使い捨てポリマー構造濾過キット
使い捨てポリマー構造濾過キット100は、排出口116を有するステム115が付いた使い捨てポリマー構造漏斗110を含む。漏斗110内にポリマーフィルタディスク119を設置し、ここを通過する液体を濾過する。濾過キット100は真空源に連結し、負圧を提供する真空吸入口120が付いたガラス真空アダプタ112をさらに含む。アダプタ112は漏斗110に緩く挟まれて固定され、排出口が真空吸入口120下に位置するため、汚染物がアダプタ112に入ることができない。再利用が可能な丸いガラスフラスコ114や使い捨てガラス瓶214内にアダプタ112と漏斗110のステム115が入る。漏斗110とフィルタディスク119は使い捨て物質で形成されるため、使用後に洗浄する必要がない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は実験用ガラス器具に関し、より詳しくは、固体−液体サンプルの小規模な真空濾過に使用する使い捨てポリマー構造濾過キットに関する。
【背景技術】
【0002】
化学実験に広く用いられる技術である真空濾過は、固体を含んだ液体を多孔性インターフェース(interface)に通過させながら固体を濾過する。一般的に小規模な濾過のための真空濾過キットは、漏斗、アダプタ、および収容容器を有する。
【0003】
以上の3種要素を備えた一般的な真空濾過キットでは、漏斗に真空吸入口が形成される。このような濾過キットの漏斗はガラスで形成され、真空吸入口が真空源に連結してガラス容器に溶液が入る。漏斗は、容器に結合するジョイントと、不溶性物質を濾過するための焼結ガラスフィルタディスクを有する。
【0004】
一方、他の真空濾過キットでは、真空吸入口がアダプタに付いているものもある。このような濾過キットは、連結用ジョイントがないガラス漏斗、真空吸入口が付いたガラスアダプタ、漏斗に連結するためのゴムアダプタ、および濾過液を入れるための容器を有する。
【0005】
さらに他の真空濾過キットでは、真空吸入口が容器に形成されるものもある。このような濾過キットは、漏斗、真空吸入口が付いた容器、および漏斗と容器を結合するためのゴムアダプタを含む。
【0006】
このような濾過キットでは、濾過を行う間、濾過される液体が漏斗を通じて容器に入るようになり、真空による負圧が真空吸入口に作用する。このような真空による圧力差によって液体がフィルタを通じて容器に入り、不溶性物質はフィルタディスクに集まるようになる。
【0007】
真空濾過キットのすべての要素は、使用が終わると汚染をなくすために綺麗に洗浄しなければならない。しかし、ガラス器は洗浄過程中に割れやすく、特に一部要素は手で洗浄することが難しいため、さらに割れやすい。また、焼結ガラスフィルタディスクを備えたガラス漏斗は大部分が手作りの製品であるため、交換に多額の費用がかかることもある。さらに、洗浄過程は相当多くの時間がかかる作業であり、特に実験室の場合には時間がとても重要な要素となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来のこのような問題点を解決する使い捨てポリマー構造濾過キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の実施形態において、使い捨てポリマー構造濾過キットは、末端部を有するステムが付いた使い捨て濾過漏斗を含む。ステムの末端部には排出口が形成される。好ましくは、漏斗内にフィルタディスクが配置され、ここを通過する液体を濾過する。好ましくは、この濾過キットは真空源に連結し、負圧を提供する真空吸入口が付いたガラス真空アダプタをさらに含む。このアダプタは漏斗に緩く挟まれて固定され、末端部の排出口が真空吸入口下に位置し、アダプタが汚染されないように位置する。再利用が可能なガラス円形フラスコ内にアダプタと漏斗のステムが入る。漏斗とフィルタディスクは使い捨ての材料で形成されるため、使用後にこれらを洗浄する必要がない。このアダプタは濾過中に汚染物と接触しないため洗浄が不必要であり、再利用が可能である。このような濾過キットは、不溶性物質や濾過物を集めるのに適している。
【0010】
他の実施形態において、使い捨てポリマー構造濾過キットは、末端部を有するステムが付いた使い捨てポリマー構造濾過漏斗を含む。末端部には排出口が形成される。この漏斗は、液体サンプルを容易に入れることができるように上端入口が比較的広い。漏斗内には濾過のためにポリマーフィルタディスクを配置する。この濾過キットは真空源に連結し、負圧を提供する真空吸入口が付いたねじ式ジョイントアダプタをさらに含む。このアダプタは漏斗に緩く結合して固定され、排出口が真空吸入口下に位置し、アダプタに汚染物が入らないように位置する。
【0011】
ねじ式ジョイントによって使い捨てガラスねじ式ガラス瓶がアダプタに結合する。このガラス瓶内に漏斗のステムが入り、排出口がガラス瓶内に位置する。漏斗とフィルタディスクは使い捨て物質で形成されるため、使用が終わった後に洗浄する必要がない。ガラス瓶もアダプタから分離して廃棄することができる。アダプタは濾過中に汚染物と接触しないため洗浄する必要がなく、再利用することができる。
【0012】
さらに他の実施形態において、使い捨てポリマー構造濾過キットは、使い捨てポリマー構造漏斗を含む。この漏斗は末端部を有する分離式ステムを備え、漏斗の上端入口は液体サンプルを容易に入れることができるように比較的広く、末端部に排出口が付いている。この濾過キットは漏斗に緩く挟まれて固定するポリマアダプタをさらに含み、漏斗の末端部はアダプタ下に位置する。漏斗のバレルと底の間には、濾過のためにポリマーフィルタディスクが配置される。真空吸入口が付いた三角フラスコにアダプタと漏斗のステムが入り、排出口は真空吸入口下に位置する。同じように、漏斗とフィルタディスクは使い捨て物質で形成されるため、使用が終わった後に洗浄する必要がない。アダプタも同じように、濾過中に汚染物と接触しないため洗浄が不必要であり、再利用することができる。
【0013】
さらなる代替として、濾過キットは、使い捨てポリマー構造漏斗、ガラス真空アダプタ、および再利用が可能なガラスフラスコを有し、このようなガラスフラスコの代わりに使い捨てガラス瓶を使用することもできる。漏斗とアダプタとフラスコ(またはガラス瓶)は上述したいずれの構成を有してもよいが、フラスコやガラス瓶はアダプタ下ではなくアダプタ内に位置する。
【0014】
また、アダプタがキャップ上に多数のジョイントを有し、このようなジョイントに多数の漏斗を固定することもできる。このような構成では、1つのアダプタに多数の漏斗を使用して同時に濾過することができる。好ましくは、このような漏斗にシリカゲルや樹脂のような吸着剤を包装すれば、固体抽出技術分野において化合物を分離するカートリッジとして使用することもできる。
【0015】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明について詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る使い捨てポリマー構造濾過キットの斜視図である。
【図2】本発明に係る他の使い捨てポリマー構造濾過キットの斜視図である。
【図3】本発明に係るさらに他の使い捨てポリマー構造濾過キットの斜視図である。
【図4】図1の濾過キットの使い捨てポリマー構造漏斗の側面図である。
【図5】図2の濾過キットの使い捨てポリマー構造漏斗の側面図である。
【図6】図3の濾過キットの使い捨てポリマー構造漏斗の部分展開斜視図である。
【図7】図1の濾過キットのアダプタの側面図である。
【図8】図2の濾過キットのアダプタの部分展開側面図である。
【図9】図1の濾過キットのアダプタの部分展開側面図である。
【図10】図2の濾過キットの他のアダプタの部分展開側面図である。
【図11】図3の濾過キットのポリマーアダプタの側面図である。
【図12】図3の濾過キットのアダプタの部分展開側面図である。
【図13】図2の濾過キットの使い捨てガラス収容容器の側面図である。
【図14】直線型真空吸入口にバルブが付いている、図1の濾過キットの他のアダプタの側面図である。
【図15】直線型真空吸入口にバルブが付いている、図2の濾過キットのさらに他のアダプタの部分展開側面図である。
【図16】漏斗が円錐形であり、焼結ガラスフィルタディスクやポリマーフィルタディスクが漏斗の環型フランジに支持される他の構造の側面図である。
【図17】漏斗が円錐形であり、漏斗内にポリマー板が配置されている本発明の他の濾過キットのアダプタの側面図である。
【図18】漏斗が円筒形であり、焼結ガラスフィルタディスクやポリマディスクが漏斗内の環型フランジに支持されるさらに他の構造の側面図である。
【図19】漏斗が円筒形であり、ポリマー板が漏斗内に配置されている本発明のさらに他の濾過キットの斜視図である。
【図20】フィルタディスクの孔パターンを示すフィルタディスクの平面図である。
【図21】スリットやスロットのパターンを示すフィルタディスクの平面図である。
【図22】使い捨てポリマー構造濾過キットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、使い捨てポリマー構造濾過キットに関する。このような濾過キットは、以下で述べられるように、使い捨てポリマー構造の漏斗、使い捨てではないアダプタ、およびガラス器を含む。
【0018】
図1は、第1の実施形態の使い捨てポリマー構造濾過キット100が示される。このキット100は、使い捨てポリマー構造の漏斗110、ガラス製真空アダプタ112、および再利用が可能な丸いガラスフラスコ114を有する。
【0019】
漏斗110のステム115(stem)は比較的長く、ステムの端に排出口116が形成される。排出口116がアダプタ112を経てフラスコ114内に入る程度にステム115が長いことが好ましい。排出口116がフラスコ114内に入るため、連結した真空源(図示せず)によって負圧がかかったときにアダプタ112が汚染されることを防ぐ。
【0020】
ポリマーフィルタ119は漏斗110のバレル118(barrel)底に敷かれ、不溶性物質を濾過する。漏斗110の内部ジョイント117は、ステム115とバレル118の間に位置する。内部ジョイント117は、漏斗110とアダプタ112の間に緩く挟んで固定される。
【0021】
真空アダプタ112は、真空源に連結する真空吸入口120、漏斗ジョイント122、およびフラスコジョイント124を有する。漏斗110のステム115は漏斗ジョイント122内に入り、漏斗110の内部ジョイント117は漏斗ジョイント122に嵌合する。ステム115はフラスコジョイント124を経て、排出口116がフラスコ114内に位置する。フラスコ114は化学実験室で頻繁に用いられる容器であり、図面に例示したフラスコの形状と大きさは例示に過ぎない。
【0022】
濾過が終わると、漏斗110を分離して安全に廃棄し、他の使い捨てポリマー構造濾過漏斗と交換する。アダプタ112は交換する必要がなく、これは漏斗110のステム115末端部の排出口116が真空吸入口120を経てフラスコ114内に伸びており、濾過中に汚染される心配がないためである。フラスコ114は綺麗なので再利用してもよい。
【0023】
図2の他の実施形態の濾過キット200は、使い捨てポリマー構造漏斗210、ねじ結合アダプタ212、および使い捨てねじ結合ガラス瓶214を有する。
【0024】
漏斗210のステム215は比較的長く、末端部に排出口216が形成される。上述した実施形態と同じように、ステム215は、排出口216がアダプタ212を経てガラス瓶214内に伸びる程度に長い。濾過を行うとき、真空源による負圧によってアダプタ212が汚染しないように、排出口216はガラス瓶214内に伸びることが好ましい。不溶性物質を濾過するために、バレル218底にはポリマーフィルタディスク219を敷く。漏斗210のステム215とバレル218の間には内部ジョイント217が形成される。内部ジョイント217は、漏斗210とアダプタ212の間に嵌合して固定される。
【0025】
漏斗210は上端入口225が比較的広く、液体サンプルが容易に入るようになっている。
【0026】
アダプタ212は、真空源に連結して負圧を供給する真空吸入口220と、漏斗ジョイント222、およびガラス瓶ジョイント224を有する。ガラス瓶ジョイント224は、アダプタ212とガラス瓶214にねじ式によって着脱する。
【0027】
漏斗ジョイント222内に漏斗210のステム215が入り、漏斗210の内部ジョイント217は漏斗ジョイント222に嵌合する。ステム215はガラス瓶ジョイント224を経て、ステムの排出口216がガラス瓶214内に位置する。ガラス瓶214は使い捨てが好ましい。
【0028】
濾過が終わった漏斗210は分離して安全に廃棄し、他の使い捨てポリマー構造漏斗と交換する。アダプタ212は交換する必要がなく、これは漏斗210のステム215の排出口216が真空吸入口220を経て、ガラス瓶214内において汚染の心配がないためである。ガラス瓶214はアダプタ212にねじ結合しており、容易に分離して廃棄することができる。濾過キット200はフィルタディスク219で不溶性物質を濾過する。
【0029】
図3のさらに他の実施形態の使い捨てポリマー構造濾過キット300は、使い捨てポリマー構造の漏斗310、アダプタ312、および三角フラスコ314を有し、三角フラスコに真空吸入口320が付いている。
【0030】
漏斗底321によるステム315は長さが長く(図6参照)、ステム末端部に排出口316が形成される。上述した実施形態と同じように、ステム315末端部の排出口316がアダプタ312を経て三角フラスコ314の真空吸入口320下に伸びる程度にステムが長い。排出口316が真空吸入口320よりも下に位置するため、真空濾過中にアダプタ312が汚染されない。漏斗底321に付いた内部ジョイント317は、ステム315の上端部に位置する。内部ジョイント317はアダプタ312に嵌合する。漏斗310の上端入口325は幅が比較的広く、液体サンプルを入れるのに適している。さらに、金属クランプ327によって漏斗底321に漏斗バレル318が固定され、ポリマーフィルタディスク319は漏斗底とクランプの間に位置する。
【0031】
アダプタ312は、ガラス製漏斗ジョイント322とポリマストッパジョイント324を有する。漏斗ジョイント322内に漏斗310のステム315が入り、漏斗310の内部ジョイント317が漏斗ジョイント322に嵌合する。ステム315はストッパジョイント324を経て、排出口316がフラスコ314の真空吸入口230よりも下に位置する。
【0032】
濾過が終わると、漏斗310を分離して安全に廃棄し、他の使い捨てポリマー構造漏斗と交換する。漏斗310のステム315の末端部の排出口316がフラスコ314の真空吸入口320よりも下に位置するため、アダプタ312の汚染が防がれ、アダプタ312は交換する必要がない。フィルタディスク319も同じように配置される。この濾過キット300は、フィルタディスク319で不溶性物質を濾過し、漏斗310を分離し、濾過した固体物質を容易に取り除くことができるという点において同様に有利である。
【0033】
図4は、図1の漏斗110をさらに詳細に示している。この漏斗110は好ましくはバレル型であり、上端部に入口125があり、下部のステム115の末端部に排出口116がある。低廉なポリマーで形成された漏斗110とフィルタディスク119は両者とも使い捨てであるため、交換が容易である。
【0034】
漏斗110とフィルタディスク119の両者とも、各種有機溶媒に対して耐食性を有さなければならない。したがって、漏斗110の材料としては高価でないポリプロピレン(polypropylene)が好ましいが、アクリル(acrylic)、ポリカーボネート(polycarbonate)、スチレン(styrene)、ポリフルオロエチレン(polyfluoroethylene)、ポリビニリデンフルオライド(polyvinylidenefluoride)、ポリエチレン(polyethylene)などを用いることもできる。排出口116がフラスコ114内に位置するようにするステム115の最小長さは20mm程度が好ましいが、ステムの長さは80mm程度が好ましい。ステム115の上端部に付いた内部ジョイント117は、漏水を防ぐためにアダプタ112の漏斗ジョイント122に締まりばめされることが好ましい。内部ジョイント117は、直径5〜16mm、長さ5〜20mm程度が好ましい。この漏斗110は図2〜3の濾過キットにも使用することができる。漏斗110の内部容積は40ml程度である。
【0035】
図5は、図2の漏斗210を詳細に示す図である。この漏斗210の上端入口225は比較的広く、形状と大きさは上述した漏斗110と類似するが、バレル218に入口225がある点が異なる。ステム215の上端部に付いた内部ジョイント217は、漏水防止のためにアダプタ212の漏斗ジョイント222に締まりばめされる。内部ジョイント217は、好ましくは直径5〜16mm、長さ5〜20mmである。この漏斗210も、図1および図3の濾過キットに使用することができる。上述したように、この漏斗210は、比較的少ない量の液体を取り扱う。
【0036】
上述した漏斗110の内部容積が40ml程度であることに比べ、この漏斗210の内部容積は18ml程度である。もちろん、使用者の必要に応じて、このような漏斗の大きさは変わることができる。
【0037】
図6は、図3の漏斗310の分解斜視図である。バレル318の上端と下端にそれぞれ入口325、328が形成される。バレル318の入口325は漏斗210の入口225と類似しており、少量の液体に用いられる。下端部入口328は、漏斗310で固体サンプルを容易に取り除くためのものである。
【0038】
図に示すように、漏斗底321の上端部に凹面329が形成され、凹面329にフィルタディスク319をおけば、濾過キットを組み立てるときにフィルタディスク319が設置される。金属クランプ327は、バレル318下端入口328と漏斗底321を堅く締めるのに用いられる。図に示すように、バレル318は漏斗の上部を形成し、ステム317は分離型の下部分を形成する。このような構成は、比較的少量の液体サンプルを流しながら固体サンプルを濾過するのに適している。もちろん、この漏斗310も、図1〜2の濾過キットに使用することができる。フィルタディスク119,219,319の材料は、孔隙率が比較的高いか中間であるポリエチレンのようなポリマーが好ましい。一方、既存の焼結ガラス製フィルタディスクも利用することができる。
【0039】
図7は、フラスコジョイント124と漏斗ジョイント122が付いた図1のアダプタ112を詳細に示している。真空吸入口120はアダプタ112の側面に形成され、真空源に連結する。上端部の漏斗ジョイント122は漏斗110の内部ジョイントに結合し、直径5〜16mm程度、長さ5〜20mm程度である。下端のフラスコジョイント124はフラスコ114に結合するものであって、14/20、19/22、24/25、24/40、または29/42のサイズに製作されることが好ましい。例えば、14/20サイズの場合、フラスコジョイント124の大きさが直径14mm、長さ20mmであることを意味する。フラスコジョイント124は、図1のフラスコ114のように再利用が可能な丸いガラスフラスコと嵌合する。アダプタ112の材料としてはガラスが好ましいが、ポリマーや金属のような他の材料も可能である。図14の他の例のアダプタ112は、真空を調節して濾過物が真空配管に吸収されることを防ぐために、真空吸入口120にバルブ121が設置される。
【0040】
図8は、ガラス瓶ジョイント224と漏斗ジョイント222が付いた図2のアダプタ212を詳細に示している。このアダプタ212は図2のガラス瓶214に結合する。アダプタ212の上端部には漏斗ジョイント222が、下端部にはガラス瓶ジョイント224が配置され、側面には真空吸入口220が突出する。漏斗ジョイント222は漏斗210の内部ジョイント217に嵌合し、好ましくは直径5〜16mm、長さ5〜20mmである。図2に示されるように、ガラス瓶ジョイント224は、ねじ228が付いたアダプタ212にねじ結合する上部のねじ型ジョイント226と、ガラス瓶214にねじ結合する下部のねじジョイント227を有する。ジョイント226のねじは、GPI(Glass Packaging Institute)20〜400スレッド(thread)を用いることが好ましい。ジョイント226の内径は20mm程度である。ここで、「400」という数字は、特定の仕上げスタイルを意味する。図15は、他の実施形態のアダプタ212を示している。このアダプタは、真空を調節して濾過物が真空配管に吸入されることを防ぐために、真空吸入口220にバルブ221を付ける。このアダプタ212の材料としては従来と同じようにガラスが好ましいが、ポリマーや金属などの他の材料も用いることができる。
【0041】
図9は、図1の濾過キットに用いる他の種類のアダプタ412を詳細に示しており、このアダプタは下部ジョイント424とねじ型漏斗ジョイント422を有する。このアダプタ412がアダプタ112を代替することができる。アダプタ412上端部のねじ式ジョイント436は、内径が5〜16mm程度である。孔があいたキャップ438と密封リング439をジョイント436上に配置して漏斗を密封する一方、漏斗の排出口の位置を調整することができる。このアダプタに真空吸入口420も付いている。
【0042】
図10は、図2の濾過キットに用いる他の種類のアダプタ512を詳細に示しており、このアダプタは下部ガラス瓶ジョイント524とねじ式漏斗ジョイント522を有する。図に示すように、アダプタの側面には真空吸入口520が付いており、上端部にはねじ式漏斗ジョイント536が付いている。アダプタ512を漏斗に結合するとき、孔があいたキャップ538を通じて漏斗の排出口が真空吸入口520よりも下に位置する。密封リング539とキャップ538はジョイント536上に位置し、漏斗を密封する。ガラス瓶ジョイント524のねじジョイント526はアダプタ512にねじ528で結合する一方、ガラス瓶ねじジョイント527に結合してガラス瓶に連結する。
【0043】
図11は、図3の濾過キットに用いられるアダプタ312を詳細に示している。このアダプタ312は、中央に孔があいたストッパ324を有する。アダプタ312は、図3の三角フラスコ314に結合する。ストッパ324の材料は、ゴム、シリコンゴム、ネオプレン(neoprene)のようなポリマーが好ましい。上端部にガラス漏斗ジョイント322が付いたガラス管330がストッパ324の中央にしっかりと挟まれる。漏斗ジョイント322は、直径が5〜16mmであり、長さは5〜20mmである。好ましくは、アダプタ324の中央に孔をあければ、ジョイント322を上端部に設置しなくても、図3の濾過キットに直接アダプタを用いることができる。
【0044】
図12は、図3の濾過キットに用いる他のアダプタ612を詳細に示しており、このアダプタの上端部にはねじジョイント622が付いている。ストッパ624の材料は、ゴム、シリコンゴム、ネオプレンのようなポリマーであり、ねじジョイント622以外には上述したストッパ324と類似する。アダプタ612は、漏斗をフラスコに連結するときに用いられる。ガラス製ねじ式管630がストッパ624の中心にしっかりと挟まれる。孔があいたキャップ638と密封リング639がアダプタ612のねじジョイント636に設置され、漏斗を密封する。濾過キットに結合した漏斗の排出口は、真空吸入口よりも下に位置する。
【0045】
図13は、図2の使い捨てガラス瓶214を詳細に示している。ガラス瓶214のねじジョイント230は直径が20〜30mmであることが好ましく、一般的な直径は23mm程度であり、GPI20−400スレッドを有する。ガラス瓶214の底面は半円形とし、負圧や正圧で割れないようにする。ガラス瓶214の体積は60〜300ml程度である。また、体積100mlや200mlを含み、他の体積のガラス瓶を使用することもできる。
【0046】
図16は、図1〜3のいずれの濾過キットにも用いることができる円錐形漏斗610を詳細に示している。この漏斗610の上部602は截頭円錐形であり、下方に長いステム615が付いている。上部602は上端入口625を有し、その中に環型フランジ604が設置され、上部602とステム615の結合部が隣接している。フランジ604にフィルタディスク619を挟んだり抜いたりすることができる。フィルタディスク619は使い捨て多孔性ポリマーで形成されるが、焼結ガラスで形成されることもできる。図20はポリマーフィルタディスク619の一例であって、本体700に極めて小さい孔706が複数あいている。水溶性物質や不溶性物質を濾過するために、使い捨て濾過紙や多孔性ポリマー膜によってフィルタディスク619を包む。図21の他の形態のフィルタディスク819は、本体800上面に多数のスロット802が形成され、中心に孔804がさらに形成される。
【0047】
図17は、上述した漏斗610と類似した他の円錐形漏斗710を詳細に示している。この漏斗710の上部702も截頭円錐形であり、下方に長いステム715が付いている。上部702の上端に入口725があり、漏斗610の環型フランジ604の代りにフィルタディスク719が上部702に一体に形成された点が異なる。
【0048】
図18のさらに他の漏斗810も、図1〜3のいずれの濾過キットにも用いることができる。この漏斗810は上部802がほぼ円筒形であり、その下に長いステム815が付いている。上部802の上端に入口825があり、図に示すように下端部付近に環型フランジ804が形成され、上部802とステム815の結合部が隣接している。このフランジ804にフィルタディスク619を分離可能に設置する。上述したように、フィルタディスク619は使い捨てであり、多孔性ポリマーで形成されるが、焼結ガラスで形成されることもできる。必要であれば、このフィルタディスク619を他のフィルタディスク719、819と交換することもできる。使い捨て濾過紙によってフィルタディスク619を包むこともできる。
【0049】
図19のさらに他の漏斗850は、上述した漏斗810と類似するが、内部に環型フランジ804がない。同じように、下方にはステム860が付いており、上部862の上端部に入口855がある。フィルタディスク719が上部862内に設置され、このフィルタディスク719は漏斗850の内側円周壁と摩擦を引き起こして固定される程度の大きさを有する。必要であれば、フィルタディスク719を他のフィルタディスク819と交換することもできる。同じように、濾過紙によってフィルタディスク719を包むことができる。
【0050】
図22は、さらに他の濾過キット1000を示している。この濾過キット100は、使い捨てポリマー構造漏斗1010、ガラス真空アダプタ1012、および再利用が可能なフラスコまたはガラス瓶1014を有する。漏斗1010とアダプタ1012とガラス瓶1014は上述したいずれの構成も可能であり、図22の実施形態は、ガラス瓶1014がアダプタ1012下ではなく内部に位置する他の例を示している。
【0051】
上述したように、漏斗1010のステム1015末端部に排出口1016が形成される。このステム1015は、アダプタ1012内部からガラス瓶1014内に入る。排出口1016がガラス瓶1014内にあるため、濾過中に負圧によってアダプタ1012が汚染されることが防がれる。不溶性物質を濾過するために、漏斗1010のバレル1018底面にポリマーフィルタディスク1019を設置する。漏斗1010の内部ジョイント1017はステム1015とバレル1018の間に位置し、漏斗1010とアダプタ1012に嵌合して固定される。
【0052】
アダプタ1012は、真空源に連結する真空吸入口1020と漏斗ジョイント1022を有する。ポリマーで形成されたキャップ1025は、アダプタを密封する役割をする。漏斗ジョイント1022に漏斗1010のステム1015が入り、漏斗1010の内部ジョイント1017は漏斗ジョイント1022に嵌合する。上述した実施形態のフラスコジョイントの代わりに、ガラス管1024がアダプタ1012内の上端部に配置され、ステム1015はガラス管1024を通過し、ステムの排出口1016がガラス瓶1014内に位置する。上側に漏斗ジョイント1022が付いたガラス管1024は、キャップ1025の中心にしっかりと挟まれる。ガラス瓶1014は化学実験室で頻繁に使用される容器であって、図に示す形状と大きさは例示に過ぎない。ガラス漏斗ジョイント1022は、直径が5〜16mmであり、長さが5〜20mm程度である。
【0053】
濾過が終わった後、漏斗1010は分離して安全に廃棄され、他の使い捨てポリマー構造漏斗と交換される。アダプタ1012のキャップ1025も、ガラス瓶1014やフラスコから分離する。ステム1015の末端部の排出口1016がガラス瓶1014内にあって濾過中に汚染する心配がないため、アダプタ1012は交換する必要がない。
【0054】
図22の濾過キットは漏斗が1つであるが、キャップ1025に組み立てられるジョイント1022を追加すれば、漏斗を複数使用することができる。このようになれば、濾過キットを多重濾過だけではなく、固体抽出に使用される多重カートリッジとしても用いることができる。
【0055】
同じように、上述したアダプタはキャップ上に複数のジョイントを備え、このようなジョイントに複数の漏斗を固定することもできる。このような構成によれば、アダプタ1つで複数の漏斗を使用して同時に濾過することができる。漏斗にシリカゲルや樹脂のような吸着剤を包装すれば、固体抽出技術分野において化合物を分離するカートリッジとして使用することもできる。
【0056】
本発明は上述した説明に限定されることはなく、特許請求の範囲内のすべての実施形態を含むものと見なければならない。
【技術分野】
【0001】
本発明は実験用ガラス器具に関し、より詳しくは、固体−液体サンプルの小規模な真空濾過に使用する使い捨てポリマー構造濾過キットに関する。
【背景技術】
【0002】
化学実験に広く用いられる技術である真空濾過は、固体を含んだ液体を多孔性インターフェース(interface)に通過させながら固体を濾過する。一般的に小規模な濾過のための真空濾過キットは、漏斗、アダプタ、および収容容器を有する。
【0003】
以上の3種要素を備えた一般的な真空濾過キットでは、漏斗に真空吸入口が形成される。このような濾過キットの漏斗はガラスで形成され、真空吸入口が真空源に連結してガラス容器に溶液が入る。漏斗は、容器に結合するジョイントと、不溶性物質を濾過するための焼結ガラスフィルタディスクを有する。
【0004】
一方、他の真空濾過キットでは、真空吸入口がアダプタに付いているものもある。このような濾過キットは、連結用ジョイントがないガラス漏斗、真空吸入口が付いたガラスアダプタ、漏斗に連結するためのゴムアダプタ、および濾過液を入れるための容器を有する。
【0005】
さらに他の真空濾過キットでは、真空吸入口が容器に形成されるものもある。このような濾過キットは、漏斗、真空吸入口が付いた容器、および漏斗と容器を結合するためのゴムアダプタを含む。
【0006】
このような濾過キットでは、濾過を行う間、濾過される液体が漏斗を通じて容器に入るようになり、真空による負圧が真空吸入口に作用する。このような真空による圧力差によって液体がフィルタを通じて容器に入り、不溶性物質はフィルタディスクに集まるようになる。
【0007】
真空濾過キットのすべての要素は、使用が終わると汚染をなくすために綺麗に洗浄しなければならない。しかし、ガラス器は洗浄過程中に割れやすく、特に一部要素は手で洗浄することが難しいため、さらに割れやすい。また、焼結ガラスフィルタディスクを備えたガラス漏斗は大部分が手作りの製品であるため、交換に多額の費用がかかることもある。さらに、洗浄過程は相当多くの時間がかかる作業であり、特に実験室の場合には時間がとても重要な要素となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来のこのような問題点を解決する使い捨てポリマー構造濾過キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の実施形態において、使い捨てポリマー構造濾過キットは、末端部を有するステムが付いた使い捨て濾過漏斗を含む。ステムの末端部には排出口が形成される。好ましくは、漏斗内にフィルタディスクが配置され、ここを通過する液体を濾過する。好ましくは、この濾過キットは真空源に連結し、負圧を提供する真空吸入口が付いたガラス真空アダプタをさらに含む。このアダプタは漏斗に緩く挟まれて固定され、末端部の排出口が真空吸入口下に位置し、アダプタが汚染されないように位置する。再利用が可能なガラス円形フラスコ内にアダプタと漏斗のステムが入る。漏斗とフィルタディスクは使い捨ての材料で形成されるため、使用後にこれらを洗浄する必要がない。このアダプタは濾過中に汚染物と接触しないため洗浄が不必要であり、再利用が可能である。このような濾過キットは、不溶性物質や濾過物を集めるのに適している。
【0010】
他の実施形態において、使い捨てポリマー構造濾過キットは、末端部を有するステムが付いた使い捨てポリマー構造濾過漏斗を含む。末端部には排出口が形成される。この漏斗は、液体サンプルを容易に入れることができるように上端入口が比較的広い。漏斗内には濾過のためにポリマーフィルタディスクを配置する。この濾過キットは真空源に連結し、負圧を提供する真空吸入口が付いたねじ式ジョイントアダプタをさらに含む。このアダプタは漏斗に緩く結合して固定され、排出口が真空吸入口下に位置し、アダプタに汚染物が入らないように位置する。
【0011】
ねじ式ジョイントによって使い捨てガラスねじ式ガラス瓶がアダプタに結合する。このガラス瓶内に漏斗のステムが入り、排出口がガラス瓶内に位置する。漏斗とフィルタディスクは使い捨て物質で形成されるため、使用が終わった後に洗浄する必要がない。ガラス瓶もアダプタから分離して廃棄することができる。アダプタは濾過中に汚染物と接触しないため洗浄する必要がなく、再利用することができる。
【0012】
さらに他の実施形態において、使い捨てポリマー構造濾過キットは、使い捨てポリマー構造漏斗を含む。この漏斗は末端部を有する分離式ステムを備え、漏斗の上端入口は液体サンプルを容易に入れることができるように比較的広く、末端部に排出口が付いている。この濾過キットは漏斗に緩く挟まれて固定するポリマアダプタをさらに含み、漏斗の末端部はアダプタ下に位置する。漏斗のバレルと底の間には、濾過のためにポリマーフィルタディスクが配置される。真空吸入口が付いた三角フラスコにアダプタと漏斗のステムが入り、排出口は真空吸入口下に位置する。同じように、漏斗とフィルタディスクは使い捨て物質で形成されるため、使用が終わった後に洗浄する必要がない。アダプタも同じように、濾過中に汚染物と接触しないため洗浄が不必要であり、再利用することができる。
【0013】
さらなる代替として、濾過キットは、使い捨てポリマー構造漏斗、ガラス真空アダプタ、および再利用が可能なガラスフラスコを有し、このようなガラスフラスコの代わりに使い捨てガラス瓶を使用することもできる。漏斗とアダプタとフラスコ(またはガラス瓶)は上述したいずれの構成を有してもよいが、フラスコやガラス瓶はアダプタ下ではなくアダプタ内に位置する。
【0014】
また、アダプタがキャップ上に多数のジョイントを有し、このようなジョイントに多数の漏斗を固定することもできる。このような構成では、1つのアダプタに多数の漏斗を使用して同時に濾過することができる。好ましくは、このような漏斗にシリカゲルや樹脂のような吸着剤を包装すれば、固体抽出技術分野において化合物を分離するカートリッジとして使用することもできる。
【0015】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明について詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る使い捨てポリマー構造濾過キットの斜視図である。
【図2】本発明に係る他の使い捨てポリマー構造濾過キットの斜視図である。
【図3】本発明に係るさらに他の使い捨てポリマー構造濾過キットの斜視図である。
【図4】図1の濾過キットの使い捨てポリマー構造漏斗の側面図である。
【図5】図2の濾過キットの使い捨てポリマー構造漏斗の側面図である。
【図6】図3の濾過キットの使い捨てポリマー構造漏斗の部分展開斜視図である。
【図7】図1の濾過キットのアダプタの側面図である。
【図8】図2の濾過キットのアダプタの部分展開側面図である。
【図9】図1の濾過キットのアダプタの部分展開側面図である。
【図10】図2の濾過キットの他のアダプタの部分展開側面図である。
【図11】図3の濾過キットのポリマーアダプタの側面図である。
【図12】図3の濾過キットのアダプタの部分展開側面図である。
【図13】図2の濾過キットの使い捨てガラス収容容器の側面図である。
【図14】直線型真空吸入口にバルブが付いている、図1の濾過キットの他のアダプタの側面図である。
【図15】直線型真空吸入口にバルブが付いている、図2の濾過キットのさらに他のアダプタの部分展開側面図である。
【図16】漏斗が円錐形であり、焼結ガラスフィルタディスクやポリマーフィルタディスクが漏斗の環型フランジに支持される他の構造の側面図である。
【図17】漏斗が円錐形であり、漏斗内にポリマー板が配置されている本発明の他の濾過キットのアダプタの側面図である。
【図18】漏斗が円筒形であり、焼結ガラスフィルタディスクやポリマディスクが漏斗内の環型フランジに支持されるさらに他の構造の側面図である。
【図19】漏斗が円筒形であり、ポリマー板が漏斗内に配置されている本発明のさらに他の濾過キットの斜視図である。
【図20】フィルタディスクの孔パターンを示すフィルタディスクの平面図である。
【図21】スリットやスロットのパターンを示すフィルタディスクの平面図である。
【図22】使い捨てポリマー構造濾過キットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、使い捨てポリマー構造濾過キットに関する。このような濾過キットは、以下で述べられるように、使い捨てポリマー構造の漏斗、使い捨てではないアダプタ、およびガラス器を含む。
【0018】
図1は、第1の実施形態の使い捨てポリマー構造濾過キット100が示される。このキット100は、使い捨てポリマー構造の漏斗110、ガラス製真空アダプタ112、および再利用が可能な丸いガラスフラスコ114を有する。
【0019】
漏斗110のステム115(stem)は比較的長く、ステムの端に排出口116が形成される。排出口116がアダプタ112を経てフラスコ114内に入る程度にステム115が長いことが好ましい。排出口116がフラスコ114内に入るため、連結した真空源(図示せず)によって負圧がかかったときにアダプタ112が汚染されることを防ぐ。
【0020】
ポリマーフィルタ119は漏斗110のバレル118(barrel)底に敷かれ、不溶性物質を濾過する。漏斗110の内部ジョイント117は、ステム115とバレル118の間に位置する。内部ジョイント117は、漏斗110とアダプタ112の間に緩く挟んで固定される。
【0021】
真空アダプタ112は、真空源に連結する真空吸入口120、漏斗ジョイント122、およびフラスコジョイント124を有する。漏斗110のステム115は漏斗ジョイント122内に入り、漏斗110の内部ジョイント117は漏斗ジョイント122に嵌合する。ステム115はフラスコジョイント124を経て、排出口116がフラスコ114内に位置する。フラスコ114は化学実験室で頻繁に用いられる容器であり、図面に例示したフラスコの形状と大きさは例示に過ぎない。
【0022】
濾過が終わると、漏斗110を分離して安全に廃棄し、他の使い捨てポリマー構造濾過漏斗と交換する。アダプタ112は交換する必要がなく、これは漏斗110のステム115末端部の排出口116が真空吸入口120を経てフラスコ114内に伸びており、濾過中に汚染される心配がないためである。フラスコ114は綺麗なので再利用してもよい。
【0023】
図2の他の実施形態の濾過キット200は、使い捨てポリマー構造漏斗210、ねじ結合アダプタ212、および使い捨てねじ結合ガラス瓶214を有する。
【0024】
漏斗210のステム215は比較的長く、末端部に排出口216が形成される。上述した実施形態と同じように、ステム215は、排出口216がアダプタ212を経てガラス瓶214内に伸びる程度に長い。濾過を行うとき、真空源による負圧によってアダプタ212が汚染しないように、排出口216はガラス瓶214内に伸びることが好ましい。不溶性物質を濾過するために、バレル218底にはポリマーフィルタディスク219を敷く。漏斗210のステム215とバレル218の間には内部ジョイント217が形成される。内部ジョイント217は、漏斗210とアダプタ212の間に嵌合して固定される。
【0025】
漏斗210は上端入口225が比較的広く、液体サンプルが容易に入るようになっている。
【0026】
アダプタ212は、真空源に連結して負圧を供給する真空吸入口220と、漏斗ジョイント222、およびガラス瓶ジョイント224を有する。ガラス瓶ジョイント224は、アダプタ212とガラス瓶214にねじ式によって着脱する。
【0027】
漏斗ジョイント222内に漏斗210のステム215が入り、漏斗210の内部ジョイント217は漏斗ジョイント222に嵌合する。ステム215はガラス瓶ジョイント224を経て、ステムの排出口216がガラス瓶214内に位置する。ガラス瓶214は使い捨てが好ましい。
【0028】
濾過が終わった漏斗210は分離して安全に廃棄し、他の使い捨てポリマー構造漏斗と交換する。アダプタ212は交換する必要がなく、これは漏斗210のステム215の排出口216が真空吸入口220を経て、ガラス瓶214内において汚染の心配がないためである。ガラス瓶214はアダプタ212にねじ結合しており、容易に分離して廃棄することができる。濾過キット200はフィルタディスク219で不溶性物質を濾過する。
【0029】
図3のさらに他の実施形態の使い捨てポリマー構造濾過キット300は、使い捨てポリマー構造の漏斗310、アダプタ312、および三角フラスコ314を有し、三角フラスコに真空吸入口320が付いている。
【0030】
漏斗底321によるステム315は長さが長く(図6参照)、ステム末端部に排出口316が形成される。上述した実施形態と同じように、ステム315末端部の排出口316がアダプタ312を経て三角フラスコ314の真空吸入口320下に伸びる程度にステムが長い。排出口316が真空吸入口320よりも下に位置するため、真空濾過中にアダプタ312が汚染されない。漏斗底321に付いた内部ジョイント317は、ステム315の上端部に位置する。内部ジョイント317はアダプタ312に嵌合する。漏斗310の上端入口325は幅が比較的広く、液体サンプルを入れるのに適している。さらに、金属クランプ327によって漏斗底321に漏斗バレル318が固定され、ポリマーフィルタディスク319は漏斗底とクランプの間に位置する。
【0031】
アダプタ312は、ガラス製漏斗ジョイント322とポリマストッパジョイント324を有する。漏斗ジョイント322内に漏斗310のステム315が入り、漏斗310の内部ジョイント317が漏斗ジョイント322に嵌合する。ステム315はストッパジョイント324を経て、排出口316がフラスコ314の真空吸入口230よりも下に位置する。
【0032】
濾過が終わると、漏斗310を分離して安全に廃棄し、他の使い捨てポリマー構造漏斗と交換する。漏斗310のステム315の末端部の排出口316がフラスコ314の真空吸入口320よりも下に位置するため、アダプタ312の汚染が防がれ、アダプタ312は交換する必要がない。フィルタディスク319も同じように配置される。この濾過キット300は、フィルタディスク319で不溶性物質を濾過し、漏斗310を分離し、濾過した固体物質を容易に取り除くことができるという点において同様に有利である。
【0033】
図4は、図1の漏斗110をさらに詳細に示している。この漏斗110は好ましくはバレル型であり、上端部に入口125があり、下部のステム115の末端部に排出口116がある。低廉なポリマーで形成された漏斗110とフィルタディスク119は両者とも使い捨てであるため、交換が容易である。
【0034】
漏斗110とフィルタディスク119の両者とも、各種有機溶媒に対して耐食性を有さなければならない。したがって、漏斗110の材料としては高価でないポリプロピレン(polypropylene)が好ましいが、アクリル(acrylic)、ポリカーボネート(polycarbonate)、スチレン(styrene)、ポリフルオロエチレン(polyfluoroethylene)、ポリビニリデンフルオライド(polyvinylidenefluoride)、ポリエチレン(polyethylene)などを用いることもできる。排出口116がフラスコ114内に位置するようにするステム115の最小長さは20mm程度が好ましいが、ステムの長さは80mm程度が好ましい。ステム115の上端部に付いた内部ジョイント117は、漏水を防ぐためにアダプタ112の漏斗ジョイント122に締まりばめされることが好ましい。内部ジョイント117は、直径5〜16mm、長さ5〜20mm程度が好ましい。この漏斗110は図2〜3の濾過キットにも使用することができる。漏斗110の内部容積は40ml程度である。
【0035】
図5は、図2の漏斗210を詳細に示す図である。この漏斗210の上端入口225は比較的広く、形状と大きさは上述した漏斗110と類似するが、バレル218に入口225がある点が異なる。ステム215の上端部に付いた内部ジョイント217は、漏水防止のためにアダプタ212の漏斗ジョイント222に締まりばめされる。内部ジョイント217は、好ましくは直径5〜16mm、長さ5〜20mmである。この漏斗210も、図1および図3の濾過キットに使用することができる。上述したように、この漏斗210は、比較的少ない量の液体を取り扱う。
【0036】
上述した漏斗110の内部容積が40ml程度であることに比べ、この漏斗210の内部容積は18ml程度である。もちろん、使用者の必要に応じて、このような漏斗の大きさは変わることができる。
【0037】
図6は、図3の漏斗310の分解斜視図である。バレル318の上端と下端にそれぞれ入口325、328が形成される。バレル318の入口325は漏斗210の入口225と類似しており、少量の液体に用いられる。下端部入口328は、漏斗310で固体サンプルを容易に取り除くためのものである。
【0038】
図に示すように、漏斗底321の上端部に凹面329が形成され、凹面329にフィルタディスク319をおけば、濾過キットを組み立てるときにフィルタディスク319が設置される。金属クランプ327は、バレル318下端入口328と漏斗底321を堅く締めるのに用いられる。図に示すように、バレル318は漏斗の上部を形成し、ステム317は分離型の下部分を形成する。このような構成は、比較的少量の液体サンプルを流しながら固体サンプルを濾過するのに適している。もちろん、この漏斗310も、図1〜2の濾過キットに使用することができる。フィルタディスク119,219,319の材料は、孔隙率が比較的高いか中間であるポリエチレンのようなポリマーが好ましい。一方、既存の焼結ガラス製フィルタディスクも利用することができる。
【0039】
図7は、フラスコジョイント124と漏斗ジョイント122が付いた図1のアダプタ112を詳細に示している。真空吸入口120はアダプタ112の側面に形成され、真空源に連結する。上端部の漏斗ジョイント122は漏斗110の内部ジョイントに結合し、直径5〜16mm程度、長さ5〜20mm程度である。下端のフラスコジョイント124はフラスコ114に結合するものであって、14/20、19/22、24/25、24/40、または29/42のサイズに製作されることが好ましい。例えば、14/20サイズの場合、フラスコジョイント124の大きさが直径14mm、長さ20mmであることを意味する。フラスコジョイント124は、図1のフラスコ114のように再利用が可能な丸いガラスフラスコと嵌合する。アダプタ112の材料としてはガラスが好ましいが、ポリマーや金属のような他の材料も可能である。図14の他の例のアダプタ112は、真空を調節して濾過物が真空配管に吸収されることを防ぐために、真空吸入口120にバルブ121が設置される。
【0040】
図8は、ガラス瓶ジョイント224と漏斗ジョイント222が付いた図2のアダプタ212を詳細に示している。このアダプタ212は図2のガラス瓶214に結合する。アダプタ212の上端部には漏斗ジョイント222が、下端部にはガラス瓶ジョイント224が配置され、側面には真空吸入口220が突出する。漏斗ジョイント222は漏斗210の内部ジョイント217に嵌合し、好ましくは直径5〜16mm、長さ5〜20mmである。図2に示されるように、ガラス瓶ジョイント224は、ねじ228が付いたアダプタ212にねじ結合する上部のねじ型ジョイント226と、ガラス瓶214にねじ結合する下部のねじジョイント227を有する。ジョイント226のねじは、GPI(Glass Packaging Institute)20〜400スレッド(thread)を用いることが好ましい。ジョイント226の内径は20mm程度である。ここで、「400」という数字は、特定の仕上げスタイルを意味する。図15は、他の実施形態のアダプタ212を示している。このアダプタは、真空を調節して濾過物が真空配管に吸入されることを防ぐために、真空吸入口220にバルブ221を付ける。このアダプタ212の材料としては従来と同じようにガラスが好ましいが、ポリマーや金属などの他の材料も用いることができる。
【0041】
図9は、図1の濾過キットに用いる他の種類のアダプタ412を詳細に示しており、このアダプタは下部ジョイント424とねじ型漏斗ジョイント422を有する。このアダプタ412がアダプタ112を代替することができる。アダプタ412上端部のねじ式ジョイント436は、内径が5〜16mm程度である。孔があいたキャップ438と密封リング439をジョイント436上に配置して漏斗を密封する一方、漏斗の排出口の位置を調整することができる。このアダプタに真空吸入口420も付いている。
【0042】
図10は、図2の濾過キットに用いる他の種類のアダプタ512を詳細に示しており、このアダプタは下部ガラス瓶ジョイント524とねじ式漏斗ジョイント522を有する。図に示すように、アダプタの側面には真空吸入口520が付いており、上端部にはねじ式漏斗ジョイント536が付いている。アダプタ512を漏斗に結合するとき、孔があいたキャップ538を通じて漏斗の排出口が真空吸入口520よりも下に位置する。密封リング539とキャップ538はジョイント536上に位置し、漏斗を密封する。ガラス瓶ジョイント524のねじジョイント526はアダプタ512にねじ528で結合する一方、ガラス瓶ねじジョイント527に結合してガラス瓶に連結する。
【0043】
図11は、図3の濾過キットに用いられるアダプタ312を詳細に示している。このアダプタ312は、中央に孔があいたストッパ324を有する。アダプタ312は、図3の三角フラスコ314に結合する。ストッパ324の材料は、ゴム、シリコンゴム、ネオプレン(neoprene)のようなポリマーが好ましい。上端部にガラス漏斗ジョイント322が付いたガラス管330がストッパ324の中央にしっかりと挟まれる。漏斗ジョイント322は、直径が5〜16mmであり、長さは5〜20mmである。好ましくは、アダプタ324の中央に孔をあければ、ジョイント322を上端部に設置しなくても、図3の濾過キットに直接アダプタを用いることができる。
【0044】
図12は、図3の濾過キットに用いる他のアダプタ612を詳細に示しており、このアダプタの上端部にはねじジョイント622が付いている。ストッパ624の材料は、ゴム、シリコンゴム、ネオプレンのようなポリマーであり、ねじジョイント622以外には上述したストッパ324と類似する。アダプタ612は、漏斗をフラスコに連結するときに用いられる。ガラス製ねじ式管630がストッパ624の中心にしっかりと挟まれる。孔があいたキャップ638と密封リング639がアダプタ612のねじジョイント636に設置され、漏斗を密封する。濾過キットに結合した漏斗の排出口は、真空吸入口よりも下に位置する。
【0045】
図13は、図2の使い捨てガラス瓶214を詳細に示している。ガラス瓶214のねじジョイント230は直径が20〜30mmであることが好ましく、一般的な直径は23mm程度であり、GPI20−400スレッドを有する。ガラス瓶214の底面は半円形とし、負圧や正圧で割れないようにする。ガラス瓶214の体積は60〜300ml程度である。また、体積100mlや200mlを含み、他の体積のガラス瓶を使用することもできる。
【0046】
図16は、図1〜3のいずれの濾過キットにも用いることができる円錐形漏斗610を詳細に示している。この漏斗610の上部602は截頭円錐形であり、下方に長いステム615が付いている。上部602は上端入口625を有し、その中に環型フランジ604が設置され、上部602とステム615の結合部が隣接している。フランジ604にフィルタディスク619を挟んだり抜いたりすることができる。フィルタディスク619は使い捨て多孔性ポリマーで形成されるが、焼結ガラスで形成されることもできる。図20はポリマーフィルタディスク619の一例であって、本体700に極めて小さい孔706が複数あいている。水溶性物質や不溶性物質を濾過するために、使い捨て濾過紙や多孔性ポリマー膜によってフィルタディスク619を包む。図21の他の形態のフィルタディスク819は、本体800上面に多数のスロット802が形成され、中心に孔804がさらに形成される。
【0047】
図17は、上述した漏斗610と類似した他の円錐形漏斗710を詳細に示している。この漏斗710の上部702も截頭円錐形であり、下方に長いステム715が付いている。上部702の上端に入口725があり、漏斗610の環型フランジ604の代りにフィルタディスク719が上部702に一体に形成された点が異なる。
【0048】
図18のさらに他の漏斗810も、図1〜3のいずれの濾過キットにも用いることができる。この漏斗810は上部802がほぼ円筒形であり、その下に長いステム815が付いている。上部802の上端に入口825があり、図に示すように下端部付近に環型フランジ804が形成され、上部802とステム815の結合部が隣接している。このフランジ804にフィルタディスク619を分離可能に設置する。上述したように、フィルタディスク619は使い捨てであり、多孔性ポリマーで形成されるが、焼結ガラスで形成されることもできる。必要であれば、このフィルタディスク619を他のフィルタディスク719、819と交換することもできる。使い捨て濾過紙によってフィルタディスク619を包むこともできる。
【0049】
図19のさらに他の漏斗850は、上述した漏斗810と類似するが、内部に環型フランジ804がない。同じように、下方にはステム860が付いており、上部862の上端部に入口855がある。フィルタディスク719が上部862内に設置され、このフィルタディスク719は漏斗850の内側円周壁と摩擦を引き起こして固定される程度の大きさを有する。必要であれば、フィルタディスク719を他のフィルタディスク819と交換することもできる。同じように、濾過紙によってフィルタディスク719を包むことができる。
【0050】
図22は、さらに他の濾過キット1000を示している。この濾過キット100は、使い捨てポリマー構造漏斗1010、ガラス真空アダプタ1012、および再利用が可能なフラスコまたはガラス瓶1014を有する。漏斗1010とアダプタ1012とガラス瓶1014は上述したいずれの構成も可能であり、図22の実施形態は、ガラス瓶1014がアダプタ1012下ではなく内部に位置する他の例を示している。
【0051】
上述したように、漏斗1010のステム1015末端部に排出口1016が形成される。このステム1015は、アダプタ1012内部からガラス瓶1014内に入る。排出口1016がガラス瓶1014内にあるため、濾過中に負圧によってアダプタ1012が汚染されることが防がれる。不溶性物質を濾過するために、漏斗1010のバレル1018底面にポリマーフィルタディスク1019を設置する。漏斗1010の内部ジョイント1017はステム1015とバレル1018の間に位置し、漏斗1010とアダプタ1012に嵌合して固定される。
【0052】
アダプタ1012は、真空源に連結する真空吸入口1020と漏斗ジョイント1022を有する。ポリマーで形成されたキャップ1025は、アダプタを密封する役割をする。漏斗ジョイント1022に漏斗1010のステム1015が入り、漏斗1010の内部ジョイント1017は漏斗ジョイント1022に嵌合する。上述した実施形態のフラスコジョイントの代わりに、ガラス管1024がアダプタ1012内の上端部に配置され、ステム1015はガラス管1024を通過し、ステムの排出口1016がガラス瓶1014内に位置する。上側に漏斗ジョイント1022が付いたガラス管1024は、キャップ1025の中心にしっかりと挟まれる。ガラス瓶1014は化学実験室で頻繁に使用される容器であって、図に示す形状と大きさは例示に過ぎない。ガラス漏斗ジョイント1022は、直径が5〜16mmであり、長さが5〜20mm程度である。
【0053】
濾過が終わった後、漏斗1010は分離して安全に廃棄され、他の使い捨てポリマー構造漏斗と交換される。アダプタ1012のキャップ1025も、ガラス瓶1014やフラスコから分離する。ステム1015の末端部の排出口1016がガラス瓶1014内にあって濾過中に汚染する心配がないため、アダプタ1012は交換する必要がない。
【0054】
図22の濾過キットは漏斗が1つであるが、キャップ1025に組み立てられるジョイント1022を追加すれば、漏斗を複数使用することができる。このようになれば、濾過キットを多重濾過だけではなく、固体抽出に使用される多重カートリッジとしても用いることができる。
【0055】
同じように、上述したアダプタはキャップ上に複数のジョイントを備え、このようなジョイントに複数の漏斗を固定することもできる。このような構成によれば、アダプタ1つで複数の漏斗を使用して同時に濾過することができる。漏斗にシリカゲルや樹脂のような吸着剤を包装すれば、固体抽出技術分野において化合物を分離するカートリッジとして使用することもできる。
【0056】
本発明は上述した説明に限定されることはなく、特許請求の範囲内のすべての実施形態を含むものと見なければならない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
末端部に排出口が付いたステムを形成する下部と、上部を有する使い捨て濾過漏斗;
前記漏斗内に着脱可能に配置されるフィルタディスク;
外部真空源に連結する真空吸入口が付いており、前記漏斗の下部を着脱可能に挟むことができる真空アダプタ;および
前記アダプタに着脱可能に連結するフラスコ;を含むことを特徴とする、使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項2】
前記漏斗の前記末端部が前記アダプタの前記真空吸入口よりも下に位置し、前記ステムが前記フラスコ内に伸びることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項3】
前記フィルタディスクが使い捨て多孔性ポリマー物質で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項4】
前記漏斗のポリマー物質および前記フィルタディスクの前記多孔性ポリマー物質は、ポリプロピレン、アクリル、ポリカーボネート、スチレン、ポリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、およびポリエチレンからなる群より選択されることを特徴とする、請求項3に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項5】
前記フィルタディスクが焼結ガラスで形成されることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項6】
前記フィルタディスクは1つ以上の孔が形成された本体を有することを特徴とする、請求項1に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項7】
前記フィルタディスクを濾過紙で着脱可能に包むことを特徴とする、請求項6に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項8】
末端部に排出口が付いたステムを形成する下部と、上部を有する使い捨て濾過漏斗;
前記漏斗内に着脱可能に配置されるフィルタディスク;
外部真空源に連結する真空吸入口とねじ式ジョイントアダプタが付いており、前記漏斗の前記末端部が前記真空吸入口下に位置するように前記漏斗の前記下部を挟むことができる真空アダプタ;および
ねじ式ジョイントアダプタに噛み合うねじが上端部に形成されている使い捨てガラス瓶;を含み、
前記漏斗の前記ステムが前記ガラス瓶内に伸びることを特徴とする、使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項9】
前記漏斗がポリマー物質で形成されることを特徴とする、請求項8に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項10】
前記フィルタディスクが使い捨て多孔性ポリマー物質で形成されることを特徴とする、請求項9に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項11】
前記漏斗の前記ポリマー物質と前記フィルタディスクの前記多孔性ポリマー物質は、ポリプロピレン、アクリル、ポリカーボネート、スチレン、ポリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、およびポリエチレンからなる群より選択されることを特徴とする、請求項10に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項12】
前記フィルタディスクが焼結ガラスで形成されることを特徴とする、請求項9に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項13】
前記フィルタディスクは、1つ以上の孔が形成された本体を有することを特徴とする、請求項9に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項14】
前記フィルタディスクを濾過紙で着脱可能に包むことを特徴とする、請求項13に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項15】
末端部に排出口が付いたステムを形成する下部と、上部を有する少なくとも1つの使い捨て濾過漏斗;
前記少なくとも1つの漏斗内に着脱可能に配置される少なくとも1つのフィルタディスク;
外部真空源に連結する真空吸入口が付いており、前記少なくとも1つの漏斗の前記下部を着脱可能に挟むことができる真空アダプタ;および
前記アダプタ内に配置される少なくとも1つの容器;を含み、
前記少なくとも1つの漏斗の前記ステムの前記排出口が前記容器内に収容されることを特徴とする、使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項16】
前記少なくとも1つの容器がフラスコを含むことを特徴とする、請求項15に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項17】
前記少なくとも1つの容器が使い捨てガラス瓶を含むことを特徴とする、請求項15に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項18】
前記少なくとも1つの漏斗と前記少なくとも1つのフィルタディスクがポリマー物質で形成され、該ポリマー物質は、ポリプロピレン、アクリル、ポリカーボネート、スチレン、ポリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、およびポリエチレンからなる群より選択されることを特徴とする、請求項15に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項19】
前記少なくとも1つの漏斗が1つの漏斗で構成されることを特徴とする、請求項15に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項20】
前記フィルタディスクは、1つ以上の孔が形成された本体を有することを特徴とする、請求項18に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項1】
末端部に排出口が付いたステムを形成する下部と、上部を有する使い捨て濾過漏斗;
前記漏斗内に着脱可能に配置されるフィルタディスク;
外部真空源に連結する真空吸入口が付いており、前記漏斗の下部を着脱可能に挟むことができる真空アダプタ;および
前記アダプタに着脱可能に連結するフラスコ;を含むことを特徴とする、使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項2】
前記漏斗の前記末端部が前記アダプタの前記真空吸入口よりも下に位置し、前記ステムが前記フラスコ内に伸びることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項3】
前記フィルタディスクが使い捨て多孔性ポリマー物質で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項4】
前記漏斗のポリマー物質および前記フィルタディスクの前記多孔性ポリマー物質は、ポリプロピレン、アクリル、ポリカーボネート、スチレン、ポリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、およびポリエチレンからなる群より選択されることを特徴とする、請求項3に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項5】
前記フィルタディスクが焼結ガラスで形成されることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項6】
前記フィルタディスクは1つ以上の孔が形成された本体を有することを特徴とする、請求項1に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項7】
前記フィルタディスクを濾過紙で着脱可能に包むことを特徴とする、請求項6に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項8】
末端部に排出口が付いたステムを形成する下部と、上部を有する使い捨て濾過漏斗;
前記漏斗内に着脱可能に配置されるフィルタディスク;
外部真空源に連結する真空吸入口とねじ式ジョイントアダプタが付いており、前記漏斗の前記末端部が前記真空吸入口下に位置するように前記漏斗の前記下部を挟むことができる真空アダプタ;および
ねじ式ジョイントアダプタに噛み合うねじが上端部に形成されている使い捨てガラス瓶;を含み、
前記漏斗の前記ステムが前記ガラス瓶内に伸びることを特徴とする、使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項9】
前記漏斗がポリマー物質で形成されることを特徴とする、請求項8に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項10】
前記フィルタディスクが使い捨て多孔性ポリマー物質で形成されることを特徴とする、請求項9に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項11】
前記漏斗の前記ポリマー物質と前記フィルタディスクの前記多孔性ポリマー物質は、ポリプロピレン、アクリル、ポリカーボネート、スチレン、ポリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、およびポリエチレンからなる群より選択されることを特徴とする、請求項10に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項12】
前記フィルタディスクが焼結ガラスで形成されることを特徴とする、請求項9に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項13】
前記フィルタディスクは、1つ以上の孔が形成された本体を有することを特徴とする、請求項9に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項14】
前記フィルタディスクを濾過紙で着脱可能に包むことを特徴とする、請求項13に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項15】
末端部に排出口が付いたステムを形成する下部と、上部を有する少なくとも1つの使い捨て濾過漏斗;
前記少なくとも1つの漏斗内に着脱可能に配置される少なくとも1つのフィルタディスク;
外部真空源に連結する真空吸入口が付いており、前記少なくとも1つの漏斗の前記下部を着脱可能に挟むことができる真空アダプタ;および
前記アダプタ内に配置される少なくとも1つの容器;を含み、
前記少なくとも1つの漏斗の前記ステムの前記排出口が前記容器内に収容されることを特徴とする、使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項16】
前記少なくとも1つの容器がフラスコを含むことを特徴とする、請求項15に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項17】
前記少なくとも1つの容器が使い捨てガラス瓶を含むことを特徴とする、請求項15に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項18】
前記少なくとも1つの漏斗と前記少なくとも1つのフィルタディスクがポリマー物質で形成され、該ポリマー物質は、ポリプロピレン、アクリル、ポリカーボネート、スチレン、ポリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、およびポリエチレンからなる群より選択されることを特徴とする、請求項15に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項19】
前記少なくとも1つの漏斗が1つの漏斗で構成されることを特徴とする、請求項15に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【請求項20】
前記フィルタディスクは、1つ以上の孔が形成された本体を有することを特徴とする、請求項18に記載の使い捨てポリマー構造濾過キット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2013−519521(P2013−519521A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553855(P2012−553855)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/000452
【国際公開番号】WO2011/102816
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(512209911)
【出願人】(512209922)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/000452
【国際公開番号】WO2011/102816
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(512209911)
【出願人】(512209922)
【Fターム(参考)】
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