたタバコ幹等を収穫した後、その幹端に形成した溝を乾燥用ハウスに掛け吊るして保管乾燥することができる。
【特許文献1】特開2005−117955号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記構成の作物幹刈機は、植立作物幹から葉が大きく垂れ下がっている品種では、幹刈取部や幹端処理部に葉が巻き込まれて損傷が避けられないので、適用範囲が限定されるという問題があった。また、低い位置で刈取ると刈取丈が長くなり、運搬時の引きずりや乾燥用ハウスに吊した際に葉が地面に触れるという問題が発生する。
【0004】
解決しようとする問題点は、葉の垂れ下がり等を含む多様な品種についてその態様によることなく幅広く適用することができる簡易な構成の作物幹刈機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、植立された作物幹を刈取って取込む幹刈取部(3)と、その後方で幹端処理しつつ後送する幹端処理部(4)とを圃場走行可能な走行機体(2)に支持してなる作物幹刈機において、上記幹刈取部(3)と幹端処理部(4)との中間位置には、幹刈取部(3)によって刈取った作物幹を機体幅方向に横倒し状に載置しうる載置部(5)を設け、かつ、上記幹端処理部(4)には上記作物幹を機体幅方向に横倒し状態で処理可能に配置するとともに同作物幹の茎葉部を後送する搬送機構(34)を付帯してなることを特徴とする。
【0006】
走行機体の前進により、幹刈取部が作物幹を刈取って取込み、これをオペレータが載置部に受け、葉の向きを整えた後に横倒し状態で幹端処理部に渡すことにより、その搬送機構と合わせて作物幹が幹端処理されつつ後送される。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、前記走行機体(2)には、動力を供給する原動機(15)とその動力を変速伝動する変速機(14)とを設けるとともに、これら原動機(15)及び変速機(14)は、前記幹刈取部(3)の幹刈取位置の側方範囲に配置してなることを特徴とする。
上記構成の作物幹刈機は、植立された作物幹の下部を幹刈取部が刈取るとともに残留株の上を機体が通過し、この時、原動機及び変速機が幹刈取位置の側方範囲に配置されていることから、幹刈取部より低い位置にあっても残留株との干渉がない。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1の構成において、前記幹端処理部(4)は、幹端の所定位置を切断する切断機構(32)および溝切りする溝切機構(33)を備え、これら切断機構(32)と溝切機構(33)のそれぞれの作用位置を機体の前後方向にずらして配置してなることを特徴とする。
幹端処理部は、切断機構と溝切機構とによって幹端を加工し、この時、両者の位置ずれにより、切断機構によって幹端が切除されてから溝切機構によって溝切が行われる。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の構成により、その載置部においてオペレータの介入で葉の向きを整えることが可能となることから、タバコを含む多様な品種についてその態様によることなく、刈取りから幹端処理まで葉を傷めることなく能率良く圃場作業をすることができる。
【0010】
請求項2の構成により、請求項1の効果と合わせ、植立された作物幹を刈取ってその残留株の上を機体が通過する際に、原動機及び変速機が幹刈取位置の側方範囲に配置されていることから、幹刈取部より低い位置にあっても残留株との干渉がないので、機体の高さを抑えてコンパクトな機体構成が可能となる。
【0011】
請求項3の構成により、請求項1の効果と合わせ、幹端処理部の切断機構と溝切機構との位置ずれにより、切断機構によって幹端が切除されてから溝切機構によって溝切が行われるので、切断加工の振動下における不安定な溝加工による幹折れを招くことなく、安定して所定の深さで溝切りすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
図1、図2は、本発明に係る作物幹刈機の構成例をそれぞれ示す平面図、側面図である。作物幹刈機1は、圃場走行可能な走行機体2と、この走行機体2の前部に搭載されて圃場に植立された作物幹を刈取って取込む幹刈取部3と、その後方で幹端処理しつつ後送する幹端処理部4とを走行機体2に支持して構成され、その幹刈取部3と幹端処理部4との間には載置部5を構成する。
【0013】
詳細には、走行機体2は、並列する左右の機体フレーム11,11に畝を跨いで走行するために支持高さ調節可能な左右の案内輪12,12と高位支持用の伝動部一体構成の左右の駆動輪13,13を前後に配置し、その走行動力を変速伝動する変速機14および動力源のエンジン15を搭載し、後部に操縦ハンドル16を取付けて構成される。変速機14およびエンジン15の配置は、機体の高さを抑えて構成するために、残留株の通過範囲との干渉のない範囲、すなわち、幹刈取部3の取込み位置から側方に寄った範囲に限定し、また、機体の左右バランスのために、エンジン15と幹端処理部4を互いに左右の反対側に配置する。操縦ハンドル16は、機体全長を抑えるために左右の駆動輪13,13位置近傍に配置してその内側で収穫作物幹の取扱いができるように構成する。
【0014】
幹刈取部3は、走行機体2の前進により植立作物幹を取込み位置に案内するガイド部21と、取込み位置で左右両側から作物幹を挟持して後送する左右対向配置チェーンによるフィードチェーン機構22と、その移送行程に介設して作物幹を切り取る切断機構を形成する回転刃23とを備える。フィードチェーン22は機体走行速度と同速で後方送りに駆動する一方、回転刃23は連続回転駆動する。
【0015】
幹端処理部4は、機体幅方向に横倒し状態の作物幹を挟持して後送する上下対向配置チェーンを2列平行配置した並列フィードチェーン機構31と、その移送行程に介設して作物幹の幹端を切り落とす整寸用の切断機構を形成する回転刃32と、その切断端の近傍に吊るし掛け用の溝を形成する溝切刃33等による溝切機構とから構成する。
【0016】
並列フィードチェーン機構31の位置は、作物幹を横置きしたときに未刈り側の作物幹が邪魔にならないように、機体中央線よりオフセットして配置する。回転刃32は、整寸時の切り屑が畝幅内に落ちるように、左右の駆動輪13,13の内側範囲で並列フィードチェーン機構31の外側に配置し、整寸後の溝切り精度を確保するために、並列フィードチェーン機構31の中央位置に溝切刃33を配置する。
【0017】
これら回転刃32と溝切刃33は、それぞれの作用位置を機体の前後方向にずらして構成することにより、切断装置で幹端が切断され、その後に溝切機構により溝切を行う。したがって、切断加工の振動下における不安定な溝加工による幹折れを招くことなく、安定して所定の深さで溝切りすることができる。この場合、回転刃32と溝切刃33を異なる外径寸法で同軸構成とすることにより、簡易な構成で全長の短縮化と合わせて上記同様の効果を得ることができ、回転刃32を大径に形成して先に整寸する構成とすることにより整寸時の溝折れを防止することができる。また、上記並列フィードチェーン31との関係において、作業の邪魔にならないように、同並列フィードチェーン31の上端より下方で左右の機体フレーム11,11との間に変速機14のミッションケースを配置する。同様に、エンジン15の高さ位置を定める。
【0018】
上記幹端処理部4に付帯して幹端処理中の作物幹の茎葉部を搬送する搬送機構34を設ける。搬送機構34は、並列フィードチェーン機構31の側方に並列するベルトコンベヤによって構成し、その搬送動作は、同フィードチェーン機構31と同速で後方送りに駆動する。この搬送機構34は、変速機14のミッションケースを覆ってその凹凸にタバコ等の幹端処理中の作物幹の葉が引っ掛からないように平ベルトとする。上記搬送機構34の排出端には、処理済みの作物幹の自動収容によって一人作業を可能とするべく、棚状または箱状の収容部35を幹端処理部4に及ぶ幅で構成する。
【0019】
載置部5は、幹刈取部3によって刈取った作物幹を機体幅方向に横倒し状に載置しうる作業台としてエンジン15に及ぶ範囲に構成する。この載置部5は、幹端処理部4によって損傷を受けないようにその外側の作業領域Pに位置するオペレータが作物幹から垂れ下がっている葉を整える場所であり、また、幹端処理部4のための待機場所として使用する。このように、オペレータが介入することにより、多様な品種の幅広い態様の作物幹の処理について対応が可能となり、また、幹端処理部4への供給が間に合わないときに置台として使用でき、そのほか、幹端処理を行わない収穫作業にも使用が可能となる。
【0020】
次に、エンジン動力の伝達系について説明する。
エンジン動力の伝達系は、その平面図、側面図をそれぞれ図3、図4に示すように、エンジン15の主軸15aからその後方の変速機14の入力軸14aにベルト、チェーン等の伝動部材T1で伝動するとともに、同主軸15aの前方において機体を横断するように設けた中継軸15bにベルト等の伝動部材T2によって伝動する。この中継軸15bを介して幹刈取部3の回転刃23の下方からその駆動軸23aにクラッチ用のテンションプーリー42aを備えるベルトT3で伝動するとともに、中継軸15bの他端の機体横断位置からクラッチ用のテンションプーリー43aを備えるベルトT4により幹端処理部4の前部配置の入力軸4aに伝動する。この入力軸4aから同軸構成の回転刃32と溝切刃33の共通軸32aをベルトT5で駆動し、切断カスがオペレータと反対側に排出されるように、追い切り方向に回転駆動する。
【0021】
変速機14は、走行用主クラッチ41aおよび図示せぬ減速ギヤ列を介して走行用の左右の駆動輪13,13を駆動するとともに走行同期動力を出力軸14bに分岐する。この出力軸14bは、機体低部から前方の幹刈取部3のフィードチェーン22の送り入力軸22aにクラッチ用のテンションスプロケット42bを備えるチェーンT6で伝動するとともに、後方の幹端処理部4の送り入力軸31aにクラッチ用のテンションスプロケット43bを備えるチェーンT7で伝動する。この送り入力軸31aは、並列フィードチェーン機構31および搬送機構34を共通駆動する。
【0022】
また、操縦ハンドル16の一方の基部には、クラッチ操作用の3系統のレバー41,42,43を設ける。第1のレバー41は走行制御用として変速機14の走行クラッチ41aと連結するとともに、この走行クラッチ41aを操作するための副レバー44を幹端処理部4の前部に配置する。第2のレバー42は幹刈取部3の稼動制御用として回転刃23、フィードチェーン22のテンションプーリー42a,テンションスプロケット42bと連結する。第3のレバー43は幹端処理部4の稼動制御用として入力軸4aおよび送り入力軸31aのテンションプーリー43a,テンションスプロケット43bと連結する。
【0023】
上記レバー42,43により、前側の幹刈取部3と後側の幹端処理部4とを独立して駆動することができるので、雨天の前日などに幹端処理なしで作物幹を急いで収穫しておき、ハウスなどに持ち帰ってハウス内などで定置作業によりまとめて幹端処理することができる。
【0024】
上記構成の作物幹刈機1は、走行機体の前進により、幹刈取部3が作物幹を拘束しつつ切断し、刈取った作物幹を載置部5側に送り出す。オペレータは機体左側の前後輪間の作業領域Pに立ち、切断された作物幹をオペレータが受けて車幅方向に横倒し状に載置部5に置き、葉の向きを整えた後に横倒し状態で幹端処理部4に渡すことにより、その搬送機構34の協働動作により作物幹が整寸と溝切り処理されつつ後送されて収容部35に貯留される。したがって、載置部5におけるオペレータの介入により、葉が下方まで垂れ下がるタバコを含む多様な品種についてその態様によることなく、刈取りから幹端処理まで葉を傷めることなく能率良く圃場作業をすることができる。
【0025】
次に、各構成機器の別の構成例について説明する。以下において、前記同様の部材はその符号を付すことにより説明を省略する。
操縦ハンドルは、その別の構成例を図5の要部側面図に示すように、搬送機構34の側を折り畳み式に構成する。上記構成の操縦ハンドル16は、収穫する幹が長いときに折り畳むことにより、作物幹の末側が搬送機構34から送り出されてきたときにも、対応が容易となる。
【0026】
次に、前記幹端処理部の別の構成例について説明する。
幹端処理部4の別の構成例は、図6の要部平面図に示すように、溝切り用の並列フィードチェーン31の間の位置に補助Vベルト51を設けることにより、確実に並列フィードチェーン31に作物幹を案内することができる。この補助Vベルト51の一方のプーリー軸は、並列フィードチェーン31の従動スプロケット軸31bと同軸とすることにより、簡易に伝動系を構成することができる。
【0027】
次に、前記収容部の別の構成例について説明する。
収容部52は、その構成例を図7の要部側面図に示すように、その直前位置に取付けたカウンタ53を付帯する。このカウンタ53は、作物幹の端が接触した回数をカウントするものであり、近接センサ等で構成することもできる。このカウンタ53により、収容部52に収容された作物幹が一定量になった時点で圃場に降ろすことができる。
【0028】
また、収容部52に重量検出手段を設けて収容量をオペレータに知らせるように構成し、そのほか、作物幹が満量になった時が分かるように、カウンタ53や重量等により、一定量の作物幹が収容部52に入ったらメインクラッチ41aを切るように構成する。具体的には、収容部52にスプリング54とワイヤ55を設け、このワイヤ55をメインクラッチ41aに接続し、収容部52に一定以上の重量が掛かるとメインクラッチ41aを切り、作業を停止させるように構成する。
【0029】
次に、補助Vベルトの別の構成は、その要部平面図を図8に示すように、並列フィードチェーン31の外側配置とすることにより、作物幹の倒れを確実に防止できる。この場合において、車幅方向に位置調節できるように補助Vベルト51をスライド式に構成する。また、補助Vベルト51を平ベルトコンベヤ34の支軸34bから駆動することによりベルト着脱が容易となり、簡易な構成でメンテナンス性を向上することができる。
【0030】
次に、安全装置としての非常レバーについて説明すると、非常レバー56は、図9の動作態様の側面図に示すように、オペレータの作業位置Pの後方を補助操作レバー部として走行及び刈刃のクラッチを同時に切る安全装置を構成する。また、作業領域P側の前輪12は、図10の要部平面図に示すように、前後位置スライド調節式とする。この前輪12は、作業時は先に延ばして作業空間Pを広くし、旋回時は短くして旋回半径を小さくすることができる。
【0031】
また、幹刈取部3には、図11の要部平面図に示すように、フィードチェーン22に沿って送り出し用のガイドフレーム57を設け、スプリングSを介設したガイド体57gを配列することにより、刈取り切断後の作物幹がフィードチェーン22によって搬送途中でも、後方に押さえながら人手で引き出すことができる。その送り出し側は、オペレータが取出し易く、コンベヤに置きやすい側であり、オペレータが作物幹の下端を掴んで置く際に手前側が置きやすいことから、それと合わせて溝切刃をオフセットする。
【0032】
上記幹刈取部3の後方には、図12の機体平面図に示すように、搬送コンベヤ58を設け、オペレータから受けた作物幹Wを後方の幹端処理部4に送るように構成する。この搬送コンベヤ58は、オペレータが葉Lを上方に作物幹の末側に向けて置き易くするために、略水平配置とする。この搬送コンベヤ58により、高刈りや葉が垂れている場合、高さが不揃いの場合でも、作物幹の葉を巻き込むことなく、幹端処理部4で希望の長さで整寸、溝切りができる。
【0033】
また、上記搬送コンベヤ58には、溝切り位置合わせのために、根元側の溝切り位置マークを設け、またはコンベヤの端を溝切り位置とする。この場合、溝切り位置合わせが楽にできるように、作物幹Wの下端を押し当てる根元位置ガイド59を設ける。この根元位置ガイド59は、機体の高さ調節による他に、微調整を容易にするために、支持脚59sをガイド位置変更調節が可能に構成する。
【0034】
幹端処理部4の下部には、図13の要部側面図に示すように、回収運搬のための受けコンテナ60を取付ける。このコンテナ60により、切断幹屑が圃場に散乱しないので、運搬車や作業車の通行の邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】作物幹刈機の構成例の平面図である。
【図2】図1の作物幹刈機の側面図である。
【図3】動力伝達系の平面図である。
【図4】図3の動力伝達系の側面図である。
【図5】操縦ハンドルの別の構成例の要部側面図である。
【図6】幹端処理部の別の構成例の要部平面図である。
【図7】収容部の別の構成例の要部側面図である。
【図8】別の構成の補助Vベルトの要部平面図である。
【図9】非常レバーの動作態様の側面図である。
【図10】作業側の前輪の要部平面図である。
【図11】幹刈取部の要部平面図である。
【図12】機体平面図である。
【図13】幹端処理部の要部側面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 作物幹刈機
2 走行機体
3 幹刈取部
4 幹端処理部
5 載置部
11 機体フレーム
12 案内輪
13 駆動輪
14 変速機
15 エンジン
22 フィードチェーン機構
23 回転刃
31 並列フィードチェーン機構
32 回転刃
33 溝切刃
34 搬送機構(平ベルトコンベヤ)
L 葉
P 作業領域
W 作物幹

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植立された作物幹を刈取って取込む幹刈取部(3)と、その後方で幹端処理しつつ後送する幹端処理部(4)とを圃場走行可能な走行機体(2)に支持してなる作物幹刈機において、
上記幹刈取部(3)と幹端処理部(4)との中間位置には、幹刈取部(3)によって刈取った作物幹を機体幅方向に横倒し状に載置しうる載置部(5)を設け、かつ、上記幹端処理部(4)には上記作物幹を機体幅方向に横倒し状態で処理可能に配置するとともに同作物幹の茎葉部を後送する搬送機構(34)を付帯してなることを特徴とする作物幹刈機。
【請求項2】
前記走行機体(2)には、動力を供給する原動機(15)とその動力を変速伝動する変速機(14)とを設けるとともに、これら原動機(15)及び変速機(14)は、前記幹刈取部(3)の幹刈取位置の側方範囲に配置してなることを特徴とする請求項1記載の作物幹刈機。
【請求項3】
前記幹端処理部(4)は、幹端の所定位置を切断する切断機構(32)および溝切りする溝切機構(33)を備え、これら切断機構(32)と溝切機構(33)のそれぞれの作用位置を機体の前後方向にずらして配置してなることを特徴とする請求項1記載の作物幹刈機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−142052(P2008−142052A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−335637(P2006−335637)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】