説明

便器

【課題】 便器全体の外観をすっきりとしてコンパクトにできる。後パーツ側に設けた流体吐出部を前パーツ側に設けた吐出部嵌め込み用開口部に嵌め込むに当って、簡単且つ正確に嵌め込んで組み立てが容易になる。
【解決手段】 便器本体部20をボウル部1を備えた前パーツ15と後パーツ16とで構成する。後パーツ16に位置決め用突部2と、これとは別のボウル部1側に向けて流体を吐出する流体吐出部3とを前方に向けて突出して設ける。前パーツ15の後部に後方に開口する位置決め用凹部12と、これとは別の一端が後方に開口し且つ他端がボウル部1側に向けて開口する吐出部嵌め込み用開口部4を設ける。位置決め用突部2を位置決め用凹部12に嵌め込んで位置決めすると共に、上記位置決めすることで、位置決め用突部2とは別の流体吐出部3が、上記吐出部嵌め込み用開口部4とは別の吐出部嵌め込み用開口部4に嵌め込まれるか又は臨む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器本体部をボウル部を備えた前パーツと後パーツとで構成した便器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、便器本体部をボウル部を備えた前パーツと後パーツとで構成したものが特許文献1により知られている。
【0003】
この特許文献1に示された従来例にあっては、ボウル部を備えた前パーツを支持フレームの前部に取付け、後パーツを支持フレームに取付けていた。そして、後パーツの一部を構成する上ケース内に温水洗浄装置を内装し、この温水洗浄装置を内装した上ケースの前部が前パーツのボウル部の上端部に形成されるリム部の後部の上方位置に位置し、この上ケースの前部に設けた開口から温水洗浄装置の洗浄ノズルを出し入れするようになっている。つまり、温水洗浄装置の洗浄ノズルはボウル部の上端部に形成されるリム部よりも上方位置に位置している。
【0004】
上記従来例にあっては、洗浄ノズルがリム部よりも上方に位置しているため、便器装置全体が大型化するという問題があった。
【特許文献1】特開2003−41645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、ボウル部側に向けて流体を吐出する流体吐出部を設けたにもかかわらず便器全体の外観をすっきりとしてコンパクトにでき、しかも、後パーツ側に設けた流体吐出部を前パーツ側に設けた吐出部嵌め込み用開口部に嵌め込むに当って、簡単且つ正確に嵌め込んで組み立てが容易になる便器を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係る便器は、便器本体部20をボウル部1を備えた前パーツ15と後パーツ16とで構成し、後パーツ16に位置決め用突部2と、これとは別のボウル部1側に向けて流体を吐出する流体吐出部3とを前方に向けて突出して設け、前パーツ15の後部に後方に開口する位置決め用凹部12と、これとは別の一端が後方に開口し且つ他端がボウル部1側に向けて開口する吐出部嵌め込み用開口部4を設け、位置決め用突部2を位置決め用凹部12に嵌め込んで位置決めすると共に、上記位置決めすることで、位置決め用突部2とは別の流体吐出部3が、上記吐出部嵌め込み用開口部4とは別の吐出部嵌め込み用開口部4に嵌め込まれるか又は臨むことを特徴とする便器。
【0007】
このような構成とすることで、前パーツ15に後パーツ16を組み合わせて、後パーツ16に設けた流体を吐出する流体吐出部3を前パーツ15に設けた吐出部嵌め込み用開口部4に嵌め込むに当って、位置決め用突部2を位置決め用凹部12に嵌め込んで後パーツ16を前パーツ15の所定位置に位置決めすることで、簡単且つ確実に位置決め用突部2とは別の流体吐出部3を、位置決め用凹部12とは別の吐出部嵌め込み用開口部4に位置合わせして嵌め込むか又は臨ませることができ、組み合わせが簡単に行える。しかも、このように、後パーツ16に設けた流体を吐出する流体吐出部3を前パーツ15に設けた吐出部嵌め込み用開口部4に嵌め込むので、ボウル部1の上端開口部に設けるリム部13の上方に流体吐出部3を設けるものに比べて、便器7の外観をすっきりしてコンパクトにできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、上記のように、後パーツに設けた位置決め用突部を前パーツに設けた位置決め用凹部に嵌め込んで位置決めすると共に、上記位置決めすることで、位置決め用突部とは別の流体吐出部が、上記吐出部嵌め込み用開口部とは別の吐出部嵌め込み用開口部に嵌め込まれるか又は臨むように構成しているので、流体吐出部がボウル部の上開口部よりも上方に位置せず、便器全体の外観がすっきりとしてコンパクトにでき、しかも、後パーツ側に設けた流体吐出部を前パーツ側に設けた吐出部嵌め込み用開口部に嵌め込むに当って、位置決め用突部を位置決め用凹部に嵌め込んで位置合わせが行えるので、位置決め用突部とは別の流体吐出部を、位置決め用凹部とは別の吐出部嵌め込み用開口部に簡単且つ正確に嵌め込むことができて組み立てが容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。便器7にはボウル部1が設けてあり、ボウル部1の上端開口縁部には全周にわたってリム部13が設けてあり、このリム部13の内周部はボウル部1内側に向けて突出していている。
【0010】
ボウル部1の上端開口縁部に設けたリム部13の下面側には案内凹所14を形成してあり、この案内凹所14は全長にわたってボウル部1内に向けて側方が開口して側方開口となっている。
【0011】
添付図面に示す実施形態においては、ボウル部1を備えた便器7はその主体部分が合成樹脂製となっているが、一部又は全部が陶器製であってもよい。
【0012】
添付図面に示す実施形態では、図1、図2に示すように、便器7は、ボウル部1を備えた前パーツ15と、後パーツ16と、支持フレーム17とで構成してあり、便器7の主体を構成する前パーツ15、後パーツ16は共に合成樹脂製である。
【0013】
前パーツ15は水平断面略C字状をしたスカート部18と、スカート部18内の上部に嵌め込んで溶着一体化されたボウル部1と、更にボウル部1の上に嵌め込んでボウル部1の上端縁部及びスカート部18の上端縁部に溶着一体化されたリム部13とで構成してある。
【0014】
添付図面に示す実施形態においては、図1、図3、図4に示すように、ボウル部1の上端開口縁部の全周にわたって形成したリム部13の後部には後述の装置支持ケース8に取付けた便器付属装置に設けた流体吐出部3が臨む吐出部嵌め込み用開口部4が形成してある。
【0015】
吐出部嵌め込み用開口部4としては、ボウル洗浄ノズル用開口部4a、局部洗浄ノズル用開口部4b、送風ダクト用開口部4cとがある。
【0016】
図1、図3、図4に示す実施形態ではリム部13の後部の前面部に、後述の温水洗浄装置6に設けた流体吐出部3を構成する局部洗浄ノズル3bが臨む局部洗浄ノズル用開口部4bと、後述の送風装置11の送風ダクト3c先端部が臨む送風ダクト用開口部4cとが左右に並べて設けてある。
【0017】
リム部13の下面とボウル部1の上端外周縁部とにより側方に開口した案内凹所14が周設してあるが、この案内凹所14の後端部の左右方向の一端部に図7、図8に示すように後述のボウル洗浄ノズル3aを構成するボウル洗浄ノズルが嵌め込まれるボウル洗浄ノズル用開口部4aが設けてある。
【0018】
また、リム部13の後端部の下面には図11に示すように、上記局部洗浄ノズル用開口部4b、送風ダクト用開口部4cから左右方向にずれた位置に、後述の脱臭装置24に連通するボウル部1内臭気を吸込むための脱臭用開口部33を設けると共に、ボウル部1内を明るく照らすためのLEDのような発光部よりなる後述の照明手段25が臨む発光用開口部34が設けてある。
【0019】
また、リム部13の後部は後方に向けて開口する位置決め用凹部12となっている。位置決め用凹部12の少なくとも後部内は後端側程上下開口巾が広くなるように傾斜している。後方に開口した位置決め用凹部12後端部の開口部内の側部及び下面部にはそれぞれ図8に示すように横ガイド部12a、下ガイド12bが設けてある。また、位置決め用凹部12の少なくとも後部内は後端側程上下開口巾が広くなるように傾斜している。
【0020】
スカート部18の前部の左右両側壁の下部には便器を設置する床面を照らす床面照明手段40と、小鳥の鳴き声や清流の音等を出すためのスピーカー41とが設けてある。
【0021】
また、ボウル部1の底部の後部には後方向に向けて排水筒部28を突設した水溜め部29が形成してある。
【0022】
上記のような構成のスカート部18とボウル部1とリム部13とを溶着一体化した前パーツ15は、金属製の支持フレーム17の前部にねじ具により取付けられる。
【0023】
この前パーツ15を支持フレーム17の前部に取付けた後に、トラップケース30を支持フレーム17に取付けると共に、トラップケース30内に内装したトラップ(図示せず)の一端部をボウル部1に設けた排水筒部28に接続する。
【0024】
本実施形態ではトラップはターントラップ方式のもので、フレキシブルなトラップ筒(図示せず)により構成してあり、モータ(図示せず)によりトラップ筒を回動して、トラップ筒が上向きU字状となったトラップ構造となる状態と、略逆L字状となってトラップ構造が解除される状態とを選択できるようになっており、通常はトラップ筒が上向きU字状となったトラップ構造となっていてボウル部1内の下部、排水筒部28、トラップ筒内に水が溜まった状態となっていて、この状態で大便や小便を行い、大便や小便が終わると、後述のように洗浄水を流すと共に、トラップ筒を回動してトラップ構造を解除する状態にして、汚物と共に汚水を排水するようになっている。上記フレキシブルなトラップ筒、モータ等はトラップケース30内に収納してある。なお、トラップケースの下部は開口していてトラップ筒の端部が床に形成される排水筒に接続される。
【0025】
後パーツ16は、上カバー19、装置支持ケース8、リアカバー21、上サイドカバー22、下サイドカバー23により構成してあり、これらはいずれも合成樹脂製である。
【0026】
後パーツ16の装置支持ケース8に局部洗浄用の温水洗浄装置6、人体の局部乾燥用の送風装置11、ボウル部1内の臭気を脱臭するための脱臭装置24、人体検知センサ(図示せず)、LEDのような発光部よりなる照明手段25、ボウル洗浄ノズル3a等の便器付属装置が取付けてある。
【0027】
装置支持ケース8の前部中央部にはノズル収納部9が設けてあり、該ノズル収納部9に温水洗浄装置6に設けた流体吐出部3を構成する伸縮自在な局部洗浄ノズル3bが配置してあり、該局部洗浄ノズル3bは使用のために伸ばした際には前部がノズル収納部9から前方に突出するようになっており、収縮時には全体がノズル収納部9内に位置するようになっている。
【0028】
このノズル収納部9は断面U状又は筒状をしており、内部の下面部がボウル部1側である前端側程下となるように下り傾斜した下り傾斜部10となっており、ノズル収納部9の前端開口の上部には蓋の上端が開閉自在に枢支してあり、通常は蓋により閉じられており、局部洗浄ノズル3bを伸長する際に局部洗浄ノズル3bの先端で蓋を押し開くようになっている。
【0029】
また、送風装置11には送風用の送風ダクト3cが設けてあり、送風ダクト3cの先端部が装置支持ケース8の前部中央部のノズル収納部9の隣りに設けてあり、この送風ダクト3cの先端開口の上端には蓋の上端が開閉自在に枢支してあり、通常は蓋により閉じられており、送風ダクト3c先端から送風する際に、風の圧力で蓋を押し開いて風を噴出すことができるようになっている。
【0030】
更に、脱臭装置24には吸込みダクト50が設けてあり、吸込みダクト50の先端部が装置支持ケース8の前端部において下方に向けて開口している。
【0031】
図9、図10に示すように、装置支持ケース8の前端部には前方に向けて突出する位置決め用突部2が設けてある。添付図面に示す実施形態では装置支持ケース8の前端部が巾方向にわたって位置決め用突部2となっている。
【0032】
上記の構成の装置支持ケース8は支持フレーム17の後部上面にねじ具により取付けて支持される。
【0033】
この場合、装置支持ケース8の前端部の位置決め用突部2を前パーツ15の後方よりリム部13の後部の後方に向けて開口した位置決め用凹部12に図6に示すように嵌め込むことで装置支持ケース8をリム部13に対して位置決めする。この場合、位置決め用凹部12の少なくとも後部内は後端側程上下開口巾が広くなるように傾斜しているので、位置決め用突部2を位置決め用凹部12の後端開口部内に嵌め込み易く、位置決め用突部2を位置決め用凹部12の後端開口部内に嵌め込んだ状態で、位置決め用突部2の側端面部を位置決め用凹部12後端部の開口部内の側部の横ガイド部12aに当てると共に、位置決め用突部2の下端面を下ガイド12bに載せ、この状態で、装置支持ケース8を前方に押し込むことで、位置決め用突部2を位置決め用凹部12内に嵌め込むことができる。
【0034】
このように装置支持ケース8の前端部の位置決め用突部2を前パーツ15の位置決め用凹部12に嵌め込んで位置決めすることで、装置支持ケース8に設けた流体吐出部3となるボウル洗浄ノズル3aが前パーツ15に設けたボウル洗浄ノズル用開口部4aに嵌めこまれ、また、図3に示すように局部洗浄ノズル3bが収納されたノズル収納部9が局部洗浄ノズル用開口部4bに嵌め込まれ、また、図4に示すように送風装置11の送風ダクト3c先端部が送風ダクト用開口部4cに嵌め込まれ、脱臭装置24の吸込みダクト50の先端が脱臭用開口部33に臨むように位置させられ、更に、図5に示すようにLEDのような発光部よりなる照明手段25が発光用開口部34に臨むように位置させられる。したがって、ボウル洗浄ノズル3a、ノズル収納部9、送風ダクト3c先端部、吸込みダクト50の先端部、照明手段25を、それぞれ、ボウル洗浄ノズル用開口部4a、局部洗浄ノズル用開口部4b、送風ダクト用開口部4c、脱臭用開口部33、発光用開口部34にぴったりと位置決めして嵌めこんだり、臨ませたりでき、位置決めがきわめて容易となる。
【0035】
このように、支持フレーム17の前部に取付けた前パーツ15に装置支持ケース8を位置決めした状態で、装置支持ケース8を支持フレーム17にねじ具等により取付ける。
【0036】
次に、上カバー19は装置支持ケース8を覆うようにして装置支持ケース8に取付ける。この上カバー19には便座26、便蓋27が回動自在に取付けてある。
【0037】
その後、リアカバー21を装置支持ケース8や支持フレーム17に取付け、更に、上サイドカバー22をリアカバー21に着脱自在に取付け、更に、下サイドカバー23を上サイドカバー22に着脱自在に係止して位置決めした状態で磁石により支持フレーム17に対して着脱自在に取付ける。下サイドカバー23や上サイドカバー22を着脱することで便器7内部の保守、点検、修理等が行えるようになっている。
【0038】
上記のような構成の便器7は、便座26に座った人体の局部を洗浄する場合は、流体吐出部3である局部洗浄ノズル3bを伸長させることで吐出部嵌め込み用開口部4である局部洗浄ノズル用開口部4bから突出させて局部洗浄ノズル3bから洗浄水を吐出して人体の局部を洗浄し、洗浄が終わると、局部洗浄ノズル3bを収縮して吐出部嵌め込み用開口部4に先端部を嵌め込んだノズル収納部9内に局部洗浄ノズル3bを収納する。
【0039】
一方、人体の局部の乾燥をするに当っては、流体吐出部3である送風ダクト3cの先端部から噴出する温風又は冷風を吐出部嵌め込み用開口部4である送風ダクト用開口部4cから吐出して人体の局部を乾燥する。
【0040】
上記のような人体の局部の洗浄、乾燥が終了すると、ボウル洗浄ノズル3aから水を吐出して案内凹所14の後端部の左右方向の一側端部に設けたボウル洗浄ノズル用開口部4aから水を流す。ボウル洗浄ノズル用開口部4aから吐出された水は案内凹所14内を旋回しながら流れつつ一部が案内凹所14の側方開口の下端縁部部分から徐々にボウル部1内に旋回流となって流れ、この旋回流によりボウル部1内が洗浄されることになる。
【0041】
このように、本発明にあっては、後パーツ16の装置支持ケース8に設けたボウル部1側に向けて流体を吐出する流体吐出部3であるボウル洗浄ノズル3a、局部洗浄ノズル3b、送風ダクト3cの先端部がいずれも、一端が後方に開口し且つ他端がボウル部側に向けて開口する吐出部嵌め込み用開口部4を構成するボウル洗浄ノズル用開口部4a、局部洗浄ノズル用開口部4b、送風ダクト用開口部4cが前パーツ15のボウル部1の上部に一体化されるリム部13に設けてあるので、便器7の後部上面に別体の温水洗浄装置6などを載置してボウル部1の上開口縁部の上面よりも上方位置に流体吐出部3を設ける従来例のものに比べて、便器全体の外観がすっきりとし、コンパクトにできることになる。
【0042】
そして、このように、便器7の後部上面に別体の温水洗浄装置6などを載置してボウル部1の上開口縁部の上面よりも上方位置に流体吐出部3を設けないので、従来のように便器7の後部上面と温水洗浄装置6などとの間に汚水が浸入するということがなく、便器7の後部上面に汚水が付着しても、簡単に拭き取ることができる。
【0043】
また、添付図面に示す実施形態においては、ボウル部1の後部の前面部に形成した局部洗浄ノズル用開口部4b、送風ダクト用開口部4c内に汚水や水が浸入しても、局部洗浄ノズル用開口部4b、送風ダクト用開口部4c内の下面部の下り傾斜した傾斜下面部5に沿ってボウル部1内にスムーズに排出されることになり、吐出部嵌め込み用開口部4から内部の奥深くに浸入したり、内部に滞留したりするのを確実に防止できる。
【0044】
また、伸縮して局部洗浄ノズル用開口部4bから出し入れする局部洗浄ノズル3bを伝って汚水や水が浸入してノズル収納部9内に流下したり、あるいは、局部洗浄ノズル3bをノズル収納部9に収納した際、局部洗浄ノズル3bに付着していた汚水や水がノズル収納部9内に流下することがあるが、このような場合は、ノズル収納部9の下面部が下り傾斜部10となっているので、汚水や水を下り傾斜部10に沿ってボウル部1にスムーズに排出することができる。
【0045】
上記実施形態においてはターントラップ式の便器7の例で説明したが、これにのみ限定されず、サイフォン式やサイフォンジェット式、あるいは洗い流し式のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の便器の分解斜視図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の前パーツに装置支持ケースを位置決めした状態でノズル収納部を洗浄ノズル出し入れ用開口部に嵌め込んだ部分の断面図である。
【図4】同上の前パーツに装置支持ケースを位置決めした状態で送風ダクトの先端部を送風用開口部に嵌め込んだ部分の断面図である。
【図5】同上の前パーツに装置支持ケースを位置決めした状態で照明手段を発光用開口部に臨ませた部分の断面図である。
【図6】同上のリム部の嵌め込み凹部に嵌め込み突部を嵌め込んだ状態の下面図である。
【図7】同上の前パーツの分解斜視図である。
【図8】同上の前パーツの斜視図である。
【図9】同上の装置支持ケースの下面図である。
【図10】同上の装置支持ケースの斜視図である。
【図11】リム部の下面図である。
【符号の説明】
【0047】
1 ボウル部
2 位置決め用突部
3 流体吐出部
4 吐出部嵌め込み用開口部
12 位置決め用凹部
15 前パーツ
16 後パーツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器本体部をボウル部を備えた前パーツと後パーツとで構成し、後パーツに位置決め用突部と、これとは別のボウル部側に向けて流体を吐出する流体吐出部とを前方に向けて突出して設け、前パーツの後部に後方に開口する位置決め用凹部と、これとは別の一端が後方に開口し且つ他端がボウル部側に向けて開口する吐出部嵌め込み用開口部を設け、位置決め用突部を位置決め用凹部に嵌め込んで位置決めすると共に、上記位置決めすることで、位置決め用突部とは別の流体吐出部が、上記吐出部嵌め込み用開口部とは別の吐出部嵌め込み用開口部に嵌め込まれるか又は臨むことを特徴とする便器。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−291648(P2008−291648A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−230183(P2008−230183)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【分割の表示】特願2006−280670(P2006−280670)の分割
【原出願日】平成18年10月13日(2006.10.13)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】