説明

便器装置

【課題】メンテナンスを容易に行うことができ、見栄えのよい便器装置を提供する。
【解決手段】便器装置2は、機能装置F1と、ベースプレート10と、下端開口内に収納したベースプレート10にビスS1、S2により固定され、内部に機能装置F1を収納するカバー30とを備えている。ベースプレート10は、カバー30内に収納され、便器本体1の上面1Tに固定された際、便器本体上面1Tからはみ出す縁部10E、10Fを有し、縁部10E、10Fには外側下方から内側上方に向けてビスS1、S2を挿入可能な第1ビス孔11、12が設けられている。カバー30は、内面から側面部30Sの内側近傍に延びる垂下片30A、30Bを有し、垂下片30A、30Bには外側下方から内側上方に向けてビスS1、S2を挿通可能な第2ビス孔31、32が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は便器装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には従来の便器装置が開示されている。この便器装置は、ベースプレートとカバーとを有し、便器本体の上面に取付可能である。ベースプレートの後端部には立上壁が立設され、立上壁には縦溝が設けられている。縦溝の上端面には上下方向に貫通する第1ビス孔が形成されている。カバーの後端部には垂下壁が設けられ、垂下壁は下端部の内側に延びる連結部を有している。連結部には第1ビス孔に対面する位置に第2ビス孔が形成されている。ベースプレートとカバーとを重ね合わせた状態で、ビスを縦溝内に挿入しつつ、下方から第1ビス孔及び第2ビス孔にねじ込むことにより、ベースプレートとカバーとをビスにより強固に連結することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6−41598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の便器装置では、便器装置を便器本体の上面に取り付けた状態ではビスの頭部と便器本体の上面との間隔が狭い。このため、ドライバーによりビスを外し難い。よって、メンテナンス等をする際には、便器装置を便器本体から取り外すことになり、手間を要する。また、後方から縦溝やビス頭が目視可能であるため、見栄えが悪い。また、縦溝内にほこり等が溜まってしまうと拭き取り難く、さらに見栄えを悪くしてしまう。
【0005】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、メンテナンスを容易に行うことができ、見栄えのよい便器装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の便器装置は、機能装置と、機能装置が固定され、便器本体の上面に取り付けられるベースプレートと、側面部及び側面部に連続した上面部を有し、下端開口内に収納した前記ベースプレートにビスにより固定され、内部に前記機能装置を収納するカバーとを備えた便器装置であって、
前記ベースプレートは、前記カバー内に収納され、前記便器本体の上面に固定された際、便器本体上面からはみ出す縁部を有し、縁部には外側下方から内側上方に向けて前記ビスを挿入可能な第1ビス孔が設けられ、
前記カバーは、内面から前記側面部の内側近傍に延びる垂下片を有し、垂下片には外側下方から内側上方に向けて前記ビスを挿入可能な第2ビス孔が設けられていることを特徴とする。
【0007】
この便器装置では、第1ビス孔が便器本体上面からはみ出した縁部に設けられ、かつ第1ビス孔は外側下方から内側上方に向けてビスを挿入可能であるとともに、カバーに設けられた第2ビス孔も外側下方から内側上方に向けてビスを挿入可能である。このため、ベースプレートが便器本体に固定された状態でも、第1ビス孔及び第2ビス孔に挿入されていたビスを外し、カバーをベースプレートから取り外すことができる。また、便器本体の上面に固定されたベースプレートに対し、カバーを下降させ、下端開口内に収納し、第1ビス孔及び第2ビス孔にビスを挿入し、ねじ込むことができる。これにより、カバーをベースプレートに固定することができる。
【0008】
さらに、第1ビス孔はカバー内に収納される縁部に設けられ、第2ビス孔はカバーの側面部の内側近傍に延びる垂下片に設けられている。このため、第1ビス孔及び第2ビス孔は、カバーの側面部の内側に配置され、カバーにより隠蔽することができる。このため、第1ビス孔及び第2ビス孔に挿入されたビスの頭部もカバーにより隠蔽することができる。
【0009】
したがって、本発明の便器装置は、メンテナンスを容易に行うことができ、見栄えをよくすることができる。
【0010】
前記第1ビス孔の下方外側に位置する開口の周縁部は、前記ビスの頭部を係止する第1係止面を形成し、外側下方に向いて傾斜し得る。この場合、外側下方から内側上方に向けて第1ビス孔に挿入されたビスの頭部を第1系止面にしっかりと係止させることができる。
【0011】
前記第1係止面は、前記ベースプレートの縁部の下面より斜め上方に立ち上げられた傾斜壁に形成され得る。この場合、ベースプレートの縁部の下面より上方に形成された傾斜壁に第1ビス孔が設けられるため、第1ビス孔もをベースプレートの縁部の下面よりも上方に設けることができる。このため、第1ビス孔及び第1係止面に係止したビスの頭部を側方から視認され難くすることができる。
【0012】
前記ベースプレートは、前記傾斜壁との間に前記垂下片を上方から挿入可能な隙間を設けて立設された立上壁を有し得る。この場合、垂下片は傾斜壁と立上壁とに案内され隙間に挿入される。このため、垂下片が適正な位置に配置され、垂下片に設けられた第2ビス孔と傾斜壁に設けられた第1ビス孔を同軸上に容易に配置することができる。
【0013】
前記第2ビス孔の下方外側に位置する開口の周縁部は、前記ビスの頭部を係止する第2係止面を形成し、外側下方に向いて傾斜し得る。この場合、外側下方から内側上方に向けて挿入されたビスの頭部を第2係止面にしっかりと係止することができる。
【0014】
前記垂下片は、内側下方に向けて斜めに延び、前記第2ビス孔が設けられた傾斜部を有し、傾斜部は、前記カバーの下端開口内に前記ベースプレートを収納した際、前記ベースプレートの側端部に係止し得る。この場合、傾斜部をベースプレートの側端部に係止することにより、カバーをベースプレートの所定の位置に組み付けることができる。この状態で、第1ビス孔及び第2ビス孔を同軸上に配置されるため、ビスを第1ビス孔及び第2ビス孔に挿入し、ねじ込む作業を容易に行うことができる。
【0015】
前記ベースプレートは、前記側端部に連続して立設され、前記垂下片を側端部に案内する案内面を有し得る。この場合、カバーの下端開口内にベースプレート等を容易に収納することができる。このため、ベースプレートにカバーを容易に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施例の水洗式便器の側面図である。
【図2】実施例の水洗式便器の一部切欠き側面図である。
【図3】実施例の水洗式便器の分解側面図である。
【図4】図2のX−X矢視断面図である。
【図5】図2のX−X矢視断面の分解図である。
【図6】実施例の水洗式便器の要部分解斜視図である。
【図7】図2のY−Y矢視断面図である。
【図8】図2のY−Y矢視断面における分解図である。
【図9】図2のY−Y矢視断面においてカバーを前側ベースプレートに取り付ける状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の便器装置を備えた水洗式便器を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0018】
実施例の水洗式便器は、図1に示すように、便器本体1の上面に便器装置2が設けられている。便器装置2は、後述するカバー30の前側の側面部30Uに回動可能に軸支された便蓋3及び図示しない便座を有している。さらに、便器装置2は、便器本体1の左右後部に設けられ、便器本体1の後方を隠蔽する化粧板4を有している。
【0019】
便器装置2は、図2及び図3に示すように、便器本体1の上面1Tに取り付けられた前側ベースプレート10及び後側ベースプレート20を有している。後側ベースプレート20は、下面に取り付けられ、下方に延びるボルトBを有している。便器本体1に設けられた貫通孔にボルトBを挿通させ、ボルトBの下端からナットNを螺合させることにより、後側ベースプレート20は便器本体1に固定されている。前側ベースプレート10は、後側ベースプレート20に図示しない昇降装置を介して連結されている。このため、前側ベースプレート10は、便器本体1の上面1Tから設定間隔を空けた上方位置までの間を昇降可能である。
【0020】
前側ベースプレート10には、洗浄ノズル等を有する局部洗浄装置、温風乾燥装置、LED等を有する照明装置等の機能装置F1が固定されている。機能装置F1は前側ベースプレート10とともに昇降可能である。
【0021】
後側ベースプレート20には、開閉弁等を有する便器洗浄装置、部屋暖房装置、空気清浄装置、音楽再生装置等の機能装置F2が固定されている。機能装置F2は後側ベースプレート20の上下に配置して固定されている。後側ベースプレート20の下面には、後側ベースプレート20の下方に配置された機能装置F2を保護する保護カバー21が取り付けられている。保護カバー21の左右下端部には、化粧板4の内面の中間部を保持する保持部22が設けられている。
【0022】
便器装置2は、前側ベースプレート10、後側ベースプレート20及びこれらの上方に配置された機能装置F1、F2を収納するカバー30を備えている。カバー30は、前後左右の側面部30U、30R、30S及びこれらに連続した上面部30Tを有し、下方に開口している。前側の側面部30Uは、上面部30Tの前端から垂直方向に延びる垂直面部と、垂直面部の下端から前方に向けて下方に傾斜する傾斜面部とを有している。
【0023】
前側ベースプレート10は、図3〜図5に示すように、左右側縁部の前部において、便器本体1の上面1Tに固定された際、上面1Tから左右にはみ出す縁部10Eを有している。縁部10Eはカバー30の左右の側面部30Sよりも内側であり、前側ベースプレート10はカバー30内に収納されている。
【0024】
前側ベースプレート10の縁部10Eには、下方に開口する凹部10Cが形成されている。凹部10Cは、前側ベースプレート10の下面から斜め上方に立ち上げられた傾斜壁13を有している。傾斜壁13には、ビスS1が外側下方から内側上方に向けて挿入され、貫通可能な第1ビス孔11が貫設されている。第1ビス孔11の下方外側に位置する開口の周縁部、つまり、傾斜壁13の凹部10C内に面する側面は、ビスS1の頭部が係止する第1係止面11Kを形成している。第1ビス孔11に挿通されたビスS1の頭部は凹部10C内に収納される。このため、第1ビス孔11及び第1係止面11Kに係止したビスS1の頭部を側方から視認され難くすることができる。また、第1係止面11Kは外側下方に向いて傾斜している。このため、外側下方から内側下方に向けて第1ビス孔11に挿入されたビスS1の頭部を第1係止面11Kにしっかりと係止させることができる。
【0025】
また、前側ベースプレート10の縁部10Eには、傾斜壁13との間に後述する垂下片30Aを上方から挿入可能な隙間Dを設けて立設された立上壁14が形成されている。立上壁14は、第1ビス孔11と同軸上に貫設された第3ビス孔15を有している。立上壁14の上端面の外側は外側下方に向けて傾斜して形成されている。
【0026】
カバー30は、前側の側面部30Uの左右前部において、傾斜壁13と立上壁14との間に対応する位置に内面から垂下する垂下片30Aを有している。垂下片30Aには、第1ビス孔11に挿通されたビスS1が、外側下方から内側上方に向けて挿入され、貫通する第2ビス孔31が設けられている。
【0027】
カバー30を前側ベースプレート10に固定する際には、前側ベースプレート10に対してカバー30を上方から下降させる。この際、カバー30及び前側ベースプレート10の前部においては、垂下片30Aが傾斜壁13と立上壁14とにより案内され隙間Dに挿入される。このため、垂下片30Aが適正な位置に配置され、第1ビス孔11、第2ビス孔31及び第3ビス孔15を同軸上に容易に配置することができる。このため、第1ビス孔11に対して外側下方から内側上方に向けて挿入されビスS1は、第1ビス孔11を貫通し、第2ビス孔31に挿入され、第2ビス孔31を貫通し、第3ビス孔15に容易に挿入することができ、第3ビス孔15に先端部がねじ込まれる。このようにして、カバー30の前部を前側ベースプレート10の前部に強固に固定することができる。
【0028】
前側ベースプレート10は、図3及び図7〜図9に示すように、便器本体1の上面1Tに固定された際、上面1Tから後方にはみ出す縁部10Fを有している。縁部10Fはカバー30の左右の側面部30S及び後側の側面部30Rよりも内側であり、前側ベースプレート10はカバー30内に収納されている。
【0029】
前側ベースプレート10の縁部10Fの左右側部には、下面より下方に突出する凸部10Dが形成されている。凸部10Dには、外側に向けて下方に傾斜する第1ビス孔12が設けられている。第1ビス孔12はビスS2を外側下方から内側上方に向けて挿入可能である。第1ビス孔12の下方外側に位置する開口の周縁部は、外側下方を向いた傾斜面に形成され、前側ベースプレート10の左右の側端部12Kを構成している。前側ベースプレート10は、側端部12Kの上部に連続して立設した左右側壁16を有している。左右側壁16の外側面は後述する垂下片30Bを側端部12Kに案内する案内面16Gを形成している。
【0030】
カバー30は、第1ビス孔12に対応する左右の側面部30Sの前後中間部の下部において、内面から左右の側面部30Sの内側近傍に延びる垂下片30Bを有している。垂下片30Bは、内側下方に向けて斜めに延びる傾斜部33を有している。傾斜部33の上端がカバー30の内面に接続されている。傾斜部33には、第2ビス孔32が貫設されている。第2ビス孔32の下方外側に位置する開口の周縁部、つまり、左右の側面部30Sに面する側面は、ビスS2の頭部が係止しる第2係止面32Kを形成している。第2ビス孔32に挿通されたビスS2の頭部は、左右の側面部30Sの下端部に隠蔽され、側方から視認され難くすることができる。また、第2係止面32Kは外側下方に向いて傾斜している。このため、外側下方から内側下方に向けて第2ビス孔32に投入されたビスS2の頭部を第2係止面32Kにしっかりと係止させることができる。
【0031】
傾斜部33は、カバー30の下端開口内に前側ベースプレート10を収納した際、前側ベースプレート10の側端部12Kに当接し、係止可能である。このため、傾斜部33を側端部12Kに係止させることにより、カバー30を前側ベースプレート10の所定の位置に組み付けることができる。これにより、第1ビス孔12及び第2ビス孔32を同軸上に配置することがでる。このため、第2ビス孔32に対して外側下方から内側上方に向けて挿入されたビスS2は、第2ビス孔32を貫通し、第1ビス孔12に容易に挿入することができ、第1ビス孔12に先端部がねじ込まれる。このようにして、カバー30の中間部を前側ベースプレート10の後部に強固に固定することができる。
【0032】
また、カバー30を前側ベースプレート10に固定する際には、図8及び図9に示すように、前側ベースプレート10に対してカバー30を上方から下降させる。この際、垂下片30Bが設けられたカバー30の中間部の下端縁を左右方向に広げるようにして案内面16Gに垂下片30Bの下端部の内面を当接させる。その後、傾斜部33が側端部12Kに係止するまでカバー30を下方にスライドさせる。このように、カバー30の下端開口内に前側ベースプレート10等を容易に収納することができる。
【0033】
このように構成された水洗式便器では、前側ベースプレート10及び後側ベースプレート20が便器本体1の上面1Tに取り付けられた状態で、化粧板4を便器本体1の左右後部から取り外すことにより、図4及び図7に示すように、便器装置2の左右の外側下方からビスS1、S2の頭部が視認可能となり、ドライバーの先端をビスS1、S2の頭部に当接させることができる。このため、前側ベースプレート10及び後側のベースプレート20が便器本体1の上面に取り付けられた状態でも、ビスS1、S2を第1ビス孔11、12及び第2ビス孔31、32から外し、カバー30を前側ベースプレート10から取り外すことができる。また、前側ベースプレート10及び後側のベースプレート20を便器本体1の上面1Tに取り付けたままで、カバー30を上方から下降させ、下端開口内に収納し、第1ビス孔11、12及び第2ビス孔31、32にビスS1、S2をねじ込み、カバー30を前側ベースプレート10に強固に固定することができる。
【0034】
さらに、この水洗式便器では、図1、図4及び図7に示すように、カバー30を前側ベースプレート10に固定したビスS1、S2は、カバー30の左右の側面部30Sにより隠蔽されている。また、化粧板4がカバー30の左右側面部30Sの下端部に当接するように取り付けられるため、カバー30の左右の側面部30Sの下端内側に設けられた隙間を隠蔽し、ビスS1、S2を完全に隠蔽することができる。このため、水洗式便器の側面をすっきりとした外観にすることができる。
【0035】
したがって、実施例の水洗式便器は、メンテナンスを容易に行うことができ、見栄えをよくすることができる。
【0036】
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、ベースプレートを前側ベースプレートと後側ベースプレートとの2つに分けられていたが、前側ベースプレートと後側ベースプレートを一体にしたものであってもよい。
(2)上記実施例では、便器装置は各種機能装置を備えていたが、便器洗浄装置を備えないものであってもよい。この場合、洗浄タンク等の便器洗浄装置を備えた既存の水洗式便器に対して、局部洗浄装置等を後付けする便器装置として利用することができる。
(3)上記実施例では、カバーとベースプレートとを固定するビスが挿通される第1ビス孔及び第2ビス孔が設けられた縁部及び垂下片の構造が前後で相違していたが、同一の構造を採用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は水洗式便器及び便器本体に取り付けられる局部洗浄装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0038】
1…便器本体
2…便器装置
1T…(便器本体の)上面
10…前側ベースプレート
10E、10F…縁部
11、12…第1ビス孔
11K…第1係止面
12K…側端部
13…傾斜壁
14…立上壁
16G…案内面
20…後側ベースプレート
30…カバー
30A、30B…垂下片
30R、30S、30U…側面部
30T…上面部
31、32…第2ビス孔
32K…第2係止面
33…傾斜部
F1、F2…機能装置
S1、S2…ビス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能装置と、機能装置が固定され、便器本体の上面に取り付けられるベースプレートと、側面部及び側面部に連続した上面部を有し、下端開口内に収納した前記ベースプレートにビスにより固定され、内部に前記機能装置を収納するカバーとを備えた便器装置であって、
前記ベースプレートは、前記カバー内に収納され、前記便器本体の上面に固定された際、便器本体上面からはみ出す縁部を有し、縁部には外側下方から内側上方に向けて前記ビスを挿入可能な第1ビス孔が設けられ、
前記カバーは、内面から前記側面部の内側近傍に延びる垂下片を有し、垂下片には外側下方から内側上方に向けて前記ビスを挿入可能な第2ビス孔が設けられていることを特徴とする便器装置。
【請求項2】
前記第1ビス孔の下方外側に位置する開口の周縁部は、前記ビスの頭部を係止する第1係止面を形成し、外側下方に向いて傾斜していることを特徴とする請求項1記載の便器装置。
【請求項3】
前記第1係止面は、前記ベースプレートの縁部の下面より斜め上方に立ち上げられた傾斜壁に形成されていることを特徴とする請求項2記載の便器装置。
【請求項4】
前記ベースプレートは、前記傾斜壁との間に前記垂下片を上方から挿入可能な隙間を設けて立設された立上壁を有していることを特徴とする請求項3記載の便器装置。
【請求項5】
前記第2ビス孔の下方外側に位置する開口の周縁部は、前記ビスの頭部を係止する第2係止面を形成し、外側下方に向いて傾斜していることを特徴とする請求項1記載の便器装置。
【請求項6】
前記垂下片は、内側下方に向けて斜めに延び、前記第2ビス孔が設けられた傾斜部を有し、傾斜部は、前記カバーの下端開口内に前記ベースプレートを収納した際、前記ベースプレートの側端部に係止することを特徴とする請求項5記載の便器装置。
【請求項7】
前記ベースプレートは、前記側端部に連続して立設され、前記垂下片を側端部に案内する案内面を有していることを特徴とする請求項6記載の便器装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−196330(P2010−196330A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−41305(P2009−41305)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】