説明

便器装置

【課題】 複雑な便座装置に関する商品知識が無くても便座装置の送信手段から送信された信号が便器側の受信手段で正確に受信されるか否かを簡単に確認できる。
【解決手段】 便座装置3に着座・離座検出手段4を設ける。便座装置3に着座・離座検出手段4で検出した着座・離座情報を無線信号で送信する送信手段5を設ける。便器側に受信手段6を設ける。送信手段5で送信された信号を受信手段6で受信して該受信した信号に基づいて便器洗浄手段7により便器洗浄を行う便器装置Aである。着座・離座検出手段4による着座・離座情報とは無関係に確認用スイッチ手段9の操作により送信手段5から無線信号を送信すると共に該着座・離座情報とは無関係に送信手段5から送信された信号を受信手段6で受信した際に受信確認の報知をする報知手段10を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便座装置から送信された着座や離座信号を便器側で受信して該受信信号に基いて便器洗浄を行うようにした便器装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から便器洗浄手段と、便座装置とを備えた便器装置が特許文献1により知られている。この特許文献1に示される従来例にあっては、便器洗浄手段と、便座装置とが一つの装置ブロックとして便器に組み込まれており、この一つの装置ブロックに着座・離座検出手段を設けると共に制御部を設け、着座・離座検出手段による着座・離座を検出し、この検出結果に基づいて制御部により局部洗浄手段の制御と便器洗浄手段の制御をおこなっている。
【0003】
上記特許文献1に示された従来例にあっては、便器洗浄手段と、便座装置とが一つの装置ブロックとして便器に組み込まれているため、便座装置のみを形状や色や機能の異なる他の便座装置と交換しようとしても不可能であり、多様な顧客のニーズに対応できないという問題がある。また、便座装置は汚れやすいので取り外して掃除したりする場合、上記のような一体型のものは便座装置部分を取り外して簡単に掃除することができないという問題があり、更に、長期間の使用中に便座装置部分が損傷したりしやすいが、この場合でも便座装置部分のみを交換するということができず、局部洗浄手段と便器洗浄手段とが備わっている装置ブロック全体を交換する必要があり、交換に要するコストが高くなってしまうという問題がある。
【0004】
これを解決するため、便器洗浄手段を備えた便器に、これとは別体の着座・離座検出手段を備えた便座装置を取付け、便座装置側と便器洗浄手段を備えた便器側とを配線で接続し、便座装置に設けた着座・離座検出手段により検出したデータに基づき便器側に設けた便器洗浄手段を制御することが考えられるが、この場合、便座装置側と便器洗浄手段を備えた便器側とを配線で接続してあるので、施工時に、便座装置側と便器洗浄手段を備えた便器側とを配線で接続する作業が必要であり、また、掃除をする際、上記接続するための配線が邪魔になるという問題があり、更に、水を使用するという便器装置の性質上、上記接続のための配線を伝って水が制御部に浸入するおそれあるので、制御部が絶縁構造でなければ有線化できないものであり、配線の接続部分を含めて防水構造が複雑となるという問題がある。更に、便座装置の保守、点検や掃除の際に便座装置を取り外して便座装置を動かしたり、床に置いたりした場合、便座装置側に設けた着座・離座検出手段が誤って操作されることがあり、この場合、便座装置側と便器洗浄手段を備えた便器側とを配線で接続してあるので、誤った着座・離座検出結果に基づいて便座洗浄手段により誤って便器洗浄をしてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明者らは本発明に至る過程で便器洗浄手段を備えた便器に、これとは別体の着座・離座検出手段を備えた便座装置を取付け、便座装置に着座・離座検出手段で検出した着座・離座情報を無線信号で送信する送信手段を設け、便器側に上記送信された無線信号を受信する受信手段を設け、送信手段で送信された信号を受信手段で受信して該受信した信号に基づいて便器洗浄手段により便器洗浄を行うようにした便器装置を考えた。これだと、上記のように便座装置側と便器洗浄手段を備えた便器側とを配線で接続したものに比べて配線に邪魔されることなく掃除ができ、更に、便座装置を取り外して掃除したり、保守点検をする際に着座・離座検出手段が誤って操作されても、誤った着座・離座検出結果に基づいて便座洗浄手段により誤って便器洗浄を行うというようなことがないという効果がある。
【0006】
しかしながら、この無線により送受信するものは、便器に対して便座装置を取付ける際に、便座装置に設けた送信手段と、便器側に設けた受信手段とが正確な位置関係となるように便座装置を便器に取付けなければ、送信手段から送信された送信信号を正しく受信できない。また、送信手段を受信手段に対して正確な位置関係になるように便座装置を便器に取付けたとしても、送信手段や受信手段が汚れなどにより正しく送受信されなかったり、あるいは、使用中、電池の電圧減少や赤外線のLEDの経年劣化などによる受光素子での発生電圧不足などにより正しく受信されなかったりすることがある。したがって、便座装置を便器と別体とし、無線で信号を送受信する便器装置においては、送信手段から送信された信号が受信手段で正しく受信されているか否かを確認する必要ある。
【0007】
一般に送信手段から送信された信号が受信手段で正しく受信されているか否かの確認をするには、送信手段、受信手段を備えた装置において、通常の使用と同様に送信手段から装置を動作させるための通常の運転のための信号を送信し、受信手段でこの信号を受信して装置を動作させることで送受信が正しく行われているか否かを確認するようにしている。
【0008】
このような一般的な送受信の確認の方法を着座・離座信号に基づいて便器の自動洗浄を行うようにした便器装置において実施しようとすると、以下のようなことが考えられる。
【0009】
すなわち、便座装置に設けた便座に座り、その後に離座するという実際の便器装置の使用状態を再現することで、着座・離座検出手段で検出した結果を送信手段で送信し、これを受信手段で受信して受信手段で受信した着座・離座信号に基づいて便器洗浄を自動的に行わせることで、送受信が正しく行われているか否かを確認することが考えられる。
【0010】
ところが、便器装置においては、送信手段から送信された離座信号を受信してすぐに便座洗浄を行うと、着座中に一次的にお尻を浮かして離座した場合でも便座洗浄を行ってしまうので、離座信号を受信しても離座信号を受信後一定時間(例えば10秒)以上着座信号を受信しないときは離座が確定したとして便器洗浄を行うが、離座信号を受信しても離座信号を受信後一定時間(例えば10秒)未満に着座信号を受信すると、これは着座中に一次的にお尻を浮かしたと判断して便器洗浄は行わないようにする必要がある。このように、便器装置においては、送信手段からの信号を受信手段で正確に受信されている場合であっても便器洗浄が行われる場合と、便器洗浄が行われない場合とがあり、正しく受信しても便器洗浄が行われない場合には、送受信が正しく行われているか否かの確認ができない。このように、施工業者、メンテナンス業者、使用者が、便器自動洗浄のために送信手段で送信された信号が受信手段で正確に受信されているか否かを確認するには、複雑な機構の便器装置に関するそれなりの商品知識を知らなければ、送受信が正しく行われているか否かを確認することができないという問題がある。
【特許文献1】特開平9−195356号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、複雑な便器装置に関する商品知識を知らなくても、便座装置に設けた送信手段から送信された信号が便器側に設けた受信手段で正確に受信されるか否かを簡単に確認できる便器装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために本発明に係る便器装置は、便器洗浄手段1を備えた便器2と、上記便器2に取付けられる便座装置3とよりなり、便座装置3に着座・離座検出手段4を設け、便座装置3に着座・離座検出手段4で検出した着座・離座情報を無線信号で送信する送信手段5を設け、便器側に上記送信された無線信号を受信する受信手段6を設け、送信手段5で送信された信号を受信手段6で受信して該受信した信号に基づいて便器洗浄手段1により便器洗浄を行う便器装置Aにおいて、着座・離座検出手段4による着座・離座情報とは無関係に確認用スイッチ手段9の操作により送信手段5から無線信号を送信すると共に該着座・離座情報とは無関係に送信手段5から送信された信号を受信手段6で受信した際に受信確認の報知をする報知手段10を設けて成ることを特徴とするものである。
【0013】
このような構成とすることで、送信手段5から送信された信号が受信手段6で正確に受信されているか否かを確認する場合には、確認用スイッチ手段9を操作して送信手段5から着座・離座検出手段4による着座・離座情報とは無関係に信号を送信し、この確認用スイッチ手段9を操作することにより送信された信号を受信手段6で受信した際に報知手段10の報知により正確に受信しているか否かを知ることができ、複雑な機構の便器装置に関する商品知識がなくても簡単に送受信が正確に行われているか否かを確認することができる。
【0014】
また、便器装置Aの電源投入時に、確認用スイッチ手段9の操作のみを受付けて送信手段5から無線信号を送信すると共に該信号を受信手段6で受信することで報知手段10により報知することを可能とした確認受付けモードとなり、上記電源投入から所定時間経過後に確認受付けモードが終了して送信手段5から送信される着座・離座に関する信号を受信手段6で受信して該受信した着座・離座に関する信号に基づいて便器洗浄手段7により便器洗浄を行う通常モードに移行するように設定してあることが好ましい。
【0015】
便器装置Aに電源を投入すると確認用スイッチ手段9のみの受付けを可能とする所定時間確認受付けモードとなるので、この確認受付けモードの時に確認用スイッチ手段9の操作をすることにより、送信手段5から無線信号が送信され、該信号を受信手段6で受信した場合には報知手段10による報知で受信状態を確認することができ、正確に受信されていないことが確認されると、電源をオフにし、便座装置3の便器2への取付け位置の調整をやり直し、再度電源を投入して送受信が正確に行われているか否かを簡単に再確認できる。この確認受付けモードの時は確認用スイッチ手段9の操作のみを受付けて送信手段5から送信するだけなので、他の便座装置3に備わっている諸機能を動作させるための操作の受付けはなされず、したがって、便器装置Aに対する商品知識の無い人でも電源投入時に確認用スイッチ手段9を操作するのみで簡単に送受信の確認ができる。また、電源投入から所定時間経過後に確認受付けモードが終了して送信手段5から送信される着座・離座に関する信号を受信手段6で受信して該受信した着座・離座に関する信号に基づいて便器洗浄手段7により便器洗浄を行う通常モードに移行するので、所定時間経過後は自動的に通常モードとなって、着座・離座に関する信号を送信手段5から送信してこの受信信号に基づいて便器洗浄手段1により便器2の自動洗浄を行うことができる。
【0016】
また、送信手段5から送信される着座・離座に関する信号を受信手段6で受信して該受信した着座・離座に関する信号に基づいて便器洗浄手段7により便器洗浄を行う通常モードを有し、該通常モード中に確認用スイッチ手段9の操作を行うことで、送信手段5から着座・離座に関する信号と異なる信号を送信し、該信号を受信手段6で受信することで報知手段10により報知を行うことが好ましい。
【0017】
通常モード中であっても、確認用スイッチ手段9の操作を行うと送信手段5から着座・離座に関する信号と異なる信号が送信されるので、この着座・離座に関する信号と異なる信号が受信手段6で正しく受信されたか否かを報知手段10の報知で確認でき、これにより、送信手段5が受信手段6に対して正確な位置関係になるように便座装置3を便器2に取付けてあったとしても、その後の使用中に、送信手段5や受信手段6が汚れなどにより正しく送受信されなかったり、あるいは、通常モードとしての使用中、電池の電圧減少や赤外線のLEDの経年劣化などによる受光素子での発生電圧不足などにより正しく受信されないような場合でも、これを通常モードとしての使用中に簡単に確認できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、複雑な便座装置に関する商品知識を知らなくても、確認用スイッチ手段の操作により着座・離座検出手段による着座・離座情報とは無関係に送信手段から送信された信号が受信手段で正確に受信されるか否かを報知手段で報知することで簡単に確認でき、施工やメンテナンスが容易に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0020】
便器2はボウル部15を水で洗浄するための便器洗浄手段1を備えた水洗便器である。添付図面に示す実施形態では図5に示すように便器2の後部の内部にターントラップブロック16を内装し、便器2の後部のターントラップブロック16を配設した部分の上方位置には便器制御部ケース21が設けてあり、更に、便器2には便器洗浄用管路18が設けてあって、該便器洗浄用管路18の一端が水道管のような水供給管25に止水栓20を介して接続してある。
【0021】
ターントラップブロック16のケース内には図10に示すような変形性を有する材料で筒状に形成した可動自在なターントラップ17が設けてあり、ターントラップ17の一端部がボウル部15の出口26に接続してある。ターントラップ17はターントラップブロック16のケース外面側に設けた駆動モータ19によりターントラップ17の他端が上を向く姿勢と下を向く姿勢との間で可動自在となっている。
【0022】
また、便器2の後部の上面側に設けた便器制御部ケース21内には図6に示すように、便器洗浄用配管18の途中に便器洗浄弁22を設けると共に該便器洗浄弁22及び上記駆動モータ19を制御するためのマイコンよりなる便器側制御部14が設けてあり、本発明においては、上記便器洗浄弁22、ターントラップ17を駆動する駆動モータ19によりボウル部15を水で洗浄するための便器洗浄手段1が構成してある。また、便器制御部ケース21内には赤外線信号のような無線信号の受信手段6が設けてあり、更に、図7に示すように上記受信手段6とは別の便器側リモコン信号受信部44が設けてある。
【0023】
図5乃至図8に示すように、便器制御部ケース21は便器2の後部上面に取付けられる下部ケース21aと、下部ケース21aに着脱自在に取付けられる上部ケース21bとで構成してある。下部ケース21aに、上記便器洗浄弁22、便器側制御部14、受信手段6、便器側リモコン信号受信部44が取付けてあり、上部ケース21bを下部ケース21aに取付けることで、これら便器洗浄弁22、便器側制御部14、受信手段6、便器側リモコン信号受信部44を覆うようになっている。
【0024】
図5に示すように便器制御部ケース21の前部の下部には受信手段6と前後に対向する位置に受信側窓30が設けてあり、便器制御部ケース21の前部の上部は前方に向けて突出した張り出し部31となっており、張り出し部31の下方が凹段部32となっており、図8に示すように該凹段部32の奥に上記受信側窓30が設けてある。
【0025】
便器2の後部上面の上記便器制御部ケース21を設けた部分より前位置の中央部には便座固定金具33が取付けてある。この便座固定金具33は上記のように便器制御部ケース21を便器2の後部上面に取付けた後に便器2に取付けられるものであり、この便座固定金具33の取付けに当たっては便器制御部ケース21を基準にして取付け位置の調整をして取付けるようになっている。
【0026】
図8、図9に示すように、便座固定金具33には前後方向に長くなったガイドレール34aと、被係合部34bとが設けてある。
【0027】
便座装置3は装置の主体を構成する便座制御部ケース35に便座36と、便蓋37とを回動自在に取付けて構成してある。
【0028】
便座制御部ケース35内には図1の制御ブロック図に示すように、人体の局部を洗浄するための局部洗浄手段8a、人体の局部洗浄をした後に温風又は冷風により人体の局部を乾燥させるための乾燥手段8b、便器2内の脱臭を行うための脱臭手段8c等の便座側機能部8、マイコンよりなる便座側制御部11、送信手段5が設けてある。また、便座制御部ケース35には操作部38、便座側リモコン装置12からのリモコン信号を受信するための便座側リモコン信号受信部13が設けてある。更に、便座装置3には着座・離座検出手段4が設けてあり、この着座・離座検出手段4は例えば便座36に設けてある。そして、操作部38や便座側リモコン装置12や着座・離座検出手段4からの信号が便座側制御部11に入力されることで便座側機能部8を制御するようになっている。上記送信手段5は赤外線信号のような無線信号を送信するためのものである。
【0029】
便座制御部ケース35の下面部には図9に示すように、前記便座固定金具33に設けたガイドレール34aに前方より差し込まれる係合部材39aが設けてあり、この係合部材39aには係合部39bが設けてある。また、便座制御部ケース35の後端部の下部は後方に向けて突出した後方突出部40となっており、この後方突出部40の後方突出端面には図8に示すように送信手段5と前後方向に対向する位置に送信側窓41が設けてある。
【0030】
便座制御部ケース35は便座側機能部8、便座側制御部11、送信手段5を取付ける下ケース35aとこれらを覆うようにして下ケース35aに取付けられる上ケース35bとで構成してある。
【0031】
便座装置3を便器2に対して取付けるには便座装置3の下面部に設けた係合部材39aを便座固定金具33に設けたガイドレール34aに前方から後方に向けてスライドして差し込んで係合部39bを被係合部34bに図9のように係合することで便座装置3を便器2に取付けるものである。なお、便座装置3の取外しに当たっては便座装置3を上方に持ち上げて係合部39bと被係合部34bとの係合を外した状態で便座装置3を前方に引き出すことで取り外すことができる。
【0032】
このガイドレール34a、被係合部34bを有する便座固定金具33の構成、係合部39bを有する係合部材39aの構成はこの種の便座装置3の取付けに当たって公知のものであり、例えば特開2000−116570号公報などにより従来から公知となっている技術を採用することができるので、詳細な説明は省略する。
【0033】
便座装置3を便器2に取付けた状態で、便座装置3の便座制御部ケース35の後面下部の後方突出部40が便器2の後部上面に取付けてある便器制御部ケース21の前部の下部の凹段部32に嵌り込む。この状態で凹段部32の奥面に設けた受信側窓30と、後方突出部40の後方突出端面に設けた送信側窓41とが互いに近接対向し、送信側窓41、受信側窓30を介して便座制御部ケース35内に設けた送信手段5と便器制御部ケース21内に設けた受信手段6とが一直線状に対向し、送信手段5から送信された赤外線信号のような無線信号が受信手段6に正確に受信できるようになっている。つまり、本発明においては、送信手段5と受信手段6とにより非接触伝送手段を構成している。
【0034】
便座装置3に設けた局部洗浄手段8aの配管には図7に示すように水道管のような水供給管25から洗浄水を供給するためのフレキシブル管29が接続してある。
【0035】
図1には上記構成の本発明の便器装置Aの全体の制御ブロック図が示してある。この制御ブロック図に基づいて、以下、本発明の便器装置Aの制御動作につき説明する。
【0036】
使用者が便座装置3の便座36に着座すると、着座・離座検出手段4により着座が検出され、着座後離座すると離座が検出される。着座・離座検出手段4により着座、離座が検出されると、便座側制御部11に着座信号や離座信号が入力され、この着座信号や離座信号により便座側制御部11により複数の便座側機能部8のうち1又は複数が制御される。この場合、一例を挙げると、例えば、着座信号が入力されると便座側機能部8の一つである脱臭手段8cがオンとなって脱臭を開始し、その後、離座信号が入力されると、離座信号の入力後一定時間経過後に脱臭手段8cがオフとなるように制御される。また、着座信号が入力されると人体の局部を洗浄するための局部洗浄手段8aの動作受付けが可能な状態となり、その後、離座信号が入力されると局部洗浄手段8aの動作受付け可能な状態が終了して動作受け付けができないように制御されるものであり、便座制御部ケース35に設けた操作部38や便座側リモコン装置12を操作して局部洗浄手段8aをオンさせる信号を便座側制御部11に入力した場合、便座側制御部11により上記動作受付けが可能な着座している期間だけ局部洗浄手段8aを動作させるように制御し、上記動作受付けができない時(つまり着座していない時)は局部洗浄手段8aを動作させないようになっている。これにより着座していない時に誤って局部洗浄手段8aが動作して温水のような洗浄水を誤噴出することがないようにしている。
【0037】
更に、着座・離座検出手段4により着座、離座が検出されると送信手段5により赤外線信号のような信号が送信される。送信手段5から送信された着座信号や離座信号は便器制御部ケース21内に設けた受信手段6で受信され、受信手段6で受信した信号は便器側制御部14に入力され、この入力された信号に基づいて便器側制御部14により便器洗浄手段1を制御してボウル部15内に水を流して便器洗浄を行うものである。
【0038】
ここで、例えば、着座・離座検出手段4で着座を検知してから所定時間(例えば10秒)経過すると着座確定として、その後、離座した場合には離座信号が送信手段5から送信され、受信手段6でこれを受信すると便器側制御部14に設けたカウント手段によりカウントを開始し、カウントを開始してから一定時間(例えば10秒)の間に着座信号を受信しない場合は上記一定時間(10秒)経過後に便器洗浄手段1をオンとなるように制御して便器洗浄を行うものであり、便器側制御部14に設けたカウント手段によりカウントを開始してから一定時間(例えば10秒)の間に着座信号を受信するとカウントを停止し、この場合はカウントを開始してから一定時間経過しないので便器洗浄手段1による便器洗浄は行わない。
【0039】
図10には本実施形態における便器洗浄手段1による便器洗浄の動作の例を示している。本実施形態においては、図10に示すように便器洗浄弁22、ターントラップ17を駆動する駆動モータ19によりボウル部15を水で洗浄するための便器洗浄手段1が構成してあり、図10(f)は便器洗浄手段1がオフの状態、つまり、溜め水復帰状態(待機状態)であり、この状態ではターントラップ17他端の開口部が上を向いてターントラップ17及びボウル部15内に水Wが溜まっている。この状態で便器洗浄手段1がオンとなって便器洗浄が開示されると、まず、便器洗浄弁22が開となって図10(a)の矢印に示すように水Wがボウル部15に流れ出す、次に、図10(b)、図10(c)のように駆動モータ19を正転させてターントラップ17の他端の開口が下を向くようにターントラップ17を回動してボウル部15及びターントラップ17内に溜まっている水Wをターントラップ17の他端から排出することで水Wと共に汚物を排出する。次に、駆動モータ19を逆転させて図10(d)のようにターントラップ17を回動させてターントラップ17の他端の開口が上を向くようにする。この間、便器洗浄弁22が開となっていて図10(e)のようにターントラップ17の他端の開口部が上を向いた状態でもボウル部15内に水Wが供給され、図10(f)のように他端の開口部が上を向いたターントラップ17及びボウル部15内に水Wが溜まると便器洗浄弁22が閉となり、図10(f)の溜め水復帰状態(待機状態)になる。
【0040】
上記のような本発明においては、便座装置3に設けた着座・離座検出手段4による検出情報に基づいて便器2に備えた便器洗浄手段1の制御をするに当たって、便座装置3側に送信手段5を設けて着座信号、離座信号を赤外線信号のような無線信号として送信し、この赤外線信号のような無線信号として送信された着座信号、離座信号を便器2側に設けた受信手段6で受信するという非接触伝送により信号の送受信を行っているので、現場施工の際に便器洗浄手段1を備えた便器2側と、着座・離座検出手段4を備えた便座装置3側とを配線で接続する工事が必要でなく、便器2に便座装置3を取付けるだけで、非接触伝送のための送信手段5と受信手段6とを対向させることができて現場施工が簡略化できるものである。
【0041】
このように、便座装置3側の送信手段5と便器2側の受信手段6とを配線で接続する必要がないので、着座・離座検出手段4を備えた便座装置3として、形状、色、形態(機能)が異なる種々のものを用意し、顧客の好みの便座装置3を便器洗浄手段1を備えた便器2に取付けことで、送信手段5から送信した着座信号や離座信号を受信手段6で受信して便器洗浄を行うことができる。また、便座装置3が故障したり、損傷した場合でも、便座装置3のみを取り外して点検、修理ができ、また、別な便座装置3と交換することもできる。また、便座装置3に設けた送信手段5から送信した赤外線のような無線信号を便器2側に設けた受信手段6で受信するものであるから、制御部が絶縁構造である必要がなく、制御部の構造を簡略化することも可能となる。
【0042】
また、便座装置3を掃除する際に便座装置3側と便器2側とを接続する配線がないので配線に邪魔されることなく掃除ができることになる。特に、この種の便器装置においては汚物が付着したり小便がかかる等の理由で便座装置3が最も汚れ易く、利用者が便座装置3を便器2から外して掃除するのが一般的であるが、この場合、配線がないのでいっそう掃除が容易にできるものである。
【0043】
ここで、送信手段5から送信する無線信号を赤外線信号とすることで、便座装置3の保守、点検や掃除のために便座装置3を便器2から取り外した際に、便座装置3を移動したり、床等に置いたり、触ったりして着座・離座検出手段により誤った着座・離座検出が行われて送信手段5から赤外線信号が送信されたとしても、便座装置3を外すことで送信手段5と受信手段6とが向かい合っていないため受信手段6で赤外線信号が受信されることがない。このため、便座装置3を外して掃除などをしている際に、誤った着座・離座検出結果に基づいて便座洗浄手段により誤って便器洗浄をすることがないことになる。
【0044】
上記のように便座装置3側に設けた送信手段5から着座信号、離座信号を無線信号として送信し、便器2側に設けた受信手段6により上記着座・離座信号を受信して便器2に備えた便器洗浄手段1の制御をすることで、上記したような諸特徴を有するものであるが、この場合、送信手段5と受信手段6との位置関係が正確な位置関係となり且つ送信手段5、受信手段6が正しく機能するようになっていなくては着座・離座検出手段4で検出して送信手段5で送信された着座・離座信号を受信手段6で正確に受信できず、受信手段6で受信した正しい着座・離座に関する信号に基づいて便座洗浄手段1により正確に便器洗浄がなされないことになる。
【0045】
そこで、本発明においては、上記便座装置3側に設けた送信手段5から送信された信号の便器2側に設けた受信手段6における受信状態を簡単に確認できるようしたことに特徴があり、確認用スイッチ手段9の操作により着座・離座検出手段4による着座・離座情報とは無関係に送信手段5から無線信号を送信し、この着座・離座情報とは無関係に送信手段5から送信された信号を受信手段6で受信した際に報知手段10により受信確認の報知をするようになっている。
【0046】
以下、受信手段6における受信状態の確認につき説明する。図2には受信状態を確認するための制御ブロック図が示してあり、図3には受信状態確認の動作説明図が示してあり、図4には受信状態確認のフローチャートが示してある。
【0047】
便器装置Aを構成する便器2側、便座装置3にはそれぞれ電源が供給されるようになっており、この便器2側、便座装置3にはそれぞれ電源投入を検知するための電圧検知手段(電圧検知回路)60、61が設けてある。また、操作部38や便座側リモコン装置12には確認用スイッチ手段9が設けてあり、便器2側には報知手段10が設けてある。
【0048】
現場で便器2に便座装置3を取付け施工を行って便器装置Aを構成すると、使用に当たって最初に便器装置Aに電源を投入してオンにする。この電源投入を電圧検知手段60、61で検知すると図2、図3(a)のように便器装置Aが電源投入から所定時間(例えば数十秒〜数分)だけ確認受付けモードとなる。
【0049】
この確認受付けモードは着座・離座検出手段4による着座・離座検出や操作部38や便座側リモコン装置12の操作による便座側機能部8の操作を受け付けず、確認用スイッチ手段9の操作のみを受付けて送信手段5から無線信号を送信すると共に該信号を受信手段6で受信することで報知手段10により報知することを可能としたモードである。
【0050】
このように電源投入後所定時間は上記確認受付けモードとなるように設定してあるので、この確認受け付けモードの期間中に確認用スイッチ手段9を操作すると、送信手段5から送受信確認のための確認用信号が無線で送信される。この場合、送信手段5が受信手段6に対して正しい位置関係となるように便座装置3が便器2に取付けてあると、上記送信手段5から送信された確認用信号を便器2側に設けた受信手段6で正確に受信し、その受信状態が報知手段10により報知されるので、施工者はこの報知手段10の報知で正しく受信されていることを確認することができる。報知手段10としては音による報知、光による報知、文字による報知等があり、これらを単独で、あるいは複数組み合わせることで受信状態を報知するようになっている。また、受信レベルに応じて受信状態を段階的に報知するようにしてもよい。
【0051】
確認受付けモードの期間中に確認用スイッチ手段9を操作しても報知手段10により正しく受信されているという報知がなされない場合には、便座装置3の便器2への取付け位置の調整を行い(電源投入から所定時間経過した場合には一旦電源を切ってから取付け位置の調整を行い、その後、再度電源を投入して確認受付けモードとする)、再度確認用スイッチ手段9を操作して受信状態の確認を行うものであり、このようにして複雑な機構の便器装置Aに関する商品知識を知らなくても誰でも簡単に便座装置3を送信手段5が受信手段6に対して正しい位置関係となるように施工することができる。
【0052】
上記のように電源投入後確認受付けモードとなり、所定時間が経過すると、確認受付けモードがタイムアップして終了し、その後、送信手段5から送信される着座・離座に関する信号を受信手段6で受信して該受信した着座・離座に関する信号に基づいて便器洗浄手段7により便器洗浄を行う通常モードに移行する。
【0053】
この通常モードにおいては、既に述べたように、着座・離座検出手段4により着座、離座が検出された着座信号や離座信号が便座側制御部11に入力されて複数の便座側機能部8のうち1又は複数が制御される。着座信号が入力されると便座側機能部8の一つである脱臭手段8cがオンとなって脱臭を開始し、その後、離座信号が入力されると、離座信号の入力後一定時間経過後に脱臭手段8cがオフとなるように制御され、また、着座信号が入力されると人体の局部を洗浄するための局部洗浄手段8aの動作受付けが可能な状態となり、その後、離座信号が入力されると局部洗浄手段8aの動作受付け可能な状態が終了するように制御される。上記動作受付け可能モードで便座制御部ケース35に設けた操作部38や便座側リモコン装置12を操作して局部洗浄手段8aをオンさせると局部洗浄手段8aを動作して着座している人の局部洗浄を行う。また、着座・離座検出手段4により着座、離座が検出されると、送信手段5により着座・離座信号が送信され、便器2側に設けた受信手段6により着座・離座信号を受信すると、着座・離座信号に基づいて便器洗浄手段1が制御されて便器2の自動洗浄が行われる。
【0054】
ところで、長期間使用している間に、送信手段5や受信手段6が汚れなどにより正しく送受信されなかったり、あるいは、使用中、電池の電圧減少や赤外線のLEDの経年劣化などによる受光素子での発生電圧不足などにより正しく受信されなかったりすることがある。
【0055】
そこで、本発明においては、図3(b)、図4に示すように、上記通常モード中に確認用スイッチ手段9の操作を行うことで、送信手段5から着座・離座に関する信号と異なる送受信確認用の信号を送信し、該送受信確認用の信号を受信手段6で受信した場合には報知手段10により報知して通常モード中であっても送受信が正しく行われているか否かの確認ができるようになっている。これにより電源を切ることなく、通常モードのままいつでも送受信状態の確認ができることになる。
【0056】
なお、操作部38や便座側リモコン装置12に確認用スイッチ手段9を設けるに当たって、操作部38や便座側リモコン装置12に本来設けられる便座側機能部8を操作するための複数の操作スイッチ用釦45とは別に確認用スイッチ手段9となる釦を設けてもよく、あるいは、便座側機能部8を操作するための操作スイッチ用釦45を確認用スイッチ手段9の釦として兼用してもよい。
【0057】
兼用する場合は、例えば、電源投入後の確認受付けモードの間だけは操作部38や便座側リモコン装置12に設けらた便座側機能部8を操作するためのすべての操作スイッチ用釦45又は特定の操作スイッチ用釦45が確認用スイッチ手段9の釦として機能するように設定してあり、したがって、電源投入後の確認受付けモードの間に操作部38や便座側リモコン装置12のいずれかの操作スイッチ用釦45又は特定の操作スイッチ用釦45を操作すると、送信手段5から信号が送信され、この信号を受信手段6で受信すると報知手段10で報知するようになっており、確認受け付けモードが終了して通常モードに切り換ると操作部38や便座側リモコン装置12に設けた各操作スイッチ用釦45は単独で操作すると各操作スイッチ用釦45が本来対応している各便座側機能部8を操作するための操作スイッチ用釦としてのみ機能するように設定してある。
【0058】
また、通常モード中に操作部38や便座側リモコン装置12に設けた便座側機能部8を操作するための複数の操作スイッチ用釦45を任意の複数又は特定の複数同時に操作すると該任意の複数又は特定の複数の操作スイッチ用釦45が確認用スイッチ手段9の釦として機能するように設定してある。
【0059】
このように操作部38や便座側リモコン装置12に設けらた便座側機能部8を操作するための操作スイッチ用釦45を隠しキーとして利用して確認用スイッチ手段9を構成することで、操作部38や便座側リモコン装置12のスイッチ用釦の数が増加せず、構成が簡略化できるものである。
【0060】
なお、本発明の便器装置Aには更に、図1のように便器洗浄手段1を制御するための便器側リモコン装置43を設け、この便器側リモコン装置43を操作した場合も便器洗浄手段1を制御して便器2の洗浄を行うようにしてもよい。
【0061】
便器側リモコン装置43からの信号は便器側リモコン信号受信部44で受信され、便器側制御部14により便器洗浄手段1を制御して便器2を洗浄するようになっている。
【0062】
便器側リモコン装置43と便座側リモコン装置12とは別体で別々のリモコン装置となっており、前述のように着座・離座検出手段4を備えた便座装置3として、形状、色、形態(機能)が異なる種々の便座装置3を便器2に取付けても、便座装置3側に関係なく便器側リモコン装置43を操作することで便器洗浄を行うことができる。このため、便座側リモコン装置12を有さない便座装置3を便器2に取付けることも可能となる。
【0063】
なお、添付図面に示す実施形態では便器2にターントラップ17を設けて封水をし、ターントラップ17を駆動することで排水するようにした便器装置Aの例を示したが、ターントラップ17を設けることなく、ロータンクを設けてロータンク内の排水口を開閉する便器洗浄弁22を開としてロータンク内の水をボウル部15に流して便器洗浄を行うもの、あるいは、水道直結式で、便器洗浄弁22を開として水道水を直接ボウル部15内に流して便器洗浄を行うものであってもよく、この場合には便器洗浄弁22により便器洗浄手段1が構成される。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の制御ブロック図である。
【図2】同上の送受信の確認をするための制御ブロック図である。
【図3】(a)は同上の確認受付けモード中における送受信の確認を説明するための動作説明図であり、(b)は同上の通常モード中における送受信の確認を説明するための動作説明図である。
【図4】同上の送受信の確認をするためのフローチャートである。
【図5】本発明の便器装置の断面図である。
【図6】同上の上部カバーを外した状態の平面図である。
【図7】同上の斜視図である。
【図8】同上の便器に便座装置を取付ける前の状態の斜視図である。
【図9】同上の便器に取付けた便座固定金具に便座装置を取付けている部分の断面図である。
【図10】(a)乃至(f)は同上の洗浄手段による便器洗浄の動作順序を示す説明図である。
【符号の説明】
【0065】
1 便器洗浄手段
2 便器
3 便座装置
4 着座・離座検出手段
5 送信手段
6 受信手段
7 便器洗浄手段
9 確認用スイッチ手段
10 報知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器洗浄手段を備えた便器と、上記便器に取付けられる便座装置とよりなり、便座装置に着座・離座検出手段を設け、便座装置に着座・離座検出手段で検出した着座・離座情報を無線信号で送信する送信手段を設け、便器側に上記送信された無線信号を受信する受信手段を設け、送信手段で送信された信号を受信手段で受信して該受信した信号に基づいて便器洗浄手段により便器洗浄を行う便器装置において、着座・離座検出手段による着座・離座情報とは無関係に確認用スイッチ手段の操作により送信手段から無線信号を送信すると共に該着座・離座情報とは無関係に送信手段から送信された信号を受信手段で受信した際に受信確認の報知をする報知手段を設けて成ることを特徴とする便器装置。
【請求項2】
便器装置の電源投入時に、確認用スイッチ手段の操作のみを受付けて送信手段から無線信号を送信すると共に該信号を受信手段で受信することで報知手段により報知することを可能とした確認受付けモードとなり、上記電源投入から所定時間経過後に確認受付けモードが終了して送信手段から送信される着座・離座に関する信号を受信手段で受信して該受信した着座・離座に関する信号に基づいて便器洗浄手段により便器洗浄を行う通常モードに移行するように設定してあることを特徴とする請求項1記載の便器装置。
【請求項3】
送信手段から送信される着座・離座に関する信号を受信手段で受信して該受信した着座・離座に関する信号に基づいて便器洗浄手段により便器洗浄を行う通常モードを有し、該通常モード中に確認用スイッチ手段の操作を行うことで、送信手段から着座・離座に関する信号と異なる信号を送信し、該信号を受信手段で受信することで報知手段により報知を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の便器装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−200150(P2006−200150A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−10792(P2005−10792)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】