説明

便器

【課題】腰掛便器と男性用小便器を一体化し、且つ使用しない腰掛便器または男性用小便器を目立たないように隠すことができる便器を提供する。
【解決手段】貯水タンクの前後にそれぞれ腰掛便器と男性用小便器が設けられていて、且つ前記腰掛便器と前記男性用小便器の位置を交換させるための回転手段を有していることを特徴とする便器を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器に関し、特に、腰掛便器と男性用小便器を一体化した便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の腰掛便器は男女共用のものであり、男性用小便器を併設する必要がないとされてきた。しかし、男性が腰掛便器によって小便をする際、尿が便器外や便座に飛散することが避けられず、不衛生と悪臭の原因となる。従って、例えば図11に示す米国特許第5345619号公報では、貯水タンクの隣りに男性用小便器を可動に枢設した便器を提案した。しかし、該男性用小便器は貯水タンクに対して可動になっているものの、貯水タンクの隣りに露出している様子の見掛けはよくない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述問題点に鑑みて、本発明は腰掛便器と男性用小便器を一体化し、且つ使用しない腰掛便器または男性用小便器を目立たないように隠すことができる便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は貯水タンクの前後にそれぞれ腰掛便器と男性用小便器が設けられていて、且つ前記腰掛便器と前記男性用小便器の位置を交換させるための回転手段を有することを特徴とする便器を提供する。
【0005】
本発明の便器は、床などと一体に固定配置されている設置座と、前記腰掛便器と前記男性用小便器と前記貯水タンクが取り付けられ、前記設置座上に回転可能になっている可動ベースと、管状に形成されていて水平面と直交するように前記設置座に固定配置され、そしてその一端が前記可動ベースに挿入されている回転軸と、前記腰掛便器と前記男性用小便器両方と連通すると共に、前記回転軸の管内を経由して外部と連通する排出パイプと、を更に有し、前記回転手段は、前記回転軸を軸心として、前記可動ベースを回転させることによって、前記腰掛便器と前記男性用小便器の位置を交換させることができるように構成することが好ましい。
【0006】
更に、本発明の便器において、前記回転手段は、前記回転軸の外周面から張り出して形成される固定歯車と、前記固定歯車と噛み合うと共に、前記可動ベースに固定されている駆動手段により回転駆動される駆動歯車とを用いて、前記可動ベースを前記駆動歯車と前記駆動手段ごと回転させるように構成することができる。
【0007】
また、本発明の便器において、前記回転手段のもう一つの構成例として、前記回転軸の外側に同心円状に、前記可動ベースに固定配置されている内歯歯車と、前記内歯歯車の内歯と噛み合うと共に、前記設置座に固定されている駆動手段により回転駆動される駆動歯車とを用いて、前記内歯歯車と前記可動ベースを回転させるように構成することもできる。
【0008】
更に、本発明の便器は、前記駆動手段のON/OFF及び回転方向を制御する制御手段を更に有していることが好ましい。
【0009】
更に、本発明の便器における前記制御手段には、前記可動ベースが所定の位置に到達したことを検知すると、前記駆動手段の回転を止めるよう、停止信号を出力するセンサーを有していることが好ましい。
【0010】
更に、本発明の便器において、前記センサーは2つあって、前記設置座上に、それぞれ前記腰掛便器と前記男性用小便器の所期の定位置に対応して前記回転軸をそれらの間に挟むように前記回転軸の任意の両側に配置固定され、前記腰掛便器と前記男性用小便器の位置が所期の定位置に入れ替わったことを検知すると、前記駆動手段の回転を止めるよう、停止信号を出力するように構成されていることが好ましい。
【0011】
更に、本発明の便器において、前記センサーとして、前記駆動手段により回転されて前記固定歯車または前記内歯歯車の内歯と噛み合って回る前記駆動歯車の移動により作動されるスイッチを設けることが好ましい。
【0012】
また、前記固定歯車を用いる本発明の便器において、前記固定歯車は、外周面のほぼ半分に前記駆動歯車と噛み合う歯が形成されていて、その他は歯が形成されないセクタ歯車で構成することができる。
【0013】
更に、本発明の便器において、前記回転軸の前記可動ベースに挿入する一端部の外周面と前記可動ベースの間に、ボールベアリングを介設することが好ましい。
【0014】
また、前記制御手段には、前記腰掛便器と前記男性用小便器の位置入れ替えを命令する少なくとも1つのボタンを更に有していることが好ましい。
【0015】
更に、本発明の便器において、前記貯水タンクは、タンク内の水を前記男性用小便器に注ぐための注水孔と、該注水孔の開閉を制御するバルブと、該バルブを操作するリンク機構とを有していることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
上記構成によれば、本発明は回転手段によって腰掛便器と男性用小便器を使用しやすい位置に移動する便器を提供することができる。
【0017】
そして、使用しない腰掛便器または男性用小便器を壁の中などに隠し、使用したいときだけ回転手段を利用して使用しやすい位置に移動するように構成すれば、よりすっきりした便器及びトイレを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下は、図面を参照しながら、本発明の便器の好ましい実施形態について詳しく説明する。
【0019】
まず、図1は本発明の第1の実施形態の外観を示す斜視図で、図2はその内部構成を示す透視図である。
【0020】
図1に示すように、この第1の実施形態の便器は、例えば床などに固定配置されている設置座40の上に回転可能になっている可動ベース41と、可動ベース41の上方に設置された貯水タンク3と、貯水タンク3の前後にそれぞれ取り付けられる腰掛便器2と男性用小便器1とを備えている。
【0021】
更に、図2に示すように、設置座40にはその上面と直交するように貫通して形成された貫通孔411が設けられており、そして、可動ベース41の、腰掛便器2の下方当りに貫通孔411の位置に対応して凹陥するように形成された回転軸受入座44と、管状に形成されていて貫通孔411を挿通して設置座40に固定されると共に、その上端が可動ベース41の回転軸受入座44に挿しこんでいる回転軸42と、その上端が第2の排出管62を介して腰掛便器2と連通すると共に、回転軸42の管内を経由して外部と連通して排泄物を排出する排出パイプ63と、その両端がそれぞれ男性用小便器1と、第2の排出管62と連通していて、排泄物を第2の排出管62及び排出パイプ63を経由して排出する第1の排出管61と、回転軸42を軸心として、可動ベース41を設置座40に対して回転させることによって、腰掛便器2と男性用小便器1の位置を交換させることができる回転手段5と、回転手段5に動力を提供する駆動手段7と、駆動手段7のON/OFF及び回転方向を制御する制御手段8とを更に有している。
【0022】
ちなみに、この実施形態では、貯水タンクに水を補充する供水パイプ33と、駆動手段7や制御手段8に電力や制御信号を提供する電気ケーブル43は、排出パイプ63と同じく回転軸42の管内を経由してそれぞれ貯水タンク3と駆動手段7や制御手段8に連通または接続するようになっている。
【0023】
更に、回転軸42の可動ベース41の回転軸受入座44に挿入する上端部の外周面と回転軸受入座44の内壁面の間に、ボールベアリング424が介設されている。
【0024】
回転手段5及び駆動手段7については、図3、図4をも参照して説明する。図3、図4はこの実施形態における回転手段5及び駆動手段7の構成及び動作の様子を示す略示横断面図である。
【0025】
この実施形態において、駆動手段7としてのモータ71は可動ベース41に固定されており、回転手段5は、回転軸42の外周面からフランジ状に張り出して形成される固定歯車51と、固定歯車51と噛み合うと共に、モータ71により回転駆動される駆動歯車52とを用いて、駆動歯車52と駆動手段7とともに可動ベース41を回転させて腰掛便器2と男性用小便器1の位置を交換させることができる。
【0026】
制御手段8は、モータ71を制御する制御回路81と、ユーザインターフェイスとしての操作パネル82と、駆動手段7及び回転手段5により駆動されて回転する可動ベース41を正確な位置に停止させるため、可動ベース41の位置を検知するセンサー83とからなる。制御回路81はモータ71と電気的に接続し、モータ71の隣りに配置されている。操作パネル82には電気ケーブル43を経由して制御回路81と電気的に接続している二つのボタンを有し、その設置位置は操作する利便性最優先とし、例えば壁など手が届きやすい場所に配置することができる。センサー83について、この実施形態では、作動されると駆動手段7を停止させるよう、制御回路81に停止信号を出力するスイッチ831、832を、図3、図4に示すように、腰掛便器2と男性用小便器1の位置に対応して、回転軸42を間に挟むように回転軸42の両側に一つずつ設置座40に固定し、そして、可動ベース41と共に回転するよう、駆動歯車52の隣りに固定し、且つ2つのスイッチ831、832のいずれかに接近すると該スイッチ831または832を作動させる作動部833を設ける。
【0027】
更に、この実施形態において、固定歯車51を外周面のほぼ半分だけ駆動歯車52と噛み合う歯511を形成し、その他は歯を形成されていないセクタ歯車で構成する。
【0028】
図3に示す状態において、制御回路81が操作パネル82からユーザーによる制御命令を受けると、モータ71に通電して駆動歯車52を時計方向に回転駆動させる。すると、駆動歯車52は時計方向に沿って固定歯車51の半分だけ形成される歯511と噛み合って回り、図4に示す位置に到達すると、作動部833が図中左側にあるスイッチ832に接近して作動させ、スイッチ832は停止信号を制御回路81に出力し、停止信号を受けた制御回路81はモータ71を停止させる。また、図4に示す状態において、制御回路81が操作パネル82からユーザーによる制御命令を受けると、制御回路81は逆にモータ71に通電して駆動歯車52を反時計方向に回転駆動させる。すると、駆動歯車52は反時計方向に沿って固定歯車51の半分だけ形成される歯511と噛み合って回って図3に示す位置に戻ると、作動部833が図中右側にあるスイッチ831に接近して作動させ、スイッチ831は停止信号を制御回路81に出力し、停止信号を受けた制御回路81はモータ71を停止させる。
【0029】
図5、図6はこの実施形態の便座装置の男性用小便器1及び腰掛便器2の位置が回転手段5により変えられる様子を示す説明図である。上記のように構成された本発明の第1の実施形態の便座装置は、例えば通常時は図5に示すように、男性用小便器1が壁の中に隠していて反対側にある腰掛便器2が露出して使用しやすい位置にあり、そして、操作パネル82を介して駆動手段7に制御命令を下すと、駆動手段7は回転手段5を介して可動ベース41を回転させ、男性用小便器1と腰掛便器2の位置を交換させて図6に示すように、男性用小便器1を露出させて使用しやすい位置に移動することができる。更に操作パネル82を操作すると、また図5に示す状態に戻すことができる。
【0030】
また、図7は貯水タンク3の一部断面を示す要部縦断面図である。図7に示すように、貯水タンク3の男性用小便器1が取り付けられる一側の壁に、タンク内に貯蔵される水を男性用小便器1に注ぐため、貯水タンク3の壁の内外を連通させる注水孔301と、注水孔301の開閉を制御するバルブ31と、該バルブ31を操作するリンク機構32とを有している。バルブ31は注水孔301を塞ぐことができるバルブ体311と、その両端がそれぞれ貯水タンク3の注水孔301周縁の内壁とバルブ体311に固定される引張りコイルばね312とからなり、リンク機構32は、その一端が操作端321aとして貯水タンク3の外に露出し、その他端が作動端321bとして貯水タンク3のタンク内に挿入している第1のリンク321と、その両端がそれぞれ第1のリンク321の作動端321bと、バルブ体311に回転自在に枢設されている第2のリンク322とからなる。
【0031】
このように構成することによって、第1のリンク321の操作端321aが貯水タンク3の内側に押し込まれると、バルブ体311は引張りコイルばね312を引き伸ばすと共に、注水孔301から引き抜かれ、貯水タンク3の壁の内外を連通させてタンク内に貯蔵される水を男性用小便器1に注ぐことができる。そして、第1のリンク321の操作端321aが元の位置に戻されると、バルブ体311は引張りコイルばね312による回復力によって、再び注水孔301を塞ぐようになる。
【0032】
次いで、図8〜図10を用いて、本発明の便座装置の第2の実施形態について説明する。
本発明の便座装置の第2の実施形態については、設置座40、貯水タンク3、男性用小便器1、腰掛便器2、回転軸受入座44、回転軸42、排出パイプ63、第1の排出管61、第2の排出管62、供水パイプ33、電気ケーブル43などの構成はほぼ全て第1の実施形態と同じになっているため、それらに関する説明を省略し、相違点に重点を置いて説明する。
【0033】
この第2の実施形態では、回転手段5、駆動手段7、制御手段8の構成や設置位置が第1の実施形態と異なっている。図8は回転手段5、駆動手段7、制御手段8の第2の実施形態での構成や設置位置を示す要部縦断面図であり、図9はこの実施形態における回転手段5及び駆動手段7の構成及び動作の様子を示す略示横断面図であり、図10はこの実施形態の便座装置の男性用小便器1及び腰掛便器2の位置が回転手段5により変えられる様子を示す説明図である。
【0034】
図示のように、駆動手段7としてのモータ71と、制御手段8の制御回路81は設置座に埋設されており、一方、回転手段5は、固定歯車の替わりに、回転軸42の外側に同心円状に、可動ベース41に固定配置されている内歯歯車53を設け、そして駆動歯車52は内歯歯車53と噛み合うと共に、駆動手段7により回転駆動される。
【0035】
このように構成することによって、設置座に埋設固定されている駆動手段7により回転駆動されて固定位置に回転する駆動歯車52は、図9に示すように、内歯歯車53との噛み合いに通じて、内歯歯車53と可動ベース41を回転させ、図10に示すように男性用小便器1と腰掛便器2の位置を交換させることができる。
【0036】
ちなみに、制御回路81に停止信号を出力するスイッチ831、832と、可動ベース41に固定されて共に回転し、スイッチ831、832のいずれかに接近すると該スイッチ831または832を作動させる作動部833については、図9に示すように、第1の実施形態とほぼ同じ構成になっている。
【産業上の利用可能性】
【0037】
上記構成によれば、本発明は回転手段によって腰掛便器と男性用小便器を使用しやすい位置に移動する便器を提供することができる。そして、使用しない腰掛便器または男性用小便器を壁の中などに隠し、使用したいときだけ回転手段を利用して使用しやすい位置に移動するように構成すれば、衛生面が優れた上、よりすっきりした便器及びトイレを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施形態の外観を示す斜視図。
【図2】同実施形態の内部構成を示す透視図。
【図3】同実施形態における回転手段及び駆動手段の構成及び動作の様子を示す略示横断面図。
【図4】同実施形態における回転手段及び駆動手段の構成及び動作の様子を示す略示横断面図。
【図5】同実施形態の便座装置の男性用小便器及び腰掛便器の位置が回転手段により変えられる様子を示す説明図。
【図6】同実施形態の便座装置の男性用小便器及び腰掛便器の位置が回転手段により変えられる様子を示す説明図。
【図7】同実施形態の貯水タンクの一部断面を示す要部縦断面図。
【図8】本発明の第2の実施形態における回転手段、駆動手段、制御手段の構成や設置位置を示す要部縦断面図。
【図9】同実施形態における回転手段及び駆動手段の構成及び動作の様子を示す略示横断面図。
【図10】同実施形態の便座装置の男性用小便器及び腰掛便器の位置が回転手段により変えられる様子を示す説明図。
【図11】従来の腰掛便器と男性用小便器を一体化した便器の一例の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
【0039】
1 男性用小便器
2 腰掛便器
3 貯水タンク
301 注水孔
31 バルブ
311 バルブ体
312 引張りコイルばね
32 リンク機構
321 第1のリンク
321a 操作端
321b 作動端
322 第2のリンク
33 供水パイプ
40 設置座
41 可動ベース
411 貫通孔
42 回転軸
424 ボールベアリング
43 電気ケーブル
44 回転軸受入座
5 回転手段
51 固定歯車
511 歯
52 駆動歯車
53 内歯歯車
61 第1の排出管
62 第2の排出管
63 排出パイプ
7 駆動手段
71 モータ
8 制御手段
81 制御回路
82 操作パネル
83 センサー
831、832 スイッチ
833 作動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯水タンクの前後にそれぞれ腰掛便器と男性用小便器が設けられていて、且つ前記腰掛便器と前記男性用小便器の位置を交換させるための回転手段を有していることを特徴とする便器。
【請求項2】
床等と一体に固定配置されている設置座と、
前記腰掛便器と前記男性用小便器と前記貯水タンクが取り付けられ、前記設置座上に回転可能になっている可動ベースと、
管状に形成されていて水平面と直交するように前記設置座に固定配置され、そしてその一端が前記可動ベースに挿入されている回転軸と、
前記腰掛便器と前記男性用小便器両方と連通すると共に、前記回転軸の管内を経由して外部と連通する排出パイプと、を更に有し、
前記回転手段は、前記回転軸を軸心として、前記可動ベースを回転させることによって、前記腰掛便器と前記男性用小便器の位置を交換させることを特徴とする請求項1に記載の便器。
【請求項3】
前記回転手段は、前記回転軸の外周面から張り出して形成される固定歯車と、前記固定歯車と噛み合うと共に、前記可動ベースに固定されている駆動手段により回転駆動される駆動歯車とを用いて、前記駆動歯車と前記駆動手段とともに、前記可動ベースを回転させることを特徴とする請求項2に記載の便器。
【請求項4】
前記回転手段は、前記回転軸の外側に同心円状に、前記可動ベースに固定配置されている内歯歯車と、前記内歯歯車の内歯と噛み合うと共に、前記設置座に固定されている駆動手段により回転駆動される駆動歯車とを用いて、前記内歯歯車と前記可動ベースを回転させることを特徴とする請求項2に記載の便器。
【請求項5】
前記駆動手段のON/OFF及び回転方向を制御する制御手段を更に有していることを特徴とする請求項3または4に記載の便器。
【請求項6】
前記制御手段には、前記可動ベースが所定の位置に到達したことを検知すると、前記駆動手段の回転を止めるよう、停止信号を出力するセンサーを有していることを特徴とする請求項5に記載の便器。
【請求項7】
前記センサーは2つあって、前記設置座上に、それぞれ前記腰掛便器と前記男性用小便器の所期の定位置に対応して前記回転軸をそれらの間に挟むように前記回転軸の任意の両側に配置固定され、前記腰掛便器と前記男性用小便器の位置が所期の定位置に入れ替わったことを検知すると、前記駆動手段の回転を止めるよう、停止信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の便器。
【請求項8】
前記センサーが前記駆動手段により回転駆動されて前記固定歯車の外周面または前記内歯歯車の内歯と噛み合って回る前記駆動歯車の移動により作動されるスイッチであることを特徴とする請求項6に記載の便器。
【請求項9】
前記固定歯車の外周面のほぼ半分に前記駆動歯車と噛み合う歯が形成されていて、その他は歯が形成されていないセクタ歯車であることを特徴とする請求項3に記載の便器。
【請求項10】
前記回転軸の前記可動ベースに挿入する一端部の外周面と前記可動ベースの間に、ボールベアリングが介設されていることを特徴とする請求項2に記載の便器。
【請求項11】
前記制御手段には、前記腰掛便器と前記男性用小便器の位置入れ替えを命令する少なくとも1つのボタンを更に有していることを特徴とする請求項5に記載の便器。
【請求項12】
前記貯水タンクは、タンク内の水を前記男性用小便器に注ぐための注水孔と、該注水孔の開閉を制御するバルブと、該バルブを操作するリンク機構とを有していることを特徴とする請求項1に記載の便器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−196300(P2008−196300A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27397(P2008−27397)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(508040474)
【氏名又は名称原語表記】YANG Yi−Nan
【出願人】(508040485)
【氏名又は名称原語表記】LIANG Chyong−Yu
【Fターム(参考)】