使い捨ておむつ
【課題】 装着しやすく、また、使用中での装着安定性も良好でフィット性が確保でき、排便時の処理も簡単で安価な吸収性物品の提供。
【解決手段】 液透過性の表面シート11と液不透過性の防漏シート12とその間に介在された吸収体13を配置したおむつ本体14を備えている。おむつ本体14の長手方向の背側部(一端部)15には、上記防漏シート12側に着用者のウエスト周囲を覆うべき弾性帯体16が輪状に設けられており、該弾性帯体16は、上記背側部15の両側部(フラップ)で上記防漏シート12に固定されて、上記弾性帯体16の全体が上記防漏シート側に配置され、使用時には上記表面シート11側に反転されるようになされており、上記おむつ本体の腹側部(他端部)又は上記弾性帯体16の少なくとも一方に、上記おむつ本体14の腹側部と上記弾性帯体16を止着する止着部材17が設けられており、該止着部材17がメカニカルファスナーである。
【解決手段】 液透過性の表面シート11と液不透過性の防漏シート12とその間に介在された吸収体13を配置したおむつ本体14を備えている。おむつ本体14の長手方向の背側部(一端部)15には、上記防漏シート12側に着用者のウエスト周囲を覆うべき弾性帯体16が輪状に設けられており、該弾性帯体16は、上記背側部15の両側部(フラップ)で上記防漏シート12に固定されて、上記弾性帯体16の全体が上記防漏シート側に配置され、使用時には上記表面シート11側に反転されるようになされており、上記おむつ本体の腹側部(他端部)又は上記弾性帯体16の少なくとも一方に、上記おむつ本体14の腹側部と上記弾性帯体16を止着する止着部材17が設けられており、該止着部材17がメカニカルファスナーである。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装着性とフィット性を改善した使い捨ておむつに関し、更に詳しくは、乳幼児用、失禁者用、大人用に供される使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の使い捨ておむつは、図11に示すように、液透過性の表面シート2と液不透過性の防漏シート3とこれらのシート間に吸収体4を介在したおむつ本体5を備えており、該おむつ本体5を身体に装着する手段として、おむつ本体の背側に設けられたファスニングテープ6と該ファスニングテープ6が貼着される腹側に設けられたランディングテープ7とが設けられている。また、使い捨ておむつにおける簡易的な装着具として、ゴムバンドを使用するものや、乳幼児用使い捨ておむつにおいては、全くのパンツ型に予め成型されたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の使い捨ておむつでは、フィット性を確保するためには、使い捨ておむつの装着状態を初期の段階と使用中の段階とで一定に保つ必要があり、確実に且つ弾性的に保持する必要がある。ところが、乳幼児の場合、特にフィット性が要求される高月齢児においては、おむつ替えの時に、着用者はじっとしていないために、確実に装着できず、不安定となる。
【0004】更に、高月齢児においては、寝かせた状態でのおむつ替えから、立った状態でのおむつ替えが多くなり、従来のファスニングテープ6による装着では装着し難く、装着後の装着状態も不安定である。このように、使い捨ておむつ装着の初期の状態が不安定であるため、フィット性は不十分であるのに加え、高月齢児においては、更に、活動量が大きいため、使用中での装着状態の変形が起こり、更にフィット性が損なわれ、その結果、漏れの原因になるという不都合がある。
【0005】また、失禁者用の使い捨ておむつの場合、従来のファスニングテープ6による製品では、自分で立ったまま装着することは、装着者が高齢であることを考えても困難である。更に、失禁者は常に失禁状態にあるわけではなく、自発的に排尿しようとした場合には、ファスニングテープを引き剥がして使い捨ておむつを取り除く必要があるが、該操作は立位の状態では非常に面倒になるという不都合がある。ゴムバンドによる装着にあっては、使い捨ておむつにゴムバンドを付ける操作が比較的面倒であるのに加え、ゴムバンドが細いため、装着安定性に欠ける欠点がある。パンツ型の使い捨ておむつにおいては、また製造工程が複雑になり高価になるとともに、排便処理の際に脱がせ難くく、更に、排便処理時におむつ自体を丸めて処理し難いという問題点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、装着しやすく、また、使用中での装着安定性も良好でフィット性が確保でき、排便時の処理も簡単で安価な吸収性物品を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は液透過性の表面シートと、液不透過性の防漏シートと、これらのシート間に配置された吸収体とからなるおむつ本体を備えた使い捨ておむつにおいて、上記おむつ本体の長手方向の一端部には、上記防漏シート側に着用者のウエスト周囲を覆うべき弾性帯体が輪状に設けられており、該弾性帯体は、上記長手方向の一端部の両側部で上記防漏シートに固定され、上記弾性帯体の全体が上記防漏シート側に配置されており且つ使用時には上記表面シート側に反転されるようになされており、上記おむつ本体の他端部又は上記弾性帯体の少なくとも一方に、これらを互いに止着する止着部材が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0008】
【作用】本発明の使い捨ておむつを装着する場合には、防漏シート側に位置する弾性帯体を裏返すようにして、表面シート側に配置し、表面シート側に着用者のウエスト周囲を覆う輪状を形成する。この状態で、輪状の弾性帯体に体を通した後、おむつ本体の他端部を止着部材により弾性帯体に止着するか、または弾性帯体に着用者の体を通す前に予め、おむつ本体の他端部を止着部材にて弾性帯体16に止めて、パンツ型を形成してから、パンツのようにして履いてもよい。排尿時における使い捨ておむつの交換は、パンツを脱がすようにすればよい。また、排便時の交換は、寝かせた状態で止着部材で止めてある部分を剥がしてお尻の部分の方に丸めてから、丸めた部分を弾性帯体で止めて廃棄処理できる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施例の使い捨ておむつの斜視図、図2R>2は、図1のIIーII線に沿って切断した断面図、図3は、図1に示す使い捨ておむつの装着方法を示す斜視図、図4は、図1に示す使い捨ておむつの廃棄処理状態を示す斜視図、図5は、図1に示す使い捨ておむつの弾性帯体の断面図、図6は、他の実施例による弾性帯体の断面図、図7は、図1に示す使い捨ておむつの弾性帯体の接合状態を示す斜視図、図8は、弾性帯体の他の接合状態を示す斜視図、図9は、弾性帯体の他の接合状態を示す斜視図、図10は、他の実施例による使い捨ておむつの斜視図である。
【0010】図1に示すように、本実施例の使い捨ておむつ10は、液透過性の表面シート11と液不透過性の防漏シート12とその間に介在された吸収体13を配置したおむつ本体14を備えている。おむつ本体14の長手方向の背側部(一端部)15には、上記防漏シート12側に着用者のウエスト周囲を覆うべき弾性帯体16が輪状に設けられており、該弾性帯体16は、上記背側部15の両側部(サイドフラップ)15a、15bで上記防漏シート12に固定されて、上記弾性帯体16の全体が上記防漏シート側に配置され、使用時には上記表面シート11側に反転されるようになされており、上記おむつ本体の腹側部(他端部)又は上記弾性帯体16の少なくとも一方に、上記おむつ本体14の腹側部と上記弾性帯体16を止着する止着部材17が設けられている。
【0011】上述のおむつ本体14は、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部18と背側に位置する上記背側部15とが形成されており、背側部15のサイドフラップ15a、15bにおける防漏シート12に弾性帯体16が輪状を形成するように、弾性帯体16の両端部が接合固定されている。また、腹側部18には、その防漏シート12側に一対の止着部材17、17が設けられており、着用時に腹側部18を弾性帯体16に剥離自在に止着するように構成されている。尚、腹側部18と背側部15との間に位置する股下部19には、弾性部材20が配置されており、吸収体13を挟んで着用時に股下ギャザーが形成されるようになっている。
【0012】弾性帯体16は、図2及び図7に示すように、背側部15の防漏シート12上面に輪状に接合されているが、弾性帯体16の両端部16a、16bにおいてその外面側が折り返されて接合固定されている。このように、両端部16a、16bが折り返されて接合固定されていることにより、図3の(a)に示すように、使用状態において接合部分の折り返しがなくなるので、この部分に無理な力がかかりにくく、剥がれ難くなる。
【0013】弾性帯体16の幅は、着用時のフィット性を考慮し、対象者により変える必要があり一義的には決まらないが、10mm以上又は吸収性物品の縦方向全長の1/20〜1/2の幅が好ましく、より好ましくは1/10〜1/3の幅であり、着用時において、弾性帯体16が少なくとも吸収体上面にかかることが好ましいからである。弾性帯体16の両端部16a、16bの固定は、使用時に直接肌と触れる面と反対側を接着材、ヒートボンドや超音波等により接合されている。おむつ本体14の腹側部18には、防漏シート12の表面に止着部材17が配設されているが、該止着部材17は、おむつ本体14の腹側部に設置することに限らず、弾性帯体16か腹側部18の少なくともどちらか一方に設置されていればよい。
【0014】次に、使い捨ておむつの各構成部材の材料等について説明する。本実施例に用いられる表面シート11は、衛生材料として通常広く用いられているものであり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等を原料とする繊維やこれらの複合繊維を用いたスパンボンド方式やヒートボンド方式や水流交絡方式によりシート化されたもので、体液の吸収性を向上させるための親水化処理が、少なくとも吸収体面上に設置される部分に施されている一層あるいは複数層の不織布やポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等を原料としており、体液の吸収性を向上させるための親水化処理が少なくとも吸収体上面に設置される部分に施されている、孔の開いたフィルムであり、風合いや強度や吸収性を考慮すれば、5〜50g/m2 のものが用いられる。
【0015】防漏シート12は、通常使用されているポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等を原料とするフィルムやこれらのフィルムを紙や不織布等にラミネートしたものであってもよいが、着用者の快適性を考慮すれば、液不透過性であってかつ透湿性を有するフィルムを用いることが好ましい。また、対象者や用途に応じて透湿量や厚みを変えることもできる。一般的には、上記汎用樹脂に微細な無機物を混入させ、延伸や溶出によりフィルムに微細な孔を設けることが行われている。または、透湿性を有するフィルムと不織布との複合されたものであってもよい。
【0016】吸収体13は、ポリアクリル酸塩やデンプンとアクリル酸のグラフト共重合体等からなる高吸収性ポリマーを吸収の主体として、パルプや合成繊維等を含んだウェブから成り、必要とされる吸収量に合わせてその量を調整すればよい。また、吸収体13の形状は、対象者に合わせて長方形や、砂時計型を適宜選択すればよい。弾性部材20は、ポリウレタンや天然ゴムやSBR等のエラストマーを原料とした糸状や、帯状のフィルムや発泡体の弾性体をあらかじめ必要に応じた延伸状態で設置固定することにより形成される。
【0017】弾性帯体16は、図5に示すように、ポリウレタンや天然ゴムやSBR等のエラストマーを原料とした伸縮性でかつ撥水性のフィルムや孔の開いたフィルム等のシート状物16’と、防漏シートに接合された状態で少なくともその外側に撥水性の不織布16”が複合されている。複合は、あらかじめ所定の延伸状態にされた前記伸縮性でかつ撥水性のシート状物と前記撥水性の不織布とが粘着材やヒートボンドや超音波等によりなされている。このように、外側を撥水性の不織布16”で構成することにより、使用時には折り返されて着用者の肌に接する側が撥水性となり、装着感がよい。
【0018】また、弾性帯体16の伸縮力は、幅同様に対象者により変える必要があり一義的には決まらないが、2倍に伸張した時に100〜400g/30mmが好ましく、より好ましくは200〜300g/30mmである。更に、伸縮性は、1.2〜3.0倍で、好ましくは1.5〜2.0倍である。尚、弾性帯体16は、図示していないが、製造時の搬送を円滑に行うために、防漏シート12に接合されている端部部分16a、16bとは別に少なくとも一箇所以上で防漏シート12に仮止めされている。
【0019】止着部材17は、付け外しが可能であることが好ましいが、通常衛生用品に使用されている両面粘着テープとランディングテープとの組合せでもよいし、自着性のホットメルトを用いてもよいし、ベルクロ(商標)式テープであってもよい。また、粘着力の小さくズレない程度の滑り止め、例えば、表面指触タック性が小さいホットメルトを点状や線状や面状に塗工してあってもよい。これら止着部材17が弾性帯体16に設置されるときは、十分に接着できる程度の平滑性を保った状態で設置される。
【0020】次に、本実施例の使い捨ておむつの装着方法について説明する。この使い捨ておむつの装着方法には、図3に示すように、二通りある。第1の方法は、図3R>3の(a)〜(c)に示す方法であるが、まず、(a)に示すように、弾性帯体16を裏返すようにして、おむつ本体14の背側部15の表面シート11側に輪状を形成する。その状態で、(b)に示すように、両足を輪状の弾性帯体に通して、股下から腹側部18を引き出し、(c)に示すように、腹側において弾性帯体16の内側に入れて止着部材17にて腹側部18を止めてパンツ状を形成する方法である。
【0021】第2の方法は、図3の(e)及び(f)に示す方法であるが、まず、(e)に示すように、弾性帯体16を裏返すようにして、おむつ本体14の背側部15の表面シート11側に輪状を形成した後、おむつ本体14の腹側部18を弾性帯体16の内側にいれて止着部材17にて固定し、パンツ型を形成する。
【0022】そして、(f)に示すように、パンツをはくようにして着用する。このように本実施例の捨ておむつは、装着しやすく、また、装着中は、弾性帯体16によりおむつ本体が保持されているので、装着安定性も良好で、ウエスト部でのフィット性がよい。その結果、活動等によるずれ落ちがなく、前や後ろ漏れ及び股漏れが防止される。更に、本発明の使い捨ておむつの製造は、弾性帯体を取り付けるだけであるから、従来の設備を利用でき、経済的で比較的安価に製造が可能となり、また、弾性帯体を利用して折り畳むことにより、携帯性の良い折り方が可能となる。
【0023】排尿時の使い捨ておむつの廃棄は、パンツを脱がすようにすればよい。また、排便時の交換は、寝かせた状態で止着部材17で止めてある部分を剥がして、おむつ本体14を広げ、お尻の清拭を行い、腹側部18を排便を包むようにして背側部15へむけて丸めてから、弾性帯体16を足から脱がし、図4に示すように、丸めた部分を弾性帯体16で止めて廃棄すれば、衛生的に処理できる。更に、着用者が自発的に排泄する場合は、排便時の交換の時のように、止着部材17で止めてある部分を剥がして、用を足した後に再度弾性帯体16の下側に挿入するようにして止着部材17で止めればよい。
【0024】本発明は上述した実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、弾性帯体16は、おむつ本体長手方向の一端部であれば、背側部か腹側部のどちらか一方に固定されていればよい。また、弾性帯体16は、構成断面を図6に示すように、一層構造としてもよい。この場合、伸縮性で且つ撥水性のシート不織布をそのまま使用してもよい。このような不織布状の伸縮性でかつ撥水性のシート状物は、上記エラストマーを原料としてスパンボンド法やメルトブロー法等により不織布状に形成した物や撥水性の不織布に上記エラストマーを原料とした糸状の弾性体を延伸しながら縫い込んだ、いわゆるステッチボンド法により得られる。また、撥水性の不織布の間に前記エラストマーを原料とした糸状や帯状の弾性体が延伸された状態で接合されているものであってもよい。接合の手段は、接着材やヒートボンドや超音波等によっても良いし、不織布を製造する時、繊維自らの融着性を利用して接合してもよい。
【0025】弾性帯体16を防漏シートに固定する場合、図8に示すように、弾性帯体16の両端部を折り込まないでそのまま固定するものであってもよい。更に、弾性帯体16は、必要に応じては、その一部を図9に示すように、V字状にカット21し、弾性帯体16の必要な幅を確保しつつ不必要な部分を除くことにより、さらに着用者の足まわりのフィット性を高めることができる。また、おむつ本体14の防漏性を高める手段として、該おむつ本体14に立体のレッグギャザーを設置してもよい。更に、おむつ本体14は、図10に示すように、弾性帯体16が接合されている背側部15にウエストギャザー22を設ける構成であってもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の使い捨ておむつは、装着しやすく、また、使用中での装着安定性も良好でフィット性が確保でき、排便時の処理も簡単で安価な吸収性物品を提供することである。特に、弾性帯体によりおむつ本体を保持することによりウエスト部でのフィット性がよく、また、弾性帯体を用いることにより、活動等によるずれ落ちがなく、その結果、前や後ろ漏れ及び股漏れが防止され且つ従来のパンツ型に比べ、排便時の処理が簡単であり、衛生的である。更に、本発明の使い捨ておむつの製造は、弾性帯体を取り付けるだけであるから、従来の設備を利用でき経済的で比較的安価に製造が可能となり、また、弾性帯体を利用することにより、携帯性の良い折り方が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の使い捨ておむつの斜視図である。
【図2】図2は、図1のIIーII線に沿って切断した断面図である。
【図3】図3は、図1に示す使い捨ておむつの装着方法を示す斜視図である。
【図4】図4は、図1に示す使い捨ておむつの廃棄処理状態を示す斜視図である。
【図5】図5は、図1に示す使い捨ておむつの弾性体の断面図である。
【図6】図6は、他の実施例による弾性体の断面図である。
【図7】図7は、図1に示す使い捨ておむつの弾性帯体の接合状態を示す斜視図。
【図8】図8は、弾性帯体の他の接合状態を示す斜視図である。
【図9】図9は、弾性帯体の他の接合状態を示す斜視図である。
【図10】図10は、他の実施例による使い捨ておむつの斜視図である。
【図11】図11は、従来の使い捨ておむつを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 使い捨ておむつ
11 表面シート
12 防漏シート
13 吸収体
14 おむつ本体
15 背側部(一端部)
16 弾性帯体
17 止着部材
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装着性とフィット性を改善した使い捨ておむつに関し、更に詳しくは、乳幼児用、失禁者用、大人用に供される使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の使い捨ておむつは、図11に示すように、液透過性の表面シート2と液不透過性の防漏シート3とこれらのシート間に吸収体4を介在したおむつ本体5を備えており、該おむつ本体5を身体に装着する手段として、おむつ本体の背側に設けられたファスニングテープ6と該ファスニングテープ6が貼着される腹側に設けられたランディングテープ7とが設けられている。また、使い捨ておむつにおける簡易的な装着具として、ゴムバンドを使用するものや、乳幼児用使い捨ておむつにおいては、全くのパンツ型に予め成型されたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の使い捨ておむつでは、フィット性を確保するためには、使い捨ておむつの装着状態を初期の段階と使用中の段階とで一定に保つ必要があり、確実に且つ弾性的に保持する必要がある。ところが、乳幼児の場合、特にフィット性が要求される高月齢児においては、おむつ替えの時に、着用者はじっとしていないために、確実に装着できず、不安定となる。
【0004】更に、高月齢児においては、寝かせた状態でのおむつ替えから、立った状態でのおむつ替えが多くなり、従来のファスニングテープ6による装着では装着し難く、装着後の装着状態も不安定である。このように、使い捨ておむつ装着の初期の状態が不安定であるため、フィット性は不十分であるのに加え、高月齢児においては、更に、活動量が大きいため、使用中での装着状態の変形が起こり、更にフィット性が損なわれ、その結果、漏れの原因になるという不都合がある。
【0005】また、失禁者用の使い捨ておむつの場合、従来のファスニングテープ6による製品では、自分で立ったまま装着することは、装着者が高齢であることを考えても困難である。更に、失禁者は常に失禁状態にあるわけではなく、自発的に排尿しようとした場合には、ファスニングテープを引き剥がして使い捨ておむつを取り除く必要があるが、該操作は立位の状態では非常に面倒になるという不都合がある。ゴムバンドによる装着にあっては、使い捨ておむつにゴムバンドを付ける操作が比較的面倒であるのに加え、ゴムバンドが細いため、装着安定性に欠ける欠点がある。パンツ型の使い捨ておむつにおいては、また製造工程が複雑になり高価になるとともに、排便処理の際に脱がせ難くく、更に、排便処理時におむつ自体を丸めて処理し難いという問題点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、装着しやすく、また、使用中での装着安定性も良好でフィット性が確保でき、排便時の処理も簡単で安価な吸収性物品を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は液透過性の表面シートと、液不透過性の防漏シートと、これらのシート間に配置された吸収体とからなるおむつ本体を備えた使い捨ておむつにおいて、上記おむつ本体の長手方向の一端部には、上記防漏シート側に着用者のウエスト周囲を覆うべき弾性帯体が輪状に設けられており、該弾性帯体は、上記長手方向の一端部の両側部で上記防漏シートに固定され、上記弾性帯体の全体が上記防漏シート側に配置されており且つ使用時には上記表面シート側に反転されるようになされており、上記おむつ本体の他端部又は上記弾性帯体の少なくとも一方に、これらを互いに止着する止着部材が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0008】
【作用】本発明の使い捨ておむつを装着する場合には、防漏シート側に位置する弾性帯体を裏返すようにして、表面シート側に配置し、表面シート側に着用者のウエスト周囲を覆う輪状を形成する。この状態で、輪状の弾性帯体に体を通した後、おむつ本体の他端部を止着部材により弾性帯体に止着するか、または弾性帯体に着用者の体を通す前に予め、おむつ本体の他端部を止着部材にて弾性帯体16に止めて、パンツ型を形成してから、パンツのようにして履いてもよい。排尿時における使い捨ておむつの交換は、パンツを脱がすようにすればよい。また、排便時の交換は、寝かせた状態で止着部材で止めてある部分を剥がしてお尻の部分の方に丸めてから、丸めた部分を弾性帯体で止めて廃棄処理できる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施例の使い捨ておむつの斜視図、図2R>2は、図1のIIーII線に沿って切断した断面図、図3は、図1に示す使い捨ておむつの装着方法を示す斜視図、図4は、図1に示す使い捨ておむつの廃棄処理状態を示す斜視図、図5は、図1に示す使い捨ておむつの弾性帯体の断面図、図6は、他の実施例による弾性帯体の断面図、図7は、図1に示す使い捨ておむつの弾性帯体の接合状態を示す斜視図、図8は、弾性帯体の他の接合状態を示す斜視図、図9は、弾性帯体の他の接合状態を示す斜視図、図10は、他の実施例による使い捨ておむつの斜視図である。
【0010】図1に示すように、本実施例の使い捨ておむつ10は、液透過性の表面シート11と液不透過性の防漏シート12とその間に介在された吸収体13を配置したおむつ本体14を備えている。おむつ本体14の長手方向の背側部(一端部)15には、上記防漏シート12側に着用者のウエスト周囲を覆うべき弾性帯体16が輪状に設けられており、該弾性帯体16は、上記背側部15の両側部(サイドフラップ)15a、15bで上記防漏シート12に固定されて、上記弾性帯体16の全体が上記防漏シート側に配置され、使用時には上記表面シート11側に反転されるようになされており、上記おむつ本体の腹側部(他端部)又は上記弾性帯体16の少なくとも一方に、上記おむつ本体14の腹側部と上記弾性帯体16を止着する止着部材17が設けられている。
【0011】上述のおむつ本体14は、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部18と背側に位置する上記背側部15とが形成されており、背側部15のサイドフラップ15a、15bにおける防漏シート12に弾性帯体16が輪状を形成するように、弾性帯体16の両端部が接合固定されている。また、腹側部18には、その防漏シート12側に一対の止着部材17、17が設けられており、着用時に腹側部18を弾性帯体16に剥離自在に止着するように構成されている。尚、腹側部18と背側部15との間に位置する股下部19には、弾性部材20が配置されており、吸収体13を挟んで着用時に股下ギャザーが形成されるようになっている。
【0012】弾性帯体16は、図2及び図7に示すように、背側部15の防漏シート12上面に輪状に接合されているが、弾性帯体16の両端部16a、16bにおいてその外面側が折り返されて接合固定されている。このように、両端部16a、16bが折り返されて接合固定されていることにより、図3の(a)に示すように、使用状態において接合部分の折り返しがなくなるので、この部分に無理な力がかかりにくく、剥がれ難くなる。
【0013】弾性帯体16の幅は、着用時のフィット性を考慮し、対象者により変える必要があり一義的には決まらないが、10mm以上又は吸収性物品の縦方向全長の1/20〜1/2の幅が好ましく、より好ましくは1/10〜1/3の幅であり、着用時において、弾性帯体16が少なくとも吸収体上面にかかることが好ましいからである。弾性帯体16の両端部16a、16bの固定は、使用時に直接肌と触れる面と反対側を接着材、ヒートボンドや超音波等により接合されている。おむつ本体14の腹側部18には、防漏シート12の表面に止着部材17が配設されているが、該止着部材17は、おむつ本体14の腹側部に設置することに限らず、弾性帯体16か腹側部18の少なくともどちらか一方に設置されていればよい。
【0014】次に、使い捨ておむつの各構成部材の材料等について説明する。本実施例に用いられる表面シート11は、衛生材料として通常広く用いられているものであり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等を原料とする繊維やこれらの複合繊維を用いたスパンボンド方式やヒートボンド方式や水流交絡方式によりシート化されたもので、体液の吸収性を向上させるための親水化処理が、少なくとも吸収体面上に設置される部分に施されている一層あるいは複数層の不織布やポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等を原料としており、体液の吸収性を向上させるための親水化処理が少なくとも吸収体上面に設置される部分に施されている、孔の開いたフィルムであり、風合いや強度や吸収性を考慮すれば、5〜50g/m2 のものが用いられる。
【0015】防漏シート12は、通常使用されているポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等を原料とするフィルムやこれらのフィルムを紙や不織布等にラミネートしたものであってもよいが、着用者の快適性を考慮すれば、液不透過性であってかつ透湿性を有するフィルムを用いることが好ましい。また、対象者や用途に応じて透湿量や厚みを変えることもできる。一般的には、上記汎用樹脂に微細な無機物を混入させ、延伸や溶出によりフィルムに微細な孔を設けることが行われている。または、透湿性を有するフィルムと不織布との複合されたものであってもよい。
【0016】吸収体13は、ポリアクリル酸塩やデンプンとアクリル酸のグラフト共重合体等からなる高吸収性ポリマーを吸収の主体として、パルプや合成繊維等を含んだウェブから成り、必要とされる吸収量に合わせてその量を調整すればよい。また、吸収体13の形状は、対象者に合わせて長方形や、砂時計型を適宜選択すればよい。弾性部材20は、ポリウレタンや天然ゴムやSBR等のエラストマーを原料とした糸状や、帯状のフィルムや発泡体の弾性体をあらかじめ必要に応じた延伸状態で設置固定することにより形成される。
【0017】弾性帯体16は、図5に示すように、ポリウレタンや天然ゴムやSBR等のエラストマーを原料とした伸縮性でかつ撥水性のフィルムや孔の開いたフィルム等のシート状物16’と、防漏シートに接合された状態で少なくともその外側に撥水性の不織布16”が複合されている。複合は、あらかじめ所定の延伸状態にされた前記伸縮性でかつ撥水性のシート状物と前記撥水性の不織布とが粘着材やヒートボンドや超音波等によりなされている。このように、外側を撥水性の不織布16”で構成することにより、使用時には折り返されて着用者の肌に接する側が撥水性となり、装着感がよい。
【0018】また、弾性帯体16の伸縮力は、幅同様に対象者により変える必要があり一義的には決まらないが、2倍に伸張した時に100〜400g/30mmが好ましく、より好ましくは200〜300g/30mmである。更に、伸縮性は、1.2〜3.0倍で、好ましくは1.5〜2.0倍である。尚、弾性帯体16は、図示していないが、製造時の搬送を円滑に行うために、防漏シート12に接合されている端部部分16a、16bとは別に少なくとも一箇所以上で防漏シート12に仮止めされている。
【0019】止着部材17は、付け外しが可能であることが好ましいが、通常衛生用品に使用されている両面粘着テープとランディングテープとの組合せでもよいし、自着性のホットメルトを用いてもよいし、ベルクロ(商標)式テープであってもよい。また、粘着力の小さくズレない程度の滑り止め、例えば、表面指触タック性が小さいホットメルトを点状や線状や面状に塗工してあってもよい。これら止着部材17が弾性帯体16に設置されるときは、十分に接着できる程度の平滑性を保った状態で設置される。
【0020】次に、本実施例の使い捨ておむつの装着方法について説明する。この使い捨ておむつの装着方法には、図3に示すように、二通りある。第1の方法は、図3R>3の(a)〜(c)に示す方法であるが、まず、(a)に示すように、弾性帯体16を裏返すようにして、おむつ本体14の背側部15の表面シート11側に輪状を形成する。その状態で、(b)に示すように、両足を輪状の弾性帯体に通して、股下から腹側部18を引き出し、(c)に示すように、腹側において弾性帯体16の内側に入れて止着部材17にて腹側部18を止めてパンツ状を形成する方法である。
【0021】第2の方法は、図3の(e)及び(f)に示す方法であるが、まず、(e)に示すように、弾性帯体16を裏返すようにして、おむつ本体14の背側部15の表面シート11側に輪状を形成した後、おむつ本体14の腹側部18を弾性帯体16の内側にいれて止着部材17にて固定し、パンツ型を形成する。
【0022】そして、(f)に示すように、パンツをはくようにして着用する。このように本実施例の捨ておむつは、装着しやすく、また、装着中は、弾性帯体16によりおむつ本体が保持されているので、装着安定性も良好で、ウエスト部でのフィット性がよい。その結果、活動等によるずれ落ちがなく、前や後ろ漏れ及び股漏れが防止される。更に、本発明の使い捨ておむつの製造は、弾性帯体を取り付けるだけであるから、従来の設備を利用でき、経済的で比較的安価に製造が可能となり、また、弾性帯体を利用して折り畳むことにより、携帯性の良い折り方が可能となる。
【0023】排尿時の使い捨ておむつの廃棄は、パンツを脱がすようにすればよい。また、排便時の交換は、寝かせた状態で止着部材17で止めてある部分を剥がして、おむつ本体14を広げ、お尻の清拭を行い、腹側部18を排便を包むようにして背側部15へむけて丸めてから、弾性帯体16を足から脱がし、図4に示すように、丸めた部分を弾性帯体16で止めて廃棄すれば、衛生的に処理できる。更に、着用者が自発的に排泄する場合は、排便時の交換の時のように、止着部材17で止めてある部分を剥がして、用を足した後に再度弾性帯体16の下側に挿入するようにして止着部材17で止めればよい。
【0024】本発明は上述した実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、弾性帯体16は、おむつ本体長手方向の一端部であれば、背側部か腹側部のどちらか一方に固定されていればよい。また、弾性帯体16は、構成断面を図6に示すように、一層構造としてもよい。この場合、伸縮性で且つ撥水性のシート不織布をそのまま使用してもよい。このような不織布状の伸縮性でかつ撥水性のシート状物は、上記エラストマーを原料としてスパンボンド法やメルトブロー法等により不織布状に形成した物や撥水性の不織布に上記エラストマーを原料とした糸状の弾性体を延伸しながら縫い込んだ、いわゆるステッチボンド法により得られる。また、撥水性の不織布の間に前記エラストマーを原料とした糸状や帯状の弾性体が延伸された状態で接合されているものであってもよい。接合の手段は、接着材やヒートボンドや超音波等によっても良いし、不織布を製造する時、繊維自らの融着性を利用して接合してもよい。
【0025】弾性帯体16を防漏シートに固定する場合、図8に示すように、弾性帯体16の両端部を折り込まないでそのまま固定するものであってもよい。更に、弾性帯体16は、必要に応じては、その一部を図9に示すように、V字状にカット21し、弾性帯体16の必要な幅を確保しつつ不必要な部分を除くことにより、さらに着用者の足まわりのフィット性を高めることができる。また、おむつ本体14の防漏性を高める手段として、該おむつ本体14に立体のレッグギャザーを設置してもよい。更に、おむつ本体14は、図10に示すように、弾性帯体16が接合されている背側部15にウエストギャザー22を設ける構成であってもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の使い捨ておむつは、装着しやすく、また、使用中での装着安定性も良好でフィット性が確保でき、排便時の処理も簡単で安価な吸収性物品を提供することである。特に、弾性帯体によりおむつ本体を保持することによりウエスト部でのフィット性がよく、また、弾性帯体を用いることにより、活動等によるずれ落ちがなく、その結果、前や後ろ漏れ及び股漏れが防止され且つ従来のパンツ型に比べ、排便時の処理が簡単であり、衛生的である。更に、本発明の使い捨ておむつの製造は、弾性帯体を取り付けるだけであるから、従来の設備を利用でき経済的で比較的安価に製造が可能となり、また、弾性帯体を利用することにより、携帯性の良い折り方が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の使い捨ておむつの斜視図である。
【図2】図2は、図1のIIーII線に沿って切断した断面図である。
【図3】図3は、図1に示す使い捨ておむつの装着方法を示す斜視図である。
【図4】図4は、図1に示す使い捨ておむつの廃棄処理状態を示す斜視図である。
【図5】図5は、図1に示す使い捨ておむつの弾性体の断面図である。
【図6】図6は、他の実施例による弾性体の断面図である。
【図7】図7は、図1に示す使い捨ておむつの弾性帯体の接合状態を示す斜視図。
【図8】図8は、弾性帯体の他の接合状態を示す斜視図である。
【図9】図9は、弾性帯体の他の接合状態を示す斜視図である。
【図10】図10は、他の実施例による使い捨ておむつの斜視図である。
【図11】図11は、従来の使い捨ておむつを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 使い捨ておむつ
11 表面シート
12 防漏シート
13 吸収体
14 おむつ本体
15 背側部(一端部)
16 弾性帯体
17 止着部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液透過性の表面シートと、液不透過性の防漏シートと、これらのシート間に配置された吸収体とからなるおむつ本体を備えた使い捨ておむつにおいて、上記おむつ本体の長手方向の一端部には、上記防漏シート側に着用者のウエスト周囲を覆うべき弾性帯体が輪状に設けられており、該弾性帯体は、上記長手方向の一端部の両側部で上記防漏シートに固定され、上記弾性帯体の全体が上記防漏シート側に配置されており且つ使用時には上記表面シート側に反転されるようになされており、上記おむつ本体の他端部又は上記弾性帯体の少なくとも一方に、これらを互いに止着する止着部材が設けられており、該止着部材がメカニカルファスナーであることを特徴とする使い捨ておむつ。
【請求項2】上記弾性帯体の両端部が、上記おむつ本体の両側縁部に形成されたサイドフラップ部において、上記防漏シートに接合固定され、該弾性帯体とおむつ本体とにより輪状が形成されていることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】上記弾性帯体は、使用時に反転されて表面シート側に位置するべき外側が撥水性の不織布状であることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
【請求項1】 液透過性の表面シートと、液不透過性の防漏シートと、これらのシート間に配置された吸収体とからなるおむつ本体を備えた使い捨ておむつにおいて、上記おむつ本体の長手方向の一端部には、上記防漏シート側に着用者のウエスト周囲を覆うべき弾性帯体が輪状に設けられており、該弾性帯体は、上記長手方向の一端部の両側部で上記防漏シートに固定され、上記弾性帯体の全体が上記防漏シート側に配置されており且つ使用時には上記表面シート側に反転されるようになされており、上記おむつ本体の他端部又は上記弾性帯体の少なくとも一方に、これらを互いに止着する止着部材が設けられており、該止着部材がメカニカルファスナーであることを特徴とする使い捨ておむつ。
【請求項2】上記弾性帯体の両端部が、上記おむつ本体の両側縁部に形成されたサイドフラップ部において、上記防漏シートに接合固定され、該弾性帯体とおむつ本体とにより輪状が形成されていることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】上記弾性帯体は、使用時に反転されて表面シート側に位置するべき外側が撥水性の不織布状であることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図3】
【図10】
【図11】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図3】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2001−145664(P2001−145664A)
【公開日】平成13年5月29日(2001.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−298458(P2000−298458)
【分割の表示】特願平4−219473の分割
【出願日】平成4年8月18日(1992.8.18)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【公開日】平成13年5月29日(2001.5.29)
【国際特許分類】
【分割の表示】特願平4−219473の分割
【出願日】平成4年8月18日(1992.8.18)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
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