使い捨ておむつ用ファスニングタブ、使い捨ておむつ用サイドパネル及び使い捨ておむつ
【課題】使い捨ておむつを使用するときに、効率的に使い捨ておむつを使用者に固定することができる使い捨ておむつ用ファスニングタブを提供する。
【解決手段】テープ状の基材2と、基材2の一の面に配設される係止手段3とを備える使い捨ておむつ用ファスニングタブ1であって、基材2に、開口部4又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用ファスニングタブ1。基材2の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されていることが好ましい。
【解決手段】テープ状の基材2と、基材2の一の面に配設される係止手段3とを備える使い捨ておむつ用ファスニングタブ1であって、基材2に、開口部4又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用ファスニングタブ1。基材2の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されていることが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ用ファスニングタブ、使い捨ておむつ用サイドパネル及び使い捨ておむつに関し、更に詳しくは、使い捨ておむつを折りたたんだ状態から開いて使用者(被着者)に当て、固定して取り付けるときに、操作性が良く、効率的に使い捨ておむつを使用者に固定することができる使い捨ておむつ用ファスニングタブ、使い捨ておむつ用サイドパネル及び使い捨ておむつに関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ(しばしば「紙おむつ」とも称される。)は、使用者と直接接触する液体透過性のトップシートと、排泄物を吸収保持する吸収体と、排泄物の漏れを防止する液体非透過性のバックシートとを積層した構造を有するおむつである。そしてこの使い捨ておむつは、使用者に対しておむつを確実に固定し、或いはおむつの締め具合を調節するために、何らかのファスニングシステムを備えているものが一般的である。
【0003】
使い捨ておむつ用のファスニングシステムは、通常、固定のための係止手段を有するファスニングタブと呼ばれる固定具と、ランディングゾーンと呼ばれる、ファスニングタブの係止手段を止め付けるための部材とを組み合わせてなるものである。そして、ファスニングシステムには、係止手段として粘着テープを利用したテープファスニングシステム、或いはループとフックとを組み合わせてなるメカニカルファスニングシステム(いわゆる面状ファスナー)等、種々のファスニングシステムが提案されている。
【0004】
図31に示すおむつ100はメカニカルファスニングシステムを備えた使い捨ておむつの一例であり、使用者の体に接触する側から見た図である。大別すると、使用者の腹部側を被包する前部パネル102b及び臀部側を被包する後部パネル102aの2つの構成部分からなる使い捨ておむつ本体102と、前部パネル102b及び後部パネル102aのそれぞれの両側端部(両サイド)に配設される使い捨ておむつ用サイドパネル(以下、「サイドパネル」ということがある)101とを備える。そして、後部パネル102aの両サイドパネル101には係止手段103(フック状のメカニカルファスナー)を有するファスニングタブ104が配設され、前部パネル102b上端近傍(使用者の体に接触しない側)にはファスニングタブ104の被接着体となるランディングゾーン105が配設されている。おむつ100を使用する際には、おむつ100で使用者を被包した後、係止手段103がおむつ100の繊維に係合するようにおむつ100側に折り曲げられたファスニングタブ104を展開し、ランディングゾーン105に止め付けることにより、使用者に対しておむつを固定することができる。
【0005】
このような使い捨ておむつは、市販されているときには、おむつから横に飛び出したファスニングタブがおむつ側に折りたたまれ、更に、サイドパネルと共にファスニングタブが内側に折りたたまれた状態で包装される。このように折りたたまれて包装されたおむつを使用するときには、まずおむつを開き、ファスニングタブを指で摘んで引き出して被着者に装着する。このときに、ファスニングタブは、おむつ側に折りたたまれて貼り付いた状態のものを指で摘む必要があるため、摘み難く、作業者の操作性はよいものではなかった(例えば、特許文献1,2参照)。特に乳幼児が泣いている場合等には、可能な限り速やかにおむつを交換したいという意識が働くため、作業者に精神的な負担を強いることにもなる。
【0006】
一方、ファスニングタブは、図31に示すファスニングタブ104のように、1本のテープ状であると、被着者におむつを装着するときに腰回りについては適度にフィットさせることができるが、脚回りについてはうまくフィットさせることができないという問題があった。このフィット性を向上させるために、腰パネルと大腿パネルとを別個に具備するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、この方法では、フィット性の向上は期待できるものの、ファスニングタブが片側に2枚ずつ必要になるため、操作性が良好ではないという問題があった。
【特許文献1】特許第3222798号公報
【特許文献2】特許第3119443号公報
【特許文献3】実開平3−33623号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その特徴は、使い捨ておむつを折りたたんだ状態から開いて使用者(被着者)に当て、固定して取り付けるときに、操作性が良く、効率的に使い捨ておむつを使用者に固定することができる使い捨ておむつ用ファスニングタブ、使い捨ておむつ用サイドパネル及び使い捨ておむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明によって以下の使い捨ておむつ用ファスニングタブ、使い捨ておむつ用サイドパネル及び使い捨ておむつが提供される。
【0009】
[1] テープ状の基材と、前記基材の一の面に配設される係止手段とを備える使い捨ておむつ用ファスニングタブであって、前記基材に、開口部又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【0010】
[2] 前記基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されている[1]に記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【0011】
[3] 前記開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形である[1]又は[2]に記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【0012】
[4] 前記開口部の幅方向の長さが10〜100mmである[1]〜[3]のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【0013】
[5] シート状のパネル基材と、前記パネル基材の一の面に配設される係止手段とを備える使い捨ておむつ用サイドパネルであって、前記パネル基材に、開口部又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用サイドパネル。
【0014】
[6] 前記基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されている[5]に記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【0015】
[7] 前記開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形である[5]又は[6]に記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【0016】
[8] 前記開口部の幅方向の長さが10〜300mmである[5]〜[7]のいずれかに記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【0017】
[9] 使い捨ておむつ本体と、前記使い捨ておむつ本体に配設される使い捨ておむつ用サイドパネルとを備える使い捨ておむつであって、前記使い捨ておむつ用サイドパネルに配設される、[1]〜[4]のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブを更に備える使い捨ておむつ。
【0018】
[10] 使い捨ておむつ本体と、前記使い捨ておむつ本体に配設される使い捨ておむつ用サイドパネルとを備える使い捨ておむつであって、前記使い捨ておむつ用サイドパネルが、[5]〜[8]のいずれかに記載の使い捨ておむつ用サイドパネルである使い捨ておむつ。
【発明の効果】
【0019】
本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ(以下、単に「ファスニングタブ」ということがある。)によれば、基材に、開口部又は切れ込みが形成されるため、使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」ということがある。)のサイドパネルに配設されたファスニングタブを引き出すときに、その開口部(切れ込みを開くと開口部を形成することができる)に指を掛けてファスニングタブを引き出すことができる。そのため、ファスニングタブを容易に引き出すことができ、おむつを被着者に装着するときの操作性が良好なものとなる。また、ファスニングタブに上記開口部又は切れ込み(切れ込みは、おむつに装着されるときには開かれて開口部となる)が設けられているため、ファスニングタブを引っ張ったときに、ファスニングタブからおむつ(サイドパネル)にかかる力が2方向に分散され、腰回りだけでなく脚回りのフィット性も向上する。また、上記開口部又は切れ込みにより、固定時の視認性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。
【0021】
図1は、本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの一の実施の形態を模式的に示した平面図である。
【0022】
図1に示すように、本実施の形態のファスニングタブ1は、テープ状の基材2と、基材の一の面に配設される係止手段3とを有するものであり、基材2に、指を掛けることができる孔状の開口部4が形成されている。図1に示すファスニングタブ1において、矢印で示した方向aを長さ方向a、矢印で示した方向bを幅方向bとする。図1に示すファスニングタブ1は、基材の長さ方向aの一の端部(おむつ側端部)E側がおむつに取り付けられる。
【0023】
このように本実施の形態のファスニングタブ1は、指を掛けることができる開口部4が形成されているため、ファスニングタブ1を引き出すときに開口部4に指を掛けて容易に引き出すことができ、操作性が良好である。
【0024】
開口部4に指を掛けて引き出すときには、おむつ側端部Eの反対側の端部(先端部)T側に向かって引っ張ることになる。基材2には、開口部4が形成されていることにより、長さ方向aに伸びる細い帯状部分11が開口部4を挟んで並行に2本形成されている。そのため、開口部4に指を掛けて引き出しておむつを被着者に装着するときには、この2本の帯状部分11を引っ張りながらおむつを被着者にフィットさせる状態になる。そのため、帯状部分の1本(腰に近い側の1本)により腰回りに力が加えられ、それにより腰回りのフィット性が向上し、帯状部分の他の1本(脚に近い側の1本)により脚回りに力が加えられ、それにより脚回りのフィット性が向上する。
【0025】
また、ファスニングタブが係止されるランディングゾーンには、キャラクターなどのデザインや係止位置を示す数字あるいは縦線等が印刷されているが、従来のファスニングタブがランディングゾーンに係止されるとその印刷を覆ってしまうことになる。これに対し、本実施の形態のファスニングタブには開口部が設けてあるため、上記印刷を使用者が視認することができる。
【0026】
本実施の形態のファスニングタブにおいては、基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成される伸縮部であることが好ましい。基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されていると、係止手段によりおむつを使用者の体に取り付けるときに、適度に使用者の体を締め付けて、きつ過ぎることもなく、おむつが外れることもないようにすることができる。伸縮性素材としては、弾性的に伸縮可能なエラストマーフィルム、又はその積層体若しくは複合体を挙げることができる(例えば、特公平6−94188号公報、米国特許第5,691,034号公報及び米国特許第5,501,679号公報参照)。また、伸縮性のシートや布帛を単独で、又は組み合わせて、伸縮材として使用することもできる。例えば、伸縮性のシートとして、エラストマーシート、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ウレタンゴム等のシートを使用することができる。また、各種の熱可塑性エラストマー、例えば、ウレタン系エラストマー、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー等のシートを使用することができる。また、伸縮性の布帛として、各種の繊維材料、例えば、織布、不織布等を使用することができる。繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルやポリアミド等の合成繊維や、コットン、レーヨン等の天然繊維を使用することができる。これらの伸縮材は、単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて、例えば、積層体等として使用してもよい。伸縮部は、通常、シート又はテープの形で用いることができ、また、その厚さは、広い範囲で変更することができるが、50〜1000μm程度が好ましい。
【0027】
本実施の形態のファスニングタブの基材の形状は、図1に示すような長方形である必要はなく、基材の一の端部側が広がった台形(図4参照)、正方形、その他いずれの形状でもよい。
【0028】
本実施の形態のファスニングタブにおいて、基材の大きさは特に限定されるものではなく、使用するおむつの大きさに合わせて適宜決定することができる。例えば、大人用おむつの大きさ(幅方向×長さ方向)は25mm×25mm〜120mm×120mmであることが好ましく、子供(乳幼児)用おむつの場合には15mm×15mm〜100mm×100mmであることが好ましい。また、帯状部分の幅が5mm以上であることが好ましい。
【0029】
また、基材の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の合成樹脂が好ましい。場合によっては各種繊維で構成された織布・不織布、紙等も利用できる。本実施の形態のファスニングタブの基材の材質が軟らかい場合には、補強材を配設してもよい(図11参照)。補強材としては、プラスティックフィルム、不織布、織布等を使用することができる。
【0030】
本実施の形態のファスニングタブにおいて、開口部の形状は特に限定されるものではなく、指を掛けてファスニングタブを引き出すことができればよい。例えば、三角形、長方形(図1参照)、正方形、台形(図4参照)、円形、楕円形(図14参照)、トラック形、ハート形(図13参照)、三日月形(図15参照)等を挙げることができる。ここで、各形状は、その頂点部分が円弧状に丸く形成されているものも含む。例えば、図1に示すファスニングタブ1に形成された開口部4は、長方形であるが、その4つの頂点部分は、円弧状に丸く形成されている。開口部の大きさは特に限定されるものではなく、使用するおむつの大きさに合わせて適宜決定することができる。例えば、大人用おむつの大きさ(幅方向×長さ方向)は20mm×20mm〜100mm×100mmであることが好ましく、子供(乳幼児)用おむつの場合には10mm×10mm〜80mm×80mmであることが好ましい。
【0031】
係止手段としては、メカニカルファスナー、粘着テープ等を使用できるが、メカニカルファスナーとすることが好ましい。メカニカルファスナーは、多数の微小突起を有するフックと、これと噛み合うループとの組み合わせによりファスニングを行うため、係止手段としてはフック若しくはループのいずれを形成してもよい。他方をランディングゾーンに形成することにより、ファスニングが可能となるからである。メカニカルファスナーとしては、通常使用されているものを使用することができる。例えば、フックを形成する場合には、微小突起の形状はT字型、マッシュルーム型、鉤型等とすることができ、その材質としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等を使用することができる。また、ループを形成する場合には、織布、不織布等を使用することができ、材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等を使用することができる。
【0032】
係止手段の大きさは、ファスニングタブの大きさに合わせて適宜決定することができる。例えば、係止手段の大きさ(幅方向×長さ方向)は、大人用おむつに使用する場合には、5mm×5mm〜120mm×50mmが好ましい。子供用おむつに使用する場合には、5mm×5mm〜100mm×40mmが好ましい。
【0033】
本実施の形態のファスニングタブをおむつに取り付けるときには、ファスニングタブの係止手段が配設されている面が、おむつを使用者に取り付けるときに内側(使用者に接触する側)を向くように取り付ける。
【0034】
図2は、本発明のファスニングタブの他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図2に示すように、ファスニングタブ1は、孔状の開口部4が係止手段3と接触しない(重ならない)ように形成されてもよい。これは、開口部4と係止手段3との間に基材2があるため係止を解除するときに指が入り易く、ファスニングタブを容易に剥がすことができるからである。開口部4と係止手段3との間の基材部分は5mm以上あることが好ましい。
【0035】
図3は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図3に示すように、本実施の形態のファスニングタブは、一の端部(おむつ側端部E)側から基材の一部を切り落とすように切り込まれて形成された開口部5が形成されている。開口部5は、おむつ側端部Eをその幅方向両端部分を残して(中央部分を)切り落とすように形成されている。開口部5により、基材2の平面形状は凹状に形成される。開口部5は、ファスニングタブ1をおむつ(サイドパネル)に配設したときに、ファスニングタブ1とおむつとにより孔状に形成され、孔状の開口部(例えば、図1においては、開口部4)が形成されたファスニングタブ1がおむつに配設された場合と同様の構造となり、同様の効果を示す。開口部5の形状及び大きさは、上述したファスニングタブに形成される孔状の開口部の場合と同様であることが好ましい。
【0036】
図4〜図6は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図4及び図5に示すファスニングタブ1においては、いずれも台形の基材2に台形の孔状の開口部4が形成されている。図6に示すファスニングタブ1においては、台形の基材2に台形の開口部5が形成されている。図4〜図6に示すファスニングタブ1においては、係止手段3は、先端部T付近に基材2の先端を余らせた状態で配設されている。
【0037】
図7〜図9は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図7及び図8に示すファスニングタブ1においては、いずれも台形の基材2に長方形の孔状の開口部4が形成されている。図9に示すファスニングタブ1においては、台形の基材2に長方形の開口部5が形成されている。図7〜図9に示すファスニングタブ1においては、係止手段3は、基材2の先端が余ることなく、先端部Tまで配設されている(係止手段3が先端部Tを形成している)。
【0038】
図10は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図10に示すファスニングタブ1においては、基材2は、台形状のテープの上底部分に長方形のテープが繋がれた形状であり、その長方形部分に開口部4が形成されている。更に、台形部分に伸縮部12が配設されている。このように、ファスニングタブ1の少なくとも一部に伸縮部12を形成することにより、被着者に装着したときのフィット性が良好になる。
【0039】
図11は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図11に示すファスニングタブ1においては、先端部Tに補強材13が配設され、補強材13に隣接して係止手段3が配設されている。このように、ファスニングタブ1の先端部分に補強材13を配設すると、基材2が軟らかい場合でも、ファスニングタブ1を扱いやすく、操作性が向上する。補強材13の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等を挙げることができる。
【0040】
図12は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図12に示すファスニングタブ1においては、係止手段3が粘着テープである。尚、図12に示す実施の形態以外の、図1〜図25に示す本発明のファスニングタブの実施の形態においては、係止手段3はメカニカルファスナーである。
【0041】
図13〜図15及び図19〜図21は、いずれも本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。これらは、孔状の開口部4の形状を変化させた実施形態である。図13に示すファスニングタブ1では開口部4の形状はハート形、図14では開口部4の形状は円形に近い楕円形、図15では開口部4の形状は三日月形、図19では開口部4の形状は四角形、図20では開口部4の形状は長径が短径の2倍程度ある楕円形、図21では開口部4の形状は、長方形の一辺が内側に向かって円弧状に突き出した形状である。それぞれの形状の向きはいずれの向きであってもよい。
【0042】
図16〜図18及び図22〜図24は、いずれも本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。これらは、いずれも基材2の一部が伸縮部12である。伸縮部12は幅方向における両端部間に形成されている。そして、この伸縮部12に開口部4が形成されている。開口部4の形状は、図16〜図18に示すファスニングタブ1は、図13〜図15に示すファスニングタブ1の場合と同様であり、図22〜図24に示すファスニングタブ1は、図19〜図21に示すファスニングタブ1の場合と同様である。
【0043】
図25は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示し、図25(a)は、基材に切れ込みを入れた状態を示す平面図であり、図25(b)は、基材に開口部を形成した状態を示す平面図である。本実施の形態のファスニングタブ1は、図25(a)に示すように基材2に、開口部を形成させることが可能な切れ込み14が形成されたものである。つまり、この切れ込み14を開くことにより、図25(b)に示すように開口部5が形成されるのである。この場合、開口部5は三角形となる。本実施の形態のファスニングタブ1は、図25(b)に示すように切れ込みを開いて開口部5を形成した状態でおむつに配設される。
【0044】
本実施の形態の使い捨ておむつ用ファスニングタブの製造方法としては、通常のメカニカルファスナーや粘着テープを係止手段とした使い捨ておむつ用ファスニングタブの製造方法とほぼ同様の方法で製造することができ、異なる点は、その工程において、所定形状の開口部又は切れ込みを形成させる点である。
【0045】
例えば、係止手段としてメカニカルファスナーを使用する場合には、所定の材料によりテープ状の基材を作製し、ループ状又はフック状のメカニカルファスナーを配設し、その後に、カッター等により所定形状の開口部又は切れ込みを形成させることによりファスニングタブが製造される。
【0046】
図26は、本発明の使い捨ておむつ用サイドパネル(以下、単に「サイドパネル」ということがある。)をおむつ本体に配設した状態を模式的に示す平面図である。本実施の形態のサイドパネル21は、シート状のパネル基材22と、パネル基材22の一の面に配設される係止手段23とを有するものであり、パネル基材22に、開口部24が形成されている。パネル基材22に形成される開口部24は、人の指を掛けることができるものである。また、開口部24は、パネル基材22の一の端部側から基材22の一部を切り落とすように切り込まれて形成されたものであってもよい(例えば、図3の開口部5のように形成されていてもよい)。この一の端部は、おむつ本体25に取り付ける側の端部である。また、パネル基材22には、開口部24の代わりに切れ込みが形成されてもよい。この場合、パネル基材22をおむつに装着するときに、切れ込みを開いて開口部を形成した状態で装着する。図26に示す本実施の形態のサイドパネル21は、おむつ本体25の後部パネルに相当する部分に配設されており、そのおむつ本体25には、更に前部パネルに相当する部分に通常のサイドパネル21’が配設されている。本実施の形態のサイドパネルは、図26において、サイドパネル21と通常のサイドパネル21’とが一体的に繋がった形状であってもよい。
【0047】
このように、サイドパネルに指を掛けることができる開口部又は切れ込みを形成したため、ファスニングタブを引き出すときに開口部に指を掛けて容易に引き出すことができ、操作性が良好である。
【0048】
本実施の形態のサイドパネルに形成される開口部は、上述した本発明のファスニングタブに形成される開口部と同様の形状であることが好ましい。例えば、開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形であることが好ましい。また、開口部の幅方向の長さが10〜300mmであることが好ましい。図26に示すように、サイドパネル21の幅方向(幅方向b)とは、サイドパネル21のおむつ本体25に配設される側の端部(辺)がおむつ本体25に沿って伸びる方向である。
【0049】
本実施の形態のサイドパネルを構成する基材は、少なくとも一部が伸縮性素材で形成されていることが好ましい。基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されていると、係止手段によりおむつを使用者の体に取り付けるときに、適度に使用者の体を締め付けて、きつ過ぎることもなく、おむつが外れることもないようにすることができる。伸縮性素材の材質及び厚さは、上述した本発明のファスニングタブを構成する基材と同様の材質及び厚さであることが好ましい。本実施の形態のサイドパネルの基材の材質及び形状は、特に限定されるものではなく、通常使用するものを作製するおむつに合わせて適宜決定することができる。また、基材の大きさは、おむつの大きさに応じて適宜決定することができるが、大人用おむつの場合、100mm×50mm〜400mm×200mmが好ましく、子供用おむつの場合、50mm×20mm〜200mm×100mmが好ましい。
【0050】
本実施の形態のサイドパネルを構成する係止手段としては、メカニカルファスナー又は粘着テープを使用することが好ましく、特にメカニカルファスナーが好ましい。本実施の形態において使用する係止手段の材質は、上述した本発明のファスニングタブを構成する係止手段と同様の材質であることが好ましい。また、サイドパネルに係止手段を配設するときの位置としては、サイドパネルの先端部に沿って配設してもよいし、先端部には基材を余らせて先端部付近に配設してもよい。
【0051】
本実施の形態のサイドパネルの製造方法としては、通常のメカニカルファスナーや粘着テープが係止手段として配設されたサイドパネルの製造方法とほぼ同様の方法で製造することができ、異なる点は、その工程において、所定形状の開口部又は切れ込みを形成させる点である。
【0052】
例えば、係止手段としてメカニカルファスナーを使用する場合には、所定の材料によりシート状の基材を作製し、ループ状又はフック状のメカニカルファスナーを配設し、その後に、カッター等により所定形状の開口部又は切れ込みを形成させることによりサイドパネルが製造される。
【0053】
次に、本発明の使い捨ておむつの実施の形態について説明する。本実施の形態の使い捨ておむつは、通常使用される使い捨ておむつに、上述した本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブが配設されたものである。
【0054】
図27は、本発明の使い捨ておむつの一の実施の形態を模式的に示す平面図である。本実施の形態の使い捨ておむつは30、使い捨ておむつ本体36と、使い捨ておむつ本体36に配設される使い捨ておむつ用サイドパネル37とを備え、更に、上記本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ31が、使い捨ておむつ用サイドパネル37に配設されてなるものである。
【0055】
本実施の形態の使い捨ておむつ30は、使用者と直接接触する液体透過性のトップシートと、排泄物を吸収保持する吸収体と、排泄物の漏れを防止する液体非透過性のバックシートとを積層した構造のおむつ本体36を有するおむつである。そして、使用者に対して使い捨ておむつ30を確実に固定し、或いは使い捨ておむつ30の締め具合を調節するために、本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ31を備えている。
【0056】
図27に示すように、本実施の形態の使い捨ておむつを構成するおむつ本体36は、使用者の腹部側を被包する前部パネル36bと、臀部側を被包する後部パネル36aの2つの構成部分からなる。前部パネル36b及び後部パネル36aのそれぞれの両側端部はサイドパネル37が配設されている。そして、後部パネル36aの両サイドパネル37には、ファスニングタブ31が配設され、前部パネル36bの上端近傍(使用者の体に接触しない側)にはファスニングタブ31の被接着体となるランディングゾーン38が配置されている。ファスニングタブ31の基材32には、開口部34が形成され、係止手段33(フック状のメカニカルファスナー)が配設されている。サイドパネル37は、前部パネル36b側と後部パネル36a側の2つに分離している必要はなく、2つが一体的に繋がった構造であってもよい。
【0057】
図27に示すように、本実施の形態の使い捨ておむつ30は、本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ31が、使い捨ておむつ30のサイドパネル37に配設されている。そのため、ファスニングタブ31を引き出すときに、その開口部34に指を掛けて引き出すことができる。それにより、ファスニングタブ31を容易に引き出すことができ、おむつ30を被着者に装着するときの操作性が良好なものとなる。また、ファスニングタブ31に開口部34が設けられているため、ファスニングタブ31を引っ張ったときに、ファスニングタブからサイドパネル37にかかる力が2方向に分散され、腰回りだけでなく脚回りのフィット性も向上する。また、開口部34により、固定時の視認性が向上する。
【0058】
本実施の形態の使い捨ておむつの、ファスニングタブを除いた部分(使い捨ておむつ本体とサイドパネル)は、オープン型の使い捨ておむつであれば特に限定されるものではなく、通常使用されているオープン型の使い捨ておむつを使用することができる。例えば、トップシートの材質としては、使い捨ておむつに通常使用されている液体透過性の材質を使用することができる。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維、天然繊維又はそれらの混紡品の、織布、不織布、又は微孔性シート等を使用することができる。トップシートの厚さは、使い捨ておむつの仕様等に応じて任意に決定することができるが、通常、5〜60μm程度が好ましい。また、吸収体の材質としては、親水性繊維、高吸収性粒子、吸収性ゲル化材料等を使用することができる。親水性繊維としては、セルロース、レーヨン等が挙げられる。そして、バックシートの材質としては、使い捨ておむつに通常使用されている液体不透過性の材質を使用することができる。例えば、ポリエチレンフィルム、多孔質のポリエチレンフィルム等を使用することができる。バックシートの厚さは、使い捨ておむつの仕様等に応じて任意に決定することができるが、通常、5〜60μm程度が好ましい。
【0059】
本実施の形態の使い捨ておむつの製造方法は、特に限定されるものではなく、通常の使い捨ておむつの製造方法により使い捨ておむつ(使い捨ておむつ本体及びサイドパネル)を製造し、上記方法で製造した本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブを取り付ければよい。
【0060】
使い捨ておむつにファスニングタブを取り付ける方法としては、接着剤で貼り付けたり、糸で縫いつけたり、また超音波で接着する等の種々の方法が挙げられる。また、ファスニングタブは、使い捨ておむつのサイドパネルの表面に貼り付けてもよいし、複数枚のシートを重ね合わせてサイドパネルが作製されている場合には、これらシートの間に挟み込んでもよい。
【0061】
次に、本発明の使い捨ておむつの他の実施の形態について説明する。本実施の形態の使い捨ておむつは、通常使用される使い捨ておむつ本体に、上述した本発明の使い捨ておむつ用サイドパネルが配設されたものである。
【0062】
図28は、本発明の使い捨ておむつの他の実施の形態を模式的に示す平面図である。本実施の形態の使い捨ておむつ40は、使い捨ておむつ本体45と、使い捨ておむつ本体45の両側端部に配設される上記本発明の使い捨ておむつ用サイドパネル41とを備えてなるものである。サイドパネル41は、シート状のパネル基材42と、パネル基材42の一の面に配設される係止手段43とを有するものであり、パネル基材42には開口部44が形成されている。使い捨ておむつ本体45は、後部パネル45aと前部パネル45bとを備え、本発明のサイドパネル41は、後部パネル45aに配設されており、前部パネル45bには通常のサイドパネル41’が配設されている。おむつ本体45は、上述した、本発明の使い捨ておむつの一の実施の形態における使い捨ておむつ本体と同様の構成とすることが好ましい。
【0063】
本実施の形態の使い捨ておむつ40は、上述のように構成されるため、上述した、本発明の使い捨ておむつの一の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0064】
本実施の形態の使い捨ておむつの製造方法は、特に限定されるものではなく、通常の使い捨ておむつの製造方法により使い捨ておむつ本体を製造し、上記方法で製造した本発明のサイドパネルを通常の方法で取り付ければよい。
【実施例】
【0065】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0066】
図29に示す構造の使い捨ておむつを作製した。前部パネル56bと後部パネル56aとを備えるおむつ本体56の両サイドに通常の方法でサイドパネル57を配設し、後部パネル56a側に、長方形の基材52にフック状のメカニカルファスナー(係止手段)53を備え長方形の開口部54を形成したファスニングタブ51を通常の方法で配設した。子供用と大人用の2種類のおむつを作製した。
【0067】
おむつ本体及びサイドパネルは、子供用としてP&G社製、パンパース・コットンケア(商品名)・Lサイズを使用した。大人用として、P&G社製、アテント(商品名)・Mサイズを使用した。
【0068】
子供用おむつは、おむつ本体56の長さBを500mm、サイドパネル57を広げたときの長さAを320mm、ファスニングタブ51の長さCを60mm、ファスニングタブの幅Dを60mmとした。開口部34の幅Eを表1に示すように変えた子供用おむつを3種類(実施例1〜3)作製した。
【0069】
大人用おむつは、おむつ本体56の長さBを850mm、サイドパネル57を広げたときの長さAを650mm、ファスニングタブ51の長さCを80mm、ファスニングタブの幅Dを160mmとした。開口部54の幅Eを表1に示すように変えた大人用おむつを2種類(実施例4,5)作製した。また、大人用おむつについては、ファスニングタブ51aの構造を、図30に示すような、2本の帯状のファスニングタブを間隔を開けて配設する構造とした(比較例1)。図30において、図29に記載の符号と同一の符号は、図29における場合と同じ要素を示す。ファスニングタブ51aは、長さCを80mm、幅D(帯1本分の幅)を30mmで、2本の帯間の間隔Fを100mmとした。
【0070】
作製したおむつについて、「引き剥がし易さ」及び「係止し易さ」について試験を行った。
【0071】
「引き剥がし易さ」は、ファスニングタブを係止手段がサイドパネルに貼り付くように折りたたみ、それを引き剥がすときの、剥がし易さを作業者の感覚で評価した。結果を表1に示す。表1において、「○」は簡単に引き剥がせることを示し、「△」は、引き剥がし難いが実使用上問題はないことを示し、「×」は引き剥がし難いことをそれぞれ示す。
【0072】
「係止し易さ」は、おむつを被着者に装着するときの、ファスニングタブを前部パネル(ランディングゾーン)に貼る(固定する)作業のし易さを、作業者の感覚で評価した。結果を表1に示す。表1において、「○」は簡単に固定できることを示し、「△」は、固定し難いが実使用上問題はないことを示し、「×」は固定し難いことをそれぞれ示す。
【0073】
【表1】
【0074】
表1より、開口部を形成したファスニングタブは、2本の帯を配設したファスニングタブより作業性が良好であることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ及び本発明のサイドパネルは、乳幼児用又は成人用の使い捨ておむつ用のファスニングタブ及びサイドパネルとして利用することができ、いずれも、操作性、フィット性及び視認性に優れた使い捨ておむつを得ることができる。本発明の使い捨ておむつは、乳幼児用又は成人用の使い捨ておむつとして利用することができ、操作性、フィット性及び視認性に優れた使い捨ておむつである。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの一の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図2】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図3】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図4】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図5】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図6】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図7】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図8】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図9】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図10】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図11】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図12】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図13】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図14】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図15】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図16】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図17】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図18】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図19】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図20】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図21】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図22】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図23】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図24】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図25】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示し、図25(a)は、基材に切れ込みを入れた状態を示す平面図であり、図25(b)は、基材に開口部を形成した状態を示す平面図である。
【図26】本発明の使い捨ておむつ用サイドパネルをおむつ本体に配設した状態を模式的に示す平面図である。
【図27】本発明の使い捨ておむつの一の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図28】本発明の使い捨ておむつの他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図29】本発明の使い捨ておむつの実施例を模式的に示す平面図である。
【図30】使い捨ておむつの比較例を模式的に示す平面図である。
【図31】従来の使い捨ておむつを模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
【0077】
1,31,51,51a…ファスニングタブ、2,32,52…基材、3,33,53…係止手段、4,5,24,34,44,54…開口部、11…帯状部分、12…伸縮部、13…補強材、14…切れ込み、21,21’,37,41,41’,57…サイドパネル、22,42…パネル基材、23,43…係止手段、25,36,45,56…おむつ本体、30,40,50…おむつ、36a,45a,56a…後部パネル、36b,45b,56b…前部パネル、38…ランディングゾーン、100…おむつ、101…サイドパネル、102…おむつ本体、102a…後部パネル、102b…前部パネル、103…係止手段、104…ファスニングタブ、105…ランディングゾーン、E…おむつ側端部、T…先端部、a…長さ方向、b…幅方向、A…サイドパネルを広げたときの長さ、B…おむつ本体の長さ、C…ファスニングタブの長さ、D…ファスニングタブの幅、E…開口部の幅、F…帯間の間隔。
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ用ファスニングタブ、使い捨ておむつ用サイドパネル及び使い捨ておむつに関し、更に詳しくは、使い捨ておむつを折りたたんだ状態から開いて使用者(被着者)に当て、固定して取り付けるときに、操作性が良く、効率的に使い捨ておむつを使用者に固定することができる使い捨ておむつ用ファスニングタブ、使い捨ておむつ用サイドパネル及び使い捨ておむつに関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ(しばしば「紙おむつ」とも称される。)は、使用者と直接接触する液体透過性のトップシートと、排泄物を吸収保持する吸収体と、排泄物の漏れを防止する液体非透過性のバックシートとを積層した構造を有するおむつである。そしてこの使い捨ておむつは、使用者に対しておむつを確実に固定し、或いはおむつの締め具合を調節するために、何らかのファスニングシステムを備えているものが一般的である。
【0003】
使い捨ておむつ用のファスニングシステムは、通常、固定のための係止手段を有するファスニングタブと呼ばれる固定具と、ランディングゾーンと呼ばれる、ファスニングタブの係止手段を止め付けるための部材とを組み合わせてなるものである。そして、ファスニングシステムには、係止手段として粘着テープを利用したテープファスニングシステム、或いはループとフックとを組み合わせてなるメカニカルファスニングシステム(いわゆる面状ファスナー)等、種々のファスニングシステムが提案されている。
【0004】
図31に示すおむつ100はメカニカルファスニングシステムを備えた使い捨ておむつの一例であり、使用者の体に接触する側から見た図である。大別すると、使用者の腹部側を被包する前部パネル102b及び臀部側を被包する後部パネル102aの2つの構成部分からなる使い捨ておむつ本体102と、前部パネル102b及び後部パネル102aのそれぞれの両側端部(両サイド)に配設される使い捨ておむつ用サイドパネル(以下、「サイドパネル」ということがある)101とを備える。そして、後部パネル102aの両サイドパネル101には係止手段103(フック状のメカニカルファスナー)を有するファスニングタブ104が配設され、前部パネル102b上端近傍(使用者の体に接触しない側)にはファスニングタブ104の被接着体となるランディングゾーン105が配設されている。おむつ100を使用する際には、おむつ100で使用者を被包した後、係止手段103がおむつ100の繊維に係合するようにおむつ100側に折り曲げられたファスニングタブ104を展開し、ランディングゾーン105に止め付けることにより、使用者に対しておむつを固定することができる。
【0005】
このような使い捨ておむつは、市販されているときには、おむつから横に飛び出したファスニングタブがおむつ側に折りたたまれ、更に、サイドパネルと共にファスニングタブが内側に折りたたまれた状態で包装される。このように折りたたまれて包装されたおむつを使用するときには、まずおむつを開き、ファスニングタブを指で摘んで引き出して被着者に装着する。このときに、ファスニングタブは、おむつ側に折りたたまれて貼り付いた状態のものを指で摘む必要があるため、摘み難く、作業者の操作性はよいものではなかった(例えば、特許文献1,2参照)。特に乳幼児が泣いている場合等には、可能な限り速やかにおむつを交換したいという意識が働くため、作業者に精神的な負担を強いることにもなる。
【0006】
一方、ファスニングタブは、図31に示すファスニングタブ104のように、1本のテープ状であると、被着者におむつを装着するときに腰回りについては適度にフィットさせることができるが、脚回りについてはうまくフィットさせることができないという問題があった。このフィット性を向上させるために、腰パネルと大腿パネルとを別個に具備するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、この方法では、フィット性の向上は期待できるものの、ファスニングタブが片側に2枚ずつ必要になるため、操作性が良好ではないという問題があった。
【特許文献1】特許第3222798号公報
【特許文献2】特許第3119443号公報
【特許文献3】実開平3−33623号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その特徴は、使い捨ておむつを折りたたんだ状態から開いて使用者(被着者)に当て、固定して取り付けるときに、操作性が良く、効率的に使い捨ておむつを使用者に固定することができる使い捨ておむつ用ファスニングタブ、使い捨ておむつ用サイドパネル及び使い捨ておむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明によって以下の使い捨ておむつ用ファスニングタブ、使い捨ておむつ用サイドパネル及び使い捨ておむつが提供される。
【0009】
[1] テープ状の基材と、前記基材の一の面に配設される係止手段とを備える使い捨ておむつ用ファスニングタブであって、前記基材に、開口部又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【0010】
[2] 前記基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されている[1]に記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【0011】
[3] 前記開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形である[1]又は[2]に記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【0012】
[4] 前記開口部の幅方向の長さが10〜100mmである[1]〜[3]のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【0013】
[5] シート状のパネル基材と、前記パネル基材の一の面に配設される係止手段とを備える使い捨ておむつ用サイドパネルであって、前記パネル基材に、開口部又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用サイドパネル。
【0014】
[6] 前記基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されている[5]に記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【0015】
[7] 前記開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形である[5]又は[6]に記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【0016】
[8] 前記開口部の幅方向の長さが10〜300mmである[5]〜[7]のいずれかに記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【0017】
[9] 使い捨ておむつ本体と、前記使い捨ておむつ本体に配設される使い捨ておむつ用サイドパネルとを備える使い捨ておむつであって、前記使い捨ておむつ用サイドパネルに配設される、[1]〜[4]のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブを更に備える使い捨ておむつ。
【0018】
[10] 使い捨ておむつ本体と、前記使い捨ておむつ本体に配設される使い捨ておむつ用サイドパネルとを備える使い捨ておむつであって、前記使い捨ておむつ用サイドパネルが、[5]〜[8]のいずれかに記載の使い捨ておむつ用サイドパネルである使い捨ておむつ。
【発明の効果】
【0019】
本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ(以下、単に「ファスニングタブ」ということがある。)によれば、基材に、開口部又は切れ込みが形成されるため、使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」ということがある。)のサイドパネルに配設されたファスニングタブを引き出すときに、その開口部(切れ込みを開くと開口部を形成することができる)に指を掛けてファスニングタブを引き出すことができる。そのため、ファスニングタブを容易に引き出すことができ、おむつを被着者に装着するときの操作性が良好なものとなる。また、ファスニングタブに上記開口部又は切れ込み(切れ込みは、おむつに装着されるときには開かれて開口部となる)が設けられているため、ファスニングタブを引っ張ったときに、ファスニングタブからおむつ(サイドパネル)にかかる力が2方向に分散され、腰回りだけでなく脚回りのフィット性も向上する。また、上記開口部又は切れ込みにより、固定時の視認性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。
【0021】
図1は、本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの一の実施の形態を模式的に示した平面図である。
【0022】
図1に示すように、本実施の形態のファスニングタブ1は、テープ状の基材2と、基材の一の面に配設される係止手段3とを有するものであり、基材2に、指を掛けることができる孔状の開口部4が形成されている。図1に示すファスニングタブ1において、矢印で示した方向aを長さ方向a、矢印で示した方向bを幅方向bとする。図1に示すファスニングタブ1は、基材の長さ方向aの一の端部(おむつ側端部)E側がおむつに取り付けられる。
【0023】
このように本実施の形態のファスニングタブ1は、指を掛けることができる開口部4が形成されているため、ファスニングタブ1を引き出すときに開口部4に指を掛けて容易に引き出すことができ、操作性が良好である。
【0024】
開口部4に指を掛けて引き出すときには、おむつ側端部Eの反対側の端部(先端部)T側に向かって引っ張ることになる。基材2には、開口部4が形成されていることにより、長さ方向aに伸びる細い帯状部分11が開口部4を挟んで並行に2本形成されている。そのため、開口部4に指を掛けて引き出しておむつを被着者に装着するときには、この2本の帯状部分11を引っ張りながらおむつを被着者にフィットさせる状態になる。そのため、帯状部分の1本(腰に近い側の1本)により腰回りに力が加えられ、それにより腰回りのフィット性が向上し、帯状部分の他の1本(脚に近い側の1本)により脚回りに力が加えられ、それにより脚回りのフィット性が向上する。
【0025】
また、ファスニングタブが係止されるランディングゾーンには、キャラクターなどのデザインや係止位置を示す数字あるいは縦線等が印刷されているが、従来のファスニングタブがランディングゾーンに係止されるとその印刷を覆ってしまうことになる。これに対し、本実施の形態のファスニングタブには開口部が設けてあるため、上記印刷を使用者が視認することができる。
【0026】
本実施の形態のファスニングタブにおいては、基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成される伸縮部であることが好ましい。基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されていると、係止手段によりおむつを使用者の体に取り付けるときに、適度に使用者の体を締め付けて、きつ過ぎることもなく、おむつが外れることもないようにすることができる。伸縮性素材としては、弾性的に伸縮可能なエラストマーフィルム、又はその積層体若しくは複合体を挙げることができる(例えば、特公平6−94188号公報、米国特許第5,691,034号公報及び米国特許第5,501,679号公報参照)。また、伸縮性のシートや布帛を単独で、又は組み合わせて、伸縮材として使用することもできる。例えば、伸縮性のシートとして、エラストマーシート、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ウレタンゴム等のシートを使用することができる。また、各種の熱可塑性エラストマー、例えば、ウレタン系エラストマー、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー等のシートを使用することができる。また、伸縮性の布帛として、各種の繊維材料、例えば、織布、不織布等を使用することができる。繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルやポリアミド等の合成繊維や、コットン、レーヨン等の天然繊維を使用することができる。これらの伸縮材は、単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて、例えば、積層体等として使用してもよい。伸縮部は、通常、シート又はテープの形で用いることができ、また、その厚さは、広い範囲で変更することができるが、50〜1000μm程度が好ましい。
【0027】
本実施の形態のファスニングタブの基材の形状は、図1に示すような長方形である必要はなく、基材の一の端部側が広がった台形(図4参照)、正方形、その他いずれの形状でもよい。
【0028】
本実施の形態のファスニングタブにおいて、基材の大きさは特に限定されるものではなく、使用するおむつの大きさに合わせて適宜決定することができる。例えば、大人用おむつの大きさ(幅方向×長さ方向)は25mm×25mm〜120mm×120mmであることが好ましく、子供(乳幼児)用おむつの場合には15mm×15mm〜100mm×100mmであることが好ましい。また、帯状部分の幅が5mm以上であることが好ましい。
【0029】
また、基材の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の合成樹脂が好ましい。場合によっては各種繊維で構成された織布・不織布、紙等も利用できる。本実施の形態のファスニングタブの基材の材質が軟らかい場合には、補強材を配設してもよい(図11参照)。補強材としては、プラスティックフィルム、不織布、織布等を使用することができる。
【0030】
本実施の形態のファスニングタブにおいて、開口部の形状は特に限定されるものではなく、指を掛けてファスニングタブを引き出すことができればよい。例えば、三角形、長方形(図1参照)、正方形、台形(図4参照)、円形、楕円形(図14参照)、トラック形、ハート形(図13参照)、三日月形(図15参照)等を挙げることができる。ここで、各形状は、その頂点部分が円弧状に丸く形成されているものも含む。例えば、図1に示すファスニングタブ1に形成された開口部4は、長方形であるが、その4つの頂点部分は、円弧状に丸く形成されている。開口部の大きさは特に限定されるものではなく、使用するおむつの大きさに合わせて適宜決定することができる。例えば、大人用おむつの大きさ(幅方向×長さ方向)は20mm×20mm〜100mm×100mmであることが好ましく、子供(乳幼児)用おむつの場合には10mm×10mm〜80mm×80mmであることが好ましい。
【0031】
係止手段としては、メカニカルファスナー、粘着テープ等を使用できるが、メカニカルファスナーとすることが好ましい。メカニカルファスナーは、多数の微小突起を有するフックと、これと噛み合うループとの組み合わせによりファスニングを行うため、係止手段としてはフック若しくはループのいずれを形成してもよい。他方をランディングゾーンに形成することにより、ファスニングが可能となるからである。メカニカルファスナーとしては、通常使用されているものを使用することができる。例えば、フックを形成する場合には、微小突起の形状はT字型、マッシュルーム型、鉤型等とすることができ、その材質としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等を使用することができる。また、ループを形成する場合には、織布、不織布等を使用することができ、材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等を使用することができる。
【0032】
係止手段の大きさは、ファスニングタブの大きさに合わせて適宜決定することができる。例えば、係止手段の大きさ(幅方向×長さ方向)は、大人用おむつに使用する場合には、5mm×5mm〜120mm×50mmが好ましい。子供用おむつに使用する場合には、5mm×5mm〜100mm×40mmが好ましい。
【0033】
本実施の形態のファスニングタブをおむつに取り付けるときには、ファスニングタブの係止手段が配設されている面が、おむつを使用者に取り付けるときに内側(使用者に接触する側)を向くように取り付ける。
【0034】
図2は、本発明のファスニングタブの他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図2に示すように、ファスニングタブ1は、孔状の開口部4が係止手段3と接触しない(重ならない)ように形成されてもよい。これは、開口部4と係止手段3との間に基材2があるため係止を解除するときに指が入り易く、ファスニングタブを容易に剥がすことができるからである。開口部4と係止手段3との間の基材部分は5mm以上あることが好ましい。
【0035】
図3は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図3に示すように、本実施の形態のファスニングタブは、一の端部(おむつ側端部E)側から基材の一部を切り落とすように切り込まれて形成された開口部5が形成されている。開口部5は、おむつ側端部Eをその幅方向両端部分を残して(中央部分を)切り落とすように形成されている。開口部5により、基材2の平面形状は凹状に形成される。開口部5は、ファスニングタブ1をおむつ(サイドパネル)に配設したときに、ファスニングタブ1とおむつとにより孔状に形成され、孔状の開口部(例えば、図1においては、開口部4)が形成されたファスニングタブ1がおむつに配設された場合と同様の構造となり、同様の効果を示す。開口部5の形状及び大きさは、上述したファスニングタブに形成される孔状の開口部の場合と同様であることが好ましい。
【0036】
図4〜図6は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図4及び図5に示すファスニングタブ1においては、いずれも台形の基材2に台形の孔状の開口部4が形成されている。図6に示すファスニングタブ1においては、台形の基材2に台形の開口部5が形成されている。図4〜図6に示すファスニングタブ1においては、係止手段3は、先端部T付近に基材2の先端を余らせた状態で配設されている。
【0037】
図7〜図9は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図7及び図8に示すファスニングタブ1においては、いずれも台形の基材2に長方形の孔状の開口部4が形成されている。図9に示すファスニングタブ1においては、台形の基材2に長方形の開口部5が形成されている。図7〜図9に示すファスニングタブ1においては、係止手段3は、基材2の先端が余ることなく、先端部Tまで配設されている(係止手段3が先端部Tを形成している)。
【0038】
図10は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図10に示すファスニングタブ1においては、基材2は、台形状のテープの上底部分に長方形のテープが繋がれた形状であり、その長方形部分に開口部4が形成されている。更に、台形部分に伸縮部12が配設されている。このように、ファスニングタブ1の少なくとも一部に伸縮部12を形成することにより、被着者に装着したときのフィット性が良好になる。
【0039】
図11は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図11に示すファスニングタブ1においては、先端部Tに補強材13が配設され、補強材13に隣接して係止手段3が配設されている。このように、ファスニングタブ1の先端部分に補強材13を配設すると、基材2が軟らかい場合でも、ファスニングタブ1を扱いやすく、操作性が向上する。補強材13の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等を挙げることができる。
【0040】
図12は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。図12に示すファスニングタブ1においては、係止手段3が粘着テープである。尚、図12に示す実施の形態以外の、図1〜図25に示す本発明のファスニングタブの実施の形態においては、係止手段3はメカニカルファスナーである。
【0041】
図13〜図15及び図19〜図21は、いずれも本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。これらは、孔状の開口部4の形状を変化させた実施形態である。図13に示すファスニングタブ1では開口部4の形状はハート形、図14では開口部4の形状は円形に近い楕円形、図15では開口部4の形状は三日月形、図19では開口部4の形状は四角形、図20では開口部4の形状は長径が短径の2倍程度ある楕円形、図21では開口部4の形状は、長方形の一辺が内側に向かって円弧状に突き出した形状である。それぞれの形状の向きはいずれの向きであってもよい。
【0042】
図16〜図18及び図22〜図24は、いずれも本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。これらは、いずれも基材2の一部が伸縮部12である。伸縮部12は幅方向における両端部間に形成されている。そして、この伸縮部12に開口部4が形成されている。開口部4の形状は、図16〜図18に示すファスニングタブ1は、図13〜図15に示すファスニングタブ1の場合と同様であり、図22〜図24に示すファスニングタブ1は、図19〜図21に示すファスニングタブ1の場合と同様である。
【0043】
図25は、本発明のファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示し、図25(a)は、基材に切れ込みを入れた状態を示す平面図であり、図25(b)は、基材に開口部を形成した状態を示す平面図である。本実施の形態のファスニングタブ1は、図25(a)に示すように基材2に、開口部を形成させることが可能な切れ込み14が形成されたものである。つまり、この切れ込み14を開くことにより、図25(b)に示すように開口部5が形成されるのである。この場合、開口部5は三角形となる。本実施の形態のファスニングタブ1は、図25(b)に示すように切れ込みを開いて開口部5を形成した状態でおむつに配設される。
【0044】
本実施の形態の使い捨ておむつ用ファスニングタブの製造方法としては、通常のメカニカルファスナーや粘着テープを係止手段とした使い捨ておむつ用ファスニングタブの製造方法とほぼ同様の方法で製造することができ、異なる点は、その工程において、所定形状の開口部又は切れ込みを形成させる点である。
【0045】
例えば、係止手段としてメカニカルファスナーを使用する場合には、所定の材料によりテープ状の基材を作製し、ループ状又はフック状のメカニカルファスナーを配設し、その後に、カッター等により所定形状の開口部又は切れ込みを形成させることによりファスニングタブが製造される。
【0046】
図26は、本発明の使い捨ておむつ用サイドパネル(以下、単に「サイドパネル」ということがある。)をおむつ本体に配設した状態を模式的に示す平面図である。本実施の形態のサイドパネル21は、シート状のパネル基材22と、パネル基材22の一の面に配設される係止手段23とを有するものであり、パネル基材22に、開口部24が形成されている。パネル基材22に形成される開口部24は、人の指を掛けることができるものである。また、開口部24は、パネル基材22の一の端部側から基材22の一部を切り落とすように切り込まれて形成されたものであってもよい(例えば、図3の開口部5のように形成されていてもよい)。この一の端部は、おむつ本体25に取り付ける側の端部である。また、パネル基材22には、開口部24の代わりに切れ込みが形成されてもよい。この場合、パネル基材22をおむつに装着するときに、切れ込みを開いて開口部を形成した状態で装着する。図26に示す本実施の形態のサイドパネル21は、おむつ本体25の後部パネルに相当する部分に配設されており、そのおむつ本体25には、更に前部パネルに相当する部分に通常のサイドパネル21’が配設されている。本実施の形態のサイドパネルは、図26において、サイドパネル21と通常のサイドパネル21’とが一体的に繋がった形状であってもよい。
【0047】
このように、サイドパネルに指を掛けることができる開口部又は切れ込みを形成したため、ファスニングタブを引き出すときに開口部に指を掛けて容易に引き出すことができ、操作性が良好である。
【0048】
本実施の形態のサイドパネルに形成される開口部は、上述した本発明のファスニングタブに形成される開口部と同様の形状であることが好ましい。例えば、開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形であることが好ましい。また、開口部の幅方向の長さが10〜300mmであることが好ましい。図26に示すように、サイドパネル21の幅方向(幅方向b)とは、サイドパネル21のおむつ本体25に配設される側の端部(辺)がおむつ本体25に沿って伸びる方向である。
【0049】
本実施の形態のサイドパネルを構成する基材は、少なくとも一部が伸縮性素材で形成されていることが好ましい。基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されていると、係止手段によりおむつを使用者の体に取り付けるときに、適度に使用者の体を締め付けて、きつ過ぎることもなく、おむつが外れることもないようにすることができる。伸縮性素材の材質及び厚さは、上述した本発明のファスニングタブを構成する基材と同様の材質及び厚さであることが好ましい。本実施の形態のサイドパネルの基材の材質及び形状は、特に限定されるものではなく、通常使用するものを作製するおむつに合わせて適宜決定することができる。また、基材の大きさは、おむつの大きさに応じて適宜決定することができるが、大人用おむつの場合、100mm×50mm〜400mm×200mmが好ましく、子供用おむつの場合、50mm×20mm〜200mm×100mmが好ましい。
【0050】
本実施の形態のサイドパネルを構成する係止手段としては、メカニカルファスナー又は粘着テープを使用することが好ましく、特にメカニカルファスナーが好ましい。本実施の形態において使用する係止手段の材質は、上述した本発明のファスニングタブを構成する係止手段と同様の材質であることが好ましい。また、サイドパネルに係止手段を配設するときの位置としては、サイドパネルの先端部に沿って配設してもよいし、先端部には基材を余らせて先端部付近に配設してもよい。
【0051】
本実施の形態のサイドパネルの製造方法としては、通常のメカニカルファスナーや粘着テープが係止手段として配設されたサイドパネルの製造方法とほぼ同様の方法で製造することができ、異なる点は、その工程において、所定形状の開口部又は切れ込みを形成させる点である。
【0052】
例えば、係止手段としてメカニカルファスナーを使用する場合には、所定の材料によりシート状の基材を作製し、ループ状又はフック状のメカニカルファスナーを配設し、その後に、カッター等により所定形状の開口部又は切れ込みを形成させることによりサイドパネルが製造される。
【0053】
次に、本発明の使い捨ておむつの実施の形態について説明する。本実施の形態の使い捨ておむつは、通常使用される使い捨ておむつに、上述した本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブが配設されたものである。
【0054】
図27は、本発明の使い捨ておむつの一の実施の形態を模式的に示す平面図である。本実施の形態の使い捨ておむつは30、使い捨ておむつ本体36と、使い捨ておむつ本体36に配設される使い捨ておむつ用サイドパネル37とを備え、更に、上記本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ31が、使い捨ておむつ用サイドパネル37に配設されてなるものである。
【0055】
本実施の形態の使い捨ておむつ30は、使用者と直接接触する液体透過性のトップシートと、排泄物を吸収保持する吸収体と、排泄物の漏れを防止する液体非透過性のバックシートとを積層した構造のおむつ本体36を有するおむつである。そして、使用者に対して使い捨ておむつ30を確実に固定し、或いは使い捨ておむつ30の締め具合を調節するために、本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ31を備えている。
【0056】
図27に示すように、本実施の形態の使い捨ておむつを構成するおむつ本体36は、使用者の腹部側を被包する前部パネル36bと、臀部側を被包する後部パネル36aの2つの構成部分からなる。前部パネル36b及び後部パネル36aのそれぞれの両側端部はサイドパネル37が配設されている。そして、後部パネル36aの両サイドパネル37には、ファスニングタブ31が配設され、前部パネル36bの上端近傍(使用者の体に接触しない側)にはファスニングタブ31の被接着体となるランディングゾーン38が配置されている。ファスニングタブ31の基材32には、開口部34が形成され、係止手段33(フック状のメカニカルファスナー)が配設されている。サイドパネル37は、前部パネル36b側と後部パネル36a側の2つに分離している必要はなく、2つが一体的に繋がった構造であってもよい。
【0057】
図27に示すように、本実施の形態の使い捨ておむつ30は、本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ31が、使い捨ておむつ30のサイドパネル37に配設されている。そのため、ファスニングタブ31を引き出すときに、その開口部34に指を掛けて引き出すことができる。それにより、ファスニングタブ31を容易に引き出すことができ、おむつ30を被着者に装着するときの操作性が良好なものとなる。また、ファスニングタブ31に開口部34が設けられているため、ファスニングタブ31を引っ張ったときに、ファスニングタブからサイドパネル37にかかる力が2方向に分散され、腰回りだけでなく脚回りのフィット性も向上する。また、開口部34により、固定時の視認性が向上する。
【0058】
本実施の形態の使い捨ておむつの、ファスニングタブを除いた部分(使い捨ておむつ本体とサイドパネル)は、オープン型の使い捨ておむつであれば特に限定されるものではなく、通常使用されているオープン型の使い捨ておむつを使用することができる。例えば、トップシートの材質としては、使い捨ておむつに通常使用されている液体透過性の材質を使用することができる。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維、天然繊維又はそれらの混紡品の、織布、不織布、又は微孔性シート等を使用することができる。トップシートの厚さは、使い捨ておむつの仕様等に応じて任意に決定することができるが、通常、5〜60μm程度が好ましい。また、吸収体の材質としては、親水性繊維、高吸収性粒子、吸収性ゲル化材料等を使用することができる。親水性繊維としては、セルロース、レーヨン等が挙げられる。そして、バックシートの材質としては、使い捨ておむつに通常使用されている液体不透過性の材質を使用することができる。例えば、ポリエチレンフィルム、多孔質のポリエチレンフィルム等を使用することができる。バックシートの厚さは、使い捨ておむつの仕様等に応じて任意に決定することができるが、通常、5〜60μm程度が好ましい。
【0059】
本実施の形態の使い捨ておむつの製造方法は、特に限定されるものではなく、通常の使い捨ておむつの製造方法により使い捨ておむつ(使い捨ておむつ本体及びサイドパネル)を製造し、上記方法で製造した本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブを取り付ければよい。
【0060】
使い捨ておむつにファスニングタブを取り付ける方法としては、接着剤で貼り付けたり、糸で縫いつけたり、また超音波で接着する等の種々の方法が挙げられる。また、ファスニングタブは、使い捨ておむつのサイドパネルの表面に貼り付けてもよいし、複数枚のシートを重ね合わせてサイドパネルが作製されている場合には、これらシートの間に挟み込んでもよい。
【0061】
次に、本発明の使い捨ておむつの他の実施の形態について説明する。本実施の形態の使い捨ておむつは、通常使用される使い捨ておむつ本体に、上述した本発明の使い捨ておむつ用サイドパネルが配設されたものである。
【0062】
図28は、本発明の使い捨ておむつの他の実施の形態を模式的に示す平面図である。本実施の形態の使い捨ておむつ40は、使い捨ておむつ本体45と、使い捨ておむつ本体45の両側端部に配設される上記本発明の使い捨ておむつ用サイドパネル41とを備えてなるものである。サイドパネル41は、シート状のパネル基材42と、パネル基材42の一の面に配設される係止手段43とを有するものであり、パネル基材42には開口部44が形成されている。使い捨ておむつ本体45は、後部パネル45aと前部パネル45bとを備え、本発明のサイドパネル41は、後部パネル45aに配設されており、前部パネル45bには通常のサイドパネル41’が配設されている。おむつ本体45は、上述した、本発明の使い捨ておむつの一の実施の形態における使い捨ておむつ本体と同様の構成とすることが好ましい。
【0063】
本実施の形態の使い捨ておむつ40は、上述のように構成されるため、上述した、本発明の使い捨ておむつの一の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0064】
本実施の形態の使い捨ておむつの製造方法は、特に限定されるものではなく、通常の使い捨ておむつの製造方法により使い捨ておむつ本体を製造し、上記方法で製造した本発明のサイドパネルを通常の方法で取り付ければよい。
【実施例】
【0065】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0066】
図29に示す構造の使い捨ておむつを作製した。前部パネル56bと後部パネル56aとを備えるおむつ本体56の両サイドに通常の方法でサイドパネル57を配設し、後部パネル56a側に、長方形の基材52にフック状のメカニカルファスナー(係止手段)53を備え長方形の開口部54を形成したファスニングタブ51を通常の方法で配設した。子供用と大人用の2種類のおむつを作製した。
【0067】
おむつ本体及びサイドパネルは、子供用としてP&G社製、パンパース・コットンケア(商品名)・Lサイズを使用した。大人用として、P&G社製、アテント(商品名)・Mサイズを使用した。
【0068】
子供用おむつは、おむつ本体56の長さBを500mm、サイドパネル57を広げたときの長さAを320mm、ファスニングタブ51の長さCを60mm、ファスニングタブの幅Dを60mmとした。開口部34の幅Eを表1に示すように変えた子供用おむつを3種類(実施例1〜3)作製した。
【0069】
大人用おむつは、おむつ本体56の長さBを850mm、サイドパネル57を広げたときの長さAを650mm、ファスニングタブ51の長さCを80mm、ファスニングタブの幅Dを160mmとした。開口部54の幅Eを表1に示すように変えた大人用おむつを2種類(実施例4,5)作製した。また、大人用おむつについては、ファスニングタブ51aの構造を、図30に示すような、2本の帯状のファスニングタブを間隔を開けて配設する構造とした(比較例1)。図30において、図29に記載の符号と同一の符号は、図29における場合と同じ要素を示す。ファスニングタブ51aは、長さCを80mm、幅D(帯1本分の幅)を30mmで、2本の帯間の間隔Fを100mmとした。
【0070】
作製したおむつについて、「引き剥がし易さ」及び「係止し易さ」について試験を行った。
【0071】
「引き剥がし易さ」は、ファスニングタブを係止手段がサイドパネルに貼り付くように折りたたみ、それを引き剥がすときの、剥がし易さを作業者の感覚で評価した。結果を表1に示す。表1において、「○」は簡単に引き剥がせることを示し、「△」は、引き剥がし難いが実使用上問題はないことを示し、「×」は引き剥がし難いことをそれぞれ示す。
【0072】
「係止し易さ」は、おむつを被着者に装着するときの、ファスニングタブを前部パネル(ランディングゾーン)に貼る(固定する)作業のし易さを、作業者の感覚で評価した。結果を表1に示す。表1において、「○」は簡単に固定できることを示し、「△」は、固定し難いが実使用上問題はないことを示し、「×」は固定し難いことをそれぞれ示す。
【0073】
【表1】
【0074】
表1より、開口部を形成したファスニングタブは、2本の帯を配設したファスニングタブより作業性が良好であることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブ及び本発明のサイドパネルは、乳幼児用又は成人用の使い捨ておむつ用のファスニングタブ及びサイドパネルとして利用することができ、いずれも、操作性、フィット性及び視認性に優れた使い捨ておむつを得ることができる。本発明の使い捨ておむつは、乳幼児用又は成人用の使い捨ておむつとして利用することができ、操作性、フィット性及び視認性に優れた使い捨ておむつである。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの一の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図2】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図3】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図4】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図5】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図6】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図7】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図8】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図9】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図10】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図11】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図12】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図13】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図14】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図15】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図16】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図17】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図18】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図19】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図20】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図21】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図22】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図23】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図24】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図25】本発明の使い捨ておむつ用ファスニングタブの更に他の実施の形態を模式的に示し、図25(a)は、基材に切れ込みを入れた状態を示す平面図であり、図25(b)は、基材に開口部を形成した状態を示す平面図である。
【図26】本発明の使い捨ておむつ用サイドパネルをおむつ本体に配設した状態を模式的に示す平面図である。
【図27】本発明の使い捨ておむつの一の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図28】本発明の使い捨ておむつの他の実施の形態を模式的に示す平面図である。
【図29】本発明の使い捨ておむつの実施例を模式的に示す平面図である。
【図30】使い捨ておむつの比較例を模式的に示す平面図である。
【図31】従来の使い捨ておむつを模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
【0077】
1,31,51,51a…ファスニングタブ、2,32,52…基材、3,33,53…係止手段、4,5,24,34,44,54…開口部、11…帯状部分、12…伸縮部、13…補強材、14…切れ込み、21,21’,37,41,41’,57…サイドパネル、22,42…パネル基材、23,43…係止手段、25,36,45,56…おむつ本体、30,40,50…おむつ、36a,45a,56a…後部パネル、36b,45b,56b…前部パネル、38…ランディングゾーン、100…おむつ、101…サイドパネル、102…おむつ本体、102a…後部パネル、102b…前部パネル、103…係止手段、104…ファスニングタブ、105…ランディングゾーン、E…おむつ側端部、T…先端部、a…長さ方向、b…幅方向、A…サイドパネルを広げたときの長さ、B…おむつ本体の長さ、C…ファスニングタブの長さ、D…ファスニングタブの幅、E…開口部の幅、F…帯間の間隔。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープ状の基材と、前記基材の一の面に配設される係止手段とを備える使い捨ておむつ用ファスニングタブであって、
前記基材に、開口部又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【請求項2】
前記基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【請求項3】
前記開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形である請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【請求項4】
前記開口部の幅方向の長さが10〜100mmである請求項1〜3のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【請求項5】
シート状のパネル基材と、前記パネル基材の一の面に配設される係止手段とを備える使い捨ておむつ用サイドパネルであって、
前記パネル基材に、開口部又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用サイドパネル。
【請求項6】
前記基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されている請求項5に記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【請求項7】
前記開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形である請求項5又は6に記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【請求項8】
前記開口部の幅方向の長さが10〜300mmである請求項5〜7のいずれかに記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【請求項9】
使い捨ておむつ本体と、前記使い捨ておむつ本体に配設される使い捨ておむつ用サイドパネルとを備える使い捨ておむつであって、
前記使い捨ておむつ用サイドパネルに配設される、請求項1〜4のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブを更に備える使い捨ておむつ。
【請求項10】
使い捨ておむつ本体と、前記使い捨ておむつ本体に配設される使い捨ておむつ用サイドパネルとを備える使い捨ておむつであって、
前記使い捨ておむつ用サイドパネルが、請求項5〜8のいずれかに記載の使い捨ておむつ用サイドパネルである使い捨ておむつ。
【請求項1】
テープ状の基材と、前記基材の一の面に配設される係止手段とを備える使い捨ておむつ用ファスニングタブであって、
前記基材に、開口部又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【請求項2】
前記基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【請求項3】
前記開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形である請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【請求項4】
前記開口部の幅方向の長さが10〜100mmである請求項1〜3のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブ。
【請求項5】
シート状のパネル基材と、前記パネル基材の一の面に配設される係止手段とを備える使い捨ておむつ用サイドパネルであって、
前記パネル基材に、開口部又は切れ込みが形成される使い捨ておむつ用サイドパネル。
【請求項6】
前記基材の少なくとも一部が伸縮性素材で形成されている請求項5に記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【請求項7】
前記開口部の形状が、三角形、長方形、正方形、台形、円形、楕円形、トラック形、ハート形、又は三日月形である請求項5又は6に記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【請求項8】
前記開口部の幅方向の長さが10〜300mmである請求項5〜7のいずれかに記載の使い捨ておむつ用サイドパネル。
【請求項9】
使い捨ておむつ本体と、前記使い捨ておむつ本体に配設される使い捨ておむつ用サイドパネルとを備える使い捨ておむつであって、
前記使い捨ておむつ用サイドパネルに配設される、請求項1〜4のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングタブを更に備える使い捨ておむつ。
【請求項10】
使い捨ておむつ本体と、前記使い捨ておむつ本体に配設される使い捨ておむつ用サイドパネルとを備える使い捨ておむつであって、
前記使い捨ておむつ用サイドパネルが、請求項5〜8のいずれかに記載の使い捨ておむつ用サイドパネルである使い捨ておむつ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公開番号】特開2006−158632(P2006−158632A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−354080(P2004−354080)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】
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