説明

保持装置

【課題】ソーセージケーシング装着位置に容易かつ使い勝手のよい手法で、ケーシングブレーキを動作位置から回転させることのできる保持装置および適切な方法を提供する。
【解決手段】ソーセージを詰めるための充填機の保持装置は、ケーシングブレーキ10が設けられているヘッド3と、ケーシングブレーキ10を駆動することのできるドライブシャフト20とを備えており、ケーシングブレーキ10は、動作位置においては充填機の充填管7の自由端部を囲み、ソーセージケーシング装着位置においては、ヘッド3を回転させて逸らすことによって、充填管7の自由端部を露出させる。ヘッド3が動作位置からソーセージケーシング装着位置に動くとき、パワートレインを取り外すことなしに、ドライブシャフト20が保持装置の長手方向軸線Lに対して角度αをなすように逸れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分による保持装置と、そのような保持装置を含む充填機と、そのような保持装置を所定位置に配置する方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
このような保持装置は、従来技術から公知である。ソーセージを詰めてねじり切るために使用される充填機の端面には、通常、ねじり切り歯車装置(twist-off gear unit)が設けられており、この装置から充填管が水平に突き出している。ソーセージを製造する場合、ソーセージケーシングを充填管に装着し、このケーシングは、充填動作およびねじり切り動作の間、充填管から徐々に抜けていく。自動的なソーセージ製造においてはケーシングブレーキが使用され、このケーシングブレーキは、充填時に充填管上のケーシングを締め付けて減速させる。ケーシングブレーキは、保持装置に取り付けられている。保持装置は、ケーシングブレーキを所定の位置に保持する機能を有する。駆動型のブレーキ(driven brake)の場合、ケーシングブレーキを例えば充填管と同期して加速および減速させるパワートレインが、保持装置に収容されている。
【0003】
保持装置およびケーシングブレーキは、動作位置(operating position)にあるとき、充填管の自由端部を囲む。動作位置おいてはケーシングブレーキが充填管の自由端部を囲んでいなければならないため、この自由端部には動作位置においてアクセスできない。したがって、新しいひだ付きケーシング(ruffled casing)を装着するためにはブレーキリングハウジングを回転させて逸らさなければならない。
【0004】
保持装置には次の2つのタイプが存在する。一方の保持装置は、例えば図9aに示してあり、回転レバー9を作動させることによって、保持装置1のヘッド3が最初に保持装置の軸線方向および充填管の軸線の方向に直線的に動き、その後、上方または下方に動く。この場合、保持装置はねじり切り歯車装置のハウジング4上に配置されている。このシステムの欠点として、ブレーキヘッドを水平軸線に対して回転させて逸らすとき、隣接する製造機器に当たることがある。ヘッド3が回転して下方に逸れるときは、ヘッド3は例えばテーブル上の製品に当たる。ヘッド3が回転して上方に逸れるときは、ケーシングを装着するときに充填管にアクセスしづらくなる。
【0005】
図9bから明らかなように、ヘッドが垂直軸線を中心に円移動する保持装置も公知である。このような装置は、特に、図10および図11に示してある。回転レバー9を作動させることによって、保持装置1のヘッド3は、ケーシングブレーキと一緒に、最初は充填管の軸線方向に直線的に動き、次いで、垂直シャフトAを中心に回転する。垂直シャフトAは、どこにも当たることなくブレーキを回転させて充填管7から逸らすうえで回転移動の半径が十分であるように配置されている。しかしながら、駆動型ブレーキの場合、パワートレインを一直線上に維持することが不可能であるため、パワートレインを取り外す必要があり、すなわち、保持装置におけるドライブシャフトをねじり切り歯車装置のハウジング側の駆動装置から(この場合にはB点において)取り外さなければならない。このことは、特に、充填管に対するブレーキの角度位置が失われるという影響がある。この動きは、ドライブシャフトから比較的大きな距離に位置している固定された回転中心Aの周りに放射状に起こる。したがって、結果としての移動は、縁部が他のさまざまな部分と当たることにおいて不都合でもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、ケーシングブレーキを動作位置からソーセージケーシング装着位置に容易かつ使い勝手のよい手法で回転させることのできる保持装置および適切な方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によると、この目的は、請求項1、請求項11、および請求項12の特徴によって達成される。
【0008】
本発明による保持装置によって、ケーシングブレーキを含む保持装置のヘッドを、動作位置からソーセージケーシング装着位置に容易に移動させることができる。この移動過程において、パワートレインを取り外すことなく、ドライブシャフトが保持装置の長手方向軸線Lに対して角度をなすように逸れる。長手方向軸線Lは、動作位置においてドライブシャフトを長手方向に貫いており、充填管の長手方向軸線に平行に延びている。本発明によると、従来技術の場合のようにドライブシャフト(すなわちパワートレイン)をドライブから取り外す必要がもはやない(参照:B点)。したがって、ヘッドの回転移動が達成されるが、従来技術の場合のように、ヘッドが水平方向軸線に対して上方または下方に回転することはない。したがって、隣接する製造機器に当たることを回避することができる。取り外しが必要ないことにより、充填管に対するブレーキの角度位置も失われない。
【0009】
有利な実施形態によると、この角度は、4°〜90°の間の角度であり、特に、10°〜45°の間の角度である。これにより、充填管の端部に容易にアクセスできることが保証される。
【0010】
ガイド手段、特に、溝付きガイドまたは連結ガイド(linked guide)が設けられており、その作用を利用してヘッドが最初に軸線方向(すなわち長手軸線方向)前方に直線的に動くならば、特に有利である。ブレーキが露出した時点で、ヘッドは所定の経路に沿って移動を続け、最終的にオペレータが充填管に容易にアクセスできる状態になる。経路に沿って動くとき、ヘッドは長手方向軸線Lから逸れる方向に動き、この経路においては、好ましくは、保持装置の軸線方向において、および長手方向軸線Lに対して角度をなす少なくとも一方向において、多重移動を行う。さまざまなガイドおよび経路を組み合わせることによって、任意の移動を行うことができる。行われる移動が、最初に軸線方向の移動であり、次に長手方向軸線Lから逸れる移動であるので、小さい回転角度で十分である。回転角度が小さいので、パワートレインを取り外す必要がない。この角度誤差を補償することができるためである。ヘッドの移動経路は、ドライブシャフトの長手方向軸線Lを含む平面内、好ましくは水平面内に延びていることが有利である。しかしながら、移動経路は、水平面に対して角度をなして傾いている平面内に延びていてもよい。
【0011】
好ましい実施形態によると、ドライブシャフトは、少なくとも部分的に、支持管の中で回転自在に支持されており、この支持管は、ハウジングの中で変位自在に支持されており、支持管の前端部には、ケーシングブレーキを有するヘッドが取り付けられており、ハウジング内の連結ガイドの中を動くガイド要素が支持管に設けられており、保持装置が、特に回転レバーの形態を有する回転手段をさらに備えており、この回転手段を使用することにより、ガイド要素をガイド手段の中で動かすことができる。この実施形態を利用すると、支持管をガイド手段において動かすことによって、ドライブシャフトを長手方向軸線Lに対して角度をなすように逸らせることができ、この逸りは、ソーセージケーシング装着位置において充填管の端部を露出させることができるように生じる。この動きは、回転手段を動かすことによって、具体的には回転レバーを動かすことによって、使用者によって容易に行うことができる。この種類の保持装置は、容易にかつ妥当な価格において製造することができ、動作方法も容易である。したがって、ハウジングが静止状態のままで保持装置のヘッドを支持管と一緒に最初に長手方向軸線Lに沿って前方に動かし、次いで、多重移動を発生させることが可能であり、多重移動においては、ヘッドが支持管と一緒に軸線方向にハウジング外方に動き続ける一方で、ハウジングが長手方向軸線から逸れる方向に動く。
【0012】
保持装置は、ドライブシャフトが中を貫通しているハウジングを備えており、保持装置は、ハウジングが長手方向軸線Lに対して角度をなして動くことができるように、ジョイントをさらに備えている。したがって、後端部におけるジョイントを介して、ハウジングもドライブシャフトと一緒に角度αだけ回転させることができる。この配置構造では、ハウジングを長手方向軸線Lに対して良好かつ自由に動かすことができる。縁部が当たる不都合を回避することができる。
【0013】
有利な実施形態によると、シャフトは、ドライブシャフトを長手方向軸線Lに対して4°超、特に5°超まで逸らせることができる補償要素を備えている。このような補償要素または補償連結部によって、ドライブシャフトを逸らせてソーセージケーシング装着位置に動かすことができる。逸らせることができる角度範囲は、少なくとも45度までの範囲であることが、特に有利である。
【0014】
補償要素は、ドライブシャフトに設けられている、軸線方向に弾性的な螺旋形状部として実施されていることが有利である。この補償要素は、ドライブシャフトの端の部分、好ましくは後端から1/3の範囲に設けられている。したがって、ヘッドの回転軸線がドライブシャフトの後部部分に位置しているため、必要な回転角度が小さい。この回転角度は、補償要素によって容易に補償することができ、したがって、パワートレインを取り外す必要がない。
【0015】
有利な実施形態によると、補償要素は、ドライブシャフトの動きと一緒にハウジングが長手方向軸線Lに対して自由に動くことができるように、ジョイント内の領域に配置されており、これによって、特に安定的な配置構造を達成することができる。
【0016】
ガイド手段は、ハウジング内の少なくとも1枚のプレートにおける連結ガイドの形態で配置されているならば、有利である。例えば溝または開口が設けられているこのようなプレートは、特に製造が容易であり、さまざまな連続的なガイド手段(経路)を修正するまたは組み合わせることによって、特定のニーズに個別に適合させることができる。ガイド手段は、経路の異なるさまざまなガイド手段を重ねることによって達成することもできる。さらには、重ねた後の適切な動きが達成されるように、それぞれのガイド手段が設けられている複数のプレートを重ねることも可能である。
【0017】
好ましい実施形態によると、ヘッドは、アクチュエータ、特に、空気圧シリンダによって、自動回転する。この自動回転は、例えば、ひだ付きケーシングの終端において、または、押し出された部分が所定の数になったときに、アクチュエータによって有利な方法において実行することができる。次いで、新しいソーセージケーシングが装着された時点で、回転して動作位置に戻る動きを、この場合にも、アクチュエータによって自動的に実行する、または、安全上の理由からオペレータがレバーによって実行することができる。
【0018】
本発明においては、保持装置をねじり切り歯車装置のハウジングに固定的に結合することができる。これは、パワートレインを取り外す必要がないことを前提としたときに可能である。したがって、装置全体が相当に簡略化される。
【0019】
ソーセージを詰める充填機は、本発明によると、ケーシングブレーキを保持および所定位置に配置するための適切な保持装置を備えている。
【0020】
本発明の第2の実施形態によると、保持装置は、ケーシングブレーキを駆動することのできるドライブシャフトを備えておらず、ケーシングブレーキは、充填管によって駆動される、または動かない。したがって、ケーシングブレーキを含むヘッドのホルダーも、保持装置の長手方向軸線Lに対して角度αをなすように逸らせることができる。したがって、この場合も、ヘッドを最初に軸線方向(すなわち長手軸線方向)前方に直線的に動かすことができる。ブレーキが露出した時点で、ヘッドは所定の経路に沿って自身の移動を続け、最終的にはオペレータが充填管の端部に容易にアクセスできる状態になる。ヘッドは、(直線状または曲線状の)経路に沿って動いているとき、長手方向軸線Lから逸れる方向に動き、この経路においては、好ましくは、軸線方向前方において、および長手方向軸線Lに対して角度をなす少なくとも一方向において、多重移動を行う。この実施形態においても、経路は、第1の実施形態と同様に、長手方向軸線Lを含む平面内、好ましくは水平面内に延びていることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の保持装置および充填機を示す斜視図
【図2】動作位置にある本発明の保持装置の水平断面図
【図3】回転したソーセージケーシング装着位置にある図2の保持装置を示す図
【図4】装着位置(threading position)にある図2および図3の保持装置を示す図
【図5】動作位置にある本発明の保持装置を下から見た概略図
【図6】ソーセージケーシング装着位置にある図5の保持装置を示す図
【図7】装着位置にある図5および図6の保持装置を示す図
【図8】図8aは、補償要素を有するドライブシャフトの部分の断面を概略的に示す図、図8bは、補償要素が圧縮された状態にある図8aのシャフトを示す図、図8cは、補償要素が曲がった状態にある図8aおよび図8bのシャフトを大幅に簡略化して示す図
【図9】図9aは、従来技術による保持装置の動作位置、直線移動および最終位置を概略的に示す図、図9bは、従来技術による保持装置の第2の実施形態の動作位置および最終位置を概略的に示す図、図9cは、本発明による動作位置、最終位置および装着ストロークを概略的に示す図
【図10】動作位置にある従来技術の保持装置の水平断面図
【図11】ソーセージケーシング装着位置にある図10の従来技術の保持装置を示す図
【図12】保持装置のさらなる実施形態の下からの断面図
【図13】本発明のさらなる実施形態の断面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明による保持装置1を備えている充填機を斜視図として示している。図1において参照数字100は、ソーセージを詰めて自動的にねじり切る機械の全体を表している。
【0023】
充填機にはホッパー8を介してソーセージ肉が供給され、このソーセージ肉は、ソーセージ肉を分けてケーシングに詰めるために使用される手段(詳細には示していない)を使用することにより、充填管7から押し出される。ソーセージ肉をケーシングに詰めるため、充填管7にその前側自由端部5からひだ付きケーシングを装着する。調整された量のソーセージ肉が押し出された後、充填された部分を締め付けるため、充填管7は、ハウジング4の中に配置されているねじり切り歯車装置によって自身の軸線に対して回転する。
【0024】
保持装置1はヘッド3を有し、このヘッド3は、図1から明らかなように、動作位置において、貫通開口30によって充填管7の自由端部を囲む(図2も参照)。貫通開口30の中には、ブレーキリング31を備えている実際のケーシングブレーキ10が配置されている。ブレーキリングは、充填工程時、詰めるケーシングの必要な張力が発生するようにひだ付きケーシングが抜けていく動きを減速させる。ねじり切るときに充填管がすべることを防止する目的で、ケーシングブレーキ10は、例えば充填管の回転速度において充填管7と一緒に回転できるように、駆動されるようにされている。充填管7がその長手方向軸線に対してケーシングの中で回転移動を行っている間、ケーシングは、ブレーキリングによって外側から把持され、ねじり切り歯車装置の回転と同期して回転する。
【0025】
動作位置においては、ヘッド3の中のケーシングブレーキ10が充填管の自由端部を囲むため、この動作位置においては自由端部5に自由にアクセスできない。したがって、新しいひだ付きケーシングを装着するためには、ケーシングブレーキ10を備えたヘッド3を回転させて逸らす必要がある。本発明では、この動作を有利な方法において行うことができ、以下ではこの方法についてさらに詳しく説明する。
【0026】
図2は、本発明による、動作位置における保持装置1の実施形態を概略的に示している。図2は、保持装置の水平断面図を表している。保持装置1には、ケーシングブレーキ10を備えているヘッド3が設けられている。上述したように、動作位置においては、ケーシングブレーキ10のブレーキゴム31が充填管7を囲む。このブレーキリングは、ブレーキリングハウジング内に配置されている。前述したように、ブレーキリング31は駆動可能である。保持装置1における駆動装置は、連結点Bおよびドライブシャフト20を介して機能し、ドライブシャフト20は、長手方向軸線Lに沿って延びており、ヘッド3の中に設けられている歯車駆動装置(詳しくは説明しない)を介してブレーキリング31およびそのホルダーを駆動する。ドライブシャフト20は、例えばハウジング4内に配置されている歯車装置(詳しくは説明しない)によって駆動されるように、連結B点において係合している。
【0027】
この場合、ドライブシャフト20は、少なくとも一部が、支持管19の中に回転自在に支持されている。図2において矢印Pによって示したように、支持管19は、ホルダー11内で軸線方向に可動であるように配置されている。支持管19の前端領域(充填機とは反対を向いている)には、長手方向に移動自在にドライブシャフト20と係合しているスリーブ32が設けられており、この結合は、スリーブがトルクを伝達するように実施されている。上述した歯車駆動装置は、スリーブ32を介して駆動され、ケーシングブレーキを回転させる。保持装置のヘッド3は、支持管19に固定的に結合されており、支持管19と一緒に矢印Pの方向に軸線方向に可動である。
【0028】
この保持装置は、ドライブシャフト20が中を貫通している外側ハウジング6をさらに備えている。ドライブシャフト20は、ハウジング6の後端部を超えて連結B点まで延びており、すなわち、ハウジング6の後端部は、連結B点(この場合にはねじり切り歯車装置のハウジング4)から隔置されている。間隔は、保持装置1がソーセージケーシング装着位置(図3)に移行するときにハウジング6がねじり切り歯車装置のハウジング4または充填機のハウジングに当たらないような大きさにされている。
【0029】
ドライブシャフト20は、その後部領域(すなわち、充填機100の方を向いている領域)に、補償要素12を備えている。この補償要素12は、ドライブシャフト20の後端から1/3の範囲に設けられていることが有利である。この補償要素は、パワートレインを取り外すことなく(すなわち、連結B点においてドライブシャフト20を駆動歯車から取り外す必要性なしに)、ヘッドが動作位置からソーセージケーシング装着位置に動くことを可能にする。したがって、補償要素12によって、ドライブシャフト20を長手方向軸線Lに対する角度α(図3を参照)だけ逸らせることができる。角度αは、概して4°〜45°の範囲内であるが、90度までの角度とすることもできる。
【0030】
したがって、ドライブシャフトの動きの回転軸線は、補償要素12の領域内に位置している。回転軸線は、垂直に、または垂直に対して角度をなして延びていてもよい。
【0031】
このような補償要素は、図8a、図8bおよび図8cに詳しく示してある。図8aは、補償要素12を有するドライブシャフト20の断面を極めて概略的に示している。シャフト20は、補償要素12と一緒に単一材料片から製造することができ、したがって、駆動装置にバックラッシュが存在せず、結果として摩耗が生じない。しかしながら、例えばバックラッシュの存在しない接合方法(例:固締、溶接など)によって、複数の部品からドライブシャフト20を製造することもできる。この場合、補償要素12は、螺旋形状部(helical profile)の形としてドライブシャフト20に組み込まれている。この実施形態においては、螺旋形状部は、安定化を目的として、前部領域および後部領域に拡幅部分23a,23bを最初に備えており、この拡幅部分23a,23bの幅は、ドライブシャフト20の隣接する部分の断面より大きい。拡幅部分23aおよび拡幅部分23bの間に螺旋形状部が設けられており、この螺旋形状部は、シャフトにおける好ましくは中空円筒状の開口24を中心とする平坦な環状コイル22の形で延びている。螺旋形状部は、特定のウェブ高さh、特定のウェブ幅b、特定の巻き数を有し、適切な弾性係数を有する特定の材料から成る。これらのパラメータを適切に選択することによって、螺旋形状部のさまざまな特性を互いに独立して決定することができる。
【0032】
補償要素12により、ドライブシャフトは、動作時に何らの損傷も生じることなく4°超、特に5°超の角度αまで逸らせることができるように(図8c)設計することができる。図8bから明らかなように、螺旋形状部は、軸線方向に弾性であり特定のばね定数を有するように組み込まれている。図8bから明らかなように、螺旋形状部に対して力Fが軸線方向に作用するときの特定のばね変位によって、螺旋形状部を圧縮することができる。したがって、軸線方向および横方向の特定の圧縮を達成することができ、この状況は、特に、充填機が動作状態にある動作位置においても有利である。さらに、補償要素12は、所定のトルクを伝えることができ、何らのバックラッシュなしに動作する。したがって、保持装置を回転させる場合に、概して4°超、45°まで逸らせることが可能である。図8cは極めて簡略化した表現であり、螺旋形状部を詳しくは示していない。
【0033】
保持装置の後端部には、ハウジングを長手方向軸線Lに対して角度をなすように動かすことができるようにジョイント13(例:ヒンジジョイント)が設けられている(図3を参照)。ドライブシャフト20はジョイント13を貫通しており、ジョイント頭部(球状の外形を有する)が、ハウジング6から充填機100の方向に突き出している。外形が球状である理由は、シール性を高めるためである。詳しくは示していないが、ハウジング6は、環状のシールリップの形におけるシール要素を点14に備えていることができ、このシール要素は、ジョイント頭部とハウジング6との間の隙間を密封する。ジョイント(この場合にはジョイント頭部13)の後ろには部分33があり、この部分33はシャフト20を囲んで支持している。部分33にはホルダー34が固定されており、保持装置1はこのホルダー34によってハウジング4の点28において所定位置に固定されている。保持装置1が垂直の回転軸線を中心に可動であるように、この点28に保持装置1を取り付ける、または固定できることが有利であり、なぜなら、その場合、保持装置が取り付けられているときにドライブシャフト20を連結B点まで容易に回転させて連結B点において拘束できるためである。さらに、このタイプの配置構造では、本発明による保持装置1を既存のシステムに連結することもできる(図10および図11を参照)。
【0034】
しかしながら、特に図12から明らかなように、部分33をハウジング4に固定的に結合することもでき、したがって、その場合にはドライブシャフト20をハウジング4の中で支持できるため、保持装置1とハウジング4との間のパワートレインの連結B点も省くことができる。したがって、ハウジング4および保持装置1は、不可分のユニットを定義することができる。
【0035】
充填管の端部5を十分に露出させるために必要な角度αが小さくてすむように、補償要素12をドライブシャフト20の後端から1/3の範囲に設けることが有利である。ドライブシャフト20を動かすとき、ハウジング6が長手方向軸線Lに対して自由に動くことができるように、補償要素12はジョイント13の中に設けられていることが有利であり、これによって特に安定的な配置構造が達成される。
【0036】
特に図2、図3、および図9cから明らかなように、回転レバー9を方向Pに作動させることによって、保持装置1のヘッド3を最初に(矢印Pによって示したように)軸線方向に動かすことができる。次に、回転レバー9を方向Pにさらに動かすことによって、保持装置1の長手方向軸線Lから逸れる方向に、経路に沿ってヘッド3を回転させることができ、したがって、ドライブシャフト20が、矢印Pに示した方向にハウジング6と一緒に回転する。ヘッドは、この経路に沿って、軸線方向において、および長手方向軸線Lに対して角度をなす少なくとも一方向において、多重移動を行うことが好ましい。この経路は、長手方向軸線Lを含む平面内、好ましくは水平面内、または水平面に対して傾いている平面内に延びている。
【0037】
ヘッド3の動きを発生させる方法を示す可能な実施形態について、図5および図6を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0038】
図5および図6は、保持装置を下から見た図を示しており、この図は、ハウジング6の中の要素も示している。ハウジング6には開口29を設けることができる。
【0039】
例えばローラー17の形態を有するガイド要素17が、ハウジング6の内部において支持管19に設けられており、支持管19の前端部にはヘッド3が固定されている。
【0040】
保持装置は、この場合には連結ガイド15,26の形態を有するガイド手段15,26をさらに備えており、連結ガイド15,26は、この場合、例えば開口または貫通穴の形態を有してプレート2,25に設けられている。プレート2に設けられているガイド手段15は、図5に示した位置においては、軸線方向に延びている直線状部分Bと所定の経路に従って延びている曲線状部分Bとを備えている。
【0041】
この特殊な実施形態の場合には、プレート2にガイド手段15が設けられているのみならず、さらなるガイド手段26(すなわち第2の開口)が設けられた追加のプレート25が存在しており、この開口の中でガイド要素17をガイドすることができる。開口26は、支持管19に沿って延びている直線状部分を備えており、この部分は、支持管およびドライブシャフト20と一緒に回転するようにハウジング6に固定されている。
【0042】
特に回転レバー9の形態を有する回転手段によって、重ねられたガイド手段15,26の中でガイド要素17を動かすことができる。この場合、回転レバーはハウジング6の下面に取り付けられている。
【0043】
例えばひだ付きケーシングの終端において、または押し出された部分が所定の数になったときに、ハウジング6に組み込まれているアクチュエータ(例えば空気圧シリンダ)によって保持装置のヘッド3を自動的に回転させることも可能である。次に、新しいソーセージケーシングが装着された時点で、動作位置への再配置を、この場合も、アクチュエータによって自動的に、または、安全上の理由からオペレータが手動でレバー9を使用して、行うことができる。
【0044】
回転レバー9と、ハウジングの内側に配置されている短い内側レバー16は、ハウジングに対して回転しないようにベアリングジャーナル35に取り付けられている。この特殊な実施形態においては、レバーには、ジャーナルとは反対側に位置している端部に開口18が設けられている。ガイド要素17がこの開口18に収容されており、回転レバー9が矢印Pの方向に動かされたとき、ガイド手段15およびガイド手段26の中でガイド要素17を動かすことができ、したがって、支持管19がホルダー11(図2)の中で矢印Pの方向に動き、最終的に領域Bにおける曲線状の経路に沿って動くことができ、この動きの結果として、矢印Pによって示したように、保持装置が回転して長手方向軸線Lから逸れる。
【0045】
プレート25(図5および図6に示してある)にはガイド手段26または開口26が設けられており、このプレート25はハウジング6に剛結されている。ガイド手段15または開口15が設けられているプレート2は、ジョイント13の静止部分に剛結されている。回転レバー9が方向Pに動かされると、支持管19が領域Bにおいて方向Pに(すなわち、軸線方向にハウジング6の外方に)動く。この場合、ハウジング6は動かない。回転レバー9が方向Pにさらに回転すると、支持管19は領域Bにおいて方向Pに自身の動き(すなわち、軸線方向にハウジング6の外方に)を続ける。このとき同時に、ハウジング6が方向Pに(すなわち長手方向軸線Lから逸れる方向に)動く。開口26を含むプレート25は、支持管19の軸線に対してヘッドが傾くことを防止する機能を有するのみである。
【0046】
この配置構造は、移動をほぼ任意かつ容易に互いに組み合わせることができるという利点を提供する。
【0047】
あるいは、開口26を含むプレート25に代えて、支持管19がハウジング6に対して回転変位することに起因してヘッド3が傾くことを防止するための何らかの別の手段、例えば、支持管19とハウジング6との間の変位可能な多角形結合(polygon connection)を採用することができる。
【0048】
本発明は、以下のように動作する。特定の数のソーセージが充填された時点で、ひだ付きケーシングを再び充填管7に装着しなければならない。保持装置は、最初に、図2および図5に示した動作位置にあり、この位置においては、ケーシングブレーキ10が充填管7の自由端部を囲んでおり、ドライブシャフト20が動作位置にある、すなわち、シャフト20がケーシングブレーキ10の歯車駆動装置に(この場合にはスリーブ32を介して)結合されている。ガイド要素17は、ガイド手段15の直線部分Bに位置している。
【0049】
充填管7の自由端部を露出させるため、回転レバー9を把持し、矢印Pの方向に動かす(図2、図5、図9cを参照)。この移動過程において、レバーの内側アーム16も動き、ガイド手段15,26の直線部分Bにおいてガイド要素17を矢印Pの方向に押す。この結果として、支持管19が軸線方向に動いてハウジング6の外に所定の長さ(例えば0〜10cm)だけ突き出す。
【0050】
第2の部分Bにおいては、連結ガイドが所定の経路に従って曲線状である。したがって、回転レバー9が矢印Pの方向に動き続けるとき、ガイド要素17はガイド手段15,26の領域Bの中を動く。ガイド要素17は、連結ガイド15の領域Bの端部に当たるまで動く。この特定の実施形態の場合、第1のプレート2における開口と、第2のプレート25における開口は、回転レバー9の回転移動の終了時にガイド要素17が開口15の端部領域および開口26の端部領域に達するように、互いに対して配置されている。領域Bの中をガイド要素17が動くことによって、ドライブシャフト20、ハウジング6、支持管19、およびヘッド3が、矢印Pの方向に自動回転する。補償要素12の働きにより、連結B点におけるドライブシャフト20の後端部においてパワートレインをドライブから取り外す必要なしに、ドライブシャフト20を角度αだけ回転させることができる。図2と図3とを比較することから明らかなように、上述した動作メカニズムによって、支持管19がドライブシャフト20から逸れる方向に動き、したがって、スリーブ32がP方向に特定の長さだけドライブシャフト20から抜けるが、ドライブシャフト20から完全にはずれることはない。
【0051】
ヘッド3を動作位置に戻すためには、上記の一連の動作を逆の順序で行う。
【0052】
ここまで説明してきたように、ガイド手段を使用することにより、ヘッド3を最初に軸線方向に直線的に動かすことができ、次いで、保持装置1の長手方向軸線Lから逸れる方向に経路に沿って回転させることができる。この経路において、ヘッド3は、好ましくは、軸線方向において、および長手方向軸線Lに対して角度をなす少なくとも一方向において、多重移動を行う。さまざまなガイド手段(経路)を組み合わせることによって、ヘッド3の任意の移動を行うことができる。ヘッドの移動経路は、好ましくは長手方向軸線Lを含む平面内、好ましくは水平面内、または水平面に対して0〜90°だけ傾いている平面内に延びている。
【0053】
図4および図7は、いわゆる装着位置にある保持装置を示している。装着位置にあるとき、ヘッドは、動作位置におけるよりもねじり切り歯車装置のハウジング4にさらに近くに位置しており、したがって、必要であればオペレータは新たに取り付けられたソーセージケーシングの端部を容易に把持して結び目を作る(make a knot)ことができる。この位置に達するためには、特に図7から明らかなように、方向P(矢印Pによって示した方向とは逆の方向)に回転レバー9を回転させ、したがって、この場合にはガイド要素17がガイド手段15,26の端部に当たる。通常の動作位置にするには、回転レバー9を図3および図5に示した位置に戻し、この場合、回転レバー9をこの位置にロックすることもできる。
【0054】
本発明によると、自由に選択可能なさまざまな経路を重ね合わせることによって、直線移動および回転移動から構成される複合移動を達成することができる。回転の軸線は、小さな回転角度が得られ、かつパワートレインを取り外す必要がないように、配置されている。
【0055】
図13は、本発明によるさらなる実施形態を示している。図1〜図12に示した保持装置1の場合、保持装置はケーシングブレーキ10のためのパワートレインを含む。
【0056】
ここまでの実施形態の場合とは異なり、この実施形態によるブレーキリングは、動かない、または回転自在に支持されており、後者の場合、ブレーキリングは充填管7によって摩擦係合を通じて駆動される。図13に示した回転メカニズムは、ケーシングブレーキのためのドライブシャフトが設けられていないことを除いて、図1〜図12に示した回転メカニズムに一致している。さらに、この場合、ヘッド3は、動作位置においては長手方向軸線Lの方向に延びているホルダーによって保持されている。ホルダーは、この場合には上述した支持管19である。このホルダー(すなわち支持管19)は、この場合にも長手方向軸線Lに対して角度αだけ回転させることができる。支持管19であるホルダーは、軸線方向に変位自在にハウジング6の中で支持されており、連結ガイド15,26の中を動くガイド要素17が設けられている。さらに、この実施形態は、ここまでの実施形態の場合と同じようにガイド手段15,26の中をガイド要素17を動かすために使用できる回転レバー9を備えている。したがって、ガイド手段、特に連結ガイド15,26を使用することにより、ヘッド3を最初に軸線方向前方に直線的に動かすことができ、次いで、保持装置の長手方向軸線Lから逸れる方向に、経路(この場合にも曲線状の経路)に沿ってヘッド3を回転させることができる。この経路において、ヘッドは、好ましくは、軸線方向(すなわち前方方向)において、および長手方向軸線Lに対して角度をなす少なくとも一方向において、多重移動を行う。したがって、ケーシングブレーキのための駆動装置を備えていないこの保持装置においても、ヘッドを動作位置からソーセージケーシング装着位置まで巧く回転させることができる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーセージを詰めるための充填機の保持装置(1)であって、
ケーシングブレーキ(10)が設けられているヘッド(3)を備え、
前記ケーシングブレーキ(10)を駆動することのできるドライブシャフト(20)をさらに備え、前記ケーシングブレーキ(10)が、動作位置においては前記充填機の充填管(7)の自由端部を囲み、ソーセージケーシング装着位置においては前記ヘッド(3)を回転させることによって、前記ケーシングブレーキが前記充填管(7)の前記自由端部(5)を露出させ、
前記ヘッド(3)が前記動作位置から前記ソーセージケーシング装着位置に動くとき、パワートレインを取り外すことなしに、前記ドライブシャフト(20)が前記保持装置の長手方向軸線(L)に対して角度αをなすように逸れることを特徴とする、
保持装置。
【請求項2】
前記角度αが4°〜90°の間の角度、特に10°〜45°の間の角度であることを特徴とする、請求項1に記載の保持装置。
【請求項3】
ガイド手段、特に連結ガイド(15,26)を使用することにより、前記ヘッド(3)が、最初に軸線方向に直線的に動き、次いで、経路に沿って前記保持装置の前記長手方向軸線(L)から逸れる方向に回転し、前記ヘッド(3)が、前記経路において、好ましくは、前記軸線方向において、および前記長手方向軸線(L)に対して角度をなす少なくとも一方向において、多重移動を行うことを特徴とする、請求項1または2に記載の保持装置。
【請求項4】
前記経路が、前記長手方向軸線(L)を含む平面内、好ましくは水平面内に延びていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の保持装置。
【請求項5】
前記ドライブシャフト(20)が、少なくとも部分的に支持管(19)の中で回転自在に支持され、前記支持管(19)が、ハウジング(6)の中で変位自在に支持され、前記支持管(19)の前端部に前記ヘッド(3)が取り付けられ、前記支持管(19)に、連結ガイド(15,26)の中を動くガイド要素(17)が設けられ、前記保持装置(1)が、特に回転レバー(9)の形態を有する回転手段をさらに備え、前記回転手段を使用することにより、前記ガイド要素(17)を前記ガイド手段(15,26)の中で動かすことができることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の保持装置。
【請求項6】
前記ドライブシャフト(20)が中を貫通しているハウジング(6)を備え、前記ハウジングには、前記長手方向軸線(L)に対して角度をなすように動くことのできるジョイント(13)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の保持装置。
【請求項7】
前記ドライブシャフト(20)が、前記ドライブシャフトが前記長手方向軸線(L)に対して4°超、特に5°超、好ましくは少なくとも45度まで逸れることを可能にする補償要素(12)を備えていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の保持装置。
【請求項8】
前記補償要素(12)が、前記ドライブシャフト(20)に設けられている、軸線方向に弾性的な螺旋形状部として実施されていることを特徴とする、請求項7に記載の保持装置。
【請求項9】
前記補償要素(12)が、前記ドライブシャフトの特定の領域内、特に前記ジョイント(13)内の領域に配置されていることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載の保持装置。
【請求項10】
前記ガイド手段(15,26)が、さまざまな経路を有するさまざまなガイド手段(15,26)を重ねることによって実現され、前記ガイド手段が、特に前記ハウジング(6)内の少なくとも1枚のプレート(2,25)における連結ガイドの形態を有して配置されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の保持装置。
【請求項11】
前記ヘッド(3)が、アクチュエータ、特に空気圧シリンダによって、自動回転することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の保持装置。
【請求項12】
ねじり切り歯車装置のハウジング(4)に固定的に結合されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の保持装置。
【請求項13】
ペースト状の材料によってソーセージを詰めるための充填機(100)であって、
ケーシングブレーキ(10)を保持および所定位置に配置するための、請求項1〜12のいずれか1項に記載の保持装置と、
ホッパー(8)と、
充填管(7)と、
を備えている、充填機。
【請求項14】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の保持装置(1)を所定位置に配置する方法であって、
前記保持装置(1)の前記ヘッド(3)を前記動作位置から前記ソーセージケーシング装着位置に動かすため、パワートレインを取り外すことなしに、前記ドライブシャフト(20)が前記長手方向軸線(L)に対して角度αをなすように逸れる、
ことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記ヘッドが、最初に前記保持装置(1)の前記軸線方向に直線的に動き、次いで、経路に沿って前記長手方向軸線(L)から逸れる方向に回転し、前記ヘッド(3)が、前記経路において、好ましくは、前記軸線方向において、および前記長手方向軸線(L)に対して角度をなす少なくとも一方向において、多重移動を行う、
ことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ヘッド(3)が、前記ドライブシャフト(20)の前記長手方向軸線(L)を含む平面内、特に水平面内に延びている経路に沿って動くことを特徴とする、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
ソーセージを詰めるための充填機の保持装置(1)であって、
ケーシングブレーキ(10)が設けられているヘッド(3)を備え、前記ケーシングブレーキ(10)が、動作位置においては前記充填機の充填管(7)の自由端部を囲み、ソーセージケーシング装着位置においては前記ヘッド(3)を回転させることによって前記充填管(7)の前記自由端部を露出させ、前記ケーシングブレーキ(10)が動かない、または前記充填管によって駆動されるようにされ、
ガイド手段、特に連結ガイド(15,26)を使用することにより、前記ヘッド(3)が、最初に軸線方向に直線的に動き、次いで、経路に沿って前記保持装置の前記長手方向軸線(L)から逸れる方向に回転し、前記ヘッド(3)が、前記経路において、好ましくは、前記軸線方向において、および前記長手方向軸線(L)に対して角度をなす少なくとも一方向において、多重移動を行う、
ことを特徴とする保持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−213695(P2010−213695A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−53356(P2010−53356)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(503209940)アルベルト ハントマン マシネンファブリク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー.カーゲー (18)
【Fターム(参考)】